以下、本発明をその一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」と示す)の回路基板に識別符号を記す際に用いる遊技機用回路基板の位置決め治具に具体化した一実施形態を図1〜図27に基づき説明する。
図1には、パチンコ機10の機表側が略示されており、機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。また、中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視保護するためのガラス枠を備えた前枠14と上球皿15が共に横開き状態で開閉可能に組み付けられている。また、前枠14の前面左側には左枠ランプ16aが、前枠14の前面右側には右枠ランプ16bが、前枠14の前面上側には上枠ランプ16cがそれぞれ設けられている。これらの枠ランプ16a,16b,16cは、点灯(点滅)又は消灯し、発光装飾に基づく遊技演出(発光演出)を行う。また、上枠ランプ16cの上方には、賞球ランプ16dが設けられている。賞球ランプ16dは、賞球の払出し時に点灯し、発光によって入賞報知を行う。前記左枠ランプ16a及び前記右枠ランプ16bは、全体が細長く、湾曲した弓形の外観をなすランプカバー25a,25bを該ランプカバー25a,25bとほぼ同一形状をなす前枠左LED基板40及び前枠右LED基板41(図1において破線で示す)に覆い被せて構成されている。また、前記上枠ランプ16c及び前記賞球ランプ16dは、全体が細長く長方形状の外観をなすランプカバー26を、左右方向に細長い板状の前枠上LED基板42(図1において破線で示す)と左右方向に細長い板状の賞球LED基板43(図1において破線で示す)に覆い被せて構成されている。なお、前枠左LED基板40、前枠右LED基板41、前枠上LED基板42、賞球LED基板43には、多数のLEDが実装されている。
また、外枠11の下部(パチンコ機10の下部)には、各種音声(効果音)を出力し、音声出力に基づく遊技演出(音声演出)を行うスピーカ17が設けられている。中枠12の下部には、下球皿18及び発射装置19が装着されている。遊技盤13の遊技領域13aの略中央には、液晶ディスプレイ型の可変表示器Hを備えた表示装置20が配設されている。前記表示装置20では、可変表示器Hの変動画像(又は画像表示)に基づく遊技演出(表示演出)が行われる。また、表示装置20の下方には、始動入賞口21が配設されている。始動入賞口21の下方には、大入賞口22が配設されている。始動入賞口21又は大入賞口22に遊技球が入賞すると、球払出装置23(図2参照)により遊技球(賞球)が払い出される。
次に、パチンコ機10の機裏側を図2に基づき説明する。
パチンコ機10の機裏側には、パチンコ機10全体を制御する主制御基板31が装着されている。主制御基板31は、パチンコ機10全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて遊技を制御するための各種の制御信号(制御コマンド)を演算処理し、該制御信号(制御コマンド)を出力する。また、機裏側には、表示制御基板32と、ランプ制御基板33と、音声制御基板34とが装着されている。表示制御基板32は、主制御基板31が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、表示装置20(可変表示器H)の表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像など)を制御する。ランプ制御基板33は、主制御基板31が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、各種ランプ16a〜16dの発光態様(点灯(点滅)/消灯のタイミングなど)を制御する。また、音声制御基板34は、主制御基板31が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、スピーカ17の音声出力態様(音声の種類及び音声出力のタイミングなど)を制御する。
また、遊技盤13の裏側には、保護カバー24が開閉可能に装着されており、該保護カバー24の背面には、遊技場の電源AC(例えば、AC24V)が供給され、パチンコ機10に電源を供給する電源基板35が装着されている。また、電源基板35の右側には、パチンコ機10に電源を供給するか否かを切り替えるスイッチング素子を備えた電源スイッチ基板36が装着されている。また、保護カバー24の左側上方には、遊技中の各種情報(大当り情報や賞球に関する情報など)を外部機器(例えば、遊技場管理システム)に中継出力するための外部出力端子板37が装着されている。
また、主制御基板31の下方には、発射装置19による遊技球の発射を制御するための発射制御基板38が装着されている。発射制御基板38は、遊技者による発射装置19の操作ハンドルの回動操作に応答して、発射装置19による遊技球の発射を制御(発射制御)する。また、主制御基板31の右方には、払出基板39が装着されている。払出基板39は、主制御基板31に接続されており、主制御基板31から出力された制御信号(賞球払出信号など)に基づき、賞球(遊技球)を払い出させるように球払出装置23を制御(払出制御)する。
これらの電源基板35、電源スイッチ基板36、外部出力端子板37、発射制御基板38、払出基板39、前枠左LED基板40、前枠右LED基板41、前枠上LED基板42、賞球LED基板43は、パチンコ機10の機種に関係なく、共通の規格で製造されている。すなわち、パチンコ機10の機種に関係なく、共通して使用することが可能とされている。以下の説明では、前述した各種基板31〜43をまとめて表現する場合、回路基板と示す。
そして、本実施形態の各回路基板31〜43には、各回路基板31〜43を識別するための識別符号が記される。この識別符号には、回路基板31〜43が何時、何処で製造されたかなどの情報(例えば、回路基板31〜43の製造会社、製造工場、製造年月日、パチンコ機10の製造メーカ等の情報)を文字や数字で体系的に示した印であり、回路基板31〜43を管理するために使用される。すなわち、識別符号は、製造の効率を上げ、不良品発生を防止するために使用される。例えば、どこかの回路基板製造工場で製造された回路基板31〜43について不具合が発見された場合、この識別符号により当該回路基板製造工場をいち早く特定し、不具合のある回路基板31〜43が装着された不良品(パチンコ機10)の発生を防止する。
次に、識別符号の態様について各種回路基板31〜43毎に説明する。
まず、電源スイッチ基板36の場合について説明する。
図3〜図5に示すように、電源スイッチ基板36は、長方形の薄板状に形成されている。この電源スイッチ基板36には、パチンコ機10に装着するための取付孔50が図3の右側の上下2箇所に形成されている。また、電源スイッチ基板36には、複数の素子(本実施形態における素子には、スイッチング素子、コンデンサ、抵抗、ソケット、LED、CPU、ICなどを含む)51が実装されている。そして、図4及び図5に示すように、当該素子51からは、それぞれ複数の端子51aが電源スイッチ基板36を貫通するように突出形成されている。なお、電源スイッチ基板36の周縁においては、端子51aが突出しないようになっている。そして、図4に示すように、素子51の端子51aは、電源スイッチ基板36の裏面36bの配線部分55に半田付けされている。これにより、素子51同士が電源スイッチ基板36を介して電気的に接続される。
