JP2006186830A - チューナ - Google Patents

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Abstract

【課題】 回路規模および生産コストを増大させることなく、妨害波を十分に除去することが可能なチューナを提供する。
【解決手段】 チューナは、放送信号を受信して受信信号を出力する受信部100と、受信信号をIF信号に周波数変換するミキサ回路15およびミキサ回路17と、IF信号以外の周波数成分を減衰させるSAWフィルタ22と、IF信号以外の周波数成分が減衰したIF信号を復調するアナログ放送用復調回路23とを備え、ミキサ回路15およびミキサ回路17とSAWフィルタ22との間に、ミキサ回路15およびミキサ回路17から受けたIF信号を同調するタンク回路50と、同調されたIF信号の隣接信号を減衰させて、隣接信号の減衰したIF信号をSAWフィルタ22へ出力する隣接信号減衰回路51とをさらに備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、チューナに関し、特に妨害波除去性能を向上させるチューナに関する。
アナログのテレビジョン放送が開始されて50年が経過し、テレビの保有世帯が2000万世帯から3000万世帯となっている。日本ではようやく2003年にデジタルの地上波放送が開始され、2011年にはアナログ放送が停止されることになっている。このような放送波数の増大に対応して、テレビジョン信号受信用チューナは、妨害波の除去性能の向上がますます要求されている。
テレビジョン信号受信用チューナは、たとえば米国向けのチューナでは、470〜860MHzを受信するUHF(Ultra High Frequency)バンドと、170〜470MHzを受信するVHF(Very High Frequency)ハイバンドと、54〜170MHzを受信するVHFローバンドとに分割され、バンドごとに受信回路を有する。ただし、バンドがどのように分割されるかは仕向け地により異なり、特に規定されていない。従来のテレビジョン信号受信用チューナでは、一般に、シングルコンバージョン方式(スーパーヘテロダイン方式)が用いられる。
ここで、シングルコンバージョン方式(スーパーヘテロダイン方式)とは、無線通信の受信機において、受信した高周波信号と局部発振信号を乗算することにより、高周波信号を、高周波信号と局部発振信号の周波数の差である中間周波数(IF(Intermediate Frequency)周波数)に周波数変換し、これを増幅したあとに復調等の受信処理を行なう方式である。
特許文献1記載の映像中間周波回路は、映像検波回路と映像増幅回路との間に音声キャリアの周波数よりも高い周波数成分を減衰させる減衰手段を配置する構成である。
また、特許文献2記載のチューナは、テレビジョン信号を中間周波信号に周波数変換する混合回路(ミキサ)および中間周波回路の間にSAW(Surface Acoustic Wave)フィルタを配置する構成である。
また、特許文献3記載のチューナは、第2の混合器(ミキサ)の前段に隣接帯域減衰手段を配置する構成である。
このような構成により、増幅器の歪みで発生する妨害波および妨害波となる隣接信号を減衰させることができる。ここで、隣接信号とは、選局されたチャネルに隣接するチャネル(以下、隣接チャネルという)の信号、すなわち、選局したチャネルの周波数帯域に対して、周波数軸において隣に位置するチャネルの信号のことである。以下、隣接信号のうち、選局されたチャネルに対して周波数軸で上側の周波数帯域のチャネルを上側隣接チャネルといい、上側隣接チャネルにおける信号を上側隣接信号という。また、隣接信号のうち、選局されたチャネルに対して周波数軸で下側の周波数帯域のチャネルを下側隣接チャネルといい、下側隣接チャネルにおける信号を下側隣接信号という。
図14に従来のチューナの外観図を示す。
同図を参照して、このチューナは、筐体(シャーシ)K21および基板K22を備える。筐体K21に基板K22が挿入される。
筐体K21に突起部K23a〜突起部K23fが形成される。
なお、以下において、突起部K23a〜突起部K23fを総称するときには符号K23を用いる。
図15に従来のチューナにおける筐体K21および基板K22の接合構造を示す。右側の図面は左側の図面に示す突起部K23をaaの線で切断した断面を示す図である。
筐体K21の側面に、筐体K21の側面の上端を切り欠く開口部K25が形成される。
突起部K23が開口部K25の底面に形成される。
突起部K23は、筐体K21の底面に対してほぼ垂直に筐体K21の底面から離れる方向に突き出た後に、筐体K21の底面から離れる方向および筐体K21の内側へ向かって斜めに折れ曲がる。そして、突起部K23の下面と基板K22の上面とが接触する箇所の周辺を半田付けすることにより、突起部K23および基板K22が接合される。このような接合がチューナの複数箇所で行なわれることにより、筐体K21と基板K22とが接合される。
特開2000−333096号公報 特開2000−165276号公報 特開平11−98037号公報
ところが、特許文献1記載の映像中間周波回路は、映像検波回路の出力、すなわち復調後の信号について妨害波を減衰させる構成であるため、テレビジョン信号の変調方式によっては復調前の信号について妨害波を減衰させる構成よりも減衰効果が小さいという問題点があった。
すなわち、テレビジョン信号の変調方式が、例えば同相(I相)成分および直交(Q相)成分からなるIQ座標軸平面におけるシンボル点に送信データを変換する変調方式である場合には、復調前の信号について妨害波を減衰させる1個の減衰手段はI相成分およびQ相成分の両成分について妨害波を減衰させる。これに対して、復調後の信号について妨害波を減衰させる1個の減衰手段はI相成分またはQ相成分のいずれか一方について妨害波を減衰させる。したがって、復調前の信号についての1個の減衰手段の減衰比は信号の電力比に相当するが、復調後の信号についての1個の減衰手段の減衰比は信号の電圧比に相当することから、復調後の信号について妨害波を減衰させる構成の方が減衰効果が小さい。
また、特許文献2記載のチューナは、SAWフィルタのみで妨害波を除去する構成であるため、妨害波を十分に除去できないという問題点があった。これは、隣接信号の減衰比は60dB以上必要とされる場合が多いが、SAWフィルタは隣接信号を40dB〜50dB減衰させるものが一般的だからである。また、隣接信号の減衰比を60dB以上とするために、SAWフィルタを2個配置するか、または隣接信号の減衰比60dB以上を実現するSAWフィルタを配置すると、生産コストが増大してしまうという問題点があった。
