JP2006184700A - 定着装置 - Google Patents

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慎 深津
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【課題】 記録紙において発生する溶融トナー間の隙間、トナーの記録紙への染み込み、平滑度の低下に起因する画像濃度低下を防止するための定着装置を提供する。
【解決手段】 定着工程を2段階に分け、第1工程のNIP内におけるトナー貯蔵弾性率G’1に比べ、第2工程のNIP内におけるトナーの貯蔵弾性率G’2を高くし、そのときG’1を1×104<G’1<1×105の範囲内に、G’2を1×105<G’2<1×106の範囲内に設定し、且つ第2工程での圧力P2よりも第1工程での圧力P1を低くし、そのときP1をP1<1.0kgf/cm2、P2をP1<P2<1.5kgf/cm2の範囲内に設定することを特徴とする。
【選択図】 なし

Description

本発明は、電子写真方式による画像形成装置に用いられ、記録紙上のトナーを熱と圧力により定着する定着装置に関する。
図7は従来の電子写真方式によるインラインカラー画像形成装置である。画像形成部Pyにおいて像担持体である感光ドラム101上を一次帯電器102により一様に帯電した後、露光装置103により形成した潜像を現像装置104においてトナーによって可視化し、そのトナー像を1次転写ローラー106に一次転写バイアスを印加することにより中間転写ベルト108に一次転写する工程を画像形成部Pm、Pc、Pkにおいても繰返し、中間転写ベルト108上に4色のトナー像を重ね合わせて多重転写し、4色のトナー像は記録紙Pに一括して2次転写される。その後、記録紙Pは定着装置112まで搬送され、トナー画像が溶融、圧着されることにより出力画像を得る。また中間転写ベルト108、感光ドラム101上の転写残トナーはそれぞれクリーニング装置109,105によって清掃される。
このような画像形成装置における従来の定着装置112としては、トナーを溶融させるのに十分な温度を維持した加熱ローラー113と、該加熱ローラー113に圧接して圧接領域(=NIP部)を形成する加圧ローラー114から成り、記録紙を前記NIP部で挟持搬送する中で加熱・加圧することによって定着する定着装置が多用されている。この定着工程においてトナーは加熱され、十分に溶融粘度が下げられることにより、互いに結合し合い記録紙上を覆い、同時に加圧されることにより記録紙に圧着され、最終的な出力画像を得る(例えば特許文献1参照)。
出力画像における濃度はトナー自体の着色力の他、トナーの記録紙に対する被覆率が影響し、出力画像のトナー定着部において記録紙上を完全に被覆していない微小な非被覆部が多数存在すると、そこでは記録紙が着色されないために画像濃度が低下する。またトナー像表面の平滑度が低いと画像の光沢感が減少し、濃度が低下する。記録紙は無数の繊維が絡み合って形成されているため、表面には繊維の凹凸が存在し、特にその繊維の密集度が低く凹凸の粗い記録紙においてはトナーの非被覆部が発生しやすく、トナー像表面の平滑度が低下しやすいため、それにより本来トナーが持っている着色力に見合う濃度が得られていない。特に定着工程におけるトナーの溶融状態が最終的な出力画像の濃度を決定する大きな要因となっている。
特開2001−183886号公報 (第2−4項、第5図)
図3に熱と圧力により記録紙上のトナー像を定着する定着工程前後の記録紙の断面模式図を示す。Pは記録紙、Sは繊維の断面、Y、M、C、Kは4色の未定着トナー、Tは定着後のトナーである。記録紙の繊維の凹凸によりトナー同士が十分に結合できず、定着後もトナーが記録紙上を完全に覆うことができないためにトナー間に隙間が発生し、隙間部分では記録紙が着色されないため、本来トナーが持つ着色力に見合った画像濃度が得られない。
また、定着時にトナーが記録紙の繊維上から繊維間へ押しやられる(染み込む)ことによって記録紙の繊維の凹凸が露になってトナー像表面の平滑度が低下し、繊維上のトナー不足による着色力低下をまねき、画像濃度が低下する。
上記のトナー間の隙間の発生、トナーの記録紙への染み込み、トナー像表面の平滑度の低下といった現象は特に繊維の密集度が低く凹凸の粗い記録紙(例えば表面粗さRa=1.5〜2.5μm程度の普通紙等)を使用する場合において顕著に起こる。
本発明は、記録紙において発生する溶融トナー間の隙間、トナーの記録紙への染み込み、平滑度の低下に起因する画像濃度低下を防止するための定着装置を提供することを目的とする。
