JP2005136772A - 送信光パワー制御方法,光通信システムおよび光伝送装置 - Google Patents

送信光パワー制御方法,光通信システムおよび光伝送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 装置を初期起動して装置間接続が完了した時点から送受信光パワーを適正に自動調整できるようにする。
【解決手段】 一方の光伝送装置11において、光受信器11bで受信された受信光の光パワーが光受信器11bにおける適正な受信パワー値となったか否かを判定するとともに、上記の受信光パワーが受信パワー値となったと判定された場合に、当該一方の光伝送装置11における光送信器11aで送信する光のパワーを上昇させる制御を停止するとともに、他方の光伝送装置12において、光受信器12bで受信された受信光の光パワーが当該光受信器12bにおける適正な受信パワー値となったか否かを判定するとともに、上記の受信光パワーが適正な受信パワー値となったと判定された場合に、当該他方の光伝送装置12における光送信器12aで送信する光のパワーを上昇させる制御を停止する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光通信分野において適用される送信光パワー制御方法,光通信システムおよび光伝送装置に関し、特に無中継双方向伝送を行なう際に用いて好適の、送信光パワー制御方法,光通信システムおよび光伝送装置に関し、更にはプラグアンドプレイ機能を実現する装置間での光通信を行なう際に用いて好適の、送信光パワー制御方法,光通信システムおよび光伝送装置に関するものである。
従来より、互いに対向する2つの光伝送装置間を光ファイバ等の伝送路で伝送して、双方向で光通信を行なうシステムが様々な形態で開発されている。図16は、双方向伝送形態による光通信システムの一例を示すブロック図である。
この図16に示す光通信システム100においては、2本の光ファイバ103,104を介して互いに対向する2つの光伝送装置101,102が接続されてなるもので、各光伝送装置101,102は光送信部101a,102aおよび光受信部101b,102bをそなえている。
そして、光伝送装置101の光送信部101aにおいては、入力される電気信号により変調された光信号を出力して、光ファイバ103を介して光伝送装置102の光受信部102bに向けて伝送し、光伝送装置102の光送信部102aにおいては、入力される電気信号により変調された光信号を出力して、光ファイバ104を介して光伝送装置101の光受信部101bに向けて伝送するようになっている。
また、光伝送装置101の光受信部101bは、光伝送装置102の光送信部102aからの光信号を受光して、その受光レベルに応じた電気信号として出力する。同様に、光伝送装置102の光受信部102bは、光伝送装置101の光送信部101aからの光信号を受光して、その受光レベルに応じた電気信号として出力する。
これにより、図16に示す光通信システム100においては、双方の光伝送装置101,102間において、電気信号が変調された光信号を互いに送受することにより、双方向伝送を可能としている。
また、近年においては、このような双方向伝送形態による光通信システムの光伝送装置としては、電源を投入して光ファイバを接続すれば、接続先の光伝送装置との通信が可能となるような、いわゆるプラグアンドプレイ機能を有した光通信を行なうシステムの提供が求められている。このプラグアンドプレイ機能を有する装置を用いることにより、利用者が光ネットワークを構築する際の作業工数を削減することが期待できる。
上述のごとき機能を有する光通信システムを実現するためにも、光伝送装置側においては、電源投入して光ファイバを接続した時点から、接続される伝送路である光ファイバの損失等によらずに適正に光の送受を行なうことができるようにすることが望ましい。このためには、伝送路の損失によらず、光受信部をなす受光素子の適正レベルで受信光を受光できるようにすることが必要である。
一般的に、長距離の伝送路を介した通信システムでは伝送路での損失が比較的大きくなるため、このような長距離の伝送路を介した通信システム用には光伝送装置としての光送受信器についても伝送路上での損失によっても通信に耐えうるような仕様で開発されることになる。即ち、伝送路での損失が比較的大きなシステムで用いることを想定した光送受信器においては、大きな送信光パワーで送信光を発光できるような性能を有している。
このような伝送路上での損失が比較的大きい通信システム用に開発された光送受信器を、伝送路の損失が比較的小さなシステム(即ち比較的短距離の光ファイバを介して光伝送装置間が接続されたシステム)で使用する場合には、光送受信器が過大な光入力を受けることとなる。
このため、伝送路の損失が比較的大きなシステム用に設計された光送受信器を伝送路の損失が小さなシステムで用いる場合には、伝送品質を確保するため、そして、信号光を受光する光部品の品質に影響を与えないようにするために、何らかの手段により受信光パワーの調整を行なう必要がある。
この受信光パワーの調整のためには、受信側装置において受信しようとする光を減衰させる手法と、送信側装置において送信すべき光の光レベルを制御して、受信側装置において適正レベルで受信できるようにする手法とがある。これまでも、送受信器間の距離、伝送損失にあわせて光送信器の出力を制御する技術はいくつか提案されている。
たとえば、逆方向の光パワーをモニタし、これにより送信器の光出力パワーを制御して、送受信器間の距離が短い場合には光送信器の光出力を下げて受信器の過負荷を防ぐようにした技術が提案されている(特許文献1参照)。
また、受信側で得た受光光量の情報を送信側にフィードバックするようにして、送信側の発光光量を制御するようにして、受光光量が過大となり受信側アンプなどが飽和して受信できない状態を有効に回避できるようにした技術についても提案されている(特許文献2参照)。
特開平1−101035号公報 特開平11−205239号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術においては、受光した光パワーが大きな場合には送受信器間の距離が短いと判断し、光送信器の出力光パワーを下げるものであり、システムの初期起動時の過剰光パワー入力を防止することはできない。更には、二組の送信器、受信器の接続が完了したことを自動的に認識するものではないため、装置間接続の完了を認識すると自動的に光送信器の出力制御を開始させることはできない。
また、特許文献2に記載された技術においては、送受信器間での通信が成立してから後の、受信側で得た光量に関する情報を送信側にフィードバックにより送信側の光量(光パワー)を制御しているので、やはり初期起動時の過剰光パワー入力を防止するものではなく、また、装置間接続の完了を認識すると自動的に光送信器の出力制御を開始させることはできない。
すなわち、上述のいずれの公知技術においても、長距離用の大きな送信光パワーを持つ送受信器を短距離システムで用いる場合等において必要となる、初期起動時の過剰光パワー入力の防止を行なうことは困難であり、又、装置の電源投入とともに装置間接続が完了すると自動的に光送信器の出力制御を調整して通信環境を設定するという、いわゆるプラグアンドプレイ機能の実現が困難であるという課題があった。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、上述のごときプラグアンドプレイ機能を実現するために必要な、装置を初期起動して装置間接続が完了した時点から送受信光パワーを適正に自動調整できるようにした、送信光パワー制御方法,光通信システムおよび光伝送装置を提供することを目的とする。
このため、本発明の送信光パワー制御方法は、光ファイバを介して2つの光伝送装置が接続され、上記2つの光伝送装置のうちの一方の光伝送装置が、該光ファイバを介し上記2つの光伝送装置のうちの他方の光伝送装置に対して光を送信する第1光送信器と、上記他方の光伝送装置からの光を受信光として受信する第1光受信器とをそなえ、該第1光受信器で受信される光のパワーをもとに該第1光送信器で送信する光のパワーを制御するように構成され、上記他方の光伝送装置が、該光ファイバを介し上記一方の光伝送装置に対して光を送信する第2光送信器と、上記一方の光伝送装置からの光を受信光として受信する第2光受信器と、該第2光受信器で受信される光のパワーをもとに該第2光送信器で送信する光のパワーを制御するように構成された光通信システムにおける上記各光伝送装置による送信光パワー制御方法であって、上記各光伝送装置の起動時において、当該それぞれの光伝送装置における該光送信器で上記送信する光として、十分に小さな光パワーで発光し、上記2つの光伝送装置における一方の光伝送装置において、該光送信器での発光とともに、他方の光伝送装置の光送信器から伝送される光について該光受信器で受光したことを確認すると、該光受信器で受信された受信光の光パワーをもとに、当該一方の光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を行なうとともに、上記2つの光伝送装置における他方の光伝送装置において、該光送信器での発光とともに、一方の光伝送装置の光送信器から伝送される光について該光受信器で受光したことを確認すると、該光受信器で受信された受信光の光パワーをもとに、当該他方の光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を行ない、かつ、上記2つの光伝送装置における一方の光伝送装置において、該光受信器で受信された受信光の光パワーが当該光受信器における適正な受信パワー値となったか否かを判定するとともに、上記の受信光パワーが受信パワー値となったと判定された場合に、当該一方の光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を停止するとともに、上記2つの光伝送装置における他方の光伝送装置において、該光受信器で受信された受信光の光パワーが当該光受信器における適正な受信パワー値となったか否かを判定するとともに、上記の受信光パワーが適正な受信パワー値となったと判定された場合に、当該他方の光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を停止することを特徴としている。
