JP2006173317A - 受光ユニット、露光装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

受光ユニット、露光装置及びデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 液浸材(液体)の侵入を防止すると共に、NAが1を超える光も検出することができる受光ユニット及びかかる受光ユニットを有する露光装置を提供する。
【解決手段】 光を検出する受光デバイスを備える受光ユニットであって、前記受光デバイスの受光面側に配置され、前記光に対して透光性を有する窓材と、前記受光デバイスに到達する前に、前記窓材を透過した光を偏向する偏向手段とを有することを特徴とする受光ユニットを提供する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、一般には、露光装置に係り、特に、IC、LSIなどの半導体チップ、液晶パネルなどの表示素子、磁気ヘッドなどの検出素子、CCDなどの撮像素子といった各種デバイス、マイクロメカニクスで用いる微細パターンの製造に用いられる露光装置に関する。本発明は、投影光学系の最終面と被処理体の表面を液体に浸漬して、かかる液体を介して被処理体を露光する、所謂、液浸型露光装置に好適である。
フォトリソグラフィー(焼き付け)技術を用いて半導体メモリや論理回路などの微細な半導体素子又は液晶表示素子を製造する際に、レチクル(マスク)に描画された回路パターンを投影光学系によってウェハ等に投影して回路パターンを転写する縮小投影露光装置が従来から使用されている。
縮小投影露光装置で転写できる最小の寸法(解像度)は、露光に用いる光の波長に比例し、投影光学系の開口数(NA)に反比例する。従って、波長を短くすればするほど、及び、NAを上げれば上げるほど、解像度はよくなる。このため、近年の半導体素子の微細化への要求に伴い露光光の短波長化が進められ、KrFエキシマレーザー(波長約248nm)からArFエキシマレーザー(波長約193nm)と用いられる紫外線の波長は短くなってきた。
このような中で、ArFエキシマレーザーなどの光源を用いながら、更に解像度を向上させる技術として、液浸露光が注目されている(例えば、特許文献1参照。)。液浸露光とは、投影光学系のウェハ側(像面側)の媒質を液体(液浸材)にすることによって高NA化を更に進めるものである。つまり、投影光学系のNAは、媒質の屈折率をnとすると、NA=n・sinθであるので、投影光学系とウェハとの間の少なくとも一部を空気の屈折率よりも高い屈折率(n>1)の媒質(液体)で満たすことでNAをnまで大きくすることができる。換言すれば、液浸露光は、ウェハ側からみた投影光学系のNAを増加させる(1以上)ことで解像度を向上させている。
一方、露光装置を制御するには、種々の物理量を測定し、装置状態をモニターする必要がある。例えば、露光量や結像位置などを考えると、これらの物理量は、実際の投影光学系を通過してきた露光光を検出することで取得される。従って、液浸露光の場合、これらの物理量を測定するセンサーには、液浸状態、即ち、最大NA時の物理量を測定することができる能力が要求される。
特開平10−303114号公報
液浸型露光装置の投影光学系は、ウェハ側の最終面(レンズ)とウェハとの間を液体で満たしていることを前提に設計されている。従って、各種物理量を測定する際にも、液浸材は欠かせない。
しかしながら、光の光量を電気信号に変換するフォトダイオードなどの光電変換デバイス(受光デバイス)は、湿気を嫌うのが普通である。そこで、少なくとも受光デバイスが搭載されている部位には、液浸材が侵入しない構造で受光ユニットを構成することが必要である。
一方、液浸材に限ることなく湿気を遮断する手法として、透光性の窓材を有するパッケージが市販されている。窓材によって光のみを透過し、湿気を遮断する手法は、非常に有効である。しかしながら、液浸型露光装置の投影光学系のNAは1を超えているため、一般的な平板の窓材を用いると、1を超えるNAの光が窓材の射出面で全反射し、受光デバイスに到達しない。
そこで、本発明は、液浸材(液体)の侵入を防止すると共に、NAが1を超える光も検出することができる受光ユニット及びかかる受光ユニットを有する露光装置を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての受光ユニットは、光を検出する受光デバイスを備える受光ユニットであって、前記受光デバイスの受光面側に配置され、前記光に対して透光性を有する窓材と、前記受光デバイスに到達する前に、前記窓材を透過した光を偏向する偏向手段とを有することを特徴とする。
