JP2006168083A - 成形システム及び成形材料供給用ホッパー - Google Patents
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Abstract
【課題】成形品の生産効率を向上してコストダウンを図れると共に、成形品を安定した品質で成形できる成形システムの構成を提供する。
【解決手段】成形機1と、これに成形材料を供給するホッパー2と、これに貯蔵する成形材料を成形機1への供給前に予備乾燥する予備乾燥機を有する。ホッパー2が成形機1と乾燥機に対して着脱自在に装着可能であり、成形材料を貯蔵したホッパー2を乾燥機に装着してホッパー2内の成形材料をホッパー2ごと予備乾燥した後、ホッパー2を乾燥機から外して成形機1に装着して成形材料を供給するようにした。さらに、成形機1に装着したホッパー2に対してチューブ3,4を介して除湿空気供給装置5から除湿空気を供給することにより、ホッパー2内の予備乾燥された成形材料の乾燥状態を維持するようにした。
【選択図】図1
【解決手段】成形機1と、これに成形材料を供給するホッパー2と、これに貯蔵する成形材料を成形機1への供給前に予備乾燥する予備乾燥機を有する。ホッパー2が成形機1と乾燥機に対して着脱自在に装着可能であり、成形材料を貯蔵したホッパー2を乾燥機に装着してホッパー2内の成形材料をホッパー2ごと予備乾燥した後、ホッパー2を乾燥機から外して成形機1に装着して成形材料を供給するようにした。さらに、成形機1に装着したホッパー2に対してチューブ3,4を介して除湿空気供給装置5から除湿空気を供給することにより、ホッパー2内の予備乾燥された成形材料の乾燥状態を維持するようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、成形材料を可塑化して所望の形状に成形する成形機と、成形材料を貯蔵して成形機に供給するホッパーと、ホッパーに貯蔵する成形材料を成形機への供給前に予備乾燥する乾燥機などからなる成形システム、及び前記の成形材料供給用のホッパーに関するものである。
従来の射出成形機で成形を行う成形システムでは、例えば下記の特許文献1などに記載されているように、射出成形機上に取り付けられたホッパーに粉末、顆粒状ないしペレット状の成形材料を投入することにより射出成形機に成形材料を供給している。成形材料を交換する場合、旧材料での成形作業が終了した後に新材料をホッパーに投入するようにしており、旧材料が余る場合はホッパーから旧材料を外部の容器へ排出した後に新材料をホッパーに投入するようにしている。なお、新材料を投入する前に、空になったホッパー内を掃除機やエアーガンなどで清掃している。
また、新材料は、例えば下記の特許文献2に記載されたような独立型の乾燥機によって予備乾燥しておいたものを投入するか、或いは射出成形機上にホッパーと一体的に設けられる機上型の乾燥機により乾燥するか、或いは独立型の乾燥機と機上型の乾燥機を併用するようにしている。
特開平7−80893号公報
特開2001−71326号公報
しかしながら、上述したような従来の成形システムでは、成形材料を交換する際に、ホッパーに旧材料が残っている場合は旧材料を排出した後、ホッパーを清掃し、その後、独立型の乾燥機で予備乾燥した新材料をホッパーに投入するが、特にホッパーの清掃に時間がかかって交換作業全体に時間がかかり、その間は成形を行なえないので、それだけ成形品の生産の効率が落ちてコストアップになってしまうという問題があった。
また、独立型の乾燥機で予備乾燥だけ行なって機上型乾燥機を併用しない場合には、成形中にホッパー内の成形材料が外気中の水分を吸収して乾燥状態が変化してしまい、成形品の品質が劣化してしまう場合があった。
これに対して機上型乾燥機を併用する構成では、成形中でも乾燥するので上記の問題はないが、機上型乾燥機の駆動のための電力消費が大きく、その電気代によりコストアップになってしまうという問題があった。
