JP2006182686A - 皮膚外用剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】
ミネラル成分の含有量が高く、健全な皮膚への改善及び維持を実現することができる新規な皮膚外用剤を提供すること。
【解決手段】
養液栽培による植物から得られカルシウム等のミネラル成分を含有する抽出物を配合したことを特徴とする皮膚外用剤である。養液栽培は、組織培養で増殖させた幼植物を用いて行うことが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は皮膚外用剤に関する。さらに詳しくは、健全な皮膚への改善及び維持を実現する、化粧品、医薬品、医薬部外品等として外皮に適用される皮膚外用剤に関する。
皮膚を自然の健康状態に保つためには、生体内に存在するミネラル成分として、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどが重要である。これらのミネラル成分は、生体内の酵素及び生体触媒の活性化のための必須成分として、生体の代謝に関与し、また、生体膜間の物質移動に必要な浸透圧の調整、皮膚pH値の調整、生体電位の保持のためにも重要な成分である。
皮膚は、外部刺激を緩和し、水分等の体内成分の逸失を制御する働きをしており、その最前線にあたるのが、表皮である。表皮は、基底層,有棘層,顆粒層及び角質層から構成されている。基底層で分裂,増殖した細胞は、有棘層、顆粒層を通過しながら分化し、強固な架橋結合をもったケラチン蛋白線維で構成された角質層になり、最終的には落屑する、というターンオーバーを繰り返している。特に、顆粒層では、細胞膜が肥厚して肥厚細胞膜を形成すると共に、トランスグルタミナーゼの作用により、蛋白分子間がグルタミル−リジン架橋され、強靭なケラチン蛋白線維が形成される。さらに、その一部にセラミド等が共有結合し、疎水的な構造をとることで、細胞間脂質のラメラ構造の土台を供給し、角質バリアー機能の基礎を形成する。
トランスグルタミナーゼは、基底層で既に細胞中に存在するが、基底層及び有棘層では遊休しており、細胞が顆粒層に到達すると、活性化する。このトランスグルタミナーゼの活性化には、カルシウムが不可欠であり、カルシウムが不足すると、トランスグルタミナーゼの活性は充分に得られず健全な角質層を得ることができない。すなわち、ミネラル成分の中で、カルシウムが、特に重要な成分である。
通常、生体に必要な酸素や栄養素は血液によって運ばれ、終末血管に至った酸素や栄養素は血管壁を透過し、間質液に拡散し、目的とする組織や細胞に到達する。表皮には血管がなく、終末血管である毛細血管は表皮の下層である真皮までしかないので、酸素や栄養素は、真皮からの拡散によって表皮の細胞へ供給される。しかし、真皮と基底層の間には基底膜が存在し、酸素や栄養素の表皮への移行を制限している。一方、酸素や栄養素は、角質層からの拡散によっても表皮に供給できる。従って、トランスグルタミナーゼを活性化するために、角質層に近い顆粒層へカルシウムを供給するには、肌すなわち角質層(経表皮ルート)から行うのが合理的方法である。
経表皮ルートでミネラルを供給する従来の皮膚外用剤として、(特許文献1)が挙げられる。(特許文献1)には、畑で栽培・収穫した有機栽培植物の抽出物を配合する皮膚外用剤が開示されている。そして、この植物抽出物中のカリウムの割合が、マグネシウム、カルシウム、ナトリウムの総和に対して重量で5倍以上である旨が記載されている。
しかし、皮膚には、イオンの透過を阻む構造が存在すると考えられるため、小さな分子であっても角質層からその内部の顆粒層に透過するのが難しく、カルシウムイオンは経表皮ルートから吸収されにくいというのが定説である。上記(特許文献1)記載の発明についても、ある程度の効果は得られるものの、ミネラル量が不十分である等、なお改善の余地を有していた。
特開2001−226248号公報(請求項1、請求項8、段落0016)
