JP2005136772A - 送信光パワー制御方法,光通信システムおよび光伝送装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 一方の光伝送装置11において、光受信器11bで受信された受信光の光パワーが光受信器11bにおける適正な受信パワー値となったか否かを判定するとともに、上記の受信光パワーが受信パワー値となったと判定された場合に、当該一方の光伝送装置11における光送信器11aで送信する光のパワーを上昇させる制御を停止するとともに、他方の光伝送装置12において、光受信器12bで受信された受信光の光パワーが当該光受信器12bにおける適正な受信パワー値となったか否かを判定するとともに、上記の受信光パワーが適正な受信パワー値となったと判定された場合に、当該他方の光伝送装置12における光送信器12aで送信する光のパワーを上昇させる制御を停止する。
【選択図】 図1
Description
この図16に示す光通信システム100においては、2本の光ファイバ103,104を介して互いに対向する2つの光伝送装置101,102が接続されてなるもので、各光伝送装置101,102は光送信部101a,102aおよび光受信部101b,102bをそなえている。
これにより、図16に示す光通信システム100においては、双方の光伝送装置101,102間において、電気信号が変調された光信号を互いに送受することにより、双方向伝送を可能としている。
このため、伝送路の損失が比較的大きなシステム用に設計された光送受信器を伝送路の損失が小さなシステムで用いる場合には、伝送品質を確保するため、そして、信号光を受光する光部品の品質に影響を与えないようにするために、何らかの手段により受信光パワーの調整を行なう必要がある。
たとえば、逆方向の光パワーをモニタし、これにより送信器の光出力パワーを制御して、送受信器間の距離が短い場合には光送信器の光出力を下げて受信器の過負荷を防ぐようにした技術が提案されている(特許文献1参照)。
また、本発明の光通信システムは、光ファイバを介して2つの光伝送装置が対向して接続されてなる光通信システムであって、上記2つの光伝送装置のそれぞれが、該光ファイバを介し対向光伝送装置に対して光を送信する光送信器と、該対向光伝送装置からの光を、該光ファイバを介し受信する光受信器と、該光受信器で受信される光のパワーを検出する受信光パワー検出部と、該光送信器で送信する光のパワーを制御する送信光パワー制御部とをそなえ、かつ、該送信光パワー制御部が、起動時に十分に小さな光パワーで発光させるとともに、該受信光パワー検出部で検出された受信光パワーをもとに該光受信器での受光を確認するとともに、該光送信器における上記起動時の発光をそれぞれ確認すると、該光送信器で送信する光のパワーについての上昇を開始させる一方、該受信光パワー検出部で検出された受信光パワー値に応じて、当該光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーの上昇を制御すべく構成されたことを特徴としている。
[a]第1実施形態の説明
図1は本発明の第1実施形態にかかる光通信システム10を示すブロック図であり、この図1に示す光通信システム10は、2本の光ファイバ13−1,13−2を介して対向する2つの光伝送装置11,12が接続されて、双方向で光信号を送受することができるようになっている。尚、以下においては、光ファイバ13−1を上り回線の光ファイバ(上り光ファイバ)とし、光ファイバ13−2を下り回線の光ファイバ(下り光ファイバ)とする。
具体的には、光伝送装置11に設けられている挿入受け部11dに、光ファイバケーブル13の一端部に設けられた挿入部13aを挿入することにより、第1光送信部11aと上り光ファイバ13−1とを接続し、第1光受信部11bと下り光ファイバ13−2とを接続することができる。更に、光伝送装置12に設けられている挿入受け部12dに、光ファイバケーブル13の他端部に設けられた挿入部13bを挿入することにより、第2光送信部12aと下り光ファイバ13−2とを接続し、第2光受信部12bと上り光ファイバ13−1とを接続することができる。
換言すれば、光伝送装置11の制御部11cは、第1光受信器11bで受信した受信光の光パワーに基づいて第1光送信部11aでの送信光のパワーを制御するものである。即ち、これらの光伝送装置11,12の制御部11c,12cによる送信光レベルの制御を互いに行なうことによって、いわゆるプラグアンドプレイでの適正な光レベル通信を行なうことができるようにしている。
まず、起動時発光機能における発光レベル、即ち上述の起動時において発光される光の光パワーを、対向光伝送装置の光受信器としての受光素子において、当該受光素子の暗電流よりも大きな振幅の電流信号が入力されるような光パワーとなるように、対向光伝送装置に送信すべき光の光パワーを制御する。これにより、起動直後の光伝送装置11,12間の通信においても、対向光伝送装置の受光素子に過大な光が入力されることなく、受光素子の性能を低下させることもない。
