JP2006180240A - 光通信装置及び光通信方法 - Google Patents

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淳 宇賀神
Toshiki Matsui
利樹 松井
Hirokazu Tsubota
浩和 坪田
Satoru Kurashima
哲 倉島
Masaki Fujise
雅規 藤瀬
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Abstract

【課題】 伝送品質を安定させることができると共に、短時間で最適な送信タイミングを設定することができる光通信装置及び光通信方法を提供する。
【解決手段】 マスタからスレーブへはクロック信号と共にデータを送信し、スレーブの光通信制御部22は、マスタから送信されたクロック信号をディレイラインにより調整した調整クロック信号に同期してデータをマスタへ送信する。マスタの光通信制御部22は、ディレイラインの設定値毎にスレーブからテストデータを所定回数送信させ、エラーの有無を判定する。そして、エラーが無い設定値の範囲の中心値を求め、求めた中心値を最適設定値としてスレーブのディレイラインに設定させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光通信装置及び光通信方法に係り、より詳しくは、光ファイバ及び分配型光信号伝送体を介して他の光通信装置と接続され、受信側の光通信装置で適切にデータを受信できるように、データを送信する送信タイミングを調整する機能を有する光通信装置及び光通信方法に関する。
従来、入射された信号光を拡散させて伝播させる層状の導波路に、信号光の入出射を担う信号光入出射部が複数形成されて構成され、入射された光信号を複数の分配先へ分配可能な分配型光信号伝送体(以下、光シートバスという)、及び、当該分配型光信号伝送体を含んで構成された光伝送システムが提案されている。
このような光シートバスを用いる光伝送システムとして、例えば、1つの装置(以下、マスタという)と、一つ以上の同一装置(以下、スレーブという)とを光シートバスを用いて接続するものがある。
このような光伝送システムとして、送信側から受信側に対してクロック信号を送信せずに、受信側においてデータを適切に受信できるように、データを送信するタイミングを調整する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
この技術では、例えば送信データの送信タイミング(位相)を少しずつずらしながら所定量のテストデータを送信し、受信エラーの有無を確認することにより伝送可能な送信タイミングの範囲を求め、その中心を最適なタイミングとして設定している。
ところで、伝送品質を表す単位としてビットエラーレート(BER)がよく用いられるが、光通信では、一般的に10-11〜10-12未満のBERが求められる。すなわち、1011〜1012ビットのデータを送信して1ビットも誤りが発生しない送信タイミングを設定することが要求される。
これを実現するには、1011〜1012ビットのテストデータを送信タイミングを少しずつずらしながら送信し、エラーの有無を各々確認して伝送可能な範囲を求め、その範囲内の送信タイミングを設定すればよい。
特開2003−244175号公報
しかしながら、全ての位相で1011〜1012ビットのテストデータを送信するには長時間を要し現実的でない、という問題があった。
一方、この問題を解決するために、1011〜1012ビットより少ないビット数のテストデータを送信してエラーの有無を確認して伝送可能な範囲を求め、その範囲内の送信タイミングを設定しても、求めた範囲が適切ではない可能性があるため、その範囲内の送信タイミングを設定しても所望のBERを達成できず、伝送品質が劣化する可能性がある、という問題があった。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであり、伝送品質を安定させることができると共に、短時間で最適な送信タイミングを設定することができる光通信装置及び光通信方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、クロック送信用発光素子及びデータ送信用発光素子から射出されたクロック信号及びデータ信号を送信用第1光ファイバ、送信用光シートバス、及び送信用第2光ファイバを介して、前記クロック信号の位相を設定値に応じて変化させた第2クロック信号を生成するクロック生成手段を備えた他の光通信装置へ送信すると共に、前記他の光通信装置により前記第2クロック信号に同期して送信されたデータ信号を、受信用第1光ファイバ、受信用光シートバス、及び受信用第2光ファイバを介して受光素子により受信する光通信装置において、前記設定値を前記他の光通信装置へ指示するための設定コマンドを、予め定めた所定範囲の設定値について前記他の光通信装置へ各々送信する送信手段と、前記他の光通信装置から各設定値毎に送信された、実現すべき所定のエラー発生率に対応したデータ数よりも少ない第1データ数のテストデータを受信する受信手段と、前記他の光通信装置から送信されたテストデータのエラーの有無を各設定値毎に判定して前記エラーが無い設定値の範囲を抽出し、抽出した範囲内の所定値を最適設定値として設定する設定手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、光通信装置は、クロック送信用発光素子及びデータ送信用発光素子及び受光素子を備えている。そして、光通信装置は、送信用第1光ファイバ、送信用光シートバス、及び送信用第2光ファイバを介して他の光通信装置と接続される。これにより、クロック送信用発光素子から射出されたクロック信号に対応する光信号と、データ送信用発光素子から射出されたデータ信号に対応する光信号とが、送信用第1光ファイバ、送信用光シートバス、及び送信用第2光ファイバを伝搬して他の光通信装置へ送信され、他の光通信装置の受光素子で受光される。
