JP2006176430A - ピルジカイニド貼付剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 抗不整脈薬である有効成分ピルジカイニドを持続的に経皮吸収させ、長時間にわたって不整脈発現を有効に予防し、及び/又は不整脈を治療することができる経皮吸収型貼付剤を提供する。
【解決手段】 ピルジカイニドを有効成分として含む貼付剤であって、支持体表面に粘着剤層が設けられており、該粘着剤層が遊離形態のピルジカイニド及びアクリル系粘着剤を含む貼付剤。アクリル系粘着剤としては(a)分子内にアセトアセチル基を有する(メタ)アクリル系モノマーの1種又は2種以上のモノマーと(b)分子内にアセトアセチル基を有しないビニルモノマーの1種又は2種以上のモノマーとの共重合体などを用いることができる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ピルジカイニドを有効成分として含む経皮吸収型の貼付剤に関する。
抗不整脈薬としてピルジカイニドなどの8−置換ピロリチジン誘導体が有用であることが特公平4−46956号公報に記載されており、近年、塩酸ピルジカイニドの注射剤やカプセル剤が広く使用されている。これら抗不整脈薬の投与形態としては、従来、静脈内投与や経口投与が一般的であり、他の投与形態についてはあまり検討されていなかった。
一方、経皮吸収による投与方法は、一般に、持続的な薬物吸収による長時間の作用持続、注射時の疼痛回避、消化管吸収時の初回通過効果の回避、経皮製剤を取り除くことによる速やかな薬効消失(投与中止)等の有用性を持つ可能性がある。液剤自体には皮膚上への保持能がなく、薬物を長期間持続的に吸収させることはできないことから、皮膚などに適用する貼付剤の形態の製剤を用いて経皮投与することが一般的である。ピルジカイニドについては、塩酸塩の形態のピルジカイニド(塩酸ピルジカイニド)を含む液剤のための貯蔵層と薬物放出制御膜とを積層した貼付剤(リザーバー型貼付剤)が提案されている(WO02/96465)。この貼付剤では、ラウリン酸ジエタノールアミド等を使用することが好ましいとされている。
しかしながら、液体貯蔵層と薬物放出制御膜とを保持するリザーバー型貼付剤は製造コストが高く、また、液体が漏れる等の製剤安定性面で問題がある。さらに、この貼付剤は使用感も悪く、液体貯蔵層に用いられる低級アルコール(エタノール等)による皮膚刺激性の点での問題もある。従って、ピルジカイニドを経皮吸収させるための貼付剤として、上記のリザーバー型貼付剤以外の剤型の開発が求められている。
特公平4−46956号公報 WO02/96465
本発明の課題は、抗不整脈薬である有効成分ピルジカイニドを持続的に経皮吸収させ、長時間にわたって不整脈発現を有効に予防し、及び/又は不整脈を治療することができる経皮吸収型貼付剤を提供することにある。より具体的には、WO02/96465に開示されたリザーバー型貼付剤の問題点を解決し、製造コスト、製剤安定性、及び使用感において優れた貼付剤を提供することが本発明の課題である。
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、粘着剤としてアクリル系粘着剤を含む粘着剤層に遊離形態のピルジカイニドを添加した貼付剤を製造すると、ピルジカイニドが極めて効率的に経皮吸収されることを見出した。本発明は上記の知見を基にして完成されたものである。
すなわち、本発明により、ピルジカイニドを有効成分として含む貼付剤であって、支持体表面に粘着剤層が設けられており、該粘着剤層が遊離形態のピルジカイニド及びアクリル系粘着剤を含む貼付剤が提供される。
本発明の好ましい態様によれば、さらに粘着剤層表面に剥離フィルムが積層された上記貼付剤;及び粘着剤層中にさらに可塑剤を含有する上記の貼付剤が提供される。
さらに好ましい態様によれば、
アクリル系粘着剤が(a)分子内にアセトアセチル基を有する(メタ)アクリル系モノマーの1種又は2種以上のモノマーと(b)分子内にアセトアセチル基を有しないビニルモノマーの1種又は2種以上のモノマーとの共重合体である上記の貼付剤;
アクリル系粘着剤が(a’)アセトアセトキシアルキルアクリレート及びアセトアセトキシアルキルメタクリレートから選ばれる1種又は2種以上のモノマーと(b)分子内にアセトアセチル基を有しないビニルモノマーの1種又は2種以上のモノマーとの共重合体である上記の貼付剤;
アセトアセトキシアルキルアクリレート及びアセトアセトキシアルキルメタクリレートから選ばれる1種又は2種以上のモノマーが、2−アセトアセトキシアルキルアクリレート及び2−アセトアセトキシアルキルメタクリレートから選ばれる1種又は2種以上のモノマーである上記の貼付剤;
アセトアセトキシアルキルアクリレート及びアセトアセトキシアルキルメタクリレートから選ばれる1種又は2種以上のモノマーが、2−アセトアセトキシアルキルアクリレート又は2−アセトアセトキシアルキルメタクリレートである上記の貼付剤;
分子内にアセトアセチル基を有しないビニルモノマーが、2−エチルヘキシルアクリレート、メチルメタクリレート、ジアセトンアクリルアミド、ブチルアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタアクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、ヘキサエチレングリコールジメタクリレート、及びアクリルアミドからなる群から選ばれる1種又は2種以上のモノマーである上記の貼付剤;
分子内にアセトアセチル基を有しないビニルモノマーが、ジアセトンアクリルアミド、2−エチルヘキシルアクリレート、メチルメタクリレート及びテトラエチレングリコールジメタクリレートからなる群から選ばれる1種又は2種以上のモノマーである上記の貼付剤;
が提供される。
また、別のさらに好ましい態様によれば、
アクリル系粘着剤が、2−アセトアセトキシエチルメタクリレートと、ジアセトンアクリルアミド、2−エチルヘキシルアクリレート、メチルメタクリレート、及びテトラエチレングリコールジメタクリレートからなる群から選ばれる1種又は2種以上のモノマーとの共重合体である上記の貼付剤
が提供される。
