JP2006179935A - リソグラフィ装置、エキシマ・レーザ及びデバイス製造方法 - Google Patents

リソグラフィ装置、エキシマ・レーザ及びデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】リソグラフィ・パターン印刷プロセスのCDピッチ依存性は、パターンを投影するために使用される放射のスペクトル強度分布に関連付けられるので、システム毎に変化するため、システム間における孤立−稠密バイアス不整合の原因になっている。
【解決手段】本発明は、放射の投影ビームを提供するための照明システムと、パターン化されたビームを基板の目標部分に投射するための投影システムと、基板を保持するための基板テーブルと、投影ビームの放射強度のスペクトル分布を調整するためのコントローラとを備えたリソグラフィ装置を提供することによってこの問題に対処している。スペクトル強度分布の調整は、孤立−稠密バイアスに関連するデータに基づいており、スペクトル帯域幅を広くするか、或いはスペクトル強度分布の形状を変化させることからなっている。
【選択図】図4(a)

Description

本出願は、2004年12月23日出願の米国特許出願第11/019,531号の一部継続出願である。
本発明は、リソグラフィ装置、エキシマ・レーザ及びデバイス製造方法に関する。また、本発明は、それによって製造されたデバイスに関する。
リソグラフィ装置は、基板の目標部分に所望のパターンを印加するマシンである。リソグラフィ装置は、たとえば集積回路(IC)の製造に使用することができる。その場合、マスク或いはレチクルとも呼ばれているパターン化デバイスを使用してICの個々の層に対応する回路パターンが生成され、生成されたパターンが放射線感応材料(レジスト)の層を有する基板(たとえばシリコン・ウェハ)上の目標部分(たとえば1つ又は複数のダイが含まれている)に画像化される。通常、1枚の基板には、順次露光される目標部分に隣接する回路網が含まれている。知られているリソグラフィ装置には、パターン全体を1回で目標部分に露光することによって目標部分の各々が照射される、いわゆるステッパと、パターンを投影ビームで所与の方向(「走査」方向)に走査し、且つ、基板をこの方向に平行に、或いは非平行に同期走査することによって目標部分の各々が照射される、いわゆるスキャナがある。
レチクルと基板の間に、レチクルの照射部分を基板の目標部分に画像化するための投影システムが配置されている。投影システムは、放射の投影ビームを導き、整形し、或いは制御するためのコンポーネントを備えている。投影システムは、たとえば、それぞれ屈折光学エレメント、反射光学エレメント及び屈折光学エレメントと反射光学エレメントの両方を備えた屈折光学系或いは反射光学系若しくはカタディオプトリック光学系であっても良い。
通常、投影システムは、投影システムの開口数(一般に「NA」と呼ばれている)を設定するためのデバイスを備えており、たとえば調整可能NA絞りが投影システムのひとみに提供されている。
また、照明システムには、放射の投影ビームを導き、整形し、或いは制御するための屈折光学コンポーネント、反射光学コンポーネント、カタディオプトリック光学コンポーネントを始めとする様々なタイプの光学コンポーネントが包含されており、以下、このようなコンポーネントを集合的若しくは個々に「レンズ」と呼ぶことも可能である。リソグラフィ装置の照明システムは、通常、照明システムのひとみ平面におけるマスクの上流側の強度分布の外部及び/又は内部ラジアル・エクステント(一般に、それぞれσ−外部及びσ−内部と呼ばれている)を設定するための調整可能光学エレメントを備えている。以下、σ−外部及びσ−内部の特定の設定を環状照明モードと呼ぶことも可能である。照明システムのひとみ平面の空間強度分布を制御することにより、被照明対象の画像を基板に投影する際の処理パラメータを改善することができる。
マイクロチップの製造には、デバイス間、相互接続線間、或いはフィーチャ間、及び/又はフィーチャのエレメント間、たとえばフィーチャの2つのエッジの間などの空間即ち幅の許容差を制御する必要がある。詳細には、デバイス即ちIC層の製造で許容される最小のこのような空間の空間許容差の制御は、制御の中でも重要な制御である。前記最小空間及び/又は最小幅は、臨界寸法(「CD」)と呼ばれている。
従来の投影リソグラフィ技法の場合、半稠密フィーチャと孤立フィーチャの両方のCDが変化し、そのためにプロセス寛容度(即ちCDの所望の許容差に対する被照射目標部分の露光線量の残留誤差の許容量と相俟った有効焦点深度)が制限されていることは良く知られている。この問題は、マスク上の同じ公称臨界寸法を有するフィーチャが、目標部分におけるフィーチャを画像化する部分の、たとえば基板のトポグラフィ、画像湾曲或いは基板の非平面性による焦点外れ(最良焦点面外れ)の量に応じて異って印刷されることによるものである。
以下、2つの類似したフィーチャ、たとえば対応する異なる焦点位置を有する基板上の異なる2つの位置にそれぞれ配置されたコンタクト・ホールなどのフィーチャ間の印刷CDの差をCD焦点誤差と呼ぶ。たとえば、それぞれ基板レベルにおける共役第1位置及び第2位置におけるそれぞれの露光基板領域がそれぞれ異なる焦点位置に配置されている場合、特定のコンタクト・ホール・サイズを有し、且つ、パターン中の第1の位置に配置されたコンタクト・ホールは、同じサイズを有し、且つ、第2の位置に配置された同じフィーチャとは異って印刷される。したがって両方のコンタクト・ホールを同時に印刷する必要がある場合、位置に依存する印刷CDの変化が生じることになる。特定のCD焦点依存性を表すデータは、通常、CD対一定の露光線量に対する焦点のプロットで表され、Bossung曲線と呼ばれている。現象CD焦点誤差は、フォトリソグラフィ技法においてはとりわけ問題である。
従来のリソグラフィ装置は、CD焦点誤差の問題を直接対処していない。焦点外れを補償することによって(たとえば、露光中に基板の焦点位置を調整するか或いは焦点位置を変化させることによって)、或いは投影レンズのNAなどのリソグラフィ装置の光学パラメータの設定若しくはσ−外部及びσ−内部設定を最適化することによって、若しくは印刷される孤立フィーチャ及び半稠密フィーチャの寸法の焦点依存性が小さくなるようにマスクを設計することによってCD焦点誤差を許容差内に維持する試行は、従来、従来のリソグラフィ装置の使用者の責任で実施されている。しかしながら、CD焦点誤差を小さくするためのこのような対策は、他のリソグラフィ・プロセス誤差即ち感度が大きくなる原因になっており、したがって依然としてプロセス寛容度に悪影響を及ぼしている。
パターン化デバイスによって提供すべきパターン、及び特定の放射源を備えた特定のリソグラフィ投影装置を使用して印刷すべきパターンが与えられると、そのリソグラフィ・システム上で実行することによってそのプロセスの特徴であるCD焦点誤差に関連するデータを識別することができる。同じリソグラフィ製造プロセス・ステップを(同じタイプ及び/又は異なるタイプの)異なるリソグラフィ投影装置を使用して実施しなければならない場合、対応する異なるCD焦点依存性を相互に整合させる問題、たとえば製造プロセス中に生じるCD変化を小さくする問題が存在している。
上で説明した実際のCD焦点依存性は時間と共に変化する。たとえばレンズの加熱によって投影システムの収差が変化し、且つ/又は加熱及び他の不安定性によって、照明設定などの特性及び放射エネルギーの露光線量が時間と共に変化する。したがって、所望のCD焦点依存性を許容差内で制御し、且つ、許容差内に維持する問題が存在している。
