JP2006189082A - 流体軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 塑性加工品である金属製ハウジングの外周面の真円度を改善した流体軸受装置を提供する。
【解決手段】 金属製のハウジング7をプレス加工で薄肉円筒状に形成し、かつ金属製の軸受スリーブ8の外周面8dがハウジング7の内周面7aに圧入された状態で、ハウジング7の外周面の真円度が5μm以下となるように構成した。
【選択図】 図2

Description

本発明は、軸受隙間に生じる流体(潤滑流体)の油膜で回転部材を非接触支持する流体軸受装置に関するものである。この軸受装置は、情報機器、例えばHDD等の磁気ディスク装置、CD−ROM、CD−R/RW、DVD−ROM/RAM等の光ディスク装置、MD、MO等の光磁気ディスク装置等のスピンドルモータ、レーザビームプリンタ(LBP)のポリゴンスキャナモータ、その他の小型モータ用として好適である。
上記各種モータには、高回転精度の他、高速化、低コスト化、低騒音化等が求められている。これらの要求性能を決定づける構成要素の1つに当該モータのスピンドルを支持する軸受があり、近年では、上記要求性能に優れた特性を有する流体軸受の使用が検討され、あるいは実際に使用されている。
この種の流体軸受は、軸受隙間内の流体(例えば潤滑油等)に動圧を発生させる動圧発生手段を備えた動圧軸受と、動圧発生手段を備えていない、いわゆる真円軸受(軸受面が真円形状である軸受)とに大別される。
例えば、HDD等のディスク駆動装置のスピンドルモータに組み込まれる流体軸受装置では、軸部材をラジアル方向に支持するラジアル軸受部およびスラスト方向に支持するスラスト軸受部の双方を動圧軸受で構成する場合がある。この種の流体軸受装置におけるラジアル軸受部としては、例えば軸受スリーブの内周面と、これに対向する軸部材の外周面との何れか一方に、動圧発生部としての動圧溝を形成すると共に、両面間にラジアル軸受隙間を形成するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
通常、軸受スリーブはハウジングの内周に所定位置に固定され、また、ハウジングの内部空間に注油した潤滑油が外部に漏れるのを防止するために、ハウジングの開口部にシール部材を配設する場合が多い(特許文献1)。
特開2003−239951号公報
この種の流体軸受装置は、ハウジング、軸受スリーブ、軸部材をはじめとする種々の部品で構成され、情報機器の益々の高性能化に伴って必要とされる高い軸受性能を確保すべく、各部品の加工精度や組立精度を高める努力がなされている。その一方で、情報機器の低価格化の傾向に伴い、この種の流体軸受装置に対するコスト低減の要求も益々厳しくなっている。
この種のコスト低減を図る手段の一つとして、ハウジングを金属材料の塑性加工で形成することが考えられる。しかしながら、塑性加工(例えばプレス加工)により形成されたハウジングは、切削等の機械加工によるハウジングに比べて、外周面の真円度が悪く(真円度の値が大きく)なる傾向にある。このようなハウジング外周面の真円度の悪化は、次のような問題を生じさせる可能性がある。
すなわち、この種の流体軸受装置を上記各種モータの回転支持部に用いる場合、通常、ハウジングの外周面をブラケット(保持部材)の内周面に接着剤を介して密着固定するが、その際の接着強度を考慮して、両者の接着部の軸方向寸法や接着剤の充填隙間が決められている。しかしながら、ハウジングの外周面の真円度が悪いと、保持部材の内周面に装着したときに、接着剤の充填隙間が円周方向で不均一になり、接着強度の低下や共振の問題が懸念される。
また、ハウジングの外周面をブラケットの内周面に圧入により密着固定する方法も考えられるが、この場合も、ハウジングの外周面の真円度が悪いと、保持部材の内周面に圧入したときに、圧入代が円周方向で不均一になり、圧入強度の低下や共振の問題が同様に懸念される。
