JP2006181202A - データ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 布地に刺繍模様を刺繍し且つ印刷図柄を印刷する場合に、刺繍模様の外形輪郭と、印刷図柄の内形輪郭又は外形輪郭とがずれることなく、刺繍と印刷とを融合できるようにすること。
【解決手段】 刺繍模様カウンタNのカウント値で指示される刺繍データが読込まれ(S14)、刺繍データの解析処理が実行される(S15)。その解析処理の結果に基づいて、縫目形式(サテン縫目、タタミ縫い)に応じた補正値Aを求める演算処理が実行され(S30,S31)、更に、糸密度、刺繍領域の面積等、種々の刺繍条件に応じた補正値Ha〜Heを加味した総合的な補正値Aが求められ(S19〜S23)、刺繍領域と印刷領域の位置関係に応じて(S24)、刺繍データと印刷データの何れか一方を補正するデータ補正処理が実行される(S25〜S27)。
【選択図】 図7

Description

本発明は、布地に刺繍と印刷を混在させる場合に、刺繍により発生する布地の収縮や縫いずれに対処するように、刺繍データと印刷データの少なくとも一方を補正するようにしたものに関する。
従来、多数の針落ち点データ(所謂、ステッチデータ)からなる刺繍データを用いて刺繍ミシンにより布地に刺繍するだけでなく、最近では、刺繍データからビットマップデータである印刷データに展開し、刺繍模様をプリンタで印刷できるようになっている。
例えば、特許文献1に記載の多機能刺繍システムは、刺繍データに基づいて、刺繍領域の輪郭線を抽出し、更に、その輪郭線で規定される領域全体に亙ってビットマップデータに展開することにより、刺繍データから画像データを作成する技術が開示されている。
この場合の刺繍データには、刺繍領域毎の刺繍データの先頭部に刺繍縫いを行う際の糸色を示す色指定データ(糸色データ)が夫々含まれており、その色指定データを画像データに付随させることにより、刺繍領域(輪郭線内の領域)を実際に縫製する際の色でカラー表示させたり、プリンタによりカラー印刷できるようにしてある。
ところで、近年、加工布に印刷が可能なプリンタが実用化されてきている。そこで、例えば、Tシャツ等の布地にプリンタを用いて印刷すると共に、刺繍ミシンにより刺繍を施すことにより、刺繍の良さと印刷の良さとを融合させて、風合いの有るTシャツを作成したいという要望がある。
特開平11−76662号公報 (第9頁、図13)
一般的に、ミシンにより刺繍模様を刺繍した布地には縫い縮みが発生し、刺繍模様が大きい程、また収縮性に優れた布地に刺繍する程、その縫い縮みが顕著になる。そこで、複数の模様を描いた画像の画像データに基づいて、印刷データと刺繍データとを作成し、その印刷データを用いてプリンタにより印刷するとともに、その刺繍データを用いてミシンにより刺繍した場合、前述した特許文献1に記載の印刷技術においては、布地の縫い縮みに対処していないため、刺繍を施した刺繍模様に対して印刷を施した印刷図柄に位置ずれが生じる。
その為、刺繍模様と印刷図柄とを重複させる場合には、刺繍模様から印刷図柄の一部が食み出したり、印刷図柄の内部に、印刷図柄と重ならないように刺繍模様を嵌め込む場合には、刺繍模様と印刷図柄との間、つまりこれらの図柄境界部に微小ではあるが隙間が生じることになり、刺繍模様と印刷図柄とを混在させた立体感や風合い感が損なわれること、等の問題がある。
請求項1に係るデータ処理装置は、布地にプリンタで印刷する印刷データとその印刷領域に重複的に刺繍可能なミシンで刺繍する刺繍データとを処理するデータ処理装置であって、印刷データと刺繍データを作成するか又は外部から読込むデータ準備手段と、刺繍により発生する布地の収縮により印刷領域の外形輪郭と刺繍領域の外形輪郭とがずれないように、データ準備手段から受ける印刷データと刺繍データの少なくとも一方を所定の条件に従って補正するデータ補正手段とを備えたものである。
作成された又は外部から読込んだ印刷データと刺繍データとがデータ準備手段に格納されているので、そのデータ準備手段から受けた印刷データと刺繍データに基づいて、印刷領域と刺繍領域とを重複させるようにして印刷と刺繍とを行う場合に、刺繍による布地の収縮の発生を考慮し、データ補正手段により印刷領域の外形輪郭と刺繍領域の外形輪郭とがずれないように、即ち、布地が収縮しても印刷領域の一部が刺繍領域より外側に食み出さないように、印刷データと刺繍データの少なくとも一方について、縫製条件等の所定の条件に従って補正される。
請求項2に係るデータ処理装置は、布地にプリンタで印刷する印刷データとその印刷領域で囲撓される刺繍領域に刺繍可能なミシンで刺繍する刺繍データとを処理するデータ処理装置であって、印刷データと刺繍データを作成するか又は外部から読込むデータ準備手段と、刺繍により発生する布地の収縮により印刷領域の内形輪郭と刺繍領域の外形輪郭とがずれないように、データ準備手段から受ける印刷データと刺繍データの少なくとも一方を所定の条件に従って補正するデータ補正手段とを備えたものである。
作成された又は外部から読込んだ印刷データと刺繍データとがデータ準備手段に格納されているので、そのデータ準備手段から受けた印刷データと刺繍データに基づいて、印刷領域で刺繍領域を囲撓するようにして印刷と刺繍とを行う場合に、刺繍による布地の収縮の発生を考慮し、データ補正手段により印刷領域の内形輪郭と刺繍領域の外形輪郭とがずれないように、即ち、布地が収縮しても印刷領域とその外側の刺繍領域との境界部に、部分的にでも隙間が生じないように、印刷データと刺繍データの少なくとも一方について、縫製条件等の所定の条件に従って補正される。
請求項3に係るデータ処理装置は、請求項1又は2の発明において、前記データ準備手段は、外部から受ける刺繍データに基づいて印刷データを作成するものである。
請求項4に係る刺繍データ処理装置は、請求項1又は2の発明において、前記データ準備手段は、外部から受ける画像データに基づいて、印刷データと刺繍データを作成するものである。
請求項5に係るデータ処理装置は、請求項1〜3の何れかの発明において、前記データ補正手段は、印刷領域を所定方向へ縮小するように印刷データを補正するものである。
請求項6に係るデータ処理装置は、請求項5の発明において、前記データ補正手段は、刺繍データに基づいて縫目の方向を判別し、その縫目方向に印刷領域を縮小するように印刷データを補正するものである。
請求項7に係るデータ処理装置は、請求項5の発明において、前記データ補正手段は、刺繍データに基づいて縫目の形式を判別し、その縫目形式が所定の縫目形式である場合に、印刷データを補正するものである。
請求項8に係るデータ処理装置は、請求項5の発明において、前記データ補正手段は、刺繍データに基づいて縫目の糸密度を判別し、その糸密度に応じて印刷データを補正するものである。
請求項9に係るデータ処理装置は、請求項5の発明において、前記データ補正手段は、刺繍データに基づいて刺繍領域の面積を判別し、その面積に応じて印刷データを補正するものである。