そして、この電源スイッチ基板36の表面36aには、図3に示すように、電源スイッチ基板36を識別するための識別符号S1が記される。電源スイッチ基板36の表面36aに記される識別符号S1は、素子51が配置されていない領域に記される。すなわち、識別符号S1は、電源スイッチ基板36の上方から表面36aを見て素子51によって隠れないような領域に記される。具体的には、図3において電源スイッチ基板36の左下の隅に識別符号S1が記される。
そして、この左下の隅に記される識別符号S1は、レーザ光を照射することにより刻印されている。具体的には、レーザ光を電源スイッチ基板36に照射することにより、レーザ光の照射面は、レーザ光の熱で溶けて浅く削られる(又は化学反応を起こして変色する)。この現象を利用することにより、電源スイッチ基板36をレーザ光で削って識別符号S1を刻印する。電源スイッチ基板36自体を削っているので、レーザ光の照射により刻印された識別符号S1は、消去不能である。また、レーザ光の照射により刻印されるので、識別符号S1の耐久性が高められる(すなわち、長期間識別符号S1を読むことが可能となる)。
次に、電源基板35の場合について説明する。
図6に示すように、電源基板35は、長方形の薄板状に形成されている。この電源基板35には、パチンコ機10に装着するための取付孔50が四隅に形成されている。また、電源基板35には、複数の素子51が実装されている。当該素子51からは、それぞれ複数の端子51aが電源基板35を貫通するように突出形成されている。なお、電源基板35の周縁においては、端子51aが突出しないようになっている。そして、電源基板35の表面には、電源スイッチ基板36と同様に、識別符号S1が記されている。具体的には、図6において電源基板35の中央よりも若干左よりの上側に識別符号S1が記される。この識別符号S1は、電源基板35を管理するための情報であり、電源スイッチ基板36と同様にレーザ光の照射により刻印される。
次に、払出基板39の場合について説明する。
図7に示すように、払出基板39は、長方形の薄板状に形成されている。この払出基板39には、パチンコ機10に装着するための取付孔50が四隅に形成されている。また、払出基板39には、複数の素子51が実装されている。当該素子51からは、それぞれ複数の端子51aが払出基板39を貫通するように突出形成されている。なお、払出基板39の周縁においては、端子51aが突出しないようになっている。そして、払出基板39の表面には、電源スイッチ基板36と同様に、識別符号S1が記されている。具体的には、図7において払出基板39の中央よりも若干右よりの下側に識別符号S1が記される。この識別符号S1は、払出基板39を管理するための情報であり、電源スイッチ基板36と同様にレーザ光の照射により刻印される。
次に、前枠左LED基板40の場合について説明する。
図8に示すように、前枠左LED基板40は、湾曲した弓形状に形成されている。この前枠左LED基板40には、パチンコ機10に装着するための取付孔50が複数設けられている。具体的には、図8において、前枠左LED基板40の左側に二箇所、略中央部に一箇所、右側に三箇所、取付孔50が設けられている。また、前枠左LED基板40には、複数の素子51が実装されている。そして、前枠左LED基板40の表面には、電源スイッチ基板36と同様に、識別符号S1が記されている。具体的には、図8において前枠左LED基板40の右側(パチンコ機10に前枠左LED基板40を装着した場合には下側)に識別符号S1が記される。この識別符号S1は、前枠左LED基板40を管理するための情報であり、電源スイッチ基板36と同様にレーザ光の照射により刻印される。なお、前枠右LED基板41は、前枠左LED基板40と対称形状であることから、詳細な説明は省略する。
次に、前枠上LED基板42の場合について説明する。
図9に示すように、前枠上LED基板42は、長方形の長板状に形成されている。この前枠上LED基板42には、複数の素子51が実装されている。そして、前枠上LED基板42の裏面には、電源スイッチ基板36と同様に、識別符号S1が記されている。具体的には、図9において前枠上LED基板42の左側に識別符号S1が記される。この識別符号S1は、前枠上LED基板42を管理するための情報であり、電源スイッチ基板36と同様にレーザ光の照射により刻印される。
次に、賞球LED基板43の場合について説明する。
図10に示すように、賞球LED基板43は、長方形の長板状に形成されている。この賞球LED基板43には、複数の素子51が実装されている。そして、賞球LED基板43の裏面には、電源スイッチ基板36と同様に、識別符号S1が記されている。具体的には、図10において賞球LED基板43の右側に識別符号S1が記される。この識別符号S1は、賞球LED基板43を管理するための情報であり、電源スイッチ基板36と同様にレーザ光の照射により刻印される。
なお、主制御基板31、表示制御基板32、ランプ制御基板33、音声制御基板34、外部出力端子板37、発射制御基板38も、これらの回路基板35,36,39〜43と同様に、それぞれ所定の場所に識別符号S1が記されている。
このように各回路基板31〜43にレーザ光を直接照射することにより識別符号S1を刻印するので、各回路基板31〜43に各種素子51を実装してから識別符号S1を追加して記すことができる。このため、識別符号が記されていない又は消去可能な識別符号S1しか記されていない状態でパチンコ機10に装着された回路基板31〜43であっても、該回路基板31〜43を脱着して消去不能な識別符号S1をレーザ光の照射により追加して記すことで、他のパチンコ機10に再利用することができる。また、消去不能な識別符号S1を付すことで、識別符号の不正な書き換えや回路基板31〜43の不正な取り替えを防止できる。
なお、各回路基板31〜43は、原則的として、その種類により互いの形状、大きさが異なっており、また、識別符号S1が刻印される領域も素子51の配置により異なっている。さらに、遊技の公正さを保つため(識別番号の書き換えを防止するため)、同一の種類の基板において識別符号S1が刻印される領域は同一でなければならない。
次に、各種回路基板31〜43に識別符号S1を刻印する際に、回路基板31〜43の位置決めを行い、且つ、水平に設置する位置決め治具61及び位置決めされた回路基板31〜43に識別符号S1を刻印するレーザマーキング装置62について説明する。まず、レーザマーキング装置62について図11に従って説明する。なお、図11では、電源基板35を位置決めしている様子を示している。
図11(a)に示すレーザマーキング装置62は、設置台63の予め決められた位置に設置される。このレーザマーキング装置62は、図11(b)に示すように、前方の一部が設置台63から突出するように設置される。この設置台63から突出しているレーザマーキング装置62の底面には、図11(c)に示すように、レーザ光を照射するレーザ照射口64が備えられている。そして、レーザマーキング装置62は、当該レーザ照射口64から鉛直方向下方(図11に示す白矢印で示す)に向かってレーザ光を照射する。このレーザ光は、特定の位置を原点として一定の照射領域内で照射されるようになっている。なお、本実施形態では、公知のレーザマーキング装置62を用いて識別符号S1が刻印される。
次に位置決め治具61について説明する。
位置決め治具61には、回路基板31〜43の種類に関係なく設置台63に固定されて使用されるベース部材65が備えられている。このベース部材65は、図12に示すように、略正方形の板状となっている。また、このベース部材65には、接続部65aが設けられている。接続部65aの先端は、円錐を中心軸に沿って半分にし、さらに当該円錐の頂点部分を切り取ったような形状となっている(図12及び図13参照)。そして、この接続部65aを設置台63に設けられた接続孔63a(図11(a)参照)に取り付ける(嵌合させる)ことにより、図11(a)及び図11(b)に示すようにベース部材65を設置台63に取り付けるようになっている。なお、接続部65aの形状により、接続部65aを接続孔63aに嵌合させると、設置台63に対するベース部材65の取り付け位置及び取り付け方向が、一義的に決定されるようになっている。
