JP2006186139A - 磁界発生装置 - Google Patents

磁界発生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006186139A
JP2006186139A JP2004378917A JP2004378917A JP2006186139A JP 2006186139 A JP2006186139 A JP 2006186139A JP 2004378917 A JP2004378917 A JP 2004378917A JP 2004378917 A JP2004378917 A JP 2004378917A JP 2006186139 A JP2006186139 A JP 2006186139A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
coils
casing
magnetic field
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004378917A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsunori Tamagawa
克紀 玉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tamakawa Co Ltd
Original Assignee
Tamakawa Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tamakawa Co Ltd filed Critical Tamakawa Co Ltd
Priority to JP2004378917A priority Critical patent/JP2006186139A/ja
Publication of JP2006186139A publication Critical patent/JP2006186139A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Endoscopes (AREA)

Abstract

【課題】コイルの寿命を延ばすことができ、医療用として十分に強い磁界を発生可能な磁界発生装置を提供する。
【解決手段】1対の第1コイル11、1対の第2コイル12および1対の第3コイル13の各対が互いに平行に配置されて、対ごとに同一の中心軸線を有し、各中心軸線はそれぞれ直交している。第2コイル12は、第1コイル11の内側に絶縁して組み合わせて配置され、第3コイル13は、第2コイル12の内側に絶縁して組み合わせて配置されている。ケーシング14が、第1コイル11、第2コイル12および第3コイル13を覆い、第1コイル11の内側にその中心軸線方向に伸びる貫通孔14aを有している。冷却部材15が、第1コイル11、第2コイル12および第3コイル13を冷却可能に、ケーシング14の内部に設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、内視鏡などの検査器具の誘導、試料への磁気の影響の検査・試験、基礎的な材料の磁気的特性の測定等に使用される磁界発生装置に関する。
近年、医療の現場にはMRIなどの強い磁気を利用する装置が導入され、重要な役割を果たしている。また、新たな医療への磁気応用として、医療器具を磁気誘導する装置が提案され、開発が行われている(例えば、特許文献1または2参照)。そのための装置として、3軸の空芯平行配置コイルを使用することが期待されている。3軸空芯平行配置コイルは、あらゆる方向の磁界や磁界の勾配が比較的空間的に均一であり、時間的な応答性が速く、制御が容易であり、作業領域へのアクセスが容易である等の利点を有している。このため、医療用の磁気誘導装置だけでなく、比較的磁場が大きな環境で使用される装置に対する磁気の影響を検査するための装置や、新たに磁気を応用した装置に使用するための材料を開発するにあたりその材料の特性を調査するための装置等への応用も期待されている。
このような3軸空芯平行配置コイルを利用した磁界発生装置として、本発明者らの製作によるものがある(例えば、非特許文献1または2参照)。また、3軸の空芯平行配置コイルとして、カラー陰極線管の評価や調整を行うために使用されるもの(特許文献3参照)や、精密な磁気測定における磁気遮蔽等に用いられる磁気シールドルームを覆うように設けられた磁気遮蔽装置(特許文献4参照)もある。他に医療用の磁気誘導装置として、使用者への利便性を高めることを目的として、平行配置コイルを分割または開閉可能に構成したものもある(特許文献5参照)。