上記目的を達するため、本発明の定着装置は定着工程を2段階に分け、第1工程のNIP内におけるトナー貯蔵弾性率G’1に比べ、第2工程のNIP内におけるトナーの貯蔵弾性率G’2を高くし、そのときG’1を1×104<G’1<1×105の範囲内に、G’2を1×105<G’2<1×106の範囲内に設定し、且つ第2工程での圧力P2よりも第1工程での圧力P1を低くし、そのときP1をP1<1.0kgf/cm2、P2をP1<P2<1.5kgf/cm2の範囲内に設定することを特徴とする。
本発明によれば、定着を機能分離した2工程に分けて行い、第1工程で高温(低弾性率)・低圧、第2工程で低温(高弾性率)・高圧の定着を行うことで、トナー間の隙間の発生と記録紙繊維への染み込みを防ぎ、且つトナー像表面の平滑性を確保して画像濃度低下を防止できる。
以下、本発明の実施形態を説明する。
本発明は2つの定着工程においてNIP内到達温度を個別に最適化することでトナーの動的粘弾性値(貯蔵弾性率)が異なる状態で定着を行うことを特徴とし、また2つの定着工程においてNIP部の面圧力に差をつけることを特徴とするものである。
一般的にトナーの貯蔵弾性率G’は温度Tの関数G’(T)でガラス転移温度Tgよりも高温の定着可能な温度領域では温度が上昇するにつれて一様に減少する(図5)。したがってNIP内到達温度によりトナーの溶融状態における貯蔵弾性率G’の値を制御することができる。
図4は第1工程、第2工程それぞれを通過した後のトナーの溶融状態を記録紙断面方向から見た模式図である。第1工程においては高温T1で定着を行い、トナーの貯蔵弾性率G’1を十分に下げて溶融させ、そのとき圧力を低圧P1に設定することで、記録紙への染み込みを防止しながらトナー同士の隙間を無くし、第2工程においては第1工程に比べて低温T2、高圧P2で定着を行うことで、トナーの貯蔵弾性率G’2を過度に下げずトナーの記録紙への染み込みを防止しながら、且つトナー像表面の平滑性を確保することで画像濃度低下を防止する。
以下に動的粘弾性値、NIP内到達温度の測定法、面圧力の算出法について述べる。
(1)動的粘弾性測定
レオメトリック社RMS−800等の動的粘弾性測定装置を用いる。パラレルプレートテストフィクスチャーにサンプル約1gをプレート間に固定し(約110℃で数分加熱)、一方より62.8rad/secのねじり往復振動の歪みを与え、他方でこの歪みに対する応力を検出する。歪み率は自動とした(最大20%)。この状態で温度を上昇させ、粘弾性(貯蔵弾性率)の温度依存性の測定を行った。
(2)NIP内到達温度測定
記録紙とともに50μmのK型熱電対を定着装置に通し、随時温度をモニターし、NIP内部の通過時間に対する温度プロファイルを得た(図6)。
上記(1)、(2)によりトナーの貯蔵弾性率の温度依存性と定着NIP内部到達温度を明らかにすることで、2つの定着工程におけるNIP内部到達温度の設定により一意的にトナーの貯蔵弾性率を制御できるようにした。
(3)NIP部の面圧力の算出
未定着トナー像が載った記録紙を定着NIP部に一定時間挟持させ、挟持部と非挟持部で光沢度が異なることを利用してNIP幅を測定し、バネ荷重による総圧力とNIPの長手方向の長さからNIP部における面圧力を算出した。
<実施例1>
図1は本発明の実施例1による定着装置の構成図であり、2組のユニットを備え、第1のユニットはローラー内部に加熱源3を有した定着ローラー1aとそれに圧接し、圧接領域(NIP部)を形成する加圧ローラー2aから成り、第2のユニットは第1のユニットと同じ構成で紙搬送の下流に位置し、前記第1、第2ユニットの温度を独立に制御する温調手段を有する。
以下、各ユニットでのNIP内到達温度とトナーの貯蔵弾性率については図5、6に則して説明する。第1のユニットではトナーが溶融し、互いに結合しあうのに十分な貯蔵弾性率G’1(1×104〜1×105dyn/cm2)になるよう定着ローラーのNIP内到達温度はT1に維持され、NIP部の面圧力は貯蔵弾性率が低い状態にある記録紙上のトナーを記録紙の繊維間に押し込まないように軽圧P1(<1.0kgf/cm2)に設定される。
第2のユニットでは第1のユニットにおけるトナーの貯蔵弾性率G’1よりも高い値G’2(1×105〜1×106dyn/cm2>G’1)に保つために温度は低温T2(<T1)に維持され、NIP部の面圧力P2はP1よりも高圧(P1<P2<1.5kgf/cm2)の範囲内に設定される。
