JP2006168449A - 建設機械におけるキャブ支持構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 機体フレームに防振マウントを介してキャブを支持せしめてなる建設機械において、機体転倒時等にキャブが機体フレームから離間する方向に変位することを規制するための規制部材を設けるにあたり、該規制部材の設置スペースを別途確保する必要がないようにする。
【解決手段】 ビスカスマウント7Aのボス部9の同軸上に、ビスカスマウントのケース体8から下方に突出するストッパシャフト11を設け、該ストッパシャフト11に一体的に設けたストッパ16が、キャブが架台フレームから離間する方向に設定許容範囲を越えて変位しようとしたときに、架台フレームに一体形成されるストッパプレート5dに係止することでキャブの変位を規制するように構成した。
【選択図】 図5
【解決手段】 ビスカスマウント7Aのボス部9の同軸上に、ビスカスマウントのケース体8から下方に突出するストッパシャフト11を設け、該ストッパシャフト11に一体的に設けたストッパ16が、キャブが架台フレームから離間する方向に設定許容範囲を越えて変位しようとしたときに、架台フレームに一体形成されるストッパプレート5dに係止することでキャブの変位を規制するように構成した。
【選択図】 図5
Description
本発明は、油圧ショベル等の建設機械において、キャブを機体フレームに支持するための建設機械におけるキャブ支持構造の技術分野に属するものである。
一般に、油圧ショベル等の建設機械において、オペレータの運転室となるキャブは、機体フレーム側からキャブに伝わる振動を低減させるべく、ビスカスマウント等の防振マウントを介して機体フレームに支持されている。この様な防振マウントは、通常、キャブ側に固定されるキャブ側固定部材と、機体フレーム側に固定される機体フレーム側固定部材と、これらキャブ側固定部材と機体フレーム側固定部材とを接合するゴム等の弾性体からなる防振部材とを備えて構成される。
ところで、前記建設機械において、万一機体が転倒したり岩石等に衝突したりすると、キャブは大きな衝撃荷重を受けることになる。この様な場合にキャブを保護するため、キャブを形成する構造物本体を頑強なものにすることは勿論であるが、構造物本体を強度アップしても、衝撃荷重がキャブと機体フレームとが離間する方向に大きく作用すると、前記防振マウントが破損してキャブが機体フレームから外れてしまい、キャブを有効に保護できない惧れがある。
そこで従来、キャブが機体フレームから離間する方向に変位したときに、該変位を規制する規制部材を防振マウントとは別に設けた技術が提唱されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−189089号公報
ところで、前記建設機械において、万一機体が転倒したり岩石等に衝突したりすると、キャブは大きな衝撃荷重を受けることになる。この様な場合にキャブを保護するため、キャブを形成する構造物本体を頑強なものにすることは勿論であるが、構造物本体を強度アップしても、衝撃荷重がキャブと機体フレームとが離間する方向に大きく作用すると、前記防振マウントが破損してキャブが機体フレームから外れてしまい、キャブを有効に保護できない惧れがある。
そこで従来、キャブが機体フレームから離間する方向に変位したときに、該変位を規制する規制部材を防振マウントとは別に設けた技術が提唱されている(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、前記従来の規制部材は、防振マウントとは別に設けられるものであるから、該規制部材の設置スペースを、キャブ床面部と該キャブ床面部を支持する機体フレームとのあいだに別途確保する必要がある。しかるに、キャブ床面部と機体フレームとのあいだは、多数の油圧配管やハーネスが配設されていて、規制部材の設置スペースを確保するのが難しい。しかも、防振マウントを保護する観点からみれば、規制部材はできるだけ防振マウントに近接した位置に設けることが望ましいため、防振マウントの近傍に規制部材の設置スペースを確保しなければならないという制約もある。さらに、防振マウントは、キャブを防振状態で安定支持できるように、通常、キャブの四隅部に配されているが、前記特許文献1のものでは、防振マウントの配設位置をずらして規制部材の設置スペースを設けており、このため、通常時における防振機能を充分に発揮できないという問題があり、ここに本発明が解決しようとする課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、機体フレームに防振マウントを介してキャブを支持せしめてなる建設機械において、前記防振マウントに、キャブが機体フレームに対して離間する方向に予め設定される設定許容範囲を越えて変位しようとしたときに、キャブまたは機体フレームに設けられるストッパ受部に係止してキャブの変位を規制する規制部材を設けたことを特徴とするものである。