また、送信光パワー制御部11c−2の上昇制御機能に着目すると、A/D変換部11c−1で検出された受信光パワーをもとに第1光受信器11bでの(対向する光伝送装置12の第2光送信器12aからの光の)受光を確認するとともに、自身の光伝送装置11の第1光送信器11aにおける上述の起動時の発光をそれぞれ確認すると、第1光送信器11aで送信する光のパワーについての上昇を開始させる一方、A/D変換部11c−1で検出された受信光パワー値に応じて、当該光伝送装置11における第1光送信器11aで送信する光のパワーの上昇を制御するようになっている。送信光パワー制御部12c−2においても同様である。
また、送信光パワー制御部11c−2,12c−2の上昇制御機能として、それぞれ、A/D変換部11c−1,12c−1で検出された受信光パワーが、第1,第2光受信器11b,12bにおける適正な受信パワー値まで上昇したか否かを判定するとともに、受信光パワーが適正な受信パワー値まで上昇したと判定された場合に、当該光伝送装置11,12における第1,第2光送信器11a,12aで送信する光のパワーの上昇を停止すべく第1,第2光送信器11a,12aを制御するようになっている。
図4は2つの光伝送装置における一方の光伝送装置11(又は他方の光伝送装置12)の送信光パワー制御部11c−2(12c−2)による制御に着目して説明するためのフローチャートである。
そして、一定の待ち時間Tの経過後に(ステップS3)、対向する光伝送装置からの初期起動時の送信光を受光したか否かを判定する(ステップS4)。対向する光伝送装置からの送信光を受光しない場合には、受光するまで待機する(ステップS4のNOルート)。
ここで、2つの光伝送装置11,12における一方の光伝送装置11の送信光パワー制御部11c−2において、第1光送信器11aでの発光とともに、他方の光伝送装置12の第2光送信器12aから伝送される光について第1光受信器11bで受光したことを確認すると、所定の待ち時間T1の経過後に(ステップS4のYESルートからステップS5)、第1光受信器11bで受信された受信光の光パワーをもとに、当該一方の光伝送装置11における第1光送信器11aで送信する光のパワーを上昇させる制御を開始する(ステップS6のNOルートからステップS7〜S9)。
そして、光伝送装置11の送信光パワー制御部11c−2において、第1光受信器11bで受信された受信光の光パワーが当該第1光受信器11bにおける適正な受信パワー値となったか否かを判定するとともに、受信光パワーが適正な受信パワー値となったと判定された場合に、当該一方の光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を停止させる(ステップS6のYESルートからステップS10)。
送信光パワーの制御は、光伝送装置11,12ともに規定の変化量でかつ規定の時間的間隔で制御することにより、各光伝送装置11,12の第1,第2光送信器11a,12aのパワー上昇制御を同期させることができる。
すると、送信光パワー制御部11c−1,12c−2ではそれぞれ、上昇制御機能により、待ち時間T1の時間経過後に、第1,第2光送信器11a,12aでの送信光パワーの上昇制御を開始させる。
そして、A/D変換部11c−1で取り込まれた第1光受信器11bでの受光レベルが、フォトダイオード11b−1での適正受光レベルまで上昇したと判定されると(時点t9)、送信光パワー制御部11c−2では、第1光送信器11aでの送信光パワーの上昇制御を停止させる。
図6は本発明の第1実施形態の第1変形例にかかる、双方の制御部11c,12cによる制御態様を説明するためのタイムチャートである。特に、この制御態様では光伝送装置11,12の電源が投入されてから、その後に、光伝送装置11,12間の光ファイバケーブル13が接続された場合の送信光パワー制御の例である。
そして、光伝送装置11,12間の光ファイバケーブル13のコネクタ接続が完了する(時点t13)とほぼ同時に、第1、第2光受信器11b,12bでは対向する光伝送装置12,11からの送信光を受光する。従って、各光伝送装置11,12においては、それぞれの光送信器11a,12aの発光動作と光受信器11b,12bの受光の確認により伝送路接続が確立したと判断することができる(時点t14)。
なお、光伝送装置11,12のうちのいずれかのみを起動させてから光ファイバケーブル13を接続した場合は、光ファイバケーブル13を接続した後、双方の光伝送装置11,12を動作させた場合とほぼ同様で、後から起動させた光伝送装置11,12が動作開始する時点で双方の第1,第2光受信器11b,12bが光を受光する。従って、各光伝送装置11,12においては、それぞれの光送受信器11a,12aの発光動作と、光受信器11b,12bの受光の確認により、伝送路接続が確立したものと判断可能である。
