JP2006183942A - 蓄熱装置 - Google Patents

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Katsuhiko Arisawa
克彦 蟻沢
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芳雄 山下
Kunihiko Hayashi
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Abstract

【課題】蓄熱装置において、十分な断熱効果を確保することで保温性の向上を図る。
【解決手段】真空部44を有する横型筒形状をなす蓄熱容器41を設け、この蓄熱容器41の第1開口部41aの上側に真空部47を有する第1断熱壁45を設け、第1蓋部材49を第1断熱壁45の外側から蓄熱容器41のこの第1開口部41aに嵌合し、この第1蓋部材49にエンジン冷却水を蓄熱容器41内の下部に供給する送水管51を装着する一方、蓄熱容器41の第2開口部41bに蓄熱容器41の上側に真空部48を有する第2断熱壁46を設け、第2蓋部材50を第2断熱壁46の外側から蓄熱容器41の第2開口部41bに嵌合し、この第2蓋部材50に蓄熱容器41内のエンジン冷却水を排出する排水管54を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、冷却水やオイルなどの熱媒体が持つ熱を蓄熱する蓄熱装置に関するものである。
一般的な水冷式エンジンでは、エンジンに冷却水通路としてウォータジャケットを設け、エンジン冷却水をこのウォータジャケットに循環することで、エンジン全体を均一に冷却するようにしている。ところが、エンジンを冷間始動するときには、低温のエンジン冷却水がウォータジャケットを循環することとなり、エンジンを早期に暖機することができない。この場合、エンジンの吸気ポートや燃焼室等の壁面温度が低くなるため、燃料が霧化し難くなり、始動性の低下や排気エミッションの悪化などが誘発されてしまう。
そこで、従来、水冷式エンジンにおいて、エンジン冷却水が持つ熱を蓄熱タンクに一時的に蓄熱し、エンジンが冷間始動されるときに、この蓄熱タンク内の高温のエンジン冷却水をエンジンのウォータジャケットに循環させることで、エンジンを早期に暖機するようにした蓄熱装置が提案されている。
なお、従来の蓄熱装置としては、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。この下記特許文献1に記載された「蓄熱装置」は、保温箱内に発核装置を有した発核室と複数の蓄熱材室を設け、発核室にすべての蓄熱材室を連通状に形成する連通路を設け、発核室と蓄熱材室の内部に過冷却性を有する潜熱蓄熱材を満たし、蓄熱材室の圧力より発核室の圧力が大きいときに連通路を閉止するようにしたものである。
特開平5−133690号公報
エンジン冷却水などを加熱するための蓄熱装置は、高温のエンジン冷却水を導入してこれを保温し、必要時にこの高温のエンジン冷却水をエンジンに供給して加熱するものであることから、所定の大きさのタンクを有している。この蓄熱タンクは、内部に高温のエンジン冷却水を充填することから、密度差により上部が高温域となる温度勾配が発生する。そのため、一般的には、蓄熱タンクを真空断熱層で構成して縦置きとし、下部に冷却水の供給部と排出部を設け、この供給部及び排出部からの放熱量を少なくしている。
ところが、蓄熱装置は、上述したように、所定の大きさのタンクを有していることから、この蓄熱タンクを車両に搭載する場合、エンジンルームなどに大きな取付スペースが必要となり、蓄熱タンクの配置する場所が限られてくる。即ち、エンジンルーム内に、蓄熱タンクを縦置きとして搭載することは困難となる。そのため、上述した特許文献1のように、蓄熱タンク(保温箱)を水平な横置きとし、一端部にエンジン冷却水の供給部を設け、他端部に排出部を設けざるを得ない。しかし、蓄熱タンクを横置きに配置すると、その両側に冷却水の供給部と排出部を設けることとなり、エンジン冷却水の高温域が供給部及び排出部と接触し、放熱量が増大してしまう。すると、蓄熱タンクの保温性が低下してしまい、エンジン冷却水の加熱、即ち、エンジンの暖機を短時間で行うことができず、エンジン始動性や排気エミッションを十分に向上させることができない。
