JP2006184339A - 光モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】ファイバスタブを有するレセプタクルタイプの光モジュールや更に雑音特性を改善した光モジュールにおいて、接着固定されている光ファイバの半田実装時の熱影響による飛び出し、引き込みを防止する。
【解決手段】レセプタクル8は、フェルール1aの内孔2aに光ファイバ2を固定してなるファイバスタブ1が固定部材3の貫通孔にその先端部と後端部を露出するように固定される。ファイバスタブ1の先端部にはスリーブ4を嵌め込み、スリーブ4の飛び出し防止のためのカバー部5が圧入固定される。そして、予め基板に半田付け可能な、レンズ25と、光素子22を有するステム23とを一体化した筐体24からなる光モジュール21に設けられたガイド孔24aに、ファイバスタブ1の後端部を挿入するように構成することで、ファイバスタブ1に熱ダメージを与えることなく、光モジュール1の半田実装を可能にする。
【選択図】図1
【解決手段】レセプタクル8は、フェルール1aの内孔2aに光ファイバ2を固定してなるファイバスタブ1が固定部材3の貫通孔にその先端部と後端部を露出するように固定される。ファイバスタブ1の先端部にはスリーブ4を嵌め込み、スリーブ4の飛び出し防止のためのカバー部5が圧入固定される。そして、予め基板に半田付け可能な、レンズ25と、光素子22を有するステム23とを一体化した筐体24からなる光モジュール21に設けられたガイド孔24aに、ファイバスタブ1の後端部を挿入するように構成することで、ファイバスタブ1に熱ダメージを与えることなく、光モジュール1の半田実装を可能にする。
【選択図】図1
Description
本発明は、光通信用モジュール等に使用される光モジュールに関するものである。
光信号を電気信号に変換するための光モジュールは、半導体レーザーやフォトダイオード等の光素子をケース内に収納し、レンズ等を介して、光ファイバに光信号を導入または導出するような構造となっている。この様な光モジュールのうちコネクタを接続するようにした光モジュールを図4に示す。図4に示すレセプタクル型の光モジュール10は光レセプタクル8に光デバイス21を備えるとともに、もう一方にプラグフェルール6を接続するものである。
上記、図4に示した光レセプタクル8は、ステンレス鋼の母材を切削加工もしくは射出成形した固定部材3の内径に、ファイバ2を接着固定したファイバスタブ1の後端部を圧入により固定され、ファイバスタブ1の先端部をセラミック等からなる割スリットの入ったスリーブ4により把持し、スリーブ4の抜け防止の為、ステンレス鋼の母材を切削加工もしくは射出成形したカバー部5を固定部材3の内径にて接着または圧入固定して構成されている。
近年、インターネット等の普及に伴い、データ通信においても光伝送が一般的になり、そのキーデバイスである光通信用送受信器は高速化と、小型化、低コスト化を同時に実現することが求められている。この光通信用送受信器の小型化に伴い、使用される光ファイバも送信用受信用が対になった2芯の光コネクタを用いて勘合させる光レセプタクルタイプが一般的となった。
このとき、図5の様に送信用の光レセプタクル8aと受信用の光レセプタクル8bをハウジング31で固定されるが、静電気や外部電磁波等が金属の光レセプタクル8a、8bから光デバイスに伝わり、外部雑音を拾ってしまう問題が発生した。
そこで参考特許文献1で説明されている図6に示すような光レセプタクル8が考案された。図6の光レセプタクル8はジルコニア、アルミナ等のセラミック材料からなる円筒状の貫通孔に石英ガラス等からなる光ファイバ2を挿入固定して得られたファイバスタブ1を固定部材3に圧入により固定し、他端を割スリーブ4の内孔に挿入するとともに、モジュールを取り付けるフランジと一体化した樹脂成形とした割スリーブ1の抜け防止のためのカバー部5が固定部材2の外周にある勘合ツメにより、嵌め込み固定することによって構成されている。これはモジュールを取り付けるフランジと一体成形されているカバー部5が樹脂である為、雑音特性が改善されていることが報告されている。
