JP2006187952A - 印刷制御装置及び印刷制御装置における印刷制御方法 - Google Patents

印刷制御装置及び印刷制御装置における印刷制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 色材の残量と電池の残容量とに応じた印刷可能残数をユーザが認知できる印刷制御装置及び印刷制御方法を提供する。
【解決手段】 電池を電源として作動し印刷媒体に色材を定着させることにより前記印刷媒体に画像を形成する印刷ユニットの、前記電池の残容量と相関する電池残量指数を計測する電池残量計測回路と、前記電池残量指数に基づいて前記印刷部の第一印刷可能残数を特定する第一残数特定手段と、前記色材の残量と相関する色材残量指数を取得する色材残量取得手段と、前記色材残量指数に基づいて前記印刷部の第二印刷可能残数を特定する第二残数特定手段と、前記第一印刷可能残数と前記第二印刷可能残数とに基づいて実印刷可能残数を出力する残数出力手段と、を備えることを特徴とする印刷制御装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は印刷制御装置に関し、特に電池を電源とする印刷ユニットの印刷制御装置及び印刷制御方法に関する。
従来、色材としてのインクの残量に応じて印刷可能な残り枚数(以下、印刷可能残数という。)を表示するプリンタ(例えば、特許文献1)が知られている。このようなプリンタによれば、ユーザは、インク残量が少なくなったときでも、印刷の途中でインク切れになることを心配することなく安心してプリンタを利用できる。
一方、近年のディジタルカメラの普及に伴ってプリンタによる写真印刷が行われる場所が多様化している。ところが、従来のプリンタは一般に建築物の電気配線から電力を取り出しているため、屋外での使用ができず、またコンセントの抜き差しが必要となるため設置場所を移動させる作業が煩雑である。このような状況においては、電池を電源とするプリンタに対する潜在的需要が相当あると見込まれる。しかしながら、プリンタの電源として電池を採用すると、インク残量の他に電池の残容量も印刷可能残数を制限することになる。そのためインク残量と電池の残容量の両方を考慮した印刷可能残数を認知できなければ、ユーザは安心してプリンタを利用することができない。
特開2003−48327公報
本発明は、上述の問題に鑑みて創作されたものであって、色材の残量と電池の残容量とに応じた印刷可能残数をユーザが認知できる印刷制御装置及び印刷制御方法を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するための印刷制御装置は、電池を電源として作動し印刷媒体に色材を定着させることにより前記印刷媒体に画像を形成する印刷ユニットの、前記電池の残容量と相関する電池残量指数を計測する電池残量計測回路と、前記電池残量指数に基づいて前記印刷ユニットの第一印刷可能残数を特定する第一残数特定手段と、前記色材の残量と相関する色材残量指数を取得する色材残量取得手段と、前記色材残量指数に基づいて前記印刷ユニットの第二印刷可能残数を特定する第二残数特定手段と、前記第一印刷可能残数と前記第二印刷可能残数とに基づいて実印刷可能残数を出力する残数出力手段と、を備える。
本発明によると、電池の残容量と相関する電池残量指数に基づいて第一印刷可能残数を特定し、色材の残量と相関する色材残量指数に基づいて第二印刷可能残数を特定し、それら第一印刷可能残数と第二印刷可能残数とに基づいて実印刷可能残数を出力するため、ユーザは電池の残容量と色材の残量とに応じた実印刷可能残数を認知できる。
(2)前記残数出力手段は、前記第一印刷可能残数と前記第二印刷可能残数のいずれか少ない一方のみを前記実印刷可能残数として出力してもよい。
本発明によると、第一印刷可能残数と第二印刷可能残数のいずれか少ない一方のみが実印刷可能残数として出力されるため、ユーザが第一印刷可能残数と第二印刷可能残数のいずれか多い他方を実印刷可能残数として誤認することを防止できる。
(3)前記印刷制御装置は、前記印刷ユニットの印刷モードを設定する印刷モード設定手段をさらに備えてもよい。そして前記第一残数特定手段は、設定されている前記印刷モードに応じて前記第一印刷可能残数を特定し、前記第二残数特定手段は、設定されている前記印刷モードに応じて前記第二印刷可能残数を特定してもよい。
