JP2006183281A - 建物基礎構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 施工コストが安く、工期も短くなるようにする。
【解決手段】 地上の複数階層に亘って連設してある耐震壁２の下部に剛に結合してある建物基礎構造Ａであって、地下階４における最下階層の床をフラットスラブ５で形成し、そのフラットスラブと、地下階を囲む外壁６と、地上近くの床７とを剛に結合して構成してある。
【選択図】 図１
【解決手段】 地上の複数階層に亘って連設してある耐震壁２の下部に剛に結合してある建物基礎構造Ａであって、地下階４における最下階層の床をフラットスラブ５で形成し、そのフラットスラブと、地下階を囲む外壁６と、地上近くの床７とを剛に結合して構成してある。
【選択図】 図１
Description
本発明は、地上の複数階層に亘って連設してある耐震壁の下部に剛に結合してある建物基礎構造に関する。
上記建物基礎構造は地震発生時における建物の転倒モーメントに抵抗できるように設けてあり、従来、地下階などの地下躯体とは別に、その地下躯体の下部地盤中に基礎梁や基礎スラブとして設けてある（例えば、特許文献１参照)。
このため、基礎梁や基礎スラブを設けるための掘削工事費や山留工事費，掘削に伴う残土処分費などの地下工事費が増大して施工コストが高くなるとともに、工期が長くなる欠点がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、施工コストが安く、工期も短くなるようにすることを目的とする。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、施工コストが安く、工期も短くなるようにすることを目的とする。
本発明の第１特徴構成は、地上の複数階層に亘って連設してある耐震壁の下部に剛に結合してある建物基礎構造であって、地下階における最下階層の床をフラットスラブで形成し、前記フラットスラブと、前記地下階を囲む外壁と、地上近くの床とを剛に結合して構成してある点にある。
〔作用及び効果〕
地下階などの地下躯体を利用して、地震発生時における建物の転倒モーメントに抵抗できる剛性を備えた建物基礎構造を、地下階における最下階層の床を形成するフラットスラブと、地下階を囲む外壁と、地上近くの床とを剛に結合して構成してあるので、地下躯体の下部に基礎梁や基礎スラブを設ける場合に比べて、掘削工事費や山留工事費，掘削に伴う残土処分費などの地下工事費の増大を抑制して施工コストを安くすることができるとともに、工期も短くすることができる。
尚、地下階を一階層にすれば、地下水位に影響されない施工が可能となる場合がある。
地下階などの地下躯体を利用して、地震発生時における建物の転倒モーメントに抵抗できる剛性を備えた建物基礎構造を、地下階における最下階層の床を形成するフラットスラブと、地下階を囲む外壁と、地上近くの床とを剛に結合して構成してあるので、地下躯体の下部に基礎梁や基礎スラブを設ける場合に比べて、掘削工事費や山留工事費，掘削に伴う残土処分費などの地下工事費の増大を抑制して施工コストを安くすることができるとともに、工期も短くすることができる。
尚、地下階を一階層にすれば、地下水位に影響されない施工が可能となる場合がある。
本発明の第２特徴構成は、前記地上近くの床をフラットスラブで構成してある点にある。
〔作用及び効果〕
地上近くの床をフラットスラブで構成してあるので、地下階の空間を、梁などの出っ張りが少なくて利用価値の高い空間に形成できる。
地上近くの床をフラットスラブで構成してあるので、地下階の空間を、梁などの出っ張りが少なくて利用価値の高い空間に形成できる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔第１実施形態〕
図１〜図３は建築物の構造部材の概略を示し、地上の複数階層（本実施形態では６階層）を構成する軸組１の建物一端側に高剛性の耐震要素としての複数（本実施形態では三枚）の連層耐震壁２を並べて、各階層に亘って連設するとともに、耐震壁２どうしを連結梁３で互いに連結して、それらの耐震壁２の下部に本発明による建物基礎構造Ａを剛に結合してある。
〔第１実施形態〕
図１〜図３は建築物の構造部材の概略を示し、地上の複数階層（本実施形態では６階層）を構成する軸組１の建物一端側に高剛性の耐震要素としての複数（本実施形態では三枚）の連層耐震壁２を並べて、各階層に亘って連設するとともに、耐震壁２どうしを連結梁３で互いに連結して、それらの耐震壁２の下部に本発明による建物基礎構造Ａを剛に結合してある。
前記建物基礎構造Ａは、地下階４における最下階層の床を基礎フラットスラブ５で形成して、その基礎フラットスラブ５と、地下階４を耐震壁２の並設方向から囲む左右の地下外壁６と、地上近くの床である床レベル１ＦＬが略グランドレベルと同じ一階床７とを剛に一体結合して、箱状に構成してあり、各耐震壁２を一階床７と基礎フラットスラブ５とに亘って剛に一体結合してある。
つまり、建物基礎構造Ａは、一階床スラブ８及びその梁９と、基礎フラットスラブ５とを上下のフランジとし、左右の地下外壁６をウエブとする構造であって、一階床スラブ８及びその梁９と、基礎フラットスラブ５との二点支持によって各耐震壁２を支持し、一階床スラブ８の梁９には、耐震壁２の剪断力を一階床スラブ８に伝達できるように軸鉄筋を配置してある。
各耐震壁２の地震時の剪断力Ｆは、図１中の矢印で示すように、一階床スラブ８及びその梁９によって地下外壁６に伝達されるように構成してあり、図２に示すように、各耐震壁２の地震時における曲げモーメント分布Ｍは、地下階４部分において逆剪断形となっている。
