JP2006191751A - Dcブラシレスモータの並列駆動回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】運転指令の入力後に短時間で所定速度にまで加速可能なDCブラシレスモータの並列駆動回路を提供する。
【解決手段】並列接続された複数のDCブラシレスモータを単一の駆動回路にて同一速度で駆動するために、各モータのロータ位置検出信号を用いてスイッチング信号を作成する並列駆動回路に関する。ロータ位置検出信号が変化しない期間内に、これらの信号を各モータ間で切替えると共に切替後のロータ位置検出信号を用いてスイッチング信号を作成するように制御信号を出力する信号選択回路40と、運転指令に応じて各モータ10A,10Bに対する速度設定値を生成する速度設定回路50と、速度設定値に従って制御信号を出力し、各モータを所定速度まで加速する速度制御回路60とを備え、停止中のモータ10A,10Bのロータ12の磁極を吸引してロータ12を互いにほぼ同位置に位置決めする永久磁石13を備える。
【選択図】図1
【解決手段】並列接続された複数のDCブラシレスモータを単一の駆動回路にて同一速度で駆動するために、各モータのロータ位置検出信号を用いてスイッチング信号を作成する並列駆動回路に関する。ロータ位置検出信号が変化しない期間内に、これらの信号を各モータ間で切替えると共に切替後のロータ位置検出信号を用いてスイッチング信号を作成するように制御信号を出力する信号選択回路40と、運転指令に応じて各モータ10A,10Bに対する速度設定値を生成する速度設定回路50と、速度設定値に従って制御信号を出力し、各モータを所定速度まで加速する速度制御回路60とを備え、停止中のモータ10A,10Bのロータ12の磁極を吸引してロータ12を互いにほぼ同位置に位置決めする永久磁石13を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数台のファンやポンプ等を同一速度で運転するために互いに並列接続された複数台のDCブラシレスモータを駆動するための並列駆動回路に関し、特に、手洗い後に使用する温風乾燥機のように短時間運転及び休止を繰り返す用途や、低騒音が要求される用途に適用して好適な並列駆動回路に関するものである。
図5は、2台のDCブラシレスモータMA,MBを駆動する並列駆動回路であって、後述する特許文献1に記載されているものである。
図5において、Eは直流電源、T1〜T6は三相ブリッジ回路を構成する半導体スイッチング素子、U,V,Wは出力端子、MA,MBは例えばファンの駆動用に用いられる同一構成のDCブラスレスモータ、11はステータ、12はロータ、CU,CV,CWはコイル(ステータコイル)、HU,HV,HWはロータ12の位置検出用のホール素子、21,22はロータ位置検出回路、40は、ロータ位置検出回路21,22からの何れか一方のロータ位置検出信号(モータMA,MBの何れかのロータ位置検出信号)を選択する信号選択回路、50は、運転指令に従ってモータMA,MBの回転速度を設定する速度設定回路、70は、前記運転指令に従ってモータMA,MBのコイルCU,CV,CWに流す直流電流を設定する直流電流設定回路、60は、速度設定値及び直流電流設定値に従ってモータMA,MBを駆動するようにスイッチング信号発生回路30に制御信号を送る速度制御回路、30は、前記信号選択回路40及び速度制御回路60の出力信号に基づいてスイッチング素子T1〜T6のオン、オフを制御するためのスイッチング信号発生回路である。
図5において、Eは直流電源、T1〜T6は三相ブリッジ回路を構成する半導体スイッチング素子、U,V,Wは出力端子、MA,MBは例えばファンの駆動用に用いられる同一構成のDCブラスレスモータ、11はステータ、12はロータ、CU,CV,CWはコイル(ステータコイル)、HU,HV,HWはロータ12の位置検出用のホール素子、21,22はロータ位置検出回路、40は、ロータ位置検出回路21,22からの何れか一方のロータ位置検出信号(モータMA,MBの何れかのロータ位置検出信号)を選択する信号選択回路、50は、運転指令に従ってモータMA,MBの回転速度を設定する速度設定回路、70は、前記運転指令に従ってモータMA,MBのコイルCU,CV,CWに流す直流電流を設定する直流電流設定回路、60は、速度設定値及び直流電流設定値に従ってモータMA,MBを駆動するようにスイッチング信号発生回路30に制御信号を送る速度制御回路、30は、前記信号選択回路40及び速度制御回路60の出力信号に基づいてスイッチング素子T1〜T6のオン、オフを制御するためのスイッチング信号発生回路である。
