JP2006183450A - マンホールの突き出し防止方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 突き上げを簡単な方法で有効に防止することのできるマンホールの突き上げ防止方法を提供すること。
【解決手段】 埋設されたマンホールの周胴部に複数の通孔を明けてのち、これら通孔を通じてマンホール内から外径方向に打脚材を打設してマンホールを地盤側に固定する。
【選択図】 図1
【解決手段】 埋設されたマンホールの周胴部に複数の通孔を明けてのち、これら通孔を通じてマンホール内から外径方向に打脚材を打設してマンホールを地盤側に固定する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、マンホールの突き出し防止方法に関する。
大地震が発生すると突き上げ力によりマンホールが一方的に浮き上がる現象が多く見かけられる。
その防止策はこれまでになく、直ぐの対策が講じられることが要求されている。
上記に鑑み、本発明は、突き上げを簡単な方法で有効に防止することのできるマンホールの突き上げ防止方法を提供することを目的とする。
上記に鑑み、本発明は、突き上げを簡単な方法で有効に防止することのできるマンホールの突き上げ防止方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、埋設されたマンホールの周胴部に複数の通孔を明けてのち、これら通孔を通じてマンホール内から外径方向に打脚材を打設してマンホールを地盤側に固定する。
本発明によれば、突き上げを簡単な方法で有効に防止することのできるマンホールの突き上げ防止方法を提供することができる。
図1ないし図6の実施形態は、地中に埋設されたマンホール900が地震による突き上げ衝撃を受けて地盤(地表に舗装層が形成されている場合も含む)901より突き出す現象を解決するためになされたものである。
マンホール900は、上から蓋902・蓋金物903・上絞部ブロック904・継足管905・直立管906・底板907よりなるコンクリート製のものであり、その一側には、流入管908が、また、他側には、流出管909が接続されるとともに、メンテナンスのためのステップ910…を備える。以下の実施形態においては、こうした詳細な構造を省略することもある。また、図1以下の実施形態では、特定した形式のマンホールについて説明するが、それ以外の形式のマンホールにも当然適用がある。
マンホール900には、直立管906の周胴部分を介して図1のような通孔911をドリリングで明け、これらの通孔911が、図6のような放射状位置をなすように形成される。これらの通孔911を通じてそれぞれ打脚材912…がマンホール900内から地中向きに水平に打ち込まれる。
尚、図6に示す実施形態では、通孔911,911がマンホール900の周方向に45度置きに相対称的に明けられているが、相対称位置以外の適宜位置に通孔911…を明けることができる。
また、同実施形態では打脚材912が全て水平向きに打設されるが、上向きあるいは下向きに打設してもよく、水平と上向き、下向きなど、適宜の向きに打設してもよい。
さらに、図6の打脚材912は、完全に放射方向をなすが、同方向から角度がずれてもよい。
また、同実施形態では打脚材912が全て水平向きに打設されるが、上向きあるいは下向きに打設してもよく、水平と上向き、下向きなど、適宜の向きに打設してもよい。
さらに、図6の打脚材912は、完全に放射方向をなすが、同方向から角度がずれてもよい。
その具体的な施工方法は、まず、蓋902を開けてマンホール900の底上内に打込機913をマウントする。この打込機913は、L形で補強材914を備えてなる架台915を備え、この架台915の立ち上がる部分に油圧シリンダ916を備えてなるとともに、同シリンダ916のロッド917先端には、水平横方向から打脚材912の尾端部を挿脱可能な側面コの字形をなす尾端ホルダー918が設けられている。
尚、前記架台915は、その底板および/または立ち上がり板に進退調節用のアジャスターを備えることがある。
尚、前記架台915は、その底板および/または立ち上がり板に進退調節用のアジャスターを備えることがある。