特開2001−179700号公報 特開2004−105247号公報 仙道雅彦、外3名,「大腸内視鏡誘導補助用磁気アクチュエータの試作」,日本応用磁気学会誌,社団法人日本応用磁気学会,2003年,第27巻,第3号,p.138−141 千葉淳、外6名,「磁気アクチュエータによる大腸内視鏡誘導と腸内観察」,日本応用磁気学会誌,社団法人日本応用磁気学会,2004年,第28巻,第3号,p.433−436 特開2003−141999号公報 特許第2864095号公報 特開2003−260026号公報
しかしながら、非特許文献1,2および特許文献3、4、5記載の3軸空芯平行配置コイルを利用した磁界発生装置は、各コイルに電流を流すと、コイルの発熱によりコイルの線材の絶縁被覆が劣化しやすいため、コイルの寿命が短いという課題があった。また、特許文献3、4に記載の3軸の平行配置空芯コイルは、広く利用されてはいるが、発生磁界が地磁気程度であり、平行配置のコイルの間隔が大きいために、医療用の磁気誘導装置として期待されるような大きな磁界を発生させることが困難であるという課題があった。特許文献5記載の医療用の磁気誘導装置は、開閉機構を備えるという構造上の問題のために、医療用の磁気誘導装置に必要とするのに十分な磁界を発生させることが困難であるという課題があった。
本発明は、このような課題に着目してなされたもので、コイルの寿命を延ばすことができ、医療用として十分に強い磁界を発生可能な磁界発生装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る磁界発生装置は、電源に接続されて磁界を発生させる1対の第1コイルと1対の第2コイルと1対の第3コイルとケーシングと冷却部材とを有し、前記第1コイル、前記第2コイルおよび前記第3コイルの各対は互いに平行に配置されて対ごとに同一の中心軸線を有し、各中心軸線はそれぞれ直交しており、前記第2コイルは前記第1コイルの内側に絶縁して組み合わせて配置され、前記第3コイルは前記第2コイルの内側に絶縁して組み合わせて配置され、前記ケーシングは前記第1コイル、前記第2コイルおよび前記第3コイルを覆い、前記第1コイルの内側にその中心軸線方向に伸びる貫通孔を有し、前記冷却部材は前記第1コイル、前記第2コイルおよび前記第3コイルを冷却可能に前記ケーシングの内部に設けられていることを、特徴とする。
本発明に係る磁界発生装置は、例えば、対象物の内部に挿入された内視鏡などの被誘導物を誘導する、試料への磁気の影響を検査・試験する、基礎的な材料の磁気的物性を測定するなどの目的で使用される。なお、対象物は、人、動物、試料、その他いかなる物であってもよい。本発明に係る磁界発生装置では、まず、被誘導物、試料、材料、その他の対象物を、貫通孔から1対の第1コイル、1対の第2コイルおよび1対の第3コイルの内側に配置し、各コイルにより磁界を発生させる。このとき、冷却部材が各コイルを冷却するため、各コイルの線材の絶縁被覆が発熱により劣化するのを防ぐことができ、冷却しない場合と比べて各コイルの寿命を延ばすことができる。また、各コイルの線材の絶縁被覆が発熱により劣化しないため、各コイルに比較的大きな電流を通電させることができ、医療用として十分に強い磁界を発生させることができる。
こうして、本発明に係る磁界発生装置は、発生した磁界により、被誘導物の誘導、試料への磁気の影響の検査・試験、材料の磁気的物性の測定などを行うことができる。また、ケーシングが第1コイル、第2コイルおよび第3コイルを覆っているため、外観がシンプルかつスマートとなっている。
第2コイルが第1コイルの内側に絶縁して組み合わせて配置され、第3コイルが第2コイルの内側に絶縁して組み合わせて配置されているため、各コイル間隔を必要最小限に効率よく収めるとともに、各コイルを互いに強固に連結することができる。このため、冷却部材による冷却効率を高めるとともに、各コイル間に働く強い磁気的な吸引力や反発に耐えうる十分な機械的強度を保つことができる。
また、第1コイル、第2コイルおよび第3コイルは、それぞれヘルムホルツコイル、もしくはヘルムホルツコイルに近い配置を成すことができる。強い磁界を発生させるためには、大きな電流を流せるだけの断面積をもつ線材を多くのターン数で巻いてコイルを形成しなければならないため、コイルの幅がコイル間隔と比較して無視し得ない大きさとなる。そのような場合でも、各コイルがヘルムホルツコイルの配置を成す構成では、大きくかつ均一な磁界を発生させることができる。また、各コイルの間隔内で均一な磁界を発生させることができるため、発生させる磁界の制御が容易で、操作性が良好である。
本発明に係る磁界発生装置で、前記ケーシングは断熱性および気密性を有して前記第1コイル、前記第2コイル、前記第3コイルおよび前記冷却部材を内部に収納し、前記第1コイル、前記第2コイルおよび前記第3コイルは超伝導体から成り、前記冷却部材は前記第1コイル、前記第2コイルおよび前記第3コイルが超伝導性を示す温度までそれらを冷却可能であり、前記第1コイル、前記第2コイル、前記第3コイルおよび前記冷却部材を前記ケーシングから隔てて前記ケーシングの内部で支持する断熱性の支持材と、前記ケーシングの内部の真空度を高める真空装置とを有していてもよい。
