JP2006181265A - ドライヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】 フィルター又は取替フィルターに塵が蓄積し清掃又は取替フィルターの交換が必要となった場合に、その必要な旨を報知し利用者が容易に気づくことができるドライヤを提供する。
【解決手段】 ヒータ線11の近傍にサーモスイッチ5を備え、防塵フィルター7の目詰まりによりサーモスイッチ5がスイッチングして発光ダイオード8が発光するので、防塵フィルター7の目詰まりが生じると前記モータ2により回転する送風ファン1により生成されている風量が減じて、ヒータ線11により通常であればある温度であるはずの風洞部4内部の温度が高温となってサーモスイッチ5が感知して作動し発光ダイオード8が発光し防塵フィルター7の目詰まりが生じていることを利用者に円滑に報知することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、髪の乾燥又はブロウを行うと共に、送風ファンの回転により防塵フィルターに集塵して蓄積された塵によってフィルターが目詰まりすることを利用者に報知することができるドライヤに関する。
一般的なドライヤは、格子又はパンチ孔が形成された吸込口が形成され、利用者の髪等が巻き込まれることを防止しつつ、ファンで送出するための空気を吸い込んでいる。また、通常であれば前記吸込口は金属にパンチ孔を形成したものであるが、衛生面及び掃除の利便性から前記吸込口の他に当該吸込口と機器内部方向に隣接する交換可能な塵の流入を防ぐ防塵フィルターを備えるドライヤも従来から存在した。
前記背景技術となるドライヤにおいては、使用していくうちに前記吸込口又は防塵フィルターに塵が蓄積していき、塵が混入していない清潔な風を流出するためには定期的な吸込口又は取替フィルターの清掃が必要であるが、多少の塵の蓄積ではドライヤの使用動作に若干の影響を与えるものの使用者がすぐに気がつくレベルではなく、使用者が気づいた頃には吸込口又は取替フィルターには塵が多量に蓄積しており、利用者が気づくまで塵が混入した風を受けて髪を乾燥させ、又はブローしていたという課題を有する。
本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、吸込口又は取替フィルターに塵が蓄積し清掃又は取替フィルターの交換が必要となった場合に、その必要な旨を報知し利用者が容易に気づくことができるドライヤを提供することを目的とする。
本発明に係るドライヤは、風洞部の内部であって前記ヒータユニットのヒータ線の近傍に温度に基づき作動する感温手段と、風洞部の吸込口に防塵フィルターを備え、当該防塵フィルターの目詰りが進行すると前記感温手段が作動することで目詰まりを報知する報知手段が駆動するものである。このように本発明においては、ヒータ線の近傍に感温手段を備え、防塵フィルターの目詰まりにより感温手段が作動して報知手段が駆動するので、防塵フィルターの目詰まりが生じると前記モータにより回転する送風ファンにより生成されている風量が減じて、ヒータ線により通常であればある温度であるはずの風洞部内部の温度が高温となって感温手段が感知して作動し報知手段が駆動し防塵フィルターの目詰まりが生じていることを利用者に円滑に報知することができる。ここで、感温手段としては、サーモスイッチ(常閉式、常開式のどちらでも回路を形成することができる)の他、サーミスタ、熱伝対等の温度センサーからなる電子回路がある。サーモスイッチは所定温度に到達することでスイッチングするが、サーミスタは温度に基づいて抵抗値が変動するため、かかる抵抗値の変動を利用した電子回路を構成することができる。報知手段としては、LEDなどの発光表示手段、ブザー、音声合成などの発音手段、バイブレーターなどの振動手段がある。
本発明に係るドライヤは必要に応じて、前記報知手段が駆動すると共に、ヒータの駆動を停止又はヒータの出力を下げて駆動するものである。このように本発明においては、前記報知手段が駆動すると共に、ヒータの駆動を停止又はヒータの出力を下げて駆動するので、報知手段により防塵フィルターが目詰まりしていることを利用者に知らせ、さらに、ヒータの駆動が停止して今まで送出されていた温風が送風となって利用者がかかる変化を体感でき、確実に防塵フィルターの目詰まりに気づくことができる。ヒータの出力を下げた場合、すなわち、ヒータの消費電力を下げて駆動した場合にはヒータ線への導通で生じた熱量が通常と比べて小さくなり吹出口から送出される温風の温度が低下し、ヒータの駆動を停止した場合と同様に利用者は温度変化を体感し、同様な効果を得ることができる。特に、乾燥させている場合には温風でないと困るので利用者の防塵フィルターの清掃又は取り替えを強く助長することができる。さらに説明すると、ヒータの駆動が停止して温風が送風になったのみであれば利用者はドライヤの故障ではないかと疑念する可能性があるが、かかる送風への変化だけでなく報知手段による報知もなされており、かかる疑念を抱くことなく防塵フィルターの目詰まりであることに気づくことができる。
本発明に係るドライヤは必要に応じて、前記ヒータ線がスパイラル状に配設され、このスパイラル状に配設されたヒーター線の内部であってヒーター線の近傍位置に感温手段を配設したものである。このように本発明においては、感温手段がヒータ線の内部でヒータ線の近傍位置に配設されているので、防塵フィルターの目詰まりの進行による温度上昇を迅速に感知し感温手段が即応して作動することができ利用者に適切に防塵フィルターの目詰まりの旨を報知することができる。防塵フィルターの目詰りを検知する場合には温度の変動が大きい部分の方が適切に検知することができる。常温の温度と加熱時の温度との差があまり変わらない場合には誤って検知してしまう場合があるからである。さらに言うと、ここでの感温手段は主に高温となって利用者がやけどをしてしまうためのものではなく(通常ドライヤにはサーモスイッチ、ヒューズがやけど防止のために配設されている)、防塵フィルター目詰りを検知するためのものであるからである。ただし、感温手段のスイッチング温度によってはやけど防止のためとなり、この場合には既成品のサーモスイッチをそのまま感温手段として用いることができ、本発明の製品への適用の際にはコスト削減を望める。
本発明に係るドライヤは必要に応じて、前記報知手段の報知前に報知させるプレ報知手段とを備えるものである。このように本発明においては、プレ報知手段が前記報知手段が報知する前に報知するので、防塵フィルターの目詰まりが進行することでまずプレ報知手段により報知されある程度の塵が防塵フィルターに蓄積されているのだと利用者が認識でき、さらに、防塵フィルターの目詰まりが進行することで報知手段により報知されより多くの塵が防塵フィルターに蓄積されているのだと利用者が認識でき、このように利用者が段階的に蓄積されていく塵の量を認識することができる。ここで、報知手段が発光ダイオードでプレ報知手段も発光ダイオードとする構成にもできるが、報知手段が発光ダイオードでプレ報知手段がバイブレーターとする報知手段とプレ報知手段とで報知方法を異ならせる構成にすることもできる。
本発明に係るドライヤは必要に応じて、サーモスイッチをヒータ線に直列に接続すると共に、サーモスイッチのスイッチング時の迂回路に発光表示手段を配設したものである。このように本発明においては、ヒータ線に直列に接続したサーモスイッチがスイッチング前であれば発光表示手段が導通せず点灯しないが、所定温度に到達してサーモスイッチがスイッチングすると発光表示手段が導通して点灯し、利用者に防塵フィルターの目詰まりの旨を報知することができる。ここで、サーモスイッチ(サーモスタット、サーモスタートとも呼ぶ場合もある)は接点切り替えするものと、単にON/OFFするものがあるが、前者が接点毎に流れる電流の大きさによっては接点保障が難しいのに対し、後者はON/OFFであるため接点保障が容易である。接点保障が難しいとは、通常大電流であれば酸化被膜が生じ難く小電流であれば酸化被膜が生じ易く、当該酸化被膜により小電流の導通が困難となることである。この接点保障を担保すべく、酸化被膜が生じ難い保護層を被覆することもできるが、コストが高くなり、流れる電流の大きさによっても被覆剤を変更する必要があり設計変更の度に被覆剤の見直しも必要となり設計コストも高くなる。
本発明に係るドライヤは必要に応じて、前記プレ報知手段を有している場合であって、当該プレ報知手段用サーモスイッチをヒータと並列に接続したものである。このように本発明においては、プレ報知手段で報知するためのサーモスイッチがヒータと並列に接続するので、プレ報知手段がスイッチング温度に到達しスイッチングした場合であってもヒータの導通に関し影響がなく、ヒータは継続して加熱状態を維持しファンの回転により温風を利用者に止まることなく供給することができる。