信号選択回路40は、図6に示すようにモータMAの位置検出信号が入力されるXOR(排他的論理和)ゲートIC1,IC2と、XORゲートIC2の出力側に接続されたNANDゲートIC3〜IC7と、モータMBの位置検出信号が入力されるNANDゲートIC8〜IC10と、プルアップ抵抗等の抵抗R1〜R10と、コンデンサC1と、NANDゲートIC5〜IC10の出力側のダイオードD1〜D7と、出力側のトランジスタTR1〜TR3とから構成されている。
この信号選択回路40は、モータMA,MBの各相のロータ位置検出信号が入力された際に、スイッチング信号発生回路30に対してモータMA,MBの1相または2相のスイッチング素子を駆動させるための制御信号をトランジスタTR1〜TR3から出力するように動作する。
この信号選択回路40は、モータMA,MBの各相のロータ位置検出信号が入力された際に、スイッチング信号発生回路30に対してモータMA,MBの1相または2相のスイッチング素子を駆動させるための制御信号をトランジスタTR1〜TR3から出力するように動作する。
以下、信号選択回路40及びスイッチング信号発生回路30を中心として、図5の回路の動作を、図6、図7を参照しつつ説明する。
いま、モータMA,MBが同期して同一速度で運転されているとすると、それぞれのロータ位置検出信号は図7のように同期して出力されている。なお、図7では、モータMAに関する信号をA、モータMBに関する信号をBで示している。
ここで、図7に示した各モータMA,MBのロータ位置検出信号は、図5におけるホール素子HU,HV,HWの出力信号と実質的に等しい。
いま、モータMA,MBが同期して同一速度で運転されているとすると、それぞれのロータ位置検出信号は図7のように同期して出力されている。なお、図7では、モータMAに関する信号をA、モータMBに関する信号をBで示している。
ここで、図7に示した各モータMA,MBのロータ位置検出信号は、図5におけるホール素子HU,HV,HWの出力信号と実質的に等しい。
両方のモータMA,MBをロータ位置検出信号に同期させて運転するためには、図7のロータ回転角(空間角)が0°、60°、120°、180°、240°、300°のタイミングで位置検出信号が変化するのに合わせて、スイッチング信号発生回路30から出力されるスイッチング信号を変化させる必要がある。
一方、図7における回転角が0°〜60°の間、60°〜120°の間、120°〜180°の間、180°〜240°の間、240°〜300°の間、300°〜0°の間は、各モータMA,MBともに位置検出信号に変化がなく、一定の状態を保っている(例えば、0°〜60°の間はモータMA,MBの位置検出信号としてU相及びW相の信号が検出される状態が続き、60°〜120°の間はモータMA,MBの位置検出信号としてU相のみの信号が検出される状態が続く)。
従って、上述したようにロータ位置検出信号に変化がなく一定の状態を保っている間に、モータMAの位置検出信号とモータMBの位置検出信号とを切り替えても何ら悪影響はない。
例えば、モータMAの位置検出信号を用いてモータMAを駆動するためのスイッチング信号(モータMA,MBは並列に接続されているので、モータMBを駆動するためのスイッチング信号でもあり得る)を出力している時に、他方のモータMBの位置検出信号に切り替えてモータMBを駆動するためのスイッチング信号(同じくモータMAを駆動するためのスイッチング信号でもあり得る)を出力するようにしても、この切替が位置検出信号に変化がない期間に行われるのであれば、切り替えた瞬間にモータの印加電圧が急変する心配はない。また、ロータ位置検出信号の周期よりも短い周期で駆動を切り替えるようにすれば、動作が不安定になるおそれも少ない。
例えば、モータMAの位置検出信号を用いてモータMAを駆動するためのスイッチング信号(モータMA,MBは並列に接続されているので、モータMBを駆動するためのスイッチング信号でもあり得る)を出力している時に、他方のモータMBの位置検出信号に切り替えてモータMBを駆動するためのスイッチング信号(同じくモータMAを駆動するためのスイッチング信号でもあり得る)を出力するようにしても、この切替が位置検出信号に変化がない期間に行われるのであれば、切り替えた瞬間にモータの印加電圧が急変する心配はない。また、ロータ位置検出信号の周期よりも短い周期で駆動を切り替えるようにすれば、動作が不安定になるおそれも少ない。