請求項10に係るデータ処理装置は、請求項5の発明において、前記布地の種類を指定する布指定手段を有し、データ補正手段は布指定手段により指定された布地種類に応じて印刷データを補正するものである。
請求項11に係るデータ処理装置は、請求項5の発明において、前記刺繍に用いる刺繍糸の種類を指定する糸指定手段を有し、データ補正手段は糸指定手段により指定された糸種類に応じて印刷データを補正するものである。
請求項12に係るデータ処理装置は、請求項5の発明において、前記刺繍に際して布地を保持する刺繍枠の種別を指定する枠種別指定手段を有し、データ補正手段は枠種別指定手段により指定された刺繍枠の種別に応じて印刷データを補正するものである。
請求項13に係るデータ処理装置は、請求項1〜3の何れかの発明において、前記データ補正手段は、刺繍領域を所定方向へ拡大するように刺繍データを補正するものである。
請求項14に係るデータ処理装置は、請求項12の発明において、前記データ補正手段は、刺繍データに基づいて縫目の方向を判別し、その縫目方向に刺繍領域を拡大するように刺繍データを補正するものである。
請求項15に係るデータ処理装置は、請求項12の発明において、前記データ補正手段は、刺繍データに基づいて縫目の形式を判別し、その縫目形式が所定の縫目形式である場合に、刺繍データを補正するものである。
請求項16に係るデータ処理装置は、請求項12の発明において、前記データ補正手段は、刺繍データに基づいて縫目の糸密度を判別し、その糸密度に応じて刺繍データを補正するものである。
請求項17に係るデータ処理装置は、請求項12の発明において、前記データ補正手段は、刺繍データに基づいて刺繍領域の面積を判別し、その面積に応じて刺繍データを補正するものである。
請求項18に係るデータ処理装置は、請求項12の発明において、前記布地の種類を指定する布指定手段を有し、データ補正手段は布指定手段により指定された布地種類に応じて刺繍データを補正するものである。
請求項19に係るデータ処理装置は、請求項12の発明において、前記刺繍に用いる刺繍糸の種類を指定する糸指定手段を有し、データ補正手段は糸指定手段により指定された糸種類に応じて刺繍データを補正するものである。
請求項20に係るデータ処理装置は、請求項12の発明において、前記刺繍に際して布地を張る刺繍枠の種別を指定する枠種別指定手段を有し、データ補正手段は枠種別指定手段により指定された刺繍枠の種別に応じて刺繍データを補正するものである。
請求項21に係るデータ処理装置は、刺繍可能なミシンで刺繍模様を布地に刺繍する刺繍データとその刺繍模様に隣接状に印刷する印刷データとを処理するデータ処理装置であって、刺繍データを作成するか又は外部から読込むデータ準備手段と、刺繍により布地が収縮する収縮領域を、データ準備手段から受ける刺繍データに基づく所定の条件に従って演算する収縮領域演算手段と、収縮領域演算手段により求められた収縮領域に印刷する印刷データを作成する印刷データ作成手段とを備えたものである。
作成された又は外部から読込んだ刺繍データがデータ準備手段に格納されているので、そのデータ準備手段から受けた刺繍データに基づいて刺繍を行う場合に、刺繍により布地が収縮する収縮領域が縫製条件等の所定の条件に従って演算で求められ、刺繍が施されない収縮領域を補足するように印刷する為の印刷データが作成される。
請求項22に係るデータ処理装置は、請求項21の発明において、前記データ準備手段は、外部から受ける画像データに基づいて刺繍データを作成するものである。
請求項1の発明によれば、布地にプリンタで印刷する印刷データとその印刷領域に重複的に刺繍可能なミシンで刺繍する刺繍データとを処理するデータ処理装置であって、データ準備手段と、データ補正手段とを設けたので、印刷領域と刺繍領域とを重複させるようにして印刷と刺繍とを行う場合に、刺繍により布地の収縮が発生する場合であっても、印刷領域の外形輪郭と刺繍領域の外形輪郭とがずれないように、印刷データと刺繍データの少なくとも一方を補正するため、印刷図柄の一部が刺繍模様から外側に食み出すようなことがなく、刺繍模様と印刷図柄とを確実に重複させた綺麗な布製品を作成することができる。
請求項2の発明によれば、布地にプリンタで印刷する印刷データとその印刷領域で囲撓される刺繍領域に刺繍可能なミシンで刺繍する刺繍データとを処理するデータ処理装置であって、データ準備手段と、データ補正手段とを設けたので、印刷領域で刺繍領域を囲撓するようにして印刷と刺繍とを行う場合に、刺繍により布地の収縮が発生する場合であっても、印刷領域の内形輪郭と刺繍領域の外形輪郭とがずれないように、印刷データと刺繍データの少なくとも一方を補正するため、印刷領域とその外側の刺繍領域との境界部に、部分的にでも隙間が生じることがなく、風合い感や立体感、更にはゴージャス感を十分に表現できるような布製品を綺麗に作成することができる。
請求項3の発明によれば、前記データ準備手段は、外部から受ける刺繍データに基づいて刺繍図柄を印刷する為の印刷データを作成する。この場合、外部から印刷用の印刷データを受けなくても、刺繍データの印刷データ化が図れ、データ作成作業の容易化を図ることができる。その他請求項1又は2と同様の効果を奏する。
請求項4の発明によれば、前記データ準備手段は、外部から受ける画像データに基づいて、印刷データと刺繍データを作成する。この場合、外部から画像データを受けるだけで、その画像データを有効に用いて、印刷データと刺繍データの両データ化を図ることができる。その他請求項1又は2と同様の効果を奏する。
請求項5の発明によれば、前記データ補正手段は、印刷領域を所定方向へ縮小するように印刷データを補正する。この場合、刺繍により発生する布地の収縮を見込んで、印刷領域を布地が収縮する所定方向に合わせて縮小させるように、印刷データを縮小補正するため、刺繍領域の外形輪郭に対する印刷領域の外形又は内径輪郭を確実に一致させることができ、布製品の仕上がり体裁や見栄えを向上させることができる。その他請求項1〜3の何れかと同様の効果を奏する。
請求項6の発明によれば、前記データ補正手段は、刺繍データに基づいて縫目の方向を判別し、その縫目方向に印刷領域を縮小するように印刷データを補正する。この場合、刺繍により布地が収縮する縫目方向に合わせて印刷領域を縮小するだけの簡単な縮小補正を印刷データに施すことにより、刺繍領域に対する印刷領域の位置ずれを確実に防止でき、布製品の仕上がり体裁や見栄えを向上させることができる。その他請求項5と同様の効果を奏する。
請求項7の発明によれば、前記データ補正手段は、刺繍データに基づいて縫目の形式を判別し、その縫目形式が所定の縫目形式である場合に、印刷データを補正する。この場合、例えば「サテン縫目」等の所定の縫目形式の刺繍データにより刺繍した場合に、布地の収縮度合いが大きくなる可能性が高いので、縫目形式に応じた収縮補正を印刷データに施すことにより、刺繍領域に対する印刷領域の位置ずれを確実に防止でき、布製品の仕上がり体裁や見栄えを向上させることができる。その他請求項5と同様の効果を奏する。
