JP2006173156A - 磁気検出素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハードバイアス層からのバイアス磁界を安定化することの出来る磁気検出素子を提供する。
【解決手段】本発明では、フリー磁性層のトラック幅方向の両側に形成されているハードバイアス層36の上に、磁性材料からなるエンハンス層59を介して一対の反強磁性層(第2の反強磁性層)60,60が形成されている。反強磁性層60とエンハンス層59間に交換結合磁界が発生して、エンハンス層59の磁化方向がトラック幅方向(図示X方向)に固定される。そして、エンハンス層59とハードバイアス層36との間には強磁性結合がはたらく。このため、ハードバイアス層36の磁化方向をトラック幅方向に固定する力が強くなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、固定磁性層の磁化の方向と外部磁界の影響を受けるフリー磁性層の磁化の方向との関係で電気抵抗が変化する磁気検出素子に係り、特に、フリー磁性層の単磁区構造を安定化させることのできる磁気検出素子に関する。
図7は従来の磁気検出素子(スピンバルブ型薄膜素子)を記録媒体との対向面側から見た部分断面図である。
符号1はNiFeCr、Crなどのシード層であり、前記シード層1の上にはPtMn合金などの反強磁性層2、Co、CoFe合金などの固定磁性層3、Cuなどの非磁性材料層4、CoFe、NiFe合金などのフリー磁性層5及びTaなどの保護層6が形成されている。前記下地層1から前記保護層6までの各層で多層膜9が形成される。
図7に示す従来例では、前記多層膜9のトラック幅方向(図示X方向)の両側には硬磁性材料製のハードバイアス層7が形成され、その上に電極層8が形成されている。
図8は特許文献1に記載されている従来における他のスピンバルブ型薄膜素子と同様のスピンバルブ型薄膜素子を記録媒体との対向面側から見た部分断面図である。なお図7と同じ符号の層は、図7と同じ層を表している。
この磁気検出素子は、前記多層膜9のトラック幅方向(図示X方向)の両側には強磁性体層10と反強磁性層11の積層体12が設けられており、その上に電極層8が形成されているものである。強磁性体層10の磁化方向は反強磁性層11との間に発生する交換結合磁界によってトラック幅方向に固定されており、強磁性体層10から発生する静磁界によってフリー磁性層5がトラック幅方向に単軸化される。特許文献1では、強磁性体層10の材料としてNiFe、CoFe、Coを用いている。
特開2000−076625号公報(第8頁、図1) 特開2003−332649号公報(第9頁、図1) 特開2002−289945号公報(第7頁、図1)
近年の磁気記録媒体の高記録密度化の促進により、図7及び図8に示される従来の磁気検出素子には以下に示されるような問題が生じてきた。
1、磁気検出素子の近傍には磁気記録用のコイルを有するインダクティブヘッドが設けられる。このインダクティブヘッドから発生する磁界の影響によって、磁気検出素子のハードバイアス層7や強磁性体層10の磁化方向が所定の方向からずれてしまうという問題が発生する。
2、インダクティブヘッドのコイルから発生する熱の影響により、磁気検出素子のハードバイアス層7や強磁性体層10の磁化方向が所定の方向からずれやすくなるという問題が発生する。
3、磁気検出素子は、磁気記録媒体上を浮上移動するスライダに搭載されているが、この磁気記録の記録密度の向上を図るために、スライダの記録媒体からの浮上距離が小さくなってきている。このため、磁気記録装置の製造組立工程や駆動時に、スライダや磁気検出素子が記録媒体と衝突する頻度が増加している。磁気検出素子が記録媒体と衝突すると、この衝撃によってハードバイアス層7や強磁性体層10の磁化方向が所定の方向からずれてしまうという問題が発生する。また、磁気検出素子が記録媒体と衝突すると摩擦熱が発生し、この摩擦熱の影響により、磁気検出素子のハードバイアス層7や強磁性体層10の磁化方向が所定の方向からずれやすくなる。