打脚材912は、先鋭部920を有し丸軸あるいは丸パイプ状に形成された長さ80〜120cmの先行ビット921を第1段の部材とする。先行ビット921の尾端には、メスねじ922が形成されている。923は継ぎビットで、同継ぎビット923は、丸軸あるいは丸パイプ状をした長さ50〜80cmの第2段以降の共通部材で、先端にオスねじ924を備え、後端にメスねじ922を有する。なお、継ぎビット923の軸方向中間には、図2に斜視図で示す回転操作ロッド926を挿入してねじ922,924が緩まない方向に回転操作することのできる挿通孔925が形成されている。
先行ビット921は、図1に示すように、後退した位置にある尾端ホルダー918にその尾端を支持された状態で先鋭部920を通孔911内に臨ませた状態とされたあと、油圧シリンダ916の前進駆動により尾端ホルダー918が前進することで通孔911を通じて土中に突き刺さる。尚、通孔911を通じて図1の仮想線で示すようなパイロット孔927を明けておいてもよい。この孔927は、図1に示すよりも更に深く形成してもよい。
先行ビット921が図2のように打設されたあと、継ぎビット923を用意してそのオスねじ924を先行ビット921のメスねじ922にねじ込むようにして継ぐ。その際、回転操作ロッド926が挿通孔925に通されて回転操作されることにより前記ねじ込みがなされる。回転操作ロッド926はそのあと抜いておく。
尚、このねじ込み後にロックねじや圧入ピンなどにより先行ビット921と継ぎビット923を回転ロックしておいてもよい。
また、前記実施形態では、先行ビット921と継ぎビット923とをねじ結合したが、圧入ピンのみで結合したり、溶接結合してもよい。
尚、このねじ込み後にロックねじや圧入ピンなどにより先行ビット921と継ぎビット923を回転ロックしておいてもよい。
また、前記実施形態では、先行ビット921と継ぎビット923とをねじ結合したが、圧入ピンのみで結合したり、溶接結合してもよい。
継ぎビット923は、図4に示すように適宜段数継着されて次々と打設される。そして、図5に示すように、最後の継ぎビット923が打設されると、同継ぎビット923と通孔911間の隙間はシール剤928で密閉される。
尚、図5に仮想線で示すように、継ぎビット923のメスねじ922を利用して、回転により螺着可能でマンホール900の内面に固着可能な受盤929を設けてもよい。
前記実施形態では、油圧駆動により打設をしたが、図1の右上欄図に示すように、メスねじ式の本体931にオスねじ軸932を組み合わせて手動バー933により進退自在な手動ジャッキ934を打込機とし、打脚材935を外周ラセン936付きのものにしてねじ込みにより打設するようにしてもよい。
また、図6の右欄に示すように、打脚材912の中途にゴムやばねなどによる緩衝材938を固着により介装してもよい。
前記実施形態では、油圧駆動により打設をしたが、図1の右上欄図に示すように、メスねじ式の本体931にオスねじ軸932を組み合わせて手動バー933により進退自在な手動ジャッキ934を打込機とし、打脚材935を外周ラセン936付きのものにしてねじ込みにより打設するようにしてもよい。
また、図6の右欄に示すように、打脚材912の中途にゴムやばねなどによる緩衝材938を固着により介装してもよい。
図7は、マンホール940を下部本体941と上部942とに分離して結合し、下部本体941が下方からの地震エネルギーを受けて持ち上げられても上部942にまで直接作用しないようにした実施形態を示す。
マンホール940は、底板943と下部本体941を有し、上部942は、内筒944と外筒945とでなり、外筒945に蓋946が装備されている。そして、下部本体941には、流入管947と流出管948が接続されている。
下部本体941の外周にはシール950が設けられ、内筒944との間で密閉が保たれているとともに、下部本体941が矢印のように下から突き上げられた際にその動きを許容するようになっている。
尚、上部942や下部本体941の周胴部からは、打脚材951を土中に打ち込んでもよい。また、底板943を通じて土中へ底打脚材952を打ち込んでシールを施してもよい。この場合、底打脚材952の途中に緩衝材953を設けたり、底板943の底側に緩衝チップ954…混じりの底石955…を敷設して下からの緩衝作用をするようにしてもよい。
さらに、流出管948(あるいは流入管947)の上側には、図8にも横断面を示すように、ゴム質の緩衝枕957を載せ付け、この緩衝枕957を、掘削により相対抗位置に打設の打脚材958間に横架固定した押さえ部材959により押さえ込むようにして、埋め込み後において流出管948にかかる突き上げ力を吸収することでマンホールの抜脱を防止するように構成してもよい。
