JP2006191369A - スピーカ装置およびスピーカシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 スピーカ装置の機械的な強度を向上させる。
【解決手段】 支持部材10はスピーカユニット13を支持する。支持部材10には枠体15が固定される。枠体15は、支持部材10の背面をひとつの面とする直方体の各辺に対応する側面フレーム部材21および背面フレーム部材23と、この直方体の対角線に対応する補強フレーム部材25とを有する。支持部材10の背面側の空間を取り囲む筐体17は、枠体15に固定された側面部材31および背面部材33からなる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、スピーカ装置および複数のスピーカ装置を配列してなるスピーカシステムに関する。
スピーカユニットを筐体に収容してなるスピーカ装置が従来から広く普及している(特許文献1参照)。このスピーカ装置の筐体は、例えば樹脂材料や木材などによって形成される。
特開平6−253381号公報(図1)
この種のスピーカ装置においては、筐体の機械的な強度の不足が問題となる。特に、ツィータ(tweeter)、スコーカ(squawker)およびウーファ(woofer)といった複数のスピーカユニットがひとつの筐体に収容された構成においては、これらのスピーカユニットの重量によって筐体に作用する応力が増大するだけでなく、各スピーカユニットを収容するための複数の開口部が筐体の前面の部材に形成されることによって当該部材の強度が低下するから、筐体の機械的な強度の不足という問題は特に顕著となる。このような事情に鑑みて、本発明は、スピーカ装置の機械的な強度を向上させるという課題の解決を目的とし、特に、複数のスピーカユニットを備えた構成にあっても筐体について充分な強度を維持することを目的としている。
この課題を解決するために、本発明に係るスピーカ装置は、電気信号に応じて放音するスピーカユニットと、スピーカユニットを支持する板状の支持部材と、支持部材に固定された枠体であって、支持部材の背面をひとつの面とする多面体の少なくともひとつの辺または少なくともひとつの対角線に対応する長尺状のフレーム部材を備えた枠体と、枠体に固定されて支持部材の背面側の空間を取り囲む筐体とを具備することを特徴とする。この構成によれば、筐体が枠体に固定されているから、枠体を備えない従来のスピーカ装置と比較して機械的な強度を向上させることができる。換言すると、筐体に充分な強度がなくてもスピーカ装置の強度は枠体によって維持されるから、筐体の材質や寸法(特に厚さ)の選択の余地を拡大することができ、これによりスピーカ装置のデザインの自由度を向上させることができるという利点がある。
本発明の望ましい態様において、支持部材は、スピーカユニットの周囲に位置する複数の角部を含む略多角形状の部材であり、枠体は、支持部材の背面のうち角部に対応する少なくとも2箇所に各々の端部が固定されて当該支持部材の背面と略垂直な方向に延在するフレーム部材である複数の側面フレーム部材を含み、筐体は、各側面フレーム部材に各々が固定された板状の部材である複数の側面部材と、各側面部材からみて支持部材とは反対側に配置されて当該支持部材と対向する板状の部材である背面部材とを含む。この態様によれば、スピーカ装置の側面部分の機械的な強度を向上させることができる。さらに、枠体が、各側面フレーム部材をひとつの辺とする多角形の対角線に対応するフレーム部材である補強フレーム部材を有する構成も採用される。この構成によれば、スピーカ装置の側面部分の強度をさらに向上させることができる。
また、他の態様において、枠体は、側面フレーム部材のうち支持部材とは反対側の端部に固定されて当該支持部材の背面と略平行をなすフレーム部材である複数の背面フレーム部材を含み、筐体の背面部材は各背面フレーム部材に固定される。この態様によれば、スピーカ装置の背面部分の機械的な強度を向上させることができる。また、複数の背面フレーム部材を、支持部材の背面に略垂直な方向からみて多角形の外縁をなす形状となるように相互に連結し、枠体が、多角形の対角線に対応するフレーム部材である補強フレーム部材を含む構成とすれば、スピーカ装置の背面部分の強度をさらに向上させることができる。
