JP2006184996A - 位置制御装置および位置制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
制御対象の摩擦による位置決め性能劣化を防止するとともに、物理的な静止摩擦を考慮して、フィードバック制御の出力を調整することにより、目標軌道への追従特性と目標精度内への整定時間の大幅な改善を行なう。
【解決手段】
制御系をフィードバック制御器11と静止摩擦補償器とから構成し、制御対象12が摩擦の影響から目標値に対して追従誤差とともに静止した場合に、静止摩擦相当の制御入力印加が補償されるようにフィードバック制御器の出力を調整し、実際の静止摩擦相当の制御入力を制御対象12に印加し、静止摩擦による制御性能劣化を大幅に改善し、ステップ関数型目標軌道への追従特性と目標精度内への整定時間を大幅に改善する。
【選択図】 図3

Description

本発明は位置制御装置および位置制御方法に係り、とくに制御量と目標値との偏差に応じて、制御器によって制御対象をフィードバック制御して出力位置を目標値に一致させる位置制御装置および位置制御方法に関する。
位置制御装置を概念的に、ブロック図によって示すと、図15のようになる。ここでは制御器1を用いて制御対象2を制御し、その制御量を、すなわち出力位置を目標値に一致させるようにフィードバック制御する。そのために制御対象2の出力たる制御量(位置)をコンパレータ3によって目標値と比較し、偏差(誤差)を制御器1に入力する。そして制御器1の出力を制御対象2に加えて制御量の補正を行なう。
とくに制御対象2の制御量が位置である場合に、フィードバック位置決め制御対象2の摩擦問題に起因したスティックスリップ現象が発生する。図16に示すように、目標位置に対して制御対象2の出力位置が目標位置よりも行き過ぎ、その位置で静止した場合に、制御対象2に対して静止摩擦相当の駆動力を超える駆動力を印加しないと、制御対象2が再び移動しない。そこで制御対象2に対して静止摩擦補償信号を加算器4のところで制御器出力に加算し、これを制御対象2に加えるようにしている。
このような静止摩擦補償信号の印加に伴う補償動作によって、駆動力が図16においてマイナス側の静止摩擦力fsnを超えた場合に、再び制御対象2が逆方向に移動を開始する。
このように、従来の図15に示す位置決め制御におけるスティックスリップ防止のためのbang−bang制御法は、出力たる制御量が追従誤差を伴って静止した場合に、静止摩擦補償信号を制御器1の出力信号に加算した量を制御入力として、制御対象2に印加することによって、摩擦の影響を軽減し、素早く目標値へ追従させる制御である。しかるに制御器1とbang−bang制御の常時結合状態では、制御器1の出力信号の大小により、印加される制御入力が制御対象2の実際の静止摩擦力とは等しくならない。すなわち厳密には、制御器1の出力が零でない場合には、制御入力は静止摩擦力と異なる値になる。このために摩擦補償効果が低く、結果としてスティックスリップ防止効果が良好でない問題があった。
とくに静止摩擦補償信号として加える制御入力の値が小さいと、制御対象2の駆動力が最大摩擦力をfsp、fsnを超えないために、制御対象2が再び動くことができなくなり、これによって位置制御が誤差を有したままで中断してしまう。逆に静止摩擦補償信号として過大な信号を加えると、この信号によって制御対象2に対して交互に逆方向に不必要に大きな駆動力が印加される。このために制御対象2が、図17に示すようにオーバシュートとアンダーシュートとを繰返すことになり、整定しなくなる。
また図15に示す常時結合型の従来の手法によると、摩擦の影響の低い系や、あるいは位置決め精度が要求されない系では有効であるが、摩擦駆動機構を有する系や位置決め精度が要求される系においては、あまり有効ではない。このような系としては、とくに、超精密ステージ制御系が挙げられる。そこで超精密ステージ制御系においても、確実にスティックスリップ現象が防止できる手法が必要である。本願発明は、静止摩擦を厳密に考慮できるようにフィードバック制御器の出力を修正し、これによってスティックスリップの防止を図るようにしたものであって、目標値追従性および位置決め整定時間の改善を図ることを目的としている。