図9および図10は、マンホール962内の一側を縦向きに貫通するように脱水パイプ963を施工して、マンホール962の底にかかる下からの水圧や液状化水を共に抜いてマンホール962への上向きへの抜脱を有効に防止するようにした実施形態である。脱水パイプ963は、下部周面に導入のための多孔964…が明けられるとともに内部には砂(ゴムチップ入りでもよい)965が充填されている。こうした脱水パイプ963は、図10に示すように、下端をマンホール962の底近くに臨ませるように他のものを設けてもよいし、右端の脱水パイプ963のように配してもよい。
図11および図12は、マンホール967の抜脱を緩衝により防止するようにした他の実施形態を示すもので、同マンホール967の周胴部には、一体的に突周部968が形成されている。同マンホール967は新設する場合のものであるが、突周部968をマンホール967とは別体ものでブロック帯のように既設マンホールに装着されるようにしてもよい。このブロック帯状の突周部968は新設マンホールに装備されるものでもよい。
尚、マンホールを新設する場合と既設で堀り直しによる場合のいずれの場合においても、突周部968の上側の砂969は、ゴムなどの緩衝材を混合したものにしてもよい。また、緩衝砂969は、マンホール967の上部斜面上にも構成したり、マンホール967に付したフランジ970上にも構成してもよい。これらとマンホール底の緩衝砂とを組み合わせてもよい。
図13は、マンホール973の抜脱を防止する他の実施形態を示すもので、ロープ・チェーン・鉄ロッド・鉄パイプなどでなる規制材974の先端にコンクリートや鉄玉などによる重し975を装着したものをマンホール973に一端を掛け他端が土中にあるようにして複数組埋設したものである。尚、マンホール底には、緩衝効果を上げるため、ばねやゴム(タイヤチップなど)、空間ボールなどによる緩衝材976…を敷設して更なる効果を上げるようにしてもよい。
図14および図15は、水圧や液状化水を緩衝するとともに抜脱も防止するようにした特殊マンホール979についての実施形態である。マンホール979の底板980の底側には、逆円錐形をした拡散コーン981が設けられて下方からの衝撃負荷を外径方向に分散するようにするとともにコーン981下に小石やゴム片を混合した緩衝粒982…を敷設して衝撃自体を和らげるようにしたものである。緩衝粒982…やコーン981を通じて伝わってくる水圧や液状化水などは、マンホール979の肉厚間に上方まで通された脱水孔983を通じて上方へ抜くようにしてある。
この脱水孔983には、マンホール周胴部に明けた外孔984が連通するようにしたり、上限水レベル985より上にあるように明けた内孔986から内部に連通するようにして水圧抜きや液状化水抜きを図るようにしてもよい。尚、脱水孔983は、図14の左下欄に示すように下向きに開放状にしてもよく、また、図14の上部に示すように突出部987内を通すようにしてもよい。
図16および図17は、上部990と下部本体991を備え上部990に蓋992を下部本体991に流入管993と流出管994を備えるとともに内部にステップ995…を備えたマンホール996についてのもので、特に、下部本体991を横置型円筒形として、その下回り面が図17の矢印のように下からの水圧、土圧などをかわし分散させるために機能するようにしたものである。
こうして減じた下からの力は円筒部上側に対応する土中抵抗力とバランスしてマンホール996に作用する上抜き力は全体として極めて小さく抑えられることになる。下部本体991の下回りおよび/または上回りに対応して前記のような緩衝手段を組み合わせることができるし、外周に凹凸部分を形成することも緩衝に有効である。この凹凸部分を別体の付設物とすることもできるし、同付設物を緩衝部材としてもよい。
図18は、水圧や土圧などの下からの衝撃圧をかわす他の実施形態を示し、角筒状で直胴型のマンホール999は、蓋1000とステップ1001を有し、下部に流入管1002と流出管1003を備えるもので、特に、底部形状を右図にも実線で示すように二等辺台形状にして、矢印のように下からの衝撃力をかわして散逸させるようにしたものである。この場合、バランスを考慮して左図のように上面側も台形状にしてもよく、また、右図のように上部は円筒状にしてもよい。下部形状は四角錐でもよい。
