JP2012134637A - Tvチューナー - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、マルチメディア放送とデジタルTV放送を同時に受信し、さらに局部発振器から出力される妨害波を減衰させることができるTVチューナーを提供することを目的とする。
【解決手段】 ひとつの信号入力端子から入力される放送信号の混合信号を、各放送信号に対応した受信機へ個別に分配するTVチューナーであって、信号入力端子からの信号を2分配する分岐回路と、分岐回路の一方の出力端に接続されている、少なくともVHF−HIGH帯の信号を通過させるローパスフィルタと、ローパスフィルタの後段に接続されているダイレクトコンバージョン方式により復調を行う、内部に局部発振器を有するVHF帯の受信機と、分岐回路とVHF帯の受信機との間に接続されている、VHF帯の受信機の局部発振器から出力される局部発振信号の3倍波を減衰させるトラップ回路と、分岐回路の他方の出力端に接続されているUHF帯の受信機とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 ひとつの信号入力端子から入力される放送信号の混合信号を、各放送信号に対応した受信機へ個別に分配するTVチューナーであって、信号入力端子からの信号を2分配する分岐回路と、分岐回路の一方の出力端に接続されている、少なくともVHF−HIGH帯の信号を通過させるローパスフィルタと、ローパスフィルタの後段に接続されているダイレクトコンバージョン方式により復調を行う、内部に局部発振器を有するVHF帯の受信機と、分岐回路とVHF帯の受信機との間に接続されている、VHF帯の受信機の局部発振器から出力される局部発振信号の3倍波を減衰させるトラップ回路と、分岐回路の他方の出力端に接続されているUHF帯の受信機とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、UHF帯とVHF帯の信号をひとつのアンテナにより受信することができるTVチューナーに関するものである。
アナログTV放送が停波した後に、VHF−HIGH帯にてマルチメディア放送の採用が検討されている。マルチメディア放送が開始されると、UHF帯にて放送されているデジタルTV放送と同時に受信される機会が高い確率で存在すると思われる。そこで本発明は、UHF帯とVHF帯の両方の周波数に対応した信号を同時に受信することができる小型のTVチューナーを提案する。
このようなTVチューナーの例としては、例えば特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示されたTVチューナー100は、図3に示すように、共用アンテナ101と、前記共用アンテナ101の後段に接続され、出力端が二股に分かれているフィルタ回路104と、前記フィルタ回路104の一方の出力端に接続されているローパスフィルタ105と、前記ローパスフィルタ105の後段に接続されているVHF帯の受信機102と、前記フィルタ回路104の他方の出力端に接続されているハイパスフィルタ106と、前記ハイパスフィルタ106の後段に接続されているUHF帯の受信機103とを有する。各受信機102、103は、スーパーヘテロダイン方式により周波数変換を行い、信号を受信するものである。
従来のTVチューナーは、受信機にスーパーヘテロダイン方式の回路を用いていたため、回路規模が大きくなり、携帯電話等の小型の電子機器に適用することができなかった。そこで本発明は、小型の電子機器等に一般的に用いられているダイレクトコンバージョン方式の受信機を用いた。
しかし、受信機の方式を変更したために、VHF−HIGH帯の受信機の局部発振器から出力される局部発振信号の3倍波(以下、妨害波)がUHF帯と重なり、UHF帯の受信を妨げる信号が出力されてしまい、妨害波が信号線を伝わってUHF帯の受信機に入力され、UHF帯の受信を妨害してしまう不具合が発生する。
そこで本発明は、マルチメディア放送とデジタルTV放送を同時に受信し、さらに局部発振器から出力される妨害波を減衰させることができるTVチューナーを提供することを目的とする。
本発明のTVチューナーは、ひとつの信号入力端子から入力される放送信号の混合信号を、各放送信号に対応した受信機へ個別に分配するTVチューナーであって、前記信号入力端子からの信号を2分配する分岐回路と、前記分岐回路の一方の出力端に接続されている、少なくともVHF−HIGH帯の信号を通過させるローパスフィルタと、前記ローパスフィルタの後段に接続されているダイレクトコンバージョン方式により復調を行う、内部に局部発振器を有するVHF帯の受信機と、前記分岐回路と前記VHF帯の受信機との間に接続されている、前記VHF帯の受信機の局部発振器から出力される局部発振信号の3倍波を減衰させるトラップ回路と、前記分岐回路の他方の出力端に接続されているUHF帯の受信機とを備えることを特徴とする。