リソグラフィ・プロセスは、通常、プロセス寛容度、つまり、たとえばEDウィンドウとも呼ばれている露光焦点外れウィンドウなどのプロセス・ウィンドウによって特性化されている。EDウィンドウは、CDの所望の許容差に対する被照射目標部分の露光線量の残留誤差の許容量と相俟った有効焦点深度を表している。従来の投影リソグラフィ技法の場合、焦点の変化及び露光線量の変化によってCDが変化し、そのためにプロセス寛容度が制限されていることは良く知られている。一般にEDウィンドウの有効焦点範囲は、最良焦点即ちBFと呼ばれている焦点位置の周りに非対称である。最良焦点では、基板の焦点位置の変化を関数としたCDの変化が最小であり、さらにはゼロである(後者の場合、Bossung曲線は、局部的に「アイソ−フォーカル」即ちBossungプロットの焦点軸に平行である)。通常、コンタクト・ホールの有効焦点範囲は、最良焦点の位置BFの周りに非対称に配置される傾向があり、したがってCD焦点依存性も最良焦点に対して非対称である。これは、印刷されるコンタクト・ホールが他の焦点外れの方向と比較すると、ある1つの焦点外れの方向により早く接近するプロセスに対応している。対応するBossung曲線は、通常、傾斜した湾曲線分として形状化される。非対称CD焦点依存性は、リソグラフィ・プロセスの寛容度、詳細には起伏の大きいウェハに適用されるプロセスの寛容度を制限している。
本発明者らは、以下について確認している。投影ビームの放射強度のスペクトル分布を操作することによって投影リソグラフィ・プロセスの焦点深度を改善する技法が知られている。通常、露光に使用される放射は、エキシマ・レーザによって提供され、たとえば248nmの波長で動作するKrFエキシマ・レーザ若しくは193nmの波長で動作するArFエキシマ・レーザを使用することができる。このようなレーザによって提供される放射強度のスペクトル分布には、ピーク波長λに対して対称形状のスペクトル強度ピークが含まれている。スペクトル・ピークの帯域幅は、半値全幅帯域幅(FWHM帯域幅と呼ばれている)として表すことができ、或いはレーザの総出力パワーの95%が含まれている帯域幅であって、通常、その中心にピーク波長λを有する帯域幅(E95帯域幅と呼ばれている)として表すことができる。
有限の大きさの帯域幅によって、最良焦点位置BFの周りの焦点範囲全体にフィーチャの画像の「スメア・アウト」が導入される。前記スメア・アウトは、投影システムの光軸に沿って、複数の放射波長(λを中心とする一定の範囲の波長)に従って変位した複数の画像で表される。投影システムの残留軸方向色収差の存在により、軸方向に変位した複数の画像が投影システムによって形成される。Fを放射波長λに対応する最良焦点面と放射波長λに対応する像平面の間の距離とすると、軸方向の色収差の効果は、dF/dλ=ACで表される。ACは定数である。したがって良好な近似の範囲内においては、露光中における距離F全体に渡る基板の一定の焦点外れの効果は、Δλ=F/ACで与えられる波長の変化Δλによる効果と同じであり、この変化した波長の放射を使用して、最良焦点の焦点面に保持された基板が露光される。
レーザ放射の有限スペクトル帯域幅の効果は、dF/dλ=ACで定義されるレンズ特性ACを使用して、露光強度の対称レーザ・スペクトル分布を対称焦点分布に線形変換することによってモデル化することができる。レーザ・スペクトルは、このレンズ依存性dF/dλを使用して、極めて広範囲の波長に渡って焦点スペクトルに線形変換することができる(特許文献1の図1aを参照されたい)。
有限レーザ帯域幅によって、空中画像スルー・フォーカスが再分布する。総合空中画像は、それぞれF=ACΔλに従って焦点が外れた、波長λ=λ+Δλにおける相対露光強度で重み付けされた空中画像を合わせたものである。
(概して焦点が外れた)画像のこの追加は、ウェハ・レベルにおける画像コントラストに対する効果を有している。レーザ帯域幅が比較的広い場合、導入されるウェハ・レベルにおける画像コントラストは比較的小さいが、同時に有効焦点深度が深くなる。しかしながら、上で言及した、コンタクト・ホールが他の焦点外れの方向と比較すると、ある1つの焦点外れの方向により早く接近する問題は、依然としてリソグラフィ・プロセスの寛容度を制限している。
米国特許出願公開第2002/0048288 A1号
本発明の目的は、上で言及した従来技術の問題のうちの1つ又は複数を解決し、或いは軽減することである。詳細には、本発明の目的は、CD焦点依存性に対する改良型制御を提供することである。
本発明者らは、レーザ放射の非対称スペクトル強度分布を使用して、焦点及び/又は最良焦点に対する画像化パラメータ(印刷CDなど)の非対称性を補償することができ、とりわけ非対称CD焦点依存性の非対称性を小さくすることができることを確認している。
本発明の一態様によれば、放射強度のスペクトル分布を有する電気−磁気放射のビームを提供するための放射システムと、放射のビームの断面にパターンを付与するべく機能するパターン化デバイスを支持するための支持構造と、基板を保持するための基板テーブルと、パターン化された放射のビームを基板の目標部分に投射するための投影システムと、第1の焦点位置における露光及び第2の焦点位置における露光に関連し、且つ、フィーチャの対応する第1の印刷サイズ及び第2の印刷サイズを表すデータに基づいて放射強度の前記スペクトル分布を調整するようになされ、且つ、配置されたコントローラとを備えたリソグラフィ装置が提供される。
本発明によれば、第1の焦点位置における露光及び第2の焦点位置における露光に関連するデータを使用して放射強度I(λ)のスペクトル分布を調整する利点が提供されるため、システムをシステムの焦点挙動に整合させることができるか、或いは最良焦点の位置に対する焦点挙動の対称性を改善することができる。
本発明の他の態様によれば、放射強度のスペクトル分布の帯域幅を制御するようになされ、且つ、使用者によって供給される、スペクトル分布の選択された帯域幅シフトを表す信号に反応して帯域幅のスペクトルをシフトさせるように構築され、且つ、配置された帯域幅コントローラを有するエキシマ・レーザが提供される。
本発明の一態様によれば、放射強度のスペクトル分布を有する電気−磁気放射のビームを提供するステップと、パターン化デバイスを使用して放射のビームの断面をパターンでパターン化するステップと、パターン化された放射のビームを基板の目標部分に投射するステップと、第1の焦点位置における露光及び第2の焦点位置における露光に関連し、且つ、フィーチャの対応する第1の印刷サイズ及び第2の印刷サイズを表すデータに基づいて放射強度の前記スペクトル分布を調整するステップとを含むデバイス製造方法が提供される。
本明細書においては、とりわけICの製造におけるリソグラフィ装置の使用が参照されているが、本明細書の中で説明されているリソグラフィ装置は、集積光学系、磁気領域メモリのための誘導及び検出パターン、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッド等の製造などの他のアプリケーションを有していることを理解されたい。このような代替アプリケーションのコンテキストにおいては、本明細書における「ウェハ」或いは「ダイ」という用語の使用はすべて、それぞれより一般的な「基板」或いは「目標部分」という用語の同義語と見なすことができることは当業者には理解されよう。本明細書において参照されている基板は、たとえばトラック(通常、基板にレジスト層を塗布し、且つ、露光済みレジストを現像するツール)或いは度量衡学ツール若しくは検査ツール中で、露光前若しくは露光後に処理することができる。適用可能である場合、本明細書における開示は、このような基板処理ツール及び他の基板処理ツールに適用することができる。また、基板は、たとえば多層ICを生成するために複数回に渡って処理することができるため、本明細書において使用されている基板という用語は、処理済みの複数の層が既に含まれている基板を指している場合もある。