また、光通信装置は、受信用第1光ファイバ、受信用光シートバス、及び受信用第2光ファイバを介して他の光通信装置と接続される。これにより、他の光通信装置の発光素子から射出された光信号が、受信用第2光ファイバ、受信用光シートバス、及び受信用第1光ファイバを伝搬して受光素子で受光される。
なお、他の光通信装置は、クロック送信用発光素子から射出されたクロック信号を受信し、このクロック信号の位相を設定値に応じて変化させた第2クロック信号、すなわちクロック信号のタイミングを調整したクロック信号を生成するクロック生成手段を備えており、この第2クロック信号に同期してデータを送信する。
このような光通信装置において、送信手段は、クロック生成手段に対して設定すべき設定値を他の光通信装置へ指示するための設定コマンドを、予め定めた所定範囲の設定値について他の光通信装置へ各々送信する。これにより、他の光通信装置では、送信手段から送信された設定値をクロック生成手段に設定する。
受信手段は、他の光通信装置から各設定値毎に送信された、実現すべき所定のエラー発生率に対応したデータ数よりも少ない第1データ数のテストデータを受信する。ここで、実現すべき所定のエラー発生率に対応したデータ数とは、所定のエラー発生率が得られたか否かを厳密に判定するのに必要なデータ数であり、1/エラー発生率で表すことができる。例えばエラー発生率をビット誤り率で表し、そのビット誤り率を10-11とした場合には、第1データ数は、1011ビットとなる。
設定手段は、他の光通信装置から送信されたテストデータのエラーの有無を各設定値毎に判定してエラーが無い設定値の範囲を抽出し、抽出した範囲内の所定値を最適設定値として設定する。
このように、実現すべき所定のエラー発生率に対応したデータ数よりも少ないデータ数のテストデータを他の光通信装置から受信し、そのエラーの有無の判定結果から定めた設定値をクロック生成手段に設定するので、クロック信号のタイミング調整の時間を短縮することができる。
なお、請求項3にも記載したように、前記所定値は、抽出した範囲の中心値とすることが好ましい。これにより、安定した伝送品質を得ることができる。
また、請求項2に記載したように、前記送信手段は、前記設定コマンドを、前記エラーが無い設定値の範囲の設定値について前記他の光通信装置へ各々送信すると共に、前記受信手段は、前記所定のエラー発生率に対応したデータ数よりも少なく且つ前記第1データ数よりも多い第2データ数のテストデータを受信し、前記設定手段は、前記最適設定値を再設定するようにすることが好ましい。
このように、テストデータの数を多くして、エラーが無い設定値の範囲の設定値について再度上記と同様の処理を行って最適設定値を再設定、すなわち補正することにより、装置の部品や伝送媒体の経時劣化、環境変化等によって損失が大きくなった場合でも、より安定した伝送品質を得ることができる。
請求項4記載の発明は、クロック送信用発光素子及びデータ送信用発光素子から射出されたクロック信号及びデータ信号を送信用第1光ファイバ、送信用光シートバス、及び送信用第2光ファイバを介して、前記クロック信号の位相を設定値に応じて変化させた第2クロック信号を生成するクロック生成手段を備えた他の光通信装置へ送信すると共に、前記他の光通信装置により前記第2クロック信号に同期して送信されたデータ信号を、受信用第1光ファイバ、受信用光シートバス、及び受信用第2光ファイバを介して受光素子により受信する光通信方法において、前記設定値を前記他の光通信装置へ指示するための設定コマンドを、予め定めた所定範囲の設定値について前記他の光通信装置へ各々送信し、前記他の光通信装置から各設定値毎に送信された、実現すべき所定のエラー発生率に対応したデータ数よりも少ない第1データ数のテストデータを受信し、前記他の光通信装置から送信されたテストデータのエラーの有無を各設定値毎に判定して前記エラーが無い設定値の範囲を抽出し、抽出した範囲内の所定値を最適設定値として設定する、ことを特徴とする。
このように、実現すべき所定のエラー発生率に対応したデータ数よりも少ないデータ数のテストデータを他の光通信装置から受信し、そのエラーの有無の判定結果から定めた設定値をクロック生成手段に設定するので、クロック信号のタイミング調整の時間を短縮することができる。
以上説明したように、本発明によれば、伝送品質を安定させることができると共に、短時間で最適な送信タイミングを設定することができる、という効果を有する。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1には本実施形態に係る電子機器10が示されている。電子機器10は複数の電子回路12A,12B,12C,12Dを含んで構成されている。電子回路12A〜12Dのうち、電子回路12Aは他の電子回路12B〜12Dの動作制御等を行うマスタとして機能し、電子回路12B〜12Dは電子回路12Aの制御下で動作するスレーブとして機能する。
なお、電子機器10としては任意の機器を適用可能であるが、一例としてLAN等のネットワークを介して画像データを受信し、受信した画像データに基づきスクリーン処理等の画像処理を行うことで各色成分(例えばC(シアン),M(マゼンダ),Y(イエロー),K(黒),S(特別色)等)の露光用画像データを生成し、生成した露光用画像データに基づいて各色成分毎に設けられたROS(Raster Output Scanner)による画像露光を制御することで各色成分の静電潜像を形成し、形成した各色成分の静電潜像を各色成分の現像剤で現像して重ね合わせることでフルカラーのトナー像を形成し、形成したフルカラーのトナー像を記録用紙に転写して定着させる構成のフルカラープリンタを適用することができる。
