JP2006181492A - 鏡面塗装方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 塗装面の光沢度を向上させることができるとともに、経時的な光沢度の低下を防止することのできる鏡面塗装方法を提供すること。
【解決手段】 素材10の表面にポリエステルサフェーサーを塗布して下地層11を形成し、次いで、ポリエステル黒エナメル塗料を塗布して中塗り層12が形成される。中塗り層12の上面には、ポリエステルクリア塗料が塗布され、硬化乾燥後、ポリエステルクリア塗料の塗膜を研磨して仕上げ層22が形成される。中塗り層はスプレーによって略等間隔時間をおいた数回の塗布により行われ、仕上げ層は、略同様の時間をおいてスプレーの塗布によって形成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は鏡面塗装方法に係り、更に詳しくは、塗装面の光沢度を向上させることができるとともに、経時的な光沢度の低下を防止することのできる鏡面塗装方法に関する。
一般に、木材、木質材等の表面に施された塗装面を鏡面仕上げする場合、ウレタン、ラッカー、不飽和ポリエステル樹脂塗料等の上塗りを施し、これを硬化乾燥させた後に研磨布紙等で平滑面に面調整を行い、綿バフによって光沢研磨仕上げを行う、という方法が知られている。この鏡面塗装に用いられる樹脂塗料としては、不飽和ポリエステル塗料が多く採用されており、黒、赤、黄、青などの顔料の色調を表したエナメル鏡面仕上げが一般的となっている。
公知の鏡面塗装方法は、図2に示されるように、木材、木質材等からなる素材20の表面にポリエステルサフェーサー等からなる下地層21を数回のスプレー塗布にて形成し、研磨布紙等による研磨を行ってポリエステルエナメル塗料の仕上げ層22をスプレー塗布にて形成し、その後に研磨布紙による研磨、綿バフによる研磨を行う工程が知られている。
しかしながら、公知の鏡面塗装方法にあっては、ポリエステルエナメル塗料による仕上げ層22の硬化膜を研磨する際に、ポリエステルの粉が研磨布紙に詰まってしまい、十分な研磨機能を達成することができない。従って、仕上げ層22の綿バフによる研磨を行っても光沢が十分に得られず、曇り現象が生じる他、バフの研磨熱や研磨圧力によって塗膜の表面状態が歪む現象が生じる等の不都合を招来する。このような不都合をもたらす原因としては、ポリエステルエナメル塗料に含まれる顔料が硬化阻害を引き起こしていることが考えられる。
また、前記鏡面塗装方法にあっては、製品表面を観察したときに、顔料が露出して微細な凹凸が見えてしまい、十分な平滑性が得られず、これが鏡面光沢性を損なう要因ともなっている。
ところで、塗装製品の価値は、塗膜の品質を長期に維持させることにあるが、前述した鏡面塗装方法では、硬化が十分に行われないことから、架橋密度が低く、熱軟化点が低下するため、生活環境下での温度においても塗膜の痩せ、歪み現象が発生することになり、塗装品としての価値を大幅に低下させるものとなる。
[発明の目的]
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、表面の光沢性に優れ、生活環境下における塗膜の経時的変化を生じ難くすることのできる鏡面塗装方法を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にかかる鏡面塗装方法は所定の下地層を形成した後、エナメル塗料を塗布して中塗り層を形成し、次いで、クリア塗料を塗布した後に当該クリア塗料の塗膜を研磨して仕上げ層を形成する、という方法を採っている。
具体的には、素材の表面に所定の下地層が形成された下地材に、ポリエステルエナメル塗料を塗布して中塗り層を形成し、次いで、ポリエステルクリア塗料を塗布した後に当該ポリエステルクリア塗料の塗膜を研磨して仕上げ層を形成する、という方法を採ることができる。
本発明において、前記中塗り層はスプレーによって略等間隔の時間をおいて複数回塗布することにより形成され、当該中塗り層を塗布してから前記仕上げ層を塗布するまでの間隔は、前記中塗り層のスプレーによる複数回の塗布の間隔と略同じであることが好ましい。