本発明に係るドライヤは必要に応じて、プレ報知手段用サーモスイッチと表示手段用サーモスイッチの設定温度を異ならせたものである。このように本発明においては、防塵フィルターの目詰まりが進行して行き温度が上昇していくとまずプレ報知手段用サーモスイッチがスイッチングしてプレ報知手段がある程度の目詰まりを利用者に報知し、さらに防塵フィルターの目詰まりが進行して行き温度が上昇していくと報知手段用サーモスイッチがスイッチングして報知手段がより塵が蓄積されていることを利用者に報知することができる。
本発明に係るドライヤは必要に応じて、プレ報知手段用サーモスイッチと報知手段用サーモスイッチとをヒータユニットが加熱した状態の風洞部内の温度分布の温度帯の異なる部分にそれぞれ配置したものである。このように本発明においては、プレ報知手段が報知するためのサーモスイッチと、報知手段が報知するためのサーモスイッチとが異なる温度帯にあるので、ヒータ線への導通により風洞部への加熱が開始されるがその温度分布は風洞部内部で均一のものでなく、ヒータ線の配設形状に従った温度分布が形成され、このため風洞部内部でもサーモスイッチの配設位置を異ならせるだけで、異なるタイミングでのスイッチングを実現することができる。ここで、プレ報知手段用サーモスイッチと報知手段用サーモスイッチの位置を異ならせれば、例え設定温度が同じであったとしても、ヒータ線の加熱による温度分布に従ってサーモスイッチの配設位置を異ならせれば、サーモスイッチが感知する温度も異なりプレ報知手段と報知手段とが別々のタイミングで報知することが可能となる。
本発明に係るドライヤは必要に応じて、プレ報知手段用サーモスイッチと報知手段用サーモスイッチとをヒータ線が巻回される仕切板により区画された複数の区画空間に別々に配設したものである。このように本発明においては、プレ報知手段用サーモスイッチがある区画空間に配設され、報知手段用サーモスイッチが他の区画空間に配設されることで、防塵フィルターの目詰まりの偏りによる温度分布の偏り、サーモスイッチ自体の不具合等によるプレ報知手段又は報知手段の誤作動(作動しないことも含む)があった場合でもプレ報知手段又は報知手段の一方の正常動作している方で正しい報知を受けることができる。例えば、プレ報知手段が所定温度になっても動作しない場合であっても報知手段が動作することで防塵フィルターの目詰まりを知ることができ、他方、報知手段が所定温度になる前に動作してもプレ報知手段が動作しないことにより防塵フィルターの目詰まりでないことを知ることができる。
本発明に係るドライヤは必要に応じて、プレ報知手段及び報知手段を2つの発光ダイオードで構成し、ケース体の風洞部部分の長手方向に並べて配置したものである。このように本発明においては、プレ報知手段の発光ダイオードと報知手段の発光ダイオードとをケース体の外表部分に長手方向に並べて配置したので、並べて配置していることでプレ報知手段と報知手段とが関連性を有する報知する手段であるということを利用者が認識できると共に、長手方向に配置していることで報知する手段に序列があることを利用者が認識することができる。
本発明に係るドライヤは必要に応じて、吹出口側の発光ダイオードがプレ報知手段であり、吸込口側の発光ダイオードが報知手段であるものである。このように本発明においては、吹出口側から吸込口側へプレ報知手段、報知手段が順に長手方向に並べて配置されているので、吹出口側がプレ報知手段で吸込口側が報知手段であるとの表示をしなくとも、利用者の一般的な認識により前側がプレ報知手段であり後側が報知手段であると認識でき、さらに、報知手段が発光していればプレ報知手段も発光しておりそのような表示順序からもどちらがプレ報知手段であるかを認識することができる。ここで、防塵フィルターの目詰まりはドライヤの悪い状態を示すものであり、黄色をプレ報知手段、赤色を報知手段とすることで、配色の一般認識からも識別することができる。
本発明に係るドライヤは必要に応じて、報知手段及び/又はプレ報知手段を音出力手段としたものである。このように本発明においては、報知手段及び/又はプレ報知手段が音により報知するので、所定温度となって感温手段がスイッチングすることで報知手段及び/又はプレ報知手段が音を利用者に対して報知し、発光ダイオードの発光と比べどのような方向にドライヤーを向けた場合でも利用者に報知することができ、さらに、音が報知されることで利用者が嫌がって防塵フィルターの交換又は清掃を助長することができる。
本発明に係るドライヤは必要に応じて、音出力手段の出力方向を吹出方向とするものである。このように本発明においては、音出力手段の音が吹出方向に出力されるので、出力された音が吹出口から吹き出される風に乗り、吹出口は使用状態においては利用者の顔方向を向いており、確実に報知のための音を利用者に伝播することができる。また、このように音を限定した方向に伝播することで、余計な方向の音の伝播を防止して騒音とならないようにすることができる。
本発明に係るドライヤは必要に応じて、報知手段及び/又はプレ報知手段を振動手段としたものである。このように本発明においては、振動手段の振動により振動手段が配設されている部分が振動し、ドライヤのグリップ部分を握っている利用者にも伝播し、表示による報知でなくドライヤを見ること無しに、また、音による報知でなくドライヤの駆動音にかき消されるなく、確実に利用者に報知することができる。携帯電話などでは着信をバイブレーターで報知するものがあるが、携帯電話は常に手に持っているわけでなく、特に、着信時においてはバック、カバンに入れられているものであり、着信音に比べると確実に利用者に報知できるとは限らない(所謂マナーモードの場合に、着信に気づかない利用者は多い)。しかしながら、ドライヤにおいては利用者は少なくともグリップ部分を持って使用するため、確実に防塵フィルターの目詰まりを報知することができる。このように確実に報知できるのは、携帯電話を手に持っている場合の着信時においては利用者はバイブレーションに確実に気づくことから利用者は振動物を手に持っている場合には必ず気づくことがわかり、ドライヤの使用状態は利用者がドライヤのグリップ部分を持つ場合に限られ同様に気づくことがわかる。
本発明に係るドライヤは必要に応じて、報知手段及び/又はプレ報知手段を発光して報知するものとし、目詰り度合に基づいて当該報知手段及び/又はプレ報知手段の発光周期中の発光時間又は発光周期を変更するものである。このように本発明においては、発光して報知する報知手段及び/又はプレ報知手段が防塵フィルターの目詰量に基づいて発光周期中の発光時間又は発光周期を変更するので、例えば、防塵フィルターの目詰量が大きくなるにつれて消灯から開始して発光の発光周期を短くし最終的には点灯状態を維持する構成にすることができ、発光周期を変更することだけで防塵フィルターの目詰量を利用者が推測することができる。
本発明に係るドライヤは必要に応じて、報知手段及び/又はプレ報知手段が発光して報知するものとし、発光開始時でヒータの導通を停止するものである。このように本発明においては、発光して報知する報知手段及び/又はプレ報知手段が感温手段による所定温度の感知から防塵フィルターの目詰りを報知すべく発光するだけでなく、ヒータの導通を停止するので、利用者はヒータの導通の停止からドライヤが正常な状態ではないと認識し、ドライヤの本体を見ると防塵フィルターの目詰りを報知する報知手段及び/又はプレ報知手段が発光していることにより防塵フィルターの目詰りにより温風が送風になったのだとドライヤの状態を正確に把握することができる。防塵フィルターの目詰りを報知する場合にヒータの停止だけだと利用者はドライヤの故障だと誤認識する場合もある。
本発明に係るドライヤは必要に応じて、報知手段及び/又はプレ報知手段をグリップ部に配設したものである。このように本発明においては、報知手段及び/又はプレ報知手段がグリップ部に配設されたので、表示により報知する場合には防塵フィルターの目詰まり以外の例えばノーマル、ターボ等のモードを示す表示と共に利用者が通常見る部分であり当該部分に配設されることで利用者が円滑に閲覧でき、振動により報知する場合には振動を利用者の手に円滑に伝播することができ、音により報知する場合にはドライヤの駆動音の原因であるモータ及び送風ファンと構造的に切り離すことができ音出力手段の故障率を低下させることができる。音出力手段として用いることができるスピーカは振動に弱く、通常の構造の加えて防振構造が必要となる。
本発明に係るドライヤは必要に応じて、送風ファンの回転駆動中に報知手段及び/又はプレ報知手段が報知した後、送風ファンの回転駆動終了後においても継続して報知手段及び/又はプレ報知手段が報知状態を維持しているものである。このように本発明においては、報知手段及び/又はプレ報知手段が送風ファンの回転駆動終了後も継続して報知するので、利用者がドライヤーを使用している場合には髪に対して主に意識が集中するため報知手段及び/又はプレ報知手段による報知が利用者に伝わらない場合もあるが、送風ファンの回転駆動終了後電源プラグをコンセントから外すとき、ドライヤを収納するとき等にドライヤ本体を確認するのでより確実に報知することができ、さらに、送風ファンの回転駆動終了後であるため騒音がなく報知もし易い。電源プラグを電源コンセントから抜くと電力供給が途絶えるが、コンデンサ又は蓄電池を新たに設け継続して報知手段に供給することもできる。発光ダイオードの場合には電力消費量が低く、長時間発光を継続することができる。
