JP2006184573A - 画像表示装置及び画像表示システム - Google Patents

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Abstract

【課題】観察方向に応じた任意の3次元画像を表示する。
【解決手段】オブジェクトを表示する画像表示装置10Bと、オブジェクトの画像を記憶する外部記憶装置30とを備えた画像表示システム40を提供する。画像表示装置10Bは、基準方位を設定する基準方位設定部11Bと、基準方位から相対方位を算出する相対方位算出部12Bと、相対方位情報を外部記憶装置30に送信するとともに、該相対方位情報に応じた画像情報を受信する端末装置20と、受信した画像情報を表示する画像表示部16Bとを備える。また、外部記憶装置30は、オブジェクトを複数の方位から観察したときに得られる画像を記憶する画像記憶部34と、画像を相対方位に応じて変換させる画像変換部35と、画像表示装置10Bから相対方位情報を受信するとともに、該相対方位情報に応じた画像情報を送信する外部通信部31とを備える。
【選択図】 図12

Description

本発明は、3次元画像を表示する画像表示装置及び画像表示システムに係り、特に、観察方向に応じた任意の3次元画像を表示し得る画像表示装置及び画像表示システムに関する。
近年、3次元画像を表示する技術として様々な方法が提案されている。その代表的な物としては、ホログラムが挙げられる。
ホログラムは、1μm以下の微細な回折パターンを基板の表面に施して波長レベルで光の回折を制御している。これにより、ホログラムを左右に傾けた際に、観察方向に応じたオブジェクト(観察対象)の画像を表示して、画像を3次元的に見えるようにしている。
例えば、各種ホログラムのうち、ホログラフィックステレオグラムは、被写体を異なる観察点から順次撮影することにより得られた多数の画像を原画として、これらを1枚のホログラム記録媒体に短冊状又はドット状の要素ホログラムとして順次記録することにより作成される。このホログラフィックステレオグラムにおける画質や作製プロセスの改善を目的とした提案は多数ある(例えば、特許文献1−3及び非特許文献1参照。)。
特開平5−53493号公報 特開平6−110370号公報 特開平9−113846号公報 辻内順平編著、「ホログラフィックディスプレイ」、産業図書
しかしながら、以上のような画像表示技術では、予めホログラムの基板表面に回折パターンを形成することにより、観察方向に応じたオブジェクトの画像を表示している。そのため、一旦作成した画像を変更できず、任意の3次元画像を表示できないものとなっている。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、観察方向に応じた任意の3次元画像を表示し得る画像表示装置及び画像表示システムを提供することを目的とする。
請求項1に対応する発明は、オブジェクトの画像を表示する画像表示装置において、複数の方位からそれぞれ観察されたオブジェクトを表す画像情報が記憶される画像記憶手段と、前記画像表示装置本体の基準方位を設定する基準方位設定手段と、前記画像表示装置本体の回転角度を検出する回転角度検出手段と、前記基準方位から前記回転角度だけ回転した相対方位を算出する相対方位算出手段と、前記相対方位に基づいて、前記画像記憶手段内から対応する画像情報を抽出する画像情報抽出手段と、前記抽出された画像情報を前記相対方位に基づいて、前記観察されたオブジェクトのアスペクト比を維持するように変換する画像変換手段と、前記変換された画像情報を表示する画像表示手段とを備えた画像表示装置である。
請求項2に対応する発明は、請求項1に対応する画像表示装置において、前記画像表示装置本体の基準位置を設定する基準位置設定手段と、前記画像表示装置本体の移動量を検出する移動量検出手段と、前記基準位置から前記移動量だけ移動した相対位置を算出する相対位置算出手段と、前記画像情報抽出手段により抽出される画像情報の領域を前記相対位置に応じて移動させる画像移動手段とを更に備えた画像表示装置である。
請求項3に対応する発明は、請求項2に対応する画像表示装置において、前記回転角度検出手段はジャイロからなり、前記移動量検出手段は加速度計からなり、前記相対位置算出手段は、前記加速度計により鉛直方位を識別し、測定される加速度のうち、重力加速度を除外し、残りの加速度に基づいて、前記相対位置を算出する画像表示装置である。
請求項4に対応する発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に対応する画像表示装置において、前記画像表示手段は、凸曲面形状に形成された表示部を備えた画像表示装置である。
請求項5に対応する発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に対応する画像表示装置において、前記画像表示手段は、変形可能なシート状の表示面を有するフレキシブルディスプレイからなる画像表示装置である。
請求項6に対応する発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に対応する画像表示装置において、前記画像表示手段は、円筒形状に形成された表示部を備えた画像表示装置である。
請求項7に対応する発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に対応する画像表示装置において、前記画像表示手段は、内部投影型ディスプレイからなる画像表示装置である。
請求項8に対応する発明は、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に対応する画像表示装置において、前記画像表示手段は、投影部と、前記投影部を収容するように中空の球形状に形成された表示部を備えた画像表示装置である。
請求項9に対応する発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に対応する画像表示装置において、前記画像表示手段は、カード形状に形成されている画像表示装置である。
請求項10に対応する発明は、オブジェクトの画像情報が記憶された記憶装置と、前記画像情報を表示する画像表示装置とを備えた画像表示システムにおいて、前記画像表示装置は、該画像表示装置本体の基準方位を設定する基準方位設定手段と、前記画像表示装置本体の回転角度を検出する回転角度検出手段と、前記基準方位から前記回転角度だけ回転した相対方位を算出する相対方位算出手段と、前記相対方位を示す相対方位情報を前記記憶装置に送信する相対方位送信手段と、該送信した相対方位情報に応じた画像情報を前記記憶装置から受信する画像情報受信手段と、前記受信した画像情報を表示する画像表示手段とを備え、前記記憶装置は、複数の方位からそれぞれ観察されたオブジェクトを表す画像情報が記憶される画像記憶手段と、前記画像表示装置から相対方位情報を受信する相対方位受信手段と、前記受信した相対方位情報に基づいて、前記画像記憶手段内の対応する画像情報を抽出する画像情報抽出手段と、前記抽出された画像情報を前記相対方位情報に基づいて、前記観察されたオブジェクトのアスペクト比を維持するように変換する画像変換手段と、前記変換された画像情報を前記画像表示装置に送信する画像情報送信手段と
を備えた画像表示システムである。
