JP2006177175A - 火花点火式内燃機関 - Google Patents

火花点火式内燃機関 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数のギャップ42で同時に火花点火可能な火花点火式内燃機関で、着火性の更なる改善を図る。
【解決手段】 複数の電極41が火花ギャップ42を挟んで電気的に直列に配列された電極列と、これら電極41の一つ41Aに電圧を印加する点火コイル部43と、を有する。上記電極列として、ペントルーフ型の燃焼室15の傾斜面に沿って配設され、燃焼室15の上部からシリンダヘッド14の下面14A近傍まで機関上下方向Lcに延在する傾斜部44Aと、シリンダボア11に取り付けられる垂直部44Bと、ピストン13の冠面上に取り付けられる水平部44Cと、を設ける。
【選択図】 図2

Description

本発明は、燃焼室内の混合気を火花点火する火花点火式内燃機関に関し、特に、複数の電極が点火ギャップを挟んで直列に配列された電極列を備える内燃機関に関する。
特許文献1には、燃焼室内の混合気を火花点火する火花点火式内燃機関において、複数の電極が火花ギャップを挟んで電気的に直列に配列された電極列を設け、複数のギャップで実質的に同時に火花を発生させる技術が開示されている。このような同時多点点火を行うことにより、空燃比が30程度の極めて希薄な燃焼を実現可能で、火花点火式内燃機関にける燃費性能を著しく向上することが可能である。
また、特許文献2には、機関停止状態で膨張行程にある気筒の燃焼室に燃料を噴射するとともに火花点火を行うことにより、スタータを用いることなく内燃機関を再始動する、いわゆるスタータレス始動の技術が開示されている。
特開2002−70561号公報 特開2002−39038号公報
本発明は、同時多点点火が可能な火花点火式内燃機関における着火性や燃焼安定性等の更なる改善を図ることを主たる目的としている。
本発明に係る火花点火式内燃機関は、シリンダブロックのシリンダボア内を昇降するピストンの冠面が、上記シリンダブロック上に固定されるシリンダヘッドの下面に凹設された燃焼室に臨んでおり、かつ、上記燃焼室内の混合気を火花点火する点火装置を備えている。上記点火装置は、複数の電極が火花ギャップを挟んで電気的に直列に配列された電極列と、上記複数の電極の一つに電圧を印加する電圧印加手段と、を有している。そして、上記電極列が、上記燃焼室の上部から少なくともシリンダヘッドの下面近傍にわたって機関上下方向に延在している。
電極列の複数の点火ギャップにより実質的に同時に火花点火が行われる点火装置を備えることにより、例えば空燃比が30程度の極めて希薄な混合気であっても安定した燃焼が可能である。そして、燃焼室内に電極列を機関上下方向で幅広い範囲にわたって延在させているので、その点火ギャップが機関上下方向に幅広く配設されることとなる。従って、燃焼室の下方側に存在する混合気をも火花点火により安定して確実に着火させることが可能となり、着火性が著しく向上する。特に、部分負荷領域での燃費向上を図るために超希薄燃焼を行う場合や、EGR装置によるEGR量を大量に付与している場合のように、燃焼が遅く点火時期を大幅に(例えば上死点からクランク角度で50〜60度程度)進角しており、ピストンが比較的に低い位置(上死点から遠い位置)で点火が行われる場合に、その着火性を有効に向上することができる。
また、スタータレス始動が可能な火花点火式内燃機関に適用した場合、スタータレス始動時には、噴射した燃料が燃焼室の下方側に偏在する傾向にあり、このようなスタータレス始動時における着火性を著しく改善できるとともに、スタータレス始動が可能なクランク角度範囲、つまりピストン位置を下方側へ拡大することができる。
以下、本発明の好ましい実施例を図面を参照して説明する。なお、本明細書においては、基本的に、シリンダ軸線Lcに沿うピストン13の往復移動方向を「上下」方向とし、ピストン上死点側を「上」側、下死点側を「下」側と呼ぶ。また、この上下方向に直交する方向を「水平」方向と呼ぶ。