[a2]第1実施形態の第2変形例の説明
図7は本発明の第1実施形態の第2変形例にかかる、双方の制御部11c,12cによる制御態様を説明するためのタイムチャートである。特に、この制御態様では光伝送装置11,12間の光ファイバケーブル13が接続されてから、光伝送装置11,12の電源が投入された場合において、光伝送装置11,12の特性のバラツキや、光ファイバケーブル13をなす光ファイバ13−1,13−2の特性のバラツキに対応して送信光パワー制御を行なうようにしたものである。
たとえば、光伝送装置11が光伝送装置12よりも先に、受信光パワーが基準値に達したと判断し送信光パワーの増加を停止したとする。この時、光伝送装置12の受信光パワーは基準値に達していないため、光伝送装置12では送信光パワーを増加しつづける。光伝送装置11の送信光パワーの増加は停止しているため、光伝送装置12では送信光のパワー増加を続けることとなる。
双方の光受信器11b,12bの受光素子11b−1,12b−1の適正受光レベルをS+3A−α[dBm]であるとすると、時点t9においては、光送信器12aでの送信光パワーはS+3Aであるので、光伝送装置11における受信光の光パワーは適正受光レベルであるS+3A−α[dBm]となる。反面、光送信器11aでの送信光パワーはS+3Aであるにもかかわらず光伝送装置12における受信光の光パワーはS+2A−α[dBm]となる。
また、光伝送装置12においては、時点t11において、光伝送装置12における光受信器12bでの送信光の光パワーは適正レベル(S+3A−α[dBm])となるが、光送信器12aでの送信光パワーを、更に所定レベル(A[dBm])増加させ、S+5A[dBm]として停止させる(時点t12)
なお、時点t12において、光受信器11bでの受信光パワーは、S+4A−α[dBm]となり、適正レベル(S+3A−α[dBm])を超えることになるが、この受信光パワーについては受光素子11b−1の受光許容範囲(ダイナミックレンジ)の範囲内に十分入るものとすることができる。一般的な受光素子のダイナミックレンジは10dB程度あるので、受光レベルが適正レベルを上回ったとしても受光素子の受光許容範囲内で、十分伝送特性のバラツキを吸収することができる。
[a3]第1実施形態の第3変形例の説明
図8は本発明の第1実施形態の第3変形例にかかる、双方の制御部11c,12cによる制御態様を説明するためのタイムチャートである。特に、この制御態様では光伝送装置11,12間の光ファイバケーブル13が接続されてから、光伝送装置11,12の電源が投入された場合において、受光光パワーが基準値に到達していなくても送信光パワーの増加を停止することにより、先に送信光パワーの増加を停止した光伝送装置の光受信器に過剰な光パワーが入力されることを回避するようにしたものである。
図8に示すものにおいては、光伝送装置12の送信光パワー制御部12c−2における送信光パワーの増加は、一定の周期(T2+T3)で行なわれているので、Tcが上述の送信光パワー増加周期を2周期含んでいるので、光送信器12aで送信する光のパワーの上昇を、更に一定量(2A[dBm])上昇させた後に停止させることになる。
[a4]第1実施形態の第4変形例の説明
図9は本発明の第1実施形態の第4変形例にかかる、双方の制御部11c,12cによる制御態様を説明するためのタイムチャートである。特に、この制御態様では光伝送装置11,12間の光ファイバケーブル13が接続されてから、光伝送装置11,12の電源が投入された場合において、受光パワーが基準値に到達せずに一定となった場合において、送信光パワーを更に上昇させる旨を相手側光伝送装置に送信するようにして、上り下りの伝送路での損失特性のバラツキがあったり、各受光素子11b−1,12b−1の性能が異なっていたりしても、互いの受光素子11b−1,12b−1で適正なレベルで受光できるようにしたものである。
光伝送装置11の送信光パワー制御部11c−2では、受信光パワーが基準値に到達したので、送信光パワーの増加を停止するが(時点t10)、光伝送装置12の送信光パワー制御部12c−2では、受信光パワーが基準値に到達していないので、送信光のパワー変動パターンを上述のごときパターンとすることで(時点t9〜t11)、光伝送装置11の光送信器11aに対して送信光パワーの増加要求を出している。
なお、送信光パワーの増加要求を示すパターンとしてはいろいろなパターンが考えられる。図9の例では、光伝送装置11の受信光パワーが基準値に到達すれば、即ち、光伝送装置12から光伝送装置11へ向けた通信が可能ということであるから、送信光パワーの増加要求を示す何らかのコードが変調された光を送信することにより、送信光パワーの増加要求としても良い。