本発明に係るドライヤは必要に応じて、電源コンセントからの電力供給を受けるための電源プラグ及び電源コードを有し、送風ファンの回転駆動中に報知手段及び/又はプレ報知手段が報知した後、当該報知状態を不揮発的に記録し、再度電源コンセントに電源プラグが挿された場合に、記録した報知状態により報知手段及び/又はプレ報知手段が送風ファンの回転駆動前に報知するものである。このように本発明においては、報知手段及び/又はプレ報知手段が防塵フィルターの目詰りを報知した場合に、当該防塵フィルターで目詰りが生じていることを電気の供給がなくなった場合でも保持可能に記録し、再度電源プラグが電源コンセントに挿されて電気の供給がなされた時に、送風ファンの回転駆動前の即ち利用者が操作スイッチを操作する前に報知手段及び/又はプレ報知手段が前記記録に基づいて防塵フィルターの目詰りを報知するので、利用者の操作前の送風ファンが回転していない静かな状態で報知手段及び/又はプレ報知手段により防塵フィルターの目詰りが利用者に報知され、操作部分を操作確認のため見るときに確実に利用者が防塵フィルターの目詰りを認識することができる。そして、使用前に防塵フィルターを清掃又は取替えを行うことができ、塵の蓄積がない清潔な状態でドライヤーを利用者が使用することができる。
(本発明の第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るドライヤについて、図1ないし図5に基づき説明する。図1は本実施形態に係るドライヤの正面図、上面図、側面図、背面図及び斜視図、図2は本実施形態に係るドライヤの概要断面図、図3は本実施形態に係るドライヤで用いるファンの上面図及び断面図、図4は本実施形態に係るドライヤで用いる防塵フィルターの斜視図及びサーモスイッチの側面図、図5は本実施形態に係るドライヤの回路図である。
前記各図において本実施形態に係るドライヤは、風を生起する送風ファン1と、この送風ファン1を回転駆動するモータ2と、風を加熱するヒータユニット3とを風洞部4の内部に配置し、風洞部4の内部であって前記ヒータユニット3のヒータ線11の近傍に所定温度になるとスイッチングする感温手段であるサーモスイッチ5と、風洞部4の吸込口6に防塵フィルター7を備え、この防塵フィルター7の目詰りが進行すると前記サーモスイッチ5が作動することで目詰まりを報知する報知手段である発光ダイオード8が発光する構成である。
前記送風ファン1は、図3に示すように、羽根の出口角度が後向きで入口部から出口部に向けて曲線状に成形した羽根板を等厚の主板に溶接したターボファン(後向き羽根ファンともいう)を用いる。このターボファンは、同一の風量・風圧に対し羽根車とケーシングの大きさは遠心ファンの中で大きなものであるが、抵抗変化に対して流量変動が少なく、効率もよい。特に、図3に示したターボファンは、ターボファンの中でも、翼形ファンと呼ばれるものであり、羽根断面が飛行機の翼のようにふくらみをもった翼形であり羽根の強度が高い。ここでは、ターボファンを用いたが、羽根車が半径方向に短く軸方向に長い多数の羽根を有するシロッコファン(多翼ファンともいう)や、ドライヤのファンとしては最も用いられているプロペラファン等を適用することもできる。
前記送風ファン1の表面に酸化チタンを加えた溶媒を塗布する。酸化チタンは強い酸化力を有するので、送風ファンの成形物質が酸化力に強いものが望ましい。また、酸化チタンは通常390[nm]以下の紫外光が必要であり、ドライヤの吸込口6の格子数を多くするか、格子幅を広げて円滑に外光が送風ファン1に照射されるようにする。このようにした場合に、ドライヤでは利用者の髪の巻き込みを考慮しなければならないため、風洞部4内部に送風ファン1へ照射するための紫外光源を配設することが望ましい。
前記防塵フィルター7は、除塵、脱臭するフィルターシート21と、このフィルターシート21を貼着させフィルターシート21の形状を保持するフィルターケーシング22とからなる。フィルターケーシング22は、吸込口6の内面形状に沿った形状となっている。フィルターシート21は、繊維を成形したものであり、有機合成繊維、半合成繊維、無機繊維等を用いる。このフィルターシート21にも、前記酸化チタンを加えた溶媒を塗布し、光触媒による除菌・脱臭効果を実現する。溶媒を直接フィルターシート21に塗布する他、フィルターシート21を構成する繊維自体に酸化チタンを加えることもできる。なお、ナノレベルのナノチタンをフィルターシート21に適用することもでき、触媒の大きさが小さくなることから、菌に対してもれなく酸化作用をもって処理することができ、より高い防菌・脱臭効果を実現することができる。
前記感温手段は、主にドライヤで一般的に使用される所定温度に到達するとスイッチングするサーモスイッチ5であるが、他に温度センサーとスイッチング素子を組合わせた電子回路で構成することもできる。サーモスイッチ5は、固定接点31に開閉可能な可動接点32を一端に設けられ、他端が基台に固定された可動板33と、この可動板33の中央部分で基台34との間に配設されたバイメタル35と、可動接点32と接続する可動側端子36と、固定接点31と接続する固定側端子37とからなる。本実施形態ではこのような構成のサーモスイッチ5を用いるが、他の構成のサーモスイッチでもよい。温度センサーと組合わせた電子回路の場合には、複数温度に対してそれぞれスイッチングさせることもできる。
前記ヒータユニット3は、電気を熱に変えるヒータ線11と、このヒータ線11がスパイラル状に配設されたマイカ(雲母)からなるヒータ基枠12とからなる。前記サーモスイッチ5は、ヒータ基枠12に配設されたヒーター線11の内部であってヒーター線11の近傍位置のヒータ基枠12に配設されている。
グリップ41にはスライドノブ42がスライドさせてOFF状態を除いて3段階に切り替え可能に配設されている。スライドノブ42を1段階目にスライドさせると温風でない送風状態となる。スライドノブ42を2段階目にスライドさせると温風で小風量の小温風状態となる。スライドノブ42を3段階目にスライドさせると温風で大風量の大温風状態となる。
回路図は、図5に示すように、交流電源50に対して前記スライドノブ42のスライド操作により開閉する第1のスイッチ51が直列に接続する。第1のスイッチ51はダイオード52と直列に接続し、このダイオード52に前記スライドノブ42のスライド操作により開閉する第2のスイッチ53が並列に接続する。ダイオード52は全波整流するダイオードブリッジ54と接続し、このダイオードブリッジ54にモータ2を接続し、このモータ2に平滑コンデンサ55を接続する。ダイオードブリッジ54は高温度防止のヒューズ56及び抵抗57を介して交流電源50と接続する。
前記第1のスイッチ51には、前記スライドノブ42のスライド操作により開閉する第3のスイッチ60が直列に接続する。第3のスイッチ60は半波整流するダイオード61と直列に接続し、このダイオード61に前記スライドノブ42のスライド操作により開閉する第4のスイッチ62が並列に接続する。ダイオード61には安全の観点から高温化防止のサーモスイッチ63が直列に接続する。このサーモスイッチ63には、報知手段となる発光ダイオード8が導通するようにスイッチングするサーモスイッチ5が直列に接続する。このサーモスイッチ5には、発光ダイオード8及びこの発光ダイオード8のスイッチング前の導通を防止する抵抗64が並列に接続する。サーモスイッチ5には、前記ヒータ線11が直列に接続する。このヒータ線11は高温度防止のヒューズ65を介して交流電源50と接続する。前記サーモスイッチ63と、サーモスイッチ5とは、スイッチングする温度が異なり、サーモスイッチ63のスイッチング温度の方が高い。
前記したようにサーモスイッチ5に発光ダイオード8が並列に接続するということは、言い換えると常閉式のサーモスイッチ5の迂回路に発光ダイオード8が接続していることになり、抵抗64により小電流となっている迂回路にスイッチを設けず、大電流のラインにスイッチを設けることで、小電流のラインに設けたスイッチに生じやすい導通不良を回避することができ、信頼性の高い回路を実現している。ここで、小電流のラインに設けたスイッチで導通不良が生じ易いのは酸化被膜が形成されるからに他ならない。
次に、本実施形態に係るドライヤの利用動作について説明する。利用者は、電源プラグ10を電源コンセント(図示しない)に差し込んだ後、スライドノブを1段階目に押し上げる。そうすると、第1のスイッチ51及び第2のスイッチ53が投入状態となって、交流電源50からの電流が第2のスイッチ53を介してダイオードブリッジ54に供給され全波整流され、コンデンサ55で平滑されモータ2に供給され、モータ2が駆動し、前記ターボファン1が回転し、吸込口6から外気を取り入れ、羽根で圧縮された空気が風洞部4を通って送風モードの風が吹出口9から送出される。