さらに、予備乾燥を行なう独立型の乾燥機として、それぞれ成形材料を盛った複数のトレーを収容して成形材料をトレーごと乾燥する箱型乾燥機を用いる場合、トレー毎に異なる種類の成形材料、例えば色が異なる成形材料を収容して乾燥を行なうときには、上側のトレーからこぼれた成形材料が下側のトレーの成形材料に混入し、その成形材料で成形した成形品の色に本来と異なる色が混入するなどの問題が発生するおそれがある。このため、乾燥機の始業準備として、それぞれ成形材料を盛った複数のトレーを乾燥機に入れる際に成形材料毎のトレーの配置などを考慮する必要があり、始業準備に時間がかかり、また、成形材料の種類別の管理が煩雑であり、これらもコストアップにつながるという問題があった。このような問題は、射出成形以外の成形方式で成形を行う成形システムにも共通するものである。
本発明の課題は、上記のような従来の成形システムにおける問題を解決し、成形品の生産効率を向上してコストダウンを図れると共に、成形品を安定した品質で成形することができる成形システムの構成、及びその成形システムに好適に用いられる成形材料供給用ホッパーの構成を提供することにある。
上記の課題を解決するための本発明(請求項1)による成形システムは、
成形材料を可塑化して所望の形状に成形する成形機と、
成形機に着脱自在に装着可能で、成形材料を貯蔵するためのホッパーと、
ホッパー内の成形材料を予備乾燥する乾燥機とを有し、
ホッパーを乾燥機に装着してホッパー内の成形材料を予備乾燥した後、ホッパーを乾燥機から外して成形機に装着し成形機に成形材料を供給するようにしたことを特徴とする。
成形材料を可塑化して所望の形状に成形する成形機と、
成形機に着脱自在に装着可能で、成形材料を貯蔵するためのホッパーと、
ホッパー内の成形材料を予備乾燥する乾燥機とを有し、
ホッパーを乾燥機に装着してホッパー内の成形材料を予備乾燥した後、ホッパーを乾燥機から外して成形機に装着し成形機に成形材料を供給するようにしたことを特徴とする。
また、本発明(請求項2)による成形システムは、
前記成形機に装着したホッパーに除湿空気供給装置から除湿空気を供給することにより、ホッパー内の予備乾燥された成形材料の乾燥状態を維持するようにしたことを特徴とする。
前記成形機に装着したホッパーに除湿空気供給装置から除湿空気を供給することにより、ホッパー内の予備乾燥された成形材料の乾燥状態を維持するようにしたことを特徴とする。
また、本発明(請求項3)による成形材料供給用ホッパーは、
上記本発明(請求項1,2)による成形システムに用いられる成形材料を貯蔵して成形機に供給するホッパーであって、
ホッパーの下方部に、ホッパー本体からの成形材料を通す状態と、成形材料を通さないが通気性を保つ状態とを切り換えるシャッターが設けられることを特徴とする。
上記本発明(請求項1,2)による成形システムに用いられる成形材料を貯蔵して成形機に供給するホッパーであって、
ホッパーの下方部に、ホッパー本体からの成形材料を通す状態と、成形材料を通さないが通気性を保つ状態とを切り換えるシャッターが設けられることを特徴とする。
その場合、ホッパーの下方部で前記シャッター上に、乾燥機から供給される熱風が水平方向に広がって上側に流れるようにするための通気スペースが形成され(請求項4)、その通気スペースは、シャッター上に設けられた全体に細孔が形成された漏斗形部材の外周面と、ホッパー下部の内周面との間のスペースにより形成される(請求項5)。
また、請求項6の発明では、除湿空気供給装置からの除湿空気を前記通気スペースに流入させるようにしている。
本発明(請求項1)の成形システムによれば、成形機に供給する成形材料の交換は、成形機に装着したホッパーを差し替えるだけで非常に簡単に短時間で行なうことができる。また、予備乾燥機の始業準備も、成形材料を投入したホッパーを装着するだけで極めて簡単に短時間で行える。さらに、予備乾燥以後の時点でホッパー内の成形材料に対して外部から他の種類の成形材料が混入することはないので、成形材料の種類別の管理を容易に行うことができる。したがって、成形品の生産効率を向上し、コストダウンを図れる。