そこで本発明は、上記従来の状況に鑑み、ミネラル成分の含有量が高く、健全な皮膚への改善及び維持を実現することができる新規な皮膚外用剤を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明者らが鋭意研究を行った結果、養液栽培による植物から得られた抽出物が、ミネラル成分の含有量が高く、皮膚外用剤として有効であることを見出し、これにより本発明を完成するに至った。すなわち本発明は、次の(1)〜(5)から構成されるものである。
(1)養液栽培による植物から得られミネラル成分を含有する抽出物を配合したことを特徴とする皮膚外用剤。
(2)上記(1)記載の皮膚外用剤において、ミネラル成分が、カルシウムを含むことを特徴とする皮膚外用剤。
(3)上記(1)又は(2)記載の皮膚外用剤において、養液栽培が、水耕栽培であることを特徴とする皮膚外用剤。
(4)上記(1)〜(3)のいずれか記載の皮膚外用剤において、養液栽培が、組織培養で増殖させた幼植物を用いて行われることを特徴とする皮膚外用剤。
(5)上記(4)記載の皮膚外用剤において、組織培養が、茎頂培養であることを特徴とする皮膚外用剤。
本発明の皮膚外用剤を塗布することにより、生体内の酵素及び生体触媒の活性化のための必須成分として、生体の代謝に関与し、また、生体膜間の物質移動に必要な浸透圧の調整、皮膚pH値の調整、生体電位の保持のためにも重要な成分であるミネラル成分を補給することができ、皮膚を自然の健康状態に保つことができる。さらに、本発明の皮膚外用剤を塗布することにより、カルシウム成分が表皮層に浸透し、トランスグルタミナーゼの活性を促進させる結果、表皮顆粒層の肥厚細胞膜等を構成するケラチン蛋白の分子間架橋が促進されるため、角質層を緻密に保つことができる。よって、様々な外部刺激要因から皮膚を保護することができるとともに、保湿機能をも高め、皮膚を健常な状態に保つことができる。本発明の皮膚外用剤は、化粧品、医薬部外品として日常的に使用できるほか、各種皮膚疾患を有する患者を治療するための医薬品としても使用することができる。
以下、本発明の実施形態について詳述する。
本発明の植物の栽培法としては、養液栽培が好ましい。養液栽培の種類としては、大きく分けて噴霧耕、水耕、固形培地耕の3つがある。噴霧耕には、循環式及び噴霧式があり、水耕には、たん液式、NFT(Nutrient Film Technique)、毛管水耕及びパッシブ水耕があり、固形培地耕には、砂耕、れき耕及びロックウール耕がある。日本の一般的な土壌である黒ボク土は、ミネラル成分を吸着してしまうので、この土壌で栽培した作物の抽出物に含まれるミネラルは少なくなってしまう。しかし、養液栽培では、養液液肥の成分組成を調節することにより、抽出物に含まれるミネラルの種類、量を制御することが可能である。
本発明の養液栽培では、種子の代わりに、組織培養、好ましくは茎頂培養で培養した幼植物を用いることもできる。種子を用いた場合、その胚乳に含まれる栄養分が優先するため最終的な抽出物のミネラル量が制限されてしまうが、組織培養により外部から栄養分を与えることで、抽出物のミネラル量を十分に高めることが可能となる。
本発明では、養液施設、培養液量、液循環量などは公知のものが使用できる。
本発明の植物としては、かいわれ大根、もやし、トマトなどの野菜類を始め、薬草類、香葉類及び観賞用植物など、養液栽培に適した植物を用いることができる。具体例としては、アブラナ科、セリ科、シソ科及びショウガ科などの植物が挙げられる。
本発明の植物の抽出物は、植物の全草、葉、花、茎、果実、根、樹皮等の搾汁、又は植物の全草、葉、花、茎、果実、根、樹皮等を溶媒と共に浸漬または加熱還流した後、ろ過して得られる抽出液を、濃縮乾固し、溶媒を除去したものである。なお、抽出物に溶媒を用いた分配あるいはクロマトグラフィー等により分画精製等の処理を加えて得られたものも用いることができる。皮膚外用剤への配合に際しては、搾汁又は抽出液をそのまま、または濃縮して用いてもよい。これらの抽出物は、1種又は2種以上を組み合わせて配合される。