図7に示されたような多層膜9の両側部に設けられたハードバイアス層7、7は衝撃などにより磁化方向が変動すると、トラック幅方向を向いた強い磁界内で再着磁しないかぎり、変動した磁化方向を元のトラック幅方向に戻すことができないという性質を有している。また、図8に示されたような強磁性体層10と反強磁性層11の積層体は強磁性体層10の磁化方向が変動しやすいので、トラック幅方向に磁化が向いたフリー磁性層の単磁区構造を安定した状態に維持するのが難しい。
また、特許文献2、3には、ハードバイアス層の上に非磁性材料からなる分離層又は中間層を介して反強磁性層を積層する構成が記載されている。ただし、特許文献2、3に記載の磁気検出素子は、反強磁性層とハードバイアス層が磁気的に分離されており、ハードバイアス層の磁化方向が衝撃などにより変動すると、変動した磁化方向を元のトラック幅方向に戻すことができないという問題は残っていた。
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、トラック幅方向に磁化が向いたフリー磁性層の単磁区構造を安定した状態に維持することのできる磁気検出素子を提供することを目的としている。
本発明は、固定磁性層、非磁性材料層及びフリー磁性層を有して積層された多層膜を有する磁気検出素子において、
前記フリー磁性層のトラック幅方向の両側には硬磁性材料からなるハードバイアス層が対向して形成され、前記ハードバイアス層の上に直接又は磁性材料を介して、一対の反強磁性層が、トラック幅方向に磁気検出素子のトラック幅よりも広い間隔を開けて形成されていることを特徴とするものである。
本発明では、前記フリー磁性層のトラック幅方向の両側に形成されている前記ハードバイアス層の上に、直接又は磁性材料を介して一対の反強磁性層が形成されている。本発明では、前記反強磁性層と前記ハードバイアス層間あるいは前記反強磁性層と磁性材料間に交換結合磁界が発生するため、前記ハードバイアス層の保磁力を大きくしなくても前記ハードバイアス層の磁化方向をトラック幅方向に安定して維持することができる。また、機械的衝撃や記録用のインダクティブヘッドが発生する磁界によって、前記ハードバイアス層の磁化方向が変動しても、前記反強磁性層と前記ハードバイアス層間あるいは前記反強磁性層と前記磁性材料間に交換結合磁界の方向は変動しないため、前記ハードバイアス層の磁化方向をトラック幅方向に戻すことが可能になる。
本発明では、前記反強磁性層とハードバイアス層の間に、強磁性材料からなるエンハンス層が形成されており、このエンハンス層と前記反強磁性層間に発生する交換結合磁界の大きさは、ハードバイアス層上に直接前記反強磁性層を積層したときに前記ハードバイアス層と前記反強磁性層間に発生する交換結合磁界の大きさよりも大きいことが好ましい。
前記エンハンス層は、例えばCoFe合金によって形成される。
前記ハードバイアス層の磁化方向の変動は、前記ハードバイアス層と前記多層膜が重なる領域で発生しやすいため、前記反強磁性層は、少なくとも前記ハードバイアス層と前記多層膜の両方に重なる領域に形成されていることが好ましい。
前記ハードバイアス層の保磁力は120kA/m以上であることが好ましい。
本発明では、前記反強磁性層と前記ハードバイアス層間あるいは前記反強磁性層と磁性材料間に交換結合磁界が発生するため、前記ハードバイアス層の保磁力を大きくしなくても前記ハードバイアス層の磁化方向をトラック幅方向に安定して維持することができる。また、機械的衝撃や記録用のインダクティブヘッドが発生する磁界によって、前記ハードバイアス層の磁化方向が変動しても、前記反強磁性層と前記ハードバイアス層間あるいは前記反強磁性層と前記磁性材料間に交換結合磁界の方向は変動しないため、前記ハードバイアス層の磁化方向をトラック幅方向に戻すことが可能になる。
図1は本発明における第1実施形態の磁気検出素子(スピンバルブ型薄膜素子)を備えた薄膜磁気ヘッドの構造を記録媒体との対向面側から見た部分断面図である。
