JP2006180424A - 画像処理装置および画像処理方法、並びに画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像データに付随すべき様々なデータを一纏めとしてユーザのファイル操作性を向上させること。
【解決手段】入力された画像データの属性を判定する属性判定装置11と、属性判定装置11で判定された画像データを、画質に影響を及ぼす第一の画像データと、前記第一の画像データに比べて画質に小さい影響を及ぼす第二の画像データと、に分割する画像分割装置14と、前記第一の画像データと前記第二の画像データとを記憶する蓄積装置17と、前記第一の画像データと前記第二の画像データとを合成した画像、または前記第一の画像データのみを出力する画像合成装置23と、前記第二の画像データを参照し、前記第一の画像データに所定の処理を行なう画像データ処理手段(24、25、26)と、を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、デジタル複写機やファクシミリ装置、スキャナ、プリンタなどの利用される画像処理装置および画像処理方法、並びに画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
近年の複写機では、スキャナで読み取った画像を出力するだけではなく、記録画像をE−Mailで配信したり、個人のPC(パーソナルコンピュータ)から閲覧したりといった様々なアプリケーションの想定から、記憶装置を搭載し、読み取った画像を蓄積しておくものが主流となりつつある。このような複写機においては、画像データとは別に文字領域等の属性データも同時に蓄積されることが望ましい。これについて以下詳述する。
たとえば、ファイルを蓄積する際には閲覧画像、配信画像の高画質化のために入力画像にはフィルタ処理が成されるべきであるが、必要とされるフィルタ処理が原稿の文字部と絵柄部とで大きく異なる。さらに、蓄積画像を出力する際にはプリンタが出力できるようにRGB信号をCMYK信号へと変換する必要があり、また、プリンタの出力可能な階調数から疑似階調処理を施す必要もある。これら蓄積画像に対する処理も原稿の文字部と絵柄部とで大きく異なる。そのため、画像の属性を判定する回路が必要となるが、一般的に属性の判定回路は大規模であり、それらを蓄積前後に配することは、コストの観点からあまり好ましくない。そのため、蓄積前の属性判定結果を画像データとは別に保存し、蓄積後の処理に流用することが望ましいといった技術が開示されている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1では入力画像から文字情報と色情報とを検出して蓄積し、出力時にはそれらの文字情報や色情報を参照し、好適な処理を施している。
また、ネットワークトラフィックの軽減のためや、圧縮方式による制限により、画像データとは別に蓄積すべきデータが存在する。たとえば、原稿の下地データや、画像データの下位ビットデータなどがそれに該当する。これについて以下詳述する。
一般的に蓄積されるべき画像はアプリケーション毎に異なるのが実情である。たとえば、原稿複写を考えると、地肌を除去していない画像信号を蓄積するのが好ましい。何故ならば、ユーザが複写出力を任意の濃度にしようとしても、除去してしまった低濃度部を濃く再現することは不可能であるからである。一方、蓄積画像を配信する際には、画像をPCのモニタで見たときに、地肌部にデータが残っていると見づらい画像となることがある。また配信された画像をプリンタで出力するときにも、地肌データが残っていると地肌が汚れたような出力が得られ、ユーザに不満を与えてしまう。さらに配信時には、画像データ圧縮の高効率化を考慮しても地肌データは除去されている方が好ましい。さらにOCR(optical character reader)などの画像解析アプリケーションでも地肌信号は除去されている方が認識率が上がる。以上のことから、蓄積すべき画像データは下地を除去したものが適当であり、一方で除去した下地データも同時に保存すべきであるといえる。このような下地データを蓄積する技術も知られている。
また、近年複写出力をさらに高画質化させるため、処理系の階調数を従来のビット数、たとえば8ビットから引き上げるという動きもある。ところが、現在、汎用性、圧縮率の観点から最も普及している圧縮方式であるJPEG(Joint Photographic Experts Group)圧縮において、汎用性の高いものは8ビットの画像のみを扱うものである。また、ネットワークのトラフィック軽減の視点からも、重要な情報である上位ビットを配信などに用いる画像データとして保存し、下位ビットを別のファイルとして保存しておくことが望ましいといえる。
特許第3176052号公報
以上で述べたように、高品質出力を得るためには、複写機は配信などに用いる画像データとは別に、属性データ、下地データ、下位ビットデータなど様々なファイルを蓄積することが好ましい。しかしながら、一つの画像データに対しこれら複数の付属データを蓄積しておくことは、ユーザのファイル操作を煩雑にするといった問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、画像データに付随すべき様々なデータを一纏めとしてユーザのファイル操作性を向上させることを第1の目的とする。
また、それらファイルを一纏めとする際に重複する情報を一本化したり、また、比較的重要でないデータを省略することにより、蓄積容量の削減を図ることを第2の目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、入力された画像データの属性を判定する属性判定手段と、前記属性判定手段で判定された画像データを、画質に影響を及ぼす第一の画像データと、前記第一の画像データに比べて画質に小さい影響を及ぼす第二の画像データと、に分割する画像分割手段と、前記第一の画像データと前記第二の画像データとを記憶する記憶手段と、前記第一の画像データと前記第二の画像データとを合成した画像、または前記第一の画像データのみを出力する画像データ出力手段と、前記第二の画像データを参照し、前記第一の画像データに所定の処理を行なう画像データ処理手段と、を備えたことを特徴とする。
この請求項1にかかる発明によれば、入力された画像データの属性を属性判定手段で判定し、この判定された画像データを、画像分割手段により画質に影響を及ぼす第一の画像データと、前記第一の画像データに比べて画質に小さい影響を及ぼす第二の画像データと、に分割し、記憶手段に第一の画像データと第二の画像データとを記憶する。さらに、画像データ出力手段により第一の画像データと第二の画像データとを合成した画像、または前記第一の画像データのみを出力し、第二の画像データを参照し、第一の画像データに所定の処理を行なうように構成し、高画質に出力する際に必要なデータを用いて出力時の画像処理に対する属性データとして扱うことにより、上記記憶後に再度、属性判定を行なう必要がなくなり、また、蓄積すべきファイル数の削減が可能になる。
また、請求項2にかかる発明は、入力された画像データの属性を判定する属性判定手段と、前記属性判定手段で判定された画像データを、画質に影響を及ぼす第一の画像データと、前記第一の画像データに比べて画質に小さい影響を及ぼす第二の画像データと、に分割する画像分割手段と、前記第二の画像データに属性データを付加する属性付加手段と前記第一の画像データと前記第二の画像データとを記憶する記憶手段と、前記第一の画像データと前記第二の画像データとを合成した画像、または前記第一の画像データのみを出力する画像データ出力手段と、前記属性付加手段により付加された属性を抽出する属性付加手段と、前記第二の画像データを参照し、前記第一の画像データに所定の処理を行なう画像データ処理手段と、を備えたことを特徴とする。
この請求項2にかかる発明によれば、入力された画像データの属性を判定し、この判定された画像データを、画質に影響を及ぼす第一の画像データと、第一の画像データに比べて画質に小さい影響を及ぼす第二の画像データと、に分割し、さらに第二の画像データに属性データを付加して第一の画像データと第二の画像データとを記憶し、その後、第一の画像データと第二の画像データとを合成した画像、または第一の画像データのみを出力すし、付加された属性を抽出し、さらに第二の画像データを参照し、第一の画像データに所定の処理を行なう構成とし、高画質に出力する際に必要なデータを用いて出力時の画像処理に対する属性データとして扱うことにより、上記記憶後に再度、属性判定を行なう必要がなくなり、また、蓄積すべきファイル数の削減が可能になる。特に、第一の画像データに比べて画質に小さい影響を及ぼす第二の画像データに属性データを付加することで、記憶手段に記憶した後に、一般的に行なわれる膨張収縮処理やエッジ判定処理を施す必要がなくなる。
また、請求項3にかかる発明は、さらに、前記第二の画像データを補正する画像データ補正手段を備えたことを特徴とする。
この請求項3にかかる発明によれば、請求項1または2において、高画質に出力する際における必要なデータを補正することにより、適切な属性判定結果として利用することが可能になる。
また、請求項4にかかる発明は、前記画像分割手段は、前記画像データを、第一の画像データとして非下地領域にのみ値をもつ画像データと、第二の画像データとして下地領域にのみ値をもつ画像データと、に分割することを特徴とする。
この請求項4にかかる発明によれば、請求項1または2において、画像データを、第一の画像データとして非下地領域にのみ値をもつ画像データと、第二の画像データとして下地領域にのみ値をもつ画像データと、に分割することにより、蓄積後、下地情報を用いて白背景分離を容易に作成することが可能になり、下地情報、白背景分離に個別に蓄積するのに比べて情報の共有化による蓄積容量の削減が可能になる。
また、請求項5にかかる発明は、前記画像分割手段は、前記画像データを、第一の画像データとして上位ビットの画像データと、第二の画像データとして下位ビットの画像データと、に分割することを特徴とする。
この請求項5にかかる発明によれば、請求項1または2において、画像データを、第一の画像データとして上位ビットの画像データと、第二の画像データとして下位ビットの画像データと、に分割することにより、たとえば、16ビットの画像処理を行なう場合、文字領域では階調性は問題とならず8ビットの情報であれば十分であるので、文字部の下位ビットデータをすべて0としても画質への影響がほとんどなく、この状態で蓄積することで記憶容量の低減が可能になる。
また、請求項6にかかる発明は、前記属性判定手段は、低濃度領域がある程度の面積をもって存在している領域である白背景領域を検出する白背景領域検出手段を有することを特徴とする。
この請求項6にかかる発明によれば、請求項2、4または5において、属性判定手段が、白背景領域検出手段により低濃度領域がある程度の面積をもって存在している領域である白背景領域を検出することで、蓄積後、下地情報を用いて白背景分離を容易に作成することが可能になり、下地情報、白背景分離に個別に蓄積するのに比べて情報の共有化による蓄積容量の削減が可能になる。