上記抽出液を得る際に用いられる溶媒は、通常抽出に用いられる溶媒であれば任意に用いることができ、例えば、水;メタノール、エタノール等のアルコール類;1、3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ジプロピレングリコール等の多価アルコール類;アセトン;酢酸エチル等がそれぞれ単独あるいは組み合わせて用いることができる。また、スクワラン、流動パラフィン、エステル油分、大豆油、ピーナッツ油などの植物油等の親油性油分も用いることができる。さらに、炭酸ガスなどによる超臨界抽出法も利用できる。
以下に、本発明の抽出例を挙げる。
[搾汁法]上記栽培例の方法で収穫した植物の全草を、圧搾した後、ろ過し搾汁を得た。
[加熱還流法]上記搾汁法と同様の植物の全草を、エタノールと共に1時間加熱還流した後、ろ過して抽出液を得た。
[浸漬法]上記搾汁法と同様の植物の全草を、室温で1週間エタノールに浸漬し、圧搾分離した後、ろ過して抽出液を得た。
本発明の植物抽出物の皮膚外用剤中への配合量は、皮膚外用剤全量中0.00001〜20重量%であり、好ましくは0.0001〜10重量%である。0.00001重量%未満であると、肌のむくみ、皮膚のうるおい改善効果が充分に発揮されず、健全な皮膚への改善及び維持を充分実現することができない。一方、20重量%を超えると匂いと着色の点で製剤上好ましくない。また、10重量%を超えて配合してもさほど大きな効果の向上はみられない。
本発明の皮膚外用剤には、植物抽出物以外に、化粧品、医薬品、医薬部外品等の皮膚外用剤に通常用いられる成分として、保湿剤、紫外線防御剤、薬効剤を配合することができる。保湿剤としては、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、キトサン誘導体、糖類、水溶性ポリマー等を挙げることができる。紫外線防御剤としては、パラアミノ安息香酸誘導体、サリチル酸誘導体、桂皮酸誘導体、ウロカニン酸等の紫外線吸収剤、酸化チタン、酸化亜鉛、タルク等の紫外線散乱剤等を挙げることができる。薬効剤としては、軽度の炎症を静める目的のグリチルリチン酸誘導体、アラントイン等の消炎剤、皮膚常在菌の共生環境を整え、外来菌の異常増殖による感染症を防止するためのヒノキチオール、トリクロサン、ビオゾール、パラベン類等の抗菌剤、紫外線の過剰被爆により産生されたメラニン色素の退色やチロジナーゼ活性阻害を目的とするアスコルビン酸誘導体、コウジ酸、アルブチン酸誘導体等の美白剤、多様な目的で化粧品成分として汎用されているアロエ、センブリ、シコン、オウバク等の植物抽出成分を挙げることができる。
また、本発明の皮膚外用剤には、そのほかにも本発明の目的を損なわない量及び種類の油剤、界面活性剤、高分子化合物、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、色材、香料、pH調整剤、保存剤等を配合することができる。
本発明の皮膚外用剤は、化粧品、医薬部外品又は医薬品として広く使用することができ、その剤型も、化粧水、美容液、水性ジェル等のローション類から、乳液、クリーム、軟膏、油剤等の通常使用される外用剤としての剤型にすることができる。
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。配合量は重量%である。実施例の説明に先立ち、各実施例及び比較例で用いた試験法及び試験基準を説明する。
試験法1(ミネラル成分分析法)
濃度0.25重量%の各抽出液を10mlずつとり、100℃減圧乾固した後、硫酸−硝酸で分解し、水で希釈し50mlとした液を試験溶液とし、ICP分析を行った。実施例及び表中の分析値の単位はppmである。
試験法2(ケラチン蛋白架橋増加率の測定法)
市販のヒト頭髪毛束(中国よりの輸入品)を、5%ポリオキシエチレンラウリルエーテル水溶液で洗浄し、メタノールで脱脂したのち風乾したものを、アンモニア水でpH9.5に調整した10%チオグリコール酸アンモニウム溶液で、24時間室温で浸漬して加水分解し、透析により精製し、さらに凍結乾燥して、試験試料としてのポリペプタイドを得た。このペプタイドをpH7.4リン酸緩衝液に溶解し、トランスグルタミナーゼ(EC2.3.2.13)を加えて架橋反応を行い、電気泳動法で求めた分子量から、下記(1)式より基準架橋率を求めた。以下に記す比較例又は各実施例の皮膚外用剤の構成成分を0.1%添加して、架橋率を求め、下記(2)式により架橋増加率を求めた。