ベース部材65は、接続部65aを介して設置台63に取り付けられると、レーザマーキング装置62の鉛直方向下方に位置する。より詳しくは、ベース部材65は、レーザ照射口64から鉛直方向下方に照射されるレーザ光の照射領域が中心に位置するように取り付けられる。また、ベース部材65は、接続部65aを介して設置台63に取り付けられると、ベース部材65の表面が水平となる。これにより、ベース部材65の表面に対してレーザ光を垂直に照射することができる。また、ベース部材65の表面に載置したものが滑り落ちることを防止できる。
また、図12に示すように、ベース部材65の表面(設置台63に設置した場合にレーザ照射口64と対向する面)には、鉛直方向上方(レーザ照射口64方向)へ突出する係止凸部66が設けられている。この係止凸部66は、ベース部材65の表面に4つ設けられている。各係止凸部66は、その平面視が十字形状(レーザ光の照射方向から見て十字形状)に形成されている。
そして、この4つ係止凸部66は、各係止凸部66の中心を結ぶと各係止凸部66の中心を頂点とする多角形(本実施形態では四角形)となるように配置されている。すなわち、一直線上に3つ以上係止凸部66が配置されないようになっている。また、この4つ係止凸部66は、ベース部材65の中心を囲むように配置されている。具体的には、図12において、ベース部材65を4分割して左上、左下、右上、右下の4つの領域に分けたとき、各領域に1つずつ係止凸部66が配置されている。なお、以下では、図12を基準として、左上の領域に配置される係止凸部66を第1係止凸部66a、左下の領域に配置される係止凸部66を第2係止凸部66b、右上の領域に配置される係止凸部66を第3係止凸部66c、右下の領域に配置される係止凸部66を第4係止凸部66dと示す場合がある。
そして、各係止凸部66は、互いの配置間距離がそれぞれ異なるように配置されている。本実施形態では、第1係止凸部66a(より詳しくは、その中心)と第2係止凸部66bとの間の配置間距離Laは、第1係止凸部66aと第3係止凸部66cとの間の配置間距離Lbと異なるようになっている(すなわち、配置間距離La≠配置間距離Lb)。また、配置間距離Laは、第1係止凸部66aと第4係止凸部66dとの間の配置間距離Lcと異なるようになっている(すなわち、配置間距離La≠配置間距離Lc)。また、配置間距離Laは、第2係止凸部66bと第3係止凸部66cとの間の配置間距離Ldと異なるようになっている(すなわち、配置間距離La≠配置間距離Ld)。また、配置間距離Laは、第2係止凸部66bと第4係止凸部66dとの間の配置間距離Leと異なるようになっている(すなわち、配置間距離La≠配置間距離Le)。また、配置間距離Laは、第3係止凸部66cと第4係止凸部66dとの間の配置間距離Lfと異なるようになっている(すなわち、配置間距離La≠配置間距離Lf)。また、配置間距離Lbも同様に、配置間距離Lc〜Lfとそれぞれ異なるようになっている。また、配置間距離Lcも同様に、配置間距離Ld〜Lfとそれぞれ異なるようになっている。また、配置間距離Ldも同様に、配置間距離Le、Lfとそれぞれ異なるようになっている。また、配置間距離Leも同様に、配置間距離Lfと異なるようになっている。
そして、位置決め治具61には、ベース部材65に対して取り外し自在の個別ベース部材70が備えられている。この個別ベース部材70は、回路基板31〜43の種類毎に備えられている。すなわち、個別ベース部材70は、回路基板31〜43の種類に応じて交換して使用されるようになっている。また、回路基板31〜43の種類によっては、位置決め治具61に、個別ベース部材70とベース部材65の間に介在する補助ベース部材80が備えられている場合がある。以下、各回路基板の種類毎に個別ベース部材70について説明する。
まず、電源基板35に応じた個別ベース部材(以下、「電源用ベース部材71」と示す)について説明する。
図13に示すように、電源用ベース部材71は、長方形の板状に形成されている。また、電源用ベース部材71は、電源基板35を設置するために十分な面積を有している。そして、電源用ベース部材71の表面には、電源用ベース部材71の周縁に沿って間隙形成用凸部71aが設けられている。この間隙形成用凸部71aの上に電源基板35が設置されると、電源基板35と電源用ベース部材71との間に間隙が形成され、その間隙に電源基板35から突出する端子51aが収容される。このように、端子51aが電源用ベース部材71と接触しないので、電源基板35を電源用ベース部材71に配置すると、電源基板35を安定した状態で水平に保つことができる(図14参照)。また、図13に示すように、電源用ベース部材71の対角線上に位置する2つの隅には、位置決め凸部71bが形成されている。この位置決め凸部71bが電源基板35の取付孔50に嵌挿されることにより、電源基板35は、電源用ベース部材71に対して位置決めして設置される(図14参照)。なお、電源基板35は、電源用ベース部材71の上に載せられるだけである(ネジ等により固定されていない)ので、識別符号S1を刻印した後、電源基板35だけを新たな電源基板35に取り替えることが簡単にできる。また、図14においては、電源基板35に実装されている素子51の図示を省略している。
そして、図13に示すように、電源用ベース部材71の裏面には組付部72が凹設されている(破線で示す)。本実施形態における組付部72は3つ設けられており、それぞれ係止凸部66の全部又は一部と係止するようになっている。そして、これらの組付部72は、各組付部72を予め決められた係止凸部66に係止させたときに電源用ベース部材71に位置決めして配置された電源基板35の刻印領域(図14において破線で示す)がベース部材65の略中央(すなわち、レーザ光の照射領域)に位置決めされるように、各係止凸部66の形状及び配置に合わせて設けられている。
具体的には、図13において、電源用ベース部材71の裏面の左側には、第2係止凸部66bと係止する第2組付部72bが凹設されている。この第2組付部72bは、第2係止凸部66bと嵌合するように平面視が十字形状に形成されている。また、図13において、電源用ベース部材71の上側には、第3係止凸部66cと係止する第3組付部72cが凹設されている。この第3組付部72cは、第3係止凸部66cの中心部から図13において下方向へ延びている部分と嵌合できるように、平面視が長方形状に形成されている。また、図13において、電源用ベース部材71の中央よりも若干右下の領域には、第4係止凸部66dと係止する第4組付部72dが凹設されている。この第4組付部72dは、第4係止凸部66dと嵌合できるように平面視が十字形状に形成されている。
そして、第2組付部72bと第4組付部72dとの間の距離が第2係止凸部66bと第4係止凸部66dとの間の距離とほぼ同一となり、かつ、第2組付部72bと第3組付部72cとの間の距離が第2係止凸部66bと第3係止凸部66cとの間の距離とほぼ同一となるように、第2組付部72bは、電源用ベース部材71に設けられる。また、第3組付部72cと第4組付部72dとの間の距離が第3係止凸部66cと第4係止凸部66dとの間の距離とほぼ同一となるように、第3組付部72c及び第4組付部72dは、電源用ベース部材71に設けられる。すなわち、各組付部72は、それぞれ係止される係止凸部66間の距離に応じて配置される。
