JP2006174153A - 自営基地局装置、携帯端末、それらを含んだ無線通信システムおよび無線通信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 既存の端末を用いつつ、自営無線システムが利用可能な場所では自営無線システムを利用するように制御を行なう自営基地局装置を提供すること。
【解決手段】 端末10は、公衆無線システム2と自営無線システム1との両方に接続し得る。自営基地局装置4は、端末10による公衆無線システム2への発信を検出すると、公衆無線システム2を介して端末10に自営無線システム2の利用を音声または文字メッセージなどにより指示する。したがって、端末10は両システムを探し出す機能などが不要となり、既存のものをそのまま利用することが可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】 端末10は、公衆無線システム2と自営無線システム1との両方に接続し得る。自営基地局装置4は、端末10による公衆無線システム2への発信を検出すると、公衆無線システム2を介して端末10に自営無線システム2の利用を音声または文字メッセージなどにより指示する。したがって、端末10は両システムを探し出す機能などが不要となり、既存のものをそのまま利用することが可能となる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、公衆無線システムと自営無線システムとを含んだ無線通信システムにおいて、無線通信方式を切換えて通信を行なう技術に関し、特に、自営無線システムが利用可能な場所では自営無線システムを利用するように制御を行なう自営基地局、携帯端末、それらを含んだ無線通信システムおよび無線通信方法に関する。
近年、公衆無線システムと自営無線システムとを含んだ無線通信システムにおいて、無線通信方式を切換えて通信を行なう技術が盛んに研究されている。ここで、公衆無線システムとは、携帯電話、PHS(Personal Handy-phone System)などのように通信事業者が設置した公衆基地局とユーザ端末との間で無線通信を行なうシステムを指すものとする。また、自営無線システムとは、無線LAN(Local Area Network)、コードレス電話などのようにユーザが法律で許可された範囲内で自由に無線基地局を設置し、ユーザ端末との間で通信を行なうシステムを指すものとする。
一般的に、公衆無線システムで通信を行なう端末であっても、自営無線システムのある場所では自営無線システムを利用して通信を行なう方が多くの利点を有している。その1つとして、自営無線システムを用いた場合、通信料が不要となることを挙げることができる。すなわち、自営無線システムと通信相手とを接続するADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)やFTTH(Fiber To The Home)などの有線通信網の通信料金は定額制のものが多く、ユーザは安価に通信を行なえるからである。
また、データ通信など長時間無線通信回線を利用するユーザが増加すると、通信容量の増加などによる設備の増強が必要となる。そのようなユーザが自営無線システムを利用することによって、公衆無線システムの通信量が減少して、通信事業者は余計な設備投資を防ぐことができる。
これに関連する技術として、独立行政法人通信総合研究所のMIRAI(Multimedia Integrated network by Radio Access Innovation)システム、特開2004−129079号公報に開示された通信端末、および特開2002−291011号公報に開示された無線装置を挙げることができる。
MIRAIシステムは、シームレス異種無線ネットワークの1つのソリューションであり、発着信に加えてRAN発見・選択・切替、位置通知・認証といったシームレスサービスのためのシグナリング機能を提供するものである。
特開2004−129079号公報に開示された通信端末は、所定のアドレス体系のネットワークにおいて、2つの異なる無線通信方式を選択的に使用してパケット通信を行なうものである。所定のアドレス体系における第1アドレスが割り当てられ、第1無線通信方式で無線通信を行なう第1無線通信部と、所定のアドレス体系における第2アドレスが割り当てられ、第2無線通信方式で無線通信を行なう第2無線通信部と、第1無線通信部および第2無線通信部のうち、通信状態が良好な無線通信部を選択する通信方式選択部と、送信するパケットの送信元アドレスを、通信方式選択部が選択した第1無線通信部または第2無線通信部に割り当てられた第1アドレスまたは第2アドレスを送信元アドレスとするアドレス変換部とを備える。
