JP2006170127A - 内燃機関の排気捕集装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 排気ガスの圧縮や捕集容器内を負圧にするポンプに頼らずに捕集容器の小型化を実現できる内燃機関の排気捕集装置を提供する。
【解決手段】 本発明の排気捕集装置は、排気ガスを捕集する捕集容器11が内燃機関1の排気通路4と熱交換可能に設けられる。切替バルブ17が開閉されることにより捕集容器11が開放された状態と密閉された状態とに切り替え可能であり、捕集容器11が開放された状態で排気通路4の熱により捕集容器11を昇温させてから捕集容器11が密閉された状態に切り替えられる。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明の排気捕集装置は、排気ガスを捕集する捕集容器11が内燃機関1の排気通路4と熱交換可能に設けられる。切替バルブ17が開閉されることにより捕集容器11が開放された状態と密閉された状態とに切り替え可能であり、捕集容器11が開放された状態で排気通路4の熱により捕集容器11を昇温させてから捕集容器11が密閉された状態に切り替えられる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、内燃機関の排気ガスを捕集し、捕集された排気ガスを内燃機関側に還流するようにした内燃機関の排気捕集装置に関する。
内燃機関の排気捕集装置として、内燃機関の始動時に排気ガスをポンプ等で圧縮して捕集容器に捕集し、捕集容器に保持された排気ガスを触媒温度が高いときに触媒上流に導くものが知られている(特許文献1参照)。また、内燃機関で駆動される機械式ポンプや電気ポンプを利用して捕集容器内を負圧にする排気捕集装置も知られている(特許文献2)。その他、本発明に関連する先行技術文献として、特許文献3が存在する。
特許文献1や特許文献2に記載された装置は、排気ガスを圧縮した状態で捕集容器に排気ガスを導いたり、捕集容器を負圧にした状態で排気ガスを導くものであるため、排気ガスの捕集量を増やすことができ捕集容器の小型化に貢献できるが、排気ガスの圧縮や捕集容器内を負圧にするポンプと、ポンプを駆動するエネルギーが必要となる。
そこで、本発明は、排気ガスの圧縮や捕集容器内を負圧にするポンプ等に頼らずに捕集容器の小型化を実現できる内燃機関の排気捕集装置を提供することを目的とする。
本発明の排気捕集装置は、内燃機関の排気通路と熱交換可能に設けられ、前記排気通路から取り出された排気ガスを捕集する捕集容器と、前記捕集容器に対する排気ガスの捕集及び前記捕集容器から前記内燃機関側への排気ガスの還流をそれぞれ制御する捕集制御手段と、前記捕集容器が開放された状態と密閉された状態とに切り替え可能な切替手段と、前記捕集容器が開放された状態で前記排気通路の熱により前記捕集容器を昇温させてから前記捕集容器が密閉された状態に切り替えられるように前記切替手段を制御する開放密閉制御手段と、を備えることにより、上述した課題を解決する(請求項1)。
この発明によれば、捕集容器が開放された状態で排気通路の熱により昇温されてから捕集容器が密閉される。このため、捕集容器内の温度が低下した段階で、ポンプ等に頼らずに捕集容器内の圧力を捕集容器が密閉された時点よりも低くできる。従って、捕集可能な排気ガス量を増やすことができ、捕集容器の小型化を実現できる。
本発明の排気捕集装置において、前記内燃機関によって駆動され、前記内燃機関の排気ガスを前記捕集容器に圧送する圧送手段を備えてもよい(請求項2)。この形態によれば、排気ガスを捕集する際に、内燃機関1の負荷が増すので排気温度を速やかに昇温できる。これにより、例えば冷間始動時のように、触媒が所定の浄化性能を発揮できない期間を短縮できるので捕集すべき排気ガスの量を削減でき、捕集容器の小型化に貢献できる。この形態においては、前記捕集制御手段は、前記内燃機関の始動の困難性を判定し、前記内燃機関の始動が困難であると判定した場合、前記内燃機関の始動開始から始動の完了が判断されるまでの間、前記圧送手段の作動を停止させるように前記圧送手段を制御してもよい(請求項3)。この場合には、内燃機関の始動が困難な状態において、始動開始から始動完了までの期間は圧送手段に頼らずに捕集容器内の圧力を利用して排気ガスが捕集されるので、内燃機関の始動性を悪化させることなく排気ガスを効率的に捕集できる。
以上説明したように、本発明によれば、捕集容器が開放された状態で排気通路の熱により昇温されてから捕集容器が密閉され、排気通路の熱を利用して排気ガスの捕集を行う段階で、ポンプ等に頼らずに捕集容器内の圧力を低くすることができるので、捕集可能な排気ガス量を増やすことができ、捕集容器を小型化できる。