図19および図20は、上細り状の上部1006と横置き円筒型の下部本体1007とを組み合わせたマンホール1008で、蓋1009とステップ1010および吊り掛け輪1011…を備えて下方からの衝撃力を緩和する形状としたものであって、さらに、下部本体1007の底側に安定化台1012を配備するとともにその下側に緩衝手段1013…を敷設することで緩衝が効果的になされるようにし、また、下方からの液状化水などを抜脱するために導入孔付き脱水パイプ1014をマンホール外部に通したものである。そのうえで、下部本体1007から打脚材1015…を打設してマンホール1008の抜脱を防止してなる。脱水パイプ1014の途中は、マンホール1008内に連通させてもよい。
図21は、底面を円筒状あるいは台形などにして下方からの衝撃を分散緩和するようにしたマンホール1017に対し、流入管1018から流出管1019へ至る経路における砂や塵芥などが内部に滞留するのを防止するようにした実施形態を示す。
具体的には、下部本体1020の底内部にモルタルやコンクリートなどによる埋着部1021を形成して流入管1018の中間高さ程度まで埋着し、同埋着部1021に湾曲通路1022を形成して矢印のように内隅を経由しない流路に限定して流速を速めるとともに渦流起生作用も伴って内部でのゴミなどの滞留をなくすようにしたものである。
図22は、下部を半球形にした新型のマンホール1025についてのもので、矢印のように衝撃的にかかる水圧や土圧などをかわして散逸することでマンホール1025の上抜けを阻止する実施形態を示す。
尚、球形部分の一部を仮想線のように膨らまして膨殻部1027を形成し同部1027を介して流出管1026を接続してゴミなどの流出を滞留なく円滑化するようにすることもできる。
また、球形外側域の土中に下端が臨むようにして、圧水の脱水パイプ1028を埋設しておけば、矢印のように球形に沿った圧水を効果的に誘導することができる。
尚、球形部分の一部を仮想線のように膨らまして膨殻部1027を形成し同部1027を介して流出管1026を接続してゴミなどの流出を滞留なく円滑化するようにすることもできる。
また、球形外側域の土中に下端が臨むようにして、圧水の脱水パイプ1028を埋設しておけば、矢印のように球形に沿った圧水を効果的に誘導することができる。
図23は、付加的な提案例を示すもので、道路などには配管1031が埋設されているが、同配管1031が土中に露出状態で埋設されていると、その回りに水が溜まってそれが凍ることもあってそのままであると同じく下方から地震による水圧や土圧などの衝撃負荷がかかると破損を起こしたり上方へ抜脱するおそれが高い。
そのため、同図のように、掘削状態の配管1031を防護ブロック1032で囲って埋め戻したあとにおける氷結現象から護るだけでなく下方からの衝撃負荷にも耐える構造とするとともに、その底側に緩衝材1033入り敷石1034を敷設して下方からの衝撃自体を緩和してさらにブロック1033で保護するようにし、さらに、液状化水に対してはブロック1032の底から地上まで伸びた多孔付き脱水パイプ1035により抜くようにする。
図24も同様の対策例で、掘削状態の配管1037の両脇を通るように多孔付き脱水パイプ1038を地上まで立設して埋め戻しをしたものである。
図25は、火山の爆発に伴って降り注ぐ火山灰や火砕流などから登山者等を護るためになされたもので、溝形の鉄筋入りコンクリートブロック391を図示のように連鎖状に配備して、その中を避難者が待機したり降りたりすることができるようにしたものである。
図26は、コンクリート製などの避難所393の回りに4本の支柱394を立設し、その上端間をつなぐとともに、上端にワイヤ395をメッシュ状に張設し、さらにその下段にメッシュ396を張設して火山灰などからの安全を図ったものである。尚、397は斜張メッシュである。
図27は、こうした避難所399に防護手段400を備えたものにおいて、更に山の下方へと安全に避難できるようにワイヤやメッシュなどによるガードルーフ401を斜め向きに設置したものである。ガードルーフ401の下側には、図25に示すコンクリートブロック391を通してもよく、また、ガードルーフ401に代えて同ブロック391のみで避難路を構成してもよい。
図28および図29に示す実施形態は、三宅島で代表される火山島やその他桜島などの火山の火口(噴火口)から噴出する火山ガスの対策例についてのものである。三宅島では、模式的に示す雄山410に形成された火口(カルデラ)411の噴火口412から図のように火山ガス413が噴出し続けており、これらのガスは風向きが変わる条件下で島の麓にまで達する。
