JPH1097918A - 超電導装置 - Google Patents

超電導装置

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JPH1097918A
JPH1097918A JP8248012A JP24801296A JPH1097918A JP H1097918 A JPH1097918 A JP H1097918A JP 8248012 A JP8248012 A JP 8248012A JP 24801296 A JP24801296 A JP 24801296A JP H1097918 A JPH1097918 A JP H1097918A
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JP
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superconducting
ice
winding
water
aqueous solution
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JP8248012A
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English (en)
Inventor
Kazutake Senoo
和威 妹尾
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/10Nuclear fusion reactors

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、熱拡散特性を高め、クエンチの発
生を防止し、信頼性を向上させることを目的とするもの
である。 【解決手段】 超電導巻線14を容器13内で水又は水
溶液に浸漬し、その水又は水溶液を凍結させることによ
り、超電導巻線14を氷15に含浸させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば核融合装
置に利用される超電導磁石装置等の超電導装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図30は従来の超電導装置の一例を示す
構成図、図31は図30のA部拡大断面図である。従来
の超電導巻線1には、エポキシ等の有機材料2が含浸さ
れており、この有機材料2が超電導線3の間に入り込ん
でいる。また、有機材料2は、液体ヘリウム等の冷媒4
により極低温に冷却されているため、熱伝導率が非常に
小さい。このため、超電導線3の表面における有機材料
2の剥離や、有機材料2と超電導線3との界面での摩擦
などの原因で発生する熱の殆どは超電導線3に流れ込
み、超電導線3の温度が局所的に上昇し、超電導コイル
1全体がクエンチ(超電導状態の破壊が急激に広がる現
象)する可能性がある。
【0003】なお、この種の超電導装置については、例
えば、Wilson著「Superconductin
g Magnets」(Clarendon Pres
s,Oxford)の第68〜75頁、及び「Cryo
genics,1991,Vol31」第499〜50
3頁などに示されている。に示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の超
電導装置においては、超電導巻線1に含浸されている有
機材料2の熱拡散特性が悪いために、擾乱による局所発
熱の大半が超電導線に伝わり、クエンチを生じ易いとい
う問題点があった。また、超電導線3の一部に常電導領
域が発生したとき、ジュール発熱が速やかに冷却されな
いため、超電導状態に回復しにくいという問題点もあっ
た。特に、高電気抵抗母材の超電導線を用いて製作され
る交流超電導磁石や永久電流スイッチについては、クエ
ンチが起き易い。
【0005】さらに、ケーブルインコンジット形の超電
導導体においては、冷媒による冷却効率を高めるため、
有機材料の含浸が行われておらず、超電導素線が固定さ
れていないために、素線の動きによる摩擦発熱等による
損失が避けられないという問題点があった。さらにま
た、超電導磁石の中でも、冷媒を用いない、いわゆる伝
導冷却型の超電導磁石は、多くの熱接続部分を有してい
るため、従来用いられている接着剤やグリス以上の熱伝
導の良い材料が求められていた。
【0006】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり、熱拡散特性を
高め、クエンチの発生を防止し、信頼性を向上させるこ
とができる超電導装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る超
電導装置は、容器と、この容器内に収容されている超電
導巻線と、容器内に設けられ、超電導巻線が浸漬された