図1に示す薄膜磁気ヘッドは、記録媒体に記録された外部信号を再生するためのMRヘッドである。図1には前記MRヘッドのみが開示されているが、MRヘッドの上に記録用のインダクティブヘッドが積層されていてもよい。インダクティブヘッドは磁性材料製のコア層とコイル層とを有して構成される。
また薄膜磁気ヘッドは、例えばアルミナ−チタンカーバイト(Al−TiC)で形成されたスライダのトレーリング側端面上に形成される。スライダは、記録媒体との対向面と逆面側で、ステンレス材などによる弾性変形可能な支持部材と接合され、磁気ヘッド装置が構成される。
図1に示す符号20は、下部シールド層である。下部シールド層20はNiFe合金やセンダストなどの磁性材料によって形成される。
下部シールド層20上にはAlやSiOなどの絶縁材料製の下部ギャップ層21が形成されている。
そして下部ギャップ層21上に多層膜22が形成される。図1に示す多層膜22は、いわゆるシングルスピンバルブ型薄膜素子と呼ばれる構成である。以下、多層膜22を構成する各層について説明する。
まず、下部ギャップ層21の図面中央の上面にはシード層23が成される。シード層23は、NiFeCr、Crなどから形成される。シード層23は50Å以下程度の膜厚で形成される。なおこのシード層23は形成されていなくても良い。
次にシード層23の上には第1の反強磁性層26が形成される。第1の反強磁性層26は、元素X(ただしXは、Pt,Pd,Ir,Rh,Ru,Osのうち1種または2種以上の元素である)とMnとを含有する反強磁性材料で形成されることが好ましい。例えば、IrMn又はPtMnを用いる。あるいは第1の反強磁性層26は、元素Xと元素X′(ただし元素X′は、Ne,Ar,Kr,Xe,Be,B,C,N,Mg,Al,Si,P,Ti,V,Cr,Fe,Co,Ni,Cu,Zn,Ga,Ge,Zr,Nb,Mo,Ag,Cd,Sn,Hf,Ta,W,Re,Au,Pb、及び希土類元素のうち1種または2種以上の元素である)とMnを含有する反強磁性材料により形成されることが好ましい。
これらの反強磁性材料は、耐食性に優れしかもブロッキング温度も高く次に説明する固定磁性層27との界面で大きな交換異方性磁界を発生し得る。また第1の反強磁性層26は80Å以上で250Å以下の膜厚で形成されることが好まし
い。
次に反強磁性層26の上には固定磁性層27が形成されている。この実施形態では固定磁性層27は3層構造で形成されている。
固定磁性層27を構成する符号51及び53の層は磁性層であり、例えばCo、CoFe、NiFe、CoFeNiなどで形成される。磁性層51,53間にはRu、Rhなどで形成された中間層52が介在し、この構成により、磁性層51と磁性層53の磁化方向は互いに反平行状態にされる。これはいわゆる人工フェリ磁性状態と呼ばれる。
第1の反強磁性層26と固定磁性層27の第1の反強磁性層26と接する磁性層51間には磁場中熱処理によって交換異方性磁界が発生し、例えば磁性層51の磁化がハイト方向(図示Y方向)に固定された場合、もう一方の磁性層53はハイト方向とは逆方向(図示Y方向と逆方向)に磁化され固定される。この構成により固定磁性層27の磁化を安定した状態にでき、また固定磁性層27と第1の反強磁性層26との界面で発生する交換異方性磁界を見かけ上大きくすることができる。
なお例えば、磁性層51,53の膜厚はそれぞれ10〜70Å程度で形成される。また中間層52の膜厚は3Å〜10Å程度で形成で形成される。
また磁性層51、53はそれぞれ単位面積当たりの磁気モーメントが異なるように、磁性層51、53の材質や膜厚がそれぞれ異なっている。磁気モーメントは飽和磁化Ms×膜厚tで設定され、例えば磁性層51、53を共に同じ材質で同じ組成の材料で形成するとき、磁性層51、53の膜厚を異ならせることで、磁性層51、53の磁気モーメントを異ならせることができる。これによって適切に磁性層51、53を人工フェリ磁性構造にすることが可能である。