特開2001−66468号公報
しかしながら、従来の図4に示された光モジュール10や、雑音特性を改善した図6に示された従来の光モジュール10を実装するときは、ステム23の電気配線であるリードを回路基板の配線パターンに対して平行方向での重ね合わせ、又はスルーホールへの挿入後に半田固定する。ここで、光デバイス21と光レセプタクル8は高精度な位置決めが必要であるため、光レセプタクルは予め光デバイスに対して位置決め固定されて一体型とする必要があった。また、上記半田固定は半田の溶融する加熱条件下での作業となっていつため、この熱がステム23を介して光レセプタクルに伝達されていた。そのため、光レセプタクル8のファイバスタブ1に挿入されている光ファイバ2は接着剤により固定されていることから、高温にさられることで接着剤が変質して光ファイバ2が飛び出したり、引っ込んだりして光コネクタ側のプラグフェルール6との接続損失が大きくなるなどの問題が発生する。従って光モジュール10の回路基板への半田固定は半田ごてによる局所過熱により数秒の間で実施する必要があるため、手作業で熟練が必要な作業となっていた。また、前記光モジュール10の組み立ては更なる低価格化が要求されており、コストの削減が必須となっていた。
フェルールの内孔で光ファイバを保持してなるファイバスタブと、貫通孔を有し、該貫通孔に前記ファイバスタブの先端部および後端部を露出させながら固定する固定部材と、前記ファイバスタブの先端部を保持するスリーブと、ガイド穴を有し、かつ該ガイド穴で前記ファイバスタブの後端部を保持するとともに前記ファイバスタブの後端面に対向する位置にレンズを設けた筐体と、光素子を有するとともに、該筐体の蓋体となるステムとからなることを特徴とする。
また、前記ファイバスタブの後端部側の前記固定部材の端面に絶縁膜を形成したことを特徴とする。
また、前記絶縁膜に電波吸収剤を含有させたことを特徴とする。
また、前記ファイバスタブの後端部側の前記固定部材の端面と前記筺体との間に空隙を設け、前記ファイバスタブの後端部を前記ガイド穴で保持したことを特徴とする。
本発明の光モジュールによれば、光レセプタクルから露出して突出したファイバスタブの後端部が光デバイスを構成する筐体が有するガイド穴で高精度かつ簡易に位置決めすることが可能であるため、従来の光モジュールの様にあらかじめ光レセプタクルを光デバイスに固定する必要がなく、光デバイスを基板に半田実装させたあと、光レセプタクルを簡易に固定することが可能であるので、半田実装時の熱ダメージを光レセプタクル内のファイバスタブに与えることがなく、光ファイバを固定している接着剤が変質して光ファイバが飛び出したり、引っ込んだりせずに光コネクタのプラグフェルールとの接続損失を発生させることが無い。
また、光レセプタクルは、光デバイスを基板に固定した後に該光デバイスに固定することができるため、光デバイスの固定を高温の熱工程に入れることが可能となり、自動の半田実装装置による組み立て効率の改善が可能となり低コスト化が可能となる。
さらには、外部電磁波が光レセプタクルを通じて、光デバイスに対して雑音を発生させてしまうことや、静電破壊してしまうことのない雑音特性に優れた光モジュールを提供できる。
以下、本発明の実施の形態を図面にもとづいて説明する。
図1は、本発明の光モジュールの一実施例の形態を示す断面図である。光モジュール10は、光レセプタクル8と光デバイス21とから構成されている。
まず、光レセプタクル8の構成について説明する。フェルール1aの内孔2aに光ファイバ2を挿入し接着固定してなるファイバスタブ1が、金属の固定部材3の貫通孔にファイバスタブ1の先端部と後端部が露出するように固定する。次に、固定部材3から露出したファイバスタブ1の先端部にスリーブ4を嵌め込み、さらに、スリーブ4の飛び出し防止のために、カバー部5が固定部材3に圧入固定されている。そして、上述したように、光デバイス21が設置される側に位置するファイバスタブ1の後端部も固定部材3から露出させるように形成することにより、光レセプタクル8を作製できる。なお、光デバイス21が設置される側の固定部材3の端面3aに絶縁膜3bを形成してもよい。
