JP2006192323A - 基板、識別コード描画方法及び表示モジュール - Google Patents

基板、識別コード描画方法及び表示モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】 識別データを確実に読み取ることのできる基板、識別コード描画方法及び表示モジュールを提供する。
【解決手段】 制御部に格納されたビットマップデータに基づいて、金属インクを液滴吐出ヘッド5から第1コード描画領域D1に吐出し、インク滴を基板10の裏面10bに付着させた。続いて、同一のビットマップデータに基づいて、金属インクを液滴吐出ヘッド5から第2コード描画領域D2に吐出し、インク滴を基板10の裏面10bに付着させた。そして、インク滴が付着した基板を固化処理させることにより、インク滴内の金属微粒子を基板10に固着させ、同一の基板10に対して同一のビットマップデータに対する二つの二次元コード表示がそれぞれ異なる位置に描画される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、基板、識別コード描画方法及び表示モジュールに関する。
従来、液晶ディスプレイ装置や有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ装置(有機ELディスプレイ装置)等の電気光学装置は、基板上に複数の電気光学素子を形成している。一般に、この種の基板には、品質管理・製品管理等の目的で、製造番号、又は製造番号等の識別データをコード化したバーコード等の固有の識別コードが描画されている。この識別コードは、専用のコードリーダによって読み取られ、解読される。
一方、識別コードを形成した基板は、電気光学素子の各製造工程、各工程の間の洗浄工程・加熱工程を経るため、耐擦性、耐薬品性、耐熱性等が要求される。
このような課題に対し、識別コードを描画した耐熱性の粘着性シールを基板に貼着する方法や、レーザ照射による基板への直接描画方法等が提案されている。また、特許文献1では、研磨材を含んだ水を基板等に噴射し、基板に番号等を刻印する方法が提案されている。さらに、特許文献2では、レーザ光を照射して、クロム被膜を基材等に転写させ、基板にマークを形成する方法も提案されている。
特開2003−127537号公報 特開平11−77340号公報
しかしながら、前記した各方法では、消去しにくい識別コードを形成できる利点を有するものの、ウォータージェット装置、レーザスパッタリング装置等の特殊又は大型な設備が必要になり、コスト高となる他、設備の小型化が難しい。また、レーザ照射によって識別コードを描画する場合には、消費電力が大きくなる。或いは、ウォータージェット装置を使用する場合のように、描画工程により基板に水、塵埃等が付着すると工程数が増加する。
そのため、低コストの描画方法として、顔料インク等によって識別コードを描画するインクジェット法があった。しかし、このインクジェット法では、基板の製造工程における各種処理装置内等において、基板に描画した識別コードが製造装置の基板の戴置面と擦れて損傷してしまい、読み取れないことがあった。また、電気光学装置に基板を組み込んだ場合に、識別コードが他の部品の陰に隠れてしまい、電気光学装置を分解しないと識別コードを読み取れないこともあった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、識別データを確実に読み取ることのできる基板、識別コード描画方法及び表示モジュールを提供することである。
上記問題点を解決するために、本発明の基板は、固有の識別データをコード化した識別コードを描画するためのコード形成領域を備えた基板において、複数の前記識別コードを描画した。
この発明によれば、基板に対して複数の識別コードを描画するので、複数の識別コードのうちの一つが読み取り不能となっても、他の識別コードを読み取ることによって確実に
識別データを読み取ることができる。