図1は、本発明の一実施例に係る火花点火式内燃機関としてのガソリンエンジン10のシステム構成図である。このエンジン10は、気筒毎にシリンダボア11が形成されたシリンダブロック12と、シリンダボア11内を昇降するピストン13と、シリンダブロック12上に固定されるシリンダヘッド14と、を有し、シリンダヘッド14の下面14Aに凹設された燃焼室15に、ピストン13の冠面が臨んでいる。
シリンダブロック12には、ピストン13の往復動に連動して回転する機関出力軸としてのクランクシャフト16が支持されている。シリンダヘッド14には、燃焼室15内へ燃料を直接噴射する燃料噴射弁17と、燃焼室15内の混合気を火花点火する点火装置18と、吸気通路20を開閉する吸気弁21と、排気通路22を開閉する排気弁23と、が設けられている。また、吸気通路20には、吸気通路20のコレクタ25上流部の開度を調整するスロットル弁26が設けられる。排気通路22には、排気を浄化する三元触媒等の触媒27が設けられる。また、排気の一部を吸気系へ還流するEGR装置28が設けれている。このEGR装置28は、排気通路22と吸気通路20のスロットル弁26下流とを結ぶEGR通路29と、このEGR通路29の開度を調整することによりEGR量(率)を調整するEGR弁30と、を有している。
エンジン制御部31は、周知のように各種制御処理を記憶及び実行する機能を有しており、つまり、アクセル開度やエンジン回転数等の機関運転状態に基づいて、燃料噴射弁17、点火装置18、スロットル弁26、EGR弁30、及び通常の機関始動時にクランクシャフト16を回転駆動するスタータ(モータ)35等に指令信号を出力し、その動作を制御する。上記のアクセル開度は例えばアクセルペダル32の開度を検出するアクセル開度センサ33により検出され、機関回転数は周知のクランク角センサ34等により検出される。
図2を参照して、シリンダブロック12とシリンダヘッド14とはヘッドガスケット36を挟んでヘッドボルト等により締結されている。燃料噴射弁17はシリンダ軸線Lcに対して吸気弁21が設けられる吸気側(図2の左側)に偏心して配設されており、その噴射軸線(噴射方向)17Aが排気側を指向している。なお、この図2では明瞭化のために吸気弁及び排気弁を図示省略している。
上記の点火装置18は、多数の電極41が点火ギャップ42を挟んで電気的に直列に配置された電極列(44A〜44C)と、この電極列の一端に位置するプラグ電極41Aに電圧を印加する点火コイル部43と、を有している。点火コイル部43はシリンダ軸線Lc上の燃焼室15頂部に設けられている。上記の電極列は、セラミック等の絶縁材からなる棒状をなす3つの碍子部44A〜44Cにより構成されている。図4に示す示すように、各碍子部44A〜44Cは、電極41が燃焼室15側に表出する姿勢で、シリンダヘッド14、シリンダブロック12及びピストン13のそれぞれに埋設されている。電極41は、白金系合金やイリジウム系合金等の導電性を有する貴金属からなり、上記の碍子部に固定され、あるいは蒸着処理等により格子部の表面にコーティングされる。
電極列としての碍子部44A〜44Cは、シリンダヘッド14の下面14Aに凹設されたペントルーフ型をなす燃焼室15の傾斜面に沿って設けられ、燃焼室15の上部、より詳しくは点火コイル部43のある頂部付近からシリンダヘッド14の下面14A近傍まで機関上下方向に延在する傾斜部44Aと、シリンダボア11の壁面にシリンダ軸線Lc(機関上下方向)に沿って設けられた垂直部44Bと、機関水平方向に沿うピストン13の冠面上に設けられる水平部44C(図3参照)と、により構成される。これらの碍子部44A〜44Cは、燃料噴射弁17の噴射方向17Aに面する排気側に沿って配置されている。
電極列の中で最も上端に位置するプラグ電極41Aには電線46を介して点火コイル部43より電圧が印加される。また、傾斜部44Aの下端の電極41Bと垂直部44Bの上端の電極41Cとは火花ギャップ42Aを挟んで隣設している。つまり、これら2つの電極41B,41Cが飛火可能な程度に近接して配置されている。ピストン13が所定位置、つまり図2に示すようにピストン13の冠面が垂直部44Bの高さ範囲内にあるときに、水平部44Cの排気側端部の電極41Dと垂直部44Bの電極41の一つとが火花ギャップ42Bを挟んで近接するように設定されている。つまり、水平部44Cの電極41Dが垂直部44Bの電極41に飛火可能な程度に近接するようにピストン13外縁近傍に配置されている。