本発明にかかる鏡面塗装方法によれば、仕上げ層を構成するクリア塗料が顔料を含まない構成となるため、研磨に際して研磨布紙の目詰まりが生じないものとなり、その後の綿バフ等による研磨を行うことで、表面が緻密な平滑面となり、高品質な鏡面光沢仕上げを行うことができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の鏡面塗装方法が適用された実施形態に係る断面図が示されている。同図において、素材10の表面(上面)には、塗料の吸い込みを防止して密着性を高めるための下地層11が形成され、この下地層11の上面に中塗り層12を介して仕上げ層13が形成されている。
前記下地層11はポリエステルサフェーサーが用いられており、中塗り層12はポリエステル黒エナメル塗料が用いられている。また、仕上げ層13は、ポリエステルクリア塗料が用いられている。
ポリエステルサフェーサーは、塗布後、所定時間乾燥を行ってから研磨されて表面平滑化が図られており、ポリエステル黒エナメル塗料の塗布後は、研磨を行うことなく、ポリエステルクリア塗料が塗布されている。このポリエステルクリア塗料の硬化後は、研磨布紙で研磨を行い、更に、綿バフによる研磨を行って表面仕上げが行われている。
なお、前記ポリエステルエナメル及びクリア各塗料は、パラフィンワックス添加タイプ若しくはノンワックスタイプの塗料が用いられている。
次に、本発明の実施例を比較例と共に示す。
[実施例1]
(1)素材として木材又は板状の木質材を用い、この上面に下地層として、ポリエステルサフェーサーをスプレーで3〜5回塗布した。塗布間隔は10分であり、膜厚は200μm〜400μmである。
(2)下地層について、一昼夜又は50℃2時間の乾燥を行った。
(3)下地層の乾燥後、#180の研磨布紙で研磨を行った。
(4)中塗り層として以下配合のポリエステル黒エナメル塗料をスプレーにて塗布した。塗布回数を3〜5回として塗布間隔を10分とし、膜厚300μm〜500μmとした。
ポリエステル黒エナメル塗料
不飽和ポリエステルクリアA樹脂塗料 100部
トナー(アニリンブラック:樹脂=1:1) 10部
スチレンモノマー 30部
ナフテン酸コバルト(5%) 2部
メチルエチルケトンパーオキサイド(55%) 2部
粘度 40sec/フォードカップ#4
ゲル化時間 30min/20℃
(5)中塗り層の塗布後、当該中塗り層の最終塗布から略10分の時間をおいて、仕上げ層として以下配合のポリエステルクリア塗料をスプレーにて10分間隔で2〜3回塗布し、200μm〜300μmの膜厚を設けた。
ポリエステルクリア塗料の配合
不飽和ポリエステルクリアA樹脂塗料 100部
スチレンモノマー 30部
ナフテン酸コバルト(5%) 2部
メチルエチルケトンパーオキサイド(55%) 2部
粘度 40sec/フォードカップ#4
ゲル化時間 20min/20℃
(6)一昼夜の乾燥又は常温にて1時間経過後、50℃2時間の乾燥を行った。
(7)#400〜#800の研磨布紙にて研磨を行った。
(8)綿バフにより研磨を行った。
なお、上記不飽和ポリエステルエナメル及びクリア各塗料は、パラフィンワックス添加タイプが用いられた。
実施例1において、塗装面の状態を目視観察したところ、表面が緻密な平滑面となっていることが確認された他、色調の彩度が高くなって深み感と透明感が増した高品質な鏡面光沢仕上げ面となっていることを確認することができた。具体的には、60度光沢度計による光沢度は、93〜94であり、ウエーブスキャン測定法による平滑度測定において、ショートウエーブ5〜10,ロングウエーブ1〜2の値が得られた。ここで、平滑度は、数値が小さい程平滑面を表している。
本実施例で得られた上記効果は、ポリエステルクリア塗料が顔料を含まないことによると推定される。また、ポリエステル黒エナメルの塗布後に乾燥工程を経ることなくポリエステルクリア塗料を塗布したことが高光沢をもたらしたものと推定される。
また、ポリエステル黒エナメル塗料の塗布後、略10分程度でポリエステルクリア塗料を塗布したことにより、つまり、中塗り層の完全硬化前の仕上げ層塗布により、界面における相溶作用を惹起せしめ、これが硬化乾燥後の研磨によって深み感を増す要因になったものと考えられる。
[比較例1]