本発明によると、印刷モードに応じて第一印刷可能残数と第二印刷可能残数とを特定するため、印刷モード毎に単位ページ当たりの電池の消費容量及び色材の消費量が異なる場合でも、ユーザは電池の残容量と色材の残量とを考慮した実印刷可能残数を正しく認知できる。
(4)上記目的を達成するための印刷可能残数の出力方法は、電池を電源として作動する印刷制御装置による印刷可能残数の出力方法であって、前記電池の残容量と相関する電池残量指数を計測する電池残量計測段階と、前記電池残量指数に基づいて第一印刷可能残数を特定する第一残数特定段階と、前記色材の残量と相関する色材残量指数を取得する色材残量取得段階と、前記色材残量指数に基づいて第二印刷可能残数を特定する第二残数特定段階と、前記第一印刷可能残数と前記第二印刷可能残数とに応じて、実印刷可能残数を出力する残数出力段階と、を含む。
尚、本発明に備わる複数の手段の各機能は、構成自体で機能が特定されるハードウェア資源、プログラムにより機能が特定されるハードウェア資源、又はそれらの組み合わせにより実現される。また、これら複数の手段の各機能は、各々が物理的に互いに独立したハードウェア資源で実現されるものに限定されない。
以下、本発明の実施の形態を複数の実施例に基づいて説明する。各実施例において同一の符号が付された構成要素は、その符号が付された他の実施例の構成要素と対応する。
(第一実施例)
図2は、本発明による印刷制御装置の一実施例としてのプリンタ1の外観を示す斜視図である。図3は、プリンタ1のハードウェア構成を示すブロック図である。プリンタ1はバッテリ42を電源として作動し、持ち運びの利便性を高めるための取っ手12(図2参照)を備えている。プリンタ1は、リムーバブルメモリ32、ディジタルカメラ60、携帯型電話端末62等に格納された画像を取得する機能を有し、PC(Personal Computer)58等の制御下でなくとも、単独で画像を印刷可能な所謂スタンドアロン型の写真印刷専用プリンタである。尚、本発明は、複合機、複写機、ファクシミリ等にも適用可能である。
外部メモリコントローラ34は、カードスロット28(図2参照)に挿入されるリムーバブルメモリ32に接続される。リムーバブルメモリ32に格納されたデータは外部メモリコントローラ34によって読み出され、RAM36に転送される。
外部インタフェース部54は、PC58、ディジタルカメラ60、携帯型電話端末62等の外部システムと通信するためのUSBコントローラ、USBコネクタ等を備える。尚、外部インタフェース部54は、IEEE1394、IrDA(Infrared Data Association)、Bluetoothなどのインタフェースを備えてもよい。
印刷ユニットとしての画像処理部38は、ガンマ補正、シャープネス補正、解像度変換、色空間変換(分版処理)、二値化、インタレース処理等を実行するASICである。画像処理部38は、印刷対象の画像に対してガンマ補正、シャープネス補正、印刷解像度への解像度変換、sRGB等の色空間で定義された印刷対象の画像をCMY等のインク色に対応する色空間に変換する分版処理、二値化及びインタレース処理を施し、2値の印刷データを出力する。
印刷ユニットとしての印刷エンジン40は、インクジェット方式で印刷媒体としての用紙24(図2参照)に画像を形成するための記録ヘッド、記録ヘッドを往復移動させる駆動部、送紙部等を備える。記録ヘッドは、インクカートリッジ400が搭載されるキャリッジに搭載され、ノズル、ピエゾ素子、駆動回路等を備える。キャリッジの駆動部は、モータ、駆動ベルト、駆動回路等を備え、ガイドに沿ってキャリッジを用紙24の搬送方向と垂直に往復移動させる。送紙部は、用紙搬送ローラを回転させることにより用紙24を給紙トレイ26から排紙口30に向かって搬送する(図2参照)。インクカートリッジ400に充填されているインクが特許請求の範囲に記載の「色材」に相当する。尚、印刷エンジン40の印刷方式は、レーザ方式、熱転写方式等であってもよい。印刷エンジン40がレーザ方式の場合は、トナーが「色材」に相当する。