水又は水溶液を凍結させてなる氷と、容器に設けられ、
水又は水溶液が氷に相転移する際の体積膨張分が容器の
外部へ逃げるのを阻止する封止手段とを備えたものであ
る。
【0008】請求項2の発明に係る超電導装置は、容器
のコーナー部が曲面で構成されているものである。
【0009】請求項3の発明に係る超電導装置は、封止
手段として、逆止蓋及び逆止弁の少なくともいずれか一
方を用いたものである。
【0010】請求項4の発明に係る超電導装置は、容器
と、この容器内に収容されている超電導巻線と、容器に
接続され、超電導巻線を冷却して超電導状態にする伝導
冷却型の冷凍機と、容器内に設けられ、超電導巻線が浸
漬された水又は水溶液を凍結させてなる氷とを備えたも
のである。
【0011】請求項5の発明に係る超電導装置は、コン
ジットと、このコンジット内に収容されている超電導撚
線と、コンジット内に設けられ、超電導撚線が浸漬され
た水又は水溶液を凍結させてなる氷とを備えたものであ
る。
【0012】請求項6の発明に係る超電導装置は、コン
ジット内に冷媒流路が設けられているものである。
【0013】請求項7の発明に係る超電導装置は、冷媒
流路に冷媒を導入するための冷媒入口がコンジットの両
端部に配置されているとともに、冷媒流路から冷媒を導
出するための冷媒出口がコンジットの中間部に配置され
ているものである。
【0014】請求項8の発明に係る超電導装置は、超電
導巻線と、この超電導巻線の近傍に設けられているヒー
タと、超電導巻線が浸漬された水又は水溶液を凍結させ
てなる氷と、この氷の外周に設けられている断熱層とを
備えたものである。
【0015】請求項9の発明に係る超電導装置は、超電
導巻線と、この超電導巻線が浸漬されかつ界面活性剤が
添加された水又は水溶液を凍結させてなる氷とを備えた
ものである。
【0016】請求項10の発明に係る超電導装置は、表
面に界面活性剤が塗布されている超電導巻線と、この超
電導巻線が浸漬された水又は水溶液を凍結させてなる氷
とを備えたものである。
【0017】請求項11の発明に係る超電導装置は、超
電導巻線と、この超電導巻線が浸漬されかつ熱膨張率を
小さくする物質が添加されている水又は水溶液を凍結さ
せてなる氷とを備えたものである。
【0018】請求項12の発明に係る超電導装置は、水
が浸透する浸透部材が超電導線の表面に付着されている
超電導巻線と、この超電導巻線が浸漬された水又は水溶
液を凍結させてなる氷とを備えたものである。
【0019】請求項13の発明に係る超電導装置は、超
電導線間にスペーサが設けられている超電導巻線と、こ
の超電導巻線が浸漬された水又は水溶液を凍結させてな
る氷とを備え、スペーサが、超電導線との間に水又は水
溶液が入り込むのを許容するようになっているものであ
る。
【0020】請求項14の発明に係る超電導装置は、容
器と、この容器内に収容されている超電導巻線と、容器
内に設けられ、超電導巻線が浸漬された水又は水溶液を
凍結させてなる氷と、容器内を加熱するヒータとを備え
たものである。
【0021】請求項15の発明に係る超電導装置は、超
電導巻線と、この超電導巻線の周囲を覆う輻射シールド
と、超電導巻線から輻射シールドの外部へ引き出されて
いるパワーリードと、このパワーリードと輻射シールド
との接続部に設けられ、水又は水溶液を凍結させてなる
氷とを備えたものである。
【0022】請求項16の発明に係る超電導装置は、超
電導巻線と、この超電導巻線の周囲を覆う輻射シールド
と、超電導巻線に接触し、超電導巻線を冷却して超電導
状態にする伝導冷却型の冷凍機と、超電導巻線及び輻射
シールドの少なくともいずれか一方と冷凍機との接続部
に設けられ、水又は水溶液を凍結させてなる氷とを備え
たものである。
【0023】請求項17の発明に係る超電導装置は、熱
接触を必要とする箇所に介在されている熱接触用氷容器
と、この熱接触用氷容器内に充填された水又は水溶液を
凍結させてなる氷とを備えたものである。
【0024】請求項18の発明に係る超電導装置は、超
電導線相互が直接接触するのを阻止する層間スペーサ及
びターン間スペーサの少なくともいずれか一方を有する
超電導巻線と、この超電導巻線が浸漬された水又は水溶
液を凍結させてなる氷とを備えたものである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による超
電導磁石装置を示す構成図である。図において、11は
液体ヘリウム等の冷媒12が入れられた冷媒槽、13は
冷媒槽11内に設けられている例えば金属からなる容
器、14は容器13内に収容された超電導巻線、15は
容器13内に設けられ、超電導巻線14が浸漬された水
又は水溶液を凍結させてなる氷であり、この氷15は、
超電導巻線14を構成する超電導線間にも入り込んでい
る。16は容器13に設けられ、水又は水溶液が氷15
に相転移する際の体積膨張分が容器13の外部へ逃げる
のを阻止する封止手段としてのバルブである。