なお本発明では固定磁性層27は人工フェリ磁性構造ではなくNiFe合金、NiFeCo合金、あるいはCoFe合金などの単層膜あるいは積層膜で形成されていても良い。
固定磁性層27の上には非磁性材料層28が形成されている。非磁性材料層28は例えばCuなどの電気抵抗の低い導電性材料によって形成される。非磁性材料層28は例えば16〜30Å程度の膜厚で形成される。
次に非磁性材料層28の上にはフリー磁性層29が形成される。フリー磁性層29は、NiFe合金、CoFe合金、Co、CoNiFe合金などにより形成される。またフリー磁性層29は、20Å以上で40Å以下程度の膜厚で形成されることが好ましい。またフリー磁性層29は2層構造で形成され、非磁性材料層28と対向する側にCo膜あるいはCoFe膜が形成されていることが好ましい。これにより非磁性材料層28との界面での金属元素等の拡散を防止でき、抵抗変化率(ΔR/R)を大きくすることができる。
また、バックド層57及びTaなどからなる保護層30(この保護層の表面は酸化されていることが好ましい)が形成されている。
本発明では、図1に示されるように、シード層23から保護層30までの多層膜の両側端面31,31が、下部シールド層20から離れる方向(図示Z方向)に向けて幅寸法が小さくなる連続した傾斜面となっている。
次に多層膜22のトラック幅方向(図示X方向)の両側領域には上から多層膜の両側端面31上にかけて、Crなどからなるバイアス下地層35が形成されており、バイアス下地層35の上にハードバイアス層36が形成されている。ハードバイアス層36は例えばCo−Pt(コバルト−白金)合金やCo−Cr−Pt(コバルト−クロム−白金)合金などで形成されており、保磁力Hcは120kA/m(1500Oe)以上である。
なおハードバイアス層36は、少なくともフリー磁性層29と対向する位置まで形成される。この実施形態ではフリー磁性層29の上面からハードバイアス層36の上面36aにかけては連続面となっている。
さらにこの実施形態では、ハードバイアス層36の上に エンハンス層59が形成され、エンハンス層59の上には第2の反強磁性層60が形成されている。
第2の反強磁性層60は、第1の反強磁性層26と同様に、元素X(ただしXは、Pt,Pd,Ir,Rh,Ru,Osのうち1種または2種以上の元素である)とMnとを含有する反強磁性材料で形成されることが好ましい。例えば、IrMn又はPtMnを用いる。あるいは第2の反強磁性層60は、元素Xと元素X′(ただし元素X′は、Ne,Ar,Kr,Xe,Be,B,C,N,Mg,Al,Si,P,Ti,V,Cr,Fe,Co,Ni,Cu,Zn,Ga,Ge,Zr,Nb,Mo,Ag,Cd,Sn,Hf,Ta,W,Re,Au,Pb、及び希土類元素のうち1種または2種以上の元素である)とMnを含有する反強磁性材料により形成されることが好ましい。
また第2の反強磁性層60の上には電極層32、32が形成されている。電極層32は、例えばα−Ta、Au、Cr、Cu(銅)、Rh、Ir、RuやW(タングステン)などで形成されている。
次に電極層32上から保護層30上にかけて上部ギャップ層38が形成され、上部ギャップ層38の上に上部シールド層39が形成される。上部ギャップ層38は下部ギャップ層21として使用可能な非磁性材料で形成され、また上部シールド層39は下部シールド層20として使用可能な磁性材料で形成される。なお上部シールド層39の上にインダクティブヘッドも形成される場合には、上部シールド層39はインダクティブヘッドの下部コア層として兼用されても良いし、下部コア層を別に形成しても良い。
この磁気検出素子では、電極層32,32から、固定磁性層27、非磁性材料層28及びフリー磁性層29に検出電流(センス電流)が与えられる。ハードディスクなどの記録媒体の走行方向はZ方向であり、記録媒体からの洩れ磁界がY方に与えられると、フリー磁性層29の磁化が図示X方向の一方向からY方向へ向けて変化する。このフリー磁性層29内での磁化の方向の変動と、固定磁性層27の固定磁化方向との関係で電気抵抗が変化し(これを磁気抵抗効果という)、この電気抵抗値の変化に基づく電圧変化により、記録媒体からの洩れ磁界が検出される。