また、本発明の送信光パワー制御方法は、光ファイバを介して2つの光伝送装置が接続され、各光伝送装置が、該光ファイバを介し対向光伝送装置に対して光を送信する光送信器と、該対向光伝送装置からの光を受信光として受信する光受信器と、該光受信器で受信される光のパワーをもとに該光送信器で送信する光のパワーを制御する送信光パワー制御部とをそなえてなる光通信システムにおける各光伝送装置の上記送信光パワー制御部による送信光パワー制御方法であって、該光送信器において上記送信する光を、起動時においては十分に小さな光パワーで発光する初期起動制御ステップと、該初期起動制御ステップにおける該光送信器での発光とともに、対向光伝送装置から伝送される光の光受信器での受光をそれぞれ確認する発光・受光確認ステップと、該発光・受光確認ステップにおいて上記発光および受光をともに確認してから開始し、該光受信器で受信された受信光の光パワーをもとに、当該光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を行なう光パワー上昇制御ステップと、該光受信器で受信された受信光の光パワーが当該光受信器における適正な受信パワー値となったか否かを判定するとともに、上記の受信光パワーが受信パワー値となったと判定された場合に、当該光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を停止する判定制御ステップと、をそなえて構成されたことを特徴としている。
さらに、光パワー上昇制御ステップにおいては、各光伝送装置の光送信器で送信する光のパワーを、互いにほぼ同一の周期でステップ状に上昇させるように制御することにより、それぞれの光送信器で送信する光のパワー制御を同期させることとしてもよい。
また、本発明の光通信システムは、光ファイバを介して2つの光伝送装置が対向して接続されてなる光通信システムであって、上記2つの光伝送装置のそれぞれが、該光ファイバを介し対向光伝送装置に対して光を送信する光送信器と、該対向光伝送装置からの光を、該光ファイバを介し受信する光受信器と、該光受信器で受信される光のパワーを検出する受信光パワー検出部と、該光送信器で送信する光のパワーを制御する送信光パワー制御部とをそなえ、かつ、該送信光パワー制御部が、起動時に十分に小さな光パワーで発光させるとともに、該受信光パワー検出部で検出された受信光パワーをもとに該光受信器での受光を確認するとともに、該光送信器における上記起動時の発光をそれぞれ確認すると、該光送信器で送信する光のパワーについての上昇を開始させる一方、該受信光パワー検出部で検出された受信光パワー値に応じて、当該光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーの上昇を制御すべく構成されたことを特徴としている。
さらに、本発明の光通信システムは、光ファイバを介して2つの光伝送装置が対向して接続されてなる光通信システムにおける光伝送装置であって、該光ファイバを介し対向光伝送装置に対して光を送信する光送信器と、該対向光伝送装置からの光を、該光ファイバを介し受信する光受信器と、該光受信器で受信される光のパワーを検出する受信光パワー検出部と、該光送信器で送信する光のパワーを制御する送信光パワー制御部とをそなえ、かつ、該送信光パワー制御部が、起動時に十分に小さな光パワーで発光させるとともに、該受信光パワー検出部で検出された受信光パワーをもとに該光受信器での受光を確認するとともに、該光送信器における上記起動時の発光をそれぞれ確認すると、該光受信器での受信光パワーを目標値とするために、該対向光伝送装置からの光レベルを上昇させるべく、該光送信器で送信する光のパワーについての上昇を開始させる一方、該受信光パワー検出部で検出された受信光パワー値に応じて、当該光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーの上昇を制御すべく構成されたことを特徴としている。
したがって、本発明によれば、送信光パワー制御により、光伝送装置を初期起動して装置間接続が完了した時点から送受信光パワーを適正に自動調整することができるので、光伝送装置間の通信に際して、接続される光ファイバの長さを考慮する必要なく、伝送路での損失を測定することなく受光素子での最適パワーで光を受光すべく送信光パワーを制御することができ、延いては光伝送装置間の伝送に際しプラグアンドプレイ機能を実現することができる利点がある。
また、接続される光ファイバの長さを考慮する必要なく、受光素子での最適パワーで光を受光すべく送信光パワーを制御することができるので、特に最大パワー入力時には受光素子の性能を低下させる可能性があるほどの大きな発光性能を持つ長距離システム用の光送受信モジュールを短距離システムで用いる場合でも、初期起動時から送受信光パワーの自動調整機能を実現することができるので、ネットワーク設計の際には、伝送路でのファイバ長や介装される機器等による損失に応じて仕様の異なる光伝送装置を接続するような手間を不要とし、光ファイバの距離に応じて光送受信モジュールを選択する必要がなくなり、ネットワークシステム設計の際の便宜に資する利点もある。
以下、図面を参照することにより、本発明の実施の形態を説明する。
[a]第1実施形態の説明
図1は本発明の第1実施形態にかかる光通信システム10を示すブロック図であり、この図1に示す光通信システム10は、2本の光ファイバ13−1,13−2を介して対向する2つの光伝送装置11,12が接続されて、双方向で光信号を送受することができるようになっている。尚、以下においては、光ファイバ13−1を上り回線の光ファイバ(上り光ファイバ)とし、光ファイバ13−2を下り回線の光ファイバ(下り光ファイバ)とする。
また、これら2つの光伝送装置11,12を接続する光ファイバ13−1,13−2は、例えば図2に示すように、1本の光ファイバケーブル13として束ねられるとともに、光伝送装置11,12側との着脱作業が容易なコネクタ構造をそなえている。
具体的には、光伝送装置11に設けられている挿入受け部11dに、光ファイバケーブル13の一端部に設けられた挿入部13aを挿入することにより、第1光送信部11aと上り光ファイバ13−1とを接続し、第1光受信部11bと下り光ファイバ13−2とを接続することができる。更に、光伝送装置12に設けられている挿入受け部12dに、光ファイバケーブル13の他端部に設けられた挿入部13bを挿入することにより、第2光送信部12aと下り光ファイバ13−2とを接続し、第2光受信部12bと上り光ファイバ13−1とを接続することができる。
また、この図1に示す光通信システム10は、10ギガビット・イーサネット(R)などで使用しうる全二重通信を行なうことができるものであって、上述のごとき光ファイバケーブル13の光伝送装置11,12への接続とともに、各光伝送装置11,12の電源投入によって、自動的に互いの光伝送装置11,12間で適正レベルで光信号を送受できるようにして、光通信によるいわゆるプラグアンドプレイの実現を図ろうとするものである。
ここで、これら2つの光伝送装置11,12のうちの一方の光伝送装置11は、上り光ファイバ13−1を介して他方の光伝送装置12に対して光を送信する第1送信器11aと、他方の光伝送装置12からの光を下り光ファイバ13−2を介して受信光として受信する第1光受信器11bと、第1送信器11aで送信される送信光のパワーを制御する制御部11cとをそなえて構成されている。
同様に、他方の光伝送装置12は、下り光ファイバ13−2を介して一方の光伝送装置11に対して光を送信する第2光送信器12aと、一方の光伝送装置11からの光を上り光ファイバ13−1を介して受信光として受信する第2光受信器12bと、第2光送信器12aで送信される送信光のパワーを制御する制御部12cとをそなえて構成されている。
図3は光伝送装置11(又は光伝送装置12)における第1光送信器11aおよび第1光受信器11b(第2光送信器12aおよび第2光受信器12b)の要部とともに制御部11c(12c)について示す図である。光伝送装置12の第2光送信器12a,第2光受信器12bおよび制御部12cはそれぞれ、光伝送装置11における第1光送信器11a,第1光受信器11bおよび制御部11cに対応するものであるため、ここでは光伝送装置11に着目して説明する。
第1光受信器11bにおいては、この図3に示すように、下り光ファイバ13−2からの光を受光しその受信する光のパワーに応じた振幅の電気信号を出力する受光素子としてのフォトダイオード(PD)11b−1(12b−1)および抵抗11b−2(12b−2)をそなえており、この光パワーに応じた電気信号については上述の制御部11cとともに、図示しない受信信号処理を行なう信号処理部にも出力される。
第1光送信器11aは、この図3に示すように、入力される電気信号により変調された光信号を送信光として出力する発光素子としての例えばレーザダイオード(LD)11a−1(12a−1)をそなえているが、この送信光の光パワーは制御部11cで制御されている。
換言すれば、光伝送装置11の制御部11cは、第1光受信器11bで受信した受信光の光パワーに基づいて第1光送信部11aでの送信光のパワーを制御するものである。即ち、これらの光伝送装置11,12の制御部11c,12cによる送信光レベルの制御を互いに行なうことによって、いわゆるプラグアンドプレイでの適正な光レベル通信を行なうことができるようにしている。
ここで、この制御部11cはフォトダイオード11b−1からの電気信号についてアナログ信号からディジタル信号に変換するA/D変換部11c−1およびA/D変換部11c−1からの上述の受信光パワーを示すディジタル信号をもとにLD11a−1を制御する送信光パワー制御部11c−2をそなえて構成されている。制御部12cにおいても、上述の制御部11cと同様に、A/D変換部12c−1および送信光パワー制御部12c−2をそなえている。
したがって、上述のフォトダイオード11b−1およびA/D変換部11c−1は、第1光受信器11bで受信される光のパワーを検出する受信光パワー検出部として機能し、フォトダイオード12b−1およびA/D変換部12c−1は、第2光受信器12bで受信される光のパワーを検出する受信光パワー検出部として機能する。そして、送信光パワー制御部11c−2,12c−2はそれぞれ、第1,第2光送信器11a,12aで送信する光のパワーを制御するようになっている。