この場合、スレーブとして機能する電子回路12B〜12Dとしては、各色成分の露光用画像データの生成及びROSによる画像露光を制御する画像処理回路を、マスタとして機能する電子回路12Aとしては、各画像処理回路の動作を制御する制御回路(例えばCPU及びメモリ等の周辺デバイスを含んで構成された制御回路)を適用することができる。
本実施形態では、電子回路12Aと電子回路12B〜12Dの間の通信が光通信によって行われ、電子回路12Aと電子回路12B〜12Dの間には、これらの電子回路間の光通信を実現する光通信システム14が設けられている。
光通信システム14は、個々の電子回路12A〜12Dに接続された光通信インタフェース(I/F)部16A〜16Dを含んで構成されている。光通信I/F部16A〜16Dは接続されている電子回路12A〜12Dと同一の基板に各々搭載されている。光通信I/F部16A〜16Dは互いに略同一の構成とされており、複数個(例えば5個)のLD(レーザダイオード:発光素子)が一列に配列されて成るLDアレイ18と、複数個(例えば5個)のPD(フォトダイオード:受光素子)が一列に配列されて成るPDアレイ20と、電子回路12、LDアレイ18及びPDアレイ20と各々接続された光通信制御部22、及びメモリ23が設けられている。
なお、本実施形態では、LDアレイ18は5個のLDを備え、PDアレイ20は5個のPDを備えた場合、すなわち5チャンネルのLDアレイ18及びPDアレイ20を備えた場合について説明する。
個々の光通信I/F部16のLDアレイ18及びPDアレイ20は、各々光コネクタ24を着脱自在に構成されており、光通信I/F部16AのLDアレイ18(複数の第1発光素子)に接続された光コネクタ24には第1光ファイバ26(送信用第1光ファイバ)の一端が、PDアレイ20(複数の第1受光素子)に装着された光コネクタ24には第1光ファイバ28(受信用第1光ファイバ)の一端が取付けられており、光通信I/F部16BのLDアレイ18に接続された光コネクタ24には第2光ファイバ36(受信用第2光ファイバ)の一端が、PDアレイ20に装着された光コネクタ24には第2光ファイバ30(送信用第2光ファイバ)の一端が取付けられている。同様に、光通信I/F部16CのLDアレイ18に接続された光コネクタ24には第2光ファイバ38(受信用第2光ファイバ)の一端が、PDアレイ20に接続された光コネクタ24には第2光ファイバ32(送信用第2光ファイバ)の一端が取付けられており、光通信I/F部16DのLDアレイ18に接続された光コネクタ24には第2光ファイバ40(受信用第2光ファイバ)の一端が、PDアレイ20に接続された光コネクタ24には第2光ファイバ34(送信用第2光ファイバ)の一端が取付けられている。
第1光ファイバ26,28、第2光ファイバ30,32,34,36,38,40は、POF(Plastic Optical Fiber)と称する合成樹脂製の光ファイバ(コア材がアクリル、コア材を覆うクラッド材がフッ素樹脂で形成された光ファイバ)が、LDアレイ18におけるLDの数及びPDアレイ20におけるPDの数と同数(例えば5本)だけ束ねられて各々構成されている。図2にも示すように、第1光ファイバ26、第2光ファイバ30,32,34の他端には光コネクタ24が各々取付けられ、これらの光コネクタ24は光シートバス42A(送信用光シートバス)に各々接続されている。また、詳細な図示は省略するが、第1光ファイバ28、第2光ファイバ36,38,40の他端にも光コネクタ24が各々取付けられ、これらの光コネクタ24は光シートバス42B(受信用光シートバス)に各々接続されている。
光シートバス42A,42Bは、合成樹脂製のベース部材に、図3に示す導波路部材44が光ファイバの本数と同数(例えば5個)だけ埋設されて構成されている。導波路部材44は、光透過率が高く後述するクラッド層よりも屈折率の高い材料(例えばポリメチルメタクリレート等)から成り、全体としては細長い矩形状で、幅寸法が階段状に変化している階段状部46A,46Bが中間部の2箇所に各々形成された形状とされている。導波路部材44の両端部及び階段状部46A,46Bの計4箇所には、導波路部材44の長手方向及び上下方向(図3の上下方向)に対して45°の角度で傾斜された傾斜面44A〜44Dが各々形成されている。この傾斜面44A〜44Dは信号光入出射部として機能する。導波路部材44は、導波路部材44の上面のうち個々の傾斜面44A〜44Dに対応する部分がベース部材の上面から各々露出するように埋設されており、光コネクタ24は導波路部材44のうち上記の露出部分と対向するようにベース部材に接続される。また、導波路部材44は、ベース部材の上面から露出している部分以外の外面が、導波路部材44を構成する材料よりも屈折率の低い材料(例えばフッ素ポリマ等)から成るクラッド層で被覆されている。
光シートバス42Aにおいて、第1光ファイバ26が取付けられた光コネクタ24は、導波路部材44のうち幅寸法が最大の部分に形成された傾斜面44Aに対応する露出部分と対向するようにベース部材に接続され、第2光ファイバ30,32,34が取付けられた光コネクタ24は、傾斜面44B〜44Dに対応する露出部分と対向するようにベース部材に接続される。第1光ファイバ26は光コネクタ24を介して光通信I/F部16AのLDアレイ18と接続されているので、光通信I/F部16AのLDアレイ18が発光すると、LDアレイ18の個々のLDから射出された信号光(レーザ光)は第1光ファイバ26を伝送して導波路部材44に入射し、傾斜面44Aで反射されることで導波路部材44内に閉じこめられた状態で導波路部材44内を拡散・伝播する。そして、図3(A)にも示すように、傾斜面44B〜44Dで各々反射されることで導波路部材44から射出し、光コネクタ24を介して第2光ファイバ30,32,34を伝送し光通信I/F部16B〜16DのPDアレイ20で各々受光される。