本発明の課題は、塑性加工品である金属製ハウジングの外周面の真円度を改善した流体軸受装置を提供することである。
前記課題を解決するため、本発明は、ハウジングと、ハウジングの内部に固定された軸受スリーブと、ハウジングおよび軸受スリーブに対して相対回転する回転部材と、回転部材と軸受スリーブとの間のラジアル軸受隙間に生じる流体の油膜で回転部材をラジアル方向に非接触支持するラジアル軸受部とを備えたものにおいて、ハウジングは金属材料の塑性加工品であると共に、軸受スリーブは金属材料で形成され、かつ、軸受スリーブの外周面がハウジングの内周面に圧入された状態で、ハウジングの外周面の真円度が5μm以下であることを特徴とする流体軸受装置を提供する。なお、ここでいう真円度は、20℃の温度条件下で真円度測定器により測定した周面形状において、該周面形状の外接円の直径と内接円の直径との際の2分の1の値(半径真円度)である。
金属材料を塑性加工(プレス加工等)して形成されたハウジングは、旋削等の機械加工による金属製ハウジングに比べて低コストで製造することができる。また、金属製の軸受スリーブの外周面をハウジングの内周面に圧入した状態で、ハウジングの外周面の真円度が5μm以下となるように構成することで、ハウジングの外周面をブラケットの内周面に接着固定する際に、両部材間の接着隙間が円周方向で不均一となる事態を避け、接着強度の低下や共振を抑えることができる。
通常、プレス加工などの塑性加工で形成される金属製ハウジングは、その成形性を考慮して、比較的薄肉に形成される。この場合、金属製の軸受スリーブの圧入に伴い、ハウジングに軸受スリーブ外周面の真円度が転写され、ハウジングの外周面の真円度が上記範囲内に改善される。このような軸受スリーブの外周面の真円度は、例えば軸受スリーブを焼結金属の多孔質体で形成する場合、焼結後の寸法サイジングにより得ることができ、その値は5μm未満に抑えられる。なお、塑性加工で形成した金属製ハウジングが比較的厚肉である場合にも、軸受スリーブの圧入代や、焼結金属製軸受スリーブの剛性(ハウジング圧入時の変形のし難さ)等を適宜調整することで対応することが可能である。
上記構成の流体軸受装置は、例えば流体軸受装置を備えたディスク装置のスピンドルモータとして提供することが可能である。
このように、本発明によれば、塑性加工品である金属製ハウジングの外周面の真円度を改善した流体軸受装置を提供することができる。
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る流体軸受装置(動圧軸受装置)1を組込んだ情報機器用スピンドルモータの一構成例を概念的に示している。このスピンドルモータは、HDD等のディスク駆動装置に用いられるもので、軸部材2を回転自在に非接触支持する流体軸受装置1と、軸部材2に装着されたディスクハブ3と、例えば半径方向のギャップを介して対向させたステータコイル4およびロータマグネット5とを備えている。ステータコイル4はブラケット6の外周に取付けられ、ロータマグネット5は、ディスクハブ3の内周に取付けられている。また、流体軸受装置1のハウジング7の外周面は、ブラケット6の内周面に、接着又は圧入等の手段で固定される。ディスクハブ3は、その外周に磁気ディスク等のディスク状情報記憶媒体(以下、単にディスクという。)Dを一枚または複数枚保持している。このように構成されたスピンドルモータにおいて、ステータコイル4に通電すると、ステータコイル4とロータマグネット5との間に発生する電磁力でロータマグネット5が回転し、これに伴って、ディスクハブ3およびディスクハブ3に保持されたディスクDが軸部材2と一体に回転する。
図2は、流体軸受装置1を示している。この流体軸受装置1は、軸部材2と、ハウジング7と、ハウジング7に固定された軸受スリーブ8およびスラスト部材10と、シール部材9とを主な構成要素として構成されている。なお、説明の便宜上、ハウジング7のスラスト部材10固定側を下側、スラスト部材10の固定側と反対の側を上側として以下説明する。