利用者がスライドノブ42をさらに1段階押し上げることで2段階目に位置する。そうすると、第2のスイッチ53が開放状態に移行し、第1のスイッチ51及び第3のスイッチ60が投入状態となって、今度は第2のスイッチ53を介さずダイオード52を介して半波整流されてダイオードブリッジ54に供給され全波整流され、コンデンサ55で平滑されモータ2に供給され、モータ2が駆動する。それと共に、第3のスイッチ60が投入状態になっていることからダイオード61に供給されて半波整流され、常閉式で投入状態となっているサーモスイッチ63を介してヒート線11に電流が供給されてヒート線11が加熱され、モータ2の駆動によりターボファン1が回転して風洞部4内部を通る風も加熱され、温風が吹出口9から小温風モードの風として送出される。ここで、前記送風モードと異なり、ダイオード52を介して半波整流後にモータ2に電力供給されることから、モータ2の出力が落ち送風モードより送風量が小さくなる。
利用者がスライドノブ42をさらに1段階押し上げることで3段階目に位置する。そうすると、第1のスイッチ51、第2のスイッチ53、第3のスイッチ60及び第4のスイッチ62が投入状態となって、モータ2には送風モードの電力供給がなされる。また、ヒータ線11もダイオード61を介さず第4のスイッチ62を介して電圧が印加されることから半波整流がなくヒータ線11への供給電力が大きくなってヒータ線11の出力も大きくなる。したがって、送風モードの送風量で、小温風モードの温度で温風が大温風モードとして吹出口9から送出される。
以上がドライヤの利用動作であるが、本実施形態に係るドライヤは防塵フィルター7がセットされており防菌、防臭を実現することができるものの、防塵フィルター7の目詰まりが生じ易い。したがって、使用していく過程で防塵フィルター7で塵が蓄積され、防塵フィルター7を通る外気の流量が小さくなり、小温風モード又は温風モードで使用する場合には、ヒータ線11で加熱された風洞部4内部の空気の流量が小さくなり、風洞部4内部が高温となって送出される温風も高温となる。このように風洞部4内部が高温となれば、サーモスイッチ5が所定温度に到達し、開放状態となり抵抗64及び発光ダイオード8に電圧が印加され、発光ダイオード8が発光し、防塵フィルター7の目詰まりを利用者に対して報知する。
このように本実施形態に係るドライヤによれば、ヒータ線11の近傍にサーモスイッチ5を備え、防塵フィルター7の目詰まりによりサーモスイッチ5が作動して発光ダイオード8が駆動するので、防塵フィルター7の目詰まりが生じると前記モータ2により回転する送風ファン1により生成されている風量が減じて、ヒータ線11により通常であれば所定温度であるはずの風洞部4内部の温度が高温となってサーモスイッチ5が感知してスイッチングし発光ダイオード8が発光し防塵フィルター7の目詰まりが生じていることを利用者に円滑に報知することができる。また、サーモスイッチ5がヒータ線11の内部でヒータ線11の近傍位置に配設されているので、サーモスイッチ5がヒータ線11の近傍で高温部の温度を検出して安全性を確保するだけでなく、防塵フィルター7の目詰まりの進行による温度上昇を感知しサーモスイッチ5が即応して作動することができ利用者に適切に防塵フィルター7の目詰まりの旨を報知することができる。また、ヒータ線11に直列に接続したサーモスイッチ5がスイッチング前であれば発光ダイオード8が導通せず点灯しないが、所定温度に到達してサーモスイッチ5がスイッチングすると発光ダイオード8が導通して点灯し、利用者に防塵フィルター7の目詰まりの旨を報知することができる。
また、本実施形態に係るドライヤにおいては、発光ダイオード8をグリップ41に配設しており、防塵フィルター7の目詰まり以外の例えば送風モード、小温風モード、温風モード等のモードの種類を示す表示と共に利用者が通常見る部分でありこの部分に発光ダイオード8が配設されることで利用者が円滑に閲覧できる。また、偏心錘をモータの出力軸に配設し、全体をハウジングしてグリップ部のケース内に配置させることで振動を生じさせて報知する場合には振動を利用者の手に円滑に伝播することができ、スピーカで音により報知する場合にはドライヤの駆動音の原因であるモータ2及び送風ファン1と構造的にグリップと本体とを切り離すことができ音出力手段の故障率を低下させることができる。多くのドライヤーはグリップを本体側に傾動可能とし収納容易としており、このような構造でも振動が音出力手段に伝わり難く故障し難くなる。
また、本実施形態に係るドライヤにおいては、発光ダイオードを発光報知手段として用いたが、白熱電球、ハロゲン電球等の各種電球を用いることもできる。さらに、発光ダイオード以外の電界発光素子(エレクトロミネッセンス)、半導体レーザ等の各種レーザを用いることもできる。
また、本実施形態に係るドライヤは、発光ダイオード8が発光するものであったが、図5に示す抵抗64が高い抵抗値を有するものである場合には、発光ダイオード8の発光に伴ってヒータ線11への出力電力を低下させる構成となり、発光ダイオード8が発光すると共に、ヒータ線11への出力電力が低下して熱量が小さくなることから送出される温風の温度も低下し、利用者は発光ダイオード8の発光を視認するだけでなく、温風の温度変化を体感して、防塵フィルター7の目詰りを認識することができる。
(本発明の第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係るドライヤについて、図6に基づき説明する。図6は本実施形態に係るドライヤの回路図である。
本実施形態に係るドライヤは、前記第1の実施形態に係るドライヤと同様に構成され、さらに、前記報知手段である発光ダイオード8が発光すると共に、ヒータユニット3の駆動を停止する構成である。
発光ダイオード8が発光すると共にヒータ線11への導通を止めるには、図6に示す回路構成とすればよい。すなわち、サーモスイッチ5に発光ダイオード8を並列に接続し、ヒータ線11に接続することなく、交流電源50に接続する。
所定温度に到達しない状態にあってはサーモスイッチ5がスイッチングせず投入状態を維持し、前記第1の実施形態と同様に、発光ダイオード8のラインには電流は流れずヒータ線11へサーモスイッチ5を介して電流が流れ、ヒータ線11が加熱される。
一方、防塵フィルター7の目詰りが進行し風洞部4内部の温度が上昇し、サーモスイッチ5がスイッチングして開放状態となる場合には、発光ダイオード8へ電流が流れて発光なされ利用者に防塵フィルター7の目詰りを報知すると共に、ヒータ線11へ電流が流れないため、ヒータ線11は加熱されずファンから供給されてくる風も加熱されず温風が冷風に移行して送出される。
冷風に移行すると、風洞部4内の温度が下がりサーモスイッチ5がスイッチングして投入状態に再び移行する。このような、温風から冷風へ、冷風から温風へという変移が継続されるので、利用者としては防塵フィルターを清掃若しくは交換することを強く助長される。
ここで、継続して冷風状態を維持するためには、フリップフロップ回路を追加形成し、サーモスイッチ5がスイッチングすると同時にフリップフロップにセット信号が出力される構成にして実現することができる。電圧が印加されている限りセット状態を維持するが、ドライヤの動作中に防塵フィルター7の清掃若しくは交換を行うことはできないので、ドライヤの動作が停止した後にセット状態をセットオフ状態にすることで、次回使用時は再びサーモスイッチ5により防塵フィルター7が目詰りしているか否かが検知される。
このように本実施形態に係るドライヤによれば、前記発光ダイオード8が発光すると共に、ヒータユニット3の駆動を停止するので、発効ダイオード8により防塵フィルター7が目詰まりしていることを利用者に知らせ、さらに、ヒータユニット3の駆動が停止して今まで送出されていた温風が送風となって利用者がかかる変化を体感でき、確実に防塵フィルター7の目詰まりに気づくことができる。特に、本実施形態では、発光ダイオード8が発光して防塵フィルター7の目詰りを報知すると同時に、ヒータ線11への導通を停止するので、利用者はヒータ線11の導通の停止からドライヤが正常な状態ではないと認識し、ドライヤの本体を見ると防塵フィルター7の目詰りを報知する発光ダイオード8が発光していることにより防塵フィルター7の目詰りにより温風が送風になったのだとドライヤの状態を正確に把握することができる。すなわち、発光ダイオード8の発光と、温風から冷風への切り替えとが略同時期に行われるので、利用者は双方の変化が関連するものだと認識することができ、円滑に防塵フィルター7の目詰りであることを理解することができる。
なお、本実施形態に係るドライヤは、発光ダイオード8の表示を行って、タイマー回路等で所定時間経過させた後にヒータ線11の導通を停止する構成にすることもでき、段階的にドライヤの状態が変化し利用者に防塵フィルター7の目詰りを順序立てて円滑に報知することができる。逆に、ヒータ線11の導通を停止し、その次に、発光ダイオード8の表示を行う構成にすることもできる。