また、光シートバス42Bにおいて、第1光ファイバ28が取付けられた光コネクタ24は傾斜面44Aに対応する露出部分と対向するようにベース部材に接続され、第2光ファイバ36,38,40が取付けられた光コネクタ24は、傾斜面44B〜44Dに対応する露出部分と対向するようにベース部材に接続される。第2光ファイバ36,38,40は光コネクタ24を介して光通信I/F部16B〜16DのLDアレイ18と接続されているので、光通信I/F部16B〜16Dの何れかのLDアレイ18が発光すると、該LDアレイ18の個々のLDから射出された信号光(レーザ光)は第2光ファイバ36,38,40の何れかを伝送して導波路部材44に入射し、傾斜面44B〜44Dの何れかで反射されることで導波路部材44内に閉じこめられた状態で導波路部材44内を拡散・伝播する。そして、図3(B)にも示すように、傾斜面44Aで反射されることで導波路部材44から射出し、光コネクタ24を介して第1光ファイバ28を伝送し、光通信I/F部16AのPDアレイ20で受光される。
このように、光通信I/F部16AのLDアレイ18は、第1光ファイバ26、光シートバス42A及び第2光ファイバ30,32,34を介して、光通信I/F部16B〜16DのPDアレイ20と光学的に各々結合されており、光通信I/F部16B〜16DのLDアレイ18は、第2光ファイバ36,38,40、光シートバス42B及び第1光ファイバ28を介して、光通信I/F部16AのPDアレイ20と光学的に各々結合されている。
次に、光通信I/F部16A〜16Dに各々設けられた光通信制御部22の構成を図4及び図5を参照して説明する。なお、以下では、光通信I/F部16A〜16Dの光通信制御部22をそれぞれ光通信制御部22A〜22Dと称する。
まず、図4を参照して、光通信制御部22Aの構成について説明する。光通信制御部22Aは、電子回路12Aに接続され電子回路12Aとの通信を司る制御部50を備えている。
制御部50は、他の電子回路12B〜12Dへ送信すべき送信データ(パラレルデータ)を電子回路12Aから受信すると共に、他の電子回路12B〜12Dから受信した受信データを電子回路12Aへ送信する。
制御部50には、電子回路12Aの他、メモリ23、S/P(シリアル/パラレル)変換部52、54が接続されており、電子回路12Aから出力された他の電子回路12B〜12Dへ送信すべき送信データ(パラレルデータ)は、S/P変換部52へ出力される。
S/P変換部52は、パラレルデータである送信データをシリアルデータに変換してLD駆動部56へ出力する。
また、S/P変換部52には、PLL(Phase Locked Loop)回路58からクロック信号が供給され、このクロック信号に同期して送信データをLD駆動部56へ出力する。
PLL回路58は、クロック回路60から供給された所定周波数(例えば50MHz)の基本クロック信号を逓倍(例えば10倍)した周波数(例えば500MHz)のクロック信号(逓倍クロック信号)を生成してS/P変換部52へ供給すると共に、基本クロック信号と同一周波数で且つ逓倍クロックと位相が合ったフレームクロック信号をLD駆動部56に出力する。
LD駆動部56は、S/P変換部52から出力されたデータ信号に基づいて、LDアレイ18の個々のLDの点灯及び消灯を制御する。また、LDアレイ18のうち特定のLDはフレームクロック信号の送信用とされ、その他のLDはデータ送信用とされている。従って、LD駆動部56は、PLL回路58から出力されたフレームクロック信号に従って特定のLDの点灯及び消灯を制御する。これにより、送信データが光信号として第1光ファイバ26に出力されると共に、フレームクロック信号も光信号として第1光ファイバ26に出力される。
一方、PDアレイ20には増幅回路62が接続されており、PDアレイ20の個々のPDが光信号を受信(受光)することで個々のPDからの出力信号は、増幅回路62によって増幅され、デジタルの受信データに復調されて出力される。
増幅回路62には、S/P変換部64が接続されており、増幅回路62から出力されたシリアルの受信データは、S/P変換部64によってパラレルの受信データへ変換される。そして、パラレルの受信データは、制御部50を介して電子回路12Aへ出力される。なお、増幅回路62及びS/P変換部54は、PLL回路64から供給された逓倍クロック信号に同期して動作する。PLL回路64は、PLL回路58と基本的に同一の構成であるため、説明は省略する。
次に、図5を参照して、光通信I/F部16Bに設けられた光通信制御部22Bの構成を説明する。なお、光通信制御部22C、22Dについては、光通信制御部22Bと同一の構成であるため、説明は省略する。
光通信制御部22Bは、電子回路12Bに接続され電子回路12Bとの通信を司る制御部66を備えている。
制御部66は、他の電子回路12A等へ送信すべき送信データ(パラレルデータ)を電子回路12Bから受信すると共に、他の電子回路12A等から受信した受信データを電子回路12Bへ送信する。
制御部66には、電子回路12Bの他、メモリ23、S/P(シリアル/パラレル)変換部68、70が接続されており、電子回路12Bから出力された他の電子回路12A等へ送信すべき送信データ(パラレルデータ)は、S/P変換部68へ出力される。