軸部材2は、例えばステンレス鋼等の金属材料で形成され、あるいは、金属材料と樹脂材料とのハイブリッド構造とされ、軸部2aと、軸部2aの下端に一体または別体に設けられたフランジ部2bを備えている。なお、ハイブリッド構造をなす軸部材2としては、軸部2aの芯部あるいはフランジ部2b、もしくはその双方を樹脂材料で形成したものが使用可能である。
ハウジング7は、薄肉金属のプレス成形品で、例えば真ちゅう等の軟質金属からなるパイプ材のプレス加工で円筒状に形成される。ここでいうプレス成形品は、金型を取付けたプレス機によって加工された成形品全てを意味し、例えば板金プレス等によって成形されたものも含まれる。また、プレス加工時のバリなどを取り除くため、プレス加工後にバレル研磨等の処理を施すこともできる。
軸受スリーブ8は、焼結金属からなる多孔質体、例えば銅を主成分とする焼結金属の多孔質体で円筒状に形成される。この軸受スリーブ8は、詳細については後述するが、スラスト部材10の当接部10bに当接させた状態で、ハウジング7の内周面7aの所定位置に圧入固定される。なお、軸受スリーブ8の外径は、ハウジング7の内径に比べて、後述する軸受スリーブ8の外周面8dのハウジング7の内周面7aに対する所定の圧入代の分だけ大径に形成されている。
軸受スリーブ8の内周面8aの全面又は一部円筒領域には、ラジアル動圧発生部としての動圧溝が形成される。この実施形態では、例えば図3(a)に示すように、複数の動圧溝8a1、8a2をへリングボーン形状に配列した領域が軸方向に離隔して2箇所形成される。上側の動圧溝8a1の形成領域では、動圧溝8a1が、軸方向中心m(上下の傾斜溝間領域の軸方向中央)に対して軸方向非対称に形成されており、軸方向中心mより上側領域の軸方向寸法X1が下側領域の軸方向寸法X2よりも大きくなっている。
軸受スリーブ8の外周面8dには、1又は複数本の軸方向溝8d1が軸方向全長に亘って形成される。この図示例では、例えば図3(c)に示すように、3本の軸方向溝8d1が円周方向等間隔に形成されている。なお、軸受スリーブ8には、焼結後に寸法サイジングが施され、外周面8dの真円度は5μm未満に矯正される。
軸受スリーブ8の下端面8cの全面または一部環状領域には、スラスト動圧発生部として、例えば図3(b)に示すように、複数の動圧溝8c1をスパイラル形状に配列した領域が形成される。
軸受スリーブ8の上端面8bは、図3(c)に示すように、半径方向の略中央部に設けられた円周溝8b1により、内径側領域8b2と外径側領域8b3に区画され、内径側領域8b2には、1又は複数本の半径方向溝8b21が形成される。この図示例では、3本の半径方向溝8b21が円周等間隔に形成されている。
シール部材9は、例えば樹脂材料又は軟質金属材料で環状に形成され、ハウジング7の内周面7a上端に配設される。シール部材9の内周面9aは、軸部2aの外周に設けられたテーパ面2a2と所定のシール空間S1を介して対向する。なお、軸部2aのテーパ面2a2は上側(ハウジング7に対して外部側)に向かって漸次縮径し、軸部材2の回転時には毛細管力シールおよび遠心力シールとして機能する。また、シール部材9の下端面9bは、その外径側領域9b1を内径側領域に比べて軸方向上方に後退させた形態をなす。
スラスト部材10は、例えば、樹脂材料又は金属材料で形成され、ハウジング7の内周面7a下端に配設される。スラスト部材10の端面10aの一部環状領域または全面には、スラスト動圧発生部として、例えば図3(b)に示す動圧溝8c1と同様の動圧溝をスパイラル形状に複数配列(スパイラルの回転方向は逆)した領域が形成される。この動圧溝形成領域は、フランジ部2bの下端面2b2と対向し、軸部材2の回転時には、動圧溝形成領域と下端面2b2の間に第二スラスト軸受部T2のスラスト軸受隙間を形成する(図2を参照)。また、この実施形態において、スラスト部材10は、端面10aの外周縁部から上方に延びた環状の当接部10bを一体に備えている。当接部10bの上側端面は軸受スリーブ8の下端面8cと当接し、当接部10bの内周面はフランジ部2bの外周面と径方向の隙間を介して対向する。
