JP2006180454A - 圧電振動子とその製造方法、発振器、電子機器及び電波時計 - Google Patents

圧電振動子とその製造方法、発振器、電子機器及び電波時計 Download PDF

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Abstract

【課題】 厳しい環境条件の下でも共振抵抗値や発振周波数などの特性値の変動を極力抑えた圧電振動子とその製造方法、この圧電振動子を備えた発振器及び電子機器を提供すること。
【解決手段】 第1のウエハを中央にして第2のウエハ、第3のウエハを互いに陽極接合し、所定の位置で切断して複数の圧電振動子を製造する圧電振動子の製造方法であって、第1のウエハに陽極接合のための接合膜を形成する振動子片枠体形成工程と、第2のウエハまたは第3のウエハのいずれか一方に、外部電極用のスルーホールを形成するスルーホール形成工程と、を有し、スルーホールの端部と位置合せされる第1のウエハの接合膜の一部に、スルーホール端部の面積より小さい面積の無接合膜領域を形成し、陽極接合後に該無接合膜領域を分割するように切断する圧電振動子の製造方法とした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、圧電振動子とその製造方法、その圧電振動子を備える発振器、電子機器及び電波時計に関する。
近年、携帯電話、携帯情報端末機器、AV機器、OA機器さらに車輌搭載用機器等の電子機器の用途に、小型でかつ高信頼性が必要とされる圧電振動子が求められている。圧電振動子片をセラミックスのベースに接着剤で固着する方式の振動子は、落下衝撃試験で振動子片が剥がれて発振停止に至る場合がある。この問題を解決する手段の1例として、振動子片の一端に一体的に接続され接合膜を表裏に備えた枠体を持ち、前記枠体とリッド及びベースを接合してなる表面実装型の圧電振動子とその製造方法が知られている(例えば特許文献1参照。)。
前記圧電振動子の例を図面を参照して以下に説明する。図9は、表面実装型圧電振動子の一例を示す分解斜視図である。図9において圧電振動子は、振動子片1の一端と接続され振動子片を囲むように一体に形成された枠体2を有する。枠体2の表裏には図示しない接合膜が形成されている。枠体2の表面側には、振動子片1に対向する部位に第1凹部9を持つリッド7が接合膜を介して接合されている。リッド7の非接合面側の4つの稜線部には、面取り7aが施されている。リッド7とは反対側の枠体2の裏面側には、振動子片1に対向する部位に第2凹部10を持つベース8が接合膜を介して接合されている。このベース8には、図示しない外部電極膜が形成された外部接続部13が、4箇所のコーナーに備えられている。また、ベース8の非接合面側の4つの稜線部には、図示しない面取りがリッド7と同様に施されている。
上述の如く構成された表面実装型圧電振動子の製造方法の概要について、図10及び図11で示される製造フローを用いて簡潔に記述する。
第1のウエハである圧電体ウエハは、水晶の原石を切断後に所定の厚みまで研磨加工が実施され洗浄される(ステップ10)。その後、ウエハ上に、例えばエッチング等の化学的処理により励振電極膜を備えた複数の振動子片1を形成し、振動子片1の一端に一体的に接続され振動子片1の周囲を囲む枠体2の表裏には、たとえばアルミニウム合金などの金属薄膜で接合膜を形成する(ステップ11)。
第2のウエハ(以後、リッドウエハと称し、符号を5とする)は、所定の厚みまで研磨加工が実施された後に洗浄され、最表面の加工変質層がエッチング等で除去される(ステップ20)。次に、振動子の振動に伴う機械的変形を妨げないよう、複数の第1凹部9が接合面側に形成される(ステップ21)。
第3のウエハ(以後、ベースウエハと称し、符号を6とする)は、リッドウエハ5と同様に、所定の厚みまで研磨加工が実施された後に洗浄され、最表面の加工変質層がエッチング等で除去される(ステップ30)。続いて振動子の振動に伴う機械的変形を妨げないよう、複数の第2凹部10が接合面側に形成される(ステップ31)。ベースウエハ6には、更に、外部電極を形成するための非接合面と接合面とを貫通するスルーホール11が設けられる(ステップ32)。
このようにして準備された3枚のウエハは、アライメント工程にて各ウエハ上に設けられた基準マークに従って所定の位置に位置合わせされる(ステップ40)。圧電体ウエハ3は、リッドウエハ5とベースウエハ6に狭持された状態となる。続いて、重ね合わされた3枚のウエハは、陽極接合装置で接合される(ステップ41)。
続いて、ベースウエハ6の非接合面側に、ダイシングソー等により、予め定められている圧電振動子の個々の大きさに合致させた位置及び間隔(長辺方向ピッチはP1、短辺方向ピッチはP2で示される(図13参照))で、断面V字型の溝が入れられる(ステップ42)。ここでは、前記V字型の溝入れ加工をベベルカットと称する。尚、断面が逆台形型の溝もV字型に含むものとする。次に、ベースウエハ側にはスルーホール11と所定の領域に金属薄膜が成膜され外部電極が形成される(ステップ43)。
この後の切断工程(ステップ44)は、図11に示す製造のフローチャートに基づいて説明する。ベースウエハ6の非接合面側にダイシングテープが貼られ(ステップ441)、ベースウエハを下にしてワークテーブルにセットされる(ステップ442)。続いて、リッドウエハ5の非接合面側に、ベースウエハ6に形成された断面V字型の溝と対向した位置に同一のピッチP1及びP2でベベルカットが実施され、断面V字型の溝が入れられる(ステップ443)。続いて、長辺ピッチP1及び短辺ピッチP2で個々の圧電振動子に切り分けられる(ステップ444)。ここでは、ウエハ上に複数形成された圧電振動子を個々に切断して分離する工程をフルカットと称する。個々に切断された圧電振動子は、UV照射後にダイシングテープから取り出される(ステップ445)。
再び、図10に示す製造のフローチャートに戻り説明する。個々に分離された圧電振動子は、個別に周波数調整が行われ所定の周波数に調整される(ステップ45)。各圧電振動子のリッド上面とベース下面を除いた側面の4面に接合膜の断面が露出するために、外部端子が形成されたベース下面を除いたリッド上面を含む5面に耐腐食膜がコーティングされ、完成された圧電振動子となる(ステップ46)。
上述の如く製造された圧電振動子の耐環境試験での性能を確認するため、プレッシャークッカー試験と恒温恒湿試験1及び2に投入し、圧電振動子の発振周波数および共振抵抗値の時間経過を計測した。プレッシャークッカー試験は規定されている試験条件が、温度121℃、湿度100%であるが、試験時間は24時間である。恒温恒湿試験1の規定試験条件は、湿度95%で試験時間1000時間であるが、温度は60℃である。これらの試験に対し、恒温恒湿試験2における規定試験条件は、温度85℃、湿度85%、試験時間1000時間であり、最も過酷な試験であるといえる。
Figure 2006180454
表1は、上記製造方法による圧電振動子のサンプル(連続2ロット)の試験結果であり、それぞれの試験による不良品の発生率を示したものである。実際の試験では、プレッシャークッカー試験での試験時間は規定通り24時間としたが、恒温恒湿試験1及び2では、規定の時間にさらに1000時間を追加して計2000時間行った。上記製造方法によるサンプルでは、プレッシャークッカー試験及び恒温恒湿試験1においては、不良の発生率は0%であった。しかし、恒温恒湿試験2においては、ロット1で2個の不良(不良発生率:6.7%)、ロット2で1個の不良(不良発生率:3.3%)が発生した。不良サンプルを顕微鏡で観察した結果、接合膜の腐食が認められた。不良は、接合膜の腐食によりリークが発生し、気密が低下(真空度が悪化)したことにより、共振抵抗値が増加し、周波数が変動したものと推察される。
