JP2006173053A - ソケットコネクタ - Google Patents

ソケットコネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2006173053A
JP2006173053A JP2004367538A JP2004367538A JP2006173053A JP 2006173053 A JP2006173053 A JP 2006173053A JP 2004367538 A JP2004367538 A JP 2004367538A JP 2004367538 A JP2004367538 A JP 2004367538A JP 2006173053 A JP2006173053 A JP 2006173053A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
pair
elastic arms
socket connector
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004367538A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4399348B2 (ja
Inventor
Kiyoshi Washino
清 鷲埜
Satoru Kihira
覚 紀平
Takeshi Fukami
剛 深見
Masaharu Takai
正治 高井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JST Mfg Co Ltd
Original Assignee
JST Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JST Mfg Co Ltd filed Critical JST Mfg Co Ltd
Priority to JP2004367538A priority Critical patent/JP4399348B2/ja
Publication of JP2006173053A publication Critical patent/JP2006173053A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4399348B2 publication Critical patent/JP4399348B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

【課題】ソケットコネクタに組み立てる際に、外側に開くように変形した一対の弾性アームを検出可能なソケットコネクタを提供する。
【解決手段】ソケットコネクタ200は、結線部11とコンタクト接続部12を備えるコンタクト1をハウジング2内部に収容する。コンタクト接続部12は、平板状のコンタクト本体13と、コンタクト本体13から略平行に延びる一対の弾性アーム13a・13bを備える。弾性アーム13a・13bの先端に、相手側コンタクト3と接触する一対の接点14a・14bと、相反する方向に突出する一対の検出用突起15a・15bを設ける。コンタクト1が挿入される挿入穴21には、検出用突起15a・15bの対向距離により一対の弾性アーム13a・13bが通過又は停止される一対の段差2a・2bが設けられる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ソケットコネクタに関する。特に、平行に延出した一対の弾性を有するアームで、相手側コンタクトに接触力を加えるソケットコンタクトを備えるソケットコネクタに関する。
例えば、電源コネクタはプラグコネクタとソケットコネクタが対になっている。一方のプラグコネクタは、電線が圧着されるピンコンタクトが設けられている。他方のソケットコネクタは、例えば、電子機器のパネルに実装され、電線が圧着されるソケットコンタクトを有している。ソケットコンタクトに備わる電線の端末は、電子機器内の回路基板(プリント基板)に接続される。
例えば、このようなソケットコネクタに使用されるソケットコンタクトとしては、図8に示されるような音叉形コンタクトがある。音叉形コンタクトは、2本の腕によって向かい合った方向に接触力を加える音叉形をした弾性コンタクトである。前記弾性コンタクトは、二股コンタクトと呼ばれることもある。
図8において、音叉形コンタクト5は、電線5wを圧着により結線する長尺状の圧着部51を有し、圧着部51の基端部50側に設けられ、相手側コンタクトに接続される平板状のコンタクト接続部52を備えている。コンタクト接続部52は、基端部50側から略平行に延びる一対の弾性アーム53a・53bを備えている。一対の弾性アーム53a・53bの先端には、互いに対向して相手側コンタクトと接触する突起からなる一対の接点54a・54bを有している。