ここで、上述の送信光パワー制御部11c−2,12c−2としては、ともに、各装置11,12の起動時に十分に小さな光パワー(送信光パワー)で発光させる起動時発光機能とともに、以下に示すような上昇制御機能をそなえている。
まず、起動時発光機能における発光レベル、即ち上述の起動時において発光される光の光パワーを、対向光伝送装置の光受信器としての受光素子において、当該受光素子の暗電流よりも大きな振幅の電流信号が入力されるような光パワーとなるように、対向光伝送装置に送信すべき光の光パワーを制御する。これにより、起動直後の光伝送装置11,12間の通信においても、対向光伝送装置の受光素子に過大な光が入力されることなく、受光素子の性能を低下させることもない。
具体的には、送信光パワー制御部11c−2における起動時発光機能に着目すると、対向光伝送値装置12の第2光受信器12bとしてのフォトダイオード12b−1において、当該フォトダイオード12b−1の暗電流(光入力を検出しなくとも電源接続により流れる電流値)よりも大きな振幅の電流信号が入力されるような光パワーとなるように、第1光送信器11aにおいて対向光伝送装置12に送信すべき光の光パワーを制御する。
換言すれば、初期起動時の「十分に小さな送信光パワー」(図5における光パワー値「S」)とは、光通信システムで予想される最大の損失条件の場合でも、受信側で受光が確認でき、かつバック・トゥ・バックの条件でも受信側に影響を与えない条件を満足することである。例えば、最大で12dBの損失が予想される光通信システム10(第1条件)において適用される光伝送装置11,12の光受信器11b,12bの最大受信光パワーを−1dBmとする。この場合、バック・トゥ・バックの条件でこの規格を満たすためには、光送信器11a,12aの起動時の光出力パワーを−1dBm以下にする必要がある。ここでは、1dBのマージンを考え、光送信器11a,12a起動時の光出力パワーを−2dBmであるものとする(第2条件)。
したがって、上述の第1条件および第2条件から起動時の受信光パワーの最小値は、−14dBm (≒0.04 mW)となる。例えば、受光感度の最悪値が0.70A/W,最大出力パワー3[dBm],暗電流500[nA]のカタログ値を有する受光素子を光受信器に用いた場合には、受信光パワーを示す電流値は、0.04[mW]×0.70[A/W]=28[μA]となる。
一方で、この受光素子の暗電流は0.5[nA]であるので、−14dBmの光の受光時の光電流(28[μA])は、暗電流と比べ十分に大きく、受光素子からの電流値をもとに受光すなわち伝送路接続が確立したことを容易に判別できることがわかる。
また、送信光パワー制御部11c−2の上昇制御機能に着目すると、A/D変換部11c−1で検出された受信光パワーをもとに第1光受信器11bでの(対向する光伝送装置12の第2光送信器12aからの光の)受光を確認するとともに、自身の光伝送装置11の第1光送信器11aにおける上述の起動時の発光をそれぞれ確認すると、第1光送信器11aで送信する光のパワーについての上昇を開始させる一方、A/D変換部11c−1で検出された受信光パワー値に応じて、当該光伝送装置11における第1光送信器11aで送信する光のパワーの上昇を制御するようになっている。送信光パワー制御部12c−2においても同様である。
さらに、送信光パワー制御部11c−2,12c−2の上昇制御機能としては、第1光送信器11a,第2光送信器12aで送信する光のパワーを、互いに同一の周期および上昇量でステップ状に上昇させるように制御することにより、第1光送信器11a,第2光送信器12aで送信する光のパワー制御を同期させるように構成されている。
また、送信光パワー制御部11c−2,12c−2の上昇制御機能として、それぞれ、A/D変換部11c−1,12c−1で検出された受信光パワーが、第1,第2光受信器11b,12bにおける適正な受信パワー値まで上昇したか否かを判定するとともに、受信光パワーが適正な受信パワー値まで上昇したと判定された場合に、当該光伝送装置11,12における第1,第2光送信器11a,12aで送信する光のパワーの上昇を停止すべく第1,第2光送信器11a,12aを制御するようになっている。
このようにして、光伝送装置11,12の電源が投入されて、互いの光送信器11a,12aおよび光受信器11b,12bでの発光および受光を確認すると、送信する光のパワーが適正な受信パワーまで自動で上昇制御されるようになるので、いわゆるプラグアンドプレイ機能を実現することができるようになっている。
図4は2つの光伝送装置における一方の光伝送装置11(又は他方の光伝送装置12)の送信光パワー制御部11c−2(12c−2)による制御に着目して説明するためのフローチャートである。
まず、各光伝送装置11,12の起動時においては、当該それぞれの光伝送装置11,12における第1,第2光送信器11a,12aで送信する光として、十分に小さな光パワー(対向光伝送装置の受光素子の暗電流よりも少なくとも大きい電流が検出電流として流れる光パワー、図4中においてはS[dBm])で発光する(ステップS1,S2)。
そして、一定の待ち時間Tの経過後に(ステップS3)、対向する光伝送装置からの初期起動時の送信光を受光したか否かを判定する(ステップS4)。対向する光伝送装置からの送信光を受光しない場合には、受光するまで待機する(ステップS4のNOルート)。
たとえば、光伝送装置11の送信光パワー制御部11c−2においては、第1光受信器11bからの受信光レベルに基づいて、光伝送装置12から出力された初期起動時の送信光(光パワーSdBmで発光した光)を受信したか否かを判定する。
ここで、2つの光伝送装置11,12における一方の光伝送装置11の送信光パワー制御部11c−2において、第1光送信器11aでの発光とともに、他方の光伝送装置12の第2光送信器12aから伝送される光について第1光受信器11bで受光したことを確認すると、所定の待ち時間T1の経過後に(ステップS4のYESルートからステップS5)、第1光受信器11bで受信された受信光の光パワーをもとに、当該一方の光伝送装置11における第1光送信器11aで送信する光のパワーを上昇させる制御を開始する(ステップS6のNOルートからステップS7〜S9)。
他方の光伝送装置12の送信光パワー制御部12c−2においても同様である。即ち、第2光送信器12aでの発光とともに、光伝送装置11の第1光送信器11aから伝送される光について第2光受信器12bで受光したことを確認すると、所定の待ち時間T1の経過後に(ステップS5)、第2光受信器12bで受信された受信光の光パワーをもとに、当該光伝送装置12における第2光送信器12aで送信する光のパワーを上昇させる制御を開始する(ステップS6のNOルートからステップS7〜S9)。
たとえば、送信光パワー制御部11c−2において、第1光受信器11bで受信された受信光の光のパワーをA/D変換部11c−1から取り込み、測定された光パワーが当該第1光受信器11bにおける適正受信レベルとなる基準値で受信されるようになったか否かを判定する(ステップS6)。そして、上述の適正受信レベルで受信されるようになっていないと判定された場合に、所定の待ち時間T2経過後に(ステップS7)、第1光送信器11aで発光する送信光の光出力パワーをA[dBm]だけ増加させる(ステップS8)。
送信光パワー制御部11c−2においては、上述のごとき第1光受信器11bで受信された受信光の光のパワーに応じた第1光送信器11aの送信光パワーの増加制御を、前回の光パワー測定タイミングから時間T3を置きながら(ステップS9)、測定された光パワーが当該第1光受信器11bにおける適正受信レベルとなるまで繰り返す。これにより、送信光パワー制御部11c−2においては、第1光送信器11aにおける光パワーを複数段階に分けてステップ状に増加させていくことができる。
光伝送装置12の送信光パワー制御部12c−2においても同様に、第2光受信器12bからの受信光の光パワーの測定値が当該第2光受信器12bにおける適正受信レベルとなるまで第2光送信器12aにおける光パワーを複数段階に分けてステップ状に増加させていくことができる。
そして、光伝送装置11の送信光パワー制御部11c−2において、第1光受信器11bで受信された受信光の光パワーが当該第1光受信器11bにおける適正な受信パワー値となったか否かを判定するとともに、受信光パワーが適正な受信パワー値となったと判定された場合に、当該一方の光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を停止させる(ステップS6のYESルートからステップS10)。
同様に、光伝送装置12の送信光パワー制御部12c−2において、第2光受信器12bで受信された受信光の光パワーが当該第2光受信器12bにおける適正な受信パワー値となったか否かを判定するとともに、受信光パワーが適正な受信パワー値となったと判定された場合に、当該光伝送装置12における第2光送信器12aで送信する光のパワーを上昇させる制御を停止させる(ステップS6のYESルートからステップS10)。
図5は、双方の制御部11c,12cによる制御の一例を説明するためのタイムチャートである。特に、図5は光伝送装置11,12間の光ファイバケーブル13が接続されてから、その後に、光伝送装置11,12の電源が投入された場合の送信光パワー制御の例である。
送信光パワーの制御は、光伝送装置11,12ともに規定の変化量でかつ規定の時間的間隔で制御することにより、各光伝送装置11,12の第1,第2光送信器11a,12aのパワー上昇制御を同期させることができる。
すなわち、光伝送装置11,12に光ファイバケーブル13が接続されてから(時点t0)、光伝送装置11の電源が投入されると(時点t2)、送信光パワー制御部11c−2では、第1光送信器11aを十分小さい発光パワーSで発光する(時点t3)。同様に、光伝送装置12の電源が投入されると(時点t4)、送信光パワー制御部12c−2では、第2光送信器12aを十分小さい発光パワーSで発光する(時点t5)。
光伝送装置11および光伝送装置12の送信光パワー制御部11c−1,12c−2ではそれぞれ、ほぼ同時の時点(時点t5参照)において、第1,第2光送信器11a,12aでの発光とともに、第1,第2光受信器11b,12bにおける対向光伝送装置12,11からの光(発光パワーSで発光された光)の受光を確認する。