Figure 2006182686
Figure 2006182686
試験法3(モニター試験法)
アトピー肌質又は乾燥肌質の25才から55才までの女性ボランティア20名ずつに比較例又は各実施例の皮膚外用剤を提供し、顔に1ヶ月間連用(朝晩各1回)してもらった。1ヶ月後に、肌質の改善の有無をボランティアに確認し、20名に対する改善者の割合を改善率とした。
試験法4(有核率の測定法)
パネラーに大きな損傷、苦痛を与えずに表皮層の健常度を知るには、テープストリッピング法により剥離細胞の有核率、細胞サイズ、重層剥離率が調査対象となるが、これらは比較的密接な相関関係があるので、以下に記す比較例又は各実施例の皮膚外用剤適用時の有核率を測定した。テープストリッピング法により、測定部位の一定面積の表皮を剥離した。ただし、顆粒層まで剥離するため、剥離操作を数回繰り返した。この剥離操作に用いたテープ、接着剤及び皮脂を、クロロホルム:メタノール=2:1により除去した試料を凍結乾燥し、ゲンチアナ紫で染色処理したのち、顕微鏡下で有核率を計数し、次のようにランク分けした。この有核率は、ランク数が大きい方が正常なケラチン化が進まず、表皮の異常度の高いことを示す。前記パネラー全員に対し、官能試験実施直前に予め有核率の測定を行った。その結果、各実施例グループ、比較例グループとも有核率の平均ランクは1.8であった。そして、官能試験終了後にも、有核率の測定を行ない、平均ランクを有核率の結果とした。
(ランク) (有核率%)
1 0.0〜9・9
2 10.0〜19.9
3 20.0〜29.9
4 30.0〜39.9
5 40.0〜
(実施例1)
表1に示す組成の養液(液肥)A〜Cを用いて、水耕栽培(たん液式)によって、緑豆もやしA〜Cを得た。次いで、前記抽出例の「浸漬法」によって、植物抽出物A〜Cを得た。なお、通常栽培植物の抽出液は、上記水耕栽培植物の方法に準じて、水道水を用いて栽培した緑豆もやしを、室温で1週間エタノールに浸漬し、圧搾分離した後、ろ過して抽出物D得た。抽出物A〜Dの、ミネラル成分の分析結果を表2に、ケラチン蛋白の架橋増加率の結果を表3に示す。
Figure 2006182686
Figure 2006182686
Figure 2006182686
表2から、本発明の植物抽出物と通常栽培植物の抽出物のミネラル組成比は異なっており、特に、カルシウム含有量は25〜83%増加していることが分かる。また、表3から、本発明の抽出物は、ケラチン蛋白の架橋増加率も向上していることが分かる。
[実施例1−1]下記組成の化粧水を常法により製造した。
(成分) (配合量重量%)
(1)植物抽出物A 0.1
(2)グリセリン 5.0
(3)エタノール 5.0
(4)ヒアルロン酸 0.05
(5)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5
(6)pH調整剤 適 量
(7)香料 適 量
(8)保存剤 適 量
(9)精製水 残 量
植物抽出物Aを変更した以外は実施例1−1の化粧水と同様にして、実施例1−2(植物抽出物Bを0.1%配合)、実施例1−3(植物抽出物Cを0.1%配合)、比較例1−1(植物抽出物Dを0.1%配合)及び比較例1−2(水酸化カルシウム0.01%を配合)を作製した。上記試験法及び試験基準に基づいて試験したモニター試験と有核率の結果を表4に示す。
Figure 2006182686
表4に示すように、本発明の植物抽出物を用いた皮膚外用剤では、有核率及び肌質の改善が認められた。特に、モニター試験において、本発明の効果が明確に表れている。すなわち、本発明によるトランスグルタミナーゼの活性促進化、角質層の緻密化、さらには皮膚の健常化が確認できた。
(実施例2)