また、本実施形態に係るドライヤは、発光ダイオード8が発光すると共に、ヒータユニット3の駆動を停止するものであったが、発光ダイオード8の発光及びヒータユニット3の駆動停止と共に、モータ2の駆動を停止又は速度制御する構成にすることもでき、利用者は発光ダイオード8の発光を視認し、温風の温度変化を体感するだけでなく、さらに、風量変化を体感することで防塵フィルター7の目詰りをより確実に認識することができる。利用者にとって風量は整髪又は乾燥において重要な要素であって、かかる風量が変化することによって元の風量に戻すべく、防塵フィルター7の清掃又は交換が強く助長される。
(本発明の第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係るドライヤについて、図7ないし図9に基づき説明する。図7は本実施形態に係るドライヤの正面図、上面図、側面図、背面図及び斜視図、図8は本実施形態に係るドライヤの風洞部の断面概要図、図9は本実施形態に係るドライヤの回路図である。
本実施形態に係るドライヤは、前記第1の実施形態に係るドライヤと同様に構成され、さらに、前記発光ダイオード8の発光前に発光させるプレ報知手段としての発光ダイオード71とを備える構成である。この発光ダイオード71を回路を組み入れ、本実施形態では図9のように回路図となる。すなわち、第1のスイッチ51に新たに、抵抗72を介して前記発光ダイオード71用のサーモスイッチ73を直列に接続した。発光ダイオード71自体は抵抗74を介してサーモスイッチ73に並列に接続した。
また、前記サーモスイッチ5が発光ダイオード8を所定温度になった場合に発光させるためだったように、サーモスイッチ73もある温度になった場合に発光ダイオード71を発光させるために配置している。サーモスイッチ5のスイッチング温度と、サーモスイッチ73のスイッチング温度とは、後者の方を前者に比べて低くしている。そうすることで、防塵フィルター7の目詰りが進行して発光ダイオード8が発光する前に、ある程度の目詰まりで発光ダイオード71が発光できるようにしている。
前記サーモスイッチ5及びサーモスイッチ73の配設位置は、それぞれ図8に示すように風洞部4のケースとヒータ基枠12で区画される区画空間である第1象限81、第4象限84である。図8(a)が正面方向からの断面図、図8(b)が側面図のヒータユニット部分の断面図である。この図8(a)に示すように、ヒータ線11が巻回されたヒータ基枠12は、耐熱性のプラスチックで円筒状に成形された円筒体85の内面に形成された風洞部14の長手方向の複数溝に嵌め合わせられ固定されている。円筒体85の内部には、このヒータ線11、ヒータ基枠12の他に、放電電極、トランス及びイオン発生回路からなるイオン発生装置(図示しない)が内臓されており、スライドノブ42の前記1段階目、2段階目、3段階目の各スライド位置でイオン発生装置が駆動してマイナスイオンが発生し、モータ2の駆動による送風ファン1の回転により生じる風に乗って吹出口9から温風と共にマイナスイオンが放出される。図8(b)においては、サーモスイッチ73も点線で作図しなければならないが、分かりやすくするため、実線で示している。また、図8(b)にはサーモスイッチ5が作図されていないが、サーモスイッチ73と風洞部4の長手方向成分は同じで、サーモスイッチ73の手前側に位置する。このようにサーモスイッチ5及びサーモスイッチ73を配設したので、ヒータ線11の巻回形態にもよるが、温度分布上は同じ温度帯にあることとなり、防塵フィルターの目詰りとかかる温度帯の関係からサーモスイッチ5のスイッチング温度を決定し、次に、かかるスイッチング温度より低い温度でサーモスイッチ73のスイッチング温度を決定する。温度帯が同じ場合には、かかる温度帯と防塵フィルターの目詰りの関係を1つ決定すればよいので、設計上は容易である。
また、プレ報知手段用サーモスイッチ73と報知手段用サーモスイッチ5とをヒータ線11が巻回される仕切板であるヒータ基枠12により区画された複数の区画空間に別々に配設した構成でもある。
また、プレ報知手段及び報知手段を2つの発光ダイオード8、71で構成し、ケース体の風洞部部分の長手方向に並べて配置した構成でもある。
また、吹出口側の発光ダイオード71がプレ報知手段であり、吸込口側の発光ダイオード8が報知手段である構成でもある。ここで、異なる温度帯に配設することもでき、発光ダイオード8が発光するためのサーモスイッチ5と、発光ダイオード71が発光するためのサーモスイッチ73との配設位置が異なることとなり、ヒータ線11への導通により風洞部4への加熱が開始されるがその温度分布は風洞部4内部で均一のものでなく、ヒータ線11の配設形状に従った温度分布が形成され、このため風洞部4内部でもサーモスイッチの配設位置を異ならせるだけで、例えスイッチング温度が同じ又は同じ程度であっても異なるタイミングでのスイッチングを実現することができる。このようにスイッチング温度が同じサーモスイッチで構成した場合には、同じ部品であるため組み付け間違いを防止できると共に、コスト上も有利である。
このように本実施形態に係るドライヤは、発光ダイオード71が前記発光ダイオード8が発光する前に発光するので、防塵フィルター7の目詰まりが進行することでまず発光ダイオード71により発光されある程度の塵が防塵フィルター7に蓄積されているのだと利用者に伝え、さらに、防塵フィルター7の目詰まりが進行することで発光ダイオード8により報知されより多くの塵が防塵フィルター7に蓄積されているのだ利用者に伝え、このように利用者が段階的に蓄積されていく塵の量を認識することができる。また、防塵フィルター7の目詰まりが進行して行き温度が上昇していくとまず発光ダイオード71用のサーモスイッチ73がスイッチングして発光ダイオード71がある程度の目詰まりを利用者に報知し、さらに防塵フィルター7の目詰まりが進行して行き温度が上昇していくと発光ダイオード8用のサーモスイッチ5がスイッチングして発光ダイオード8がより塵が蓄積されていることを利用者に伝えることができる。また、サーモスイッチ73が第4象限84に配設され、サーモスイッチ5が第1象限に配設されることで、防塵フィルター7の目詰まりの偏りによる温度分布の偏り、サーモスイッチ5(又はサーモスイッチ73)自体の不具合等による発光ダイオード8(又は発光ダイオード71)の誤作動(作動しないことも含む)があった場合でも発光ダイオード71(又は発光ダイオード8)が正常動作して正しい報知を利用者が受けることができる。また、発光ダイオード71と発光ダイオード8とをケース体の外表部分に長手方向に並べて配置したので、並べて配置していることで発光ダイオード71と発光ダイオード8とが関連性を有する報知する手段であるということを利用者が認識できると共に、長手方向に配置していることで発光ダイオード71と発光ダイオード8に序列があることを利用者が認識することができる。また、吹出口9側から吸込口6側へ発光ダイオード71、発光ダイオード8が順に長手方向に並べて配置されているので、吹出口9側が発光ダイオード71で吸込口6側が発光ダイオード8であるとの表示をしなくとも、利用者の一般的な認識により前側がプレ報知手段である発光ダイオード71であり後側が発光ダイオード8であると認識でき、さらに、発光ダイオード8が発光していれば発光ダイオード71も発光しておりそのような表示順序からもどちらがプレ報知手段である発光ダイオード71であるかを認識することができる。
なお、本実施形態に係るドライヤにおいては、図9に示すように、ヒータ線11に並列にプレ報知手段用サーモスイッチ73を接続したが、1個のサーモスイッチに限ることなく複数のサーモスイッチがヒータ線11に並列に接続する構成にすることもでき、複数のサーモスイッチが異なるスイッチング温度でスイッチングする場合には段階的な防塵フィルター7の目詰りの状態を示すことができる。また、同じスイッチング温度である場合には、あるサーモスイッチに不具合が生じていた場合でも、他のサーモスイッチがスイッチングすることで信頼性の向上を図ることができる。ここで、ヒータ線11に複数のサーモスイッチを接続する形態としては、サーモスイッチ同士が直列に接続する場合と、並列に接続する場合とがある。後者の並列に接続する場合が信頼性の観点から望ましい。
(本発明の第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態に係るドライヤについて図に基づき説明する。図10は本実施形態に係るドライヤの回路図を示す。
本実施形態に係るドライヤは、前記第1の実施形態に係るドライヤと同様に構成され、発光ダイオード8が防塵フィルター7の目詰量に基づいて発光周期中の発光時間を変更する構成である。ただし、第1の実施形態で用いていたサーモスイッチ5及び抵抗64は外し、発光ダイオード8も回路上他の部分に配置させる。
前記各実施の形態においては、サーモスイッチ5を感温手段として用いていたが、本実施形態では温度によって抵抗が大きく変動するサーミスタ91を用いる。このサーミスタ91の抵抗の温度による変動によりタイマIC(555)92が発振回路となって発光時間と消灯時間との比率が変化する。点滅周期自体を変更するためには、コンデンサ93の容量を変更する必要がある。