S/P変換部68は、パラレルデータである送信データをシリアルデータに変換してLD駆動部72へ出力する。S/P変換部68には、PLL回路74から逓倍クロック信号が供給され、この逓倍クロック信号に同期して送信データをLD駆動部72へ出力する。
PLL回路74は、前述したPLL回路58等と基本的に同一構成であり、入力された所定周波数(例えば50MHz)のクロック信号を逓倍(例えば10倍)した周波数(例えば500MHz)の逓倍クロック信号を生成してS/P変換部68へ供給する。なお、PLL回路74には、後述するディレイライン76から出力された調整クロック信号(第2クロック信号)が入力される。
LD駆動部72は、S/P変換部68から出力されたデータ信号に基づいて、LDアレイ18の個々のLDの点灯及び消灯を制御する。これにより、送信データが光信号として第2光ファイバ36に出力される。
一方、PDアレイ20には増幅回路78が接続されており、PDアレイ20の個々のPDが光信号を受信(受光)することで個々のPDからの出力信号は、増幅回路76によって増幅され、デジタルの受信データとして復調されて出力される。また、PDアレイ20のうち特定のPDはフレームクロック信号の受信用とされ、その他のPDはデータ受信用とされている。特定のPDで受信したフレームクロック信号は、増幅回路78を介してPLL回路80へ出力される。
PLL回路80は、PLL回路74等と基本的に同一構成であり、入力されたフレームクロック信号を逓倍(例えば10倍)した逓倍クロック信号を生成してS/P変換部70に供給する。S/P変換部70は、PLL回路80から供給された逓倍クロック信号に同期して動作する。また、PLL回路80は、逓倍クロック信号と位相が合った基本クロック信号をディレイライン76に供給する。
増幅回路78には、S/P変換部70が接続されており、増幅回路78から出力されたシリアルの受信データは、S/P変換部70によってパラレルの受信データへ変換される。そして、パラレルの受信データは、制御部66を介して電子回路12Bへ出力される。
上記のように、本実施形態では、マスタ側からスレーブ側に対しては基本クロック信号がデータと共に送信される構成のため、スレーブ側においては、受信したクロック信号に基づいてデータを受信すればよいが、スレーブ側からマスタ側に対してはクロック信号を送信しない構成となっている。このため、スレーブ側から送信する送信データの送信タイミングを調整することにより、マスタ側で適切なタイミングでデータを受信できるようにする必要があり、これを実現するためにディレイライン76が設けられている。
ディレイライン76は、入力された基本クロック信号を、制御部66から指定された設定値に応じた時間だけ位相を調整した調整クロック信号を生成してPLL回路74に出力する。従って、この設定値を変化させることにより、LDアレイ18から出力される送信データの送信タイミング、すなわちマスタ側の光通信制御部22Aにおける受信タイミングを調整することができる。例えば図6(A)に示すように、マスタ側の光通信制御部22Aから送信される基本クロック信号の波形Aに対して、スレーブ側である光通信制御部22Bから送信される送信データの波形Bを点線で示す波形のようにプラス側に変化させたり(送信タイミングを遅らせる)、同図(B)に示すように、波形Bを点線で示す波形のようにマイナス側に変化させたり(送信タイミングを早める)することができる。
従って、制御部66によってディレイライン76の設定値を最適な値に設定することにより、マスタである光通信制御部22Aにおいて最適な受信タイミングでデータを受信させ、BERを目標とする値にすることができる。この設定値の定め方については後述する。
次に、マスタ側である光通信制御部22A、スレーブ側である光通信制御部22B〜22Dの動作について図7及び図8に示すフローチャートを参照して説明する。
なお、以下では、光通信I/F部16Aを単に「マスタ」と称し、光通信部I/F部16B〜16Dを単に「スレーブ1」、「スレーブ2」、「スレーブ3」と称する。
まず、マスタの光通信制御部22A(の制御部50)で実行される処理について図7に示すフローチャートを参照して説明する。この処理は、電子回路12Aから調整開始コマンドを受信すると実行される。
マスタでは、図7に示すステップ100において、準備中であり通常のデータ通信を実行できない状態であることを示すNotReady信号を電子回路12Aに送信する。
ステップ101では、マスタに接続されたスレーブの数を表すノード数Sを設定(ここでは‘3’を設定)すると共に、スレーブの番号を表す変数nを初期化(ここでは‘1’を設定)し、かつ、スレーブnから送信してもらうテストデータ数X1を設定する。
テストデータは、例えば10ビットで構成され、これをスレーブからディレイライン76の設定値一つにつきX1回送信してもらう。このテストデータ数X1は、例えば目標とするBER(例えば10-11)よりも低いBER(例えば10-5)を達成可能とするのに必要なおおよそのデータ数(例えば103個)に設定される。すなわち、ここではタイミング調整に要する時間を短縮するのを優先させ、ある程度少ないデータ数を設定する。
ステップ102では、スレーブnに対して、調整開始コマンドを送信する。ステップ104では、ディレイライン76に対して最初に設定すべき設定値N、最後に設定すべき終了設定値M(N<M)を設定する。なお、ディレイライン76で設定可能な設定値の範囲は、マスタのメモリ23に予め記憶されている。
ステップ106では、設定値Nの設定をスレーブnに指示するための設定コマンドをスレーブnへ送信する。これにより、スレーブnではディレイライン76に対して設定値Nを設定し、これに対応して生成された調整クロック信号を逓倍したクロック信号に同期してテストデータをX1回送信する。