特開平5−53649号公報 特開2001−155451号公報 特開2000−10635号公報
本願発明の課題は、目標値追従性を改善した位置制御装置および位置制御方法を提供することである。
本願発明の別の課題は、位置決め整定時間を改善するようにした位置制御装置および位置制御方法を提供することである。
本願発明のさらに別の課題は、スティックスリップ現象を防止するようにした位置制御装置および位置制御方法を提供することである。
本願発明のさらに別の課題は、制御対象たる装置の摩擦の影響を軽減して素早く目標値へ追従させる制御を可能にした位置制御装置および位置制御方法を提供することである。
本願発明のさらに別の課題は、装置の静止摩擦力と等価な補償信号を印加することによって摩擦の影響を軽減し、素早く目標値へ追従させる位置制御装置および位置制御方法を提供することである。
本願発明の上記の課題および別の課題は、以下に述べる本願発明の技術的思想、およびその実施の形態によって明らかにされよう。
本願の主要な発明は、制御量と目標値との偏差に応じて、制御器によって制御対象をフィードバック制御して出力位置を目標値に一致させる位置制御装置において、
制御量が誤差を含んだ状態で制御対象が静止したときに、該制御対象の静止摩擦力に相当する値と同じかそれよりも大きな値の制御入力を前記制御対象に入力する補償手段を設けたことを特徴とする位置制御装置に関するものである。
別の主要な発明は、制御量と目標値との偏差に応じて、制御器によって制御対象をフィードバック制御して出力位置を目標値に一致させる位置制御装置において、
制御器が比例要素と積分要素とを含むPI制御器から構成され、
制御量が誤差を含んだ状態で制御対象が静止したときに、前記積分器の出力をリセットするとともに、前記比例要素の出力に前記制御対象の静止摩擦力に相当する値を加えた制御入力を前記制御対象に入力する補償手段を設けたことを特徴とする位置制御装置に関するものである。ここで、この位置制御装置が離散型の制御を行なうとともに、前記補償手段は誤差を含んだ状態で静止する条件が連続して成立した最初の1回目のみ補償動作を行なうようにするのが好適である。
本願のさらに別の主要な発明は、制御量と目標値との偏差に応じて、制御器によって制御対象をフィードバック制御して出力位置を目標値に一致させる位置制御装置において、
制御器が積分要素と比例要素とを含むIP制御器から構成され、
前記積分要素の出力と前記比例要素の出力の差分が前記制御対象に対する制御入力とされ、
制御量が誤差を含んだ状態で制御対象が静止したときに、前記積分要素の出力と前記比例要素の出力とを一致させて差分を零とするとともに、前記制御対象の静止摩擦力に相当する値を前記制御対象に入力する補償手段を設けたことを特徴とする位置制御装置に関するものである。ここで、この位置制御装置が離散型の制御を行なうとともに、前記補償手段は誤差を含んだ状態で静止する条件が連続して成立した最初の1回目のみ補償動作を行なうようにすることが好適である。また積分要素の出力から比例要素の出力を減算する減算器を備え、前記積分要素の出力と前記比例要素の出力とが等しくなると、前記減算器の出力が零になるようにしてよい。
制御方法に関する発明は、制御量と目標値との偏差に応じて、制御器によって制御対象をフィードバック制御して出力位置を目標値に一致させる位置制御方法において、
制御器として比例要素と積分要素とを含むPI制御器を用い、
制御量が誤差を含んだ状態で制御対象が静止したときに、前記積分要素の出力をリセットするとともに、前記比例要素の出力に前記制御対象の静止摩擦力に相当する値を加えた制御入力を前記制御対象に入力することを特徴とする位置制御方法に関するものである。