請求項11に対応する発明は、オブジェクトの画像情報が記憶された記憶装置と、前記画像情報を表示する画像表示装置とを備えた画像表示システムにおいて、前記画像表示装置は、該画像表示装置本体の基準位置を設定する基準位置設定手段と、前記画像表示装置本体の移動量を検出する移動量検出手段と、前記基準位置から前記移動量だけ移動した相対位置を算出する相対位置算出手段と、前記相対位置を示す相対位置情報を前記記憶装置に送信する相対位置送信手段と、該送信した相対位置情報に応じた画像情報を前記記憶装置から受信する画像情報受信手段と、前記受信した画像情報を表示する画像表示手段とを備え、前記記憶装置は、観察されたオブジェクトを表す画像情報が記憶される画像記憶手段と、前記画像表示装置から相対位置情報を受信する相対位置受信手段と、前記受信した相対位置情報に基づいて、前記画像記憶手段内の対応する領域の画像情報を抽出する画像情報抽出手段と、前記抽出された画像情報を前記画像表示装置に送信する画像情報送信手段とを備えた画像表示システムである。
請求項12に対応する発明は、請求項10に対応する画像表示システムにおいて、前記画像表示装置は、前記画像表示装置本体の基準位置を設定する基準位置設定手段と、前記画像表示装置本体の移動量を検出する移動量検出手段と、前記基準位置から前記移動量だけ移動した相対位置を算出する相対位置算出手段とを更に備え、前記記憶装置は、前記画像情報抽出手段により抽出される画像情報の領域を前記相対位置に応じて移動させる画像移動手段とを更に備えた画像表示システムである。
請求項13に対応する発明は、請求項12に対応する画像表示システムにおいて、前記回転角度検出手段はジャイロからなり、前記移動量検出手段は加速度計からなり、前記相対位置算出手段は、前記加速度計により鉛直方位を識別し、測定される加速度のうち、重力加速度を除外し、残りの加速度に基づいて、前記相対位置を算出する画像表示装置システムである。
請求項14に対応する発明は、請求項10乃至請求項13のいずれか1項に対応する画像表示システムに用いられる画像表示装置において、前記画像表示手段は、凸曲面形状に形成された表示部を備えた画像表示装置である。
請求項15に対応する発明は、請求項10乃至請求項14のいずれか1項に対応する画像表示システムに用いられる画像表示装置において、前記画像表示手段は、変形可能なシート状の表示面を有するフレキシブルディスプレイからなる画像表示装置である。
請求項16に対応する発明は、請求項10乃至請求項15のいずれか1項に対応する画像表示システムに用いられる画像表示装置において、前記画像表示手段は、円筒形状に形成された表示部を備えた画像表示装置である。
請求項17に対応する発明は、請求項10乃至請求項16のいずれか1項に対応する画像表示システムに用いられる画像表示装置において、前記画像表示手段は、内部投影型ディスプレイからなる画像表示装置である。
請求項18に対応する発明は、請求項10乃至請求項17のいずれか1項に対応する画像表示システムに用いられる画像表示装置において、前記画像表示手段は、投影部と、前記投影部を収容するように中空の球形状に形成された表示部を備えた画像表示装置である。
請求項19に対応する発明は、請求項10乃至請求項13のいずれか1項に対応する画像表示システムに用いられる画像表示装置において、前記画像表示手段は、加速度計あるいはジャイロを有したカード形状に形成されている画像表示装置である。
<作用>
従って、請求項1に対応する発明は、複数の方位からそれぞれ観察されたオブジェクトの画像情報が記憶される画像記憶手段を有し、画像表示装置本体の基準方位から回転した相対方位を算出し、相対方位により画像記憶手段から抽出した画像情報を相対方位に基づいて、予め観察されたオブジェクトの形状やアスペクト比を維持するように変換し画像を表示する構成により、観察方向に応じた任意の3次元画像を表示することができる。また、表示装置本体が傾いてもオブジェクトの大きさを維持しながら表示する構成のため、より実体に近い感覚を与えるようにオブジェクト画像を表示することができる。画像記憶手段内の画像情報をリアルタイムで抽出及び変換できるので、リアルタイムに3次元画像を表示する画像表示装置を提供することができる。
請求項2に対応する発明は、画像表示装置本体の基準位置を設定し、基準位置から移動した相対位置を算出し、画像を相対位置に応じて移動させる構成により、請求項1に対応する作用に加え、非常に広い面積に渡って情報が記憶されているにもかかわらず、その一部分のみを選択的に表示する画像表示装置を提供できる。
請求項3に対応する発明は、相対位置算出手段が、加速度計により測定される加速度から重力加速度を除外するので、請求項2に対応する作用に加え、高精度に相対位置を算出することができる。
請求項4,14に対応する発明は、画像表示手段が凸曲面形状に形成された表示部からなることから、請求項1〜3,10〜13に対応する作用に加え、円柱等に貼り付けたポスター等にも利用が可能な画像表示装置を提供することができる。
請求項5,15に対応する発明は、画像表示手段がフレキシブルディスプレイからなることから、請求項1〜4,10〜14に対応する作用に加え、新聞、雑誌、及び書籍等に利用することが可能な画像表示装置を提供することができる。例えば、フレキシブルディスプレイを円筒形に変形させることで、多方向から観察することが可能な形状のディスプレイが得られる。画像変換演算を切り替えることで、平面状および円筒状のディスプレイとしての使用が可能となる。
請求項6,16に対応する発明は、画像表示手段が円筒形状に形成された表示部からなることから、請求項1〜5,10〜15に対応する作用に加え、円柱等に貼り付けたポスター等にも利用が可能な画像表示装置を提供することができる。
請求項7,17に対応する発明は、画像表示手段が内部投影型ディスプレイからなることから、請求項1〜6,10〜16に対応する作用に加え、全方位観測が可能な画像表示装置を提供することができる。
請求項8,18に対応する発明は、画像表示手段が投影部と投影部を包む球形状の表示部からなることから、請求項1〜7,10〜17に対応する作用に加え、全方位観測が可能な画像表示装置を提供することができる。
請求項9,19に対応する発明は、画像表示手段がカード形状であることから、請求項1〜3,10〜13に対応する作用に加え、携帯利用が容易な画像表示装置を提供することができる。
請求項10に対応する発明は、画像表示装置が、基準方位設定手段、回転角度検出手段、相対方位算出手段、相対方位送信手段、画像情報受信手段及び画像表示手段を備え、記憶装置が、画像記憶手段、画像抽出手段、相対方位受信手段、画像変換手段及び画像情報送信手段を備えた構成により、大容量の画像情報を外部の記憶装置に記憶し、相対方位情報及び画像情報の送受信を介して、画像表示装置に任意の3次元画像を観察方向に応じて表示することができる。このため、画像表示装置を小型化することができ、携帯型画像表示装置を提供できる。また、画像記憶手段内の画像情報をリアルタイムで抽出、変換及び送信できるので、リアルタイムに3次元画像を表示する画像表示システムを提供することができる。また、表示装置本体が傾いてもオブジェクトの大きさを維持しながら表示する構成のため、より実体に近い感覚を与えるようにオブジェクト画像を表示することができる。
請求項11に対応する発明は、画像表示装置が、基準位置設定手段、移動量検出手段、相対位置算出手段、相対位置送信手段、画像情報受信手段及び画像表示手段を備え、記憶装置が、画像記憶手段、相対位置受信手段、画像抽出手段及び画像情報送信手段を備えた構成により、大容量の画像情報を外部の記憶装置に記憶し、相対位置情報及び画像情報の送受信を介して、画像表示装置に任意の3次元画像を観察位置に応じて表示することができる。このため、画像表示装置を小型化することができ、携帯型画像表示装置を提供できる。また、画像記憶手段内の画像情報をリアルタイムで抽出、変換及び送信できるので、リアルタイムに3次元画像を表示する画像表示システムを提供することができる。