本明細書に使用されている「放射」及び「ビーム」という用語には、紫外(UV)放射(たとえば波長が365nm、248nm、193nm、157nm若しくは126nmの放射)及び極紫外(EUV)放射(たとえば波長の範囲が5〜20nmの放射)を含むあらゆるタイプの電磁放射が包含されている。
本明細書に使用されている「パターン化デバイス」という用語は、投影ビームの断面にパターンを付与し、それにより基板の目標部分にパターンを生成するべく使用することができるデバイスを意味するものとして広義に解釈されたい。投影ビームに付与されるパターンは、基板の目標部分における所望のパターンに必ずしも厳密に対応している必要はないことに留意されたい。投影ビームに付与されるパターンは、通常、目標部分に生成される、たとえば集積回路などのデバイス中の特定の機能層に対応している。
パターン化デバイスは、透過型であっても或いは反射型であっても良い。パターン化デバイスの実施例には、マスク、プログラム可能ミラー・アレイ及びプログラム可能LCDパネルがある。マスクについてはリソグラフィにおいては良く知られており、バイナリ、交番移相及び減衰移相などのマスク・タイプ、及び様々なハイブリッド・マスク・タイプが知られている。プログラム可能ミラー・アレイの実施例には、マトリックスに配列された微小ミラーが使用されている。微小ミラーの各々は、入射する放射ビームが異なる方向に反射するよう、個々に傾斜させることができる。この方法によれば、反射したビームがパターン化される。支持構造は、パターン化デバイスを支持している。つまり、支持構造は、パターン化デバイスの重量を支えている。支持構造は、パターン化デバイスの配向、リソグラフィ装置の設計及び他の条件、たとえばパターン化デバイスが真空環境中で保持されているか否か等に応じた方法でパターン化デバイスを保持している。サポートには、機械式クランプ技法、真空クランプ技法若しくは他のクランプ技法、たとえば真空条件下での静電クランプ技法を使用することができる。支持構造は、たとえば必要に応じて固定若しくは移動させることができ、且つ、たとえば投影システムに対してパターン化デバイスを所望の位置に確実に配置することができるフレームであっても、或いはテーブルであっても良い。本明細書における「レチクル」或いは「マスク」という用語の使用はすべて、より一般的な「パターン化デバイス」という用語の同義語と見なすことができる。
本明細書に使用されている「投影システム」という用語には、たとえば使用する露光放射に適した、或いは液浸液の使用若しくは真空の使用などの他の要因に適した、屈折光学系、反射光学系及びカタディオプトリック光学系を始めとする様々なタイプの投影システムが包含されているものとして広義に解釈されたい。本明細書における「レンズ」という用語の使用はすべて、より一般的な「投影システム」という用語の同義語と見なすことができる。
リソグラフィ装置は、場合によっては2つ(二重ステージ)以上の基板テーブル(及び/又は複数のマスク・テーブル)を有するタイプの装置であり、このような「多重ステージ」マシンの場合、追加テーブルを並列に使用することができ、或いは1つ又は複数の他のテーブルを露光のために使用している間、1つ又は複数のテーブルに対して予備ステップを実行することができる。
また、リソグラフィ装置は、基板が比較的屈折率の大きい液体中、たとえば水中に浸され、それにより投影システムの最終エレメントと基板の間の空間が充填されるタイプの装置であっても良い。液浸技法は、当分野においては、投影システムの開口数を大きくすることで良く知られている。
以下、本発明の実施例について、単なる実施例にすぎないが、添付の略図を参照して説明する。図において、対応する参照記号は対応する部品を表している。
図1は、本発明の特定の実施例によるリソグラフィ装置を略図で示したものである。このリソグラフィ装置は、
− 放射(たとえばUV放射若しくはEUV放射)の投影ビームPBを提供するための照明システム(イルミネータ)ILと、
− パターン化デバイス(たとえばマスク)MAを支持するための、アイテムPLに対して該パターン化デバイスを正確に位置決めするための第1の位置決めアクチュエータPMに接続された第1の支持構造(たとえばマスク・テーブル)MTと、
− 基板(たとえばレジスト被覆ウェハ)Wを保持するための、アイテムPLに対して該基板を正確に位置決めするための第2の位置決めアクチュエータPWに接続された基板テーブル(たとえばウェハ・テーブル)WTと、
− パターン化デバイスMAによって投影ビームPBに付与されたパターンを基板Wの目標部分C(たとえば1つ又は複数のダイが含まれている)に画像化するための投影システム(たとえば屈折投影レンズ)PLと
を備えている。
図に示すように、この装置は透過型(たとえば透過型マスクを使用した)タイプの装置である。別法としては、この装置は反射型(たとえば上で参照したタイプのプログラム可能ミラー・アレイを使用した)タイプの装置であっても良い。
イルミネータILは、放射源SOから放射のビームを受け取っている。放射源がたとえばエキシマ・レーザである場合、放射源及びリソグラフィ装置は、個別の構成要素にすることができる。その場合、放射源は、リソグラフィ装置の一部を形成しているとは見なされず、放射ビームは、たとえば適切な誘導ミラー及び/又はビーム・エキスパンダを備えたビーム引渡しシステムBDを使用して放射源SOからイルミネータILへ引き渡される。それ以外のたとえば放射源が水銀灯などの場合、放射源は、リソグラフィ装置の一構成部品にすることができる。放射源SO及びイルミネータILは、必要に応じてビーム引渡しシステムBDと共に放射システムと呼ぶことができる。
イルミネータILは、ビームの角強度分布を調整するための調整可能光学エレメントAMを備えることができる。通常、イルミネータのひとみ平面内における強度分布の少なくとも外部及び/又は内部ラジアル・エクステント(一般に、それぞれσ−外部及びσ−内部と呼ばれている)は調整が可能である。また、イルミネータILは、通常、インテグレータIN及びコンデンサCOなどの他の様々なコンポーネントを備えている。イルミネータは、投影ビームPBと呼ばれている、所望する一様な強度分布をその断面に有する条件付けられた放射のビームを提供している。
マスク・テーブルMT上に保持されているマスクMAに投影ビームPBが入射する。マスクMAを透過した投影ビームPBは、投影ビームを基板Wの目標部分Cに集束させるレンズPLを通過する。基板テーブルWTは、第2の位置決めアクチュエータPW及び位置センサIF(たとえば干渉デバイス)を使用して正確に移動させることができ、それによりたとえば異なる目標部分Cを投影ビームPBの光路内に配置することができる。同様に、第1の位置決めアクチュエータPM及びもう1つの位置センサ(図1には明確に示されていない)を使用して、たとえばマスク・ライブラリから機械的に検索した後、若しくは走査中に、マスクMAを投影ビームPBの光路に対して正確に配置することができる。通常、対物テーブルMT及びWTの移動は、位置決めアクチュエータPM及びPWの一部を形成している長ストローク・モジュール(粗位置決め)及び短ストローク・モジュール(精密位置決め)を使用して実現されているが、ステッパ(スキャナではなく)の場合、マスク・テーブルMTは、短ストローク・アクチュエータのみに接続することができ、或いは固定することも可能である。マスクMA及び基板Wは、マスク・アライメント・マークM1、M2及び基板アライメント・マークP1、P2を使用して整列させることができる。