請求項8の発明によれば、前記データ補正手段は、刺繍データに基づいて縫目の糸密度を判別し、その糸密度に応じて印刷データを補正する。この場合、糸密度の大きさに応じて布地の収縮度合いが異なるので、糸密度に応じた収縮補正を印刷データに施すことにより、刺繍領域に対する印刷領域の位置ずれを確実に防止でき、布製品の仕上がり体裁や見栄えを向上させることができる。その他請求項5と同様の効果を奏する。
請求項9の発明によれば、前記データ補正手段は、刺繍データに基づいて刺繍領域の面積を判別し、その面積に応じて印刷データを補正する。この場合、刺繍領域の面積の大きさに応じて布地の収縮度合いが異なるので、その刺繍領域の面積に応じた収縮補正を印刷データに施すことにより、刺繍領域に対する印刷領域の位置ずれを確実に防止でき、布製品の仕上がり体裁や見栄えを向上させることができる。その他請求項5と同様の効果を奏する。
請求項10の発明によれば、前記布地の種類を指定する布指定手段を有し、データ補正手段は布指定手段により指定された布地種類に応じて印刷データを補正する。この場合、縫目の種類に応じて布地の収縮度合いが異なるので、その布地種類に応じた収縮補正を印刷データに施すことにより、刺繍領域に対する印刷領域の位置ずれを確実に防止でき、布製品の仕上がり体裁や見栄えを向上させることができる。その他請求項5と同様の効果を奏する。
請求項11の発明によれば、前記刺繍に用いる刺繍糸の種類を指定する糸指定手段を有し、データ補正手段は糸指定手段により指定された糸種類に応じて印刷データを補正する。この場合、刺繍糸の種類に応じて布地の収縮度合いが異なるので、その糸種類に応じた収縮補正を印刷データに施すことにより、刺繍領域に対する印刷領域の位置ずれを確実に防止でき、布製品の仕上がり体裁や見栄えを向上させることができる。その他請求項5と同様の効果を奏する。
請求項12の発明によれば、前記刺繍に際して布地を保持する刺繍枠の種別を指定する枠種別指定手段を有し、データ補正手段は枠種別指定手段により指定された刺繍枠の種別に応じて印刷データを補正する。この場合、刺繍枠の種別に応じて布地の収縮度合いが異なる(一般的に、大きな枠に布地を保持した場合の方が縫い縮みが生じ易い)ので、その刺繍枠の種別に応じた収縮補正を印刷データに施すことにより、刺繍領域に対する印刷領域の位置ずれを確実に防止でき、布製品の仕上がり体裁や見栄えを向上させることができる。
請求項13の発明によれば、前記データ補正手段は、刺繍領域を所定方向へ拡大するように刺繍データを補正する。この場合、刺繍により発生する布地の収縮を見込んで、刺繍領域を布地が収縮する所定方向に合わせて拡大させるように、刺繍データを拡大補正するため、刺繍領域の外形輪郭に対する印刷領域の外形又は内径輪郭を確実に一致させることができ、布製品の仕上がり体裁や見栄えを向上させることができる。その他請求項1〜3の何れかと同様の効果を奏する。
請求項14の発明によれば、前記データ補正手段は、刺繍データに基づいて縫目の方向を判別し、その縫目方向に刺繍領域を拡大するように刺繍データを補正する。この場合、刺繍により布地が収縮する縫目方向に合わせて刺繍領域を拡大するだけの簡単な拡大補正を刺繍データに施すことにより、印刷領域に対する刺繍領域の位置ずれを確実に防止でき、布製品の仕上がり体裁や見栄えを向上させることができる。その他請求項12と同様の効果を奏する。
請求項15の発明によれば、前記データ補正手段は、刺繍データに基づいて縫目の形式を判別し、その縫目形式が所定の縫目形式である場合に、刺繍データを補正する。この場合、例えば「サテン縫目」等の所定の縫目形式の刺繍データにより刺繍した場合に、布地の収縮度合いが大きくなる可能性が高いので、縫目形式に応じた拡大補正を刺繍データに施すことにより、印刷領域に対する刺繍領域の位置ずれを確実に防止でき、布製品の仕上がり体裁や見栄えを向上させることができる。その他請求項12と同様の効果を奏する。
請求項16の発明によれば、前記データ補正手段は、刺繍データに基づいて縫目の糸密度を判別し、その糸密度に応じて前記刺繍データを補正する。この場合、糸密度の大きさに応じて布地の収縮度合いが異なるので、糸密度に応じた拡大補正を刺繍データに施すことにより、印刷領域に対する刺繍領域の位置ずれを確実に防止でき、布製品の仕上がり体裁や見栄えを向上させることができる。その他請求項12と同様の効果を奏する。
請求項17の発明によれば、前記データ補正手段は、刺繍データに基づいて刺繍領域の面積を判別し、その面積に応じて刺繍データを補正する。この場合、刺繍領域の面積の大きさに応じて布地の収縮度合いが異なるので、その刺繍領域の面積に応じた拡大補正を刺繍データに施すことにより、印刷領域に対する刺繍領域の位置ずれを確実に防止でき、布製品の仕上がり体裁や見栄えを向上させることができる。その他請求項12と同様の効果を奏する。
請求項18の発明によれば、前記布地の種類を指定する布指定手段を有し、データ補正手段は布指定手段により指定された布地種類に応じて刺繍データを補正する。この場合、縫目の種類に応じて布地の収縮度合いが異なるので、その布地種類に応じた拡大補正を刺繍データに施すことにより、印刷領域に対する刺繍領域の位置ずれを確実に防止でき、布製品の仕上がり体裁や見栄えを向上させることができる。その他請求項12と同様の効果を奏する。
請求項19の発明によれば、前記刺繍に用いる刺繍糸の種類を指定する糸指定手段を有し、データ補正手段は糸指定手段により指定された糸種類に応じて刺繍データを補正する。この場合、刺繍糸の種類に応じて布地の収縮度合いが異なるので、その糸種類に応じた拡大補正を刺繍データに施すことにより、印刷領域に対する刺繍領域の位置ずれを確実に防止でき、布製品の仕上がり体裁や見栄えを向上させることができる。その他請求項12と同様の効果を奏する。
請求項20の発明によれば、前記刺繍に際して布地を保持する刺繍枠の種別を指定する枠種別指定手段を有し、データ補正手段は枠種別指定手段により指定された刺繍枠の種別に応じて前記刺繍データを補正する。この場合、刺繍枠の種別に応じて布地の収縮度合いが異なるので、その刺繍枠の種別に応じた拡大補正を刺繍データに施すことにより、印刷領域に対する刺繍領域の位置ずれを確実に防止でき、布製品の仕上がり体裁や見栄えを向上させることができる。その他請求項12と同様の効果を奏する。
請求項21の発明によれば、刺繍可能なミシンで刺繍模様を布地に刺繍する刺繍データとその刺繍模様に隣接状に印刷する印刷データとを処理するデータ処理装置であって、データ準備手段と、収縮領域演算手段と、印刷データ作成手段とを設けたので、作成された又は外部から読込んだ刺繍データに基づいて刺繍を行う場合に、所定の条件に従って布地が収縮する収縮領域が求められ、その刺繍が施されない収縮領域を補足するように印刷データが作成され、その印刷データで収縮領域に補足印刷されるため、刺繍領域の収縮を印刷で補足でき、布製品の風合い感や立体感、更にはゴージャス感を十分に表現することができる。
請求項22の発明によれば、前記データ準備手段は、外部から受ける画像データに基づいて刺繍データを作成する。この場合、外部から刺繍データを受けなくても、画像データの刺繍データ化が図れ、刺繍データ作成作業の容易化を図ることができる。その他請求項21と同様の効果を奏する。