すると、送信光パワー制御部11c−1,12c−2ではそれぞれ、上昇制御機能により、待ち時間T1の時間経過後に、第1,第2光送信器11a,12aでの送信光パワーの上昇制御を開始させる。
具体的には、光伝送装置11の送信光パワー制御部11c−2において、上述の第1光送信器11aでの発光および第1光受信器11bでの受光を確認してから時間T1の経過後に、第1光受信器11bで受信された受信光の光パワーをA/D変換部11c−1から取り込み(時点t6)、この受信光パワーがフォトダイオード11b−1での適正レベルであるか否かを判定する。
時点t6においては、取り込まれた受光レベルはS[dBm]の送信光に相当するレベルであるので、増加量A[dBm]だけ第1光送信器11aでの送信光の光パワーを上昇制御する(時点t7)。以降、送信光の光パワーを上昇させた時点からT3時間経過後に第1光受信器11bで受信された受信光の光パワーをA/D変換部11c−1から取り込み(時点t8)、同様に上昇制御させてゆく。
第1,第2光受信部11b、12bの双方の受光素子の適正受光レベルがS+3A[dBm]であるとすると、取り込まれた受光パワーがフォトダイオード11b−1での適正レベルまで上昇するまで、増加量A[dBm]ずつ適正受光レベルとなるまでステップ状に増加させる。
そして、A/D変換部11c−1で取り込まれた第1光受信器11bでの受光レベルが、フォトダイオード11b−1での適正受光レベルまで上昇したと判定されると(時点t9)、送信光パワー制御部11c−2では、第1光送信器11aでの送信光パワーの上昇制御を停止させる。
このようにして、光ファイバケーブル13を接続した後、光伝送装置11,12を動作させた場合は、光伝送装置11,12の後から動作させたほうが動作開始すると同時に、光受信器11b,12bが受光する。そして、第1,第2光送信器11a,12aの発光動作と、第1,第2光受信器11b,12bの受光のアンド条件により伝送路接続が確立した(第1,第2光送信器11a,12aが正しく発光し、伝送路としての光ファイバ13−1,13−2が接続されて、第1,第2光受信器11b,12bで受光動作を開始した)ものと判断可能であり、これをトリガとして第1,第2光送信器11a,12aの送信光パワーを同期制御する。即ち、光伝送装置11,12では、光ファイバケーブル13を接続するとともに、双方の電源を投入することで、自動的にお互いの受光素子の適正レベルで光を受光できるように、送信光パワーを制御することができるようになる。
また、第1,第2光送信器11a,12aの特性のバラツキによる余熱時間の違いなどの影響により、起動すなわち、送信光パワー制御部11c−2,12c−2が伝送路接続の確立を認識するタイミングに若干の時間差Tが生じることも考えられるが、このような想定される時間差よりも十分に送信光パワーを制御する時間的な間隔T3を長く取ることにより、光伝送装置11,12間で常に同じ条件で受信光パワーをモニタすることとなり、同期条件を保たせることができる。
このように、本発明の第1実施形態にかかる光通信システム10によれば、送信光パワー制御部11c,12cにより、光伝送装置11,12を初期起動して装置間接続が完了した時点から送受信光パワーを適正に自動調整することができるので、光伝送装置11,12間の通信に際して、接続される光ファイバの長さを考慮する必要なく、伝送路での損失を測定することなく受光素子での最適パワーで光を受光すべく送信光パワーを制御することができ、延いては光伝送装置11,12間の伝送に際しプラグアンドプレイ機能を実現することができる利点がある。
また、接続される光ファイバの長さを考慮する必要なく、受光素子での最適パワーで光を受光すべく送信光パワーを制御することができるので、特に最大パワー入力時には受光素子の性能を低下させる可能性があるほどの大きな発光性能を持つ長距離システム用の光送受信モジュールを短距離システムで用いる場合でも、初期起動時から送受信光パワーの自動調整機能を実現することができるので、ネットワーク設計の際には、伝送路でのファイバ長や介装される機器等による損失に応じて仕様の異なる光伝送装置を接続するような手間を不要とし、光ファイバの距離に応じて光送受信モジュールを選択する必要がなくなり、ネットワークシステム設計の際の便宜に資する利点もある。
[a1]第1実施形態の第1変形例の説明
図6は本発明の第1実施形態の第1変形例にかかる、双方の制御部11c,12cによる制御態様を説明するためのタイムチャートである。特に、この制御態様では光伝送装置11,12の電源が投入されてから、その後に、光伝送装置11,12間の光ファイバケーブル13が接続された場合の送信光パワー制御の例である。
光ファイバケーブル13の接続に先行して光伝送装置11,12の電源が投入されているので(時点t11,t12)、光伝送装置11,12の第1,第2光送信器11a,12aがともに発光しているか否かは、それぞれの光伝送装置11,12自体(送信光パワー制御部11c−2,12c−2)で識別が可能である。
そして、光伝送装置11,12間の光ファイバケーブル13のコネクタ接続が完了する(時点t13)とほぼ同時に、第1、第2光受信器11b,12bでは対向する光伝送装置12,11からの送信光を受光する。従って、各光伝送装置11,12においては、それぞれの光送信器11a,12aの発光動作と光受信器11b,12bの受光の確認により伝送路接続が確立したと判断することができる(時点t14)。
上述のごとく伝送路接続が確立したと判断された後は、前述の図5の場合と同様にして光パワーの上昇制御が行なわれる(時点t6〜時点t9)。
なお、光伝送装置11,12のうちのいずれかのみを起動させてから光ファイバケーブル13を接続した場合は、光ファイバケーブル13を接続した後、双方の光伝送装置11,12を動作させた場合とほぼ同様で、後から起動させた光伝送装置11,12が動作開始する時点で双方の第1,第2光受信器11b,12bが光を受光する。従って、各光伝送装置11,12においては、それぞれの光送受信器11a,12aの発光動作と、光受信器11b,12bの受光の確認により、伝送路接続が確立したものと判断可能である。
また、第1,第2光送信器11a,12aの特性のバラツキによる余熱時間の違いなどの影響により、起動すなわち、送信光パワー制御部11c−2,12c−2が伝送路接続の確立を認識するタイミングに若干の時間差Tが生じることも考えられるが、このような想定される時間差よりも十分に送信光パワーを制御する時間的な間隔T3を長く取ることにより、光伝送装置11,12間で常に同じ条件で受信光パワーをモニタすることとなり、同期条件を保たせることができる。
したがって、図6に示すように送信光パワーを制御しても、前述の第1実施形態の場合と同様の利点を得ることができる。
[a2]第1実施形態の第2変形例の説明
図7は本発明の第1実施形態の第2変形例にかかる、双方の制御部11c,12cによる制御態様を説明するためのタイムチャートである。特に、この制御態様では光伝送装置11,12間の光ファイバケーブル13が接続されてから、光伝送装置11,12の電源が投入された場合において、光伝送装置11,12の特性のバラツキや、光ファイバケーブル13をなす光ファイバ13−1,13−2の特性のバラツキに対応して送信光パワー制御を行なうようにしたものである。
すなわち、送信光パワー制御部11c−2,12c−2はそれぞれ、A/D変換部11c−1,12c−1で検出された受信光パワーの上昇が、光受信器11b,12bにおける適正な受信パワー値まで上昇した場合に、光送信器11a,12aで送信する光のパワーを更に一定量上昇させた後に当該上昇を停止すべく、光送信器11a,12aを制御するようになっている。
実際に使用される光伝送装置11,12では、光送信器11a,12aおよび光受信器11b,12bの特性のバラツキや、上り下りの光ファイバ13−1,13−2のファイバ特性のバラツキなどにより、完全に上り下りの送信光パワーおよび受信光パワーが一致するとは限らない。
たとえば、光伝送装置11が光伝送装置12よりも先に、受信光パワーが基準値に達したと判断し送信光パワーの増加を停止したとする。この時、光伝送装置12の受信光パワーは基準値に達していないため、光伝送装置12では送信光パワーを増加しつづける。光伝送装置11の送信光パワーの増加は停止しているため、光伝送装置12では送信光のパワー増加を続けることとなる。
この場合には、光伝送装置11の受光素子11b−1が損傷する前段階でこれを回避することが必要となる。このために、図7に示すように、受信光パワーが基準値に到達後も、予想されるバラツキ範囲よりも大きくかつ受光素子に影響を与えない範囲で一定量送信光パワーを増加した後、光パワーの増加を停止するように制御すれば、光伝送装置11,12そして光ファイバ特性のバラツキなどによる、送信光パワー、受信光パワーのばらつきを吸収することができる。
たとえば、光ファイバ13−1による伝送損失をα+A[dBm]、光ファイバ13−2による伝送損失をα [dBm]とし、光ファイバ13−1,13−2間に損失のバラツキが生じている場合を仮定する。
双方の光受信器11b,12bの受光素子11b−1,12b−1の適正受光レベルをS+3A−α[dBm]であるとすると、時点t9においては、光送信器12aでの送信光パワーはS+3Aであるので、光伝送装置11における受信光の光パワーは適正受光レベルであるS+3A−α[dBm]となる。反面、光送信器11aでの送信光パワーはS+3Aであるにもかかわらず光伝送装置12における受信光の光パワーはS+2A−α[dBm]となる。
この場合においては、時点t9において、光伝送装置11における光送信器11aからの送信光の光パワーについては、受信光パワーが適正レベルにあるとしても更に所定レベル(A[dBm])増加させ、S+4Aとする(時点t10)。
また、光伝送装置12においては、時点t11において、光伝送装置12における光受信器12bでの送信光の光パワーは適正レベル(S+3A−α[dBm])となるが、光送信器12aでの送信光パワーを、更に所定レベル(A[dBm])増加させ、S+5A[dBm]として停止させる(時点t12)
なお、時点t12において、光受信器11bでの受信光パワーは、S+4A−α[dBm]となり、適正レベル(S+3A−α[dBm])を超えることになるが、この受信光パワーについては受光素子11b−1の受光許容範囲(ダイナミックレンジ)の範囲内に十分入るものとすることができる。一般的な受光素子のダイナミックレンジは10dB程度あるので、受光レベルが適正レベルを上回ったとしても受光素子の受光許容範囲内で、十分伝送特性のバラツキを吸収することができる。