そして、この様にすることにより、万一機体が転倒したり岩石等に衝突したような場合に、キャブが設定許容範囲を越えて機体フレームから離れる方向に変位することを規制できることになって、キャブを有効に保護できると共に、規制部材の設置スペースを別途確保する必要がなく、而して、キャブと機体フレームとのあいだに配される油圧配管やハーネス等のレイアウトが損なわれたり、規制部材を設けるために防振マウントの位置をずらさなければならないような不具合を回避できる。
請求項2の発明は、請求項1において、防振マウントは、キャブ側に固定されるキャブ側固定部材と、機体フレーム側に固定される機体フレーム側固定部材と、これらキャブ側固定部材と機体フレーム側固定部材とを接合する防振部材とを備える一方、規制部材は、キャブ側固定部材に一体的に設けられるストッパを用いて構成されると共に、該ストッパは、機体フレームに対するキャブの変位が設定許容範囲内のときは、機体フレーム側に一体的に設けられるストッパ受部に干渉しないが、キャブが設定許容範囲を越えて変位しようとしたときには前記ストッパ受部に干渉することでキャブの変位を規制する構成であることを特徴とするものである。
そして、この様にすることにより、防振マウントのキャブ側固定部材に一体的に設けたストッパによって、設定許容範囲を越えてのキャブの変位を規制できると共に、キャブの変位が設定許容範囲内のときにはストッパとストッパ受部とは干渉しないため、通常時における防振マウントの防振機能が損なわれる惧れを回避できる。
請求項3の発明は、請求項2において、防振マウントは、該防振マウントの軸芯部に、キャブフロアに螺子止めされるボス部をキャブ側固定部材として備える一方、該ボス部の同軸上に設けたシャフトを防振マウントのケース体から下方に突出せしめ、該ケース体からの突出部にストッパを設けたことを特徴とするものである。
そして、この様にすることにより、防振マウントと同軸でストッパが作用することになって、ストッパ効果に優れると共に、ストッパの作用時に防振マウントにかかる負荷を小さくできる。
そして、この様にすることにより、万一機体が転倒したり岩石等に衝突したような場合に、キャブが設定許容範囲を越えて機体フレームから離れる方向に変位することを規制できることになって、キャブを有効に保護できると共に、規制部材の設置スペースを別途確保する必要がなく、而して、キャブと機体フレームとのあいだに配される油圧配管やハーネス等のレイアウトが損なわれたり、規制部材を設けるために防振マウントの位置をずらさなければならないような不具合を回避できる。
請求項2の発明は、請求項1において、防振マウントは、キャブ側に固定されるキャブ側固定部材と、機体フレーム側に固定される機体フレーム側固定部材と、これらキャブ側固定部材と機体フレーム側固定部材とを接合する防振部材とを備える一方、規制部材は、キャブ側固定部材に一体的に設けられるストッパを用いて構成されると共に、該ストッパは、機体フレームに対するキャブの変位が設定許容範囲内のときは、機体フレーム側に一体的に設けられるストッパ受部に干渉しないが、キャブが設定許容範囲を越えて変位しようとしたときには前記ストッパ受部に干渉することでキャブの変位を規制する構成であることを特徴とするものである。
そして、この様にすることにより、防振マウントのキャブ側固定部材に一体的に設けたストッパによって、設定許容範囲を越えてのキャブの変位を規制できると共に、キャブの変位が設定許容範囲内のときにはストッパとストッパ受部とは干渉しないため、通常時における防振マウントの防振機能が損なわれる惧れを回避できる。
請求項3の発明は、請求項2において、防振マウントは、該防振マウントの軸芯部に、キャブフロアに螺子止めされるボス部をキャブ側固定部材として備える一方、該ボス部の同軸上に設けたシャフトを防振マウントのケース体から下方に突出せしめ、該ケース体からの突出部にストッパを設けたことを特徴とするものである。
そして、この様にすることにより、防振マウントと同軸でストッパが作用することになって、ストッパ効果に優れると共に、ストッパの作用時に防振マウントにかかる負荷を小さくできる。
次に、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1において、1は油圧ショベルであって、該油圧ショベル1は、クローラ式の下部走行体2、該下部走行体2に旋回自在に支持される上部旋回体3、該上部旋回体3に装着されるフロントアタッチメント4等の各部から構成されている等の基本的構成は、従来通りである。