また、請求項7にかかる発明は、前記属性判定手段は、文字処理されるべき領域を検出する文字領域検出手段を有することを特徴とする。
この請求項7にかかる発明によれば、請求項2、4または5において、属性判定手段が、文字領域検出手段による文字処理されるべき領域を検出することで、たとえば、16ビットの画像処理を行なう場合、文字領域では階調性は問題とならず8ビットの情報であれば十分であるので、文字部の下位ビットデータをすべて0としても画質への影響がほとんどなく、この状態で蓄積することで記憶容量の低減が可能になる。
また、請求項8にかかる発明は、さらに、前記分割された画像データそれぞれを圧縮処理する圧縮手段と、前記圧縮処理された画像データを伸長処理する伸長手段と、を備えたことを特徴とする。
この請求項8にかかる発明によれば、請求項1または2において、高画質に出力する際における必要なデータおよび画像データを個別の圧縮方法で圧縮することにより、それぞれに好適な圧縮方法を選択することが可能になり、蓄積容量の削減につながる。
また、請求項9にかかる発明は、前記属性付加手段は、前記第二の画像データに存在し得ない値を下地データに付加することを特徴とする。
この請求項9にかかる発明によれば、請求項7において、属性付加手段は、第二の画像データに存在し得ない値を下地データに付加することにより、付加したデータによって属性情報を抽出することが可能になる。
また、請求項10にかかる発明は、前記属性付加手段は、文字領域では前記第二の画像データの画素値を特殊な値とすることを特徴とする。
この請求項10にかかる発明によれば、請求項7において、属性付加手段は、文字領域では第二の画像データの画素値を特殊な値を付加することにより、付加した特殊な値によって属性情報を抽出することが可能になる。
また、請求項11にかかる発明は、さらに、前記第二の画像データをDCT変換する離散コサイン変換手段と、前記DCT変換におけるDCT係数を量子化する量子化手段と、前記量子化されたDCT係数を前記属性判定手段の判定結果にしたがって属性を付加する属性付加手段と、前記属性付加手段で属性が付加された画像データを符号化する符号化手段と、を備えたことを特徴とする。
この請求項11にかかる発明によれば、請求項7において、属性情報を量子化後のDCT係数に埋めこむことで、蓄積容量を増加させることなく、属性情報を高画質化に必要な画像データに付加することが可能になる。
また、請求項12にかかる発明は、前記特殊な値は、画像の濃度値が0であることを特徴とする。
この請求項12にかかる発明によれば、請求項10において、属性付加手段が、文字領域では第二の画像データの画素値を特殊な値として画像の濃度値が0を付加することにより、付加した特殊な値によって属性情報を抽出することが可能になる。
また、請求項13にかかる発明は、前記特殊な値は、画像の濃度値が無彩を示す値であることを特徴とする。
この請求項13にかかる発明によれば、請求項10において、属性付加手段が、文字領域では第二の画像データの画素値を特殊な値として画像の濃度値が無彩を示す値を付加することにより、付加した特殊な値によって属性情報を抽出することが可能になる。
また、請求項14にかかる発明は、入力された画像データの属性を判定する属性判定工程と、前記属性判定工程で判定した画像データを、画質に影響を及ぼす第一の画像データと、前記第一の画像データに比べて画質に小さい影響を及ぼす第二の画像データと、に分割する画像分割工程と、前記第一の画像データと前記第二の画像データとを記憶手段に記憶する記憶工程と、前記第一の画像データと前記第二の画像データとを合成した画像、または前記第一の画像データのみを出力する画像データ出力工程と、前記第二の画像データを参照し、前記第一の画像データに所定の処理を行なう画像データ処理工程と、を含むことを特徴とする。
この請求項14にかかる発明によれば、入力された画像データの属性を属性判定工程で判定し、この判定された画像データを、画像分割工程により画質に影響を及ぼす第一の画像データと、前記第一の画像データに比べて画質に小さい影響を及ぼす第二の画像データと、に分割し、記憶手段に第一の画像データと第二の画像データとを記憶する。さらに、画像データ出力工程で第一の画像データと第二の画像データとを合成した画像、または前記第一の画像データのみを出力し、第二の画像データを参照し、第一の画像データに所定の処理を行ない、高画質に出力する際に必要なデータを用いて出力時の画像処理に対する属性データとして扱うことにより、上記記憶後に再度、属性判定を行なう必要がなくなり、また、蓄積すべきファイル数の削減が可能になる。
また、請求項15にかかる発明は、入力された画像データの属性を判定する属性判定工程と、前記属性判定工程で判定した画像データを、画質に影響を及ぼす第一の画像データと、前記第一の画像データに比べて画質に小さい影響を及ぼす第二の画像データと、に分割する画像分割工程と、前記第二の画像データに属性データを付加する属性付加工程と、前記第一の画像データと前記第二の画像データとを記憶手段に記憶する記憶工程と、前記第一の画像データと前記第二の画像データとを合成した画像、または前記第一の画像データのみを出力する画像データ出力工程と、前記属性付加工程により付加された属性を抽出する属性付加工程と、前記第二の画像データを参照し、前記第一の画像データに所定の処理を行なう画像データ処理工程と、を含むことを特徴とする。
この請求項15にかかる発明によれば、入力された画像データの属性を判定し、この判定された画像データを、画質に影響を及ぼす第一の画像データと、第一の画像データに比べて画質に小さい影響を及ぼす第二の画像データと、に分割し、さらに第二の画像データに属性データを付加して第一の画像データと第二の画像データとを記憶し、その後、第一の画像データと第二の画像データとを合成した画像、または第一の画像データのみを出力すし、付加された属性を抽出し、さらに第二の画像データを参照し、第一の画像データに所定の処理を行ない、高画質に出力する際に必要なデータを用いて出力時の画像処理に対する属性データとして扱うことにより、上記記憶後に再度、属性判定を行なう必要がなくなり、また、蓄積すべきファイル数の削減が可能になる。特に、第一の画像データに比べて画質に小さい影響を及ぼす第二の画像データに属性データを付加することで、記憶手段に記憶した後に、一般的に行なわれる膨張収縮処理やエッジ判定処理を施す必要がなくなる。
また、請求項16にかかる発明は、さらに、前記第二の画像データを補正する画像データ補正工程を含むことを特徴とする。
この請求項16にかかる発明によれば、請求項14または15において、高画質に出力する際における必要なデータを補正することにより、適切な属性判定結果として利用することが可能になる。
また、請求項17にかかる発明は、前記画像分割工程は、前記画像データを、第一の画像データとして非下地領域にのみ値をもつ画像データと、第二の画像データとして下地領域にのみ値をもつ画像データと、に分割することを特徴とする。
この請求項17にかかる発明によれば、請求項14または15において、画像データを、第一の画像データとして非下地領域にのみ値をもつ画像データと、第二の画像データとして下地領域にのみ値をもつ画像データと、に分割することにより、蓄積後、下地情報を用いて白背景分離を容易に作成することが可能になり、下地情報、白背景分離に個別に蓄積するのに比べて情報の共有化による蓄積容量の削減が可能になる。
また、請求項18にかかる発明は、前記画像分割工程は、前記画像データを、第一の画像データとして上位ビットの画像データと、第二の画像データとして下位ビットの画像データと、に分割することを特徴とする。
この請求項18にかかる発明によれば、請求項14または15において、画像データを、第一の画像データとして上位ビットの画像データと、第二の画像データとして下位ビットの画像データと、に分割することにより、たとえば、16ビットの画像処理を行なう場合、文字領域では階調性は問題とならず8ビットの情報であれば十分であるので、文字部の下位ビットデータをすべて0としても画質への影響がほとんどなく、この状態で蓄積することで記憶容量の低減が可能になる。
また、請求項19にかかる発明は、前記属性判定工程は、低濃度領域がある程度の面積をもって存在している領域である白背景領域を検出する白背景領域検出工程を含むことを特徴とする。
この請求項19にかかる発明によれば、請求項15、17または18において、白背景領域検出工程により低濃度領域がある程度の面積をもって存在している領域である白背景領域を検出することにより、蓄積後、下地情報を用いて白背景分離を容易に作成することが可能になり、下地情報、白背景分離に個別に蓄積するのに比べて情報の共有化による蓄積容量の削減が可能になる。
また、請求項20にかかる発明は、前記属性判定工程は、文字処理されるべき領域を検出する文字領域検出工程を含むことを特徴とする。
この請求項20にかかる発明によれば、請求項15、17または18において、文字領域検出工程による文字処理されるべき領域を検出することで、たとえば、16ビットの画像処理を行なう場合、文字領域では階調性は問題とならず8ビットの情報であれば十分であるので、文字部の下位ビットデータをすべて0としても画質への影響がほとんどなく、この状態で蓄積することで記憶容量の低減が可能になる。
また、請求項21にかかる発明は、さらに、前記分割された画像データそれぞれを圧縮処理する圧縮工程と、前記圧縮処理された画像データを伸長処理する伸長工程と、を含むことを特徴とする。
この請求項21にかかる発明によれば、請求項14または15において、高画質に出力する際における必要なデータおよび画像データを個別の圧縮方法で圧縮することにより、それぞれに好適な圧縮方法を選択することが可能になり、蓄積容量の削減につながる。
また、請求項22にかかる発明は、前記属性付加工程は、前記第二の画像データに存在し得ない値を下地データに付加することを特徴とする。
この請求項22にかかる発明によれば、請求項20において、属性付加工程で第二の画像データに存在し得ない値を下地データに付加することにより、付加したデータによって属性情報を抽出することが可能になる。
また、請求項23にかかる発明は、前記属性付加工程は、文字領域では前記第二の画像データの画素値を特殊な値とすることを特徴とする。
この請求項23にかかる発明によれば、請求項20において、属性付加手工程で文字領域では第二の画像データの画素値を特殊な値を付加することにより、付加した特殊な値によって属性情報を抽出することが可能になる。
また、請求項24にかかる発明は、さらに、前記第二の画像データをDCT変換する離散コサイン変換工程と、前記DCT変換におけるDCT係数を量子化する量子化工程と、前記量子化されたDCT係数を前記属性判定工程の判定結果にしたがって属性を付加する属性付加工程と、前記属性付加工程で属性が付加された画像データを符号化する符号化工程と、を含むことを特徴とする。
この請求項24にかかる発明によれば、請求項20において、属性情報を量子化後のDCT係数に埋めこむことで、蓄積容量を増加させることなく、属性情報を高画質化に必要な画像データに付加することが可能になる。