この場合は、ダイレクトコンバージョン方式の受信機を用いることで、回路規模を縮小することができ、小型の電子機器に適用できるようになる。また、VHF帯の受信機の局部発振器から出力される妨害波は、ローパスフィルタ及びトラップ回路によって十分に減衰されるため、UHF帯へ入力される妨害波のレベルが低くなり、UHF帯の受信への影響が少なくなる。
また本発明は、前記トラップ回路は、前記ローパスフィルタと前記VHF帯の受信機との間に接続されていることが望ましい。この場合は、トラップ回路が局部発振器の初段に接続されるため、信号をより多く減衰させることができる。
また本発明は、前記ローパスフィルタは、コイルとコンデンサにより構成されていることが望ましい。この場合は、ローパスフィルタをチップ部品のみで構成することができるので、小型化、低背化が可能になる。
また本発明は、前記トラップ回路は、コイルとコンデンサの直列共振回路を接地することにより構成されていることが望ましい。この場合は、トラップ回路をチップ部品のみで構成することができるので、小型化、低背化が可能になる。
ダイレクトコンバージョン方式の受信機を用いることで、回路規模を縮小することができ、小型の電子機器に適用できるようになる。また、VHF帯の受信機の局部発振器から出力される妨害波は、ローパスフィルタ及びトラップ回路によって減衰されるため、UHF帯へ入力される妨害波のレベルが低くなり、UHF帯の受信への影響が少なくなる。
以下に、本発明の実施形態に係るTVチューナーについて説明する。
(実施形態1)
図1は本実施形態1に係るTVチューナー10の回路ブロック図である。また、図2は本実施形態1に係るTVチューナー10の回路図である。以下、図1と図2を参照しながら説明する。
図1は本実施形態1に係るTVチューナー10の回路ブロック図である。また、図2は本実施形態1に係るTVチューナー10の回路図である。以下、図1と図2を参照しながら説明する。
本実施形態1のTVチューナー10は、図1に示すように、共用アンテナ1と、共用アンテナ1の後段に接続されているLNA4と、LNA4の後段に接続されている段間回路部11と、段間回路部11の後段に接続されている受信回路部12から構成されている。
段間回路部11は、LNA4からの出力信号を2分配する分岐回路5と、分岐回路5の一方の出力端に接続されている、少なくともVHF−HIGH帯の信号を通過させるローパスフィルタ6と、ローパスフィルタ6の後段に接続されている、VHF帯の受信機2の局部発振器から出力される局部発振信号の3倍波を減衰させるトラップ回路7から構成されている。
受信回路部12は、分岐回路5の一方の出力端側であって、ローパスフィルタ6の後段に接続されているVHF帯の受信機2と、分岐回路5の他方の出力端に接続されているUHF帯の受信機3から構成されている。
共用アンテナ1から入力された信号は、LNA4により増幅され、分岐回路5によって2分配される。分配された一方の信号のうち、VHF帯の周波数にあたる低い周波数の信号はローパスフィルタ6、トラップ回路7を通過し、VHF帯の受信機2へと入力される。分配された他方の信号は、UHF帯の受信機3へと入力される。
VHF帯の受信機2は、ダイレクトコンバージョン方式により構成されており、例えば図2に示すように、内部に局部発振器、復調部等を有する。VHF帯の受信機2は、少なくともVHF−HIGH帯の信号を受信することができる。VHF−HIGH帯の受信周波数は、207.5〜222MHzである。
UHF帯の受信機3は、ダイレクトコンバージョン方式により構成されており、例えば図2に示すように、内部に局部発振器、復調部等を有する。UHF帯の受信機3は、470〜770MHzの周波数帯の信号を受信することができる。
ダイレクトコンバージョン方式は回路構成の方式の一種である。具体的には、受信可能な周波数帯のRF信号が受信機に入力されると、受信機の内部に設けられた局部発振器からRF信号と同じ周波数の局部発振信号がミキサーに入力され、これら2つの信号がミキサーにより周波数変換されて差分の周波数のベースバンド信号が出力される。その後、ベースバンド信号を復調部等によりTS信号に変換するという受信回路方式である。この方式は、Zero−IFとも呼ばれる。