本発明の基板は、固有の識別データをコード化した識別コードを描画するための複数のコード形成領域を備えた基板において、前記識別コードを描画するための液滴吐出データに基づいて、前記複数のコード形成領域に金属又は金属酸化物の微粒子を分散させた機能液を液滴吐出ノズルから吐出して、前記機能液の液滴をそれぞれの前記コード形成領域に付着させる工程と、前記液滴に含まれる前記微粒子を前記複数のコード形成領域に固着させることにより複数の前記識別コードを描画した。
この発明によれば、識別コードを描画するための液滴吐出データに基づいて、複数のコード形成領域に金属又は金属酸化物の微粒子を分散させた機能液を液滴吐出ノズルから吐出して、機能液の液滴をそれぞれのコード形成領域に付着させ、液滴に含まれる微粒子を複数のコード形成領域に固着させることにより複数の識別コードを描画した。
この結果、複数の識別コードのうちの一つが読み取り不能となっても、他の識別コードを読み取ることによって確実に識別データを読み取ることができる。また、液滴吐出ノズルから機能液を吐出することによって識別コードを描画するため、特殊又は大型の設備を設ける必要がなく、比較的簡単な装置で、基板に識別コードを描画することができる。
本発明の基板は、前記複数の識別コードは、同一の液滴吐出データに基づいて描画した。
この発明によれば、複数の識別コードは、同一の液滴吐出データに基づいて描画されるので、複数の識別コードのうちの一つが読み取り不能となったときにも、他の識別コードを読み取ることができる。
本発明の基板は、前記識別コードは、二次元コードである。
この発明によれば、識別コードは、二次元コードであるので、識別コードを描画するための描画領域を小さくすることができる。
本発明の識別コード描画方法は、基板に固有の識別データをコード化した識別コードを前記基板に描画する識別コード描画方法において、前記識別コードを描画するための液滴吐出データに基づき、金属又は金属酸化物の微粒子を分散させた機能液を液滴吐出ノズルから複数箇所に吐出して、前記機能液の液滴を前記基板に付着させるとともに、付着した前記液滴を固化処理して、前記液滴に含まれる前記微粒子を前記基板に固着させることにより前記基板上に複数の識別コードを描画する。
この発明によれば、識別コードを描画するための液滴吐出データに基づき、金属又は金属酸化物の微粒子を分散させた機能液を液滴吐出ノズルから複数箇所に吐出して、機能液の液滴を基板に付着させるとともに、その付着した液滴を固化処理して、液滴に含まれる微粒子を基板に固着させることにより基板上に複数の識別コードを描画する。
この結果、複数の識別コードのうちの一つが読み取り不能となっても、他の識別コードを読み取ることによって確実に識別データを読み取ることができる。また、液滴吐出ノズルから機能液を吐出することによって識別コードを描画するため、特殊又は大型の設備を設ける必要がなく、比較的簡単な装置で、基板に識別コードを描画することができる。
本発明の識別コード描画方法は、前記液滴吐出ノズルは複数であって、前記複数の識別コードは、複数の前記液滴吐出ノズルのうち、それぞれ異なる液滴吐出ノズルより吐出された前記機能液によって描画する。
この発明によれば、液滴吐出ノズルは複数であって、複数の識別コードは、複数の液滴吐出ノズルのうち、それぞれ異なる液滴吐出ノズルより吐出された機能液によって描画する。この結果、例えば、複数の識別コードのうちの一つを描画する際に機能液を吐出する液滴吐出ノズルにノズル抜けが生じ、所望の識別コードが得られなかったときにも、他の液滴吐出ノズルから機能液を吐出して描画することによって、所望の識別コードを得ることができる。従って、確実に識別データを読み取ることができる。
本発明の識別コード描画方法は、前記複数の前記識別コードは、同一の前記液滴吐出データに基づいて描画される。
この発明によれば、複数の識別コードは、同一の液滴吐出データに基づいて描画されるので、複数の識別コードのうちの一つが読み取り不能となったときにも、他の識別コードを読み取ることができる。
本発明の表示モジュールは、上記に記載の基板を備えた。