そのガス413の主な成分としては、二酸化硫黄、水蒸気、硫酸ミスト、硫化水素、二酸化炭素、浮遊粒子状物質があるが、その中で島民の人たちにとって危険性の高いものは二酸化硫黄分である。この二酸化硫黄は無色で刺激臭があり、目や咽喉を刺激し、高濃度の二酸化硫黄を吸込むと呼吸困難になるおそれがある。また、ぜんそく患者の場合には、低濃度でも発作を誘発し、症状が悪化することがある。こうしたことから、島民の人たちは東京都内に避難したものの未だに三宅島へ帰れず、困った状態が続いているのが現況である。
そのガス413の主な成分としては、二酸化硫黄、水蒸気、硫酸ミスト、硫化水素、二酸化炭素、浮遊粒子状物質があるが、その中で島民の人たちにとって危険性の高いものは二酸化硫黄分である。この二酸化硫黄は無色で刺激臭があり、目や咽喉を刺激し、高濃度の二酸化硫黄を吸込むと呼吸困難になるおそれがある。また、ぜんそく患者の場合には、低濃度でも発作を誘発し、症状が悪化することがある。こうしたことから、島民の人たちは東京都内に避難したものの未だに三宅島へ帰れず、困った状態が続いているのが現況である。
この実施形態では、こうした現況に鑑みなされたもので、図28および図29において415はメインロープで2本でなり、これらロープ415は、上からみてV字形をなすようにしてその基端は火口縁部413に設置したアンカーハウス416内の固定アンカー417に長さ調節可能に固定されている。ロープ415の他端は、対向する火口縁部413に離れて立設配置した鉄塔418のシーブ419に掛けられてウエイト420により引っ張られて装備されている。尚、メインロープ415は、上からみてV字形にしてあるが、平行状にしてもよいし、2本でなく3本以上でもよい。また、ウエイト420による引っ張り方式にしてあるが、基端固定で他端をドラム巻き取り方式にしたり、基端と他端を共に固定式にしてもよく、さらに、基端と他端を共に巻き取り方式にしてもよい。
これらメインロープ415の間には、噴火口412の上方の広域に対面するように横向きの横架ロープ422…が平行に多数本張設され、これらに直交するようにしてサブロープ423…が張設されている。424…は斜張ロープである。
これらのロープを利用して多数本の吊持ロープ425…が垂下され、これらの吊持ロープ425…を介して上下開放型の浄化用ケース426…が吊持されている。この浄化用ケース426は全て同じ高さになっているが、図29の右欄のように隣り合うものが高さHだけ食い違うようにしてもよい。浄化用ケース426の中には、図示しない二酸化硫黄用の浄化材が脱着自在に装備されている。この浄化材は、活性炭のこともあり、また、太陽光や照射手段により二酸化硫黄を分解・無害化する酸化チタンなどによる光触媒方式を採用することもできる。光触媒方式としては、基材に酸化チタンをコーティングしたものであったり、ペレット状のものであったり、さらに、セラミックスや金属ハニカムに光触媒を付した光触媒フィルタや光触媒ハニカムなどによる場合もある。また、ガラス繊維に酸化チタン透明薄膜をコーティングしたものを使用したり、光触媒シートなども使用できる。繊維やプラスチックスを基材とする場合には、マスクメロン型酸化チタン複合微粒子光触媒や金平糖型酸化チタン複合微粒子光触媒などによるものとする。これらにより二酸化硫黄は、硫酸イオンに酸化処理することができるとともに、そのあとの降雨によりこれらを洗い流すことができて繰り返し光触媒反応を進めることができ、これらの雨水は空気中の浮遊粉塵などに含まれるアルカリなどで中和されて中性に近い問題のないものに処理される。光触媒を採用する場合は、浄化用ケース426を透明筒体にしたり光の透過可能な網筒体にすることができ、ケース426を省略して光触媒を露出型で吊持することもある。図29の右上欄に示すものは、光触媒式浄化材421で、同浄化材421は芯軸421a回りに放射状をなす基板421b…を配列して光が当りやすい状態とし、その表面に光触媒をコーティング等で付したものである。こうした浄化材は、ケースに入れる場合と露出状態で吊持する場合とがある。