分岐回路5は、図2に示すように、例えばアクティブ型パワースプリッタから構成されている。トランジスタのベースにRF信号が入力され、トランジスタのコレクタ側の信号はVHF帯の信号として出力され、エミッタ側の電極はUHF帯の信号として出力される。
分岐回路5は、アクティブ素子により構成されている。入力信号を単に二股に分岐した場合には、出力信号のレベルが3dB以上減衰するが、アクティブ素子を用いているので利得が得られ、入力信号の減衰を防ぐことができる。また、周波数を限定する要素がないため、帯域を広くとることができ、通過帯域の損失が少ない。
ローパスフィルタ6は、図2に示すように、例えばコイルとコンデンサにより構成されている。ローパスフィルタ6はπ型で、2セクションである。ローパスフィルタ6は少なくともVHF−HIGH帯を通過するように設計されており、例えば遮断周波数を300MHzとして設計を行っている。遮断周波数はVHF帯の上側周波数の1.3〜1.5倍の周波数であることが望ましい。このように構成しているので、ローパスフィルタ6をチップ部品のみで構成でき、小型化、低背化が可能になる。
トラップ回路7は、特定の周波数に減衰極が形成されるように構成された回路であり、図2に示すように、例えばコイルとコンデンサの直列共振回路を接地したものを2つ並列に接続して構成されている。このように構成しているので、トラップ回路7をチップ部品のみで構成することができ、小型化、低背化が可能になる。また、特定の周波数成分を急峻に減衰させることができる。トラップ回路7は、VHF帯の受信機2の局部発振器から出力される妨害波の除去を行うために設けられている。
妨害波は、チューナーを構成しているVHF帯の受信機2の局部発振器から出力されるもので、信号の周波数がUHF帯の受信周波数(470〜770MHz)と重なるために、UHF帯の受信を妨げてしまう信号である。妨害波の周波数は、VHF−HIGH帯の3倍波の周波数となる622.5〜666MHzである。
妨害波は局部発振器からトラップ回路7、ローパスフィルタ6、分岐回路5と各回路を接続する信号線を伝わってUHF帯の受信機3へと入力される。
ここで、ローパスフィルタ6は、VHF帯の受信機2から出力された妨害波を共用アンテナ1側に通過させにくくするという効果はあるが、不十分である。
そこで、622.5〜666MHzの周波数に減衰極が形成されるように構成したトラップ回路7を設ける。このように構成しているので、妨害波を十分に減衰させることができる。
本実施形態では、トラップ回路7は、ローパスフィルタ6とVHF帯の受信機2との間に接続されていることが望ましい。このように構成すると、トラップ回路7がVHF帯の受信機2の局部発振器の初段に接続されるので、信号をより多く減衰させることができる。
(他の実施例)
なお、本発明に係るTVチューナーは前記実施形態に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更できる。
なお、本発明に係るTVチューナーは前記実施形態に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更できる。
前記実施形態では、分岐回路5をパワースプリッタから構成しているが、これに限るものではない。例えば、パッシブ素子や、RFトランス、ウィルキンソンハイブリッド等の伝送線路によって実現してもよいが、2出力間のアイソレーションが高いことが望ましい。挿入損失が大きくなる場合には、別途アンプ等を挿入することが望ましい。
前記実施形態では、ローパスフィルタ6は、π型で2セクションのコイルとコンデンサから構成しているが、これに限るものではない。例えばT型でもよいし、何セクションでもよい。
前記実施形態では、トラップ回路7はコイルとコンデンサの直列共振回路を接地したものを2つ並列に接続して形成しているが、これに限るものではない。622.5〜666MHzの信号が遮断されるような周波数帯域の中心に減衰極を有する回路であれば、例えば複数個のトラップを持つSAW共振器等を用いてもよいし、何セクションでもよい。
前記実施形態では、分岐回路5とUHF帯の受信機3との間に、ハイパスフィルタが設けられていてもよい。
前記実施形態では、VHF−HIGH帯の受信機の局部発振信号の高調波がUHF帯の受信機3に与える妨害に特化しているが、VHF−LOW帯の受信機の局部発振信号の高調波、具体的には5倍波についても同様に対処することができる。この場合は、ローパスフィルタ6の遮断周波数やトラップ回路7の減衰極の周波数を妨害周波数に応じて変更して適用すればよい。