また、請求項25にかかる発明は、前記特殊な値は、画像の濃度値が0であることを特徴とする。
この請求項25にかかる発明によれば、請求項23において、属性付加工程で文字領域では第二の画像データの画素値を特殊な値として画像の濃度値が0を付加することにより、付加した特殊な値によって属性情報を抽出することが可能になる。
また、請求項26にかかる発明は、前記特殊な値は、画像の濃度値が無彩を示す値であることを特徴とする。
この請求項26にかかる発明によれば、請求項23において、属性付加工程で文字領域では第二の画像データの画素値を特殊な値として画像の濃度値が無彩を示す値を付加することにより、付加した特殊な値によって属性情報を抽出することが可能になる。
また、請求項27にかかる発明は、前記請求項14〜26のいずれか一つに記載の画像処理方法を、コンピュータに実行させるプログラムを記録したことを特徴とする。
この請求項27にかかる発明によれば、上記請求項14〜26のいずれか一つに記載の画像処理方法を、コンピュータに実行させるプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録したことにより、コンピュータ上で上記画像処理を行なうことが可能になる。
本発明(請求項1)にかかる画像処理装置は、入力された画像データの属性を属性判定手段で判定し、この判定された画像データを、画像分割手段により画質に影響を及ぼす第一の画像データと、前記第一の画像データに比べて画質に小さい影響を及ぼす第二の画像データと、に分割し、記憶手段に第一の画像データと第二の画像データとを記憶する。さらに、画像データ出力手段により第一の画像データと第二の画像データとを合成した画像、または前記第一の画像データのみを出力し、第二の画像データを参照し、第一の画像データに所定の処理を行なうように構成し、高画質に出力する際に必要なデータを用いて出力時の画像処理に対する属性データとして扱うことにより、上記記憶後に再度、属性判定を行なう必要がなくなり、また、蓄積すべきファイル数の削減が可能になるため、ユーザあるいはシステムコントローラがファイル操作する際の効率が向上するという効果を奏する。
また、本発明(請求項2)にかかる画像処理装置は、入力された画像データの属性を判定し、この判定された画像データを、画質に影響を及ぼす第一の画像データと、第一の画像データに比べて画質に小さい影響を及ぼす第二の画像データと、に分割し、さらに第二の画像データに属性データを付加して第一の画像データと第二の画像データとを記憶し、その後、第一の画像データと第二の画像データとを合成した画像、または第一の画像データのみを出力すし、付加された属性を抽出し、さらに第二の画像データを参照し、第一の画像データに所定の処理を行なう構成とし、高画質に出力する際に必要なデータを用いて出力時の画像処理に対する属性データとして扱うことにより、上記記憶後に再度、属性判定を行なう必要がなくなり、また、蓄積すべきファイル数の削減が可能になるため、ユーザあるいはシステムコントローラがファイル操作する際の効率が向上するという効果を奏する。特に、第一の画像データに比べて画質に小さい影響を及ぼす第二の画像データに属性データを付加することで、記憶手段に記憶した後に、一般的に行なわれる膨張収縮処理やエッジ判定処理を施す必要がなくなるという効果を奏する。
また、本発明(請求項3)にかかる画像処理装置は、請求項1または2において、高画質に出力する際における必要なデータを補正することにより、適切な属性判定結果として利用することが可能になるため、高画質化を図ることができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項4)にかかる画像処理装置は、請求項1または2において、画像データを、第一の画像データとして非下地領域にのみ値をもつ画像データと、第二の画像データとして下地領域にのみ値をもつ画像データと、に分割することにより、蓄積後、下地情報を用いて白背景分離を容易に作成することが可能になり、下地情報、白背景分離に個別に蓄積するのに比べて情報の共有化による蓄積容量の削減が実現するという効果を奏する。
また、本発明(請求項5)にかかる画像処理装置は、請求項1または2において、画像データを、第一の画像データとして上位ビットの画像データと、第二の画像データとして下位ビットの画像データと、に分割することにより、たとえば、16ビットの画像処理を行なう場合、文字領域では階調性は問題とならず8ビットの情報であれば十分であるので、文字部の下位ビットデータをすべて0としても画質への影響がほとんどなく、この状態で蓄積することで記憶容量の低減が実現するという効果を奏する。
また、本発明(請求項6)にかかる画像処理装置は、請求項2、4または5において、属性判定手段が、白背景領域検出手段により低濃度領域がある程度の面積をもって存在している領域である白背景領域を検出することで、蓄積後、下地情報を用いて白背景分離を容易に作成することが可能になり、下地情報、白背景分離に個別に蓄積するのに比べて情報の共有化による蓄積容量の削減が実現するという効果を奏する。
また、本発明(請求項7)にかかる画像処理装置は、請求項2、4または5において、属性判定手段が、文字領域検出手段による文字処理されるべき領域を検出することで、たとえば、16ビットの画像処理を行なう場合、文字領域では階調性は問題とならず8ビットの情報であれば十分であるので、文字部の下位ビットデータをすべて0としても画質への影響がほとんどなく、この状態で蓄積することで記憶容量の低減が実現するという効果を奏する。
また、本発明(請求項8)にかかる画像処理装置は、請求項1または2において、高画質に出力する際における必要なデータおよび画像データを個別の圧縮方法で圧縮することにより、それぞれに好適な圧縮方法を選択することが可能になるため、蓄積容量の削減を図ることができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項9)にかかる画像処理装置は、請求項7において、属性付加手段は、第二の画像データに存在し得ない値を下地データに付加することにより、付加したデータによって属性情報を抽出するため、小規模での属性抽出が実現するという効果を奏する。
また、本発明(請求項10)にかかる画像処理装置は、請求項7において、属性付加手段は、文字領域では第二の画像データの画素値を特殊な値を付加することにより、付加した特殊な値によって属性情報を抽出するため、小規模での属性抽出が実現するという効果を奏する。
また、本発明(請求項11)にかかる画像処理装置は、請求項7において、属性情報を量子化後のDCT係数に埋めこむことで、蓄積容量を増加させることなく、属性情報を高画質化に必要な画像データに付加することができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項12)にかかる画像処理装置は、請求項10において、属性付加手段が、文字領域では第二の画像データの画素値を特殊な値として画像の濃度値が0を付加することにより、付加した特殊な値によって属性情報を抽出することが可能になるため、小規模でに属性抽出が実現するという効果を奏する。
また、本発明(請求項13)にかかる画像処理装置は、請求項10において、属性付加手段が、文字領域では第二の画像データの画素値を特殊な値として画像の濃度値が無彩を示す値を付加することにより、付加した特殊な値によって属性情報を抽出することが可能になるため、小規模でに属性抽出が実現するという効果を奏する。
また、本発明(請求項14)にかかる画像処理方法は、入力された画像データの属性を属性判定工程で判定し、この判定された画像データを、画像分割工程により画質に影響を及ぼす第一の画像データと、前記第一の画像データに比べて画質に小さい影響を及ぼす第二の画像データと、に分割し、記憶手段に第一の画像データと第二の画像データとを記憶する。さらに、画像データ出力工程で第一の画像データと第二の画像データとを合成した画像、または前記第一の画像データのみを出力し、第二の画像データを参照し、第一の画像データに所定の処理を行ない、高画質に出力する際に必要なデータを用いて出力時の画像処理に対する属性データとして扱うことにより、上記記憶後に再度、属性判定を行なう必要がなくなり、また、蓄積すべきファイル数の削減が可能になるため、ユーザあるいはシステムコントローラがファイル操作する際の効率が向上するという効果を奏する。
また、本発明(請求項15)にかかる画像処理方法は、入力された画像データの属性を判定し、この判定された画像データを、画質に影響を及ぼす第一の画像データと、第一の画像データに比べて画質に小さい影響を及ぼす第二の画像データと、に分割し、さらに第二の画像データに属性データを付加して第一の画像データと第二の画像データとを記憶し、その後、第一の画像データと第二の画像データとを合成した画像、または第一の画像データのみを出力すし、付加された属性を抽出し、さらに第二の画像データを参照し、第一の画像データに所定の処理を行ない、高画質に出力する際に必要なデータを用いて出力時の画像処理に対する属性データとして扱うことにより、上記記憶後に再度、属性判定を行なう必要がなくなり、また、蓄積すべきファイル数の削減が可能になるため、ユーザあるいはシステムコントローラがファイル操作する際の効率が向上するという効果を奏する。特に、第一の画像データに比べて画質に小さい影響を及ぼす第二の画像データに属性データを付加することで、記憶手段に記憶した後に、一般的に行なわれる膨張収縮処理やエッジ判定処理を施す必要がなくなるという効果を奏する。
また、本発明(請求項16)にかかる画像処理方法は、請求項14または15において、高画質に出力する際における必要なデータを補正することにより、適切な属性判定結果として利用することが可能になるため、高画質化が実現するという効果を奏する。
また、本発明(請求項17)にかかる画像処理方法は、請求項14または15において、画像データを、第一の画像データとして非下地領域にのみ値をもつ画像データと、第二の画像データとして下地領域にのみ値をもつ画像データと、に分割することにより、蓄積後、下地情報を用いて白背景分離を容易に作成することが可能になり、下地情報、白背景分離に個別に蓄積するのに比べて情報の共有化による蓄積容量の削減が可能になる。
また、本発明(請求項18)にかかる画像処理方法は、請求項14または15において、画像データを、第一の画像データとして上位ビットの画像データと、第二の画像データとして下位ビットの画像データと、に分割することにより、たとえば、16ビットの画像処理を行なう場合、文字領域では階調性は問題とならず8ビットの情報であれば十分であるので、文字部の下位ビットデータをすべて0としても画質への影響がほとんどなく、この状態で蓄積することで記憶容量の低減が実現するという効果を奏する。
また、本発明(請求項19)にかかる画像処理方法は、請求項15、17または18において、白背景領域検出工程により低濃度領域がある程度の面積をもって存在している領域である白背景領域を検出することにより、蓄積後、下地情報を用いて白背景分離を容易に作成することが可能になり、下地情報、白背景分離に個別に蓄積するのに比べて情報の共有化による蓄積容量の削減が実現するという効果を奏する。