特に厳しい恒温恒湿試験2の2000時間で発生した接合膜の上記腐食の原因について、以下の通り分析する。
まず、上記製造方法におけるステップ44のフルカットの切断工程を、図12を参照して説明する。図12に示すように、圧電体ウエハ4の上側に第1接合膜3aを介してリッドウエハ5が陽極接合されている。同様に、圧電体ウエハ4の下側には、外部電極膜12が表面に積層されているスルーホール11を有するベースウエハ6が、第2接合膜3bを介して陽極接合されている。フルカットは、ダイシングソー(ダイサーとも呼ばれる)を用いて行われるが、その際、加工ワークであるウエハの下面には、ダイシングテープ30が貼られる。ダイシングテープ30が貼られたウエハは、図示しないワークテーブルにより矢印25の方向に送られ、矢印24の方向に回転するフルカット用のダイシングブレード21により切断される。
すなわち、切断対象となるワークは、シリコンウエハのような単一かつ均質な材料ではなく、3枚のウエハが陽極接合で一体化したものである。しかも、その層構造は、上から順にリッドウエハ5、第1接合膜3a、圧電体ウエハ4、第2接合膜3b、ベースウエハ6である。これらを典型的な材料構成で示せば、上から順に例えばソーダライムガラス、アルミニウム合金、水晶、アルミニウム合金、ソーダライムガラスという3種類の材質の組合せであり、接合膜を除き脆性材料である。従って、切断時におけるダイシングブレード21の経時変化による劣化やブレードの回転のぶれが、切断面材料に微小なチッピングやクラックあるいは接合膜の剥れを発生させる可能性がある。第1接合膜3a、第2接合膜3bがそれぞれアルミニウムやアルミニウム合金の場合は、機械的損傷や膜剥れのある表面に耐腐食膜が施されていても、長時間の厳しい環境負荷においては、他の場所に比較して、相対的に脆弱であり、接合膜の腐食が進行しやすいと考えられる。そのため、微少なリークが発生して徐々に気密が破壊され、圧電振動子の共振抵抗値や発振周波数が変動するものと推察される。
特に、長辺方向と短辺方向のフルカットの切断が交差する圧電振動子の4箇所のコーナーの付近については、その可能性が高いことを図面を参照して説明する。図13は、接合されたウエハの一部を、スルーホールを有するベース側から見た模式図である。1個の圧電振動子は、4箇所のコーナーにそれぞれスルーホールの4分1の領域を有している。円17は、スルーホールの非接合面側端部の開口部であり、内側の円16は、テーパー形状に形成され開口よりも小さい径を持つ接合面側端部の円を示している。
さらに、図13には、予め定められた圧電振動子の個々大きさで分割させるための長辺方向と短辺方向のそれぞれの切断線18及び19が合せて示されている。両者の交点はスルーホールの底面側の円16の中心と一致した構成となっている。また、フルカットされる切断領域は、符号22で示される斜線部分である。長辺方向の切断ピッチはP1、短辺方向のピッチはP2である。4箇所のコーナー近傍は、このようにスルーホールの存在により、層構造が周囲と急激に変化する。さらにまた、4箇所のコーナー近傍では、1回目の切断加工による加工変質層が、2回目の切断加工によって、チッピングやクラック等の欠陥に発展する可能性や、膜剥がれにつながる懸念がある。
特開2003−264447号報
上記問題点に鑑み、本発明は、厳しい環境条件の下でも共振抵抗値や発振周波数などの特性値の変動を極力抑えた圧電振動子とその製造方法、この圧電振動子を備えた発振器及び電子機器を提供することを目的とする。
本発明は、上記問題を解決するために、第1のウエハを中央にして、接合面と非接合面とを有する第2のウエハ及び第3のウエハの3枚のウエハを位置合せして重ね合わせ、互いに陽極接合し、所定の位置で切断して複数の圧電振動子を製造する圧電振動子の製造方法であって、前記第1のウエハに振動子片と、該振動子片の一端に接続され該振動子片を囲む枠体とを一体に形成し、該枠体の両面に前記陽極接合のための接合膜を形成する振動子片枠体形成工程と、前記第2のウエハまたは前記第3のウエハのいずれか一方に、前記接合面と前記非接合面とを貫通する外部電極用のスルーホールを形成するスルーホール形成工程と、を有し、前記スルーホールの前記接合面側端部と位置合せされる前記第1のウエハの前記接合膜の一部に、前記スルーホールの前記接合面側端部の面積より小さい面積の無接合膜領域を形成し、前記陽極接合後に該無接合膜領域を分割するように切断する圧電振動子の製造方法とした。スルーホールは第2のウエハか第3のウエハのどちらかに形成すれば良い。また、スルーホールに関して、接合面から非接合面に貫通するというのは、穴加工が接合面側から非接合面側に向かって行われるということを意味するものではなく、構成として接合面から非接合面に貫通している穴であることを意味するものである。
また、本発明は、第1のウエハを中央にして、接合面と非接合面とを有する第2のウエハ及び第3のウエハの3枚のウエハを位置合せして重ね合わせ、互いに陽極接合し、所定の位置で切断して複数の圧電振動子を製造する圧電振動子の製造方法であって、前記第1のウエハに振動子片と、該振動子片の一端に接続され該振動子片を囲む枠体とを一体に形成し、該枠体の両面に前記陽極接合のための接合膜を形成する振動子片枠体形成工程と、前記第2のウエハまたは前記第3のウエハのいずれか一方に、前記接合面と前記非接合面とを貫通する外部電極用のスルーホールを形成するスルーホール形成工程と、を有し、前記3枚のウエハを所定の位置で切断する際に、切断用の刃具の前記3枚のウエハに対するせん断力が、前記スルーホールが形成されているウエハ側から前記スルーホールが形成されていないウエハ側に向かって加わるように切断する圧電振動子の製造方法とした。
また、本発明は、第1のウエハを中央にして、接合面と非接合面とを有する第2のウエハ及び第3のウエハの3枚のウエハを位置合せして重ね合わせ、互いに陽極接合し、所定の位置で切断して複数の圧電振動子を製造する圧電振動子の製造方法であって、前記第1のウエハに振動子片と、該振動子片の一端に接続され該振動子片を囲む枠体とを一体に形成し、該枠体の両面に前記陽極接合のための接合膜を形成する振動子片枠体形成工程と、前記第2のウエハまたは前記第3のウエハのいずれか一方に、前記接合面と前記非接合面とを貫通する外部電極用のスルーホールを形成するスルーホール形成工程と、を有し、前記スルーホールの前記接合面側端部と位置合せされる前記第1のウエハの前記接合膜の一部に、前記スルーホールの前記接合面側端部の面積より小さい面積の無接合膜領域を形成し、前記陽極接合後に該無接合膜領域を分割するように、かつ、切断用の刃具の前記3枚のウエハに対するせん断力が、前記スルーホールが形成されているウエハ側から前記スルーホールが形成されていないウエハ側に向かって加わるように切断する圧電振動子の製造方法とした。
また、本発明では、前記無接合膜領域の中心を、各圧電振動子を分離する長辺方向及び短辺方向の切断線の略交点付近とし、前記無接合膜領域の形状を、互いに交わる2本の前記切断線それぞれに対して略対称とする圧電振動子の製造方法とした。
また、本発明では、前記無接合膜領域の形状を2つの矩形の組合せとし、かつ、2つの前記矩形の中心を一致させて、互いの長辺を略90度の角度をなす形状とする圧電振動子の製造方法とした。
また、本発明では、2つの前記矩形のそれぞれの長辺寸法を共に前記スルーホールの底面の直径よりも短くし、かつ、2つの前記矩形のそれぞれの短辺寸法を、前記陽極接合後に使用される切断用の刃具の厚みよりも長い寸法とする圧電振動子の製造方法とした。
また、本発明では、2つの前記矩形のそれぞれの前記長辺寸法を共に略400μmよりも短くし、前記短辺寸法を共に略150μmより長くする圧電振動子の製造方法とした。
