JP2006178942A - 遺失情報報知システム、遺失情報報知方法、および遺失情報報知プログラム - Google Patents

遺失情報報知システム、遺失情報報知方法、および遺失情報報知プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】所持品を遺失したことを簡単かつ迅速に報知すること。
【解決手段】遺失情報報知システム100は、利用者200が施設に入場する場合、または、施設から退場する場合に遺失情報を報知する。利用者情報取得部602および所持品情報取得部603により、利用者情報400および所持品情報500を取得した場合、判定部614により、遺失している所持品(遺失物)があるか否かを判定する。遺失物があると判定された場合、報知部601により、遺失物ありを示す遺失情報を報知する。この処理では、利用者200が施設に入場する際に遺失物ありの遺失情報が報知された場合、利用者200は、施設に入場するまでの間に、所持品を遺失したことを認識できる。一方、利用者200が施設から退場する際に遺失物ありの遺失情報が報知された場合、外出先から、施設から退場するまでの間に所持品を遺失したことを認識できる。
【選択図】図6

Description

この発明は、遺失情報を報知する遺失情報報知システム、遺失情報報知方法、および遺失情報報知プログラムに関する。
従来から、忘れ物や落し物などの遺失物の情報管理に関するシステムが提案されている。たとえば、遺失者と拾得者又は盗難被害者と贓物管理者とが、迅速に連絡を取り合うことにより、物品を迅速かつ容易に遺失者又は盗難被害者の元に返すことができるとともに、遺失物、拾得物、贓物を一元的に管理することにより、遺失者や盗難被害者がより容易に遺失物、贓物を発見することができる遺失物、拾得物及び贓物管理システムが提案されている(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
この特許文献1によれば、遺失物 、拾得物及び贓物管理システムは、コンピュータを
用いて、遺失物、拾得物及び贓物を管理するシステムであって、遺失者と拾得者などが、物品の特徴をコンピュータに記憶させ、他の遺失者などが、物品の特徴をコンピュータに入力すると、当該物品の特徴と同一の特徴を有する物品がコンピュータに記憶された物品のなかから検索され、検索した物品と合致する物品が記憶されている場合には、当該物品の所有者などにその旨を通知する。
特開2002−358391号公報
しかしながら、上述した従来技術では、所持品を遺失してからその所有者に遺失した旨の情報が伝わるまでに時間がかかるという問題があった。また、遺失物が紛失したり、遺失した場所を絞り込むことができないという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、所持品を遺失したことを簡単かつ迅速に報知することができる遺失情報報知システム、遺失情報報知方法、および遺失情報報知プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる遺失情報報知システムは、施設を利用する利用者の所持品に設けられているICタグから、前記所持品に関する情報(以下、「所持品情報」という)を取得する所持品情報取得手段と、前記所持品情報取得手段による所持品情報の取得結果に基づいて、前記利用者が前記所持品を遺失したか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって判定された判定結果に基づいて、前記所持品の遺失情報を前記利用者に報知する報知手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、施設に入退場するときに所持品を遺失したことを把握することができる。
また、この発明にかかる遺失情報報知システムは、上記発明において、前記利用者が前記施設に入場するときに、前記利用者が前記施設に入場するためのパスから、前記利用者に関する情報(以下、「利用者情報」という)を取得する利用者情報取得手段と、前記利用者の所持品情報を記憶するデータベースから、前記利用者情報取得手段によって取得された利用者情報に関連づけられている所持品情報を抽出する抽出手段と、を備え、前記判定手段は、前記所持品情報取得手段によって取得された所持品情報と、前記抽出手段によって抽出された所持品情報とに基づいて、前記利用者が前記所持品を遺失したか否かを判定することを特徴とする。
この発明によれば、施設に入場するときに所持品を遺失したことを把握することができる。
また、この発明にかかる遺失情報報知システムは、上記発明において、前記利用者が前記施設から退場するときに、前記利用者が前記施設から退場するためのパスから、前記利用者に関する情報(以下、「利用者情報」という)を取得する利用者情報取得手段と、前記利用者の所持品情報を記憶するデータベースから、前記利用者情報取得手段によって取得された利用者情報に関連づけられている所持品情報を抽出する抽出手段と、を備え、前記判定手段は、前記所持品情報取得手段によって取得された所持品情報と、前記抽出手段によって抽出された所持品情報とに基づいて、前記利用者が前記所持品を遺失したか否かを判定することを特徴とする。
この発明によれば、施設から退場するときに所持品を遺失したことを把握することができる。
また、この発明にかかる遺失情報報知システムは、上記発明において、前記所持品情報取得手段は、前記利用者が前記施設に入退場するときに、前記利用者の所持品に設けられているICタグから、前記所持品情報を取得し、前記判定手段は、前記所持品情報取得手段によって取得された入場時における所持品情報と、前記所持品情報取得手段によって取得された退場時における所持品情報と、に基づいて、前記利用者が前記所持品を遺失したか否かを判定することを特徴とする。
この発明によれば、施設から退場するときに、施設に入場後施設から退場するまでの間に所持品を遺失したことを把握することができる。
また、この発明にかかる遺失情報報知システムは、上記発明において、前記所持品情報取得手段によって取得された退場時の所持品情報を記憶する記憶手段と、前記施設とは異なる施設を管理する他のシステムからの所持品情報要求に基づいて、前記記憶手段によって記憶された所持品情報を前記他のシステムへ送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、施設を退場してから、他の施設へ入場するまでの間における遺失物を、利用者に対して容易に認識させることができる。
また、この発明にかかる遺失情報報知システムは、上記発明において、前記所持品情報取得手段によって取得された退場時の所持品情報を前記利用者が所有する記録媒体に記録する記録手段を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、管理するシステムが異なる施設間における遺失物を、利用者に対して容易に認識させることができる。
また、この発明にかかる遺失情報報知システムは、上記発明において、前記記録媒体が、前記利用者の所持品に設けられているICタグの少なくとも一つであることを特徴とする。
この発明によれば、所持品情報を記録しておくための特別な記録媒体が不要となる。
また、この発明にかかる遺失情報報知方法は、施設を利用する利用者の所持品に設けられているICタグから、前記所持品に関する情報(以下、「所持品情報」という)を取得する所持品情報取得工程と、前記所持品情報取得工程による所持品情報の取得結果に基づいて、前記利用者が前記所持品を遺失したか否かを判定する判定工程と、前記判定工程によって判定された判定結果に基づいて、前記所持品の遺失情報を前記利用者に報知する報知工程と、を含んだことを特徴とする。
この発明によれば、施設に入退場するときに所持品を遺失したことを把握することができる。
また、この発明にかかる遺失情報報知方法は、上記の発明において、前記利用者が前記施設に入場するときに、前記利用者が前記施設に入場するためのパスから、前記利用者に関する情報(以下、「利用者情報」という)を取得する利用者情報取得工程と、前記利用者の所持品情報を記憶するデータベースから、前記利用者情報取得工程によって取得された利用者情報に関連づけられている所持品情報を抽出する抽出工程と、を含み、前記判定工程は、前記所持品情報取得工程によって取得された所持品情報と、前記抽出工程によって抽出された所持品情報とに基づいて、前記利用者が前記所持品を遺失したか否かを判定することを特徴とする。
この発明によれば、施設に入場するときに所持品を遺失したことを把握することができる。
また、この発明にかかる遺失情報報知方法は、上記の発明において、前記利用者が前記施設から退場するときに、前記利用者が前記施設から退場するためのパスから、前記利用者に関する情報(以下、「利用者情報」という)を取得する利用者情報取得工程と、前記利用者の所持品情報を記憶するデータベースから、前記利用者情報取得工程によって取得された利用者情報に関連づけられている所持品情報を抽出する抽出工程と、を含み、前記判定工程は、前記所持品情報取得工程によって取得された所持品情報と、前記抽出工程によって抽出された所持品情報とに基づいて、前記利用者が前記所持品を遺失したか否かを判定することを特徴とする。
この発明によれば、施設から退場するときに所持品を遺失したことを把握することができる。
また、この発明にかかる遺失情報報知方法は、上記の発明において、前記所持品情報取得工程は、前記利用者が前記施設に入退場するときに、前記利用者の所持品に設けられているICタグから、前記所持品情報を取得し、前記判定工程は、前記所持品情報取得工程によって取得された入場時における所持品情報と、前記所持品情報取得工程によって取得された退場時における所持品情報と、に基づいて、前記利用者が前記所持品を遺失したか否かを判定することを特徴とする。
この発明によれば、施設から退場するときに、施設に入場後施設から退場するまでの間に所持品を遺失したことを把握することができる。
また、この発明にかかる遺失情報報知プログラムは、施設を利用する利用者の所持品に設けられているICタグから、前記所持品に関する情報(以下、「所持品情報」という)を取得させる所持品情報取得工程と、前記所持品情報取得工程による所持品情報の取得結果に基づいて、前記利用者が前記所持品を遺失したか否かを判定させる判定工程と、前記判定工程によって判定された判定結果に基づいて、前記所持品の遺失情報を前記利用者に報知させる報知工程と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
この発明によれば、施設に入退場するときに所持品を遺失したことを把握することができる。
また、この発明にかかる遺失情報報知プログラムは、上記の発明において、前記利用者が前記施設に入場するときに、前記利用者が前記施設に入場するためのパスから、前記利用者に関する情報(以下、「利用者情報」という)を取得させる利用者情報取得工程と、前記利用者の所持品情報を記憶するデータベースから、前記利用者情報取得工程によって取得された利用者情報に関連づけられている所持品情報を抽出させる抽出工程と、を含み、前記判定工程は、前記所持品情報取得工程によって取得された所持品情報と、前記抽出工程によって抽出された所持品情報とに基づいて、前記利用者が前記所持品を遺失したか否かを判定させることを特徴とする。
この発明によれば、施設に入場するときに所持品を遺失したことを把握することができる。
また、この発明にかかる遺失情報報知プログラムは、上記の発明において、前記利用者が前記施設から退場するときに、前記利用者が前記施設から退場するためのパスから、前記利用者に関する情報(以下、「利用者情報」という)を取得させる
利用者情報取得工程と、前記利用者の所持品情報を記憶するデータベースから、前記利用者情報取得工程によって取得された利用者情報に関連づけられている所持品情報を抽出させる抽出工程と、を含み、前記判定工程は、前記所持品情報取得工程によって取得された所持品情報と、前記抽出工程によって抽出された所持品情報とに基づいて、前記利用者が前記所持品を遺失したか否かを判定させることを特徴とする。
この発明によれば、施設から退場するときに所持品を遺失したことを把握することができる。
また、この発明にかかる遺失情報報知プログラムは、上記の発明において、前記所持品情報取得工程は、前記利用者が前記施設に入退場するときに、前記利用者の所持品に設けられているICタグから、前記所持品情報を取得させ、前記判定工程は、前記所持品情報取得工程によって取得された入場時における所持品情報と、前記所持品情報取得工程によって取得された退場時における所持品情報と、に基づいて、前記利用者が前記所持品を遺失したか否かを判定させることを特徴とする。
この発明によれば、施設から退場するときに、施設に入場後施設から退場するまでの間に所持品を遺失したことを把握することができる。
本発明にかかる遺失情報報知システム、遺失情報報知方法、および遺失情報報知プログラムによれば、所持品を遺失したことを簡単かつ迅速に報知することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる遺失情報報知システム、遺失情報報知方法、および遺失情報報知プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。この遺失情報報知システムは、駅や映画館、コンサートホール、デパート、オフィスビルなど、チケットなどのパスによって入退場する施設において、当該施設の利用者の遺失情報を報知するシステムである。本実施の形態では、施設として駅を例に挙げて説明する。
(遺失情報報知システムの概略構成)
まず、この発明の実施の形態にかかる遺失情報報知システムの概略構成について説明する。図1は、この発明の実施の形態にかかる遺失情報報知システムの概略構成を示す説明図である。図1において、遺失情報報知システム100は、サーバ101と駅の入退場ゲートである改札ゲート102とが、LANなどのネットワーク110を介して接続されている。
サーバ101は、データベース103を備え、駅を利用する利用者の個人情報(利用者情報)を管理し、また、利用者の所持品の遺失の有無を判断する。また、サーバ101は、ネットワーク120を介して利用者のパーソナル・コンピュータ121や携帯電話機122などの利用者端末123と接続され、利用者端末123と情報の送受信が可能である。
改札ゲート102は、駅の改札口において、利用者の通行方向に沿って複数設置されている。各改札ゲート102は、利用者の通行方向の両端に、切符、定期券、プリペイドカードなどの磁気カードを挿入するカード挿入口104と、挿入した磁気カードを排出する排出口105と、ICカードからの情報を受信する受信部106と、挿入された磁気カードから読み取られる情報やICカードから受信された情報に応じて揺動することにより、利用者の通行を許容または阻止する揺動板107とを備えている。
つぎに、この発明の実施の形態にかかる改札口の周辺について説明する。図2は、この発明の実施の形態にかかる改札ゲート102の周辺を示す説明図である。図2では、改札口において、利用者が改札ゲート102を通過している状態を示している。図2に示した利用者200は、所持品としてパス201と携帯電話機122と財布202とを所持している。パス201は、改札ゲート102を通過するためのICタグ内蔵カード(ICカード)であり、図1に示した受信部106に近接することでICタグ211に記憶されている情報を改札ゲート102に送信する。なお、パス201は、ICカードではなく磁気カードであってもよい。
また、財布202や携帯電話機122にもそれぞれICタグ212,213が取り付けられており、受信部106に近接することによりICタグ212,213に記憶されている情報を改札ゲート102に送信する。なお、ICタグ212,213は、財布202や携帯電話機122に内蔵されていてもよく、また、シールのように貼着されていてもよい。この財布202や携帯電話機122のような、パス201以外の所持品に関しては、改札ゲート102の受信部106以外の他の受信部(不図示)において情報を受信することができる構成としてもよい。
また、改札口には、改札ゲート102のほか、表示装置221と音声出力装置222とが設置されている。表示装置221は、所持品の遺失状態を表示する。たとえば、『青』が点灯したときは正常(遺失無し)、『黄』が点灯したときは読み込みエラー(所持品確認)、『赤』が点灯したときは異常(遺失あり)となる。音声出力装置222は、異常(遺失あり)の場合に警報音を報知して、利用者200が所持品を遺失していることを知らせる。
(遺失情報報知システム100のハードウェア構成)
つぎに、この発明の実施の形態にかかる遺失情報報知システム100のハードウェア構成について説明する。図3は、この発明の実施の形態にかかる遺失情報報知システム100のハードウェア構成を示すブロック図である。図3において、遺失情報報知システム100は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、HDD(ハードディスクドライブ)304と、HD(ハードディスク)305と、FDD(フレキシブルディスクドライブ)306と、着脱可能な記録媒体の一例としてFD(フレキシブルディスク)307と、ディスプレイ308と、I/F(インターフェース)309と、キーボード310と、マウス311と、カードリーダ312と、スピーカ313と、を備えている。また、各構成部は、バス300によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU301は、遺失情報報知システム100の全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。HDD304は、CPU301の制御にしたがってHD305に対するデータのリード/ライトを制御する。HD305は、HDD304の制御で書き込まれたデータを記憶する。
FDD306は、CPU301の制御にしたがってFD307に対するデータのリード/ライトを制御する。FD307は、FDD306の制御で書き込まれたデータを記憶したり、FD307に記憶されたデータを遺失情報報知システム100に読み取らせたりする。着脱可能な記録媒体として、FD307のほか、CD−ROM(CD−R、CD−RW)、MO、DVD(Digital Versatile Disk)、フラッシュメモリなどであってもよい。ディスプレイ308は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。このディスプレイ308は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等を採用することができる。
I/F309は、通信回線を通じてLAN、インターネットなどのネットワーク110,120に接続され、このネットワーク110,120を介して他の装置に接続される。そして、I/F309は、ネットワーク110,120と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。I/F309には、たとえば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。また、I/F309は、ICタグから送信されてくる情報も受信することができる。
キーボード310は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力をおこなう。また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。マウス311は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウィンドウの移動やサイズの変更などをおこなう。ポインティングデバイスとして同様に機能を備えるものであれば、トラックボールやジョイスティックなどであってもよい。カードリーダ312は、磁気カードを取り込んで磁気カードに記録されている情報を読み取る。情報が読み取られた磁気カードは排出される。スピーカ313は、所定の警報音を出力する。
(データベース103の記憶内容)
つぎに、図1に示したサーバ101が有するデータベース103の記憶内容について説明する。図4は、利用者200の個人情報である利用者情報の内容を示す説明図、図5は、利用者200の所持品に関する情報(所持品情報)の内容を示す説明図である。
図4において、利用者情報400の項目としては、利用者200を識別する利用者IDを記憶する利用者ID項目401、利用者200の氏名を記憶する氏名項目402、利用者200の住所を記憶する住所項目403、利用者200の電話番号を記憶する電話番号項目404、利用者200の電子メールアドレスを記憶する電子メールアドレス項目405、利用者200のパス201に関する情報を記憶するパス情報項目406があげられる。
また、パス情報項目406は、パス番号をあらわすパス番号項目411、パス201が定期型か否かをあらわす型項目412、パス201が定期型の場合に出発駅を特定する出発駅項目413、パス201が定期型の場合に到着駅を特定する到着駅項目414があげられる。
また、図5において、所持品情報500の項目としては、利用者200の所持品に付けられたICタグのICタグIDを記憶するICタグID項目501、利用者200の所持品名を記憶する所持品名項目502、所持品のメーカー名を記憶するメーカー名項目503、所持品の色を記憶する色項目504、所持品の画像ファイルを記憶する画像ファイル項目505、所持品の特徴を記憶する特徴項目506、利用者IDを記憶する利用者ID項目507が記憶されている。
また、所持品情報500として、利用者ID項目507に利用者IDを記憶しておくことにより、利用者情報400の利用者ID項目401に記憶されている利用者IDと関連付けることができる。すなわち、図4および図5によれば、利用者ID『0001』である氏名『忘田一郎』は、ICタグID『IC5001』の『携帯電話機』、ICタグID『IC5002』の『財布』を、所持品として有していることがわかる。
(遺失情報報知システム100の機能的構成)
つぎに、この発明の実施の形態にかかる遺失情報報知システム100の機能的構成について説明する。図6は、この発明の実施の形態にかかる遺失情報報知システム100の機能的構成を示すブロック図である。なお、図1に示した構成と同一構成には同一符号を付
しその説明を省略する。
図6において、改札口には、改札ゲート102と報知部601とが備えられている。改札ゲート102は、利用者情報取得部602と、所持品情報取得部603とを備えている。利用者情報取得部602は、利用者200が施設に入退場するときに、利用者200が施設に入場するためのパス201から、利用者情報400を取得する。具体的には、利用者200が駅の改札ゲート102を通過するときに、パス201に記憶されているパス番号を取得する。たとえば、パス201がICカードである場合、パス201に内蔵されているICタグ211から送信されてくるパス番号を受信部106によって受信することにより、パス番号を取得することができる。
また、パス201が磁気カードである場合、パス201をカード挿入口104に挿入してパス201に記録されているパス番号を読み取ることにより、パス番号を取得することができる。この利用者情報取得部602は、具体的には、たとえば、図3に示したI/F309またはカードリーダ312によってその機能を実現する。
また、所持品情報取得部603は、施設を利用する利用者200の所持品に設けられているICタグから、所持品情報500を取得する。具体的には、利用者200の所持品に取り付けられているICタグから送信されてくる所持品情報500を受信する。たとえば、携帯電話機122にICタグ213が取り付けられている場合、そのICタグ213に記憶されているICタグIDを受信する。この所持品情報取得部603は、具体的には、たとえば、図3に示したI/F309によってその機能を実現する。
また、報知部601は、後述する判定部614によって判定された判定結果に基づいて、所持品の遺失情報を利用者200に報知する。改札ゲート102には、報知部601として表示部604と音声出力部605が備えられている。表示部604は、遺失情報を表示することで、利用者200に可視的に報知することができる。
表示部604は、具体的には、図2に示した表示装置221によって構成され、より具体的には、たとえば、図3に示したディスプレイ308やランプ(不図示)によってその機能を実現する。また、音声出力部605は、遺失情報があった場合に報知音を出力することで、利用者200に報知することができる。音声出力部605は、具体的には、図2に示した音声出力装置222によって構成され、より具体的には、図3に示したスピーカ313によってその機能を実現する。
また、サーバ101は、図1に示したデータベース103と、情報登録部611と、抽出部612と、所持品情報テーブル作成部613と、判定部614と、報知部601とを備えている。情報登録部611は、図1に示したパーソナル・コンピュータ121や携帯電話機122などの利用者端末123との通信により、利用者200の利用者情報400や所持品情報500を登録する。この情報登録部611は、具体的には、たとえば、図3に示したROM302、RAM303、HD305、FD307などに格納されたプログラムをCPU301が実行することによって、その機能を実現する。
抽出部612は、データベース103から、利用者情報取得部602によって取得された利用者情報400に関連づけられている所持品情報500を抽出する。具体的には、利用者情報400として利用者IDが取得された場合、その利用者IDに紐づけられている所持品情報500を、データベース103から抽出する。たとえば、利用者ID『0001』である氏名『忘田一郎』の場合、ICタグID『IC5001』(所持品:携帯電話機122)、ICタグID『IC5002』(所持品:財布202)を、所持品情報500として抽出することができる。
また、所持品情報テーブル作成部613は、所持品情報取得部603によって取得された所持品情報500に基づいて、所持品情報テーブルを作成する。すなわち、所持品情報テーブル作成部613は、施設(駅)への入場時に作成され、利用者200が退場するまで保持しておく。具体的には、利用者200のパス201から得られる利用者情報400である利用者IDと、利用者200の所持品から取得されるICタグIDを用いて、所持品情報テーブルを作成する。
図7は、所持品情報テーブルの内容を示す説明図である。図7の所持品情報テーブル700では、取得した利用者IDが『0001』、取得したICタグIDが『IC5001』および『IC5002』、入場駅が『A駅』、入場日時が『2004/11/10 7:35』とされている。この所持品情報テーブル700は、利用者ID『0001』である『忘田一郎』氏が、施設(駅)の入場時において、携帯電話機122と財布202を遺失せずに所持していたことを示している。
また、図6において、判定部614は、所持品情報取得部603による所持品情報500の取得結果に基づいて、利用者200が所持品を遺失したか否かを判定する。具体的には、所持品情報取得部603によって取得されたICタグIDの数と、データベース103に記憶されているICタグIDの数との比較結果に基づいて、利用者200が所持品を遺失したか否かを判定する。
たとえば、取得した利用者IDが『0001』で、取得したICタグIDが『IC5001』である場合、ICタグIDの数が1であるため、利用者ID『0001』の利用者200が所持している所持品は1個である。ここでは、所持品の種類は把握しておく必要はない。また、抽出部612によって、データベース103から利用者ID『0001』のICタグIDの数を抽出する。データベース103に記憶されている利用者ID『0001』のICタグIDの数は2である。したがって、この場合は、利用者ID『0001』の利用者200は、ICタグID『IC5001』の所持品である携帯電話機122およびICタグID『IC5002』の所持品である財布202のいずれかを遺失したと判定する。
また、判定部614は、所持品情報取得部603によって取得されたICタグIDと、データベース103に記憶されているICタグIDとの比較結果に基づいて、利用者200が所持品を遺失したか否かを判定することもできる。たとえば、取得した利用者IDが『0001』で、取得したICタグIDが『IC5001』とする。
一方、抽出部612は、データベース103から利用者ID『0001』のICタグIDを抽出する。抽出される利用者ID『0001』のICタグIDは『IC5001』および『IC5002』であるため、取得したICタグIDと比較する。これにより、ICタグID『IC5001』が一致しているため、ICタグID『IC5001』の所持品である携帯電話機122は遺失せずに所持していることが分かる。一方、抽出されたICタグID『IC5002』は、取得されたICタグIDに存在しないため、ICタグID『IC5002』の所持品である財布202を遺失したと判定することができる。
また、判定部614は、上述した所持品情報テーブル700を用いて判定することもできる。具体的には、入場時に所持品情報テーブルを作成しておいて、退場時に所持品に設けられているICタグからICタグIDを取得し、取得されたICタグIDと所持品情報テーブルとを比較することで、施設(駅)への入場後、施設(駅)から退場するまでの間に、所持品を遺失したか否かを判定することができる。なお、判定手法は、上述したICタグIDの数を比較してもよく、また、ICタグIDどうしを比較することとしてもよい
また、報知部601は、サーバ101内においてメール作成/送信部615で構成されている。メール作成/送信部615は、判定部614による判定結果を、利用者200のメールアドレスを宛先として送信する。たとえば、利用者ID『0001』の利用者200である『忘田一郎』氏が、ICタグID『IC5002』の所持品である財布202を遺失したと判定された場合、その旨を、データベース103に記憶されている利用者ID『0001』の電子メールアドレス『ichiro-wasureta@dodomo.ne.jp』を宛先として送信することで、当該利用者200が遺失した旨を報知することができる。特に、データベース103に携帯電話機122の電子メールアドレスが記憶されている場合、その場で報知することができるため、利用者200に早急に報知して遺失したことを気づかせることができる。なお、電子メールを送信する場合、遺失物の画像ファイルを添付して送信してもよい。
(情報登録処理手順)
つぎに、この発明の実施の形態にかかる情報登録部611による情報登録処理手順について説明する。図8は、この発明の実施の形態にかかる情報登録部611による情報登録処理手順を示すフローチャート、図9〜図13は、情報登録処理画面を示す説明図である。まず、パス番号を取得する(ステップS801)。具体的には、利用者200が利用者端末123からサーバ101にアクセスして、図9に示す初期画面900を利用者端末123の表示画面に表示する。そして、パス番号の入力欄901に利用者200のパス番号を入力し、確認ボタン902をクリックすることで、入力されたパス番号を、利用者端末123から受信することができる。
つぎに、利用者情報400を取得する(ステップS802)。具体的には、パス番号の取得後に利用者端末123に本人登録画面情報を送信することで、利用者端末123に図10に示す本人登録画面1000を表示する。そして、利用者200が、本人登録画面1000の名前入力欄1001、住所入力欄1002、電話番号入力欄1003、電子メールアドレス入力欄1004に、それぞれ名前、住所、電話番号、メールアドレスを入力し、登録ボタン1005をクリックすると、図11に示す本人確認画面1100が表示される。そして、確認ボタン1101をクリックすることで、利用者200の名前、住所、電話番号、メールアドレスを受信することができる。
このあと、利用者情報400の認証をおこなう(ステップS803)。データベース103には、あらかじめ図4に示した利用者情報400が記憶されているため、データベース103の利用者情報400と、ステップS801およびステップS802で取得されたパス番号、名前、住所、電話番号、メールアドレスとを比較して認証をおこなう。
そして、認証結果がNGの場合(ステップS804:No)、一連の処理を終了する。一方、認証結果がOKの場合(ステップS804:Yes)、所持品情報500を取得する(ステップS805)。具体的には、認証結果がOKの場合(ステップS804:Yes)、パス番号の取得後に利用者端末123に所持品登録画面情報を送信することで、利用者端末123に図12に示す所持品登録画面1200を表示する。
そして、所持品名入力欄1201、メーカー名入力欄1202、色入力欄1203、特徴入力欄1204、画像ファイル入力欄1205に、それぞれ所持品名、メーカー名、所持品の色、特徴、画像ファイルを入力する。他に登録したい所持品がある場合は追加登録ボタン1206をクリックし、ない場合は登録完了ボタン1207をクリックすると、図13に示す所持品確認画面1300が表示される。そして、登録完了ボタン1301をクリックすることで、所持品名、メーカー名、所持品の色、特徴、画像ファイルを受信する
ことができる。そして、受信した情報を、所持品情報500としてデータベース103に登録する(ステップS806)。
つぎに、この発明の実施の形態にかかる遺失情報報知処理手順について説明する。図14は、この発明の実施の形態にかかる遺失情報報知処理手順を示すフローチャートである。図14に示すフローチャートは、利用者200が施設(駅)に入場する場合、または、施設(駅)から退場する場合に遺失情報を報知する処理手順を示している。図14において、まず、利用者情報取得部602および所持品情報取得部603により、利用者情報400および所持品情報500を取得した場合(ステップS1401:Yes)、判定部614により、遺失している所持品(遺失物)があるか否かを判定する(ステップS1402)。
そして、遺失物があると判定された場合(ステップS1402:Yes)、表示装置221、音声出力装置222、またはメール作成/送信部615により、遺失物ありを示す遺失情報を報知する(ステップS1403)。一方、遺失物がない場合(ステップS1402:No)、表示装置221、音声出力装置222、またはメール作成/送信部615により、遺失物なしを示す遺失情報を報知する(ステップS1404)。なお、ステップS1404は、遺失情報を報知しないこととしてもよい。
この処理手順によれば、利用者200が施設(駅)に入場する際に遺失物ありの遺失情報が報知された場合、利用者200は、施設(駅)に入場するまでの間に、所持品を遺失したことを認識することができる。一方、利用者200が施設(駅)から退場する際に遺失物ありの遺失情報が報知された場合、外出先から、施設(駅)から退場するまでの間に、所持品を遺失したことを認識することができる。
つぎに、この発明の実施の形態にかかる遺失情報報知処理手順の他の例について説明する。図15は、この発明の実施の形態にかかる遺失情報報知処理手順の他の例を示すフローチャートである。図15に示すフローチャートは、利用者200が施設(駅)に入場した後、施設(入場した施設と同一施設であるかどうかは問わない)から退場する場合に遺失情報を報知する処理手順を示している。
図15において、まず、利用者情報取得部602および所持品情報取得部603により、利用者情報400および所持品情報500を取得した場合(ステップS1501:Yes)、所持品情報テーブル作成部613により、所持品情報テーブルを作成する(ステップS1502)。そして、施設(駅)からの退場時の利用者情報400および所持品情報500を取得した場合(ステップS1503:Yes)、判定部614により、遺失している所持品(遺失物)があるか否かを判定する(ステップS1504)。
そして、遺失物があると判定された場合(ステップS1504:Yes)、表示装置221、音声出力装置222、またはメール作成/送信部615により、遺失物ありを示す遺失情報を報知する(ステップS1505)。一方、遺失物がない場合(ステップS1504:No)、表示装置221、音声出力装置222、またはメール作成/送信部615により、遺失物なしを示す遺失情報を報知する(ステップS1506)。なお、ステップS1506は、遺失情報を報知しないこととしてもよい。
この処理手順によれば、施設(駅)内において所持品を遺失したか否かを把握することができ遺失物を探す際に、遺失した場所を絞り込むことができる。
また、遺失情報報知システムは、異なる施設間において利用することができる。すなわち、所持品情報テーブル作成部613によって作成された所持品情報テーブルを施設(第1の施設)からの退場時に新たに作成する。あるいはすでに作成された所持品情報テーブルの登録内容を更新する。そして、上記施設とは異なる施設(第2の施設)の入場時に、再度作成されたあるいは更新された所持品情報テーブルを参照することができるようにする。具体的には、同一システムであれば、図6に示した判定部614の判定結果を参照要求があった端末装置(たとえば改札ゲート102)へ送信する。また、異なるシステムであれば、サーバー間で所持品情報テーブルの送受信をおこなうか、あるいは、第2の施設を管理するシステム(サーバ)から、第2の施設において取得した所持品情報を、第1の施設を管理するシステム(サーバ)へ送信し、判定結果を、第1の施設を管理するシステム(サーバ)から受信する。そうすることによって、第1の施設を退場した後、第2の施設の入場するまでの間に所持品を遺失したか否かを利用者に把握させることができる。
また、退場の際の所持品情報テーブルの情報は、利用者が所有する情報記録媒体(たとえば利用者のパス)などに書き込むようにしてもよい。利用者のパスは、たとえば複数の施設において共通に利用できるものであるとなおよい。具体的には乗り継ぎ定期券などである。これによって、施設間における所持品情報テーブル情報の送受信をする手間を省略することができる。これによって、上記複数のサーバ間のデータの送受信が不要となる。また、サーバに記憶しなくて済むので、個人情報をより確実に保護することが可能となる。
また、盗んだあるいは拾った他人のパスを利用しようとした場合も、当該パスには所持品情報テーブル情報が記録されているため、入場の際、不正使用者は他の所持品を持っていないことが判明してしまう。持っていない所持品の数が所定数を超えた場合、あるいはパスの正規の所有者が登録していない所持品を持っていると検知した場合には、当該パスの不正使用と判断することができ、その場合に通報あるいは入場の拒否をすることができる。このように、他人のパスなどの不正使用を未然に防止することができるという効果も奏する。
また、情報記録媒体は、利用者が所有する所持品に設けられているICタグであってもよい。この場合ICタグは書き込みが可能なものである。複数の所持品を所持している場合には、複数の所持品にそれぞれ設けられたICタグのすべてに書き込んでもよく、それらの一部のICタグに書き込んでもよい。すなわち、少なくとも一つのICタグに書き込めればよい。一つのICタグに書き込んでおけば十分であるが、書き込んだICタグが設けられた所持品自体を遺失してしまうことを想定し、複数の所持品にそれぞれ設けられたICタグに書き込むようにするとよい。また、複数の所持品にそれぞれ設けられたICタグに所持品情報テーブルを書き込むので、書き込まれたいずれかのICタグの故障によって、誤判定することを防止することができる。
作成されたあるいは更新された所持品情報テーブルには参照有効期間を設けるようにするとよい。具体的には、作成されあるいは更新されてから30分以内であれば他の施設の退場時に作成あるいは更新された所持品情報テーブルを参照するが、それ以後は参照しないようにする。この時間(30分)は利用者において任意に変更することができる。また、日付が変わった場合に参照しないようにしてもよい。参照有効期間を設けることによって、遺失時期をより明確に特定することができる。
また、第1の施設と第2の施設は同一の施設であってもよい。すなわち、朝、勤務先へ出社する際に通過した勤務先の最寄りの駅の改札口において、所持品情報テーブルを作成あるいは更新し、同日の夕方帰宅する際に、同一の駅の改札口において、作成あるいは更新した所持品情報テーブルに基づいて、所持品の状況を確認する。これによって、朝持参した所持品を会社に置き忘れたか否かを利用者に容易に認識させることができる。また、退場の際の所持品情報テーブルの情報は、利用者の所持品に設けられたICタグなどの記録媒体に書き込むようにしてもよい。そうすることによって、当日自宅から持ち出した物であるか否かを容易に認識することができる。
この場合も、参照有効期限を設け、所定期間経過後は所持品情報テーブルの情報を参照できないようにするあるいは消去するとよい。また、所定期間経過後ではなく、所定の地点に到達したか否かによって所持品情報テーブルの情報を参照できないようにするあるいは消去するようにしてもよい。所定の地点とは、自宅、勤め先など利用者によってあらかじめ設定登録された地点である。これによって、所持品をあえておいてきたのか遺失したのかを混同することを防止できる。
また、所持品に設けられたICタグのチェックは、施設の入口または出口だけでなく、利用者の自宅に出入口(玄関)に設けるようにしてもよい。これによって、自宅を出る際に、容易に忘れ物チェックをすることができる。具体的には、外出の際に必ず所持するもののリストをあらかじめ登録しておき、外出の際に玄関において、登録された所持品を全て持参しているか否かを確認することができる。
特に、どこにあるかは現時点では不明(たとえば鞄のどこかにあるが、どこにあるかは不明)の場合でも、後で探すのでよい場合(たとえばオフィスの鍵など)に、持参していることだけでもわかると、朝の忙しいときにその確認をする手間を省くことができてなおよい。
以上説明したように、遺失情報報知システム100、遺失情報報知方法、および遺失情報報知プログラムによれば、施設に入退場する際に遺失物の有無の報知を受けることができるため、遺失物の捜索を速やかにおこなうことができ、遺失物の早期発見を促すことができる。
なお、本実施の形態で説明した遺失情報報知方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
以上のように、本発明にかかる遺失情報報知システム、遺失情報報知方法、および遺失情報報知プログラムは、駅の改札口、駅のホーム、映画館、コンサートホール、デパート、オフィスビルに有用であり、特に、駅の改札口や駅のホームに適している。
この発明の実施の形態にかかる遺失情報報知システムの概略構成を示す説明図である。 この発明の実施の形態にかかる改札ゲートの周辺を示す説明図である。 この発明の実施の形態にかかる遺失情報報知システムのハードウェア構成を示すブロック図である。 利用者の個人情報である利用者情報の内容を示す説明図である。 利用者の所持品に関する情報(所持品情報)の内容を示す説明図である。 この発明の実施の形態にかかる遺失情報報知システムの機能的構成を示すブロック図である。 所持品情報テーブルの内容を示す説明図である。 この発明の実施の形態にかかる情報登録部による情報登録処理手順を示すフローチャートである。 情報登録処理画面(初期画面)を示す説明図である。 情報登録処理画面(本人登録画面)を示す説明図である。 情報登録処理画面(本人確認画面)を示す説明図である。 情報登録処理画面(所持品登録画面)を示す説明図である。 情報登録処理画面(所持品確認画面)を示す説明図である。 この発明の実施の形態にかかる遺失情報報知処理手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態にかかる遺失情報報知処理手順の他の例を示すフローチャートである。
符号の説明
100 遺失情報報知システム
101 サーバ
102 改札ゲート
103 データベース
104 カード挿入口
105 排出口
106 受信部
110 ネットワーク
120 ネットワーク
121 パーソナル・コンピュータ
122 携帯電話機
123 利用者端末
200 利用者
201 パス
221 表示装置
222 音声出力装置
400 利用者情報
500 所持品情報
601 報知部
602 利用者情報取得部
603 所持品情報取得部
604 表示部
605 音声出力部
611 情報登録部
612 抽出部
613 所持品情報テーブル作成部
614 判定部
615 メール作成/送信部
700 所持品情報テーブル
900 初期画面
1000 本人登録画面
1100 本人確認画面
1200 所持品登録画面
1300 所持品確認画面

Claims (15)

  1. 施設を利用する利用者の所持品に設けられているICタグから、前記所持品に関する情報(以下、「所持品情報」という)を取得する所持品情報取得手段と、
    前記所持品情報取得手段による所持品情報の取得結果に基づいて、前記利用者が前記所持品を遺失したか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって判定された判定結果に基づいて、前記所持品の遺失情報を前記利用者に報知する報知手段と、
    を備えることを特徴とする遺失情報報知システム。
  2. 前記利用者が前記施設に入場するときに、前記利用者が前記施設に入場するためのパスから、前記利用者に関する情報(以下、「利用者情報」という)を取得する利用者情報取得手段と、
    前記利用者の所持品情報を記憶するデータベースから、前記利用者情報取得手段によって取得された利用者情報に関連づけられている所持品情報を抽出する抽出手段と、を備え、
    前記判定手段は、
    前記所持品情報取得手段によって取得された所持品情報と、前記抽出手段によって抽出された所持品情報とに基づいて、前記利用者が前記所持品を遺失したか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の遺失情報報知システム。
  3. 前記利用者が前記施設から退場するときに、前記利用者が前記施設から退場するためのパスから、前記利用者に関する情報(以下、「利用者情報」という)を取得する利用者情報取得手段と、
    前記利用者の所持品情報を記憶するデータベースから、前記利用者情報取得手段によって取得された利用者情報に関連づけられている所持品情報を抽出する抽出手段と、を備え、
    前記判定手段は、
    前記所持品情報取得手段によって取得された所持品情報と、前記抽出手段によって抽出された所持品情報とに基づいて、前記利用者が前記所持品を遺失したか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の遺失情報報知システム。
  4. 前記所持品情報取得手段は、
    前記利用者が前記施設に入退場するときに、前記利用者の所持品に設けられているICタグから、前記所持品情報を取得し、
    前記判定手段は、
    前記所持品情報取得手段によって取得された入場時における所持品情報と、前記所持品情報取得手段によって取得された退場時における所持品情報と、に基づいて、前記利用者が前記所持品を遺失したか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の遺失情報報知システム。
  5. 前記所持品情報取得手段によって取得された退場時の所持品情報を記憶する記憶手段と、
    前記施設とは異なる施設を管理する他のシステムからの所持品情報要求に基づいて、前記記憶手段によって記憶された所持品情報を前記他のシステムへ送信する送信手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項4に記載の遺失情報報知システム。
  6. 前記所持品情報取得手段によって取得された退場時の所持品情報を前記利用者が所有する記録媒体に記録する記録手段を備えたことを特徴とする請求項4に記載の遺失情報報知システム。
  7. 前記記録媒体は、前記利用者の所持品に設けられているICタグの少なくとも一つであることを特徴とする請求項6に記載の遺失情報報知システム。
  8. 施設を利用する利用者の所持品に設けられているICタグから、前記所持品に関する情報(以下、「所持品情報」という)を取得する所持品情報取得工程と、
    前記所持品情報取得工程による所持品情報の取得結果に基づいて、前記利用者が前記所持品を遺失したか否かを判定する判定工程と、
    前記判定工程によって判定された判定結果に基づいて、前記所持品の遺失情報を前記利用者に報知する報知工程と、
    を含んだことを特徴とする遺失情報報知方法。
  9. 前記利用者が前記施設に入場するときに、前記利用者が前記施設に入場するためのパスから、前記利用者に関する情報(以下、「利用者情報」という)を取得する利用者情報取得工程と、
    前記利用者の所持品情報を記憶するデータベースから、前記利用者情報取得工程によって取得された利用者情報に関連づけられている所持品情報を抽出する抽出工程と、を含み、
    前記判定工程は、
    前記所持品情報取得工程によって取得された所持品情報と、前記抽出工程によって抽出された所持品情報とに基づいて、前記利用者が前記所持品を遺失したか否かを判定することを特徴とする請求項8に記載の遺失情報報知方法。
  10. 前記利用者が前記施設から退場するときに、前記利用者が前記施設から退場するためのパスから、前記利用者に関する情報(以下、「利用者情報」という)を取得する利用者情報取得工程と、
    前記利用者の所持品情報を記憶するデータベースから、前記利用者情報取得工程によって取得された利用者情報に関連づけられている所持品情報を抽出する抽出工程と、を含み、
    前記判定工程は、
    前記所持品情報取得工程によって取得された所持品情報と、前記抽出工程によって抽出された所持品情報とに基づいて、前記利用者が前記所持品を遺失したか否かを判定することを特徴とする請求項8に記載の遺失情報報知方法。
  11. 前記所持品情報取得工程は、
    前記利用者が前記施設に入退場するときに、前記利用者の所持品に設けられているICタグから、前記所持品情報を取得し、
    前記判定工程は、
    前記所持品情報取得工程によって取得された入場時における所持品情報と、前記所持品情報取得工程によって取得された退場時における所持品情報と、に基づいて、前記利用者が前記所持品を遺失したか否かを判定することを特徴とする請求項8に記載の遺失情報報知方法。
  12. 施設を利用する利用者の所持品に設けられているICタグから、前記所持品に関する情報(以下、「所持品情報」という)を取得させる所持品情報取得工程と、
    前記所持品情報取得工程による所持品情報の取得結果に基づいて、前記利用者が前記所持品を遺失したか否かを判定させる判定工程と、
    前記判定工程によって判定された判定結果に基づいて、前記所持品の遺失情報を前記利用者に報知させる報知工程と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする遺失情報報知プログラム。
  13. 前記利用者が前記施設に入場するときに、前記利用者が前記施設に入場するためのパスから、前記利用者に関する情報(以下、「利用者情報」という)を取得させる利用者情報取得工程と、
    前記利用者の所持品情報を記憶するデータベースから、前記利用者情報取得工程によって取得された利用者情報に関連づけられている所持品情報を抽出させる抽出工程と、を含み、
    前記判定工程は、
    前記所持品情報取得工程によって取得された所持品情報と、前記抽出工程によって抽出された所持品情報とに基づいて、前記利用者が前記所持品を遺失したか否かを判定させることを特徴とする請求項12に記載の遺失情報報知プログラム。
  14. 前記利用者が前記施設から退場するときに、前記利用者が前記施設から退場するための
    パスから、前記利用者に関する情報(以下、「利用者情報」という)を取得させる利用者情報取得工程と、
    前記利用者の所持品情報を記憶するデータベースから、前記利用者情報取得工程によって取得された利用者情報に関連づけられている所持品情報を抽出させる抽出工程と、を含み、
    前記判定工程は、
    前記所持品情報取得工程によって取得された所持品情報と、前記抽出工程によって抽出された所持品情報とに基づいて、前記利用者が前記所持品を遺失したか否かを判定させることを特徴とする請求項12に記載の遺失情報報知プログラム。
  15. 前記所持品情報取得工程は、
    前記利用者が前記施設に入退場するときに、前記利用者の所持品に設けられているICタグから、前記所持品情報を取得させ、
    前記判定工程は、
    前記所持品情報取得工程によって取得された入場時における所持品情報と、前記所持品情報取得工程によって取得された退場時における所持品情報と、に基づいて、前記利用者が前記所持品を遺失したか否かを判定させることを特徴とする請求項12に記載の遺失情報報知プログラム。
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