JP2006173499A - 圧電素子の製造方法及び液体噴射ヘッドの製造方法 - Google Patents

圧電素子の製造方法及び液体噴射ヘッドの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 スクラブ洗浄によりウエハー面内のパーティクルを除去し、ウエハーの面内への異物の発生を抑制し、圧電素子の作製の際の不良の発生を低減する。
【解決手段】 下電極膜60に強誘電体膜71からなる圧電体層70を形成し、圧電体層70に上電極膜80を形成する圧電素子300の製造方法において、下電極膜60を成膜してから上電極膜80を形成するまでの間でスクラブ洗浄を行って圧電体層70を形成する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば、インク滴を吐出するノズル開口と連通する圧力発生室の一部を振動板で構成し、振動板の表面に形成されて変位によりインク滴を吐出させるための圧電素子の製造方法に関する。
また、本発明は、例えば、インク滴を吐出するノズル開口と連通する圧力発生室の一部を振動板で構成し、振動板の表面に圧電素子を形成して、圧電素子の変位によりインク滴を吐出させるインクジェット式記録ヘッド等である液体噴射ヘッドの製造方法に関する。
液体噴射ヘッド等に用いられる圧電素子は、電気機械変換機能を呈する圧電材料からなる圧電体膜を2つの電極で挟んだ素子であり、圧電体膜は、例えば、結晶化した圧電性セラミックスにより構成されている。
また、このような圧電素子を用いた液体噴射ヘッドとしては、例えば、インク滴を吐出するノズル開口と連通する圧力発生室の一部を振動板で構成し、この振動板を圧電素子により変形させて圧力発生室のインクを加圧してノズル開口からインク滴を吐出させるインクジェット式記録ヘッドがある。インクジェット式記録ヘッドには、圧電素子の軸方向に伸長、収縮する縦振動モードの圧電アクチュエータを使用したものと、たわみ振動モードの圧電アクチュエータを使用したものの2種類が実用化されている。たわみ振動モードのアクチュエータを使用したものとしては、例えば、振動板の表面全体に亙って成膜技術により均一な圧電体膜を形成し、この圧電体層をリソグラフィ法により圧力発生室に対応する形状に切り分けることによって圧力発生室毎に独立するように圧電素子を形成したものが知られている。
また、この圧電素子を構成する圧電体層の製造方法としては、いわゆるゾル−ゲル法等が知られている。具体的には、下電極を形成した基板上に有機金属化合物のゾルを塗布して乾燥およびゲル化(脱脂)させて圧電体の前駆体膜を形成する工程を少なくとも一回以上実施し、その後、高温で熱処理して結晶化させる。そして、これらの工程を複数回繰り返し実施することで所定厚さの圧電体層(圧電体薄膜)を製造している(例えば、特許文献1参照)。
このような製造方法によれば、例えば、1μm以上の厚さの圧電体層を比較的良好に形成することができ、圧電素子の変位特性を向上することはできる。しかし、スパッタにより下電極を形成した基板には少なからずパーティクル(異物)が存在し、表面の異物がウエハーの面内に多数発生して圧電素子の作製の際に不良が発生する虞があった。なお、このような問題は、液体噴射ヘッド等に搭載される圧電素子に限られず、他の装置に搭載される圧電素子においても同様に存在する。
特開平9−223830号公報(第4〜6頁)
本発明は、このような事情に鑑み、ウエハーの表面上の異物を低減して圧電体層を良好に形成することができる圧電素子の製造方法及び液体噴射ヘッドの製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、下電極膜に強誘電体膜からなる圧電体層を形成し、圧電体層に上電極膜を形成する圧電素子の製造方法において、下電極膜を成膜してから上電極膜を形成するまでの間でスクラブ洗浄を行って圧電体層を形成することを特徴とする圧電素子の製造方法にある。
かかる第1の態様では、スクラブ洗浄によりウエハー面内のパーティクルが除去され、異物がウエハーの面内に発生することが抑制され、圧電素子の作製の際の不良の発生を低減することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、下電極膜を成膜した後にスクラブ洗浄を行って強誘電体層を形成することを特徴とする圧電素子の製造方法にある。