また、本発明(請求項2)の成形システムによれば、予備乾燥された成形材料を貯蔵したホッパーが成形機に装着された後、ホッパーに除湿空気が供給されるので、ホッパー内の成形材料の乾燥状態を安定して一定に維持することができ、安定した品質で成形を行うことができる。また、除湿空気供給装置は、従来の機上型乾燥機に比べて電力消費が小さいので、消費電力を低減することができ、この点でもコストダウンを図れる。
さらに、本発明(請求項3〜6)の成形材料供給用ホッパーによれば、本発明(請求項1,2)の成形システムに好適に用いることができる。
以下、添付した図を参照して本発明の実施の形態を説明する。ここでは、射出成形機により成形を行う成形システムにおける実施例を示すが、射出成形以外の成形方式で成形を行う成形システムにも本発明を適用できることは勿論である。
図1は本発明による成形システムの実施例の構成を示している。本システムは、図1に示す複数の射出成形機1と、熱可塑性あるいは熱硬化性の樹脂などの成形材料を貯蔵し射出成形機1のそれぞれに装着されて成形材料を供給する複数のホッパー2と、各射出成形機1に装着された各ホッパー2に対してメイン配管のチューブ3とそれから分岐したチューブ4を介して除湿(乾燥)空気を供給する除湿空気供給装置5と、図2に示すホッパー2に貯蔵した成形材料をホッパー2ごと予備乾燥する予備乾燥機6などからなる。なお、成形材料は径が2〜3mmの顆粒状のものとする。
射出成形機1の可塑化部10上には、ホッパー2を着脱自在に装着して可塑化部10の成形材料供給部に連結するために、後述する図3に示す様に、ホッパー2の連結用のソケット26を着脱自在に連結可能な円筒状のプラグ11がブラケット12を介して固定されており、可塑化部10の不図示の成形材料供給口に連通している。ホッパー2を連結していないときは、プラグ11に不図示の盲栓を装着し、異物の侵入を防止する。なお13は金型部、14は金型部13の型開きが完了した時に金型から成形品を射出成形機1の機外に取り出す取出装置である。
ホッパー2は、射出成形機1と予備乾燥機6に対してワンタッチで着脱自在に装着可能なカートリッジ型のものであり、その構造の詳細は後述する。
除湿空気供給装置5は、詳しく図示していないが、例えば、通常湿った圧縮空気を取り込み、乾燥剤の入った筒に通して圧縮空気から水蒸気を吸収し、大気圧より高圧の除湿空気として外部に供給する乾燥剤型ヒートレスドライアとして構成され、チューブ3,4を介して複数台、例えば10台位のホッパー2に対して大気圧より高圧の除湿空気を十分に供給できるものとする。なお、この装置5からの除湿空気を各射出成形機1に装着された各ホッパー2に導入するためのチューブ4は、少なくともホッパー2に近い部分がテフロン(商標名)などの柔軟なプラスチックからなり、その先端に結合された接続用のソケット9(図3参照)を介して、ホッパー2に対してワンタッチで着脱自在に連結可能となっている。
チューブ4の途中には、その管路を開閉して除湿空気の供給/遮断を切り換えるためのレバーコック7と、除湿空気供給装置5からの除湿空気の湿度を監視するためのモイスチャインジケータ8が連結されている。モイスチャインジケータ8は、例えばシリカゲルを用いたもので、除湿空気の相対湿度が10%になるとシリカゲルの色がブルーからピンクに変色することを利用して除湿空気の湿度を監視することができる。