このため、この従来技術では、角度が0°〜60°の間、60°〜120°の間、120°〜180°の間、180°〜240°の間、240°〜300°の間、300°〜0°(360°)の間である30°、90°、150°、210°、270°、330°の時点で、信号選択回路40によりモータMA,MBのロータ位置検出信号をモータ間で交互に切り替えて選択するようにし、この選択したロータ位置検出信号に基づいてモータMA,MBを駆動するためのスイッチング信号を出力させている。
つまり、図7に示す如く、例えば330°〜30°の間はモータMAのロータ位置検出信号を選択しており、この信号に基づいてスイッチング信号発生回路30はU相コイルCU、W相コイルCWに通電する(期間はそれぞれ異なる)ようにスイッチング信号を出力する。また、30°〜90°の間はモータMBのロータ位置検出信号を選択しており、この信号に基づいてスイッチング信号発生回路30はU相コイルCU、W相コイルCWに通電する(期間はそれぞれ異なる)ようにスイッチング信号を作成する。
以後同様に、90°〜150°の間はモータMAのロータ位置検出信号を選択し、この信号に基づいてスイッチング信号発生回路30はU相コイルCU、V相コイルCVに通電するようにスイッチング信号を作成し、150°〜210°の間はモータMBのロータ位置検出信号を選択し、この信号に基づいてスイッチング信号発生回路30はU相コイルCU、V相コイルCVに通電するようにスイッチング信号を作成する。
以後同様に、90°〜150°の間はモータMAのロータ位置検出信号を選択し、この信号に基づいてスイッチング信号発生回路30はU相コイルCU、V相コイルCVに通電するようにスイッチング信号を作成し、150°〜210°の間はモータMBのロータ位置検出信号を選択し、この信号に基づいてスイッチング信号発生回路30はU相コイルCU、V相コイルCVに通電するようにスイッチング信号を作成する。
図7では、説明の便宜上、角度が30°、90°、150°、210°、270°、330°でモータMA,MBの位置検出信号を切り替えているが、切替角度はこれらの値に限られるものではなく、前述のように0°〜60°の間、60°〜120°の間、120°〜180°の間、180°〜240°の間、240°〜300°の間、300°〜0°(360°)の間であって、モータMA,MBの位置検出信号に変化がない角度で切り替えれば同様の効果を得ることができる。
なお、信号選択回路40の動作を確認すると、例えば図7の30°〜60°の間のモータMA,MBのロータ位置検出信号(U相,V相,W相)を何れも論理(1,0,1)で表し、これらが図5のモータMA,MBの位置検出信号として入力されているとすると、図6の論理回路によって出力側トランジスタTR1,TR2,TR3(U相,V相,W相)の出力信号の論理は(1,0,1)であり、次の60°〜90°の間のモータMA,MBの位置検出信号(U相,V相,W相)を何れも論理(1,0,0)とすると、出力側トランジスタTR1,TR2,TR3(U相,V相,W相)の出力信号の論理は(1,0,0)となり、図7の30°〜90°の期間における信号選択回路の出力(制御信号)の変化と一致していることが判る。
以上のような動作により、従来技術では、2台のモータMA,MBをロータ位置検出信号に同期させて単一の駆動回路により安定的に並列駆動することが可能である。
さて、上記従来技術において、モータMA,MBが停止している状態では各モータMA,MBはほとんどトルクがないため、ファンに風などが当たると、各モータMA,MBのロータ12がランダムに回転するため、それぞれのロータ12が常に同じ位置で停止しているとは限られない。従って、2台のモータMA,MBをスムーズに加速するためには、ロータ12の位置をほぼ同じ位置に合わせてから加速する必要がある。
このため、図5の従来技術では、図8に示すように時刻t1(始動時)で運転指令が入力されると、直流電流設定回路70が、時刻t1から時刻t2までの一定時間、直流電流設定値を速度制御回路60に出力し、スイッチング信号発生回路30を介してモータMA,MBの所定のコイルに直流電流を流している(この間、速度設定回路50の出力はゼロに保持されている)。これにより、各ロータ12の永久磁石をステータ11によって所定位置に引き寄せ、図8の時刻t2でステータ11とロータ12との位置関係を等しくしてから所定速度V1まで加速している。その後、時刻t3からt4まで速度V1による運転を行い、時刻t4で運転指令を切り、時刻t5でモータMA,MBを停止させる。