また、本発明に係るスピーカシステムは、本発明の各態様に係る複数のスピーカ装置を配列した構成となっている。すなわち、このスピーカシステムは、電気信号に応じて放音するスピーカユニットを支持する板状の支持部材の背面に、支持部材の背面をひとつの面とする多面体の少なくともひとつの辺または少なくともひとつの対角線に対応する長尺状のフレーム部材を備えた枠体を固定してなる複数のスピーカモジュールと、一のスピーカモジュールの枠体と当該一のスピーカモジュールに隣接する他のスピーカモジュールの枠体とを相互に連結する連結手段(例えば後述する第2実施形態における連結具6)と、複数のスピーカモジュールのうち少なくともひとつの枠体に固定されて各スピーカモジュールの支持部材の背面側の空間を取り囲む筐体とを具備する。この構成によれば、各スピーカモジュールの強度が枠体によって維持されるから、スピーカシステムの全体としても複数のスピーカユニットの重量に耐え得る強度を確保することができる。
このスピーカシステムの望ましい態様において、連結手段は、一のスピーカモジュールの枠体に固定される第1固定部と、一のスピーカモジュールに隣接する他のスピーカモジュールの枠体に固定される第2固定部と、第1固定部と第2固定部とを連結する中間部とを有する部材であり、筐体は、連結手段の中間部に連結されることにより各スピーカモジュールの枠体に固定される(図6および図7参照)。この態様によれば、各スピーカモジュールを相互に固定するための部材が筐体と枠体とを固定するために共用されるから、各スピーカモジュールを固定する部材と筐体を枠体に固定する部材とが別個の部材とされた構成と比較して、部品点数の削減やこれに伴なう製造コストの低減が図られる。
さらに望ましい態様において、各スピーカモジュールの枠体は、多面体の少なくともひとつの対角線に対応するフレーム部材である補強フレーム部材を含み、一のスピーカモジュールの枠体における補強フレーム部材と、当該一のスピーカモジュールに隣接する他のスピーカモジュールの枠体における補強フレーム部材とは各々の長手方向が相違する(図12参照)。この態様によれば、各スピーカモジュールの補強フレーム部材の長手方向が、相互に隣接するスピーカモジュール同士で相違するから、総てのスピーカモジュールの補強フレーム部材が同方向に配置された構成と比較して、スピーカシステムの全体の機械的な強度を向上させることができる。
以上に説明したように、本発明に係るスピーカ装置によれば、筐体が枠体に固定されるから、スピーカ装置の機械的な強度を向上させることができる。また、本発明に係るスピーカシステムによれば、各スピーカモジュールの枠体が相互に接続されるから、各スピーカモジュールの強度が向上するだけでなく、スピーカシステムの全体としても充分な強度を確保することができる。
<A:第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るスピーカ装置の構成を示す斜視図であり、図2は、このスピーカ装置の分解斜視図である。これらの図に示されるように、スピーカ装置SPは、スピーカモジュールMとこれを収容する筐体17とを有する。図2に示されるように、スピーカモジュールMは、支持部材(いわゆるバッフル板)10とスピーカユニット13と枠体15とを有する。
スピーカユニット13は、外部から供給される電気信号に応じて音波を出力する機器であり、例えば、円錐台状に成形された振動板(コーン)と、この振動板を電気信号に応じて振動させる機構とを含む。一方、支持部材10は、スピーカユニット13を支持する略矩形状の板状の部材である。本実施形態におけるスピーカユニット13は、支持部材10の中央部に形成された略円形の開口部101に嵌め込まれたうえで螺子や接着剤によって当該支持部材10に固定される。本明細書においては、スピーカユニット13の音軸(すなわちコーンの中心軸)の方向のうち当該スピーカユニット13から出力された音波が進行する側を「前面側」と表記し、その反対側を「背面側」と表記する。なお、スピーカユニット13を保護するためのスピーカネットがスピーカユニット13の前面側に配置されていてもよい。