請求項12に対応する発明は、画像表示装置が、基準位置設定手段、移動量検出手段及び相対位置算出手段とを更に備え、記憶装置が、表示される画像情報の領域を相対位置に応じて移動させる画像移動手段とを更に備えた構成により、請求項10に対応する作用に加え、非常に広い面積に渡って情報が記憶されているにもかかわらず、その一部分のみを選択的に表示する画像表示システムを提供できる。
請求項13に対応する発明は、相対位置算出手段が、加速度計により測定される加速度から重力加速度を除外するので、請求項12に対応する作用に加え、高精度に相対位置を算出することができる。
以上説明したように、本発明によれば、観察方向に応じた任意の3次元画像を表示できる画像表示装置及び画像表示システムを提供することができる。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
図1は第1の実施形態に係る画像表示装置を示す模式図であり、図2は外観の一例を示した図である。
この画像表示装置10Aは、基準方位設定部11A、相対方位算出部12A、画像抽出部13A、画像記憶部14A、画像変換部15A、画像表示部16Aおよび制御部17A(図示せず)を備えている。
基準方位設定部11Aは、画像表示装置10Aの基準方位を設定し、設定した基準方位情報を相対方位算出部12Aに送出するものである。ここでは、基準方位設定ボタン11Sが押下された場合に、ディスプレイ16Sの法線の方位を基準方位として設定する。
相対方位算出部12Aは、基準方位設定部11Aが送出した基準方位情報を受けると、画像表示装置10Aの相対方位を連続的に算出し、得られた相対方位情報を画像抽出部13Aに送出するものである。
相対方位は、3軸ジャイロセンサー(以下、ジャイロともいう)を用いて算出する。このジャイロは、角速度検出デバイス(回転角度検出手段)であり、例えば回転運動をする物質を組込み、コリオリ力に代表される回転に抗する力が相対的に働く事で、回転量を検出する。なお、ジャイロには、光の直進性を利用したレーザを用いるジャイロ、水晶振動子の振動面の慣性を利用したジャイロ等がある。
具体的な相対方位の算出方法は、オイラー角法など様々な方法があり、リアルタイムで実行する観点から、計算しやすい方法によって相対方位を表現することが好ましい。例えば、ディスプレイ16Sから見た観察者50の方位は、図3に示すように、3つの回転方向P1,P2,P3を指定して表現することができる。P1およびP2により観察者50の方位を指定し、P3により観察者50の両眼に対するディスプレイとのなす角を指定する。例えば、ここでP1はディスプレイ中心からの法線(垂線)となす角である。また、ディスプレイ16Sの回転の3軸を用いて表現する場合は、図4に示すように、画像表示装置10Aの3軸Q1,Q2,Q3を指定して表現する。なお、Q1とQ2軸だけを指定して用が足りるような場合は、2軸のジャイロセンサーを組み込むだけでよい。
画像抽出部13Aは、相対方位算出部12Aが送出した相対方位情報を受けると、この相対方位情報に応じたオブジェクトXの画像情報を画像記憶部14Aから抽出し、得られた画像情報及び相対方位情報を画像変換部15Aに送出するものである。ここで、オブジェクトXは、複数の観察方位から観察可能な対象であれば、任意のものが適用可能であり、例えば平面的なもの又は立体的なもののいずれでもよい。オブジェクトXの画像情報は、プログラミング作業及び/又はデジタルカメラ撮影などのように、任意の方法により準備可能となっている。
画像記憶部14Aは、オブジェクトXを複数の方位から観察したときに得られる画像情報を記憶しておくものである。
なお、本発明において、「複数の方位からそれぞれ観察されたオブジェクトを表す画像情報」とは、複数の2次元画像データによって構成されている必要は無い。表示対象を3次元的に定義したオブジェクトデータから構成され、それを元に、指示された観察者の観察方位に従い随時演算によって、ある方向から観察されるときに生成される画像も含む。すなわち、複数の画像情報が2次元的な数値データの配列データとして記録されている必要はなく、複数の方位から観察されたオブジェクトの画像を生成する為の情報が記録されていればよい。近年、コンピューターグラフィックスによってオブジェクトを3次元的に定義しておき、任意の方位から観察したときの観察画像を生成する技術が発達している。このような技術を用いて表示する画像情報を本発明は除外しない。また、これらオブジェクトならびにオブジェクトを表す画像情報は随時変更されていてもよく、連続的に更新させれば、観察者に動画として画像を提供できる。
画像変換部15Aは、画像抽出部13Aが送出した画像情報及び相対方位情報を受けると、この画像情報を相対方位情報に応じてオブジェクトを観察する際にその画像が歪まないように観察者にとってアスペクト比を維持するように変換する。また、変換した画像情報を画像表示部16Aに送出するものである。
なお、本発明において、アスペクト比を維持するとは、オブジェクトの観察者の視覚により認識させたい画像を、画像表示手段の回転や移動の前後で少なくとも幾何学的に相似の関係になるように表示画像を連続的に変換することである。すなわち、画像表示手段の回転や移動による歪みを生じなくすることを指す。
また、画像変換はディスプレイ16Sの傾斜に応じて、画像情報の横及び縦の幅を拡大する変換処理を行う。例えば、図5(A)に示すように、観察者50が90度の傾斜方向からディスプレイ16Sを観察した場合、図5(B)に示すように、ディスプレイ50に図形X1の画像が表示されたとする。これを、図6(A)に示すように、観察者50がt度の傾斜方向からディスプレイ16Sを観察する場合には、図6(B)に示すように、画像変換部15Aは、ディスプレイ16Sに表示されている図形X1の画像を縦長にした画像X2に変換する。このような画像変換により、観察者50は、t度の傾斜方向から見える画像X2を、図5(B)に示すような、垂直方向から見た場合に観察するのと同じアスペクト比でひずみなく観察することができる。
画像表示部16Aは、画像変換部15Aにより変換された画像を表示するものであり、ここでは平面型ディスプレイ16Sを使用している。
制御部17Aは、基準方位設定部11A、相対方位算出部12A、画像抽出部13A、画像記憶部14A、画像変換部15A、画像表示部16Aにおける情報の授受を制御するものである。
次に、以上のように構成された画像表示装置10Aの動作を図7〜図10を用いて説明する。
前提として、画像記憶部14Aには、AとCの文字が描かれた円筒形のオブジェクトAを複数の方位から観察したときに得られる画像が記憶されているものとする(図7(A))。
始めに、画像表示装置10Aは、観察者50の操作により、電源がオンにされる。これにより、初期状態の画像が平面型ディスプレイ16Sに表示される。ここでは、初期状態の画像は、高さがHで横幅がLの円筒形オブジェクトAの左右の端にAとCの文字が半分ずつ表示された画像A1である(図7(B))。
続いて、画像表示装置10Aは、観察者50により基準方位設定ボタン11Sが押下操作され、ディスプレイ16Sの法線の方位が基準方位として設定される。
次に、図8(A)に示すように、画像表示装置10Aの左側を手前に、右側を奥にt1度だけ回転させると、相対方位算出部12Aは、基準方位から円筒形オブジェクトAの中心軸を中心にマイナスt1度だけ回転された方位を相対方位として算出する。