インクカートリッジ400は記憶素子402を有している。具体的には、記憶素子402はEEPROM等不揮発性のメモリであり、記憶素子402にはインク残量に相関するインク残量指数などが格納される。ここで、色材残量指数としてのインク残量指数は、インクの使用にともなって減少し、インク残量がなくなったときに所定の値(例えば0)となる数である。インク残量指数は、印刷、印刷ヘッドのクリーニング、印刷ヘッドのフラッシングの度に、印刷エンジン40で使用されたインクの使用量に応じて更新される。具体的には例えば、インク残量指数は以下のように更新される。CPU52と記憶素子402とは、インクカートリッジ400がプリンタ1に装着された状態で電気的に接続され、データの送受信が可能となる。CPU52は、印刷、印刷ヘッドのクリーニング又は印刷ヘッドのフラッシング時におけるインクの延べ噴射回数、1噴射当たりのインク量に基づいて、インクの使用量を算出する。そしてCPU52は、印刷などの実行前のインク残量指数からインクの使用量に応じた値を差し引き、その結果を記憶素子402に格納されているインク残量指数に上書きすることにより、インク残量指数を更新する。尚、記憶素子402にはインクカートリッジ400に充填されているインク色、インクカートリッジ400の種類、バージョン、製造社名、製造時期などの情報が格納されてもよい。また、インク残量指数を格納する記憶素子402はプリンタ1の本体に搭載してもよい。また、インク残量指数はフラッシュメモリ50に格納してもよい。
RAM36は、制御プログラムや制御プログラムの処理対象となるデータが一時的に格納される揮発性メモリである。RAM36には、例えば外部メモリコントローラ34又は外部インタフェース部54がリムーバブルメモリ32、PC58、ディジタルカメラ60、携帯型電話端末62等から取得したデータが格納される。
残数出力手段、第一残数特定手段、第二残数特定手段、色材残量取得手段、及び印刷モード設定手段としてのCPU52は、フラッシュメモリ50に格納されている制御プログラムを実行してプリンタ1の各部を制御する。尚、制御プログラムは、リムーバブルメモリ32等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からフラッシュメモリ50に格納してもよいし、遠隔地のサーバからネットワークを経由してフラッシュメモリ50に格納してもよい。
印刷モード設定手段としての操作部48は、ユーザのメニュー操作を受け付けるための十字キー14と決定キー16とキャンセルキー18と印刷開始キー20とを備える(図2参照)。
残数出力手段としての表示部46は、グラフィックコントローラ及びLCD等の液晶表示装置を備える。液晶表示装置の画面22(図2参照)には、各種のメニューやステータスが表示される。
電池としてのバッテリ42は、リチウムイオンバッテリ、ニッカドバッテリ、ニッケル水素バッテリ、リチウムポリマバッテリ等の二次電池である。バッテリ42は、プリンタ1の各部に電力を供給する。尚、電池はアルカリ電池、マンガン電池などの一次電池でもよいし、燃料電池でもよい。
電池残量計測回路としての計測回路44は、バッテリ42の端子電圧を電池残量指数として計測するアナログデジタル回路である。バッテリ42の端子電圧は内部抵抗により印刷中と待機中とで異なる。そのため計測回路44は、待機状態では、印刷中の内部抵抗による電圧降下を加味して実測の端子電圧を補正し、補正された電圧をデジタル信号に変換し端子電圧としてCPU52に出力する。
尚、計測回路44は、バッテリ42の残容量そのものを電池残量指数として計測してもよい。バッテリ42の残容量を計測する方法は、例えば特開平9−171065号公報に開示されており、開放端子電圧検出方式でもよいし、積算方式でもよいし、その他の方式であってもよい。バッテリ42の残容量そのものを正確に検出できる場合、CPU52は、1ページ当たりの印刷に消費される電力とバッテリ42の残容量とにより第一印刷可能残数を特定することができる。以上、プリンタ1のハードウェア構成を説明した。
図4はプリンタ1の作動を示すフローチャートである。図4に示す作動は電源オンにより起動し、電源オフにより終了する。
