JP2006176262A - コンベヤ搬送装置 - Google Patents

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JP2006176262A JP2004370611A JP2004370611A JP2006176262A JP 2006176262 A JP2006176262 A JP 2006176262A JP 2004370611 A JP2004370611 A JP 2004370611A JP 2004370611 A JP2004370611 A JP 2004370611A JP 2006176262 A JP2006176262 A JP 2006176262A
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久洋 小林
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Abstract

【課題】 被搬送物に紛れている火種を検出し易くするコンベア搬送装置を提供することである。
【解決手段】 コンベヤ21、22で搬送される被搬送物に振動を付与する振動付与手段31と、被搬送物中に混在する火種35を検知する火種検知手段32とを備えた。火種検知手段32を、振動付与手段31よりも下流側に配置したり、振動付与手段31よりも上流側に、被搬送物を破砕する破砕手段4を配置する。火種検知手段32で検知された火種35を消火する消火手段33を備えたり、火種検知手段32が火種35を検知した際に、コンベヤ21、22を停止させるようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、搬送ライン上の被搬送物中に混在する火種を検出することができるコンベヤ搬送装置に関するものである。
従来のコンベヤ搬送装置には、特許文献1に開示されているような、赤外線温度検出器で被搬送物に混在する火種(発火可能性)を検出するものや、特許文献2に開示されているような、ベルトコンベアの異常温度を検出するものや、特許文献3に開示されているような可燃性物質を搬送する搬送路の火災の発生を検知するもの等が存在する。
特開2002−205813号公報 特開平10−181842号公報 特許第3256889号公報
特許文献1のベルトコンベア設備では、赤外線温度検出器が検出した堆積物の温度が予め設定された温度よりも高ければ、発火の可能性(火種)があると推定するものであるが、火種が堆積物に埋もれている場合には、火種を検出することはできない。
特許文献2のベルトコンベア異常温度監視装置は、ベルトコンベア自体の異常な温度を検出することはできるが、被搬送物に火種が混在しているか否かを検出することはできない。
また、特許文献3の火災検知方式は、搬送路に沿って光ファイバを設置し、光ファイバの一端から入射させた光の散乱によるエコーを利用して温度を検出し、火災を検知するものであり、火災に至る前の被搬送物に埋もれた火種を検出することはできない。
つまり、特許文献1〜3に開示されているような従来の装置又は火災検出方法では、被搬送物の中に火種が埋もれていたとしても、その埋もれた火種を検出することは困難であり、火災を防止するために、さらに被搬送物の最終蓄積場所に火種が紛れ込まないように、相当な注意力や労力を要していた。
具体的には、回収した廃棄物を搬送する搬送装置において、廃棄物が重なり合った状態で火種が廃棄物の内部に存在する場合は、周囲の廃棄物によって内部の温度などの検出が妨害される。そのため、火災を未然に防ぐために相当な注意力が必要であった。
そこで本発明は、被搬送物に埋もれている火種を検出し易くするコンベア搬送装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、請求項1の発明のコンベヤ搬送装置では、コンベヤで搬送される被搬送物に振動を付与する振動付与手段と、被搬送物中に混在する火種を検知する火種検知手段とを備えた。
請求項2の発明では請求項1の発明のコンベヤ搬送装置において、火種検知手段を、振動付与手段よりも下流側に配置するようにした。
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明のコンベヤ搬送装置において、被搬送物を破砕する破砕手段を有しており、前記破砕手段を前記振動付与手段よりも上流側に配置した。