続いて、画像抽出部13Aは、相対方位算出部12Aが送出した相対方位情報を受けると、相対方位情報に応じたオブジェクトAの画像情報を画像記憶部14Aから抽出する。ここでは、オブジェクトAの画像情報は、円筒形オブジェクトの中心にAの文字が表示された画像情報A2が抽出される。しかる後、画像抽出部13Aは、得られた画像情報及び相対方位情報を画像変換部15Aに送出する。
次に、画像変換部15Aは、この画像情報を相対方位情報に応じて変換する。すなわち、画像表示装置10Aの回転に応じて、画像情報の横幅を変化させている。具体的には、ディスプレイ16Sに表示された際に、静止した観察者50が表示された画像を観察した時に正しいアスペクト比でオブジェクト画像を認識できるようにするために、L/cos(t1)の横方向拡大を行う。
続いて、画像表示部16Aは、画像変換部14Aにより横方向拡大された画像情報を表示する(図8(B))。
ここで、この画像情報を、画像表示装置10Aの中心軸からt1度だけ回転された方向から見ると、観察者50は高さがHで横幅がLの円筒形オブジェクトAの中心にAの文字が表示された画像A2を観察することができる。(図8(C))。
すなわち、観察者50は、t1度の傾斜方向からディスプレイ16Sを観察しても、図7(A)に示すような、初期状態のオブジェクトA1と同じ形状と大きさの円筒形オブジェクトA2を観察することができる。
また、同様にして、画像表示装置10Aの右側を手前に、左側を奥にt2度だけ回転させると、ディスプレイ16Sには、L/cos(t1)の横方向拡大された画像が表示される(図9(A),(B))。そのため、観察者50は、この画像表示装置10Aを回転させる前の位置で観察すると、高さがHで横幅がLの円筒形オブジェクトAの中心にCの文字が表示された画像A3を観察することができる(図9(C))。
さらに同様にして、画像表示装置10Aの上側を手前に、下側を奥にt3度だけ傾斜させると、画像抽出部において、3次元的に定義されたオブジェクトを斜め上方から観察したときに観察されるはずの画像情報が生成される。
この際、3次元オブジェクトを先に観察した方向とは異なる方向から観察することにより、HはH’に変わり、さらに、抽出した画像は、画像表示装置が観察者に対する傾斜に従って、ディスプレイ16Sに、高さH´を1/cos(t3)倍引き伸ばした画像A4に変化されて表示される(図10(A),(B))。そのため、観察者50は、この画像表示装置10Aを傾斜させる前の位置で観察すると、高さがHで横幅がLの円筒形オブジェクトの中心にAの文字が表示された画像を観察することができる(図10(C))。
上述したように本実施形態によれば、オブジェクトAを複数の方位から観察したときに得られる画像を記憶する画像記憶部14Aと、画像表示装置10Aの基準方位を設定する基準方位設定部11Aと、基準方位から画像表示装置10Aの相対方位を算出する相対方位算出部12Aと、画像を相対方位に応じて変換させる画像変換部15Aと、画像を表示する画像表示部16Aとを備えた構成により、観察方向に応じた任意の3次元画像を表示することができる。また、画像記憶部14A内の画像情報をリアルタイムで抽出及び変換できるので、リアルタイムに3次元画像を表示する画像表示装置10Aを提供することができる。
また、本実施形態においては、3次元で定義されるオブジェクトを例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば文書のように2次元で定義されるオブジェクトであってもよい。この場合、少なくとも一つの方位から観察されたオブジェクトを表す画像情報があればよく、最初に抽出された画像情報を以後は相対方位に応じて文字のアスペクト比が維持されて観察されるように変換するだけでよい。これにより、ディスプレイ16Sに表示される2次元オブジェクトは傾斜による画像の歪みが緩和されるので、電子ペーパーを机上で水平に使用する際などに読みやすくする効果があり有用である。
また、本実施形態においては、初期の基準方位あるいは表示画像をあらかじめ決めているが、ディスプレイ16Sを傾斜させた位置で基準方位設定ボタン11Sを押下することによって、傾斜させた位置の方位を基準方位に設定できる。これにより、ディスプレイ16Sを観察する際の基準となる表示画像を変更できる。
なお、傾斜位置を基準方位とした場合、画像変換は、前述した拡大変換の他に、縮小変換が必要となる。理由は、相対方位が基準方位よりも正面方向(ディスプレイ16Sの法線の方位)に近いときには、画像情報を縮小する必要が生じるからである。
さらに、位置を移動する場合も同様の表示をすることが可能である。すなわち、一旦ディスプレイ16Sを観察者50の前面左側に移送させた状態で基準方位設定ボタンを押下すると、観察者50に対して左位置が初期位置として入力される。ここで、ディスプレイ16Sを正面に戻した場合、被表示オブジェクトAに相対的に右位置を、ディスプレイ16Sを観察者50が正面に移動する際に表示されるように制御可能である。
なお、本実施形態においては、基準方位設定ボタン11Sが押下されると基準方位が設定されるが、これに限らず、基準方位設定ボタン11Sが押下されている間は基準方位が設定されないように変形してもよい。
なお、本発明に使用される画像表示方法として、液晶とバックライトを使用した透過型ディスプレイや、反射型液晶ディスプレイなどを自由に選定できる。ただし、画像表示面が観察者から斜めに観察される事を前提にしているため、観察方位に従って画像の色調や明暗が左右されない方法を採用することが望ましい。特に、自発光型ディスプレイであるプラズマディスプレイやエレクトロルミネッセンスを利用したELディスプレイの採用が好ましい。
<第2の実施形態>
図11は本発明の第2の実施形態に係る画像表示システムを示す模式図であり、図12は概念を示した図である。なお、既に説明した部分と同一部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する。以下の各実施形態も同様にして重複した説明を省略する。
この画像表示システム40は、画像表示装置10B、端末装置20、外部記憶装置30を備えている。本実施形態に係る画像表示システム40は、第1の実施形態に係る画像表示装置10Aの画像抽出部13A、画像記憶部14A、画像変換部15Aを分離して、外部記憶装置30にそれぞれ画像抽出部33、画像記憶部34、画像変換部35として格納したものである。なお、画像表示装置10B及び端末装置20とは、単一の装置として設けてもよい。
画像表示装置10Bは、基準方位設定部11B、相対方位算出部12B、画像表示部16Bおよび制御部17B(図示せず)を備えている。
基準方位設定部11Bは、画像表示装置10Bの基準方位を設定し、設定した基準方位情報を相対方位算出部12Bに送出するものである。ここでは、基準方位設定ボタン11Tが押下された場合に、ディスプレイ16Tの法線の方位を基準方位として設定する。
相対方位算出部12Bは、基準方位設定部11Bが送出した基準方位情報を受けとり、画像表示装置10Bの相対方位を算出し、算出した相対方位情報を端末通信部21に送出するものである。他の機能は第1の実施形態における相対方位算出部12と同様である。
画像表示部16Bは、一時記憶部22により記憶された画像を表示するものであり、ここではカード形状のディスプレイ16Tを使用している。なお、ディスプレイ16Tは両面が表示可能であってもよく、片面だけが表示可能であっても良い。カード形状は、特に大きさが30cm四方以下、更に好ましくは15cm×10cmの手帳型より小型であり、10cm×8cm×厚さ5mm以下のものであることが好ましい。操作者が容易に手中にて回転傾動可能でさらに持ち運びが容易であるからである。