また、本発明(請求項20)にかかる画像処理方法は、請求項15、17または18において、高画質に出力する際における必要なデータを補正することにより、適切な属性判定結果として利用することができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項21)にかかる画像処理方法は、請求項14または15において、画像データを、第一の画像データとして非下地領域にのみ値をもつ画像データと、第二の画像データとして下地領域にのみ値をもつ画像データと、に分割することにより、蓄積後、下地情報を用いて白背景分離を容易に作成することが可能になり、下地情報、白背景分離に個別に蓄積するのに比べて情報の共有化による蓄積容量の削減が実現するという効果を奏する。
また、本発明(請求項22)にかかる画像処理方法は、請求項20において、属性付加工程で第二の画像データに存在し得ない値を下地データに付加することにより、付加したデータによって属性情報を抽出することが可能になるため、小規模での属性抽出が実現するという効果を奏する。
また、本発明(請求項23)にかかる画像処理方法は、請求項20において、属性付加手工程で文字領域では第二の画像データの画素値を特殊な値を付加することにより、付加した特殊な値によって属性情報を抽出することが可能になるため、小規模での属性抽出が実現するという効果を奏する。
また、本発明(請求項24)にかかる画像処理方法は、請求項20において、属性情報を量子化後のDCT係数に埋めこむことで、蓄積容量を増加させることなく、属性情報を高画質化に必要な画像データに付加することができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項25)にかかる画像処理方法は、請求項23において、属性付加工程で文字領域では第二の画像データの画素値を特殊な値として画像の濃度値が0を付加することにより、付加した特殊な値によって属性情報を抽出することができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項26)にかかる画像処理方法は、請求項23において、属性付加工程で文字領域では第二の画像データの画素値を特殊な値として画像の濃度値が無彩を示す値を付加することにより、付加した特殊な値によって属性情報を抽出することができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項27)にかかる記録媒体は、上記請求項14〜26のいずれか一つに記載の画像処理方法を、コンピュータに実行させるプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録したことにより、コンピュータ上で上記画像処理を行なうことができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像処理装置および画像処理方法、並びに画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の最良な実施の形態を詳細に説明する。
本発明は、画像データのファイルを一まとめとし、重複する内容のデータを一本化sて保存することにより、ユーザがファイル操作を行なう際における煩雑さを軽減し、かつHDD(ハードディスク)などの記憶装置への記憶容量を節減するものである。以下、実施の形態ごとに説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の画像処理装置が適用されるカラー画像形成装置の構成および動作例について説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかるカラー画像形成装置の構成を示す説明図であり、ここでは、フルカラーの画像をデジタル処理して出力するカラーレーザデジタル複写機の断面構成を示している。なお、この実施の形態では、リボルバータイプの現像器を搭載した装置構成を例にとっているがこの限りではなく、たとえば、現像器がそれぞれ独立して並設された、いわゆる4連タイプのカラー画像形成装置などであってもよい。また、この実施の形態ではカラーレーザデジタル複写機を例にとっているが、インクジェットプリンタなどの他の画像形成装置であってもよい。
この画像形成装置は、大きくは、原稿を読み取るADF(自動原稿搬送装置)100と、原稿を光学的に読み取りデジタル信号として出力するスキャナ200と、カラー画像を形成するプリンタ部400と、記録紙をカセット単位に積載し給紙する給紙バンク500と、記録紙を大量に積載し給紙する大量給紙トレイ600と、ジョブ単位あるいはページ毎に仕分けしスタックするソータ700と、を備えている。
ADF100は、原稿束をセットするための原稿台101と、原稿台101にセットされた原稿を1枚ずつ繰り出す原稿給紙部102と、原稿の有無を検知する原稿セットセンサ103と、原稿の給紙タイミングなどを検出するための搬送センサ104と、原稿を読み取り位置であるコンタクトガラス202上に搬送する原稿搬送ベルト105と、読み取り後の原稿をADF上に排紙する原稿排紙部106と、を備えている。
スキャナ200は、読み取り対象の原稿がセットされるンタクトガラス202と、原稿反射光を導くためのミラー群204A,204B,204Cと、原稿を照射する照明ランプ205と、照明により得られた原稿反射光を集光するレンズ206と、レンズ206によって集光された原稿反射光を電気信号として読み取りライン毎に画像データを出力するCCDイメージセンサ207と、を備えている。
すなわち、スキャナ200は、原稿を載置するコンタクトガラス202と光学走査系で構成されており、光学走査系は、照明ランプ205,ミラー204A,レンズ206,CCDイメージセンサ207等々で構成されている。照明ランプ205およびミラー204Aは、図示しない第1キャリッジ上に固定され、ミラー204Bおよびミラー204Cは、図示しない第2キャリッジ上に固定されている。原稿像を読み取るときには、光路長が変わらないように、第1キャリッジと第2キャリッジとが2対1の相対速度で機械的に走査される。この光学走査系は、スキャナ駆動モータ(不図示)にて駆動される。
プリンタ部400は、光書込みユニット401、感光体ドラム414、リボルバー現像器420、中間転写ベルト415、帯電チャージャ419、感光体クリーニングユニット421、搬送ユニット422、定着ローラ423Aと加圧ローラ423Bを有する定着ユニット423、排紙ユニット424、などを備えている。また、プリンタ部400には、特殊紙などを手差しで給紙するための手差し給紙部412B2が設けられている。
光書込みユニット401は、レーザーダイオード441、これを発光駆動する発光駆動制御部(不図示)、ポリゴンミラー443、ポリゴンスキャナモータ444、fθレンズ442、反射ミラー446、などから構成されている。
リボルバー現像器420には、黒トナーによる現像を行なうBK現像器420K、シアントナー(C)による現像を行なうC現像器420C、マゼンタトナー(M)による現像を行なうM現像器420M、イエロートナー(Y)による現像を行なうY現像器420Y、が図示のようにリボルバー状に配置されている。これらの現像器にはトナーを保持する現像剤(キャリア)をマグネットローラで保持し回転する現像スリーブ420KS、420CS、420MS、420CSがそれぞれ配置され、さらに現像剤をくみ上げ攪拌するために回転するパドルホイールが配置されている。
中間転写ベルト415は、駆動ローラ415D、転写対向ローラ415T、クリーニング対向ローラ415C、転写対向ローラ415Fおよび従動ローラ群に張架され、駆動モータ(不図示)により駆動されるように構成されている。中間転写ベルト415の転写位置下流には転写済み後の残留トナーを除去するためのベルトクリーニング装置415Uが配置されている。このベルトクリーニング装置415Uは、入口シール、ゴムブレード、排出コイルおよびこれら入口シールやゴムブレードの接離機構などにより構成される。さらに、中間転写ベルト415の下側には、重ね合わされたトナー像を記録紙に転写しやすいように、コロナ放電方式によりAC+DCまたはDC成分を記録紙および中間転写ベルト415に印加する紙転写コロナ放電器416が設けられている。また、中間転写ベルト415の内側には、転写処理用のベルト転写コロナ放電器416が設けられている。
感光体ドラム415の周りには、上述のユニットなどの他に、除電ランプ414M、感光体ドラム415の潜像電位を検知する電位センサー414D、現像濃度パターン検知器414P、などが所定の位置に配置されている。
給紙バンク500は、この例では引き出しタイプの3段カセット482A,482B,482Cが収納可能であり、サイズセンサ484A,484B,484Cにより記録紙のサイズが検知され、給紙ローラ483A,483B,483Cがそれぞれ設けられている。また、同様に、大量給紙ユニット600にも、給紙ローラ483Dが設けられ、その直後には搬送センサ484Dが設けられている。
つぎに、以上のように構成された画像形成装置の動作について説明する。まず、ADF100にある原稿台101に、原稿の画像面を上にして置かれた原稿束は、操作部上のスタートキーが押下されると、原稿給紙部102により、一番下の原稿から給送ローラおよび原稿搬送ベルト105によってコンタクトガラス202上の所定の位置に給送される。スキャナ200によってコンタクトガラス202上の原稿の画像データを読み取った後、読み取りが終了した原稿は、原稿搬送ベルト105および原稿排紙部106によって排出される。さらに、原稿セットセンサ103にて原稿台101につぎの原稿が有ることを検知した場合、前原稿と同様にコンタクトガラス202上に給送される。原稿給紙部102,原稿搬送ベルト105および原稿排紙部106はモータによって駆動される。
スキャナ200は、コンタクトガラス202上の原稿を照明ランプ205で照射し、その原稿反射光をミラー群204A,204B,204Cによりレンズ206に導き、そのレンズ206によりCCDイメージセンサ207に集光させる。これにより、CCDイメージセンサ207からは電気信号に変換された画像データが出力され、その画像データは、所定の画像処理が施された後にスキャナ200から光書込みユニット401に供給される。このようにスキャナ200による一回の走査によって1色の画像データを得る。
この画像データは、光書込みユニット401に送られ画像データに対応したレーザー変調が行なわれ、帯電後の感光体ドラム414に書き込まれ、現像された後に中間転写ベルト415に転写される。この動作はBk、C、M、Yの4色について順に行なわれる。
待機状態では、リボルバー現像器420はBK現像器420Kで現像を行なう位置にセットされており、コピー動作が開始されると、スキャナ200が所定のタイミングからBK画像データの読み取りを開始し、ここで取得した画像データにしたがってレーザー光による書き込み、静電潜像の形成が行なわれる。なお、以下、Bk画像データによる静電潜像をBk潜像、C画像データによる静電潜像をC潜像、M画像データによる静電潜像をM潜像、Y画像データによる静電潜像をY潜像という。