かかる第2の態様では、下電極膜を成膜した際に発生するパーティクルを除去することができる。
本発明の第3の態様は、第1または2の態様において、強誘電体膜は複数層に形成され、強誘電体膜を形成した後にスクラブ洗浄を行うことを特徴とする圧電素子の製造方法にある。
かかる第3の態様では、強誘電体膜を形成した際に発生するパーティクルを除去することができる。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、強誘電体膜の各層を形成する毎にスクラブ洗浄を行うことを特徴とする圧電素子の製造方法にある。
かかる第4の態様では、強誘電体膜の各層の間で発生するパーティクルを除去することができる。
本発明の第5の態様は、第3または4の態様において、1層目の強誘電体膜を形成した後に、電極パターニングを行って電極パターニングで生じるレジストを除去し、レジストを除去した後にスクラブ洗浄を行うことを特徴とする圧電素子の製造方法にある。
かかる第5の態様では、レジスト除去の際に発生するパーティクルを除去することができる。
本発明の第6の態様は、第1〜6のいずれかにおいて、強誘電体膜はチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)であることを特徴とする圧電素子の製造方法にある。
かかる第6の態様では、PZTの圧電素子のパーティクルを除去することができる。
上記課題を解決する本発明の第7の態様は、液滴を吐出する多数のノズル開口にそれぞれ連通する圧力発生室が形成される流路形成基板の一方面側に、振動板を介して請求項1から6のいずれかの方法で製造された圧電素子を設けたことを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法にある。
かかる第7の態様では、異物がウエハーの面内に発生することが抑制された圧電素子を備えた液体噴射ヘッドとすることができる。
以下に本発明を図面に基づいて詳細に説明する。
図1には本発明の一実施形態に係るインクジェット式記録ヘッドの概略を示す分解斜視、図2には図1の平面、及びA−A’断面、図3には圧電素子の層構造を示す概略を示してある。
図示するように、流路形成基板10は、本実施形態では面方位(110)のシリコン単結晶基板からなり、その一方の面には予め熱酸化により形成した二酸化シリコンからなる、厚さ0.5〜2μmの弾性膜50が形成されている。流路形成基板10には、複数の圧力発生室12がその幅方向に並設されている。また、流路形成基板10の圧力発生室12の長手方向外側の領域には連通部13が形成され、連通部13と各圧力発生室12とが、各圧力発生室12毎に設けられたインク供給路14を介して連通されている。なお、連通部13は、後述する封止基板30のリザーバ部32と連通して各圧力発生室12の共通のインク室となるリザーバ100の一部を構成する。インク供給路14は、圧力発生室12よりも狭い幅で形成されており、連通部13から圧力発生室12に流入するインクの流路抵抗を一定に保持している。
このような圧力発生室12等は、弾性膜50とは反対側の面から流路形成基板10を異方性エッチングすることによって形成されている。異方性エッチングは、シリコン単結晶基板のエッチングレートの違いを利用して行われる。例えば、本実施形態では、流路形成基板10が面方位(110)のシリコン単結晶基板からなるため、シリコン単結晶基板の(110)面のエッチングレートと比較して(111)面のエッチングレートが約1/180であるという性質を利用して行われる。すなわち、シリコン単結晶基板をKOH等のアルカリ溶液に浸漬すると、徐々に侵食されて(110)面に垂直な第1の(111)面と、この第1の(111)面と約70度の角度をなし且つ上記(110)面と約35度の角度をなす第2の(111)面とが出現する。かかる異方性エッチングにより、二つの第1の(111)面と斜めの二つの第2の(111)面とで形成される平行四辺形状の深さ加工を基本として精密加工を行うことができ、圧力発生室12を高密度に配列することができる。