制御部17Bは、基準方位設定部11B、相対方位算出部12B、画像表示部16Bにおける情報の授受を制御するものである。
端末装置20は、端末通信部21、一時記憶部22、端末制御部23(図示せず)を備え、画像表示装置10Bにコネクタ等を介して電気的に接続された携帯端末装置である。
端末通信部21は、相対方位算出部12Bが送出した相対方位情報を受けると、この相対方位情報を外部通信部31に送信している。また、外部通信部31から受信した画像情報を一時記憶部22に送出する。
一時記憶部22は、メモリ及び管理機能からなり、主には、端末通信部21が送出した画像情報を記憶するものであり、使用頻度が高い画像情報を優先的に記憶する管理機能を有している。この管理機能は、必要に応じて、記憶した画像情報をディスプレイ16Bに表示させるための転送機能をも有している。
端末制御部23は、端末通信部21、一時記憶部22における情報の授受を制御するものである。
外部記憶装置30は、外部通信部31、画像抽出部33、画像記憶部34、画像変換部35、外部制御部36(図示せず)を備えている。
外部通信部31は、端末通信部21から相対方位情報を受信し、この相対方位情報を画像抽出部33に送出するものである。また、画像変換部35が送出した画像情報を受けると、この画像情報を端末通信部21に送信するものである。
画像抽出部33は、外部通信部31が送出した相対方位情報を受けると、この相対方位情報に応じたオブジェクトBの画像情報を画像記憶部34から抽出して、抽出した画像情報及び相対方位情報を画像変換部35に送出するものである。
画像記憶部34は、オブジェクトBを複数の方位からそれぞれ観察したときに得られる画像情報を記憶しておくものである。もしくは、複数の方位から観察した時に得られる画像情報を生成する3次元的に定義されたオブジェクトの画像情報を記憶しておくものである。また当然、記憶した画像情報を常時更新することが可能である。
画像変換部35は、画像抽出部33が送出した画像情報を受けると、この画像情報を相対方位情報に応じてオブジェクトの大きさを維持するように変換し、変換した画像情報を外部通信部31に送出するものである。画像変換の内容は前述した通りである。
次に、以上のように構成された画像表示システムの動作を図13のフローチャートを用いて説明する。
前提として、画像記憶部34に、オブジェクトBを複数の方位から観察したときに得られる画像を記憶する。この場合、記録される画像情報は、複数の方位からの画像をもとに3次元座標とその色情報に合成変換されて圧縮されることで、メモリの制約を軽減できるとともに、なめらかな画像表示が可能になる。
始めに、画像表示装置10Bは、観察者50の操作により、電源がオンにされる。これにより、画像表示装置10Bは予め設定した初期状態の画像を表示する。
続いて、画像表示装置10Bは、観察者50の操作により、基準方位設定ボタン11Tが押下されると、ディスプレイ16Bの法線の方位を基準方位として設定する(S1)。
次に、画像表示装置10Bが回転されると、相対方位算出部12Bは、基準方位からオブジェクトBの回転された方位を相対方位として算出し、得られた相対方位情報を端末通信部21に送出する。(S2,S3)。
次に、端末通信部21は、受け取った相対方位情報を一時記憶部22に送出する。
続いて、一時記憶部22は、相対方位情報に応じた画像情報の有無を判定し(S4)、有のとき、該当する画像情報をディスプレイ16Tに表示させる(S10)。
一方、ステップS4の判定の結果、無のとき、一時記憶部22は、画像情報の送信要求の送信指示を端末通信部21に出力する。端末通信部21は、相対方位情報と共に、該当するオブジェクトBの画像情報の送信要求を外部通信部31に送信する(S6)。
続いて、外部通信部31は、端末通信部21からのオブジェクトBの画像情報の送信要求を受信すると、相対方位情報を画像抽出部33に送出する。
次に、画像抽出部33は、この相対方位情報に応じたオブジェクトBの画像情報を画像記憶部34から抽出し、抽出した画像情報及び相対方位情報を画像変換部35に送出する(S7)。
画像変換部35は、この画像情報を相対方位情報に応じて変換し、得られたの画像情報を外部通信部31へ送出する(S8)。
外部通信部31は、変換されたオブジェクトBの画像情報を、端末通信部21へ送信する(S9)。
端末通信部21は、受信したオブジェクトBの画像情報を、一時記憶部22に記憶する。
一時記憶部22は、記憶された画像情報をディスプレイ16Tに表示させる(S10)。
以上の動作を、画像表示装置10Bが方位を変化させるたびに繰り返すことにより、3次元画像を表示する。
上述したように本実施形態によれば、画像表示装置10Bおよび端末装置20側に基準方位設定部11B、相対方位算出部12B、端末通信部21、及びディスプレイ16Bを配置し、外部記憶装置30側に、画像記憶部33、画像変換部34及び外部通信部31を配置した構成により、大容量の画像情報を外部記憶装置30に記憶し、通信装置20による画像情報の通信を介して、画像表示装置10に任意の3次元画像を観察方向に応じて表示することができる。このため、画像表示装置10を小型化することができ、携帯型画像表示装置を提供できる。また、画像記憶部33内の画像情報をリアルタイムで抽出、変換及び送信でき、リアルタイムに3次元画像を表示する画像表示システム40を提供することができる。
また、前述同様に、表示装置本体が傾いても、オブジェクトが回転して観察されるとともに、ディスプレイ面の回転や傾斜による画像の歪みを補正し、アスペクト比を維持して表示する構成のため、より実体に近い感覚を与えるようにオブジェクト画像を表示できる。
また、画像表示部16Bがカード形状のディスプレイ16Tであることから、携帯利用が容易な画像表示装置を提供することができる。
さらに、一時記憶部22は、使用頻度が高い画像情報を優先的に記憶する機能を有しているので、画像表示装置10Bの相対方位が変化するたびに外部記憶装置30に送信要求するのではなく、必要な画像情報だけを外部記憶装置30に送信要求すれば足りる。例えば、オブジェクトBの観察方向が、図14(A)から図14(B)のように、横方向からt4度だけ上方向に変化した場合に、オブジェクトの全画像情報B1のうち、オブジェクトBの頂上部分を描く一部の画像情報B2だけ送信要求すれば足りることになる。このように、端末装置20は、使用頻度が高い画像情報を一時記憶部22に記憶し、不足分の画像情報のみを送信要求するので、外部記憶装置30との通信量を減らすことができ、結果として高速通信を可能としている。
なお、本実施形態に係る画像表示装置10Bは、ディスプレイ16Tと一体的にジャイロセンサーを備えたことにより、装置自体の方位を常時認識することで、結果的に観察者50の相対方位情報を認識している。このため、例えば立ち状態で画像表示装置10Bを手中にて保持すればよく、制御用マウス等の別装置を保持する必要がない。そのため、直感的な操作が可能となり、制御後は引き続き3次元オブジェクトの観察や2次元情報の提供が可能となる。
<第3の実施形態>
図15は第3の実施形態に係る画像表示装置を示す模式図である。
本実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、相対方位だけでなく、相対位置も算出するものである。ここでは、動作についての説明は省略し、構造の違いを主に述べる。