これらのロープを利用して多数本の吊持ロープ425…が垂下され、これらの吊持ロープ425…を介して上下開放型の浄化用ケース426…が吊持されている。この浄化用ケース426は全て同じ高さになっているが、図29の右欄のように隣り合うものが高さHだけ食い違うようにしてもよい。浄化用ケース426の中には、図示しない二酸化硫黄用の浄化材が脱着自在に装備されている。この浄化材は、活性炭のこともあり、また、太陽光や照射手段により二酸化硫黄を分解・無害化する酸化チタンなどによる光触媒方式を採用することもできる。光触媒方式としては、基材に酸化チタンをコーティングしたものであったり、ペレット状のものであったり、さらに、セラミックスや金属ハニカムに光触媒を付した光触媒フィルタや光触媒ハニカムなどによる場合もある。また、ガラス繊維に酸化チタン透明薄膜をコーティングしたものを使用したり、光触媒シートなども使用できる。繊維やプラスチックスを基材とする場合には、マスクメロン型酸化チタン複合微粒子光触媒や金平糖型酸化チタン複合微粒子光触媒などによるものとする。これらにより二酸化硫黄は、硫酸イオンに酸化処理することができるとともに、そのあとの降雨によりこれらを洗い流すことができて繰り返し光触媒反応を進めることができ、これらの雨水は空気中の浮遊粉塵などに含まれるアルカリなどで中和されて中性に近い問題のないものに処理される。光触媒を採用する場合は、浄化用ケース426を透明筒体にしたり光の透過可能な網筒体にすることができ、ケース426を省略して光触媒を露出型で吊持することもある。図29の右上欄に示すものは、光触媒式浄化材421で、同浄化材421は芯軸421a回りに放射状をなす基板421b…を配列して光が当りやすい状態とし、その表面に光触媒をコーティング等で付したものである。こうした浄化材は、ケースに入れる場合と露出状態で吊持する場合とがある。
尚、浄化材は定期的に交換したり洗浄したりする必要があり、また、浄化材が光触媒である場合には降雨でなく水噴射洗浄を別途する必要がある。こうした場合には、浄化用ケース426を火口縁部413上までもってくる必要があるので、例えば、図28に矢印で示すようにメインロープ415をスイングさせたりして火口縁部413においてメンテナンスなどを行うようにすることができる。逆スイングにより噴火口412上に浄化用ケース426…を対面させ得る。このスイングは、円弧状のガイドレール上を鉄塔付き台車が往復走行できるようにすることで可能である。また、図29に仮想線で示すように、メインロープ415を弛めて下げ浄化用ケース426を噴火口412に近づけるように設定することもできる。さらに、浄化材のメンテナンスには、ヘリコプターを利用することができる。
また、図29に仮想線で示すように、火口縁部413の適宜位置にはフェンス427…を配列して二酸化硫黄が拡散しないようにしてもよい。さらに、図28および図29に仮想線で示すように、火口411の噴火口412まわりの内底上にガス処理ユニット428を設置して同ユニット428内に矢印のように二酸化硫黄などを導くとともにその内部で集中浄化処理をするようにしてもよい。この場合、活性炭フィルタやセラミックスフィルタ、光触媒方式などを駆使して完全浄化処理するようにする。
本実施形態で説明したことは他の実施形態でも同様に適用することがある。
本実施形態で説明したことは他の実施形態でも同様に適用することがある。
図30は、浄化用ケース430の他の実施形態を示す。すなわち、下方から二酸化硫黄が通る粗目網状底面をもつ受皿431…を上下複数枚離間させて配し、これらを側軸432で固定することでメインロープに吊持可能にして、図の上に示すようなフィルタ型の浄化材433や光触媒型の放射板状浄化材434を出し入れ自在にしたものである。メンテナンスが簡易かつ迅速に行える。
図31は、底面が二酸化硫黄の通る粗目網をもつ半円基筒436と半円開閉筒437とで開閉ロック自在とし、吊持可能として内部に浄化材438を出し入れ自在としたもので、浄化材438は、図のフィルタ式以外に図30の光触媒型のものがある。また、ガラス繊維式光触媒やペレット式光触媒を充填してもよい。光触媒を採用する場合は、筒436,437を粗い網筒にしたり透明筒体にすることができる。
図32は、ペレット式フィルタや光触媒でなる浄化材440を下方から通気自在な逆円錐状浄化用ケース441内に入れて交換などが簡易に行えるようにしたものである。ケース441を矢印のように転回させて洗浄・交換などを行ってもよい。
図33は、メインロープ443の一対を平行に配し、これらを両端でドラム444により巻き取り・繰出し自在として矢印のように火口411上を移動自在としたものである。445は横架ロープ、446はサブロープで、447は吊持された浄化用ケースである。浄化用ケース447は露出型の光触媒やフィルタであることもある。尚、浄化用ケース447は、図の右下欄に示すように六角筒状で全体としてハニカムを形成して二酸化硫黄をより確実に受け入れるようにしてもよい。