この発明によれば、上記に記載の基板を備えたので、確実に識別コードを読み取ることができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図9に従って説明する。図1及び図2は、液滴吐出装置1の要部正面図及び要部平面図である。
図1及び図2に示すように、液滴吐出装置1は、支持台Bに立設された門形の支持部2を備えている。支持部2は、X矢印方向及び反X矢印方向に沿って、前記支持台Bに架設されている。この支持部2には、X矢印方向に延びるガイドレール2aが配設されている。
ガイドレール2aには、キャリッジ3が摺動可能に設けられている。このキャリッジ3は、X軸モータMX(図5参照)と図示しないX軸駆動機構とにより、ガイドレール2aに沿って往復移動可能になっている。
またキャリッジ3には、液滴吐出ヘッド5が一体に設けられている。図4に示すように、液滴吐出ヘッド5は、その下面にノズルプレート5aを備え、ノズルプレート5aには、本実施形態では少なくとも32個以上の液滴吐出ノズル(以下、単にノズル6という)6がそれぞれ貫通形成されている。これらの各ノズル6は、本実施形態では、Y矢印方向に等間隔かつ1列に並べられて形成されている。
さらに、液滴吐出ヘッド5は、各ノズル6に対応する圧電素子7(図5参照)を備えている。各圧電素子7に対する印加電圧の制御により、圧電素子7が変形すると、液滴吐出ヘッド5内に一時貯留されている機能液としての金属インクIが液滴状になって各ノズル6から吐出するようになっている。
また、図1に示すように、キャリッジ3には、図示しない流路を介してインクタンク8が接続されている。インクタンク8は、金属インクIを貯留し、該金属インクIが液滴吐出ヘッド5に供給されるようになっている。この金属インクIは、図1に模式的に示すように、分散媒Sと、その分散媒Sに分散された微粒子としての金属微粒子Pとを含んでいる。なお、金属微粒子Pは、金属又は金属酸化物から形成されている。
詳述すると、分散媒Sは、例えば、水、アルコール類、炭化水素系等、液滴吐出ヘッド5の吐出により所定の径の液滴を形成可能であって、金属微粒子Pを分散できる液滴であればよい。また、分散媒Sに分散された金属微粒子Pは、導電性が低い金属元素又は金属酸化物であって、本実施形態では、例えば、マンガンである。なお、金属微粒子Pは、ニ
ッケル、銀、金及び銅のうち、1つ又は複数の金属微粒子を含む構成でもよい。また、この金属微粒子Pは、1〜100nmの粒径であることが好ましいが、液滴吐出ヘッド5により吐出可能であればよい。さらに、この金属微粒子Pは、有機物等によるコーティング層が表面に形成された構成であることが好ましい。
さらに、図1に示すように、液滴吐出ヘッド5の下方には、搬送台9が配設されている。搬送台9は、Y軸モータMY(図5参照)と図示しないY軸駆動機構とにより、液滴吐出ヘッド5の移動方向に対して直交する、Y矢印方向及び反Y矢印方向に沿って、相対移動可能になっている。
図1及び図2に示すように、この搬送台9には、表示モジュールに用いられるガラス基板(以下、単に基板10という)10がその裏面10bを上側にして戴置され、基板10を図2中、反Y矢印方向に搬送するようになっている。基板10は、表面10a(図2の紙面裏側)に図2に二点鎖線で示すように、第1の領域11に電気光学素子が形成され、各第2の領域12に走査線駆動回路の回路素子及びデータ線駆動回路の回路素子がそれぞれ形成されるようになっている。
また、基板10は、裏面10b(図2の紙面表側)に図2に二点鎖線で示すように、コード形成領域としての第1コード描画領域D1、第2コード描画領域D2に後記する二次元コードがそれぞれ等しい大きさで描画されるようになっている。
そして、本実施形態では、これら各回路素子や電気光学素子が形成される前の基板10が、予め洗浄工程等が施された後、図2のようにその裏面10bを上側にして、搬送台9に配置固定される。これにより、搬送台9に戴置された基板10は、液滴吐出ヘッド5に対してY矢印方向に相対移動可能になる。また、X軸モータMX及び前記X軸駆動機構の駆動により、搬送台9に配置固定された基板10は、液滴吐出ヘッド5に対してX矢印方向に相対移動する。
