JP2006167170A - 電気圧力炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 構造が簡単で耐圧強度を十分に保証できるようにする。
【解決手段】 器体2と、飯器3と、器体2および飯器3を開閉する蓋1と、前記加熱を行う加熱手段4と、蓋1を通じ炊飯中の蒸気を外部に逃がす蒸気通路32に設けられて飯器3内を所定の圧力に保つ圧力弁33とを備え、蓋1は器体2を閉じる器体蓋部51と、この器体蓋部51の飯器3側に露出してその一部をなして、または別体に設けられて飯器3を閉じ前記所定圧力に対する耐圧強度を有した内蓋部13とで構成し、この内蓋部13を閉じ状態に器体2のヒンジピン131や係止レバー61に係止するようにして、上記の目的を達成する。
【選択図】 図1

Description

本発明はヒータや電磁誘導などで電気的に加熱し所定の圧力下で炊飯できるようにした電気圧力炊飯器に関するものである。
所定の圧力下で炊飯できる電気圧力炊飯器は既にしられている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のものは、蓋側に飯器内の圧力を所定の圧力に保つ調圧弁、異常圧を開放する安全弁、および飯器内を外気に開放するか閉じるかする圧力切換え装置を装備している。従って、圧力切換え装置が閉じていると、圧力調整弁による圧力調整によって常圧を上回る所定の圧力を保っての炊飯ができ、炊飯時間を短縮し、また米の吸水のための浸漬を省略したり短くしても芯の無いご飯が炊けるといった利点がある。また、圧力切換え装置が開いていると飯器内が大気に開放されるので、圧力調整弁は調圧機能せず通常炊飯が行える。一方、蓋は前記圧力炊飯時の昇圧に耐えるために、蓋内部に補強板を設けて、この補強板の後部を蓋とともに器体後部のヒンジピンにて枢支し、補強板の前部を器体の前部に掛け止め自在にしている。
特許第2869388号公報
しかし、特許文献1に記載の蓋の耐圧構造は、蓋の内部に設けた補強板の後部を器体に枢支し、補強板の前部を器体に掛け止めて耐圧負荷が蓋内部の補強板から器体の側に至って受け止められる構造であるため構造が複雑になる。また、補強板の飯器側には、蓋ヒータ、蓋の裏面板、この裏面板のさらなる所定圧力を保つように飯器を閉じる内蓋、蓋の裏面板やその上の蓋ヒータなどが多重に位置して、それらの必要なもの、つまり直接炊飯圧力が作用する内蓋などは、補強板側との間にギャップがあるとバックアップされない制約があり、ギャップ部分の比率が多いとそれだけバックアップされにくく耐圧不足になりやすい問題がある。
本発明の目的は、構造が簡単で耐圧強度を十分に保証できる電気圧力炊飯器を提供することにある。
上記のような目的を達成するため、本発明の電気圧力炊飯器は、器体と、器体内で加熱により炊飯を行う飯器と、器体および飯器を開閉する蓋と、前記加熱を行う加熱手段と、蓋を通じ炊飯中の蒸気を外部に逃がす蒸気通路に設けられて飯器内の圧力を所定の圧力に保つ圧力弁とを備え、蓋は器体を閉じる器体蓋部と、この器体蓋部の飯器側に露出してその一部をなして、または別体に設けられて飯器を閉じ前記所定圧力に対する耐圧強度を有した内蓋部とで構成し、この内蓋部を閉じ状態に器体へ係止することを主たる特徴としている。
このような構成では、蓋閉じ状態の器体内に材料を入れた飯器を収容して加熱手段を働かせることにより、炊飯が行える状態となる。このとき蓋は、器体は器体蓋部で、飯器は内蓋部でそれぞれ閉じるが、内蓋部は器体蓋部の内側に位置して閉じ状態で器体にも飯器にも対面できて、器体蓋部を含む簡単な蓋構造、係止構造で器体に係止され、また飯器を閉じ、自らの耐圧強度と相まって、蒸気通路での圧力弁の働きによる圧力炊飯機能を安定に保証して、しかも、炊飯圧力が内蓋部より外側の蓋構造に及ぶのを防止することができる。