図に示す装置は、以下に示す好ましいモードで使用することができる。
ステップ・モード:マスク・テーブルMT及び基板テーブルWTが基本的に静止状態に維持され、投影ビームに付与されたパターン全体が目標部分Cに1回で投影される(即ち単一静止露光)。次に、基板テーブルWTがX及び/又はY方向にシフトされ、異なる目標部分Cが露光される。ステップ・モードでは、露光視野の最大サイズによって、単一静止露光で画像化される目標部分Cのサイズが制限される。
走査モード:投影ビームに付与されたパターンが目標部分Cに投影されている間、マスク・テーブルMT及び基板テーブルWTが同期走査される(即ち単一動的露光)。マスク・テーブルMTに対する基板テーブルWTの速度及び方向は、投影システムPLの倍率(縮小率)及び画像反転特性によって決まる。走査モードでは、露光視野の最大サイズによって、単一動的露光における目標部分の幅(非走査方向の幅)が制限され、また、走査運動の長さによって目標部分の高さ(走査方向の高さ)が決まる。
その他のモード:プログラム可能パターン化デバイスを保持するべくマスク・テーブルMTが基本的に静止状態に維持され、投影ビームに付与されたパターンが目標部分Cに投影されている間、基板テーブルWTが移動若しくは走査される。このモードでは、通常、パルス放射源が使用され、走査中、基板テーブルWTが移動する毎に、或いは連続する放射パルスと放射パルスの間に、必要に応じてプログラム可能パターン化デバイスが更新される。この動作モードは、上で参照したタイプのプログラム可能ミラー・アレイなどのプログラム可能パターン化デバイスを利用しているマスクレス・リソグラフィに容易に適用することができる。
第1の焦点位置における露光及び第2の焦点位置における露光に関連し、且つ、フィーチャの対応する第1の印刷サイズ及び第2の印刷サイズを表すデータに基づいて投影ビームPBの放射強度のスペクトル分布を調整するためのコントローラCONが提供されている。
上で説明した使用モードの組合せ及び/又はその変形形態或いは全く異なる使用モードを使用することも可能である。
図2は、本発明の一実施例によるリソグラフィ装置を略図で示したものである。図2に示す装置は、図1に示す装置とは対照的に反射型(たとえば反射型マスクを使用した)タイプの装置である。
図2に示す装置は、
− 放射ビームB(たとえばUV放射若しくはEUV放射)を条件付けるようになされた照明システム(イルミネータ)ILと、
− パターン化デバイス(たとえばマスク)MAを支持するように構築された、特定のパラメータに従って該パターン化デバイスを正確に位置決めするようになされた第1のポジショナPMに接続された支持構造(たとえばマスク・テーブル)MTと、
− パターン化デバイスMAによって放射ビームBに付与されたパターンを基板Wの目標部分C(たとえば1つ又は複数のダイが含まれている)に投影するようになされた投影システム(たとえば屈折投影レンズ系)PSと
を備えている。
個々のリソグラフィ投影装置の一部であるレーザのスペクトル帯域幅の差によって、これらの個々の装置の印刷CDのCD焦点依存性に差が生じ、また、最良焦点に対する非対称CD焦点依存性によってプロセス寛容度が著しく小さくなっている。本発明は、リソグラフィ装置のCD焦点依存性に影響を及ぼすことによってレーザ放射のスペクトル分布の対称性を調整するようになされ、且つ、配置されたコントローラCONを備えた装置を提供することによってこれらの問題の処理を模索している。この調整は、CD焦点誤差の時間による変動を補償するための動的調整であっても良い。時間によるこのような変動は、たとえば露光中におけるレーザ・ビーム放射の吸収によるレンズの加熱が原因している。CD焦点依存性は、マスク・パターンのレイアウト及びたとえば照明モード、照明設定、露光時間、レジストのタイプ、比レンズ収差及び露光前後の処理ステップの設定などの他のプロセス・パラメータ及び特性と相俟ったリソグラフィ装置に固有の依存性である。
本発明によれば、レーザ・ビームのスペクトル強度分布の形状を調整することによって、詳細にはスペクトル強度分布の形状に非対称性を導入することによって非対称CD焦点依存性に影響を及ぼすことができる。エキシマ・レーザは、通常、放出されるレーザ放射のスペクトル分布を制御し、且つ、調整する手段を備えている。たとえば米国特許出願公開第2002/0048288A1号は、レーザ・ビームのスペクトル分布を制御するための細線化デバイス・コントローラを備えたエキシマ・レーザに関している。このコントローラは、波長同調ミラーにレーザの繰返し数と同相でディザーを施すことによってスペクトル分布の帯域幅を調整するようになされている。細線化ユニットは、回折格子及び高速同調機構を備えており、コントローラは、個々のレーザ・パルスの帯域幅を決定するためにレーザ・ビームの監視を制御し、且つ、一連のパルスの間、少なくとも2つのスペクトル・ピークを有する有効レーザ・ビーム・スペクトルをその一連のパルスにもたらすために、その一連のパルスのうちの一部のパルスの波長が目標波長より若干長くなり、また、その一連のパルスのうちの一部のパルスの波長が目標波長より若干短くなるよう、同調機構の周期的な調整を制御している。後者の場合、放射強度のスペクトル分布は、たとえば、それぞれ同じ第1及び第2の半値全幅帯域幅を有し、且つ、それぞれ同じ第1及び第2の強度を有する第1のピーク・スペクトル強度分布と第2のピーク・スペクトル強度分布の重ね合わせであっても良い。スペクトル・ピークは、それぞれ第1及び第2のピーク波長の特徴を表しており、第1のピーク波長と第2のピーク波長の差Δλは調整が可能である。
同様に、米国特許第5,303,002号は、放射のビームを生成するエキシマ・レーザに関しており、複数の狭スペクトル放射帯域が放射のレーザ・ビームの放射強度のスペクトル分布に含まれている。細線化デバイスは、リソグラフィ・プロセスに使用すべき1つ又は複数の細線化済み出力を選択するようになされている。個々のスペクトル帯域の強度を個々に調整することができるアテニュエータを出力の各々に持たせることができるため、非対称スペクトル強度分布を提供することができる。対応する放射ビームが利得発生器を通過して結合され、所望のスペクトル分布を有する放射のビームが生成される。スペクトル強度分布は、非対称分布即ち中心波長λに対して対称の形状から逸脱したスペクトル形状を有する分布であっても良い。
上で言及したように、通常、EDウィンドウは、最良焦点の周りに対称ではない(たとえばコンタクト・ホールは、通常、他の焦点外れの位置より早くある1つの焦点外れの位置に接近する)。また、Bossung曲線は、湾曲した傾斜線分である場合もある。本発明においては、中心波長λに対して非対称であるスペクトル強度分布を使用して、Bossung曲線のこのような傾斜が修正され、最良焦点BFの周りに実質的に対称である有効焦点範囲(実行可能プロセス/生産ウィンドウ)が構築される。したがって、非対称スペクトル強度分布を有する投影ビームを使用してフィーチャのCD焦点依存性が最良焦点に対して対称にされる。
図3(a)を参照すると、非対称スペクトル分布300の実施例が示されている。図3(a)の波長λ及びλは、矢印301で示すE95帯域幅を画定している。波長λは、中心波長即ち範囲[λ、λ]の中心における波長である。曲線300は、ピーク波長λにピークを有するスペクトル強度分布I(λ)を表している。通常、非対称強度分布は、不等式I(λ−λ)≠I(λ−λ)によって特性化される。非対称性の測度は、