請求項4の発明では、請求項1〜3のうちのいずれかの発明のコンベヤ搬送装置において、火種検知手段で検知された火種を消火する消火手段を備えた。
請求項5の発明では、請求項1〜4のうちのいずれかの発明のコンベヤ搬送装置において、火種検知手段が火種を検知した際に、コンベヤを停止させるようにした。
請求項1の発明では、コンベヤで搬送される被搬送物に振動を付与する振動付与手段を設けたので、被搬送物に火種が埋もれていても、振動付与手段で付与された振動によって、埋もれた火種が露出し易くなる。
また、火種を検知する火種検知手段を備えたので、露出した火種を容易に検知することができる。
請求項2の発明では、火種検知手段を、振動付与手段よりも下流側に配置するため、火種検知手段は、振動付与手段によって予め振動が付与された被搬送物を監視することになり、火種を精度良く検出することができる。
請求項3の発明では、振動付与手段よりも上流側に、被搬送物を破砕する破砕手段を配置したので、たとえ破砕時の摩擦によって被搬送物中に火種が生じたとしても、火種は、振動付与手段で付与された振動で露出させることができ、火種検知手段で容易に検知することができる。
請求項4の発明では、火種検知手段で検知された火種を消火する消火手段を備えたので、火災を未然に防止することができる。火災に至る前の火種の段階で消火することができるので、火災が発生した場合と比較して消火作業に要する労力を大幅に削減することができる。
請求項5の発明では、火種が検知された際に、コンベヤを停止させるようにしたので、火種の移動を阻止することができ、火災を防止する手段が講じ易くなる。
図1は、本発明のコンベヤ搬送装置10を備えた廃品回収システム1の系統図である。廃品回収システム1には、トラック2によって被搬送物である様々な種類の廃品(ごみ)が持ち込まれる。持ち込まれた廃品は、例えば計量器で重量を計量したり、ある程度の量が貯まるまでストックヤード30(一時保管所)に保管したり、効率的に処理し易いように待機又は直ちに分別処理される。
廃品(ごみ)には、不燃ごみと可燃ごみとがある。さらに不燃ごみには、瓶類等のガラス品、鉄やアルミなどの金属品、プラスチックやビニール等の加工品等がある。廃品回収システム1では、これらを種別毎に選別し、最終的に破棄するものと、再利用可能なものとに分けて集約する。
廃品回収システム1は、廃品(ごみ)を種類毎に処理するために、粗大ごみルート、長尺状ごみルート、アルミルート、ビン類ルート及び一般ごみルートを備えている。これらのルートに沿って、廃品(ごみ)は、種類毎に異なるルートを経由して処理される。具体的には、粗大ごみは粗大ごみルートを、粗大ごみの中でも可燃性の長尺状のごみは長尺状ごみルートを、一般ごみは一般ごみルートを、アルミ成型物はアルミルートを、ビン類はビン類ルートを経由する。全ルートにおいて、生じた粉塵は、サイクロン46やバグフィルタ19、排風機20を介して排出される。以下において、各ルートに沿ってごみの種類毎に処理の仕方を説明する。
まず、最初に粗大ごみルートについて説明する。粗大ごみルートは、投入ホッパ8、供給コンベヤ9、破砕機4、第一排出コンベヤ5、第二排出コンベヤ6、磁選機11、トロンメル18、可燃物コンベヤ21、22及びごみピット23(ストックヤード)とで構成されている。
トラック2に搭載されている廃品のうちの粗大ごみは、投入ホッパ8に投入され、供給コンベヤ9を介して破砕機4へ供給される。破砕機4としては、打撃式、せん断式、あるいは圧縮式のものを採用することができる。特に、せん断式のものを採用すると、粗大ごみをチップ状に細かく破砕することにより、粗大ごみの占有する容積を小さくすることができる。粗大ごみは、破砕機4で破砕された後、第一排出コンベヤ5及び第二排出コンベヤ6(後述するコンベヤ搬送装置10)で磁選機11まで搬送される。
磁選機11は、磁力で鉄類を回収するために設けられたものであり、ドラム型、又はベルト型のものを使用する。回収した鉄類は、鉄類ホッパ12を介して金属プレス機14でプレスされ、ローラコンベヤ15やクレーン16で所定の鉄類回収場所17まで運ばれる。磁選機11で鉄類と分離されたその他のごみは、トロンメル18でふるいに掛けられ、不燃物と可燃物に分別される。
トロンメル18で選別された可燃物は、可燃物コンベヤ21、22を介して可燃物を貯留するごみピット23に回収される。また、トロンメル18で選別された不燃物は、不燃物ホッパ29を介してトラック3の荷台に搭載されるようになっている。トラック3は、所定量の不燃物を積載すると、不燃物の処理場へ向かい、搭載した不燃物を排出する。