筐体17は、支持部材10の背面側の空間を取り囲む部材である。スピーカユニット13から背面側に放射された音波は支持部材10と筐体17とによって囲まれた空間にて共鳴する。本実施形態における筐体17は、各々が略矩形状に成形された4枚の側面部材31と1枚の背面部材33とを有する。4枚の側面部材31は、それぞれスピーカ装置SPの右側面、左側面、上面および底面をなす部材であり、背面部材33は、スピーカ装置SPの背面をなす部材である。各側面部材31は、背面部材33の各辺に沿って当該背面部材33と略垂直をなすように配置される。したがって、筐体17は、ひとつの面(すなわち4枚の側面部材31のうち背面部材33とは反対側の縁端によって囲まれた部分)が開口する略直方体の形状をなす。スピーカユニット13が固定された支持部材10は、この筐体17の開口を閉塞するように配置される。なお、以下では側面部材31と背面部材33とを特に区別する必要がない場合には「壁部材3」と総称する。
図2に示されるように、スピーカモジュールMを構成する枠体15は筐体17の内部に収容される。この枠体15は、各々の端部が相互に連結された複数のフレーム部材2(21,23,25)を有する。各フレーム部材2は、横断面の形状が円形とされた長尺状の部材であり、例えば、筐体17の各壁部材3よりも剛性が高い材料(例えばアルミニウムなどの金属)からなる。本実施形態における枠体15は、支持部材10の背面に固定された4本のフレーム部材(以下では特に「側面フレーム部材」という)21と、各側面フレーム部材21のうち支持部材10とは反対側の端部に連結された4本のフレーム部材(以下では特に「背面フレーム部材」という)23と、枠体15の機械的な強度を補強するための1本のフレーム部材(以下では特に「補強フレーム部材」という)25とが一体に形成された構成となっている。
4本の側面フレーム部材21は、各々の端部が支持部材10の背面に固定されて当該背面に略垂直な方向に沿って背面側に延在する。各側面フレーム部材21のうち支持部材10の背面に対向する端面には螺子孔2aが形成される。一方、支持部材10の各角部に対応する位置(すなわちスピーカユニット13を包囲する各部位)には孔103が形成されている。この孔103を貫通する植込ボルト105が各側面フレーム部材21の螺子孔2aに螺合することによって枠体15が支持部材10に固定される。
一方、4本の背面フレーム部材23は、側面フレーム部材21のうち支持部材10とは反対側の各端部を相互に連結するように配置される。各側面フレーム部材21は略同じ長さであるから、4本の背面フレーム部材23は、支持部材10の背面に略平行な面内において相互に連結されて長方形状(ここでは特に正方形)をなす。また、補強フレーム部材25は、4本の背面フレーム部材23によって構成される長方形の対角線に対応するように配置される。換言すると、補強フレーム部材25は、各側面フレーム部材21のうち支持部材10とは反対側の端部を頂点とする多角形(ここでは長方形)の対角線に対応する。
筐体17は枠体15に固定される。より具体的には、図2に示されるように、各側面部材31はこれに対向する側面フレーム部材21に固定され、背面部材33は背面フレーム部材23に固定される。図3は、各壁部材3(側面部材31または背面部材33)をフレーム部材2(側面フレーム部材21または背面フレーム部材23)に固定するための構成を示す斜視図であり、図4は、壁部材3がフレーム部材2に固定された状態を示す断面図である。図3および図4に示されるように、壁部材3は固定具5によってフレーム部材2に固定される。なお、図1や図2においては図面が煩雑になるのを防ぐために固定具5の図示が省略されている。