S100、S102では、プリンタ1は印刷設定操作を受け付ける。具体的には例えば次のようにして印刷設定操作が受け付けられる。CPU52が表示部46を制御して図5に示すメニュー66、92を画面22に表示させた状態では、ユーザは十字キー14を操作することにより設定項目76、78、80、82のいずれかを選択可能である(S100)。設定項目としての印刷サイズ82、用紙種類80及び印刷品質78の設定値68、70、72の組み合わせによって印刷モードが設定される。特定の項目(選択されている設定項目は強調表示される。)が選択されている状態で決定キー16が押されると、その項目に対応する設定値68、70、72、74のいずれかを変更可能なメニューに遷移する(S102)。メニュー83は印刷品質の選択肢84、86の一覧を表示している。メニュー83が表示された状態では、ユーザは十字キー14を操作することにより選択肢84、86のいずれかを選択可能である。特定の選択肢が選択されている状態で決定キー16が押されると、その選択肢が設定値となる(メニュー92参照)。尚、CPU52は、PC58、ディジタルカメラ60、携帯型電話端末62等の外部システムからの要求に応じて印刷モードを設定してもよい。この場合、CPU52が印刷モード設定手段として機能する。
S104では、プリンタ1は印刷開始要求を受け付ける。具体的には例えば、図5に示すメニュー66、92が画面22に表示された状態で印刷開始キー20が押されると印刷開始要求が受け付けられる。
印刷開始要求が受け付けられると、CPU52は画像処理部38及び印刷エンジン40を制御して印刷を実行させる(S106)。
図5に示すように、プリンタ1はメニュー66、83、91、92に実印刷可能残数64、88、90を表示する。ここで実印刷可能残数とは、その時点でのバッテリの残容量とインク残量とで設定されている印刷モードによる印刷があと何ページ可能であるかを示す数値である。以下、実印刷可能残数を表示する処理について説明する。
図6は、実印刷可能残数を表示する処理の流れを示すフローチャートである。実印刷可能残数を表示する処理では、CPU52は制御プログラムを実行し、バッテリ42の残容量に制限される第一印刷可能残数を特定し、インク残量に制限される第二印刷可能残数を特定し、第一印刷可能残数と第二印刷可能残数のいずれか少ない一方のみを実印刷可能残数として表示部46に画面表示させる。すなわち、CPU52は第一残数特定手段及び第二残数特定手段として機能し、CPU52及び表示部46は残数出力手段として機能する。
S200では、CPU52は電池残量指数を取得する。具体的にはCPU52は、計測回路44から出力されているバッテリ42の端子電圧を電池残量指数として読み込む。
S202では、CPU52は電池残量指数に基づいて第一印刷可能残数を特定する。具体的には例えばCPU52は、バッテリ42の端子電圧に基づいて、次のように第一印刷可能残数を特定する。
特定の印刷モードで一定の負荷をバッテリ42の標準個体にかけながらプリンタ1を連続駆動すると、時間の経過に伴ってバッテリ42の残容量は減少し、それに伴ってバッテリ42の端子電圧は降下する。そして満充電の状態から所定の時間が経過すると、バッテリ42の端子電圧はプリンタ1が印刷可能な最低電圧(図7に示すVterm)を下回り、プリンタ1は印刷不能となる。満充電のバッテリ42の標準個体を使用して印刷を開始してから任意の時間が経過したときのバッテリ42の端子電圧を特定の印刷モードで連続印刷しながら計測すると、累積印刷時間(以下、基準累積時間という。)とバッテリ42の標準個体の端子電圧(以下、基準端子電圧という。)との対応関係を特定可能な写像(図7に実線で示された特性曲線参照)を定義することができる。
ここで、満充電されたバッテリ42の標準個体を使用した特定の印刷モードにおける、印刷可能な最大ページ数と、単位ページ当たりの基準印刷時間(図7に示すT)とは当然特定できる。したがって、上述の基準累積印刷時間と基準端子電圧との対応関係を特定する写像情報と、満充電されたバッテリ42の標準個体を使用して印刷可能な最大ページ数と、上述の基準印刷時間とが特定の印刷モードについて予め記録されていれば、基準印刷時間は特定の印刷モードで一定であるため、バッテリ42の残容量を直接特定しなくとも、特定の印刷モードで印刷を実行している期間中の特定のタイミングで検出されたバッテリ42の端子電圧に基づいて満充電状態からの累積印刷ページ数を特定することができる。さらに印刷可能な最大ページ数から累積印刷ページ数を差し引くことにより、そのタイミングでの第一印刷可能残数を特定することができる。また、印刷待機中であっても、任意の時期にCPU52で検出されるバッテリ42の端子電圧が、印刷中の電圧降下を加味して実測の端子電圧が補正された値であれば、上述した印刷中の第一印刷可能残数の特定方法と同じ方法で第一印刷可能残数を特定することができる。