表1の組成Bの養液(液肥)を用いて、固形培地耕(ロックウール耕)によって、かいわれ大根Eを得た。次いで、前記抽出例の「浸漬法」によって、植物抽出物Eを得た。なお、通常栽培植物の抽出液は、上記水耕栽培植物の方法に準じて、水道水を用いて通常に栽培したかいわれ大根を、室温で1週間エタノールに浸漬し、圧搾分離した後、ろ過して抽出物F得た。
[実施例2−1]下記組成の乳液を常法により製造した。
(成分) (配合量重量%)
(1)植物抽出物E 0.5
(2)流動パラフィン 2.0
(3)スクワラン 3.0
(4)ポリオキシエチレンモノステアレート 1.0
(5)セスキオレイン酸ソルビタン 0.3
(6)カルボキシビニルポリマー 0.1
(7)pH調整剤 適 量
(8)香料 適 量
(9)保存剤 適 量
(10)精製水 残 量
植物抽出物Eを変更した以外は実施例2−1の乳液と同様にして、比較例2−1(植物抽出物Fを0.1%配合)、比較例2−2(水酸化カルシウム0.01%を配合)を作製した。上記試験法及び試験基準に基づいて試験したモニター試験と有核率の結果を表5に示す。
Figure 2006182686
表5に示すように、本発明の植物抽出物を用いた皮膚外用剤では、有核率及び肌質の改善が認められた。特に、モニター試験において、本発明の効果が明確に表れている。すなわち、本発明によるトランスグルタミナーゼの活性促進化、角質層の緻密化、さらには皮膚の健常化が確認できた。
(実施例3)
表1の組成Bの養液(液肥)を用いて、水耕栽培(たん液式)によって、ミョウガG(ショウガ科ショウガ族)を得た。次いで、前記抽出例の「浸漬法」によって、植物抽出物Gを得た。偽茎(草丈約20cm)の腋芽の生長点を用い、「硝酸カルシウムを10mg/l添加した1/2MS寒天培地、照度3000〜5000ルクス(16時間日長)、温度25℃」の培養条件で茎頂培養したミョウガの培養株から、表1の組成Bの養液(液肥)を用いて、水耕栽培(たん液式)によって、ミョウガHを得た。次いで、前記抽出例の「浸漬法」によって、植物抽出物Hを得た。なお、通常栽培植物の抽出液は、上記水耕栽培植物の方法に準じて、土中で通常栽培したミョウガを、室温で1週間エタノールに浸漬し、圧搾分離した後、ろ過して抽出物Iを得た
[実施例3−1]下記組成のクリームを常法により製造した。
(成分) (配合量重量%)
(1)植物抽出物G 3.0
(2)ポリオキシエチレンモノステアレート 10.0
(3)モノステアリン酸グリセリン 5.0
(4)ミツロウ 1.0
(5)流動パラフィン 5.0
(6)メチルポリシロキサン 4.0
(7)グリセリン 15.0
(8)pH調整剤 適 量
(9)香料 適 量
(10)保存剤 適 量
(11)精製水 残 量
植物抽出物Gを変更した以外は実施例3−1の化粧水と同様にして、実施例3−2(植物抽出物H0.1%を配合)、比較例3−1(植物抽出物Iを0.1%配合)、比較例3−2(水酸化カルシウム0.01%を配合)を作製した。上記試験法及び試験基準に基づいて試験したモニター試験と有核率の結果を表6に示す。
Figure 2006182686
表6に示すように、本発明の植物抽出物を用いた皮膚外用剤では、有核率及び肌質の改善が認められた。特に、モニター試験において、本発明の効果が明確に表れている。すなわち、本発明によるトランスグルタミナーゼの活性促進化、角質層の緻密化、さらには皮膚の健常化が確認できた。

Claims (5)

  1. 養液栽培による植物から得られミネラル成分を含有する抽出物を配合したことを特徴とする皮膚外用剤。
  2. 請求項1記載の皮膚外用剤において、ミネラル成分が、カルシウムを含むことを特徴とする皮膚外用剤。
  3. 請求項1又は2記載の皮膚外用剤において、養液栽培が、水耕栽培であることを特徴とする皮膚外用剤。
  4. 請求項1〜3のいずれか記載の皮膚外用剤において、養液栽培が、組織培養で増殖させた幼植物を用いて行われることを特徴とする皮膚外用剤。
  5. 請求項4記載の皮膚外用剤において、組織培養が、茎頂培養であることを特徴とする皮膚外用剤。
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