図8に示された音叉形コンタクト5は、ソケットコネクタに組み立てられる前に、例えば、一対の弾性アーム53a・53bの先端が互いに相反する方向X(図8参照)に変形する場合がある。前述のように変形した音叉形コンタクト5を、ソケットコネクタに組み立てて使用すると、ソケットコンタクトと相手側コンタクトの間で適切な接触圧を得られない場合がある。
このような一対の弾性アームの変形を防止するため、例えば、図9に示されるコンタクト6が考えられる。図9において、コンタクト6は、電線6wを圧着により結線する長尺状の圧着部61を有し、圧着部61の基端部60側に設けられ、相手側コンタクトに接続される横断面が略コの字状のコンタクト接続部62を備えている。
コンタクト接続部62は、一対の折り曲げ片が基端部60側から互いに近づくように延びる一対の弾性アーム63a・63bを備えている。一対の弾性アーム63a・63bの先端は、互いに離反する方向に屈折されて、この屈折部が相手側コンタクトと接触する一対の接点64a・64bとなっている。図9のコンタクト6は、基端部60と先端部65の両側辺が折り曲げられて、一対の弾性アーム63a・63bの変形を防止している。
又、弾性アームの変形を防止するため、例えば、図10に示されるコンタクト7が考えられる。図10において、コンタクト7は、電線7wを圧着により結線する長尺状の圧着部71を有し、圧着部71の基端部70側に設けられ、相手側コンタクトに接続される矩形状に囲われるコンタクト接続部72を備えている。
コンタクト接続部72は、矩形状に囲う辺の一部が折り曲げられ当該コンタクト接続部の本体72aで囲われる片持ち状の弾性アーム73を備えている。弾性アーム73は本体72a内に挿入される相手側コンタクトに接触する突起状の接点74を有している。コンタクト7は、弾性アーム73を本体72aで包囲することにより弾性アーム73の変形を防止している。
一方、プラグ部材(相手側コンタクト)とコンタクト片(ソケットコンタクト)との間で常に好適な接触圧を得ることができるソケットコネクタが発明されている(例えば特許文献1参照)。図11は、特許文献1に係るソケットコネクタの一例の主要部を示す断面図である。本願の図11は、特許文献1の図1に対応している。
図11において、ソケットコネクタ80は、コネクタハウジング82と、コネクタハウジング82内に収容されるソケットコンタクト81と、を備えている。コネクタハウジング82は、相手側コンタクト86が挿入されるプラグ挿入部87を有している。ソケットコンタクト81は、相手側コンタクト86に対して、弾性的に接触する一対の接触ばね片部83a・83bを有している。
一対の接触ばね片部83a・83bは、先端部に一対の接触部84a・84bを備えている。又、一対の接触ばね片部83a・83bの非接触側の縁部には、一対の矯正用突起85a・85bが一体に突設されている。
一対の矯正用突起85a・85bは、接触ばね片部83a・83bの外側縁部の略中間部又は、該中間部よりもコンタクト基部に近い位置に突設されている。この矯正用突起85a・85bは、コネクタハウジング82に挿入された状態では、図11に示すように、コネクタ挿入部88の対面する壁面88a・88bに当接するようになっている。
そして、接触ばね片部83a・83bが変形している場合、矯正用突起85a・85bは、該壁面88a・88bに反力をとって接触ばね片部83a・83bを押して、変形した接触ばね片部83a・83bの形状を矯正するようになっている。このとき、矯正用突起85a・85bよりも先端側の部分では「ばね性」を失わないようになっているとしている。
特開2003−173838号公報
しかしながら、近年のように狭ピッチであり、小型化のソケットコンタクトが要求されるようになると、図9や図10に示されたような、先端部に折り曲げ片を有するコンタクトでは、小型化や狭ピッチの前記要求には限界がある。前記要求に対応する弾性コンタクトとしては、図8や図11に示されたシンプルな形状のコンタクトが好ましい。
一方、図11に示されたコンタクト81は、変形した接触ばね片部83a・83bの形状を矯正するようになっているとしている。しかし、このような一対の弾性アームが外側に開くように変形したコンタクトは、ソケットコネクタに組み立てる際に矯正するよりも、外側に変形していないコンタクトと交換して、ソケットコネクタに組み立てることにより、相手側コンタクトとの接触圧に対して信頼性が高くなる。