このように互いの配置間の距離が全て異なる係止凸部66に応じて組付部72を設け、さらに3つの係止凸部66で電源用ベース部材71を係止するため、ベース部材65は、正確に電源用ベース部材71を位置決めして係止できる(図13参照)。すなわち、3つの組付部72を予め決められた係止凸部66以外の係止凸部66に係止させようとしても、各係止凸部66間の距離が異なるために全ての組付部72を係止凸部66に係止させることができない。例えば、第2組付部72bを予め決められた第2係止凸部66b以外の第3係止凸部66cに係止させることができたとしても、他の組付部72(第3組付部72c及び第4組付部72d)を係止凸部66に係止させることができず、電源用ベース部材71を係止できない。従って、ベース部材65は、3つの係止凸部66にて電源用ベース部材71を係止することにより、電源用ベース部材71の配置位置及び配置方向を正確に決定して配置することができる。そして、これらの組付部72は、電源用ベース部材71によって位置決めされた電源基板35の刻印領域がレーザ光の照射領域に含まれるように調整して設けられている。従って、ベース部材65は、電源基板35が設置される電源用ベース部材71を3つの係止凸部66にて係止することにより正確に刻印領域をレーザ光の照射領域に含ませることができる(図14参照)。そして、この状態でレーザマーキング装置62にてレーザ光を照射することで、電源基板35に識別符号S1を正確に刻印できる。
なお、この電源用ベース部材71は、電源基板35をパチンコ機10に対して保持する電源基板保持体を流用して作製している。すなわち、電源基板保持体は、電源基板35を安定した状態で水平に設置するのに適した形状をしており、また、電源基板35の位置決めをする位置決め凸部71bは、予め形成されているので、これを流用することにより、電源基板35を位置決めして設置するための構成を新たに作る必要がない。このため、電源基板保持体に組付部72を設けることにより、電源用ベース部材71を簡単に作製することができる。
次に、払出基板39に応じた個別ベース部材(以下、払出用ベース部材73と示す)について説明する。
図15に示すように、払出用ベース部材73は略長方形の板状に形成されている。払出用ベース部材73の表面には、平面視が略正方形状の収容凹部73aが設けられている。この収容凹部73aは、払出基板39とほぼ同一に形成されており、払出基板39を収容できるように形成されている。そして、該収容凹部73aの底部には、さらに間隙形成用凹部73bが設けられている。この間隙形成用凹部73bにより、払出基板39が収容凹部73aに収容されたとき、払出基板39と払出用ベース部材73との間に間隙が形成される。そして、この間隙に払出基板39から突出する端子51aが収容されるので、端子51aが払出用ベース部材73と接触することがない。このため、払出基板39を払出用ベース部材73に設置すると、払出基板39を安定した状態で水平に保つことができる(図16参照)。また、収容凹部73aの底面積は、払出基板39の面積とほぼ同一であるので、払出基板39を収容凹部73aに収容することにより、払出基板39は、払出用ベース部材73に対して位置決めして設置される(図16参照)。なお、図16では、払出基板39の取付孔50及び素子51の図示を省略している。
そして、図15に示すように、払出用ベース部材73には組付部74が形成されている。本実施形態における組付部74は3つ設けられており、それぞれ係止凸部66の全部又は一部と係止するようになっている。そして、これらの組付部74は、各組付部74を予め決められた係止凸部66に係止させたときに払出用ベース部材73に位置決めされた払出基板39の刻印領域(図16において破線で示す)がベース部材65の略中央(すなわち、レーザ光の照射領域)に位置決めされるように、各係止凸部66の形状及び配置に合わせて設けられている。
具体的には、図15において、払出用ベース部材73の略中央には、第2係止凸部66bと係止する第2組付部74bが貫通形成されている。この第2組付部74bは、第2係止凸部66bと嵌合するように平面視が十字形状に形成されている。また、払出用ベース部材73の右上の角には、第3係止凸部66cと係止する第3組付部74cが設けられている。この第3組付部74cは、係止する第3係止凸部66cの形状に合わせて払出用ベース部材73の右上の角を長方形状に切り欠くように形成されている。また、払出用ベース部材73の右側には、第4組付部74dが設けられている。この第4組付部74dは、第4係止凸部66dのうち中心部から図15において左側に延びる一部分が嵌合するように、払出用ベース部材73の右側を長方形状に切り欠くように形成されている。そして、払出用ベース部材73の上辺は、第1係止凸部66aに係止されるになっている。
そして、第2組付部74bと第4組付部74dとの間の距離が第2係止凸部66bと第4係止凸部66dとの間の距離とほぼ同一となり、かつ、第2組付部74bと第3組付部74cとの間の距離が第2係止凸部66bと第3係止凸部66cとの間の距離とほぼ同一となるように、第2組付部74bは払出用ベース部材73に設けられている。また、第3組付部74cと第4組付部74dとの間の距離が第3係止凸部66cと第4係止凸部66dとの間の距離とほぼ同一となるように、第3組付部74cと第4組付部74dは払出用ベース部材73に設けられている。すなわち、各組付部74は、それぞれ係止する係止凸部66間の距離に応じて配置されている。
このように互いの配置間の距離が全て異なる係止凸部66に応じて組付部74が設けられており、さらに4つの係止凸部66で払出用ベース部材73を係止するため、ベース部材65は、払出用ベース部材73を一義的に位置決めして係止できる(図15参照)。そして、これらの組付部74は、払出用ベース部材73によって位置決めされた払出基板39の刻印領域がレーザ光の照射領域に含まれるように調整して設けられている。従って、ベース部材65は、払出基板39が設置される払出用ベース部材73を4つの係止凸部66にて係止することにより一義的に刻印領域をレーザ光の照射領域に含ませることができる(図16参照)。この状態でレーザマーキング装置62にてレーザ光を照射することで、払出基板39に識別符号S1を正確に刻印できる。なお、この払出用ベース部材73は、電源基板保持体と同様に、払出基板39をパチンコ機10に対して保持する払出基板保持体を流用して作製しているため、作製が容易である。
次に、電源スイッチ基板36に対応する個別ベース部材70(以下、スイッチ用ベース部材76と示す)について説明する。
図18に示すように、スイッチ用ベース部材76は、長方形状の枠体76aを有している。そして、スイッチ用ベース部材76は、長方形状の薄板部76bを有し、当該薄板部76bは、枠体76aの上に載置される。薄板部76bは、長手方向において、枠体76aよりも若干長く形成されている。そして、スイッチ用ベース部材76は、コ字状の壁部76cを有し、この壁部76cは、薄板部76bの周縁に立設されている。この壁部76cの上に電源スイッチ基板36は設置されるので(図19参照)、電源スイッチ基板36の裏面から突出する端子51aは、薄板部76b、壁部76c及び電源スイッチ基板36との間にできる間隙に収容され、スイッチ用ベース部材76と接触することがない。このため、スイッチ用ベース部材76に対して安定した状態で水平に配置されることとなる。