次に、液滴吐出装置1の電気的構成を図5に従って説明する。図5に示す、制御部20は、CPU、RAM、ROM等を備え、ROM等に格納された制御プログラム、識別コード(二次元コード)作成プログラムに従って、搬送台9を移動させて基板10の搬送処理動作及び液滴吐出ヘッド5(圧電素子7)を駆動させて液滴吐出処理動作を行う。また、ROMには、基板10に二次元コードを作成するためのビットマップデータが予め格納されている。このビットマップデータは、製造番号、ロット番号等の文字列、数字列等からなる各識別データを公知の方法で二次元コード化し、さらにビットマップ化したデータである。
制御部20は、ノズル駆動回路21が接続され、ノズル駆動回路21にノズル駆動信号を出力する。ノズル駆動回路21は、制御部20からのノズル駆動信号に基づいて、液滴吐出ヘッド5に設けた各圧電素子7のうち、ノズル駆動信号に応じた圧電素子7を通電して駆動させる。そして、その圧電素子7に対応する各ノズル6から金属インクIの液滴を基板10に向かって吐出させる。
また、制御部20は、X軸モータ駆動回路23が接続され、X軸モータ駆動回路23にX軸モータ駆動制御信号を出力するようになっている。X軸モータ駆動回路23は、制御部20からのX軸モータ駆動制御信号に応答してX軸モータMXを正転又は逆転させるようになっている。例えば、X軸モータMXが正転すると、キャリッジ3はX矢印方向に移動し、逆転するとキャリッジ3は反X矢印方向に移動する。
また、制御部20は、Y軸モータ駆動回路24が接続され、Y軸モータ駆動回路24に
Y軸モータ駆動制御信号を出力するようになっている。Y軸モータ駆動回路24は、制御部20からのY軸モータ駆動制御信号に応答して、Y軸モータMYを正転又は逆転させるようになっている。例えば、Y軸モータMYが正転すると、搬送台9はY矢印方向に移動し、逆転すると搬送台9は反Y矢印方向に移動する。
さらに、制御部20には、端縁検出装置25が接続されている。端縁検出装置25は、基板10が搬送された位置を検出し、その検出信号を制御部20に出力する。詳述すると、端縁検出装置25は、例えば、基板10の端縁を検出する光学センサ、又は、基板10を撮像するカメラ等から構成される。端縁検出装置25が、光学センサから構成される場合には、基板10の端縁と搬送台9の上面との段差を検出し、制御部20に検出信号を出力する。端縁検出装置25が、カメラを備えた撮像装置からなる場合には、カメラによって撮像された撮像データを、撮像装置の備える画像処理部によって解析処理し、基板10が所定の位置まで搬送されたことを検出する。そして、制御部20に検出信号を出力する。
また、制御部20は、X軸モータ回転検出器26が接続され、X軸モータ回転検出器26からの検出信号が入力される。制御部20は、この検出信号に基づいて、X軸モータMXの回転方向及び回転量を検出し、液滴吐出ヘッド5(キャリッジ3)のX矢印方向の移動量と、移動方向とを演算するようになっている。また、制御部20は、Y軸モータ回転検出器27からの検出信号に基づいて、Y軸モータMYの回転方向及び回転量を検出し、液滴吐出ヘッド5に対する基板10のY矢印方向の移動方向及び移動量を演算する。
制御部20は、端縁検出装置25からの検出信号を受信すると、例えば、受信した時点の基板10の位置を基準位置とする。また、Y軸モータ駆動回路24を駆動して、搬送台9を反Y矢印方向に移動する。そして、Y軸モータ回転検出器27からの検出信号に基づいて、移動方向及び移動量を演算しながら、搬送台9の上の基板10を所定の位置まで移動する。
また、制御部20には、入力装置28が接続されている。入力装置28は、起動スイッチ、停止スイッチ等の操作スイッチを有し、各スイッチの操作による操作信号を制御部20に出力する。
次に、二次元コード描画工程について説明する。まず、図1及び図2に示すように、基板10を、裏面10bが上側になるように搬送台9に配置固定する。このとき、キャリッジ3は、例えば、図2に示すように、ホーム位置に配置されている。ホーム位置は、キャリッジ3の移動可能領域の右端側(又は左端側)に設けられている。