本実施の形態の特徴部分について説明する。
本発明では、フリー磁性層のトラック幅方向の両側に形成されているハードバイアス層36の上に、磁性材料からなるエンハンス層59を介して一対の反強磁性層(第2の反強磁性層)60,60が形成されている。
反強磁性層60とエンハンス層59間に交換結合磁界が発生して、エンハンス層59の磁化方向がトラック幅方向(図示X方向)に固定される。そして、エンハンス層59とハードバイアス層36との間には強磁性結合がはたらく。このため、ハードバイアス層36の磁化方向をトラック幅方向に固定する力が強くなる。従って、本発明を用いると、ハードバイアス層36の保磁力を大きくしなくてもハードバイアス層36の磁化方向を所定の方向、本実施の形態の場合にはトラック幅方向に安定して維持することができる。また、機械的衝撃や記録用のインダクティブヘッドが発生する磁界によって、ハードバイアス層36の磁化方向が変動しても、反強磁性層60とエンハンス層59間の交換結合磁界の方向は変動しないため、ハードバイアス層36の磁化方向をトラック幅方向に戻すことが可能になる。
本実施の形態では、反強磁性層60とハードバイアス層36の間に、強磁性材料からなるエンハンス層59が形成されている。このエンハンス層59と反強磁性層60間に発生する交換結合磁界の大きさは、ハードバイアス層36上に直接反強磁性層60を積層したときにハードバイアス層36と反強磁性層間に発生する交換結合磁界の大きさよりも大きい。エンハンス層59は、例えばCoFe合金によって形成される。
ハードバイアス層36と多層膜22が重なる領域Cでは、多層膜22のシード層23の影響により、ハードバイアス層36の結晶配向に乱れが生じやすく、ハードバイアス層36の保磁力Hcが低下しやすく、120kA/mより小さくなることがある。ときには40kA/m以下になることもある。ハードバイアス層36が多層膜22が重なる領域Cは、フリー磁性層29に隣接する領域である。この領域Cにおいてハードバイアス層36の保磁力Hcの低下し、バイアス磁界の方向及び大きさが変化すると、フリー磁性層29の単磁区構造を維持することができなくなり、磁気検出素子の外部磁界の検出感度が不安定化する。
従って、反強磁性層60及びエンハンス層59は、少なくともハードバイアス層36と多層膜22の両方に重なる領域Cに形成されていることが好ましい。これにより、領域Cを含むハードバイアス層のすべての領域の保磁力を120kA/m以上に維持できる。
図2は本発明における第2実施形態の磁気検出素子の構造を記録媒体との対向面側から見た部分断面図である。
図2に示す構造は、デュアル型のスピンバルブ型薄膜素子である。デュアル型では、フリー磁性層29の上下に非磁性材料層28、64を介して固定磁性層27、68が形成される。
図2に示すシード層23からフリー磁性層29までの積層構造は図1と同じであるが、図2では、フリー磁性層29の上に、非磁性材料層64が形成され、前記非磁性材料層64の上に固定磁性層68が形成されている。この実施形態でも前記固定磁性層68は、下側に形成された固定磁性層27と同様に、磁性層65、67にRuなどの非磁性の中間層66を介したフェリ構造人工フェリ磁性構造となっている。また前記固定磁性層68の上には、前記固定磁性層68の磁化をハイト方向(図示Y方向)に固定するための上側の反強磁性層69が形成されている。
図2に示す構造のデュアルスピンバルブ型薄膜素子の場合、フリー磁性層29よりも下側に形成された固定磁性層27のうち磁気抵抗効果に関与する磁性層53が、例えばハイト方向(図示Y方向)に固定されていた場合、前記フリー磁性層29よりも上側に形成された固定磁性層68のうち磁気抵抗効果に関与する磁性層65も、ハイト方向(図示Y方向)に固定される。