本発明は、このような問題を解決するためのものであって、十分な断熱効果を確保することで保温性の向上を図った蓄熱装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の蓄熱装置は、真空断熱機能を有する横型筒形状をなす蓄熱容器と、該蓄熱容器の一端部に該蓄熱容器の上部から所定の高さまで垂下して設けられた真空断熱機能を有する第1断熱壁と、前記蓄熱容器の他端部に該蓄熱容器の上部から所定の高さまで垂下して設けられた真空断熱機能を有する第2断熱壁と、前記第1断熱壁の外側から前記蓄熱容器の一端部に嵌合して閉塞する第1蓋部材と、前記第2断熱壁の外側から前記蓄熱容器の他端部に嵌合して閉塞する第2蓋部材と、第1蓋部材に設けられて熱媒体を前記蓄熱容器内に供給する熱媒体供給部と、前記第2蓋部材に設けられて前記蓄熱容器内の熱媒体を排出する熱媒体排出部とを具えたことを特徴とするものである。
本発明の蓄熱装置では、前記熱媒体供給部は、前記第1蓋部材に支持された供給管であり、該供給管の一端部は、前記第1断熱壁の下部と前記蓄熱容器との間の隙間から該蓄熱容器内の下部で前記第2蓋部材側まで延出され、上部に複数の送水開口が形成されたことを特徴としている。
また、本発明の蓄熱装置では、前記熱媒体排出部は、前記第2蓋部材に支持された排出管であり、該排出管の一端部は、前記第2断熱壁の下部と前記蓄熱容器との間の隙間から該蓄熱容器内の上部まで延出されたことを特徴としている。
本発明の蓄熱装置では、前記第1蓋部材または前記第2蓋部材は、前記蓄熱容器の各端部に嵌合して前記第1断熱壁または前記第2断熱壁に当接した位置で固定されることで、前記蓄熱容器の各端部を隙間なく閉塞することを特徴としている。
本発明の蓄熱装置によれば、真空断熱機能を有する横型筒形状をなす蓄熱容器を設け、この蓄熱容器の一端部に上部から所定の高さまで真空断熱機能を有する第1断熱壁を設け、第1蓋部材を第1断熱壁の外側から蓄熱容器の一端部に嵌合して閉塞し、この第1蓋部材に熱媒体を蓄熱容器内に供給する熱媒体供給部を設ける一方、蓄熱容器の他端部に蓄熱容器の上部から所定の高さまで真空断熱機能を有する第2断熱壁を設け、第2蓋部材を第2断熱壁の外側から蓄熱容器の他端部に嵌合して閉塞し、この第2蓋部材に蓄熱容器内の熱媒体を排出する熱媒体排出部を設けたので、蓄熱容器内の高温の熱媒体は、上部が高温領域となるが、蓄熱容器が真空断熱機能を有すると共に、蓄熱容器の各端部に上部から所定の高さまで真空断熱機能を有する各断熱壁が設けられているため、熱媒体の高温域は真空断熱機能を有する蓄熱容器及び断熱壁に囲まれることとなり、十分な断熱効果を確保することで、保温性を向上することができる。
以下に、本発明に係る蓄熱装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施例に係る蓄熱装置の断面図、図2は、図1のII−II線に沿った断面図、図3は、図1のIII−III線に沿った断面図、図4は、本実施例の蓄熱装置における断熱壁の展開状態を表す展開図、図5−1及び図5−2は、本実施例の蓄熱装置における断熱壁による効果を説明するための概略図、図6は、本実施例の蓄熱装置が適用されたエンジンの冷却装置を表す概略図である。
本実施例の車両は、ガソリンエンジンと電気モータの2種類の動力源を組み合わせて使用するパワートレーンを有するハイブリッド車両である。従って、イグニッションキースイッチのオン操作時に、エンジン冷却水の温度が所定温度以下であると、エンジンが始動し、発進時や低速走行時には、エンジンを停止して電気モータにより走行し、通常走行時には、エンジンまたは電気モータにより走行し、高負荷時には、エンジン及び電気モータにより走行するように制御される。