図11は本発明の第1実施形態の第5変形例にかかる、双方の制御部11c,12cによる制御態様を説明するためのタイムチャートである。特に、この制御態様では上り下りの光ファイバ13−1,13−2を別線で配線する場合において、光伝送装置11,12間の上り光ファイバ13−1が接続されてから(時点t31)、相当時間経過後に下り光ファイバ13−2が接続された(時点t3)場合において、互いの受光素子の信頼性を向上させたものである。
また、接続された2本の光ファイバの一方が断線していた場合にも図11の場合と同様のシーケンスにより、受信光パワーの過度な増加を止めることができ、そのまま断線復旧が行われた場合は接続された場合と同様に動作させることができる。
図12は本発明の第1実施形態の第6変形例にかかる光通信システム10Aを示すブロック図である。図12に示す光通信システム10Aにおいては、受信光パワー検出部11c−1A,12c−1Aにおいて、光ファイバ13−2,13−1から第1,第2光受信器11b,12bに受信光として入力される光の一部を分岐して入力される光パワーを受信光パワーとして検出し、送信光パワー制御部11c−2A,12c−2Aにおいて、これらの受信光パワー検出部11c−1A,12c−1Aで検出された受信光パワーに応じて、前述の第1実施形態の場合と同様に送信光パワーを制御するようになっている。
図13は本発明の第2実施形態にかかる光通信システム20を示すブロック図であり、この図13に示す光通信システム20は、2つのビル200,300間での通信を行なうものである。即ち、ビル200には通信拠点210,220,230が、ビル300には通信拠点310がそれぞれそなえられ、通信拠点間での通信を行なうことができるようになっている。
また、通信拠点210の光伝送装置211および通信拠点220の光伝送装置221は、上り下りの2本の光ファイバ261−1,261−2と、光ファイバ261−1,261−2上に介装されたODF(Optical Distribution Frame)241,242とからなる伝送路261により相互に接続されて、双方向通信を行なうことができるようになっている。尚、光伝送路261の伝送距離としては、例えば図14に示すように0.6kmとし、4dBの光パスの損失を有するものとする(タイプAのインターフェイス)。
図15は本発明の第2実施形態の変形例にかかる光通信システム20Aを示すブロック図であり、この図15に示す光通信システム20Aは、前述の第1実施形態におけるものと同様の光伝送装置を用いることによりLAN(Local Area Network)を構築したものである。
また、光伝送装置412は情報処理装置430の光伝送装置431と伝送距離4km程度の光伝送路452を介して接続されて、前述の第1実施形態の場合と同様に双方向に通信を行なうことができるようになっている。同様に、光伝送装置413は情報処理装置440の光伝送装置441と伝送距離20km程度の光伝送路453を介して接続されて、前述の第1実施形態の場合と同様に双方向に通信を行なうことができるようになっている。
また、各情報処理装置410,420,430,440においては、前述の図2に示すものと同様のコネクタ構造により、トランスポンダとしての各光伝送装置と光ファイバとを接続できるようになっている。
本発明によれば、上述の各実施形態によらず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
たとえば、上述の各実施形態においては、光伝送装置間を接続する光ファイバとしては上り下り用の2本の光ファイバにより構成しているが、本発明によればこれに限定されるものではなく、例えば1本の光ファイバにより上り下りの光信号を共用して伝送するようにしてもよい。
(付記1) 光ファイバを介して2つの光伝送装置が接続され、上記2つの光伝送装置のうちの一方の光伝送装置が、該光ファイバを介し上記2つの光伝送装置のうちの他方の光伝送装置に対して光を送信する第1光送信器と、上記他方の光伝送装置からの光を受信光として受信する第1光受信器とをそなえ、該第1光受信器で受信される光のパワーをもとに該第1光送信器で送信する光のパワーを制御するように構成され、上記他方の光伝送装置が、該光ファイバを介し上記一方の光伝送装置に対して光を送信する第2光送信器と、上記一方の光伝送装置からの光を受信光として受信する第2光受信器と、該第2光受信器で受信される光のパワーをもとに該第2光送信器で送信する光のパワーを制御するように構成された光通信システムにおける上記各光伝送装置による送信光パワー制御方法であって、
上記各光伝送装置の起動時において、当該それぞれの光伝送装置における該光送信器で上記送信する光として、十分に小さな光パワーで発光し、
上記2つの光伝送装置における一方の光伝送装置において、該光送信器での発光とともに、他方の光伝送装置の光送信器から伝送される光について該光受信器で受光したことを確認すると、該光受信器で受信された受信光の光パワーをもとに、当該一方の光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を行なうとともに、