特開2002−291011号公報に開示された無線装置は、異種通信方式の複数の通信システムのサービスエリアが少なくとも一部重複してなるセル式移動通信システムに適用可能なものである。無線信号送受信を行なう無線部と、適用対象通信システムの送受信のための信号処理の各機能をソフトウェアモジュール化してなる複数のシステムモジュールを格納した記憶装置と、無線部を介して送受される信号を処理するものであって記憶装置から与えられることにより割り当てられた特定無線通信システムの対応のシステムモジュールを一時保持して当該保持したシステムモジュールに対応する信号処理を実行するリソースと、記憶装置に格納したシステムモジュールのうち使用通信システム対応のシステムモジュールをリソースへ割り当てるべく管理制御を行なうと共に複数種の通信システムによる重複サービスエリア内ではハンドオーバ条件の整う時点で現在使用中の通信システムのシステムモジュールに加えてハンドオーバ先の通信システム対応のシステムモジュールをリソースへ割り当てるべく制御するマネージャを持つコントローラとを具備する。
特開2004−129079号公報
特開2002−291011号公報
「MIRAI実証システムの開発」、2002年電子情報通信学会通信ソサイエティ大会
しかしながら、上述した先行技術においては、特別な無線通信方式切換え機能を備えた新しい端末の開発を前提として考えられているため、端末を製造する複数のメーカがこの機能を採用しないと普及せず、複雑な機能を開発しなければならないといった問題点があった。また、シグナリング用の無線部を動作させたり、自営無線システムの検出のため、自営無線システム用無線部を動作させるため、消費電力が増加するという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、既存の端末を用いつつ、自営無線システムが利用可能な場所では自営無線システムを利用するように制御を行なう自営基地局装置、携帯端末、それらを含んだ無線通信システムおよび無線通信方法を提供することである。
本発明のある局面に従えば、公衆無線システムと自営無線システムとの両方に接続し得る携帯端末による無線通信システムにおいて、自営無線システムの通信エリア内で携帯端末の通信を可能にする自営基地局装置であって、携帯端末による公衆無線システムへの発信を検出するための検出手段と、検出手段による検出に応じて、公衆無線システムを介して携帯端末に自営無線システムの利用を指示するための指示手段とを含む。
好ましくは、検出手段は、携帯端末と公衆無線システムとの間で制御用通信チャネルを用いた通信が行なわれたことを検出して、携帯端末による公衆無線システムへの発信を検出する。
本発明の別の局面に従えば、公衆無線システムと自営無線システムとの両方に接続し得る携帯端末であって、公衆無線システムに発信した際、公衆無線システムを介して自営無線システムの利用の指示を受信するための受信手段と、受信手段による受信に応じて、公衆無線システムから自営無線システムに通信を切換えるための切換手段とを含む。
本発明のさらに別の局面に従えば、無線通信システムは、公衆無線システムと自営無線システムとの両方に接続し得る携帯端末と、公衆回線網に接続され、自営無線システムの通信エリア内に携帯端末が存在することを検出して通知する自営基地局装置と、自営基地局装置からの通知を受け、携帯端末に自営無線システムの利用を指示する通知サーバとを含み、携帯端末は、通知サーバからの指示に応じて、自営無線システムに切換えて通信を行なう。
好ましくは、自営基地局装置は、携帯端末が公衆無線システムに対して電波を送信したことを検出して、自営無線システムの通信エリア内に携帯端末が存在することを検出する。
好ましくは、通知サーバは、携帯端末に公衆無線システムの機能を制限することを通知する。
本発明のさらに別の局面に従えば、公衆無線システムと自営無線システムとの両方に接続し得る携帯端末による無線通信方法であって、自営基地局が携帯端末による公衆無線システムへの接続要求を検出して通知サーバに通知するステップと、通知に応じて、通知サーバが通信網および公衆無線システムを介して、携帯端末に対して自営無線システムを利用することを指示するステップと、指示に応じて、携帯端末において自営無線システムを選択するステップとを含む。
本発明のある局面によれば、検出手段による検出に応じて、指示手段が公衆無線システムを介して携帯端末に自営無線システムの利用を指示するので、携帯端末は両システムを探し出す機能などが不要となり、既存のものをそのまま利用することが可能となった。
また、検出手段は、携帯端末と公衆無線システムとの間で制御用通信チャネルを用いた通信が行なわれたことを検出して、携帯端末による公衆無線システムへの発信を検出するので、携帯端末の検出を容易に行なうことが可能となった。
本発明の別の局面によれば、自営無線システムの利用の指示を受信して、切換手段が公衆無線システムから自営無線システムに通信対象を切換えるので、携帯端末は常に自営モードを動作させる必要がなくなり、消費電力を削減することが可能となった。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態における自営基地局装置を含んだ無線通信システムの概略構成を示すブロック図である。この無線通信システムにおいては、自営無線システム1と、公衆無線システム2とが他の通信網3を介して接続されている。他の通信網3は、たとえば他の携帯電話事業者、固定電話事業者のシステム、インターネットなどである。