次にアルミルートについて説明する。アルミルートは、選別ボックス7、アルミコンベヤ24、アルミホッパ13、金属プレス機14、ローラコンベヤ15、クレーン16及びアルミ類回収場所25で構成されている。
アルミルートでは、不燃物のうちのアルミ成型物が、作業者によって選別ボックス7内から選別されてアルミコンベヤ24上に載置され、アルミコンベヤ24及びアルミホッパ13を介して金属プレス機14へ送られてプレスされる。そしてプレス物は、ローラコンベヤ15とクレーン16により、アルミ類回収場所25へ搬送される。
次にビン類ルートについて説明する。ビン類ルートは、選別ボックス7、ビンシュート26及びビン類回収場所27で構成されている。ビン類ルートでは、作業者によって選別ボックス7で選別されたビン類が、ビンシュート26を介してビン類回収場所27へ搬送される。
次に長尺状ごみルートについて説明する。長尺状ごみルートは、切断機28、可燃物コンベヤ22、ごみピット23で構成されている。長尺状ごみルートでは、トラック2に搭載されている廃品のうち、可燃の長尺状の粗大ごみが切断機28に投入され、細かく裁断される。裁断後、裁断されたごみは、可燃物コンベヤ22を介してごみピット23内に収容される。
次に、一般ごみルートについて説明する。一般ごみルートは、選別ボックス7、供給コンベヤ9、破砕機4、第一排出コンベヤ5、第二排出コンベヤ6、磁選機11、トロンメル18を備えており、さらにその先に、可燃物コンベヤ21、22を経てごみピット23に至る経路と、不燃物ホッパ29に至る経路とを備えている。一般ごみルートは、選別ボックス7を有している点を除いて、前述の粗大ごみルートとほぼ同じである。
トラック2に搭載されている廃品(可燃ごみ、不燃ごみ)は、選別ボックス7に収容される。選別ボックス7内の廃品は、作業者の手で種類毎に選別される。ビン類、アルミ類及び可燃の長尺状ごみ以外のごみは、前述の供給コンベヤ9を介して破砕機4へ搬送される。
この廃品回収システム1のうち、破砕機4で破砕したごみを搬送する第一排出コンベヤ5又は第二排出コンベヤ6が、本発明のコンベヤ搬送装置10の一部を構成する。以下においては、コンベヤ搬送装置10の構成を重点的に説明する。
図2は、本発明を実施したコンベヤ搬送装置10の斜視図であり、図3は、コンベヤ搬送装置10の側面図である。コンベヤ搬送装置10は、図1に示す第二排出コンベヤ6(第一排出コンベヤ5でも可)と、振動付与装置31(振動付与手段)と、火種検知センサ32(火種検知手段)と、散水装置33(消火手段)とを備えている。
図2に示すように、第二排出コンベヤ6は、環状のベルト47と、2つのプーリ48、49とを備えたベルトコンベヤである。図2及び図3に示すように、第二排出コンベヤ6は、往路行程部6a(搬送側)と復路行程部6b(戻り側)とを有している。
往路行程部6aには被搬送物であるごみ34(可燃物、不燃物)が載置され、ごみ34は、図3で見て左下方から右上方へ搬送される。また、図2及び図3に示すように、振動付与装置31が、第二排出コンベヤ6の途中に設けてある。振動付与装置31は、ごみ34に対して往路行程部6aの下面を介して振動を付与する。
図4は、実際の使用形態に近いコンベヤ搬送装置10の側面図である。図4に示すように、振動付与装置31は、往路行程部6aと復路行程部6bの間に配置した取付台38に固定されている。第二排出コンベヤ6の往路行程部6aは、載置したごみ34(被搬送物)がこぼれないように、キャリアローラ36で両縁部(紙面の手前側と奥側)をリフトさせ、中央部分を窪ませている。復路行程部6bは何も搬送しないので、キャリアローラは不要であり、代わりに図示しないテンションローラにより、ベルト47が撓まないように適度な張力が提供されている。
図5は、図4のV−V矢視図である。図5に示すように、取付台38は、第二排出コンベヤ6と干渉しないように支持部材37で支持されている。振動付与装置31としては、コンプレッサ39から付与される空気圧をレギュレータ40で調圧し、さらに電磁弁41を、例えば60回/minの間隔で開閉し、圧縮空気を提供する衝撃力可変式のリレーノッカー31bを採用することができる。