また、図2、3、4、5において、5は前記上部旋回体3の架台フレーム(旋回フレーム)であって、本発明の機体フレームに相当するが、該架台フレーム5は、オペレータの運転室となるキャブ6が取付けられるキャブ取付座5Aや、フロントアタッチメント4が取付けられるアタッチメント取付座5B等を備えている。
前記キャブ取付座5Aの前部および後部には、左右方向を向く支持フレーム5aが配されているが、これら支持フレーム5aの上面を形成するトッププレート5bの左右両端部には、後述する第一ビスカスマウント7Aまたは第二ビスカスマウント7Bが嵌込まれるマウント用孔5cが開設されている。そして、該マウント用孔5cに装着された第一、第二ビスカスマウント7A、7Bを介して、前記キャブ6の床面部を形成するキャブフロア6aの四隅部が防振された状態で支持される構成となっている。
前記第一、第二ビスカスマウント7A、7Bのうち、第一ビスカスマウント7Aは後側支持フレーム5aの左端部のマウント用孔5cに装着され、また第二ビスカスマウント7Bは残りの三箇所のマウント用孔5cに装着されるが、本発明は第一ビスカスマウント7Aに実施されているため、まず、第一ビスカスマウント7Aについて説明する。
前記第一ビスカスマウント7Aは、円筒状のケース体(本発明の機体フレーム側固定部材に相当する)8、該ケース体8の軸芯部に設けられ、その上部がケース体8の上端よりも上方に突出するボス部(本発明のキャブ側固定部材に相当する)9、ケース体8とボス部9とを接合するゴムクッション(本発明の防振部材に相当する)10、ボス部9と同軸上になるようボス部9の下端に固着され、ケース体8の下部に開設された開口8aから下方に突出するストッパシャフト11、ボス部9の下端とストッパシャフト11の上端とのあいだに介装される状態でボス部9の下端に一体的に固着され、その外周縁部がケース体8の内周面部と僅かな間隙Sを存するように設計される円板状の減衰板12、該減衰板12が収納されると共に、高粘性流体であるシリコンオイルが封入される流体封入室13、ケース体8下部の開口8aとストッパシャフト11とのあいだをシールするシール部材14、ストッパシャフト11の下端部にボルト15止めされる円板状のストッパ(本発明の規制部材に相当する)16等を備えて構成されている。そして、この第一ビスカスマウント7Aは、ボス部9の上部に形成される螺子孔9aに、キャブフロア6aを貫通せしめたボルト17を螺入することによりキャブフロア6aに取付けられると共に、ケース体8の上部に形成されるフランジ部8bを、マウント用孔5cの外周側部にボルト18止めすることによりトッププレート5bに取付けられる。
尚、本実施の形態において、ボス部9とストッパシャフト11とは、ボス部9の下端に設けた螺子9bによって一体的に固着されているが、この様に別部材同士を一体的に固着するのではなく、ボス部9とストッパシャフト11とを一体形成したものであっても良い。
尚、本実施の形態において、ボス部9とストッパシャフト11とは、ボス部9の下端に設けた螺子9bによって一体的に固着されているが、この様に別部材同士を一体的に固着するのではなく、ボス部9とストッパシャフト11とを一体形成したものであっても良い。
そして、前記第一ビスカスマウント7Aは、キャブフロア6aに固定取付けされたボス部9とトッププレート5bに固定取付けされたケース体8とを接合するゴムクッション10の弾性によって振動を吸収すると共に、減衰板12が流体封入室13内を上下方向に相対移動するときに間隙Sを通過するシリコンオイルの粘性抵抗によって振動を減衰せしめることができるようになっており、これによって、走行時等において架台フレーム5に発生した振動がキャブ6に伝わることを低減できるようになっている。
さらに、前述したように、第一ビスカスマウント7Aには、ケース体8の下方に突出するストッパシャフト11が設けられており、該ストッパシャフト11の下端には、円板状のストッパ16がボルト15止めされている。一方、架台フレーム5のキャブ取付座5Aの支持フレーム5aには、トッププレート5bの下方で、且つ架台フレーム5およびキャブ6が振動していない無振動状態において上記ストッパ16よりも設定ストロークLだけ上方となる位置に、ストッパ受プレート5dが一体形成されている。該ストッパ受プレート5dには、ストッパシャフト11が間隙を存する状態で遊嵌状に貫通する貫通孔5eが開設されているが、この貫通孔5eの内径寸法は、ストッパ16の外径寸法よりも小径となるように設定されていて、ストッパ16がストッパ受プレート5d位置よりも上動することを規制できるようになっている。