したがって、図7に示すように送信光パワーを制御すれば、前述の第1実施形態の場合と同様の利点を得ることができるほか、上り/下りの伝送路における伝送特性のバラツキを吸収させることができる。
[a3]第1実施形態の第3変形例の説明
図8は本発明の第1実施形態の第3変形例にかかる、双方の制御部11c,12cによる制御態様を説明するためのタイムチャートである。特に、この制御態様では光伝送装置11,12間の光ファイバケーブル13が接続されてから、光伝送装置11,12の電源が投入された場合において、受光光パワーが基準値に到達していなくても送信光パワーの増加を停止することにより、先に送信光パワーの増加を停止した光伝送装置の光受信器に過剰な光パワーが入力されることを回避するようにしたものである。
すなわち、送信光パワー制御部12c−2において、受信光の光パワーの上昇が、当該光受信器12bにおける適正な受信パワー値に至らずに停止すると(時点t10)、光送信器12aで送信する光のパワーの上昇を、上記受信光パワーの上昇の停止時点から所定時間Tcの経過後に停止させる。
図8に示すものにおいては、光伝送装置12の送信光パワー制御部12c−2における送信光パワーの増加は、一定の周期(T2+T3)で行なわれているので、Tcが上述の送信光パワー増加周期を2周期含んでいるので、光送信器12aで送信する光のパワーの上昇を、更に一定量(2A[dBm])上昇させた後に停止させることになる。
このようにすれば、前述の図5の場合と同様の利点があるほか、光送信器12aの光パワーの上昇を時間Tc経過後に停止することができるので、先に送信光パワーの増加を停止した側の光伝送装置11の光受信器11bに、光送信器12aからの過剰な光パワーが入力されることを回避することができる。
[a4]第1実施形態の第4変形例の説明
図9は本発明の第1実施形態の第4変形例にかかる、双方の制御部11c,12cによる制御態様を説明するためのタイムチャートである。特に、この制御態様では光伝送装置11,12間の光ファイバケーブル13が接続されてから、光伝送装置11,12の電源が投入された場合において、受光パワーが基準値に到達せずに一定となった場合において、送信光パワーを更に上昇させる旨を相手側光伝送装置に送信するようにして、上り下りの伝送路での損失特性のバラツキがあったり、各受光素子11b−1,12b−1の性能が異なっていたりしても、互いの受光素子11b−1,12b−1で適正なレベルで受光できるようにしたものである。
たとえば図9に示すように、送信光パワー制御部12c−2が、A/D変換部12c−1で検出された受信光パワーの上昇が、光受信器12bにおける適正な受信パワー値まで上昇せずに停止した場合に、光送信器12aで送信する光のパワーを、対向光伝送装置11から送信すべき光のパワーを増加させる要求を示すパターン(具体的には光パワーがT2+T3を周期として増減するパターン)とすべく、光送信器12aを制御するようになっている。
換言すれば、図9は送信光パワーの増減の繰り返しを一方の光伝送装置11への送信光パワーの増加要求とした場合の例を示している。この場合においては、光受信器11bの受信光パワーが基準値に達し、光受信器12bの受信光パワーがその段階で基準値に達していない場合(時点t9参照)の例である。
光伝送装置11の送信光パワー制御部11c−2では、受信光パワーが基準値に到達したので、送信光パワーの増加を停止するが(時点t10)、光伝送装置12の送信光パワー制御部12c−2では、受信光パワーが基準値に到達していないので、送信光のパワー変動パターンを上述のごときパターンとすることで(時点t9〜t11)、光伝送装置11の光送信器11aに対して送信光パワーの増加要求を出している。
光伝送装置11の送信光パワー制御部11c−2では、光伝送装置12からの光のパターンから、送信光の増加要求パターンを取り出し(時点t11)、対応して送信光を上昇させる制御を再開する(時点t12)。そして、光伝送装置12での受信光パワーが基準値を満足した場合には、送信光パワー制御部12c−2では送信光パワーを一定として、光伝送装置11での送信光パワーの増加制御を停止させる(時点t13)。
このように、図9に示すように互いの送信光を制御することで、前述の第1実施形態で得られる利点があるほか、上り下りの伝送路での損失特性のバラツキがあったり、各受光素子11b−1,12b−1の性能が異なっていたりしても、互いの受光素子11b−1,12b−1で適正なレベルで受光させることができる利点がある。
なお、送信光パワーの増加要求を示すパターンとしてはいろいろなパターンが考えられる。図9の例では、光伝送装置11の受信光パワーが基準値に到達すれば、即ち、光伝送装置12から光伝送装置11へ向けた通信が可能ということであるから、送信光パワーの増加要求を示す何らかのコードが変調された光を送信することにより、送信光パワーの増加要求としても良い。
[a5]第1実施形態の第5変形例の説明
図11は本発明の第1実施形態の第5変形例にかかる、双方の制御部11c,12cによる制御態様を説明するためのタイムチャートである。特に、この制御態様では上り下りの光ファイバ13−1,13−2を別線で配線する場合において、光伝送装置11,12間の上り光ファイバ13−1が接続されてから(時点t31)、相当時間経過後に下り光ファイバ13−2が接続された(時点t3)場合において、互いの受光素子の信頼性を向上させたものである。
上下の光ファイバ13−1,13−2の接続に相当の時間差があった場合、図11のごとき信頼性の向上のための制御を行わない場合は、図10に示すように、光受信器にファイバが接続された側の光伝送装置(この場合には光受信器12b側の上り光ファイバ13−1を先に接続しているので、光伝送装置12)において、先行して上昇制御を開始する条件が成立するので(時点t22)、送信光パワー制御部12c−2では上述の送信光パワーの上昇制御を開始する。
この送信光パワー制御部12c−2における送信光パワーの上昇制御が開始されてから相当時間が経過しても、下り光ファイバ13−2が接続されていない場合には、光送信器12aでは受信側で適正受光レベルとなりうる送信光レベルS+3A[dBm]を超えて、デバイスとしての最高出力の光パワー(例えば、S+6A[dBm])まで送信光パワーが増加することが考えられる。このとき、残りの光ファイバ13−1が接続されることとなると、光伝送装置11の受光素子11b−1に過大な光が入力されることになる(時点t23)。
これに対し、図11に示すように、光受信器に光ファイバ(図11の場合にも上り光ファイバ13−1が接続されているので、光伝送装置12の光受信器12b)が接続された側の送信光パワー制御部12c−2では、光パワーの上昇制御を開始するが、一定時間(例えばモニタ周期(T2+T3)の2周期分)経過後(時点t33)にも受信光パワーの増加が観測されない場合には、送信光パワーの制御を中止する(時点t34)。
この場合においては、送信光パワー制御部12c−2では、1ステップ増加した段階(光パワーがS+A[dBm]となっている段階)まで送信光パワーを弱め、光受信器12bでの受信光パワーの増加を待つ。その後、送信光パワー制御部12c−2では、受信光パワーの増加(時点t35)をトリガとし再び上昇制御を開始することができ、双方向の通信を確立させることができる(時点t36,t37)。
このように、図11に示すように互いの送信光を制御することで、前述の第1実施形態で得られる利点があるほか、上り下りの光ファイバ13−1,13−2を別線で配線する場合において、光伝送装置11,12間の上り光ファイバ13−1が接続される時間と、下り光ファイバ13−2が接続される時間との間隔に隔たりがあったとしても、適正に双方向通信を確立させることができる利点がある。
なお、図11においては、制御中断時の出力光パワーは1ステップ増加した値としているが、そのほかに、初期値に戻す、中断時の出力光パワーを保つなどが考えられる。
また、接続された2本の光ファイバの一方が断線していた場合にも図11の場合と同様のシーケンスにより、受信光パワーの過度な増加を止めることができ、そのまま断線復旧が行われた場合は接続された場合と同様に動作させることができる。
[a6]第1実施形態の第6変形例の説明
図12は本発明の第1実施形態の第6変形例にかかる光通信システム10Aを示すブロック図である。図12に示す光通信システム10Aにおいては、受信光パワー検出部11c−1A,12c−1Aにおいて、光ファイバ13−2,13−1から第1,第2光受信器11b,12bに受信光として入力される光の一部を分岐して入力される光パワーを受信光パワーとして検出し、送信光パワー制御部11c−2A,12c−2Aにおいて、これらの受信光パワー検出部11c−1A,12c−1Aで検出された受信光パワーに応じて、前述の第1実施形態の場合と同様に送信光パワーを制御するようになっている。
このように構成しても、前述の第1実施形態の場合と同様に、光伝送装置11,12を初期起動して装置間接続が完了した時点から送受信光パワーを適正に自動調整することができるので、光伝送装置11,12間の通信に際して、接続される光ファイバの長さを考慮する必要なく、伝送路での損失を測定することなく受光素子での最適パワーで光を受光すべく送信光パワーを制御することができ、前述の第1実施形態の場合と同様の利点を得ることができる。
[b]第2実施形態の説明
図13は本発明の第2実施形態にかかる光通信システム20を示すブロック図であり、この図13に示す光通信システム20は、2つのビル200,300間での通信を行なうものである。即ち、ビル200には通信拠点210,220,230が、ビル300には通信拠点310がそれぞれそなえられ、通信拠点間での通信を行なうことができるようになっている。
ここで、通信拠点210には前述の第1実施形態の場合と同様の光伝送装置211,212が、通信拠点220にも同様の光伝送装置221,222が、通信拠点230にも同様の光伝送装置231,232が、通信拠点310にも同様の光伝送装置311,312が、それぞれそなえられている。