この実施例では、機関停止状態で、スタータ35によりクランクシャフト16を回転駆動することなく、ピストン位置が膨張行程の上死点近傍の所定範囲にある気筒に対して燃料を噴射するとともに火花点火を行うことにより、この気筒内で燃焼を発生させて機関再始動を行う、いわゆるスタータレス始動を行うことができる。このようなスタータレス始動の技術自体は上記の特開2002−39038号公報に記載されているように公知であるので、ここでは簡単な説明に留める。
図5及び図6は上記のエンジン制御部31により記憶及び繰り返し実行されるアイドルストップ及びスタータレス始動の制御の流れを示すフローチャートである。図5を参照して、ステップ(以下、図面上では単に「S」と記す)1及びステップ2では、機関運転状態に基づいて、所定のアイドルストップ条件が成立するかを判定する。例えばステップ1では暖機が終了したかを判定するために、水温Twが所定の暖機終了後水温Twaを越え、かつ、油温Toが所定の暖機終了後油温Toaを越えているかを判定する。ステップ2では、信号待ち等の車両一時停止状態であるかを判定する。例えば、車速が0でアイドルスイッチがONであるかを判定する。これらのアイドルストップ条件が成立すると、ステップ3へ進み、燃料噴射を停止してエンジン停止、すなわちアイドルストップを行う。
図6を参照して、ステップ11では、上記のアイドルストップ中であるかを判定する。アイドルストップ中であれば、ステップ12へ進み、機関再始動要求を検出・判定する。例えば、アクセル開度APO又はこのアクセル開度APOに基づいて演算される要求エンジントルクQengが0より高いか等を判定する。機関始動要求があると、ステップ13へ進み、スタータレス始動が可能であるかを判定する。例えば、上記のクランク角センサ34の信号に基づいて、機関停止状態でピストン13が膨張行程での所定位置(例えば、圧縮上死点後所定角度範囲内)にある気筒が存在するかを判定する。
スタータレス始動が可能でなければステップ14へ進み、スタータ35によりクランクシャフト16を回転駆動するとともに燃料噴射及び点火を行う通常のスタータ始動が行われる。スタータレス始動が可能であれば、ステップ15へ進み、スタータレス始動を行う。つまり、ピストン13が膨張行程での所定位置にある気筒に対して燃料を噴射するとともに点火装置18により点火を行うことにより、当該気筒で燃焼を発生させて、スタータ35を駆動することなく機関再始動を行う。
以上のように本発明の好ましい実施例について説明してきたが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変形・変更を含むものである。例えば、本発明は多気筒内燃機関であれば気筒数に関わらず適用できるが、好ましくは、スタータレス始動が容易な気筒数が6気筒以上のものに好適である。また、例えば図7に示すように、簡素化のためにピストン13冠面に水平部(44C)のない構成としても良い。
図8に示すように、吸気通路(吸気ポート)20の形状等を適宜に設定することにより燃焼室15内にタンブル流動Ftを形成する、いわゆるタンブルコンセプトの内燃機関の場合には、上記実施例と同様、このタンブル流動Ftに沿うように、電極列すなわち碍子部44A,44Bを配置することが好ましい。具体的には、シリンダ軸線Lc(図2,図7参照)に沿って碍子部44A,44Bを配列することが好ましい。一方、図9に示すように、吸気通路20内にスワール弁48を設けて燃焼室15内にスワール流動Fsを形成するスワールコンセプトの内燃機関の場合には、このスワール流動Fsに沿うように電極列を斜めに配置することが好ましい。具体的には、碍子部44A’,44B’が機関上下方向及び周方向の双方に延在するように、機関上下方向に対して螺旋状に配置すれば良い。
以上の実施例より把握し得る本発明の特徴的な技術思想及びその作用効果を、上記実施例を参照して説明する。但し、本発明は参照符号を付した実施例の構成に限定されるものではない。