図34は、火口縁部413にタワー型ジブクレーン(あるいは橋型クレーン)449を設置して旋回と進退動作ができるものとし、その先端ロープ450に浄化ユニット451を吊持して噴火口411上に合致させるようにしたものである。浄化ユニット451は、上下および進退動作によりメンテナンスなどが自在になる。
図35は、火口411の一部を抉って誘導口453とし、同口453を通じて溶岩流が流れ出るようにしたり、送風機454により噴火口412からの二酸化硫黄ガスなどが常時一定の個所から流れ出るようにしたものである。誘導口453は、被害の少ない方向を選ぶものとする。そして、同口453の出たところには、フィルタ455…や光触媒が対向状に設置される。フィルタ455の裏側には吸引機を備えてもよい。
尚、同図に示すように、火口縁部413から山裾に向けてコンクリートパイプ製の避難路体456…を連結配置したり、支柱上にワイヤ・樹脂などのメッシュを1層あるいは複数層張った避難路457を形成してもよい。
図36は、3枚のメッシュ459を2本のメインロープ460間に張ったものを両端の2枚が火山斜面上にくるようにまた中央の1枚が火口411内にくるようにしてアンカー461…で固定設置し、中央のメッシュ459には浄化用ケース462…が吊持されて二酸化硫黄ガスの浄化処理用とされるとともに、両端のメッシュ459が山崩れ防止用として機能するようになったものを示している。中央のメッシュ459は、上欄に示すように、不整混交状のものにしてもよい。尚、メッシュ459それ自体を光触媒式にしてもよい。
図37は、円錐あるいは円筒状の本体部分と天面部分を有するコンクリート製の胴部に多数の斜め通口465…を開設した浄化処理体466を噴火口412回りに被さるように設置したもので、二酸化硫黄ガスが通口465…を通る際にガス分を浄化するようにしたものである。通口465…には、別途活性炭等の処理材を装填することができる。
図38は、噴火口412の上方に一対のメインロープ468を張設してメッシュ469を付設し、これらメインロープ468から吊りロープ470…を介して浄化ウエイト471…を吊持して噴火口412回りにあるようにすることで二酸化硫黄ガスを浄化機能をもつウエイト471…により浄化処理するようにしたものである。ウエイト471は空中に吊持してもよい。ウエイト471は、その表面に光触媒粒子を頭半分埋め込んだコンクリートにより形成してもよい。また、ウエイト471は、その中央に光の入る口を明けたり斜め孔を形成してもよい。
図39は、噴火口412の回りに収集ドーム473を設置するとともに、ドーム473と火口外とをトンネル474を介してつなぐ連通パイプ475で接続し、このパイプ475の末端あるいは途中にフィルタ476を接続して二酸化硫黄ガスを浄化処理するようにして海に排出するようにしたものである。477は送風機で、仕切りガイド478により一方向にのみエアーを送るようになっている。
図40は、噴火口412の回りにコンクリート製やセラミックス製の台480を配列し、各台480に接触浄化材481を立ち上げて設けたもので、接触浄化材481の表面に光触媒粒子を頭半分埋め込んだものにしてもよい。台480自体も浄化可能な構造にしてもよい。
図41は、収集口483を備えた連通パイプ484を噴火口412から火口411をせり上がって外部まで導き、送風機485を介してフィルタ486に接続したものである。収集口483からの二酸化硫黄ガスを送風機485により引き込んでフィルタ486まで導き、ここで浄化処理するようにしたものである。フィルタ486は、光触媒システムでもよい。尚、487はトラバース型搬入ロープ、488は吊持ウインチで、ウインチ488はロープ487の駆動で移動自在であるとともに巻き込み・繰出しも可能であることから吊持ロープ488を介してホルダー489によりパイプ484を噴火口412にマッチさせ得るものである。
尚、送風機485やウインチ488等の駆動手段は、太陽光発電システムから送電するようにしてもよい(このことは他の実施形態でも同様に適用することがある)。
尚、送風機485やウインチ488等の駆動手段は、太陽光発電システムから送電するようにしてもよい(このことは他の実施形態でも同様に適用することがある)。
900…マンホール 911…通孔 912…打脚材。
Claims (1)
- 埋設されたマンホールの周胴部に複数の通孔を明けてのち、これら通孔を通じてマンホール内から外径方向に打脚材を打設してマンホールを地盤側に固定するマンホールの突き出し防止方法。
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