この図2に示す実施形態でも、フリー磁性層のトラック幅方向の両側に形成されているハードバイアス層36の上に、磁性材料からなるエンハンス層59を介して一対の反強磁性層(第2の反強磁性層)60,60が形成されている。
反強磁性層60とエンハンス層59間に交換結合磁界が発生して、エンハンス層59の磁化方向がトラック幅方向(図示X方向)に固定される。そして、エンハンス層59とハードバイアス層36との間には強磁性結合がはたらく。このため、ハードバイアス層36の磁化方向をトラック幅方向に固定する力が強くなる。従って、本発明を用いると、ハードバイアス層36の保磁力を大きくしなくてもハードバイアス層36の磁化方向を所定の方向、本実施の形態の場合にはトラック幅方向に安定して維持することができる。また、機械的衝撃や記録用のインダクティブヘッドが発生する磁界によって、ハードバイアス層36の磁化方向が変動しても、反強磁性層60とエンハンス層59間の交換結合磁界の方向は変動しないため、ハードバイアス層36の磁化方向をトラック幅方向に戻すことが可能になる。
本実施の形態では、反強磁性層60とハードバイアス層36の間に、強磁性材料からなるエンハンス層59が形成されている。このエンハンス層59と反強磁性層60間に発生する交換結合磁界の大きさは、ハードバイアス層36上に直接反強磁性層60を積層したときにハードバイアス層36と反強磁性層間に発生する交換結合磁界の大きさよりも大きい。エンハンス層59は、例えばCoFe合金によって形成される。
ハードバイアス層36が多層膜22が重なる領域Cでは、多層膜22のシード層23の影響により、ハードバイアス層36の結晶配向に乱れが生じやすく、ハードバイアス層36の保磁力Hcが低下しやすい。ハードバイアス層36が多層膜22が重なる領域Cは、フリー磁性層29に隣接する領域である。この領域Cにおいてハードバイアス層36の保磁力Hcの低下し、バイアス磁界の方向及び大きさが変化すると、フリー磁性層29の単磁区構造を維持することができなくなり、磁気検出素子の外部磁界の検出感度が不安定化する。
従って、反強磁性層60及びエンハンス層59は、少なくともハードバイアス層36と多層膜22の両方に重なる領域Cに形成されていることが好ましい。
図3は本発明における第3実施形態の磁気検出素子の構造を記録媒体との対向面側から見た部分断面図である。
図3に示す磁気検出素子は、CPPーGMR型磁気抵抗効果型素子と呼ばれる構造である。
符号70は第1の電極層であり、この第1の電極層70の上にシード層23、第1の反強磁性層26、固定磁性層27、非磁性材料層28、フリー磁性層29、保護層33が積層されている。
前記保護層33のトラック幅方向における幅寸法は前記フリー磁性層29の幅寸法T3よりも小さい。これにより前記保護層33のトラック幅方向における両側には前記フリー磁性層29の両側端部29a、29aが露出する。
前記第1の反強磁性層26の両側端面上に絶縁層50、50が形成されている。絶縁層50はフリー磁性層29の側端部まで覆っていることが好ましい。絶縁層50は、例えばAlやSiOなどの絶縁材料で形成される。
また絶縁層50上にはバイアス下地層35を介してハードバイアス層36が形成され、ハードバイアス層36は、フリー磁性層29の両側端面と対向した位置で形成される。
図3に示す実施形態では、第2の反強磁性層60の上から保護層33上にかけて第2の電極層71が形成されている。
図3に示す磁気抵抗効果型素子と図1、図2に示すスピンバルブ膜と構造上異なる点は、電極層70,71が、第1の反強磁性層26から保護層33までの多層膜の膜面に対し、垂直方向(図示Z方向)の両側に設けられていることである。
また図3に示すように、反強磁性層26からフリー磁性層29までの多層膜の両側には、絶縁層50が形成され、センス電流の分流を抑制している。
この実施形態でも図1と同様にフリー磁性層29の磁化は、ハードバイアス層36からの縦バイアス磁界によって単磁区化される。