図3および図4に示されるように、固定具5は一対のプレート50を有する。各プレート50は、横断面が半円状とされた枠体固定部51と、この枠体固定部51に連なる筐体固定部52とを有する。枠体固定部51の内径はフレーム部材2の直径と略等しい。一方、筐体固定部52には、これを厚さ方向に貫通するひとつの孔521と、この孔521の両側に位置して筐体固定部52を厚さ方向に貫通する2つの孔523とが形成されている。図3および図4に示されるように、一対のプレート50は、各々の枠体固定部51の内面がフレーム部材2を挟んで対向するように配置され、筐体固定部52の孔521に挿通されたボルト551とこれに螺合するナット552とによって相互に固定される。一方、壁部材3には、筐体固定部52の各孔523に対応する位置に、当該壁部材3を厚さ方向に貫通する孔3aが形成されている。壁部材3は、フレーム部材2に固定された一対のプレート50の孔523と当該壁部材3の孔3aとを貫通するリベット57によってプレート50に固定される。以上の構造によって筐体17が枠体15に固定される。なお、壁部材3とフレーム部材2とを固定具5によって固定する位置やその箇所の総数(すなわち固定具5の個数)は任意である。
以上に説明したように、本実施形態においては、筐体17が枠体15のフレーム部材2に固定されるから、壁部材3自体に充分な強度がなくてもスピーカ装置SPの全体としてはフレーム部材2によって充分な強度が維持される。さらに、枠体15が補強フレーム部材25を備えているから、この補強フレーム部材25が形成されていない構成と比較してスピーカ装置SPの強度をさらに向上させることができる。
<B:第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るスピーカシステムについて説明する。なお、本実施形態のうち第1実施形態と同様の要素については共通の符号を付してその説明を適宜に省略する。
図5は、本実施形態に係るスピーカシステムの外観を示す分解斜視図である。同図に示されるように、このスピーカシステムSは、第1実施形態にて説明したスピーカモジュールMの複数個(ここでは3個)を鉛直方向に配列し、各支持部材10の背面側を複数の壁部材3(側面部材31および背面部材33)からなる筐体17によって取り囲んだ構成となっている。
互いに隣接するスピーカモジュールMは、各々の枠体15が連結具によって連結されることによって相互に固定される。図6は、連結具6の具体的な構成を示す分解斜視図であり、図7は、各スピーカモジュールMの枠体15が連結具6を介して連結された状態を示す断面図である。
これらの図に示されるように、連結具6は一対のプレート60を有する。各プレート60は、各々の横断面が半円状とされた第1固定部61および第2固定部62と、第1固定部61と第2固定部62とを連結する中間部65とを有する。第1固定部61および第2固定部62の内径はフレーム部材2の直径と略等しい。一方、中間部65には、その中央部に位置するひとつの孔651と、孔651の斜め上方に位置する2つの孔653と、孔651の斜め下方に位置する2つの孔655とが、当該中間部65を厚さ方向に貫通するように形成されている。
一対のプレート60は、各々の第1固定部61の内面がひとつのスピーカモジュールMのフレーム部材2を挟んで対向し、かつ、各々の第2固定部62の内面がその下方に位置するスピーカモジュールMのフレーム部材2を挟んで対向するように配置され、中間部65の孔651に挿通されたボルト551とこれに螺合するナット552とによって相互に固定される。そして、上方のスピーカモジュールMの壁部材3は、プレート60の孔653と当該壁部材3の孔3aとを貫通するリベット67によってプレート60に固定され、その下方のスピーカモジュールMの壁部材3は、プレート60の孔655と当該壁部材3の孔3aとを貫通するリベット67によってプレート60に固定される。
以上の構成により、上下に隣接する各スピーカモジュールMの枠体15が相互に連結されるとともに壁部材3が枠体15に固定される。なお、各スピーカモジュールMの枠体15のうち他のスピーカモジュールMと隣接しない部分(例えば最上段に位置するスピーカモジュールMの上面や各スピーカモジュールMの側面および背面)には、図3および図4に示した固定具5によって壁部材3が固定される。また、各スピーカモジュールMの枠体15を連結する位置やその箇所の総数は任意である。