さらに、本発明は、前記圧電振動子の製造方法により製造された圧電振動子であり、具体的には、振動子片と、前記振動子片の一端と接続され該振動子片を囲むように一体に形成された枠体と、前記枠体に第1の接合膜を介して陽極接合され、前記振動子片に対向する部位に凹部を有するリッドと、前記枠体に第2の接合膜を介して前記リッドとは反対側に陽極接合され、前記振動子片に対向する部位に凹部を有するとともに、コーナー部に外部電極が設けられたベースと、を有し、前記第2の接合膜の前記外部電極と当接する部位の一部に、無接合膜領域が形成されている圧電振動子とした。
また、本発明では、上述の製造方法により製造された圧電振動子を発振子として集積回路に接続してなる発振器とし、具体的には、前記圧電振動子が、振動子片と、前記振動子片の一端と接続され該振動子片を囲むように一体に形成された枠体と、前記枠体に第1の接合膜を介して陽極接合され、前記振動子片に対向する部位に凹部を有するリッドと、前記枠体に第2の接合膜を介して前記リッドとは反対側に陽極接合され、前記振動子片に対向する部位に凹部を有するとともに、コーナー部に外部電極が設けられたベースと、を有し、前記第2の接合膜の前記外部電極と当接する部位の一部に無接合膜領域が形成されている発振器とした。
さらにまた、本発明では、上述の製造方法により製造された圧電振動子を計時部に接続して用いる電子機器とし、具体的には、前記圧電振動子が、振動子片と、前記振動子片の一端と接続され該振動子片を囲むように一体に形成された枠体と、前記枠体に第1の接合膜を介して陽極接合され、前記振動子片に対向する部位に凹部を有するリッドと、前記枠体に第2の接合膜を介して前記リッドとは反対側に陽極接合され、前記振動子片に対向する部位に凹部を有するとともに、コーナー部に外部電極が設けられたベースと、を有し、前記第2の接合膜の前記外部電極と当接する部位の一部に無接合膜領域が形成されている電子機器とした。
そしてまた、本発明では、上述の製造方法により製造された圧電振動子をフィルター部に接続して用いる電波時計とし、具体的には、前記圧電振動子が、振動子片と、前記振動子片の一端と接続され該振動子片を囲むように一体に形成された枠体と、前記枠体に第1の接合膜を介して陽極接合され、前記振動子片に対向する部位に凹部を有するリッドと、前記枠体に第2の接合膜を介して前記リッドとは反対側に陽極接合され、前記振動子片に対向する部位に凹部を有するとともに、コーナー部に外部電極が設けられたベースと、を有し、前記第2の接合膜の前記外部電極と当接する部位の一部に無接合膜領域が形成されている電波時計とした。
本発明においては、第1のウエハに振動子片と、該振動子片の一端に接続され該振動子片を囲む枠体とを一体に形成し、該枠体の両面に陽極接合のための接合膜を形成する振動子片枠体形成工程と、接合面と非接合面とを有する第2のウエハまたは接合面と非接合面とを有する第3のウエハのいずれか一方に、外部電極用のスルーホールを形成するスルーホール形成工程と、を有し、前記スルーホールの接合面側端部と位置合せされる前記第1のウエハの前記接合膜の一部に、スルーホールの接合面側端部の面積より小さい面積の無接合膜領域を形成し、前記陽極接合後に当該無接合膜領域を分割するように切断する圧電振動子の製造方法とした。これにより、スルーホールの接合面側端部の円内の接合膜と、この上に堆積されて外部電極膜の一部を形成するクロムと金の積層膜との十分な接触面積を確保しつつ、長辺方向と短辺方向の切断が交差する圧電振動子の4個所のコーナー部に無接合膜領域があるため接合膜の剥れがなくなる。従って、より環境雰囲気の厳しい条件でも接合膜の腐食が発生することを大幅に低減でき、この結果、より環境性能にすぐれた圧電振動子の提供が可能となる。
また、本発明においては、圧電振動子の製造方法において、ウエハ上の振動子を個々に切断分離するフルカット工程では、切断用の刃具の3枚のウエハに対するせん断力が、スルーホールが形成されているウエハ側からスルーホールが形成されていないウエハ側に向かって加わるように切断するため、ブレードの回転方向が接合膜の剥がれを抑制する方向となり、スルーホール内にある接合膜の剥がれを減少させることが可能である。従って、より環境雰囲気の厳しい条件でも接合膜の腐食が発生することを大幅に低減でき、この結果、より環境性能にすぐれた圧電振動子の提供が可能となる。
そして、前述したような、接合膜の一部に無接合膜領域を形成する製造方法と、3枚のウエハをフルカットする時のせん断力が、スルーホールが形成されているウエハ側からスルーホールが形成されていないウエハ側に向かって加わるように切断する製造方法との双方を取り入れることで、さらに耐環境性能にすぐれた圧電振動子を提供することが可能となる。そして、この製造方法により製造された圧電振動子は、厳しい環境においても、共振周波数や共振抵抗値の変動を十分抑制でき長期間に渡って高い耐環境性能を維持できる。
また、本発明においては、無接合膜領域の中心を、長辺方向及び短辺方向の切断線の略交点付近としたことで、スルーホールの中心と一致させた。また、無接合膜領域の外形形状は、前記2本の切断線に対して略対称とすることで、無接合膜領域に係る隣接した3ケの振動子も、無接合膜領域が略対称でかつ略同じ面積を持ち、振動子間でバラツキの少ない領域を配置することが可能となる。
さらに本発明においては、無接合膜領域の具体的な形状として、2つの矩形が十字型に組み合わされたものとした。2つの矩形の中心を一致させて、互いの長辺は略90度の角度をなす形状とした。このようにしたことで、単純な形状で無接合膜領域を配置することが可能となり、マスクの形状設計が簡単で、プロセスのモニタリングにおいても寸法測定が容易となる。
さらにまた、本発明においては、前記2つの矩形のそれぞれの長辺寸法は、共にスルーホールの直径よりも短く設定することで、スルーホールの底面の円の外側には、無接合膜領域がないようにした。なおかつ、2つの矩形のそれぞれの短辺寸法は、共に陽極接合後に使用されるフルカット切断用に用いる刃具の厚みよりも長い寸法とした。これにより、刃具の厚みとの間に余裕のある取り代が設けられ、確実に無接合膜領域を配置できるようになる。
そしてまた、本発明においては、2つの矩形のそれぞれの長辺は、共に略400μmよりも短く、2つの矩形のそれぞれの短辺寸法は、共に略150μmよりも長いものとした。これにより、圧電振動子の切断後の外形寸法は、長辺寸法が3.2mm以下で、短辺寸法が1.2mm以下を可能にする小型化が実現し、かつ耐環境性能にすぐれた音叉型圧電振動子の製作が可能となった。
また、本発明の圧電振動子の製造方法により製造された圧電振動子は、4個所のコーナーの角部は、接合膜が切断面部分にはなく、表面から内側に後退した領域に制限されている。従って、ダイシングブレードの回転ぶれやチッピングによる切断面への損傷の影響を受けにくく、厳しい環境条件においても振動子の共振周波数や共振抵抗値の変動を大幅に低減できる。
さらに、本発明では、上述の製造方法により製造された圧電振動子を、発振子として集積回路と接続した圧電発振器としたので、高温・多湿の厳しい環境下で長時間使用されても、圧電振動子の特性が変化しにくいため、発振器を高精度に維持することができる。
また、本発明では、上述の製造方法により製造された圧電振動子を、携帯電話をはじめとする電子機器の計時部に接続して用いる構成としたので、その電子機器が長時間厳しい環境で用いられても、圧電振動子の特性が変化しにくいので、電子機器の性能を長期間維持して使用することが可能である。
そしてまた、本発明では、上述の製造方法により製造された圧電振動子を、電波時計のフィルター部に接続して用いる構成としたので、その電波時計が長時間厳しい環境で用いられても、圧電振動子の特性が変化しにくい。従って、長期間に渡って、電波時計の性能を維持して使用できる。