防塵フィルター7の目詰量に基づいて発光ダイオード8の点滅周期自体を変更させるためには、スイッチング温度が異なるサーモスイッチを複数用意し、それぞれのサーモスイッチに対して異なる周波数の発振回路を接続し、第1のサーモスイッチがスイッチング温度が110[℃]で接続する発振回路の周波数を2[Hz]とし、第2のサーモスイッチがスイッチング温度が115[℃]で接続する発振回路の周波数を4[Hz]とし、第3のサーモスイッチがスイッチング温度が120[℃]で接続する発振回路の周波数を8[Hz]とした回路を実装することで、110[℃]では0.5[秒]毎に1回点滅し、115[℃]では0.25[秒]毎に1回点滅し、120[℃]では0.125[秒]毎に1回点滅するといった具合に、防塵フィルターの目詰りの進行に合わせて発光ダイオード8の点滅を早くする構成にすることもできる。
このように本実施形態に係るドライヤによれば、前記発光ダイオード8が防塵フィルター7の目詰量に基づいて発光周期中の発光時間を変更するので、防塵フィルター7の目詰量によって発光ダイオードの表示形態が変化し防塵フィルター7の目詰量を利用者が推測することができる。
(本発明の第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態に係るドライヤについて図に基づき説明する。図11は本実施形態に係るドライヤの動作タイミングチャートを示す。
本実施形態に係るドライヤは、前記第1の実施形態に係るドライヤと同様に構成され、さらに、送風ファン1の回転駆動中に発光ダイオード8が発光した後、送風ファン1の回転駆動終了後においても継続して発光ダイオードが発光状態を維持している構成である。
図11(a)に示すように、時刻t1に電源プラグ10が電源コンセントに挿された後、時刻t2に利用者によりスライドノブ42がスライドし、スイッチが投入されて温風モードとなってヒータ線11が導通すると共に、モータ2の駆動により送風ファン1が回転し、温風が利用者に吹出口9から風向ノズル13を介して供給される。時刻t3で、防塵フィルター7の目詰りが進行して風洞部4内の温度が上昇してサーモスイッチ5がスイッチングして発光ダイオード8が点灯する。時刻t4で利用者はドライヤのスライドノブ42をスライドさせてドライヤを停止させ、ヒータ線11の加熱及びモータ2の駆動が停止される。しかしながら、発光ダイオードへの導通は継続して行い、時刻t4から時間Tが経過した時刻t5に、発光ダイオードの導通を停止する。そして、時刻t6に利用者が電源プラグ10を電源コンセントから抜く。以上のような動作を行わせる回路は、前記スイッチの開放を検出して時間T後に発光ダイオード8の導通を停止するタイマー回路を実装することで実現することができる。
ここでは、時間T後に発光ダイオード8の発光を停止する構成としたが、図11(a)中のダイオードbのようなタイミングチャート、すなわち、電源プラグ10が抜かれる時刻t6に発光ダイオード8の発光が停止する構成にすることもできる。この場合には、防塵フィルター7の目詰りを知らせるだけでなく、電源プラグ10が抜かれていないことも利用者に伝えることができる。このようにした場合には、防塵フィルター7の目詰りではなく電源プラグ10が抜かれていないので点灯しているのだと利用者が誤認する場合もあるので、防塵フィルター7の目詰りを報知する報知手段としての発光ダイオード8の他に、電源プラグ10が電源コンセントに挿さっていることを示すダイオードを配置することもできる。また、LEDの点灯状態を変更させることもでき、電源コンセントが挿さっている場合には点灯状態で、防塵フィルター7の目詰りの場合には点滅状態とすることもできる。
このように本実施形態に係るドライヤによれば、発光ダイオード8が送風ファン1の回転駆動終了後も継続して報知するので、利用者がドライヤーを使用している場合には髪に対して主に意識が集中するため発光ダイオード8による報知が利用者に伝わらない場合もあるが、送風ファン1の回転駆動終了後電源プラグ10をコンセントから外すとき、ドライヤを収納するとき等にドライヤ本体を確認するのでより確実に報知することができ、さらに、送風ファン1の回転駆動終了後であるため騒音がなく報知もし易い。
なお、本実施形態に係るドライヤにおいては、さらに、本実施形態に係る追加されたドライヤの構成として、音出力手段の一つであるブザーを追加した構成にし、図11(a)に示すように、発光ダイオード8の発光タイミングと合わせてブザー音を鳴らすこともでき、利用者に対して発光ダイオード8の発光だけでなくブザー音によっても報知し、かかる報知に利用者が気づき易く、また、発光ダイオード8の発光タイミングとブザーを鳴らすタイミングとが同期して発光ダイオード8の発光とブザー音とが防塵フィルター7の目詰りを共通して報知していることを認識させ易い。さらに、発光ダイオード8及び音出力手段であるブザーに加えて、振動手段の一つであるバイブレーターを備える構成にすることもでき、図11(a)に示すように、この発光ダイオード8の発光タイミング及びブザーの鳴らすタイミングに合わせて、バイブレーターを振動させることもでき、より利用者が報知を気づき易くし、また、発光ダイオード8の発光、ブザー音及びバイブレーションが同期して防塵フィルター7の目詰りを共通して報知していることを利用者がより認識し易い。さらにまた、発光ダイオード8の発光開始と共に、ヒータ線11の出力を低下させれば、発光ダイオード8の発光、ブザー音及びバイブレーションに加えて報知手段が増えて利用者が認識し易くなり、どれか一つの報知手段に気づけば他の報知手段に連鎖して気づくこととなり、利用者に確実に防塵フィルター7の目詰りを認識させることができる。
また、上記追加したドライヤの構成で、図11(b)に示すように、ブザー、バイブレーター、又は、ブザー及びバイブレーターを発光ダイオード8の発光タイミングに合わせて動作させることもでき、モータ2が駆動していない静かな環境下でブザー音を鳴らし、バイブレーションを発生させることで、どのような利用者であっても、防塵フィルター7の目詰りを気づかせることができる。さらに、モータ2の駆動後にヒータ線11の出力を低下させる構成にすることで、既に、発光ダイオード8、ブザー又はバイブレーターにより防塵フィルター7の目詰りに気づいているがそれを無視して使用する利用者に対して、防塵フィルター7の清掃又は交換を助長することができる。
(本発明の第6の実施形態)
本発明の第6の実施形態に係るドライヤについて図11に基づき説明する。
本実施形態に係るドライヤは、前記第1の実施形態に係るドライヤと同様に構成され、さらに、電源コンセントからの電力供給を受けるための電源プラグ10及び電源コードを有し、送風ファン1の回転駆動中に発光ダイオード8が発光した後、この発光状態を不揮発的に記録し、再度電源コンセントに電源プラグ10が挿された場合に、記録した報知状態により発光ダイオード8が送風ファン1の回転駆動前に発光する構成である。
図11(b)に示すように、時刻t11に電源プラグ10を挿すと、それと同時に発光ダイオード8が発光する。時刻t12に利用者によりスライドノブ42がスライドし、スイッチが投入されて温風モードとなってヒータ線11が導通すると共に、モータ2の駆動により送風ファンが回転し、温風が利用者に吹出口9から風向ノズル13を介して供給される。発光ダイオード8は継続して発光状態を保つ。ここで、発光ダイオード8が電源プラグ10を電源コンセントと同時に発光したのは、前回使用中にサーモスイッチ5がスイッチングして発光ダイオード8が点灯状態になったからである。以上のような動作を行わせる回路は、フローティングゲート型MOSFETを用いてサーモスイッチ5のスイッチングよりセットオフ状態からセット状態に移行させ、このセット状態を電流供給がなくなっても維持する回路で実装することができる。そうすることで、次回電源プラグ10を電源コンセントに挿して電流供給がなされた場合に、かかるセット状態に基づいて発光ダイオード8を発光する構成にすることができる。フローティングゲート型MOSFET以外の不揮発性素子を用いても同様に実現できる。また、図11(b)の発光ダイオードdのように、電源プラグ10を挿した後、暫くして発光ダイオード8を発光させることもできる。
このようにした場合にはセットオフ状態に戻すリセット信号が必要となるが、リセット信号の条件としては、利用者が温風モードで所定時間経過使用しても感温手段が作動しないことである。このような場合には、利用者が防塵フィルター7を清掃したか、交換しているので、リセット信号を出力する。そうすることで、利用者が防塵フィルター7を清掃したか、交換したにも拘らず発光ダイオード8が発光するという問題を回避することができる。このように感温手段の作動の有無以外に、防塵フィルター7の装着面にリセットスイッチを配設し、利用者が清掃・交換を行うために防塵フィルター7を取り外すことをトリガとして、リセットスイッチが作動してリセット信号を出力し、発光ダイオード8の発光を停止する構成にすることもできる。