この各コイルが超伝導体から成る構成では、ケーシングが断熱性および気密性を有し、真空装置によりケーシングの内部の真空度を高めることができるため、冷却部材による冷却効率が良い。このため、第1コイル、第2コイルおよび第3コイルが超伝導性を示す温度まで、それらを効率的に冷却することができる。また、断熱性の支持材により第1コイル、第2コイル、第3コイルおよび冷却部材をケーシングから隔てて支持することができるため、さらに冷却効率を高めることができる。
本発明に係る磁界発生装置は、前記ケーシングは全体が直方体の6面にそれぞれ貫通孔を形成した外形を有し、その外形の角部および辺部が直径1cm以上の丸みを有していてもよい。この構成では、外形の形状がシンプルで凹凸が少ないため、清潔に保ちやすく衛生的である。また、直方体の6面に貫通孔を形成しているため、開放的であり、人を対象物として、対象物の体内に挿入した内視鏡などを誘導するために使用される場合、対象物に対して圧迫感を与えにくく不安感を減らすことができる。ケーシングの外形の角部および辺部が丸みを有しているため、角張っている場合に比べて、角でけがをしにくく、取り扱うときの安全性が高い。
本発明によれば、コイルの寿命を延ばすことができ、医療用として十分に強い磁界を発生可能な磁界発生装置を提供することができる。
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図4は、本発明の第1の実施の形態の磁界発生装置を示している。
図1乃至図3に示すように、磁界発生装置10は、1対の第1コイル11と1対の第2コイル12と1対の第3コイル13とケーシング14と冷却部材15と支持材16と支持用台17とを有している。
図1および図3に示すように、第1コイル11、第2コイル12および第3コイル13は、比較的大きい断面積を有する線材を多くのターン数で矩形状に巻いて形成され、電源に接続されて磁界を発生するようになっている。第1コイル11、第2コイル12および第3コイル13は、径が互いに異なり、第1コイル11、第2コイル12、第3コイル13の順に径が小さくなっている。第1コイル11、第2コイル12および第3コイル13の各対は、互いに平行に配置されて対ごとに同一の中心軸線を有し、各中心軸線はそれぞれ直交している。第1コイル11、第2コイル12および第3コイル13は、最も大径の第1コイル11の内側に第2コイル12が絶縁して組み合わされて配置され、第2コイル12の内側に最も小径の第3コイル13が絶縁して組み合わされて配置されている。各コイル11,12,13は、互いに交差する位置で、アングル材や角材などの連結部材(図示せず)で連結されている。第1コイル11、第2コイル12および第3コイル13は、各コイル11,12,13の間隔がコイル直径の概ね半分になるよう配置され、それぞれヘルムホルツコイルに近い配置を成している。
図2に示すように、ケーシング14は、第1コイル11、第2コイル12および第3コイル13を覆っている。ケーシング14は、全体が直方体の6面にそれぞれ貫通孔14aを形成した外形を有している。各貫通孔14aは、第1コイル11、第2コイル12および第3コイル13の内側に、それぞれの中心軸線方向に伸びるよう形成されている。ケーシング14は、その外形の角部および辺部が直径1cm以上の丸みを有している。
図1に示すように、冷却部材15は、循環冷却パイプ20と循環水冷却装置21とを有している。循環冷却パイプ20は、環状で、冷媒として水道水が内部に封入されている。循環冷却パイプ20は、ケーシング14の外部から内部に入り、第1コイル11、第2コイル12および第3コイル13に接して循環した後、再びケーシング14の外部に戻るよう配置されている。循環冷却パイプ20は、ケーシング14の内部への入口および出口付近に、接続バルブ20aを有している。循環水冷却装置21は、ケーシング14の外部で循環冷却パイプ20に接続され、循環冷却パイプ20の内部の冷媒を冷却可能に構成されている。
図1に示すように、支持材16は、アルミニウム製またはベークライト製である。第1支持材31は、第1コイル11、第2コイル12、第3コイル13および循環冷却パイプ20をケーシング14の内壁から隔ててケーシング14の内部で支持している。
図2に示すように、支持用台17は、平面形状がケーシング14と同じ大きさの矩形状を成し、ケーシング14を支持可能にケーシング14の下部に設けられている。支持用台17は、下部の4隅にキャスター22を有し、移動可能になっている。また、支持用台17は、設置位置で固定可能に、下部の3箇所にジャッキ23を有している。
なお、具体的な一例では、各コイル11,12,13は、発生磁界が167〜191Oe(エルステッド)、通電電流が100A、発生磁界周波数がDC〜2Hzである。最も大径の第1コイル11は、大きさが1000mm×1000mmである。貫通孔14aは、大きさが400mm×400mmまたは430mm×430mmである。冷却部材15は、1分あたり最大24リットルの冷媒を循環可能である。