以下に本発明に係る圧電振動子とその製造方法の実施の形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。尚、本実施形態においては、第1のウエハを水晶、第2及び第3のウエハであるリッド及びベースのウエハをソーダライムガラスを用いた場合で説明するが、材料の選択は水晶とガラス以外の組合せも可能である。また、水晶ウエハの厚さは約130μm、ガラスウエハの厚さは400μmの場合のサンプル実験結果について述べるが、部材の厚さはこの数値に限定されないことは勿論である。また、耐環境試験に使用するサンプルの圧電振動子の外形寸法(耐腐食膜をコーティングする前の寸法)は、長辺が3.2mmであり、短辺が1.2mmの場合である。圧電振動子の小型化により、より小さい寸法を採用する場合は、後述するスルーホールの直径や無接合膜領域を形成する寸法は、当然小さくなる。
まず、背景技術の説明でも使用した基本的な製造工程のフローを示す図10を参照して説明するが、リッドウエハ及びベースウエハの製造方法は、背景技術のところで説明した内容と同じであるので省略する。
図10において、第1のウエハである水晶ウエハは、ランバード原石から所定の切断角度を持ってワイヤーソーで切断された後、ラップ及びポリシュ研磨加工が施される。表面の加工変質層をエッチングして除去し、洗浄して鏡面を持ったウエハに仕上げられる(ステップ10)。
次工程である振動子片枠体形成工程のステップ11につき、図1及び図2を参照して説明する。図1は、本発明に係る圧電振動子の製造工程における振動子片枠体形成工程の詳細を示すフローチャートであり、(a)は、標準的な例(第1の実施例)を示し、(b)は、特に接合膜の接合特性を向上させる例(第2の実施例)を示す。図2は、本発明に係る圧電振動子の製造工程において形成される接合膜の一部の無接合膜領域を説明する模式図である。
図1(a)において、マスクとなるクロムと金の薄膜がスパッタリング等で水晶ウエハ表面に堆積される(ステップ111)。次に、クロムと金の薄膜で振動子片の外形マスクパターンがフォトリソグライフィ等で形成される(ステップ112)。次に、フッ酸系の溶液で水晶がエッチングされ音叉型の振動子片の外形が形成される(ステップ113)。続いてマスクメタル剥離工程に移り、マスクとなった金属膜がすべて剥離される(ステップ114)。次に、振動子片の外形が形成された水晶ウエハの表面に、アルミニウム合金の薄膜が堆積される(ステップ115)。この薄膜は、振動子片の励振電極膜及び枠体上の接合膜として使用される。さらに、振動子片上と枠体となる領域に、それぞれ励振電極膜のパターン及び無接合膜領域を有する接合膜のパターンをフォトリソグラフィ等で形成する。具体的には、レジスト膜を形成した後に、振動子片上の励振電極パターンと枠体上の接合膜のパターンを持ったマスクによりレジスト膜が露光・現像される(ステップ116)。次に、酢酸、燐酸等から成るエッチング液でアルミニウム合金薄膜がエッチングされる。エッチング後、レジストが剥離される。これにより、振動子片上に励振電極パターンが形成され、また、振動子片の周囲に無接合膜領域を有する接合膜のパターンが形成され、枠体が形成される(ステップ117)。この後、音叉型の振動子片上に錘が蒸着される(ステップ118)。続いて、共振周波数の粗い調整が実施される(ステップ119)。
図2(a)は、上述の如くに形成された水晶ウエハ上の1つの振動子の4個所のコーナーの1つの接合膜のパターンを示す図である。また、図2(b)は、図2(a)で示したパターンにフルカットの場合の刃具(ダイシングブレード)による切断領域(斜線のハッチングのかかった領域)22を合せて示した図である。
図2(a)、図2(b)において円16は、後工程で接合されるベースウエハに形成されたスルーホールの接合面側端部の円を示している。図2(a)で、十字型の領域15が無接合膜領域であり、図2(b)では、その中心が切断線18、19の交点20に一致している。無接合膜領域は2つの矩形から構成され、1つの矩形はその長辺がL1で短辺はS1であり、もう1つの矩形は長辺がL2で短辺がS2であって、2つの矩形は、それぞれ切断線18、19に対称で、両者の矩形の中心は一致しており、長辺は互いに90度の角度をなしている。図には示されていないが、矩形はその角部に面取りがあってもよい。
2つの矩形の長辺L1及びL2は、スルーホールの接合面側端部の円16の直径Dの寸法より短い。かつ2つの矩形の短辺S1及びS2は、図2(b)に示す様に、フルカットの切断軌跡の幅W(この幅は、フルカット用ブレードの厚みTに略等しい)よりも長い。
スルーホールの接合面側端部の円16の面積から、無接合膜領域の面積を差し引いた領域14が、接合膜を有した領域となる。スルーホールの接合面側端部の円16内とスルーホールの側面には、後述する様に、接合後に真空蒸着法やスパッタリングで、クロムと金の積層膜が形成されて外部電極になる。外部電極は圧電ウエハ上で、振動子の励振用電極に接続されているので、接合膜を有した領域14は、その面積が広いほど直流抵抗値が小さく振動子として有利である。従って、フルカット用ブレードの軌跡に沿ってある程度の面積を除去して膜剥れを減少させる目的と、振動子の直流抵抗値を低く抑えるというもう1つの機能上の課題を勘案して、無接合膜領域15の諸寸法を決定することになる。
圧電振動子の切断後の寸法は、先述の様に、長辺寸法が3.2mmで、短辺寸法が1.2mmとしたので、スルーホールの接合面側端部の円16の直径は450μmとし、フルカット用ダイシングブレードによって切断される幅Wは150μmと設定した。フルカット用ダイシングブレードの厚みは、ウエハ上で取り個数を向上させる上では、薄いダイシングブレードの使用が候補となるが、本ワークのような脆性材料を接合したものに対しては、ダイシングブレードの剛性及び耐久性を考慮した選択が必要であり、150μmの厚みのダイシングブレードを選択した。この時、無接合膜領域15を成す2つの矩形は同寸法とし、その長辺L1を300μm、短辺L2を200μmと設定した。短辺を200μmと設定したことで、フルカット用ダイシングブレードの切断幅W150μmに対して片側25μmの空間的な余裕を設けた構成となり、フルカット時の切断位置の誤差を吸収できる。
尚、ここで長辺L1は、400μmより小さく設計することが望ましい。前述の様に、スルーホールの接合面側端部の円の直径は450μmであるので、少なくとも片側25μmづつ計50μmの接合膜を外部電極接続用に確保する。このため無接合膜領域の矩形の長辺の長さを400μmより短く設定する。
圧電振動子の外形寸法をより小型にする場合は、スルーホール接合面側端部の円16の直径もさらに小さなものになるので、矩形の長辺L1・短辺L2寸法もより小さな寸法を適用する。
図2(a)に示したパターンでは、無接合膜領域15は2つの矩形を互いに90度ずらして重ね合わせた十字形状としたが、無接合膜領域15の形状は、図2(c)、図2(d)、図2(e)に示すように各種の形状が適用できる。図2(c)は楕円の組合せを示し、図2(d)は円や楕円等の単一の図形であり、図2(e)は単一図形において多角形を示している。図示はしていないが、無接合膜領域15の形状はこの他にも樽形図形の組合せ形状や鼓形図形の組合せ形状などでも良い。また、同形状の組合せではなく、矩形と楕円、多角形と樽形図形などといった異形状の組合せでも良い。このような無接合膜領域15のパターンは、フォトリソグラフィ技術によって容易に形成することが可能であるから、既にフォトリソグラフィの設備を有し、フォトリソグラフィを実施している場合には、本発明を実施するにあたって大きな工程変更が必要ないため製造コストには殆ど影響しない。
次に、本発明に係る圧電振動子の製造工程における振動子片枠体形成工程の第2の実施例を説明する。図1(b)は、接合膜表面の清浄性を考慮し、接合特性をより改善する意図を持って組まれたフローチャートであり、先述した図1(a)のフローチャートにおけるステップ116からステップ119に相当する工程を変更したものである。ステップ116以降の工程について、以下に簡潔に説明する。