また、特許文献3記載のチューナは、テレビジョン信号をIF信号に周波数変換する回路を2個備える構成であるため、回路規模が増大するという問題点があった。
また、図15に示す従来のチューナの接合構造では、半田が突起部K23と基板K22との接触箇所以外で突起部K23につきにくいために筐体K21および基板K22の結合強度が小さく、妨害波を十分に除去できないという問題点があった。これは、筐体および基板の結合強度が小さいと、基板における回路の接地(アース)が弱くなり、SAWフィルタ等による隣接信号の減衰比が小さくなるからである。
それゆえに、本発明の目的は、回路規模および生産コストを増大させることなく、妨害波を十分に除去することが可能なチューナを提供することである。
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わるチューナは、放送信号を受信して受信信号を出力する受信部と、受信信号をIF信号に周波数変換するミキサ回路と、IF信号以外の周波数成分を減衰させるフィルタ回路と、IF信号以外の周波数成分が減衰したIF信号を復調する復調回路とを備え、ミキサ回路とフィルタ回路との間に、ミキサ回路から受けたIF信号を同調するタンク回路と、同調されたIF信号の隣接信号を減衰させて、隣接信号の減衰したIF信号をフィルタ回路へ出力する隣接信号減衰回路とをさらに備える。
好ましくは、隣接信号減衰回路はIF信号の帯域より低い周波数の成分を減衰させるローパスフィルタである。
好ましくは、隣接信号減衰回路はIF信号の帯域より高い周波数の成分を減衰させるハイパスフィルタである。
好ましくは、放送信号は、地上波放送のアナログ放送の信号およびデジタル放送の信号ならびにケーブルテレビ放送のアナログ放送の信号およびデジタル放送の信号であって、受信部は、地上波放送のデジタル放送の信号を増幅する広帯域増幅器と、地上波放送のデジタル放送の信号を受信すべき場合には増幅された信号を選択し、地上波放送のアナログ放送の信号を受信すべき場合には地上波放送のアナログ放送の信号を選択する第1のスイッチと、地上波放送の信号を受信すべき場合には第1のスイッチで選択された信号を選択して受信信号として出力し、ケーブルテレビ放送の信号を受信すべき場合にはケーブルテレビ放送のアナログ放送の信号およびデジタル放送の信号を選択して受信信号として出力する第2のスイッチとを含む。
好ましくは、チューナは、放送信号を2画面に表示するチューナであって、受信部は、受信信号を分岐する分配器を含み、ミキサ回路は、分岐された各受信信号をそれぞれIF信号に周波数変換し、タンク回路は、ミキサ回路から受けた各IF信号を同調し、隣接信号減衰回路は、同調された各IF信号の隣接信号を減衰させて、隣接信号の減衰した各IF信号をフィルタ回路へ出力し、フィルタ回路は、隣接信号減衰回路から受けた各IF信号以外の周波数成分を減衰させ、復調回路は、各IF信号以外の周波数成分が減衰した各IF信号を復調する。
また、この発明の別の局面に係わるチューナは、基板と、筐体とを備え、基板に貫通孔が形成され、筐体の底面に対してほぼ垂直かまたは筐体の内側の方向に向かって筐体の側面から突き出て基板の貫通孔を貫通する貫通突起部が形成され、基板の、貫通突起部の貫通先の面において基板および貫通突起部が半田付けされる。
好ましくは、筐体の側面に筐体の側面の上端を切り欠く開口部が形成され、筐体の底面に対してほぼ垂直に筐体の底面から離れる方向に突き出る貫通突起部が開口部の底面に形成される。
好ましくは、貫通突起部は、筐体の側面から筐体の内側に向かって筐体の側面に対してほぼ垂直に突き出た後に筐体の底面に対してほぼ垂直に底面から離れる方向に折れ曲がる。
本発明によれば、回路規模および生産コストを増大させることなく、妨害波を十分に除去することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
<第1の実施の形態>
[構成]
図1は、第1の実施の形態に係るシングルコンバージョン方式の地上波放送用チューナの構成を示す機能ブロック図である。同図を参照して、このチューナは、受信部100と、UHFミキサ回路15と、UHF局部発振回路18と、VHFミキサ回路17と、VHFローバンド局部発振回路16と、VHFハイバンド局部発振回路20と、ハイバンド/ローバンド切替スイッチS4と、IF増幅回路21と、SAWフィルタ22と、アナログ放送用復調回路23と、タンク回路50と、隣接信号減衰回路51とを備える。
受信部100は、ハイパスフィルタ2と、入力切替回路3と、入力切替回路4と、AGC(automatic gain control)抵抗R31と、UHF高周波増幅器9と、UHF出力同調回路12と、VHFハイバンド入力同調回路5と、VHFローバンド入力同調回路8と、AGC抵抗R33と、VHF高周波増幅器11と、VHFハイバンド出力同調回路13と、VHFローバンド出力同調回路14と、ハイバンド/ローバンド切替スイッチS1〜ハイバンド/ローバンド切替スイッチS3とを含む。
ここで、入力切替回路3および入力切替回路4は、図示しないバンド選択信号に基づいて、このチューナがUHFバンドの信号(以下、UHF信号という)を選択している場合(以下、UHFバンド選択時という)には入力切替回路3がUHF信号を抽出して出力し、VHFバンドの信号(以下、VHF信号という)を選択している場合(以下、VHFバンド選択時という)には入力切替回路4がVHF信号を抽出して出力する。
[動作]
まず、UHFバンド選択時の、このチューナの動作について説明する。
ハイパスフィルタ2は、5MHzから46MHzを減衰域とし、VHFローバンドの最低周波数である54MHz以上を通過域とするハイパスフィルタである。ハイパスフィルタ2は、入力端子1から受信した地上波放送のテレビジョン信号(放送信号)のうち、5MHzから46MHzの周波数成分を減衰させる。
入力切替回路3は、ハイパスフィルタ2を通過したテレビジョン信号(放送信号)からUHF信号を抽出して出力する。
UHF入力同調回路6は、図示しない選局信号に基づいて特定のチャネルの周波数を選択し、入力切替回路3から受けたUHF信号を同調して出力する。ここで、同調とは、ある特定の周波数の成分をもつ信号を共振により増幅させることをいい、その周波数以外の成分を相対的に減衰させる効果を有する。
AGC抵抗R31は、AGC端子30とUHF高周波増幅器9との間に接続される。AGC端子30には、アナログ放送用復調回路23から供給される利得制御電圧が入力される。
UHF高周波増幅器9は、AGC端子30からAGC抵抗R31を介して印加される利得制御電圧に基づいて、UHF入力同調回路6から受けたUHF信号を増幅する。