【0026】このような超電導磁石装置では、従来の有
機材料に代えて、含浸材として氷15を利用している
が、氷15は熱拡散性に優れているため、局所的な発熱
が起こったときに超電導線が良く冷却され、超電導巻線
14の安定性が向上し、クエンチの発生が防止される。
また、水は一般の樹脂材料のようなポットライフがな
く、粘性も低いため、含浸が容易である。
【0027】さらに、超電導巻線14が容器13内に配
置されているため、温度変化に伴う氷15の体積変化に
よる応力が真空容器である冷媒槽11に発生するのが防
止される。さらに、封止手段のない開放容器を用いた場
合でも、氷15の高い熱拡散特性により超電導巻線14
のクエンチは防止されるが、バルブ16を設けることに
より、膨張時の圧力で氷15が超電導巻線14の隙間に
入り易くなり、安定性が一層向上する。また、水又は水
溶液が氷15に相転移したときの膨張力(膨張割合9
%)により、超電導巻線14が機械的に強固に固定され
るため、クラック等が発生しにくくなり安定性が向上す
る。
【0028】ここで、上記した氷15の熱拡散性に関す
る実験の結果について説明する。まず、第1の実験にお
いては、パルス的な局所発熱後の種々の含浸材料への熱
拡散の様子を評価した。図2にサンプルを示す。ヒータ
17を備えた直径5mmの銅球18に温度計19を取り
付け、銅球18の周囲の含浸材料を、エポキシ樹脂等の
有機材料2にした場合と氷15にした場合とで、銅球1
8の温度変化の様子、言い換えれば熱拡散特性を比較し
たものである。
【0029】この結果、図3に示すように、ヒータ17
で2倍以上の熱量を印加したにも拘わらず、周囲を氷1
5で包んだ場合の方が、温度上昇が小さく、かつ加熱終
了後の冷却も早い。このことから、氷15の熱拡散定数
は大きく、氷15で超電導巻線14を含浸することによ
り、有機樹脂含浸の問題の一つである、超電導線の冷却
が悪いという問題が解決される。
【0030】次の実験では、実際に超電導線をクエンチ
させるために必要な最小のエネルギ(MQE)を実測
し、安定性を評価した。図4に示すように、サンプルと
して、長さ約160mm、断面寸法1.1mm×2.2
mm、銅比0.9のNbTi超電導線20を用い、この
超電導線20にヒータ21を取り付け、周囲を有機材料
2及び氷15のそれぞれで含浸した。また、通電電流5
00A、印加磁界5Tの条件で、ヒータ21に通電する
電流のパルス幅をパラメータとして、熱パルス発生後に
クエンチするか否かを電圧タップ22で観測することに
よりMQEをもとめた。
【0031】この結果、図5に示すように、氷15で周
囲を包んだ場合のMQEが高いことが分かった。これ
は、発熱のいくらかが超電導線20に伝わるまでに、熱
拡散特性の優れる氷15の中に散逸するためである。な
お、パルス幅を大きくしたとき、MQEの増加が起こる
のは、パルス幅が大きいほど熱パルス印加開始からクエ
ンチ発生までに時間が経過するために、熱拡散が多く起
こるためである。
【0032】また、氷含浸の方がMQEの増加が顕著で
ある原因は、有機材料による含浸では超電導線20の長
手方向にしか熱拡散しないのに対して、氷含浸では超電
導線20の横方向にも十分な熱拡散が起こるためである
と考えられる。
【0033】実施の形態2.次に、図6はこの発明の実
施の形態2による超電導磁石装置の要部を示す構成図で
ある。この例では、超電導巻線14を収容し氷15が封
止されている容器23のコーナー部に曲面(丸み)が設
けられている。他の構成は、上記実施の形態1と同様で
ある。
【0034】このように、容器23のコーナー部を丸く
することにより、氷15が凍結する際に生じる応力がコ
ーナー部に集中するのを防止することができ、容器23
が壊れにくくなる。
【0035】実施の形態3.なお、上記の例では封止手
段としてバルブ16を設けたが、例えば図7のような逆
止蓋24や逆止弁等を設けてもよく、冷却により氷15
が溢れ出ないために超電導巻線14の位置の変化が防止
される。また、冷却によりプリストレスが自動的に印加
できる。
【0036】実施の形態4.次に、図8はこの発明の実
施の形態4による超電導磁石装置を示す構成図である。
図において、25は冷媒槽11を収容している真空槽、
26は冷媒槽11と真空槽25との間に設けられている
輻射シールド、27は容器13に接している冷凍機であ
る。これにより、伝導冷却型の磁石を構成している。
【0037】このような超電導磁石装置では、容器13
が真空容器になっており、予冷時には容器13の外の冷
媒槽11に冷媒28、例えば液体窒素が導入される。こ
れにより、容器13内の水又は水溶液が氷15に相転移
する。また、冷媒28は氷15が十分に冷却された後に
排出され、通常は、冷凍機27により容器13内が極低
温状態に保持される。従って、冷凍機27を用いた伝導
冷却型の超電導磁石装置においても、実施の形態1と同
様の効果が得られる。
【0038】実施の形態5.なお、上記の例では冷媒槽