上記2つの光伝送装置における他方の光伝送装置において、該光送信器での発光とともに、一方の光伝送装置の光送信器から伝送される光について該光受信器で受光したことを確認すると、該光受信器で受信された受信光の光パワーをもとに、当該他方の光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を行ない、
かつ、上記2つの光伝送装置における一方の光伝送装置において、該光受信器で受信された受信光の光パワーが当該光受信器における適正な受信パワー値となったか否かを判定するとともに、上記の受信光パワーが受信パワー値となったと判定された場合に、当該一方の光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を停止するとともに、
上記2つの光伝送装置における他方の光伝送装置において、該光受信器で受信された受信光の光パワーが当該光受信器における適正な受信パワー値となったか否かを判定するとともに、上記の受信光パワーが適正な受信パワー値となったと判定された場合に、当該他方の光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を停止することを
特徴とする、送信光パワー制御方法。
該光送信器において上記送信する光を、起動時においては十分に小さな光パワーで発光する初期起動制御ステップと、
該初期起動制御ステップにおける該光送信器での発光とともに、対向光伝送装置から伝送される光の光受信器での受光をそれぞれ確認する発光・受光確認ステップと、
該発光・受光確認ステップにおいて上記発光および受光をともに確認してから開始し、該光受信器で受信された受信光の光パワーをもとに、当該光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を行なう光パワー上昇制御ステップと、
該光受信器で受信された受信光の光パワーが当該光受信器における適正な受信パワー値となったか否かを判定するとともに、上記の受信光パワーが受信パワー値となったと判定された場合に、当該光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を停止する判定制御ステップと、
をそなえて構成されたことを特徴とする、送信光パワー制御方法。
各光伝送装置の光送信器で送信する光のパワーを、互いにほぼ同一の周期でステップ状に上昇させるように制御することにより、それぞれの光送信器で送信する光のパワー制御を同期させることを特徴とする、付記2記載の送信光パワー制御方法。
(付記4) 上記の各光伝送装置の光受信器が、受信する光のパワーに応じた振幅の電流信号を出力する受光素子により構成され、
該初期起動制御ステップにおいて、該光送信器で上記起動時において発光する光の光パワーを、
当該光を対向光伝送装置における光受信器で受信したときに、当該対向光伝送装置の光受信器としての受光素子における暗電流よりも大きな振幅の電流信号が出力されるような光パワーとすることを特徴とする、付記2または3記載の送信光パワー制御方法。
(付記8) 該判定制御ステップにおいて、上記受信光の光パワーの上昇が、当該光受信器における適正な受信パワー値に至らずに停止した場合には、当該光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーの上昇を、上記受信光パワーの上昇の停止時点から所定時間経過後に停止させることを特徴とする、付記5記載の送信光パワー制御方法。
(付記10) 光ファイバを介して2つの光伝送装置が対向して接続されてなる光通信システムであって、
上記2つの光伝送装置のそれぞれが、
該光ファイバを介し対向光伝送装置に対して光を送信する光送信器と、
該対向光伝送装置からの光を、該光ファイバを介し受信する光受信器と、
該光受信器で受信される光のパワーを検出する受信光パワー検出部と、
該光送信器で送信する光のパワーを制御する送信光パワー制御部とをそなえ、
かつ、該送信光パワー制御部が、
起動時に十分に小さな光パワーで発光させるとともに、
該受信光パワー検出部で検出された受信光パワーをもとに該光受信器での受光を確認するとともに、該光送信器における上記起動時の発光をそれぞれ確認すると、該光送信器で送信する光のパワーについての上昇を開始させる一方、
該受信光パワー検出部で検出された受信光パワー値に応じて、当該光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーの上昇を制御すべく構成されたことを特徴とする、光通信システム。
該光送信器で送信する光のパワーを、互いに同一の上昇量でステップ状に上昇させるように制御することにより、それぞれの光送信器で送信する光のパワー制御を同期させるように構成されたことを特徴とする、付記10記載の光通信システム。