制御方法に関する別の発明は、制御量と目標値との偏差に応じて、制御器によって制御対象をフィードバック制御して出力位置を目標値に一致させる位置制御方法において、
制御器として積分要素と比例要素とを含むIP制御器を用い、
前記積分要素の出力と前記比例要素の出力の差分が前記制御対象に対する制御入力とされ、
制御量が誤差を含んだ状態で制御対象が静止したときに、前記積分要素の出力と前記比例要素の出力を一致させて差分を零とするとともに、前記制御対象の静止摩擦力に相当する値を前記制御対象に入力することを特徴とする位置制御方法に関するものである。ここで積分要素の出力から比例要素の出力を減算器によって減算するようにし、制御対象が静止する条件が成立したら前記減算器の出力を目標偏差から減算して前記積分要素の出力と前記比例要素の出力とを等しくしてよい。
本願の主要な発明は、制御量と目標値との偏差に応じて、制御器によって制御対象をフィードバック制御して出力位置を目標値に一致させる位置制御装置において、制御器が比例要素と積分要素とを含むPI制御器から構成され、制御量が誤差を含んだ状態で制御対象が静止したときに、前記積分器の出力をリセットするとともに、前記比例要素の出力に前記制御対象の静止摩擦力に相当する値を加えた制御入力を前記制御対象に入力する補償手段を設けたことを特徴とする位置制御装置および位置制御方法に関するものである。
従ってこのような構成によれば、制御器が比例要素と積分要素とを含むPI制御器から構成されるPI制御において、制御対象が誤差を含んだ状態で静止した場合に、比例要素の出力に静止摩擦力に相当する値を加えた制御入力が制御対象に入力されるようになり、静止摩擦力と等しいかそれよりも大きな駆動力に対応する制御入力を制御対象に入力して制御量を目標値に一致させる制御を迅速に行なうことが可能になる。
本願の別の主要な発明は、制御量と目標値との偏差に応じて、制御器によって制御対象をフィードバック制御して出力位置を目標値に一致させる位置制御装置において、制御器が積分要素と比例要素とを含むIP制御器から構成され、前記積分要素の出力と前記比例要素の出力の差分が前記制御対象に対する制御入力とされ、制御量が誤差を含んだ状態で制御対象が静止したときに、前記積分要素の出力と前記比例要素の出力とを一致させて差分を零とするとともに、前記制御対象の静止摩擦力に相当する値を前記制御対象に入力する補償手段を設けたことを特徴とする位置制御装置および位置制御方法に関するものである。
従ってこのような構成によれば、誤差を含んだ状態で制御対象が停止したときには、積分要素の出力と比例要素の出力とを一致させて制御器の出力を零とし、しかも静止摩擦力に相当する値を制御対象に入力することになり、これによって制御対象に入力される制御入力が実際の静止摩擦力と等価になり、過大または過小な駆動力を加えることなく制御対象を動作させ、目標精度内への整定時間を大幅に改善できるようになる。
実施の形態1
以下本願発明を図示の実施の形態によって説明する。まず制御器が、比例要素と積分要素とから成るPI制御器を用いる第1の実施の形態について説明する。図1に示すように、この実施の形態は制御器11によって制御対象12を制御し、この制御対象12の出力としての位置xを目標値に一致させる制御系である。制御対象12の出力である位置xはコンパレータ13で目標値と比較され、偏差eが制御器11に入力される。そして制御器11で制御を行ない、その制御出力ucを制御対象2に加えるようにしている。
制御器11と制御対象12との間には加算器14が設定され、この加算器14で、制御器11の出力uに静止摩擦補償信号usp、usnを加えるようにしてい る。ここでuspはプラス側の補償信号であり、usnはマイナス側の補償信号である。
上述の如く制御器11は、比例要素と積分要素とを含むPI制御器から構成される。このPI制御器のシステム構成は図2に示される。ここで加算器21に着目すれば、加算器21はフィードバック要素Aの出力と乗数項bの出力とを加算する。従って次の式が成立する。