ステップ115により、アルミニウム合金が堆積された水晶ウエハに、粗調用の励振電極膜が露光・現像される(ステップ120)。続いて、アルミニウム合金膜がエッチングされ、レジストが剥離される(ステップ121)。この時点では、振動子片上に粗調用の励振電極膜のパターンが形成されるのみで、接合膜のパターンは形成されていない。次に、錘金属膜が蒸着される(ステップ122)。この後、粗い周波数調整が行われる(ステップ123)。
周波数調整工程では、所定の範囲の周波数になるまで、錘金属膜をレーザーで蒸発させるために、蒸発した金属成分が、微量であるが接合領域になる部分に付着する場合がある。このため接合強度が低下する懸念がある。これを回避する目的で、振動子片上の励振電極膜を含めて、アルミニウム合金膜はすべて剥離される(ステップ124)。そして、新たにアルミニウム合金膜をステップ115で堆積させた条件と同一条件で堆積させる(ステップ125)。新たに堆積された清浄な膜で振動子片に励振電極膜のパターンが形成され、また、振動子片の周囲に、無接合膜領域を有する接合膜のパターンが形成され、枠体が形成される。具体的には、レジスト膜を形成した後に、振動子片上の励振電極パターンと枠体上の無接合膜領域を有する接合膜のパターンを持ったマスクによりレジスト膜が露光・現像される(ステップ126)。次に、アルミニウム合金薄膜がエッチングされる。エッチング後、レジストが剥離される。これにより、振動子片上に励振電極パターンが形成され、また、振動子片の周囲には、無接合膜領域を有し、かつ清浄な表面を持つ接合膜のパターンが形成され、枠体が形成される(ステップ127)。
再び、図10に従って、製造工程のフローを説明する。ステップ11で振動子片上の電極膜と接合膜のパターンが形成された水晶ウエハ4はアライメント工程に移り、リッドウエハ5及びベースウエハ6の中央に挟まれて、アライナにより位置合わせされる(ステップ40)。
ここで、前記3枚の重ね合わせの状態を模式的に図4(a)に示す。水晶ウエハ4を中心にして、第1凹部9を備えたリッドウエハ5と、第2凹部10とスルーホール11を備えたベースウエハ6が位置合わせされる。リッドウエハ5の第1凹部9を形成した側が接合面側5aとなる。同様にベースウエハ6の第2凹部10を形成した側が接合面側6aとなる。第1凹部9と第2凹部10は対向して位置合わせされ、振動子の振動に伴う機械的変形を妨げないように構成されている。
重ねられた3枚のウエハは陽極接合冶具にセットされ、陽極接合が実施される。陽極接合では、所定の接合温度及び印加電圧を保ち、接合のエンドポイントを検出後に接合装置内で徐冷して常温に戻す(ステップ41)。この工程により、各振動子片は上下のガラスと枠体の中で気密封止された状態になる。陽極接合で貼り合わされた状態で、ベースウエハの非接合面側6bに、ダイシングソー等により、予め定められている圧電振動子の個々の大きさに合致させた位置及び間隔(長辺方向ピッチはP1、短辺方向ピッチはP2)で、断面V字型の溝が形成される(ステップ42)。続いて、ベースウエハの非接合面側6bに金属マスクが被覆され外部電極膜12(図12参照)を成す金属薄膜の層状パターンがスパッタリングあるいは蒸着法で形成される(ステップ43)。この時、外部電極膜12は、スルーホール11(図12参照)の側面だけでなく、図2(a)に示すスルーホールの接合面側端部の円16内の領域全部にも堆積される。すなわち、外部電極膜12は、無接合膜領域の表面にも堆積される。
次工程であるステップ44の切断工程を、図3の本発明に係るフルカットの切断工程を示すフローチャートと、本発明に係るフルカットの切断工程を示す模式図である図4(b)に従って説明する。
図3において、ステップ43で外部電極膜が形成された後に、そのベースウエハ6の非接合面側6bにダイシングテープ30が貼られる(ステップ441)。そして、リッドウエハ5を上にして図示しないダイシングソーのワークテーブルにセットされる(ステップ442)。そして、リッドウエハ5の非接合面側5bに断面V字型の溝が形成される(ステップ443)。このリッドウエハ5の断面V字型の溝は、ステップ42で形成したベースウエハ6の溝と同一のピッチP1及びP2で、かつ、ベースウエハ6の溝に対応した位置に形成される。この段階で、リッドウエハ5及びベースウエハ6の両方の非接合面側5b、6bに断面V字型の溝が対向して形成されたことになる。ここまでは、背景技術で図11を参照して説明した切断工程と同様であるが、本発明では以降の工程を見直した。
本発明の切断工程では、続いて、ベースウエハ6に貼られていた前記ダイシングテープが剥離される(ステップ44A)。次に、リッドウエハ5の非接合面側5bにダイシングテープが貼られる(ステップ44B)。続いて、ベースウエハ6を上にして図示しないダイシングソーのワークテーブルにセットされる(ステップ44C)。
図4(b)は、本発明に係るフルカットの切断工程を示す模式図であり、ステップ44Cまで実施された後の切断中の状態とウエハの切断面を示す図である。図4(b)では、第1凹部9及び第2凹部10は省略されている。図4(b)に想像線で示したフルカット用ダイシングブレード21の厚みTは、150μmであり、所定の回転方向と回転数が設定される。ダイシングブレード21はXY方向(ウエハの面方向)には固定されており、ワークテーブルが所定の速度で平面上を移動する。矢印25は、ワークテーブルの移動方向を示し、紙面ではワークであるウエハが左から右に送られる。フルカット用ダイシングブレード21の切り込み深さ(Z方向:ウエハの面に垂直な方向)は、ダイシングテープ30の表面に軌跡を残す程度(約5μm)に設定され、長辺方向及び短辺方向ともテーブル送りをそれぞれ複数回繰り返すことで、ウエハは個々の圧電振動子に分離される(ステップ44D)。
切断工程でのウエハのスルーホール11以外の部分では、接合膜3a、3bが水晶ウエハ4とリッドウエハ5間及び水晶ウエハ4とベースウエハ6間で接合し、それぞれリッドウエハ5とベースウエハ6によって強固な機械的拘束を受けている。従って、フルカット用ダイシングブレード21の回転方向24によって、接合膜3a、3bが剥れることは極めて少ない。
一方、スルーホールの接合面側端部にあって、図2(a)に示される接合膜のある領域14は、ベースウエハ側では、表面がクロムと金の外部電極膜12に被覆されているだけで、機械的な拘束は弱い。しかし、フルカット用ダイシングブレード21の回転方向24により発生するせん断力は、接合膜3bを圧縮する方向であるから、接合膜3bとその表面を被覆する外部電極膜12を水晶ウエハ4から引きはがす力とならない。すなわち、ウエハの切断をブレードなどの刃具を用いて行う場合、スルーホールが形成されているウエハ側からスルーホールが形成されていないウエハ側に向かって刃具のせん断力が加わるように切断することが望ましい。
ところで、この切断工程の従来の方法では、背景技術のところでも説明したように、図12に示す如く、スルーホール11が形成されているベースウエハ6を下にしてワークテーブルにセットしていた。仮に、スルーホール11の接合面側端部に無接合膜領域が形成されていれば、当該部分での接合膜3bの剥れの可能性はない。しかし、スルーホール11の接合面側端部で接合膜3bのある領域14(図2(a)参照)の切断においては、フルカット用ダイシングブレード21の回転方向24によるせん断力が加わる方向と、接合膜3b及びその表層のクロムと金の外部電極膜12の剥れ方向とが一致するために、接合膜3bの剥れ現象が起きる可能性をもっている。