11に冷媒28を導入することにより氷15を作るよう
にしたが、例えば図9に示すように、容器13の外周部
に冷媒流路29を配置し、この冷媒流路29に液体窒素
等の冷媒を流すようにしてもよい。また、冷媒流路29
を容器3内に配置してもよい。
【0039】実施の形態6.次に、図10はこの発明の
実施の形態6による超電導ケーブルインコンジット導体
の断面図である。図において、31はコンジット、32
はコンジット31内に収容されている超電導撚線、33
は超電導撚線32を構成する超電導素線、34はコンジ
ット31内に設けられ、超電導撚線32が浸漬された水
又は水溶液を凍結させてなる氷である。
【0040】このような超電導装置、即ち超電導ケーブ
ルインコンジット導体では、超電導撚線32が氷34で
含浸されているため、超電導素線33が効率良く冷却さ
れるとともに、電磁力による超電導素線33の動きが抑
制される。また、核融合装置等においては、氷含浸は中
性子線に対する遮蔽にもなり、超電導素線33の中性子
照射による劣化が防止される。
【0041】実施の形態7.次に、図11はこの発明の
実施の形態7による超電導ケーブルインコンジット導体
の断面図である。この例では、コンジット31内に長手
方向に沿って冷媒流路35が設けられている。この冷媒
流路35内に冷媒を流すことにより、超電導撚線32の
強制冷却が可能である。また、冷媒流路35内は空洞に
なっており、水又は水溶液が氷34に相転移するときの
膨張を、冷媒流路35の変形により吸収することがで
き、応力を緩和することができる。
【0042】実施の形態8.なお、上記実施の形態7で
は、コンジット31内のほぼ中央部に冷媒流路35を設
けたが、例えば図12に示すように、片側へ寄せて配置
してもよい。この場合、コンジット導体を超電導巻線と
したとき、励磁により超電導磁石に生じる電磁応力が超
電導撚線32に直接伝わらないようにすることができ
る。
【0043】実施の形態9.次に、図13はこの発明の
実施の形態9による超電導磁石装置の構成を説明するた
めの説明図である。この例では、冷媒流路35に冷媒を
導入するための冷媒入口35a,35bがコンジット3
1の両端部に配置されているとともに、冷媒流路35か
ら冷媒を導出するための冷媒出口35cがコンジット3
1の中間部に配置されている。そして、このような超電
導ケーブルインコンジット導体により超電導巻線が構成
されている。
【0044】このような超電導巻線を有する超電導磁石
装置では、超電導ケーブルインコンジット導体の両端部
から、図の矢印方向へ冷媒を導入し、水又は水溶液を凍
結させて氷34にすることにより、コンジット31内の
超電導素線33の変形が抑えられるため、超電導特性の
劣化が抑制できる。
【0045】実施の形態10.次に、図14はこの発明
の実施の形態10による永久電流スイッチを示す構成図
である。図において、37は超電導巻線、38は超電導
巻線37の外周部に設けられているヒータ、39は超電
導巻線37をヒータ38とともに浸漬した水又は水溶液
を凍結させてなる氷、40は氷39の外周部を覆う断熱
層であり、この断熱層40は、熱伝導率の低い物質、例
えばガラス繊維強化エポキシなどにより構成されてい
る。なお、断熱層40は、真空層であってもよい。
【0046】このような永久電流スイッチでは、氷15
の熱伝導率が高いため、ヒータ38により超電導状態を
高速でON/OFFすることができ、かつ安定性を向上
させることができる。
【0047】実施の形態11.次に、この発明の実施の
形態11について説明する。この例では、上記各実施の
形態における氷15,34,39に界面活性剤が添加さ
れているものである。このような界面活性剤としては、
例えばエアロゾルOT、アルコール、洗剤等が使用さ
れ、凍結前に水又は水溶液に混合される。
【0048】上記のように、水又は水溶液に界面活性剤
を添加することにより、水の濡れ性が改善され、超電導
巻線内の微小な隙間にまで水又は水溶液が入り易くな
り、氷含浸が容易になる。なお、界面活性剤は、超電導
巻線に塗布してもよく、同様に氷含浸が容易になる。
【0049】実施の形態12.次に、図15はこの発明
の実施の形態12による超電導巻線の断面を模式的に示
す図である。図において、41は超電導巻線を構成する
超電導線、42は超電導巻線が浸漬されかつ熱膨張率を
小さくする水溶性物質43が添加されている水又は水溶
液を凍結させてなる氷である。
【0050】このように、水溶性物質43を利用して氷
42を凍結させる際の体積膨張を抑えることにより、熱
応力による容器及び超電導巻線の破壊を防止できる。
【0051】実施の形態13.なお、上記の例では熱膨
張率を小さくする物質として水溶性物質43を示した
が、例えば図16に示すように、不溶性のフィラー44
を使用してもよく、熱膨張をコントロールして応力によ
る容器及び超電導巻線の破壊を防止できる。