このBk潜像の先端部から現像可能とすべく、BK現像器420Kの現像位置に潜像先端部が到達する前に、現像スリーブ420KSの回転を開始し、Bk潜像をBkトナーで現像する。そして、以後、Bk潜像領域の現像動作を続けるが、潜像後端部がBk潜像位置を通過した時点で、速やかに、BK現像器420Kによる現像位置からつぎの現像器による現像位置までリボルバー現像器420を駆動して回転させる。この回転動作は、少なくともつぎの画像データによる潜像先端部が到達するまでに完了させる。
像の形成サイクルが開始されると、感光体ドラム414は矢印で示すように反時計廻りに回転し、中間転写ベルト415は駆動モータ(不図示)により時計廻りに回転する。中間転写ベルト415の回転に伴って、Bkトナー像の形成、Cトナー像の形成、Mトナー像の形成、Yトナー像の形成が順次行なわれ、最終的に、Bk、C、M、Yの順に中間転写ベルト415上に重ねられたトナー像が形成される。
Bk像の形成は以下のようにして行なわれる。すなわち、帯電チャージャ419がコロナ放電により、感光体ドラム414を一様に負電荷で約−700Vに帯電する。つづいて、レーザーダイオード414は、Bk画像データにしたがったラスタ露光を行なう。このようにラスタ像が露光されたとき、当初、一様に帯電された感光体ドラム414の露光された部分については、露光光量に比例する電荷が消失し、画像データに応じた静電潜像が形成される。
リボルバー現像器420内のトナーは、フェライトキャリアとの攪拌によって負極性に帯電される。また、本現像器のBk現像スリーブ420KSは、感光体ドラム414の金属基体層に対して電源回路(不図示)によって、負の直流電位と交流とが重畳された電位にバイアスされている。この結果、感光体ドラム414の電荷が残っている部分には、トナーが付着せず、電荷のない部分、つまり、露光された部分にはBkトナーが吸着され、潜像と相似なBk可視像が形成される。
このように感光体ドラム414上に形成されたBkトナー像は、感光体ドラム414と接触状態で等速駆動している中間転写ベルト415の表面に、ベルト転写コロナ放電器416によって転写される。この感光体ドラム414から中間転写ベルト415へのトナー像転写を、ベルト転写という。感光体ドラム414上の若干の未転写(残留)トナーは、感光体ドラム414の再使用に備えて感光体クリーニングユニット421で掻き落とされ、回収される。ここで回収されたトナーは回収パイプを経由して廃トナータンクに収容される。
中間転写ベルト415には、感光体ドラム414に順に形成されるBk,C,M,Yのトナー像を、同一面に順次、位置合わせして4色重ねのベルト転写の画像を形成し、その後、紙転写コロナ放電器417により記録紙に一括転写を行なう。
ところで、感光体ドラム414側では、Bk画像の形成工程のつぎに、C画像の形成工程に進むが、所定のタイミングから、スキャナ200によるC画像データの読み取りが始まり、その画像データによるレーザー光書き込みでC潜像の形成を行なう。C現像器420Cは、その現像位置に対して、先のBk潜像後端部が通過した後で、かつ、C潜像先端が到達する前に、リボルバー現像器420の回転動作を行ない、C潜像をCトナーで現像する。以降、C潜像領域の現像を続けるが、潜像後端部が通過した時点で、先のBK現像器420Kの場合と同様にリボルバー現像器420を駆動し、C現像器420Cを送り出し、つぎのM現像器420Mを現像位置に移動させる。この動作もやはり、つぎのM潜像先端部が現像部分に到達する前に行なう。このように、つぎのM画像およびY画像の形成も同様に行なわれる。
1色目のBk画像をベルト転写した後の2,3,4色目の画像をベルト転写している間、ベルトクリーニング装置415Uはブレード接離機構によって、中間転写ベルト415面から入口シール、ゴムブレードなどを離間させておく。
このようにして中間転写ベルト415に形成されたトナー像は任意の給紙部から送られる記録紙に転写される。すなわち、給紙トレイ482Eあるいは給紙バンク500、大量給紙トレイ600に積載された記録紙は、それぞれ給紙ローラ483Eあるいは給紙ローラ483A,483B,483C,483Dによって給紙され、搬送路を経て、レジストローラ418Rによって感光体ドラム414に当接する位置まで搬送され、一時待機状態となる。
そして、紙転写コロナ放電器417に中間転写ベルト415上のトナー像の先端がさしかかるときに、丁度、記録紙先端(所定の余白をもっている)がこの像の先端に一致するタイミングでレジストローラ418Rを再駆動し、画像と記録紙の位置合わせを行なう。このようにして、記録紙が中間転写ベルト415上の色重ね像と重ねられ、正電位につながれた紙転写コロナ放電器417の上を通過する。
このとき、コロナ放電電流で記録紙が正電荷に荷電され、トナー画像のほとんどが記録紙に転写される。つづいて、紙転写コロナ放電器417の左側に配置した除電ブラシ(不図示)による分離除電器を通過するとき、記録紙は除電され、中間転写ベルト415から剥離されて搬送ユニット422に移る。
中間転写ベルト415面から4色重ねトナー像を一括転写された記録紙は、搬送ユニット422により定着ユニット423に搬送され、所定の温度に制御された定着ローラ423Aと加圧ローラ423Bのニップ部分でトナー像を溶融および定着し、排紙ユニット424によりソータ700側あるいはスタックトレイに排出される。
一方、転写後の感光体ドラム414は、ファーブラシ、ゴムブレードなどからなる感光体クリーニングユニット421で表面をクリーニングされ、さらに、除電ランプ414Mで均一に除電され、初期状態に復帰し、つぎの画像形成に備える。また、転写後の中間転写ベルト415は、再び、ベルトクリーニング装置415Uのブレード接離機構によりブレードを押圧して表面をクリーニングする。
リピートコピーの場合には、スキャナ200の動作および感光体ドラム414への画像形成は、1枚目の4色目工程に引きつづき、所定のタイミングで2枚目の1色目画像工程に進む。中間転写ベルト415の方は、1枚目の4色重ね画像の記録紙への一括転写工程に引きつづき、表面をベルトクリーニング装置415Uでクリーニングされた領域に、2枚目のBkトナー像がベルト転写されるようにする。その後は1枚目と同様の動作を繰り返し行なう。
このように、スキャナ200にて読み込まれた画像データは、光書き込みユニット401からのレーザーによって感光体ドラム414に書き込まれ、レボルバー現像器420を通過することによってトナー像が形成され、中間転写ベルト415によって記録紙に転写される。そして、記録紙は中間転写ベルト415の回転と等速で搬送され転写される。その後、搬送ベルト422によって搬送、定着ユニット423にて画像を定着させ、排紙ユニット424によって排出される。
感光体ドラム414,搬送ベルト422,定着ユニット423,排紙ユニット424およびレボルバー現像器420は、メインモータによって駆動され、給紙ローラ483Eはメインモータの駆動を給紙クラッチによって伝達駆動される。
原稿画像は、CCDイメージセンサ207によって読み取られ、電気信号(アナログ画像信号)に変換され、そしてデジタルデ−タ(画像デ−タ)に変換される。画像デ−タにはさらに数種の画像処理が施される。レンズ206およびCCDイメージセンサ207を図1において左右方向に移動させることにより、画像倍率が変わる。すなわち、指定された倍率に対応してレンズ206およびCCDイメージセンサ207の左右方向に位置が設定される。
図2は、本発明の第1の実施の形態にかかる画像処理装置の全体構成を示すブロック図である。この画像処理装置700は、上述したようなカラー画像形成装置などに搭載され、画像入力装置であるスキャナ200により出力されたデジタルの画像データに対して後述する各種の画像処理を行ない、画像出力装置であるプリンタ部400で記録紙に画像を形成させるものである。この画像処理装置800(a〜c)は、後述する動作を行なう、入力された画像データの属性を判定する属性判定装置11、γ補正装置12、フィルタ処理装置13、属性判定手段で判定された画像データを、画質に影響を及ぼす第一の画像データと、前記第一の画像データに比べて画質に小さい影響を及ぼす第二の画像データと、に分割する画像分割装置14、第一の圧縮装置15、第二の圧縮装置16、上記第一の画像データと第二の画像データとを記憶するHDD(ハードディスク)などの蓄積装置17、第一の伸長装置18、第二の伸長装置19、補正装置20、エッジ判定装置21、文字判定装置22、第一の画像データと第二の画像データとを合成した画像、または第一の画像データのみを出力する画像合成装置23、濃度変換装置24、色変換装置25、中間調処理装置26を備えている。
以上の構成において、まず、原稿をスキャナ200のCCDイメージセンサ207により光学的に読み取り、AD変換によりアナログ信号からデジタル信号に変換する。デジタル信号に変換された画像データ信号に対し、属性判定装置11により原稿の各部位毎の属性を判定する。属性判定装置11は、判定されるべき属性は文字部、網点部、背景部およびそれ以外とする。ここで白背景領域とは印画紙の縁など、非網点領域かつエッジ領域でありながら文字処理したくない領域を判定するためのもので、具体的には主にパタンマッチング処理と膨張収縮装置からなる。後述するがこの実施の形態における白背景判定装置は、パタンマッチング後の判定結果および膨張収縮後の判定結果より総合判定を行うものとする。総合判定は、図4のフローチャートおよび表1に示すように、パタンマッチ後に白背景領域であるか否かを判断し(ステップS11)、パタンマッチング結果が白地領域である領域ならば領域0とし、他方、パタンマッチ後に白背景領域でなければ、さらに膨張収縮後に白背景領域であるか否かを判断する(ステップS12)。ここで、パタンマッチング後、白地領域でないが膨張収縮後は白地領域である領域ならば領域1とし、他方、パタンマッチング後白地領域でなく、また、膨張収縮後も白地領域でない領域ならば領域2と判定する。
Figure 2006180424
一方、スキャナ200からの画像データをγ補正装置12により、反射率に対し線形な信号から、輝度に対し線形な信号へ変換する。つぎにフィルタ処理装置12により、属性に応じたフィルタ処理を施す。
さらに画像分割装置14では、入力された画像データを分割する。図22は画像分割前後の画像を断面からみた概略を示したものであり、図中斜線で示される部分が上述した領域0(下地領域)、黒で塗りつぶされた部分が上述した領域1あるいは2(非下地領域)である。なお、図22において高さは濃度を示すものとする。元画像において領域0の濃度値を0とした第一の画像データ(図中右上)および、上記領域0以外の濃度値を0とした第二の画像データ(図中右下)へと分割する。