本実施形態では、ベースウエハ6を上にしてダイサーテーブルにセットすることで、このような膜剥れを防ぐものとしたが、スルーホール11が形成されているベースウエハ6を下にしてもよい。例えば、ダイシングテープ30をリッドウエハ5側に貼り、フルカット用ダイシングブレード21の回転軸をウエハの下側として、フルカット用ダイシングブレード21の上側部分で切断するようにできる。その他、ウエハを切断するための装置はさまざま考えられるが、いずれにせよ、スルーホールが形成されているウエハ側からスルーホールが形成されていないウエハ側に向かって刃具のせん断力が加わるように構成させることが好ましい。
図3に戻り、切断工程終了後、振動子はダイシングテープ30上に接着したままの状態でテーブルから取り出され、UV照射後にダイシングテープ30から分離される(ステップ44E)。
この後、個々に切断された振動子は整列後に次工程に送られるが、次工程である周波数調整工程(ステップ45)及び耐腐食膜のコーティング工程(ステップ46)は、背景技術で説明した工程と同一であるので省略する。
次に、上記製造方法によって製造される圧電振動子について、図面を参照して説明する。図5は、上述の如く製造された音叉型圧電振動子の例を示す模式図である。ただし、耐腐食膜は省略して示してある。図5(a)は平面図であり、リッドを示している。接合面側に形成される凹部と振動子片を破線で示した。図5(b)は正面図であり、図5(a)のAA´断面を示している。
図5に示すように、音叉型圧電振動子は、枠体2の表裏に形成された接合膜3a、3bにより、リッド7及びベース8と接合されている。リッド7とベース8それぞれに形成された第1凹部9及び第2凹部10によりなる空間は真空に気密封止され、振動子片1はこの空間内で機械的に所定の振動数で発振する。また、リッド7の4箇所の稜線部とベース8の4箇所の稜線部には、それぞれ面取り7a、8aが形成され、衝撃等による欠けに強い外形形状となっている。図5(c)は下面図でありベース8を示している。ベース8の4箇所のコーナーには、例えば発振回路などを接続するための外部接続部13が備えられ、上下の1対の外部接続部13同士は同極性の構成となっている。ただし外部電極膜は図示を省略した。図5(d)は、外部接続部13の1つを拡大して示した部分拡大図である(外部電極膜は図示省略)。本発明で導入された無接合膜領域は、フルカット工程で4分割される。矩形形状を直角に組み合わせた無接合膜領域の4分割の場合を符号26で示す。また、スルーホール内にある接合膜の領域も4分割される。4分割された接合膜の領域を符号27で示す。
表2は本発明の提案による製造方法に基づいて製造した圧電振動子のサンプルの環境試験結果である。ベースウエハのスルーホールの底部と位置合せされる接合膜の一部に、該スルーホールの接合面側端部の面積より小さい面積の無接合膜領域を形成し、かつウエハを切断する際に、スルーホールが形成されているウエハ側からスルーホールが形成されていないウエハ側に向かってせん断力が加わるように切断する方法により製造したサンプルである。
Figure 2006180454
プレッシャークッカー試験(温度121℃、湿度100%、試験時間24時間)は、2気圧の環境雰囲気中に放置してサンプルの劣化を観察するものである。また、恒温恒湿試験1(温度60℃、湿度95%、試験時間2000時間)は、携帯情報端末機器等の民生品用途に求められる耐湿性能である。また恒温恒湿試験2(温度85℃、湿度85%、試験時間2000時間)は、車載用などの特に環境の厳しい用途に適用される耐湿試験である。これらの恒湿試験は通常1000時間を規定の観察時間とするが、ここでは、倍の2000時間まで確認した。各ロットにおける試験投入数はいずれの試験も30個である。
本発明の製造方法による圧電振動子のテストサンプルにおいては、連続した5ロットにおいて、プレッシャークッカー試験及び恒温恒湿試験1で不良の発生が無く、かつ、恒温恒湿試験2においても不良の発生は認められなかった。このように、厳しい環境においても共振周波数及び共振抵抗値の変動が抑制されている。
背景技術のところでも説明したように、従来の製造方法によるサンプルでは、表1に示したように恒温恒湿試験2において、ロット1で2個の不良、ロット2で1個の不良が発生した。従って、表1と表2の試験結果の比較から、本発明を実施することによって耐環境性能の優れた圧電振動子が得られるという効果が証明された。
尚、上述した表2の試験結果は、前述した様に、接合膜の一部に無接合膜領域を設け、かつ、ウエハを切断する際に、スルーホールが形成されているウエハ側からスルーホールが形成されていないウエハの側に向かってせん断力が加わるように切断したサンプルを用いたものである。耐環境性能は、前記2つの発明をそれぞれ単独で実施した場合においても、それぞれ性能の向上を計ることが可能である。前記2つの発明を両方とも実施すれば、より大きな効果を得ることができる。
図6は、本発明の第3の実施例に係る音叉型水晶発振器の構成を示す概略模式図であり、上述した音叉型水晶振動子を利用した表面実装型圧電発振器の平面図を示している。
図6において、音叉型水晶振動子41は、基板42の所定の位置に設定され、符号43で示される発振器用の集積回路が該水晶振動子に隣接されて設置されている。またコンデンサなどの電子部品44も実装される。これらの各部品は、図示しない配線パターンで電気的に接続されている。音叉型水晶振動子41の振動子片の機械的振動は、水晶の持つ圧電特性により電気信号に変換されて集積回路43に入力される。集積回路43内では、信号処理が行われ、周波数信号が出力され発振器として機能する。これらの各構成部品は図示しない樹脂でモールドされている。集積回路43として例えばRTC(リアルタイムクロック)モジュール等を選択することにより、時計用単機能発振器の他、当該機器や外部機器の動作日や時刻の制御をしたり、使用者に時刻やカレンダー情報を提供したりする機能を有する。
本発明の製造方法で製造した圧電振動子により発振器を構成したことで、その発振器が高温・多湿の厳しい環境下で長時間使用されても、圧電振動子の特性が変化しにくいため、発振器を高精度に維持することができる。
図7は、本発明の第4の実施例に係る電子機器のブロックダイアグラムを示す概略図である。本電子機器は、時計及び通信機器としての機能を有する腕時計型通信機器で、腕時計とほぼ同様な外観を有し、従来の携帯電話に比較して格段に小型・軽量化されたものである。
図7において、101は後述する各機能部に対して電力を供給する電源部であり、具体的にはリチウムイオン二次電池によって実現される。電源部101には後述する制御部102、計時部103、通信部104、電圧検出部105および表示部107が並列に接続され、各々の機能部に対して電源部101から電力が供給される。
制御部102は、後述する各機能部を制御して、音声データの送信や受信、現在時刻の計測や表示等、システム全体の動作制御をおこなう。制御部102は、具体的にはROMにあらかじめ書き込まれたプログラムと、当該プログラムを読み出して実行するCPU、および当該CPUのワークエリアとして使用されるRAM等によって実現される。
計時部103は、発振回路、レジスタ回路、カウンタ回路、インターフェイス回路等を内蔵する集積回路及び図5で示した音叉型水晶振動子より構成される。音叉型水晶振動子の機械的な振動は、水晶の持つ圧電特性により電気信号に変換され、トランジスタとコンデンサで形成される発振回路に入力される。発振回路の出力は2値化され、レジスタ回路とカウンタ回路により計数される。インターフェイス回路を介して制御部と信号の送受信が行われ、表示部107に、現在時刻や現在日付あるいはカレンダー情報が表示される。
通信部104は、従来技術の携帯電話と同様の機能を有し、無線部104a、音声処理部104b、増幅部104c、音声入出力部104d、着信音発生部104e、切替部104f、呼制御メモリ部104gおよび電話番号入力部104hから構成される。