このように本実施形態に係るドライヤは、発光ダイオード8が防塵フィルター7の目詰りを報知した場合に、この防塵フィルター7で目詰りが生じていることを電気の供給がなくなった場合でも保持可能に記録し、再度電源プラグ71が電源コンセントに挿されて電気の供給がなされた時に、送風ファン1の回転駆動前の即ち利用者が操作スイッチを操作する前に発光ダイオード8が前記記録に基づいて防塵フィルター7の目詰りを報知するので、利用者の操作前の送風ファン1が回転していない静かな状態で発光ダイオード8により防塵フィルター7の目詰りが利用者に報知され、操作部分を操作確認のため見るときに確実に利用者が防塵フィルター7の目詰りを認識することができる。
(本発明の第7の実施形態)
本発明の第7の実施形態に係るドライヤについて図12又は図13に基づき説明する。図12又は図13は本実施形態に係るドライヤの側面図及び要部説明図である。
本実施形態に係るドライヤは、前記第5の実施形態に係るドライヤ、すなわち、送風ファン1の回転駆動中に発光ダイオード8が発光した後、送風ファン1の回転駆動終了後においても継続して発光ダイオード8が発光状態を維持している構成の別形態であり、発光ダイオード8が発光する代わりに、図12に示す風洞部4部分のケース表面に設けられた透明な表示窓101から透視可能な表示物104の色を形状記憶合金のコイルバネ102を用いて変更する構成である。
具体的な構成は図12(c)に示す通り、半分づつ2色に配色された表示物104の一端を前記形状記憶合金製コイルバネ102で接続し、他端を形状記憶合金でない金属製コイルバネ103で接続した構成で、常温状態で同図(c)に示す通りに平衡状態を保っている。前記形状記憶合金製コイルバネ102は、チタン−ニッケルからなる合金、銅−亜鉛からなる合金、ニッケル−アルミニウムからなる合金又は鉄−マンガンからなる合金をコイル状に成形したバネであり、マルテンサイト相からオーステナイト相に転移することで応力が生じて形状記憶合金製コイルバネ102が伸張し、逆に、オーステナイト相からマルテンサイト相に転移して応力が小さくなり、バイアスバネとなる前記金属製バネ103の付勢力が勝って形状記憶合金製コイルバネ102が縮退し元の平衡状態に戻る構成である。ここで、転移温度を前記感温手段のスイッチング温度と同様に設定することで、防塵フィルター7の目詰りに合せて、前記形状記憶合金製コイルバネ102が伸縮すると共に前記表示物104がコイルバネの伸縮方向に移動することができる。表示物104が移動すると表示窓101から透視されている表示物104の配色が変わり(図12(d)参照)、利用者はこの表示窓101から垣間見れる色の変更により防塵フィルター7の目詰りを認識することができる。転移点の設定にもよるが、防塵フィルター7の目詰まりが生じて表示窓101から垣間見れる色が変更した後、送風ファン1の回転駆動終了後においても継続して変更したままの色が表示窓101から垣間見れることとなる。
また、前記表示窓101、形状記憶合金製コイルバネ102、金属製コイルバネ103及び表示物104は、図12(a)の点線部分に配設される。この構成要素の中で形状記憶合金製コイルバネ102をヒータ線11が配設されている風洞部4側に配設することが望ましい。
ここで、金属製バネ103の張力、形状記憶合金製コイルバネ102の転移温度を変更することは、それぞれ金属製バネ103の巻数、合金比率又は添加物質を変更することで実現できる。一端表示物104が防塵フィルター7の目詰りを利用者に報知した後、ドライヤの駆動を停止して風洞部4内部の温度低下を待てば暫くすると形状記憶合金の応力がなくなり表示物104による報知がなくなるが、駆動停止後から報知停止までの時間の調整を金属製バネ103の張力、形状記憶合金製コイルバネ102の転移温度の変更にて実現することができる。また、防塵フィルター7の目詰量は表示窓101から透視できる表示物104の色の変更速度により利用者は認識できる。すなわち、表示物104の色がゆっくりと変更する場合には防塵フィルター7の目詰りは大した量ではないが、表示物104の色がすぐに変更する場合には防塵フィルター7の目詰りは相当な量であることがわかる。
このように発光ダイオード8及びサーモスイッチ5の構成でなく、形状記憶合金を用いたドライヤによれば、素子を用いた構成でなく耐久性、信頼性において優れた効果を有する。ドライヤは携帯性に優れるため落下等により衝撃を受けることもあり、また、温度の高低差が高いため、耐久性及び信頼性の要件が不可欠なものである。また、形状記憶合金製コイルバネ103が受ける熱は、ドライヤの温風使用時に必ず生じるものであり検知及び報知に別途エネルギーが必要でない。
他に、形状記憶合金を用いたドライヤは図13に示すように、一端が形状記憶合金製コイルバネ112で接続された表示板111が風洞部4の長手方向と交差方向に枢設され、所定温度になると形状記憶合金製コイルバネ112に応力が生じて表示板111が起き上がり(図13(b)参照)、防塵フィルター7の目詰りを利用者に報知する構成である。形状記憶合金製コイルバネ112は、前記形状記憶合金製コイルバネ102と同様に構成され、図13のドライヤにおいては、一端形状記憶合金製コイルバネ112が応力により収縮して表示板111が起き上がった後は、バイアスバネを配設していないため、利用者自らが手で表示板111を倒す必要がある。このように手で倒さない限りは防塵フィルター7の目詰りを報知したままとなるが、たとえ表示板111を利用者が倒した場合であっても、防塵フィルター7を清掃又は交換しない限りは再び表示板111が起き上がる。
表示板111と形状記憶合金製コイルバネ112の構成は、図13(c)(d)に示す通りであるが、他に、図13(e)(f)に示すように構成することもできる。これら図示した以外のバネ機構の構成も取ることができ、図示したものに限定されるものではない。また、表示板111の背面は、図13(g)に示す通り、防塵フィルター7の交換を促す表示となっている。
ここで、防塵フィルター7の目詰量は表示板111の起き上がり速度により利用者は認識できる。すなわち、表示板111がゆっくりと起き上がる場合には防塵フィルター7の目詰りは大した量ではないが、表示板111がすぐに起き上がる場合には防塵フィルター7の目詰りは相当な量であることがわかる。
このように防塵フィルター7の目詰りを報知する場合に、表示の変更をもって報知するのではなく、表示板111が起き上がって報知し、起き上がった表示板111は利用者自ら倒すので、図12のドライヤの効果の他に、より確実に防塵フィルター7の目詰りを報知することができる。発光ダイオードによる報知であれば見過ごす可能性もあるが、表示板111が起き上がればどのような利用者であってもそのことに容易に気づくことができる。
(その他の実施形態)
前記各実施の形態においては、報知手段として発光ダイオード8を用いたが、音出力手段の一つであるブザーを用いることもでき、所定温度となって感温手段がスイッチングすることでブザーによりブザー音が鳴り、発光ダイオード8の発光と比べどのような方向にドライヤーを向けた場合でも利用者に報知することができ、さらに、音が報知されることで利用者が嫌がって防塵フィルター7の交換又は清掃を助長することができる。ここで、ブザーの音が吹出方向に出力されるので、出力された音が吹出口9から吹き出される風に乗り、吹出口は使用状態においては利用者の顔方向を向いており、確実に報知のための音を利用者に伝播することができる。具体的には、吹出口9周辺に前記ブザーを配設し、風向ノズル13から音が風に乗って伝播する。ここで、吹出口9周辺にブザーを配設したのは、風に乗せるだけでなく、ヒータ線11の加熱によりブザーの動作温度を超えないためでもある。ブザーを耐熱材で被覆することでも対応することはできる。さらにより望ましくは、常時加熱されていない風を供給する流路を、別途送風ファン1周辺の風洞部4のケース部分に設け、かかる流路中にブザーを設けるとことで、ブザーが加熱により不具合を生じることなく、また、ブザーから生じる音が風の音により変化することなく正常な音で報知をすることができる。ここでは流路は1つ形成したが複数の流路を形成し、又は、1つの流路を分岐して形成し、同一又は複数方向に音を伝播することができる。同一方向の場合には出力レベルが高くなり、複数方向の場合にはドライヤをどのような方向に向けても適切に利用者に報知することができる。ここで、防塵フィルター7の目詰量に応じてブザーの出力周期を変更することもできる。より詳しくは、防塵フィルター7の目詰量が少ないときはブザーの出力周期を長くし、目詰量が多くなるにつれて出力周期を短くし、最終的には警告報知となる連続音となる構成にすることができる。長い出力周期であれば利用者もさほど気にならないが、徐々にブザー音の出力間隔が短くなり、最終的には連続音となって利用者として聞くに堪えないため、強く防塵フィルター7の清掃又は交換を助長することができる。