そして、制御部20は、端縁検出装置25からの基板10の端縁の検出信号を待ちながら、Y軸モータ駆動回路24を介してY軸モータMYを駆動する。制御部20が端縁検出装置25から検出信号を受信すると、Y軸モータ回転検出器27からの検出信号に基づいて、基板10のY矢印方向の移動方向及び移動量を演算しながら、基板10を第1Y軸位置まで移動する。本実施形態では、液滴吐出ヘッド5が、Y矢印方向において、基板10の裏面10bの下辺であって図2における第1コード描画領域D1に対応する位置を第1Y軸位置とする。
同時に、制御部20は、コード作成プログラムに従って、ROMに格納したビットマップデータを読み出す。そして、このビットマップデータを、液滴吐出ヘッド5を駆動させるための液滴吐出データに変換する。基板10を第1Y軸位置まで移動すると、制御部20は、X軸モータ回転検出器26からの検出信号に基づいて、X矢印方向の移動量を演算しながら、X軸モータ駆動回路23を介してX軸モータMXを駆動する。そして、液滴吐
出ヘッド5(ノズル6の列)を、第1X軸位置まで移動する。本実施形態では、基板10の裏面10bの図2における右隅に設けられた第1コード描画領域D1の最反X矢印側セル列の上方位置を第1X軸位置とする。
この第1コード描画領域D1は、例えば、1〜2mm角の矩形状に設定されている。図6に示すように、第1コード描画領域D1は、例えば、16行×16列の各セル31に仮想的に分割されている。各セル31は、金属インクIの液滴が吐出されるか吐出されないかによって、金属インクIが打ち込まれない白セル(非吐出部)、又は金属インクIが付着した黒セル(吐出部)となる。
液滴吐出ヘッド5(ノズル6の列)を第1コード描画領域D1の最反X矢印側セル列の上方位置(第1X軸位置)まで移動すると、制御部20は、X軸モータMXを駆動してキャリッジ3をX矢印方向に移動させながら、作成した液滴吐出データに基づいてノズル駆動回路21にノズル駆動信号を出力する。詳述すると、液滴吐出ヘッド5を搭載したキャリッジ3がX矢印方向に移動すると同時に、圧電素子7がノズル駆動回路21により変形駆動する。このとき、変形駆動する圧電素子7は、図3に示すように、各ノズル6のうち第1コード描画領域D1を描画するために割り当てられたノズル列6aに対応する圧電素子7のみである。本実施形態では、例えば、ノズル列6aは、16個のノズル6を備えている。なお、図3は、各ノズル6(液滴吐出ヘッド5)と第1及び第2コード描画領域D1,D2との位置関係を説明するための模式図である。その結果、液滴吐出データに基づいて、ノズル列6aの選択されたノズル6から黒セルに設定された各セルに向かって金属インクIが吐出され、図4に示すように、セルに着弾したインク滴Iaは、半球状となって吐出対象のセルに付着する。
液滴吐出ヘッド5が、ノズル列6aによる1列目の液滴吐出動作を終了すると、制御部20は、以後、各セル列の液滴吐出データに基づいて前記したようにノズル列6aを使って液滴吐出動作を繰り返す。このように、搬送台9による基板10のX矢印方向の移動と、液滴吐出ヘッド5による液滴吐出動作を繰り返して、第1コード描画領域D1に金属インクIを打ち込む。その結果、図6に示すように、第1コード描画領域D1に、金属インクIが打ち込まれたセル31aと、金属インクIが打ち込まれないセル31bとが形成される。金属インクIが打ち込まれたセル31aには、半球状のインク滴Iaが付着している。
第1コード描画領域D1の描画が終了すると、制御部20は、第2コード描画領域D2の描画を開始する。制御部20は、X軸モータ回転検出器26からの検出信号に基づいて、X矢印方向の移動量を演算しながら、X軸モータ駆動回路23を介してX軸モータMXを駆動する。そして、液滴吐出ヘッド5(ノズル6の列)を、第2X軸位置まで移動する。本実施形態では、基板10の裏面10bの図2における左端に設けられた第2コード描画領域D2の最反X矢印側セル列の上方位置を第2X軸位置とする。