また、図18に示すように、スイッチ用ベース部材76の長手方向略中央において、薄板部76bには、壁部76cの内側に接するように一対の円柱76dが立設されている。そして、当該円柱76dには、それぞれ位置決め用ネジ孔76eが設けられている。この位置決め用ネジ孔76eと電源スイッチ基板36に設けられた取付孔50を一致させることにより、電源スイッチ基板36は、スイッチ用ベース部材76に対して位置決めされる(図19参照)。また、スイッチ用ベース部材76の短手方向に沿って立設する壁部76cの上端には、一対の係止突起76fが設けられている。この係止突起76fに電源スイッチ基板36を係止させることにより、電源スイッチ基板36の位置決めが簡単になり、また、スイッチ用ベース部材76に電源スイッチ基板36を確実に配置することができる。なお、このスイッチ用ベース部材76は、電源基板保持体と同様に、電源スイッチ基板36をパチンコ機10に対して保持するスイッチ基板保持体を流用して作製している。また、図19では、電源スイッチ基板36に実装される素子51の図示を省略している。
そして、このスイッチ用ベース部材76は、スイッチ用ベース部材76に対応した補助ベース部材80(以下、スイッチ用補助ベース部材81と示す)を介在してベース部材65に配置される。以下、スイッチ用補助ベース部材81について説明する。
図17に示すように、スイッチ用補助ベース部材81は、長方形の板状に形成されている。スイッチ用補助ベース部材81は、スイッチ用ベース部材76を水平に設置するのに十分な面積を有する。このため、スイッチ用ベース部材76は、スイッチ用補助ベース部材81に対して安定した状態で水平に設置されることとなる。また、スイッチ用補助ベース部材81の表面には、位置決め凸部81aが複数(本実施形態では4つ)形成されている。この4つ位置決め凸部81aは各位置決め凸部81aの中心点を結ぶと長方形となるように配置されている。そして、スイッチ用ベース部材76がスイッチ用補助ベース部材81に設置されると、各位置決め凸部81aはそれぞれ枠体76aの4隅の内側と係止する(図18において破線で示す)。スイッチ用ベース部材76は、この4つの位置決め凸部81aにて係止されることにより、スイッチ用補助ベース部材81に対して位置決めされて設置されることとなる。
また、図17に示すように、スイッチ用補助ベース部材81には組付部82が形成されている。本実施形態における組付部82は2つ設けられており、それぞれ係止凸部66の全部又は一部と係止するようになっている。これらの組付部82は、各組付部82を予め決められた係止凸部66に係止させたときにスイッチ用補助ベース部材81及びスイッチ用ベース部材76により位置決めされた電源スイッチ基板36の刻印領域(図19において破線で示す)がベース部材65の略中央に位置決めされるように、係止凸部66の形状及び配置位置に合わせて設けられている。
具体的には、図17において、スイッチ用補助ベース部材81の左上の角には、第1係止凸部66aと係止する第1組付部82aが設けられている。この第1組付部82aは、係止する第1係止凸部66aの形状に合わせてスイッチ用補助ベース部材81の左上の角を切り欠くように形成されている。また、スイッチ用補助ベース部材81の下側略中央には、第3係止凸部66cと係止する第3組付部82cが貫通形成されている。この第3組付部82cは、第3係止凸部66cと嵌合するように平面視が十字形状に形成されている。
そして、第1組付部82aと第3組付部82cとの間の距離が第1係止凸部66aと第3係止凸部66cとの間の距離とほぼ同一となるように、第1組付部82a及び第3組付部82cはスイッチ用補助ベース部材81に設けられている。このため、ベース部材65は、2つの係止凸部66により正確にスイッチ用補助ベース部材81を位置決めして係止できる(図17参照)。そして、これらの組付部82は、スイッチ用補助ベース部材81及びスイッチ用ベース部材76によって位置決めされた電源スイッチ基板36の刻印領域がレーザ光の照射領域に含まれるように調整して設けられている。従って、ベース部材65は、電源スイッチ基板36及びスイッチ用ベース部材76が設置されるスイッチ用補助ベース部材81を2つの係止凸部66にて係止することにより正確に刻印領域をレーザ光の照射領域に含ませることができる(図19参照)。この状態でレーザマーキング装置62にてレーザ光を照射することで、電源スイッチ基板36に識別符号S1を正確に刻印できる。
また、本実施形態では、電源スイッチ基板保持体を流用してスイッチ用ベース部材76を作製している。しかし、電源スイッチ基板保持体のように基板保持体が、凹部を設けるには適さない形状である場合や、複数の係止凸部66に係止させることができるほど大きくない場合がある。このような場合に補助ベース部材80(スイッチ用補助ベース部材81)を介在させることで、個別ベース部材70(電源用ベース部材76)の形状を比較的自由にすることができる。すなわち、ベース部材65の形状に応じて個別ベース部材70の形状を大きく変更しなくてもよい。このため、補助ベース部材80を介在させれば、どんな形状の基板保持体でも基板保持体を流用して個別ベース部材70を簡単に作製することができる。
次に、前枠左LED基板40に対応する個別ベース部材70(以下、前枠左用ベース部材77と示す)について説明する。
図21に示すように、前枠左用ベース部材77は、略長方形の板状に形成されている。なお、図21では、前枠左用ベース部材77の左側を省略している。この前枠左用ベース部材77は、長手方向に沿って延びる2辺のうち一辺が内側に湾曲形成されている。そして、前枠左用ベース部材77は、前枠左LED基板40の形状に合わせた載置面77aを有している。この載置面77aには、端子51aを収容する間隙を形成するための間隙形成用凹部77bが設けられている。これにより、前枠左LED基板40を、安定した状態で水平に配置することができる。また、前枠左用ベース部材77には、複数箇所に位置決め孔77cが形成されている。この位置決め孔77cと、前枠左LED基板40に形成された取付孔50を一致させることにより、前枠左LED基板40は、前枠左用ベース部材77に対して位置決めされる(図22参照)。なお、図22では、前枠左用ベース部材77及び前枠左LED基板40の左側を省略している。
また、前枠左用ベース部材77の長手方向の一端には、係合部77dが設けられている。この係合部77dは、先端が鉤状に形成されている。なお、この前枠左用ベース部材77は、電源基板保持体と同様に、前枠左LED基板40をパチンコ機10に対して保持する前枠左LED基板保持体(前枠14)を流用して作製している。
そして、前枠左用ベース部材77は、前枠左用ベース部材77に対応した補助ベース部材80(以下、前枠左用補助ベース部材84と示す)を介在してベース部材65に配置される。以下、前枠左用補助ベース部材84について説明する。
図20に示すように、前枠左用補助ベース部材84は、略長方形の板状に形成されている。この前枠左用補助ベース部材84の左側には、前枠左用ベース部材77を支持するための延出部84bが延設されている。前枠左用補助ベース部材84には、前枠左用ベース部材77の係合部77dに対応する係合孔84aが形成されている。この係合孔84aに係合部77dが差し込まれて係合されることにより、前枠左用ベース部材77は、前枠左用補助ベース部材84に対して配置位置及び配置方向が一義的に決められて固定されるようになっている。また、前枠左用補助ベース部材84(延出部84bを含む)は、係合部77dを介して固定された前枠左用ベース部材77を水平に配置し、支持するのに十分な面積を有する。このため、前枠左用ベース部材77は、前枠左用補助ベース部材84に対して安定した状態で水平に配置されることとなる。