次に、光デバイス21の構成について説明する。固定部材3から露出したファイバスタブ1の後端部を精密に保持する為のガイド穴24aを有するとともに、ファイバスタブ1の後端面に対向する位置にレンズ25を設け、かつ該レンズ25を介して、固定部材3に当てついた位置にて光結合が得られるように、光素子22が取り付けられたステム23と一体型の筐体24から光デバイスが構成されている。なお、レンズ25は、光素子22が取り付けられたステム23に対して気密封止の状態で調整固定されている。
そして、光レセプタクル8の固定部材3から露出したファイバスタブ1の後端部を、光デバイス21が有するガイド穴24aに挿入するとともに、固定部材3の端面3aと筺体24とを当て付けて樹脂にて接着固定することにより、本発明の光モジュール10を作製することができる。
ここで、ファイバスタブ1を構成するフェルール1aはステンレス、りん青銅等の金属、エポキシ、液晶ポリマー等のプラスチックス、アルミナ、ジルコニア等のセラミックスからなり、特にジルコニアセラミックで形成することが好ましい。具体的には、ZrO2を主成分とし、Y2O3、CaO、MgO、CeO2、Dy2O3などの少なくとも一種を安定化剤として含み、正方晶の結晶を主体とする部分安定化ジルコニアセラミックスを用いることが好ましく、このような部分安定化ジルコニアセラミックスは、優れた耐摩耗性を有するとともに、適度に弾性変形することから、圧入によって固定部材3に固定する際に有利である。
そして、フェルール1aの加工方法としては、例えば、フェルール1aをジルコニアセラミックスから形成する場合、先ず、予め射出成形、プレス成形、押出成形等の所定の成形法によってフェルール2となる円柱状もしくは直方体形状の成形体を得た後、該成形体を1300〜1500℃で焼成し、所定の寸法に切削加工または研磨加工を施す。なお、成形体に切削加工等によって予め所定の形状を形成しておき、その後焼成を行ってもよい。このようにして作製されたフェルール1aの内孔2aに光ファイバ2が挿通され、エポキシ系の接着剤は注射器等により光ファイバ2に沿って注入され、フェルール1aの両端面と光ファイバ2との間にメニスカスが生じる程度まで塗布する。このとき、接着剤内に含まれた気泡は接着硬化後にファイバスタブ1内に膨らんで光ファイバ2を圧迫してクラックを発生させる可能性があるため、遠心分離器等により脱泡作業をした接着剤を使用することが望ましい。その後接着剤硬化のため適切な温度にて加熱硬化される。フェルール1aの両端から突出した光ファイバ2はメニスカス端部をダイヤモンドカッター等で傷付けて割り、ファイバスタブ1の端面は、片方は光コネクタとの接続損失を低減させるため曲率半径5〜30mm程度の曲面状に、他方の端面はLD等の光デバイス21から出射された光が光ファイバ3の端面で反射して光デバイス21に戻る反射光を防止するため4〜10°程度の傾斜面に、それぞれ鏡面研磨されている。また、ファイバスタブ1はプラグフェルール10の脱着の繰り返しや、接続時に掛かり続けるプラグフェルール6側のバネ圧により加重が掛かるため、十分な固定強度が必要である。このため、ファイバスタブ1は固定部材3に十分な圧入または接着、または圧入と接着を併用する固定方法にすることでこれを達成することができる。固定部材3は、主には耐腐食性と溶接性を考慮してステンレスが用いられ、場合によっては固定部材3の端面3aには絶縁膜3bとしてアルミナやSi02の厚膜を真空蒸着により形成したり、樹脂皮膜を形成したものを使用する。
また、スリーブ4はジルコニア、アルミナ、銅などの材料から形成されている。主には耐摩耗性を考慮して、ジルコニアなどのセラミックス材料からなることが多い。その加工方法としては、例えばジルコニアなどのセラミックス材料で形成する場合、予め射出成形、プレス成形、押出成形等の所定の成形法によってスリーブ4となる円筒状もしくは円柱状の成形体を得、その後、該成形体を1300〜1500℃で焼成し、所定の寸法に切削加工または研磨加工を施して形成する。また、スリーブ4の内径の表面粗さは挿入性を考慮して、算術平均粗さ(Ra)0.2μm以下が望ましく、ファイバスタブ1の外径とスリーブ4の内径公差は低い接続損失を得るため±1μm以下が望ましく、スリーブ4の内径寸法はファイバスタブ1を確実に保持するために、0.98N以上の挿入力になるよう設計することが望ましい。