第1のユニットはトナーを十分に溶融させる機能をもつ。トナー像が転写された記録紙はまず第1のユニットに到達し、NIP内での温度が高温T1に設定されることによりトナーの貯蔵弾性率G’1は十分に下げられて溶融され、トナー同士の隙間が埋められ、軽圧P1で定着されるため、トナーは繊維上に残ったままで染み込みは起こらない。しかしこのままでは加圧不足によりトナー像表面の平滑度が低いために、光沢ムラが多く、高い濃度が得られない。
第2のユニットはトナー像表面の平滑度を上げる機能をもつ。第1のユニットで1回目の定着がなされた後、記録紙は続いて第2のユニットに到達し、2回目の定着が行われる。NIP内の温度は第1のユニットよりも低温T2に設定されているためトナーの貯蔵弾性率G’2は高い状態にあり、高圧P2によりトナー像表面の平滑度を向上させながらもトナーの染み込みは起こらない。
本発明の検証実験では記録紙は表面粗さRa=1.5〜2.5程度の普通紙に、重合トナー(Cyan)を載り量0.55g/cm2にそろえて未定着画像を形成し、従来の定着装置に通紙した場合と本実施例の定着装置に通紙した場合で定着後の画像の反射濃度、透過濃度を比較した結果、以下のようになった。
従来定着装置 :反射濃度1.50、透過濃度1.91
本発明の定着装置 :反射濃度1.60、透過濃度2.04
反射濃度はトナー画像表面の形状を反映し、透過濃度はトナーによる着色の度合いを反映する。つまり、課題であるトナー間の隙間が発生するとその部分は着色されないために透過濃度が低下し、またトナーの記録紙への染み込みが発生すると、表面平滑性が低下して反射濃度が低下する。本発明によってトナー間の隙間の発生とトナーの記録紙への染み込みを防止することにより反射濃度、透過濃度ともに上昇させることができた。
<実施例2>
図2は本発明の実施例2による定着装置の構成図である。第1工程はローラー内側に加熱源3を有した第1の定着ローラー1aとそれに対向して圧接された加圧ローラー2とから形成され、第2工程は第1工程よりも下流において第1の定着ローラー1aと同じ構成の第2の定着ローラー1bが該加圧ローラー2に圧接されることにより形成される。実施例1に比べてローラーを1本少なくできるため、装置の小型化を図ることが出来る。
上記の実施例ではローラーによる定着装置を例に挙げたが、第1、2工程における定着ユニットの構成はこれに限ったものではない。
本発明の実施例1における定着装置の断面図である。 本発明の実施例2における定着装置の断面図である。 従来の定着工程における記録紙上のトナー溶融過程の説明図である。 本発明の定着工程における記録紙上のトナー溶融過程の説明図である。 トナーの貯蔵弾性率の温度依存性の一例を示す図である。 定着装置のNIP内温度の測定結果の一例を示す図である。 従来のインラインカラー画像形成装置の構成図である。
符号の説明
1a,1b:定着ローラー
2,2a,2b:加圧ローラー
3:加熱源
101:感光ドラム
102:一次帯電器
103:露光装置
104:現像装置
105:感光ドラムクリーニング装置
106:一次転写ローラー
108:中間転写ベルト
109:中間転写ベルトクリーニング装置
112:定着装置
113:定着ローラー
114:加圧ローラー
P:記録紙
T:溶融トナー
Y:未定着イエロートナー
M:未定着マゼンタトナー
C:未定着シアントナー
K:未定着ブラックトナー

Claims (1)

  1. 記録紙上に転写されたトナー像を定着するための加熱手段を有する定着ローラと該定着ローラに圧接し、圧接領域(=NIP部)を形成する加圧ローラを有し、トナー像を担持する記録紙を前記NIP部で挟持搬送してトナー像を記録紙に定着する定着装置において、
    2段階の定着工程を有し、第1工程でのNIP内部における到達温度T1よりも第2工程でのNIP内部における到達温度T2を低くすることで、トナーの貯蔵弾性率を第1工程における値G’1よりも、第2工程における値G’2を高く設定し、そのときG’1を1×104<G’1<1×105の範囲内に、G’2を1×105<G’2<1×106の範囲内にすること特徴とし、
    且つ第2工程NIP部での面圧力P2よりも第1工程NIP部での面圧力P1を低く設定し、そのときP1をP1<1.0kgf/cm2、P2をP1<P2<1.5kgf/cm2の範囲内にすることを特徴とする定着装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012042944A (ja) * 2010-08-12 2012-03-01 Xerox Corp 当接予熱装置を含む定着システムとマーキング材料を下地に定着させる方法

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