この実施形態の流体軸受装置1は、例えば、次のような工程で組立てる。
まず、ハウジング7の内周面7aの下端部にスラスト部材10を、例えば圧入、接着、溶着、溶接(レーザー溶接を含む)等の手段で固定する。次に、軸部材2を内周に装着した軸受スリーブ8をハウジング7の内周に収容し、軸受スリーブ8の外周面8dをハウジング7の内周面7aに所定の圧入代で圧入すると共に、その下端面8cをスラスト部材10の当接部10bの上側端面に当接させる。
このように、外周面8dの真円度が5μm未満の軸受スリーブを、所定の圧入代をもってハウジング7の内周面7aに圧入することにより、軸受スリーブ8の外周面8dの真円度がハウジング7に転写され、ハウジング7の外周面の真円度が5μm以下に抑えられる。なお、ハウジング7に対する軸受スリーブ8の固定は、上記の圧入のみによって行ってもよいし、圧入に加え、接着や超音波溶着等の固定手段を併用することもできる。
上記圧入と同時に、軸受スリーブ8の下端面8cをスラスト部材10の当接部10bに当接させることにより、スラスト部材10に対する軸受スリーブ8の軸方向の位置決めが正確になされる。従って、当接部10bとフランジ部2bの軸方向寸法とをそれぞれ管理することにより、後述する第一スラスト軸受部T1と第二スラスト軸受部T2のスラスト軸受隙間を精度良く設定することができる。
軸受スリーブ8の固定後、シール部材9をハウジング7の内周面7aの上端部に配し、その下端面9bの内径側領域を軸受スリーブ8の上端面8bの内径側領域8b2に当接させる。そして、この状態で、シール部材9を適宜の手段、例えば圧入、接着、溶接等によってハウジング7に固定する。なお、シール部材9とハウジング7との固定に超音波溶着を用いる場合、図示は省略するが、シール部材9の外周面に凸状のリブを設けることによって、超音波溶着時の固定力を高めることができる。
上記のようにして組立が完了すると、軸部材2の軸部2aは軸受スリーブ8の内周面8aに挿入され、フランジ部2bは軸受スリーブ8の下端面8cとスラスト部材10の端面10aとの間の空間部に収容された状態となる。その後、シール部材9で密封されたハウジング7の内部空間は、軸受スリーブ8の内部空孔を含め、潤滑油で充満される。潤滑油の油面は、シール空間S1の範囲内に維持される。
軸部材2の回転時、軸受スリーブ8の内周面8aのラジアル軸受面となる領域(上下2箇所の領域)は、軸部2aの外周面2a1とラジアル軸受隙間を介して対向する。そして、軸部材2の回転に伴い、上記ラジアル軸受隙間の潤滑油が動圧溝8a1(8a2)の軸方向中心m側に押し込まれ、その圧力が上昇する。このような動圧溝の動圧作用によって、軸部2aを非接触支持する第一ラジアル軸受部R1と第二ラジアル軸受部R2がそれぞれ構成される。
同時に、フランジ部2bの上端面2b1とこれに対向する軸受スリーブ8の下端面8c(動圧溝8c1形成領域)との間のスラスト軸受隙間、およびフランジ部2bの下端面2b2とこれに対向するスラスト部材10の端面10a(動圧溝形成領域)との間のスラスト軸受隙間に、動圧溝の動圧作用により潤滑油の油膜がそれぞれ形成される。そして、これら油膜の圧力によって、フランジ部2bを両スラスト方向に回転自在に非接触支持するスラスト軸受部T1、T2が構成される。