で定義される強度のモーメントの形、MIleft及びMIrightで表すことができ、また、スペクトルは、MIleftとMIrightが異なっている場合、非対称スペクトルと呼ぶことができる。たとえば、スペクトルは、スペクトル強度分布I(λ)が非対称分布であり、式(1)で定義されている強度のモーメントが、不等式

若しくは

を満足する場合、非対称スペクトルと呼ぶことができる。
図3(b)は、対称スペクトル放射分布302、304及び306の実施例を示したものである。
図3(c)は、非対称スペクトル放射分布303、305及び307の実施例を示したものである。
次に図4(a)を参照すると、有効焦点範囲を示す非対称Bossung曲線の実施例が示されている。このBossung曲線は、対称スペクトル強度分布の存在下において非対称CD焦点依存性を有するリソグラフィ・プロセスに対応している。負の焦点外れの場合、図に示すプロセス下限によってではなく、たとえばパターン崩壊によってプロセス・ウィンドウが制限されることに留意されたい。正の焦点外れの場合、許容可能CD値の予め選択済みの範囲によってCDが制限されることに留意されたい。
図4(b)を参照すると、図4(a)のBossung曲線で示すリソグラフィ・プロセスに非対称レーザ強度分布を適用した後に得られた対称Bossung曲線の実施例が示されている。この場合も、有効プロセス・ウィンドウが示されている。負の焦点外れの場合、今度は許容可能CD値の予め選択済みの範囲によってプロセス・ウィンドウが制限されることに留意されたい。
本発明の一態様によれば、図1に示す放射源SOは、レーザ放射のパルス・ビームを提供するエキシマ・レーザである。エキシマ・レーザは、帯域幅監視機器及び波長同調機器を備えており、レーザの帯域幅コントローラによってレーザ・ビームの帯域幅を制御することができる。通常、レーザの帯域幅コントローラを使用して、レーザ製造者によってなされる選択に従って、予め選択済みの帯域幅が維持される(たとえばレーザの寿命が尽きるまでの間のレーザ利得媒体の変化が補償される)が、本発明によれば、レーザの帯域幅コントローラは、レーザの使用者によってなされる選択に従って選択されるスペクトル分布の非対称性を表す信号を受け取るようになされた入力チャネルを備えている。この信号は、たとえば本発明によるリソグラフィ装置のコントローラCONによって提供することができる。使用者による選択が可能なスペクトル帯域幅非対称性を特徴とするエキシマ・レーザの場合、たとえば目標部分Cを走査露光している間、或いは基板を覆っている目標部分Cを複数回に渡って露光している間、本発明によるCD焦点依存性の調整を動的に提供することができる。このように、CD焦点依存性のダイ内制御とダイ間制御の両方が得られる。同様に、本発明によれば、使用者による選択が可能なスペクトル非対称性設定を備えたエキシマ・レーザを使用して、異なる装置間のCD焦点依存性の整合を得ることができる。
図5は、それぞれ第1の帯域幅503及び第2の帯域幅504を有する第1のピーク・スペクトル強度分布501と第2のピーク・スペクトル強度分布502の重ね合わせとして放射強度500のスペクトル分布を示したものである。第1及び第2のピーク波長λP1及びλP2は同じであるが、第2のピーク強度は第1のピーク強度より小さい。図5には、さらに、パルス・エキシマ・レーザの線幅狭小化デバイスの制御による、第1のピーク波長と第2のピーク波長の差の変化Δλを含む調整を提供する効果が示されている。この調整は、この実施例では、差λP2−λP1に等しい(図5では、差λP1−λP2は、最初はゼロである)。この調整によって得られる強度分布506は、中心波長λに対して非対称である。
図6を参照すると、典型的な孤立フィーチャのBossung曲線600及び典型的な稠密構造即ち1:1のデューティ・サイクルで配置されたフィーチャのBossung曲線601が大まかなグラフで示されている。Bossung曲線600は、孤立構造のフィーチャの印刷臨界寸法をプロットしたものであり、異なる焦点位置における露光によって得られる対応するCDは、CDisoで表されている。露光エネルギーは、プロット600及び601に沿って一定である。異なる焦点位置は、最良焦点BFの位置に対する基板の位置を画定している焦点座標F(上で参照した「焦点外れ」)によって与えられる。
2つのビーム画像化によって焦点深度が深くなるため、稠密フィーチャの印刷臨界寸法CDdenceは、一般的には焦点位置には無関係である(第1の近似の範囲内において)。通常、稠密フィーチャの画像化は、パターンから出現する際に、放射の2つの回折次数のみが画像化投影レンズによって捕獲されるようになされている。
印刷臨界寸法CDisoは、
CDiso=A+AF+A+A (2)
に従って、Fの多項式としてモデル化することができる。係数Aは、最良焦点における印刷CDを表している。また、座標Fは、
F=f−fBF
で定義される絶対焦点座標fの形で表すことができる。座標fBFは、最良焦点位置BFのz軸に沿った絶対座標である。
いわゆる一次焦点項が存在しない場合、つまりA=0の場合、得られる、CDisoのCDiso(0,2;f)で表される二次近似は、
CDiso(0,2;f)=A+A(f−fBF (3)
で与えられる。
一方、稠密フィーチャのBossung曲線は、CDdense=Bとして単純にモデル化することができる。したがって最良焦点BFでは、稠密フィーチャは幅Bで印刷され、孤立フィーチャは幅Aで印刷される。また、これらのフィーチャとフィーチャの間の孤立−稠密バイアスは、A−Bnmになる。
本発明によれば、Bossung曲線に対する有限スペクトル帯域幅の効果は、dF/dλ=ACで表されるレンズ特性ACを使用してレーザ・ビームの対称スペクトル強度分布を対称焦点分布に線形変換することによってモデル化することができる。F=f−fBFであるため、最良焦点位置若しくは最良焦点位置の近傍では、同じくdf/dλ=ACである。レーザ帯域幅によって、空中画像スルー・フォーカスが再分布する。総合空中画像は、それぞれF=ACΔλに従って焦点が外れた、それぞれ波長λにおける相対露光強度で重み付けされた空中画像を合わせたものである。重み付けは、レーザ放射の放射強度I(λ)のスペクトル分布に基づく重み関数Wで表すことができる。
得られる、(概して焦点が外れた)画像を追加することによる効果が組み込まれた印刷CDは、CDavで表すことができ、次の平均化によって近似することができる。

上式で、「帯域幅」FBWは、スペクトル強度分布の帯域幅と等価の焦点範囲を表している。たとえばλ及びλがE95帯域幅波長である場合、FBWは、FBW=AC(λ−λ)として定義することができる。重み関数W(f)は、放射強度I(λ)のスペクトル分布に比例しており、I(λ)を(λ−λ)の関数として表し、且つ、レンズ特性df/dλ=ACの観点から、(λ−λ)=f/ACである等価焦点座標fとしてλ−λを表すことによってI(λ)から得ることができる。
簡潔にするために、図3に示す対称強度分布302に基づく重み関数W(f)は、図7に示すように、ブロック関数700によって近似することができる、と仮定することができる。
この近似と孤立フィーチャの印刷CDの近似CDiso(0、2;f)を結合すると、有限レーザ帯域幅の導入によるフィーチャの平均CDに対する次の予測(最適焦点における)が得られる(−1/2FBWから1/2FBWまでの焦点範囲に渡って空中画像が再分布することになる)。
この式から、最良焦点における印刷臨界寸法の変化ΔCDiso(理想単色放射から特定のレーザ帯域幅の導入への変化によるものであり、−1/2FBWから1/2FBWまでの焦点範囲に渡って画像のスルー・フォーカスが再分布することになる)が、