(1)素材として木材又は板状の木質材を用い、この上面に下地層として、ポリエステルサフェーサーをスプレーで3〜5回塗布した。塗布間隔は10分であり、膜厚は200μm〜400μmである。
(2)下地層について、一昼夜又は50℃2時間の乾燥を行った。
(3)下地層の乾燥後、#180の研磨布紙で研磨を行った。
(4)仕上げ層として実施例1と同様の以下配合のポリエステル黒エナメル塗料をスプレーにて塗布した。塗布回数を3〜5回として塗布間隔を10分とし、300μm〜500μmの膜厚を形成した。
ポリエステル黒エナメル塗料
不飽和ポリエステルクリアA樹脂塗料 100部
トナー(アニリンブラック:樹脂=1:1) 10部
スチレンモノマー 30部
ナフテン酸コバルト(5%) 2部
メチルエチルケトンパーオキサイド(55%) 2部
粘度 40sec/フォードカップ#4
ゲル化時間 30min/20℃
(6)一昼夜の乾燥又は常温にて1時間経過後、50℃2時間の乾燥を行った。
(7)#400〜#800の研磨布紙にて研磨を行った。
(8)綿バフにより研磨を行った。
比較例1では、研磨布紙の目詰まり現象が生じ、綿バフの研磨後において、光沢がなく、曇り現象が生じた。また、綿バフの研磨熱、研磨圧力に起因して、塗膜の表面が歪んだ状態が見られた。これらの原因は、顔料であるアニリンブラックがポリエステルの硬化阻害を起こしているためと考えられる。
以上の実施例1及び比較例1から明らかなように、本発明に係る鏡面塗装方法によれば、表面の光沢性、平滑性に優れ、長期に亘って光沢度を維持することのできる鏡面塗装方法として理解することができる。
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、特定の実施の形態に関して特に図示し、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上に述べた実施例に対し、形状、位置若しくは方向、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
例えば、前記実施例では、下地層11としてポリエステルサフェーサーをスプレーで塗布する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。下地層11は、ポリエステルサンディングシーラーを塗布して形成することや、熱硬化性樹脂含浸紙からなる化粧材を用いることもできる。木材又は木質材にサンディングシーラーを塗布し、研磨布紙によって表面を平滑に研削した後に、前記実施例1と同様に中塗り層と仕上げ層を形成すればよい。熱硬化性樹脂含浸紙は、フェノール樹脂、メラミン樹脂、DAP樹脂等を含浸させたものが例示できる。この樹脂含浸紙による下地層11の形成は、当該含浸紙を木材又は木質材に貼付した後、研磨布紙によって表面を平滑に研削し、ウレタンプライマーを塗布した後に当該ウレタンプライマーの表面が研削され、その表面に前記実施例1と同様の中塗り層と仕上げ層が形成される。
本発明方法が適用された実施形態に係る断面図。 従来方法を説明するための断面図。
符号の説明
10…素材、11…下地層(ポリエステルサフェーサー)、12…中塗り層(ポリエステル黒エナメル塗料)、12…仕上げ層(ポリエステルクリア塗料)

Claims (3)

  1. 所定の下地層が形成された下地材にエナメル塗料を塗布して中塗り層を形成し、次いで、クリア塗料を塗布した後に当該クリア塗料の塗膜を研磨して仕上げ層を形成することを特徴とする鏡面塗装方法。
  2. 所定の下地層が形成された下地材にポリエステルエナメル塗料を塗布して中塗り層を形成し、次いで、ポリエステルクリア塗料を塗布した後に当該ポリエステルクリア塗料の塗膜を研磨して仕上げ層を形成することを特徴とする鏡面塗装方法。
  3. 前記中塗り層はスプレーによって略等間隔の時間をおいて複数回塗布することにより形成され、当該中塗り層を塗布してから前記仕上げ層を塗布するまでの間隔は、前記中塗り層のスプレーによる複数回の塗布の間隔と略同じであることを特徴とする請求項1又は2記載の鏡面塗装方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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