また、通信拠点210の光伝送装置211および通信拠点220の光伝送装置221は、上り下りの2本の光ファイバ261−1,261−2と、光ファイバ261−1,261−2上に介装されたODF(Optical Distribution Frame)241,242とからなる伝送路261により相互に接続されて、双方向通信を行なうことができるようになっている。尚、光伝送路261の伝送距離としては、例えば図14に示すように0.6kmとし、4dBの光パスの損失を有するものとする(タイプAのインターフェイス)。
さらに、通信拠点210の光伝送装置212および通信拠点230の光伝送装置231は、上り下りの2本の光ファイバ262−1,262−2と、光ファイバ262−1,262−2上に介装されたODF(Optical Distribution Frame)243,244およびPXC(Photonic Cross Connect)250とからなる光伝送路262により相互に接続されて、双方向通信を行なうことができるようになっている。尚、光伝送路262の伝送距離としては、例えば図14に示すように0.6kmとしているが、その光パスの損失は、光伝送路261による損失よりも大きく、12dBの光パスの損失を有するものとする(タイプBのインターフェイス)。
また、通信拠点220の光伝送装置222および通信拠点310の光伝送装置311においては、上り下りの2本の光ファイバ263−1,263−2と、光ファイバ263−1,263−2上に介装されたODF241,242とからなる光伝送路263により相互に接続されて、双方向通信を行なうことができるようになっている。尚、光伝送路263の伝送距離としては、例えば図14に示すように2.0kmとし、4dB又は6dBの光パスの損失を有するものとする(タイプCのインターフェイス)。
さらに、通信拠点230の光伝送装置232および通信拠点310の光伝送装置312は、上り下りの2本の光ファイバ264−1,264−2と、光ファイバ264−1,264−2上に介装されたODF243,244およびPXC250とからなる光伝送路264を通じて相互に接続されて、双方向通信を行なうことができるようになっている。尚、光伝送路264の伝送距離としては、例えば図14に示すように2.0kmとしているが、その光パスの損失は、光伝送路263による損失よりも大きく、12dBまたは16dBの光パスの損失を有するものとする(タイプDのインターフェイス)。
このように、光伝送路261〜264の損失は、それぞれの伝送距離とともに、パスの途中に配置される機器の挿入損失により異なってくるものであるが、光伝送装置211および光伝送装置221間,光伝送装置212および光伝送装置232間,光伝送装置221および光伝送装置311間,並びに光伝送装置231および光伝送装置312間は、いずれも前述の第1実施形態の場合と同様に送信光パワーを制御するための機能(光送信部11a,12a,光受信部11b,12bおよび受信光パワー検出部および送信光パワー制御部としての制御部11c,12c)をそなえているので、各装置を初期起動して装置間接続が完了した時点から送受信光パワーを適正に自動調整することができるので、光伝送装置間の通信に際して、接続される光ファイバの長さや伝送路上に介装される機器による挿入損失を考慮する必要なく、また伝送路での損失を測定することなく受光素子での最適パワーで光を受光すべく送信光パワーを制御することができる。従って、各光伝送装置間での通信を確立するにあたり、前述の第1実施形態の場合と同様の利点を得ることができる。
[b1]第2実施形態の変形例の説明
図15は本発明の第2実施形態の変形例にかかる光通信システム20Aを示すブロック図であり、この図15に示す光通信システム20Aは、前述の第1実施形態におけるものと同様の光伝送装置を用いることによりLAN(Local Area Network)を構築したものである。
ここで、この図15に示す光通信システム20Aにおいては、4つの情報処理装置410,420,430,440が接続されてLANが構築されたものであって、情報処理装置410は、LAN上でのトランスポンダとしての3つの光伝送装置411〜413を、情報処理装置420においても同様の光伝送装置421を、情報処理装置430においても同様の光伝送装置431を、情報処理装置440においても同様の光伝送装置441を、それぞれそなえて構成されている。
ここで、情報処理装置410の3つの光伝送装置411〜413のうち、光伝送装置411は情報処理装置420の光伝送装置421と伝送距離2km程度の光伝送路451を介して接続されて、前述の第1実施形態の場合と同様に双方向に通信を行なうことができるようになっている。
また、光伝送装置412は情報処理装置430の光伝送装置431と伝送距離4km程度の光伝送路452を介して接続されて、前述の第1実施形態の場合と同様に双方向に通信を行なうことができるようになっている。同様に、光伝送装置413は情報処理装置440の光伝送装置441と伝送距離20km程度の光伝送路453を介して接続されて、前述の第1実施形態の場合と同様に双方向に通信を行なうことができるようになっている。
なお、上述の各光伝送路451〜453は、上り下りで共用の1本の光ファイバで構成することができるほか、前述の各実施形態の場合と同様に、上り下りの2本の光ファイバで構成することとしてもよい。
また、各情報処理装置410,420,430,440においては、前述の図2に示すものと同様のコネクタ構造により、トランスポンダとしての各光伝送装置と光ファイバとを接続できるようになっている。
このような光通信システム20AとしてのLANを構築するにあたっては、ネットワーク構築者は各情報処理装置410,420,430,440間を接続するために、それぞれの光伝送装置間を光ファイバケーブルにより接続する必要があるが、各情報処理装置410,420,430,440の光伝送装置411〜413,421,431,441はいずれも前述の第1実施形態の場合と同様の送信光パワーを制御するための機能をそなえているので、いずれの光伝送装置間を接続しても、装置を起動して光ファイバを接続した時点から互いの送信光パワーを適正レベルに調整する制御を行なうことができるので、前述の第1実施形態の場合と同様の利点を得ることができる。
すなわち、ネットワーク構築者としては、20km程度の比較的長い光ファイバを通じた通信を行なっていた光伝送装置に、2km程度の比較的短い光ファイバを介して通信を行なう光伝送装置に接続する等、伝送路でのファイバ長や介装される機器等による損失に応じて仕様の異なる光伝送装置を接続するような手間を不要とし、ネットワーク構築の際の利便性を向上させることができる。
[c]その他
本発明によれば、上述の各実施形態によらず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
たとえば、上述の各実施形態においては、光伝送装置間を接続する光ファイバとしては上り下り用の2本の光ファイバにより構成しているが、本発明によればこれに限定されるものではなく、例えば1本の光ファイバにより上り下りの光信号を共用して伝送するようにしてもよい。
[d]付記
(付記1) 光ファイバを介して2つの光伝送装置が接続され、上記2つの光伝送装置のうちの一方の光伝送装置が、該光ファイバを介し上記2つの光伝送装置のうちの他方の光伝送装置に対して光を送信する第1光送信器と、上記他方の光伝送装置からの光を受信光として受信する第1光受信器とをそなえ、該第1光受信器で受信される光のパワーをもとに該第1光送信器で送信する光のパワーを制御するように構成され、上記他方の光伝送装置が、該光ファイバを介し上記一方の光伝送装置に対して光を送信する第2光送信器と、上記一方の光伝送装置からの光を受信光として受信する第2光受信器と、該第2光受信器で受信される光のパワーをもとに該第2光送信器で送信する光のパワーを制御するように構成された光通信システムにおける上記各光伝送装置による送信光パワー制御方法であって、
上記各光伝送装置の起動時において、当該それぞれの光伝送装置における該光送信器で上記送信する光として、十分に小さな光パワーで発光し、
上記2つの光伝送装置における一方の光伝送装置において、該光送信器での発光とともに、他方の光伝送装置の光送信器から伝送される光について該光受信器で受光したことを確認すると、該光受信器で受信された受信光の光パワーをもとに、当該一方の光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を行なうとともに、
上記2つの光伝送装置における他方の光伝送装置において、該光送信器での発光とともに、一方の光伝送装置の光送信器から伝送される光について該光受信器で受光したことを確認すると、該光受信器で受信された受信光の光パワーをもとに、当該他方の光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を行ない、
かつ、上記2つの光伝送装置における一方の光伝送装置において、該光受信器で受信された受信光の光パワーが当該光受信器における適正な受信パワー値となったか否かを判定するとともに、上記の受信光パワーが受信パワー値となったと判定された場合に、当該一方の光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を停止するとともに、
上記2つの光伝送装置における他方の光伝送装置において、該光受信器で受信された受信光の光パワーが当該光受信器における適正な受信パワー値となったか否かを判定するとともに、上記の受信光パワーが適正な受信パワー値となったと判定された場合に、当該他方の光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を停止することを
特徴とする、送信光パワー制御方法。
(付記2) 光ファイバを介して2つの光伝送装置が接続され、各光伝送装置が、該光ファイバを介し対向光伝送装置に対して光を送信する光送信器と、該対向光伝送装置からの光を受信光として受信する光受信器と、該光受信器で受信される光のパワーをもとに該光送信器で送信する光のパワーを制御する送信光パワー制御部とをそなえてなる光通信システムにおける各光伝送装置の上記送信光パワー制御部による送信光パワー制御方法であって、
該光送信器において上記送信する光を、起動時においては十分に小さな光パワーで発光する初期起動制御ステップと、
該初期起動制御ステップにおける該光送信器での発光とともに、対向光伝送装置から伝送される光の光受信器での受光をそれぞれ確認する発光・受光確認ステップと、