で与えられることは明らかである。
一方、図4に示す孤立−稠密特性によれば、この近似ではCDdenseの値が焦点位置に無関係に一定であるため、稠密フィーチャのサイズに対してはこのような変化は生じない。
図8は、レーザ・ビームの事実上理想的な単色放射スペクトルからこの近似による有限レーザ帯域幅の導入への変化の効果を大まかなグラフで示したものである。矢印800は、事実上単色(帯域幅が広がっていない)のレーザ放射スペクトルを使用した露光プロセスで得られる印刷CDを表しているBossung曲線600の(焦点に無関係の)シフトΔCDisoを示している。曲線810は、レーザ帯域幅が広がったBossung曲線である。稠密構造のフィーチャのBossung曲線は、通常、スペクトル帯域幅の変化により鈍感であるか、或いはスペクトル帯域幅の変化を知覚しないため、スペクトル帯域幅を調整することによってCDピッチ依存性を調整することができる。
CDのエネルギー依存性が焦点に無関係であると仮定すると、基準フィーチャ(たとえばこの実施例では稠密線など)のCDを不変状態に維持するために、印刷CDに対するレーザ帯域幅の望ましくない残留インパクトを容易に補償することができる。
以下に示すように、上で説明した近似と同じ近似を任意の焦点外れ位置Fに対して一般化することができる(F=f−fBFを使用して)。
−1/2FBWから1/2FBWまでの焦点範囲に渡って空中画像が再分布することによって誘導されるCD変化は、焦点位置Fに無関係であり、且つ、FBW に比例している。
式(2)の四次焦点項に対して、CDavに対する次の寄与CDav(4)を引き出すことができる。
式7は、Bossung曲線の焦点外れ依存シフト及び一定のシフトが存在していることを示している。
同様に、式(2)の一次焦点項に対して、CDavに対する寄与CDav(1)を引き出すことができる。
したがって、−1/2FBWから1/2FBWまでの焦点範囲に渡る空中画像の再分布は、一次焦点項には全く影響しない。
本発明の一実施例によれば、中心波長に対して形状が対称のスペクトル強度ピークが放射強度のスペクトル分布に含まれており、前記調整には、中心波長に対して対称の形状から非対称の形状への変化が含まれている。
レーザ・ビームの放射強度の非対称スペクトル分布は、たとえば、リソグラフィ・プロセスに使用すべき複数の細線化済み出力を選択するようになされた細線化デバイス中の放射の複数の狭スペクトル帯域の各々を別様に減衰させることによって提供することができる。図9には、非対称強度分布I(λ)がプロット300で示されている。上で説明した実施例と同様、隣接するブロック形強度分布によって強度分布を近似することができる。詳細には、図9に示すように、この実施例では、強度分布は、隣接する、面積が等しく、且つ、幅が異なる2つのブロック関数910及び920としてモデル化されている。E95波長λ及びλは、焦点範囲901と等価であり、

で表される大きさの総帯域幅を画定している。スペクトルは、幅が

の左側のブロック関数910及び帯域幅FBWの右側のブロック関数920によって近似されている。上で説明したように、対称強度分布の場合、この非対称スペクトル放射強度分布は、I(λ)で表すことによって、或いはこの実施例の場合、I(λ)を表すブロック関数を(λ−λ)の関数として表し、且つ、レンズ特性df/dλ=ACの観点から、(λ−λ)=f/ACである等価焦点座標fとしてλ−λを表すことによって、放射強度I(λ)のスペクトル分布に比例する重み関数W(f)に変換することができる。ブロック関数910及び920は面積が同じであるため、対応する焦点範囲内における露光線量は同じである。
最初はBossung曲線上の非対称スペクトル強度分布中への準単色レーザ線を表しているスペクトル強度分布を変化させることによる効果は、上で説明した手順を使用して予測することができる。
強度分布I(λ)のこの近似(ブロック形重み関数を隣接させることになる)と孤立フィーチャの印刷CDの近似CDiso(0、2;f)を結合すると、平均臨界寸法CDavに対する次の予測(任意の焦点外れFにおける)が得られる。
図10に大まかなグラフで示すように、大きさが

のオフセット900が導入される(対称スペクトル分布の帯域幅を広くする場合と同様に)だけでなく、一次項

が導入される。これらの2つの寄与が存在することにより、図10に大まかなグラフで示すようにBossung曲線(910)がシフトし、且つ、反時計方向に傾斜することになる。また、この場合、焦点位置の変化を関数とした臨界寸法の変化がゼロである光軸に沿った焦点位置は、最良焦点位置fBFからわずかに焦点が外れた焦点外れ位置Fisoに位置している。
この傾斜を使用して、たとえばZ9 Zernike係数(Bossung曲線がBossung傾斜することになるが、球面収差が存在しない場合は傾斜しない)によって特性化される投影レンズの球面収差を補償することができる。したがって、初期Bossung曲線600が時計方向に傾斜していたとすると、曲線910の反時計方向の傾斜によってBossung曲線は非傾斜曲線になる。つまり、最良焦点に対して対称になる。また、この傾斜挙動を使用して、側壁角度及びパターン崩壊挙動に影響を及ぼすことができる。
図11を参照すると、従来の比較的狭い対称スペクトル強度分布(143)から帯域幅が広がった対称分布(144)及び非対称スペクトル強度分布(145)への移行の効果を示すBossung曲線の実施例140、141及び142が示されている。ダッシュ線は、重み関数W(f)に使用するための近似を示している。稠密線のBossung曲線は、図には示されていないが何ら影響を受けることはなく、したがって装置の孤立−稠密バイアス特性を調整するための2つの独立したパラメータを提供している。対称及び非対称のいずれの場合においても、総合焦点範囲146は同じであることに留意されたい。
次に図12を参照すると、公称65nm孤立線のFWHM(半値全幅)の対称性を大きくした場合のシミュレーションによる効果が示されている(Prolith5パス計算、NA0.93、シグマ0.94/0.74、バイナリ・レチクル、較正済みレジスト・モデル)。計算から期待されるように、レーザの帯域幅を広くすることによってCDスルー・フォーカスが一定量だけ減少する。同じ露光線量を使用してすべての計算が実行されることに留意されたい。
図13を参照すると、図12のシミュレーションに使用するための対称レーザ帯域幅分布が示されている。シミュレーションに際しては、これらのレーザ帯域幅分布は近似されている。
スペクトル強度分布I(λ)の非対称性を変化させることによる効果は、シミュレーションによって示されており、図14及び図15にその効果が示されている。図14は、様々な非対称スペクトル強度分布111、112、113及び114を示したものである。シミュレーションに際しては、これらのスペクトル強度分布は近似されている。図15は、FWHM(半値全幅=0.2pm)が一定で、公称65nmの稠密線及び孤立線のスペクトル非対称性を大きくした場合のシミュレーションによる効果を示したものである(Prolith5パス計算、NA0.93、シグマ0.94/0.74、バイナリ・レチクル、較正済みレジスト・モデル)。Bossung曲線111’、112’、113’及び114’は、それぞれスペクトル111、112、113及び114に対応している。計算から期待されるように、この効果によって、焦点軸に沿ってBossung曲線がシフトし、且つ、固定焦点におけるBossung曲線の傾斜が変化することになる。同じ露光線量を使用してすべての計算が実行されたことに留意されたい。
最後に図16を参照すると、図16に示す焦点シフト修正後の結果と同じ結果が示されている。図に示すように、Bossung曲線は、計算から期待されるように、FWHM(半値全幅=0.2pm)が一定の公称65nm孤立線に非対称レーザ帯域幅を導入することによって傾斜している(Prolith5パス計算、NA0.93、シグマ0.94/0.74、バイナリ・レチクル、較正済みレジスト・モデル)。同じ露光線量を使用してすべての計算が実行されたことに留意されたい。
図7に示すブロック形重み関数W(f)によって近似された対称スペクトル強度分布による画像スメア・アウトは、目標部分を露光中の基板の連続的なz運動による画像スメア・アウトに極めて類似している。図17及び18は、この類似を略図及び大まかなグラフで示したものである。図17を参照すると、ウェハRx傾斜(x軸に平行の軸の周りの回転)の導入が略図で示されており、Rx傾斜したウェハを露光すると、走査中、異なる焦点位置(−Fから+Fまで)でウェハが露光されることを示している。走査方向では、ウェハの個々のポイントが−a・Rからa・Rまでの範囲に及ぶスルー・フォーカス挙動に遭遇することになる。(2aは、スリットの幅である。)
また、図17に示すような画像化状態は、有限レーザ帯域幅を使用することによって達成することができる。通常、波長は、最良焦点位置に対する影響力を有しているため、レーザの帯域幅を広くすることにより、ウェハ傾斜のような構造の空中画像に対して同様の結果が得られる。
図18を参照すると、通常の露光と比較した場合の画像化すべき構造から見た焦点及び線量に対するウェハRx傾斜の効果及びレーザ帯域幅を広くする効果が大まかなグラフで示されている。
露光中、基板の焦点位置を連続的に変化させることによる平均CDに対する効果は、