(1)シリンダブロック12のシリンダボア11内を昇降するピストン13の冠面が、上記シリンダブロック12上に固定されるシリンダヘッド14の下面14Aに凹設された燃焼室15に臨んでおり、かつ、上記燃焼室15内の混合気を火花点火する点火装置18を備えた火花点火式内燃機関に関する。上記点火装置18が、複数の電極41が火花ギャップ42を挟んで電気的に直列に配列された電極列(碍子部44A〜44C)と、上記複数の電極41の一つ41Aに電圧を印加する電圧印加手段(点火コイル部43)と、を有する。このように複数の電極で実質的に同時に火花点火が可能な点火装置を備えることにより、例えば空燃比が30程度の極めて希薄な混合気であっても安定した燃焼が可能で、燃費性能を著しく向上することができる。
そして、上記電極列が、燃焼室15の上部から少なくともシリンダヘッド14の下面14A近傍まで機関上下方向に延在している(傾斜部44A参照)。従って、燃焼室15の下方側に存在する混合気をも安定して火花点火させることが可能となり、着火性及び燃焼安定性を更に向上することができる。特に、部分負荷領域で燃費向上を図るために超希薄燃焼を行う場合や、上記のEGR装置28によるEGR量を大量に付与している場合のように、燃焼が遅く点火時期を大幅に(例えば上死点からクランク角度で50〜60度)進角している難燃状態での着火性を有効に向上することができる。
(2)また、機関停止状態でピストン13が膨張行程にある気筒の燃焼室15に対し、燃料を噴射するとともに火花点火を行うことにより内燃機関を再始動する、いわゆるスタータレス始動が可能な内燃機関に本発明は特に適している。この理由は、図2や図7に模式的に示すように、機関停止状態で再始動用に噴射した燃料Fは燃圧が低いために噴霧微粒化が十分に行われないので、その燃料Fは自重によりピストン13の冠面へ向けて落下するので、比較的燃焼室15の下方に偏在することとなる。このため、従来のように点火ギャップが燃焼室の上方のみに位置していると、スタータレス始動時での着火が極めて困難であるのに対し、本発明では点火ギャップが機関上下方向に沿って燃焼室の下方側へ延在しているため、スタータレス始動時における着火性能を著しく改善することができる。また、ピストンが比較的低い(上死点から遠い)位置にある場合にも着火が可能となり、スタータレス始動が可能なクランク角度範囲、すなわちピストン位置を下死点側へ拡大することができる。
(3)より好ましくは、燃焼室15内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁17を備え、この燃料噴射弁17の噴射方向17Aに面する側に上記電極列(44A〜44C)が配置されている。従って、図2や図7に示すように、燃料噴射弁17より噴射される燃料Fが偏在する側に電極列が配置されることとなり、その着火性が更に向上する。
(4)好ましくは、電極列として、ペントルーフ型をなす燃焼室15の傾斜面に沿って傾斜部44Aを設ける。このようにペントルーフ型燃焼室15の傾斜面に沿って傾斜部44Aを設けることにより、燃焼室15内に棒状の電極を張り出させることなく、燃料室15の上部からシリンダヘッド14の下面14A近傍にわたって電極及び点火ギャップを配列することができる。
(5)より好ましくは、電極列として、上記シリンダボア11の壁面に機関上下方向Lcに沿って垂直部44Bを設ける。これにより、点火ギャップ42をシリンダブロック12のシリンダボア11に沿って更に機関下方側へ配置することができる。従って、ピストン13位置が低い場合での着火性を更に向上することができる。
また、傾斜部44Aの下端の電極41Bと垂直部44Bの上端の電極41Cとを火花ギャップ42Aを挟んで隣設させている。従って、これらの傾斜部44A及び垂直部44Bが一連の電極列を構成し、一つの電圧印加手段を共用することができる。つまり、複数の点火コイル部を設けることのない簡素な構成で、燃焼室15の傾斜面からシリンダボア11の壁面にかけて点火ギャップ12を配列することができる。
(6)スタータレス再始動時に噴射した燃料は燃圧が低いために噴霧微粒化が十分に行われず着火が困難であり、また燃圧不足により燃料を燃焼室の上部付近に噴射することができず、燃料Fが自重により落下し、ピストン冠面付近に溜まり易い。また、スタータレス再始動時に限らず、通常の機関始動後にも早期暖機を目的とした燃料増量時等には、未燃燃料がピストン冠面に液滴として残ると、HC(ハイドロカーボン)の増加を招くおそれがある。そこで好ましくは図2に示すように、電極列として、ピストン13の冠面上に水平部44Cを設ける。このような水平部44Cを設けることによって、上記のスタータレス再始動時の着火性を更に高めることができるとともに、ピストン13の冠面上に付着・滞留する燃料を速やかに燃焼させることが可能となり、上記の未燃HCの排出量を大幅に低減することができる。