この第2コード描画領域D2は、第1コード描画領域D1と同一のビットマップデータを変換した液滴吐出データに基づいて描画されることから、第1コード描画領域D1と同一の二次元コードが描画されるため、以下の説明において、その図示と説明を省略する。
液滴吐出ヘッド5(ノズル6の列)を第2コード描画領域D2の最反X矢印側セル列の上方位置(第2X軸位置)まで移動すると、制御部20は、X軸モータMXを駆動してキャリッジ3をX矢印方向に移動させながら、作成した液滴吐出データに基づいてノズル駆動回路21にノズル駆動信号を出力する。詳述すると、液滴吐出ヘッド5を搭載したキャリッジ3がX矢印方向に移動すると同時に、圧電素子7がノズル駆動回路21により変形駆動する。このとき、変形駆動する圧電素子7は、第1コード描画領域D1を描画するた
めに割り当てられたノズル列6aとは異なるノズル6(異なる液滴吐出ノズル)に対応した圧電素子7である。すなわち、図3に示すように、各ノズル6のうち第2コード描画領域D2を描画するために割り当てられたノズル列6bに対応する圧電素子7である。本実施形態では、例えば、ノズル列6bは、16個のノズル6を備えている。
これにより、例えば、ノズル列6aにノズル抜け等が生じ、第1コード描画領域D1のセル(黒セル)31aに金属インクIに吐出されず、第1コード描画領域D1に描画された二次元コードが正しく認識されない場合があったとする。このとき、第2コード描画領域D2に対して、そのノズル抜けが生じたノズル列6aとは異なるノズル列6bから金属インクIを吐出させることにより、第2コード描画領域D2に正しく認識される二次元コードが描画される。そして、液滴吐出データに基づいて、ノズル列6bの選択されたノズル6から、黒セルに設定された各セルに向かって金属インクIが吐出され、第1コード描画領域D1と同様に、セルに着弾したインク滴Iaは、半球状となって吐出対象のセルに付着する。
そして、制御部20は、第1コード描画領域D1と同様に、各セル列の液滴吐出データに基づいて前記したようなノズル列6bの液滴吐出動作を繰り返す。このように、搬送台9による基板10のX矢印方向の移動と、液滴吐出ヘッド5による液滴吐出動作を繰り返して、第2コード描画領域D2に金属インクIを打ち込む。その結果、第1コード描画領域D1と同様に、第2コード描画領域D2に、金属インクIが打ち込まれたセルと、金属インクIが打ち込まれないセルとが形成される。金属インクIが打ち込まれたセルには、半球状のインク滴Iaが付着している。
液滴吐出データに基づいて金属インクIの吐出が終了すると、制御部20は、Y軸モータ駆動回路24にY軸モータ駆動制御信号を出力して、基板10を液滴吐出ヘッド5の下方位置から退出させる。
二次元コードを作成するための液滴吐出工程が終了した基板10は、固化処理される。すなわち、基板10は、加熱工程に移る。ここでは、ホットプレート、温風炉等を使用して、基板10を加熱する。これにより、第1及び第2コード描画領域D1,D2に打ち込まれた金属インクIの分散媒Sが蒸発し、各金属微粒子Pが基板10に固着される。基板10に固着された各金属微粒子Pは、焼結されて互いに接合し硬化状態となる。これにより、図7に示すように、第1コード描画領域D1(第2コード描画領域D2)に、金属インクIが打ち込まれていない白セル32と金属微粒子Pが付着した黒セル33とが形成された、耐久性の高い識別コードとしての二次元コード34が描画される。
二次元コード34が描画された基板10は、電気光学素子を形成するための各工程を経て、図8に示す表示モジュール50となる。表示モジュール50は、基板10の第1の領域11に、液晶を封入した表示部51を備え、各第2の領域12に、走査線駆動回路52とデータ線駆動回路53とをそれぞれ備えている。図8中、右側の走査線駆動回路52の配置位置周辺の基板10の裏面10bには、同一のビットマップデータに基づいた二次元コード34が異なる位置に二つ描画されている。これらの二次元コード34は、裏面10b側から図示しない二次元コードリーダにより読み取ることが可能である。また、この表示モジュール50は、図9に示す携帯電話54、モバイル型のパーソナルコンピュータ、デジタルカメラ等の電子機器を構成できる。