次に、作用について説明する。
磁界発生装置10は、例えば、対象物の内部に挿入された内視鏡などの被誘導物を誘導する、試料への磁気の影響を検査・試験する、基礎的な材料の磁気的物性を測定するなどの目的で使用される。磁界発生装置10では、まず、被誘導物、試料、材料などを、貫通孔14aから第1コイル11、第2コイル12および第3コイル13の内側に配置し、各コイル11,12,13により磁界を発生させる。このとき、冷却部材15が各コイル11,12,13を冷却するため、各コイル11,12,13の線材の絶縁被覆が発熱により劣化するのを防ぐことができ、冷却しない場合と比べて各コイル11,12,13の寿命を延ばすことができる。また、各コイル11,12,13の線材の絶縁被覆が発熱により劣化しないため、各コイル11,12,13に比較的大きな電流を通電させることができ、医療用として十分に強い磁界を発生させることができる。
こうして、磁界発生装置10は、発生した磁界により、被誘導物の誘導、試料への磁気の影響の検査・試験、材料の磁気的物性の測定などを行うことができる。
磁界発生装置10は、各コイル11,12,13が組み合わせて連結されているため、冷却部材15による冷却効率を高めるとともに、各コイル11,12,13間に働く強い磁気的な吸引力や反発に耐えうる十分な機械的強度を保つことができる。また、各コイル11,12,13が大きな電流を流せるだけの断面積をもつ線材を多くのターン数で巻いて形成され、ヘルムホルツコイルに近い配置を成しているため、大きくかつ均一な磁界を発生させることができる。また、各コイル11,12,13の間隔内で均一な磁界を発生させることができるため、発生させる磁界の制御が容易で、操作性が良好である。
また、磁界発生装置10は、外形の形状がシンプルかつスマートで凹凸が少ないため、清潔に保ちやすく衛生的である。ケーシング14の外形の角部および辺部が丸みを有しているため、角張っている場合に比べて、角でけがをしにくく、取り扱うときの安全性が高い。
図4に示すように、磁界発生装置10は、具体的な一例として、人を対象物としたとき、対象物1の体内に挿入した内視鏡2を誘導するために使用される。磁界発生装置10は、各コイル11,12,13が寝台3に横たわった対象物1を取り囲むよう配置される。このとき、直方体の6面に貫通孔14aを形成しているため、開放的であり、対象物1に対して圧迫感を与えにくく不安感を減らすことができる。また、対象物1の体内に挿入された内視鏡2は、磁性体を有し、磁性体が受ける磁界により様々な方向に移動可能に構成されている。この状態で、各コイル11,12,13により磁界を発生させ、その磁界を制御することにより、対象物1の体内に挿入した内視鏡2を誘導することができる。
磁界発生装置10は、各コイル11,12,13に接するよう設けられた熱伝導性の銅板を有し、循環冷却パイプ20がその銅板に接合されていてもよい。この構成では、循環冷却パイプ20により冷却された銅板を介して各コイル11,12,13を冷却するため、銅板が各コイル11,12,13に接する面積を大きくすることにより冷却効率を高めることができる。
図5は、本発明の第2の実施の形態の磁界発生装置を示している。
図5に示すように、磁界発生装置30は、1対の第1コイル11と1対の第2コイル12と1対の第3コイル13とケーシング14と冷却部材15と第1支持材31と第2支持材32と真空装置33と支持用台17とを有している。
なお、以下の説明では、本発明の第1の実施の形態と同一の部材には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図5に示すように、第1コイル11、第2コイル12および第3コイル13は、超伝導体から成る。
図5に示すように、ケーシング14は、断熱性および気密性を有し、ラジエーションシールド40と、その外側を覆う真空容器41との二重構造から成る。ラジエーションシールド40は、各コイル11,12,13が発生する電磁波の放射を防ぐため、銅などの熱伝導率の高い材料に、電磁波の反射率が高くなるよう金属メッキなどの表面処理を施して形成されている。ラジエーションシールド40は、第1コイル11、第2コイル12および第3コイル13を覆っている。真空容器41は、アルミニウム材またはステンレス材を溶接により接合したフレーム材に、気密性を高めるためのOリングやメタルシールを介して板材をネジ止め等により取り付けて形成されている。なお、真空容器41のフレーム材やラジエーションシールド40は、渦電流の発生を防止するため、チタン合金などの電気抵抗の大きい材料から成ってもよい。
図5に示すように、冷却部材15は、循環冷却パイプ20と循環圧縮装置42と冷却装置43とを有している。循環冷却パイプ20は、環状で、冷媒として液体ヘリウムまたは液体窒素が内部に封入されている。循環冷却パイプ20は、ケーシング14の外部からラジエーションシールド40の内部に入り、第1コイル11、第2コイル12および第3コイル13に接して循環した後、真空容器41との境界にあたるラジエーションシールド40の内壁に沿って循環し、再びケーシング14の外部に戻るよう配置されている。