ただし、バッテリ42の放電容量は充電と放電を繰り返すことにより減少(所謂サイクル劣化)するため、このサイクル劣化を加味して第一印刷可能残数を補正する必要がある。サイクル劣化を加味した第一印刷可能残数の補正は例えば次のようにして実現できる。バッテリ42の放電容量がサイクル劣化により減少すると、バッテリ42が放電した電流量に対するバッテリ42の端子電圧の降下は加速する。このことは、サイクル劣化したバッテリ42を使用したときの累積印刷時間とバッテリ42の実測端子電圧との写像を示す特性曲線が、基準累積印刷時間とバッテリ42の基準端子電圧との写像を示す特性曲線をサイクル劣化に応じて時間軸の方向に圧縮した形状になることを意味する(図7に点線で示された特性曲線参照)。
したがって、単位ページの印刷開始時に検出されるバッテリ42の端子電圧(図7に示すv_start参照)から上述の写像情報によって求まる基準累積印刷時間と、単位ページの印刷終了時に検出されるバッテリ42の端子電圧(図7に示すv_end参照)から上述の写像情報によって求まる基準累積印刷時間との差(以下、理論印刷時間という。)を算出し、算出した理論印刷時間とバッテリ42の標準固体を用いた場合の単位ページ当たりの印刷時間の実測値である上述の基準印刷時間(図7に示すT)との比に応じて、サイクル劣化を加味せずに特定された第一印刷可能残数を補正すれば、現実に使用されているバッテリ42について正しい第一印刷可能残数を特定することができる。以下、上述した方法の具体的実現方法の一例について説明する。
上述の基準累積印刷時間と基準端子電圧との対応関係を特定する上述の写像情報は、フラッシュメモリ50にテーブルとして印刷モード毎に記憶することができる。尚、写像情報は制御プログラムで関数として定義してもよい。図8には用紙サイズ=L判、用紙種類=写真用紙、印刷品質=はやい、という組み合わせの印刷モードに対応するテーブル93が示されている。テーブル93には、1ページ印刷する毎に実測した印刷終了直後の基準端子電圧(vn)と基準累積印刷時間(tn)とが記録されている。ここでvn及びtnの添え字nは、その時点での累積印刷ページ数を示している。例えばv1とt1は、それぞれ累積1ページ目の印刷終了直後の基準端子電圧と基準累積印刷時間である。尚、1ページ印刷する毎に基準端子電圧と基準累積印刷時間とを複数回実測して、テーブル93にその測定結果を記録してもよい。CPU52は、バッテリ42の端子電圧Vsを検出すると、テーブル93を参照して次式(1)の関係を満たすaを特定する。aは端子電圧Vsが満充電のバッテリ42の標準個体を使用している期間中の累積何ページ目の印刷を実行中に検出される端子電圧であるかを示す値である。
V[a-1]>Vs≧V[a]・・・式(1)
上式(1)でaが特定されると、CPU52は次式(2)の関係を満たすNtemp(v)を特定する。Ntemp(v)は、バッテリ42が標準個体である場合(すなわちバッテリ42がサイクル劣化していない標準個体である場合)には正しい第一印刷可能残数である。
Ntemp(v)=N-a・・・式(2)
上式(2)でNtemp(v)が特定されると、CPU52は次式(3)の関係を満たすkを特定する。上述のようにTは、バッテリ42の標準個体を使用して、設定されている印刷モードで単位ページを印刷するのに要する時間(基準印刷時間)である。t[v_end]とt[v_start]は、テーブル93を参照して求まる基準累積印刷時間であって、それぞれ直前に印刷を終えたページの印刷開始時に対応する基準累積印刷時間と直前に印刷を終えたページの印刷終了時に対応する基準累積印刷時間である。すなわち、t[v_end]-t[v_start]は単位ページ当たりの理論印刷時間である。
k=T / (t[v_end]-t[v_start])・・・式(3)
上式(3)でkが求まると、CPU52は次式(4)を満たすN(v)を第一印刷可能残数として特定する。
N(v)=kNtemp(v)・・・式(4)
以上、第一印刷可能残数の特定方法の具体例について説明した。
S204では、CPU52はインク残量指数を取得する(図6参照)。具体的にはCPU52は、記憶素子402に格納されているインク残量指数を読み込む。尚、プリンタ1はインクカートリッジ400のインク残量を計測するためのセンサ部を備え、CPU52はセンサ部が出力する計測結果をそのままインク残量指数として取得してもよい。