以上に説明したように、本実施形態においては、各スピーカモジュールMの強度が枠体15によって確保されるから、スピーカシステムSの全体としても複数のスピーカユニット13の重量に耐え得る強度を維持することができる。また、各スピーカモジュールMの枠体15を相互に連結する連結具6が壁部材3を枠体15に固定する役割も担っているから、各スピーカモジュールMの枠体15を連結する部材と壁部材3を枠体15に固定する部材とを別個とした構成と比較してスピーカシステムSを構成する部品の総数が低減されるという利点がある。
<C:変形例>
各実施形態に対しては種々の変形が加えられる。具体的な変形の態様は以下の通りである。なお、以下の各態様を適宜に組み合わせてもよい。
(1)各実施形態においては、複数のフレーム部材2を一体に形成してなる枠体15を例示したが、各々が別体である複数のフレーム部材2を相互に連結して枠体15を構成してもよい。また、各実施形態においては枠体15が植込ボルト105によって支持部材10に固定される構成を例示したが、この固定の方法は任意である。例えば、枠体15を接着剤によって支持部材10に接着してもよい。
(2)枠体15の形状は、図8ないし図10に示されるように任意に変更される。例えば、図8の部分(a)に示されるように、枠体15が補強フレーム部材25を持たない構成も採用される。また、各実施形態においては、枠体15の背面側のみに補強フレーム部材25が設けられた構成を例示したが、図8の部分(b)に示されるように、枠体15の側面(あるいは上面や下面)に相当する部分に補強フレーム部材25を設けた構成も採用される。すなわち、この場合の補強フレーム部材25は、各側面フレーム部材21をひとつの辺とする多角形(ここでは長方形)の対角線に対応するように配置される。
また、各実施形態においては、枠体15が4本の側面フレーム部材21と4本の背面フレーム部材23を備えた構成を例示したが、図9の部分(a)に示されるように側面フレーム部材21が2本とされた構成も採用される。あるいは、同図の部分(b)に示されるように背面フレーム部材23が2本とされた構成としてもよいし、背面フレーム部材23を備えない構成としてもよい。
図10に示されるように、各側面フレーム部材21のうち支持部材10側の端部に当該支持部材10の周縁に沿って複数(ここでは4本)のフレーム部材27を設けてもよい。支持部材10にはスピーカユニット13を嵌め込むための開口部101が形成されているため、この支持部材10だけでは他の壁部材3と比較して強度を確保することが困難であるが、図10の構成のようにフレーム部材27を配置することによって支持部材10を補強することができる。
以上のように、本発明における枠体15は、支持部材10の背面をひとつの面とする多面体(ここでは直方体)の少なくともひとつの辺に対応するフレーム部材2(側面フレーム部材21や背面フレーム部材23)または当該多面体の少なくともひとつの対角線に対応するフレーム部材2(補強フレーム部材25)を備えていれば足り、その具体的な形状の如何は不問である。
(3)各実施形態においては、横断面が円形であるフレーム部材2を例示したが、フレーム部材2の形態はこれに限られない。例えば、横断面がL字状であるフレーム部材2や管状のフレーム部材2を採用すれば、枠体15の軽量化を図ることができる。また、枠体15を形成する材料も任意に選定される。
(4)各実施形態においては、各々が別体とされた複数の壁部材3を組み合わせることによって筐体17が構成される場合を例示したが、例えば樹脂材料の射出成形によって、各壁部材3を一体に形成してなる筐体17も採用される。また、複数のスピーカ装置SPの各側面部材31や各背面部材33が単一の(1枚の)部材とされた構成も採用される。この構成によれば、両側に他のスピーカ装置SPが配置されたスピーカ装置SP(他のスピーカ装置SPによって挟まれたスピーカ装置SP)について、壁面部材31や背面部材33を枠体15に固定するための手段(例えば固定具5や連結具6)を不要とすることができるから、スピーカシステムSの全体の構造が簡素化される。