また、図20に示すように、前枠左用補助ベース部材84には複数の組付部85が形成されている。本実施形態における組付部85は3つ設けられており、それぞれ係止凸部66の全部又は一部と係止するようになっている。これらの組付部85は、各組付部85を予め決められた係止凸部66に係止させたときに前枠左用補助ベース部材84及び前枠左用ベース部材77により位置決めされた前枠左LED基板40の刻印領域(図22において破線で示す)がベース部材65の略中央に位置決めされるように、係止凸部66の形状及び配置に合わせて設けられている。
具体的には、図20において、前枠左用補助ベース部材84の上側略中央には、第1係止凸部66aと係止する第1組付部85aが形成されている。この第1組付部85aは、図20において第1係止凸部66aの中心部よりも下側に延びる部分と嵌合するように平面視が長方形状に切り欠くように形成されている。また、図20において前枠左用補助ベース部材84の下側略中央には、第2係止凸部66bと係止する第2組付部85bが形成されている。この第2組付部85bは、第2係止凸部66bのうち中心部から図20において下側に延びる一部分を除く平面視が凸形状となる部分が嵌合するように、前枠左用補助ベース部材84の下側略中央を平面視が凸形状に切り欠くように形成されている。また、図20において、前枠左用補助ベース部材84の右上の角には、第3係止凸部66cと係止する第3組付部85cが設けられている。この第3組付部85cは、係止する第3係止凸部66cの形状に合わせて前枠左用補助ベース部材84の右上の角を長方形状に切り欠くように形成されている。そして、前枠左用補助ベース部材84の右下の角は、第4係止凸部66dと係止するようになっている。
第1組付部85aと第2組付部85bとの間の距離が第1係止凸部66aと第2係止凸部66bとの間の距離とほぼ同一となり、かつ、第1組付部85aと第3組付部85cとの間の距離が第1係止凸部66aと第3係止凸部66cとの間の距離とほぼ同一となるように、第1組付部85aは前枠左用補助ベース部材84に設けられている。また、第2組付部85bと第3組付部85cとの間の距離が第2係止凸部66bと第3係止凸部66cとの間の距離とほぼ同一となるように、第2組付部85bと第3組付部85cは前枠左用補助ベース部材84に設けられている。
このため、ベース部材65は、4つの係止凸部66で一義的に前枠左用補助ベース部材84を位置決めして係止できる(図20参照)。そして、これらの組付部85は、前枠左用補助ベース部材84及び前枠左用ベース部材77によって位置決めされた前枠左LED基板40の刻印領域がレーザ光の照射領域に含まれるように調整して設けられている。従って、ベース部材65は、前枠左LED基板40及び前枠左用ベース部材77が設置される前枠左用補助ベース部材84を4つの係止凸部66にて係止することにより正確に刻印領域をレーザ光の照射領域に含ませることができる(図22参照)。この状態でレーザマーキング装置62にてレーザ光を照射することで、長方形状でない特殊な形状の前枠左LED基板40に識別符号S1を正確に刻印できる。
次に、前枠上LED基板42に対応する個別ベース部材70(以下、前枠上用ベース部材78と示す)について説明する。
図24に示すように、前枠上用ベース部材78は、略長方形の板状に形成されている。図24において、前枠上用ベース部材78の上下方向略中央には、左右方向に沿って延びる収容凹部78aが凹設されている。この収容凹部78aに前枠上LED基板42の一部が収容されるようになっている。この収容凹部78aの底面には、端子51aを収容する間隙を形成するための間隙形成用凹部78bが形成されている。このため、収容凹部78aに前枠上LED基板42の一部を収容すると、前枠上LED基板42の裏面から突出する端子51aが前枠上用ベース部材78と接触することなく、前枠上LED基板42は、前枠上用ベース部材78に対して水平に配置される。
また、収容凹部78aの上下方向の幅は、前枠上LED基板42とほぼ同じ幅となるように形成されている。このため、前枠上LED基板42は収容凹部78aに収容されると正確に位置決めされる。また、前枠上用ベース部材78には、貫通孔78cが複数(本実施形態では6つ)形成されている。なお、この前枠上用ベース部材78は、電源基板保持体と同様に、前枠上LED基板42をパチンコ機10に対して保持する前枠上LED基板保持体(より詳しくは、前枠上LED基板保持体の一部)を流用して作製されている。
そして、この前枠上用ベース部材78は、前枠上用ベース部材78に対応した補助ベース部材80(以下、LED用補助ベース部材87と示す)を介在してベース部材65に配置される。以下、LED用補助ベース部材87について説明する。
図23に示すように、LED用補助ベース部材87は、略長方形の板状に形成されている。LED用補助ベース部材87は、前枠上用ベース部材78を水平に配置するのに十分な面積を有する。このため、前枠上用ベース部材78は、LED用補助ベース部材87に対して安定した状態で水平に設置されることとなる。また、LED用補助ベース部材87の表面には、位置決め凸部88が複数(本実施形態では6つ)形成されている。これらの位置決め凸部88は、平面視が円形状であり、前記貫通孔78cに嵌合可能である。そして、各位置決め凸部88はそれぞれ前枠上用ベース部材78の貫通孔78cに嵌合するように配置されている。これにより、前枠上用ベース部材78は、LED用補助ベース部材87に対して位置決めされて設置されることとなる。
また、図23に示すように、LED用補助ベース部材87には複数の組付部89が形成されている。本実施形態における組付部89は3つ設けられており、それぞれ係止凸部66の全部又は一部と係止するようになっている。これらの組付部89は、各組付部89を予め決められた係止凸部66に係止させたときにLED用補助ベース部材87及び前枠上用ベース部材78により位置決めされた前枠上LED基板42の刻印領域(図25において破線で示す)がベース部材65の略中央に位置決めされるように、係止凸部66の形状及び配置に合わせて設けられている。
具体的には、図23において、LED用補助ベース部材87の上側略中央には、第1係止凸部66aと係止する第1組付部89aが形成されている。この第1組付部89aは、図23において第1係止凸部66aの中心部よりも下側に延びる部分と嵌合するように平面視が長方形状に切り欠くように形成されている。また、図23においてLED用補助ベース部材87の下側略中央には、第2係止凸部66bと係止する第2組付部89bが形成されている。この第2組付部89bは、第2係止凸部66bのうち中心部から図23において下側に延びる一部分を除いた部分(平面視が凸形状となる部分)がほぼ嵌合するように、LED用補助ベース部材87の下側略中央を平面視が略凸形状に切り欠くように形成されている。また、図23において、LED用補助ベース部材87の右上の角には、第3係止凸部66cと係止する第3組付部89cが設けられている。この第3組付部89cは、係止する第3係止凸部66cの形状に合わせてLED用補助ベース部材87の右上の角を長方形状に切り欠くように形成されている。そして、前枠左用補助ベース部材84の右下の角は、第4係止凸部66dと係止するようになっている。
そして、第1組付部89aと第2組付部89bとの間の距離が第1係止凸部66aと第2係止凸部66bとの間の距離とほぼ同一となり、かつ、第1組付部89aと第3組付部89cとの間の距離が第1係止凸部66aと第3係止凸部66cとの間の距離とほぼ同一となるように、第1組付部89aはLED用補助ベース部材87に設けられている。また、第2組付部89bと第3組付部89cとの間の距離が第2係止凸部66bと第3係止凸部66cとの間の距離とほぼ同一となるように、第2組付部89bと第3組付部89cはLED用補助ベース部材87に設けられている。