このように分割されたデータに対し、後段でそれぞれの画素値の和を取ることで簡単に元画像を復元できる。また、一般的にスキャナは入力されうる信号が必ずダイナミックレンジに入るように、若干余裕を見て設計されているため、濃度値が0なる値が直接入力される確率は著しく低い。そのため下地データである第一の画像データにおいて濃度値が0である画素は、分割前に非下地領域である領域1あるいは領域2であったということができる。つまり、第一の画像データは下地としての画像情報だけではなく、属性判定結果の情報をも含んだデータということができる。
つぎに、分割された第一の画像データを第一の圧縮装置15および第二の画像データを第二の圧縮装置16により、それぞれJPEG(Joint Photographic Experts Group)圧縮し、蓄積装置17へ蓄積する。蓄積された第一の画像データはE−Mailに用いられたり、PCからの閲覧にも用いることができる。なお、蓄積装置17への蓄積時には第二の圧縮装置16の圧縮率を第一の圧縮装置15の圧縮率よりも高くする。これにより、比較的重要な情報を含んでいないと考えられる下地データの容量を小さく抑えることができるため、画質を損なわず蓄積に要する容量を節減できる。
蓄積装置17から読み出された第一の画像データを第一の伸長装置18で伸長し、その一方を画像合成装置23へと送る。一方、第二の画像データを第二の伸長装置19により伸長し、画像合成装置23に送る。画像合成装置23では第一、第二それぞれの画像データの和を以て出力とする。画像合成装置23の出力を濃度変換装置24により、ユーザの要求に応じて濃度変換し、色変換装置25に送る。さらに第一の伸長装置18からの出力からエッジ判定装置30(図3参照)によりエッジ判定し、第二の伸長装置19からの出力を補正装置20により補正する。ここで補正装置20は、第二の画像データの濃度値が0で有るか否かで2値化するものとする。画像分割装置14により、第二の画像データにおいて濃度値が0である領域は非白背景領域のみであるので、第二の画像データを2値化すると、その出力は蓄積前に判定した白背景判定結果と一致する。つぎに、これらの判定結果から文字判定装置22によって文字判定する。文字判定装置22ではエッジ領域かつ白背景領域を文字判定する。さらに文字判定装置22の判定結果に応じて色変換装置25ではRGB信号からCMYK信号への変換を、中間調処理装置26では疑似階調処理を行う。以下、これらの各処理装置の詳細構成および動作について説明する。
図3は、図2における属性判定装置11の内部構成を示すブロック図である。この属性判定装置11は、後述する動作を行なう、エッジ判定装置30、網点判定装置31、白背景判定装置32、総合判定装置33を備えている。入力された画像データはエッジ判定装置30、網点判定装置31、白背景装置32により各種判定処理がなされた後、総合判定装置33によって最終的な判定がなされる。
図5は、図3におけるエッジ判定装置31の内部構成を示すブロック図である。このエッジ判定装置31は、フィルタ装置34、2値化部35、パタンマッチ部36、膨張処理部37を備えている。まず、入力画像は、フィルタ装置34によりフィルタ処理される。このときに用いるフィルタとしては、たとえば図21に示されるフィルタ88を用いることでエッジ成分のみを強調することができる。つぎに、2値化部35により、ROM38から読み出した閾値で2値化される。本実施の形態ではたとえば閾値として40を用いるが、もちろんこれに限定されるものではない。すなわち、閾値を超えていれば真を返し、超えていなければ偽を返すものとする。つぎに、パタンマッチ部36によってパタンマッチング処理が施される。パタンマッチング装置36では、図6のパタン40a〜40bに対し、2値化後の真である画素にマッチしているならば真、マッチしていなければ偽を返す。さらに、膨張処理部37により真である画素領域を膨張して出力とする。
図7は、図3における網点判定装置31の内部構成を示すブロック図である。この網点判定装置31は、ピーク点検出部41、膨張処理部42、収縮処理部43を備えている。ここでは、まず、ピーク点検出部41により注目画素がピーク点であるか否かが判定される。ピーク点検出部41は、具体的には、図8のマスク45において以下の式の計算結果の符号が全て一致すれば真、一致しなければ偽を出力する。
2*a22-a11+a33
2*a22-a13+a31
2*a22-a12+a32
2*a22-a21+a23
これは、つまり、図8の符号46に見られる矢印の各方向について注目画素が極大、あるいは極小である画素をピーク点としている。さらに膨張処理部42および収縮処理部43によりピーク点検出部41の結果が真である画素を膨張し収縮することで出力とする。
白背景判定装置32では、注目画素のRGB各値の差の絶対値がROMに保持される予め決められた大きさ(たとえば20)よりも大きいならば真、小さいならば偽を出力する。
図9は、図3における白背景判定装置32の内部構成を示すブロック図である。この白背景判定装置32は、後述する動作を行なう、2値化部50、パタンマッチ部32、膨張処理部52、収縮処理部53、判定部54を備えている。入力は、まず2値化部50によりROMに記憶されている所定の閾値(たとえば20)で2値化され、閾値以下の値を持つならば真、閾値以上の値を持つなら偽として判定される。さらにパタンマッチ部51においては図10の55a〜55dで示されるパタンの何れかにマッチしているか否かを判定し、これらのパタンにマッチする画素を真、マッチしない画素を偽として出力する。なお、パタンマッチ後の判定結果は判定部54で用いられる。
一方、パタンマッチング後の判定結果を用いて、膨張処理部52、収縮処理装置53により真である画素を膨張、収縮し、第一の判定結果として出力する。ここで膨張処理部52および収縮処理部53について下記に詳述する。
まず、膨張処理部52では散在する画素を統合して塊にする処理を行う。具体的には予め決められた領域、たとえば12×12画素の領域において一つでも真である画素が存在するならば該領域は全て真であると判定するものである。一方で収縮処理装置53では予め決められた領域、たとえば12×12画素の領域において、一つでも偽の画素が存在するならば該領域は全て偽であると判定するものである。この処理により、2値化された画像中の孤立した真なる画素を取り除くことができる。
そもそも白背景領域を特定したいのは文字領域と印画紙縁などを切り分け、印画紙縁が文字領域として処理され印画紙に縁取りがなされるのを回避するためである。この実施の形態のように膨張処理を施したあと収縮処理を施すことで文字と印画紙が切り分けられる理由を図11を用いて説明する。図中白地で表した領域は真と判定された領域とし、一方、黒字で表した領域は偽と判定された領域であるとする。パタンマッチの結果が真である画素に対し、膨張収縮処理を行うと図に示されるように膨張処理のマスクサイズよりも広い偽の領域、つまり印画紙のような領域は処理後も偽として残るが、マスクサイズよりも狭い領域、つまり文字のような領域は処理後に真として置き換えられる。最後に判定部54では表3に基づいて領域0〜2という3値の判定を行う。
Figure 2006180424
つぎに総合判定装置33では表1に基づいて判定を行う。
図12は、図2におけるフィルタ処理装置13の内部構成を示すブロック図である。このフィルタ処理装置13は、後述する動作を行なう、弱平滑化フィルタ60、強平滑化フィルタ61、セレクタ62、弱強調フィルタ63、強強調フィルタ64、セレクタ65を備えている。
図12において、入力画像は比較的弱い平滑化を行う弱平滑化フィルタ60および比較的強い平滑化を行う強平滑化フィルタ61へ送られる。それぞれの出力はセレクタ62により選択され、さらに比較的強いエッジ強調を行う弱強調フィルタ63および比較的強いエッジ強調処理を行う強強調フィルタ64へ送られる。それぞれの出力はセレクタ65により選択される。このときセレクタ62およびセレクタ65でどのような選択が行われるかは表2に示す。なお、上記における4つの各フィルタはコンボリューションフィルタとする。
Figure 2006180424
つぎに色変換装置25について図13を用いて説明する。図13は、図2における色変換装置25の内部構成を示すブロック図である。この色変換装置25は、後述する動作を行なう、CMY量算出装置66、第一の墨量算出装置67、第二の墨量算出装置68、セレクタ69、UCR装置70を備えている。
図13において、RGB信号として入力された画像データは、CMY量算出装置66でマスキング演算によりCMY信号へと変換される。一方、第一の墨量算出装置67、第二の墨量算出装置68でRGB信号から墨量が算出される。このとき算出される墨量と入力RGBとの関係を図14に示す。図14の太線は第一の墨量算出装置67の算出する墨率を示したものであり、細線は第二の墨量算出装置68の算出する墨率を示したものである。この図14から明らかなように第一の墨量算出装置67は比較的低濃度であっても墨を入れる。一方、第二の墨量算出装置68はある程度の濃度になって初めて墨を入れる。これは低濃度の領域に墨を入れると絵柄の粒状性が悪化し、反対に墨量が低いと版画ずれることにより文字の可読性が悪化するという不具合があるためであり、言い換えれば低濃度から墨を入れる第一の墨量算出装置67は、粒状性が問題とならない文字用の墨量算出装置であり、低濃度には墨を入れない第二の墨量算出装置68は、絵柄用の墨量算出装置であるといえる。
つぎにセレクタ69では、属性判定装置11の判定結果に応じて入力された墨量を選択する。判定結果が文字であった場合、第一の墨量算出装置67の出力を、判定結果が絵柄であった場合、第二の墨量算出装置68の出力を選択する。UCR装置70では、CMY量算出装置66の結果およびセレクタ69からの出力結果に応じてUCR(under color removal:下地除去)処理を行いCMYK信号を出力する。
つぎに中間調処理について図15を用いて説明する。図15は、図2における中間調処理装置26の内部構成を示すブロック図である。この中間調処理装置26は、後述する動作を行なう、第一のディザ処理装置71、第二のディザ処理装置72、セレクタ73を備えている。
図15において、入力画像に対し、第一のディザ処理装置71、第二のディザ処理装置72においてそれぞれディザ閾値マトリクスにより中間調処理を行う。セレクタ73は属性判定結果が文字のときは第一のディザ処理装置71の結果を出力し、文字領域以外であった場合には第二のディザ処理装置72の結果を出力する。今回の実施の形態において第一のディザ処理装置71で用いられるディザ閾値マトリクスは、図16に示す74aを用い、注目画素の濃度値が該当するディザマトリクスの閾値(図中各ボックスに書かれた数字)を超えていればドットを出力、そうでなければドットを出力しないようにする。同様に第二のディザ処理装置72では、図16の74bに示すディザ閾値マトリクスを用いる。図16の74aのディザ閾値マトリクスを用いると、600dpiの処理系において300線の万線画像が得られ、文字に最適な高解像な出力画像が得られる。一方、図16の74bのディザ閾値マトリクスを用いることで200線の万線画像が得られ絵柄に最適な高階調の出力画像が得られる。