ステップ108では、スレーブnから送信されたテストデータを受信し、ステップ110では、受信データにエラー(誤り)があるか否かを判定する。これは、具体的には、例えばテストデータを誤り検出可能な符号で構成し、その符号化方式に対応した方式でテストデータにエラーがあるか否かを検出することにより判定するようにしてもよいし、メモリ23に予め記憶されたテストデータと受信データとが一致するか否かを判定することにより受信データにエラーがあるか否かを判定するようにしてもよい。
そして、受信データにエラーがある場合には、ステップ114へ移行し、受信データにエラーがない場合には、ステップ112へ移行する。
ステップ112では、スレーブnからテストデータをX1回受信したか否かを判定し、受信した場合にはステップ114へ移行し、受信していない場合には、ステップ108へ移行し、上記と同様の処理を繰り返す。
ステップ114では、設定値Nにおけるエラーの有無をメモリ23に記憶し、ステップ116では、設定値Nをインクリメントする。
ステップ118では、設定値Nが終了設定値Mより大きいか否かを判定し、設定値Nが設定値Mより大きい場合には、ステップ120へ移行し、設定値Nが終了設定値M以下の場合には、ステップ106へ戻って上記と同様の処理を繰り返す。
ステップ120では、各設定値のエラー有無の判定結果から、最適設定値を定める。最適設定値の定め方は、例えば図9に示すように、ディレイライン76の設定値Nを、2進数で‘00000110’〜‘00011101’(終了調整値M)まで変化させてエラーの有無を判定した際に、設定値Nが‘00010100’以下、及び、‘00011011’以上の場合にNG(エラー有り)となり、設定値Nが‘00010101’以上で且つ‘00011010’以下の場合にOK(エラー無し)となった場合には、まずOKの範囲の設定値の最小設定値(‘00010101’)と最大設定値(‘00011010’)との和の半分の値、すなわちOKとなる範囲の中心値を求める。ここで、小数点については例えば四捨五入する。従って、この場合は‘00011000’が中心値となる。そして、この中心値を最適設定値として設定する。
ステップ122では、ステップ120で定めた最適設定値を設定させるための設定コマンドをスレーブnへ送信し、ステップ124では、調整終了コマンドをスレーブnへ送信する。これにより、スレーブnについての調整タイミングの設定が終了する。
ステップ126では、nをインクリメントし、ステップ128では、nがスレーブ数Sより大きいか否かを判断する。そして、nがスレーブ数S以下の場合には、ステップ102へ戻って上記と同様の処理を繰り返し、nがスレーブ数Sより大きい場合、すなわち、全てのスレーブについてステップ102〜126の処理を行った場合には、ステップ130へ移行する。
ステップ130では、通常のデータ通信を実行できる状態であることを示すReady信号を電子回路12Aに送信する。これにより、通常のデータ通信が実行可能な状態となる。
次に、スレーブ1の光通信制御部22B(の制御部66)で実行される処理について図8に示すフローチャートを参照して説明する。なお、スレーブ2,3についてはスレーブ1と同様であるので、説明は省略する。
図8に示す処理は、マスタから送信された調整開始コマンドを受信すると実行される。そして、ステップ200では、マスタへ送信するテストデータ数X1を設定する。これは、調整開始コマンドに対応して予め定められ、マスタで設定されたのと同じ数が設定される。
ステップ202では、マスタから設定値Nの設定コマンドを受信したか否かを判断し、受信した場合には、ステップ204へ移行し、受信していない場合には、ステップ210へ移行する。
ステップ204では、設定値Nをディレイライン76に出力して設定する。ステップ206では、テストデータを送信し、ステップ208では、テストデータをX1回送信したか否かを判断する。そして、テストデータをX1回送信した場合には、ステップ210へ移行し、送信していない場合には、ステップ206へ戻ってテストデータを送信する。
テストデータをX1回送信すると、ステップ210において、マスタから最適設定値の設定コマンドを受信したか否かを判断し、受信した場合には、ステップ212へ移行し、受信していない場合には、ステップ202へ戻って上記と同様の処理を繰り返す。
ステップ212では、受信した最適設定値をディレイライン76に出力して設定する。ステップ214では、マスタから調整終了コマンドを受信したか否かを判断し、受信していない場合には受信するまで待機し、受信した場合には、本ルーチンを終了する。
このように、スレーブからマスタへテストデータを送信し、エラーが発生しなかったディレイライン76の設定値の範囲の中心値を最適設定値とする。このため、ほぼ所望のBERを得ることができると共に、テストデータの送信回数は、タイミング調整に要する時間を短縮するのを優先させるために少ないデータ数としているため、短時間でタイミング調整を行うことができる。
ところで、例えばディレイライン76によってタイミング調整される時間とBERとの関係が図10のような場合、ディレイライン76の設定値を設定値aと設定値bとの間に設定すれば10-3程度のBERを実現できるが、10-11のBERを実現しようと思った場合には、図中点線の円形枠で囲んだ付近の設定値を設定した場合、エラーの有無があいまいであり、設定値a、bではエラーが発生する場合がある。
従って、上記のように少ないテストデータ数で最適設定値を設定した場合、その設定値がエラーが発生しなかったディレイライン76の設定値の範囲の中心値からずれている可能性もある。
そこで、以下で説明する再調整を行うことにより、エラーが発生しなかったディレイライン76の設定値の範囲の中心値をより正確に判断し、最適設定値の設定をし直す。