このため、ベース部材65は、4つの係止凸部66により一義的にLED用補助ベース部材87を位置決めして係止できる(図23参照)。そして、これらの組付部89は、LED用補助ベース部材87及び前枠上用ベース部材78によって位置決めされた前枠上LED基板42の刻印領域がレーザ光の照射領域に含まれるように調整して設けられている。従って、ベース部材65が、前枠上LED基板42及び前枠上用ベース部材78が配置されたLED用補助ベース部材87を係止凸部66にて係止することにより正確に刻印領域をレーザ光の照射領域に含ませることができる(図25参照)。そして、この状態でレーザマーキング装置62にてレーザ光を照射することにより、前枠上LED基板42に識別符号S1を正確に刻印できる。
なお、前枠上用ベース部材78の外形形状と、LED用補助ベース部材87の外形形状は、ほぼ同一である。すなわち、前枠上用ベース部材78の平面視と、LED用補助ベース部材87の平面視は、ほぼ同一形状となっている。これにより、前枠上用ベース部材78をLED用補助ベース部材87に設置する際、設置方向及び設置位置を迅速に把握できる。
次に、賞球LED基板43に対応する個別ベース部材70(以下、賞球用ベース部材90と示す)について説明する。
図26に示すように、賞球用ベース部材90は、略長方形の板状に形成されている。図26において、賞球用ベース部材90の上下方向略中央には、左右方向に沿って延びる収容凹部90aが凹設されている。この収容凹部90aに賞球LED基板43が収容されるようになっている。この収容凹部90aの底面には、端子51aを収容する間隙を形成するための間隙形成用凹部90bが形成されている。このため、収容凹部90aに賞球LED基板43を収容すると、賞球LED基板43の裏面から突出する端子51aが賞球用ベース部材90と接触することなく、賞球LED基板43は、賞球用ベース部材90に対して水平に配置される。
また、収容凹部90aの上下方向の幅は、賞球LED基板43とほぼ同じ幅であるので、賞球LED基板43は収容凹部90aに収容されると正確に位置決めされる。また、賞球用ベース部材90には、切欠部90cが複数(本実施形態では6つ)形成されている。
そして、この賞球用ベース部材90は、LED用補助ベース部材87を介してベース部材65に配置される。このため、賞球用ベース部材90の各切欠部90cは、LED用補助ベース部材87に設けられた各位置決め凸部88の形状及び配置にそれぞれ合わせて設けられている。これにより、各切欠部90cに位置決め凸部88をそれぞれ嵌合させることで、賞球用ベース部材90をLED用補助ベース部材87に対して正確に位置決めして配置することができる。
また、各切欠部90cは、賞球用ベース部材90がLED用補助ベース部材87を介してベース部材65に配置されたとき、当該賞球用ベース部材90に位置決めされて設置される賞球LED基板43の刻印領域(図27において破線で示す)がベース部材65の略中央に位置する(レーザ光の照射領域に含まれる)ように調整して設けられている。従って、ベース部材65が、賞球LED基板43及び賞球用ベース部材90が設置されたLED用補助ベース部材87を係止凸部66にて係止することにより正確に刻印領域をレーザ光の照射領域に含ませることができる(図27参照)。この状態でレーザマーキング装置62にてレーザ光を照射することで、賞球LED基板43に識別符号S1を正確に刻印できる。なお、この賞球用ベース部材90は、電源基板保持体と同様に、賞球LED基板43をパチンコ機10に対して保持する賞球LED基板保持体を流用して作製している。
このように前枠上用ベース部材78及び賞球用ベース部材90は、補助ベース部材80としてLED用補助ベース部材87を共通使用している。このため、補助ベース部材80を回路基板の種類毎に作製する手間を省くことができ、製造コストを低減することができる。
なお、位置決め治具61には、これらの回路基板35,36,39〜41,43と同様に、主制御基板31、表示制御基板32、ランプ制御基板33、音声制御基板34、外部出力端子板37、発射制御基板38、前枠右LED基板41に応じた個別ベース部材70(及び種類によっては補助ベース部材80)がそれぞれ備えられている。そして、回路基板31〜43の種類に応じて個別ベース部材70(及び種類によっては補助ベース部材80)を交換して、当該個別ベース部材70を複数の係止凸部66で係止することで、個別ベース部材70に設置される回路基板31〜43の刻印領域にレーザ光を正確に照射することができる。
以上詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)位置決め治具61は、各種回路基板の刻印領域にレーザ光が照射されるように個別ベース部材70を位置決めして係止する係止凸部66が設けられたベース部材65を備える。このため、回路基板31〜43の種類毎に個別ベース部材70を取り替えれば、回路基板31〜43がどのような形状でもベース部材65によって回路基板31〜43が設置された個別ベース部材70を係止するだけで、回路基板31〜43を正確に位置決めできる。このため、レーザマーキング装置62は、回路基板31〜43の刻印領域に正確にレーザ光を照射することができる。また、識別符号S1が記されていない又は消去可能な識別符号しか記されていない回路基板31〜43に消去不能な識別符号S1を正確且つ簡単に刻印することができ、回路基板31〜43の再利用を促進することができる。
(2)また、回路基板31〜43は、個別ベース部材70に対して固定されておらず、位置決めされて設置されているだけであるので、識別符号S1を刻印した回路基板31〜43を刻印していない回路基板31〜43と迅速に交換することができる。また、その際、位置を決めするための部材(例えば、位置決め凸部71bや収容凹部73a、位置決め用ネジ孔76d等)が個別ベース部材70に設けられているため、回路基板31〜43を個別ベース部材70に対して容易且つ正確に位置決めすることができる。また、回路基板31〜43から突出する端子51aを個別ベース部材70と接触させないための構造(例えば、間隙形成用凸部71aや間隙形成用凹部73bなど)が個別ベース部材70に設けられているため、回路基板31〜43を水平にすることができ、正確に識別符号S1を刻印することができる。
(3)電源用ベース部材71を互いの距離が全て異なる位置に配置される係止凸部66で少なくとも3箇所において係止する。3つ以上の係止凸部66で係止させるので、ベース部材65に対する電源用ベース部材71の位置及び配置方向を正確に決めることができる。従って、電源用ベース部材71に設置される電源基板35の刻印領域に正確にレーザ光を照射することができる。
(4)払出用ベース部材73を互いの距離が全て異なる位置に配置される係止凸部66で少なくとも4箇所において係止する。4つ以上の係止凸部66で係止させるので、ベース部材65に対する払出用ベース部材73の位置及び配置方向を一義的に決めることができる。従って、電源用ベース部材71に設置される電源基板35の刻印領域に正確にレーザ光を照射することができる。
(5)回路基板の種類が電源スイッチ基板36、前枠左LED基板40等の場合、補助ベース部材80を介して個別ベース部材70を位置決めして係止するため、個別ベース部材70の形状をベース部材65の形状に関係なく自由にできる。また、基板保持体を流用して個別ベース部材70を作製する場合、個別ベース部材70の形状を自由にできるので基板保持体を加工する手間を少なくすることができる。
(6)各種基板保持体を流用して個別ベース部材70を作製したので、個別ベース部材70に回路基板31〜43を所定位置に位置決めするための構成を新たに作る必要がなく、また、確実に回路基板31〜43を水平に載置することができる。このため、個別ベース部材70を作製するための手間を少なくすることができる。また、パチンコ機10に使用される基板保持体の再利用を促進することができる。