また、前述したように、第一ラジアル軸受部R1の動圧溝8a1は、軸方向中心mに対して軸方向非対称(X1>X2)に形成されているため{図3(a)参照}、軸部材2の回転時、動圧溝8a1による潤滑油の引き込み力(ポンピング力)は上側領域が下側領域に比べて相対的に大きくなる。そして、この引き込み力の差圧によって、軸受スリーブ8の内周面8aと軸部2aの外周面2a1との間の隙間に満たされた潤滑油が下方に流動し、第一スラスト軸受部T1のスラスト軸受隙間→軸方向溝8d1→シール部材9の下端面9bの外径側領域9b1と軸受スリーブ8の上端面8bの外径側領域8b3との間の環状隙間→軸受スリーブ8の上端面8bの円周溝8b1→軸受スリーブ8の上端面8bの半径方向溝8b21という経路を循環して、第一ラジアル軸受部R1のラジアル軸受隙間に再び引き込まれる。このように、潤滑油がハウジング7の内部空間を流動循環するように構成することで、内部空間内の潤滑油の圧力が局部的に負圧になる現象を防止して、負圧発生に伴う気泡の生成、気泡の生成に起因する潤滑油の漏れや振動の発生等の問題を解消することができる。また、何らかの理由で潤滑油中に気泡が混入した場合でも、気泡が潤滑油に伴って循環する際にシール空間S1内の潤滑油の油面(気液界面)から外気に排出されるので、気泡による悪影響はより一層効果的に防止される。
なお、上記図示例では、スラスト部材10、軸受スリーブ8、シール部材9の順にハウジング7に固定した場合を説明したが、特にこの順序に限定されず、例えば、シール部材9、軸受スリーブ8、スラスト部材10の順にハウジング7に固定しても構わない。
また、上記図示例では、シール部材9をハウジング7とは別体に形成した場合を例示したが、シール部材9をハウジング7と一体に形成することもできる。その場合、図示は省略するが、プレス成形した薄肉円筒状ハウジング7の上端部を、例えばネッキング加工等により縮径させて、ハウジング7の上端から内径側に突出する内径突出部と、内径突出部の内径縁から上方に延びる上方延在部とを設けるのがよい。これにより、上方延在部の内周面は、対向する軸部2aの外周面2a1との間にシール空間を形成する。また、内径突出部の下端面に、軸受スリーブ8の上端面8bを当接させることで、軸受スリーブ8のハウジング7に対する軸方向の位置決めが容易かつ正確になされる。
この他、スラスト部材10をハウジング7と一体にプレス成形することも可能である。その場合、ハウジング中のスラスト部材10に対応する箇所を他所とは肉厚に形成することもでき、あるいはハウジング7全体に亘って肉厚一定とすることもできる。
また、スラスト部材10の当接部10bは、スラスト部材と一体に形成される必要はなく、例えば図示は省略するが、スペーサなどの環状部材としてスラスト部材10と別体に形成し、これをスラスト部材10と軸受スリーブ8との間に介在させるようにしてもよい。あるいは、他の位置決め手段により、スラスト部材10の軸方向位置決めを行うことで、当接部10bやスペーサなどの位置決め部材を省略することもできる。同様に、シール部材9も省略可能であり、その場合、図示は省略するが、軸受スリーブ8の内周面8a上端の、ラジアル軸受隙間を形成しない領域と、これに対向する軸部2aの外周面2a1との間にシール空間が形成される。
なお、上記図示例の流体軸受装置について、上記形態の軸受以外に、いわゆるピボット軸受でスラスト軸受部を構成することもできる。また、ラジアル軸受部として、いわゆる真円軸受でラジアル軸受部を構成することもできる。
以下、本発明の第2実施形態を図4〜図6に基づいて説明する。なお、第1実施形態と共通の事項については、以下説明を省略する。
図4は、本発明の第2実施形態に係る流体軸受装置31を組込んだ情報機器用スピンドルモータの一構成例を概念的に示している。このスピンドルモータも、HDD等のディスク駆動装置に用いられるもので、ディスクハブ33が固定された軸部材32を回転自在に非接触支持する流体軸受装置31と、例えば半径方向のギャップを介して対向させたステータコイル34およびロータマグネット35と、流体軸受装置31のハウジング37外周に固定されるブラケット36を備えている。
図5は、流体軸受装置31を示している。この流体軸受装置31は、軸部材32と、ハウジング37と、ハウジング37に固定された軸受スリーブ38、およびシール部材39とを主な構成要素として構成されている。以下では、説明の便宜上、ハウジング37の開口部37aの側を上側、開口部37aと反対の側を下側として説明する。