カバー部5は耐腐食性と溶接性を考慮してステンレスを用いたり、サージ対策が必要な光モジュール10においては絶縁体のプラスチック、ジルコニア、アルミナなどが用いられ、固定部材3に対して圧入または接着剤などで固定される。
光デバイス21は、レーザーダイオードやフォトダイオードなどの半導体の光素子22が鉄やコバールに金メッキを施したステム23にAuSn等により半田固定され、レンズ25が固定された筺体24の端部を位置決め調整固定する。このとき光素子22の経年劣化を防ぐために、ステム23と筐体24を溶接または半田により気密封止して一体型とすることが望ましい。
光モジュール10として光結合を取る必要があるが、筐体24にはファイバスタブ1の外径に対して2μm程度大きいガイド穴24aが開いており、これに対して光レセプタクル8のファイバスタブ1を挿入すると筐体24が固定部材3に当接した位置にて位置決めされ、このファイバスタブ1へ光結合するように、ボールレンズや非球面レンズが低融点ガラスや半田等でガイド穴に対して位置決め気密固定されている。そして光素子22との光結合のためにあらかじめレンズの集光位置に光素子22の高さを合わせたステム23と筐体24を光軸垂直方向に調整しながら、溶接または半田により気密固定をする。
この方法により、従来はレンズ25と光素子22との位置決め調整固定をした後、ファイバスタブ1を位置決め調整固定する2度の手間をかけたのに対して、本発明においては筐体24だけを位置決め調整固定すれば、光レセプタクル8の固定はガイド穴24aにはめ込むだけでよく調整固定する必要がなく、工程削減をすることが可能となっている。
ここで筐体24はレンズとの固定のためレンズとの熱膨張差の小さい材料でかつ、溶接性のよい材料がよく、例えばFe:Ni=1:1を用いて防錆の為にNiメッキ処理等されたものや、SUS430等を使用することが望ましい。光レセプタクル8と光デバイス21の固定においては、光レセプタクル8の固定部材3から露出したファイバスタブ1の後端部を光デバイス21を構成する筐体24が有するガイド穴24aに挿入し、固定部材3の端面3aと光デバイス21の筐体24を突き当てることで位置決めして熱膨張係数の小さい絶縁樹脂で固定する。なお、固定部材3から露出させるファイバスタブ1の後端部の長さは、ファイバスタブ1の先端部をスリーブ4で固定するとともに、ファイバスタブ1の後端部をガイド穴24aで固定できる程度確保すればいいので、ファイバスタブ1の全長の10分の1以上であればよい。但し、ファイバスタブ1の後端部の面取り長さと、ガイド穴24aの縁の面取り長さはそのファイバスタブ後端部の長さの3分の1以下に抑え、少なくとも残りのファイバスタブ後端部の長さの3分の1にて位置決め部を確保する必要がある。
さらに、フェルール1aをセラミックスで形成すれば、図2に示すように、ファイバスタブ1の後端部側の固定部材3の端面3aに絶縁膜3bを形成することが望ましい。これにより、光レセプタクル8と光デバイス21との絶縁がとれるため、光レセプタクル8や光デバイス21の一方で静電気が発生しても、他の一方の部材に静電気が導通するのを防止することができる。なお、絶縁膜3bの厚みは、1mm以下とし、モジュールの全寸に大きな影響を与えないようにすることが望ましい。
さらに、絶縁膜3bにフェライト磁性粉末等の電波吸収剤を含有させることが望ましい。これにより、光レセプタクル8からの電磁ノイズの更なる低減が可能となる。
一方で、フェルール1aをセラミックスで形成すれば、図3に示すように、ファイバスタブ1の後端部側の固定部材3の端面3aと筺体24との間に空隙9を設け、ファイバスタブ1の後端部をガイド穴24で保持することが望ましい。これにより、上述したような絶縁膜3aを形成しなくても、上記絶縁対策を施すことができる。ここで、空隙9の大きさは、1mm以下とし、光モジュールの全寸に大きな影響を与えないようにすることが望ましい。なお空隙9を設ける場合は、ファイバスタブ1の後端部は光デバイス21のガイド穴24aに対して、絶縁樹脂で接着固定されている。