1…共用アンテナ
2…VHF帯の受信機
3…UHF帯の受信機
4…LNA
5…分岐回路
6…ローパスフィルタ
7…トラップ回路
10、100…TVチューナー
11…段間回路部
12…受信回路部
2…VHF帯の受信機
3…UHF帯の受信機
4…LNA
5…分岐回路
6…ローパスフィルタ
7…トラップ回路
10、100…TVチューナー
11…段間回路部
12…受信回路部
Claims (4)
- ひとつの信号入力端子から入力される放送信号の混合信号を、各放送信号に対応した受信機へ個別に分配するTVチューナーであって、
前記信号入力端子からの信号を2分配する分岐回路と、
前記分岐回路の一方の出力端に接続されている、少なくともVHF−HIGH帯の信号を通過させるローパスフィルタと、
前記ローパスフィルタの後段に接続されているダイレクトコンバージョン方式により復調を行う、内部に局部発振器を有するVHF帯の受信機と、
前記分岐回路と前記VHF帯の受信機との間に接続されている、前記VHF帯の受信機の局部発振器から出力される局部発振信号の3倍波を減衰させるトラップ回路と、
前記分岐回路の他方の出力端に接続されているUHF帯の受信機とを備えることを特徴とするTVチューナー。 - 前記トラップ回路は、前記ローパスフィルタと前記VHF帯の受信機との間に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のTVチューナー。
- 前記ローパスフィルタは、コイルとコンデンサにより構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のTVチューナー。
- 前記トラップ回路は、コイルとコンデンサの直列共振回路を接地することにより構成されていることを特徴とする請求項1〜3のうち、いずれか1項に記載のTVチューナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010283260A JP2012134637A (ja) | 2010-12-20 | 2010-12-20 | Tvチューナー |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010283260A JP2012134637A (ja) | 2010-12-20 | 2010-12-20 | Tvチューナー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2012134637A true JP2012134637A (ja) | 2012-07-12 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010283260A Pending JP2012134637A (ja) | 2010-12-20 | 2010-12-20 | Tvチューナー |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2012134637A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20140129753A (ko) | 2013-04-30 | 2014-11-07 | 삼성전기주식회사 | 방송신호 수신장치 |
WO2016199475A1 (ja) * | 2015-06-11 | 2016-12-15 | 株式会社村田製作所 | 低雑音増幅器および電子機器 |
-
2010
- 2010-12-20 JP JP2010283260A patent/JP2012134637A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20140129753A (ko) | 2013-04-30 | 2014-11-07 | 삼성전기주식회사 | 방송신호 수신장치 |
WO2016199475A1 (ja) * | 2015-06-11 | 2016-12-15 | 株式会社村田製作所 | 低雑音増幅器および電子機器 |
US10361663B2 (en) | 2015-06-11 | 2019-07-23 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Low-noise amplifier and electronic device |
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