(付記12) 上記の各光伝送装置の光受信器が、受信する光のパワーに応じた振幅の電流信号を出力する受光素子により構成され、
該送信光パワー制御部が、
上記起動時において発光される光の光パワーを、該対向光伝送装置の光受信器としての受光素子において、当該受光素子の暗電流よりも大きな振幅の電流信号が入力されるような光パワーとなるように、該対向光伝送装置に送信すべき光の光パワーを制御することを特徴とする、付記10または11記載の光通信システム。
(付記16) 該送信光パワー制御部が、該受信光パワー検出部で検出された受信光パワーの上昇が、該光受信器における適正な受信パワー値まで上昇せずに停止した場合に、該光送信器で送信する光のパワーの上昇を、上記受信光パワーの上昇の停止時点から所定時間経過後に停止すべく、該光送信器を制御するように構成されたことを特徴とする、付記13記載の光通信システム。
(付記19) 光ファイバを介して2つの光伝送装置が対向して接続されてなる光通信システムにおける光伝送装置であって、
該光ファイバを介し対向光伝送装置に対して光を送信する光送信器と、
該対向光伝送装置からの光を、該光ファイバを介し受信する光受信器と、
該光受信器で受信される光のパワーを検出する受信光パワー検出部と、
該光送信器で送信する光のパワーを制御する送信光パワー制御部とをそなえ、
かつ、該送信光パワー制御部が、
起動時に十分に小さな光パワーで発光させるとともに、
該受信光パワー検出部で検出された受信光パワーをもとに該光受信器での受光を確認するとともに、該光送信器における上記起動時の発光をそれぞれ確認すると、該光受信器での受信光パワーを目標値とするために、該対向光伝送装置からの光レベルを上昇させるべく、該光送信器で送信する光のパワーについての上昇を開始させる一方、
該受信光パワー検出部で検出された受信光パワー値に応じて、当該光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーの上昇を制御すべく構成されたことを特徴とする、光伝送装置。
11,12、211,212,221,222,231,232,311,312,411〜413,421,431,441 光伝送装置
11a,12a 光送信器
11a−1,12a−1 LD
11b,12b 光受信器
11b−1,12b−1 PD
11b−2,12b−2 抵抗
11c,12c 制御部
11d,12d 挿入受け部
11c−1,12c−1,11c−1A,12c−1A A/D変換部(受信光パワー検出部)
11c−2,12c−2,11c−2A,12c−2A 送信光パワー制御部
13−1,13−2,261−1,261−2,262−1,262−2,263−1,263−2,264−1,264−2 光ファイバ
13a,13b 挿入部
200,300 ビル
241〜244 ODF
250 PXC
261〜264,451〜453 光伝送路
410,420,430,440 情報処理装置
Claims (5)
- 光ファイバを介して2つの光伝送装置が接続され、上記2つの光伝送装置のうちの一方の光伝送装置が、該光ファイバを介し上記2つの光伝送装置のうちの他方の光伝送装置に対して光を送信する第1光送信器と、上記他方の光伝送装置からの光を受信光として受信する第1光受信器とをそなえ、該第1光受信器で受信される光のパワーをもとに該第1光送信器で送信する光のパワーを制御するように構成され、上記他方の光伝送装置が、該光ファイバを介し上記一方の光伝送装置に対して光を送信する第2光送信器と、上記一方の光伝送装置からの光を受信光として受信する第2光受信器と、該第2光受信器で受信される光のパワーをもとに該第2光送信器で送信する光のパワーを制御するように構成された光通信システムにおける上記各光伝送装置による送信光パワー制御方法であって、
上記各光伝送装置の起動時において、当該それぞれの光伝送装置における該光送信器で上記送信する光として、十分に小さな光パワーで発光し、
上記2つの光伝送装置における一方の光伝送装置において、該光送信器での発光とともに、他方の光伝送装置の光送信器から伝送される光について該光受信器で受光したことを確認すると、該光受信器で受信された受信光の光パワーをもとに、当該一方の光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を行なうとともに、
上記2つの光伝送装置における他方の光伝送装置において、該光送信器での発光とともに、一方の光伝送装置の光送信器から伝送される光について該光受信器で受光したことを確認すると、該光受信器で受信された受信光の光パワーをもとに、当該他方の光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を行ない、