つまり、キャブ6が架台フレーム5から離間する方向、つまりキャブフロア6aがトッププレート5bに対して上方に相対変位すると、キャブフロア6aに固定取付されているボス部9も上動し、これと一体的にストッパシャフト11およびストッパ16も上動するが、該ストッパ16の上動は、無振動状態のストッパ16位置から前記設定ストロークLだけ上動した時点で、ストッパ受プレート5dに係止することにより規制される。
ここで、前記設定ストロークLは、通常時における振動状態ではストッパ16とストッパ受プレート5dとが干渉することなく(即ち、通常時におけるゴムクッション10の防振機能を損なうことなく)、且つ、転倒時等の非常時においてキャブ6の変位に伴いボス部9がケース体8に対して上方に相対移動したときに、ゴムクッション10の弾性限界を越えることのないボス部9の許容移動ストロークとして予め設定されるストロークである。而して、キャブ6が架台フレーム5から離間する方向に変位した場合、該変位が前記設定ストロークLに相当する設定許容範囲内であれば規制されないが、設定許容範囲を越えようとしたとき(ストッパ16が設定ストロークLを越えて上動しようとしたとき)には、ストッパ16がストッパ受プレート5dに係止することで規制されるようになっていると共に、該キャブ6の変位の規制は、ボス部9とケース体8とを接合するゴムクッション10の弾性限界を越える前の段階でなされるようになっている。
尚、本実施の形態において、設定ストロークLは、前述したように、ボス部9とケース体8とを接合するゴムクッション10の弾性限界を越えることがないストロークに設定されており、これによりゴムクッション10の破損を防止できるようになっているが、これに限定されることなく、転倒時等の非常時におけるキャブ6の変位として許容される範囲内であれば良い。
尚、本実施の形態において、設定ストロークLは、前述したように、ボス部9とケース体8とを接合するゴムクッション10の弾性限界を越えることがないストロークに設定されており、これによりゴムクッション10の破損を防止できるようになっているが、これに限定されることなく、転倒時等の非常時におけるキャブ6の変位として許容される範囲内であれば良い。
また、キャブ6が架台フレーム5に近接する方向、つまりキャブフロア6aがトッププレート5bに対して下方に相対移動する方向の変位は、通常は、ゴムクッション10の弾性限界を越える前の段階で、ゴムクッション10の上端部外径側のストッパー部10aがキャブフロア6aの下面に当接することで規制されるようになっているが、転倒時等の非常時において更にキャブフロア6aがトッププレート5bに対して下方に相対移動する方向に変位した場合には、ケース体8のフランジ部8bをトッププレート5bに止着するボルト18のボルト頭がキャブフロア6aに当接することで規制されるようになっている。
また、本発明が実施されていない第二ビスカスマウント7Bは、汎用のビスカスマウントであるため、詳細な説明および図面は省略するが、ケース体の下部に開口が開設されておらず、且つ該開口から突出するストッパシャフトおよびストッパが設けられていないこと以外は、前述した第一ビスカスマウント7Aと同様の構成のものであって、同等の防振機能を有する。尚、この第二ビスカスマウント7Bに設けられるゴムクッションも、前述したキャブ6の設定許容範囲内の変位では、弾性限界を越えないように構成されている。
叙述の如く構成された本形態において、キャブ6はビスカスマウント7A、7Bを介して防振された状態で架台フレーム5に取付支持されているが、このものにおいて、万一機体が転倒したり岩石等に衝突したような場合の衝撃力によってキャブ6が架台フレーム5から離れる方向に変位しても、該変位は、第一ビスカスマウント7Aに設けたストッパ16が、架台フレーム5に一体形成されるストッパ受プレート5dに係止することで規制されることになる。
しかも、本実施の形態においては、前記キャブ6の変位の規制は、ビスカスマウント7A、7Bのゴムクッション10の弾性限界を越える前の段階でなされる構成になっているため、ゴムクッション10に過大な負荷が働くことがなく、ビスカスマウント7A、7Bの破損を防止することができて、キャブ6を有効に保護できる。
そのうえ、通常時における振動状態ではストッパ16とストッパ受プレート5dとは干渉しない構成になっているから、ビスカスマウント7A、7Bの防振機能が損なわれる惧れもない。
しかも、本実施の形態においては、前記キャブ6の変位の規制は、ビスカスマウント7A、7Bのゴムクッション10の弾性限界を越える前の段階でなされる構成になっているため、ゴムクッション10に過大な負荷が働くことがなく、ビスカスマウント7A、7Bの破損を防止することができて、キャブ6を有効に保護できる。
そのうえ、通常時における振動状態ではストッパ16とストッパ受プレート5dとは干渉しない構成になっているから、ビスカスマウント7A、7Bの防振機能が損なわれる惧れもない。