UHF出力同調回路12は、図示しない選局信号に基づいて特定のチャネルの周波数を選択し、UHF高周波増幅器9から受けたUHF信号を同調する。
UHFミキサ回路15は、UHF局部発振回路18から局部発振信号を受けて、UHF出力同調回路12から受けたUHF信号をIF信号に周波数変換する。
タンク回路50は、UHFミキサ回路15から受けたIF信号を同調して出力する。
隣接信号減衰回路51は、タンク回路50から受けたIF信号の隣接信号を減衰させる。
IF増幅回路21は隣接信号減衰回路51から受けたIF信号を増幅する。
SAWフィルタ22はバンドパスフィルタであり、IF増幅回路21から受けたIF信号以外の周波数成分を減衰させる。
アナログ放送用復調回路23は、SAWフィルタ22から受けたIF信号から、IF帯における映像信号用の所定の帯域からなるIF信号(IF帯の映像帯域信号という)を抽出する。また、アナログ放送用復調回路23は、SAWフィルタ22から受けたIF信号から、IF帯における音声信号用の所定の帯域からなるIF信号(IF帯の音声帯域信号という)を抽出する。そして、アナログ放送用復調回路23は、これらのIF信号をベースバンド帯へ周波数変換して復調を行ない、ベースバンド帯の映像帯域信号およびベースバンド帯の音声帯域信号を生成して出力する。また、これらのIF信号または復調したベースバンド帯の音声帯域信号もしくは映像帯域信号のレベルに応じて利得制御電圧を生成し、AGC端子30を介してUHF高周波増幅器9へ出力する。
次に、VHFバンド選択時の、このチューナの動作について説明する。
入力切替回路4は、ハイパスフィルタ2を通過したテレビジョン信号(放送信号)からVHF信号を抽出して出力する。
ハイバンド/ローバンド切替スイッチS1は、図示しないVHFバンド選択信号に基づいて、入力切替回路4から受けたVHF信号をVHFハイバンド信号としてVHFハイバンド入力同調回路5へ出力するか、またはVHFローバンド信号としてVHFローバンド入力同調回路8へ出力する。
VHFハイバンド入力同調回路5は、ハイバンド/ローバンド切替スイッチS1から受けたVHFハイバンド信号を同調して出力する。
一方、VHFローバンド入力同調回路8は、ハイバンド/ローバンド切替スイッチS1から受けたVHFローバンド信号を同調して出力する。
AGC抵抗R33は、AGC端子30とVHF高周波増幅器11との間に接続される。AGC端子30には、アナログ放送用復調回路23から供給される利得制御電圧が入力される。
VHF高周波増幅器11は、AGC端子30からAGC抵抗R33を介して印加される利得制御電圧に基づいて、VHFハイバンド入力同調回路5から受けたVHFハイバンド信号またはVHFローバンド入力同調回路8から受けたVHFローバンド信号を増幅する。
ハイバンド/ローバンド切替スイッチS2は、図示しないVHFバンド選択信号に基づいて、VHF高周波増幅器11から受けたVHFハイバンド信号をVHFハイバンド出力同調回路13へ出力するかまたはVHF高周波増幅器11から受けたVHFローバンド信号をVHFローバンド出力同調回路14へ出力する。
VHFハイバンド出力同調回路13は、ハイバンド/ローバンド切替スイッチS2から受けたVHFハイバンド信号を同調して出力する。
VHFローバンド出力同調回路14は、ハイバンド/ローバンド切替スイッチS2から受けたVHFローバンド信号を同調して出力する。
VHFミキサ回路17は、ハイバンド/ローバンド切替スイッチS4から局部発振信号を受けて、ハイバンド/ローバンド切替スイッチS3から受けたVHFハイバンド信号またはVHFローバンド信号をIF信号に周波数変換する。
ここで、ハイバンド/ローバンド切替スイッチS4は、図示しないVHFバンド選択信号に基づいて、VHFハイバンド信号を周波数変換するための局部発振信号を出力するVHFハイバンド局部発振回路20およびVHFローバンド信号を周波数変換するための局部発振信号を出力するVHFローバンド局部発振回路16のいずれかを選択して出力する。
タンク回路50は、VHFミキサ回路17から受けたIF信号を同調して出力する。
隣接信号減衰回路51は、タンク回路50から受けたIF信号の隣接信号を減衰させる。
IF増幅回路21は、隣接信号減衰回路51から受けたIF信号を増幅する。
SAWフィルタ22はバンドパスフィルタであり、IF増幅回路21から受けたIF信号以外の周波数成分を減衰させる。
アナログ放送用復調回路23は、SAWフィルタ22から受けたIF信号から、IF帯の映像帯域信号を抽出する。また、アナログ放送用復調回路23は、SAWフィルタ22から受けたIF信号から、IF帯の音声帯域信号を抽出する。そして、アナログ放送用復調回路23は、これらのIF信号をベースバンド帯へ周波数変換して復調を行ない、ベースバンド帯の映像帯域信号およびベースバンド帯の音声帯域信号を生成して出力する。また、これらのIF信号または復調したベースバンド帯の音声帯域信号もしくは映像帯域信号のレベルに応じて利得制御電圧を生成し、AGC端子30を介してVHF高周波増幅器11へ出力する。
なお、図示しないバンド選択信号は、図示しない制御回路がこのチューナのUHFバンドおよびVHFバンドの選択に応じて生成し、出力するものである。また、図示しないVHFバンド選択信号は、図示しない制御回路がこのチューナのVHFハイバンドおよびVHFローバンドの選択に応じて生成し、出力するものである。また、図示しない選局信号は、図示しない制御回路がこのチューナのチャネルの選択に応じて生成し、出力するものである。
次に、このチューナにおけるタンク回路50および隣接信号減衰回路51の具体例について説明する。
[具体例1]
[構成]
図2は、このチューナにおけるタンク回路50および隣接信号減衰回路51の具体的な構成および接続の一例を示す回路図である。同図を参照して、タンク回路50は、コンデンサC1と、コンデンサC2と、コイルL1とを含む。隣接信号減衰回路51は、コンデンサC4およびコンデンサC5と、コイルL2とを含む。
UHFミキサ回路15およびVHFミキサ回路17の平衡出力の一方が、コンデンサC1の一端、コイルL1の一端およびコンデンサC3の一端に接続され、他方がコンデンサC2の一端およびコイルL1の他端に接続される。
コンデンサC1の他端およびコンデンサC2の他端が接地電位に接続される。
コンデンサC3の他端がコンデンサC4の一端およびコイルL2の一端に接続される。
コンデンサC4の他端、コイルL2の他端およびコンデンサC5の一端がIF増幅回路21の平衡入力の一方に接続される。
コンデンサC6の一端がIF増幅回路21の平衡入力の他方に接続される。
コンデンサC5の他端およびコンデンサC6の他端が接地電位に接続される。