予備乾燥機6は、図2の(A)と(B)に示すような構成となっており、ヒーターカバー60内でリングブロー61からの送風がヒーター制御盤62で制御されるヒーターユニット63により加熱され、熱風となってメイン配管64を通り、マニホールド65を介してここでは5本の枝管66に分配して供給される。枝管66のそれぞれの先端部には枝管66の管路を開閉するレバーコック67が設けられ、さらに先端には、ホッパー2の連結用のソケット26を着脱可能に連結可能な円筒状のプラグ68が設けられている。このプラグ68は先述した射出成形機1のホッパー連結用のプラグ11と同じものである。そして、このプラグ68を介して、成形材料を満杯に貯蔵したホッパー2をここでは5台まで装着して、各ホッパー2の成形材料を十分に予備乾燥できる構造になっている。
また、ホッパー2の構造は図3(A),(B)に示すようになっている。図3の(A)は、ホッパー2の上面図、(B)はホッパー2の左半部を断面図として示す一部断面側面図である。ホッパー2の本体20は、下部が円錐台形に絞られた円筒形状に形成され、上端は成形材料の投入口、下端は貯蔵した成形材料の供給口20aとして開口しており、成形材料供給口20aの周縁にはつば20bが形成されている。
ホッパー本体20の円錐台形の下部内には、漏斗形、すなわち上部が中空で上下が開放された円錐台形で下部が細い円筒形に形成された漏斗形部材21が設けられている。漏斗形部材21の上端部の外径は、ホッパー本体20の下部の円錐台形部分の上端の内径に対応しており、漏斗形部材21の下部の細い円筒部分はホッパー本体20の下端の成形材料供給口20aに連通している。漏斗形部材21の円錐台形面の傾斜角度がホッパー本体20下部の円錐台形面の傾斜角度より浅くなっていることにより、ホッパー本体20の下部の内周面と漏斗形部材21の外周面との間にスペースSが形成されており、このスペースSは予備乾燥機6からの熱風ないしは除湿空気供給装置5からの除湿空気が水平方向に広がって上側に流れるようにするための通気スペースとなっている。漏斗形部材21には、径が顆粒状の成形材料より小径で例えば1.5mm程度の細孔がパンチングにより全体に網目状に多数形成されており、細孔から成形材料がこぼれ落ちることなく通気性が保てるようになっている。
また、ホッパー本体20において円錐台形の下部の外周の1箇所に管22が固定され、通気スペースSの中間部に連通しており、この管22の先端部に固定されたプラグ23に対してチューブ4の先端のソケット9が着脱自在に連結可能であり、これらを介してチューブ4がホッパー2に対して着脱自在に連結可能となっている。
また、つば20bの下面には、板状のシャッター25を支持したブロック形状のシャッターホルダ24が固定されている。シャッターホルダ24には、ホッパー本体20の下端の成形材料供給口20aに連通する円形の孔24aが中央部に上下に貫通して形成されており、シャッター25は孔24aを横切るようにして図3中で左右の横方向にスライド可能に設けられている。
図4(図3中の矢印Aによる矢視図)に示すように、シャッター25には、円形の開口25aと通気孔部25bがシャッター25のスライド方向の左右に並んで形成されている。開口25aはホッパー本体20からの成形材料を通すための開口である。通気孔部25bは、その部分で漏斗形部材21と同様に、顆粒状の成形材料より小径の細孔がパンチングにより網目状に多数形成されており、成形材料を通さずに通気性を保てるようになっている。シャッター25は、破線で示した開口25aがシャッターホルダ24の孔24aと合致する開放位置、すなわちホッパー本体20からの成形材料を通す位置と、通気孔部25bが孔24aと合致する閉鎖位置、すなわちホッパー本体20からの成形材料を通さないが通気性は保つ通気位置とにスライドでき、それぞれの位置で不図示のボールプランジャーなどの係止手段によって係止され、その係止を所定以上の力で外してスライドできるようになっている。