なお、図9は、運転指令の入力からモータの減速、停止に至る運転動作(S1〜S5)を示すフローチャートである。
なお、図9は、運転指令の入力からモータの減速、停止に至る運転動作(S1〜S5)を示すフローチャートである。
上述した従来技術では、モータMA,MBが停止している状態でコイルに直流電流を流し、各モータMA,MBのロータの位置が合うと思われる一定時間経過後に加速を始めている。
しかし、この方法では時刻t1〜t2までの間はモータMA,MBが停止しているので、運転指令が入力されてからモータMA,MBが所定速度に達するまで、すなわち時刻t1から時刻t3に至るまで長時間を要するという問題がある。
そこで本発明の解決課題は、運転指令の入力後に短時間で所定速度にまで加速できるようにしたDCブラシレスモータの並列駆動回路を提供することにある。
しかし、この方法では時刻t1〜t2までの間はモータMA,MBが停止しているので、運転指令が入力されてからモータMA,MBが所定速度に達するまで、すなわち時刻t1から時刻t3に至るまで長時間を要するという問題がある。
そこで本発明の解決課題は、運転指令の入力後に短時間で所定速度にまで加速できるようにしたDCブラシレスモータの並列駆動回路を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、互いに並列接続された複数台のDCブラシレスモータを複数の半導体スイッチング素子を有する駆動回路により同一速度で駆動するために、スイッチング信号発生手段が、各モータのロータ位置検出信号を用いて前記スイッチング素子のスイッチング信号を作成するDCブラシレスモータの並列駆動回路であって、
各モータのロータ位置検出信号が変化しない期間内に、スイッチング信号の作成に用いるロータ位置検出信号を各モータ間で切り替えると共に、切り替え後のモータのロータ位置検出信号を用いてスイッチング信号を作成するように前記スイッチング信号発生手段に対して制御信号を出力する信号選択手段と、運転指令に応じて各モータに対する速度設定値を生成する速度設定手段と、前記速度設定値に従って前記スイッチング信号発生手段に対する制御信号を出力し、各モータを所定速度まで加速する速度制御手段と、を備えた並列駆動回路において、
停止状態にある各モータのロータの磁極を磁気的吸引力により吸引して前記ロータを互いにほぼ同じ位置に位置決めするための永久磁石を、各モータの内部に固定したものである。
各モータのロータ位置検出信号が変化しない期間内に、スイッチング信号の作成に用いるロータ位置検出信号を各モータ間で切り替えると共に、切り替え後のモータのロータ位置検出信号を用いてスイッチング信号を作成するように前記スイッチング信号発生手段に対して制御信号を出力する信号選択手段と、運転指令に応じて各モータに対する速度設定値を生成する速度設定手段と、前記速度設定値に従って前記スイッチング信号発生手段に対する制御信号を出力し、各モータを所定速度まで加速する速度制御手段と、を備えた並列駆動回路において、
停止状態にある各モータのロータの磁極を磁気的吸引力により吸引して前記ロータを互いにほぼ同じ位置に位置決めするための永久磁石を、各モータの内部に固定したものである。
請求項2記載の発明は、請求項1において、前記永久磁石を、各モータのフレーム内面に固定したものである。
本発明によれば、温風乾燥機のように短時間運転及び休止を繰り返す用途や、低騒音が要求される用途に適用されるDCブラシレスモータの並列駆動回路において、停止状態にある各モータのロータを、永久磁石の磁気的吸引力によってほぼ同じ位置に位置決めすることができる。このため、その後に運転指令が入力されてから短時間で設定速度まで加速することが可能になり、即応性の高いシステムを提供することができる。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
まず、本発明の各実施形態に係る並列駆動回路の構成は図2に示すとおりである。図2の並列駆動回路は前述した図5の構成から直流電流設定回路70を除去したものに相当しており、その他については2台のDCブラシレスモータ10A,10Bの内部構造を除いて、図5と同様である。
まず、本発明の各実施形態に係る並列駆動回路の構成は図2に示すとおりである。図2の並列駆動回路は前述した図5の構成から直流電流設定回路70を除去したものに相当しており、その他については2台のDCブラシレスモータ10A,10Bの内部構造を除いて、図5と同様である。