x(k+1)=Ax(k)+be(k)
次にこの制御器11の制御出力uを出力する加算器22に着目すると、加算器22は比例項cの出力とフィードフォワード要素dの出力とを加算する。従って次式が成立する。
=cx(k)+de(k)
従って上記図2の制御器11の構成を、図1の制御器11に適用すると、図1のブロック図は図3の形式に表現できる。
ここで制御量が誤差とともに静止するという条件、すなわちe≠0、かつdx/dt=0が成立した1回目に、
1.制御器の内部状態クリア(x(k)=0)
2.制御器11の出力を定常項dのみに設定(u(k)=de(k))
3.誤差の符号(正、負)により、正または負の摩擦補償信号を制御器出力に加算( u=u+u
を行なう。従ってこのことは、制御対象12に入力される制御入力uとして次の値を加算器14が出力することを意味する 。
u=de+usp if e>0、dx/dt=0
u=de+usn if e<0、dx/dt=0
このように上記の制御出力uを制御対象12に加える際に、同時に制御器11の内部状態のリセット、すなわちx(k)=0の設定を行なうことによって、摩擦の影響により静止した対象に対して、正または負の静摩擦と同等の追従誤差に対する厳密な補償が行なわれる。
ここで制御器11の動作が、コンピュータによってソフトウエアで達成される離散化方式のデジタルサーボである。そして制御器11の制御動作は、制御対象12が目標位置となるように移動している場合には、通常の離散型のPI制御が行なわれる。この制御動作はまずフラグの初期値を零(flag=0)として開始する。そして制御対象12が静止状態でない場合には、通常のPI制御動作が行なわれ、u(k)=0とし、さらにu(k)=u(k)とする。そしてこのときに同時に、フラグのセットを行なう(flag=0)。そして1回の動作を終わる毎にkをk+1にする。従ってこの動作が何回も繰返される。そして制御対象12の出力である位置の誤差が零になって目標値に到達した場合に、u(k)=0として制御動作を終了する。
これに対してとくに摩擦補償動作は、図4に示すフローチャート中の、追従誤差ありと判断された分岐ルーチンに基づいて行なわれる。この制御動作の特徴は、制御対象の速度が零(dx/dt=0またはvel(k)=0)であってしかも追従誤差がある場合(e(k)≠0)に、フラグの確認を行ない、フラグが零の場合に積分項の出力を零にリセットし(x(k)=0)、しかも定常項dの出力をu(k)=de(k)とし、さらにフラグを1にセットすることである。そして この後にエラーe(k)の正負の判断を行ない、それぞれの場合に静止摩擦相当の正方向あるいは負方向の出力u(k)を印加することである。
この動作のにおいては、制御器11の内部状態をクリアする動作(x(k)=0)の際に、同時にフラグセット(flag=1)を行なうようにしている。従って次の回(k+1)においては、フラグが零ではないために、制御器11の内部状態のクリアがスキップされる。従って2回目以降は制御器11内の積分器が出力を生ずる。しかも積分器の出力は1回毎にその値が次第に大きくなるために、やがて制御器11に加えられる制御信号uは静止摩擦相当の力(fspまたはfsn)を必ず超えることになる。従って駆動力が不足で制御対象12が静止したままの状態になることがない。
図5はこのような制御動作をグラフによって示したものであって、とくに制御対象12が所定の位置で停止した場合に、その後に制御対象12に加えられる摩擦補償信号(usp、usn)によって駆動力が静止摩擦力fsnを超えることが明確に示されており、これによってスティックスリップの防止が可能であるとともに、目標値追従特性および位置決め整定時間の改善が可能になる。
このように本実施の形態は、静止摩擦の物理量を考慮し、制御器11の出力を調整することを特徴とする位置決め制御法である。この制御系の構成は、上述の如くフィードバック制御系11と静止摩擦補償信号を印加する静止摩擦補償器とから成り、制御対象12が摩擦の影響から目標値に対して追従誤差e≠0とともに静止した場合に、静止摩擦相当の制御入力(usp、usn)印加が補償されるように、フィードバック制御の出力の調整をする機能を有する。