該発光・受光確認ステップにおいて上記発光および受光をともに確認してから開始し、該光受信器で受信された受信光の光パワーをもとに、当該光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を行なう光パワー上昇制御ステップと、
該光受信器で受信された受信光の光パワーが当該光受信器における適正な受信パワー値となったか否かを判定するとともに、上記の受信光パワーが受信パワー値となったと判定された場合に、当該光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を停止する判定制御ステップと、
をそなえて構成されたことを特徴とする、送信光パワー制御方法。
(付記3) 該光パワー上昇制御ステップにおいては、
各光伝送装置の光送信器で送信する光のパワーを、互いにほぼ同一の周期でステップ状に上昇させるように制御することにより、それぞれの光送信器で送信する光のパワー制御を同期させることを特徴とする、付記2記載の送信光パワー制御方法。
(付記4) 上記の各光伝送装置の光受信器が、受信する光のパワーに応じた振幅の電流信号を出力する受光素子により構成され、
該初期起動制御ステップにおいて、該光送信器で上記起動時において発光する光の光パワーを、
当該光を対向光伝送装置における光受信器で受信したときに、当該対向光伝送装置の光受信器としての受光素子における暗電流よりも大きな振幅の電流信号が出力されるような光パワーとすることを特徴とする、付記2または3記載の送信光パワー制御方法。
(付記5) 該判定制御ステップにおいて、該光受信器で受信した受信光の光パワーが当該光受信器における適正な受信パワー値まで上昇したか否かを判定するとともに、上記受信光の光パワーが適正な受信パワー値まで上昇したと判定された場合に、当該光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーの上昇を停止させることを特徴とする、付記2〜4のいずれか1項記載の送信光パワー制御方法。
(付記6) 該判定制御ステップにおいて、該光受信器で受信した受信光の光パワーが当該光受信器における適正な受信パワー値まで上昇したか否かを判定するとともに、上記受信光パワーが適正な受信パワー値まで上昇したと判定された場合に、当該光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーの上昇を、更に所定量上昇させてから停止させることを特徴とする、付記2〜4のいずれか1項記載の送信光パワー制御方法。
(付記7) 該判定制御ステップにおいて、上記受信光の光パワーの上昇が、当該光受信器における適正な受信パワー値に至らずに停止した場合には、該光送信器で送信する光のパワーを更に一定量上昇させた後に停止させることを特徴とする、付記5記載の送信光パワー制御方法。
(付記8) 該判定制御ステップにおいて、上記受信光の光パワーの上昇が、当該光受信器における適正な受信パワー値に至らずに停止した場合には、当該光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーの上昇を、上記受信光パワーの上昇の停止時点から所定時間経過後に停止させることを特徴とする、付記5記載の送信光パワー制御方法。
(付記9) 該判定制御ステップにおいて、上記受信光の光パワーの上昇が、当該光受信器における適正な受信パワー値に至らずに停止した場合には、該光送信器で送信する光のパワーを、該対向光伝送装置から送信すべき光のパワーを増加させる要求を示すパターンで増減させることを特徴とする、付記5記載の送信光パワー制御方法。
(付記10) 光ファイバを介して2つの光伝送装置が対向して接続されてなる光通信システムであって、
上記2つの光伝送装置のそれぞれが、
該光ファイバを介し対向光伝送装置に対して光を送信する光送信器と、
該対向光伝送装置からの光を、該光ファイバを介し受信する光受信器と、
該光受信器で受信される光のパワーを検出する受信光パワー検出部と、
該光送信器で送信する光のパワーを制御する送信光パワー制御部とをそなえ、
かつ、該送信光パワー制御部が、
起動時に十分に小さな光パワーで発光させるとともに、
該受信光パワー検出部で検出された受信光パワーをもとに該光受信器での受光を確認するとともに、該光送信器における上記起動時の発光をそれぞれ確認すると、該光送信器で送信する光のパワーについての上昇を開始させる一方、
該受信光パワー検出部で検出された受信光パワー値に応じて、当該光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーの上昇を制御すべく構成されたことを特徴とする、光通信システム。
(付記11) 該送信光パワー制御部が、
該光送信器で送信する光のパワーを、互いに同一の上昇量でステップ状に上昇させるように制御することにより、それぞれの光送信器で送信する光のパワー制御を同期させるように構成されたことを特徴とする、付記10記載の光通信システム。
(付記12) 上記の各光伝送装置の光受信器が、受信する光のパワーに応じた振幅の電流信号を出力する受光素子により構成され、
該送信光パワー制御部が、
上記起動時において発光される光の光パワーを、該対向光伝送装置の光受信器としての受光素子において、当該受光素子の暗電流よりも大きな振幅の電流信号が入力されるような光パワーとなるように、該対向光伝送装置に送信すべき光の光パワーを制御することを特徴とする、付記10または11記載の光通信システム。
(付記13) 該送信光パワー制御部が、該受信光パワー検出部で検出された受信光パワーが該光受信器における適正な受信パワー値まで上昇したか否かを判定するとともに、上記受信光パワーが適正な受信パワー値まで上昇したと判定された場合に、当該光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーの上昇を停止すべく該光送信器を制御するように構成されたことを特徴とする、付記10〜12のいずれか1項記載の光通信システム。
(付記14) 該送信光パワー制御部が、該受信光パワー検出部で検出された受信光パワーが該光受信器における適正な受信パワー値まで上昇したか否かを判定するとともに、上記受信光パワーが適正な受信パワー値まで上昇したと判定された場合に、当該光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーの上昇を、更に所定量上昇させてから停止すべく該光送信器を制御するように構成されたことを特徴とする、付記10〜12のいずれか1項記載の光通信システム。
(付記15) 該光送信パワー制御部が、該受信光パワー検出部で検出された受信光パワーの上昇が、該光受信器における適正な受信パワー値まで上昇せずに停止した場合に、該光送信器で送信する光のパワーを一定量上昇させた後に当該上昇を停止すべく、該光送信器を制御するように構成されたことを特徴とする、付記13記載の光通信システム。
(付記16) 該送信光パワー制御部が、該受信光パワー検出部で検出された受信光パワーの上昇が、該光受信器における適正な受信パワー値まで上昇せずに停止した場合に、該光送信器で送信する光のパワーの上昇を、上記受信光パワーの上昇の停止時点から所定時間経過後に停止すべく、該光送信器を制御するように構成されたことを特徴とする、付記13記載の光通信システム。
(付記17) 該送信光パワー制御部が、該受信光パワー検出部で検出された受信光パワーの上昇が、該光受信器における適正な受信パワー値まで上昇せずに停止した場合に、該光送信器で送信する光のパワーを、該対向光伝送装置から送信すべき光のパワーを増加させる要求を示すパターンとすべく、該光送信器を制御するように構成されたことを特徴とする、付記13記載の光通信システム。
(付記18) 上記2つの光伝送装置間を接続する光ファイバが、一方の光伝送装置から他方の光伝送装置への伝送用と、上記他方の光伝送装置から上記一方の光伝送装置への伝送用として、2本の光ファイバにより構成されたことを特徴とする、付記10〜17のいずれか1項記載の光通信システム。
(付記19) 光ファイバを介して2つの光伝送装置が対向して接続されてなる光通信システムにおける光伝送装置であって、
該光ファイバを介し対向光伝送装置に対して光を送信する光送信器と、
該対向光伝送装置からの光を、該光ファイバを介し受信する光受信器と、
該光受信器で受信される光のパワーを検出する受信光パワー検出部と、
該光送信器で送信する光のパワーを制御する送信光パワー制御部とをそなえ、
かつ、該送信光パワー制御部が、
起動時に十分に小さな光パワーで発光させるとともに、
該受信光パワー検出部で検出された受信光パワーをもとに該光受信器での受光を確認するとともに、該光送信器における上記起動時の発光をそれぞれ確認すると、該光受信器での受信光パワーを目標値とするために、該対向光伝送装置からの光レベルを上昇させるべく、該光送信器で送信する光のパワーについての上昇を開始させる一方、
該受信光パワー検出部で検出された受信光パワー値に応じて、当該光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーの上昇を制御すべく構成されたことを特徴とする、光伝送装置。
(付記20) 該送信光パワー制御部が、該受信光パワー検出部で検出された受信光パワーが該光受信器における適正な受信パワー値まで上昇したか否かを判定するとともに、上記受信光パワーが上記目標値としての適正な受信パワー値まで上昇したと判定された場合に、該光送信器で送信する光のパワーの上昇を停止すべく該光送信器を制御するように構成されたことを特徴とする、付記19記載の光伝送装置。
(付記21) 該光送信パワー制御部が、該受信光パワー検出部で検出された受信光パワーの上昇が、上記目標値としての該光受信器における適正な受信パワー値まで上昇せずに停止した場合に、該光送信器で送信する光のパワーを一定量上昇させた後に当該上昇を停止すべく、該光送信器を制御するように構成されたことを特徴とする、付記20記載の光伝送装置。
(付記22) 該送信光パワー制御部が、該受信光パワー検出部で検出された受信光パワーの上昇が、上記目標値としての該光受信器における適正な受信パワー値まで上昇せずに停止した場合に、該光送信器で送信する光のパワーの上昇を、上記受信光パワーの上昇の停止時点から所定時間経過後に停止すべく、該光送信器を制御するように構成されたことを特徴とする、付記20記載の光伝送装置。