(7)電源基板35、電源スイッチ基板36、外部出力端子板37、発射制御基板38、払出基板39、前枠左LED基板40、前枠右LED基板41、前枠上LED基板42、賞球LED基板43等、パチンコ機10の機種に関係なく共通の規格で製造されている回路基板35〜43に識別符号S1を刻印する。このように共通して利用される回路基板35〜43に識別符号S1を刻印するので、回路基板35〜43を再利用しやすい。また、個別ベース部材70は、回路基板35〜43の種類に応じて形成されるが、回路基板35〜43は共通して利用されるので、たくさんの回路基板35〜43に対して利用できる。
(8)係止凸部66は、ベース部材65の表面において、凸状に形成されている。これにより、係止凸部66と係止させようとする箇所を削ることにより、係止凸部66と係止する組付部を作製することができる。従って、個別ベース部材70又は補助ベース部材80を作製する際の加工を簡単にすることができる。また、係止凸部66を、その平面視が十字形状となるように形成した。このため、個別ベース部材70又は補助ベース部材80を係止させやすい。
(9)回路基板31〜43において各種素子51が実装されていない空き領域に、識別符号S1を刻印した。このように素子51が実装されていない領域に刻印するため、確実に識別符号S1を刻印することができ、また、識別符号S1が見やすくすることができる。
(10)ベース部材65に係止凸部66を4つ設けた。このため、係止凸部66を予め決められた組付部以外の組付部に係止させると、他の係止凸部66が個別ベース部材70(又は補助ベース部材80)の下敷きとなり、個別ベース部材70を水平に配置することが不可能となる。このため、係止凸部66によって個別ベース部材70が正しく係止されていないことを認識させることができる。従って、ベース部材65に個別ベース部材70(又は補助ベース部材80)を正確に配置させることができる。
尚、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
○上記実施形態において、ベース部材65に接続部65aを設けなくてもよい。なお、この場合、ベース部材65の略中央がレーザ光の照射領域に含まれるように、水平の平台の上にベース部材65を配置することとなる。
○上記実施形態において、係止凸部66は、平面視が十字形状でなくても良い。例えば、平面視が円形状や三角形状でもよい。
○上記実施形態において、係止凸部66を3つ以上設けるならば、任意の数設けてもよい。例えば、5つでもよい。
○上記実施形態において、係止凸部66を凸状に形成したが、凹部にしてもよい。この場合、個別ベース部材70又は補助ベース部材80側に凸部を設けて係止させることとなる。
○上記実施形態において、ベース部材65に、図28に示すような平面視の形状が非対称形状となる係止凸部66を設けても良い。この場合、個別ベース部材70(又は補助ベース部材)に当該係止凸部が嵌合する嵌合孔を設けることにより、ベース部材65は、個別ベース部材70に設置される回路基板の刻印領域にレーザ光が照射されるように、個別ベース部材70(又は補助ベース部材)を一義的に位置決めして係止することができる。従って、回路基板の形状に関係なく正確に回路基板を位置決めして、識別符号S1をレーザ光の照射により刻印することができる。
○上記実施形態において、ベース部材65に、平面視の形状が異なる係止凸部66を複数設けてもよい。例えば、平面視が円形状の係止凸部66と三角形状の係止凸部66を設けても良い。この場合、個別ベース部材70(又は補助ベース部材)に当該係止凸部66が嵌合する嵌合孔を設けることにより、ベース部材65は、個別ベース部材70に設置される回路基板の刻印領域にレーザ光が照射されるように、個別ベース部材70(又は補助ベース部材)を一義的に位置決めして係止することができる。従って、回路基板の形状に関係なく正確に回路基板を位置決めして、識別符号S1をレーザ光の照射により刻印することができる。
○上記実施形態において、図29に示すように、係止凸部66と該係止凸部66と係止する被係止部(組付部等)に、その両者を係止させることを示す対応符号を付しても良い。このようにすれば、個別ベース部材70又は補助ベース部材80を位置決めして係止する際、対応符号を対応させて係止部と被係止部を係止させると、回路基板の刻印領域にレーザ光が照射されるように係止される。このため、係止凸部66により個別ベース部材70(又は補助ベース部材80)を簡単且つ正確に係止することができる。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記係止部は、凸状に形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項7のうちいずれか一項に記載の遊技機用回路基板の位置決め治具。
(ロ)前記係止部は、その平面視が十字形状となるように形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項7及び技術的思想(イ)のうちいずれか一項に記載の遊技機用回路基板の位置決め治具。
(ハ)前記ベース部材には、平面視の形状が非対称形状となる係止部が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項7及び技術的思想(イ)のうちいずれか一項に記載の遊技機用回路基板の位置決め治具。
(ニ)前記ベース部材には、平面視の形状が異なる係止部が複数設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項7及び技術的思想(イ)のうちいずれか一項に記載の遊技機用回路基板の位置決め治具。
(ホ)前記刻印領域は、前記回路基板において各種素子が実装されていない空き領域であることを特徴とする請求項1〜請求項7のうちいずれか一項に記載の遊技機用回路基板の位置決め治具。
(ヘ)素子が実装される遊技機用の回路基板に該回路基板を識別するための識別符号をレーザ光の照射により刻印する刻印装置に対して、前記回路基板を位置決めする遊技機用回路基板の位置決め治具において、前記回路基板毎に形成され、該回路基板を位置決めして設置する個別ベース部材と、前記回路基板の種類に関係なく共通利用され、前記個別ベース部材を組付けることにより該個別ベース部材を位置決めして係止するベース部材とを備え、前記ベース部材には、各回路基板の刻印領域が前記レーザ光の照射位置に整合されるように前記回路基板毎の組付け位置を一義的に規定する組付部が設けられていることを特徴とする遊技機用回路基板の位置決め治具。
10…パチンコ遊技機(遊技機)、31…主制御基板(回路基板)、32…表示制御基板(回路基板)、33…ランプ制御基板(回路基板)、34…音声制御基板(回路基板)、35…電源基板(回路基板)、36…電源スイッチ基板(回路基板)、37…外部出力端子板(回路基板)、38…発射制御基板(回路基板)、39…払出基板(回路基板)、40…前枠左LED基板(回路基板)、42…前枠上LED基板(回路基板)、43…賞球LED基板(回路基板)、61…位置決め治具、62…レーザマーキング装置(刻印装置)、65…ベース部材、66…係止凸部(係止部)、70…個別ベース部材、71…電源用ベース部材、73…払出用ベース部材、76…スイッチ用ベース部材、77…前枠左用ベース部材、80…補助ベース部材、81…スイッチ用補助ベース部材、84…前枠左用補助ベース部材、87…LED用補助ベース部材、90…賞球用ベース部材、S1…識別符号。