図1は、本発明の第1の実施の形態における自営基地局装置を含んだ無線通信システムの概略構成を示すブロック図である。この無線通信システムにおいては、自営無線システム1と、公衆無線システム2とが他の通信網3を介して接続されている。他の通信網3は、たとえば他の携帯電話事業者、固定電話事業者のシステム、インターネットなどである。
自営無線システム1は、自営基地局装置4を含み、PHSなどの端末10と無線通信を行なう。PHSは、同一システム内で公衆モードと自営モード(デジタルコードレス電話)とが認可されているため、この無線通信システムで使用されるのに適している。しかし、端末は携帯電話機などでもよく、PHSに限られるものではない。ここで、自営モードとは自営無線システムで通信するための機能を動作させた端末の状態を指し、公衆モードとは公衆無線システムで通信するための機能を動作させた端末の状態を指す。
自営基地局装置4は、ADSLやFTTHなどの有線アクセス通信回線および局側装置5を介して他の通信網3に接続されている。また、他の通信網3には、後述する通知サーバ6が接続されている。
公衆無線システム2は、公衆無線システムのバックボーンネットワーク9に接続された通知サーバ6と、管理サーバ7と、ゲートウェイ(GW)8とを含み、端末10と無線通信を行なう。公衆無線システム2は、GW8を介して他の通信網3と接続される。なお、通知サーバ6は、他の通信網3または公衆無線システムのバックボーンネットワーク9のいずれかに接続されていればよい。
通知サーバ6は、自営基地局1からの公衆端末存在通知によって、端末10へ自営無線システム1を利用すべき旨の通知の発信を管理サーバ7へ指示する。また、管理サーバ7は、端末10の公衆無線システムにおける通話、位置情報、課金、認証などの管理を行なう。
端末10は、自営基地局1との通信機能および公衆基地局2との通信機能の両方を備えている。端末10が公衆基地局2を介して通信相手15と通信を行なう場合、図1の(ア)に示す通信経路となる。また、端末10が自営基地局1を介して通信相手15と通信を行なう場合、図1の(イ)に示す通信経路となる。
通信相手15は、他の通信網3または公衆無線システム2のいずれかに接続される。
図2は、本発明の第1の実施の形態における無線通信システムの処理手順を説明するための図である。まず、端末10が公衆基地局2に対して発信すると、自営基地局1は制御チャネルで端末10の発信を受信する(T1)。そして、自営基地局1は、端末10が公衆基地局2に発信したことを通知サーバ6に通知する(T2)。
なお、携帯電話などの一般的な公衆無線システムでは、発着信や端末の電源をオンにしたとき、制御用通信チャネルで基地局と端末との間で通信が行なわれる。自営基地局1はこの制御用通信チャネルを受信し、端末10が公衆基地局2に対して発信したことを検出するようにしてもよい。
次に、通知サーバ6は、端末10が公衆基地局2に発信したことを通知する通知メッセージを管理サーバ7に送信する(T3)。この通知メッセージは、管理サーバ7に対して当該IDの端末に対するメッセージを送信することを指示するものである。
管理サーバ7は、通知メッセージを受信すると、公衆基地局2に対して端末呼出指示および通知メッセージを送信する(T4)。この通知メッセージは、端末10に対するメッセージそのものであり、たとえば「自営モードが使用できます」のような文章である。
公衆基地局2は、管理サーバ6から端末呼出指示を受けると、端末10を呼び出す(T5)。端末10から応答があれば(T6)、公衆基地局2は端末10に通知メッセージを送信する(T7)。この通知メッセージは、T4に示す通知メッセージと同じものである。なお、通知サーバ6が管理サーバ7の管理機能を備え、通知サーバ6がT4に示す通知メッセージを送信するようにしてもよい。
図3は、本発明の第1の実施の形態における自営基地局装置4の概略構成を示すブロック図である。この自営基地局装置4は、端末10と自営モードで通信を行なう自営無線システム用無線部11と、端末10と公衆モードで通信を行なう公衆無線システム用無線部12と、自営基地局装置4の全体的な制御を行なう中央制御部13と、ADSL、FTTHなどの回線を介して局側装置5と通信を行なうネットワークインタフェース14とを含む。
自営無線システム用無線部11は、端末10との間で電波の送受を行なうアンテナ21と、アンテナ21を介して受けた電波を復調して端末10からの情報を抽出する受信部22と、端末10に送信する情報を変調してアンテナ21を介して送出する送信部23と、自営無線システム用無線部11の全体的な制御を行なう無線制御部24とを含む。
また、公衆無線システム用無線部12は、端末10からの電波を受けるアンテナ31と、アンテナ31を介して受けた電波を復調して端末10からの情報を抽出する受信部32と、公衆無線システム用無線部12の全体的な制御を行なう無線制御部33とを含む。
図4は、本発明の第1の実施の形態における自営基地局装置4の処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、公衆無線システム用無線部12内の受信部32は、アンテナ31から受けた電波を復調して情報を抽出し、その情報に基づいて端末10が公衆無線システム2に発信したか否かを判定する(S11)。端末10の発信を受信していなければ(S11,No)、ステップS11の処理を繰返す。