この画像表示装置10Cは、基準位置設定部11C、相対位置算出部12C、画像抽出部13C、画像記憶部14C、画像変換部15C、画像表示部16Cおよび制御部17Cを備えている。
基準位置設定部11Cは、第1の実施形態における基準方位設定部11Aの機能に加え、基準方位設定ボタン11Uが押下された場合に、ディスプレイ16Uの位置を基準位置として設定する。
相対位置算出部12Cは、第1の実施形態における相対方位算出部12Aの機能に加え、画像表示装置10Cの相対位置を算出し、算出した相対位置情報を画像記憶部13Cに送出するものである。相対位置は、少なくとも1軸加速度計、好ましくは3軸加速度計を用いて算出する。
なお、相対位置を算出する際には、操作者が画像表示装置10Cに印加する加速度と、地球上で印加される重力加速度とを識別して分離している。具体的には、ジャイロセンサーにより画像表示装置の鉛直方位からの傾斜方位を把握し、鉛直方位を特定することで重力加速度を識別分離する。そして、3軸加速度計により3軸の加速度を検知し、求めた加速度を時間で積分して速度を算出し、更にその時間積分によって位置の変化(移動量)を求めている。相対位置は、基準位置から移動量だけ移動した位置として得られる。なお、重力加速度の識別分離は、加速度計の出力の平均処理によって行っても良い。また、この分離方法としては、様々な方法が考えられており、ここではこれ以上の説明を要しない。
上述したように本実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加え、画像表示装置10Cの基準位置を設定する基準位置設定部11Cと、基準位置から画像表示装置10Cの相対位置を算出する相対位置算出部12Cと、画像を相対位置に応じて変換させる画像変換部15Cとを更に備えた構成により、画像表示部16Cで一度に表示可能な面積に比べ、非常に広い面積に渡って情報が記憶されているにもかかわらず、その一部分のみを選択的に表示する画像表示装置を提供できる。すなわち、選択的に画像表示装置10Cの画像表示部16Cの精細度を発揮して表示することができる。
例えば、図16に示すように、画像記憶部14Cには非常に広い面積に渡って画像情報Cが記憶されているとする。この場合、ディスプレイ16Uは、画像情報Cの一部分である画像情報C1しか表示することができない(図17)。しかし、本実施形態に係る画像表示装置10Cでは、選択的に画像情報を表示することが可能であるので、画像情報Cの他の一部分の画像情報C2を表示することができる(図18)。すなわち、非常に広い面積に渡って情報が記憶されているにもかかわらず、その一部分のみを選択的に表示する画像表示装置を提供できる。
なお、本実施形態においては、第1の実施形態に係る画像表示装置10Aの機能拡張したものであるが、第2の実施形態に係る画像表示装置10Bを同様にして機能拡張しても良いことはいうまでもない。
<第4の実施形態>
図19は本発明の第4の実施形態に係る画像表示装置の外観を示す図である。
本実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、画像表示部16Dを球形ディスプレイ16Fとしたものである。動作については第1の実施形態と同様であるので、ここでは、主に構造の違いについて説明する。
この画像表示装置10Dは、中空の球形ディスプレイ16Fの球殻を形成する半透明の透過型スクリーンからなる投影幕16F1と、球殻内部に収容され、球殻内壁に投影幕16F1に画像を投影する画像投影部16F2と、画像投影部16F2の駆動ローラー16F3、相対方位算出部12D、端末装置20を備えている。なお、駆動ローラー部16F3は、ジャイロを内蔵する相対方位算出部12Dの検出結果に従って、画像投影部16F2を常に球殻上の観察者方位に向けるための稼動ローラーである。
上述したように本実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加え、画像表示部16Dが球形表示面からなることから、投影幕16F1を回転させるに従ってオブジェクトの全方位観測が可能な画像表示装置を提供することができる。また、画像表示部16Dは、内部の投影部から外表面のスクリーンに画像を投影する内部投影型ディスプレイでもある。
さらに、本実施形態においては、投影幕16F1に表示される画像は、観察者50から見て、正しい形状に表示されるための画像変換を行っても良い。この画像変換では、画像表示部16が球形の場合に、常に同じ歪みを修正する。これは、画像投影部16F2の前面に必要なレンズ等の光学的手段を配置して実現すれば良い。また、画像変換部15Dを用いた情報処理手段と合わせて、観察者が球面を観察する際に、アスペクト比の正しい映像の投影を実現する。なお、光学的手段としては、凹レンズ等を用いることができる。
また、本実施形態においては、光学的な方法によって画像を投影幕16F1に投影しているが、球殻に電気泳動法によってディスプレイ表示面を形成して直接的に球表面に画像を表示させてもよい。その際、球の姿勢を検知する機構や、必要であれば外部との通信機構を持ち合わせる場合をも本発明は包含する。
さらに、本実施形態においては、観察者の初期の相対位置を設定するボタンが図示されていないが、球殻上に感圧ボタン等を設けたり、あるいは無線によって相対位置を指示することも可能である。
さらに、球表面を感圧フィルムで被うことで、球殻が床面に設置された際に圧力を感じる方位を鉛直方向として認識させるとともに、常に上方から観察することを前提とすることで、3次元オブジェクトの表示装置を実現できる。床面を転がす事で鉛直方位を認識し、ジャイロと加速度計とで観察者の相対方位を認識させれば、前記の例と同様に、表示面の移動を考慮にいれた画像表示装置を提供することができる。そのため、例えば幼児でも操作可能であり、玩具又は教材としても実施できる。
なお、本実施形態においては、第1の実施形態に係る画像表示装置10Aの機能拡張したものであるが、第2の実施形態に係る画像表示装置10Bを同様にして機能拡張しても良いことはいうまでもない。
<第5の実施形態>
図20は本発明の第5の実施形態に係る画像表示装置の外観を示す図である。
本実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、画像表示部16Eをフレキシブルディスプレイ16Wとしたものである。動作については第1の実施形態と同様であるので、ここでは、主に構造の違いについて説明する。
フレキシブルディスプレイ16Wは、変形可能なシート状の表示面を有し、例えば湾曲あるいは屈曲されても画像を表示可能な電子ペーパー等に使用される表示デバイスである。例えば、電気泳動型のディスプレイを用いる事が望ましい。
また、エレクトロルミネッセンスを用いたELディスプレイと呼ばれる表示装置も適している。この表示装置によれば、屈曲可能な表示面を構成でき、さらに、画像の色調や明暗が観察する方向によって影響されにくい画像表示装置を構成できる。 このフレキシブルディスプレイ16Wは、両端に電極を備えれば、両電極が接合したときの電流を検出して湾曲又は屈曲状態の有無を検知でき、もって、円筒形に丸めた湾曲状態と平板状態とで画像変換を切替制御することも可能である(図19(B))。
また、携帯が容易となるだけでなく、広い角度で観察することが可能となる。この場合も、観察される方位を画像表示装置10Eが認識しており、ジャイロあるいは加速度計の出力情報に応じて、表示画像を制御変換している。なお、円筒形に丸めた場合、湾曲あるいは屈曲の角度は、フレキシブルディスプレイ16Wの寸法から分かるので、予め設定した屈曲角度又は湾曲角度に基づいて、表示面の端部側を拡大するように画像の歪みを修正することができる。