さらに、シャッターホルダ24の下面側には、ホッパー2を成形機1に、或いは予備乾燥機6に対して着脱自在に装着するための連結部材として機能する円筒状のソケット26が孔24aに連通するように固定されている。ソケット26には2つのロックレバー26aが回動可能に設けられており、図5の(A)に示すように、ロックレバー26aのそれぞれを水平な位置に回動させた状態で、ソケット26を射出成形機1のプラグ11に対して上方から嵌合させて、(B)に示すようにロックレバー26aを上側に立つ位置まで回動させると、ロックレバー11の回動支点側の端部がプラグ11の溝11aに係合して嵌合状態がロックされ、ソケット26とプラグ11が連結される。また、この状態からロックレバー26aを下側に水平な位置まで回動させると、上記係合が外れてロックが解除され、ソケット26を上方に引き抜いてプラグ11から外せるようになっている。
このようにソケット26をプラグ11に対して着脱自在に連結してホッパー2を射出成形機1の可塑化部10に着脱自在に装着できるようになっている。また、ソケット26を射出成形機1のプラグ11と同じ予備乾燥機6のプラグ68のそれぞれに対して上記と同様に着脱自在に連結してホッパー2を予備乾燥機6の枝管66のそれぞれに着脱自在に装着(接続)できるようになっている。
一方、ホッパー本体20の上端の開口(成形材料投入口)を覆い塞ぐ蓋27がホッパー本体20の上部外周面の複数箇所に設けられたファスナー28により着脱自在に設けられており、蓋27を外して上からホッパー本体20内に成形材料を投入できるようになっている。また、蓋27の上面には、ホッパー本体20内に下方から供給される予備乾燥機6からの熱風あるいは除湿空気供給装置5からの除湿空気を排気するための2本の円筒状の排気筒29が設けられている。詳しく図示していないが、排気筒29には排気のための多数の孔が形成されており、内周に布などからなるフィルターが設けられ、外部への排気に伴う成形材料の粉末などの飛散を防止している。また、蓋27の上面の中央部には取っ手210が設けられ、作業者がこれを掴んで蓋27自体を、或いは蓋27ごとホッパー2全体を持つことができる。
また、ホッパー本体20には、縦方向に細長い窓20cが設けられており、この窓20cからホッパー本体20内の成形材料の残量を視認できるようになっている。
以上の構成からなる本実施例の成形システムでは、まず成形を行う前、或いは成形を行いながら、図2(B)に示す様に、それぞれ成形材料を投入して貯蔵した複数のホッパー2を予備乾燥機6に装着して各ホッパー2内の成形材料をホッパー2ごと予備乾燥する。なお、ホッパー2に成形材料を投入する際に、投入された成形材料がこぼれ落ちないように、予め各ホッパー2のシャッター25を前述した閉鎖位置(通気位置)にスライドさせておく。また、各ホッパー2は、先述のように、それぞれのソケット26を予備乾燥機6の各プラグ68に連結して予備乾燥機6に装着する。なお、ホッパー2のチューブ4接続用のプラグ23には不図示の盲栓を装着しておく。そして予備乾燥機6を作動させるとともに、そのレバーコック67のそれぞれを「開」の位置に回動させることにより、予備乾燥機6のヒーターユニット63からメイン配管64とマニホールド65を通じて各枝管66に供給される熱風が各ホッパー2に供給され、各ホッパー2内の成形材料が予備乾燥される。
予備乾燥機6からの熱風は、各ホッパー2のソケット26とシャッターホルダ24の孔24aとシャッター25の通気孔部25bを通ってホッパー本体20の下端の成形材料供給口20aから漏斗形部材21の下部の細い円筒状部分へと供給され、一部はそのまま前記円筒状部分内で顆粒状の成形材料の隙間を上側に流れるが、大部分は前記円筒状部分の多数の細孔から通気スペースSに漏れ出て水平方向に広がりながら上側に流れ、通気スペースSから漏斗形部材21の上部の円錐台形部分の細孔を通って上側へ流れ、それより上の成形材料の隙間を通ってホッパー本体20内の上部へ流れ、排気筒29からホッパー2外へ排気される。このようにホッパー2内を流れる熱風によってホッパー2内の成形材料が予備乾燥される。