図11には、マスタで実行される再調整処理のフローチャートを示した。図11に示す処理は、電子回路12Aから再調整コマンドを受信した場合に実行される。
まず、ステップ300では、準備中であり通常のデータ通信を実行できない状態であることを示すNotReady信号を電子回路12Aに送信する。
ステップ302では、エラーが発生しなかった設定値Nの範囲の設定上限値A、設定下限値Bを設定する。例えば図9の例では、設定上限値Aは‘00011010’、設定下限値Bは‘00010101’となる。
ステップ304では、マスタに接続されたスレーブの数を表すノード数Sを設定(ここでは‘3’を設定)すると共に、スレーブの番号を表す変数nを初期化(ここでは‘1’を設定)し、かつ、スレーブnから送信してもらうテストデータ数X2を設定する。
このテストデータ数X2は、目標とするBER(例えば10-11)を達成可能とするのに必要なおおよそのデータ数(例えば105個)に設定される。なお、厳密に目標とするBERを実現するには、1/BERビットのテストデータを送信し、一つもビット誤りがないことを確認する必要があるが、例えば目標とするBERを10-11とした場合には、1011ビットものテストデータを送信する必要がある。この場合、データの転送速度を500Mbpsとした場合には、テストデータの送信に200秒もかかってしまう。さらに、本実施形態のようにスレーブが3個の場合、タイミング調整に費やす時間は、図9に示すように設定値Nの数が24個であるとすると、200(秒)×3×24=14400秒にもなり、現実的でない。このため、本実施形態では、目標とするBERを達成するのに必要なおおよそのデータ数としている。これは例えば予め実験等により定めておく。
これにより、必要以上にタイミング調整に要する時間が長くなるのを防ぐことができると共に、良好な伝送品質とすることができる。
ステップ306では、スレーブnに対して、再調整開始コマンドを送信する。ステップ308では、ディレイライン76に対して最初に設定すべき設定値Nを、設定下限値Bに設定する。
ステップ310では、設定値Nの設定をスレーブnに指示するための設定コマンドをスレーブnへ送信する。これにより、スレーブnではディレイライン76に対して設定値Nを設定し、これに対応して生成された調整クロック信号を逓倍したクロック信号に同期してテストデータをX2回送信する。
ステップ312では、スレーブnから送信されたテストデータを受信し、ステップ314では、受信データにエラー(誤り)があるか否かを判定する。
そして、受信データにエラーがある場合には、ステップ316へ移行し、受信データにエラーがない場合には、ステップ324へ移行する。
ステップ316では、設定値Nにおけるエラーの有無をメモリ23に記憶し、ステップ318では、設定値Nをインクリメントする。
ステップ320では、設定値Nが設定上限値Aと設定下限値Bとの和の半分の値よりも大きいか否かを判断し、大きい場合にはステップ322へ移行し、大きくない場合にはステップ310へ戻って上記と同様の処理を繰り返す。
すなわち、設定値Nが設定上限値Aと設定下限値Bとの和の半分の値、すなわちエラーが発生しなかった設定値Nの範囲の中心値においてもエラーが発生した場合には、異常状態であると判断し、ステップ322において電子回路12Aにエラーを通知し、本ルーチンを終了する。
一方、エラーが発生しなかった場合には、ステップ324において、スレーブnからテストデータをX2回受信したか否かを判定し、受信した場合にはステップ326へ移行し、受信していない場合には、ステップ312へ移行し、上記と同様の処理を繰り返す。
ステップ326では、設定値Nにおけるエラーの有無をメモリ23に記憶し、ステップ328では、設定値Nを設定上限値Aに設定する。
そして、図12に示すステップ330では、設定値Nの設定をスレーブnに指示するための設定コマンドをスレーブnへ送信する。
ステップ332では、スレーブnから送信されたテストデータを受信し、ステップ334では、受信データにエラー(誤り)があるか否かを判定する。
そして、受信データにエラーがある場合には、ステップ336へ移行し、受信データにエラーがない場合には、ステップ338へ移行する。
ステップ336では、スレーブnからテストデータをX2回受信したか否かを判定し、受信した場合にはステップ338へ移行し、受信していない場合には、ステップ332へ移行し、上記と同様の処理を繰り返す。
ステップ338では、設定値Nにおけるエラーの有無をメモリ23に記憶し、ステップ340では、各設定値のエラー有無の判定結果から、最適設定値を定める。これは、図7のステップ120と同様の処理により最適設定値を定める。すなわち、エラーが発生しなかった設定値の範囲の中心値を最適設定値として定める。
例えば、図13に示すように、最初のタイミング調整処理においてはエラーが発生しなかった設定上限値A(‘00011010’)を再調整処理で設定した場合にエラーが発生してしまった場合には、最適設定値が一つ小さい値にシフトする。これは、再調整処理では、テストデータの数をX1回からX2回に増加させているためエラー検出の精度が高くなり、X1回の場合でエラーが発生しない場合でも、X2回に増加させた場合にはエラーが発生する場合があるためである。
このように、最適設定値を補正することにより、装置の部品、光ファイバや光シートバス等の伝送媒体の経時劣化や環境変化等によって損失が大きくなった場合でも、より安定した伝送品質を得ることができる。
ステップ342では、ステップ340で定めた最適設定値を設定させるための設定コマンドをスレーブnへ送信し、ステップ344では、調整終了コマンドをスレーブnへ送信する。これにより、スレーブnについての調整タイミングの設定が終了する。