電磁弁41を介して送られた圧縮空気によって、リレーノッカー31bに備えられているピストン31aが、往路行程部6aの窪んだ中央部分又はその近傍を上方に向かって直接的に打撃し、ごみ34に振動を付与する。この振動で後述する火種35をごみ34の表面側に移動させ、火種検知センサ32による火種35の検知を容易にする。
電磁弁41は、タイマ42により予め設定したタイミングで開閉させることができる。電磁弁41の開閉間隔(振動付与間隔)は、第二排出コンベヤ6の送り速度が速くなるほど短くなるように設定するなど、第二排出コンベヤ6の送り速度に応じて設定するのが好ましい。
図6は、環状ベルト47の振動付与部分43の正面図であり、本発明のコンベヤ搬送装置10の変形例である。図6に示すように、振動付与装置31に備えた往復移動するピストン31aが、直接環状ベルト47を打撃しないように、環状ベルト47の往路行程部6aの下面を保護する板部材51を設け、この板部材51を介して間接的に振動がごみ34に伝達されるようにしてもよい。
また、振動付与装置31として、打撃式以外にバイブレーション式、カム・ローラ方式のものを採用してもよい。
図3に示すように、ごみ34内には、火種35が紛れ込んでいることがある。この火種35は、例えば、図1に示す破砕機4により金属製の廃品が破砕される際の火花や発熱が原因で生じたり、電池類が破砕された後、水分と化学反応を起こした結果生じる。
火種35を含むごみ34が、振動付与装置31から振動を付与されると、火種35のない部分が崩れて火種35が露出したり、ごみ34がシャッフルされた結果、火種35がごみ34の内部から上方へ移動して表面に露出し易くなる。
脆く崩れ易い被搬送物に強い振動を加えると飛散してしまい、また、粘り気のある被搬送物に弱い振動を付与しても、火種35は埋もれたままで露出しないので、被搬送物(ごみ34)の種類に応じて、付与する振動の大きさを変更するのが好ましい。例えば、被搬送物が脆く崩れ易い場合には、小さく小刻みな振動を付与し、被搬送物に粘り気がある場合には、強く大きな振動を付与するのが好ましい。
露出した火種35は、第二排出コンベヤ6の上方に配置した火種検知センサ32によって検知される。検知された火種35は、散水装置33から噴射される水によって消火されるようになっている。火種検知センサ32としては、温度センサ、紫外線センサ、赤外線センサの他、火炎や煙を検出するセンサを採用することもできる。
紫外線センサ、赤外線センサを採用すると、火種を検知する以外に、検知した火種が消火されたことも、火種が検知されなくなったことをもって認識する(判別する)ことができる。火種検知センサ32を、検知地点から400mm〜600mm程度の高さに配置し、搬送方向に50〜80mm程度の範囲にある火種を検知する。例えば、紫外線センサを、検知地点から高さ500mmの位置に配置すると、搬送方向に約60mmの範囲にある火種を検知することができる。
図3、図4では、振動付与装置31で振動を付与する箇所が一カ所だけの場合を示したが、第二排出コンベヤ6の往路行程部6aの複数箇所に振動を付与するようにしてもよい。その一例を図7及び図8に示す。
図7(a)〜(d)は、第二排出コンベヤ6の往路行程部6aの部分平面図である。図7(a)〜(d)も、本発明の実施形態の変形例である。図7(a)〜(d)に示す例では、第二排出コンベヤ6の搬送方向は左から右である。振動付与装置31による振動付与箇所43は、火種検知センサ32による火種検出領域44(左下から右上に延びる二点鎖線の斜線で示す)よりも上流側に設定されている。図示した振動付与箇所43は、振動を付与する位置を示すものであり、振動付与装置31自体を示すものではない。
図7(a)に示す例では、4つの振動付与箇所43が、搬送方向に直列に設定してある。図7(b)に示す例では、3つの振動付与箇所43が、搬送方向と直角方向に一列に設定してある。図7(c)に示す例では、振動付与箇所43が、搬送方向に4列と、搬送方向と直角方向に3列の合計12箇所に設定してある。そして、図7(d)に示す例では、12箇所の振動付与箇所43が、千鳥状に設定してある。このように、振動付与箇所43の設置箇所と設置数は、任意に設定することができる。
少なくとも一つの振動付与箇所43を、ごみ34がコンベヤ上に載置される箇所よりも下流側で、火種検知センサ32の火種検出領域44の最も上流側に設定しておき、振動が付与された後のごみ34が、火種検出領域44内で火種検知センサ32に監視されるようにするのが好ましい。