ただし、筐体17を一体に形成した場合には、複数のスピーカモジュールMを組み合わせてスピーカシステムSを構築する場合に、このスピーカシステムSのサイズに適合した別の筐体17が必要となる。換言すると、各実施形態のように各壁部材3を別体とした構成によれば、スピーカモジュールMの総数や各スピーカモジュールMの位置が異なる多様なスピーカシステムSに壁部材3を流用することができるという利点がある。また、各実施形態においては筐体17の各壁部材3がフレーム部材2のみに固定された構成を例示したが、各壁部材3がこれに隣接する他の壁部材3や支持部材10に接着剤や他の固定具によって固定された構成も採用される。
(5)筐体17を枠体15に固定するための手段は図3に示した固定具5に限られない。例えば、各壁部材3が接着剤によって枠体15に接着された構成も採用される。ただし、図3に示した固定具5のようにフレーム部材2や壁部材3から取り外すことができる固定具5を採用した場合には、フレーム部材2に固定される壁部材3を容易に別の壁部材3に交換することができるという利点がある。
また、各スピーカモジュールMの枠体15を相互に連結するための手段は図6に示した連結具6に限られない。例えば、各スピーカモジュールMの枠体15が溶接や接着剤によって相互に接続された構成も採用される。ただし、図6に示した連結具6のようにフレーム部材2や壁部材3から取り外すことができる連結具6を採用した場合には、スピーカシステムSを構成する各スピーカモジュールMの取替えや各スピーカモジュールMの配列の変更を容易に実施することができるという利点がある。
(6)第2実施形態においては複数のスピーカモジュールMが鉛直方向に配列された構成を例示したが、複数のスピーカを水平方向に配列した構成や、図11に示されるように、多数のスピーカモジュールMを鉛直方向および水平方向にわたって面状に配列した構成も採用される。また、図5や図11においては、各スピーカモジュールMの補強フレーム部材25が同方向に配置された構成を例示したが、補強フレーム部材25の方向をスピーカモジュールMごとに異ならせてもよい。例えば、図12(鉛直方向に配列された3個のスピーカモジュールMを背面側からみた図)に示されるように、各スピーカモジュールMの補強フレーム部材25の方向をスピーカモジュールMの1個おきに異ならせた構成も採用される。この構成によれば、スピーカシステムSに異なる方向から作用する外力への耐久性を向上させることができる。
(7)第2実施形態においては、各スピーカモジュールMの間隙に壁部材3が配置されない構成を例示したが、相互に隣接する各スピーカモジュールMの間隙に壁部材3を介挿し、音声を共鳴させる空間がスピーカモジュールMごとに仕切られた構成としてもよい。この構成によれば、ひとつのスピーカユニット13に対する他のスピーカユニット13からの振動の伝播が壁部材3によって遮られるから、各スピーカユニット13から所期の特性の音波を個別に再生することができるという利点がある。
本発明の第1実施形態に係るスピーカ装置の外観を示す斜視図である。 スピーカ装置の分解斜視図である。 固定具の構成を示す分解斜視図である。 固定具の構成を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係るスピーカシステムの構成を示す分解斜視図である。 連結具の構成を示す分解斜視図である。 連結具の構成を示す断面図である。 変形例に係る枠体の構成を示す斜視図である。 変形例に係る枠体の構成を示す斜視図である。 変形例に係る枠体の構成を示す斜視図である。 変形例に係るスピーカシステムの構成を示す分解斜視図である。 変形例に係るスピーカシステムの背面図である。
符号の説明
SP……スピーカ装置、S……スピーカシステム、M……スピーカモジュール、10……支持部材、13……スピーカユニット、15……枠体、17……筐体、2……フレーム部材、21……側面フレーム部材、23……背面フレーム部材、25……補強フレーム部材、3……壁部材、31……側面部材、33……背面部材、5……固定具、6……連結具、60……プレート、61……第1固定部、62……第2固定部、65……中間部。

Claims (9)