無線部104aは、アンテナを介して基地局と音声データ等の各種データを送受信する。音声処理部104bは無線部104aまたは後述する増幅部104cから入力した音声信号を符号化/復号化する。増幅部104cは音声処理部104bまたは後述する音声入出力部104dから入力した信号を所定のレベルまで増幅する。音声入出力部104dは具体的にはスピーカおよびマイクロフォンであり、着信音や受話音声を拡声したり、話者音声を集音したりする。
また、着信音発生部104eは、基地局からの呼び出しに応じて着信音を生成する。切替部104fは着信時に限って、音声処理部104bに接続されている増幅部104cを着信音発生部104eにつなぎかえることで、生成された着信音が増幅部104cを介して音声入出力部104dに出力されるようにする。
なお呼制御メモリ104gは、通信の発着呼制御にかかわるプログラムを格納する。また、電話番号入力部104hは、具体的には0から9の番号キーおよびその他の若干のキーからなり、通話先の電話番号等を入力する。
電圧検出部105は、電源部101により制御部102をはじめとする各機能部に対して加えられている電圧が、所定の値を下回った場合に当該電圧降下を検出して制御部102に通知する。この所定の電圧値は、通信部104を安定して動作させるために必要な最低限の電圧としてあらかじめ設定されている値であり、例えば3V程度の電圧である。電圧検出部105から電圧降下の通知を受けた制御部102は、無線部104a、音声処理部104b、切替部104f、着信音発生部104eの動作を禁止する。特に、消費電力の大きな無線部104aの動作停止は必須である。と同時に表示部107には、通信部104が電池残量の不足により使用不能になった旨が表示される。
電圧検出部105と制御部102の働きにより通信部104の動作を禁止し、更にその旨を表示部107へ表示する事が可能である。
本実施の形態として、通信部の機能に係る部分の電源を選択的に遮断可能な電源遮断部106を設ける事で、より完全な形で通信部の機能を停止させる事が出来る。
なお、通信部104が使用不能になった旨の表示は、文字メッセージによりおこなってもよいが、より直感的に、表示部107上の電話アイコンに×(バツ)印を付ける等の方法によってもよい。
本発明の製造方法にて製造した圧電振動子を電子機器に使用することにより、その電子機器が、高温・多湿の厳しい環境下で長時間使用されても、圧電振動子の特性が変化しにくいため、電子機器を高精度に維持することができる。
図8は、本発明の第5の実施例に係る電子機器としての電波時計の回路ブロックを示す概略図である。本発明による製造方法で製造した音叉型水晶振動子(圧電振動子)を電波時計のフィルター部に接続して用いた例である。
電波時計は、時刻情報を含む標準の電波を受信して、正確な時刻に自動修正して表示する機能を備えた時計である。日本国内には、福島県(40KHz)と佐賀県(60KHz)に標準の電波を送信する送信所(送信局)があり、それぞれ標準電波を送信している。40KHzもしくは60KHzのような長波は、地表を伝播する性質と、電離層と地表を反射しながら伝播する性質を併せ持つため、伝播範囲が広く、上記の2つの送信所で日本国内を全て網羅している。
図8において、アンテナ201は、前記40KHzもしくは60KHzの長波の標準電波を受信する。長波の標準電波は、タイムコードと呼ばれる時刻情報を、前記40KHzもしくは60KHzの搬送波にAM変調をかけたものである。
受信された長波の標準電波は、アンプ202によって増幅され、続いて搬送周波数と同一の共振周波数を有する水晶振動子203、204を含むフィルター部205によって濾波、同調される。濾波された所定周波数の信号は、検波、整流回路206により検波復調される。続いて、波形成形回路207を介してタイムコードが取り出され、CPU208でカウントされる。CPU208では、現在の年、積算日、曜日、時刻等の情報を読み取る。読み取られた情報は、RTC209に反映され、正確な時刻情報が表示される。
搬送波は、40KHzもしくは60KHzであるから、フィルター部を構成する水晶振動子203、204は、前述した音叉型の構造を持つ振動子が好適である。40KHzを例にとれば、音叉型振動子片の寸法例として全長が約2.8mm、基部の幅寸法が約0.5mmの寸法で構成することが可能である。
本発明による製造方法で製造された圧電振動子を電子機器、中でも特に電波時計のフィルター部に接続して用いる構成としたので、その電波時計が長時間厳しい環境雰囲気で用いられても圧電振動子の特性が変化しにくい。従って、電波時計のフィルター機能を長期に渡って高精度を維持して稼動させることが出来る。
本発明に係る圧電振動子の製造工程における振動子片枠体形成工程の詳細を示すフローチャートであり、(a)は、標準的な例(第1の実施例)を示し、(b)は、特に接合膜の接合特性を向上させる例(第2の実施例)を示す。 本発明に係る圧電振動子の製造工程において形成される接合膜の一部の無接合膜領域を説明する模式図であり、(a)は、スルーホールの接合面側端部における無接合膜領域と接合膜のある領域との関係を示す図、(b)は、無接合膜領域とフルカット時の切断領域との関係を示す図、(c)、(d)、(e)は、無接合膜領域の他の形状例を示す図である。 本発明に係る圧電振動子の製造工程における切断工程の詳細を示すフローチャートである。 本発明に係る圧電振動子の製造工程における3枚ウエハの重ね合わせを説明する模式図(a)と切断工程を説明する模式図(b)である。 本発明に係る圧電振動子の例を示す模式図であり、(a)は上方から見た平面図、(b)は正面から見たAA’断面図、(c)は下方から見た底面図、(d)は外部接続部の部分拡大図である。 本発明の第3の実施例に係る音叉型水晶発振器の構成を示す概略模式図である。 本発明の第4の実施例に係る電子機器のブロックダイアグラムを示す概略図である。 本発明の第5の実施例に係る電波時計の回路ブロックを示す概略図である。 表面実装型圧電振動子の一例を示す分解斜視図である。 表面実装型圧電振動子の製造工程を示す基本フローチャートである。 表面実装型圧電振動子の製造工程における切断工程の従来のフローを詳細に示す図である。 従来の圧電振動子の製造工程において実施される切断工程を示す模式図である。 従来の圧電振動子の製造工程において接合されたウエハの一部を、スルーホールを有するベース側から見た模式図である。
符号の説明
1 振動子片
2 枠体
3a 第1接合膜
3b 第2接合膜
4 第1のウエハ(圧電体ウエハ)
5 第2のウエハ(リッドウエハ)
5a 第2のウエハの接合面側
5b 第2のウエハの非接合面側
6 第3のウエハ(ベースウエハ)
6a 第3のウエハの接合面側
6b 第3のウエハの非接合面側
7 リッド
7a 面取り
8 ベース
8a 面取り
9 第1凹部(リッド側凹部)
10 第2凹部(ベース側凹部)
11 スルーホール
12 外部電極膜
13 外部接続部
14 スルーホールの接合面側端部の円の面積から、無接合膜領域の面積を差し引いた領域(接合膜を有した領域)
15 スルーホールの接合面側端部の円内の無接合膜領域
16 スルーホールの接合面側端部の円
17 スルーホールの非接合面側端部の円
18 長辺方向の切断線
19 短辺方向の切断線
20 切断線の交点
21 フルカット用ダイシングブレード
22 フルカットで切断される領域
24 フルカット用ダイシングブレードの回転方向
25 フルカット時の切断方向
26 フルカットで4分割された無接合膜領域
27 フルカットで4分割された接合膜の領域
30 ダイシング用テープ
41 音叉型水晶振動子(圧電振動子)
42 基板
43 集積回路
44 電子部品
101 電源部
102 制御部
103 計時部
104 通信部
104a 無線部
104b 音声処理部
104c 増幅部
104d 音声入力部
104e 着信音発生部
104f 切替部
104g 呼制御メモリ部
104h 電話番号入力部
105 電圧検出部
