JP2006189285A - 透明層の検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 2つの透明層を有する被検査物について簡単な構成で検査を行うことができる、透明層の検査装置を提供する。
【解決手段】 第1の透明層12に対して所定の第1の入射角αで、照射位置18aを変えながら、P波の第1のレーザビーム20を照射する、第1の投光部と、第1の透明層12に照射された第1のレーザビーム20により、第1の透明層12で直ちに反射する表面反射光22と、第1の透明層12に一端入射した後、第1の透明層12と第2の透明層14との界面13で反射して第1の透明層12から出射する界面反射光26との間で発生させた干渉光の強度又は干渉縞を検出して信号を出力する干渉光受光部と、第1の投光部が照射する第1のレーザビーム20の照射位置18aと、干渉光受光部から出力される信号とに基づいて、第1の透明層12の不均一部分を検出する第1の検出部とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、透明層の検査装置に関する。
従来、筒状部材の外周面に屈折率の異なる2つの透明層が形成されているコピー機の感光ドラムは目視検査されている。
透明層の検査に関して、例えば、特許文献1には、全反射ミラーで反射した反射光とフィルム材料で反射した反射光との間で干渉光を発生させて、フィルム材料の膜厚を測定する装置が開示されている。特許文献2には、シリコンウエハ上に形成した透明膜を検査するため、直線縞パターンの平行光を照射することが提案されている。
特開平6−94424号公報 特開2003−232620号公報
コピー機の感光ドラムのように2つの透明層を有する被検査物は、透明層の表面や裏面、透明層間の界面で反射が起こる。そのため、検査の自動化を行うことができなかった。
本発明は、かかる実情に鑑み、2つの透明層を有する被検査物について簡単な構成で検査を行うことができる、透明層の検査装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下のように構成した透明層の検査装置を提供する。
透明層の検査装置は、ベース層上に屈折率が異なる透明な第1及び第2の透明層を有し、前記第1の透明層が前記第2の透明層上に形成され、前記第2の透明層が前記ベース層上に形成された被検査物について、前記第1の透明層を検査するタイプのものである。検査装置は、前記第1の透明層に対して所定の第1の入射角で、照射位置を変えながら、P波の第1のレーザビームを照射する、第1の投光部と、前記第1の透明層に照射された前記第1のレーザビームにより、前記第1の透明層で直ちに反射する表面反射光と、前記第1の透明層に一端入射した後、前記第1の透明層と前記第2の透明層との界面で反射して前記第1の透明層から出射する界面反射光との間で発生させた干渉光の強度又は干渉縞を検出して信号を出力する干渉光受光部と、前記第1の投光部が照射する前記第1のレーザビームの前記照射位置と、前記干渉光受光部から出力される前記信号とに基づいて、前記第1の透明層の不均一部分を検出する第1の検出部とを備える。
上記構成によれば、第1のレーザビームの照射位置によって、表面反射光と界面反射光との間で発生する干渉光の強度又は干渉縞がどのように変化するかによって、第1の透明層の不均一部分を検出することができる。例えば、厚みが変化した不均一部分では、干渉光の強弱の変化の周波数又は干渉縞の密度が高く。このような干渉光の強度又は干渉縞の変化によって、不均一部分を検出することができる。
上記構成において、第1のレーザビームについての第1の入射角(第1の透明層の表面の法線方向と第1のレーザビームとがなす角度)は、表面反射光と界面反射光との強度がバランスし、干渉光の強度変化を検出することができる適切な角度の範囲内(例えば、70°以上、80°以下)に設定する。すなわち、第1の透明層に対する第1のレーザビームの入射角が適切な角度より小さい場合(例えば、70°より小さい場合)には、表面反射光が弱くなり、表面反射光と界面反射光との間の干渉光を検出することが困難となる。適切な角度より大きい場合(例えば、80°より大きい場合)には界面反射光が弱くなり、表面反射光と界面反射光との間の干渉光を検出することが困難となる。
また、本発明は、上記課題を解決するために、以下のように構成した透明層の検査装置を提供する。
透明層の検査装置は、ベース層上に屈折率が異なる透明な第1及び第2の透明層を有し、前記第1の透明層が前記第2の透明層上に形成され、前記第2の透明層が前記ベース層上に形成された被検査物について、前記第2の透明層を検査するタイプのものである。透明層の検査装置は、前記第1の透明層に対して所定の第2の入射角で、照射位置を変えながら、P波の第2のレーザビームを照射する、第2の投光部と、前記第1の透明層に照射された前記第2のレーザビームにより、前記第1の透明層に入射し、さらに前記第2の透明層に入射し、前記第2の透明層と前記ベース層との界面で反射して前記第1の透明層に再び入射した後、前記第1の透明層から出射する透過光の強度を検出して信号を出力する透過光受光部と、前記第2の投光部が照射する前記第2のレーザビームの前記照射位置と、前記透過光受光部から出力される前記信号とに基づいて、前記透明層の不均一部分を検出する第2の検出部とを備える。
上記構成において、第2のレーザビームについての第2の入射角(第1の透明層の表面の法線方向と第2のレーザビームとがなす角度)は、大略、第1の透明層のブルースター角より大きくなるように設定することが好ましい。すなわち、第1の透明層に対する第2のレーザビームの入射角を、第1の透明層のブルースター角近傍(例えば、40°以上、50°以下)より大きくすることで、第1の透明層での表面反射をほとんど、あるいは完全に無くし、第2のレーザビームを透過光として効率よく用い、検査精度を高めることができる。
第2の入射角は、第2のレーザビームが第1の透明層に入射した後、第1の透明層と第2の透明層との界面において反射せずにすべて第2の透明層に入射すように設定することが最も好ましいが、第1の透明層と第2の透明層との界面で反射が発生する場合でも、できるだけ反射が少なくなるように設定することが好ましい。
上記構成によれば、第2のレーザビームの照射位置によって、透過光の強度がどのように変化するかによって、第1および第2の透明層の一方又は両方の不均一部分を検出することができる。例えば、第1の透明層又は第2の透明層の厚みが変化する不均一部分を透過すると、不均一部分での減衰率の違いや透過光の進行方向の違いなどのために透過光の強度が変化する。このような透過光の強度の変化を検出することによって、不均一部分を検出することができる。
適宜な方法で第1の透明層の不均一部分(例えば、厚みの変化)を検出することができれば、それを考慮する(例えば、厚み変化分を差し引く)ことにより、透過光の強度の変化から第2の透明層の厚み変化を検出することができる。
特に、第2の透明層の減衰率が相対的に大きく、第1の透明層を透過するときの減衰が相対的に小さく、第1の透明層を透過するときの減衰を実質的に無視できる場合には、透過光の強度変化から第2の透明層の不均一部分を直ちに検出することができる。第1の透明層の減衰率が相対的に大きく、第2の透明層を透過するときの減衰が相対的に小さく、第2の透明層を透過するときの減衰を実質的に無視できる場合には、透過光の強度が変化から第1の透明層の不均一部分を直ちに検出することができる。
また、本発明は、以下のように構成した透明層の検査装置を提供する。
透明層の検査装置は、ベース層上に屈折率が異なる透明な第1及び第2の透明層を有し、前記第1の透明層が前記第2の透明層上に形成され、前記第2の透明層が前記ベース層上に形成された被検査物について、前記各透明層を検査するタイプのものである。透明層の検査装置は、前記第1の透明層に対して所定の第1の入射角で、照射位置を変えながら、P波の第1のレーザビームを照射する、第1の投光部と、前記第1の透明層に照射された前記第1のレーザビームにより、前記第1の透明層で直ちに反射する表面反射光と、前記第1の透明層に一端入射した後、前記第1の透明層と前記第2の透明層との界面で反射して前記第1の透明層から出射する界面反射光との間で発生させた干渉光を検出して信号を出力する干渉光受光部と、前記第1の投光部が照射する前記第1のレーザビームの前記照射位置と、前記干渉光受光部から出力される前記信号とに基づいて、前記第1の透明層の厚み変化を検出する第1の検出部と、前記第1の透明層に対して所定の第2の入射角で、照射位置を変えながら、P波の第2のレーザビームを照射する、第2の投光部と、前記第1の透明層に照射された前記第2のレーザビームにより、前記第1の透明層に入射した後さらに前記第2の透明層に入射し、前記第2の透明層と前記ベース層との界面で反射して前記第1の透明層から出射する透過光を検出して信号を出力する透過光受光部と、前記第2の投光部が照射する前記第2のレーザビームの前記照射位置と、前記透過光受光部から出力される前記信号とに基づいて、前記透明層の不均一部分を検出する第2の検出部とを備える。
上記構成において、一つのレーザ光源からのレーザビームを分割して、第1及び第2の投光部で用いれば、構成を簡単にすることができる。
上記構成によれば、第1及び第2の透明層について、それぞれの不均一部分を検出することができる。
第1の透明層の不均一部分は、第1の投光部、干渉光受光部、及び第1の検出部を用い、表面反射光と界面反射光との間で発生させた干渉光の強度又は干渉縞によって検出することができる。
第2の透明層の不均一部分については、第2の透明層の減衰率が相対的に大きく、第1の透明層の減衰率が相対的に小さく、第1の透明層を透過するときの光の減衰を実質的に無視できる場合には、第2の投光部、透過光受光部、及び第2の検出部を用い、透過光の強度変化から直ちに検出することができる。透過光の強度変化から第2の透明層の厚み変化を直ちに検出することができない場合でも、表面反射光と界面反射光との間で発生させた干渉光の強度又は干渉縞から第1の透明層の不均一部分を検出し、それを考慮することにより、透過光の強度変化から第2の透明層の不均一部分を検出することができる。
上記構成によれば、第1及び第2の透明層の両方を検査することができる。
本発明の透明層の検査装置は、2つの透明層を有する被検査物について簡単な構成で検査を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図4を参照しながら説明する。
まず、本発明の透明層の検査装置の基本原理について、図1及び図2を参照しながら説明する。
被検査物10は、ベース層16上に屈折率が異なる2以上の透明層12,14を有する。以下では、第1の透明層12が第2の透明層14上に形成され、第2の透明層14がベース層16上に形成された場合について説明するが、ベース層16上の3層以上の透明層を備えていてもよい。
第1の透明層12について検査を行う場合、図1に示すように、P波の第1のレーザビーム20を、第1の透明層12に対して所定の第1の入射角(照射位置18aにおいてレーザビーム20と第1の透明層12の表面11の法線17aとがなす角度)αで照射する。第1の透明層12に照射された第1のレーザビーム20は、第1の透明層12の表面11で直ちに反射する光22(以下、「表面反射光22」という。)と、第1の透明層12に入射する光24とに分割される。第1の透明層12に入射した光24のうち、符号25で示すように第1の透明層12と第2の透明層14との界面13で反射し、符号26で示すように第1の透明層12の表面11から出射する光26(以下、「界面反射光26」という。)と、表面反射光22との間で、位相差により干渉現象が起こるようにして、干渉光の強度又は干渉縞を検出する。レーザビーム20の照射位置18aを2次元的に変えながら、干渉光を検出し、レーザビーム20の照射位置18aに対応する2次元画像を形成する。例えば、干渉光の強度を適宜な閾値を用いて二値化して、干渉縞の2次元画像を形成する。
このとき、第1の透明層12に対するレーザビーム20の入射角α、レーザビーム20の照射位置18aや干渉光検出位置などの相対位置関係を一定に保ちながら、レーザビーム20の照射位置18aを移動させる。第1の透明層12の厚みや光学的特性(密度や透過率など)が均一な正常状態では、理論上、干渉光の検出レベルは変化しない。実際には、相対位置関係に多少の誤差が生じるため、干渉光の検出レベルが変動し、干渉縞が形成されることがあるが、干渉光の検出レベルが変動周波数や干渉縞の密度は低い。
一方、第1の透明層12の厚みや光学的特性が変化した不均一部分があると、その不均一部分では、レーザビーム20の照射位置18aの僅かな移動によって、干渉光の検出レベルが頻繁に強弱の変動を繰り返すため、干渉光の検出レベル変動周波数が高くなり、正常状態の場合と比べて密度の高い干渉縞が形成される。
このような干渉光の検出レベルが変動周波数や干渉縞の密度の違いによって、第1の透明層12の厚みや光学特性などが変化した不均一部分を検出することができる。
第2の透明層14について検査を行う場合、図2に示すように、P波の第1のレーザビーム30を、第1の透明層12に対して所定の第2の入射角(照射位置18bにおいてレーザビーム30と第1の透明層12の表面11の法線17bとがなす角度)βで照射し、第1および第2の透明層12,14を透過した光35(以下、「透過光35」という。)を検出する。すなわち、符号31で示すように第1の透明層12に入射し、さらに、符号32で示すように第2の透明層14に入射した後、符号33で示すように、第2の透明層14とベース層16との界面15で反射し、符号34で示すように第1の透明層12に再び入射した後、符号35で示すように第1の透明層12から出射した透過光35を検出する。
入射角βは、大略、ブルースター角(Brewster's angle)と一致するように、あるいはブルースター角より大きくなるように設定する。入射角βをブルースター角に一致するように設定すれば、第1の透明層12の表面11で直ちに反射する光を完全に無くことができる。入射角βをブルースター角の近傍あるいはブルースター角よりも大きい角度に設定すれば、第1の透明層12の表面11で直ちに反射する光をほとんど無くことができる。これにより、透過光35の検出レベルを高め、検査精度を向上することができる。
レーザビーム30の照射位置18bを2次元的に変えながら、透過光35の強度を検出する。このとき、レーザビーム30の強度や第1の透明層12に対する入射角β、レーザビーム30の照射位置18bや透過光検出位置などの相対位置関係を一定に保ちながら、レーザビーム30の照射位置18bを移動する。第1の透明層12や第2の透明層14の厚みや光学的特性(密度や透過率など)が均一である正常状態では、理論上、透過光の検出レベルは変化しない。一方、第1の透明層12や第2の透明層14の厚みや光学的特性が変化した不均一部分があると、その不均一部分では、光の減衰や透過光35の進行方向の変化などによって、透過光35の検出レベルが変化する。このような透過光35の検出レベルの変化によって、第1の透明層12や第2の透明層14の厚みや光学特性などの不均一部分を検出することができる。
次に、透明層の検査装置の構成について、図3及び図4を参照しながら説明する。
透明層の検査装置40は、投光ユニット44及び受光ユニット46,48と、投光ユニット44及び受光ユニット46,48に接続された制御ユニット42とを備える。投光ユニット44および受光ユニット46,48と被検査物50とは、相互の位置関係が一定に保たれるように配置される。
被検査物50は、筒形状であり、その筒形状の中心軸58と同心に回転駆動される。被検査物50は、図4の要部断面図に示したように、筒状のベース材56の外筒面に厚みが一定の第2の透明層54が形成され、第2の透明層54の外周面に厚みが一定の第1の透明層52が形成されている。第1の透明層52と第2の透明層54とは、屈折率が異なる。
投光ユニット44は、回転する被検査物50に対して2つのレーザビーム45a,45bを照射する。投光ユニット44は、それぞれのレーザビーム45a,45bごとにレーザ光源を備えてもよいが、一つのレーザ光源からのレーザビームをビームスプリッタなどで分割してレーザビーム45a,45bに用いるようにすれば、構成を簡単にすることができる。投光ユニット44は、制御ユニット42からの制御信号により、例えばポリゴンミラーなどの反射ミラーを駆動して、レーザビーム45a,45bをスキャンする。このとき、被検査物50にレーザビーム45a,45bが照射される照射位置50a,50bが被検査物50の中心軸58と平行に移動するようにする。
一方の受光ユニット46は、第1のレーザビーム45aにより、被検査物50の第1の透明層52の表面反射光と界面反射光との間で発生させた干渉光45sを検出し、干渉光45sの検出レベルに対応する信号を制御ユニット42に出力する。他方の受光ユニット48は、第2のレーザビーム45bが被検査物50の第1の透明層52及び第2の透明層54を透過した後の透過光45tを検出し、透過光45tの検出レベルに対応する信号を制御ユニット42に信号出力する。例えば、干渉光45s,透過光45tは、それぞれ、受光ユニット46,48に設けた開口部47,49を通り、内部に配置された不図示のライトガイドに入射し、不図示の光検出器に導かれる。光検出器は、検出した光の強度レベルに対応する信号を制御ユニット42に送出する。
開口部47,49は、被検査物50の中心軸58と平行に延在するように形成され、レーザビーム45a,45bの照射位置が中心軸58と平行に移動しても、干渉光45s又は透過光45tを検出できるようになっている。
制御ユニット42は、レーザビーム45a,45bの照射位置50a,50bと、受光ユニット46,48からの信号とに基づいて、被検査物50の第1の透明層52や第2の透明層54について良否判定を行う。
上述したように、干渉光45sによって、第1の透明層52を検査することができる。第2の透明層54の減衰率が相対的に大きく、第1の透明層52を透過するときの光の減衰を実質的に無視できる場合には、透過光45tによって、第2の透明層54を直ちに検査することができる。第1の透明層52を光が透過するときの減衰を無視できない場合でも、例えば、干渉光45sによる検出結果を考慮すれば、透過光45tから第2の透明層54について検査することができる。
検査装置40は、例えば、被検査物50として、コピー機用の感光ドラムを検査することができる。この場合、ベース材56はアルミニウム製の筒状部材であり、第1の透明層52は無色透明なCT膜であり、第2の透明層54は緑色のCG膜である。投光ユニット44の光源には、波長670nm(赤色)の半導体レーザを用い、数十〜百μmに集光して、被検査物50に照射する。直径5〜37mmの被検査物50を1秒に1回転し、走査幅490mm、走査周期700μsで、レーザビームを照射する。受光ユニット46,48の内部には、開口部47,49に対向するように、直径50mm、長さ550mmのライトガイドを配置し、ライトガイドの一端に、光検出器として光電子増倍管(フォトマル)を配置する。
第1のレーザビーム45aの入射角αを75°、すなわち表面11に対する角度αを15°(図1参照)に設定することにより、CT膜(第1の透明層52)について塗布ムラ(膜厚の不均一)を干渉縞の発生により捉えることができる。すなわち、干渉光から形成した2次元画像について、干渉縞の密度(単位面積あたりの本数)が高い部分を欠陥部位として抽出することができる。なお、入射角αが70°〜78°(角度αが12°〜20°)であれば、干渉縞で検査可能である。この範囲内であれば、第2の透明層54に入射する光がほとんどない。角度αが20°より大きくなると、表面反射が弱くなり、干渉縞を検出できなくなる。また、第2の透明層54への入射が多くなる。
第2のレーザビーム45bの入射角βを45°(ブルースター角度)、すなわち表面11に対する角度βを45°(図2参照)に設定することにより、CG膜(第2の透明層54)について塗布ムラを検出したり、表面欠陥(白斑、気泡、白スジ、異物付着など)を検出したりすることができる。すなわち、透過光45tについて適宜な閾値を用いて2値化して、欠陥部位として抽出することができる。
第2のレーザビーム45bの入射角βが40°〜50°であれば、レーザビーム45bはP波であるため、第1の透明層52の表面51からの反射が非常に弱まり、表面反射光に邪魔されることなく、透過光45tを検出することができる。
以上に説明した透明層の検査装置は、2つの透明層を有する被検査物について簡単な構成で検査を行うことができる。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々変更を加えて実施可能である。
例えば、被検査物は、円筒形状に限らず、平面や円筒面以外の曲面などの表面を有する形状であってもよい。
透明層の検査原理の説明図である。 透明層の検査原理の説明図である。 透明層の検査装置の構成図である。 被検査物の要部断面図である。
符号の説明
10 被検査物
12 第1の透明層
14 第2の透明層
16 ベース層
20 第1のレーザビーム
22 表面反射光
26 界面反射光
30 第2のレーザビーム
35 透過光
40 検査装置
42 制御ユニット(第1の検出部、第2の検出部)
44 投光ユニット(第1の投光部、第2の投光部)
45a 第1のレーザビーム
45b 第2のレーザビーム
45s 干渉光
45t 透過光
46 受光ユニット(干渉光受光部)
48 受光ユニット(透過光受光部)
50 被検査物
52 第1の透明層
54 第2の透明層
56 ベース材(ベース層)
α,β 入射角

Claims (3)

  1. ベース層上に屈折率が異なる透明な第1及び第2の透明層を有し、前記第1の透明層が前記第2の透明層上に形成され、前記第2の透明層が前記ベース層上に形成された被検査物について、前記第1の透明層を検査する検査装置であって、
    前記第1の透明層に対して所定の第1の入射角で、照射位置を変えながら、P波の第1のレーザビームを照射する、第1の投光部と、
    前記第1の透明層に照射された前記第1のレーザビームにより、前記第1の透明層で直ちに反射する表面反射光と、前記第1の透明層に一端入射した後、前記第1の透明層と前記第2の透明層との界面で反射して前記第1の透明層から出射する界面反射光との間で発生させた干渉光の強度又は干渉縞を検出して信号を出力する干渉光受光部と、
    前記第1の投光部が照射する前記第1のレーザビームの前記照射位置と、前記干渉光受光部から出力される前記信号とに基づいて、前記第1の透明層の不均一部分を検出する第1の検出部とを備えたことを特徴とする、透明層の検査装置。
  2. ベース層上に屈折率が異なる透明な第1及び第2の透明層を有し、前記第1の透明層が前記第2の透明層上に形成され、前記第2の透明層が前記ベース層上に形成された被検査物について、前記第2の透明層を検査する検査装置であって、
    前記第1の透明層に対して所定の第2の入射角で、照射位置を変えながら、P波の第2のレーザビームを照射する、第2の投光部と、
    前記第1の透明層に照射された前記第2のレーザビームにより、前記第1の透明層に入射し、さらに前記第2の透明層に入射し、前記第2の透明層と前記ベース層との界面で反射して前記第1の透明層に再び入射した後、前記第1の透明層から出射する透過光の強度を検出して信号を出力する透過光受光部と、
    前記第2の投光部が照射する前記第2のレーザビームの前記照射位置と、前記透過光受光部から出力される前記信号とに基づいて、前記透明層の不均一部分を検出する第2の検出部とを備えたことを特徴とする、透明層の検査装置。
  3. ベース層上に屈折率が異なる透明な第1及び第2の透明層を有し、前記第1の透明層が前記第2の透明層上に形成され、前記第2の透明層が前記ベース層上に形成された被検査物について、前記各透明層を検査する検査装置であって、
    前記第1の透明層に対して所定の第1の入射角で、照射位置を変えながら、P波の第1のレーザビームを照射する、第1の投光部と、
    前記第1の透明層に照射された前記第1のレーザビームにより、前記第1の透明層で直ちに反射する表面反射光と、前記第1の透明層に一端入射した後、前記第1の透明層と前記第2の透明層との界面で反射して前記第1の透明層から出射する界面反射光との間で発生させた干渉光を検出して信号を出力する干渉光受光部と、
    前記第1の投光部が照射する前記第1のレーザビームの前記照射位置と、前記干渉光受光部から出力される前記信号とに基づいて、前記第1の透明層の厚み変化を検出する第1の検出部と、
    前記第1の透明層に対して所定の第2の入射角で、照射位置を変えながら、P波の第2のレーザビームを照射する、第2の投光部と、
    前記第1の透明層に照射された前記第2のレーザビームにより、前記第1の透明層に入射した後さらに前記第2の透明層に入射し、前記第2の透明層と前記ベース層との界面で反射して前記第1の透明層から出射する透過光を検出して信号を出力する透過光受光部と、
    前記第2の投光部が照射する前記第2のレーザビームの前記照射位置と、前記透過光受光部から出力される前記信号とに基づいて、前記透明層の不均一部分を検出する第2の検出部とを備えたことを特徴とする、透明層の検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008185356A (ja) * 2007-01-26 2008-08-14 Some System Kk 丸棒検査装置及び丸棒検査方法
KR102043660B1 (ko) * 2019-01-15 2019-11-12 주식회사 에이치비테크놀러지 투명층 검사 광학계 및 그를 포함하는 투명층 검사 장치

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