S206では、CPU52はインク残量指数に基づいて第二印刷可能残数を特定する。具体的にはCPU52は、インク残量指数と基準インク消費指数とに基づいて、第二印刷可能残数を特定する。ここで基準インク消費指数とは、設定されている印刷モードで1ページを印刷するのに要するインク量に相関する指数である。基準インク消費指数は、印刷モード毎にフラッシュメモリ50に格納されている。例えばCPU52は、インク残量指数の基準インク消費指数による商を算出することにより、第二印刷可能残数を特定できる。
S208では、CPU52は第一印刷可能残数と第二印刷可能残数とを比較する。そしてCPU52は、第一印刷可能残数と第二印刷可能残数のいずれか少ない一方を表示部46に実印刷可能残数として表示部46に表示させる(S210、S212)。
次に実印刷可能残数の表示形態の具体例を説明する。
図1に示すように、印刷開始要求を受付可能なメニュー104、106、108、110に実印刷可能残数64が表示される。上述のように印刷モード毎の基準累積印刷時間と基準インク消費指数とをフラッシュメモリ50に格納し印刷モード毎にテーブル又は関数を定義しているため、印刷モードの設定を変更すると変更後の印刷モードに応じた実印刷可能残数を表示することができる。これにより、ユーザは設定されている印刷モードの印刷があと何ページ可能かを認知できる。
また図5に示すように、CPU52は表示部46を制御して、印刷モードを選択するためのメニュー83、91に実印刷可能残数88、90を、印刷モードを決定付ける選択肢84、86毎に表示させてもよい。これにより、ユーザは実印刷可能残数に応じて印刷モードを選択することができる。
また図9に示すように、CPU52は印刷中にバッテリ42の端子電圧を検出し、検出結果に応じて実印刷可能残数を1ページ印刷する毎に更新し、更新した実印刷可能残数94を表示部46に表示させてもよい。これにより、実印刷可能残数よりも予定されている印刷残数が多い場合、ユーザは印刷中に印刷中止を要求することができるため、インクや紙の無駄な消費を未然に防止できる。
尚、実印刷可能残数は、数そのものを画面表示することによりユーザに出力してもよいし、数に対応する画面オブジェクトの構成要素(例えばバー)の長さや面積の変化で出力してもよいし、音声で出力してもよいし、所定数以下になると順次消灯する複数のLED等で構成されるインジケータで出力してもよい。
また図10に示すように、CPU52は、実印刷可能残数が所定数より多い場合は、バッテリ42の残容量を示すインジケータ100とインク残量を示すインジケータ102とを画面22に表示させ、実印刷可能残数が所定数以下(例えば30枚以下)の場合は、実印刷可能残数64を画面22に表示させてもよい。インジケータ100はバッテリ42の残容量が少なくなるほど塗りつぶしの領域が狭くなり、インジケータ102はインク残量が少なくなるほど各色に対応する塗りつぶしの領域が狭くなる。
(第二実施例)
第一実施例では、第一印刷可能残数と第二印刷可能残数のいずれか少ない一方を表示部46に表示する例を説明したが、第二実施例では、第一印刷可能残数と第二印刷可能残数の両方を画面22に表示する。例えば図11に示すように、CPU52はメニュー120に第一印刷可能残数122と第二印刷可能残数124の両方を表示する。メニュー120では第一印刷可能残数122の左隣にインジケータ100が表示され、第二印刷可能残数124の左隣にインジケータ102が表示されている。これによりユーザは、バッテリ42の残容量に制限される第一印刷可能残数とインク残量に制限される第二印刷可能残数とを正しく判別でき、第一印刷可能残数と第二印刷可能残数のいずれか少ない一方を実印刷可能残数として認知することできる。
尚、第一印刷可能残数と第二印刷可能残数とを判別するための記号として、インジケータ100とインジケータ102とを例示したが、これらの記号はバッテリの残容量またはインク残量に応じて変化しないマークでもよいし、文字でもよい。
また、CPU52は第一印刷可能残数と第二印刷可能残数のいずれか少ない一方、すなわち実印刷可能残数を、点滅表示させてもよいし、他の画面構成物に対して目立つ色で表示させてもよいし、第一印刷可能残数と第二印刷可能残数のいずれか多い他方より大きく表示させてもよい。これによりユーザは、第一印刷可能残数と第二印刷可能残数のいずれか少ない一方を実印刷可能残数として正しく認知することができる。