これにより、例えば、表示モジュール50の製造工程における各種処理装置内において、基板10に描画した二次元コード34のうちの一つが製造装置の基板10の戴置面と擦れて損傷してしまったときにも、他の二次元コード34を二次元コードリーダにより読み取ることができる。この結果、他の二次元コード34から識別データを読み取ることがで
きるので、損傷した二次元コード34を再度描画する必要がない。また、電子機器に表示モジュール50を組み込んだ場合に二次元コード34のうちの一つが他の部品の陰に隠れてしまったときにも、二次元コード表示を読み取るために電子機器を分解することなく、他の二次元コード34を二次元コードリーダにより読み取ることにより、確実に識別データを読み取ることができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態によれば、基板10に二次元コード34を描画する際に、まず、制御部20に格納されたビットマップデータに基づいて、金属インクIを液滴吐出ヘッド5から第1コード描画領域D1に吐出し、インク滴Iaを基板10の裏面10bに付着させた。続いて、同一のビットマップデータに基づいて、金属インクIを液滴吐出ヘッド5から第2コード描画領域D2に吐出し、インク滴Iaを基板10の裏面10bに付着させた。そして、インク滴Iaが付着した基板10を固化させることにより、インク滴Ia内の金属微粒子Pを基板10に固着させるようにした。
この結果、同一の基板10に対して同一のビットマップデータに対する二つの二次元コード34がそれぞれ異なる位置に描画される。従って、例えば、基板10に描画した二次元コード34のうちの一つが物理的接触で損傷したり、電子機器に組み込んだときに他の部品の陰に隠れたりして、読み取れなくなったときにも、他の識別コードを読み取ることにより、確実に識別データを読み取ることができる。
(2)本実施形態によれば、第1コード描画領域D1に金属インクIを吐出するときはノズル列6aを、第2コード描画領域D2に金属インクIを吐出するときはノズル列6bを用いた。この結果、例えば、ノズル列6aにノズル抜けが発生し、第1コード描画領域D1に金属インクIが吐出されないセル(黒セル)31aがあったときにも、ノズル列6bから金属インクIを吐出して第2コード描画領域D2に描画した二次元コード34を読み取ることにより、確実に識別データを読み取ることができる。
(3)本実施形態によれば、液滴吐出装置1によって二次元コード34を描画したので、例えば、レーザ照射や、ウォータージェット法によって二次元コード34を描画するときと比較して、特殊又は大型の設備を設ける必要がなく、比較的簡易な装置で、基板10に二次元コード34を描画できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、二次元コード34は、基板10の裏面10b側に二つ描画した。これを、二つに限らず、三つ以上の同じ内容の二次元コード34を描画してもよい。このとき、二次元コード34の増加に伴い、ノズル6を増加させることによって、二次元コード34毎に異なるノズル6から金属インクIを吐出することができる。
○上記実施形態では、複数(二つ)の二次元コード34は、液滴吐出装置1にて金属インクIを吐出することによって描画した。これを、レーザ照射により描画したり、ウォータージェット法により描画したりしてもよい。
○上記実施形態では、識別コードとしてデータマトリクス形式による二次元コード34を例に挙げたが、これに限らず、QRコード、マキシコード、PDF417等であってもよい。
○上記実施形態では、識別コードとして二次元コード34を例に挙げて説明したが、これに限らず、バー、スペース、英数字等で表現されるバーコード(一次元バーコード)であってもよい。
○上記実施形態では、第1コード描画領域D1、第2コード描画領域D2に二次元コードを等しい大きさで描画したが、これを、第1コード描画領域D1と第2コード描画領域D2とで互いに異なる大きさで同じ内容の二次元コードを描画してもよい。