【0052】実施の形態14.図17はこの発明の実施
の形態14による超電導線を示す斜視図である。この例
では、水が浸透し易い浸透部材としての繊維45を超電
導線41又は導体表面に付けて氷42に含浸している。
繊維45は、水が浸透し易く、水に対する濡れ性が良い
ため、容易に氷42に含浸することができ、しかも超電
導線41同士が直接接触しなくなるため、擾乱で発生し
た熱が氷42の中へ逃げ易くなり超電導の安定性が向上
する。なお、一般の超電導線41は、熱伝導率の小さい
有機絶縁被覆を有しているため、さらに熱が超電導線4
1内に入りにくい。
【0053】実施の形態15.なお、浸透部材は、繊維
45に限定されるものではなく、例えば図18に示すよ
うに、水に対する濡れ性の良いシート46を用いてもよ
い。
【0054】実施の形態16.また、例えば図19に示
すように、水に対する濡れ性の良いメッシュ材47を浸
透部材として用いてもよい。
【0055】実施の形態17.次に、図20はこの発明
の実施の形態17による超電導磁石装置の要部を示す構
成図である。この例では、超電導巻線を構成する超電導
線41間にスペーサ48が介在されている。この層間の
スペーサ48は、角が丸くなっており、超電導線41と
スペーサ48との間に水又は水溶液が入り込み易くなっ
ている。このため、超電導線41とスペーサ48の間で
生じた発熱を容易に氷42の中に散逸させることがで
き、クエンチの発生を防止することができる。
【0056】実施の形態18.なお、上記の例では角が
丸いスペーサ48を示したが、例えば図21に示すよう
に、複数の溝49aが形成されたスペーサ49を用いて
もよく、同様の効果が得られる。
【0057】実施の形態19.次に、図22はこの発明
の実施の形態19による超電導磁石装置を示す構成図で
ある。この例では、氷15で含浸された超電導巻線14
が収容された容器23の外周部に、ヒータ50が設けら
れている。このため、超電導巻線14を室温まで昇温さ
せてメンテナンス等を行う際に、超電導巻線14を容易
に乾燥させることができ、作業性が向上する。
【0058】実施の形態20.次に、図23はこの発明
の実施の形態20による超電導磁石装置の要部を示す構
成図である。図において、51は超電導巻線を構成する
超電導線41に電気的に接続されているとともに真空槽
25の外部へ引き出されているパワーリード、52はパ
ワーリード51と輻射シールド26との接続部に設けら
れ、水又は水溶液を凍結させてなる氷である。
【0059】このような超電導磁石装置では、パワーリ
ード51のサーマルアンカーの熱接触を氷52により得
ているため、伝熱性が向上するとともに、メンテナンス
時に容易に取り外しが可能である。なお、同様の方法に
より、断熱支持材等のサーマルアンカーの熱接触を得る
ことができることは言うまでもない。
【0060】実施の形態21.次に、図24はこの発明
の実施の形態21による超電導磁石装置の要部を示す構
成図である。図において、53,54は超電導巻線14
と冷凍機27との接続部、及び輻射シールド26と冷凍
機27との接続部にそれぞれ設けられ、水又は水溶液を
凍結させてなる氷である。
【0061】このような超電導磁石装置では、冷凍機2
7のコールドヘッドと超電導巻線14との熱接触を氷5
3により得ている。また、冷凍機27は多段になってお
り、冷凍機27のステージと輻射シールド26との熱接
触を氷54により得ている。従って、伝熱性が向上する
とともに、メンテナンス時に容易に取り外しが可能であ
る。
【0062】実施の形態22.次に、図25はこの発明
の実施の形態22による超電導磁石装置の要部を示す構
成図である。この例では、超電導磁石装置の熱接触を必
要とする箇所、例えば輻射シールド26と冷凍機27と
の間に、氷56が充填された例えば金属製の熱接触用氷
容器55が介在されている。
【0063】このような超電導磁石装置では、氷56が
凍結する際の膨張力を利用して、熱接触用氷容器55が
輻射シールド26及び冷凍機27に押し付けられてい
る。これにより、良好な熱接触が得られるとともに、組
立が容易になる。なお、容器55は、輻射シールド26
や冷凍機27に備え付けておいてもよい。
【0064】実施の形態23.次に、図26はこの発明
の実施の形態23による超電導磁石装置の断面図、図2
7は図26の装置の平面図(半分は省略)、図28は図
26の要部拡大図である。図において、61は熱伝導率
の高い材料からなる層間スペーサ、62は層間スペーサ
61に巻回されている超電導線、63は熱伝導率の高い
ワイヤからなるターン間スペーサであり、その両端部は
層間スペーサ61の両端部に設けられた突起64に取り
付けられている。65は層間スペーサ61,超電導線6
2,ターン間スペーサ63及び突起64を有する超電導
巻線、66は超電導巻線65が浸漬された水又は水溶液
を凍結させてなる氷である。
【0065】このような超電導磁石装置では、2種類の