コンデンサC3は、タンク回路50および隣接信号減衰回路51の整合用コンデンサである。
ここで、整合とは、信号源のインピーダンスと負荷のインピーダンスを等しくすることにより、負荷に供給される電力を最大にすることをいう。
コンデンサC1、コンデンサC2およびコイルL1は同調回路を構成する。
コンデンサC4、コンデンサC5およびコイルL2は誘導m型ハイパスフィルタを構成する。
[動作]
コンデンサC1、コンデンサC2およびコイルL1からなる同調回路は、UHFミキサ回路15またはVHFミキサ回路17から受けたIF信号を同調して出力する。
コンデンサC4、コンデンサC5およびコイルL2からなる誘導m型ハイパスフィルタは、コンデンサC1、コンデンサC2およびコイルL1からなる同調回路から受けたIF信号の下側隣接信号を減衰させる。
[具体例2]
[構成]
図3は、このチューナにおけるタンク回路50および隣接信号減衰回路51の具体的な構成および接続の一例を示す回路図である。同図を参照して、隣接信号減衰回路51は、コンデンサC7と、コイルL3と、コイルL4とを含む。
コンデンサC3の他端がコンデンサC7の一端およびコイルL3の一端に接続される。
コンデンサC7の他端、コイルL3の他端およびコイルL4の一端がIF増幅回路21の平衡入力の一方に接続される。
コイルL4の他端が接地電位に接続される。
コンデンサC6の一端がIF増幅回路21の平衡入力の他方に接続される。
コンデンサC5の他端およびコンデンサC6の他端が接地電位に接続される。
コンデンサC7、コイルL3およびコイルL4は誘導m型ローパスフィルタを構成する。
[動作]
コンデンサC7、コイルL3およびコイルL4からなる誘導m型ローパスフィルタは、コンデンサC1、コンデンサC2およびコイルL1からなる同調回路から受けたIF信号の上側隣接信号を減衰させる。
具体例2におけるタンク回路50の構成および動作は具体例1におけるタンク回路50と同様である。
[具体例3]
[構成]
図4は、このチューナにおけるタンク回路50および隣接信号減衰回路51の具体的な構成および接続の一例を示す回路図である。同図を参照して、タンク回路50は、コンデンサC1と、コンデンサC2と、コイルL1とを含む。隣接信号減衰回路51は、コンデンサC8〜コンデンサC10と、コイルL5と、コイルL6とを含む。
UHFミキサ回路15およびVHFミキサ回路17の平衡出力の一方が、コンデンサC1の一端、コイルL1の一端およびコンデンサC3の一端に接続され、他方がコンデンサC2の一端、コンデンサC13の一端およびコイルL1の他端に接続される。
コンデンサC1の他端およびコンデンサC2の他端が接地電位に接続される。
コンデンサC3の他端がコンデンサC8の一端およびコイルL5の一端に接続される。
コンデンサC8の他端、コイルL5の他端およびコンデンサC10の一端がIF増幅回路21の平衡入力の一方に接続される。
コンデンサC13の他端がコンデンサC9の一端およびコイルL6の一端に接続される。
コンデンサC9の他端、コイルL6の他端およびコンデンサC10の他端がIF増幅回路21の平衡入力の他方に接続される。
コンデンサC3およびコンデンサC13は、タンク回路50および隣接信号減衰回路51の整合用コンデンサである。
コンデンサC1、コンデンサC2およびコイルL1は同調回路を構成する。
コンデンサC8〜コンデンサC10と、コイルL5と、コイルL6とは平衡型誘導m型ハイパスフィルタを構成する。
[動作]
コンデンサC1、コンデンサC2およびコイルL1からなる同調回路は、UHFミキサ回路15またはVHFミキサ回路17から受けたIF信号を同調して出力する。
コンデンサC8〜コンデンサC10と、コイルL5と、コイルL6とからなる平衡型誘導m型ハイパスフィルタは、コンデンサC1、コンデンサC2およびコイルL1からなる同調回路から受けたIF信号の下側隣接信号を減衰させる。
[具体例4]
[構成]
図5は、このチューナにおけるタンク回路50および隣接信号減衰回路51の具体的な構成および接続の一例を示す回路図である。同図を参照して、隣接信号減衰回路51は、コンデンサC11と、コンデンサC12と、コイルL7〜コイルL9とを含む。
コンデンサC3の他端がコンデンサC11の一端およびコイルL7の一端に接続される。
コンデンサC11の他端、コイルL7の他端およびコイルL9の一端がIF増幅回路21の平衡入力の一方に接続される。
コンデンサC13の他端がコンデンサC12の一端およびコイルL8の一端に接続される。
コンデンサC12の他端、コイルL8の他端およびコイルL9の他端がIF増幅回路21の平衡入力の他方に接続される。
コンデンサC11と、コンデンサC12と、コイルL7〜コイルL9とは平衡型誘導m型ローパスフィルタを構成する。
[動作]
コンデンサC11と、コンデンサC12と、コイルL7〜コイルL9とからなる平衡型誘導m型ローパスフィルタは、コンデンサC1、コンデンサC2およびコイルL1からなる同調回路から受けたIF信号の上側隣接信号を減衰させる。
具体例4におけるタンク回路50の構成および動作は具体例3におけるタンク回路50と同様である。
図6に本実施の形態に係るチューナの隣接信号除去特性を示す。
同図を参照して、縦軸が減衰量[dB]であり、横軸が周波数[MHz]である。横軸におけるpがこのチューナが選局するチャネルにおける映像信号の搬送波の周波数であり、cがこのチューナが選局するチャネルにおける映像副搬送波の周波数であり、sがこのチューナが選局するチャネルにおける音声信号の搬送波の周波数であり、adj_pが上側隣接チャネルにおける映像信号の搬送波の周波数であり、adj_sが下側隣接チャネルにおける音声信号の搬送波の周波数である。
タンク回路50および隣接信号減衰回路51を配置した本実施の形態に係るチューナの隣接信号除去特性(実線)は、タンク回路50および隣接信号減衰回路51を配置しない従来のチューナの隣接信号除去特性(破線)と比べて大幅に改善していることが分かる。
特許文献1の図2におけるチャネル8およびチャネル10で示されているように、日本で採用されているアナログテレビジョン放送の標準方式である、NTSC(National Television System Communication)方式において、1チャネルは6MHzの帯域幅を有し、この1チャネルの帯域内に、映像信号や音声信号などの信号が存在し、帯域が分けられている。チャネル内で最も低い周波数を0Hzと仮定したときの相対的な周波数は、映像信号の搬送波が1.25MHzであって、音声信号の搬送波が5.75MHzである。また、映像信号の帯域は、搬送波の下側が1.25MHz、上側が4.25MHzであり、音声信号の帯域は、搬送波の下側及び上側でそれぞれ0.25MHzである。