また、別の好ましい態様により、可塑剤が、ミリスチン酸イソプロピル、セバシン酸ジエチル、パルミチン酸イソプロピル、中鎖脂肪酸トリグリセリド、ヘキシルデカノール、アジピン酸ジイソプロピル、流動パラフィン、及びオクチルドデカノールからなる群から選ばれる1種又は2種以上の可塑剤である上記の貼付剤;可塑剤がミリスチン酸イソプロピルである上記の貼付剤;可塑剤を粘着剤層の総重量に対して5重量%〜35重量%の割合で含む上記の貼付剤が提供される。
さらに、別の好ましい態様により、支持体がポリオレフィンとポリエチレンテレフタレートとの積層フィルムである上記の貼付剤が提供される。
本発明の貼付剤は、不整脈発現の予防及び/又は治療のための医薬として用いることができる。
本発明の貼付剤は、塩酸ピルジカイニドを有効成分として含む従来のリザーバー型貼付剤の欠点を解消した貼付剤であり、使用感に優れ、低コストで製造できるという特徴がある。また、従来のリザーバー型貼付剤において、薬剤を経皮吸収させるために必要であった有効成分を含む液体を使用する必要がないことにより、液体が漏れる等の製剤安定性面での問題がなく、また液体に含まれる低級アルコールによる皮膚刺激性の問題もない。さらに、本発明の貼付剤は、従来のリザーバー型貼付剤を凌駕する経皮吸収性を有しており、有効成分であるピルジカイニドを長時間にわたって経皮投与することができ、不整脈発現を有効に予防し、及び/又は不整脈を有効に治療することができる。
本発明の貼付剤に用いられる有効成分のピルジカイニド([N−(2,6−ジメチルフェニル)−8−ピロリチジニルアセトアミド])は下記の構造式を有する物質であり、特公平4−46956号公報に開示された方法に従って当業者が容易に入手可能である。
Figure 2006176430
本発明の貼付剤の有効成分としては、遊離形態のピルジカイニド(遊離塩基)が用いられる。もっとも、本発明の貼付剤の製造にあたっては、原料として、あるいは製造途中において塩の形態のピルジカイニドを用いてもよく、最終の貼付剤中に含まれる有効成分が遊離形態のピルジカイニドであればよい。例えば、原料等として遊離形態のピルジカイニド及びその塩、並びにそれらの水和物及びそれらの溶媒和物からなる群から選ばれる物質を用いることができる。塩としては、例えば、塩酸、硫酸、リン酸、乳酸、酒石酸、若しくはマレイン酸等の無機酸又は有機酸との酸付加塩を挙げることができる。本発明の貼付剤の有効成分として用いられる遊離形態のピルジカイニドとしては、水和物又は溶媒和物であってもよい。また、特に限定されないが、ピルジカイニドは、粘着剤層総重量の0.1〜30重量%、好ましくは、1〜20重量%、より好ましくは5〜10重量%の割合で粘着剤層中に含まれる。
本発明の貼付剤は、上記の有効成分である遊離形態のピルジカイニドを粘着剤層に含んでおり、かつ該粘着剤層がアクリル系粘着剤を含むことを特徴としている。アクリル系粘着剤としては、少なくとも1種のアクリル系モノマー又はメタクリル系モノマーを用いて製造されたものであれば特に限定されることはない。例えば、アクリル酸メチル・アクリル酸−2−エチルヘキシル共重合体樹脂、メタクリル酸・アクリル酸ブチルコポリマー、2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、又は酢酸ビニル等の何れも用いることができる。好ましいアクリル系粘着剤としては、例えば、分子内にアセトアセチル基を有する(メタ)アクリル系モノマーの1種又は2種以上のモノマーと、分子内にアセトアセチル基を有しないビニルモノマーの1種又は2種以上のモノマーとを共重合して得られる共重合体が用いられる。
アセトアセチル基を有する(メタ)アクリル系モノマーとしては、例えば、2−アセトアセトキシエチルメタクリレート、2−アセトアセトキシエチルアクリレート、3−アセトアセトキシプロピルメタクリレート、3−アセトアセトキシプロピルアクリレート、4−アセトアセトキシブチルメタクリレート、4−アセトアセトキシブチルアクリレートなどのアセトアセトキシアルキルメタクリレート、又はアセトアセトキシアルキルアクリレート類を挙げることができ、この中から1種又は2種以上を用いることができる。これらのうち、2−アセトアセトキシエチルメタクリレート及び/又は2−アセトアセトキシエチルアクリレートを用いることが好ましい。
分子内にアセトアセチル基を有しないビニルモノマーとしては、分子中に共重合可能な二重結合を有するビニルモノマーであればよく、1種又は2種以上のビニルモノマーを用いることができる。例えば、2-エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ジアセトンアクリルアミド、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールメタクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレンジメタクリレート、ヘキサエチレングリコールジメタクリレート、ヘキサエチレングリコールジアクリレート、メチルメタクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、2−ヒドロキシエチルアクリレート、N−ビニル−2−ピロリドン、酢酸ビニル、及びアクリル酸からなる群から選ばれる1種又は2種以上の(メタ)アクリル系モノマーを用いることができる。好適には2−エチルヘキシルアクリレート、ジアセトンアクリルアミド、ブチルアクリレート、テトラエチレンジアクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、及びメチルメタクリレートからなる群から選ばれる1種又は2種以上のアクリル系モノマーを用いることができる。
アクリル系粘着剤として用いられる共重合体の製造において、アセトアセチル基を有するモノマーの割合は特に限定されないが、例えば、(溶剤やラジカル開始剤を含まない)共重合体の総重量に対して1重量%〜40重量%、さらに好適には5重量%〜40重量%の割合で使用できる。上記割合が1重量%より少ないと、可塑剤などの保持能力が低下する場合があり、40重量%を越えると網目構造が密になりすぎるために、可塑剤などの保持能力が低下する場合がある。
また、共重合体の製造において、特に限定されないが、(a)分子内にアセトアセチル基を有する(メタ)アクリル系モノマーの1種または2種以上のモノマーと(b)分子内にアセトアセチル基を有しないビニルモノマーの1種または2種以上のモノマーの配合比率は、1:1.5〜1:99で使用でき、さらに好適には1:1.5〜1:19の比率で使用できる。上記比率から外れると、可塑剤などの保持能力が低下する場合がある。
アクリル系粘着剤は、当該技術分野で周知な方法で製造することができる。具体的には、有機溶剤中にモノマー類を溶解し、ラジカル開始剤を用いて重合する方法を挙げることができ、この方法が特に好ましい。あらかじめ所定量の有機溶剤に全量のモノマー類を溶解し、窒素置換後、加熱により重合することができるが、あるいはモノマー類を分割して逐次溶剤中に投入して重合を行なうことも可能である。この際、有機溶剤中のモノマー濃度は、特に限定されないが、10重量%〜80重量%であることが好ましい。この濃度が10重量%未満になると高重合度が得られにくくなる場合があり、80重量%を超えると重合中に生ずる重合熱の制御が難しくなる場合がある。
重合に使用される有機溶剤の種類は特に限定されず、通常用いられる有機溶剤の群から選ばれた1種又は2種以上の溶剤を単独で、又は混合して用いることができる。重合中に同種又は別種の溶剤を逐次投入することも可能である。溶媒としては、重合反応を阻害せず、かつ製造工程中の加熱乾燥工程で揮散する揮発性の有機溶媒であれば任意の溶媒を用いることができる。例えば、酢酸メチルエステル、酢酸エチルエステル、酢酸プロピルエステル、又は酢酸ブチルエステルなどの酢酸アルキルエステル類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、又はシクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、又はキシレンなどの芳香族炭化水素類、アセトン又はメチルエチルケトンなどのケトン類、あるいはイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、又はジオキサンなどのエーテル類などの有機溶媒を挙げることができ、これらのなかから1種又は2種以上の溶媒を単独で、又は混合して用いることができる。
ラジカル開始剤としては、過酸化物又はアゾ系開始剤などから選ばれた化合物又はそれらの混合物が使用でき、その使用量は単量体(分子内にアセトアセチル基を有する(メタ)アクリル系モノマーと分子内にアセトアセチル基を有しないビニルモノマーの総量)100重量部に対して0.001重量部〜2.00重量部であることが好ましく、より好ましくは、0.005重量部〜0.1重量部である。過酸化物としては、例えば、過酸化ベンゾイル、ラウロイルパーオキシド、t−ブチルハイドロパーオキシド、ジ(2−エチルヘキシル)パーオキシジカーボネート、又は1,1’−ジ−tertブチル−パーオキシ−2−メチルシクロヘキサンなどが挙げられる。また、アゾ系開始剤としては、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、4,4’−アゾビス−4−シアノ吉草酸、又は2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩などが挙げられる。重合温度は、ラジカル開始剤が適度のラジカルを発生する温度であればよく、一般的には50℃〜120℃が好ましい。
また、アクリル系粘着剤は、共重合体を皮膚刺激性の少ない界面活性剤と共に水性溶媒中に分散した水性エマルジョン型のアクリル系粘着剤へすることができる。
水性エマルジョン型粘着剤に配合する皮膚刺激の少ない界面活性剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのようなアニオン性界面活性剤、カチオン性、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテルなどのような非イオン性界面活性剤、またはサーファクチンなどのようなペプチド系界面活性剤から選ばれる1種または2種以上の界面活性剤を単独で、または混合して用いることができる。
アクリル系粘着剤の残存モノマーの量は、皮膚への刺激性、及び薬剤の安定性のためできる限り少なくすることが好ましく、粘着剤固形分に対して20000ppm以下とすることが好ましい。残存モノマーを低減するために、例えば、重合が完結した後にラジカル開始剤を追加したり、あるいは加圧状態でより高温での処理などを施すことも可能である。
アクリル系粘着剤の共重合体の分子量が大きくなると粘着性が低下する傾向があり、また、分子量が小さくなると凝集力が低下する傾向がある。共重合体の分子量は、重量平均分子量で数万〜数百万の分子量であることが好ましい。
アクリル系粘着剤の共重合体のガラス転移温度(以下、「Tg」という)も、粘着剤の粘着力及び凝集力に大きな影響を与える場合がある。Tgが高くなると粘着剤が硬くなる傾向があり、Tgが低くなると粘着剤が柔らかくなる傾向がある。共重合体のTgは−60℃〜−5℃の範囲にあることが好ましい。さらに好ましくは−50℃〜−10℃である。−60℃未満であると可塑剤を添加した場合に粘着剤の凝集力が弱くなりすぎる場合があり、一方、−5℃を越えたTgでは、可塑剤を大量に添加しても粘着力を発現させにくくなる場合がある。
一般にガラス転移点は、DSC装置による測定や粘弾性の測定などで確認することができる。また、ホモポリマーのガラス転移点から下記式によって算出することもできる。
Figure 2006176430
(式中、Wiはi成分のモノマーの重量分率(%)、Tgiはi成分のホモポリマーのガラス転移点(°K)を表す。)
本発明の貼付剤の粘着剤層中には、有効成分であるピルジカイニド及びアクリル系粘着剤のほか、さらに必要に応じて、可塑剤、粘着付与剤、溶解剤、経皮吸収促進剤、又は賦形剤などを配合することも可能である。
アクリル系粘着剤層に配合可能な可塑剤としては、一般的に高沸点を有する油状物を用いることができるが、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、セバチン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、オレイン酸エチル、パルミチン酸イソプロピル、ラウリン酸エチル、パルミチン酸オクチル、ミリスチン酸イソトリデシル、又は中鎖脂肪酸トリグリセリドなどのような脂肪酸エステル誘導体;ヘキシルドデカノール又はオクチルドデカノールのような高級アルコール誘導体;ポリエチレングリコール又はポリプロピレングリコールのようなポリアルキレングリコール類;あるいはオリーブ油又はヒマシ油などのような油脂類を用いることができる。これらを単独で、又は2種以上を混合して用いることもできる。これらのうち、ミリスチン酸イソプロピル及び/又はパルミチン酸イソプロピルは、粘着剤の可塑剤として作用するとともに、貼付剤中での薬物の拡散性の促進効果と、薬物の皮膚透過性を促進させる作用があることから好適に用いられる。ミリスチン酸イソプロピルが最も好適に用いられる。可塑剤の配合量は特に限定されないが、粘着剤層の総重量に対して50重量%以下であることが好ましく、より好ましくは5重量%〜35重量%、さらに好ましくは10重量%〜30重量%、最も好ましくは15重量%〜30重量%である。可塑剤の配合量が50重量%を越えると粘着剤層中に油状物を保持することができず、粘着剤層から油状物がもれ出るブリーディングが起こる場合がある。
本発明の貼付剤の粘着剤層は、上記のアクリル系粘着剤のみでも適度な粘着力が得られるが、さらに強い粘着力が必要な場合には、粘着剤層中に粘着付与剤を配合して粘着力を高めることができる。粘着付与剤としては、例えば、脂環式飽和炭化水素樹脂やロジンエステル誘導体が好適に用いられる。脂環式飽和炭化水素としてはアルコンP−100(商品名;荒川化学工業製)などがあり、またロジンエステル誘導体としてはエステルガムH(商品名;荒川化学工業製)などがあり、それらの1種又は2種以上を混合して用いることも可能である。
溶解剤の種類は特に限定されないが、例えば、ピルジカイニドを溶解する溶媒であって、皮膚刺激性のない溶媒を使用することができるが、具体的には、エタノール、プロパノール、イソプロパノールなどの低級アルコール類、ヘキサノール、又はオクタノールなどの中級アルコール、グリセリン、エチレングリコール、又はジエチレングリコールなどの多価アルコール類、高級脂肪酸エステル類、ポリビニルアルコール、N−メチルピロリドン、あるいはクロタミトンなどが用いられる。これらの溶媒を単独で、又は2種以上を混合して溶解剤として用いることができるが、溶解剤はこれらの溶媒に限定されるものではない。
経皮吸収促進剤としては、ピルジカイニドの経皮吸収を促進する作用を有する物質であればいかなる種類のものを用いてもよい。例えば、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、又はアジピン酸ジエチルなどの脂肪酸エステル類、カプリル酸モノグリセリド、カプリル酸トリグリセリド、又はソルビタン脂肪酸エステルなどの脂肪酸多価アルコールエステル類、あるいはl−メントール、ハッカ油、又はリモネンなどのテルペン類など、貼付剤の形態の経皮吸収剤に通常使用されるものを使用することができる。
賦形剤としては、例えば、無水ケイ酸又は軽質無水ケイ酸などのケイ素化合物、エチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、又はヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのセルロース誘導体,ポリビニルアルコールなどの水溶性高分子、ジブチルヒドロキシトルエンなどの抗酸化剤、あるいはカオリン又は酸化チタンなどの粉末があり,香料や着色料などを医薬的に許容できる範囲内で添加することができる。
本発明の貼付剤に用いる支持体の厚さは特に限定されないが、通常は5〜400μm、好ましくは5〜250μm程度である。伸縮性のある支持体がより好ましいが、非伸縮性の支持体であっても柔軟性があるものは好適に使用できる。支持体の素材は特に限定されないが、ピルジカイニドや粘着剤に対して非透過性の素材であることが望ましい。単層構造の支持体、又は2以上の同一又は異なるフィルム状の素材が積層された支持体のいずれを用いてもよい。単層構造の支持体の場合には、例えば、ポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン、塩化ビニル、ポリカーボネート、又はポリウレタンなどのプラスチックフィルム、あるいは金属製のフィルム類が好適に用いられ、フィルムの表面にはシリコン処理を施すことも可能である。支持体は無色透明であってもよく、あるいは白色ないし肌色などに着色された支持体であってもよい。白色ないし肌色などに着色された支持体としては、支持体の表面を色素でコーティングして製造したもの、あるいは支持体中に色素又は顔料などを均一に練りこんだものなどが例示できる。
積層構造の支持体を用いる場合は、少なくとも1層がピルジカイニドや粘着剤に対して非透過性のフィルムであることが望ましく、このようなフィルムは単層構造の支持体フィルムと同様に選択できる。例えば、ポリエチレン、ポリエステル、ポリウレタン、又はポリプロピレンなどのプラスチックフィルム、不織布、織布、編布、紙、及び金属フィルムなどから選ばれる1種又は2種以上のフィルム状の素材を積層することによって得られる積層フィルムを用いることができる。
本発明の貼付剤に用いる支持体は、特に限定されるべきものではないが、具体的にはポリエチレンフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリオレフィンとポリエチレンテレフタレートの積層フィルム、等が好適であり、透湿度が高すぎると皮膚透過性に影響するため、500g/m2/24hr以下の透湿度を有するものが好ましい。
本発明の貼付剤には、粘着剤層を保護し、又は粘着剤層の乾燥を防止するなどの目的で粘着剤表面に剥離フィルムを設けることが望ましい。本発明の貼付剤を皮膚に貼り付ける前に剥離フィルムを貼付剤から剥して適用部位に貼付剤を貼付することができる。剥離フィルムの厚さは特に限定されないが、通常15〜200μm程度、好ましくは40〜100μm程度である。剥離フィルムとしては、粘着剤層表面から容易に剥離でき、ピルジカイニド及び粘着剤等に対して非透過性の素材であればいかなる素材のフィルムを用いてもよい。例えば、ポリエチレン、塩化ビニル、ポリエステル、若しくはポリプロピレン等のプラスチックフィルム、紙、金属フィルム、又は布などの素材から選ばれる単層のフィルム、あるいは2種以上のフィルム状素材を積層したものが用いられる。これらのフィルムの表面をシリコン処理をしたフィルムを用いてもよい。
本発明の貼付剤は、ピルジカイニド及び粘着剤、並びに必要に応じて可塑剤、粘着付与剤、溶解剤、経皮吸収促進剤、及び賦形剤などの任意成分を含む溶液又は懸濁液を、剥離フィルムの表面に塗布した後、40〜150℃の温度で加熱乾燥して粘着剤層を形成し、その後、粘着剤層の表面(剥離フィルムが貼着した面とは反対側の表面)に支持体を積層し、適当な大きさに切断して製造することができる。支持体として水非透過性の支持体を用いる場合には、支持体上にピルジカイニドと必要に応じて可塑剤等とを含む粘着剤液を塗布して加熱乾燥した後に、粘着剤表面に剥離フィルムを積層することも可能である。乾燥温度は特に限定されず、溶媒類が揮散する温度以上であればよい。乾燥温度が低すぎると溶媒類が完全に揮散せずに粘着剤層に残留する場合があり、150℃を越えるとピルジカイニド、可塑剤、又は経皮吸収促進剤などが分解する場合がある。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されることはない。
<アクリル系粘着剤(1)の製造>
2−エチルヘキシルアクリレート158g、2−アセトアセトキシエチルメタクリレート35.1g、メチルメタクリレート76.2g、ジアセトンアクリルアミド80.3g、及びテトラエチレングリコールジメタクリレート1.0gを均一に溶解しモノマー液を調製した。このモノマー液100gをジムロート氏冷却器、温度計、窒素ガス吹き込み管、及び攪拌翼を備えた2リットルの4つ口フラスコに仕込み、溶剤として酢酸エチル350gを加えた。100ml/分の流量で窒素ガスを吹き込みながら75℃まで昇温し、75℃で30分間維持した後、ラジカル開始剤として過酸化ベンゾイル0.35gを酢酸エチル5gに溶解して添加し、外温を85℃に設定した。溶剤の還流を確認した後、残りのモノマー液を3時間で連続して投入した。モノマー液を連続投入開始から、1時間後から酢酸エチル500gを3時間で連続に投入した。酢酸エチル投入後12時間撹拌を続けた後、過酸化ベンゾイル0.5gを追加触媒として投入し、12時間熱処理しその後に冷却して溶剤型アクリル系感圧性粘着剤の溶液を製した。
<アクリル系粘着剤(2)の製造>
ジムロート氏冷却器、温度計、窒素ガス吹き込み管、及び攪拌翼を備えた2リットルの4つ口フラスコに、2-エチルヘキシルアクリレート157.5g、2−アセトアセトキシエチルメタクリレート35g、ジアセトンアクリルアミド80.5g、メチルメタクリレート76gを仕込み、溶剤として酢酸エチル525gを加えて均一になるまで溶解した。100ml/分の流量の窒素ガスを吹き込みながら75℃まで昇温した。75℃で30分間維持した後、ラジカル開始剤として過酸化ベンゾイル0.21gを5gの酢酸エチルに溶解して添加し、外温を85℃に設定した。開始剤投入後、3、5、7時間後にトルエン300gを3回100gづつ分割して投入した。重合中は、100ml/分の流量の窒素ガスを吹き込み続けた。
最後のトルエン投入から12時間後に、過酸化ベンゾイル0.35gを追加触媒として投入し、その後、外温設定を95℃にして12時間、熱処理した後に冷却してアクリル系粘着剤2を得た。
実施例1
ねじ口ビンに上記製造した溶剤型アクリル系粘着剤(1)を35.69g量りとり、さらにミリスチン酸イソプロピル4.5g、及びピルジカイニド(フリー体)1.5gをそれぞれ量りとり、1時間攪拌した。乾燥した後の被膜重量が100mg/10cm2となるように、コーティング試験機(LTE―S、Wener Mathis社)を用いて、支持体となるポリオレフィン及びポリエチレンテレフタレートの積層フィルム(PO/PET)上に塗膏し、乾燥した後、一表面をシリコーン処理が施されたポリエステル製剥離フィルムのシリコーン処理面が粘着剤に接するように被覆して、粘着剤層中にピルジカイニド10重量%及びミリスチン酸イソプロピル30重量%を含む実施例1のピルジカイニド貼付剤を得た。
ピルジカイニド(フリー体) 10 重量%
ミリスチン酸イソプロピル 30 重量%
アクリル系粘着剤(1) 60 重量%
実施例2
ピルジカイニド(フリー体)1.5g、上記製造した溶剤型アクリル系粘着剤(1)を40.19g用い、ミリスチン酸イソプロピルを用いないことを除いては実施例1と同様の操作を行い、粘着剤層中にピルジカイニド10重量%を含む実施例2のピルジカイニド貼付剤を得た。
実施例3
粘着剤として市販の溶剤型アクリル系感圧性粘着剤(ニッセツPE300、日本カーバイト社製、粘着剤の組成:2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、酢酸ビニル=17:2:1)を用い、ミリスチン酸イソプロピルを用いないことを除いては実施例1と同じ操作を行い、粘着剤層中にピルジカイニド10重量%を含む実施例3のピルジカイニド貼付剤を得た。
比較例1
ピルジカイニド(フリー体)1.5gの替わり代わりに塩酸ピルジカイニド1.5gを用いたことを除いては実施例1と同様の操作を行い、粘着剤層中に塩酸ピルジカイニド10重量%及びミリスチン酸イソプロピル30重量%を含む比較例1の塩酸ピルジカイニド貼付剤を得た。
比較例2
ラウリン酸ジエタノールアミドを0.45gを配合し、溶剤型アクリル系粘着剤を35.24g用いたことを除いては比較例1と同様の操作を行い、粘着剤層中に塩酸ピルジカイニド10重量%、ミリスチン酸イソプロピル30重量%、及びラウリン酸ジエタノールアミドを3重量%含む比較例2の塩酸ピルジカイニド貼付剤を得た。
実施例4
ピルジカイニド(フリー体)を0.75g、溶剤型アクリル系粘着剤を40.94g用いたことを除いては実施例2と同様の操作を行い、粘着剤層中にピルジカイニド5重量%を含む実施例4のピルジカイニド貼付剤を得た。
実施例5
ピルジカイニド(フリー体)を0.75g、溶剤型アクリル系粘着剤を40.19g、及びミリスチン酸イソプロピルを0.75g用いたことを除いては実施例1と同様の操作を行い、粘着剤層中にピルジカイニド5重量%及びミリスチン酸イソプロピルを5重量%含む実施例5のピルジカイニド貼付剤を得た。
実施例6
ピルジカイニド(フリー体)を0.75g、溶剤型アクリル系粘着剤を39.44g、及びミリスチン酸イソプロピルを1.5g用いたことを除いては実施例1と同様の操作を行い、粘着剤層中にピルジカイニド5重量%及びミリスチン酸イソプロピルを10重量%含む実施例6のピルジカイニド貼付剤を得た。
実施例7
ピルジカイニド(フリー体)を0.75g、溶剤型アクリル系粘着剤を38.69g、及びミリスチン酸イソプロピルを2.25g用いたことを除いては実施例1と同様の操作を行い、粘着剤層中にピルジカイニド5重量%及びミリスチン酸イソプロピルを15重量%含む実施例7のピルジカイニド貼付剤を得た。
実施例8
ピルジカイニド(フリー体)を0.75g、溶剤型アクリル系粘着剤を37.94g、及びミリスチン酸イソプロピルを3.0g用いたことを除いては実施例1と同様の操作を行い、粘着剤層中にピルジカイニド5重量%及びミリスチン酸イソプロピルを20重量%含む実施例8のピルジカイニド貼付剤を得た。
実施例9
ピルジカイニド(フリー体)を0.75g、溶剤型アクリル系粘着剤を37.19g、ミリスチン酸イソプロピルを3.75g用いたことを除いては実施例1と同様の操作を行い、粘着剤層中にピルジカイニド5重量%及びミリスチン酸イソプロピルを25重量%含む実施例9のピルジカイニド貼付剤を得た。
実施例10
ピルジカイニド(フリー体)を0.75g、溶剤型アクリル系粘着剤を36.44g用いたことを除いては実施例1と同様の操作を行い、粘着剤層中にピルジカイニド5重量%及びミリスチン酸イソプロピルを30重量%含む実施例10のピルジカイニド貼付剤を得た。
実施例11
ピルジカイニド(フリー体)を0.75g、溶剤型アクリル系粘着剤を35.69g、ミリスチン酸イソプロピルを5.25g用いたことを除いては実施例1と同様の操作を行い、粘着剤層中にピルジカイニド5重量%及びミリスチン酸イソプロピルを35重量%含む実施例11のピルジカイニド貼付剤を得た。
実施例12
ピルジカイニド(フリー体)を0.75g、溶剤型アクリル系粘着剤を34.94g、ミリスチン酸イソプロピルを6g用いたことを除いては実施例1と同様の操作を行い、粘着剤層中にピルジカイニド5重量%及びミリスチン酸イソプロピルを40重量%含む実施例12のピルジカイニド貼付剤を得た。
実施例13
ピルジカイニド(フリー体)を0.75g、溶剤型アクリル系粘着剤を34.19g、ミリスチン酸イソプロピルを6.75g用いたことを除いては実施例1と同様の操作を行い、粘着剤層中にピルジカイニド5重量%及びミリスチン酸イソプロピルを55重量%含む実施例13のピルジカイニド貼付剤を得た。
実施例14
ミリスチン酸イソプロピルの代わりにパルミチン酸イソプロピルを用いたことを除いては実施例7と同様の操作を行い、粘着剤層中にピルジカイニド5重量%及びパルミチン酸イソプロピルを15重量%含む実施例14のピルジカイニド貼付剤を得た。
実施例15
ミリスチン酸イソプロピルの代わりにパルミチン酸イソプロピルを用いたことを除いては実施例9と同様の操作を行い、粘着剤層中にピルジカイニド5重量%及びパルミチン酸イソプロピルを25重量%含む実施例15のピルジカイニド貼付剤を得た。
実施例16
溶剤型アクリル系粘着剤(1)の代わりに溶剤型アクリル系粘着剤(2)を用いたことを除いては実施例7と同様の操作を行い、粘着剤層中にピルジカイニド5重量%及びミリスチン酸イソプロピルを15重量%含む実施例16のピルジカイニド貼付剤を得た。
実施例17
溶剤型アクリル系粘着剤(1)の代わりに溶剤型アクリル系粘着剤(2)を用いたことを除いては実施例8と同様の操作をい、粘着剤層中にピルジカイニド5重量%及びミリスチン酸イソプロピルを20重量%含む実施例17のピルジカイニド貼付剤を得た。
実施例18
溶剤型アクリル系粘着剤(1)の代わりに溶剤型アクリル系粘着剤(2)を用いたことを除いては実施例9と同様の操作を行い、粘着剤層中にピルジカイニド5重量%及びミリスチン酸イソプロピルを25重量%含む実施例18のピルジカイニド貼付剤を得た。
実施例19
溶剤型アクリル系粘着剤(1)の代わりに溶剤型アクリル系粘着剤(2)を用いたこと、及びミリスチン酸イソプロピルの代わりにパルミチン酸イソプロピルを用いたことを除いては実施例8と同様の操作を行い、粘着剤層中にピルジカイニド5重量%及びパルミチン酸イソプロピルを20重量%含む実施例19のピルジカイニド貼付剤を得た。
実施例20
ピルジカイニド(フリー体)1.05gを用いたこと、及び溶剤型アクリル系粘着剤37.64gを用いたことを除いては実施例8と同様の操作を行い、粘着剤層中にピルジカイニド7重量%及びミリスチン酸イソプロピル20重量%を含む実施例20のピルジカイニド貼付剤を得た。
実施例21
ピルジカイニド(フリー体)1.5gを用いたこと、及び溶剤型アクリル系粘着剤37.19gを用いたことを除いては実施例8と同様の操作を行い、粘着剤層中にピルジカイニド10重量%及びミリスチン酸イソプロピル20重量%を含む実施例21のピルジカイニド貼付剤を得た。
比較例3
ねじ口ビンにスチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー9.8g、エスコレッツ(合成石油樹脂)9.8g、流動パラフィン4.0g、ジブチルヒドロキシトルエン0.15g、ピルジカイニド(フリー体)1.25g、及びトルエン25gをそれぞれ量りとり、混合物を1時間攪拌した。乾燥した後の被膜重量が100mg/10cm2となるように、コーティング試験機(LTE―S、Wener Mathis社)を用いて一表面をシリコーン処理が施されたポリエステル製剥離フィルムのシリコーン処理面上に塗膏して乾燥した。その後、支持体のポリエステル製メリヤスを粘着剤と接するように被覆して、粘着剤層中にピルジカイニド5重量%を含む下記処方の比較例3のピルジカイニド貼付剤を得た。
ピルジカイニド(フリー体) 5.0重量%
スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー 39.5重量%
エスコレッツ(合成石油樹脂) 39.5重量%
流動パラフィン 16.0重量%
比較例4
下記処方に従って比較例3と同様の方法で操作を行い、粘着剤層中にピルジカイニド7.5重量%を含む比較例4のピルジカイニド貼付剤を得た。
ピルジカイニド(フリー体) 7.5 重量%
スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー 38.25重量%
エスコレッツ(合成石油樹脂) 38.25重量%
流動パラフィン 16.0 重量%
比較例5
下記処方に従って比較例3と同様の方法で操作を行い、粘着剤層中にピルジカイニド10重量%を含む比較例5のピルジカイニド貼付剤を得た。
ピルジカイニド(フリー体) 10 重量%
スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー 37 重量%
エスコレッツ(合成石油樹脂) 37 重量%
流動パラフィン 16 重量%
試験例1:ブタ皮膚透過試験
実施例1〜3、並びに比較例1及び2のピルジカイニド貼付剤を用いて、ブタ皮膚(Yucatan micropig、雌性、5ヶ月齢)を用いて薬物皮膚透過性の試験を行なった。
縦型拡散セルのブタ皮膚の真皮側(レシーバー側)に0.05mol/L McIlvaine緩衝液(pH7.4)を入れ、角質層側(ドナー側)に各ピルジカイニド貼付剤を適用した。各時点でレシーバー液をサンプリングした後、0.05mol/L McIlvaine緩衝液を同量加えた。サンプリング溶液中の薬物濃度をHPLCを用いて測定し、flux値(薬物の定常状態での皮膚透過速度の値)、48時間の累積透過量、及び各貼付剤からの薬物累積透過率(%)を算出した。各ピルジカイニド貼付剤を用いて上記の試験を行ない、図1及び表1に示す結果を得た。図1から明らかなように、ピルジカイニド(フリー体)を用いた実施例1〜3の貼付剤は、塩酸ピルジカイニドを用いた比較例1及び2の貼付剤よりも高い薬物皮膚透過性を示した。
Figure 2006176430
試験例2:ブタ皮膚透過試験
実施例4〜10のピルジカイニド貼付剤を用いて、試験例1と同様に皮膚透過性試験を行ない、図2及び表2に示す結果を得た。図2から明らかなように、ミリスチン酸イソプロピル(可塑剤)を配合していない貼付剤及び可塑剤を無添加の貼付剤はいずれも良好な皮膚透過性を示したが、可塑剤を添加した貼付剤は無添加の貼付剤に比べてさらに高い皮膚透過性を示した。
Figure 2006176430
試験例3:粘着性・自着性の評価
実施例4〜19のピルジカイニド貼付剤を用いて、粘着性及び自着性の評価を行った。評価は下記の官能評価方法に従って行った。表3に示されるように、自着性及び粘着性はどの実施例の貼付剤についても良好であったが、粘着性については可塑剤を配合した貼付剤のほうがさらに優れていた。
<粘着性>
評価前に手を洗浄して、油分・水分を除いた。人差指を試験貼付剤の粘着面に短時間(約1秒)接触させ、直ちにそれを引き離すときの感覚を評価した。
「評価基準」
◎:良好 ○:良 △:やや弱い ×:弱い
<自着性>
試験貼付剤の粘着面同士を貼り合わせ、これを元に引き離した時の剥がしやすさを評価した。
「評価基準」
○:(優)抵抗なく剥がせる;
△:(良)やや抵抗はあるが、剥がせる:
×:(不良)かなり抵抗があり、剥がすのに困難。
Figure 2006176430
試験例4:ヘアレスラットVIVO試験
実施例8、20、及び21、並びに比較例3〜5のピルジカイニド貼付剤を用いて、ヘアレスラット(雌性、5ヶ月齢)を用いて皮膚透過性のVIVO試験を行なった。
ピルジカイニド貼付剤(20cm2)をヘアレスラットの腹部に貼付し、不職布粘着包帯で覆い、粘着性布伸縮包帯で胴体を巻き固定した。貼付前、貼付後2、4、8、12、24時間、ピルジカイニド貼付剤除去後2時間(貼付後26時間)及び除去後4時間(貼付後28時間)に、頚静脈より採血した。採取した血液を遠心分離(10℃、3000rpm、10分間)後、血漿を分取した。血漿は分析するまで−40℃に保存した。血漿中のピルジカイニドの濃度をLC−MS/MSで定量した。図3に示されるように、本発明の貼付剤は比較例貼付剤に比べて高い血漿中薬物濃度示し、特に初期(0〜8時間目)において顕著に高い血漿中薬物濃度を与えた。
試験例5:イヌVIVO試験(単回、5日連続)
実施例20及び21のピルジカイニド貼付剤を用いて、ビーグル犬(18ヶ月齢以上)を用いて皮膚透過性のVIVO試験を行ない、経口投与との比較を行った。
ピルジカイニド貼付剤被験サンプル(140cm2)をビークル犬の胸部に貼付し、不職布粘着包帯で覆い、粘着性布伸縮包帯で胴体を巻き固定した。別に、ピルジカイニドとして5mg/mLとなるよう調製した塩酸ピルジカイニド水溶液をイヌ体重に対し5mg/kg、経口ゾンデにより胃内強制投与した。経時的に採血を行い、採取した血液を遠心分離(10℃、3000rpm、10分間)後、血漿を分取した。血漿は分析するまで−40℃に保存した。血漿中のピルジカイニドの濃度をLC−MS/MSで定量した。図4に示されるように、単回投与において、本発明の貼付剤は経口投与に比べて持続的血漿中薬物濃度を示し、貼付剤を剥がした後は、速やかな薬物消失を示した。また、図5に示されるように、5日連続投与において、本発明の貼付剤は経口投与に比べて持続的血漿中薬物濃度を示した。また、本発明の貼付剤は経口投与に比べ少ない投与回数で適した薬物濃度を示した(経口:3回/日,貼付剤:1回/日)。
試験例6:イヌVIVO薬理試験
実施例20のピルジカイニド貼付剤を、心筋リモデリングを有する慢性完全房室ブロック犬に経皮投与することにより、電気刺激誘発心房細動モデルに対する薬理作用を評価した。
1.試験系
種及び品種:イヌ; ビーグル犬(慢性完全房室ブロック犬)
入手動物数:8匹
入手時月齢:18ヶ月齢以上
性別:雌雄
入手時体重範囲: 9〜15kg
2.試験群構成
ピルジカイニド貼付剤(実施例20)を4匹のイヌに98mg/10kgの投与量で貼付し、評価時間は8時間とした。
3.投与
投与方法:胸部に被験物質(70cm2)2枚/10 kgを貼付して投与した。
投与回数:測定日の単回投与とした。
4.試験方法
手術:ペントバルビタール(30mg/kg)の静脈内投与により麻酔を導入し、気管カニューレを挿入した。麻酔維持のため、ペントバルビタールを1時間おきに適量追加静脈内投与した。気管カニューレを人工呼吸器 (シナノ製作所) に接続し、100%かつ酸素で人工呼吸(約15回/分、約20 mL/kg) を行った。右大腿動脈に血圧測定用カニューレを挿入し、心電図測定用の電極を、第II誘導が測定できるように装着した。次に、右大腿静脈より、ペーシング/電位記録用4極電極カテーテルを挿入し、高位右心房内に留置した。また、食道に電位記録用4極電極カテーテルを挿入し、左心房電位が記録できる位置に留置した。さらに、左大腿静脈より、単相性電位記録/ペーシング用電極カテーテルを挿入し、右心室心尖部に留置した。
心房細動誘発:刺激周期50〜100ms、刺激幅10ms、出力60〜80Vのバースト電気刺激を10秒間、ペーシング電極を介して右心房に加えることにより心房細動を誘発した。心房細動が30秒以上持続した場合には電気的除細動により停止させ、バースト電気刺激のプロトコールを続行した。この場合の心房細動持続時間は30秒とした。この操作を10回繰り返し、心房細動が誘発された場合には持続時間を測定した。また、薬剤投与後1、2、4、6、8時間後に再度バースト刺激により心房細動を誘発し、心房細動持続時間を評価した。
心房間伝導速度:プログラム刺激により各時点での心房間伝導時間を計測した。
血中薬物濃度:血中薬物濃度を測定するためヘパリンカルシウム添加下で血液(3 mL)を薬物投与前、薬物投与後、1、2、4、6、8時間に採取した。血漿を分離後、測定まで凍結保存(−80℃)した。
解析:心房細動抑制作用は細動持続時間の短縮から算出した。各時点の心房間伝導時間は、基本周期(200、300、400 ms)で約30秒間の基本刺激を行い、右心房と左心房より記録された心内心電図を用いて測定した。
結果を表4に示す。心房間伝導時間は本発明の貼付剤の投与により洞調律時には2〜8時間後に、刺激周期400ms時には1〜8時間後に、刺激周期300ms時には4〜8時間後に、及び刺激周期200ms時には4〜8時間後にそれぞれ延長した。また、本発明の貼付剤の投与により、心房細動持続時間は2〜8時間後に短縮した。このように、本発明のピルジカイニド貼付剤は、優れた心房間伝達速度の延長作用及び心房細動発現時間の短縮作用を示した。
Figure 2006176430
本発明の貼付剤を用いたピルジカイニドの皮膚透過性試験(試験例1)の結果を示した図である。 本発明の貼付剤を用いたピルジカイニドの皮膚透過性試験(試験例2)の結果を示した図である。 本発明の貼付剤を用いたピルジカイニドの皮膚透過性試験(試験例4)の結果を示した図である。 本発明の貼付剤を用いたピルジカイニドの皮膚透過性試験(試験例5、単回投与)の結果を示した図である。 本発明の貼付剤を用いたピルジカイニドの皮膚透過性試験(試験例5、5日間連続投与)の結果を示した図である。

Claims (14)

  1. ピルジカイニドを有効成分として含む貼付剤であって、支持体表面に粘着剤層が設けられており、該粘着剤層が遊離形態のピルジカイニド及びアクリル系粘着剤を含む貼付剤。
  2. アクリル系粘着剤が(a)分子内にアセトアセチル基を有する(メタ)アクリル系モノマーの1種又は2種以上のモノマーと(b)分子内にアセトアセチル基を有しないビニルモノマーの1種又は2種以上のモノマーとの共重合体である請求項1に記載の貼付剤。
  3. アクリル系粘着剤が(a’)アセトアセトキシアルキルアクリレート及びアセトアセトキシアルキルメタクリレートから選ばれる1種又は2種以上のモノマーと(b)分子内にアセトアセチル基を有しないビニルモノマーの1種又は2種以上のモノマーとの共重合体である請求項1に記載の貼付剤。
  4. アセトアセトキシアルキルアクリレート及びアセトアセトキシアルキルメタクリレートから選ばれる1種又は2種以上のモノマーが、2−アセトアセトキシアルキルアクリレート及び2−アセトアセトキシアルキルメタクリレートから選ばれる1種又は2種以上のモノマーである請求項3に記載の貼付剤。
  5. アセトアセトキシアルキルアクリレート及びアセトアセトキシアルキルメタクリレートから選ばれる1種又は2種以上のモノマーが、2−アセトアセトキシアルキルアクリレート又は2−アセトアセトキシアルキルメタクリレートである請求項3に記載の貼付剤。
  6. 分子内にアセトアセチル基を有しないビニルモノマーが、2−エチルヘキシルアクリレート、メチルメタクリレート、ジアセトンアクリルアミド、ブチルアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタアクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、ヘキサエチレングリコールジメタクリレート、及びアクリルアミドからなる群から選ばれる1種又は2種以上のモノマーである請求項2ないし5のいずれか1項に記載の貼付剤。
  7. 分子内にアセトアセチル基を有しないビニルモノマーが、ジアセトンアクリルアミド、2−エチルヘキシルアクリレート、メチルメタクリレート及びテトラエチレングリコールジメタクリレートからなる群から選ばれる1種又は2種以上のモノマーである請求項2ないし6のいずれか1項に記載の貼付剤。
  8. アクリル系粘着剤が、2−アセトアセトキシエチルメタクリレートと、ジアセトンアクリルアミド、2−エチルヘキシルアクリレート、メチルメタクリレート、及びテトラエチレングリコールジメタクリレートからなる群から選ばれる1種又は2種以上のモノマーとの共重合体である請求項1に記載の貼付剤。
  9. 粘着剤層中に可塑剤を含む請求項1ないし8のいずれか1項に記載の貼付剤。
  10. 可塑剤が、ミリスチン酸イソプロピル、セバシン酸ジエチル、パルミチン酸イソプロピル、中鎖脂肪酸トリグリセリド、ヘキシルデカノール、アジピン酸ジイソプロピル、流動パラフィン、及びオクチルドデカノールからなる群から選ばれる1種又は2種以上の可塑剤である請求項9に記載の貼付剤。
  11. 可塑剤がミリスチン酸イソプロピルである請求項9に記載の貼付剤。
  12. 可塑剤を粘着剤層の総重量に対して5重量%〜35重量%の割合で含む請求項9ないし11のいずれか1項に記載の貼付剤。
  13. 支持体がポリオレフィンとポリエチレンテレフタレートとの積層フィルムである請求項1ないし12のいずれか1項に記載の貼付剤。
  14. 粘着剤層表面に剥離フィルムが積層された請求項1ないし13のいずれか1項に記載の貼付剤。
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