  1. 電気信号に応じて放音するスピーカユニットと、
    前記スピーカユニットを支持する板状の支持部材と、
    前記支持部材に固定された枠体であって、前記支持部材の背面をひとつの面とする多面体の少なくともひとつの辺または少なくともひとつの対角線に対応する長尺状のフレーム部材を備えた枠体と、
    前記枠体に固定されて前記支持部材の背面側の空間を取り囲む筐体と
    を具備するスピーカ装置。
  2. 前記支持部材は、前記スピーカユニットの周囲に位置する複数の角部を含む略多角形状の部材であり、
    前記枠体は、前記支持部材の背面のうち前記角部に対応する少なくとも2箇所に各々の端部が固定されて当該支持部材の背面と略垂直な方向に延在するフレーム部材である複数の側面フレーム部材を含み、
    前記筐体は、前記各側面フレーム部材に各々が固定された板状の部材である複数の側面部材と、前記各側面部材からみて前記支持部材とは反対側に配置されて当該支持部材と対向する板状の部材である背面部材とを含む
    請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 前記枠体は、前記各側面フレーム部材をひとつの辺とする多角形の対角線に対応するフレーム部材である補強フレーム部材を有する
    請求項2に記載のスピーカ装置。
  4. 前記枠体は、前記側面フレーム部材のうち前記支持部材とは反対側の端部に固定されて当該支持部材の背面と略平行をなすフレーム部材である複数の背面フレーム部材を含み、
    前記筐体の背面部材は、前記各背面フレーム部材に固定される
    請求項2に記載のスピーカ装置。
  5. 前記複数の背面フレーム部材は、前記支持部材の背面に略垂直な方向からみて多角形の外縁をなす形状となるように相互に連結され、
    前記枠体は、前記多角形の対角線に対応するフレーム部材である補強フレーム部材を含む
    請求項4に記載のスピーカ装置。
  6. 前記枠体は、前記各側面フレーム部材のうち前記支持部材とは反対側の端部を頂点に含む多角形の対角線に対応するフレーム部材である補強フレーム部材を含む
    請求項2に記載のスピーカ装置。
  7. 電気信号に応じて放音するスピーカユニットを支持する板状の支持部材の背面に、前記支持部材の背面をひとつの面とする多面体の少なくともひとつの辺または少なくともひとつの対角線に対応する長尺状のフレーム部材を備えた枠体を固定してなる複数のスピーカモジュールと、
    一のスピーカモジュールの枠体と当該一のスピーカモジュールに隣接する他のスピーカモジュールの枠体とを相互に連結する連結手段と、
    前記複数のスピーカモジュールのうち少なくともひとつの枠体に固定されて前記各スピーカモジュールの支持部材の背面側の空間を取り囲む筐体と
    を具備するスピーカシステム。
  8. 前記連結手段は、一のスピーカモジュールの枠体に固定される第1固定部と、前記一のスピーカモジュールに隣接する他のスピーカモジュールの枠体に固定される第2固定部と、前記第1固定部と前記第2固定部とを連結する中間部とを有する部材であり、
    前記筐体は、前記連結手段の中間部に連結されることにより前記各スピーカモジュールの枠体に固定される
    請求項7に記載のスピーカシステム。
  9. 前記各スピーカモジュールの枠体は、前記多面体の少なくともひとつの対角線に対応するフレーム部材である補強フレーム部材を含み、
    前記一のスピーカモジュールの枠体における補強フレーム部材と、当該一のスピーカモジュールに隣接する他のスピーカモジュールの枠体における補強フレーム部材とは各々の長手方向が相違する
    請求項7に記載のスピーカシステム。
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JP2010068312A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Toa Corp スピーカ取付具

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