ステップ346では、nをインクリメントし、ステップ348では、nがスレーブ数Sより大きいか否かを判断する。そして、nがスレーブ数S以下の場合には、ステップ306へ戻って上記と同様の処理を繰り返し、nがスレーブ数Sより大きい場合、すなわち、全てのスレーブについてステップ306〜346の処理を行った場合には、ステップ350へ移行する。
ステップ350では、通常のデータ通信を実行できる状態であることを示すReady信号を電子回路12Aに送信する。これにより、通常のデータ通信が実行可能な状態となる。
なお、再調整におけるスレーブの処理は図8に示す処理とほぼ同様であるが、再調整開始コマンドを受信した場合に実行される点、図8のステップ200において、設定するテストデータ数がX2である点、ステップ210でテストデータをX2回受信したか否かを判断する点が異なる。
このように、再調整処理では、テストデータの数をX1回からX2回に増加させて最適設定値を補正することにより、装置の部品、光ファイバや光シートバス等の伝送媒体の経時劣化や環境変化等によって損失が大きくなった場合でも、より安定した伝送品質を得ることができる。また、全ての設定値についてエラーの有無を調べるのではなく、最初の調整処理の結果から求めた設定下限値Bから処理を開始するため、タイミング調整の時間を短縮することができる。
なお、本実施形態では、スレーブが3個の場合について説明したが、スレーブの数はこれに限られるものではないことはいうまでもない。
光通信システムの概略構成を示すブロック図である。 光シートバスの外観を示す斜視図である。 光シートバスのベース部材に埋設された導波路部材を示す斜視図である。 マスタの光通信制御部のブロック図である。 スレーブの光通信制御部のブロック図である。 マスタの基本クロック信号及びスレーブのディレイラインによる調整後の調整クロック信号の波形図である。 マスタで実行される最初のタイミング調整処理のフローチャートである。 スレーブで実行される最初のタイミング調整処理のフローチャートである。 ディレイラインの設定値とエラーの有無との関係を示す図である。 ディレイラインにより調整される時間とBERとの関係を示す線図である。 マスタで実行される再調整処理のフローチャートである。 マスタで実行される再調整処理のフローチャートである。 再調整処理におけるディレイラインの設定値とエラーの有無との関係を示す図である。
符号の説明
10 電子機器
12 電子回路
14 光通信システム
16 光通信I/F部
18 LDアレイ
20 PDアレイ
22 光通信制御部
26、28、30、32、34、36、38、40 光ファイバ
42 光シートバス
76 ディレイライン(クロック生成手段)

Claims (4)

  1. クロック送信用発光素子及びデータ送信用発光素子から射出されたクロック信号及びデータ信号を送信用第1光ファイバ、送信用光シートバス、及び送信用第2光ファイバを介して、前記クロック信号の位相を設定値に応じて変化させた第2クロック信号を生成するクロック生成手段を備えた他の光通信装置へ送信すると共に、前記他の光通信装置により前記第2クロック信号に同期して送信されたデータ信号を、受信用第1光ファイバ、受信用光シートバス、及び受信用第2光ファイバを介して受光素子により受信する光通信装置において、
    前記設定値を前記他の光通信装置へ指示するための設定コマンドを、予め定めた所定範囲の設定値について前記他の光通信装置へ各々送信する送信手段と、
    前記他の光通信装置から各設定値毎に送信された、実現すべき所定のエラー発生率に対応したデータ数よりも少ない第1データ数のテストデータを受信する受信手段と、
    前記他の光通信装置から送信されたテストデータのエラーの有無を各設定値毎に判定して前記エラーが無い設定値の範囲を抽出し、抽出した範囲内の所定値を最適設定値として設定する設定手段と、
    を備えたことを特徴とする光通信装置。
  2. 前記送信手段は、前記設定コマンドを、前記エラーが無い設定値の範囲の設定値について前記他の光通信装置へ各々送信すると共に、前記受信手段は、前記所定のエラー発生率に対応したデータ数よりも少なく且つ前記第1データ数よりも多い第2データ数のテストデータを受信し、前記設定手段は、前記最適設定値を再設定することを特徴とする請求項1記載の光通信装置。
  3. 前記所定値は、抽出した範囲の中心値であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の光通信装置。
  4. クロック送信用発光素子及びデータ送信用発光素子から射出されたクロック信号及びデータ信号を送信用第1光ファイバ、送信用光シートバス、及び送信用第2光ファイバを介して、前記クロック信号の位相を設定値に応じて変化させた第2クロック信号を生成するクロック生成手段を備えた他の光通信装置へ送信すると共に、前記他の光通信装置により前記第2クロック信号に同期して送信されたデータ信号を、受信用第1光ファイバ、受信用光シートバス、及び受信用第2光ファイバを介して受光素子により受信する光通信方法において、
    前記設定値を前記他の光通信装置へ指示するための設定コマンドを、予め定めた所定範囲の設定値について前記他の光通信装置へ各々送信し、
    前記他の光通信装置から各設定値毎に送信された、実現すべき所定のエラー発生率に対応したデータ数よりも少ない第1データ数のテストデータを受信し、
    前記他の光通信装置から送信されたテストデータのエラーの有無を各設定値毎に判定して前記エラーが無い設定値の範囲を抽出し、抽出した範囲内の所定値を最適設定値として設定する、
    ことを特徴とする光通信方法。
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