従ってこのような構成によれば、摩擦の影響から制御対象12が静止したときに、実際の静止摩擦相当の制御入力の印加が可能になるために、静止摩擦による制御性能劣化を大幅に改善できる。同時に、制御器11の内部状態の内容を利用せずに、比例項だけの制御入力分を印加するために、従来のように過大な制御入力にはならず、図16のようなオーバシュートの繰返し動作が防止される。本実施の形態は、とくにステップ関数型目標軌道への追従特性と、目標精度内への整定時間に対して大幅な改善が期待できる。
実施の形態2
次に第2の実施の形態を、図6〜図8によって説明する。この実施の形態は比例先行型の制御系、すなわち積分要素25と比例要素26とを含むIP制御器による制御の際における静摩擦補償に関するものである。
図6において制御対象12の出力xはコンパレータ13で目標値と比較される。そしてコンパレータ13で出力される偏差値eが積分要素25に入力され、積分要素25はuを出力する。減算器27は、上記積分要素25の出力uから制御対象12の出力をフィードバックする比例要素26の出力を引く減算を行なう。そして減算器27の出力が制御対象12に制御入力として加えられる。そして上記制御対象12の前段に設けられた加算器28が減算器27の出力に対して静摩擦補償信号を印加する。
このような比例先行型の制御系であるIP制御器11から成る制御システムに適用する場合には、静摩擦補償のために、上記第1の実施の形態におけるような内部状態クリアを利用することができない。これは積分要素25の出力をリセットしてu=0にすると、減算器27の出力が−uのみになり、この−uが制御対象12に入力されるために、制御対象12は制御不能の状態に陥る。よって積分器25の内部状態クリアが利用できない。
そこで本実施の形態においては、積分要素25の出力uと比例要素26の出力uの差が制御対象12の制御入力となることから、上述の条件であって制御量が誤差を有せず、e≠0であってしかも静止する(dx/dt=0)の場合に、上記積分要素25の出力と比例要素26の出力との差を零にする。これは積分要素25の出力と比例要素26の出力とを一致させることにより達成される。そして積分器リセットの代わりに、積分要素25の出力を比例要素26の出力に一致させるために、積分要素25の離散状態空間実現を、
x(k+1)=Aipx(k)+bipe(k)
ui=cipx(k)+dipe(k)
とする。そして上述の条件(e≠0、dx/dt=0 )の条件が成立した場合に、
x~(k+1)=Aipx(k)+bipe~(k)
ui=cipx(k)+dipe~(k)
とアルゴリズムを修正する。ただしここで、
e~(k)=e(k)−(u(k) −u(k))/dip
である。そしてその後に、同一サンプル内で静止摩擦補償電圧を加算すればよい。
誤差がある状態(e≠0)で制御対象12の速度が零になって静止した場合(dx/dt=0)になったら、その回だけ上記のアルゴリズムを成立させるシステム構成が図7に示される。すなわち上記の条件が成立した場合に、その回だけ積分要素25の出力uから比例要素26の出力uを減算器29で差引いて、1/dipの比例要素を経由し積分要素25の入力側に減算器31によって印加する 。従ってその分だけ積分器25の入力が小さくなるとともに、積分項25の出力uがu=uになる。従って積分要素25の出力側の減算器27の減算動作は、u−u=0となる。このために制御対象12に加えられる制御入力は加算器28で加えられる静止摩擦補償入力uのみになる。
図8は上記のような動作を、この積分要素25を含む制御器を構成するコンピュータのソフトウエアによって行なう場合のフローチャートを示しており、制御対象の出力の微分値が零(vel(k)=0)と判断するステップにおいて、速度が存在する場合には、通常の離散型のIP制御が行なわれ、u(k)=0とし、u(k)=u(k)−u(k)とする。さらにこのときにフラグのセットを行ない、flag=0にする。そしてその回を終わった後にkをk+1にする。従ってこのIP制御動作が何回も繰返して行なわれる。
次に摩擦補償動作は、追従誤差なしの判断のステップにおいて、noと判断された場合の分岐ルーチンに基づいて行われる。すなわち追従誤差e≠0であってしかもステージの速度dx/dt=0の状態で、フラグが零であることが確認された場合に、上述のアルゴリズムの変更を行なうとともに、加算器28によって静止摩擦相当の補償信号(usp、usn)を制御対象12に印加する動作を示している。
図9は図7に示すシステム構成の変形例である。ここではe≠0であってしかもdx/dt=0の場合に、その回だけ1/dipのフィードバック回路をソフト的に成立させる。そして加算器27の出力であって、制御対象12に加える出力uを1/dipの比例要素を通して積分器25の入力側に減算器31を通して印加する。するとそのとき1回だけ
=(uip−u).(1/dip).k/s=u
従ってその1回だけu=uになり、このために減算器27の出力は
−u=0
となる。従って積分出力が実質的に1回だけリセットされる。そしてこのときに加算器28によって静止摩擦相当の出力uspまたusnが制御対象12に印加される。従ってこの変形例においても、図7に示す場合と同様の作用効果を奏する。
次に上記の位置制御を、半導体製造用の精密ステージの制御に用いた実施例を説明する。図10に示すようにこの制御装置はステージ42を備え、一対のリニアガイド43によってそれらの長さ方向に移動自在に支持される。そしてステージ42は非共振型超音波モータ44によってリニアガイド43に沿って移動されるようになっている。非共振型超音波モータ44は上述の位置制御を行なうコンピュータを内蔵するコントローラ45によって制御されるようになっている。
コントローラ45にはリニアスケール46の出力から位置情報を読込むリニアエンコーダ47の出力と、リミットセンサ48の出力とがそれぞれ入力される。さらにコントローラ45は操作用パソコン49と接続される。
上記非共振型超音波モータ44は、駆動脚51、52を備えている。これらの駆動脚51、52はそれぞれ図11に示すように、伸縮変形部53と剪断変形部54とを備えている。伸縮変形部53はその伸縮方向、すなわち長さ方向に分極され、これに対して剪断変形部54は横方向に分極されている。
ここで駆動脚51の伸縮変形部53に電圧が加えられると伸張し、この駆動脚51の先端側の部分がステージ42に接触する。そしてこの状態において剪断変形部54を剪断変形させることによって、駆動脚51の先端部が送り方向にステージ42に駆動力を与える。なおこのときに反対側の駆動脚52の伸縮変形部53が収縮しているために、駆動脚52はその先端部がステージ42から離間している。そしてこのように先端部がステージ42から離間している駆動脚52の剪断変形部54は、次の駆動に備えて反対方向に剪断変形を行なっている。
このような動作が2本の駆動脚51、52に交互にかつ順次繰返されることによって、ステージ42が矢印で示すリニアガイド43の長さ方向に移動される。そしてその位置がリニアスケール46と対接するリニアエンコーダ47によって読出され、コントローラ45に入力される。
ここでストロークが100mmであって、計測分解能が100nmの精密ステージ装置の位置決め制御に、上記実施の形態1を応用した結果を図12および図13に示す。これらの場合の目標値はそれぞれ0.05mmおよび0.001mmのステップ指令である。制御入力は力相当の電圧であって、制御器には制御帯域が100HzのPI制御器が用いられた。
従来の摩擦補償法によると、ステージ静止時に位置追従誤差が正であれば、制御器出力に正の補償信号(7.7V:同定値)を、また追従誤差が負であれば負の補償信号(−9.2V:同定値)を加算する。その結果、静止摩擦近傍の電圧(−10V付近)でステージが静止した場合に、その値に静止摩擦相当の電圧(合計:−19.2V)を加算するため過大な制御入力になり、短時間の動作と停止・摩擦補償を繰返し、目標値に整定するまでに35ms要している。また、目標値追従の直前(30ms付近)からは、制御入力がプラスの量となっており、静止摩擦電圧を加算しても、実際の静止摩擦力には足りず、制御器の誤差積分効果により、静止摩擦に達するまで時間を要していることが確認された。
これに対して、本願発明を応用した場合には、ステージ静止時に必ず静止摩擦相当の電圧に誤差比例の電圧を加えたものが印加されるために、従来法より過大な制御入力にはならずに、しかも印加される制御入力が必ず静止摩擦相当値以上となるために、静止と移動に対する時間ロスが極めて少なくなる。その結果、目標値に対する追従性がよく、整定時間も目標値が0.05mmの場合に20ms程度であって、従来手法に比べて43%の位置決め時間の短縮が可能になっている。
次に実施の形態2のIP制御系を用いた制御要素を有するステージ装置に本願発明を適用した場合において、上記のPI制御系の場合と同様の目標値が0.05mmのステップ応答実験を行なって有用性を検討した。その結果を図14に示す。この場合においても、PI制御の場合と同様に、目標値への追従特性が改善され、整定時間も従来比37%の時間短縮が確認された。
以上本願発明を、図示の実施の形態および実施例によって説明したが、本願発明は上記実施の形態や実施例によって限定されることなく、本願発明の技術的思想の範囲内で各種の変更が可能である。例えば本願発明は、PI制御、IP制御、位相進み・位相遅れ制御、ロバスト制御等、動特性を有するフィードバック制御全般に対して広く適用可能である。
また本願発明は、スティックスリップの防止とともに要求される目標精度に対する整定時間の短縮と、目標軌道に対する追従特性の改善とが可能になるために、精度が要求される半導体製造装置、電子線測長装置、電子線描画装置、DVDマスタリング装置に適用できる。また本発明に係る装置あるいは方法の導入によって、生産性の向上や、素子の微細化が期待できる。またその他にも、NC工作機、産業用ロボット等の、摩擦機構を有するほとんどの制御分野に適用でき、同様の作用効果が期待できる。
本発明は、制御量を目標値に一致させるようにフィードバック制御を行なう位置制御装置に広く利用可能であって、半導体製造用精密ステージ、NC工作機、産業用ロボット等の制御対象が摩擦機構を有するほとんどの位置制御装置に適用可能である。
PI型制御器を含む制御システムのブロック図である。 制御器の構成を示すブロック図である。 離散化実現の制御器としたときのシステム構成を示すブロック図である。 制御動作を示すフローチャートである。 制御動作を示すグラフである。 IP制御系から成る制御システムの構成を示すブロック図である。 離散化実現の制御器としたときのシステム構成のブロック図である。 同システムの動作を示すフローチャートである。 変形例に係るシステムの図7と同様のブロック図である。 ステージの位置決め装置のブロック図である。 非共振型超音波モータの動作原理を示す要部正面図である。 PI制御系の制御器を用いたときの精密ステージの位置と制御電圧の変化を示すグラフである。 PI制御系の制御器で目標値を変えたときの精密ステージの位置と制御電圧の変化を示すグラフである。 IP制御系の制御器を用いたときの精密ステージの位置と制御電圧の変化を示すグラフである。 従来の静止摩擦補償動作を示す制御システムのブロック図である。 同装置による位置と駆動力の変化を示すグラフである。 スティックスリップ現象を示すグラフである。
符号の説明
1 制御器
2 制御対象
3 コンパレータ
4 加算器
11 制御器
12 制御対象
13 コンパレータ
14 加算器
21、22 加算器
25 積分要素
26 比例要素
27 減算器
28 加算器
29 減算器
31 減算器
42 ステージ
43 リニアガイド
44 非共振型超音波モータ
45 コントローラ
46 リニアスケール
47 リニアエンコーダ
48 リミットセンサ
49 操作用パソコン
51、52 駆動脚
53 伸縮変形部
54 剪断変形部

Claims (9)

  1. 制御量と目標値との偏差に応じて、制御器によって制御対象をフィードバック制御して出力位置を目標値に一致させる位置制御装置において、
    制御量が誤差を含んだ状態で制御対象が静止したときに、該制御対象の静止摩擦力に相当する値と同じかそれよりも大きな値の制御入力を前記制御対象に入力する補償手段を設けたことを特徴とする位置制御装置。
  2. 制御量と目標値との偏差に応じて、制御器によって制御対象をフィードバック制御して出力位置を目標値に一致させる位置制御装置において、
    制御器が比例要素と積分要素とを含むPI制御器から構成され、
    制御量が誤差を含んだ状態で制御対象が静止したときに、前記積分器の出力をリセットするとともに、前記比例要素の出力に前記制御対象の静止摩擦力に相当する値を加えた制御入力を前記制御対象に入力する補償手段を設けたことを特徴とする位置制御装置。
  3. この位置制御装置が離散型の制御を行なうとともに、前記補償手段は誤差を含んだ状態で静止する条件が連続して成立した最初の1回目のみ補償動作を行なうことを特徴とする請求項2に記載の位置制御装置。
  4. 制御量と目標値との偏差に応じて、制御器によって制御対象をフィードバック制御して出力位置を目標値に一致させる位置制御装置において、
    制御器が積分要素と比例要素とを含むIP制御器から構成され、
    前記積分要素の出力と前記比例要素の出力の差分が前記制御対象に対する制御入力とされ、
    制御量が誤差を含んだ状態で制御対象が静止したときに、前記積分要素の出力と前記比例要素の出力とを一致させて差分を零とするとともに、前記制御対象の静止摩擦力に相当する値を前記制御対象に入力する補償手段を設けたことを特徴とする位置制御装置。
  5. この位置制御装置が離散型の制御を行なうとともに、前記補償手段は誤差を含んだ状態で静止する条件が連続して成立した最初の1回目のみ補償動作を行なうことを特徴とする請求項4に記載の位置制御装置。
  6. 積分要素の出力から比例要素の出力を減算する減算器を備え、前記積分要素の出力と前記比例要素の出力とが等しくなると、前記減算器の出力が零になるようにしたことを特徴とする請求項4に記載の位置制御装置。
  7. 制御量と目標値との偏差に応じて、制御器によって制御対象をフィードバック制御して出力位置を目標値に一致させる位置制御方法において、
    制御器として比例要素と積分要素とを含むPI制御器を用い、
    制御量が誤差を含んだ状態で制御対象が静止したときに、前記積分要素の出力をリセットするとともに、前記比例要素の出力に前記制御対象の静止摩擦力に相当する値を加えた制御入力を前記制御対象に入力することを特徴とする位置制御方法。
  8. 制御量と目標値との偏差に応じて、制御器によって制御対象をフィードバック制御して出力位置を目標値に一致させる位置制御方法において、
    制御器として積分要素と比例要素とを含むIP制御器を用い、
    前記積分要素の出力と前記比例要素の出力の差分が前記制御対象に対する制御入力とされ、
    制御量が誤差を含んだ状態で制御対象が静止したときに、前記積分要素の出力と前記比例要素の出力を一致させて差分を零とするとともに、前記制御対象の静止摩擦力に相当する値を前記制御対象に入力することを特徴とする位置制御方法。
  9. 積分要素の出力から比例要素の出力を減算器によって減算するようにし、制御対象が静止する条件が成立したら前記減算器の出力を目標偏差から減算して前記積分要素の出力と前記比例要素の出力とを等しくすることを特徴とする請求項8に記載の位置制御方法。
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