狭ピッチであり、小型化に対応したソケットコンタクトを有するソケットコネクタが求められる。又、ソケットコネクタに組み立てる際に、外側に開くように変形した一対の弾性アームを検出可能なソケットコネクタが求められる。つまり、これらが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような課題に鑑み、電線を接続すると共に、一対の弾性を有するアームで相手側コンタクトを挟持するコンタクトを有するソケットコネクタであって、ソケットコネクタに組み立てる際に、外側に開くように変形した一対の弾性アームを検出可能なソケットコネクタを提供することを目的とする。
発明者は、上記目的を満たすため、互いに相反する方向に突出する一対の検出用突起を一対の弾性アームの先端部に設け、ソケットコネクタにおける一対の弾性アームの挿入穴には、前記一対の検出用突起における対向距離の適否を検出可能な一対の段差を設ける構造とし、以下のような新たなソケットコネクタを発明した。
(1) 電線が接続される結線部と、前記結線部の基端側に設けられ相手側コンタクトに接続されるコンタクト接続部と、を備えるコンタクトをハウジング内部に収容するソケットコネクタであって、前記コンタクト接続部は、平板状のコンタクト本体と、当該コンタクト本体の基端側から略平行に延びる一対の弾性アームとを備え、前記一対の弾性アームの先端には、互いに対向し相手側コンタクトと接触する一対の接点が設けられ、かつ互いに相反する方向に突出する一対の検出用突起が設けられ、前記ハウジングは、前記一対の弾性アームが挿入される挿入穴が設けられ、当該挿入穴には、前記一対の検出用突起における対向距離により当該一対の弾性アームが通過又は停止される一対の段差が設けられるソケットコネクタ。
(1)の発明は、電線が接続される結線部と、結線部の基端側に設けられ相手側コンタクトに接続されるコンタクト接続部と、を備えるコンタクトをハウジング内部に収容するソケットコネクタであって、コンタクト接続部は、平板状のコンタクト本体と、コンタクト本体の基端側から略平行に延びる一対の弾性アームとを備えている。
一対の弾性アームの先端には、互いに対向し相手側コンタクトと接触する一対の接点が設けられている。かつ、一対の弾性アームの先端には、互いに相反する方向に突出する一対の検出用突起が設けられている。ハウジングには一対の弾性アームが挿入される挿入穴が設けられている。挿入穴には、一対の検出用突起における対向距離により、一対の弾性アームが通過又は停止される一対の段差が設けられている。
電線が接続される結線部は、適切なピアシリングエレメントによって、電線の絶縁被覆を突き通し、そして、導体を変形又は貫通することによって、導体(芯線)と接続する無はんだ接続である圧接接続でもよく、電線と良好な接続をするため、導体(芯線)の周りのバレルを成形することによって導体にターミネーションを永久的に取り付ける圧着接続であってもよい。
相手側コンタクトは、丸形又は角形のピンコンタクトであってよく、通常、面取りされた挿入部分をもつ断面が長方形のばね性の無い、平板状又は直刃状のブレードコンタクトであってもよい。コンタクト本体の基端側から略平行に延びる一対の弾性アームは、相手側コンタクトを挟持するようにして接続する。
一対の検出用突起は、例えば、方形状に突出する形状であってもよく、直角三角形の垂辺が弾性アームの挿入方向と直交する方向と平行に形成される山形の突起形状であってよい。そして、一対の検出用突起における対向距離とは、検出用突起が方形状突起の場合は、対向する両辺間の距離を示し、検出用突起が山形状突起の場合は、対向する頂点間の距離を示す。
前記ハウジングにおいて、一対の弾性アームが挿入される挿入穴は、例えば、スリット状に形成され、この挿入穴は、コンタクトの挿入方向に向けて、対向する内壁間の距離が大きい第1通過路と、対向する内壁間の距離が小さい第2通過路が形成される。そして、第1通過路と第2通過路の間には、一対の検出用突起における対向距離により一対の弾性アームが通過又は停止される一対の段差が設けられている。
一対の弾性アームが、互いに開く方向に規定値以上に変形した場合は、この一対の検出用突起が一対の段差に当接して停止し、このコンタクトをハウジングにそれ以上挿入できない。つまり、コンタクトをハウジングに組み立てることができない。一方、互いに開く方向に規定値以上に変形していない一対の弾性アーム、又は、互いに閉じる方向に変形した一対の弾性アームは、一対の段差に当接することなく、前記第2通過路を通過し、コンタクトをハウジングに組み立てることができる。