スペーサ61,63により超電導線62相互が直接接触
しないように仕切られており、超電導線62間には氷6
6が入り込んでいるため、擾乱で発生した熱が即座に氷
66の中に散逸し、クエンチの発生が防止される。
【0066】実施の形態24.次に、図29はこの発明
の実施の形態24による超電導巻線の断面を模式的に示
す図である。この例では、超電導巻線を構成する超電導
線41の層間に層間スペーサとしての層間シート67が
挿入されている。このような構成とすることにより、特
に超電導線41が丸線の場合、超電導線41と層間シー
ト67との隙間に氷42が侵入し易く、安定性が向上す
る。また、層間シート67の代わりに、多くの孔を有す
るシートやメッシュ等を用いれば、水による含浸がさら
に容易になる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
超電導装置は、含浸材として氷を用いているため、熱拡
散特性を高め、クエンチの発生を防止し、信頼性を向上
させることができる。また、封止手段を設けることによ
り、膨張時の圧力で氷が超電導巻線の隙間に入り易くな
り、安定性が一層向上する。また、水又は水溶液が氷に
相転移したときの膨張力により、超電導巻線が機械的に
強固に固定されるため、クラック等が発生しにくくなり
安定性が向上する。
【0068】請求項2の発明の超電導装置は、容器のコ
ーナー部が曲面で構成されているので、氷が凍結する際
に生じる応力がコーナー部に集中するのを防止すること
ができ、容器が壊れにくくなる。
【0069】請求項3の発明の超電導装置は、封止手段
として、逆止蓋及び逆止弁の少なくともいずれか一方を
用いたので、冷却により氷が溢れ出ないために超電導巻
線の位置の変化がより確実に防止される。
【0070】請求項4の発明の超電導装置は、超電導巻
線を容器に収容し、その容器内に入れた水又は水溶液を
凍結させて氷含浸を行っているため、伝導冷却型の冷凍
機を用いるものにおいても、熱拡散特性を高め、クエン
チの発生を防止し、信頼性を向上させることができる。
【0071】請求項5の発明の超電導装置は、コンジッ
ト内の超電導撚線を水又は水溶液に浸漬して凍結させた
ので、熱拡散特性を高めつつ、超電導撚線の固定を容易
に行うことができる。
【0072】請求項6の発明の超電導装置は、コンジッ
ト内に冷媒流路を設けたので、超電導撚線の強制冷却を
行うことができるとともに、氷の体積変化を冷媒流路で
吸収することができる。
【0073】請求項7の発明の超電導装置は、冷媒流路
に冷媒を導入するための冷媒入口をコンジットの両端部
に配置するとともに、冷媒流路から冷媒を導出するため
の冷媒出口をコンジットの中間部に配置したので、コン
ジット内の超電導撚線の変形が抑えられ、超電導特性の
劣化が抑制できるとともに、氷の凍結による巻線形状の
変化を防止することができる。
【0074】請求項8の発明の超電導装置は、超電導巻
線と、この超電導巻線の近傍に設けられているヒータ
と、超電導巻線が浸漬された水又は水溶液を凍結させて
なる氷と、この氷の外周に設けられている断熱層とを備
えたので、ヒータにより超電導状態を高速でON/OF
Fすることができ、安定性の高い永久電流スイッチを得
ることができる。
【0075】請求項9の発明の超電導装置は、氷に界面
活性剤が添加されているため、超電導線間の微小な隙間
にも氷を設けることができる。
【0076】請求項10の発明の超電導装置は、超電導
巻線の表面に界面活性剤を塗布したので、超電導巻線の
細部にまで氷を設けることができる。
【0077】請求項11の発明の超電導装置は、氷にそ
の熱膨張率を小さくする物質が添加されているので、熱
膨張をコントロールして氷の膨張により発生する応力を
低減することができる。
【0078】請求項12の発明の超電導装置は、水が浸
透する浸透部材を超電導線の表面に付着させたので、超
電導線相互が直接接触するのが防止され、擾乱で発生し
た熱が氷の中へ逃げ易くなり超電導の安定性が向上す
る。
【0079】請求項13の発明の超電導装置は、超電導
線との間に水又は水溶液が入り込むのを許容するような
スペーサを超電導線間に設けたので、超電導線とスペー
サとの間で生じた発熱を容易に氷の中に散逸させること
ができ、クエンチの発生を防止することができる。
【0080】請求項14の発明の超電導装置は、容器内
を加熱するヒータを設けたので、メンテナンス等を行う
際に、超電導巻線を容易に乾燥させることができ、作業
性が向上する。
【0081】請求項15の発明の超電導装置は、パワー
リードと輻射シールドとの接続部に氷を設けたので、伝
熱性が向上するとともに、メンテナンス時に容易に取り
外しが容易になる。
【0082】請求項16の発明の超電導装置は、超電導
巻線及び輻射シールドの少なくともいずれか一方と冷凍
機との接続部に氷を設けたので、伝熱性が向上するとと
もに、メンテナンス時に容易に取り外しが容易になる。
【0083】請求項17の発明の超電導装置は、熱接触