軸部材32は、例えばステンレス鋼等の金属材料で形成され、軸部32aと、円盤状のフランジ部32bとを備えている。フランジ部32bは軸部32aの下端よりも上方に設けられ、軸部32aと一体または別体をなす。
ハウジング37は、薄肉金属のプレス成形品であり、例えば真ちゅう等の軟質金属からなる金属板の絞り加工で有底円筒状に形成される。この実施形態において、ハウジング37の側部37bの一端側に開口部37aが形成され、他端側に底部37cが側部37bと一体に形成される。
軸受スリーブ38は、焼結金属からなる多孔質体、例えば銅を主成分とする焼結金属の多孔質体で円筒状に形成され、ハウジング37の内周面37dの所定位置に固定される。
軸受スリーブ38の内周面38aの上下に離隔した領域には、図6に示すように、第一ラジアル軸受部R11および第二ラジアル軸受部R12のラジアル軸受面となる複数の円弧面38a1がそれぞれ形成される。各円弧面38a1は、回転軸心Oからそれぞれ等距離オフセットした点を中心とする偏心円弧面であり、円周方向で等間隔に形成される。各偏心円弧面38a1の間には軸方向の分離溝38a2が形成される。
軸受スリーブ38の内周面38aに軸部材32の軸部32aを挿入することにより、軸受スリーブ38の偏心円弧面38a1および分離溝38a2と、軸部32aの真円状外周面32a1との間に、第一および第二ラジアル軸受部R11、R12の各ラジアル軸受隙間がそれぞれ形成される。ラジアル軸受隙間のうち、偏心円弧面38a1と真円状外周面32a1とで形成される領域は、隙間幅を円周方向の一方で漸次縮小させたくさび状隙間38a3となる。くさび状隙間38a3の縮小方向は軸部材32の回転方向に一致している。
軸受スリーブ38の上端面38bの全面または一部環状領域には、スラスト動圧発生部として、例えば図3(b)に示す動圧溝8c1と同様の動圧溝をスパイラル形状に複数配列(スパイラルの回転方向は逆)した領域が形成される。この上端面38bの動圧溝形成領域は、フランジ部32bの下端面32b2と対向し、軸部材32の回転時には、両面38b、32b2の間にスラスト軸受部T11のスラスト軸受隙間が形成される(図5を参照)。その一方、軸受スリーブ38の下端面38cは動圧溝のない平滑な面となる。軸受スリーブ38の外周面38dの真円度は、所定の寸法サイジングにより5μm未満に設定される。
シール部材39は、例えば樹脂材料又は金属材料で環状に形成され、ハウジング37の開口部37a内周に固定される。シール部材39の円筒状の内周面39aは、ハウジング37の開口部37a内周に固定された状態(図5を参照)では、対向する軸部32aの外周面32a1との間に所定のシール空間S2を形成する。
シール部材39の下端面39bは、フランジ部32bの上端面32b1と所定の軸方向隙間を介して対向している。軸部材32が上方へ相対変位すると、フランジ部32bの上端面32b1がシール部材39の下端面39bと軸方向で係合し、軸部材32が係止される。このように、シール部材39は、シール機能と抜け止めの機能を併せ持つ。
この実施形態の流体軸受装置31は、例えば、次のような工程で組立てる。
まず、軸部材32を軸受スリーブ38に装着する。そして、軸受スリーブ38の外周面38dをハウジング37の内周面37dに、所定の圧入代でもって圧入する。このように、外周面38dの真円度が5μm未満の軸受スリーブ38を、所定の圧入代をもってハウジング37の内周面37dに圧入することにより、軸受スリーブ38の外周面38dの真円度がハウジング37に転写され、ハウジング37の外周面の真円度が5μm以下に抑えられる。
また、軸受スリーブ38を、その下端面38cがハウジング37の底部37cに当接する位置までハウジング37内周に圧入することにより、ハウジング37に対する軸受スリーブ38の軸方向の位置決めが正確に行われる。