(付記23) 該送信光パワー制御部が、該受信光パワー検出部で検出された受信光パワーの上昇が、上記目標値としての該光受信器における適正な受信パワー値まで上昇せずに停止した場合に、該光送信器で送信する光のパワーを、該対向光伝送装置から送信すべき光のパワーを増加させる要求を示すパターンとすべく、該光送信器を制御するように構成されたことを特徴とする、付記20記載の光伝送装置。
本発明の第1実施形態にかかる光通信システムを示すブロック図である。 本発明の第1実施形態にかかる光通信システムを示すブロック図である。 本発明の第1実施形態にかかる光通信システムの要部を示す図である。 本発明の第1実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1実施形態の動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明の第1実施形態の第1変形例における動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明の第1実施形態の第2変形例における動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明の第1実施形態の第3変形例における動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明の第1実施形態の第4変形例における動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明の第1実施形態の第5変形例における動作を説明すべく、第5変形例における制御を行わない場合の動作について説明するためのタイムチャートである。 本発明の第1実施形態の第5変形例における動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明の第1実施形態の第6変形例にかかる光通信システムを示すブロック図である。 本発明の第2実施形態にかかる光通信システムを示すブロック図である。 本発明の第2実施形態にかかる光通信システムにおける光伝送路の仕様を示す図である。 本発明の第2実施形態の変形例にかかる光通信システムを示すブロック図である。 従来例を示すブロック図である。
符号の説明
10,10A,20,20A 光通信システム
11,12、211,212,221,222,231,232,311,312,411〜413,421,431,441 光伝送装置
11a,12a 光送信器
11a−1,12a−1 LD
11b,12b 光受信器
11b−1,12b−1 PD
11b−2,12b−2 抵抗
11c,12c 制御部
11d,12d 挿入受け部
11c−1,12c−1,11c−1A,12c−1A A/D変換部(受信光パワー検出部)
11c−2,12c−2,11c−2A,12c−2A 送信光パワー制御部
13−1,13−2,261−1,261−2,262−1,262−2,263−1,263−2,264−1,264−2 光ファイバ
13a,13b 挿入部
200,300 ビル
241〜244 ODF
250 PXC
261〜264,451〜453 光伝送路
410,420,430,440 情報処理装置

Claims (5)

  1. 光ファイバを介して2つの光伝送装置が接続され、上記2つの光伝送装置のうちの一方の光伝送装置が、該光ファイバを介し上記2つの光伝送装置のうちの他方の光伝送装置に対して光を送信する第1光送信器と、上記他方の光伝送装置からの光を受信光として受信する第1光受信器とをそなえ、該第1光受信器で受信される光のパワーをもとに該第1光送信器で送信する光のパワーを制御するように構成され、上記他方の光伝送装置が、該光ファイバを介し上記一方の光伝送装置に対して光を送信する第2光送信器と、上記一方の光伝送装置からの光を受信光として受信する第2光受信器と、該第2光受信器で受信される光のパワーをもとに該第2光送信器で送信する光のパワーを制御するように構成された光通信システムにおける上記各光伝送装置による送信光パワー制御方法であって、
    上記各光伝送装置の起動時において、当該それぞれの光伝送装置における該光送信器で上記送信する光として、十分に小さな光パワーで発光し、
    上記2つの光伝送装置における一方の光伝送装置において、該光送信器での発光とともに、他方の光伝送装置の光送信器から伝送される光について該光受信器で受光したことを確認すると、該光受信器で受信された受信光の光パワーをもとに、当該一方の光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を行なうとともに、
    上記2つの光伝送装置における他方の光伝送装置において、該光送信器での発光とともに、一方の光伝送装置の光送信器から伝送される光について該光受信器で受光したことを確認すると、該光受信器で受信された受信光の光パワーをもとに、当該他方の光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を行ない、
    かつ、上記2つの光伝送装置における一方の光伝送装置において、該光受信器で受信された受信光の光パワーが当該光受信器における適正な受信パワー値となったか否かを判定するとともに、上記の受信光パワーが受信パワー値となったと判定された場合に、当該一方の光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を停止するとともに、
    上記2つの光伝送装置における他方の光伝送装置において、該光受信器で受信された受信光の光パワーが当該光受信器における適正な受信パワー値となったか否かを判定するとともに、上記の受信光パワーが適正な受信パワー値となったと判定された場合に、当該他方の光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を停止することを
    特徴とする、送信光パワー制御方法。
  2. 光ファイバを介して2つの光伝送装置が接続され、各光伝送装置が、該光ファイバを介し対向光伝送装置に対して光を送信する光送信器と、該対向光伝送装置からの光を受信光として受信する光受信器と、該光受信器で受信される光のパワーをもとに該光送信器で送信する光のパワーを制御する送信光パワー制御部とをそなえてなる光通信システムにおける各光伝送装置の上記送信光パワー制御部による送信光パワー制御方法であって、
    該光送信器において上記送信する光を、起動時においては十分に小さな光パワーで発光する初期起動制御ステップと、
    該初期起動制御ステップにおける該光送信器での発光とともに、対向光伝送装置から伝送される光の光受信器での受光をそれぞれ確認する発光・受光確認ステップと、
    該発光・受光確認ステップにおいて上記発光および受光をともに確認してから開始し、該光受信器で受信された受信光の光パワーをもとに、当該光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を行なう光パワー上昇制御ステップと、
    該光受信器で受信された受信光の光パワーが当該光受信器における適正な受信パワー値となったか否かを判定するとともに、上記の受信光パワーが受信パワー値となったと判定された場合に、当該光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーを上昇させる制御を停止する判定制御ステップと、
    をそなえて構成されたことを特徴とする、送信光パワー制御方法。
  3. 該光パワー上昇制御ステップにおいては、
    各光伝送装置の光送信器で送信する光のパワーを、互いにほぼ同一の周期でステップ状に上昇させるように制御することにより、それぞれの光送信器で送信する光のパワー制御を同期させることを特徴とする、請求項2記載の送信光パワー制御方法。
  4. 光ファイバを介して2つの光伝送装置が対向して接続されてなる光通信システムであって、
    上記2つの光伝送装置のそれぞれが、
    該光ファイバを介し対向光伝送装置に対して光を送信する光送信器と、
    該対向光伝送装置からの光を、該光ファイバを介し受信する光受信器と、
    該光受信器で受信される光のパワーを検出する受信光パワー検出部と、
    該光送信器で送信する光のパワーを制御する送信光パワー制御部とをそなえ、
    かつ、該送信光パワー制御部が、
    起動時に十分に小さな光パワーで発光させるとともに、
    該受信光パワー検出部で検出された受信光パワーをもとに該光受信器での受光を確認するとともに、該光送信器における上記起動時の発光をそれぞれ確認すると、該光送信器で送信する光のパワーについての上昇を開始させる一方、
    該受信光パワー検出部で検出された受信光パワー値に応じて、当該光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーの上昇を制御すべく構成されたことを特徴とする、光通信システム。
  5. 光ファイバを介して2つの光伝送装置が対向して接続されてなる光通信システムにおける光伝送装置であって、
    該光ファイバを介し対向光伝送装置に対して光を送信する光送信器と、
    該対向光伝送装置からの光を、該光ファイバを介し受信する光受信器と、
    該光受信器で受信される光のパワーを検出する受信光パワー検出部と、
    該光送信器で送信する光のパワーを制御する送信光パワー制御部とをそなえ、
    かつ、該送信光パワー制御部が、
    起動時に十分に小さな光パワーで発光させるとともに、
    該受信光パワー検出部で検出された受信光パワーをもとに該光受信器での受光を確認するとともに、該光送信器における上記起動時の発光をそれぞれ確認すると、該光受信器での受信光パワーを目標値とするために、該対向光伝送装置からの光レベルを上昇させるべく、該光送信器で送信する光のパワーについての上昇を開始させる一方、
    該受信光パワー検出部で検出された受信光パワー値に応じて、当該光伝送装置における光送信器で送信する光のパワーの上昇を制御すべく構成されたことを特徴とする、光伝送装置。
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