かつ、上記2つの光伝送装置における一方の光伝送装置において、該光受信器で受信された受信光の光パワーが当該光受信器における適正な受信パワー値となったか否かを判定するとともに、上記の受信光パワーが受信パワー値となったと判定された場合に、当該一方の光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を停止するとともに、
上記2つの光伝送装置における他方の光伝送装置において、該光受信器で受信された受信光の光パワーが当該光受信器における適正な受信パワー値となったか否かを判定するとともに、上記の受信光パワーが適正な受信パワー値となったと判定された場合に、当該他方の光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を停止することを
特徴とする、送信光パワー制御方法。 - 光ファイバを介して2つの光伝送装置が接続され、各光伝送装置が、該光ファイバを介し対向光伝送装置に対して光を送信する光送信器と、該対向光伝送装置からの光を受信光として受信する光受信器と、該光受信器で受信される光のパワーをもとに該光送信器で送信する光のパワーを制御する送信光パワー制御部とをそなえてなる光通信システムにおける各光伝送装置の上記送信光パワー制御部による送信光パワー制御方法であって、
該光送信器において上記送信する光を、起動時においては十分に小さな光パワーで発光する初期起動制御ステップと、
該初期起動制御ステップにおける該光送信器での発光とともに、対向光伝送装置から伝送される光の光受信器での受光をそれぞれ確認する発光・受光確認ステップと、
該発光・受光確認ステップにおいて上記発光および受光をともに確認してから開始し、該光受信器で受信された受信光の光パワーをもとに、当該光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を行なう光パワー上昇制御ステップと、
該光受信器で受信された受信光の光パワーが当該光受信器における適正な受信パワー値となったか否かを判定するとともに、上記の受信光パワーが受信パワー値となったと判定された場合に、当該光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を停止する判定制御ステップと、
をそなえて構成されたことを特徴とする、送信光パワー制御方法。 - 該光パワー上昇制御ステップにおいては、
各光伝送装置の光送信器で送信する光のパワーを、互いにほぼ同一の周期でステップ状に上昇させるように制御することにより、それぞれの光送信器で送信する光のパワー制御を同期させることを特徴とする、請求項2記載の送信光パワー制御方法。 - 光ファイバを介して2つの光伝送装置が対向して接続されてなる光通信システムであって、
上記2つの光伝送装置のそれぞれが、
該光ファイバを介し対向光伝送装置に対して光を送信する光送信器と、
該対向光伝送装置からの光を、該光ファイバを介し受信する光受信器と、
該光受信器で受信される光のパワーを検出する受信光パワー検出部と、
該光送信器で送信する光のパワーを制御する送信光パワー制御部とをそなえ、
かつ、該送信光パワー制御部が、
起動時に十分に小さな光パワーで発光させるとともに、
該受信光パワー検出部で検出された受信光パワーをもとに該光受信器での受光を確認するとともに、該光送信器における上記起動時の発光をそれぞれ確認すると、該光送信器で送信する光のパワーについての上昇を開始させる一方、
該受信光パワー検出部で検出された受信光パワー値に応じて、当該光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーの上昇を制御すべく構成されたことを特徴とする、光通信システム。 - 光ファイバを介して2つの光伝送装置が対向して接続されてなる光通信システムにおける光伝送装置であって、
該光ファイバを介し対向光伝送装置に対して光を送信する光送信器と、
該対向光伝送装置からの光を、該光ファイバを介し受信する光受信器と、
該光受信器で受信される光のパワーを検出する受信光パワー検出部と、
該光送信器で送信する光のパワーを制御する送信光パワー制御部とをそなえ、
かつ、該送信光パワー制御部が、
起動時に十分に小さな光パワーで発光させるとともに、
該受信光パワー検出部で検出された受信光パワーをもとに該光受信器での受光を確認するとともに、該光送信器における上記起動時の発光をそれぞれ確認すると、該光受信器での受信光パワーを目標値とするために、該対向光伝送装置からの光レベルを上昇させるべく、該光送信器で送信する光のパワーについての上昇を開始させる一方、
該受信光パワー検出部で検出された受信光パワー値に応じて、当該光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーの上昇を制御すべく構成されたことを特徴とする、光伝送装置。
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