つぎに上述した第1の実施の形態が奏する効果について説明する。パタンマッチング装置および膨張収縮装置で大量に遅延メモリを必要とする白背景判定を画像蓄積の前後にそれぞれ配することは、コスト的に非効率的である。そのため白背景判定結果を蓄積するという手法もすでに知られている。しかし、上記実施の形態のように、白背景判定装置32におけるパタンマッチング結果に基づいて下地除去を行い、下地データを蓄積装置17に蓄積し、さらに蓄積後は下地データを膨張し収縮した結果に基づいて文字判定を行うという処理を実行することで、後段に必要な白背景判定装置32におけるパタンマッチング装置を省略できるほか、蓄積する容量および蓄積するファイル数を削減することができ、効率的である。
(第2の実施の形態)
つぎに第2の実施の形態について説明する。図17は、第2の実施の形態にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図である。この第2の実施の形態は、前述の第1の実施の形態とほぼ構成を同じくするものであるが、分割した下地画像に文字判定結果を付加し、蓄積、読み出し後に下地データから文字判定結果を抽出する点で第1の実施の形態と異なる。そこで第1の実施の形態と異なる属性付加装置75および属性抽出装置76について主に説明する。すなわち、属性付加装置75を画像分割装置14と第二の圧縮装置16との間に配置し、また、属性抽出装置76を第二の伸長装置19と画像合成装置23の間に配置した構成とする。
図17において、まず、属性付加装置75は、画像分割装置14からの一方の出力である下地画像データに対し、属性判定装置11の文字判定結果を参照し、下地データの文字に該当する領域を所定の数値で置き換えるものである。このとき、所定の数値とは白背景判定装置32において2値化を行う際に用いた閾値よりも高い値とする。下地データには前記閾値よりも高い濃度値を持つ領域は存在しないはずであるので、属性付加装置75から出力された画像において前記所定の数値をもつ画素は文字領域であると判定することができる。
属性抽出装置76は、第二の伸長装置19の出力画像から前記所定の数値をもつ画素を抽出して文字領域判定結果とし、また、同時に下地データを出力する。抽出された文字領域判定結果は色変換装置25や中間調処理装置26において参照される。
なお、ここでは文字領域に該当する画素に対し下地データとしてはあり得ない値を埋め込み、属性抽出装置76で文字判定結果を抽出したが、たとえば、文字領域に該当する画素に対しR=G=B=(所定の値)というような数値を埋め込むことでも同様の効果が期待できる。
したがって、以上説明した第2の実施の形態によれば、下地データに文字データを付加することで、蓄積後に膨張および収縮処理、エッジ判定処理を施す必要がなくなり、第1の実施の形態に比べさらに低コストな処理系を構築することができる。
(第3の実施の形態)
つぎに第3の実施の形態について説明する。図18は、第3の実施の形態にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図である。この第3の実施の形態は第1、第2の実施の形態とほぼ構成を同じくするものであるが画像分割装置14、第二の圧縮装置16、第二の伸長装置19で、前述の実施の形態と主に異なる。なお、前提としてこの第3の実施の形態においては処理は16ビットで行われるものとする。
図18において、まず、画像分割装置14では入力された画像を上位8ビット(以降、第一の画像データという)および下位8ビット(以降、第二の画像データという)に分割する。つぎに第二の圧縮装置16では、画像分割装置14の出力である第二の画像データに、属性判定装置11の出力である文字領域判定結果を付加する。
図19は、図18における第二の圧縮装置16の内部構成を示すブロック図である。ここでの第二の圧縮装置16は、後述する動作を行なう、DCT装置80、量子化装置81、属性付加装置82、符号化装置83を備えている。
図19において、まず、DCT装置80では、入力された第二の画像データを8×8のマスクごとにDCT(Discrete Cosine Transform;離散コサイン)変換する。つぎに量子化装置81では、DCT係数を所定のマスクで量子化する。さらに属性付加装置82においては、量子化されたDCT係数列の最下位ビットを、文字判定結果が真ならば1を偽ならば0に置き換える。その後、符号化装置83において符号化し出力とする。
図20は、図18における第二の伸長装置19の内部構成を示すブロック図である。この第二の伸長装置19は、後述する動作を行なう、復号化装置84、属性抽出装置85、逆量子化装置86、逆DCT装置87を備えている。
図20において、まず、復号化装置84により復号化を行う。つぎに属性抽出装置85ではDCT係数列の最下位ビットを参照し、最下位ビットが1であるならば文字判定結果として真を出力し、最下位ビットが0であるならば文字判定結果として偽を出力する。さらに最下位ビットを0に置き換えたデータを逆量子化装置86へ出力する。逆量子化装置86は、所定のマスクにしたがって入力されたDCT係数列を逆量子化し、さらに逆DCT装置87では逆DCT(IDCT:Inverse Discrete Cosine Transform)変換して画像データとしてから、画像合成装置23へ出力する。
したがって、以上説明した第3の実施の形態によれば、画像データをDCT変換した後、量子化し、符号化するJPEG圧縮装置において量子化後のDCT係数の最下位ビット、つまり水平方向および垂直方向に対して最も高周波な成分は人間の目にほとんど目につかない。そのため、第二の画像データは単純にJPEG復号化を行うと、属性データを含まない画像に近い画像が得られる。さらに本発明のポイントとして第一の画像データおよび第二の画像データを合成して出力する際の画質に影響の少ない第二の画像データ、つまり下位ビットデータに属性を付加するため、合成画像データの画質を劣化させることなく属性データを付加できる。
(第4の実施の形態)
つぎに第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態は、第3の実施の形態と構成をほぼ同じくするものであるが、第二の圧縮装置16および第二の伸長装置19の処理方法で第3の実施の形態と構成を異にする。
まず、第二の圧縮装置16においては、入力された画像を上位8ビット(以下、第一の画像データという)および下位8ビット(以下、第二の画像データという)に分割する。つぎに第二の圧縮装置16では、画像分割装置14の出力である第二の画像データに、属性判定装置11の出力である文字領域判定結果を付加する。図19は、第二の圧縮装置16の詳細を示した図である。
まず、DCT装置80では入力された第二の画像データを8×8のマスクごとにDCT変換する。つぎに量子化装置81ではDCT係数を所定のマスクで量子化する。さらに属性付加装置82においては8×8のマスク内に文字領域が存在するならばDCT係数をすべて0とする。その後、符号化装置83において符号化し出力する。
つぎに、第二の伸長装置19では、図20にしたがって処理を行う。まず、復号化装置84により復号化を行う。つぎに属性抽出装置85では、8×8のマスクにおけるDCT係数がすべて0であるならば該当領域の文字判定結果を真とし、それ以外ならば文字判定結果を偽として出力する。逆量子化装置86は、所定のマスクにしたがって入力されたDCT係数列を逆量子化し、さらに逆DCT装置87では、逆DCT変換して画像データとしてから、画像合成装置23へ出力する。
このように第3、第4の実施の形態において16ビットで処理を行うのは絵柄の階調性を向上させるためである。逆に言えば、文字領域では階調性は問題とならず、8ビットの情報があれば十分である。そのため本実施の形態で述べたように文字部の下位ビットデータをすべて0としても、画像の品質に殆ど影響を及ぼさない。一方、文字領域のDCT係数をすべて0とすることで、下位ビット画像データの圧縮率を高くすることができるため、蓄積容量を節減できる。
ところで、これまで説明してきた画像処理方法(動作)を、プログラム化し、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、コンピュータ上で実行することもできる。また、画像処理方法の一部をネットワーク上に有し、通信回線を通して実現することもできる。
すなわち、この実施の形態で説明した画像処理方法は、図23に示すように、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータ(CPU130)で実行することにより実現される。このプログラムは、キーボード135の操作などにより、メモリ131、ハードディスク134、フレキシブルディスク137、CD−ROM(Compact−Disc Read Only Memory)136、MO(Magneto Optical)、DVD(Digital Versatile Disc)などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータ(CPU130)によって記録媒体から読み出し、必要に応じて表示装置33に表示することによって実行される。また、必要に応じてこの画像処理方法のデータを通信装置132から外部装置に送受信することも可能である。
また、このプログラムは、図24に示すように、上記記録媒体を介して、インターネットなどのネットワーク(通信装置140)によってパーソナルコンピュータなどの装置141〜143に配布することができる。
すなわち、このプログラムは、たとえばコンピュータに内蔵されている記録媒体としてのハードディスクに、あらかじメインストールした状態で提供することができる。プログラムは記録媒体に一時的あるいは永続的に格納し、コンピュータにユニットとして組み込んだり、あるいは着脱式の記録媒体として利用することで、パッケージソフトウェアとして提供することができる。
記録媒体としては、たとえば、フレキシブルディスク、CD−ROM、MOディスク、DVD、磁気ディスク、半導体メモリなどが利用できる。
プログラムは、ダウンロードサイトから、LAN(Local Area Network)やインターネットといったネットワークを介して、有線または無線でコンピュータに転送し、そのコンピュータにおいて、内蔵するハードディスクなどの記憶装置にダウンロードさせるようにすることができる。
以上のように、本発明にかかる画像処理装置および画像処理方法、並びに画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、スキャナなどの画像データ入力装置から入力された画像データを処理し、画像を複写あるいはファイルを転送するマルチファンクション複写機、ファクシミリ装置、スキャナ、プリンタなどの画像処理に有用であり、特に、画像の属性を判定した結果を記録装置に記憶する装置・方法およびシステムに適している。
