JP2006176033A - 建設機械のアンダカバー取り付け構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車体フレーム10に設置されたエンジン室19の底部に設けられた主フレーム10aの下部に、固着具23を螺挿するための取り付け座25をアンダカバー24に形成された取り付け孔24b,24cと合致するよう位置決めする複数の凹溝10cを縦方向に形成すると共に、各凹溝10c内に取り付け座25を固着したもので、主フレーム10aを製作する際、取り付け座25を所定の位置に精度よく設置することができるため、少ない工数で取り付け座25を設置することができ、これによって製作コストを大幅に削減することができる上、取り付け座25の位置精度が格段に向上するため、アンダカバー24の脱着が容易に行える。
【選択図】図3
Description
前記エンジン室は、周囲と上面が側エンジンカバーにより覆われていて、エンジンカバーの側面カバーには、エンジン室内のエンジンや油圧ポンプ、補機等を整備したり、修理する際に開放する扉が開閉自在に設けられている。
またエンジン室の底面には、車体の主フレームが前後方向に設けられていて、これら主フレーム上にエンジンがマウントされており、主フレームの下面には、エンジン室の底面を覆うようにエンジンカバーがボルト等の固着具により着脱自在に取り付けられている(例えば特許文献1)。
図9に示すアンダカバーの取り付け構造では、エンジン室の底部に設けられた一対の主フレームaの対向面に、ナットbが溶接された複数の板体cを突設した構造で、アンダカバーdに穿設された取付孔eに挿入した固着具(図示せず)をナットbに下方より螺捜することにより、主フレームaの下面にアンダカバーdが取り付けられるようになっている。
またナットbの他に板体cが必要なため、部品点数が多くなって、部品コストが上がる等も問題もある。
またアンダカバーの取り付けが不完全なため、作業中の振動等によりアンダカバーが脱落する等の問題も解消することができる上、部品点数を少なくできるため、部品コストの削減も図れるようになる。
またアンダカバーの取り付けが不完全なため、作業中の振動等によりアンダカバーが脱落する等の問題も解消することができる上、部品点数を少なくできるため、部品コストの削減も図れると共に、凹溝をほぼ半筒状に形成し、かつ凹溝内に、筒状に形成された取り付け座を、主フレームの下面と端面が一致するよう位置決めした状態で溶接固着したことにより、定盤上に主フレームの下面を密着させた状態で、取り付け座の端面が定盤上に当接するよう凹溝内に位置決めし、主フレームに取り付け座を溶接するだけで、主フレームに対して取り付け座を精度よく固着することができるため、取り付け座の設置が容易な上、取り付け座の取り付け精度がさらに向上する。
さらにアンダカバーの一端側に形成された取り付け孔を、ほぼU字状の切欠により形成したことにより、予め主フレームの取り付け座に螺挿した固着具にほぼU字状の取り付け孔を挿入して、アンダカバーの自重の一部を固着具に保持させた状態でアンダカバーの脱着作業が行えるため、重量の重いアンダカバーであっても1人の作業員で容易に脱着できるようになる。
図1は油圧ショベルの側面図、図2は旋回体の底面図、図3はエンジン室付近の底面図、図4は図3のA−A線に沿う断面図、図5はアンダカバーの斜視図、図6はアンダカバー取り付け部の拡大平面図、図7は図6のB−B線に沿う断面図、図8は取り付け座を溶接する際の作用説明図である。
走行体1は、センタフレーム3aと、その両側に互に平行するよう設けられた一対のサイドフレーム3bとよりなるトラックフレーム3を有していて、各サイドフレーム3bの一端側にはアイドラ4が前後移動自在に支承されており、他端側には油圧モータよりなる走行モータ5により回転駆動されるスプロケット6が設けられている。
アイドラ4とスプロケット6の間には無端状の履帯7が捲装されていて、この履帯7をスプロケット6で駆動することにより、走行体1が自走できるようになっていると共に、サイドフレーム3bの上下部には、複数の転輪8が回転自在に支承されている。
トラックフレーム3のセンタフレーム3a上に旋回自在に設置された旋回体2は、底部が車体10フレームにより構成されている。
作業機11は図1に示すように、基端が主フレーム10aの前部に枢着され、かつブームシリンダ13により起伏自在なブーム12と、ブーム12の先端に基端側が枢着され、かつアームシリンダ14により回動自在なアーム15と、アーム15の先端に枢着され、かつバケットシリンダ16により回動自在なバケット17とより構成されている。
車体フレーム10の前部には、作業機11の側方に位置して運転室18が設置され、車体フレーム10の後部には、エンジン室19が設置されていて、このエンジン室19の底部を前後方向に貫通する主フレーム10aに動力用のエンジン(図示せず)がマウントされており、エンジン室19内には、エンジンにより回転駆動される図示しない油圧ポンプ等が収容されている。
エンジン室19を覆うエンジンカバー22は、車体フレーム10の両側に沿って設けられた側面カバー22aと、エンジン室19の上面を覆う上部カバー22bとより構成されていて、側面カバー22aには、エンジン室19内に設置されたエンジンや油圧ポンプ、その他の付属品等を点検したり、整備する際に開閉するドア22cが設けられていると共に、エンジン室19の底部を通る主フレーム10aの底面に、ボルト等の固着具23により着脱自在にアンダカバー24が取り付けられている。
また全体の剛性を高めるため図5に示すように、前後縁を上方へほぼ直角に折り曲げることにより、折り曲げ部24aが形成されている。
これら折り曲げ部24aは、アンダカバー24を主フレーム10aに取り付ける際、折り曲げ部24aが主フレーム10aと干渉しないように、各主フレーム10aの間隔よりやや長さが短く形成されていて、アンダカバー24の一端側には、一方の主フレーム10a側に設けられた一対の取り付け座25とほぼ同じ間隔でほぼU字状の切欠よりなる取り付け孔24bが形成されている。