これに対して、特許文献1の図2におけるチャネル9で示されているようにデジタルテレビジョン放送では帯域が分けられておらず、テレビジョン信号は5.62MHzの帯域幅を有し、また、帯域内の信号レベルは均等である。また、地上波放送においてはアナログテレビジョン信号よりもデジタルテレビジョン信号の方が一般にレベルが小さい。
ここで、隣接チャネルがアナログテレビジョン信号である場合には、映像信号の搬送波の周波数を中心に減衰させれば隣接信号の減衰効果が十分に得られる場合が多いが、隣接チャネルがデジタルテレビジョン信号である場合には、アナログテレビジョン信号と比べて広帯域にわたって均等なレベルで隣接信号を減衰させる必要がある。このため、中心周波数において急峻な減衰特性を有するトラップを隣接信号減衰回路として配置する構成では隣接信号の減衰効果が十分に得られない。しかしながら、本実施の形態に係るチューナでは、ハイパスフィルタまたはローパスフィルタを隣接信号減衰回路とすることにより、隣接チャネルがデジタルテレビジョン信号の場合でも、妨害波である隣接信号を十分に除去することができる。
なお、上記の具体例1〜具体例4では、隣接信号減衰回路51はハイパスフィルタまたはローパスフィルタのいずれかである構成としたが、これに限定するものではなく、ハイパスフィルタおよびローパスフィルタを縦続接続する構成としてもよい。すなわち、具体例1の誘導m型ハイパスフィルタおよび具体例2の誘導m型ローパスフィルタを縦続接続して隣接信号減衰回路51とすることができる。また、具体例3の平衡型誘導m型ハイパスフィルタおよび具体例4の平衡型誘導m型ローパスフィルタを縦続接続して隣接信号減衰回路51とすることができる。
このような構成により、上側隣接信号および下側隣接信号の両方を除去することができ、チューナの隣接信号除去特性をさらに向上することができる。
ところで、特許文献1記載の映像中間周波回路は、映像検波回路の出力、すなわち復調後の信号について妨害波を減衰させる構成であるため、テレビジョン信号の変調方式によっては復調前の信号について妨害波を減衰させる構成よりも減衰効果が小さいという問題点があった。
しかしながら、本実施の形態に係るチューナでは、アナログ放送用復調回路23の前段でタンク回路50および隣接信号減衰回路51がIF信号の同調および隣接信号の減衰を行ない、また、SAWフィルタ22がIF信号以外の周波数成分を減衰させることから、妨害波を十分に除去することができる。
また、特許文献2記載のチューナは、SAWフィルタのみで妨害波を除去する構成であるため、妨害波を十分に除去できないという問題点があった。また、特許文献2記載のチューナは、SAWフィルタを2個配置するか、または隣接信号の減衰比60dB以上を実現するSAWフィルタを配置すると、生産コストが増大してしまうという問題点があった。
また、特許文献3記載のチューナは、テレビジョン信号をIF信号に周波数変換する回路を2個備える構成であるため、回路規模が増大するという問題点があった。
しかしながら、本実施の形態に係るチューナでは、テレビジョン信号をIF信号に周波数変換する回路を1個だけ備える構成であり、また、SAWフィルタ22がIF信号以外の周波数成分を減衰させるだけでなく、タンク回路50および隣接信号減衰回路51がIF信号の同調および隣接信号の減衰を行なうことから、回路規模および生産コストを増大させることなく、妨害波を十分に除去することができる。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、地上波放送およびCATV(Cable Television)放送に対応し、かつ、画面を2個有する映像表示装置に対応するチューナに関する。
[構成]
図7〜図9は、第2の実施の形態に係るシングルコンバージョン方式のチューナの構成を示す機能ブロック図を分割したものである。なお、本実施の形態に係るチューナは、図7に示す機能ブロック1つと、図8および図9に示す機能ブロック2つとで構成される。
図7は、本実施の形態に係るチューナの一部の構成を示す機能ブロック図である。
同図を参照して、このチューナは、受信部200aを備える。受信部200aは、ハイパスフィルタ2と、広帯域増幅器41と、スイッチS5と、スイッチS6と、ハイパスフィルタ37と、ローパスフィルタ38と、広帯域増幅器36と、分岐回路34と、分配器33とを含む。
図8は、本実施の形態に係るチューナの一部の構成を示す機能ブロック図である。
同図を参照して、このチューナは、受信部200bと、UHFミキサ回路15と、UHF局部発振回路18と、VHFミキサ回路17と、VHFローバンド局部発振回路16と、VHFハイバンド局部発振回路20と、ハイバンド/ローバンド切替スイッチS4と、タンク回路50と、隣接信号減衰回路51とを備える。
受信部200bは、入力切替回路3と、入力切替回路4と、AGC抵抗R31と、UHF高周波増幅器9と、UHF出力同調回路12と、VHFハイバンド入力同調回路5と、VHFローバンド入力同調回路8と、AGC抵抗R33と、VHF高周波増幅器11と、VHFハイバンド出力同調回路13と、VHFローバンド出力同調回路14と、ハイバンド/ローバンド切替スイッチS1〜ハイバンド/ローバンド切替スイッチS3とを含む。
図9は、本実施の形態に係るチューナの一部の構成を示す機能ブロック図である。
同図を参照して、このチューナは、IF増幅回路21と、SAWフィルタ22と、復調回路300と、検波回路27と、スイッチS7と、IF増幅器42と、SAWフィルタ43と、IF増幅器44とを含む。
復調回路300は、アナログ放送用復調回路23と、デジタル放送用復調回路45とを含む。
[動作]
ハイパスフィルタ2は、入力端子1から受信した地上波放送のテレビジョン信号(放送信号)のうち、5MHzから46MHzの周波数成分を減衰させる。
広帯域増幅器41は、ハイパスフィルタ2から受けたテレビジョン信号(放送信号)を増幅して出力する。
スイッチS5は、図示しないアナログ/デジタル選択信号がアナログテレビジョン信号を表わす場合にはハイパスフィルタ2から受けたテレビジョン信号を選択して出力し、図示しない放送選択信号がデジタルテレビジョン信号を表わす場合には広帯域増幅器41から受けたテレビジョン信号を選択して出力する。
これは、前述のように地上波放送においてはアナログテレビジョン信号よりもデジタルテレビジョン信号の方が一般にレベルが小さいため、スイッチS5より後段の回路において両信号のレベルが均等になるようにレベルを調整するためである。
ローパスフィルタ38は、入力端子39から受けた上り通信用信号の帯域より低い周波数の信号成分を減衰させる。