また、絶縁対策の必要のない光モジュール10の場合は固定部材3に絶縁膜を付ける必要はなく溶接性のよいステンレスとし、筐体24を溶接により固定してもよい。
また、光デバイス21のガイド穴24aはできるだけ高精度な穴加工が望ましいが、位置決め再現性が実現できればよいため、例えばガイド穴24aがファイバスタブ1より十分大きくても、ガイド穴24aと垂直に穴またはネジ穴をあけておき、ファイバスタブ1の後端部をピンまたはネジでガイド穴24aに対して片寄せして固定する方法をとることで達成可能であり、筐体24のステム23への調整固定やレセプタクル8と光デバイス21の固定自体もピンまたはネジ止めにより可能である。この様に、光レセプタクル8を構成する固定部材3からファイバスタブ1の後端部を露出させ、該ファイバスタブ1の後端部光デバイス21のガイド穴24aにて位置決め可能な構成とすることで、光の入出力を確認しながらのアクティブアライメントをする箇所を筐体24と光素子22が実装されたステム23の位置決め調整固定のみとすることで組み立て簡易化を図れるため、低コスト化が可能となり、かつ、レセプタクル8と光デバイス21が電気的に絶縁されていることにより、光レセプタクル8を通じて、金属のハウジングへ漏れ、受信用光モジュール10に対して雑音を発生させてしまうことや、送信側や受信側の光レセプタクル7が外部の電磁波や静電気により、外部雑音を拾ってしまい、信号不良やサージ劣化することを防止することが可能となる。
以上の様に本発明では光レセプタクル8を後から簡易に接続固定するだけで良い構造となるため、ハウジング31に対してレセプタクル8をあらかじめ固定しておき、後から基板に実装した光デバイス21と嵌め合わせて固定する方法がとれるため、ファイバスタブ1に熱ダメージを与えることが無く、接着剤で固定されている光ファイバ2の飛び出しや引き込みの発生を防止できるだけでなく、光デバイス21の固定を高温の熱工程に入れることもできるため、自動の半田実装装置による組み立て効率の改善が可能となり低コスト化が可能となる。
本発明の実施例を以下で説明する。
先ず、本発明の光モジュールを作製するにあたり、図2に示す光レセプタクル8を作製した。なお光レセプタクル8に接続される光コネクタはLCコネクタとした。
ファイバスタブ1を構成する円筒状フェルール1aはジルコニアからなり、押し出し成形によって円筒状のセラミックス成形体を得て焼成工程で焼き固め、切削加工を行うことで外径Φ1.249、長さ4.05mmのフェルールを作製した。
上記で得られた円筒状フェルール1aの貫通孔に光ファイバ2を挿入接着固定し、フェルール1aの先端部を曲率半径20mm程度の曲面に鏡面研磨し、反対側をLD等の光デバイス21から出射された光が、光ファイバ2の先端部で反射して光デバイス21に戻る反射光を防止するため、8°の傾斜面に鏡面研磨を施し、同様に、フェルール1aの後端部も8°の傾斜面に鏡面研磨を施すことによりファイバスタブ1を作製した。
また、防錆性、溶接性に優れたSUS304の固定部材3の端面3aにはあらかじめポリイミドの樹脂膜を塗布し加熱硬化させて形成しておき、ファイバスタブ1を圧力センサ付きハンドプレスにて十分な加重を確認しつつ固定部材3に圧入した。このとき、このサンプルにてファイバスタブ1が固定部材端面から飛び出した後の固定位置付近での圧入強度は100N程度あった。
従って、それ以下の加重であればファイバスタブ1が動くことが無いため、プラグフェルール7による押し圧や着脱時の衝撃に対して十分強度があることが明白である。
次に、割スリーブ4は外径Φ1.69、長さ5mmのジルコニアセラミックス製のものを用い、ファイバスタブ1の先端部に挿入した。そして、SUS304のカバー部5を固定部材3に圧入固定し、光レセプタクル8とすることができた。