相手側コンタクトに接触するのは、直接には一対の接点であるが、これら一対の接点は相手側コンタクトが挿入されるので、一対の接点間距離をハウジング内で直接に検出することは困難である。したがって、一対の検出用突起の対向距離で、一対の接点間距離を間接的に検出することとした。
本発明によるソケットコネクタは、一対の弾性アームが外側に開くように変形したコンタクトをハウジングに組み立てる際に、一対の検出用突起が一対の段差で当接して組み立てることができない。外側に変形していないコンタクトと交換して、ハウジングに組み立てることにより、相手側コンタクトとの接触圧に対して信頼性が高くなると考えられる。
コンタクトをハウジングに組み立てる前に、一対の接点間距離を「すき間ゲージ」で測定することも考えられるが、このような検査工程は、いたずらに工程を増やすばかりである。本発明によるソケットコネクタは、このような検査工程も兼任して、コンタクトの製造からコネクタの組み立てに至る全工程の短縮にも寄与すると考えられる。
(2) 前記結線部は、電線を圧着する(1)記載のソケットコネクタ。
電線を圧着するというのは、一般に、圧着端子の部材の一部を電線などの芯材を包み込むようにして折り曲げてその芯材を固定することであって、この固定により電線とコンタクトを電気的(又は、機械的)に接続することであってよい。圧着部となる結線部には、電線を圧着する、いわゆる、コンダクタグリップが設けられてよい。又、電線をその被覆材の上から包み込むようにして折り曲げて電線を機械的に固定する、いわゆる、インシュレーショングリップが設けられてよい。
この圧着部は、コンダクタグリップ及びインシュレーショングリップが設けられるオープンクリンプバレルに限定されることなく、クローズドクリンプバレルであってもよい。又、電線は単線でもよく、複線であってもよい。
(3) 前記挿入穴の一対の段差に当接可能な前記一対の検出用突起の隅部は、鋭角に形成される(1)又は(2)記載のソケットコネクタ。
前述のように、一対の検出用突起は、例えば、方形状突起であってもよく、直角三角形の山形突起であってもよいとした。言い換えれば、挿入穴の一対の段差に当接可能な前記一対の検出用突起の隅部は、鋭角に形成されていることであってよい。又、鋭角とはその定義通り、直角以下の角度である。したがって、一対の段差に当接する隅部は直角でもよく、60度程度の鋭角であってもよい。
(4) 前記ハウジングは、前記挿入穴と直交する方向に連通し、前記一対の検出用突起が相反する方向に弾性変位可能な貫通穴が設けられる(1)から(3)のいずれかに記載のソケットコネクタ。
挿入穴に挿入されたコンタクトは、相手側コンタクトが接続されると、一対の弾性アームの先端部は互いに開く方向に弾性変位する。したがって、一対の検出用突起が弾性アームの挿入穴の内壁に当接しないように、貫通穴を設けた。
本発明によるソケットコネクタは、コンタクトが一対の弾性アームの先端部に互いに相反する方向に突出する一対の検出用突起が設けられ、ハウジングにおける弾性アームの挿入穴には、一対の検出用突起における対向距離により当該一対の弾性アームが通過又は停止される段差が設けられるので、一対の弾性アームが、互いに開く方向に規定値以上に変形した場合は、この一対の検出用突起が一対の段差で停止されて、コンタクトをソケットコネクタに組み立てることができない。
本発明によるソケットコネクタは、外側に変形していないコンタクトと交換して、ソケットコネクタに組み立てることにより、相手側コンタクトとの接触圧に対して信頼性が高くなると考えられる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、本発明によるコンタクトの一実施形態を示す斜視外観図である。図2は、前記実施形態によるコンタクトの先端部を拡大した斜視外観図である。図3は、前記実施形態によるコンタクトの平面図である。図3(A)はコンタクト全体の平面図、図3(B)はコンタクトの先端部を拡大した平面図である。
図4は、前記実施形態によるコンタクトをハウジングに挿入する様子を示す縦断面である。図4(A)は、一対の弾性アームが一対の段差に当接する前の状態図、図4(B)は、一対の弾性アームが一対の段差に当接した状態図である。図5は、前記実施形態による一対の弾性アームが一対の段差に当接した状態での要部拡大断面図である。
図6は、前記実施形態によるコンタクトが組み立てられたソケットコネクタの縦断面図である。図6(A)は、相手側コンタクトがソケットコネクタに挿入される前の状態図、図6(B)は、相手側コンタクトがソケットコネクタに挿入された状態図である。図7は、前記実施形態によるコンタクトが組み立てられたソケットコネクタの要部拡大断面図である。