循環圧縮装置42は、ケーシング14の外部で循環冷却パイプ20に接続され、循環冷却パイプ20の内部の冷媒を圧縮して循環させるよう構成されている。冷却装置43は、ケーシング14の外部で循環冷却パイプ20に接続され、循環冷却パイプ20の内部の冷媒を任意の温度まで冷却可能に構成されている。冷却部材15は、第1コイル11、第2コイル12および第3コイル13が超伝導性を示す温度までそれらを冷却可能になっている。
図5に示すように、第1支持材31および第2支持材32は、断熱性および熱絶縁性が高いFRP(繊維強化プラスチック)製である。第1支持材31は、第1コイル11、第2コイル12、第3コイル13および循環冷却パイプ20をラジエーションシールド40の内壁から隔ててラジエーションシールド40の内部で支持している。第2支持材32は、ラジエーションシールド40の外壁と真空容器41の内壁との隙間を維持するよう、その隙間に渡して取り付けられている。
図5に示すように、真空装置33は、真空ポンプから成り、真空容器41に接続されてケーシング14の外部に設けられている。真空装置33は、真空容器41の内部の空気を排出して、真空度を高めるよう構成されている。
なお、具体的な一例では、各コイル11,12,13は、超伝導性を示す温度が−200度程度である。
次に、作用について説明する。
磁界発生装置30では、各コイル11,12,13により磁界を発生させるとき、真空装置33により真空容器41の内部の真空度を高め、冷却部材15により各コイル11,12,13が超伝導性を示す温度までそれらを冷却する。このとき、ケーシング14が断熱性および気密性を有し、真空装置33により真空容器41の内部の真空度を高めるため、冷却部材15による冷却効率が良い。このため、各コイル11,12,13が超伝導性を示す温度まで、それらを効率的に冷却することができる。また、断熱性の第1支持材31により各コイル11,12,13および循環冷却パイプ20をラジエーションシールド40の内壁から隔てて支持することができるため、さらに冷却効率を高めることができる。第2支持材32により、真空容器41の内部の真空度が高まったとき真空容器41が変形するのを防ぐことができる。
こうして、磁界発生装置30は、さらに強い磁界を発生させることができる。
なお、磁界発生装置30では、真空容器41を設けずに、ケーシング14の内部の空気を真空装置33により排出して、ケーシング14の内部の真空度を高めるようにしてもよい。
本発明の第1の実施の形態の磁界発生装置の縦断面図である。 図1に示す磁界発生装置の(a)正面図、(b)右側面図である。 図1に示す磁界発生装置の第1コイル、第2コイルおよび第3コイルを示す(a)平面図、(b)正面図、(c)右側面図である。 図1に示す磁界発生装置の対象物の体内に挿入した内視鏡を誘導するために使用される場合の使用状態を示す(a)側面図、(b)正面図である。 本発明の第2の実施の形態の磁界発生装置の縦断面図である。
符号の説明
1 対象物
2 内視鏡
3 寝台
10 磁界発生装置
11 第1コイル
12 第2コイル
13 第3コイル
14 ケーシング
14a 貫通孔
15 冷却部材
16 支持材
17 支持用台
20 循環冷却パイプ
21 循環水冷却装置

Claims (3)

  1. 電源に接続されて磁界を発生させる1対の第1コイルと1対の第2コイルと1対の第3コイルとケーシングと冷却部材とを有し、
    前記第1コイル、前記第2コイルおよび前記第3コイルの各対は互いに平行に配置されて対ごとに同一の中心軸線を有し、各中心軸線はそれぞれ直交しており、前記第2コイルは前記第1コイルの内側に絶縁して組み合わせて配置され、前記第3コイルは前記第2コイルの内側に絶縁して組み合わせて配置され、
    前記ケーシングは前記第1コイル、前記第2コイルおよび前記第3コイルを覆い、前記第1コイルの内側にその中心軸線方向に伸びる貫通孔を有し、
    前記冷却部材は前記第1コイル、前記第2コイルおよび前記第3コイルを冷却可能に前記ケーシングの内部に設けられていることを、
    特徴とする磁界発生装置。
  2. 前記ケーシングは断熱性および気密性を有して前記第1コイル、前記第2コイル、前記第3コイルおよび前記冷却部材を内部に収納し、
    前記第1コイル、前記第2コイルおよび前記第3コイルは超伝導体から成り、
    前記冷却部材は前記第1コイル、前記第2コイルおよび前記第3コイルが超伝導性を示す温度までそれらを冷却可能であり、
    前記第1コイル、前記第2コイル、前記第3コイルおよび前記冷却部材を前記ケーシングから隔てて前記ケーシングの内部で支持する断熱性の支持材と、
    前記ケーシングの内部の真空度を高める真空装置とを有することを、
    特徴とする請求項1記載の磁界発生装置。