まず、上述したハイブリッド車両に搭載されたエンジンの冷却装置について説明する。本実施例の蓄熱装置が適用されたエンジン冷却装置において、図6に示すように、エンジン11は水冷式直列4気筒エンジンであって、シリンダブロック12の上部にシリンダヘッド13が締結されて構成され、シリンダブロック12には4つの気筒14が直列に形成されている。そして、このシリンダブロック12には、各気筒14の周囲に位置してウォータジャケット15が形成される一方、シリンダヘッド13にも、図示しない吸気ポート及び吸気ポートを避けるように、シリンダブロック12のウォータジャケット15に連結するウォータジャケット16が形成されている。
シリンダブロック12のウォータジャケット15の入口側には、エンジン11によって駆動する機械式のウォータポンプ17が装着されると共に、このウォータポンプ17の吸入側にはサーモスタット弁18が装着されている。従って、このウォータポンプ17によりエンジン冷却水をシリンダブロック12及びシリンダヘッド13の各ウォータジャケット15,16に供給して循環することができる。
シリンダヘッド13のウォータジャケット16の出口側には、第1冷却水循環通路19の基端部が連結されており、この第1冷却水循環通路19の先端部はラジエータ20に連結され、このラジエータ20は第2冷却水循環通路21を介してサーモスタット弁18に連結されている。なお、ラジエータ20には連結通路22を介してリザーバタンク23が連結されている。また、ウォータジャケット16の出口側には、バイパス通路24の基端部が連結されており、このバイパス通路24の先端部はサーモスタット弁18に連結されている。更に、ウォータジャケット16の出口側には、第1ヒータ通路25の基端部が連結されており、この第1ヒータ通路25の先端部はヒータコア26に連結され、このヒータコア26は第2ヒータ通路27を介してサーモスタット弁18に連結されている。
このサーモスタット弁18は、エンジン冷却水の温度に応じて開閉するものであり、シリンダヘッド13のウォータジャケット16の出口部には、エンジン11内を流れるエンジン冷却水の温度を検出する温度センサ28が設けられている。従って、サーモスタット弁18にて、エンジン11の始動直後など、温度センサ28が検出したエンジン冷却水の温度が所定温度以下のときには、バイパス通路24と連通し、エンジン11の始動から所定時間経過後などエンジン冷却水の温度が所定温度より高いときには、第2冷却水循環通路21と連通する。
また、エンジン11には、エンジン冷却水が高温であるとき、この高温のエンジン冷却水の熱を蓄熱する一方、エンジン冷却水が低温であるとき、この蓄熱した熱により低温のエンジン冷却水を加熱する蓄熱装置が設けられている。ここで、本実施例の蓄熱装置について詳細に説明する。
即ち、本実施例の蓄熱装置において、第1ヒータ通路25の中途部と第2ヒータ通路27の中途部を連結してヒータコア26をバイパスするように予熱通路29が設けられており、この予熱通路29に蓄熱タンク30が設けられている。そして、第1ヒータ通路25と予熱通路29との連結部に切換弁31が設けられ、予熱通路29における第2ヒータ通路27側に電動式のウォータポンプ32が設けられている。
この蓄熱タンク30において、図1乃至図3に示すように、蓄熱容器41は、互いに円筒形状をなす外側容器42と内側容器43が所定の隙間をあけて重合し、各端部が溶接により固定されており、外側容器42と内側容器43との間を真空部44とすることで、真空断熱機能を有するものとなっている。そして、この蓄熱容器41は横型円筒形状をなし、一端部に第1開口部41aが形成されると共に、他端部に第2開口部41bが形成され、この各開口部41a,41bから内部にかけて同一径となるように形成されている。
蓄熱容器41の一端部、つまり、第1開口部41a側には、この蓄熱容器41の上部から所定の高さまで垂下して第1断熱壁45が設けられている。また、蓄熱容器41の他端部、つまり、第2開口部41b側には、この蓄熱容器41の上部から所定の高さまで垂下して第2断熱壁46が設けられている。