最初に、本発明によるコンタクトを説明する。図1から図3において、コンタクト1は、電線1wが接続される長尺状の結線部11と、結線部11の基端10側に設けられた相手側コンタクトに接続されるコンタクト接続部12と、を備えている。コンタクト接続部12は、平板状のコンタクト本体13と、コンタクト本体13の基端側から略平行に延びる一対の弾性アーム13a・13bを備えている。
一対の弾性アーム13a・13bの先端には、互いに対向し相手側コンタクトと接触する一対の接点14a・14bが設けられている。又、一対の弾性アーム13a・13bの先端には、互いに相反する方向に突出する一対の検出用突起15a・15bが設けられている。
図1から図3に示されるように、コンタクト本体13は、基端側から二股に分岐されて板厚面が互いに対向する一対の弾性アーム13a・13bを略平行に長さ方向に延出している。そして、一対の弾性アーム13a・13bの先端は相手側コンタクトが容易に挿入できるようにV字状に開口し、一対の接点14a・14bの頂部は緩やかな曲面で形成されている。一対の検出用突起15a・15bは、互いに相反する方向に突出する方形状の突起に形成されている。
又、図1において、コンタクト1は、後述するように結線部11を電線1wが圧着される圧着部としてもよく、結線部11を電線が圧接される圧接部としてもよく、プリント基板のスルーホールに挿入されて「はんだ」接合されるピン端子を結線部11に変えてもよい。用途に応じて、コンタクト1の結線部11を形成することができる。
図1の実施形態において、結線部11は、電線1wを圧着する圧着部(以下、結線部11を圧着部11と言う)となっている。図1又は図3に示されるように、コンタクト本体13に接続する圧着部11には、オープンクリンプバレルであるインシュレーショングリップ11a及びコンダクタグリップ11bが設けられている。
電線を圧着するというのは、一般に、圧着端子の部材の一部を電線などの芯材を包み込むようにして折り曲げてその芯材を固定することであって、この固定により、電線1wとコンタクト1が電気的(又は、機械的)に接続されるコンダクタグリップ11bが設けられている。又、電線1wをその被覆材の上から包み込むようにして折り曲げて、電線1wとコンタクト1が機械的に固定されるインシュレーショングリップ11aが設けられている。
図1又は図3において、平板状のコンタクト本体13は、基端10側の両側縁が折り曲げられる一対の折り曲げ片16a・16bが設けられている。このように、基端10と一対の折り曲げ片16a・16bでコの字状に形成され、コンタクト1は後述するハウジング2に設けられた挿入穴に挿入される。一方の折り曲げ片16bには、ハウジング2に係止されるための槍状の突起(ランス)16cが設けられている。一対の弾性アーム13a・13bの基端は段差に折り曲げられて、曲げ応力に対して強化されている。
図3において、一対の弾性アーム13a・13bの先端が、2点鎖線で示されるように、互いに閉じる方向に変形する場合が考えられる。しかし、この変形は、相手側コンタクトが挿入されたときに、一対の接点14a・14bが互いに開く方向に弾性変位されるので、相手側コンタクトとの接触圧に対しては好ましい方向に変形されていると考えることができる。
図4において、ソケットコネクタ200は、コンタクト1をハウジング2内に収容する。ハウジング2において、一対の弾性アーム13a・13bが挿入される挿入穴21は、スリット状に形成される。挿入穴21は、コンタクト1の挿入方向に向けて、対向する内壁間の距離が大きい第1通過路21aと、対向する内壁間の距離が小さい第2通過路21bが形成されている。
そして、第1通過路21aと第2通過路21bの間には、一対の検出用突起15a・15bにおける対向距離により、一対の弾性アーム13a・13bが通過又は停止される一対の段差2a・2bが設けられている。又、ハウジング2には、コンタクト1の挿入端から第1通過路21aに至る空間が、コンタクト本体13及び圧着部11を収容する収容室21cとなっている。第2通過路21bの対向側には、後述する相手側コンタクト3が挿入される挿入穴22が形成されている(図4参照)。挿入穴22は、第2通過路21bに連通している。
図4(A)に示されるように、コンタクト1をハウジング2に組み立てるに当り、コンタクト1はハウジング2の収容室21c側から挿入される。一対の弾性アーム13a・13bが、互いに開く方向に規定値以上に変形した場合は、一対の検出用突起15a・15bが一対の段差2a・2bに当接して停止し、コンタクト1をハウジング2にそれ以上挿入できない(図5参照)。つまり、コンタクト1をハウジング2に組み立てることができない。