本実施例におけるデータ処理装置は、布地に対して、プリンタにより印刷図柄を印刷するとともに、刺繍ミシンにより刺繍模様を刺繍縫いする際に、印刷図柄と刺繍模様とが重なるように配置する場合や刺繍模様が印刷図柄で囲撓されるように配置する場合において、縫製条件や縫製パラメータに基づいて、印刷図柄を印刷する為の印刷データと、刺繍模様を刺繍縫いする為の刺繍データとの少なくとも一方を補正することにより、刺繍縫いにより発生する布地の収縮(所謂、縫い縮み)に対処するものである。
先ず、図1に示すように、データ処理装置1に、インクジェットプリンタ3を備えた刺繍ミシン2が電気的に接続され、この刺繍ミシン2に接続された枠駆動装置4は、各種の形状の刺繍枠5を着脱可能に装着し、刺繍縫いに際してだけでなく、インクジェットプリンタ3による印刷に際して、その刺繍枠5を直交する2方向(X方向とY方向)に移動駆動できるようになっている。
データ処理装置1は、図2に示すパーソナルコンピュータからなり、制御全体を司る制御装置10、この制御装置10に接続されたマウス11と、キーボード12と、イメージスキャナ13と、ディスプレイ14等を備えている。制御装置10は、CPU21とROM22とRAM23とこれらを接続するバス24とを含むマイクロコンピュータと、バス24に接続されハードディスク(HD)25を備えたハードディスクドライブ(HDD)26と、入出力インターフェース27等を有する。
また、バス24には、フレキシブルディスクの為のフレキシブルディスクドライブ(FDD)28と、CD−ROMの為のCD−ROMドライブ29も接続されている。入出力インターフェース27には、キーボード12と、マウス11と、イメージスキャナ13と、ディスプレイ14を駆動する為の表示駆動回路30と、通信用インターフェース(通信用I/F)31を介して刺繍ミシン2とが夫々接続されている。
ROM22には、パーソナルコンピュータの電源ON時に、パーソナルコンピュータを起動させる起動プログラム等が格納されている。RAM23には、イメージスキャナ13やフレキシブルディスクやCD−ROMから読み込んだ印刷図柄の為の画像データを格納する画像データメモリ、刺繍模様の為の刺繍データを格納する刺繍データメモリ、CPU21で演算処理した演算結果を収容する各種メモリ、バッファ、ポインタ、カウンタ等が必要に応じて設けられている。
一方、ハードディスクには、OS(オペレーティング・システム)や、マウス11とキーボード12とイメージスキャナ13とディスプレイ14等を使用可能とする為の各種のドライバ、アプリケーションプログラム等が組み込まれると共に、イメージスキャナ13やフレキシブルディスクやCD−ROMから記録されている画像データや刺繍データを読み込む読込み制御プログラム、その読み込まれた画像データや刺繍データを画像データメモリや刺繍データメモリに格納するデータ入力制御プログラム、画像データから印刷データと刺繍データを作成するデータ処理制御プログラム、刺繍データから印刷データを作成する印刷データ作成制御プログラム、後述のデータ処理制御の為の制御プログラム(図7参照)等、各種の制御プログラムも格納されている。
但し、前述した刺繍データや印刷データは、ハードディスクに格納される場合もある。ここで、刺繍データは、例えば図3に示すように、刺繍模様の名称を示す刺繍模様名データ、刺繍縫いを行う際の糸色を示す糸色コード、刺繍模様の大きさに応じて定められるものであって、刺繍縫いの際に布地を張って保持する為の刺繍枠5の種類を示す枠指定コード、刺繍縫いを行う為の針落ち点の位置を示す縫目データ(次の針落ち点の位置までの刺繍枠の移動量/布送り量を示す相対座標データ)、及び刺繍ミシン2に対して糸切りの実行を指示する為の糸切りコード等により構成されている。
尚、この図3に示す刺繍データは、図11に示す用紙Yに描かれた「樹」の図柄Zを、緑系色にて「サテン縫目」で縫製する場合の刺繍データを一例として示すものである。
ここで、フレキシブルディスクやCD−ROMに記録されている刺繍データを外部から受けてRAM23の刺繍データメモリに格納するデータ入力制御プログラム、データ処理制御プログラム、印刷データ作成制御プログラム等がデータ準備手段に相当する。
ハードディスクには、更に、図4に示すように、後述の補正条件と刺繍条件と補正値とを対応させた補正値テーブルT1と、図5に示すように、縫目形式(サテン縫目、タタミ縫目)と補正率(a:3%、b:1%)とを対応させた補正率テーブルT2とが夫々格納されている。
ここで、補正値テーブルT1について補足説明する。刺繍縫いを行う際に、ニット生地に刺繍縫いを行う場合や、ナイロン製の糸を用いて刺繍縫いを行う場合、それぞれ他の材質の布地(例えば、織地)や糸(例えば、ポリエステル)を用いて刺繍縫いを行う場合に比べて、布地の収縮(縫い縮み)が発生し易いので、本実施例においては、このような布地の収縮が生じ易い点を考慮して、刺繍データや印刷データを補正する為の補正値が図4に示すように予め設定されている。
刺繍縫いを行う対象の布地を保持する刺繍枠5に関しても、刺繍枠5の大きさが大きくなるほど、布地の収縮が発生し易い傾向にあること、更に刺繍縫いの際の糸密度や刺繍領域の面積に関しても、これらが大きくるほど布地の収縮が発生し易い傾向にあることより、同様に、これらの点を考慮して、刺繍データや印刷データの補正を行う為の補正値が予め定められている。また、補正率テーブルT2に関しても、サテン縫目やタタミ縫目については、走り縫目と比べて布地の縫い縮みが生じるようになるため、この点を考慮して、刺繍データや印刷データの補正を行う為の補正率が図5に示すように定められている。
図6に示すように、刺繍ミシン2の刺繍ミシン本体2aには、通信用インターフェース(通信用I/F)41を介してデータ処理装置1に接続された制御ユニット42、各種操作スイッチ43、主軸位置検出センサ44、ミシンモータ45及びその駆動回路46等が設けられている。ミシンモータ45により主軸(図示略)が回転駆動されて針棒上下駆動機構(図示略)により針棒が上下に往復駆動され、その針棒に取付けられた縫針と、ベッド部に設けられた糸捕捉機構(図示略)とが協動して、刺繍枠5に保持された布地Wに刺繍縫目が形成される。
インクジェットプリンタ3には、制御ユニット51、各種操作スイッチ52、4色(シアン,マゼンタ,イエロー,ブラック)の為の4列のインクノズルをユニット化したプリントヘッド53、ヘッド昇降モータ54、パージ駆動モータ55、パージ移動モータ56、これらプリントヘッド53及びモータ54〜56の為の駆動回路57〜60が設けられている。プリントヘッド53は、制御ユニット51から印字指令を受けると、圧電セラミックアクチュエータの撓みによりインクを下側の布地Wに向けてインクノズルからが噴射する。
枠駆動装置4には、キャリッジ位置検出センサ61、刺繍枠5をX方向に移動させるX方向駆動モータ62とその駆動回路63、刺繍枠5をY方向に移動させるY方向駆動モータ64とその駆動回路65等が設けられている。枠駆動装置4は、刺繍ミシン本体2aの制御ユニット42やインクジェットプリンタ3の制御ユニット51から枠移動信号を受けると、X方向駆動モータ62とY方向駆動モータ64を駆動させて刺繍枠5をX方向とY方向とに駆動させる。