また、端末10の発信を受信していれば(S11,Yes)、中央制御部13は受信部22によって受信された情報から端末10のIDを検出する(S12)。そして、中央制御部13は、ネットワークインタフェース14および局側装置5を介して通知サーバ6に、端末10が公衆無線システム2に発信したことを通知する通知メッセージを送信する(S13)。
上述したように、T7に示す通知メッセージが端末10に通知される。ユーザは、端末10に表示された「自営無線システムを使用できます」などの通知メッセージを見ることによって、自営無線システム1を利用可能であることが分かる。これによって、ユーザは公衆無線システム2への発信ではなく、自営無線システム1への発信を行なう。
なお、通知メッセージとしては、音声案内、文字メッセージ通信、電子メールなど汎用的な通信手順が使用できる。これらの機能は、現在市販されているPHSや携帯電話に標準で装備されている。
自営無線システム用無線部11内の無線制御部24は、受信部22を制御することによって端末10から自営無線システム1への発信を検出し(S16)、受信部22および送信部23を制御して自営モードでの通信を開始する(S14)。このとき、中央制御部13は、端末10から受信した情報に基づいてパケットを生成し、ネットワークインタフェース14を介して局側装置5に送信する。また、中央制御部13は、ネットワークインタフェース14を介して局側装置5からパケットを受信すると、そのパケットに含まれる情報を送信部23を介して端末10に送信する。
最後に、中央制御部13は、端末10との通信が終了したか否かを判定する(S15)。端末10との通信の終了を検出すると(S15,Yes)、処理を終了する。
以上の説明においては、通知サーバ6が管理サーバ7に対して通知メッセージの発信を指示するようにしているが、同様の手順で管理サーバ7に対して種々の指示を出すことも可能である。たとえば、自営無線システム1の通信エリアに端末10がいる場合、公衆無線システム2が端末10からの発信を拒絶したり、公衆無線システム2での通信速度を制限したり、公衆無線システム2の料金を通常よりも割高にしたりすることも可能である。この場合は、通知サーバ6がその旨を端末10に通知する。
本実施の形態においては、自営基地局装置4が端末10の発信を検出するようにしている。これに対して、端末自身が自営無線システムを検出する方法も考えられる。しかしながら、この方法では端末が自営モードおよび公衆モードの両モードを同時または周期的に切換えるなどして、両システムを常に探し出すことが必要になる。したがって、端末に両モードの検出機能が必要になると共に、端末の消費電力が増加することになる。
以上説明したように、本実施の形態においては、自営基地局装置4が端末10の発信を検出し、自営無線システム1を利用可能であることを公衆無線システム2を介して端末10に通知するようにしたので、端末10に新たな機能を追加することなくユーザに自営無線システム1を利用可能であることを通知することが可能となった。また、端末10に新たな機能を追加する必要がなく、また通信待受時は公衆無線システム用無線部のみ動作しておけばよいため、端末10の消費電力の増加を防止することが可能となった。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態における無線通信システムの概略構成は、図1に示す第1の実施の形態における無線通信システムの概略構成と比較して、端末10の構成および機能が異なる点のみが異なる。したがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰返さない。
本発明の第2の実施の形態における無線通信システムの概略構成は、図1に示す第1の実施の形態における無線通信システムの概略構成と比較して、端末10の構成および機能が異なる点のみが異なる。したがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰返さない。
本実施の形態における無線通信システムの通信手順は図2に示すものと同様であるが、端末10がT7に示す通知メッセージを受けると、端末10自身が通信対象を自営無線システムに切換えるものである。T7に示す通知メッセージには、通信対象を切換えるための切換命令も含まれる。
図5は、本発明の第2の実施の形態における端末10の概略構成を示すブロック図である。この端末10は、自営基地局1と自営無線システムで通信を行なう自営無線システム用無線部41と、公衆基地局2と公衆無線システムで通信を行なう公衆無線システム用無線部42と、端末10の全体的な制御を行なう中央制御部43と、ユーザインタフェース44とを含む。
自営無線システム用無線部41は、自営基地局1との間で電波の送受を行なうアンテナ51と、アンテナ51を介して受けた電波を復調して自営基地局1からの情報を抽出する受信部52と、自営基地局1に送信する情報を変調してアンテナ51を介して送出する送信部53と、自営無線システム用無線部41の全体的な制御を行なう無線制御部54とを含む。