次に、シール部材39をハウジング37の開口部37a内周に配し、シール部材39の下端面39bと軸受スリーブ38の上端面38bとの間にフランジ部32bを収容した状態で、例えば接着、圧入、溶接などの手段によりハウジング37に固定する。これにより、図5に示す流体軸受装置31が完成する。この際、シール部材39で密封されたハウジング37の内部空間は、軸受スリーブ38の内部気孔を含め、潤滑油で充満されると共に、潤滑油の油面はシール空間S2の範囲内に維持される。
上記構成の流体軸受装置31において、軸部材32の回転時、軸受スリーブ38の内周面38aのラジアル軸受面となる領域(上下2箇所の領域)は、軸部32aの外周面32a1とラジアル軸受隙間を介して対向し、それぞれ多円弧軸受(テーパ軸受とも称される)を構成する。軸部材32の回転に伴い、ラジアル軸受隙間内の潤滑油がくさび状隙間38a3の縮小側に押し込まれて、その圧力が上昇する。このような動圧作用によって、軸部32aを非接触支持する第一ラジアル軸受部R11と第二ラジアル軸受部R12がそれぞれ構成される。
同時に、フランジ部32bの下端面32b2とこれに対向する軸受スリーブ38の上端面38bとの間のスラスト軸受隙間にも、動圧溝の動圧作用により潤滑油の油膜が形成され、この油膜の圧力によって、フランジ部32bをスラスト方向に回転自在に非接触支持するスラスト軸受部T11が構成される。
なお、上記図示例では、シール部材39をハウジング37とは別体に形成し、これを後付けでハウジング37に固定した場合を説明したが、例えばシール部材39をハウジング37と一体に樹脂材料で形成することもできる(図示は省略)。その場合には、ハウジング37の底部37cをハウジング37とは別体に形成すればよい。
また、上記図示例では、シール空間S2を、シール部材39の円筒状の内周面39aと、これに対向する軸部32aの外周面32a1との間に形成した場合を説明したが、本発明は、これ以外の形態に適用することも可能である。例えば図7は、ハウジング37外部側(図7では上側)に向けて径方向隙間幅を漸次拡大させたテーパ状のシール空間S3を形成した場合を例示したものである。
また、図8には、ハウジング37の軸方向寸法を縮小して、流体軸受装置31の小サイズ化を図るため、シール部材39の内周面39aと、フランジ部32bの外周面32b3とを対向させ、この対向面間にテーパ状のシール空間S4を形成したものが例示されている。
さらに、軸部材32の抜止めを考慮したものとして、例えば図9に示すような構成を挙げることができる。同図におけるシール空間S5は、フランジ部32bに設けられた軸方向の段差によって区画形成された外周面のうち、上側の外周面32b3と、これに対向するシール部材39の内周面39aとの間に形成される。また、段によって区画形成された上端面32b1のうち外径側の端面32b4は、シール部材39の下端面39bと軸方向に対向する。
このような構成とすることで、シール空間S5には、遠心力および毛細間力によるシール作用が生じ、潤滑油の外部への漏れ出しが防止される。また、軸部材32の上方への相対変位時、フランジ部32bの外径側端面32b4がシール部材39の下端面39bと軸方向で係合することで、軸部材32の抜止めがなされる。
また、この図示例では、シール部材39は、その下端面39bの、外径側端面32b4と対向しない箇所を下方に向けて突出させた形態をなす。そのため、シール部材39の下方突出部39cを軸受スリーブ38の上端面38bに当接させることで、シール部材39の軸方向の位置決めが容易になされる。
図10は、第一および第二ラジアル軸受部R11、R12を構成する多円弧軸受の他の実施形態を示すものである。この実施形態では、図6に示す構成において、各偏心円弧面38a1の最小隙間側の所定領域θが、それぞれ回転軸心Oを中心とする同心の円弧で構成されている。従って、各所定領域θにおいて、ラジアル軸受隙間(最小隙間)は一定となる。このような構成の多円弧軸受は、テーパ・フラット軸受と称されることもある。