106 電源遮断部
107 表示部
201 アンテナ
202 アンプ
203、204 水晶振動子(圧電振動子)
205 フィルター部
206 検波、整流回路
207 波形整形回路
208 CPU
209 RTC

Claims (15)

  1. 第1のウエハを中央にして、接合面と非接合面とを有する第2のウエハ及び第3のウエハの3枚のウエハを位置合せして重ね合わせ、互いに陽極接合し、所定の位置で切断して複数の圧電振動子を製造する圧電振動子の製造方法であって、
    前記第1のウエハに振動子片と、該振動子片の一端に接続され該振動子片を囲む枠体とを一体に形成し、該枠体の両面に前記陽極接合のための接合膜を形成する振動子片枠体形成工程と、
    前記第2のウエハまたは前記第3のウエハのいずれか一方に、前記接合面と前記非接合面とを貫通する外部電極用のスルーホールを形成するスルーホール形成工程と、を有し、
    前記スルーホールの前記接合面側端部と位置合せされる前記第1のウエハの前記接合膜の一部に、前記スルーホールの前記接合面側端部の面積より小さい面積の無接合膜領域を形成し、前記陽極接合後に該無接合膜領域を分割するように切断することを特徴とする圧電振動子の製造方法。
  2. 第1のウエハを中央にして、接合面と非接合面とを有する第2のウエハ及び第3のウエハの3枚のウエハを位置合せして重ね合わせ、互いに陽極接合し、所定の位置で切断して複数の圧電振動子を製造する圧電振動子の製造方法であって、
    前記第1のウエハに振動子片と、該振動子片の一端に接続され該振動子片を囲む枠体とを一体に形成し、該枠体の両面に前記陽極接合のための接合膜を形成する振動子片枠体形成工程と、
    前記第2のウエハまたは前記第3のウエハのいずれか一方に、前記接合面と前記非接合面とを貫通する外部電極用のスルーホールを形成するスルーホール形成工程と、を有し、
    前記3枚のウエハを所定の位置で切断する際に、切断用の刃具の前記3枚のウエハに対するせん断力が、前記スルーホールが形成されているウエハ側から前記スルーホールが形成されていないウエハ側に向かって加わるように切断することを特徴とする圧電振動子の製造方法。
  3. 第1のウエハを中央にして、接合面と非接合面とを有する第2のウエハ及び第3のウエハの3枚のウエハを位置合せして重ね合わせ、互いに陽極接合し、所定の位置で切断して複数の圧電振動子を製造する圧電振動子の製造方法であって、
    前記第1のウエハに振動子片と、該振動子片の一端に接続され該振動子片を囲む枠体とを一体に形成し、該枠体の両面に前記陽極接合のための接合膜を形成する振動子片枠体形成工程と、
    前記第2のウエハまたは前記第3のウエハのいずれか一方に、前記接合面と前記非接合面とを貫通する外部電極用のスルーホールを形成するスルーホール形成工程と、を有し、
    前記スルーホールの前記接合面側端部と位置合せされる前記第1のウエハの前記接合膜の一部に、前記スルーホールの前記接合面側端部の面積より小さい面積の無接合膜領域を形成し、前記陽極接合後に該無接合膜領域を分割するように、かつ、切断用の刃具の前記3枚のウエハに対するせん断力が、前記スルーホールが形成されているウエハ側から前記スルーホールが形成されていないウエハ側に向かって加わるように切断することを特徴とする圧電振動子の製造方法。
  4. 請求項1または請求項3に記載の圧電振動子の製造方法において、前記無接合膜領域の中心を、各圧電振動子を分離する長辺方向及び短辺方向の切断線の略交点付近とし、前記無接合膜領域の形状を、交わる2本の前記切断線それぞれに対して略対称とすることを特徴とする圧電振動子の製造方法。
  5. 請求項1または請求項3または請求項4のいずれかに記載の圧電振動子の製造方法において、前記無接合膜領域の形状を2つの矩形の組合せとし、かつ、2つの前記矩形の中心を一致させて、互いの長辺を略90度の角度をなす形状とすることを特徴とする圧電振動子の製造方法。
  6. 請求項5記載の圧電振動子の製造方法において、2つの前記矩形のそれぞれの長辺寸法を共に前記スルーホールの底面の直径よりも短くし、かつ、2つの前記矩形のそれぞれの短辺寸法を、前記陽極接合後に使用される切断用の刃具の厚みよりも長い寸法とすることを特徴とする圧電振動子の製造方法。
  7. 請求項6記載の圧電振動子の製造方法において、2つの前記矩形のそれぞれの前記長辺寸法を共に略400μmよりも短くし、前記短辺寸法を共に略150μmより長くすることを特徴とする圧電振動子の製造方法。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の圧電振動子の製造方法により製造されたことを特徴とする圧電振動子。
  9. 振動子片と、
    前記振動子片の一端と接続され該振動子片を囲むように一体に形成された枠体と、
    前記枠体に第1の接合膜を介して陽極接合され、前記振動子片に対向する部位に凹部を有するリッドと、
    前記枠体に第2の接合膜を介して前記リッドとは反対側に陽極接合され、前記振動子片に対向する部位に凹部を有するとともに、コーナー部に外部電極が設けられたベースと、を有し、
    前記第2の接合膜の前記外部電極と当接する部位の一部に、無接合膜領域が形成されていることを特徴とする圧電振動子。
  10. 請求項8または請求項9記載の圧電振動子を発振子として集積回路に接続して用いることを特徴とする発振器。
  11. 圧電振動子を発振子として集積回路に接続した発振器であって、
    前記圧電振動子は、
    振動子片と、
    前記振動子片の一端と接続され該振動子片を囲むように一体に形成された枠体と、
    前記枠体に第1の接合膜を介して陽極接合され、前記振動子片に対向する部位に凹部を有するリッドと、
    前記枠体に第2の接合膜を介して前記リッドとは反対側に陽極接合され、前記振動子片に対向する部位に凹部を有するとともに、コーナー部に外部電極が設けられたベースと、を有し、
    前記第2の接合膜の前記外部電極と当接する部位の一部に、無接合膜領域が形成されていることを特徴とする発振器。
  12. 請求項8または請求項9記載の圧電振動子を計時部に接続して用いることを特徴とする電子機器。
  13. 圧電振動子を計時部に接続した電子機器であって、
    前記圧電振動子は、
    振動子片と、
    前記振動子片の一端と接続され該振動子片を囲むように一体に形成された枠体と、
    前記枠体に第1の接合膜を介して陽極接合され、前記振動子片に対向する部位に凹部を有するリッドと、
    前記枠体に第2の接合膜を介して前記リッドとは反対側に陽極接合され、前記振動子片に対向する部位に凹部を有するとともに、コーナー部に外部電極が設けられたベースと、を有し、
    前記第2の接合膜の前記外部電極と当接する部位の一部に、無接合膜領域が形成されていることを特徴とする電子機器。
  14. 請求項8または請求項9記載の圧電振動子をフィルター部に接続して用いることを特徴とする電波時計。
  15. 圧電振動子をフィルター部に接続した電波時計であって、
    前記圧電振動子は、
    振動子片と、
    前記振動子片の一端と接続され該振動子片を囲むように一体に形成された枠体と、
    前記枠体に第1の接合膜を介して陽極接合され、前記振動子片に対向する部位に凹部を有するリッドと、
    前記枠体に第2の接合膜を介して前記リッドとは反対側に陽極接合され、前記振動子片に対向する部位に凹部を有するとともに、コーナー部に外部電極が設けられたベースと、を有し、
    前記第2の接合膜の前記外部電極と当接する部位の一部に、無接合膜領域が形成されていることを特徴とする電波時計。
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