次に、データ処理装置1の制御装置で実行されるデータ処理制御のルーチンについて、図7〜図10のフローチャートに基づいて説明する。但し、図中の符号Si(i=11、12、13・・・)は各ステップである。また、この制御が実行されるに際して、前述したように、図11に示す「樹」の図柄Zをイメージスキャナ13で読み取った画像データに基づいて、図柄を印刷する為の印刷データと刺繍縫いする為の刺繍データとが夫々作成さているものとする。
図13に示すように、ディスプレイ14に表示されたメインメニューのうちの「データ処理」を選択すると、データ処理制御が開始される。先ず、ディスプレイ14に刺繍条件設定画面が表形式で表示される(S11)。そこで、作業者により、「布地種類」、「刺繍糸種類」等の複数の刺繍条件に加えて、刺繍による布地の収縮を補正する補正対象等の各種パラメータが設定される(S12)。
次に、刺繍模様カウンタNのカウント値として初期値「1」がセットされ(S13)、予め選択された刺繍データのうちの刺繍模様カウンタNで指示する刺繍模様の刺繍データが読み込まれる(S14)。次に、その刺繍データに基づいて、縫目の形式や刺繍領域等を検索する為の解析処理が実行される(S15)。ここで、刺繍データの解析による刺繍模様を、「サテン縫い」と「タタミ縫い」と「走り縫い」の縫目形式で分割する分割処理について簡単に説明する。
先ず、刺繍データに含まれる各針落ち点(合計n個とする)を、縫製順にPi(i=1,2p・・・,n)とする。変数iに初期値「1」をセットし、針落ち点Piを原点として直交座標系を設定する。図12−1,図12−2に示すように、針落ち点Piから針落ち点Pi+1 へ至る方向にX軸を設け、X軸に対して針落ち点Piを中心に反時計回りに90°回転した方向にY軸を設け、針落ち点Pi+1 の座標(Xi+1 ,0)と針落ち点Pi+2 の座標(Xi+2 ,Yi+2 )を読み込み、RAM23の座標メモリに記憶する。
次に、Xi+1 とXi+2 との値を比較し、Xi+1の方が大きい場合には、針落ち点Pi+1 の属性を仮輪郭に設定し、Xi+2 ≧Xi+1 の場合には、針落ち点Pi+1 の属性を仮走りとして設定する。ここで、図12−1に示すように、針落ち点Pi+1 が輪郭点である場合、その両側のステッチSi,Si+1 に折り返しが発生する。この場合、Xi+2 の値はXi+1 の値よりも小さくなる(Xi+2 <Xi+1 )。
そこで、この場合、針落ち点Pi+1 の属性を、輪郭点と推定できるという意味で仮輪郭とし、針落ち点Pi+1 が走り点である場合、図12−2に示すように、Xi+2 ≧Xi+1 となる。そこで、この場合、針落ち点Pi+1 の属性を、走り点と推定できるという意味で仮走りとする。尚、針落ち点P1 ,Pn には、強制的に仮走りの属性を付与する。
このように、変数iの値を順次増加させながら、これらの処理を繰り返し実行し、i+1=nとなった場合、つまりi+1=2〜n−1の全ての針落ち点Pi+1 に対して仮輪郭または仮走りの属性を付与したことになる。そこで、次のように縫目形式の分類を行う。先ず、変数iに1,2,3,・・・を順次セットしながら、針落ち点Pi+1 に仮輪郭の属性が付与されているか否かを判断する。Pi+1 が仮走りの場合は、変数iに次の大きな値をセットして再度判断する。
一方、針落ち点Pi+1 が仮輪郭の場合、その針落ち点Pi+1 が、仮走りの属性を付与された針落ち点と隣接しているか否か、すなわち、針落ち点Pi又はPi+2 の何れかが仮走りであるか否かを判断する。仮走りと隣接している場合、その針落ち点Pi+1 に仮輪郭の属性を付与したループで記憶したYi+2 を読み出す。
その針落ち点Piの前後に配設される仮輪郭の針落ち点に対して同様に記憶されたYi+2 と異符号である場合には、針落ち点Pi+1 の縫目属性を仮タタミ輪郭とし、同符号である場合には、針落ち点Pi+1 の縫目属性を仮走りとする。
一方、仮輪郭の針落ち点Pi+1 が仮走りの針落ち点と隣接していない場合であって、Yi+2 の符号が前後の仮輪郭で交互に入れ替わっている場合、その針落ち点Pi+1 を仮サテン輪郭とし、Yi+2 の符号が交互に入れ替わっていない場合は、その針落ち点Pi+1 を仮走りとする。
そして、最終的に、仮タタミ輪郭の属性を付与された全ての針落ち点のデータについて、前後の針落ち点の形状や、糸密度、タタミパタン等を検出し、それに基づいて刺繍模様の輪郭を確定する処理を実行し、タタミ縫いを行うタタミ刺繍領域を確定する。
また、仮サテン輪郭の属性を付与された全ての針落ち点のデータについて、前後の針落ち点の形状,糸密度等を検出し、それに基づいて刺繍模様の輪郭を確定する処理を実行し、サテン縫いを行うサテン刺繍領域を確定する。
最後に、これら仮タタミ輪郭や仮サテン輪郭として確定されなかった残りの針落ち点のデータに対し、その針落ち点を走り点として縫目ピッチと形状に従った確定を行い、走り縫いを行う走り刺繍領域を確定する。
次に、刺繍データの解析結果に基づいて、糸密度が演算により求められるとともに、刺繍領域の面積が演算により求められる(S16)。即ち、針落ち点Pの座標に基づいて、1mm当たりの縫糸の本数である糸密度が求められ、更に、針落ち点Pで決定される刺繍領域の座標値からその面積が求められる。
次に、刺繍データの解析結果、サテン刺繍領域が確定されて、刺繍データがサテン縫目で構成される場合には(S17:Yes )、補正率テーブルT2から読み込んだ補正率a(3%) に縫目ピッチPを掛け算した補正値Aを求める演算が実行される(S30) 。一方、刺繍データの解析結果に基づいて、タタミ刺繍領域が確定されて、刺繍データはタタミ縫目の場合には(S18:Yes )、補正率テーブルT2から読み込んだ補正率b(1%) に縫目方向長さLを掛け算した補正値Aを求める演算が実行される(S31) 。
ここで、縫目ピッチPとは縫目の長さであり、縫目方向長さLとは一方の輪郭点から他方の輪郭点までの長さである。次に、刺繍データの解析結果に基づいて糸密度が求められ、その糸密度に対応する補正値Haが補正値テーブルT1から読み出され、補正値Aは、補正値Haを加算した値に更新される(S19)。次に、刺繍データの解析結果に基づいて刺繍領域の面積が求められ、その面積に対応する補正値Hbが補正値テーブルT1から読み出され、補正値Aは、補正値Hbを加算した値に更新される(S20)。
次に、S12で設定された刺繍条件に基づいて、設定された布地種類に応じた補正値Hcが補正値テーブルT1から読み出され、補正値Aは、補正値Hcを加算した値に更新される(S21)。次に、S12で設定された刺繍条件に基づいて、設定された刺繍枠種類に応じた補正値Hdが補正値テーブルT1から読み出され、補正値Aは、補正値Hdを加算した値に更新される(S22)。