内蓋部の後部を、器体蓋部を器体の後部に開閉できるように支持するヒンジピンに係合させて係止する、さらなる構成では、
ヒンジピンは蓋を開閉できるように支持するのに器体の側に確固に設けられるので、内蓋部の後部を十分な耐圧強度を保証して係止することができ、しかも、内蓋部が器体蓋部と同様、それと共に、あるいは単独で開閉することを妨げない。
内蓋部の前部を、器体の前部に設けた係止手段により、内蓋部単独または器体蓋部を伴った蓋閉じに連動して係止する、さらなる構成では、
内蓋部の前部の器体への係止は、係止手段の内蓋部単独または器体蓋部を伴った閉じに連動して行われるので、係止操作の手間が省ける。
内蓋部は、器体蓋部と共に開閉され、内蓋部の前部は、器体蓋部の閉じに連動した係止手段による係止と並行して係止される、さらなる構成では、
内蓋部が器体蓋部と共に開閉され、内蓋部の前部が器体蓋部を伴う蓋閉じに連動した係止手段により係止されるので、内蓋部および器体蓋部共に係止操作の手間が省ける。
器体蓋部を係止する係止手段と内蓋部を係止する係止手段とは別体または一体とすることができる。
本発明のそれ以上の目的および特徴は、以下の詳細な説明、図面の記載によって明らかになる。本発明の各特徴はそれ単独で、あるいは種々な組み合わせで複合して採用することができる。
本発明の電気圧力炊飯器の主たる特徴によれば、器体は器体蓋部で、飯器は内蓋部で閉じ、内蓋部は器体蓋部の内側で器体、飯器に対面して簡単な蓋構造、係止構造で器体に係止されて自らの耐圧機能により所定の圧力での圧力炊飯を保証し、内蓋部より外側の蓋構造部は耐圧不要となるので、圧力炊飯器が安価に実現し、耐久性が向上する。
器体の側に確固に設けられるヒンジピンとの係合を図る簡単な係止構造を採用して、内蓋部の後部を十分な耐圧強度で係止し、しかも、内蓋部の器体蓋部と同様、単独あるいは共に開閉することを妨げず、使用に便利である。
内蓋部の前部の器体への係止を、係止手段の内蓋部単独または器体蓋部を伴った閉じに連動して行わせることで、係止操作の手間が省ける。
内蓋部が器体蓋部と共に開閉されるのに、内蓋部の前部を器体蓋部を伴う蓋閉じに連動した係止手段により係止させることで、内蓋部および器体蓋部共に係止操作の手間が省ける。
器体蓋部を係止する係止手段と内蓋部を係止する係止手段とは別体または一体とすることができる。
以下、本発明に係る電気圧力炊飯器の実施の形態について、図1〜図8を参照しながら詳細に説明し本発明の理解に供する。
本実施の形態の電気圧力炊飯器は、加熱方式の炊飯器として概ね共通した基本構成を有し、図1、図8に示すように蓋1で閉じた状態の器体2内で加熱されるかまたはおよび発熱されて加熱による炊飯を行う飯器3と、前記加熱を行う加熱手段4と、飯器3の温度を検出する温度センサ5と、温度センサ5が検出する飯器温度に基づき加熱手段4を予め設定され、またユーザによって操作パネル231上で設定された各種の炊飯モード、調理モードなどで制御して炊飯などを行う制御手段6とを備えている。本実施の形態では、加熱手段4として、主に飯器3を電磁誘導にて発熱させて内容物を加熱する加熱コイル11を用いた場合の一例を示しているが、これに限られることはなく種々な加熱手段4を採用することができる。加熱コイル11は1つの例として飯器3の底部とその外まわり部、および胴部の途中および上部を発熱させるように4箇所に環状に配置している。加熱手段4は他に器体2を閉じる蓋1の器体2を閉じる器体蓋部51の飯器3側で飯器3の口部をシールパッキン13dにより閉じる金属製の内蓋部13を器体2の肩部にて加熱する肩ヒータ14を組合せ備え、前記炊飯時の各種加熱工程や炊飯後の保温を行うようにしている。しかし、これに限られることはなく、飯器3および内蓋部13の全体を各部に配置した加熱コイルからの電磁誘導にて発熱させ加熱を行うようにしてもよいし、全体をヒータにより加熱するものでもよい。蓋1は器体2の口部2aの後部にある軸受部130に軸受されたヒンジピン131を中心とした回動によって器体2の口部2aを開閉し、内蓋部13が飯器3の開口3aを開閉する。