(第1の実施形態)
図1は本発明の排気捕集装置の第1の実施形態を示す。図1において、内燃機関1は4つのシリンダ2,..,2が直列に配置された4気筒エンジンとして構成されている。周知のように、内燃機関1には吸気通路3及び排気通路4が接続され、吸気通路3には吸気濾過用のエアフィルタ5、吸気量調整用のスロットルバルブ6が、排気通路4には排気浄化用の三元触媒(以下、触媒という)7がそれぞれ設けられている。触媒7としては、排気ガス中の有害物質を一時的に保持し、飽和時等において有害物質を放出するような作用を持ったNOx吸蔵還元触媒やゼオライト触媒等でもよい。また、内燃機関1には各シリンダ2に対応してインジェクタ8,..,8が設けられている。インジェクタ8は吸気通路3に燃料を噴射するように設けられてもよいし、シリンダ2内に燃料を噴射するように設けられてもよい。内燃機関1は火花点火式又は自着火式のいずれでもよい。
図1は本発明の排気捕集装置の第1の実施形態を示す。図1において、内燃機関1は4つのシリンダ2,..,2が直列に配置された4気筒エンジンとして構成されている。周知のように、内燃機関1には吸気通路3及び排気通路4が接続され、吸気通路3には吸気濾過用のエアフィルタ5、吸気量調整用のスロットルバルブ6が、排気通路4には排気浄化用の三元触媒(以下、触媒という)7がそれぞれ設けられている。触媒7としては、排気ガス中の有害物質を一時的に保持し、飽和時等において有害物質を放出するような作用を持ったNOx吸蔵還元触媒やゼオライト触媒等でもよい。また、内燃機関1には各シリンダ2に対応してインジェクタ8,..,8が設けられている。インジェクタ8は吸気通路3に燃料を噴射するように設けられてもよいし、シリンダ2内に燃料を噴射するように設けられてもよい。内燃機関1は火花点火式又は自着火式のいずれでもよい。
内燃機関1の運転状態はエンジンコントロールユニット(ECU)9により制御される。ECU9は、例えばマイクロプロセッサ及びその主記憶装置として機能するROM、RAM等を組み合わせたコンピュータとして構成され、種々のセンサーからの出力信号を参照して内燃機関1の運転状態の制御に必要な各種の演算処理及び各種の機器の動作制御を実行する。ECU9と接続されるセンサとしては、例えば吸入空気量に対応した信号を出力するスロットルセンサ、機関回転数(回転速度)に対応した信号を出力する回転数センサ等がある。また、ECU9によって動作が制御される機器としては例えばスロットルバルブ6やインジェクタ8等がある。
内燃機関1は、例えば触媒7が所定の浄化性能を発揮できないときに大気への排気ガスの放出を抑えるため、排気捕集装置10を備えている。排気捕集装置10は、所定量の排気ガスを保持することが可能な捕集容器11と、その捕集容器11と排気通路4とを接続する排気ガス取出し通路12と、捕集容器11と接続される排出通路13と、捕集容器11で保持された排気ガスを捕集容器11から内燃機関1側に還流させるための排気ガス導入通路14と、排気ガス取り出し通路12と排気通路4との接続位置に設けられた排気制御バルブ15と、排気ガス取出し通路12を開閉する開閉バルブ16と、排出通路13を開閉する切替バルブ(切替手段)17と、排気ガス導入通路14を開閉する排気還流バルブ18と、を備えている。
排気ガス取り出し通路12は触媒7よりも上流側において排気通路4から分岐する。排気制御バルブ15は、矢印Aに示すように内燃機関1の排気ガスを触媒7に導く排気放出位置と、矢印Bに示すように排気ガスを排気ガス取り出し通路12に導く排気捕集位置との間で切り替え可能である。排気捕集位置において、排気制御バルブ15は排気ガスの全量を排気ガス取り出し通路12に導いてもよいし、排気通路4の下流側への一部の排気ガスの通過を許容し、残りの排気ガスを排気ガス取り出し通路12に導いてもよい。一部の排気ガスの通過を許容した場合には、排気ガスの捕集を行いつつ一部の排気ガスにより触媒7を暖機することができる。
図1に示すように、排気ガス導入通路14は吸気通路3の一部をなす吸気マニホールド部3aに接続されている。排気還流バルブ18が開かれることにより、矢印Cに示すように捕集容器11に蓄えられた排気ガスが吸気マニホールド3aに導入される。排気ガス導入通路3aは内燃機関1側に接続されていればよく、例えば触媒7の上流側の排気通路4に接続してもよい。排気ガス取り出し通路12、排出通路13、及び排気ガス導入通路14は金属等の剛体にて構成された配管でもよいし、フレキシブルなチューブでもよい。
捕集容器11は、排気通路4を取り囲むように、言い換えると、排気通路4及びその一部をなす排気マニホールド部4aにて貫かれるように設けられている。このため、捕集容器11は排気通路4と熱交換可能である。捕集容器11を排気通路4に隣接或いは密着させて排気通路11と熱交換可能にしてもよい。捕集容器11は、例えば金属製の箱のように容積不変の剛体容器として構成されている。
排出通路13は大気と連通している。開閉バルブ16及び排気還流バルブ18がそれぞれ閉じられた状態で切替バルブ17が開かれることにより捕集容器11が開放状態とされ、捕集容器11内の圧力は大気圧と等しく調整される。捕集容器11が開放状態で、かつ排気通路4の熱により捕集容器11が昇温されてから切替バルブ17が閉じられることにより、捕集容器11は開放状態から密閉状態に切り替えられる。捕集容器11の容積は不変なので、捕集容器11内の温度を開放状態から密閉状態に切り替えられる前よりも低下させることで、捕集容器11内の圧力を大気圧よりも低い圧力(負圧)に変更できる。なお、排出通路13は必ずしも大気と連通させなくてよく、大気圧と同等の圧力が得られる箇所に排出通路13を接続してもよい。例えば、排出通路13をエアフィルタ5とスロットルバルブ6の間の吸気通路3に接続してもよい。この場合には、切替バルブ17が開かれて捕集容器11が開放状態にされることにより、捕集容器11内の圧力が排出通路13の接続位置における圧力と等しく調整されるので、捕集容器11内の圧力を、密閉状態に切り替えられる前よりも低い圧力に変更できる。
排気制御バルブ15、開閉バルブ16、切替バルブ17、及び排気還流バルブ18の動作はECU9によって制御される。図2〜図4は、ECU9がこれらのバルブ15〜18を制御するために実行する制御ルーチンを示すフローチャートである。図2〜4の処理は、車両のイグニッションスイッチをオンした時点でそれぞれ開始され、その後、所定の周期(例えば1秒)で繰り返し実行される。
図2は排気捕集制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。図2の処理において、ECU9はステップS1で触媒7の所定の浄化性能が発揮され得るか否かを判定する。例えば、内燃機関1の始動時でかつ触媒7の温度が活性化温度域よりも低い場合に所定の浄化性能が発揮し得ないと判定してもよい。触媒7の温度はセンサ等の検出手段で直接検出してもよいし、例えば始動開始からの経過時間等の他のパラメータに基づいて推定してもよい。浄化性能が発揮し得ないと判定した場合はステップS2で排気制御バルブ15を排気捕集位置に切り替えるとともに、ステップS3で開閉バルブ16を開く。一方、所定の浄化性能が発揮し得ると判定した場合は、ステップS4で開閉バルブ16を閉じるとともに、ステップS5で排気制御バルブ15を排気放出位置に切り替える。その後、今回のルーチンを終了する。
図3は排気還流制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。図3の処理において、ECU9はステップS11で所定の還流許可条件が成立しているか否かを判断する。還流許可条件は触媒7が所定の浄化性能を発揮し得ることを成立要件として含むものである。還流許可条件が成立していないときにはステップS12で排気還流バルブ18を閉じて今回の処理を終える。一方、還流許可条件が成立しているときはステップS13へ進み、所定の還流終了条件が成立しているか否か判断する。還流終了条件は、捕集容器11から十分な量の排気ガスが還流されたことをその成立要件として含むものである。排気ガスが十分な量だけ還流されたか否かは、排気還流バルブ18を開いた時間に基づいて判断し、或いは排気ガス導入通路14に流量計を設け、その出力信号に基づいて判断することができる。
ステップS13で還流終了条件が成立していればステップS12へ進んで排気還流バルブ18を閉じる。還流終了条件が成立していなければステップS14で排気還流バルブ18を開いて今回の処理を終える。排気還流バルブ18が開かれることにより、図1の矢印Cで示したように、捕集容器11から排気マニホールド3aに排気ガスが戻される。
図2及び図3の制御によれば、触媒7が所定の浄化性能を発揮し得ない間は排気通路4に排出される排気ガスの全量又は一部が捕集容器11に捕集され、所定の浄化性能を発揮できる間は排気ガスの全量が大気に放出される。従って、触媒7が所定の浄化性能を発揮し得ない段階で大気中に放出される有害成分の量を削減することができる。図2及び図3のルーチンをECU9が実行することにより、ECU9は本発明の捕集制御手段として機能する。
図4は捕集容器開放密閉制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。ECU9が図4のルーチンを実行することにより、ECU9は本発明の開放密閉制御手段として機能する。図4の処理において、ECU9はステップS21で所定の容器開放条件が成立しているか否かを判断する。容器開放条件は、排気ガスの還流が終了したことを成立要件として含むものである。排気ガスの還流の終了は、図3のステップS13の還流終了条件の成否によって判定することができる。容器開放条件が成立していない場合は、以後の処理をスキップして今回の容器開放密閉制御を終了する。一方、容器開放条件が成立しているときは、ステップS22で切替バルブ17を開き、ステップS23で所定の容器密閉条件が成立するまでの間、切替バルブ17が開かれた状態に保持される。容器密閉条件は、開放状態にされた捕集容器11が十分に昇温されたことを成立要件として含むものである。捕集容器11が十分に昇温されたか否かは、捕集容器11内の温度に基づいて判断してもよいし、捕集容器11内の温度と相関する様々なパラメータに基づいて判断してもよい。例えば、捕集容器11が開放状態にされてからの経過時間、排気ガスの温度等から捕集容器11が十分に昇温されたか否かを判断してもよい。これらのパラメータは各種センサから取得してもよいし、所定の推定ロジックにより推定してもよい。容器密閉条件が成立したときは、切替バルブ17を閉じて今回のルーチンを終える。これにより、捕集容器11は開閉弁16が開かれるまでの間、密閉状態に保持される。
図4の制御によれば、開閉バルブ16が閉じられ、かつ排気還流バルブ18が閉じられた状態、つまり排気ガスの還流が終了した段階で、図4のステップS22で捕集容器11が開放状態にされ、その後捕集容器11が排気通路4の熱で昇温されてからステップS24で捕集容器11が密閉状態にされる。このため、例えば内燃機関1の運転停止からある程度時間が経過して内燃機関1の機関温度が低下した後に、内燃機関1を始動する場合には、捕集容器11内の温度が密閉状態への切り替え時よりも低下しているので、図2の捕集制御ルーチンの実行に先立って捕集容器11内の圧力を負圧にしておくことができる。従って、図2のステップS2及びステップS3で排気制御バルブ15が排気捕集位置に切り替えられ、かつ開閉バルブ16が開かれたときに、捕集容器11内の負圧を利用して排気ガスの捕集量を増やすことができる。よって、捕集容器11を小型化しても十分な量の排気ガスを捕集できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の排気捕集装置の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態と同一の構成には同一符号を付して説明を省略する。図5に示すように、第2の実施形態の排気捕集装置100は、内燃機関1のクランク軸(不図示)の回転を利用して駆動され、排気取り出し通路12に導かれた排気ガスを捕集タンク11に圧送する圧縮ポンプ(圧送手段)101を備えている。圧縮ポンプ101は、クランク軸からの回転伝達の許容又は遮断を選択的に切り替え得るクラッチ(不図示)を備えている。圧縮ポンプ101の作動状態はECU9によって制御される。ECU9は圧縮ポンプ101を作動させるときには、クランク軸からの回転伝達が許容されるようにクラッチを切り替え、一方、圧縮ポンプ101の作動を停止させるときには、クランク軸からの回転伝達が遮断されるようにクラッチを切り替える。
次に、本発明の排気捕集装置の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態と同一の構成には同一符号を付して説明を省略する。図5に示すように、第2の実施形態の排気捕集装置100は、内燃機関1のクランク軸(不図示)の回転を利用して駆動され、排気取り出し通路12に導かれた排気ガスを捕集タンク11に圧送する圧縮ポンプ(圧送手段)101を備えている。圧縮ポンプ101は、クランク軸からの回転伝達の許容又は遮断を選択的に切り替え得るクラッチ(不図示)を備えている。圧縮ポンプ101の作動状態はECU9によって制御される。ECU9は圧縮ポンプ101を作動させるときには、クランク軸からの回転伝達が許容されるようにクラッチを切り替え、一方、圧縮ポンプ101の作動を停止させるときには、クランク軸からの回転伝達が遮断されるようにクラッチを切り替える。