上述したように本実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加え、画像表示部16Eがフレキシブルディスプレイ16Wからなることから、屈曲されても、文字画像等を観察者50に歪み無く観察させることができ、新聞、雑誌、及び書籍等に利用することが可能な画像表示装置を提供することができる。例えば、フレキシブルディスプレイ16Wを円筒形に変形させることで、多方向から観察することが可能な形状のディスプレイが得られる。画像変換演算を切り替えることで、平面状および円筒状のディスプレイとしての使用が可能となる。
また、本実施形態では、観察者が円筒ディスプレイあるいは円筒化されたディスプレイを、円筒の中心線を回転中心に回転させるに従って、異なる映像を観察者に提供できる。その好ましい例は、3次元的に定義された画像を円筒に表示するものである。例えば、人物を被表示オブジェクトとする場合、円筒ディスプレイを回転させるに従って、観察者に面した円筒表示面に人物の回転する状態が映し出される。また、円筒ディスプレイの回転角と観察者からみた被表示オブジェクトの回転角度が同じか近傍に設定されるとさらに好ましい。なお、観察者が1人の場合には、円筒の半分の側面にのみ表示を行えば良い。
また、フレキシブルディスプレイ16Wは、例えば円筒表示面等の凸曲面形状に形成された表示部とすることもでき、風力又はモータの駆動力で回転する円柱等に貼り付けた広告やポスター等にも利用できる。一方、平面型ディスプレイでは、画像表示面と観察方位が平行になる場合、実質的に画像を提供できなくなる。
このような場合、円筒形状にディスプレイ16Wを形成することにより、ディスプレイの回転に応じて、回転するオブジェクトの画像を表示することができる。そのため、特に人物などの3次元オブジェクト表示に有効である。
ところで、円筒形のフレキシブルディスプレイに画像を表示する場合には、例えば図21に示すように、画像表示面の部分毎に異なる変化率で画像を変化させる。ここで、図21(A)は円筒化されたフレキシブルディスプレイの外観図を示し、図21(B)は上面図を示している。
画像変換は、観察者の視覚に認識させたい画像X1およびX2について、オブジェクトの仮想の表示面と観察者の視点とを結ぶ直線と、円筒形の表示面との交点Y1及びY2にその画像を構成するように変換する。このような画像変換により、図22(A)に示すように、円筒形のフレキシブルディスプレイには円筒面に沿って拡大された人物画像の表示は、観察者の視覚には、図22(B)に示すように、通常の人物画像として認識される。この変換は簡単な幾何計算から求めることができることは明らかである。なお、図21(B)に示すように、視点と逆側の円筒面の領域(太線で描かれた部分R)は、観察者から観察できない為に表示する必要は無く、表示エネルギーの節約が可能である。
なお、本実施形態においては、第1の実施形態に係る画像表示装置10Aの機能拡張したものであるが、第2の実施形態に係る画像表示装置10Bを同様にして機能拡張しても良いことはいうまでもない。さらに、第1又は第2の実施形態の相対方位算出部12A,12Bを観察者側に配置するように変形してもよく、この変形例によれば、観察者の移動に応じて表示画像を変換することができる。
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る画像表示装置を示す模式図である。 同実施形態に係る画像表示装置は外観の一例を示した図である。 同実施形態における相対方位の算出方法を説明するための図である。 同実施形態における相対方位の算出方法を説明するための図である。 同実施形態における画像変換の方法を説明するための図である。 同実施形態における画像変換の方法を説明するための図である。 同実施形態に係る画像表示装置の動作を説明するための図である。 同実施形態に係る画像表示装置の動作を説明するための図である。 同実施形態に係る画像表示装置の動作を説明するための図である。 同実施形態に係る画像表示装置の動作を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像表示システムを示す模式図である。 同実施形態に係る画像表示装置の概念を示す図である。 同実施形態に係る画像表示装置の動作を説明するためのフローチャートである。 同実施形態における画像変換の方法を説明するための図である。 本発明の第3の実施形態に係る画像表示装置を示す模式図である。 同実施形態に係る画像表示装置の動作を説明するための図である。 同実施形態に係る画像表示装置の動作を説明するための図である。 同実施形態に係る画像表示装置の動作を説明するための図である。 本発明の第4の実施形態に係る画像表示装置の外観を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る画像表示装置の外観を示す図である。 同実施形態に係る円筒化されたフレキシブルディスプレイを示す図である。 同実施形態に係る変換された画像を示す図である。
符号の説明
10A〜E・・・画像表示装置、11A,B,D,E・・・基準方位設定部、11C・・・基準位置設定部、11S〜U・・・基準方位設定ボタン、12A,B,D,E・・・相対方位算出部、12C・・・相対位置算出部、13A,C〜E・・・画像抽出部、14A,C〜E・・・画像記憶部、15A,C〜E・・・画像変換部、16A〜E・・・画像表示部、16S・・・平面型ディスプレイ、16T・・・カード型ディスプレイ、16U・・・ディスプレイ、16F・・・球形ディスプレイ、16F1・・・投影幕、16F2・・・画像投影部、16F3・・・駆動ローラー、16W・・・フレキシブルディスプレイ、17A,C〜E・・・制御部、20・・・端末装置、21・・・端末通信部、22・・・一時記憶部、23・・・端末制御部、30・・・外部記憶装置、31・・・外部通信部、33・・・画像抽出部、34・・・画像記憶部、35・・・画像変換部、36・・・外部制御部、40・・・画像表示システム、50・・・観察者。

Claims (19)

  1. オブジェクトの画像を表示する画像表示装置において、
    複数の方位からそれぞれ観察されたオブジェクトを表す画像情報が記憶される画像記憶手段と、
    前記画像表示装置本体の基準方位を設定する基準方位設定手段と、
    前記画像表示装置本体の回転角度を検出する回転角度検出手段と、
    前記基準方位から前記回転角度だけ回転した相対方位を算出する相対方位算出手段と、
    前記相対方位に基づいて、前記画像記憶手段内から対応する画像情報を抽出する画像情報抽出手段と、
    前記抽出された画像情報を前記相対方位に基づいて、前記観察されたオブジェクトのアスペクト比を維持するように変換する画像変換手段と、
    前記変換された画像情報を表示する画像表示手段と
    を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  2. 請求項1に記載の画像表示装置において、
    前記画像表示装置本体の基準位置を設定する基準位置設定手段と、
    前記画像表示装置本体の移動量を検出する移動量検出手段と、
    前記基準位置から前記移動量だけ移動した相対位置を算出する相対位置算出手段と、