(第三実施例)
第二実施例では、第一印刷可能残数と第二印刷可能残数とを1つのメニュー120(図11参照)に表示する例を説明したが、第三実施例では、プリンタ1は第一印刷可能残数と第二印刷可能残数とを画面22に交互に表示する。具体的には例えば、図12に示すように、CPU52は第一印刷可能残数122と第二印刷可能残数124とを表示部46に交互に表示させる。これにより、実印刷可能残数を出力するための表示領域を削減できるため、画面サイズの小さな表示部46を備えるプリンタ1であっても、第一印刷可能残数と第二印刷可能残数の両方を表示してユーザに実印刷可能残数を出力することができる。
尚、本発明は、PCとプリンタとを組み合わせた印刷システムに適用することもできる。具体的には、プリンタで印刷可能残数を特定し、特定した印刷可能残数をプリンタからPCに出力し、PCの画面に印刷可能残数を表示することもできる。またPCで印刷可能残数を特定し、特定した印刷可能残数をPCの画面に表示してもよい。
本発明の第一実施例に係る画面遷移図。 本発明の第一実施例に係る斜視図。 本発明の第一実施例に係る模式図。 本発明の第一実施例に係るフローチャート。 本発明の第一実施例に係る画面遷移図。 本発明の第一実施例に係るフローチャート。 本発明の第一実施例に係る特性図。 本発明の第一実施例に係る説明図。 本発明の第一実施例に係る画面遷移図。 本発明の第一実施例に係る画面遷移図。 本発明の第二実施例に係る説明図。 本発明の第三実施例に係る画面遷移図。
符号の説明
1:プリンタ(印刷制御装置)、38:画像処理部(印刷ユニット)、40:印刷エンジン(印刷ユニット)、42:バッテリ(電池)、44:計測回路(電池残量計測回路)、46:表示部(残数出力手段、メニュー表示手段)、48:操作部(印刷モード設定手段)、52:CPU(第一残数特定手段、第二残数特定手段、色材残量取得手段、残数出力手段、印刷モード設定手段)、64、88、94:実印刷可能残数、122:第一印刷可能残数、124:第二印刷可能残数

Claims (4)

  1. 電池を電源として作動し印刷媒体に色材を定着させることにより前記印刷媒体に画像を形成する印刷ユニットの、前記電池の残容量と相関する電池残量指数を計測する電池残量計測回路と、
    前記電池残量指数に基づいて前記印刷ユニットの第一印刷可能残数を特定する第一残数特定手段と、
    前記色材の残量と相関する色材残量指数を取得する色材残量取得手段と、
    前記色材残量指数に基づいて前記印刷ユニットの第二印刷可能残数を特定する第二残数特定手段と、
    前記第一印刷可能残数と前記第二印刷可能残数とに基づいて実印刷可能残数を出力する残数出力手段と、
    を備えることを特徴とする印刷制御装置。
  2. 前記残数出力手段は、前記第一印刷可能残数と前記第二印刷可能残数のいずれか少ない一方のみを前記実印刷可能残数として出力することを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
  3. 前記印刷ユニットの印刷モードを設定する印刷モード設定手段をさらに備え、
    前記第一残数特定手段は、設定されている前記印刷モードに応じて前記第一印刷可能残数を特定し、
    前記第二残数特定手段は、設定されている前記印刷モードに応じて前記第二印刷可能残数を特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷制御装置。
  4. 電池を電源として作動する印刷制御装置の印刷制御方法であって、
    前記電池の残容量と相関する電池残量指数を計測する電池残量計測段階と、
    前記電池残量指数に基づいて第一印刷可能残数を特定する第一残数特定段階と、
    前記色材の残量と相関する色材残量指数を取得する色材残量取得段階と、
    前記色材残量指数に基づいて第二印刷可能残数を特定する第二残数特定段階と、
    前記第一印刷可能残数と前記第二印刷可能残数とに応じて、実印刷可能残数を出力する残数出力段階と、
    を含むことを特徴とする印刷制御方法。
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