次に、S12で設定された刺繍条件に基づいて、設定された刺繍糸種類に応じた補正値Heが補正値テーブルT1から読み出され、補正値Aは、補正値Heを加算した値に更新される(S23)。次に、S12で設定された刺繍条件に基づいて、設定された領域の位置関係が判定され(S24)、印刷領域に刺繍領域を重複させる場合には、重複する位置関係におけるデータ補正制御(図8参照)が実行される(S25)。
この制御が開始されると、先ず、S12で設定された刺繍条件に基づいて、補正対象のデータが判定され(S41)、刺繍データを補正する場合には、刺繍領域の縫目方向に対応する(略直交する)左右1対(又は上下1対)の縫目方向外形輪郭が、補正値Aの半分ずつ夫々外側に移動される(S42)。次に、このように、縫目方向に拡大された刺繍領域に刺繍する刺繍データが作成され(S43)この制御を終了して、データ処理制御のS28にリターンする。
一方、補正対象のデータが判定され(S41)、印刷データを補正する場合には、印刷領域の縫目方向に対応(略直交する)する左右1対(又は上下1対)の縫目方向外形輪郭が、補正値Aの半分ずつ夫々外側に移動される(S44)。次に、このように、縫目方向に拡大された印刷領域に印刷する印刷データが作成され(S45)この制御を終了する。
また、設定された領域の位置関係が判定された結果(S24)、刺繍領域を印刷領域に囲撓させる場合には、囲撓する位置関係におけるデータ補正制御(図9参照)が実行される(S26)。この制御が開始されると、先ず、S12で設定された刺繍条件に基づいて、補正対象のデータが判定され(S51)、刺繍データを補正する場合には、刺繍領域の縫目方向に対応する(略直交する)左右1対(又は上下1対)の縫目方向外形輪郭が、補正値Aの半分ずつ夫々外側に移動される(S52)。
次に、このように、縫目方向に拡大された刺繍領域に刺繍する刺繍データが作成され(S53)、この制御を終了して、データ処理制御のS28にリターンする。一方、補正対象のデータが判定され(S51)、印刷データを補正する場合には、印刷領域の縫目方向に対応する(略直交する)左右1対(又は上下1対)の縫目方向外形輪郭が、補正値Aの半分ずつ夫々内側に移動される(S54)。次に、このように、縫目方向に縮小された印刷領域に印刷する印刷データが作成され(S55)この制御を終了する。
ところで、設定された領域の位置関係が判定された結果(S24)、刺繍領域を並列させる場合には、並列する位置関係における補正制御(図10参照)が実行される(S27)。この制御が開始されると、先ず、収縮領域が演算により求められる(S61)。この収縮領域演算処理においては、印刷領域の縫目方向に対応する(略直交する)左右1対(又は上下1対)の縫目方向外形輪郭については、補正値Aの半分ずつの収縮が夫々見込まれるため、刺繍領域の対向する1対の縫目方向外形輪郭の内側に、補正値Aの半分に対応する幅を有する収縮領域が求められる。
次に、その収縮領域の各々に印刷する印刷データが作成され(S62)、この制御を終了して、データ処理制御のS28にリターンする。但し、S62においては、刺繍データに有する糸色コードに対応する色で印刷する色データが自動的に付加される。
データ処理制御において、刺繍模様カウンタNで指示する刺繍模様が最終でない場合には(S28:No)、刺繍模様カウンタNのカウンタ値が1つインクリメントされ(S29)、S14以降が繰り返して実行される。そして、刺繍模様カウンタNで指示する刺繍模様が最終の場合には(S28:Yes )、この制御を終了する。
ここで、データ処理制御の特にS25、S26、S27等からデータ補正手段が構成され、データ処理制御の特にS11〜S12等から布指定手段と、糸指定手段と、枠種別指定手段が構成されている。更に、並列する位置関係におけるデータ補正制御の特にS61等から収縮領域演算手段が構成され、並列する位置関係における補正制御の特にS62等から印刷データ作成手段が構成されている。
次に、このように構成されたデータ処理装置1の作用及び効果について説明する。
ディスプレイ14にメインメニューが表示されているので、先ず、作業者がそのうちの「データ作成」を選択し、イメージスキャナ13で読み取った「樹」の図柄Z(図11参照)の画像データに基づいて、印刷データが作成されるとともに、刺繍データが作成される。
そこで、作業者は、ディスプレイ14に表示されたメインメニューのうちの「データ処理」を選択すると、ディスプレイ14に、図13に示す「刺繍条件設定メニュー」が表示される。作業者は、表示された設定メニューに基づいて、例えば「補正の有無」については「する」、「布地種類」については「ニット生地」、「刺繍糸種類」については「ナイロン」、「刺繍枠種別」については「大枠」、「補正対象」については「刺繍データ」、「領域の位置関係」については「重複」を夫々設定し、実行を指示する。
先ず、図3に示す刺繍データの解析処理により、サテン縫目の領域が求められ、これにより、刺繍領域の面積と、糸密度とが求められる。そこで、サテン縫目に関する補正値Aが、補正率aと縫目ピッチPとに基づく演算により求められ、その基本的な補正値Aに、糸密度(40.本/mm 以上) による補正値Ha(0.1mm) と、刺繍領域の面積(5000mm2以下) による補正値Hb(0mm) と、布地種類による補正値Hc(0.1mm)と、刺繍枠種類による補正値Hd(0.1mm) と、糸種類による補正値He(0.1mm)とを加算した総合補正値Aが求められる。
次に、刺繍領域と印刷領域とが重複する位置関係であって、刺繍データを補正する場合には、図14に示すように、刺繍領域の縫目方向(この場合、図において左右方向)に対応する(略直交する)左右の縫目方向外形輪郭が、補正値Aの半分ずつ夫々外側に移動(2点鎖線で図示)される。そして、このように縫目方向に拡大された2点鎖線で示す刺繍領域に刺繍する刺繍データが作成される。
この刺繍データを作成する場合、刺繍領域がその形状に応じて複数のブロックに分割され、ブロック毎にサテンの縫目の針落ち点が求められる。このように拡大補正された刺繍データに基づいて、刺繍枠5に張られた布地Wに刺繍が施された場合、刺繍領域を刺繍による収縮分に応じて縫目方向に拡大しているため、図15に示すように、刺繍枠5にセットされた布地Wが刺繍により収縮しても、「樹」の図柄Zは元々の大きさである。
この状態で、次に印刷データに基づいて印刷された場合、印刷領域の外形輪郭と刺繍領域の外形輪郭とがずれることなく、略位置するようになり、刺繍模様「樹」と印刷図柄「樹」とを確実に重複させた布製品を綺麗に作成することができる。但し、図15において、刺繍によるサテン縫目をジグザグ状の縫目線で図示し、印刷については複数の点で図示する。
ここで、刺繍データに代えて印刷データを補正する場合には、刺繍領域の縫目方向に対応する左右の縫目方向外形輪郭が、補正値Aの半分ずつ夫々内側に移動され、このように縫目方向に縮小された印刷領域に印刷する印刷データが作成される。
このように、データ処理装置1により、印刷領域と刺繍領域とを重複させるようにして印刷と刺繍とを行う場合に、刺繍により布地Wが収縮する場合であっても、印刷領域の外形輪郭と刺繍領域の外形輪郭とがずれないように、印刷データと刺繍データの少なくとも一方を補正するため、印刷図柄「樹」の一部が刺繍模様「樹」から外側に食み出するようなことがなく、刺繍模様「樹」と印刷図柄「樹」とを確実に重複させた布製品を綺麗に作成することができる。