また、公衆無線システム用無線部42は、公衆基地局2との間で電波の送受を行なうアンテナ61と、アンテナ61を介して受けた電波を復調して公衆基地局2からの情報を抽出する受信部62と、公衆基地局2に送信する情報を変調してアンテナ61を介して送出する送信部63と、公衆無線システム用無線部42の全体的な制御を行なう無線制御部64とを含む。
図6は、本発明の第2の実施の形態における端末10の処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、ユーザがユーザインタフェース44を用いて公衆無線システム2に対する発信指示を行なうと、公衆無線システム用無線部42内の送信部63は公衆基地局2に対して発信を行なう(S21)。このとき、自営無線システム用無線部41は休止状態にある。
次に、公衆基地局2から通知メッセージを受信すると(S22)、中央制御部43は公衆無線システム用無線部42を休止状態にすると共に、自営無線システム用無線部41を動作状態にすることにより、通信対象を自営無線システムに切換える(S23)。
無線制御部54は、受信部52および送信部53を制御して、自営基地局1との通信を行なう(S24)。最後に、中央制御部43は、自営基地局1との通信が終了したか否かを判定する(S25)。自営基地局1との通信の終了を検出すると(S25,Yes)、処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態における無線通信システムにおいては、端末10が公衆基地局2からの通知メッセージT7によって自動的に通信対象を切換えるようにしたので、ユーザが通信対象を切換える必要がなくなった。
また、端末10が公衆基地局2から通知メッセージを受信した場合にのみ、自営無線システム用無線部41を動作させるようにしたので、従来の2システムを切換える端末のように常に自営モードを動作させる必要がなくなり、端末10の消費電力を削減することが可能となった。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 自営無線システム、2 公衆無線システム、3 その他の通信網、4 自営基地局装置、5 局側装置、6 通知サーバ、7 管理サーバ、8 ゲートウェイ、9 バックボーンネットワーク、10 端末、11,41 自営無線システム用無線部、12,42 公衆無線システム用無線部、13 中央制御部、14 ネットワークインタフェース、15 通信相手、21,31,51,61 アンテナ、22,32,52,62 受信部、23,53,63 送信部、24,33,54,64 無線制御部、44 ユーザインタフェース。
Claims (7)
- 公衆無線システムと自営無線システムとの両方に接続し得る携帯端末による無線通信システムにおいて、自営無線システムの通信エリア内で前記携帯端末の通信を可能にする自営基地局装置であって、
前記携帯端末による前記公衆無線システムへの発信を検出するための検出手段と、
前記検出手段による検出に応じて、前記公衆無線システムを介して前記携帯端末に前記自営無線システムの利用を指示するための指示手段とを含む、自営基地局装置。 - 前記検出手段は、前記携帯端末と前記公衆無線システムとの間で制御用通信チャネルを用いた通信が行なわれたことを検出して、前記携帯端末による前記公衆無線システムへの発信を検出する、請求項1記載の自営基地局装置。
- 公衆無線システムと自営無線システムとの両方に接続し得る携帯端末であって、
前記公衆無線システムに発信した際、前記公衆無線システムを介して前記自営無線システムの利用の指示を受信するための受信手段と、
前記受信手段による受信に応じて、前記公衆無線システムから前記自営無線システムに通信を切換えるための切換手段とを含む、携帯端末。 - 公衆無線システムと自営無線システムとの両方に接続し得る携帯端末と、
公衆回線網に接続され、前記自営無線システムの通信エリア内に前記携帯端末が存在することを検出して通知する自営基地局装置と、
前記自営基地局装置からの通知を受け、前記携帯端末に前記自営無線システムの利用を指示する通知サーバとを含み、
前記携帯端末は、前記通知サーバからの指示に応じて、前記自営無線システムに切換えて通信を行なう、無線通信システム。 - 前記自営基地局装置は、前記携帯端末が公衆無線システムに対して電波を送信したことを検出して、前記自営無線システムの通信エリア内に前記携帯端末が存在することを検出する、請求項4記載の無線通信システム。
- 前記通知サーバは、前記携帯端末に前記公衆無線システムの機能を制限することを通知する、請求項4記載の無線通信システム。
- 公衆無線システムと自営無線システムとの両方に接続し得る携帯端末による無線通信方法であって、
自営基地局が前記携帯端末による前記公衆無線システムへの接続要求を検出して通知サーバに通知するステップと、
前記通知に応じて、前記通知サーバが通信網および前記公衆無線システムを介して、前記携帯端末に対して前記自営無線システムを利用することを指示するステップと、
前記指示に応じて、前記携帯端末において自営無線システムを選択するステップとを含む、無線通信方法。
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