を基板の焦点変位範囲の半分に置換することによって式4〜8を使用してモデル化することができる。したがって、基板が傾斜し、且つ、走査移動が傾斜方向に沿って実行される場合の印刷CDに対する効果を記述するためには、図17に示すように、式4〜8の

をa・Rに置換しなければならない。この類似性の観点から、また、本発明の一態様によれば、露光中に存在する基板の残留傾斜及び傾斜変動を相補定数及びスペクトル強度分布I(λ)の帯域幅の変動部分で補うことができるため、残留傾斜及び有限スペクトル帯域幅の追加効果は、露光中、一定であり、したがってCDの一様性が改善される。
本発明の一態様によれば、図1に示すコントローラCONの一部である制御インタフェースは、ステップ・アンド・スキャン・リソグラフィ装置と、リソグラフィ装置の放射システムの一部であり、パルス放射を提供しているエキシマ・レーザの間に提供することができる。リソグラフィ装置は、このインタフェースを使用して波長セットポイントをパルス−パルス・ベースでレーザに送信する。レーザは、パルス毎に波長を測定する内部モジュールを有している。リソグラフィ装置は、実際の測定波長と波長セットポイントの差をパルス−パルス帰還制御ループの誤差信号として使用し、それによりコントローラは、露光中、レーザの波長を調整することができる。たとえば、露光中、波長プロファイルを使用して焦点プロファイルを露光中に補償することができる。したがって、露光中に放射ピーク波長λを変化させることができ、それによりスペクトル強度分布I(λ)の帯域幅のスペクトルがシフトし、また、この帯域幅のシフトを余分のマニピュレータとして使用してリソグラフィ印刷プロセスを最適化することができる。たとえば、本発明によれば、圧力変動及びウェハの非平坦性による印刷CDに対する影響を補償することができる(動的像面湾曲修正の一部として)。
以上、本発明の特定の実施例について説明したが、説明した以外の方法で本発明を実践することができることは理解されよう。以上の説明は、本発明の制限を意図したものではない。また、開示した実施例には、本明細書において特許請求するあらゆる特徴が包含されていることは理解されよう。
本発明の一実施例によるリソグラフィ装置を示す図である。 本発明の他の実施例によるリソグラフィ装置を示す図である。 それぞれピーク波長、中心波長及びE95波長の位置を有する非対称スペクトル強度分布の実施例を示すグラフである。 対称スペクトル強度分布の実施例を示すグラフである。 非対称スペクトル強度分布の実施例を示すグラフである。 有効焦点範囲を示す、非対称Bossung曲線によって特性化されたリソグラフィ印刷プロセスの実施例を示すグラフである。 図4(a)に示すプロセスにスペクトル強度分布が非対称の放射ビームを使用した本発明による方法によって得られた対称Bossung曲線の実施例を示すグラフである。 スペクトルが重畳した2つの強度分布の重ね合わせとして対称スペクトル強度分布を示し、また、互いに変位した2つのスペクトル強度分布の重ね合わせとして非対称スペクトル強度分布を示すグラフである。 稠密フィーチャ及び孤立フィーチャのBossung曲線を示す大まかなグラフである。 対称スペクトル強度分布及び強度分布を表す重み係数を示すグラフである。 稠密フィーチャ及び孤立フィーチャのBossung曲線、及びスペクトル帯域幅を広くすることによる効果の実施例を示すグラフである。 非対称レーザ・スペクトル強度分布及び隣接する2つのブロック形セクションからなる典型的な重み関数を示すグラフである。 稠密フィーチャ及び孤立フィーチャのBossung曲線、及びスペクトル強度分布の非対称性を大きくすることによる効果の実施例を示すグラフである。 比較的狭い対称スペクトル強度分布から、孤立フィーチャのBossung曲線上のより広い対称スペクトル強度分布及びより広い非対称スペクトル強度分布への移行効果を示す大まかなグラフである。 公称65nm孤立線のFWHM(半値全幅)の対称性を大きくした場合のシミュレーションによる効果を示すグラフである。 図12のシミュレーションに使用するための対称レーザ・スペクトル強度分布を示すグラフである。 FWHM(半値全幅)を一定にして強度分布の非対称性を大きくした場合の効果のシミュレーションに使用するための4つの強度分布を示すグラフである。 図14のスペクトルに対応する稠密フィーチャ及び孤立フィーチャのBossung曲線を示すグラフである。 焦点シフト修正後の図14のスペクトルに対応する稠密フィーチャ及び孤立フィーチャのBossung曲線を示すグラフである。 x軸の周りの回転によるウェハ傾斜の導入を示す略図である。 走査中のウェハの一部から見た焦点履歴に対するウェハ傾斜の効果の類比、及び傾斜が存在しない代わりに有限帯域幅を有するレーザ・スペクトル強度分布を有する公称露光を示す大まかなグラフである。
符号の説明
AM ビームの角強度分布を調整するための調整可能光学エレメント
B 放射ビーム
BD ビーム引渡しシステム
C 基板の目標部分
CO コンデンサ
CON コントローラ
IF 位置センサ
IL 照明システム(イルミネータ)
IN インテグレータ
MA パターン化デバイス(マスク)
MT 支持構造(マスク・テーブル)
M1、M2 マスク・アライメント・マーク
PB 投影ビーム
PL、PS 投影システム(レンズ)
PM 第1の位置決めアクチュエータ(第1のポジショナ)
PW 第2の位置決めアクチュエータ
P1、P2 基板アライメント・マーク
SO 放射源
W 基板
WT 基板テーブル
111、112、113、114 非対称スペクトル強度分布
111’、112’、113’、114’、140、141、142 Bossung曲線
143 従来の比較的狭い対称スペクトル強度分布
144 帯域幅が広がった非対称分布
145 非対称スペクトル強度分布
146 総合焦点範囲
300 非対称スペクトル分布曲線
301 E95帯域幅
302、304、306 対称スペクトル放射分布
303、305、307 非対称スペクトル放射分布
500 放射強度
501 第1のピーク・スペクトル強度分布
502 第2のピーク・スペクトル強度分布
503 第1の帯域幅
504 第2の帯域幅
506 調整によって得られる強度分布
600 孤立フィーチャのBossung曲線
601 稠密構造のフィーチャのBossung曲線
700、910、920 ブロック関数
800 Bossung曲線のシフト
810 レーザ帯域幅が広がったBossung曲線
900 オフセット
901 焦点範囲