本発明の別の側面としての露光装置は、レチクルのパターンを被処理体に投影する投影光学系を備え、前記投影光学系と前記被処理体との間の少なくとも一部に供給される液体を介して前記被処理体を露光する露光装置であって、前記投影光学系及び前記液体を通過した光を検出する上述の受光ユニットと、前記受光ユニットの検出結果に基づいて、前記被処理体上の光量を制御する制御部とを有することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての露光装置は、レチクルのパターンを被処理体に投影する投影光学系を備え、前記投影光学系と前記被処理体との間の少なくとも一部に供給される液体を介して前記被処理体を露光する露光装置であって、前記投影光学系及び前記液体を通過した光を検出する上述の受光ユニットと、前記受光ユニットの検出結果に基づいて、前記被処理体の位置又は前記投影光学系の結像位置を制御する制御部とを有することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としてのデバイス製造方法は、上述の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、露光された前記被処理体を現像するステップとを有することを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、液浸材(液体)の侵入を防止すると共に、NAが1を超える光も検出することができる受光ユニット及びかかる受光ユニットを有する露光装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の一側面としての露光装置について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。図1は、本発明の露光装置1の構成を示す概略断面図である。
露光装置1は、投影光学系30の被処理体40側の最終面(レンズ面)と被処理体40との間の少なくとも一部に供給される液体(液浸材)WTを介して、レチクル20に形成された回路パターンを、ステップ・アンド・リピート方式やステップ・アンド・スキャン方式で被処理体40に露光する液浸型露光装置である。かかる露光装置は、サブミクロンやクオーターミクロン以下のリソグラフィー工程に好適であり、以下、本実施形態ではステップ・アンド・スキャン方式の露光装置(「スキャナー」とも呼ばれる。)を例に説明する。ここで、「ステップ・アンド・スキャン方式」とは、レチクルに対してウェハを連続的にスキャン(走査)してレチクルパターンをウェハに露光すると共に、1ショットの露光終了後ウェハをステップ移動して、次の露光領域に移動する露光方法である。また、「ステップ・アンド・リピート方式」とは、ウェハの一括露光ごとにウェハをステップ移動して次の露光領域に移動する露光方法である。
露光装置1は、図1に示すように、照明装置10と、レチクル20を搭載するレチクルステージ25と、投影光学系30と、被処理体40を搭載するウェハステージ45と、液体給排機構50と、受光ユニット60と、制御部70とを有する。
照明装置10は、転写用の回路パターンが形成されたレチクル20を照明し、光源部12と、照明光学系14とを有する。
光源部12は、例えば、光源としては、波長約193nmのArFエキシマレーザー、波長約248nmのKrFエキシマレーザーなどを使用することができるが、光源の種類はエキシマレーザーに限定されず、例えば、波長約157nmのFレーザーを使用してもよいし、その光源の個数も限定されない。例えば、独立に動作する2個の固体レーザーを使用すれば固体レーザー相互間のコヒーレンスはなく、コヒーレンスに起因するスペックルはかなり低減する。更にスペックルを低減するために光学系を直線的又は回動的に揺動させてもよい。また、光源部12に使用可能な光源はレーザーに限定されるものではなく、一又は複数の水銀ランプやキセノンランプなどのランプも使用可能である。
照明光学系14は、レチクル20を照明する光学系であり、レンズ、ミラー、オプティカルインテグレーター、絞り等を含む。例えば、コンデンサーレンズ、ハエの目レンズ、開口絞り、コンデンサーレンズ、スリット、結像光学系の順で整列する等である。照明光学系14は、軸上光、軸外光を問わずに使用することができる。オプティカルインテグレーターは、ハエの目レンズや2組のシリンドリカルレンズアレイ(又はレンチキュラーレンズ)板を重ねることによって構成されるインテグレーターを含むが、光学ロッドや回折素子に置換される場合もある。