図6は、圧縮ポンプ制御の制御ルーチンを示したフローチャートである。この処理は車両のイグニッションスイッチをオンした時点で開始され、その後、所定の周期で繰り返し実行される。この処理は、図2〜4に示した制御ルーチンと並行して実行され、これによりECU9は本発明の捕集制御手段及び開放密閉制御手段としてそれぞれ機能する。図6の処理において、ECU9はステップS31で内燃機関1の始動の困難性を判定する。例えば、内燃機関1の水温、潤滑油温、又は外気温が所定値未満である場合に始動が困難であると判定してもよい。これらのパラメータはセンサより直接検出してもよいし、これらと相関する他のパラメータから所定の推定ロジックに基づいて推定するようにしてもよい。内燃機関1の始動が困難であると判定したときは、ステップS32においてクランク軸からの回転伝達が遮断されるようにクラッチを切り替えて圧縮ポンプ101の作動を停止させる。一方、内燃機関1の始動が困難でないと判定したときは、ステップS34に進んで、クランク軸の回転伝達が許容されるようにクラッチを切り替えて圧縮ポンプ101を作動させて今回のルーチンを終了する。
ステップS33では、ECU9は内燃機関1の始動の完了を判定する。始動の完了は、例えば機関回転数又はバッテリ電圧に基づいて判断できる。内燃機関1の始動が未了と判定したときは処理をステップS31に戻す。一方、内燃機関1の始動の完了を判定したときは、ステップS34で圧縮ポンプ101を作動させて今回のルーチンを終了する。
図6の制御によれば、内燃機関1の始動が困難である場合を除き、圧縮ポンプ101が作動されるので、より多くの排気ガスを捕集できる。しかも、圧縮ポンプ101が内燃機関1によって駆動されて内燃機関1の負荷が高まるので、内燃機関1が速やかに暖機される。このため、排気ガスの温度が速やかに上昇し触媒7が所定の浄化性能を発揮可能になるまでの期間を短縮できる。その結果、捕集すべき排気ガス量を削減できるので、捕集容器11の容量を小さくできる。更に、内燃機関1の始動が困難である場合には、圧縮ポンプ101の作動が停止されるので、圧縮ポンプ101の作動によって内燃機関1の始動性が悪化することを回避できる。
本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発明の要旨の範囲内において種々の形態で実施してよい。図1及び図5に示した形態では、排気取り出し通路12が触媒7よりも上流側において排気通路4から分岐しているが、触媒7の下流側において排気通路4から分岐させてもよい。排気ガスの捕集は、必ずしも内燃機関1の冷間始動時に実行しなくてもよく、捕集容器11内の温度が捕集容器11を密閉した時点よりも低い状態で排気ガスの捕集を実行すれば、本発明の効果を発揮できる。
排気制御バルブ15と開閉バルブ16の両者を設けることは必須ではない。排気制御バルブ15を排気放出位置に保持することにより、排気ガス取り出し通路12が閉じられ、排気捕集位置に保持することにより、排気ガス取り出し通路12が開かれるので、捕集容器11を密閉状態に保持できる限度で、開閉バルブ16を省略してもよい。
1 内燃機関
4 排気通路
7 三元触媒(触媒)
9 エンジンコントロールユニット(捕集制御手段、開放密閉制御手段)
11 捕集容器
17 切替バルブ(切替手段)
101 圧縮ポンプ(圧送手段)
4 排気通路
7 三元触媒(触媒)
9 エンジンコントロールユニット(捕集制御手段、開放密閉制御手段)
11 捕集容器
17 切替バルブ(切替手段)
101 圧縮ポンプ(圧送手段)
Claims (3)
- 内燃機関の排気通路と熱交換可能に設けられ、前記排気通路から取り出された排気ガスを捕集する捕集容器と、前記捕集容器に対する排気ガスの捕集及び前記捕集容器から前記内燃機関側への排気ガスの還流をそれぞれ制御する捕集制御手段と、前記捕集容器が開放された状態と密閉された状態とに切り替え可能な切替手段と、前記捕集容器が開放された状態で前記排気通路の熱により前記捕集容器を昇温させてから前記捕集容器が密閉された状態に切り替えられるように前記切替手段を制御する開放密閉制御手段と、を備えることを特徴とする内燃機関の排気捕集装置。
- 前記内燃機関によって駆動され、前記内燃機関の排気ガスを前記捕集容器に圧送する圧送手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気捕集装置。
- 前記捕集制御手段は、前記内燃機関の始動の困難性を判定し、前記内燃機関の始動が困難であると判定した場合、前記内燃機関の始動開始から始動の完了が判断されるまでの間、前記圧送手段の作動を停止させるように前記圧送手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の排気捕集装置。
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071010 |
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