また、水平部44Cの一端の電極41Dと垂直部44Bの電極41の一つとが火花ギャップ42Bを挟んで近接可能であるので、傾斜部44A〜垂直部44B〜水平部44Cにわたって、一つの電圧印加手段(点火コイル部43)により火花点火される一連の電極列を構成することができる。つまり、複数の点火コイル部を設けることのない簡素な構成で、燃焼室15の壁面からシリンダボア11の壁面及びピストン13の冠面にわたって多数の点火ギャップ42を配設することができる。
本発明の一実施例に係る火花点火式内燃機関のシステム構成図。 上記火花点火式内燃機関の要部を示す断面対応図。 上記火花点火式内燃機関のピストン冠面を示す平面対応図。 図2のIV−IV線に沿う断面図。 本実施例のアイドルストップ制御の流れを示すフローチャート。 本実施例の機関再始動制御の流れを示すフローチャート。 ピストンの冠面に水平部のない例を示す断面対応図。 スワールコンセプトの内燃機関に好適な電極列の配置を示す模式図。 タンブルコンセプトの内燃機関に好適な電極列の配置を示す模式図
符号の説明
10…エンジン
11…シリンダボア
12…シリンダブロック
13…ピストン
14…シリンダヘッド
15…燃焼室
16…クランクシャフト
17…燃料噴射弁
18…点火装置
41…電極
42…点火ギャップ
43…点火コイル部
44A〜44C…碍子部(電極列)
44A…傾斜部
44B…垂直部
44C…水平部

Claims (6)

  1. シリンダブロックのシリンダボア内を昇降するピストンの冠面が、上記シリンダブロック上に固定されるシリンダヘッドの下面に凹設された燃焼室に臨んでおり、かつ、上記燃焼室内の混合気を火花点火する点火装置を備えた火花点火式内燃機関において、
    上記点火装置が、複数の電極が火花ギャップを挟んで電気的に直列に配列された電極列と、上記複数の電極の一つに電圧を印加する電圧印加手段と、を有し、
    上記電極列が、上記燃焼室の上部から少なくともシリンダヘッドの下面近傍にわたって機関上下方向に延在していることを特徴とする火花点火式内燃機関。
  2. 機関停止状態でピストンが膨張行程における所定位置にある気筒の燃焼室に対し、燃料を噴射するとともに火花点火を行うことにより内燃機関を再始動する再始動手段を有することを特徴とする請求項1に記載の火花点火式内燃機関。
  3. 上記燃焼室内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁を備え、この燃料噴射弁の噴射方向に面する側に上記電極列が配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の火花点火式内燃機関。
  4. 上記電極列が、ペントルーフ型をなす燃焼室の傾斜面に沿って設けられる傾斜部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の火花点火式内燃機関。
  5. 上記電極列が、上記シリンダボアの壁面に機関上下方向に沿って設けられる垂直部を有し、
    上記傾斜部の下端の電極と上記垂直部の上端の電極とが火花ギャップを挟んで隣設していることを特徴とする請求項4に記載の火花点火式内燃機関。
  6. 上記電極列が、上記ピストンの冠面上に設けられる水平部を有し、
    上記水平部の一端の電極と上記垂直部の電極の一つとが火花ギャップを挟んで近接可能であることを特徴とする請求項5に記載の火花点火式内燃機関。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010264864A (ja) * 2009-05-14 2010-11-25 Isuzu Motors Ltd 惰行制御装置

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