また、この実施形態でも、フリー磁性層のトラック幅方向の両側に形成されているハードバイアス層36の上に、磁性材料からなるエンハンス層59を介して一対の反強磁性層(第2の反強磁性層)60,60が形成されており、図1及び図2に示された磁気検出素子と同様の効果を奏することができる。
図1に示された磁気検出素子の製造方法を説明する。
次に本発明における磁気検出素子の製造方法について説明する。図4ないし図6に示す工程図は、すべて磁気検出素子を記録媒体との対向面側から見た部分断面図であり、図4ないし図6は、図1に示す磁気検出素子の製造工程を示している。なお随時、図2または3に示す磁気検出素子の製造方法についても説明する。
本発明では第1の反強磁性層26を、元素X(ただしXは、Pt,Pd,Ir,Rh,Ru,Osのうち1種または2種以上の元素である)とMnとを含有する反強磁性材料で形成することが好ましい。あるいは、第1の反強磁性層26を、X−Mn−X′合金(ただし元素X′は、Ne,Ar,Kr,Xe,Be,B,C,N,Mg,Al,Si,P,Ti,V,Cr,Fe,Co,Ni,Cu,Zn,Ga,Ge,Zr,Nb,Mo,Ag,Cd,Sn,Hf,Ta,W,Re,Au,Pb、及び希土類元素のうち1種または2種以上の元素である)で形成することが好ましい。
前記元素Xの組成比、あるいは元素X+元素X′の組成比を、例えば37原子%以上で63原子%以下に設定する。または前記元素Xの組成比、あるいは前記元素X+元素X′の組成比を47原子%以上で57原子%以下に設定することが好ましい。
次に第1の熱処理工程を行う。まずハイト方向(図示Y方向)に第1の磁界を印加しつつ、第1の熱処理温度で熱処理し、前記第1の反強磁性層26に交換異方性磁界を発生させる。これにより固定磁性層27の磁性層51の磁化が例えばハイト方向(図示Y方向)に固定される場合、他方の磁性層53の磁化はハイト方向と逆方向(図示Y方向と逆方向)に固定される。例えば前記第1の熱処理温度を270℃とし、磁界の大きさを800k(A/m)とする。
なおフリー磁性層29を3層人工フェリ磁性構造にするには、フリー磁性層29のスパッタ成膜のときに、磁性層を形成した後、その上に非磁性の中間層を形成し、さらに前記中間層の上に磁性層を形成する。
また図2のデュアルスピンバルブ型薄膜素子の場合には、フリー磁性層29の上に非磁性材料層64、3層人工フェリ磁性構造の固定磁性層68、反強磁性層69を連続スパッタ成膜する。
図5に示す工程では、保護層30の上にリフトオフ用のレジスト層77を形成する。
レジスト層77の下面の幅寸法T5は、フリー磁性層29のトラック幅方向(図示X方向)における幅寸法と同程度、あるいはそれよりも若干小さ目とする。さらに、レジスト層77に覆われていない、保護層30、バックド層57、フリー磁性層29、非磁性材料層28、固定磁性層27、反強磁性層26、シード層23を例えば矢印F方向のイオンミリングなどで除去する。
そして図6に示す工程では、レジスト層77を利用して、レジスト層77に覆われていない、多層膜22の両側部に、バイアス下地層35、ハードバイアス層36、エンハンス層59、第2の反強磁性層(反強磁性層)60、電極層32を連続してスパッタ成膜する。このとき、レジスト層77の上にもバイアス下地材料層35c、ハードバイアス材料層36c、エンハンス材料層59c、反強磁性材料層60c、および電極層32と同じ電極材料層32cが形成される。
なお本発明では前記第2の反強磁性層60を、元素X(ただしXは、Pt,Pd,Ir,Rh,Ru,Osのうち1種または2種以上の元素である)とMnとを含有する反強磁性材料で形成することが好ましい。あるいは、前記第1の反強磁性層26を、X−Mn−X′合金(ただし元素X′は、Ne,Ar,Kr,Xe,Be,B,C,N,Mg,Al,Si,P,Ti,V,Cr,Fe,Co,Ni,Cu,Zn,Ga,Ge,Zr,Nb,Mo,Ag,Cd,Sn,Hf,Ta,W,Re,Au,Pb、及び希土類元素のうち1種または2種以上の元素である)で形成することが好ましい。