レチクル20は、例えば、反射型又は透過型レチクルで、その上には転写されるべき回路パターンが形成され、レチクルステージ25に支持及び駆動されている。レチクル20から発せられた回折光は、投影光学系30を介し、被処理体40上に投影される。レチクル20と被処理体40とは、光学的に共役の関係に配置される。露光装置1は、スキャナーであるため、レチクル20と被処理体40を縮小倍率比の速度比で走査することによりレチクル20のパターンを被処理体40上に転写する。なお、ステップ・アンド・リピート方式の露光装置(「ステッパー」とも呼ばれる。)の場合は、レチクル20と被処理体40を静止させた状態で露光が行われる。
レチクルステージ25は、図示しないレチクルチャックを介してレチクル20を支持し、図示しない移動機構に接続されている。図示しない移動機構は、リニアモーターなどで構成され、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向及び各軸の回転方向にレチクルステージ25を駆動することでレチクル20を移動することができる。ここで、レチクル20又は被処理体40の面内で走査方向をY軸、それに垂直な方向をX軸、レチクル20又は被処理体40の面に垂直な方向をZ軸とする。
投影光学系30は、レチクル20に形成されたパターンを経た回折光を被処理体40上に結像する機能を有する。投影光学系30は、複数のレンズ素子のみからなる光学系、複数のレンズ素子と少なくとも一枚の凹面鏡とを有する光学系(カタディオプトリック光学系)、複数のレンズ素子と少なくとも一枚のキノフォームなどの回折光学素子とを有する光学系等を使用することができる。色収差の補正が必要な場合には、互いに分散値(アッベ値)の異なるガラス材からなる複数のレンズ素子を使用したり、回折光学素子をレンズ素子と逆方向の分散が生じるように構成したりする。
被処理体40は、本実施形態ではウェハであるが、液晶基板、その他の被処理体を広く含む。被処理体40には、フォトレジストが塗布されている。
ウェハステージ45は、図示しないウェハチャックによって被処理体40を支持する。ウェハステージ45は、レチクルステージ25と同様に、リニアモーターを利用して、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向及び各軸の回転方向に被処理体40を移動する。また、レチクルステージ25の位置とウェハステージ45の位置は、例えば、レーザー干渉計などにより監視され、両者は一定の速度比率で駆動される。ウェハステージ45は、例えば、ダンパを介して床等の上に支持されるステージ定盤上に設けられ、レチクルステージ25及び投影光学系30は、例えば、床等に載置されたベースフレーム上にダンパを介して支持される図示しない鏡筒定盤上に設けられる。
液体給排機構50は、給排ノズル52を介して、投影光学系30と被処理体40との間、詳細には、投影光学系30の被処理体40側の最終面(投影光学系30の被処理体40側の最終端に配置されている光学素子)と被処理体40との間に液体WTを供給すると共に、供給した液体WTを回収する。即ち、投影光学系30と被処理体40の表面で形成される間隙は、液体給排機構50から供給される液体WTで満たされている。液体WTは、本実施形態では、純水であるが、特に純水に限定するものではなく、露光光の波長に対して高い透過特性及び高い屈折率特性を有し、投影光学系30や被処理体40に塗布されているフォトレジストに対して化学的安定性の高い液体を使用することができ、例えば、フッ素系不活性液体を使用してもよい。
受光ユニット60は、ウェハステージ45に配置され、投影光学系30及び液体WTを通過し、被処理体40上に入射する露光光の光量を検出する。受光ユニット60は、図2に示すように、頂点の一部を平面に研磨した第1の半球形状レンズ61と、透明基板からなる窓材62と、中心に開口OPを有する遮光パターン63と、第2の半球形状レンズ64と、受光デバイスとしてのフォトダイオード65と、窓材62を保持する保持機能を有し、第1の半球形状レンズ61、第2の半球形状レンズ64及びフォトダイオード65を収納するパッケージ66とを有し、これらの光学部品はオプティカルコンタクトによって組み立てられている。受光ユニット60は、窓材62及びパッケージ66によって外部の雰囲気と遮断され、フォトダイオード65(が配置されている部位)に液体WTが侵入することを防止する。ここで、図2は、受光ユニット60の構成の一例を示す概略断面図である。
受光ユニット60には、遮光パターン63に接している液体WTを介して、NAが1を超える光が入射してくる。受光ユニット60に到達する光は、遮光パターン63に設けられた開口OPによって空間的に受光する光を選択する。これにより。受光ユニット60は優れた空間分解能を発揮する。
遮光パターン63の開口OPから入射した光は、窓材62を透過し、第1の半球形状レンズ61に入射する。ここで、小さいNAの光L1は、第1の半球形状レンズ61及び第2の半球形状レンズ64を透過し、第2の半球形状レンズ64の射出面(以下、「最終射出面」と称する。)64aから直接射出し、更に、フォトダイオード65に到達して電気信号に変換される。
一定以上のNAの光L2は、最終射出面64aに到達する前に、第1の半球形状レンズ61の球面61aに到達する。このとき、光L2は、第1の半球形状レンズ61の球面61aに入射する入射角度が臨界角を超えているため、第1の半球形状レンズ61の外へ射出されることなく全反射される。かかる全反射は、最終射出面64aに到達するまで繰り返される。これにより、光L2は、最終射出面64aでの入射角度が小さくなり、第2の半球形状レンズ64の外へと射出されてフォトダイオード65に到達する。
第1の半球形状レンズ61がない場合には、NAが1を超えた光が窓材62のフォトダイオード65側の面(射出面)で全反射されてしまうため、フォトダイオード65で受光することができない。本実施形態では、第1の半球形状レンズ61と窓材62とが一体化されていることによって、通常では窓材62の射出面で全反射してしまう光を第1の半球形状レンズ61へと透過することができる。更に、第1の半球形状レンズ61の球面61aにおいて全反射され、最終射出面64aを通過することができる。
本実施形態では、窓材62の厚みを0.92[mm]、第1の半球形状レンズ61の半径を3[mm]、第1の半球形状レンズ61の上下面の厚みを2.6[mm]として設計したところ、受光ユニット60は良好な性能を示した。
ここで、第2の半球形状レンズ64の機能について説明する。図3は、第2の半球形状レンズ64がない場合において、第1の半球形状レンズ61から射出する光の分布を示すグラフである。図3では、光が光軸より図面上左側に進んだ場合をNAで表示し、符号は光軸から拡散する方向に進む入射角を正、収束しながら進む入射角を負としている。
図3を参照するに、NA=1近傍で射出角度が90度となる部分がある。これは、窓材62及び第1の半球形状レンズ64から射出することができないことを意味している。第1の半球形状レンズ61の球面61aで反射しない程度に大きいNAの光L3は、第1の半球形状レンズ61の射出面61bに直接到達する。しかし、光L3は、遮光パターン63の開口OPの中心を通る場合、角度にして光軸との挟み角が40.44度、硝材の屈折率を1.59とすれば、NA=1.03となり1を超えている。従って、第1の半球形状レンズ61の射出面61bに直接到達する光L3のうち一部は第1の半球形状レンズ61から射出されないことになる。
そこで、本実施形態では、第1の半球形状レンズ61の射出面61bに第2の半球形状レンズ64を設けている。第2の半球形状レンズ64は、略台形形状の断面を有する。なお、第2の半球形状レンズ64は、レンズ加工上の制約から側面を球面としたが、テーパー状の円筒面でも構わない。また、第2の半球形状レンズ64の厚さ及び最終射出面64aの直径は、NAが1の光が平面と側面64bの境界又は側面64b側に入射する長さを有していればよい。更に、第2の半球形状レンズ64の側面64bは、最終射出面64aに対して40度近傍の角度の断面形状を有している。これにより、第1の半球形状レンズ61の射出面61bに到達したNAが1を超える光L3は、そのまま第2の半球形状レンズ64に入射し、側面64bに到達する。第2の半球形状レンズ64の側面64bは、光の進行方向に対して略垂直に形成されているため、入射角度が小さくなり、第2の半球形状レンズ64から光L3が射出されることになる。
以上、実際の設計値に沿って説明したが、概念的には、フォトダイオード65で受光したい最大NAの光が、第1の半球形状レンズ61に入射できるように、第1の半球形状レンズ61と窓材62との接触面の大きさ(即ち、半径)を設定する必要がある。これにより、窓材62の厚さ及び第1の半球形状レンズ61の球面61aの半径及び厚さが決まる。
第1の半球形状レンズ61は、球面61aによって、大きなNAの光を偏向する。かかる偏向効果を高くするためには、第1の半球形状レンズ61の射出面61bは、中心を通る面で切断して形成することが好ましい。この結果、上述したように、最大NAの大きさによっては、NAが1を超える光も第1の半球形状レンズ61の射出面61bに直接到達する場合がある。この場合、第2の半球形状レンズ64の側面64bを用いて、最終射出面64aに対する入射角度を減少させてやればよい。また、上述したように、第2の半球形状レンズ64は、本実施形態では、半球形状としたが、円錐の一部を切り出した形状など必ずしも球面である必要はない。更に、第2の半球形状レンズ64の側面64bの角度を、入射する光が垂直以上の角度で入射するように設定することで、屈折後の光と光軸との角度が、屈折前の光と光軸との角度よりも小さくすることができ、フォトダイオード65の受光面の大きさを小さくすることができる。
このように、受光ユニット60によれば、液体WTをフォトダイオード65(が配置されている部位)に液体WTが侵入することを防止すると共に、NAが1を超える光をフォトダイオード65で受光することができる。即ち、NAが大きい光の光線角度を偏向し、より垂直な角度に近づけてフォトダイオード65で受光することが、通常の光学材料の組み合わせによって達成することができる。また、NAが大きな光に対しては、かかる光を偏向してフォトダイオード65に入射させることができるため、フォトダイオード65の入射角度に依存する感度特性を改善することができる。
なお、受光ユニット60は、図4に示す受光ユニット60Aに置換することも可能である。受光ユニット60Aは、受光ユニット60と異なり、受光デバイスとしてラインセンサ65Aを用いる。受光ユニット60Aは、図4に示すように、窓材62と、ラインセンサ65Aと、電極67Aと、バンプ68Aと、遮光膜69Aとを有する。なお、図4では、パッケージ66の図示を省略している。ここで、図4は、受光ユニット60Aの構成の一例を示す概略断面図である。
ラインセンサ65Aの画素65Aaは、一般に、大きさが数十μmと小さく、通常の光学材料で受光ユニット60Aを構成することが困難である。そこで、本実施形態では、ラインセンサ65Aの画素65Aaに対応して、窓材62に凹面(レンズ)62cを形成した。これにより、ラインセンサ65Aの画素65Aaに入射する1を超えるNAの光が、窓材62を透過する(即ち、凹面62cを透過する)ことが可能となり、ラインセンサ65Aは全てのNAの光を検出することができる。換言すれば、ラインセンサ65Aは、窓材62の凹面62cの任意の一点において、法線方向を軸にNAが1以内の光を検出することができる。
なお、窓材62(又はラインセンサ65A)の法線方向に向かってNAが1以内の光は、窓材62の凹面62c以外の部分(平坦部)も透過してしまうため、かかる平坦部を遮光膜69Aで覆う必要がある。遮光膜69Aは、例えば、金属膜から構成される。また、窓材62の凹面62cを透過する光は、全体の光線の拡がり角度が大きいために、バンプ68Aによって窓材62側に近接して配置した。このとき、ラインセンサ65Aの制御用信号線は、電極67Aとバンプ68Aを介して機能させる。
窓材62の凹面62cは、三次元形状を形成する各手法を用いて形成すればよい。また、窓材62の凹面62cの大きさ及び精度によっては、遮光膜69Aの配置やエッチング選択比を確保したうえで、ウエットエッチングを用いても凹面62cを形成することができる。
更に、受光ユニット60は、図5に示す受光ユニットBに置換することも可能である。受光ユニット60Aは、1を超えるNAの光を受光することができた。受光ユニット60Bは、受光ユニット60Aと同様に、1を超える光を受光できると共に、光の射出位置をよりラインセンサ65A側に近づけることができる。受光ユニット60は、図5に示すように、窓材62と、ラインセンサ65Aと、電極67Aと、バンプ68Aと、遮光膜69Aとを有する。なお、図5では、パッケージ66の図示を省略している。ここで、図5は、受光ユニット60Bの構成の一例を示す概略断面図である。
受光ユニット60Bは、受光ユニット60Aと同様に、バンプ法を用いて電極67Aとバンプ68Aとを接着し、ラインセンサ65Aと窓材62とを近接させる。なお、バンプ法では、ラインセンサ65Aと窓材62とを数十μmまで近接させることができる。
受光ユニット60Bでは、ラインセンサ65Aの画素65Aaに対応して、窓材62に受光突起62dを形成する。なお、受光突起62dは、窓材62に深さ数十μm程度のエッチングを施すことで形成することができる。更に、受光突起62dが形成された窓材62に遮光膜69Aを成膜し、研磨することで受光突起62dの底面62eのみ遮光膜69Aを除去することができる。本実施形態では、受光突起62dは、直径を40μm、高さを20μmとした。
次に、受光突起62dの底面62eに凹形状を形成し、絶縁構造を含めた配線パターンを形成した後、バンプ64Aによってラインセンサ65Aと一体化させた。
これにより、受光ユニット60Bでは、受光突起62dの底面62eのみ遮光膜69Aがなく、窓材62に入射した光は、遮光膜69Aとの界面で反射を繰り返しながら受光突起62dの底面62eに向かって進む。受光突起62dの底面62eは、凹形状であるため各NAの光に対して透過性を有し、受光突起62d(の底面62e)から光が射出する。
このように、受光ユニット60Bは、ラインセンサ65Aの画素65Aaに近接して光を射出することができ、クロストークを低いレベルで抑えることが可能となる。なお、本実施形態では、受光突起62dの底面62eを球面の凹形状としたが、円錐形状の断面であってもよい。また、加工は困難となるが、受光突起62dに逆テーパーを形成しても同様の効果を得ることが可能である。
再び、図1に戻って、制御部70は、図示しないCPU、メモリを有し、露光装置1の動作を制御する。制御部70は、照明装置10、レチクルステージ25(即ち、レチクルステージ25の移動機構)、ウェハステージ45(即ち、ウェハステージ45の移動機構)、液体給排機構50及び受光ユニット60と電気的に接続されている。CPUは、MPUなど名前の如何を問わずいかなるプロセッサも含み、各部の動作を制御する。メモリは、ROM及びRAMより構成され、露光装置1を動作するファームウェアを格納する。
制御部70は、本実施形態では、受光ユニット60の検出結果(即ち、被処理体40上の光量)に基づいて、被処理体40上の露光量を制御する。具体的には、制御部70は、各種照明モードにおける被処理体410上の露光量分布を、受光ユニット60を2次元的に移動させて(受光デバイスがラインセンサである受光ユニット60A及び60Bの場合には、1次元的に移動させて)計測し、走査露光したときに露光量が所定値になるように、照明装置10の光源部12から射出される光の強度やレチクルステージ25及びウェハステージ45の走査速度を制御する。これにより、液浸型の露光装置であっても正確に露光量を管理することが可能となり、優れた露光性能を発揮することができる。
露光において、光源部12から発せされた光束は、照明光学系14によりレチクル20を、例えば、ケーラー照明する。レチクル20を通過してレチクルパターンを反映する光は、投影光学系30により、液体WTを介して被処理体40に結像される。露光装置1は、受光ユニット70によって、被処理体40上の露光量を高精度に制御することができるので、優れた解像度、且つ、高いスループットで経済性よくデバイス(半導体素子、LCD素子、撮像素子(CCDなど)、薄膜磁気ヘッドなど)を提供することができる。
次に、図6及び図7を参照して、上述の露光装置1を利用したデバイス製造方法の実施例を説明する。図6は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。ここでは、半導体チップの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)では、デバイスの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では、設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。ステップ3(ウェハ製造)では、シリコンなどの材料を用いてウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は、前工程と呼ばれ、マスクとウェハを用いてリソグラフィー技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する行程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
図7は、ステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では、ウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着などによって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)では、ウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)では、ウェハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では、露光装置1によってマスクの回路パターンをウェハに露光する。ステップ17(現像)では、露光したウェハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重に回路パターンが形成される。本実施形態のデバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。このように、露光装置1を使用するデバイス製造方法、並びに結果物としてのデバイスも本発明の一側面を構成する。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、投影光学系の結像位置を受光ユニットで検出し、かかる検出結果に基づいて、被処理体の位置又は投影光学系の結像位置を制御することも可能である。
本発明の一側面としての露光装置の構成を示す概略断面図である。 図1に示す受光ユニットの構成の一例を示す概略断面図である。 図2に示す第2の半球形状レンズがない場合において、第1の半球形状レンズから射出する光の分布を示すグラフである。 図2に示す受光ユニットの変形例である受光ユニットの構成を示す概略断面図である。 図2に示す受光ユニットの変形例である受光ユニットの構成を示す概略断面図である。 デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。 図6に示すステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。
符号の説明
1 露光装置
10 照明装置
20 レチクル
30 投影光学系
40 被処理体
50 液体給排機構
60、60A及び60B 受光ユニット
61 第1の半球形状レンズ
61a 球面
62b 射出面
62 窓材
62c 凹面
62d 受光突起
62e 底面
63 遮光パターン
64 第2の半球形状レンズ
64a 最終射出面
64b 側面
65 フォトダイオード
65A ラインセンサ
65Aa 画素
67A 電極
68A バンプ
69A 遮光膜
70 制御部
L1乃至L3 光

Claims (11)

  1. 光を検出する受光デバイスを備える受光ユニットであって、
    前記受光デバイスの受光面側に配置され、前記光に対して透光性を有する窓材と、
    前記受光デバイスに到達する前に、前記窓材を透過した光を偏向する偏向手段とを有することを特徴とする受光ユニット。
  2. 前記偏向手段は、前記窓材を透過した光を反射することを特徴とする請求項1記載の受光ユニット。
  3. 前記反射は、全反射であることを特徴とする請求項2記載の受光ユニット。
  4. 前記偏向手段は、略半球形状レンズの曲面であることを特徴とする請求項1記載の受光ユニット。
  5. 前記偏向手段は、前記窓材を透過した光のうち、NAが1を超える光のみを全反射する円錐面を有するテーパー構造であることを特徴とする請求項1記載の受光ユニット。
  6. 前記偏向手段は、側面に金属膜を有し、底面に凹形状を有する円柱構造であることを特徴とする請求項1記載の受光ユニット。
  7. 前記凹形状は、円錐形状であることを特徴とする請求項6記載の受光ユニット。
  8. 前記凹形状は、球面形状であることを特徴とする請求項6記載の受光ユニット。
  9. レチクルのパターンを被処理体に投影する投影光学系を備え、前記投影光学系と前記被処理体との間の少なくとも一部に供給される液体を介して前記被処理体を露光する露光装置であって、
    前記投影光学系及び前記液体を通過した光を検出する請求項1乃至8のうちいずれか一項記載の受光ユニットと、
    前記受光ユニットの検出結果に基づいて、前記被処理体上の光量を制御する制御部とを有することを特徴とする露光装置。
  10. レチクルのパターンを被処理体に投影する投影光学系を備え、前記投影光学系と前記被処理体との間の少なくとも一部に供給される液体を介して前記被処理体を露光する露光装置であって、
    前記投影光学系及び前記液体を通過した光を検出する請求項1乃至8のうちいずれか一項記載の受光ユニットと、
    前記受光ユニットの検出結果に基づいて、前記被処理体の位置又は前記投影光学系の結像位置を制御する制御部とを有することを特徴とする露光装置。
  11. 請求項9又は10記載の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、
    露光された前記被処理体を現像するステップとを有することを特徴とするデバイス製造方法。
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