JP2006169350A - 耐熱性防湿絶縁塗料、絶縁処理された電子部品及びその製造法 - Google Patents

耐熱性防湿絶縁塗料、絶縁処理された電子部品及びその製造法 Download PDF

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克彦 安
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雅博 鈴木
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拓也 杉下
Masahiro Kimura
昌宏 木村
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Abstract

【課題】 高温で加熱劣化しても塗膜の可とう性が低下せず耐熱性に優れ、高い信頼性の絶縁処理がなされ、さらに部品番号等がアゾ系着色剤を使用せずに隠ぺいされた電子部品を得ることができる耐熱性防湿絶縁塗料、絶縁処理された電子部品及びその製造法を提供する。
【解決手段】 (a)水酸基含有ポリイソプレンの水素化物100重量部、(b)ポリイソシアネートを(a)の水酸基1モルに対し、イソシアネート基が0.7〜1.0モルの範囲となる割合で反応させて得られるポリマーならびに(c)溶剤10〜1000重量部を含有してなる耐熱性防湿絶縁塗料、絶縁処理された電子部品及びその製造法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、電子部品の絶縁に適しアジン系着色剤を用い隠ぺい性、耐熱性に優れた防湿絶縁塗料および絶縁処理された電子部品及びその製造法に関する。
電気機器は年々小型軽量化および多機能化の傾向にあり、これを制御する各種電気機器に搭載した実装回路板は、湿気、塵埃、ガス等から保護する目的で絶縁処理が行われている。この絶縁処理法には、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂等の塗料による保護コーティング処理が広く採用されている。このような実装回路板は、過酷な環境下、特に高湿度下で使用され、例えば洗濯機、自動車、フラットパネルディスプレイ等の機器に搭載されて使用されている。しかしながら、前記アクリル系樹脂の塗料は、耐熱性が80〜100℃であり、加熱劣化後の可とう性が失われ、耐熱性が要求される用途での使用が限定されていた。一方、シリコーン系樹脂の塗料は、耐熱性に優れ、加熱劣化後の可とう性は良いが材料価格が高く、かつ塗料に皮張り、ゲル化等が発生し作業性に問題があった。また、実装回路板に防湿絶縁塗料を塗布した場合、実装回路板に搭載される電子部品の部品番号等が印字隠ぺいされない問題があり特許文献1でアゾ系着色剤を用いることにより隠蔽問題を解決することが出来た。しかしながら、近年、環境問題等でアゾ化合物の使用が問題になっている。
特開2003−138209号公報
本発明は、このような従来技術の問題点を解決し、防湿絶縁等に適し、耐熱性に優れ、さらにアゾ系着色剤を使用せず隠ぺい性を兼備えた防湿絶縁塗料および絶縁処理された電子部品及びその製造法を提供するものである。
本発明は、以下の発明に関する。
<1> (a)水酸基含有ポリイソプレンの水素化物100重量部、(b)ポリイソシアネートを(a)の水酸基1モルに対し、イソシアネート基が0.7〜1.0モルの範囲となる割合で反応させて得られるポリマーならびに(c)溶剤10〜1000重量部を含有してなる耐熱性防湿絶縁塗料。
<2> さらに充填剤、改質剤、消泡剤、着色剤および接着性付与剤からなる添加剤から選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする<1>記載の耐熱性防湿絶縁塗料。
<3> 前記着色剤がアジン系であることを特徴とする<2>記載の耐熱性防湿絶縁塗料。
<4> 上記<1>〜<3>記載の耐熱性防湿絶縁塗料を用いて絶縁処理された電子部品。
<5> 上記<1>〜<3>記載の耐熱性防湿絶縁塗料を、電子部品に塗布し、乾燥する請求項4記載の絶縁処理された電子部品の製造法。
本発明の耐熱性防湿絶縁塗料の塗膜は、高温で加熱劣化しても可とう性が低下せず耐熱性に優れ、これによって高い信頼性の絶縁処理された電子部品を得ることができる。また、本発明の耐熱性防湿絶縁塗料の塗膜は、アゾ系の着色剤を使用せず隠避性に優れ電子部品の品番等を完全に隠ぺいすることができる。
本発明に用いられる(a)水酸基含有ポリイソプレンの水素化物は、分子内または分子末端に水酸基を有し、数平均分子量は通常500〜10,000、好ましくは1,000〜5,000の範囲である。この市販品としては、例えば商品名エポール(出光石油化学社製)が挙げられる。
本発明に用いられる(b)ポリイソシアネートは、1分子中に2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネート化合物であり、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルスルホンジイソシアネート、トリフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート、3−イソシアネートエチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート、3−イソシアネートエチル−3,5,5−トリエチルシクロヘキシルイソシアネート、ジフェニルプロパンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、シクロヘキシリレンジイソシアネート、3,3’−ジイソシアネートプロピルエーテル、トリフェニルメタントリイソシアネート、ジフェニルエーテル−4,4’−ジイソシアネートなどのポリイソシアネート、上記イソシアネートをビューレット型、イソシアヌレート環型、ウレトジオン型により2量体又は3量体にしたもの又はこれらのイソシアネートをフェノール類、オキシム類、イミド類、メルカプタン類、アルコール類、ε−カプロラクタム、エチレンイミン、α−ピロリドン、マロン酸ジエチル、亜硫酸水素ナトリウム、ホウ酸等でブロック化した化合物、カルボジイミド変性ジフェニルメタンジイソシアネート等の前記ポリイソシアネートから誘導される末端イソシアネート基を有する化合物などが挙げられる。
本発明の(b)成分のポリイソシアネートは、(a)成分の水酸基1モルに対しイソシアネート基が0.7〜1.0モルの範囲となる割合で(a)成分と反応させる。イソシアネート基が1.0モルを越えるとイソシアネート基が残存し、塗料の安定性上好ましくなく、0.7モル未満の場合は分子量が大きくならない。
本発明に用いられる(c)溶剤は、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶剤、トルエン、キシレン等の芳香族系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、エタノール、ブタノール等のアルコール系溶剤、パラフィン油、ナフテン油等のパラフィン系溶剤、ミネラルターペン、ナフサ等の石油系溶剤などである。
(c)成分である溶剤の配合量は、作業性に関連する塗料の粘度に応じて決められるが、(a)水酸基含有ポリイソプレンの水素化物100重量部に対して10〜1000重量部であり、15〜750重量部が好ましく、20〜500重量部がより好ましい。
本発明では必要に応じ充填剤、改質剤、消泡剤、着色剤および接着性付与剤などを塗料に任意に添加することができる。
充填剤としては、微粉末酸化ケイ素、酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム等が挙げられ、通常(a)水酸基含有ポリイソプレンの水素化物100重量部に対し0.01〜100重量部添加することができる。
改質剤としては例えば、乾燥性を向上させるためにナフテン酸マンガン、オクテン酸マンガン等の有機酸金属塩などが使用でき、通常塗料100重量部に対し0.01〜10重量部添加することができる。
消泡剤としては例えば、シリコン系オイル、フッ素オイル、ポリカルボン酸系ポリマーなど公知の消泡剤が挙げられ、通常塗料100重量部に対し0.001〜5重量部添加することができる。
着色剤としては、公知の無機顔料、有機系顔料、及び有機系染料等が挙げられ、所望する色調に応じてそれぞれを配合する。これらは、2種以上組み合わせて使用しても良い。通常、これら顔料及び染料の添加量は塗料100重量部に対し、0.01〜70重量部であり、0.1〜60重量部が好ましく、0.1〜50重量部がより好ましい。
防湿絶縁塗料に隠ぺい性を持たせるための着色剤は、アジン系着色剤としてC.I. Solvent Black 5、C.I. Solvent Black 7などが好適に用いられる。これらは、2種以上組み合わせて使用しても良い。市販品としては、OIL BLACK No.5、OIL OPLAS BLACK BS(オリエント化学工業(株)製商品名)などが挙げられる。
粘着付与剤としては、溶剤に溶解しやすく、常温で固形の軟化点が好ましくは50〜180℃、より好ましくは60〜170℃の水素添加ロジン系樹脂、脂環族系飽和炭化水素樹脂等が挙げられ、通常(a)水酸基含有ポリイソプレンの水素化物100重量部に対し10〜100重量部添加することができる。
本発明になる耐熱性防湿絶縁塗料を用いて絶縁される電子部品としてはマイコン、トランジスタ、コンデンサ、抵抗、リレー、トランス等、及びこれらを搭載した実装回路板などが挙げられ、さらにこれら電子部品に接合されるリード線、ハーネス、フィルム基板等も含むことができる。
本発明になる耐熱性防湿絶縁塗料を用いて絶縁される電子部品の製造法としては、一般に知られている浸漬法、ハケ塗り法、スプレー法、線引き塗布法等の方法によってこの塗料を上記電子部品に塗布し、乾燥すればよい。
以下に本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらに制限されるものではない。本発明で、「部」として表わしたものは特に限定しない限り重量部を示す。
実施例1
1リットルの四つ口フラスコにエポール(出光石油化学社製商品名、水酸基含有ポリイソプレンの水素化物)280部、キシレン280部、トリレンジイソシアネート40部を混合撹拌し70℃で3時間反応させた。その後、50℃に合成温度を下げエチルアルコール100部を加え50℃で1時間反応させワニスAを得た。
実施例2
1リットルの四つ口フラスコに実施例1で得たワニスC250部、水素添加ロジン系樹脂(軟化点80℃、荒川化学工業社製商品名、エステルガムHP)部を加え、室温で撹拌し均一溶液ワニスBを得た。
実施例3
1リットルの四つ口フラスコに実施例2で得たワニスC500部、アジン系の着色剤(オリエント化学工業社製商品名、OIL OPLAS BLACK BS)5部を加え、室温で撹拌・溶解し均一溶液ワニスCを得た。
比較例1
メタクリル酸ブチル214部、アクリル酸ブチル25部、トルエン150部を1リットルの四つ口フラスコに加え、窒素ガスを通しながら90℃まで昇温し保温した。これにメタクリル酸ブチル200部、アクリル酸ブチル21部、アゾビスイソブチロニトリル3部を混合溶解した溶液を2時間で滴下しながら重合を進めた。その後、110℃に昇温し、2時間保温して重合を完了させた後冷却し50℃になったらトルエン200部を加え10分間撹拌し均一溶液ワニスDを得た。
比較例2
1リットルの四つ口フラスコにG−2000(日本曹達社製商品名、水酸基含有ポリブタジエン)281部、キシレン280部、トリレンジイソシアネート40部を混合撹拌し70℃で3時間反応させた。その後、50℃に合成温度を下げエチルアルコール100部を加え50℃で1時間反応させワニスEを得た。
比較例3
1リットルの四つ口フラスコに実施例2で得たワニスC500部、アゾ化合物のクロム錯塩(オリエント化学工業社製商品名、VALIFAST BLACK 3804)5部を加え、室温で撹拌・溶解し均一溶液ワニスFを得た。
以上で得たワニスA〜Fを鉛筆硬度および屈曲性試験用としてブリキ板(50×180×0.25mm)に、密着性試験用として銅板(50×100×1.6mm)に各々塗布し、80℃で2時間乾燥し20μmの塗膜を作成した。ついで、この塗膜を125℃の恒温槽に放置し、各時間毎に鉛筆硬度、屈曲性および銅との密着性を測定した。結果を表1に示す。
またワニスA〜Fを隠ぺい性試験用としてガラス版(200×100×2mm)に塗布し、80℃で2時間乾燥し20μmの塗膜を作成した。ついで、この塗膜をJIS K5400「塗料一般試験方法」中の「7.3.2 隠ぺい力 見本比較法」に準じて測定した。結果を表1に示す。
Figure 2006169350

Claims (5)

  1. (a)水酸基含有ポリイソプレンの水素化物100重量部、(b)ポリイソシアネートを(a)の水酸基1モルに対し、イソシアネート基が0.7〜1.0モルの範囲となる割合で反応させて得られるポリマーならびに(c)溶剤10〜1000重量部を含有してなる耐熱性防湿絶縁塗料。
  2. さらに充填剤、改質剤、消泡剤、着色剤および接着性付与剤からなる添加剤から選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1記載の耐熱性防湿絶縁塗料。
  3. 前記着色剤がアジン系であることを特徴とする請求項2記載の耐熱性防湿絶縁塗料。
  4. 請求項1〜3記載の耐熱性防湿絶縁塗料を用いて絶縁処理された電子部品。
  5. 請求項1〜3記載の耐熱性防湿絶縁塗料を、電子部品に塗布し、乾燥する請求項4記載の絶縁処理された電子部品の製造法。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108559385A (zh) * 2018-05-23 2018-09-21 浙江清优材料科技有限公司 一种新能源动力电池用保温外壳及其制备方法

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