この各断熱壁45,46は、図4に示すように、2つの円形部101,102が矩形部103により連結されただるま形状をなす板材を、この各円形部101,102と矩形部103とを連結する2つの直線部104,105で同じ方向にほぼ直角に折り曲げて形成されている。この場合、各円形部101,102の直径は、蓄熱容器10の内側容器43の外径より若干大きく、且つ、外側容器42の内径より若干小さく形成されている。そして、このように形成された各断熱壁45,46は、図1乃至図3に示すように、折り曲げられた部分を下側にして、その上部が内側容器43に形成された弧状の開口部43a,43bに嵌合し、溶接により両者が接合されている。そのため、各断熱壁45,46は、内部を蓄熱容器41の真空部44と隙間なく連通する真空部47,48とすることで、この断熱壁45,46も真空断熱機能を有するものとなっている。
この場合、各断熱壁45,46の下部と蓄熱容器41との間には、三日月形状の開口部45a,45bが形成されることで、後述する送水管51と配水管54を蓄熱容器41の内部へ挿通可能となっている。また、この蓄熱容器41及び断熱壁45,46は、開口部45a,45bより上方が全て真空断熱機能を有するものとなっている。なお、蓄熱容器41及び断熱壁45,46を組み立てる場合には、折り曲げられた断熱壁45,46を内側容器43の開口部43a,43bに嵌合して溶接し、外側容器42の内部に内側容器43を挿通し、外側容器42と内側容器43の各端部を絞って溶接により固定するようにすれば良い。
また、蓄熱容器41にて、第1開口部41aには、第1断熱壁45の外側から第1蓋部材49が図示しないOリングを介して嵌合している。この第1蓋部材49はウレタンなどの断熱材であり、第1断熱壁45に当接した位置に位置決めされることで、第1開口部41aを隙間なく閉塞することができる。一方、蓄熱容器41の第2開口部41bには、第2断熱壁46の外側から第2蓋部材50が図示しないOリングを介して嵌合している。この第2蓋部材50はウレタンなどの断熱材であり、第2断熱壁46に当接した位置に位置決めされることで、第2開口部41bを隙間なく閉塞することができる。
そして、この第1蓋部材49には、熱媒体としてのエンジン冷却水を蓄熱容器41内に供給する熱媒体供給部として、送水管(供給管)51が設けられている。この送水管51は、第1蓋部材49に嵌入した入口パイプ52と、この入口パイプ52の先端部に連結された整流管53とからなり、整流管53は、蓄熱容器41内の下部に位置し、第2蓋部材50側まで延出されており、中空三日月断面をなして上部に複数の送水開口53aが形成されている。この場合、第1蓋部材49に入口パイプ52と整流管53からなる送水管51を支持した状態で、この第1蓋部材49を第1開口部41aに嵌合することで、蓄熱容器41に装着すればよい。
一方、第2蓋部材50には、蓄熱容器41内のエンジン冷却水を排出する熱媒体排出部として、排水管(排出管)54が設けられている。この排水管54は、第2蓋部材50に嵌入した出口パイプ55と、この出口パイプ55の先端部に連結された弧状管56とからなり、弧状管56は、蓄熱容器41内の下部から上部まで湾曲して延出され、先端部が蓄熱容器41の天井部近傍に位置している。この場合、第2蓋部材50に出口パイプ55と弧状管56からなる排水管54を支持した状態で、この第2蓋部材50を第2開口部41bに嵌合することで、蓄熱容器41に装着すればよい。また、第2蓋部材50を第2開口部41bに嵌合した後に、出口パイプ55に連結された弧状管56を第2蓋部材50の貫通孔に差し込んでいくことで、配水管54を蓄熱容器41に装着してもよい。
そして、蓄熱容器41の各開口部41a,41bに各蓋部材49,50が嵌合した状態で、この蓄熱容器41の周囲に固定用バンド57を掛け回して締結することで、蓋部材49,50の脱落を防止している。この場合、各蓋部材49,50の先端部が各断熱壁45,46に当接することで、各開口部41a,41bが確実にシールされることとなる。なお、送水管51の他端部は、予熱通路29におけるウォータポンプ32側に連結(図6参照)され、配水管54の他端部は、予熱通路29における切換弁31に連結(図6参照)されている。