ここで熱風がホッパー本体20内の下部で成形材料を囲む通気スペースSで水平方向に広がって上側に流れて成形材料を加熱し、乾燥させるので、加熱、乾燥をむらなく均一に効率的に行なうことができ、成形材料全体の温度を短時間で上昇させ、予備乾燥を短時間で行なうことができる。
このように予備乾燥を行なっておいて、射出成形機1で新たに成形を行うときに、或いは成形材料を交換するときに、予備乾燥機6から使用するホッパー2を取り外して射出成形機1に装着する。その取り外しでは、予備乾燥機6のレバーコック67を「閉」の位置に回動させて熱風の供給を遮断してから、ホッパー2のソケット26と予備乾燥機6のプラグ68の連結を外してホッパー2を取り外す。
新たに成形を行うときには、射出成形機1のプラグ11に装着されている不図示の盲栓を外した後、予備乾燥機6から取り外したホッパー2のソケット26を図5(A),(B)で先述したようにプラグ11に連結して図1に示す様にホッパー2を射出成形機1に装着する。
材料交換を行なうときには、まず、既に射出成形機1のプラグ11に装着されている使用済みのホッパー2を取り外す。その際、まず使用済みのホッパー2に連結されているチューブ4の途中のレバーコック7を閉めて除湿空気の供給を遮断した後、チューブ4のソケット9をホッパー2のプラグ23から外す。さらに、使用済みのホッパー2のシャッター25を閉鎖位置にスライドさせた後、ソケット26とプラグ11の連結を外してホッパー2を射出成形機1から取り外す。その後、予備乾燥機6から取り外したホッパー2を前述したのと同様にして射出成形機1に装着する。
その後、装着したホッパー2のシャッター25を開放位置にスライドさせてホッパー2から射出成形機1の可塑化部10の成形材料供給部へ成形材料が供給され、成形に使用されるようにする。また、これと共に、装着したホッパー2のプラグ23から盲栓を外し、プラグ23に対してチューブ4の先端のソケット9を嵌合させて、チューブ4をホッパー2に連結し、チューブ4の途中のレバーコック7を開いて除湿空気供給装置5からの除湿空気が装着したホッパー2に供給され、ホッパー2内の予備乾燥された成形材料の乾燥状態が維持されるようにする。これにより成形品を安定した品質で成形することができる。
ここでチューブ4からの除湿空気は、プラグ23と管22を通じてホッパー本体20内の下部の通気スペースSに供給され、通気スペースSで水平方向に広がって通気スペースSより上側に流れて成形材料を除湿し、排気筒29からホッパー2の外部へ排気される。従って、除湿をむらなく均一に行なえ、効率的に行うことができる。なお、ホッパー2に供給される除湿空気は大気圧より高圧であるので、除湿空気の供給中は、ホッパー2に除湿空気以外の外気が侵入することが防止され、外気の湿度にかかわらず、ホッパー2内の成形材料の乾燥状態を維持することができる。
以上のような本実施例によれば、射出成形機1に供給する成形材料を交換する場合、旧材料を貯蔵したホッパー2を射出成形機1から外す一方、新材料を貯蔵したホッパー2を予備乾燥機6から外して射出成形機1に装着する、すなわちホッパー2を差し替えるだけでよく、旧材料を貯蔵したホッパーの清掃は成形材料の交換と別の段取りで行なえばよく、交換時にホッパーへの新材料の投入も不要であるので、材料交換を非常に簡単に短時間で行なうことができる。また、予備乾燥機6の始業準備は、成形材料を投入したホッパー2を装着するだけであり、極めて簡単に短時間で行える。したがって、それらの時間を節約できる分だけ成形品の生産効率を向上し、コストダウンが図れる。
また、予備乾燥された成形材料を貯蔵したホッパー2が射出成形機1に装着された後、ホッパー2にチューブ4が接続されて、常時、ホッパー2に除湿空気が供給されるので、ホッパー2内の成形材料の乾燥状態を安定して一定に維持することができ、安定した品質で成形を行うことができる。