○上記実施形態では、金属インクIが打ち込まれた基板10を加熱するようにしたが、低温(常温を含む)で放置するだけで、分散媒Sが蒸発し、金属インクIの金属微粒子Pが基板10に固着する場合には、単に乾燥するのみでもよい。
○上記実施形態では、基板10はガラス基板であったが、シリコンウェハ、樹脂フィルム、金属板等でもよい。
○上記実施形態では、表示モジュール50を液晶表示モジュールとして具体化した。これに限らず、例えば有機EL表示モジュールであってもよく、あるいは平面状の電子放出素子を備え、同素子から放出された電子による蛍光物質の発光を利用した電界効果型ディスプレイ(FEDやSED等)を備えた表示モジュールであってもよい。また、二次元コード34が描画された基板10は、これらのディスプレイのみでなく、他の電子機器に使用してもよい。
本実施形態の液滴吐出装置の要部正面図。 同じく、液滴吐出装置の要部平面図。 同じく、ノズルと第1及び第2コード描画領域を説明するための模式図。 同じく、液滴吐出ヘッドの拡大図。 同じく、液滴吐出装置の構成を説明するブロック図。 同じく、基板に設けられた液滴吐出工程後の第1コード描画領域の模式図。 同じく、固化処理後の第1コード描画領域の模式図。 同じく、表示モジュールの模式図。 同じく、表示モジュールを備えた携帯電話の斜視図。
符号の説明
1…液滴吐出装置、5…液滴吐出ヘッド、6…ノズル、6a,6b…ノズル列、10…基板、34…二次元コード、50…表示モジュール、54…携帯電話、D1…第1コード描画領域、D2…第2コード描画領域、I…金属インク、P…金属微粒子。

Claims (8)

  1. 固有の識別データをコード化した識別コードを描画するためのコード形成領域を備えた基板において、
    複数の前記識別コードを描画したことを特徴とする基板。
  2. 固有の識別データをコード化した識別コードを描画するための複数のコード形成領域を備えた基板において、
    前記識別コードを描画するための液滴吐出データに基づいて、前記複数のコード形成領域に金属又は金属酸化物の微粒子を分散させた機能液を液滴吐出ノズルから吐出して、前記機能液の液滴をそれぞれの前記コード形成領域に付着させる工程と、
    前記液滴に含まれる前記微粒子を前記複数のコード形成領域に固着させることにより複数の前記識別コードを描画したことを特徴とする基板。
  3. 請求項1または2に記載の基板において、
    前記複数の識別コードは、同一の液滴吐出データに基づいて描画したことを特徴とする基板。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の基板において、
    前記識別コードは、二次元コードであることを特徴とする基板。
  5. 基板に固有の識別データをコード化した識別コードを前記基板に描画する識別コード描画方法において、
    前記識別コードを描画するための液滴吐出データに基づき、金属又は金属酸化物の微粒子を分散させた機能液を液滴吐出ノズルから複数箇所に吐出して、前記機能液の液滴を前記基板に付着させるとともに、
    付着した前記液滴を固化処理して、前記液滴に含まれる前記微粒子を前記基板に固着させることにより前記基板上に複数の識別コードを描画することを特徴とする識別コード描画方法。
  6. 請求項5に記載の識別コード描画方法において、
    前記液滴吐出ノズルは複数であって、
    前記複数の識別コードは、複数の前記液滴吐出ノズルのうち、それぞれ異なる液滴吐出ノズルより吐出された前記機能液によって描画することを特徴とする識別コード描画方法。
  7. 請求項5又は6に記載の識別コード描画方法において、
    前記複数の前記識別コードは、同一の前記液滴吐出データに基づいて描画されることを特徴とする識別コード描画方法。
  8. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の基板を備えた表示モジュール。
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