加熱コイル11は駆動基板15によってそれに搭載したIGBT16のスイッチング機能を利用した高周波駆動を例えば個別に受け、箇所ごとにその時々に必要な加熱容量で出力され、肩ヒータ14とともに、各種の炊飯モード、調理モード、保温モードなどに対応できるようにしている。駆動基板15上にはIGBT16を始めとする発熱素子が搭載されており、それらを冷却する冷却ファン17が器体2内に設けられている。また、特に発熱の大きなIGBT16等はその冷却効果を高めるためにヒートシンク18に接触させて冷却しやすくしている。肩ヒータ14には電源回路19を通じて100Vの交流電流をそのまま給電し、駆動基板15および肩部の前部に設けた操作パネル231の内側に設けたマイクロコンピュータ22を搭載した制御回路23にはそれぞれに必要な直流電流を給電するようにしており、これらは制御手段6を構成している。
本実施の形態は圧力炊飯するために、蓋1を通じ炊飯中の蒸気を外部に逃がす蒸気通路32に設けられて飯器内の圧力を所定の圧力に保つ圧力弁33を備え、特に、図1の例、図8の例のように、蓋1は器体2を閉じる器体蓋部51と、この器体蓋部51の飯器3側に露出してそれと別体に設けられて飯器3を閉じ前記所定圧力に対する耐圧強度を有した内蓋部13とで構成し、この内蓋部13を閉じ状態に器体2へ係止するようにしている。
内蓋部13は図1の例のような単層構造としても、あるいは図8の例のように複層構造としてもよく、器体蓋部51に対して別体に設けるにも、丸洗いのためには着脱できるが器体2および飯器3の開閉は一体で行えるように接続してもよいし、場合によっては内蓋部13を器体蓋部51の内側に一体に設けてもよい。図1に示す例のように内蓋部13を単層構造とする場合は、前記肩ヒータ14からの熱を内蓋部の全域に伝導する熱伝導性と耐圧強度とを確保するために、金属製の比較的厚みのあるものを採用すればよい。熱伝導のためにはアルミニウム製が好ましいが耐圧強度を増すために鋼製などとする場合に比して厚みを大きくする必要がある。しかし、飯器3の開口3aとの間をシールするシール部材13dの装着凹部101や図示しない補強リブ、段差部などの補強形状を利用して耐圧強度を上げることもできる。図8に示す例のように複層構造とする場合は、耐圧強度を得るのに好適であるし、一部を肩ヒータ14からの熱の伝導に利用することもできる。図8に示す例ではシール部材13dを有して飯器3を閉じるだけの、飯器3の開口3aの開口範囲に対応する大きさとした鋼製の内部材13Aと肩ヒータ14との接触位置まで延びかつさらに外方に延びる後部13aおよび前部13cを有して器体2に係止されるアルミニウム製の外部材13Bとで構成し、内部材13Aを主体にして必要な耐圧強度を満足し、外部材13Bによって肩ヒータ14の熱を全域に伝導しやすくしている。外部材13Bが伝導する熱は内側に鋼製の内部材13Aの存在下でも飯器3側に良く及ぶことを発明者は実験により知見している。しかも、器体蓋部51の内側には遮熱板71をステンレスよりなる真空二重構造で設けて、器体蓋部51下に熱が篭りやすくしているので、前記加温度を高める働きをしている。
以上のような蓋閉じ構造から、図1に示す例、図8に示す例共に、蓋閉じ状態の器体2内に材料を入れた飯器3を収容して加熱手段4を働かせることにより、炊飯が行える状態となる。このとき蓋1は、器体2は器体蓋部51で、飯器3は内蓋部13でそれぞれ閉じるが、内蓋部13は器体蓋部51の内側に位置して閉じ状態で器体2にも飯器3にも対面できる。この結果、内蓋部13は器体蓋部51には無関係に、従って器体蓋部51を含む簡単な蓋構造、係止構造で器体2に係止され、また飯器を閉じ、自らの耐圧強度と相まって、蒸気通路32での圧力弁33の働きによる圧力炊飯機能を安定に保証することができる。しかも、炊飯圧力が内蓋部13より外側の蓋構造、つまり器体蓋部51の構成部材に及ぶのを防止することができる。従って、圧力炊飯器が安価に実現し、耐久性も向上する。ここに、圧力炊飯は、大気圧を上まわる圧力に保つことで圧力炊飯を行わせるので、炊飯時間を短縮し、また、浸漬時間の短縮や浸漬を行わないで芯のないご飯が炊けるようにでき、炊飯時間が長くなり気味な玄米の炊飯などに好適であるし、煮込みなどの調理にも好適となる。
また、図1の例、図8の例のいずれも、内蓋部13の後部を、器体蓋部51を器体2の後部13aに開閉できるように支持するヒンジピン131に係合させて係止するようにしてある。このようなヒンジピン131は蓋1を開閉できるように支持するのに器体2の側に確固に設けられるので、内蓋部13の後部を十分な耐圧強度を保証して係止することができ、しかも、内蓋部13が器体蓋部51と同様、それと共に、あるいは単独で開閉することを妨げない。従って、内蓋部13が器体蓋部51と着脱できるが一体で開閉される場合にヒンジピン131と係合したままにでき、いちいち係止と係止解除とを繰り返す必要がなく特に便利である。内蓋部13の前部13cは、器体2の前部に設けた係止手段61により、内蓋部13単独または器体蓋部51を伴った蓋閉じに連動して係止するようにしている。これにより、内蓋部13の前部13cの器体2への係止は、係止手段61の内蓋部13単独または器体蓋部51を伴った閉じに連動して行われるので、蓋閉じに際していちいち係止操作するような必要がなく、前記後部係止と共に手間が省ける。しかし、このような手間を省く利点は内蓋部13の後部13a、前部13cの一方を採用するだけであっても有効である。一方、器体蓋部51は炊飯圧力の影響はないが、蓋閉じによって蒸気通路32の内蓋部13側と器体蓋部51側とを分離できるように接続する図1に示す例の嵌め合い部55、図8に示す例の嵌め合い部54、55での嵌め合い状態を保持するなどのために、閉じ状態で器体2の側に係止するのが好適であり、いずれの例の場合も、器体2側の係止手段39によって蓋閉じに連動して係止するようにしてある。
これらのために、係止手段61、39は軸63、65にて回動する係止レバー62、39aを利用し、これらをばね64、102によって係止位置に付勢しておき、内蓋部13および器体蓋部51が閉じられたときにそれに連動して係止レバー62、39aを押し退けておき閉じが終了したとき、係止レバー62、39aがばね64、102によって復帰することで自動的に係止されるようにしている。係止解除は、係止手段39の場合係止レバー62自体をばね102に抗して回動させることにより行い、係止手段61は係止レバー62が器体2のやや内側寄りに位置することから、前記軸65を共用して設けてばね66の付勢によって係止レバー62に連動するようにした係止解除レバー67のばね66に抗した操作で係止レバー62をばね64に抗し押動することにより行うようにしている。
このように、内蓋部13の蓋閉じに連動した係止手段61による係止が、器体蓋部51と共に開閉され、内蓋部13の前部13cが、器体蓋部51の閉じに連動した係止手段39による係止と並行して係止される構成では、内蓋部13が器体蓋部51と共に開閉され、内蓋部13の前部13cが器体蓋部51を伴う蓋閉じに連動した係止手段61、39により共に係止されるので、内蓋部13および器体蓋部51共に係止操作の手間が省ける。このような、内蓋部13の器体蓋部51と共の開閉を行うのに、器体蓋部51と別体の内蓋部13を前記嵌め合い部54、55などでの弾性部材を介した吊持ち、や弾性支持を利用するなどした互いの分離を妨げない支持構造にて行うのが便利であり、同時係止を妨げられないし、係止解除は係止レバー39aおよび係止解除レバー67の同時操作で難なく同時に行える。しかし、器体蓋部51を係止する係止手段39と内蓋部13を係止する係止手段61とは図示例のように別体でもよいが、一体とすると、同時開閉、同時係止、同時係止解除に便利である。
図1に示す例について詳述する。単層の内蓋部13はその途中に飯器3の開口3aとの間の装着凹部101にシール部材13dを有して、この部分よりも外方へ延びて肩ヒータ14からの熱を受けるようになっており、後部13aおよび前部13c共にさらに外方へ延びて器体2へ既述のように係止されるようにしている。内蓋部13の中央部にある圧力弁33は炊飯中の蒸気が蒸気通路32を通じて外部に逃がすのを弁体33cによって制限することで、炊飯中の飯器3内を蒸気放出の制限度合いに応じた圧力、つまり大気圧を上まわる圧力に保つことで圧力炊飯を行わせる。具体的には蒸気通路32の垂直部の途中に小さな穴34を有して上、下流側双方を隔絶する弁座33aを持った弁室33bを設け、この弁室33b内に穴34を自重で塞ぐボール型の弁体33cを収容し、穴34に向かって低くなるすり鉢型の弁座面33dによって常時穴34を塞ぐ位置に安定するようにしている。ここで、弁体33cには飯器3内の圧力が穴34の断面積と掛け合わせた値でしか働かず穴径を小さくすることで、比較的小さな金属ボール、例えばステンレスボールにて炊飯などで望まれる十分な圧力を飯器3内に閉じ込めることができ、どのような炊飯モード、調理モードにも対応でき、それ以上の圧力には弁体33cが押し上げられて蒸気を逃がすことで過剰圧力を開放できる。しかし、圧力弁33が万一にも過剰圧力に対応せず万一にも異常圧力が発生するようなことに対応するためには図示しない安全弁を内蔵するか、別途設けるかすればよい。蒸気通路32は蓋1の上面の着脱できる蒸気放出部137を介して外部に通じるようにしている。この蒸気放出部137は放出されてくる蒸気を迂回路を通じて、外気による温度低下と、なお随伴することがあるおねばの分離と、を図って外部に排出できるようにしている。圧力弁33は嵌め合い部54にて内蓋部13を器体蓋部51に仮保持する部分をなしているが、内蓋部13を器体蓋部51から嵌め合い部54で分離したとき圧力弁33は内蓋部13のツマミを兼用するようになっている。
また、ヒンジピン131は直接にはヒンジ片37を器体2の口部2aの後部に起伏できるように枢支しており、このヒンジ片37の器体2前部側、つまり操作パネル231のある側への伏倒側に対し、蓋1、具体的には器体蓋部51を前後方向の溝などを利用した嵌め合わせ構造部37aにて図1の矢印で示す紙面左右方向となる前後方向に着脱できるように接続して、ヒンジ片37と一体になった回動によって器体2の上端を開閉できるようにしている。なお、ヒンジ片37には器体蓋部51を開き方向に付勢するばね38が器体2との間に働かされている。ばね38の付勢による開き動作を制動する制動機構が必要に応じて設けられている。器体蓋部51が勝手に開くようなことは既述した係止手段39の係止によって防止される。
さらに、内蓋部13のヒンジピン131に係止される後部13aは、内蓋部13の本体から後方へ突出した突片としてあって、器体2の後部で左右両側を軸受部130によって軸受されたヒンジピン131の下に潜らせて係止されるようにしてある。内蓋部13の係止手段61によって係止される前部13cは、内蓋部13の前部に設けた係合孔つきの垂下壁としてあり、蓋閉じによって係止レバー62の上端フック部に弾性係合して自動的に係止される、つまり蓋閉じに連動する係止レバー62によって自動的に係止されるようにしている。
図2〜図5に示す例は、図1の例の変形例であって、内部材13A、外部材13Bによる2層構造の内蓋部13としてあるが、図2、図4に示すように外部材13Bが内部材13Aの中央部に対応する大きさを有して飯器3を閉じるようにしており、器体2に係止する突片状の後部13aを図2、図3に示すように外部材13Bの左右2箇所に設け、ヒンジピン131を支持する軸受部130の左右に前部に向けた凹部130aを設け、この左右の凹部130aに内蓋部13の左右の後部13aを前方から嵌め合せてヒンジピン131の凹部130aでの露出部に潜らせて係止されるようにしている。これにより、内蓋部13の後部の係止が左右2箇所で振れや浮きなく安定して行われやすい。しかも、軸受部130も左右に凹部130aを有している部分以外ではヒンジピン131を軸受することができ、軸受強度、つまりヒンジピン131の支持強度を高めることができ、耐圧に好適である。また、この凹部130aと後部13aとの嵌まり合いは内蓋部13を器体2に対して周方向に位置決めする役目も営んでいる。
また、図4、図5に示すように、内蓋部13の器体2に係止する前部13cも外部材13Bの前部左右に設けて、係止手段61により左右で係止されるようにしており、これによっても、係止手段61は耐圧負荷を左右に分担して、しかも外部材13Bを振れや浮きなく安定して器体2に係止することができ、耐圧に好適である。そこで、係止手段61をなす係止レバー62などを左右に振り分けも受けることもできるが、本例では、図6に示すように1つの係止レバー62に、左右2つのフック部62aを設けて左右の前部13cを個別にではあるが、同時に係止し、係止解除できるようにしてある。この場合も前部13cは内蓋部13の蓋閉じに連動する係止レバー62によって自動的に係止されるようにしており、金属板を折り曲げて形成したフック部62aの内側一端などに上向きに折り曲げた受動部62bを形成し、この受動部62bの前部13cと対向する部分を斜面62cとし、内蓋部13の蓋閉じに際して前部13cがこの斜面62cに当接することで係止レバー62をばね64に抗して押し退け、蓋閉じ終了時点で係止レバー62がばね64の付勢によって復帰し前記自動的な係止を行うようにしている。係止解除は係止解除レバー67によって係止レバー62をばね64に抗し押動して行う。本例では、係止解除レバー67は自重で係止レバー62に対する押動位置に安定しているので、ばねによる付勢を省略しているがばねの付勢によって係止レバー62に連動させてもよいのは勿論である。
図7に示す例は、係止解除レバー67が器体蓋部51に対する係止部103を持ち、器体蓋部51が内蓋部13を伴い閉じられたとき、図6に示す場合どうように係止レバー62による内蓋部13の前部13cを係止するのと同時に、器体蓋部51の前部51aが係止解除レバー67の斜面67aにてばね66に抗して押し退け、蓋閉じ終了時点で係止解除レバー67がばね66の付勢によって復帰することで係止されるようにしている。係止解除レバー67で係止レバー62による内蓋部13に対する係止を解除するのと同時に、係止解除レバー67による器体蓋部51に対する係止も解除するようにしている。
図8に示す例について詳述する。本例では、特に、器体2側に電気的に働くアクチュエータ31を設け、このアクチュエータ31によって蓋1側に設けた飯器3内蒸気を外部に逃がす蒸気通路32の圧力弁33を調圧操作させるようにしてある。圧力弁33は炊飯中の蒸気が蒸気通路32を通じて外部に逃がすのを弁体33cによって制限することで、炊飯中の飯器3内を蒸気放出の制限度合いに応じた圧力に保つことで圧力炊飯を行わせる。圧力弁33が万一にも過剰圧力に対応せず万一にも異常圧力が発生するようなことに対応するために、蒸気通路32とは別の内外連通路35に安全弁36を設けて、万一の異常圧を外部に開放できるようにしている。もっとも、蒸気通路32、内外連通路35共に、蓋1の上面の着脱できる蒸気放出部137を介して外部に通じるようにしている。
このように、圧力弁33は炊飯中に発生する飯器3内の蒸気を蒸気通路32において制限しながら外部に放出することによって、飯器3内を前記制限に応じた所定の圧力に保ちながら炊飯や調理などを遂行させる一方、アクチュエータ31は必要に応じ電気的に働かされて器体2側から、蓋1側の圧力弁33に対し機械的あるいは磁気的に分離状態のまま働いて調圧操作することができ、着脱できる蓋1側を電気装備したものとせずに電気的に圧力調整ができる。この結果、飯器3内を炊飯時の蒸気の放出制限に応じた圧力にて圧力炊飯などを行うのに、器体2側のアクチュエータ31の電気的な働きを蓋1側の圧力弁33に機械的あるいは磁気的に分離状態のまま及ぼして、着脱できる蓋側を電気装備したものとせず電気的に圧力調整ができ、遠隔操作や前記制御手段6などにより自動制御するのに便利である。従って、圧力弁33に対する調圧操作は、圧力炊飯と通常炊飯との二者択一の選択操作や設定だけでなく、同一炊飯モードや調理モード中に圧力炊飯や調理の工程と通常炊飯や調理の工程とを実行することができるのは勿論、必要に応じて飯器内圧力を複数段階、あるいは無段階にも調整することができる。機械的な調圧操作は弁体33cを穴34を塞ぎ位置から押し退けたり、押し退けを解除して塞ぎ位置に復帰させたり、塞ぎ度合を微小に変えたり戻したりして行えるし、磁気的な調圧操作は磁性のある弁体33cを磁気吸着力によって穴34を塞ぐ位置から引き寄せたり、引き寄せを解除して塞ぎ位置に戻したり、塞ぎ度合が微小に変わるように引き寄せたり戻して行える。しかし、他の方式があればそれを採用してもよい。
本実施の形態では、また、器体蓋部51を着脱できるように支持するヒンジ片37が器体2に対し着脱されない器体2側部材となっているのを利用して、前記アクチュエータ31はこのヒンジ片37に設けて、前記蓋1側に設けた圧力弁33を調圧操作するようにしてある。このように、アクチュエータ31を設ける器体2側の既設なヒンジ片37が蓋1を着脱および開閉できるように支持するのに、器体2の口部2aの後部での器体2の前部側への伏倒側に接続していることにより、蓋1の閉じ位置で器体2内の飯器3の領域に近づき、または飯器3の内側領域に臨んで、それに装備したアクチュエータ31と蓋1の飯器3内から外部に通じる蒸気通路32に設けた圧力弁33との相互位置を近づけられるので、器体2側のアクチュエータ31によって蓋1側の圧力弁33を調圧操作しやすくなる。この結果、蓋1を着脱および開閉できるように支持する器体2側の既設なヒンジ片37を利用して、それに装備したアクチュエータ31と蓋1の蒸気通路32に設けた圧力弁33との相互位置を近づけ、アクチュエータ31による圧力弁33の調圧操作を簡単かつ確実に達成しやすくする。
さらに、アクチュエータ31とこれに調圧操作される圧力弁33とは、蓋1側と器体2側との着脱境界部41の両側に位置していて、器体2側と蓋1側との着脱境界部41がなす対向構造を利用して器体2側のアクチュエータ31と蓋1側の圧力弁33との相互位置を近付けやすく、調圧操作がより簡単かつ確実になる。特に、アクチュエータ31はソレノイド31aであって、ソレノイド31aと圧力弁33との間の蓋1側および器体2側の壁42、43の全体または図示例のような一部分が弾性部材、具体的にはシリコンゴムなどの嵌め付けシール部材などであることにより、閉鎖壁のままソレノイド31aの機械動作、つまり作動子31bの機械動作を弾性部材の弾性変形を利用して圧力弁33に水密な隔絶構造を介したままで調圧操作力として伝達することができる。従って、蓋1側および器体2側が閉鎖壁のまま、従って、器体2側および蓋1側の壁に内外を貫通する穴を必要としないで、蓋1側圧力弁33の機械的な調圧操作を器体2側から達成することができ、電気装備のある器体2側の水密が保てて特に有効である。また蓋1側においても丸洗い時など不用意な箇所に不用意に水が侵入したりするのを防止できる。しかし、いずれか一方を弾性部材とするだけでもそのようにした側に有利性が得られる。
器体蓋部51と内蓋部13との分離のために、図1に断面して示す蒸気通路32における器体蓋部51側の圧力弁33と内蓋部13の蒸気入口52との間に設けたOリング53を介した着脱できる嵌め合い部54と、図1に外観で示す内外連通路35における器体蓋部51側と内蓋部13に一体に装置した安全弁36との図示しないOリングを介した着脱できる嵌め合い部55とを設けて、それら各嵌め合い部54、55で器体蓋部51と内蓋部13とを分離できるように仮保持している。また、安全弁36は内蓋部13の中央部に位置し、内蓋部13を器体蓋部51から分離したときのツマミを兼用し、かつ内蓋部13の内部材13Aと外部材13Bとを一体化する部材をも兼用している。しかし、このような一体化はビスで行ってもよいし、内部材13Aと外部材13Bとは別体のままでもよい。
本発明は、電気圧力炊飯器での調圧に実用でき、電気的な調圧操作でユーザの便宜を図れる。
本発明の実施の形態に係る電気圧力炊飯器の1つの例を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る電気圧力炊飯器の別の例を示す内蓋部の後部を器体に係止する部分の斜視図である。 図2の内蓋部の後部を器体に係止する部分を示す断面図である。 図2の内蓋部の前部を器体に係止する部分を示す左右方向半部の平面図である。 図4の内蓋部の前部を器体に係止する部分を示す断面図である。 図4、図5の内蓋部の前部を係止する器体側の係止レバーを示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る圧力炊飯器の他の例を示す内蓋部の前部を器体に係止する部分の断面図である。 本発明の実施の形態に係る圧力炊飯器の今1つの例を示す断面図である。
符号の説明
1 蓋
2 器体
3 飯器
4 加熱手段
6 制御手段
11 加熱コイル
13 内蓋部
13a 後部
13c 前部
13A 内部材
13B 外部材
14 肩ヒータ
32 蒸気通路
33 圧力弁
51 器体蓋部
54、55 嵌め合い部
39、61 係止手段
39a、62 係止レバー
64、66、102 ばね
67 係止解除部材
131 ヒンジピン

Claims (5)

  1. 器体と、器体内で加熱により炊飯を行う飯器と、器体および飯器を開閉する蓋と、前記加熱を行う加熱手段と、蓋を通じ炊飯中の蒸気を外部に逃がす蒸気通路に設けられて飯器内の圧力を所定の圧力に保つ圧力弁とを備え、蓋は器体を閉じる器体蓋部と、この器体蓋部の飯器側に露出してその一部をなして、まFたは別体に設けられて飯器を閉じ前記所定圧力に対する耐圧強度を有した内蓋部とで構成し、この内蓋部を閉じ状態に器体へ係止することを特徴とする電気圧力炊飯器。
  2. 内蓋部の後部を、器体蓋部を器体の後部に開閉できるように支持するヒンジピンに係合させて係止する請求項1に記載の電気圧力炊飯器。
  3. 内蓋部の前部を、器体の前部に設けた係止手段により、内蓋部またはおよび器体蓋部の蓋閉じに連動して係止する請求項1、2のいずれか1項に記載の電気圧力炊飯器。
  4. 内蓋部は、器体蓋部と共に開閉され、内蓋部の前部は、器体蓋部の閉じに連動した係止手段による係止と並行して係止される請求項3に記載の電気圧力炊飯器。
  5. 器体蓋部を係止する係止手段と内蓋部を係止する係止手段とは別体または一体である請求項4に記載の電気圧力炊飯器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008194135A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Sanyo Electric Co Ltd 炊飯器
JP2012239800A (ja) * 2011-05-24 2012-12-10 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 圧力型電気炊飯器

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