Claims (23)

  1. 放射強度のスペクトル分布を有する電気−磁気放射のビームを提供するための放射システムと、
    前記放射のビームの断面にパターンを付与するべく機能するパターン化デバイスを支持するための支持構造と、
    基板を保持するための基板テーブルと、
    パターン化された前記放射のビームを前記基板の目標部分に投射するための投影システムと、
    第1の焦点位置における露光及び第2の焦点位置における露光に関連し、且つ、フィーチャの対応する第1の印刷サイズ及び第2の印刷サイズを表すデータに基づいて放射強度の前記スペクトル分布を調整するようになされ、且つ、配置されたコントローラとを備えたリソグラフィ装置。
  2. 放射強度の前記スペクトル分布が、帯域幅を有するスペクトル強度ピークを含み、前記調整が前記帯域幅を変化させることからなる、請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  3. 放射強度の前記スペクトル分布が、それぞれ同じ第1の帯域幅及び第2の帯域幅、それぞれ同じ第1の強度及び第2の強度、及びそれぞれ第1のピーク波長及び第2のピーク波長を有する第1のピーク・スペクトル強度分布と第2のピーク・スペクトル強度分布の重ね合わせであり、前記調整が前記第1のピーク波長と第2のピーク波長の差を変化させることからなる、請求項2に記載のリソグラフィ装置。
  4. 放射強度の前記スペクトル分布が、中心波長に対して形状が対称のスペクトル強度ピークを含み、前記調整が前記対称形状を前記中心波長に対して非対称形状に変化させることからなる、請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  5. 前記データが、前記フィーチャの前記対応する第1の印刷サイズと第2の印刷サイズの差を表す、請求項2又は4に記載のリソグラフィ装置。
  6. 前記データが、前記フィーチャの前記対応する第1の印刷サイズと第2の印刷サイズの目標差をさらに含む、請求項5に記載のリソグラフィ装置。
  7. 放射強度の前記スペクトル分布の前記調整が、前記差を前記目標差に整合させるようになされた、請求項6に記載のリソグラフィ装置。
  8. 前記目標差が、補足リソグラフィ装置の前記パターン化デバイスを使用して印刷する際の前記フィーチャの前記対応する第1の印刷サイズと第2の印刷サイズの差である、請求項7に記載のリソグラフィ装置。
  9. 前記放射コントローラが前記放射のビーム源を制御する、請求項1、2又は4のいずれかに記載のリソグラフィ装置。
  10. 放射強度の前記スペクトル分布が、それぞれ第1の帯域幅及び第2の帯域幅、第1のピーク波長及び第2のピーク波長、及び第1の強度及び第2の強度を有する第1のピーク・スペクトル強度分布と第2のピーク・スペクトル強度分布の重ね合わせであり、前記調整が、
    前記第1のピーク波長と第2のピーク波長の差、及び前記第1の帯域幅と第2の帯域幅の差、
    前記第1のピーク波長と第2のピーク波長の差、及び前記第1の強度と第2の強度の差、若しくは
    前記第1のピーク波長と第2のピーク波長の差、前記第1の帯域幅と第2の帯域幅の差、及び前記第1の強度と第2の強度の差
    のうちの1つを変化させることからなる、請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  11. 前記第1のピーク波長と第2のピーク波長の差が、0pmと1pmの間及び0pmと0.5pmの間からなるグループから選択される、請求項10に記載のリソグラフィ装置。
  12. 放射強度の前記スペクトル分布が、帯域幅を有するスペクトル強度ピークを含み、前記放射システムが、前記放射のビームを提供するための、前記帯域幅を制御するようになされた帯域幅コントローラを有するエキシマ・レーザを備え、前記帯域幅コントローラが、使用者によって供給される、それぞれ選択された帯域幅、ピーク波長、形状及び前記スペクトル分布の帯域幅及びピーク波長を表す信号に反応して、前記帯域幅、前記スペクトル強度分布のピーク波長、前記スペクトル強度分布の形状、及び前記波長帯域及び前記ピーク波長のうちの1つを調整するように構築され、且つ、配置された、請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  13. 前記スペクトル分布の選択された帯域幅を表す前記信号が前記コントローラによって提供される、請求項12に記載のリソグラフィ装置。
  14. 放射強度のスペクトル分布の帯域幅を制御するようになされ、且つ、使用者によって供給される、前記スペクトル分布の選択された帯域幅シフトを表す信号に反応して前記帯域幅のスペクトルをシフトさせるように構築され、且つ、配置された帯域幅コントローラを有するエキシマ・レーザ。
  15. 放射強度のスペクトル分布を有する電気−磁気放射のビームを提供するステップと、
    パターン化デバイスを使用して前記放射のビームの断面をパターンでパターン化するステップと、
    パターン化された前記放射のビームを基板の目標部分に投射するステップと、
    第1の焦点位置における露光及び第2の焦点位置における露光に関連し、且つ、フィーチャの対応する第1の印刷サイズ及び第2の印刷サイズを表すデータに基づいて放射強度の前記スペクトル分布を調整するステップとを含むデバイス製造方法。
  16. 放射強度の前記スペクトル分布が、帯域幅を有するスペクトル強度ピークを含み、前記調整ステップが前記帯域幅を変化させるステップを含む、請求項15に記載の方法。
  17. 放射強度の前記スペクトル分布が、中心波長に対して形状が対称のスペクトル強度ピークを含み、前記調整ステップが、前記スペクトル強度ピークを前記中心波長に対して形状が非対称のスペクトル強度ピークに変化させるステップを含む、請求項15に記載の方法。
  18. 前記データが、前記フィーチャの前記対応する第1の印刷サイズと第2の印刷サイズの差を表す、請求項16又は17に記載の方法。
  19. 前記データが、前記フィーチャの前記対応する第1の印刷サイズと第2の印刷サイズの目標差をさらに含む、請求項18に記載の方法。
  20. 放射強度の前記スペクトル分布を調整する前記ステップが、前記差を前記目標差に整合させるステップを含む、請求項19に記載の方法。
  21. 前記目標差が、それぞれ第1のリソグラフィ装置及び第2のリソグラフィ装置の前記パターン化デバイスを使用して印刷する際の前記フィーチャの前記対応する第1の印刷サイズと第2の印刷サイズの差である、請求項20に記載の方法。
  22. 前記調整ステップが、基板上の目標部分を走査露光している間、及び基板上の対応する複数の目標部分を複数回に渡って走査露光している間のいずれかの間に提供される、請求項15又は16に記載の方法。
  23. 請求項15から22までのいずれか1項に記載の方法に従って製造された超小型電子デバイス。
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