本発明の実施の形態にかかるカラー画像形成装置の構成を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態にかかる画像処理装置の全体構成を示すブロック図である。 図2における属性判定装置11の内部構成を示すブロック図である。 領域判定処理を示すフローチャートである。 図3におけるエッジ判定装置31の内部構成を示すブロック図である。 パタンマッチ処理に用いるパタン例を示す説明図である。 図3における網点判定装置31の内部構成を示すブロック図である。 ピーク検出処理に用いるマスクおよびピーク点検出例を示す説明図である。 図3における白背景判定装置32の内部構成を示すブロック図である。 白背景判定処理に用いるパタン例を示す説明図である。 膨張処理を施した後に収縮処理を施すことによる文字と印画紙に切り分けられる理由を示す説明図である。 図2におけるフィルタ処理装置13の内部構成を示すブロック図である。 図2における色変換装置25の内部構成を示すブロック図である。 算出される墨量と入力RGBとの関係を示すグラフである。 図2における中間調処理装置26の内部構成を示すブロック図である。 この実施の形態に用いられるディザ閾値マトリクス例を示す説明図である。 第2の実施の形態にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図である。 図18における第二の圧縮装置16の内部構成を示すブロック図である。 図18における第二の伸長装置19の内部構成を示すブロック図である。 エッジ判定処理に用いるフィルタ例を示す説明図である。 画像分割の前後における画像を断面で示す説明図である。 本発明の実施の形態にかかる画像処理方法をコンピュータに実行させる例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態にかかる画像処理方法をネットワーク上からダウンロードして実行させる例を示すブロック図である。
符号の説明
11 属性判定装置
12 γ補正装置
13 フィルタ処理装置
14 画像分割装置
15 第一の圧縮装置
16 第二の圧縮装置
17 蓄積装置
18 第一の伸長装置
19 第二の伸長装置
20 補正装置
21 エッジ判定装置
22 文字判定装置
23 画像合成装置
30 エッジ判定装置
31 網点判定装置
32 白背景判定装置
33 総合判定装置
34 フィルタ
35,50 2値化装置
36,51 パタンマッチ部
41 ピーク点検出部
75 属性付加装置
76 属性抽出装置
800a,800b,800c 画像処理装置

Claims (27)

  1. 入力された画像データの属性を判定する属性判定手段と、
    前記属性判定手段で判定された画像データを、画質に影響を及ぼす第一の画像データと、前記第一の画像データに比べて画質に小さい影響を及ぼす第二の画像データと、に分割する画像分割手段と、
    前記第一の画像データと前記第二の画像データとを記憶する記憶手段と、
    前記第一の画像データと前記第二の画像データとを合成した画像、または前記第一の画像データのみを出力する画像データ出力手段と、
    前記第二の画像データを参照し、前記第一の画像データに所定の処理を行なう画像データ処理手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 入力された画像データの属性を判定する属性判定手段と、
    前記属性判定手段で判定された画像データを、画質に影響を及ぼす第一の画像データと、前記第一の画像データに比べて画質に小さい影響を及ぼす第二の画像データと、に分割する画像分割手段と、
    前記第二の画像データに属性データを付加する属性付加手段と、
    前記第一の画像データと前記第二の画像データとを記憶する記憶手段と、
    前記第一の画像データと前記第二の画像データとを合成した画像、または前記第一の画像データのみを出力する画像データ出力手段と、
    前記属性付加手段により付加された属性を抽出する属性付加手段と、
    前記第二の画像データを参照し、前記第一の画像データに所定の処理を行なう画像データ処理手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  3. さらに、前記第二の画像データを補正する画像データ補正手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像分割手段は、前記画像データを、第一の画像データとして非下地領域にのみ値をもつ画像データと、第二の画像データとして下地領域にのみ値をもつ画像データと、に分割することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  5. 前記画像分割手段は、前記画像データを、第一の画像データとして上位ビットの画像データと、第二の画像データとして下位ビットの画像データと、に分割することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  6. 前記属性判定手段は、低濃度領域がある程度の面積をもって存在している領域である白背景領域を検出する白背景領域検出手段を有することを特徴とする請求項2、4または5に記載の画像処理装置。
  7. 前記属性判定手段は、文字処理されるべき領域を検出する文字領域検出手段を有することを特徴とする請求項2、4または5に記載の画像処理装置。
  8. さらに、
    前記分割された画像データそれぞれを圧縮処理する圧縮手段と、
    前記圧縮処理された画像データを伸長処理する伸長手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  9. 前記属性付加手段は、前記第二の画像データに存在し得ない値を下地データに付加することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  10. 前記属性付加手段は、文字領域では前記第二の画像データの画素値を特殊な値とすることを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  11. さらに、
    前記第二の画像データをDCT変換する離散コサイン変換手段と、
    前記DCT変換におけるDCT係数を量子化する量子化手段と、
    前記量子化されたDCT係数を前記属性判定手段の判定結果にしたがって属性を付加する属性付加手段と、
    前記属性付加手段で属性が付加された画像データを符号化する符号化手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  12. 前記特殊な値は、画像の濃度値が0であることを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  13. 前記特殊な値は、画像の濃度値が無彩を示す値であることを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  14. 入力された画像データの属性を判定する属性判定工程と、
    前記属性判定工程で判定した画像データを、画質に影響を及ぼす第一の画像データと、前記第一の画像データに比べて画質に小さい影響を及ぼす第二の画像データと、に分割する画像分割工程と、
    前記第一の画像データと前記第二の画像データとを記憶手段に記憶する記憶工程と、
    前記第一の画像データと前記第二の画像データとを合成した画像、または前記第一の画像データのみを出力する画像データ出力工程と、
    前記第二の画像データを参照し、前記第一の画像データに所定の処理を行なう画像データ処理工程と、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  15. 入力された画像データの属性を判定する属性判定工程と、
    前記属性判定工程で判定した画像データを、画質に影響を及ぼす第一の画像データと、前記第一の画像データに比べて画質に小さい影響を及ぼす第二の画像データと、に分割する画像分割工程と、
    前記第二の画像データに属性データを付加する属性付加工程と、
    前記第一の画像データと前記第二の画像データとを記憶手段に記憶する記憶工程と、
    前記第一の画像データと前記第二の画像データとを合成した画像、または前記第一の画像データのみを出力する画像データ出力工程と、
    前記属性付加工程により付加された属性を抽出する属性付加工程と、
    前記第二の画像データを参照し、前記第一の画像データに所定の処理を行なう画像データ処理工程と、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  16. さらに、前記第二の画像データを補正する画像データ補正工程を含むことを特徴とする請求項14または15に記載の画像処理方法。
  17. 前記画像分割工程は、前記画像データを、第一の画像データとして非下地領域にのみ値をもつ画像データと、第二の画像データとして下地領域にのみ値をもつ画像データと、に分割することを特徴とする請求項14または15に記載の画像処理方法。
  18. 前記画像分割工程は、前記画像データを、第一の画像データとして上位ビットの画像データと、第二の画像データとして下位ビットの画像データと、に分割することを特徴とする請求項14または15に記載の画像処理方法。
  19. 前記属性判定工程は、低濃度領域がある程度の面積をもって存在している領域である白背景領域を検出する白背景領域検出工程を含むことを特徴とする請求項15、17または18に記載の画像処理方法。
  20. 前記属性判定工程は、文字処理されるべき領域を検出する文字領域検出工程を含むことを特徴とする請求項15、17または18に記載の画像処理方法。
  21. さらに、
    前記分割された画像データそれぞれを圧縮処理する圧縮工程と、
    前記圧縮処理された画像データを伸長処理する伸長工程と、
    を含むことを特徴とする請求項14または15に記載の画像処理方法。
  22. 前記属性付加工程は、前記第二の画像データに存在し得ない値を下地データに付加することを特徴とする請求項20に記載の画像処理方法。
  23. 前記属性付加工程は、文字領域では前記第二の画像データの画素値を特殊な値とすることを特徴とする請求項20に記載の画像処理方法。
  24. さらに、
    前記第二の画像データをDCT変換する離散コサイン変換工程と、
    前記DCT変換におけるDCT係数を量子化する量子化工程と、
    前記量子化されたDCT係数を前記属性判定工程の判定結果にしたがって属性を付加する属性付加工程と、
    前記属性付加工程で属性が付加された画像データを符号化する符号化工程と、
    を含むことを特徴とする請求項20に記載の画像処理方法。
  25. 前記特殊な値は、画像の濃度値が0であることを特徴とする請求項23に記載の画像処理方法。
  26. 前記特殊な値は、画像の濃度値が無彩を示す値であることを特徴とする請求項23に記載の画像処理方法。
  27. 前記請求項14〜26のいずれか一つに記載の画像処理方法を、コンピュータに実行させるプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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