また、各振動付与箇所における振動の付与のタイミングは、被搬送物の種類や状態に応じて任意に設定することができる。例えば、被搬送物がチップ状であり、且つ、量が多ければ、付与した振動が共振するようにタイミングを設定すると、被搬送物の中に埋もれた火種が、露出し易くなる。また、被搬送物が比較的大きな複数個の塊であれば、振動付与のタイミングが同時になるように設定することにより、コンベヤ上の各被搬送物の位置又は姿勢が変化して、火種が露出し易くなる。
図7(a)〜(d)では、振動付与箇所43で振動を付与し、露出した火種35(図3)が火種検出領域44に差し掛かった際に、火種検知センサ32が火種35を検知する例を示したが、振動付与箇所43を火種検出領域44の中に設定しても差し支えない。
また、散水装置33による散水領域45(図7では左上から右下へ延びる破線の斜線で示す)を、火種検出領域44と一致させるか、図7(a)〜(d)に示すように第二排出コンベヤ6の搬送速度を勘案して若干下流側にずらして設定しておくと、火種35を確実に消火することができる。
図8(a)及び(b)は、振動付与箇所43を火種検出領域44の中に設定した状態を示す本発明の第二排出コンベヤ6の変形例の部分平面図である。図8(a)では、火種検出領域44内に1つの振動付与箇所43が設定されている例を示しており、また、図8(b)では、複数の振動付与箇所43のうちの4つを、火種検出領域44内に設定した例を示している。
ごみ34が多量であり、火種35が露出しにくい場合には、図8(b)に示すように火種検出領域44よりも上流側にも振動付与箇所43を設定し、さらに火種検出領域44内にも設置するのが好ましい。
コンベヤ搬送装置10においては、特に、上流側から順に、振動付与装置31、火種検知センサ32、散水装置33を配置すると、火種35の検知と消火とを良好に行うことができる。
また、図10に示すように、上流側から順に、振動付与装置31と火種検知センサ32とを交互に配置することもできる。火種35を検出した火種検知センサ32の近傍に設置した警報器52を鳴動させると、作業者は、コンベア搬送装置10のいずれの箇所で火種35が検出されたのかを把握し易く、消火作業と消火の確認を速やかに行うことができる。例えば、火種検知センサ32bが火種35を検知した際に、警報器52a〜52dのうちの警報器52bのみを鳴動させると、作業者は、火種検知センサ32bが火種35を検知したと認識することができ、検知された火種35の位置を認識し易くなる。散水装置33は、検出された火種35を消火することができるように、複数箇所に設置することもできる。
図9は、コンベア搬送装置10の動作フロー図である。搬送作業が開始され、コンベヤ搬送装置10の動作中は、火種検知センサ32が、ごみ34内に火種35が混在しているか否かを監視し、火種35を検出すると警報器52を鳴動させて、作業者に火種検出を知らせる。
同時に、火種検知センサ32は、廃品回収システム1の図示しない制御システムに信号を送信し、廃品回収システム1全体の搬送設備を自動的に停止させる。ここで、火種35が検知された際に、作業者が手動で廃品回収システム1(図1)の全搬送設備を停止させるようにしてもよい。
さらに検知信号が散水装置33に送られ、散水装置33による消火作業が行われる。火種35が消火されたか否かは、作業者が目視確認する。作業者が、消火されたと判断した場合には、後工程側(下流側)から順に、廃品回収システム1(図1)の搬送設備を再起動させる。また、前述したように、火種検知センサ32として紫外線センサや赤外線センサを採用すると、火種35が検出されなくなったことをもって火種35が消火されたことを検出することができる。
火種35が消火されていなければ、再度消火作業を行い、消火されていれば、コンベヤ搬送装置10を再起動する。
以上では、排出コンベヤ6の往路行程部6a上のごみ34に混在している火種35を火種検知センサ32で検出する例を説明したが、排出コンベヤ5から排出コンベヤ6に、ごみ34が落下する際に、火種35は露出し易くなるため、火種検出領域44を、第二排出コンベヤ6の、第一排出コンベヤ5からごみ34が落下する箇所に設定すると、火種35を良好に検知することができる。
ごみ34が破砕機4(図1)で破砕された際に生じた火種35を検出するには、落下直後の第一排出コンベヤ5上で検出するのが最も確実である。そのため、火種検知センサ32で第一排出コンベヤ5(特に、ごみ34が落下する箇所)を監視するようにすると、第二排出コンベヤ6等の後行程の搬送設備で火災を起こす可能性が極めて少なくなる。