一方、互いに開く方向に規定値以上に変形していない一対の弾性アーム13a・13b、又は、互いに閉じる方向に変形した一対の弾性アーム13a・13bは、一対の段差2a・2bに当接することなく、第2通過路21bを通過し、コンタクト1をハウジング2に組み立てることができる。
一対の弾性アーム13a・13bが外側に開くように変形したコンタクト1を、ハウジング2に組み立てる際に、一対の検出用突起15a・15bが一対の段差2a・2bに当接して組み立てることができない。外側に変形していないコンタクト1と交換して、ハウジング2に組み立てることにより、相手側コンタクトとの接触圧に対して信頼性が高くなると考えられる。
このようにして組み立てられたソケットコネクタ200は、コンタクト1に設けられるランス16cが係止穴24に係止されている(図6参照)。図6において、ハウジング2は、挿入穴21と直交する方向に連通し、一対の検出用突起15a・15bが相反する方向に弾性変位可能な貫通穴23が設けられている。
図6において、挿入穴21に挿入されたコンタクト1は、相手側コンタクト3が接続されると、一対の弾性アーム13a・13bの先端部は互いに開く方向に弾性変位する。したがって、一対の検出用突起15a・15bが挿入穴21の内壁に当接しないように、貫通穴23を設けた。
図6において、相手側コンタクト3は、丸形又は角形のピンコンタクトを示しているが、相手側コンタクト3は、例えば、面取りされた挿入部分をもつ断面が長方形のばね性の無い、平板状又は直刃状のブレードコンタクトであってもよい。そして、コンタクト本体13の基端側から略平行に延びる一対の弾性アーム13a・13bは、相手側コンタクト3を挟持するようして接続する。
本発明によるコンタクトの一実施形態を示す斜視外観図である。 前記実施形態によるコンタクトの先端部を拡大した斜視外観図である。 前記実施形態によるコンタクトの平面図である。 前記実施形態によるコンタクトをハウジングに挿入する様子を示す縦断面である。 前記実施形態による一対の弾性アームが一対の段差に当接した状態での要部拡大断面図である。 前記実施形態によるコンタクトが組み立てられたソケットコネクタの縦断面図である。 前記実施形態によるコンタクトが組み立てられたソケットコネクタの要部拡大断面図である。 従来技術によるソケットコネクタに使用される音叉形コンタクトの斜視外観図である。 従来技術によるコンタクトの斜視外観図である。 従来技術による別のコンタクトの斜視外観図である。 従来技術によるソケットコネクタの一例の主要部を示す断面図である。
符号の説明
1 コンタクト
1w 電線
2 ハウジング
2a・2b 段差
3 相手側コンタクト
10 基端
11 結線部(圧着部)
12 コンタクト接続部
13a・13b 弾性アーム
14a・14b 接点
15a・15b 検出用突起
21 挿入穴

Claims (4)

  1. 電線が接続される結線部と、前記結線部の基端側に設けられ相手側コンタクトに接続されるコンタクト接続部と、を備えるコンタクトをハウジング内部に収容するソケットコネクタであって、
    前記コンタクト接続部は、平板状のコンタクト本体と、当該コンタクト本体の基端側から略平行に延びる一対の弾性アームとを備え、
    前記一対の弾性アームの先端には、互いに対向し相手側コンタクトと接触する一対の接点が設けられ、かつ互いに相反する方向に突出する一対の検出用突起が設けられ、
    前記ハウジングは、前記一対の弾性アームが挿入される挿入穴が設けられ、当該挿入穴には、前記一対の検出用突起における対向距離により当該一対の弾性アームが通過又は停止される一対の段差が設けられるソケットコネクタ。
  2. 前記結線部は、電線を圧着する請求項1記載のソケットコネクタ。
  3. 前記挿入穴の一対の段差に当接可能な前記一対の検出用突起の隅部は、鋭角に形成される請求項1又は2記載のソケットコネクタ。
  4. 前記ハウジングは、前記挿入穴と直交する方向に連通し、前記一対の検出用突起が相反する方向に弾性変位可能な貫通穴が設けられる請求項1から3のいずれかに記載のソケットコネクタ。
JP2004367538A 2004-12-20 2004-12-20 ソケットコネクタ Expired - Fee Related JP4399348B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004367538A JP4399348B2 (ja) 2004-12-20 2004-12-20 ソケットコネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004367538A JP4399348B2 (ja) 2004-12-20 2004-12-20 ソケットコネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006173053A true JP2006173053A (ja) 2006-06-29