従って、高温のエンジン冷却水が送水管51に供給されると、このエンジン冷却水は入口パイプ52から整流管53に流動し、複数の送水開口53aから蓄熱容器41内に下部に供給される。このとき、エンジン冷却水が整流管53の各送水開口53aから蓄熱容器41内の下部から上方に向け、且つ、水平方向に対して均一に供給されることとなる。そのため、蓄熱容器41内では、上方にエンジン冷却水の高温域が生成されることとなるが、この蓄熱容器41は、上部がこの蓄熱容器41の真空部44及び各断熱壁45,46の真空部47,48により真空断熱機能を有しており、放熱を極力抑制して蓄熱することができる。一方、エンジン11の始動時など、低温のエンジン冷却水が送水管51に供給されると、このエンジン冷却水は送水開口53aから蓄熱容器41内に供給されることで、上部の高温域にある高温のエンジン冷却水がこの高温域に位置する弧状管56の端部から配水管54内に入り、この配水管54により外部に排出される。
ここで、本実施例の蓄熱装置が適用されたエンジン冷却装置の制御について説明する。図6に示すように、エンジン11が暖機された状態では、エンジン冷却水の温度が所定温度より高くなっており、サーモスタット弁18は第2冷却水循環通路21及び第2ヒータ通路27をウォータジャケット15,16側と連通している。従って、エンジン冷却水は、図6に実線で示すように、ウォータポンプ17によりシリンダブロック12のウォータジャケット15からシリンダヘッド13のウォータジャケット16に供給され、エンジン11を冷却する。そして、シリンダヘッド13のウォータジャケット16から排出された高温のエンジン冷却水は、第1冷却水循環通路19からラジエータ20に循環されてここで冷却される。また、シリンダヘッド13のウォータジャケット16から排出された高温のエンジン冷却水は、第1ヒータ通路25からヒータコア26に循環され、暖房に寄与する。
また、予熱通路29に装着されたウォータポンプ32を駆動することで、高温のエンジン冷却水を蓄熱タンク30内に循環する。すると、図1に示すように、高温のエンジン冷却水が送水管53を通して蓄熱容器41内に供給されて蓄熱される。従って、エンジン11が停止した後は、ウォータジャケット15,16内のエンジン冷却水が低温となっても、蓄熱容器41の上部に真空部44,47,48が設けられているため、その真空断熱機能により高温のエンジン冷却水の放熱を極力抑制し、効率的に蓄熱することができる。
そして、運転者がエンジン11を始動しようと、イグニッションキースイッチをオン操作したとき、水温センサ28が検出したウォータジャケット16内のエンジン冷却水の温度が所定温度以下の場合には、エンジン11が始動する前に、エンジン冷却水の予熱処理を行う。
即ち、予熱通路29に装着されたウォータポンプ32を駆動すると共に、切換弁31により第1ヒータ通路25におけるシリンダヘッド13のウォータジャケット16側の通路と予熱通路29とを連通することで、図6に点線で示すように、蓄熱タンク30内の高温のエンジン冷却水を予熱通路29及び第1ヒータ通路25を介してシリンダヘッド13のウォータジャケット16に循環する。この場合、ウォータポンプ32の駆動により低温の冷却水が蓄熱タンク30内の下部に供給されることで、図1に示すように、蓄熱タンク30内の上部に滞留する高温のエンジン冷却水が配水管54を通して予熱通路29に送り出される。
そして、予熱通路29の電動式のウォータポンプ32だけが駆動し、エンジン11の機械式のウォータポンプ17が停止していることで、ウォータポンプ32、蓄熱タンク30、予熱通路29、第1ヒータ通路25、ウォータジャケット16、ウォータジャケット15、ウォータポンプ17、サーモスタット弁18、第2ヒータ通路27、ウォータポンプ32の順でエンジン冷却水が流れることとなる。従って、高温のエンジン冷却水が始動前のエンジン11のウォータジャケット15,16に循環されることとなり、事前にエンジン11を加熱することができる。
その後、エンジン11が始動されると、ウォータポンプ32の駆動を停止すると共に、切換弁31によりシリンダヘッド13のウォータジャケット16側からヒータコア26側への第1ヒータ通路25の流れを可能とし、サーモスタット弁18はバイパス通路24と連通することとなる。すると、エンジン冷却水は、図6に実線で示ように、ウォータポンプ17、ウォータジャケット15、ウォータジャケット16、バイパス通路24、サーモスタット弁18、ウォータポンプ17の順に流れる。この場合、各通路には蓄熱タンク30で加熱された高温のエンジン冷却水が循環されることで、エンジン11が予熱されており、エンジン11の暖機を促進することができる。
ここで、本実施例の蓄熱タンク30による断熱効果について説明する。図5−1に本実施例の蓄熱タンク30の排水部側の概略断面を表し、図5−2に、本実施例の蓄熱タンク30を伝熱経路的に等価化した排水部側の概略断面を表している。即ち、図5−1に示すように、蓄熱容器41の水平な真空部44に第2断熱壁46により連続する高さL1の鉛直な真空部48を、蓄熱容器41の端部からL2の距離に設けることは、図5−2に示すように、蓄熱容器41の水平な真空部44の端部に連続する長さL1+L2の真空部48を設ける構造に等価することができる。なお、蓄熱タンク30の送水部側でも同様の構成となっている。従って、蓄熱タンク30内にて、上部にある高温のエンジン冷却水は各真空部44,47,48により放熱が抑制されており、エンジン冷却水を高温状態で長時間維持することができる。
このように本実施例の蓄熱装置にあっては、真空部44を有する横型筒形状をなす蓄熱容器41を設け、この蓄熱容器41の第1開口部41aに上部から所定の高さまで真空部47を有する第1断熱壁45を設け、第1蓋部材49を第1断熱壁45の外側から蓄熱容器41のこの第1開口部41aに嵌合して閉塞し、この第1蓋部材49にエンジン冷却水を蓄熱容器41内の下部に供給する送水管51を装着する一方、蓄熱容器41の第2開口部41bに蓄熱容器41の上部から所定の高さまで真空部48を有する第2断熱壁46を設け、第2蓋部材50を第2断熱壁46の外側から蓄熱容器41の第2開口部41bに嵌合して閉塞し、この第2蓋部材50に蓄熱容器41内のエンジン冷却水を排出する排水管54を設けている。
従って、蓄熱容器41内に導入された高温のエンジン冷却水は、密度差により上部が高温領域となるが、蓄熱容器41が真空断熱機能を有すると共に、蓄熱容器41の各端部に上部から所定の高さまで各断熱壁45,46が真空断熱機能を有しているため、高温のエンジン冷却水の高温域は真空断熱機能を有する蓄熱容器及び断熱壁に囲まれることとなり、十分な断熱効果を確保することで、保温性を向上することができる。
その結果、エンジン11の暖機後におけるエンジン冷却水の熱を蓄熱タンク30に蓄熱し、エンジン始動前に蓄熱タンク30に蓄熱した熱によりエンジン冷却水を加熱し、高温のエンジン冷却水をエンジン11に送って予熱することで、エンジン11の暖機を促進することができる。そして、エンジンの暖機を短時間で行うことで、エンジン始動性や排気エミッションを向上させることができる。
また、エンジン冷却水の送水管51を入口パイプ52と整流管53とで構成し、先端部を第1断熱壁45の下部と蓄熱容器41との間の開口部45aからこの蓄熱容器41内に挿通し、その下部位置で第2蓋部材50側まで延出し、上部に複数の送水開口53aを形成している。従って、エンジン冷却水を整流管53の複数の送水開口53aから蓄熱容器41の下部に供給することで、エンジン冷却水を蓄熱容器41内において水平方向に対して均一に供給することとなり、蓄熱容器41内にてエンジン冷却水の局部的な滞留をなくして適性に循環することができる。
一方、エンジン冷却水の配水管54を出口パイプ55と弧状管56とで構成し、弧状管56の先端部を第1断熱壁45の下部と蓄熱容器41との間の開口部45bからこの蓄熱容器41内に挿通し、その上部位置まで延出している。従って、蓄熱容器41の上部にある高温のエンジン冷却水を配水管54から外部に確実に排出し、エンジン11などの必要な箇所に早期に供給することができる。
更に、各蓋部材49,50を蓄熱容器41の各開口部41a,41bに嵌合し、先端部を各断熱壁45,46に当接し、この状態で蓄熱タンク30の周囲に固定用バンド57を掛け回して固定している。従って、固定用バンド57により蓄熱容器41の各開口部41a,41bからの蓋部材49,50の脱落を確実に防止することができると共に、この蓋部材49,50を各断熱壁45,46に当接することで確実に位置決めし、且つ、蓄熱容器41の各開口部41a,41bを隙間なく閉塞することができる。