各取り付け座25は、図6及び図7に示すように円筒状のボスよりなり、内周面に固着具23を螺挿するための雌ねじ25aが形成されており、主フレーム10aの下側のフランジ10bの肉厚のほぼ半分の高さを有しており、フランジ10bに形成された半円状の凹溝10c内に次のように固着されている。
主フレーム10aのフランジ10には、車体フレーム10を製作する際アンダカバー24の一端側に形成された一対の取り付け孔24bと、他端側に形成された一対の取り付け孔24cの位置関係が正確に一致するように凹溝10cが縦方向に形成されている。
そしてこの状態で取り付け座25のほぼ半周を主フレーム10aのフランジ10cに図6に示すように溶接するもので、これによって次のような効果が得られる。
すなわち主フレーム10aのフランジ10bに形成された凹溝10cは、主フレーム10aを製作する際精度よく形成されている上、主フレーム10aの製作工程で同時に形成されるため、主フレーム10aの完成後に後付けで取り付ける場合のように、罫書き作業が不要となる。
以上のようにして取り付け座25が取り付けられた主フレーム10aは、車体フレーム10の一部として組み立てられて旋回体2を構成することになるが、旋回体2の完成後は、エンジン室19の底面を覆うように主フレーム10aの下面に固着具23によりアンダカバー24が取り付けられて使用に供される。
油圧ショベルの作業時には、エンジン室19の底面を覆うより主フレーム10aに取り付けられたアンダカバー24がエンジン室19内へ砂利等の進入を防止すると同時に、エンジン音等の騒音が外部へ漏出するのを防止している。
またアンダカバー24は、ある程度肉厚の厚い鋼板により形成されている上、前後縁に折り曲げ部24aが形成されて剛性が上げられているため、エンジンや油圧ポンプ等より発生される振動に共振することが少ない。
一方エンジン室19内に設置されたエンジン等のメンテナンス、特にエンジンオイルの交換等に際してアンダカバー24を取り外す場合は、まずアンダカバー24を主フレーム24に取り付けている4本の固着具23を緩める。
次にアンダカバー24の取り付け孔24b側を固着具23により支持した状態で、取り付け孔24cに挿入されている固着具23を取り外したら、アンダカバー24を手前へ引きながら取り付け孔24b側を固着具23より取り外すもので、比較的重いアンダカバー24であっても、1人の作業員で容易に取り外しが可能となる。
これによってアンダカバー24の着脱作業が1人の作業員で容易且つ短時間で可能になるため、アンダカバー24を取り外して行うメンテナンス作業が短時間で効率よく行えるようになる。
2 旋回体
10 車体フレーム
10a 主フレーム
10c 凹溝
19 エンジン室
23 固着具
24 アンダカバー
24b 取り付け孔
24c 取り付け孔
25 取り付け座
Claims (4)
- 車体フレームに設置されたエンジン室の底面を覆うエンジンカバーを、前記エンジン室の底部に設けられた主フレームの下面に、複数の固着具により着脱自在に取り付けた建設機械のアンダカバー取り付け構造であって、前記主フレームの下部に、前記固着具を螺挿するための取り付け座を前記アンダカバーに形成された取り付け孔と合致するよう位置決めする複数の凹溝を縦方向に形成すると共に、前記各凹溝内に前記取り付け座を固着したことを特徴とする建設機械のアンダカバー取り付け構造。
- 前記取り付け座を円筒状に形成し、また前記凹溝を前記取り付け座のほぼ半周面が密着する半円筒状に形成すると共に、前記主フレームの下面と前記取り付け座の端面が一致するように位置決めした状態で、前記凹溝内に前記取り付け座を溶接固着してなる請求項1に記載の建設機械のアンダカバー取り付け構造。
- 前記アンダカバーの両端側に形成された取り付け孔のうち、少なくとも一端側に形成された取り付け孔をほぼU字状の切欠により形成してなる請求項1または2に記載の建設機械のアンダカバー取り付け構造。
- 自走自在な走行体上に旋回自在に設けられた旋回体の車体フレームに設置されたエンジン室の底面を覆うエンジンカバーを、前記エンジン室の底部に設けられた主フレームの下面に、複数の固着具により着脱自在に取り付けた建設機械のアンダカバー取り付け構造であって、前記エンジン室の底部を前後方向に貫通する主フレームの下面側に、円筒状に形成され、かつ前記固着具を螺挿する取り付け座の外周面を密着させることにより、前記取り付け孔に対し前記取り付け座を位置決めする半筒状の凹溝を縦方向に複数個所形成し、かつ前記主フレームの下面と前記取り付け座の端面が一致するよう位置決めした状態で前記凹溝に前記取り付け座を溶接固着すると共に、前記アンダカバーの両端側に形成された取り付け孔のうち、少なくとも一端側に形成された取り付け孔をほぼU字状の切欠により形成し、かつ前記取り付け孔に挿入した固着具を前記取り付け座に螺挿することにより、前記アンダカバーを前記主フレーム下面に着脱自在に取り付けたことを特徴とする建設機械のアンダカバー取り付け構造。
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JP2014141855A (ja) * | 2013-01-25 | 2014-08-07 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 作業車両の配管固定構造 |
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- 2004-12-24 JP JP2004372670A patent/JP4477484B2/ja active Active
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