このとき、前記元素Xの組成比、あるいは元素X+元素X′の組成比を、例えば37原子%以上で63原子%以下に設定し、または前記元素Xの組成比、あるいは前記元素X+元素X′の組成比を47原子%以上で57原子%以下に設定することが好ましい。
また少なくとも前記第2の反強磁性層60を形成した後に、第2の熱処理工程を行う。この工程では第1の印加磁界と交叉する方向、すなわちトラック幅方向(図示X方向)に、前記第1の反強磁性層26の交換異方性磁界よりも小さい第2の磁界を印加しつつ、前記第1の反強磁性層26のブロッキング温度よりも低い熱処理温度で処理する。
この工程により、第2の反強磁性層60には交換異方性磁界が発生し、前記強磁性層59の磁化をトラック幅方向の一方向(図示X方向の一方向)に固定することができる。
なおこの第2の熱処理工程では、第2の印加磁界は、第1の反強磁性層26の交換異方性磁界よりも小さく、しかも熱処理温度は、前記第1の反強磁性層26のブロッキング温度よりも低いから、前記第1の反強磁性層26の交換異方性磁界の方向をハイト方向に向けたまま、前記第2の反強磁性層60の交換異方性磁界をトラック幅方向に向けることができる。なお前記第1の反強磁性層26と第2の反強磁性層60の組成は同じであっても良いし異なっていても良い。
なお第2の熱処理温度は例えば250℃であり、磁界の大きさは24k(A/m)である。また上記した組成比で形成された反強磁性層26、60では、48k(A/m)以上の交換結合磁界を得ることができ、またブロッキング温度を380℃程度にすることができる。
また本発明では、フリー磁性層29上にバックド層57及び鏡面反射層30が形成されていない形態の磁気検出素子を製造してもよい。
なお、本発明では、ハードバイアス層36の上に直接反強磁性層60が積層されてもよいが、エンハンス層59を介する方が交換結合磁界が大きくなるので好ましい。
本発明の第1の実施の形態の磁気検出素子を示す断面図、 本発明の第2の実施の形態の磁気検出素子を示す断面図、 本発明の第3の実施の形態の磁気検出素子を示す断面図、 図1に示された磁気検出素子の製造工程を示す断面図、 図1に示された磁気検出素子の製造工程を示す断面図、 図1に示された磁気検出素子の製造工程を示す断面図、 従来の磁気検出素子を示す断面図、 従来の磁気検出素子を示す断面図、
符号の説明
26 第1の反強磁性層
27、68 固定磁性層
28 非磁性材料層
29 フリー磁性層
30 保護層
32 電極層
35 バイアス下地層
36 ハードバイアス層
50 絶縁層
57 バックド層
59 エンハンス層
60 第2の反強磁性層
70 第1の電極層
71 第2の電極層

Claims (5)

  1. 固定磁性層、非磁性材料層及びフリー磁性層を有して積層された多層膜を有する磁気検出素子において、
    前記フリー磁性層のトラック幅方向の両側には硬磁性材料からなるハードバイアス層が対向して形成され、前記ハードバイアス層の上に直接又は磁性材料を介して、一対の反強磁性層が、トラック幅方向に磁気検出素子のトラック幅よりも広い間隔を開けて形成されていることを特徴とする磁気検出素子。
  2. 前記反強磁性層とハードバイアス層の間に、強磁性材料からなるエンハンス層が形成されており、このエンハンス層と前記反強磁性層間に発生する交換結合磁界の大きさは、ハードバイアス層上に直接前記反強磁性層を積層したときに前記ハードバイアス層と前記反強磁性層間に発生する交換結合磁界の大きさよりも大きい請求項1記載の磁気検出素子。
  3. 前記エンハンス層は、CoFe合金よって形成されている請求項2記載の磁気検出素子。
  4. 前記反強磁性層は、少なくとも前記ハードバイアス層と前記多層膜の両方に重なる領域に形成されている請求項1ないし3のいずれかに記載の磁気検出素子。
  5. 前記ハードバイアス層の保磁力は120kA/m以上である請求項1ないし4のいずれかに記載の磁気検出素子。
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