  3. 前記ケーシングは全体が直方体の6面にそれぞれ貫通孔を形成した外形を有し、その外形の角部および辺部が直径1cm以上の丸みを有していることを、
    特徴とする請求項1または2記載の磁界発生装置。
JP2004378917A 2004-12-28 2004-12-28 磁界発生装置 Pending JP2006186139A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004378917A JP2006186139A (ja) 2004-12-28 2004-12-28 磁界発生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004378917A JP2006186139A (ja) 2004-12-28 2004-12-28 磁界発生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006186139A true JP2006186139A (ja) 2006-07-13

Family

ID=36739029

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004378917A Pending JP2006186139A (ja) 2004-12-28 2004-12-28 磁界発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006186139A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008270463A (ja) * 2007-04-19 2008-11-06 Toshiba Corp 超電導マグネット装置
JP2009177103A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Sumitomo Electric Ind Ltd 超電導コイルおよび超電導コイルの巻枠
JP2020102514A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 電子磁気工業株式会社 コイル構造体、三次元磁界発生装置、および、方位・位置測定装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH021291A (ja) * 1988-02-29 1990-01-05 Mitsubishi Electric Corp 磁気誘導位置制御装置及び磁気治療装置
JPH02122504A (ja) * 1988-10-31 1990-05-10 Furukawa Electric Co Ltd:The 超電導コイルの支持方法
JPH088108A (ja) * 1994-06-17 1996-01-12 Hitachi Ltd 超電導磁石の荷重支持体
JPH1097918A (ja) * 1996-09-19 1998-04-14 Mitsubishi Electric Corp 超電導装置
JPH1176197A (ja) * 1997-09-07 1999-03-23 Tomosuke Nonomura Mri装置
JP2001077434A (ja) * 1999-09-01 2001-03-23 Mitsubishi Electric Corp 超伝導磁石装置
JP2001514040A (ja) * 1997-08-29 2001-09-11 ステリオタクシス インコーポレイテツド 機械的押込み型カテーテルの動きの方向を磁気的に制御する方法および装置
JP2002528237A (ja) * 1998-11-03 2002-09-03 ステリオタクシス インコーポレイテツド 磁気的外科的処置用開放形フィールドシステム
JP2004342696A (ja) * 2003-05-13 2004-12-02 Mitsubishi Electric Corp 超電導磁石装置およびその製造方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH021291A (ja) * 1988-02-29 1990-01-05 Mitsubishi Electric Corp 磁気誘導位置制御装置及び磁気治療装置
JPH02122504A (ja) * 1988-10-31 1990-05-10 Furukawa Electric Co Ltd:The 超電導コイルの支持方法
JPH088108A (ja) * 1994-06-17 1996-01-12 Hitachi Ltd 超電導磁石の荷重支持体
JPH1097918A (ja) * 1996-09-19 1998-04-14 Mitsubishi Electric Corp 超電導装置