ハイパスフィルタ37は、ローパスフィルタ38から受けた上り通信用信号を減衰させ、また、入出力端子40から受信したCATV放送の下り信号を通過させる。したがって、上り通信用信号はハイパスフィルタ37を通過せず、入出力端子40から送信される。
広帯域増幅器36は、ハイパスフィルタ37から受けた下り信号を増幅して出力する。
分離回路34は、下り信号をテレビジョン信号と下り通信用信号とに分離して、テレビジョン信号をスイッチS6へ出力し、下り通信用信号を出力端子35に出力する。
スイッチS6は、図示しない地上波/CATV選択信号が地上波放送を表わす場合にはスイッチS5から受けたテレビジョン信号を選択して分配器33へ出力し、図示しない地上波/CATV選択信号がCATV放送を表わす場合には分岐回路34から受けたテレビジョン信号を選択して分配器33へ出力する。
分配器33は、スイッチS6から受けたテレビジョン信号を図8および図9に示す構成を有する2つの回路へ出力する。このような構成により、画面を2個有する映像表示装置に対応することができる。
検波回路27は、IF増幅回路21から受けたIF信号を包絡線検波する、すなわち、IF信号のピークを結んでできる曲線から受信レベルを検出する。そして、検波回路27は、IF信号の受信レベルに応じて利得制御電圧を生成し、出力する。
スイッチS7は、図示しないAGC選択信号に基づいて、アナログ放送用復調回路23から受けた利得制御電圧または検波回路27から受けた利得制御電圧のいずれか一方を選択し、AGC端子30を介してUHF高周波増幅器9およびVHF高周波増幅器11へ出力する。
IF増幅器42は、IF増幅回路22から受けたIF信号を増幅して出力する。
SAWフィルタ43はバンドパスフィルタであり、IF増幅器42から受けたIF信号以外の周波数成分を減衰させる。
IF増幅器44は、SAWフィルタ43から受けたIF信号を増幅して出力する。
デジタル放送用復調回路45は、IF増幅器44から受けたIF信号から、IF帯の映像帯域信号を抽出する。また、デジタル放送用復調回路45は、IF増幅器44から受けたIF信号から、IF帯の音声帯域信号を抽出する。そして、デジタル放送用復調回路45は、これらのIF信号をベースバンド帯へ周波数変換して復調を行ない、ベースバンド帯の映像帯域信号およびベースバンド帯の音声帯域信号を生成して出力する。
なお、図示しない地上波/CATV選択信号は、図示しない制御回路がこのチューナの地上波放送およびCATV放送の選択に応じて生成し、出力するものである。また、図示しないアナログ/デジタル選択信号は、図示しない制御回路がこのチューナのアナログ放送およびデジタル放送の選択に応じて生成し、出力するものである。また、図示しないAGC選択信号は、図示しない制御回路がこのチューナの利得制御電圧の選択に応じて生成し、出力するものである。
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係るチューナと同様である。
したがって、本実施の形態に係るチューナは、第1の実施の形態に係るチューナと同様に、回路規模および生産コストを増大させることなく、妨害波を十分に除去することができる。
さらに、本実施の形態に係るチューナは、地上波放送におけるアナログ放送およびデジタル放送のテレビジョン信号ならびにCATV放送におけるアナログ放送およびデジタル放送のテレビジョン信号対応することができ、また、画面を2個有する映像表示装置に対応することができる。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。
<第3の実施の形態>
本実施の形態は、筐体および基板の接合構造を改善したチューナに関し、特に、筐体の側面で筐体および基板が接合するチューナに関する。
[構成]
図10に本実施の形態に係るチューナの外観図を示す。
同図を参照して、このチューナは、筐体K1と、基板K2とを備える。筐体K1に基板K2が挿入される。基板K2には、第1の実施の形態または第2の実施の形態に係るチューナの構成を実現する回路が搭載される。
筐体K1に貫通突起部K3a〜貫通突起部K3fが形成される。貫通突起部K3a〜貫通突起部K3fは、筐体K1の側面上で基板K2を貫通する。これにより、基板K2に部品を実装できる範囲が筐体K1の内側における基板K2の全範囲となり、部品を実装できる範囲を最大限確保することができる。ここで、基板K2の一部は筐体K1の側面からはみ出た状態となる。
また、筐体K1に支持突起部K4a〜支持突起部K4dが形成され、基板K2を筐体K1の底面側から支える。
なお、以下において、貫通突起部K3a〜貫通突起部K3fを総称するときには符号K3を用い、また、支持突起部K4a〜支持突起部K4dを総称するときには符号K4を用いる。
図11に本実施の形態に係るチューナにおける筐体K1および基板K2の接合構造を示す。右側の図面は左側の図面に示す貫通突起部K3をaaの線で切断した断面を示す図である。
基板K2に貫通孔が形成される。
筐体K1の側面に、筐体K1の側面の上端を切り欠く開口部K5が形成される。
筐体K1の底面に対してほぼ垂直に筐体K1の底面から離れる方向に突き出る貫通突起部K3が開口部K5の底面に形成される。
貫通突起部K3は基板K2の貫通孔を貫通する。
基板K2の、貫通突起部K3の貫通先の面において基板K2および貫通突起部K3が半田付けされることにより、貫通突起部K3および基板K2が接合される。
半田は貫通突起部K3の先端から注入する。このため、半田の表面張力によって貫通突起部K3に半田がつきやすい。すなわち、貫通突起部K3における半田の表面積が大きくなり、貫通突起部K3および基板K2の結合強度を大きくすることができる。
また、基板K2の一部が筐体K1の開口部K5から筐体K1の外側に突き出ており、基板K2は開口部K5において筐体K1によって支えられる。
筐体K1に支持突起部K4が形成され、支持突起部K4は基板K2を筐体K1の底面側から支える。
貫通突起部K3の、基板K2の貫通孔を貫通した部分に絞り(ビート)K6が形成される。これにより、筐体K1から基板K2が抜け落ちることを防止することができる。
ところで、図15に示す従来のチューナの接合構造では、半田が突起部K23と基板K22との接触箇所以外で突起部K23につきにくいために筐体K21および基板K22の結合強度が小さく、妨害波を十分に除去できないという問題点があった。しかしながら、本実施の形態に係るチューナでは、基板K2の、貫通突起部K3の貫通先の面において基板K2および貫通突起部K3が半田付けされることにより、貫通突起部K3における半田の表面積が大きくなり、貫通突起部K3および基板K2の結合強度を大きくすることができる。
さらに、基板K2は開口部K5において筐体K1によって支えられる。また、筐体K1に支持突起部K4が形成され、支持突起部K4は基板K2を筐体K1の底面側から支える。これにより、基板K2の落下を防止するとともに、貫通突起部K3および基板K2の結合強度をさらに大きくすることができる。
以上より、本実施の形態に係るチューナでは、筐体および基板の結合強度を大きくすることで、SAWフィルタ等による妨害波の減衰量が小さくなることを防ぎ、妨害波を十分に除去することができる。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。
<第4の実施の形態>
本実施の形態は、筐体および基板の接合構造を改善したチューナに関し、特に、筐体の内側で筐体および基板が接合するチューナに関する。
図12に本実施の形態に係るチューナの外観図を示す。
同図を参照して、このチューナは、筐体K11と、基板K12とを備える。筐体K11に基板K12が挿入される。基板K12には、第1の実施の形態または第2の実施の形態に係るチューナの構成を実現する回路が搭載される。
筐体K11に貫通突起部K13a〜貫通突起部K13fが形成される。貫通突起部K13a〜貫通突起部K13fは、筐体K11の内側で基板K12を貫通する。このため、本実施の形態に係るチューナは、第3の実施の形態に係るチューナに対して、基板K12は筐体K11の内側に収まった状態である。これにより、チューナを生産するのに必要な基板の面積が第3の実施の形態に係るチューナより小さくなり、生産コストの削減を図ることができる。
また、筐体K11に支持突起部K14a〜支持突起部K14dが形成され、基板K12を筐体K11の底面側から支える。
なお、以下において、貫通突起部K13a〜貫通突起部K13fを総称するときには符号K13を用い、また、支持突起部K14a〜支持突起部K14dを総称するときには符号K14を用いる。
図13に本実施の形態に係るチューナにおける筐体K11および基板K12の接合構造を示す。右側の図面は左側の図面に示す貫通突起部K13をaaの線で切断した断面を示す図である。
基板K12に貫通孔が形成される。
筐体K11の側面に、筐体K11の側面の上端を切り欠く開口部K15が形成される。
貫通突起部K13が開口部K15の底面に形成される。
貫通突起部K13は、筐体K11の側面から筐体K11の内側に向かって筐体K11の側面に対してほぼ垂直に突き出た後に筐体K11の底面に対してほぼ垂直に筐体K11の底面から離れる方向に折れ曲がる。
貫通突起部K13は基板K12の貫通孔を貫通する。
基板K12の、貫通突起部K13の貫通先の面において基板K12および貫通突起部K13が半田付けされることにより、貫通突起部K13および基板K12が接合される。
半田は貫通突起部K13の先端から注入する。このため、半田の表面張力によって貫通突起部K13に半田がつきやすい。すなわち、貫通突起部K13における半田の表面積が大きくなり、貫通突起部K13および基板K12の結合強度を大きくすることができる。
また、基板K12は、貫通突起部K13の、筐体K11の側面から筐体K11の内側に向かって筐体K11の側面に対してほぼ垂直に突き出た部分によって支えられる。
筐体K11に支持突起部K14が形成され、支持突起部K14は基板K12を筐体K11の底面側から支える。
貫通突起部K13の、基板K12の貫通孔を貫通した部分に絞りK16が形成される。これにより、筐体K11から基板K12が抜け落ちることを防止することができる。
したがって、本実施の形態に係るチューナでは、第3の実施の形態に係るチューナと同様に、基板K12の、貫通突起部K13の貫通先の面において基板K12および貫通突起部K13が半田付けされることにより、貫通突起部K13における半田の表面積が大きくなり、貫通突起部K13および基板K12の結合強度を大きくすることができる。
さらに、基板K12は、貫通突起部K13の、筐体K11の側面から筐体K11の内側に向かって筐体K11の側面に対してほぼ垂直に突き出た部分によって支えられる。また、筐体K11に支持突起部K14が形成され、支持突起部K14は基板K12を筐体K11の底面側から支える。これにより、基板K12の落下を防止するとともに、貫通突起部K13および基板K12の結合強度をさらに大きくすることができる。
以上より、本実施の形態に係るチューナでは、第3の実施の形態に係るチューナと同様に、筐体および基板の結合強度を大きくすることで、SAWフィルタ等による妨害波の減衰量が小さくなることを防ぎ、妨害波を十分に除去することができる。
[変形例]
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、たとえば以下の変形例も含まれる。
(1) SAWフィルタ22
本発明の実施の形態に係るチューナでは、IF増幅回路21から受けたIF信号以外の周波数成分を減衰させるバンドパスフィルタとしてSAWフィルタを配置したが、これに限定するものではない。SAWフィルタでなくても、他の種類のバンドパスフィルタまたはバンドパスフィルタと同様の機能を有する回路であれば、どのようなものでもよい。
(2) 貫通突起部K3
本発明の第3の実施の形態に係るチューナでは、筐体K1の側面に、筐体K1の側面の上端を切り欠く開口部K5が形成される。また、筐体K1の底面に対してほぼ垂直に筐体K1の底面から離れる方向に突き出る貫通突起部K3が開口部K5の底面に形成される。しかしながら、このような構成に限定するものではない。
開口部K5がなくても、貫通突起部K3が筐体K1の側面と結合し、かつ、貫通突起部K3が、筐体K1の底面に対してほぼ垂直に筐体K1の側面から突き出て基板K2の貫通孔を貫通する構成であればよい。このような構成でも、基板K2の、貫通突起部K3の貫通先の面において基板K2および貫通突起部K3が半田付けされることにより、貫通突起部K3における半田の表面積が大きくなり、貫通突起部K3および基板K2の結合強度を大きくすることができる。
(3) 貫通突起部K13
本発明の第4の実施の形態に係るチューナでは、筐体K11の側面に、筐体K11の側面の上端を切り欠く開口部K15が形成される。また、貫通突起部K13は、筐体K11の側面から筐体K11の内側に向かって筐体K11の側面に対してほぼ垂直に突き出た後に筐体K11の底面に対してほぼ垂直に筐体K11の底面から離れる方向に折れ曲がる。しかしながら、このような構成に限定するものではない。
開口部K15がなくても、貫通突起部K13が筐体K11の側面と結合し、かつ、貫通突起部K13が、筐体K11の内側の方向に向かって筐体K11の側面から突き出て基板K12の貫通孔を貫通する構成であればよい。このような構成でも、基板K12の、貫通突起部K13の貫通先の面において基板K12および貫通突起部K13が半田付けされることにより、貫通突起部K13における半田の表面積が大きくなり、貫通突起部K13および基板K12の結合強度を大きくすることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