この様に、本実施の形態にあっては、架台フレーム5から離間する方向のキャブ6の変位をストッパ16で規制することでキャブ6の保護が図れるものであるが、このものにおいて、上記ストッパ16は第一ビスカスマウント7Aに設けられているため、キャブ6の変位を規制するための規制部材の設置スペースを別途確保する必要がなく、而して、キャブフロア6aの下方に配される図示しない油圧配管やハーネス等のレイアウトが損なわれたり、規制部材を設けるためにビスカスマウントの位置をずらさなければならないような不具合を、回避できる。
さらにこのものにおいて、第一ビスカスマウント7Aに設けられるストッパ16は、該第一ビスカスマウント7Aの軸芯部に配されるボス部9と同軸上のストッパシャフト11に設けられているため、第一ビスカスマウント7Aと同軸でストッパ16が作用することになって、ストッパ効果に優れると共に、ストッパ16の作用時に第一ビスカスマウント7Aにかかる負荷を小さくできるという利点もある。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されないことは勿論であって、本実施の形態では、キャブ6の四隅部を支持するビスカスマウントのうち、後側左部を支持する第一ビスカスマウント7Aに本発明を実施し、残りの三隅部(キャブ6の前側左部、前側右部、および後側右部)を支持する第二ビスカスマウント7Bには汎用のものを用いたが、これは、機体が転倒した場合に最もキャブ6にかかる衝撃荷重が大きいと想定される部位のビスカスマウントに本発明を実施したのであって、この一隅部でも充分であるが、必要に応じて、キャブ6の前側左部および後側左部の二隅部、あるいは四隅部全てのビスカスマウントに本発明を実施しても良い。
5 架台フレーム(機体フレーム)
5d ストッパ受プレート(ストッパ受部)
6 キャブ
6a キャブフロア
7A 第一ビスカスマウント(防振マウント)
8 ケース体(機体フレーム側固定部材)
9 ボス部(キャブ側固定部材)
10 ゴムクッション(防振部材)
11 ストッパシャフト(シャフト)
16 ストッパ(規制部材)
17 ボルト
5d ストッパ受プレート(ストッパ受部)
6 キャブ
6a キャブフロア
7A 第一ビスカスマウント(防振マウント)
8 ケース体(機体フレーム側固定部材)
9 ボス部(キャブ側固定部材)
10 ゴムクッション(防振部材)
11 ストッパシャフト(シャフト)
16 ストッパ(規制部材)
17 ボルト
Claims (3)
- 機体フレームに防振マウントを介してキャブを支持せしめてなる建設機械において、前記防振マウントに、キャブが機体フレームに対して離間する方向に予め設定される設定許容範囲を越えて変位しようとしたときに、キャブまたは機体フレームに設けられるストッパ受部に係止してキャブの変位を規制する規制部材を設けたことを特徴とする建設機械におけるキャブ支持構造。
- 請求項1において、防振マウントは、キャブ側に固定されるキャブ側固定部材と、機体フレーム側に固定される機体フレーム側固定部材と、これらキャブ側固定部材と機体フレーム側固定部材とを接合する防振部材とを備える一方、規制部材は、キャブ側固定部材に一体的に設けられるストッパを用いて構成されると共に、該ストッパは、機体フレームに対するキャブの変位が設定許容範囲内のときは、機体フレーム側に一体的に設けられるストッパ受部に干渉しないが、キャブが設定許容範囲を越えて変位しようとしたときには前記ストッパ受部に干渉することでキャブの変位を規制する構成であることを特徴とする建設機械におけるキャブ支持構造。
- 請求項2において、防振マウントは、該防振マウントの軸芯部に、キャブフロアに螺子止めされるボス部をキャブ側固定部材として備える一方、該ボス部の同軸上に設けたシャフトを防振マウントのケース体から下方に突出せしめ、該ケース体からの突出部にストッパを設けたことを特徴とする建設機械におけるキャブ支持構造。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011121454A (ja) * | 2009-12-10 | 2011-06-23 | Caterpillar Sarl | キャブを備えた建設機械 |
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WO2022113890A1 (ja) * | 2020-11-25 | 2022-06-02 | 株式会社ブリヂストン | キャブマウント |
-
2004
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