JP2001514040A (ja) * 1997-08-29 2001-09-11 ステリオタクシス インコーポレイテツド 機械的押込み型カテーテルの動きの方向を磁気的に制御する方法および装置
JPH1176197A (ja) * 1997-09-07 1999-03-23 Tomosuke Nonomura Mri装置
JP2002528237A (ja) * 1998-11-03 2002-09-03 ステリオタクシス インコーポレイテツド 磁気的外科的処置用開放形フィールドシステム
JP2001077434A (ja) * 1999-09-01 2001-03-23 Mitsubishi Electric Corp 超伝導磁石装置
JP2004342696A (ja) * 2003-05-13 2004-12-02 Mitsubishi Electric Corp 超電導磁石装置およびその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008270463A (ja) * 2007-04-19 2008-11-06 Toshiba Corp 超電導マグネット装置
JP2009177103A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Sumitomo Electric Ind Ltd 超電導コイルおよび超電導コイルの巻枠
JP2020102514A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 電子磁気工業株式会社 コイル構造体、三次元磁界発生装置、および、方位・位置測定装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3711659B2 (ja) 開放形磁気共鳴作像磁石
US8162037B2 (en) Device for generating a pulsed magnetic field
RU2572650C2 (ru) Модуль с градиентными катушками из сверхпроводника с криогенным охлаждением для магнитно-резонансной томографии
CN112384816A (zh) 磁共振成像系统用的b0磁体方法和设备
US9714992B2 (en) Versatile superconducting magnet for extremities magnetic resonance imaging
JP3654463B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP4422711B2 (ja) 超電導磁石装置および磁気共鳴撮像装置
JP2007260222A (ja) 荷電粒子線偏向装置および荷電粒子線照射装置
JP5360638B2 (ja) 超電導磁場発生装置、超電導磁場発生装置の着磁方法および核磁気共鳴装置
US11009572B2 (en) Integrated single-sourced cooling of superconducting magnets and RF coils in nuclear magnetic resonance devices
US5517169A (en) Superconducting magnet with magnetic shielding
JP2013515964A (ja) 低雑音冷却装置
JP2004177363A (ja) 磁気シールド装置及び生体磁場計測装置
JP2023123651A (ja) 永久磁石を用いて磁気測定結果を得るためのデバイス、システムおよび方法
JPH1057342A (ja) 磁気共鳴装置及び磁気共鳴法
JP2005152632A (ja) 補助的な静磁場成形コイルを利用するmriシステム
US8171741B2 (en) Electrically conductive shield for refrigerator
US5517168A (en) Superconducting magnet with magnetic shielding
JP2006186139A (ja) 磁界発生装置
KR20030023517A (ko) 초전도 자석 및 그를 이용한 자기 공명 이미징 장치
JP2003339659A (ja) 超電導磁気シールド装置
JP6369851B2 (ja) 磁場発生装置及び磁場発生方法
JPS6298602A (ja) 円筒形永久磁石装置
JP4503405B2 (ja) 超電導磁石装置及びこれを用いた磁気共鳴イメージング装置
JP2005121455A (ja) Nmr計測装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100105

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100615