JP4399348B2 JP4399348B2 (ja) 2010-01-13

Family

ID=36673551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004367538A Expired - Fee Related JP4399348B2 (ja) 2004-12-20 2004-12-20 ソケットコネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4399348B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009231100A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Yazaki Corp アルミ電線用圧着端子
JP2011063944A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Shinmaywa Industries Ltd 充電機能を備えた機械式駐車装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009231100A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Yazaki Corp アルミ電線用圧着端子
JP2011063944A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Shinmaywa Industries Ltd 充電機能を備えた機械式駐車装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4399348B2 (ja) 2010-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4440160B2 (ja) コネクタ
JP5433010B2 (ja) 端子金具及びこの端子金具の組み立て方法
JP4020907B2 (ja) ソケットコンタクト
US7985106B2 (en) Female type terminal pin
JP4139782B2 (ja) 同軸ケーブル用コネクタ
JP2007193949A (ja) コネクタ
JP2009231226A (ja) ライトアングルコネクタ
JP2008300064A (ja) フラットハーネス用コネクタ
JP2005294217A (ja) 圧接型コンタクトおよびそれを用いた電気コネクタ
JP2018085273A (ja) コンタクト、コネクタ部材、コネクタ及び被接続部材
JP4399348B2 (ja) ソケットコネクタ
JP2015207353A (ja) 電線用コネクタ
JP4021397B2 (ja) 接続端子及び該接続端子を用いるジョイントコネクタ
JP7232168B2 (ja) セラミック応用電子機器及びコネクタ
US10756450B2 (en) Terminal and electric wire with the same
US10790605B2 (en) Female terminal, and continuity test device
WO2020121925A1 (ja) ハーネス部品
JP2561030Y2 (ja) 差込み型コネクタ
JP2019057454A (ja) 雌端子
JP7152207B2 (ja) 同軸線用の端子ユニット、及び、同軸線用の端子ユニットの製造方法
JP2006100235A (ja) コネクタ
JP2002124337A (ja) フレキシブル基板ケーブル用防水コネクタ
JP5665533B2 (ja) コネクタ組立体
JP4265967B2 (ja) 電気接続子及びこの電気接続子と電気接続部材との接続構造
JPH1055837A (ja) 雌側端子金具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091020

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091026

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131030

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees