JP2006167176A - カジノゲームシステム、ゲームインターフェース装置、基板取付装置及び通信制御装置 - Google Patents
カジノゲームシステム、ゲームインターフェース装置、基板取付装置及び通信制御装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 本カジノゲームシステムは、ゲームインターフェース装置、基板取付装置、通信制御装置及び基板選択装置を備えている。ゲームインターフェース装置は、操作部、表示部及び信号送受信部を有している。基板取付装置は、ゲーム制御基板を複数取付可能であって、ゲームインターフェース装置とは別体に構成されている。基板選択装置は、基板取付装置に取り付けられた複数のゲーム制御基板の中から一のゲーム制御基板を選択する。通信制御装置は、基板選択装置が基板選択をしたら、選択したゲーム制御基板の信号送受信部とゲームインターフェース装置の信号送受信部との間の通信を確立する。
【選択図】 図1
Description
第1の理由は、ゲーム装置自体の単価が高いことである。その原因の1つは、上述したようにゲーム製作事業者側が個々のゲーム装置に対して個別に不正防止策を施しているため、ゲーム装置の開発及び製造に際して、その不正防止策分のコストがかかるためである。また、カジノ施設に設置されるゲーム装置は、搭載されるゲーム制御基板の専用機である。これも、ゲーム装置自体の単価を高騰させている原因の1つである。
第2の理由は、新たにゲーム装置を導入する際の作業負担が大きいことである。すなわち、カジノ施設に設置されるゲーム装置は上述したように専用機であるので、その導入に際しては、ゲーム装置全体を施設内に搬入して設置するという作業が必要となる。このような搬入・設置作業は負担が大きく、そのコストが高くなる。
このカジノゲームシステムにおいては、従来は個々のゲーム装置内部に設置されていた複数のゲーム制御基板を基板取付装置に取り付けている。そして、従来のゲーム装置における少なくともゲームインターフェース部分、具体的には操作部、表示部及び信号送受信部を、ゲームインターフェース装置としてその基板取付装置とは別体に構成している。これにより、複数のゲーム制御基板に対する不正防止を基板取付装置で一括集中して行うことが可能になる。その結果、基板取付装置で不正防止を行いさえすれば、個々のゲーム装置において個別に不正防止策を施す必要がなくなる。
また、本カジノゲームシステムにおいては、基板取付装置に取り付けられた複数のゲーム制御基板の中から基板選択装置が一のゲーム制御基板を選択すると、該一のゲーム制御基板の信号送受信部とゲームインターフェース装置の信号送受信部との間の通信が確立する。これにより、プレイヤーは、基板選択装置が選択した一のゲーム制御基板のゲーム進行部が進行するゲームを、そのゲームインターフェース装置でプレイすることができる。このように、本カジノゲームシステムにおけるゲームインターフェース装置は、複数のゲーム制御基板で共通に使用されるもので専用機ではない。したがって、ゲーム製作事業者側は、新しいゲームを製作する場合、ゲーム制御基板についての開発、製造を行うだけで済み、ゲーム装置全体の開発、製造を行っていた従来に比べて、その開発・製造のコストを大幅に下げることができる。
更に、本カジノゲームシステムにおいて新たな種類のゲームを導入する際の作業は、主に、そのゲーム制御基板を基板取付装置に取り付けるという作業だけであり、その作業負担は、ゲーム装置全体を施設内に搬入して設置するという従来の作業に比べて、格段に軽減される。したがって、このような作業コストも大幅に下げることができる。
なお、基板選択装置によるゲーム制御基板の選択は、プレイヤーの操作に応じてなされるものでも、カジノ施設の運営者の操作に応じてなされるものでもよい。前者によれば、ゲームインターフェース装置でプレイするプレイヤーが自分の希望するゲームを選択してプレイできる。後者によれば、カジノ施設の運営者側が運営上の観点からプレイヤーに提供したいゲームを選択してプレイヤーにプレイさせることができる。
このカジノゲームシステムにおいては、基板取付装置に取り付けられる複数のゲーム制御基板が施錠機構による施錠ができる基板ボックスに内蔵されている。よって、カジノ施設を運営する特定の者がこの鍵を厳重に管理することで、複数のゲーム制御基板に対するプレイヤーを含む他の者による不正を、基板取付装置において集中的に防止することができる。
従来のゲーム装置は上述したように専用機であり、ゲーム制御基板の仕様に関して共通規格もなかった。そのため、ゲーム制御基板のゲーム進行部が使用する画像信号や操作信号の仕様は、ゲーム製作事業者ごとに又はゲーム制御基板の種類ごとに、互いに異なるものである。本カジノゲームシステムでは、基板取付装置に取り付けられる複数のゲーム制御基板がこのように互いに仕様が異なるものであっても、信号変換部による信号形式の変換によって、各ゲーム制御基板のゲーム進行部が進行するゲームをプレイヤーがゲームインターフェース装置でプレイできるようになる。その結果、本カジノゲームシステムを使用するにあたって、基板取付装置に取り付けるゲーム制御基板を、前記ゲームインターフェース装置の仕様に合わせて開発、製造する必要がなくなる。また、基板取付装置に既存のゲーム制御基板を取り付けて利用することも可能になり、プレイヤーはゲームインターフェース装置で既存のゲームもプレイすることが可能になる。
このカジノゲームシステムにおいては、各ゲーム制御基板の各々に関係付けられた信号変換プログラムが信号変換プログラム記憶部に記憶されており、通信制御装置の信号変換部は、選択された一のゲーム制御基板に対応する信号変換プログラムを実行して信号形式の変換を行う。このように信号形式の変換を信号変換プログラムの実行というソフトウェア処理で実現することで、基板取付装置に新たなゲーム制御基板を取り付ける際、そのゲーム制御基板用の信号形式の変換を行うためのシステム構築が容易になる。
このカジノゲームシステムにおいては、プレイヤーがゲームインターフェース装置の操作部に対して所定の基板選択操作を行うと、その基板選択用の操作信号がゲームインターフェース装置の信号送受信部から通信制御装置に送られ、その通信制御装置から基板選択装置に送信される。よって、本カジノゲームシステムによれば、プレイヤーが自分の希望するゲームを選択してゲームインターフェース装置でプレイできるようになる。
このカジノゲームシステムにおいては、プレイヤーが基板選択操作を行う際に、ゲームインターフェース装置の表示部に基板選択用画面を表示させることができる。しかも、この基板選択用画面のデータは、通信制御装置の選択画面記憶部に記憶されているので、基板取付装置に新たなゲーム制御基板を取り付ける際に必要となる基板選択画面の内容変更は、通信制御装置側で行うことができる。このような通信制御装置は、ゲームインターフェース装置とは違って、通常、カジノ施設の顧客が入ることを禁止されている場所に設置されるので、顧客が見ている前で基板選択画面の内容変更を行わずに済む。
基板取付装置に取り付けられる複数のゲーム制御基板のゲームが互いに異なる種類である場合、そのゲーム制御基板で必要となる操作ボタンの数や動作割り当てなどが互いに異なることが多い。これに対処する方策としては、例えば、ゲームインターフェース装置の操作部に、想定される最大数のメカニカルな操作ボタンを用意しておき、選択されたゲーム制御基板のゲームで必要なボタンのみを有効にして残りを無効にしておくなどにより、ボタン数の違いに対処するという方策が考えられる。このとき、ゲームインターフェース装置の操作部に有効なボタンの動作割当内容を表示する表示器を設け、選択されたゲーム制御基板のゲームで使用する有効なボタンの表示器に表示される動作割当内容を切り換えるようにすれば、ボタンの動作割り当ての違いにも対処することも可能となる。しかし、今後に新規に開発されるゲームに係るゲーム制御基板で必要となる操作ボタンの数や動作割り当てなどは、ゲームの多様化によって予測することは極めて困難であり、操作ボタンの数や動作割り当てなどに違いに柔軟に対処できる方策が望まれる。
そこで、本カジノゲームシステムでは、ゲームインターフェース装置の操作部をタッチパネルで構成し、基板選択装置により選択された一のゲーム制御基板に対応した操作面画像がそのタッチパネルに表示されるようにした。これにより、メカニカルな操作ボタンに比べて、操作ボタンの数の違いに柔軟に対処できる。また、操作ボタンの配列について、メカニカルな操作ボタンでは変更できないが、タッチパネルによれば自由に変更可能なので、操作性の高い操作部を実現することができる。
このゲームインターフェース装置においては、上述した請求項1、2、3、4、5、6又は7のカジノゲームシステムに用いられることで、カジノ施設にゲーム装置を新たに導入する際の導入コストを低減することが可能になる。
この基板取付装置においては、上述した請求項1、2、3、4、5、6又は7のカジノゲームシステムに用いられることで、カジノ施設にゲーム装置を新たに導入する際の導入コストを低減することが可能になる。
この通信制御装置においては、上述した請求項1、2、3、4、5、6又は7のカジノゲームシステムに用いられることで、カジノ施設にゲーム装置を新たに導入する際の導入コストを低減することが可能になる。
特に、請求項2の発明によれば、不正による損害を直接的に受けることとなるカジノ施設の運営者側が、複数のゲーム制御基板に対する不正を一括して集中的に防止することができるので、不正抑止効果が高いという優れた効果が奏される。
また、請求項3及び4の発明によれば、既存のゲーム制御基板も利用することが可能となるという優れた効果が奏される。特に、請求項4の発明によれば、既存のゲーム制御基板を導入する際の導入コストを更に低減することが可能になるという優れた効果が奏される。
また、請求項5及び6の発明によれば、プレイヤーがいちいち移動することなく自分の希望する複数のゲームを適宜選択してプレイすることができるようになるという優れた効果が奏される。特に、請求項6の発明によれば、基板選択用画面の内容に従ってプレイヤーに基板選択方法等を案内することができるので、プレイヤーはスムーズに自分の希望するゲームをプレイできるようになるという優れた効果が奏される。
また、請求項7の発明によれば、ゲーム制御基板ごとに操作面が違う場合でも各ゲーム制御基板のゲームにそれぞれ適した操作面を提供できるので、どのゲーム制御基板のゲームをプレイするときでも、従来の専用機の場合と同等の操作性を実現することが可能となるという優れた効果が奏される。
本カジノゲームシステムは、カジノ施設であるカジノに設置されるものである。このシステムは、主に、ゲームインターフェース装置1と、4つのゲーム制御基板20A〜20Dを取付可能な基板取付装置40と、これらの間の通信制御を行う通信制御装置50と、基板選択装置60とから構成されている。ゲームインターフェース装置1は、ゲームを行う際にプレイヤーとのインターフェースとなるもので、従来のゲーム装置に備わっていたゲーム制御基板を除く部品のほとんどを備えている。すなわち、ゲームインターフェース装置1は、要約すれば、従来のゲーム装置からゲーム制御基板を取り除いた装置である。このゲームインターフェース装置1は、プレイヤーが居るカジノフロアーに設置される。一方、基板取付装置40、通信制御装置50及び基板選択装置60は、プレイヤーが入るのを禁止されたセキュリティルームに設置される。このセキュリティルームは、カジノ運営者によって厳重に管理されている。本実施形態では、1つのゲームインターフェース装置1に対して、基板取付装置40、通信制御装置50及び基板選択装置60をそれぞれ1つずつ設けたカジノゲームシステムがカジノに複数導入されている。このカジノゲームシステムは、1つのゲームインターフェース装置1に対して複数の装置40,50,60を設けることも、複数のゲームインターフェース装置1に対して1つの装置40,50,60を設けることも可能である。
まず、本カジノゲームシステムを構成する通信制御装置50について説明する。
図2は、本実施形態における通信制御装置50のハードウェア構成を示すブロック図である。
通信制御装置50は、ゲームインターフェース装置1と基板取付装置40との間、詳しくは、ゲームインターフェース装置1と基板取付装置40に取り付けられた4つのゲーム制御基板20A〜20Dのいずれかとの間の通信制御を行う。通信制御装置50は、CPU51、RAM52、ROM53、システムバス54、情報記憶装置55、入力装置56、出力装置57、ゲームインターフェース装置側通信装置58、基板取付装置側通信装置59等を備えている。CPU51やRAM52等の構成要素は、システムバス54を介して、互いにデータやプログラムの命令等のやり取りを行う。この基板取付装置40を所定の手順に従って動作させるためのプログラムは、ROM53や情報記憶装置55に記憶されており、必要に応じてCPU51やRAM52上の作業エリアに呼び出されて実行される。情報記憶装置55には、ゲームインターフェース装置1で使用可能な信号形式などを示すインターフェース情報や、基板取付装置40に取り付けられた各ゲーム制御基板20A〜20Dで使用可能な信号形式などを示す基板情報などが記憶されている。カジノ運営者のオペレータが入力装置56を操作することで、ゲーム制御基板の基板情報を情報記憶装置55に記憶することができる。よって、基板取付装置40に新たにゲーム制御基板を取り付ける際には、そのゲーム制御基板の基板情報を情報記憶装置55に追加することができる。
次に、前記カジノゲームシステムを構成するゲームインターフェース装置1について説明する。
図3は、本実施形態に係るゲームインターフェース装置の外観斜視図である。
ゲームインターフェース装置1は、箱型の筺体2、この筺体2の前面側に開閉自在に取り付けられた前面パネル3などを有する。前面パネル3には、モニター11を外部から視認するための表示窓4、貨幣受取部を構成するコイン投入口5a及び紙幣投入口5b、スピンボタン6a、クレジット精算ボタン6b、プレイヤーがゲームのためにゲームインターフェース装置にコインを支払うための各種BETボタン7a,7b、ゲーム選択ボタン8、コイン払出ロ9aを有するコイン受皿9、各種ランプ類10a,10bなどが設けられている。スピンボタン6a、クレジット精算ボタン6b、各種BETボタン7a,7b、ゲーム選択ボタン8は、それぞれ発光部を具備したランプボタンである。
次に、前記カジノゲームシステムを構成する基板取付装置40について説明する。
基板取付装置40には、従来ゲーム装置内部に設けられていたゲーム制御基板が4つ取り付けられている。各ゲーム制御基板は、ゲームの種類が互いに異なっており、かつ、ゲーム製作事業者も互いに異なっている。これらのゲーム制御基板は、ゲーム製作事業者ごとに独自の仕様に基づいた信号形式を採用している。そのため、これらのゲーム制御基板の信号端子を共通のゲームインターフェース装置1に単に接続しただけでは、これらのゲーム制御基板で行われる各ゲームをそのゲームインターフェース装置1で行うことはできない。本実施形態では、本基板取付装置40に取り付けられたゲーム制御基板とゲームインターフェース装置1との間で通信される信号は、上述した通信制御装置50によって相互変換されるので、これらの間の通信が適切に行われる。なお、以下の説明では、スロットマシン用のゲーム制御基板20Aと、ブラックジャック等のテーブルゲーム用のゲーム制御基板20Bを例に挙げて説明するが、これらのゲームに限られない。
図5は、ゲーム制御基板20Aを構成するサブ制御基板30のハードウェア構成を示すブロック図である。
本実施形態のスロットマシンに係るゲーム制御基板20Aは、主にゲーム内容の制御を行うメイン制御基板20と、主にカジノ運営者側の管理用の制御を行うサブ制御基板30の2つの基板から構成されるが、単一の基板であっても同様である。
また、メイン制御基板20のCPU21は、ゲームインターフェース装置1に設けられたスピンボタン6a、クレジット精算ボタン6b、各種BETボタン7a,7b、ゲーム選択ボタン8などにも、基板選択装置60及び通信制御装置50を介して接続されており、これらの操作信号は入出力ポート21bから入力される。また、CPU21は、コイン投入口5a及び紙幣投入口5bに投入された金額をカウントするゲームインターフェース装置1の図示しない投入金額カウント装置などにも同様に接続されている。
ゲームインターフェース装置1は、操作部、表示部、信号送受信部を備えている。
前記操作部は、スピンボタン6a、クレジット精算ボタン6b、各種BETボタン7a,7b、ゲーム選択ボタン8等により構成され、プレイヤーによりボタン操作がなされると、その操作信号が信号送受信部から通信制御装置50へ送られる。この操作信号の中には、基板選択用の操作信号(以下、「選択信号」という。)も含まれる。
前記表示部は、モニター11、表示装置14等により構成されている。表示部は、前記基板選択装置60により選択される一のゲーム制御基板におけるメイン制御基板20のビデオドライバ25及びそのサブ制御基板30の表示ドライバ35から送信されてくる画像信号(以下、「ゲーム画像信号」という。)に基づいた画像を、モニター11及び表示装置14に表示する。また、表示部は、通信制御装置50の画像信号送信部から送られてくる基板選択用画面の画像信号(以下、「基板選択画像信号」という。)に基づいた画像を、モニター11に表示する。
前記信号送受信部は、メイン制御基板20及びサブ制御基板30との間で信号通信を行うための入出力ポート21b,36b等により構成されている。この信号送受信部は、操作部から送られてきた操作信号(選択信号を含む。)を通信制御装置50へ送信する。また、信号送受信部は、通信制御装置50から送られてきた画像信号を表示部へ送信する。
前記信号変換プログラム記憶部は、RAM52,ROM53、情報記憶装置55等により構成され、信号変換部が実行可能な信号変換プログラムを記憶している。信号変換プログラム記憶部には複数の信号変換プログラムが記憶されており、各信号変換プログラムは、基板取付装置40に取り付けられた各ゲーム制御基板20A〜20Dの各々に関係付られた状態で記憶されている。
前記信号変換部は、CPU51、ROM52、RAM53、システムバス54、ゲームインターフェース装置側通信装置58、基板取付装置側通信装置59等により構成されている。信号変換部は、基板選択装置60が一のゲーム制御基板を選択したら、当該一のゲーム制御基板に関係付けられた信号変換プログラムを信号変換プログラム記憶部から読み出し、その信号変換プログラムを実行する。具体的には、ROM52に信号変換プログラムの本体が記憶されており、その本体プログラムの実行の際に、選択されたゲーム制御基板に対応する基板情報を読み込んで信号変換処理を行う。
前記選択信号送信部は、CPU51、ROM52、RAM53、システムバス54、ゲームインターフェース装置側通信装置58、基板取付装置側通信装置59等により構成されている。選択信号送信部は、ゲームインターフェース装置1から送信されてきた選択信号を受信すると、これを基板選択装置60へ送信する。
前記選択画面記憶部は、RAM52,ROM53、情報記憶装置55等により構成され、ゲームインターフェース装置1でプレイするプレイヤーがゲーム選択を行う際にその表示部に表示する基板選択用画面のデータを記憶している。
前記画像信号送信部は、CPU51、ROM52、RAM53、システムバス54、ゲームインターフェース装置側通信装置58等により構成されている。画像信号送信部は、所定のタイミングで、基板選択用画面のデータに基づく基板選択画像信号をゲームインターフェース装置1に送信する。具体的には、ゲームインターフェース装置1でプレイするプレイヤーがゲーム選択を行う画面を呼び出すためのゲーム選択ボタン8を操作して、その操作信号(選択信号)が入力されたときに、基板選択画像信号をゲームインターフェース装置1に送信する。
図7は、ゲームインターフェース装置1でプレイヤーがゲームを行うための処理の流れを示すシーケンスフロー図である。
ゲームインターフェース装置1の表示部には、当初、通信制御装置50からの基板選択画像信号に基づく基板選択用画面が表示されている。この基板選択用画面には、当該ゲームインターフェース装置1でプレイ可能なゲームのリストが表示されている。プレイヤーは、その基板選択用画面を見て、操作部に対して自分がプレイしたいゲームを選択する操作を行うと、その操作信号が選択信号として信号送受信部から通信制御装置50へ送られる。なお、ここでは、ゲーム制御基板20Aに係るスロットマシンがプレイヤーによって選択されたものとする。
図8は、ゲーム制御基板20Aのゲーム進行部が進行するスロットゲームの流れを示すフローチャートである。
プレイヤーによって図示しないコインがゲームインターフェース装置1のコイン投入口5aに投入されたり、紙幣が紙幣投入口5bに投入されたりすると、そのコイン等はゲームインターフェース装置1の図示しない投入金額カウント装置によりカウントされる。そして、投入金額カウント装置は、その投入金額信号を、ゲーム制御基板20Aのメイン制御基板20のCPU21に出力する。投入金額信号の信号形式も前記操作信号と同様に通信制御装置50の信号変換部により変換されてゲーム制御基板20Aへ送られる。この投入金額信号を受け取ったCPU21は、RAM23に投入金額信号が示すクレジットデータを記録する。
上述したように、本実施形態では、任意の一の図柄表示域とこれに隣接する他の図柄表示域とに同一の賞に対応する図柄が停止表示されれば、入賞となる。図9を見ると、図柄表示域の全てに「1st図柄」が停止表示している。したがって、5個の「1st図柄」に対応するファースト賞が入賞している。また、第2図柄表示域には、「W図柄」が停止表示しているので、この「W図柄」は「1st図柄」として取り扱うことができ、前記と同様に、5個の「1st図柄」に対応するファースト賞が更に入賞している。また、図柄表示域の全てに「K図柄」が停止表示している。したがって、5個の「K図柄」に対応するキング賞が入賞している。また、第2図柄表示域には、「W図柄」が停止表示しているので、この「W図柄」は「K図柄」としても取り扱うことができ、前記と同様に、5個の「K図柄」に対応するキング賞が更に入賞している。更に、第3図柄表示域と第4図柄表示域には「2nd図柄」がそれぞれ停止表示しており、第2図柄表示域には「W図柄」が停止表示している。この「W図柄」は「2nd図柄」としても取り扱うことができるので、3個の「2nd図柄」に対応するセカンド賞が入賞している。
なお、本実施形態では、同一の賞に対応する図柄を含む図柄表示域の隣接数が3以上である場合に限定して入賞としている。したがって、図9を見ると、第1図柄表示域と第2図柄表示域には「A図柄」がそれぞれ停止表示しているが、第2図柄表示域には「A図柄」も「W図柄」もないので、エース賞の入賞とはならない。もちろん、当該隣接数を3以上とせずに、2以上あるいは4以上等としてもよい。
また、本実施形態では、同種の図柄に対応する賞であっても、その図柄数によって互いに異なる賞として取り扱う。すなわち、例えば同じ「1st図柄」に対応する賞であっても、3個の「1st図柄」に対応するファースト賞と、4個の「1st図柄」に対応するファースト賞と、5個の「1st図柄」に対応するファースト賞とでは、異なる賞となる。したがって、入賞したときの配当額も異なり、図柄の個数が多いほど配当額が高い。
また、本実施形態によれば、ゲームインターフェース装置1が4つのゲーム制御基板20A〜20Dで共通に使用されるものであるので、ゲーム製作事業者側は、新しいゲームを製作する場合、ゲーム制御基板20A〜20Dについての開発、製造を行うだけで済み、ゲーム装置全体の開発、製造を行っていた従来に比べて、その開発・製造のコストを大幅に下げることができる。
更に、本実施形態によれば、新たな種類のゲームを導入する際の作業は、主に、そのゲーム制御基板を基板取付装置40に取り付ける作業と、そのゲーム制御基板で使用可能な信号形式などを示す基板情報を通信制御装置50の情報記憶装置55に記憶する作業だけである。したがって、ゲーム装置全体を施設内に搬入して設置するという従来の作業に比べて、導入作業の負担が格段に軽減され、その作業コストも大幅に下げることができる。
次に、前記カジノゲームシステムの変形例について説明する。
図10は、本変形例に係るカジノゲームシステムの主要構成を示す機能ブロック図である。
本変形例に係るカジノゲームシステムは、前記ゲームインターフェース装置1の操作部がタッチパネルで構成されており、通信制御装置50に操作面画像記憶部及び操作面画像信号送信部が追加されている点を除いて、上述した実施形態のカジノゲームシステムと同様である。よって、以下、前記実施形態のカジノゲームシステムとは異なる点についてのみ説明する。
通信制御装置50の操作面画像信号送信部は、CPU51、ROM52、RAM53、システムバス54、ゲームインターフェース装置側通信装置58等により構成されている。通信制御装置50がゲームインターフェース装置から送信されてくる前記選択信号を受け取ると、操作面画像信号送信部は、その選択信号により特定されるゲーム制御基板に関係付けられた操作面画像のデータを操作面画像記憶部から読み出し、その操作面画像のデータに基づく操作面画像信号をゲームインターフェース装置1に送信する。これにより、ゲームインターフェース装置1のタッチパネルには、前記操作面画像が表示される。そして、プレイヤーは、この操作面画像により表される操作面に対して各種操作を行うことで、自分がプレイしたいゲームを選択したり、ゲーム操作を行ったりすることができる。
その後、プレイヤーがタッチパネルに対してゲーム選択操作を行うと、その操作信号が選択信号として信号送受信部から通信制御装置50へ送られる。これにより、ゲームインターフェース装置1からの基板選択信号を受信した通信制御装置50では、前記実施形態と同様の処理が行われる。更に、本変形例の通信制御装置50では、前記選択信号を受信したら、上述したように、その選択信号により特定されるゲーム制御基板に関係付けられた操作面画像データの操作面画像信号が操作面画像信号送信部からゲームインターフェース装置1に送信される。
また、上述した実施形態において、通信制御装置50で信号変換される対象は、各種操作信号、ゲーム画像信号、投入金額信号、各種演出用の制御信号であったが、これらの信号に限られることはない。すなわち、ゲーム制御基板を内蔵した従来のゲーム装置でゲーム制御基板との間でやりとりされていた信号は、ゲームインターフェース装置1のハードウェアが対応していれば、どのような信号でも通信制御装置50での信号変換対象となり得る。具体的には、セキュリティ情報、ゲーム設定情報、ゲーム実行情報、ゲーム履歴情報、プレイヤーID、ハウスカードのポイント情報などが挙げられる。
また、上述した実施形態では、1つのゲーム制御基板で単独のゲームを行う場合について説明したが、複数のゲーム制御基板で共通のゲームを行う場合でも同様である。複数のゲーム制御基板で共通のゲームを行う場合とは、例えばジャックポットゲームである。このジャックポットゲームの一例は、各ゲーム制御基板で行われるゲームでプレイヤーがBETしたクレジット額の一部を累積的にカウントしておき、いずれかのゲーム制御基板のゲームでジャックポットが当たったときに、その累積値分のクレジット額をそのプレイヤーに払い出すというものである。この場合、そのジャックポットを行うゲーム制御基板も基板取付装置40に取り付けておくのが望ましい。
11 モニター
11a 図柄表示域
14 表示装置
15 スピーカー
20A〜20D ゲーム制御基板
20 メイン制御基板
21a,21b,36a,36b 入出力ポート
30 サブ制御基板
40 基板取付装置
50 通信制御装置
60 基板選択装置
Claims (10)
- ゲームインターフェース装置と、
ゲームプログラムを記憶した記憶部、該ゲームプログラムを実行することにより操作信号に基づいてゲームを進行するとともに当該ゲーム進行に応じたゲーム画面の画像信号を生成するゲーム進行部、及び、前記ゲームインターフェース装置との間で信号の送受信を行う信号送受信部を備えたゲーム制御基板を、複数取付可能であって、かつ、前記ゲームインターフェース装置とは別体に構成された基板取付装置と、
前記ゲームインターフェース装置と前記基板取付装置との間の通信制御を行う通信制御装置とを、その構成に含むカジノゲームシステムであって、
更に、前記基板取付装置に取り付けられた複数のゲーム制御基板の中から一のゲーム制御基板を選択する基板選択装置を、その構成に含み、
前記ゲームインターフェース装置は、
プレイヤーの操作に応じた操作信号を出力する操作部と、
画像信号に基づいて画面を表示する表示部と、
前記基板取付装置との間で信号の送受信を行う信号送受信部とを有し、
前記通信制御装置は、前記基板選択装置が前記一のゲーム制御基板を選択したら、該一のゲーム制御基板の信号送受信部と前記ゲームインターフェース装置の信号送受信部との間の通信を確立することを特徴とするカジノゲームシステム。 - 請求項1のカジノゲームシステムにおいて、
前記基板取付装置は、前記複数のゲーム制御基板を内蔵し、かつ、該複数のゲーム制御基板を取り付けるための開口を開閉する開閉部材を備えた基板ボックスと、該開閉部材が該開口を閉じた状態から開いた状態になるのを禁止する施錠機構とを有することを特徴とするカジノゲームシステム。 - 請求項1又は2のカジノゲームシステムにおいて、
前記通信制御装置は、前記ゲームインターフェース装置と前記基板取付装置との間の信号通信経路上に設けられ、かつ、前記通信を確立する際に、前記一のゲーム制御基板の信号送受信部から送信される画像信号を該ゲームインターフェース装置の表示部が使用可能な信号形式へ変換するとともに、該ゲームインターフェース装置の信号送受信部から送信される操作信号を該一のゲーム制御基板のゲーム進行部が使用可能な信号形式へ変換する信号変換部を有することを特徴とするカジノゲームシステム。 - 請求項3のカジノゲームシステムにおいて、
前記通信制御装置は、前記信号変換部が信号形式の変換を行うための複数の信号変換プログラムを、前記基板取付装置に取り付けられた各ゲーム制御基板の各々に関係付けて記憶する信号変換プログラム記憶部を有し、
前記信号変換部は、前記基板選択装置が前記一のゲーム制御基板を選択したら、該一のゲーム制御基板に関係付けられた信号変換プログラムを前記信号変換プログラム記憶部から読み出し、該信号変換プログラムを実行することにより前記信号形式の変換を行うことを特徴とするカジノゲームシステム。 - 請求項1、2、3又は4のカジノゲームシステムにおいて、
前記通信制御装置は、前記ゲームインターフェース装置の信号送受信部から送信された基板選択用の操作信号を受信したとき、該操作信号により特定されるゲーム制御基板を選択する旨の選択信号を前記基板選択装置に送信する選択信号送信部を有し、
前記基板選択装置は、前記選択信号により特定されるゲーム制御基板を前記一のゲーム制御基板として選択することを特徴とするカジノゲームシステム。 - 請求項5のカジノゲームシステムにおいて、
前記通信制御装置は、前記ゲームインターフェース装置の表示部に表示される基板選択用画面のデータを記憶する選択画面記憶部と、該基板選択用画面のデータに基づく画像信号を該ゲームインターフェース装置に送信する画像信号送信部とを有することを特徴とするカジノゲームシステム。 - 請求項1、2、3、4、5又は6のカジノゲームシステムにおいて、
前記ゲームインターフェース装置の前記操作部は、操作面画像を表示可能なタッチパネルで構成されており、
前記通信制御装置は、前記タッチパネルに表示される複数の操作面画像のデータを、該基板取付装置に取り付けられた各ゲーム制御基板の各々に関係付けて記憶する操作面画像記憶部と、前記基板選択装置が前記一のゲーム制御基板を選択したら、該一のゲーム制御基板に関係付けられた操作面画像のデータを該操作面画像記憶部から読み出し、該操作面画像のデータに基づく操作面画像信号を該ゲームインターフェース装置に送信する操作面画像信号送信部とを有し、
前記タッチパネルは、該操作面画像信号に基づいて前記操作面画像を表示することを特徴とするカジノゲームシステム。 - 請求項1、2、3、4、5、6又は7のカジノゲームシステムを構成する前記ゲームインターフェース装置の構成を有することを特徴とするゲームインターフェース装置。
- 請求項1、2、3、4、5、6又は7のカジノゲームシステムを構成する前記基板取付装置の構成を有することを特徴とする基板取付装置。
- 請求項1、2、3、4、5、6又は7のカジノゲームシステムを構成する前記通信制御装置の構成を有することを特徴とする通信制御装置。
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