すなわち、図2において、Eは直流電源、T1〜T6は三相ブリッジ回路を構成する半導体スイッチング素子、U,V,Wは出力端子、10A,10Bは例えばファンの駆動用に用いられる同一構成のDCブラスレスモータ(便宜的に内部構造を一部省略してある)、21,22は各モータ10A,10Bのロータ位置検出回路、40は、ロータ位置検出回路21,22からの何れか一方のロータ位置検出信号(モータ10A,10Bの何れかのロータ位置検出信号)を選択する信号選択回路、50は運転指令に従ってモータ10A,10Bの回転速度を設定する速度設定回路、60は速度設定値に従ってモータ10A,10Bを同一速度で駆動するようにスイッチング信号発生回路30に制御信号を送る速度制御回路、30は前記信号選択回路40及び速度制御回路60の出力信号に基づいてスイッチング素子T1〜T6のオン、オフを制御するためのスイッチング信号発生回路である。
本発明の各実施形態では、モータ10A,10Bの停止時において各ロータの位置を合わせるために、従来技術の如く所定のコイルに直流電流を流す方法を採らず、モータ10A,10Bの内部構造を改良することでロータの位置合わせを行うようにした。
従って、通常運転時において、2台のDCブラシレスモータ10A,10Bをロータ位置検出信号に同期させて単一の駆動回路により並列駆動する動作は、図5の従来技術について説明したものと変わりがないため、ここでは詳述を省略する。
従って、通常運転時において、2台のDCブラシレスモータ10A,10Bをロータ位置検出信号に同期させて単一の駆動回路により並列駆動する動作は、図5の従来技術について説明したものと変わりがないため、ここでは詳述を省略する。
前後するが、図1は第1実施形態におけるDCブラシレスモータ10Aの主要部の正面図であり、11はほぼ円筒状のステータ、CU,CV,CWはステータ11に設けられた三相各相のコイル(ステータコイル)、12は4極構成の磁極12aを有するほぼ円筒状のロータである。ここで、図1ではロータ位置検出用のホール素子は図示を省略してある。
また、このモータ10Aのロータ12以外の非回転部位であってロータ12の回転に干渉しない位置には、ロータ12の磁極12aに対向するように磁極を向けた永久磁石13が固定されている。この永久磁石13は、例えばモータ10Aのフレームの内周面やステータ11の端面等に取り付けることができる。
また、このモータ10Aのロータ12以外の非回転部位であってロータ12の回転に干渉しない位置には、ロータ12の磁極12aに対向するように磁極を向けた永久磁石13が固定されている。この永久磁石13は、例えばモータ10Aのフレームの内周面やステータ11の端面等に取り付けることができる。
前述したように他方のモータ10Bの内部構造も図1と同一であり、各モータ10A,10Bにおける永久磁石13の各相コイルCU,CV,CWに対する取付位置及び磁極の向きは2台とも同一である。
上記のように構成すると、コイルCU,CV,CWに電流が流れておらず、モータ10A,10Bが停止している状態において、それぞれのロータ12の位置が合っていない場合でも、永久磁石13の磁気的吸引力によってロータ12の磁極12aが吸引されて若干回動し、両モータ10A,10Bのロータ12は常に同じ位置で停止することになる。
このため、その後に図2の速度設定回路50に運転指令が入力されて速度制御回路60による速度制御が開始されれば、2台のモータ10A,10Bはロータ12が同期した状態から回転し始め、短時間で設定速度まで加速することが可能になる。
このため、その後に図2の速度設定回路50に運転指令が入力されて速度制御回路60による速度制御が開始されれば、2台のモータ10A,10Bはロータ12が同期した状態から回転し始め、短時間で設定速度まで加速することが可能になる。
次に、図3は本発明の第2実施形態におけるDCブラシレスモータ10A’(10B’についても同様)の主要部の正面図である。
この実施形態では、モータ10A’のロータ12以外の非回転部位の2箇所に、ロータ12の磁極12aに対向するように磁極を向けた永久磁石13a,13bがそれぞれ固定されている。なお、この場合、一方の永久磁石13aによりロータ12の磁極12aが吸引されて位置決めされた状態において、他方の永久磁石13bによりロータ12の別の磁極12aが吸引されて位置決めされるように、当該他方の永久磁石13bの磁極の向きを考慮する必要がある。例えば、図3に示すように、一方の永久磁石13aのS極がロータ12の磁極12aのN極を吸引して位置決めしている状態では、他方の永久磁石13bのN極がロータ12の磁極12aのS極を吸引して位置決めすることが必要である。
この実施形態では、モータ10A’のロータ12以外の非回転部位の2箇所に、ロータ12の磁極12aに対向するように磁極を向けた永久磁石13a,13bがそれぞれ固定されている。なお、この場合、一方の永久磁石13aによりロータ12の磁極12aが吸引されて位置決めされた状態において、他方の永久磁石13bによりロータ12の別の磁極12aが吸引されて位置決めされるように、当該他方の永久磁石13bの磁極の向きを考慮する必要がある。例えば、図3に示すように、一方の永久磁石13aのS極がロータ12の磁極12aのN極を吸引して位置決めしている状態では、他方の永久磁石13bのN極がロータ12の磁極12aのS極を吸引して位置決めすることが必要である。
図4は、本実施形態におけるモータ10A’の概略的な側面図であり、14はロータ12に固定されたシャフト、15はフレームである。この例では、フレーム15の内面に永久磁石13a,13bが固着されている。
上記第2実施形態によれば、2個の永久磁石13a,13bによる磁気的吸引力を利用するため、第1実施形態よりも一層強くロータ12を位置決めすることができる。
なお、永久磁石の数を更に増加させても良く、例えば、図3のコイルCU,CW間の適当な位置に3個目の永久磁石を配置しても良い。
なお、永久磁石の数を更に増加させても良く、例えば、図3のコイルCU,CW間の適当な位置に3個目の永久磁石を配置しても良い。
また、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、3台以上のDCブラシレスモータを並列駆動する場合にも適用することができる。
E:直流電源
T1〜T6:スイッチング素子
U,V,W:出力端子
10A,10A’,10B,10B’:DCブラシレスモータ
CU,CV,CW:コイル
HU,HV,HW:ホール素子
11:ステータ
12:ロータ
12a:磁極
13,13a,13b:永久磁石
14:シャフト
15:フレーム
21,22:ロータ位置検出回路
30:スイッチング信号発生回路
40:信号選択回路
50:速度設定回路
60:速度制御回路
T1〜T6:スイッチング素子
U,V,W:出力端子
10A,10A’,10B,10B’:DCブラシレスモータ
CU,CV,CW:コイル
HU,HV,HW:ホール素子
11:ステータ
12:ロータ
12a:磁極
13,13a,13b:永久磁石
14:シャフト
15:フレーム
21,22:ロータ位置検出回路
30:スイッチング信号発生回路
40:信号選択回路
50:速度設定回路
60:速度制御回路
Claims (2)
- 互いに並列接続された複数台のDCブラシレスモータを複数の半導体スイッチング素子を有する駆動回路により同一速度で駆動するために、スイッチング信号発生手段が、各モータのロータ位置検出信号を用いて前記スイッチング素子のスイッチング信号を作成するDCブラシレスモータの並列駆動回路であって、
各モータのロータ位置検出信号が変化しない期間内に、スイッチング信号の作成に用いるロータ位置検出信号を各モータ間で切り替えると共に、切り替え後のモータのロータ位置検出信号を用いてスイッチング信号を作成するように前記スイッチング信号発生手段に対して制御信号を出力する信号選択手段と、運転指令に応じて各モータに対する速度設定値を生成する速度設定手段と、前記速度設定値に従って前記スイッチング信号発生手段に対する制御信号を出力し、各モータを所定速度まで加速する速度制御手段と、を備えた並列駆動回路において、
停止状態にある各モータのロータの磁極を磁気的吸引力により吸引して前記ロータを互いにほぼ同じ位置に位置決めするための永久磁石を、各モータの内部に固定したことを特徴とするDCブラシレスモータの並列駆動回路。 - 請求項1に記載したDCブラシレスモータの並列駆動回路において、
前記永久磁石を、各モータのフレーム内面に固定したことを特徴とするDCブラシレスモータの並列駆動回路。
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2005
- 2005-01-06 JP JP2005001592A patent/JP2006191751A/ja not_active Withdrawn
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Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080401 |