ところで、図16に示すように、用紙Yに描かれた樹図柄Zと矩形枠図柄Kについて、イメージスキャナ13で読み取られた画像データに基づいて、樹図形Zの刺繍データが作成されるとともに、その樹図形Zを切り抜いた矩形枠図柄Kの印刷データが作成される。即ち、樹図形Zの刺繍領域が矩形枠図柄Kの印刷領域に囲撓されるものである。
そして、「刺繍条件設定メニュー」において、図17に示すように、「領域の位置関係」について、「重複」に代えて「囲撓」を設定した場合には、前述したように、刺繍データが解析処理されるとともに、種々の補正値Ha〜Heを加算した総合的な補正値Aが求められる。
刺繍領域と印刷領域とが囲撓する位置関係であって、刺繍データを補正するので、図14について前述したように、刺繍領域の縫目方向に対応する左右の縫目方向外形輪郭が、補正値Aの半分ずつ夫々外側に移動される。そして、このように縫目方向に拡大された2点鎖線で示す刺繍領域に刺繍する刺繍データが作成される。
このように拡大補正された刺繍データに基づいて、刺繍枠5に張られた布地Wに刺繍が施された場合、刺繍領域を刺繍による収縮分に応じて縫目方向に拡大しているため、図18に示すように、刺繍により布地Wが収縮しても、樹図柄Zは元々の大きさである。
次に印刷データに基づいて印刷された場合、印刷領域の内形輪郭と刺繍領域の外形輪郭とがずれることなく、略一致するようになり、刺繍模様を印刷図柄内に確実に嵌め込んだ布製品を綺麗に作成することができる。但し、図18において、刺繍によるサテン縫目をジグザグ状の縫目線で図示し、印刷については斜線で図示する。
ここで、刺繍データに代えて印刷データを補正する場合には、刺繍領域の縫目方向に対応する左右の縫目方向外形輪郭が、補正値Aの半分ずつ夫々内側に移動され、このように縫目方向に縮小された印刷領域に印刷する印刷データが作成される。
このように、データ処理装置1により、印刷領域で刺繍領域を囲撓するようにして印刷と刺繍とを行う場合に、刺繍により布地Wが収縮する場合であっても、印刷領域の内形輪郭と刺繍領域の外形輪郭とがずれないように、印刷データと刺繍データの少なくとも一方を予め求めた補正値aにより補正するため、印刷領域とその外側の刺繍領域との境界部に、部分的にでも隙間が生じることがなく、風合い感や立体感、更にはゴージャス感を十分に表現できるような布製品を綺麗に作成することができる。
ところで、図19に示すように、用紙Yに描かれた左右1対の矩形の図柄模様KA,KBについて、イメージスキャナ13で読み取られた画像データに基づいて、左側の矩形図形KAの刺繍データが作成されるとともに、右側の矩形図形KBの刺繍データが作成される。即ち、左右1対の矩形図柄図柄KA,KBを相互に隣接させた並列状に刺繍するものである。
そして、「刺繍条件設定メニュー」において、図20に示すように、「領域の位置関係」について、「囲撓」に代えて「並列」を設定した場合には、前述したように、矩形図形KA,KBの各々の刺繍データについて夫々解析処理されるとともに、刺繍データ毎に種々の補正値Ha〜Heを加算した総合補正値Aが夫々求められる。
2つの刺繍領域が並列の位置関係であって、刺繍データを補正するので、図21に示すように、先ず、矩形図形KA,KBの刺繍データに基づいて、印刷領域の縫目方向に対応する左右1対の縫目方向外形輪郭については、補正値Aの半分ずつの収縮が夫々見込まれるため、刺繍領域の対向する1対の縫目方向外形輪郭の内側に、補正値Aの半分に対応する幅を有する収縮領域Pa,Pb、Pc,Pdが夫々求められ、各収縮領域Pa,Pb、Pc,Pdに印刷する印刷データが作成される。
そこで、補正されていない刺繍データに基づいて、刺繍枠5に張られた布地Wに刺繍が施された場合、図21に示すように、矩形図形KAの刺繍領域については、刺繍によりその左右両側の外形輪郭が、補正値Aの約半分に相当して夫々内側にずれるとともに、矩形図形KBの刺繍領域についても同様に、刺繍によりその左右両側の外形輪郭が、補正値Aの約半分に相当して夫々内側にずれる。
そこで、図22に示すように、矩形図形KAに関して、その刺繍領域の左右両側の収縮領域Pa,Pbの印刷データにより、これら収縮領域Pa,Pbの何れにおいて、刺繍糸と同様の色で印刷されるとともに、矩形図形KBに関して、その刺繍領域の左右両側の収縮領域Pc,Pdの印刷データにより、これら収縮領域Pc,Pdの何れにおいて、刺繍糸と同様の色で印刷される。
このように、データ処理装置1により、作成された又は外部から読込んだ刺繍データに基づいて刺繍を行う場合に、所定の条件に従って布地が収縮する収縮領域Pa,Pb、Pc,Pdが求められ、その刺繍が施されない収縮領域Pa,Pb、Pc,Pdを補足するように印刷データが作成され、その印刷データで収縮領域Pa,Pb、Pc,Pdに補足印刷されるため、刺繍領域の収縮を印刷で補足でき、布製品の風合い感や立体感、更にはゴージャス感を十分に表現することができる。
次に、前記実施の形態の変更形態について説明する。
1〕糸密度や刺繍領域の面積、布地種類や糸種類等の刺繍条件の補正値Ha〜Heは、一例であり、適宜任意の値に設定することができるように、しかも作業者により所望の値に設定できるようにしてもよい。
2〕補正率a,bについても一例を示すに過ぎず、適宜任意の値に設定するようにしてもよい。
3〕読み込んだ画像として、円や湾曲状の曲線を含む図形が含まれており、刺繍データを補正する場合には、縫目ピッチPが長くなる程、外側輪郭をより外側に移動させるように刺繍領域を拡大補正するようにしてもよい。
4〕データ処理装置1は刺繍ミシン2とは別体に設けたが、刺繍ミシン2の制御ユニット42がデータ処理装置1を兼ね備えるように構成するようにしてもよい。この場合、パーソナルコンピュータからなるデータ処理装置1を別途準備しなくてもよく、刺繍ミシン2を有効活用することができる。
5〕本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、当業者でれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施例に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更形態をも包含するものである。