〔第２実施形態〕
図示しないが、第１実施形態において、一階床などの地上近くの床７をフラットスラブで構成してあっても良い。
図示しないが、第１実施形態において、一階床などの地上近くの床７をフラットスラブで構成してあっても良い。
〔その他の実施形態〕
１．本発明による建物基礎構造は、建物中央部に耐震壁を設けてある建物に適用しても良い。
２．本発明による建物基礎構造は、耐震壁が一枚の建物に適用しても良い。
３．本発明による建物基礎構造は、二階層以上を備えた地下階に適用しても良い。
４．本発明による建物基礎構造は、地下階を全周に亘って囲む外壁を、地下階における最下階層の床を形成するフラットスラブと、地上近くの床とに剛に結合して構成してあっても良い。
５．本発明による建物基礎構造は、グランドレベルよりも高い地上近くの床を使用して構成しても、グランドレベルよりも低い地上近くの床を使用して構成しても良い。
６．本発明による建物基礎構造は、基礎杭上に設置するものであっても良い。
７．本発明による建物基礎構造は、地上の複数階層を構成する軸組の東西方向端部と南北方向端部のように、軸組の複数方向の端部の夫々に、連層耐震壁を複数階層に亘って連設して、それらの連層耐震壁の下部に剛に結合してある建物基礎構造であっても良い。
１．本発明による建物基礎構造は、建物中央部に耐震壁を設けてある建物に適用しても良い。
２．本発明による建物基礎構造は、耐震壁が一枚の建物に適用しても良い。
３．本発明による建物基礎構造は、二階層以上を備えた地下階に適用しても良い。
４．本発明による建物基礎構造は、地下階を全周に亘って囲む外壁を、地下階における最下階層の床を形成するフラットスラブと、地上近くの床とに剛に結合して構成してあっても良い。
５．本発明による建物基礎構造は、グランドレベルよりも高い地上近くの床を使用して構成しても、グランドレベルよりも低い地上近くの床を使用して構成しても良い。
６．本発明による建物基礎構造は、基礎杭上に設置するものであっても良い。
７．本発明による建物基礎構造は、地上の複数階層を構成する軸組の東西方向端部と南北方向端部のように、軸組の複数方向の端部の夫々に、連層耐震壁を複数階層に亘って連設して、それらの連層耐震壁の下部に剛に結合してある建物基礎構造であっても良い。
２ 耐震壁
４ 地下階
５ フラットスラブ（最下階層の床）
６ 外壁
７ 地上近くの床
Ａ 建物基礎構造
４ 地下階
５ フラットスラブ（最下階層の床）
６ 外壁
７ 地上近くの床
Ａ 建物基礎構造
Claims (2)
- 地上の複数階層に亘って連設してある耐震壁の下部に剛に結合してある建物基礎構造であって、
地下階における最下階層の床をフラットスラブで形成し、
前記フラットスラブと、前記地下階を囲む外壁と、地上近くの床とを剛に結合して構成してある建物基礎構造。 - 前記地上近くの床をフラットスラブで構成してある請求項１記載の建物基礎構造。
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| JP2004376413A JP4568109B2 (ja) | 2004-12-27 | 2004-12-27 | 建物基礎構造 |
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|---|---|---|---|
| JP2004376413A JP4568109B2 (ja) | 2004-12-27 | 2004-12-27 | 建物基礎構造 |
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012225024A (ja) * | 2011-04-18 | 2012-11-15 | Ohbayashi Corp | 集合住宅、及びその施工方法 |
Citations (6)
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| JPS4854736A (ja) * | 1971-11-08 | 1973-08-01 | ||
| JPS6135334B2 (ja) * | 1984-07-09 | 1986-08-12 | Kajima Corp | |
| JPH04111809A (ja) * | 1990-08-31 | 1992-04-13 | Taisei Corp | ポストテンションコンクリート基礎底板 |
| JP2000273878A (ja) * | 1999-03-24 | 2000-10-03 | Takenaka Komuten Co Ltd | 基礎構造 |
| JP2000328652A (ja) * | 1999-05-18 | 2000-11-28 | Shimizu Corp | 多階層建築物 |
| JP2001207530A (ja) * | 2000-01-31 | 2001-08-03 | Kumagai Gumi Co Ltd | 建築物 |
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2004
- 2004-12-27 JP JP2004376413A patent/JP4568109B2/ja not_active Expired - Fee Related
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