また、除湿空気供給装置6は、従来の機上型乾燥機に比べて電力消費が小さいので、システム全体として、従来の機上型乾燥機と独立型の乾燥機を併用する場合より消費電力を低減することができ、この点でもコストダウンが図れる。
さらに、成形材料は既に予備乾燥の時点でホッパー2ごとに貯蔵されていて、ホッパー2ごと予備乾燥されるので、予備乾燥以後の時点でホッパー2内の成形材料に対して外部から他の種類の成形材料が混入することはないので、成形材料の種類別の管理を容易に行うことができ、この点からもコストダウンが図れる。
1 射出成形機
2 ホッパー
3,4 除湿空気供給用のチューブ
5 除湿空気供給装置
6 予備乾燥機
7 レバーコック
8 モイスチャインジケータ
10 射出成形機の可塑化部
11 ホッパー連結用のプラグ
20 ホッパー本体
21 漏斗形部材
23 チューブ連結用のプラグ
25 シャッター
26 射出成形機への連結用のソケット
27 蓋
61 リングブロー
63 ヒーターユニット
64 メイン配管
66 枝管
68 ホッパー連結用のプラグ
2 ホッパー
3,4 除湿空気供給用のチューブ
5 除湿空気供給装置
6 予備乾燥機
7 レバーコック
8 モイスチャインジケータ
10 射出成形機の可塑化部
11 ホッパー連結用のプラグ
20 ホッパー本体
21 漏斗形部材
23 チューブ連結用のプラグ
25 シャッター
26 射出成形機への連結用のソケット
27 蓋
61 リングブロー
63 ヒーターユニット
64 メイン配管
66 枝管
68 ホッパー連結用のプラグ
Claims (6)
- 成形材料を可塑化して所望の形状に成形する成形機と、
成形機に着脱自在に装着可能で、成形材料を貯蔵するためのホッパーと、
ホッパー内の成形材料を予備乾燥する乾燥機とを有し、
ホッパーを乾燥機に装着してホッパー内の成形材料を予備乾燥した後、ホッパーを乾燥機から外して成形機に装着し成形機に成形材料を供給するようにしたことを特徴とする成形システム。 - 前記成形機に装着したホッパーに除湿空気供給装置から除湿空気を供給することにより、ホッパー内の予備乾燥された成形材料の乾燥状態を維持するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の成形システム。
- 請求項1または2に記載された成形システムに用いられる成形材料を貯蔵して成形機に供給するホッパーであって、
ホッパーの下方部に、ホッパー本体からの成形材料を通す状態と、成形材料を通さないが通気性を保つ状態とを切り換えるシャッターが設けられることを特徴とする成形材料供給用ホッパー。 - ホッパーの下方部で前記シャッター上に、乾燥機から供給される熱風が水平方向に広がって上側に流れるようにするための通気スペースが形成されることを特徴とする請求項3に記載の成形材料供給用ホッパー。
- ホッパーの下方部で前記シャッター上に、全体に細孔が形成された漏斗形部材が設けられ、ホッパー下部の内周面と漏斗形部材の外周面との間のスペースが前記通気スペースとなっていることを特徴とする請求項4に記載の成形材料供給用ホッパー。
- 除湿空気供給装置からの除湿空気を前記通気スペースに流入させることを特徴とする請求項4または5に記載の成形材料供給用ホッパー。
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JP2004362110A JP2006168083A (ja) | 2004-12-15 | 2004-12-15 | 成形システム及び成形材料供給用ホッパー |
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Cited By (4)
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---|---|---|---|---|
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