また、前記各実施形態においては、報知手段として発光ダイオード8を用いたが、振動手段の一つであるバイブレーターを用いることもでき、このバイブレータのバイブレーションによりバイブレータの配設部分が振動し、ドライヤのグリップ41を握っている利用者にも伝播し、表示による報知でなくドライヤを見ること無しに、また、音による報知でなくドライヤの駆動音にかき消されるなく、確実に利用者に報知することができる。利用者はドライヤのグリップ41を握ることから、このグリップ41にバイブレータを配設することで振動を利用者に伝播し易く、好ましい配設形態である。ここで、防塵フィルター7の目詰量に応じてバイブレータの出力周期を変更することもできる。より詳しくは、防塵フィルター7の目詰量が少ないときはバイブレータの出力周期を長くし、目詰量が多くなるにつれて出力周期を短くし、最終的には警告報知となる連続振動となる構成にすることができる。長い出力周期であれば利用者もさほど気にならないが、徐々に振動の出力間隔が短くなり、最終的には連続振動となって利用者として体感に堪えないため、強く防塵フィルター7の清掃又は交換を助長することができる。
また、前記ブザーによる報知、バイブレータによる報知に加えて、このブザー又はバイブレータの出力周期中の出力期間に同期させて、前記発光ダイオード8を発光させることもでき、利用者の五感のうち聴覚又は触覚だけでなく、視覚でも報知を利用者が受けることができるようにし、より防塵フィルター7の目詰りを認識させ易くすることができる。
本発明の第1の実施形態に係るドライヤの正面図、上面図、側面図、背面図及び斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るドライヤの概要断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るドライヤで用いるファンの上面図及び断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るドライヤで用いる防塵フィルターの斜視図及びサーモスイッチの側面図である。 本発明の第1の実施形態に係るドライヤの回路図である。 本発明の第2の実施形態に係るドライヤの回路図である。 本発明の第3の実施形態に係るドライヤの正面図、上面図、側面図、背面図及び斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係るドライヤの風洞部の断面概要図である。 本発明の第3の実施形態に係るドライヤの回路図である。 本発明の第4の実施形態に係るドライヤの回路図である。 本発明の第5及び第6の実施形態に係るドライヤの動作タイミングチャートである。 本発明の第7の実施形態に係るドライヤの側面図及び要部説明図である。 本発明の第7の実施形態に係るドライヤの側面図及び要部説明図である。
符号の説明
1 送風ファン
2 モータ
3 ヒータユニット
4 風洞部
5 サーモスイッチ
6 吸込口
7 防塵フィルター
8 発光ダイオード
9 吹出口
10 電源プラグ
11 ヒータ線
12 ヒータ基枠
13 風向ノズル
14 風洞部ケース
21 フィルターシート
22 フィルターケーシング
31 固定接点
32 可動接点
33 可動板
34 基台
35 バイメタル
36 可動側端子
37 固定側端子
41 グリップ
42 スライドノブ
50 交流電源
51 第1のスイッチ
52 ダイオード
53 第2のスイッチ
54 ダイオードブリッジ
55 平滑コンデンサ
56 ヒューズ
57 抵抗
60 第3のスイッチ
61 ダイオード
62 第4のスイッチ
63 サーモスイッチ
64 抵抗
65 ヒューズ
71 発光ダイオード
72 抵抗
73 サーモスイッチ
74 抵抗
81 第1象限
82 第2象限
83 第3象限
84 第4象限
85 円筒体
91 サーミスタ
92 タイマIC
93 コンデンサ
101 表示窓
102 形状記憶合金製コイルバネ
103 金属製コイルバネ
104 表示物
111 表示板
112 形状記憶合金製コイルバネ


Claims (19)

  1. 風を生起する送風ファンと、当該送風ファンを回転駆動するモータと、風を加熱するヒータユニットとを風洞部の内部に配置しているドライヤであって、
    風洞部の内部であって前記ヒータユニットのヒータ線の近傍に温度に基づき作動する感温手段と、風洞部の吸込口に防塵フィルターを備え、
    当該防塵フィルターの目詰りが進行すると前記感温手段が作動することで目詰まりを報知する報知手段が駆動することを
    特徴とするドライヤ。
  2. 前記報知手段が駆動すると共に、ヒータの駆動を停止又はヒータの出力を下げて駆動することを
    特徴とする前記請求項1に記載のドライヤ。
  3. 前記ヒータ線がスパイラル状に配設され、このスパイラル状に配設されたヒーター線の内部であってヒーター線の近傍位置に感温手段を配設したことを
    特徴とする前記請求項1または請求項2に記載のドライヤ。
  4. 前記報知手段の報知前に報知させるプレ報知手段とを備えることを
    特徴とする前記請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のドライヤ。
  5. 前記感温手段をサーモスイッチで構成し、当該サーモスイッチをヒータ線に直列に接続すると共に、サーモスイッチのスイッチング時の迂回路に報知手段を配設したことを
    特徴とする前記請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のドライヤ。
  6. プレ報知手段用サーモスイッチをヒータと並列に接続したことを
    特徴とする前記プレ報知手段を有している場合の請求項4または5に記載のドライヤ。
  7. プレ表示手段用サーモスイッチと表示手段用サーモスイッチの設定温度を異ならせたことを
    特徴とする前記プレ報知手段を有している場合の請求項4ないし請求項6のいずれかに記載のドライヤ。
  8. プレ報知手段用サーモスイッチと報知手段用サーモスイッチとをヒータユニットが加熱した状態の風洞部内の温度分布の温度帯の異なる部分にそれぞれ配置したことを
    特徴とする前記プレ報知手段を有している場合の請求項4ないし請求項7のいずれかに記載のドライヤ。
  9. プレ報知手段用サーモスイッチと報知手段用サーモスイッチとをヒータ線が巻回される仕切板により区画された複数の区画空間に別々に配設したことを
    特徴とする前記プレ報知手段を有している場合の請求項4ないし請求項8のいずれかに記載のドライヤ。
  10. プレ報知手段及び報知手段を2つの発光ダイオードで構成し、ケース体の風洞部部分の長手方向に並べて配置したことを
    特徴とする前記プレ報知手段を有している場合の請求項4ないし請求項9のいずれかに記載のドライヤ。
  11. 吹出口側の発光ダイオードがプレ報知手段であり、吸込口側の発光ダイオードが報知手段であることを
    特徴とする前記請求項10に記載のドライヤ。
  12. 報知手段及び/又はプレ報知手段を音出力手段としたことを
    特徴とする前記請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のドライヤ。
  13. 音出力手段の出力方向を吹出方向とすることを
    特徴とする前記請求項12に記載のドライヤ。
  14. 報知手段及び/又はプレ報知手段を振動手段としたことを
    特徴とする前記請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のドライヤ。
  15. 報知手段及び/又はプレ報知手段を発光して報知するものとし、目詰り度合に基づいて当該報知手段及び/又はプレ報知手段の発光周期中の発光時間又は発光周期を変更することを
    特徴とする前記請求項1ないし請求項11のいずれかに記載のドライヤ。
  16. 報知手段及び/又はプレ報知手段が発光して報知するものとし、発光開始時でヒータの導通を停止することを
    特徴とする前記請求項1ないし請求項11のいずれかに記載のドライヤ。
  17. 報知手段及び/又はプレ報知手段をグリップ部に配設したことを
    特徴とする前記請求項1ないし請求項16のいずれかに記載のドライヤ。
  18. 送風ファンの回転駆動中に報知手段及び/又はプレ報知手段が報知した後、送風ファンの回転駆動終了後においても継続して報知手段及び/又はプレ報知手段が報知状態を維持していることを
    特徴とする前記請求項1ないし請求項17のいずれかに記載のドライヤ。
  19. 電源コンセントからの電力供給を受けるための電源プラグ及び電源コードを有し、送風ファンの回転駆動中に報知手段及び/又はプレ報知手段が報知した後、当該報知状態を不揮発的に記録し、再度電源コンセントに電源プラグが挿された場合に、記録した報知状態により報知手段及び/又はプレ報知手段が送風ファンの回転駆動前に報知することを
    特徴とする前記請求項1ないし請求項17のいずれかに記載のドライヤ。

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