を必要とする箇所に氷が入った熱接触用氷容器を介在さ
せたので、伝熱性が向上するとともに、メンテナンス時
に容易に取り外しが容易になる。
【0084】請求項18の発明の超電導装置は、超電導
巻線に超電導線相互が直接接触するのを阻止する層間ス
ペーサ及びターン間スペーサの少なくともいずれか一方
を設けたので、超電導線間により確実に氷を配置するこ
とができ、熱拡散特性を高め、クエンチの発生を防止
し、信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による超電導磁石装
置を示す構成図である。
【図2】 氷の熱拡散性を確認するための第1の実験装
置を示す構成図である。
【図3】 図2の実験の結果を示す時間と温度との関係
図である。
【図4】 氷の熱拡散性を確認するための第2の実験装
置を示す構成図である。
【図5】 図4の実験の結果を示すパルス幅とMQEと
の関係図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による超電導磁石装
置の要部を示す構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態3による超電導磁石装
置の要部を示す構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態4による超電導磁石装
置を示す構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態5による超電導磁石装
置を示す構成図である。
【図10】 この発明の実施の形態6による超電導ケー
ブルインコンジット導体の断面図である。
【図11】 この発明の実施の形態7による超電導ケー
ブルインコンジット導体の断面図である。
【図12】 この発明の実施の形態8による超電導ケー
ブルインコンジット導体の断面図である。
【図13】 この発明の実施の形態9による超電導磁石
装置の構成を説明するための説明図である。
【図14】 この発明の実施の形態10による永久電流
スイッチを示す構成図である。
【図15】 この発明の実施の形態12による超電導巻
線の断面を模式的に示す図である。
【図16】 この発明の実施の形態13による超電導巻
線の断面を模式的に示す図である。
【図17】 この発明の実施の形態14による超電導線
を示す斜視図である。
【図18】 この発明の実施の形態15による超電導線
を示す斜視図である。
【図19】 この発明の実施の形態16による超電導線
を示す斜視図である。
【図20】 この発明の実施の形態17による超電導磁
石装置の要部を示す構成図である。
【図21】 この発明の実施の形態18による超電導磁
石装置の要部を示す構成図である。
【図22】 この発明の実施の形態19による超電導磁
石装置を示す構成図である。
【図23】 この発明の実施の形態20による超電導磁
石装置の要部を示す構成図である。
【図24】 この発明の実施の形態21による超電導磁
石装置の要部を示す構成図である。
【図25】 この発明の実施の形態22による超電導磁
石装置の要部を示す構成図である。
【図26】 この発明の実施の形態23による超電導磁
石装置の断面図である。
【図27】 図26の装置の平面図である。
【図28】 図26の要部拡大図である。
【図29】 この発明の実施の形態24による超電導巻
線の断面を模式的に示す図である。
【図30】 従来の超電導装置の一例を示す構成図であ
る。
【図31】 図30のA部拡大断面図である。
【符号の説明】
13,23 容器、14,37,65 超電導巻線、1
5,34,39,42,52,53,54,56,66
氷、16 バルブ(封止手段)、24 逆止蓋(封止
手段)、26 輻射シールド、27 冷凍機、31 コ
ンジット、32超電導撚線、35,36 冷媒流路、3
5a,35b 冷媒入口、35c 冷媒出口、38 ヒ
ータ、40 断熱層、43 水溶性物質、44 フィラ
ー、45 繊維(浸透部材)、46 シート(浸透部
材)、47 メッシュ材(浸透部材)、48,49 ス
ペーサ、50 ヒータ、51 パワーリード、55 熱
接触用氷容器、61 層間スペーサ、62 超電導線、
63 ターン間スペーサ、67 層間シート(層間スペ
ーサ)。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器と、この容器内に収容されている超
    電導巻線と、上記容器内に設けられ、上記超電導巻線が
    浸漬された水又は水溶液を凍結させてなる氷と、上記容
    器に設けられ、上記水又は水溶液が上記氷に相転移する
    際の体積膨張分が上記容器の外部へ逃げるのを阻止する
    封止手段とを備えていることを特徴とする超電導装置。
  2. 【請求項2】 容器のコーナー部が曲面で構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の超電導装置。