また、第一排出コンベヤ5上や第二排出コンベヤ6上に限らず、図1に示す廃品回収システム1における火種35が混在する恐れがある箇所(例えば、可燃物コンベヤ21、22等)には振動付与装置31と火種検知センサ32と散水装置33とを配置しておくと、火災に至る前に火種35を消火することができる。
さらに、火種検知センサ32が火種35を検出した場合、第二排出コンベヤ6(第一排出コンベヤ5)を停止させると、散水装置33による散水領域内に火種35が停滞するので、消火し易くなり、また、作業者による消火確認が容易になる。また、火災に至る前に散水するので、消火のために要する水は少量で済み、消火後の汚水処理も不要である。
破砕機4による破砕作業以外の火種が生じる要因としては、電池類や消石灰等が水分と反応した場合が考えられる。その場合にも、反応量以上の水を供給(散水)することにより消火する。また、石炭等の燃料や、その他の可燃物を搬送する廃品回収システム1以外の搬送設備においても、本発明を実施することができる。
その他の例として、焼却炉で焼却した後のごみ(灰)を搬送する場合にも、本発明のコンベヤ搬送装置10を使用することができる。ごみ(灰)の中に消え残り(火種)が含まれていることがあるが、本発明のコンベヤ搬送装置10では、火災に至る前に火種35の段階で速やかに消火することができる。
従来の搬送設備では、隠れた火種を検出することは困難であったが、本発明のコンベヤ搬送装置10では、被搬送物(ごみ34)がごみピット23やトラック3等の最終収容箇所に収容される前に火種35を検出することができ、確実に消火して火災を防止することができる。
振動付与装置31を設置する第二排出コンベヤ6(第一排出コンベヤ5)は、図1〜3に示すように傾斜させてもよいが、振動を付与した際に、被搬送物がコンベヤの搬送方向の上流側へ移動することがあるため、その場合には搬送効率を下げないように、コンベヤに搬送方向と直角方向に延びる仕切を設けて、被搬送物の上流側への移動を阻止したり、コンベヤを水平姿勢となるように配置してもよい。
本発明のコンベヤ搬送装置を備えた廃品回収システムの系統図である。 本発明を実施したコンベヤ搬送装置の斜視図である。 本発明を実施したコンベヤ搬送装置の側面図である。 実際の使用形態に近いコンベヤ搬送装置の側面図である。 図4のV−V矢視図である。 環状ベルトの振動付与部分の正面図である。 (a)〜(d)は、それぞれ排出コンベヤの往路行程部の部分平面図である。 (a)及び(b)は、振動付与箇所を火種検出領域の中に配置した状態を示す排出コンベヤの往路行程部の部分平面図である。 本発明のコンベア搬送装置の動作フロー図である。 図3に示すコンベヤ搬送装置の変形例の側面図である。
符号の説明
1 廃品回収システム
4 破砕機
5 第一排出コンベヤ
6 第二排出コンベヤ
10 コンベヤ搬送装置
21、22 可燃物コンベヤ
23 ごみピット
31 振動付与装置(振動付与手段)
32 火種検知センサ(火種検知手段)
33 散水装置(消火手段)
34 ごみ
35 火種
43 振動付与箇所
44 火種検出領域
45 散水領域

Claims (5)

  1. コンベヤで搬送される被搬送物に振動を付与する振動付与手段と、被搬送物中に混在する火種を検知する火種検知手段とを備えたことを特徴とするコンベヤ搬送装置。
  2. 火種検知手段を、振動付与手段よりも下流側に配置したことを特徴とする請求項1に記載のコンベヤ搬送装置。
  3. 被搬送物を破砕する破砕手段を有しており、前記破砕手段を前記振動付与手段よりも上流側に配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載のコンベヤ搬送装置。
  4. 前記火種検知手段で検知された火種を消火する消火手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれかに記載のコンベヤ搬送装置。
  5. 前記火種検知手段が火種を検知した際に、コンベヤを停止させるようにしたことを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれかに記載のコンベヤ搬送装置。
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