図11では、軸受スリーブ38の内周面38aのラジアル軸受面となる領域が3つの円弧面38a1で形成されると共に、3つの円弧面38a1の中心は、回転軸心Oから等距離オフセットされている。3つの偏心円弧面38a1で区画される各領域において、ラジアル軸受隙間は、円周方向の両方向に対してそれぞれ漸次縮小した形状を有している。
以上説明した第一および第二ラジアル軸受部R11、R12の多円弧軸受は、何れもいわゆる3円弧軸受であるが、これに限らず、いわゆる4円弧軸受、5円弧軸受、さらには6円弧以上の数の円弧面で構成された多円弧軸受を採用してもよい。また、ラジアル軸受部R11、R12のように、2つのラジアル軸受部を軸方向に離隔して設けた構成とするほか、軸受スリーブ38の内周面38aの上下領域に亘って1つのラジアル軸受部を設けた構成としてもよい。
また、以上の説明では、ラジアル軸受部R11、R12として、多円弧軸受を採用した場合を例示しているが、これ以外の軸受で構成することも可能である。ラジアル軸受部R11、R12を構成可能な軸受としては、例えば図示は省略するが、軸受スリーブ38の内周面38aのラジアル軸受隙間に面する領域(ラジアル軸受面となる領域)に、複数の軸方向溝形状の動圧溝を形成したステップ軸受が挙げられる。なお、以上説明した多円弧軸受等の軸受は、第1実施形態のラジアル軸受部R1、R2にも、もちろん採用することができる。
また、以上の第1、第2実施形態では、流体軸受装置1の内部に充満し、ラジアル軸受隙間や、スラスト軸受隙間に動圧作用を生じる流体として、潤滑油を例示したが、それ以外にも各軸受隙間に動圧作用を生じ得る流体、例えば空気等の気体や、磁性流体等の流動性を有する潤滑剤、あるいは潤滑グリース等を使用することもできる。
本発明の第1実施形態に係る流体軸受装置を組み込んだ情報機器用スピンドルモータの断面図である。 流体軸受装置の縦断面図である。 それぞれ軸受スリーブの(a)縦断面図、(b)下端面、(c)上端面である。 第2実施形態に係る流体軸受装置を組み込んだ情報機器用スピンドルモータの断面図である。 流体軸受装置の縦断面図である。 ラジアル軸受部を示す横断面図である。 シール空間の他の構成例を示す拡大断面図である。 シール空間の他の構成例を示す拡大断面図である。 シール空間の他の構成例を示す拡大断面図である。 ラジアル軸受部の他の構成例を示す横断面図である。 ラジアル軸受部の他の構成例を示す横断面図である。
符号の説明
1 流体軸受装置
2 軸部材
3 ディスクハブ
4 ステータコイル
5 ロータマグネット
6 ブラケット
7 ハウジング
8 軸受スリーブ
8a1、8a2 動圧溝
8c1 動圧溝
9 シール部材
10 スラスト部材
31 流体軸受装置
32 軸部材
37 ハウジング
37a 開口部
37b 側部
37c 底部
38 軸受スリーブ
38a1 偏心円弧面
38a3 くさび状隙間
38d 外周面
39 シール部材
S1、S2、S3、S4、S5 シール空間
R1、R2、R11、R12 ラジアル軸受部
T1、T2、T11 スラスト軸受部

Claims (2)

  1. ハウジングと、該ハウジングの内部に固定された軸受スリーブと、前記ハウジングおよび前記軸受スリーブに対して相対回転する回転部材と、該回転部材と前記軸受スリーブとの間のラジアル軸受隙間に生じる流体の油膜で前記回転部材をラジアル方向に非接触支持するラジアル軸受部とを備えた流体軸受装置において、
    前記ハウジングは金属材料の塑性加工品であると共に、前記軸受スリーブは金属材料で形成され、かつ、前記軸受スリーブの外周面が前記ハウジングの内周面に圧入された状態で、前記ハウジングの外周面の真円度が5μm以下であることを特徴とする流体軸受装置。
  2. 請求項1に記載の流体軸受装置を有するディスク装置のスピンドルモータ。
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