  3. 【請求項3】 封止手段は、逆止蓋及び逆止弁の少なく
    ともいずれか一方であることを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の超電導装置。
  4. 【請求項4】 容器と、この容器内に収容されている超
    電導巻線と、上記容器に接続され、上記超電導巻線を冷
    却して超電導状態にする伝導冷却型の冷凍機と、上記容
    器内に設けられ、上記超電導巻線が浸漬された水又は水
    溶液を凍結させてなる氷とを備えていることを特徴とす
    る超電導装置。
  5. 【請求項5】 コンジットと、このコンジット内に収容
    されている超電導撚線と、上記コンジット内に設けら
    れ、上記超電導撚線が浸漬された水又は水溶液を凍結さ
    せてなる氷とを備えていることを特徴とする超電導装
    置。
  6. 【請求項6】 コンジット内に冷媒流路が設けられてい
    ることを特徴とする請求項5記載の超電導装置。
  7. 【請求項7】 冷媒流路に冷媒を導入するための冷媒入
    口がコンジットの両端部に配置されているとともに、上
    記冷媒流路から上記冷媒を導出するための冷媒出口が上
    記コンジットの中間部に配置されていることを特徴とす
    る請求項6記載の超電導装置。
  8. 【請求項8】 超電導巻線と、この超電導巻線の近傍に
    設けられているヒータと、上記超電導巻線が浸漬された
    水又は水溶液を凍結させてなる氷と、この氷の外周に設
    けられている断熱層とを備えていることを特徴とする超
    電導装置。
  9. 【請求項9】 超電導巻線と、この超電導巻線が浸漬さ
    れかつ界面活性剤が添加された水又は水溶液を凍結させ
    てなる氷とを備えていることを特徴とする超電導装置。
  10. 【請求項10】 表面に界面活性剤が塗布されている超
    電導巻線と、この超電導巻線が浸漬された水又は水溶液
    を凍結させてなる氷とを備えていることを特徴とする超
    電導装置。
  11. 【請求項11】 超電導巻線と、この超電導巻線が浸漬
    されかつ熱膨張率を小さくする物質が添加されている水
    又は水溶液を凍結させてなる氷とを備えていることを特
    徴とする超電導装置。
  12. 【請求項12】 水が浸透する浸透部材が超電導線の表
    面に付着されている超電導巻線と、この超電導巻線が浸
    漬された水又は水溶液を凍結させてなる氷とを備えてい
    ることを特徴とする超電導装置。
  13. 【請求項13】 超電導線間にスペーサが設けられてい
    る超電導巻線と、この超電導巻線が浸漬された水又は水
    溶液を凍結させてなる氷とを備え、上記スペーサは、上
    記超電導線との間に上記水又は水溶液が入り込むのを許
    容することを特徴とする超電導装置。
  14. 【請求項14】 容器と、この容器内に収容されている
    超電導巻線と、上記容器内に設けられ、上記超電導巻線
    が浸漬された水又は水溶液を凍結させてなる氷と、上記
    容器内を加熱するヒータとを備えていることを特徴とす
    る超電導装置。
  15. 【請求項15】 超電導巻線と、この超電導巻線の周囲
    を覆う輻射シールドと、上記超電導巻線から上記輻射シ
    ールドの外部へ引き出されているパワーリードと、この
    パワーリードと上記輻射シールドとの接続部に設けら
    れ、水又は水溶液を凍結させてなる氷とを備えているこ
    とを特徴とする超電導装置。
  16. 【請求項16】 超電導巻線と、この超電導巻線の周囲
    を覆う輻射シールドと、上記超電導巻線に接触し、上記
    超電導巻線を冷却して超電導状態にする伝導冷却型の冷
    凍機と、上記超電導巻線及び上記輻射シールドの少なく
    ともいずれか一方と上記冷凍機との接続部に設けられ、
    水又は水溶液を凍結させてなる氷とを備えていることを
    特徴とする超電導装置。
  17. 【請求項17】 熱接触を必要とする箇所に介在されて
    いる熱接触用氷容器と、この熱接触用氷容器内に充填さ
    れた水又は水溶液を凍結させてなる氷とを備えているこ
    とを特徴とする超電導装置。
  18. 【請求項18】 超電導線相互が直接接触するのを阻止
    する層間スペーサ及びターン間スペーサの少なくともい
    ずれか一方を有する超電導巻線と、この超電導巻線が浸
    漬された水又は水溶液を凍結させてなる氷とを備えてい
    ることを特徴とする超電導装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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