次に図1に示す光デバイス21を作製した。鉄に金メッキを施したステム23にInPのフォトダイオードの光素子22をAUSn半田にて実装した後、電圧をかけて受光できるよう駆動した。フェルールの径より2μmだけ大きいガイド穴24aをあけたSUS430の筐体24には、ボール形状のレンズ25をはめ込み低融点ガラスにより気密封止固定した後、光レセプタクル8に光ファイバーコードのプラグフェルール6を挿入した。次に、ファイバスタブ1を光レセプタクル8を構成する固定部材3から、ファイバスタブ1の後端部が1mm露出するように固定部材3に固定し、前記レンズ25を実装した筐体24のガイド穴24aに挿入し治具により仮固定した。このとき、光ファイバーコードの他端には光源が接続されており、光ファイバーコードのプラグフェルール6からは光出力された状態となっている。これにより、筐体24のレンズ25からは光が集光された状態となっており、受光できるよう駆動した光素子22を実装したステム23を受光量が最大になる位置に位置調整した後、ステム23と筐体24を密着させてシーム溶接し、光デバイス21とすることができた。
最後に光レセプタクル8の固定部材3の端面3aにフェライト磁性粉末を混ぜた熱硬化型エポキシ系樹脂を塗布し、光デバイス21のガイド穴24aに対して、光レセプタクル8のファイバスタブ1を挿入、付き当て固定しオーブンにより加熱硬化させることで、図2に示した光モジュール10を作製した。
従来の図4に示すような光モジュール10では、レンズ25と光素子22の付いたステム23を調芯固定し、その後更にレセプタクルを調芯固定する必要があったが、図1に示すような本発明の光モジュール10は、レンズ25の付いた筐体24と光素子22の付いたステム23をあらかじめ光出力を見ながら調芯するだけで良く、その後、レセプタクルはただ単に嵌め合わせて固定するだけでよいため、光レセプタクル8はあらかじめハウジング31に、光デバイス21は基板に半田固定しておくことが可能となり、光デバイスの固定を自動のリフロー工程に投入可能となるため、組み込み工程の低価格化が図れることが確認できた。
1:ファイバスタブ
1a:フェルール
2:ファイバ
3:固定部材
3a:端面
3b:絶縁膜
4:スリーブ
5:カバー
6:プラグフェルール
7:ファイバ
8:光レセプタクル
8a:送信用の光レセプタクル
8b:受信用の光レセプタクル
9:空隙
21:光デバイス
22:光素子
23:ステム
24:筐体
24a:ガイド穴
25:レンズ
31:ハウジング
1a:フェルール
2:ファイバ
3:固定部材
3a:端面
3b:絶縁膜
4:スリーブ
5:カバー
6:プラグフェルール
7:ファイバ
8:光レセプタクル
8a:送信用の光レセプタクル
8b:受信用の光レセプタクル
9:空隙
21:光デバイス
22:光素子
23:ステム
24:筐体
24a:ガイド穴
25:レンズ
31:ハウジング
Claims (4)
- フェルールの内孔で光ファイバを保持してなるファイバスタブと、貫通孔を有し、該貫通孔に前記ファイバスタブの先端部および後端部を露出させながら固定する固定部材と、前記ファイバスタブの先端部を保持するスリーブと、ガイド穴を有し、かつ該ガイド穴で前記ファイバスタブの後端部を保持するとともに前記ファイバスタブの後端面に対向する位置にレンズを設けた筐体と、光素子を有するとともに、該筐体の蓋体となるステムとからなることを特徴とする光モジュール。
- 前記フェルールをセラミックスで形成し、前記ファイバスタブの後端部側の前記固定部材の端面に絶縁膜を形成したことを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
- 前記絶縁膜に電波吸収剤を含有させたことを特徴とする請求項2に記載の光モジュール。
- 前記フェルールをセラミックスで形成し、前記ファイバスタブの後端部側の前記固定部材の端面と前記筺体との間に空隙を設け、前記ファイバスタブの後端部を前記ガイド穴で保持したことを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
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