第1の実施の形態に係るシングルコンバージョン方式の地上波放送用チューナの構成を示す機能ブロック図である。 タンク回路50および隣接信号減衰回路51の具体的な構成および接続の一例を示す回路図である。 タンク回路50および隣接信号減衰回路51の具体的な構成および接続の一例を示す回路図である。 タンク回路50および隣接信号減衰回路51の具体的な構成および接続の一例を示す回路図である。 タンク回路50および隣接信号減衰回路51の具体的な構成および接続の一例を示す回路図である。 第1の実施の形態に係るチューナの隣接信号除去特性を示す図である。 第2の実施の形態に係るシングルコンバージョン方式のチューナの構成の一部を示す機能ブロック図である。 第2の実施の形態に係るシングルコンバージョン方式のチューナの構成の一部を示す機能ブロック図である。 第2の実施の形態に係るシングルコンバージョン方式のチューナの構成の一部を示す機能ブロック図である。 第3の実施の形態に係るチューナの外観図である。 第3の実施の形態に係るチューナにおける筐体K1および基板K2の接合構造を示す図である。 第4の実施の形態に係るチューナの外観図である。 第4の実施の形態に係るチューナにおける筐体K11および基板K12の接合構造を示す図である。 従来のチューナの外観図である。 従来のチューナにおける筐体K21および基板K22の接合構造を示す図である。
符号の説明
1,39 入力端子、35 出力端子、40 入出力端子、100,200a 受信部、15 UHFミキサ回路、18 UHF局部発振回路、17 VHFミキサ回路、16 VHFローバンド局部発振回路、20 VHFハイバンド局部発振回路、S1〜S4 ハイバンド/ローバンド切替スイッチ、21 IF増幅回路、22 SAWフィルタ、23 アナログ放送用復調回路、50 タンク回路、51 隣接信号減衰回路、2 ハイパスフィルタ、3,4 入力切替回路、R31,R33 AGC抵抗、9 UHF高周波増幅器、12 UHF出力同調回路、5 VHFハイバンド入力同調回路、8 VHFローバンド入力同調回路、11 VHF高周波増幅器、13 VHFハイバンド出力同調回路、14 VHFローバンド出力同調回路、C1〜C13 コンデンサ、L1〜L8 コイル、200a,200b 受信部、36,41 広帯域増幅器、S5〜S7 スイッチ、37 ハイパスフィルタ、38 ローパスフィルタ、34 分岐回路、33 分配器、300 復調回路、27 検波回路、42,44 IF増幅器、43 SAWフィルタ、45 デジタル放送用復調回路、K1,K11,K21 筐体、K2,K12,K22 基板、K3a〜K3f,K13a〜K13f 貫通突起部、K23a〜K23f 突起部、K4a〜K4f,K14a〜K14f 支持突起部、K5,K15 開口部、K6,K16 絞り。

Claims (8)

  1. 放送信号を受信して受信信号を出力する受信部と、
    前記受信信号をIF信号に周波数変換するミキサ回路と、
    前記IF信号以外の周波数成分を減衰させるフィルタ回路と、
    前記IF信号以外の周波数成分が減衰したIF信号を復調する復調回路とを備え、
    前記ミキサ回路と前記フィルタ回路との間に、
    前記ミキサ回路から受けたIF信号を同調するタンク回路と、
    前記同調されたIF信号の隣接信号を減衰させて、前記隣接信号の減衰したIF信号を前記フィルタ回路へ出力する隣接信号減衰回路とをさらに備えるチューナ。
  2. 前記隣接信号減衰回路は前記IF信号の帯域より低い周波数の成分を減衰させるローパスフィルタである請求項1記載のチューナ。
  3. 前記隣接信号減衰回路は前記IF信号の帯域より高い周波数の成分を減衰させるハイパスフィルタである請求項1記載のチューナ。
  4. 前記放送信号は、地上波放送のアナログ放送の信号およびデジタル放送の信号ならびにケーブルテレビ放送のアナログ放送の信号およびデジタル放送の信号であって、
    前記受信部は、
    前記地上波放送の前記デジタル放送の信号を増幅する広帯域増幅器と、
    前記地上波放送の前記デジタル放送の信号を受信すべき場合には前記増幅された信号を選択し、前記地上波放送の前記アナログ放送の信号を受信すべき場合には前記地上波放送の前記アナログ放送の信号を選択する第1のスイッチと、
    前記地上波放送の信号を受信すべき場合には前記第1のスイッチで選択された信号を選択して前記受信信号として出力し、前記ケーブルテレビ放送の信号を受信すべき場合には前記ケーブルテレビ放送の前記アナログ放送の信号および前記デジタル放送の信号を選択して前記受信信号として出力する第2のスイッチとを含む請求項1記載のチューナ。
  5. 前記チューナは、前記放送信号を2画面に表示するチューナであって、
    前記受信部は、前記受信信号を分岐する分配器を含み、
    前記ミキサ回路は、前記分岐された各受信信号をそれぞれIF信号に周波数変換し、
    前記タンク回路は、前記ミキサ回路から受けた各IF信号を同調し、
    前記隣接信号減衰回路は、前記同調された各IF信号の隣接信号を減衰させて、前記隣接信号の減衰した各IF信号を前記フィルタ回路へ出力し、
    前記フィルタ回路は、前記隣接信号減衰回路から受けた各IF信号以外の周波数成分を減衰させ、
    前記復調回路は、前記各IF信号以外の周波数成分が減衰した各IF信号を復調する請求項1記載のチューナ。
  6. 基板と、
    筐体とを備え、
    前記基板に貫通孔が形成され、
    前記筐体の底面に対してほぼ垂直かまたは前記筐体の内側の方向に向かって前記筐体の側面から突き出て前記基板の貫通孔を貫通する貫通突起部が形成され、
    前記基板の、前記貫通突起部の貫通先の面において前記基板および前記貫通突起部が半田付けされるチューナ。
  7. 前記筐体の側面に前記筐体の側面の上端を切り欠く開口部が形成され、
    前記筐体の底面に対してほぼ垂直に前記筐体の底面から離れる方向に突き出る前記貫通突起部が前記開口部の底面に形成される請求項6記載のチューナ。
  8. 前記貫通突起部は、前記筐体の側面から前記筐体の内側に向かって前記筐体の側面に対してほぼ垂直に突き出た後に前記筐体の底面に対してほぼ垂直に前記底面から離れる方向に折れ曲がる請求項6記載のチューナ。
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