本発明の実施例に係るデータ処理装置とインクジェットプリンタを有する刺繍ミシンと枠駆動装置の接続図である。 データ処理装置の制御系のブロック図である。 刺繍データのデータ構成を説明する図表である。 補正値テーブルの設定値を説明する図表である。 補正率テーブルの設定値を説明する図表である。 刺繍ミシンとインクジェットプリンタと枠駆動装置の制御系ブロック図である。 データ処理制御のフローチャートである。 重複する位置関係におけるデータ補正制御のフローチャートである。 囲撓する位置関係におけるデータ補正制御のフローチャートである。 並列する位置関係における補正制御のフローチャートである。 用紙に描かれた樹図柄を示す図である。 折り返し縫目を含む場合の輪郭点の検出原理を説明する説明図である。 折り返し縫目を含まない場合の図12−1相当図である。 刺繍条件の設定画面の表示例を示す図である。 刺繍データの拡大補正を説明する説明図である。 刺繍枠にセットした状態で刺繍と印刷が施された布地の平面図である。 用紙に描かれた樹図柄と矩形図柄を示す図である。 刺繍条件の設定画面の表示例を示す図である。 刺繍枠にセットした状態で刺繍と印刷が施された布地の平面図である。 用紙に描かれた2つの矩形図柄を示す図である。 刺繍条件の設定画面の表示例を示す図である。 刺繍枠にセットした状態で刺繍が施された布地の平面図である。 刺繍枠にセットした状態で刺繍と印刷が施された布地の平面図である。
符号の説明
1 データ処理装置
2 刺繍ミシン
3 インクジェットプリンタ
10 制御装置
W 布地

Claims (22)

  1. 布地にプリンタで印刷する印刷データとその印刷領域に重複的に刺繍可能なミシンで刺繍する刺繍データとを処理するデータ処理装置であって、
    前記印刷データと前記刺繍データを作成するか又は外部から読込むデータ準備手段と、 前記刺繍により発生する布地の収縮により印刷領域の外形輪郭と刺繍領域の外形輪郭とがずれないように、データ準備手段から受ける印刷データと刺繍データの少なくとも一方を所定の条件に従って補正するデータ補正手段と、
    を備えたことを特徴とするデータ処理装置。
  2. 布地にプリンタで印刷する印刷データとその印刷領域で囲撓される刺繍領域に刺繍可能なミシンで刺繍する刺繍データとを処理するデータ処理装置であって、
    前記印刷データと前記刺繍データを作成するか又は外部から読込むデータ準備手段と、 前記刺繍により発生する布地の収縮により印刷領域の内形輪郭と刺繍領域の外形輪郭とがずれないように、データ準備手段から受ける印刷データと刺繍データの少なくとも一方を所定の条件に従って補正するデータ補正手段と、
    を備えたことを特徴とするデータ処理装置。
  3. 前記データ準備手段は、外部から受ける刺繍データに基づいて印刷データを作成することを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ処理装置。
  4. 前記データ準備手段は、外部から受ける画像データに基づいて、印刷データと刺繍データを作成することを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ処理装置。
  5. 前記データ補正手段は、前記印刷領域を所定方向へ縮小するように前記印刷データを補正することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のデータ処理装置。
  6. 前記データ補正手段は、前記刺繍データに基づいて縫目の方向を判別し、その縫目方向に印刷領域を縮小するように前記印刷データを補正することを特徴とする請求項5に記載のデータ処理装置。
  7. 前記データ補正手段は、前記刺繍データに基づいて縫目の形式を判別し、その縫目形式が所定の縫目形式である場合に、前記印刷データを補正することを特徴とする請求項5に記載のデータ処理装置。
  8. 前記データ補正手段は、前記刺繍データに基づいて縫目の糸密度を判別し、その糸密度に応じて前記印刷データを補正することを特徴とする請求項5に記載のデータ処理装置。
  9. 前記データ補正手段は、前記刺繍データに基づいて前記刺繍領域の面積を判別し、その面積に応じて前記印刷データを補正することを特徴とする請求項5に記載のデータ処理装置。
  10. 前記布地の種類を指定する布指定手段を有し、前記データ補正手段は前記布指定手段により指定された布地種類に応じて前記印刷データを補正することを特徴とする請求項5に記載のデータ処理装置。
  11. 前記刺繍に用いる刺繍糸の種類を指定する糸指定手段を有し、前記データ補正手段は前記糸指定手段により指定された糸種類に応じて前記印刷データを補正することを特徴とする請求項5に記載のデータ処理装置。
  12. 前記刺繍に際して布地を保持する刺繍枠の種別を指定する枠種別指定手段を有し、前記データ補正手段は前記枠種別指定手段により指定された刺繍枠の種別に応じて前記印刷データを補正することを特徴とする請求項5に記載のデータ処理装置。
  13. 前記データ補正手段は、前記刺繍領域を所定方向へ拡大するように前記刺繍データを補正することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のデータ処理装置。
  14. 前記データ補正手段は、前記刺繍データに基づいて縫目の方向を判別し、その縫目方向に刺繍領域を拡大するように前記刺繍データを補正することを特徴とする請求項12に記載のデータ処理装置。
  15. 前記データ補正手段は、前記刺繍データに基づいて縫目の形式を判別し、その縫目形式が所定の縫目形式である場合に、前記刺繍データを補正することを特徴とする請求項12に記載のデータ処理装置。
  16. 前記データ補正手段は、前記刺繍データに基づいて縫目の糸密度を判別し、その糸密度に応じて前記刺繍データを補正することを特徴とする請求項12に記載のデータ処理装置。
  17. 前記データ補正手段は、前記刺繍データに基づいて前記刺繍領域の面積を判別し、その面積に応じて前記刺繍データを補正することを特徴とする請求項12に記載のデータ処理装置。
  18. 前記布地の種類を指定する布指定手段を有し、前記データ補正手段は前記布指定手段により指定された布地種類に応じて前記刺繍データを補正することを特徴とする請求項12に記載のデータ処理装置。
  19. 前記刺繍に用いる刺繍糸の種類を指定する糸指定手段を有し、前記データ補正手段は前記糸指定手段により指定された糸種類に応じて前記刺繍データを補正することを特徴とする請求項13に記載のデータ処理装置。
  20. 前記刺繍に際して布地を張る刺繍枠の種別を指定する枠種別指定手段を有し、前記データ補正手段は前記枠種別指定手段により指定された刺繍枠の種別に応じて前記刺繍データを補正することを特徴とする請求項12に記載のデータ処理装置。
  21. 刺繍可能なミシンで刺繍模様を布地に刺繍する刺繍データとその刺繍模様に隣接状に印刷する印刷データとを処理するデータ処理装置であって、
    前記刺繍データを作成するか又は外部から読込むデータ準備手段と、
    前記刺繍により布地が収縮する収縮領域を、前記データ準備手段から受ける刺繍データに基づく所定の条件に従って演算する収縮領域演算手段と、
    前記収縮領域演算手段により求められた収縮領域に印刷する印刷データを作成する印刷データ作成手段と、
    を備えたことを特徴とするデータ処理装置。
  22. 前記データ準備手段は、外部から受ける画像データに基づいて刺繍データを作成することを特徴とする請求項21に記載のデータ処理装置。
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