なお、上述した実施例では、各断熱壁45,46を2つの円形部101,102が矩形部103により連結されただるま形状をなす板材とし、これを2つの直線部104,105でほぼ直角に折り曲げて形成したが、その形成方法はこれに限るものではなく、例えば、2つの円形部と矩形部を別々に形成し、各部材を溶接により連結しても良く、また、プレス成形により一体的に形成しても良い。
また、エンジン冷却水の配水管54を出口パイプ55と弧状管56とで構成したが、この弧状管56を屈曲管、直線管などであっても良く、各断熱壁45,46の下部と蓄熱容器41との間の開口部45a,45bから蓄熱容器41の上部へ挿通可能な形状であれば良い。
そして、本実施例では、本発明の蓄熱装置をハイブリッド車両におけるエンジン冷却水を予熱するものとして適用したが、エンジンだけをパワートレーンとする車両におけるエンジン冷却水を予熱するものに適用することもでき、この場合、ドアロックの開錠やドアの開放動作により予熱を開始するようにすると良い。また、本発明の蓄熱装置を熱媒体としてエンジン冷却水を予熱するものとしたが、エンジンオイルやミッションオイルなどを予熱することもでき、更に、エンジンに限らず、他の分野で活用することもできる。
以上のように、本発明に係る蓄熱装置は、横型の蓄熱容器の上側に真空断熱機能を設けることで、導入した熱媒体の放熱を抑制するものであり、冷却水やオイルなどの熱媒体が持つ熱を蓄熱する蓄熱装置に適用して有用である。
本発明の一実施例に係る蓄熱装置の断面図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 図1のIII−III線に沿った断面図である。 本実施例の蓄熱装置における断熱壁の展開状態を表す展開図である。 本実施例の蓄熱装置における断熱壁による効果を説明するための概略図である。 本実施例の蓄熱装置における断熱壁による効果を説明するための概略図である。 本実施例の蓄熱装置が適用されたエンジンの冷却装置を表す概略図である。
符号の説明
11 エンジン
12 シリンダブロック
13 シリンダヘッド
15,16 ウォータジャケット
17 ウォータポンプ
18 サーモスタット弁
20 ラジエータ
24 バイパス通路
25 第1ヒータ通路
26 ヒータコア
27 第2ヒータ通路
28 温度センサ
29 予熱通路
30 蓄熱タンク
31 切換弁
32 ウォータポンプ
41 蓄熱容器
44 真空部(真空断熱機能)
45 第1断熱壁
46 第2断熱壁
47,48 真空部(真空断熱機能)
49 第1蓋部材
50 第2蓋部材
51 送水管(熱媒体供給部)
54 配水管(熱媒体排出部)

Claims (4)

  1. 真空断熱機能を有する横型筒形状をなす蓄熱容器と、該蓄熱容器の一端部に該蓄熱容器の上部から所定の高さまで垂下して設けられた真空断熱機能を有する第1断熱壁と、前記蓄熱容器の他端部に該蓄熱容器の上部から所定の高さまで垂下して設けられた真空断熱機能を有する第2断熱壁と、前記第1断熱壁の外側から前記蓄熱容器の一端部に嵌合して閉塞する第1蓋部材と、前記第2断熱壁の外側から前記蓄熱容器の他端部に嵌合して閉塞する第2蓋部材と、第1蓋部材に設けられて熱媒体を前記蓄熱容器内に供給する熱媒体供給部と、前記第2蓋部材に設けられて前記蓄熱容器内の熱媒体を排出する熱媒体排出部とを具えたことを特徴とする蓄熱装置。
  2. 請求項1に記載の蓄熱装置において、前記熱媒体供給部は、前記第1蓋部材に支持された供給管であり、該供給管の一端部は、前記第1断熱壁の下部と前記蓄熱容器との間の隙間から該蓄熱容器内の下部で前記第2蓋部材側まで延出され、上部に複数の送水開口が形成されたことを特徴とする蓄熱装置。
  3. 請求項1に記載の蓄熱装置において、前記熱媒体排出部は、前記第2蓋部材に支持された排出管であり、該排出管の一端部は、前記第2断熱壁の下部と前記蓄熱容器との間の隙間から該蓄熱容器内の上部まで延出されたことを特徴とする蓄熱装置。
  4. 請求項1に記載の蓄熱装置において、前記第1蓋部材または前記第2蓋部材は、前記蓄熱容器の各端部に嵌合して前記第1断熱壁または前記第2断熱壁に当接した位置で固定されることで、前記蓄熱容器の各端部を隙間なく閉塞することを特徴とする蓄熱装置。
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