    前記画像情報抽出手段により抽出される画像情報の領域を前記相対位置に応じて移動させる画像移動手段と
    を更に備えたことを特徴とする画像表示装置。
  3. 請求項2に記載の画像表示装置において、
    前記回転角度検出手段はジャイロからなり、
    前記移動量検出手段は加速度計からなり、
    前記相対位置算出手段は、前記加速度計により鉛直方位を識別し、測定される加速度のうち、重力加速度を除外し、残りの加速度に基づいて、前記相対位置を算出することを特徴とする画像表示装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像表示装置において、
    前記画像表示手段は、凸曲面形状に形成された表示部を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の画像表示装置において、
    前記画像表示手段は、変形可能なシート状の表示面を有するフレキシブルディスプレイからなることを特徴とする画像表示装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像表示装置において、
    前記画像表示手段は、円筒形状に形成された表示部を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の画像表示装置において、
    前記画像表示手段は、内部投影型ディスプレイからなることを特徴とする画像表示装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の画像表示装置において、
    前記画像表示手段は、投影部と、前記投影部を収容するように中空の球形状に形成された表示部を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  9. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像表示装置において、
    前記画像表示手段は、カード形状に形成されていることを特徴とする画像表示装置。
  10. オブジェクトの画像情報が記憶された記憶装置と、
    前記画像情報を表示する画像表示装置と
    を備えた画像表示システムにおいて、
    前記画像表示装置は、
    該画像表示装置本体の基準方位を設定する基準方位設定手段と、
    前記画像表示装置本体の回転角度を検出する回転角度検出手段と、
    前記基準方位から前記回転角度だけ回転した相対方位を算出する相対方位算出手段と、
    前記相対方位を示す相対方位情報を前記記憶装置に送信する相対方位送信手段と、
    該送信した相対方位情報に応じた画像情報を前記記憶装置から受信する画像情報受信手段と、
    前記受信した画像情報を表示する画像表示手段と
    を備え、
    前記記憶装置は、
    複数の方位からそれぞれ観察されたオブジェクトを表す画像情報が記憶される画像記憶手段と、
    前記画像表示装置から相対方位情報を受信する相対方位受信手段と、
    前記受信した相対方位情報に基づいて、前記画像記憶手段内の対応する画像情報を抽出する画像情報抽出手段と、
    前記抽出された画像情報を前記相対方位情報に基づいて、前記観察されたオブジェクトのアスペクト比を維持するように変換する画像変換手段と、
    前記変換された画像情報を前記画像表示装置に送信する画像情報送信手段と
    を備えたことを特徴とする画像表示システム。
  11. オブジェクトの画像情報が記憶された記憶装置と、
    前記画像情報を表示する画像表示装置と
    を備えた画像表示システムにおいて、
    前記画像表示装置は、
    該画像表示装置本体の基準位置を設定する基準位置設定手段と、
    前記画像表示装置本体の移動量を検出する移動量検出手段と、
    前記基準位置から前記移動量だけ移動した相対位置を算出する相対位置算出手段と、
    前記相対位置を示す相対位置情報を前記記憶装置に送信する相対位置送信手段と、
    該送信した相対位置情報に応じた画像情報を前記記憶装置から受信する画像情報受信手段と、
    前記受信した画像情報を表示する画像表示手段と
    を備え、
    前記記憶装置は、
    観察されたオブジェクトを表す画像情報が記憶される画像記憶手段と、
    前記画像表示装置から相対位置情報を受信する相対位置受信手段と、
    前記受信した相対位置情報に基づいて、前記画像記憶手段内の対応する領域の画像情報を抽出する画像情報抽出手段と、
    前記抽出された画像情報を前記画像表示装置に送信する画像情報送信手段と
    を備えたことを特徴とする画像表示システム。
  12. 請求項10に記載の画像表示システムにおいて、
    前記画像表示装置は、
    前記画像表示装置本体の基準位置を設定する基準位置設定手段と、
    前記画像表示装置本体の移動量を検出する移動量検出手段と、
    前記基準位置から前記移動量だけ移動した相対位置を算出する相対位置算出手段と
    を更に備え、
    前記記憶装置は、前記画像情報抽出手段により抽出される画像情報の領域を前記相対位置に応じて移動させる画像移動手段と
    を更に備えたことを特徴とする画像表示システム。
  13. 請求項12に記載の画像表示システムにおいて、
    前記回転角度検出手段はジャイロからなり、
    前記移動量検出手段は加速度計からなり、
    前記相対位置算出手段は、前記加速度計により鉛直方位を識別し、測定される加速度のうち、重力加速度を除外し、残りの加速度に基づいて、前記相対位置を算出することを特徴とする画像表示装置システム。
  14. 請求項10乃至請求項13のいずれか1項に記載の画像表示システムに用いられる画像表示装置において、
    前記画像表示手段は、凸曲面形状に形成された表示部を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  15. 請求項10乃至請求項14のいずれか1項に記載の画像表示システムに用いられる画像表示装置において、
    前記画像表示手段は、変形可能なシート状の表示面を有するフレキシブルディスプレイからなることを特徴とする画像表示装置。
  16. 請求項10乃至請求項15のいずれか1項に記載の画像表示システムに用いられる画像表示装置において、
    前記画像表示手段は、円筒形状に形成された表示部を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  17. 請求項10乃至請求項16のいずれか1項に記載の画像表示システムに用いられる画像表示装置において、
    前記画像表示手段は、内部投影型ディスプレイからなることを特徴とする画像表示装置。
  18. 請求項10乃至請求項17のいずれか1項に記載の画像表示システムに用いられる画像表示装置において、
    前記画像表示手段は、投影部と、前記投影部を収容するように中空の球形状に形成された表示部を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  19. 請求項10乃至請求項13のいずれか1項に記載の画像表示システムに用いられる画像表示装置において、
    前記画像表示手段は、加速度計あるいはジャイロを有したカード形状に形成されていることを特徴とする画像表示装置。
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