本実施形態では、各圧力発生室12の長辺を第1の(111)面で、短辺を第2の(111)面で形成している。この圧力発生室12は、流路形成基板10をほぼ貫通して弾性膜50に達するまでエッチングすることにより形成されている。なお、弾性膜50は、シリコン単結晶基板をエッチングするアルカリ溶液に侵される量がきわめて小さい。
このような圧力発生室12等が形成される流路形成基板10の厚さは、圧力発生室12を配設する密度に合わせて最適な厚さを選択することが好ましい。例えば、1インチ当たり180個(180dpi)程度に圧力発生室12を配置する場合には、流路形成基板10の厚さは、180〜280μm程度、より望ましくは、220μm程度とするのが好適である。また、例えば、360dpi程度と比較的高密度に圧力発生室12を配置する場合には、流路形成基板10の厚さは、100μm以下とするのが好ましい。これは、隣接する圧力発生室12間の隔壁11の剛性を保ちつつ、配列密度を高くできるからである。
また、流路形成基板10の開口面側には、各圧力発生室12のインク供給路14とは反対側の端部近傍に連通するノズル開口21が穿設されたノズルプレート20が接着剤や熱溶着フィルム等を介して固着されている。なお、ノズルプレート20は、厚さが例えば、0.1〜1mmで、線膨張係数が300℃以下で、例えば2.5〜4.5[×10-6/℃]であるガラスセラミックス、シリコン単結晶基板又は不錆鋼などからなる。ここで、インク滴吐出圧力をインクに与える圧力発生室12の大きさと、インク滴を吐出するノズル開口21の大きさとは、吐出するインク滴の量、吐出スピード、吐出周波数に応じて最適化される。例えば、1インチ当たり360個のインク滴を記録する場合、ノズル開口21は数十μmの直径で精度よく形成する必要がある。
一方、このような流路形成基板10の開口面とは反対側には、上述したように、厚さが例えば約1.0μmの弾性膜50が形成され、この弾性膜50上には、厚さが例えば、約0.4μmの絶縁体膜55が形成されている。さらに、この絶縁体膜55上には、厚さが例えば、約0.2μmの下電極膜60(例えば、Ti/Ir/Pt)と、厚さが例えば、約1.0μmの圧電体層70と、厚さが例えば、約0.05μmの上電極膜80とが、所定のプロセスで積層形成されて、圧電素子300を構成している。例えば、下電極膜60はスパッタにより形成され、圧電体層70が多数層形成される。1層目の圧電体層70が形成された後、電極がイオンミーリングによりパターニングされ、その後レジストが除去される。
ここで、圧電素子300は、下電極膜60、圧電体層70及び上電極膜80を含む部分をいう。一般的には、圧電素子300の何れか一方の電極を共通電極とし、他方の電極及び圧電体層70を圧力発生室12毎にパターニングして構成する。そして、ここではパターニングされた何れか一方の電極及び圧電体層70から構成され、両電極への電圧の印加により圧電歪みが生じる部分を圧電体能動部という。本実施形態では、下電極膜60は圧電素子300の共通電極とし、上電極膜80を圧電素子300の個別電極としているが、駆動回路や配線の都合でこれを逆にしても支障はない。何れの場合においても、圧力発生室毎に圧電体能動部が形成されていることになる。また、ここでは、圧電素子300と当該圧電素子300の駆動により変位が生じる振動板とを合わせて圧電アクチュエータと称する。
ここで、圧電素子300を構成する下電極膜60は、圧力発生室12の両端部近傍でそれぞれパターニングされ、圧力発生室12の並設方向に沿って連続的に設けられている。また、本実施形態では、各圧力発生室12に対向する領域の下電極膜60の端面は、絶縁体膜55に対して所定角度で傾斜する傾斜面となっている。
また、圧電体層70は、圧力発生室12毎に独立して設けられ、図3に示すように、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の強誘電材料からなる複数層の強誘電体膜71(71a〜71j)で構成され、それらのうちの最下層である第1の強誘電体膜71aは下電極膜60の上面のみに設けられている。強誘電体膜71は、例えば、ゾル−ゲル法により形成されている。そして、この第1の強誘電体膜71aの端面は、下電極膜60の端面に連続する傾斜面となっている。また、この第1の強誘電体膜71a上に形成される第2〜10の強誘電体膜71b〜71jは、第1の強誘電体膜71a上から絶縁体膜55上まで、第1の強誘電体膜71a及び下電極膜60の傾斜した端面を覆って設けられている。
なお、上電極膜80は、圧電体層70と同様に圧力発生室12毎に独立して設けられている。そして、各上電極膜80には、例えば、金(Au)等からなる絶縁体膜55上まで延設されるリード電極90がそれぞれ接続されている。
また、このような圧電素子300が形成された流路形成基板10上には、圧電素子300に対向する領域に、圧電素子300の運動を阻害しない程度の空間を確保した圧電素子保持部31を有する封止基板30が接合されている。また、封止基板30には、各圧力発生室12の共通のインク室となるリザーバ100の少なくとも一部を構成するリザーバ部32が設けられている。さらに、封止基板30上には、剛性が低く可撓性を有する材料で形成される封止膜41と金属等の硬質の材料で形成される固定板42とからなるコンプライアンス基板40が接合されている。なお、固定板42のリザーバ100に対向する領域は、厚さ方向に完全に除去された開口部43となっており、リザーバ100の一方面は封止膜41のみで封止されている。
このような本実施形態のインクジェット式記録ヘッドは、図示しない外部インク供給手段からインクを取り込み、リザーバ100からノズル開口21に至るまで内部をインクで満たした後、図示しない駆動回路からの記録信号に従い、外部配線を介して圧力発生室12に対応するそれぞれの下電極膜60と上電極膜80との間に電圧を印加し、弾性膜50、絶縁体膜55、下電極膜60及び圧電体層70をたわみ変形させることにより、各圧力発生室12内の圧力が高まりノズル開口21からインク滴が吐出する。
上述した圧電体層70(強誘電体膜71)の材料として、本実施形態では、チタン酸ジルコン酸鉛系の材料を用いたが、インクジェット式記録ヘッドに使用する材料としては、良好な変位特性を得られればチタン酸ジルコン酸鉛系の材料に限定されない。例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の強誘電性圧電性材料に、ニオブ、ニッケル、マグネシウム、ビスマス又はイッテルビウム等の金属を添加したリラクサ強誘電体等を用いてもよい。その組成は、圧電素子300の特性、用途等を考慮して適宜選択すればよいが、例えば、PbTiO(PT)、PbZrO(PZ)、Pb(ZrTi1−x)O(PZT)、Pb(Mg1/3Nb2/3)O−PbTiO(PMN−PT)、Pb(Zn1/3Nb2/3)O−PbTiO(PZN−PT)、Pb(Ni1/3Nb2/3)O−PbTiO(PNN−PT)、Pb(In1/2Nb1/2)O−PbTiO(PIN−PT)、Pb(Sc1/3Ta1/2)O−PbTiO(PST−PT)、Pb(Sc1/3Nb1/2)O−PbTiO(PSN−PT)、BiScO−PbTiO(BS−PT)、BiYbO−PbTiO(BY−PT)等が挙げられる。
本実施形態例では、圧電素子300を形成するにあたり、下電極膜60を成膜してから上電極膜80を形成するまでの間でスクラブ洗浄を行って圧電体層70を形成するようになっている。
図4にはスクラブ洗浄を行っている状態の概念、図5にはスクラブ洗浄の工程概念、図6には異物の数を比較する表を示してある。
スクラブ洗浄は、図4に示すように、ウエハーWを回転テーブル501に載せ、回転テーブル501を回転させると共に、中心部の上方のノズル502から純水を供給することで実施される。回転テーブル501の回転に伴う遠心力により純水がウエハーWの外側に流れ、ウエハーWの表面のパーティクルが除去される。なお、スクラブ洗浄は、純水を用いるほかに、所定のガスを含んだ水を用いたりブラシを用いることも可能である。
スクラブ洗浄の実施は、図5に示すように、下電極膜60を成膜してから上電極膜80を形成するまでの間で、下電極膜60をスパッタにより成膜した後(1)、下電極膜60の上に1層目の強誘電体膜71aを形成してパターニングを行ってレジストを除去した後(2)、複数層の強誘電体膜71(71b〜71j)をそれぞれ形成した後(3)〜(n)にそれぞれ行われる。
このため、下電極膜を成膜した際に発生するパーティクルを除去することができると共に、電極をパターニンしてレジストを除去する際に発生するパーティクルを除去することができる。また、強誘電体膜71a〜71jを形成した際に誘電体膜71a〜71jの各層の間で発生する発生するパーティクルを除去することができる。
図6には、例えば、6層までのパーティクルのトータルの個数を、スクラブ洗浄をした場合としなかった場合とで比較して示してある。
図に示すように、図5に示した(1)〜(n)までの各層でスクラブ洗浄を行った場合、最終的に6層の場合に10個のパーティクルが確認された。下電極膜60をスパッタにより成膜した後の(1)だけでスクラブ洗浄を行った場合、最終的に6層の場合に67個のパーティクルが確認された。このため、各層でスクラブ洗浄を行った場合に飛躍的にパーティクルが減少する結果となり、ウエハーWの面内のパーティクルが除去され、異物がウエハーWの面内に発生することが抑制される。従って、圧電素子300の作製の際の不良の発生を低減することができる。
上述した実施形態例では、図5に示した(1)〜(n)までの各層でスクラブ洗浄を行った例を示したが、本発明は、下電極膜60を成膜してから上電極膜80を形成するまでの間のいずれかでスクラブ洗浄を行うことでウエハーWの面内のパーティクルを除去することができる。好ましくは、下電極膜60の上に1層目の強誘電体膜71aを形成してパターニングを行ってレジストを除去した後の(2)の工程が最もパーティクルが多く発生するため、少なくとも(2)の工程を含めた工程を含めるとよい。
本発明は、例えば、インク滴を吐出するノズル開口と連通する圧力発生室の一部を振動板で構成し、振動板の表面に形成されて変位によりインク滴を吐出させるための圧電素子の製造方法の分野で利用することができる。
また、本発明は、例えば、インク滴を吐出するノズル開口と連通する圧力発生室の一部を振動板で構成し、振動板の表面に圧電素子を形成して、圧電素子の変位によりインク滴を吐出させるインクジェット式記録ヘッド等である液体噴射ヘッドの製造方法の分野で利用することができる。
本発明の一実施形態に係る液体噴射ヘッドの分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る液体噴射ヘッドの平面図及び断面図である。 圧電素子の層構造を示す概略図である。 スクラブ洗浄を行っている状態の概念図である。 スクラブ洗浄の工程概念図である。 異物の数を比較する表図である。
符号の説明
10 流路形成基板、 12 圧力発生室、 20 ノズルプレート、 21 ノズル開口、 30 封止基板、 40 コンプライアンス基板、 50 弾性膜、 60 下電極膜、 70 圧電体層、 71 強誘電体膜、 80 上電極膜、 90 リード電極、 300 圧電素子

Claims (7)

  1. 下電極膜に強誘電体膜からなる圧電体層を形成し、圧電体層に上電極膜を形成する圧電素子の製造方法において、下電極膜を成膜してから上電極膜を形成するまでの間でスクラブ洗浄を行って圧電体層を形成することを特徴とする圧電素子の製造方法。
  2. 請求項1において、下電極膜を成膜した後にスクラブ洗浄を行って強誘電体層を形成することを特徴とする圧電素子の製造方法。
  3. 請求項1または2において、強誘電体膜は複数層に形成され、強誘電体膜を形成した後にスクラブ洗浄を行うことを特徴とする圧電素子の製造方法。
  4. 請求項3において、強誘電体膜の各層を形成する毎にスクラブ洗浄を行うことを特徴とする圧電素子の製造方法。
  5. 請求項3または4において、1層目の強誘電体膜を形成した後に、電極パターニングを行って電極パターニングで生じるレジストを除去し、レジストを除去した後にスクラブ洗浄を行うことを特徴とする圧電素子の製造方法。
  6. 請求項1〜6のいずれかにおいて、強誘電体膜はチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)であることを特徴とする圧電素子の製造方法。
  7. 液滴を吐出する多数のノズル開口にそれぞれ連通する圧力発生室が形成される流路形成基板の一方面側に、振動板を介して請求項1から6のいずれかの方法で製造された圧電素子を設けたことを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。

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