JP2006167167A - サウンド玩具 - Google Patents
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Abstract
【解決すべき課題】装置本体のいずれのポジションに載置しても、複数ある玩具体の各固有のダミー楽器を恰かも指揮者が居るかの如く完全に同期させ合奏させることができるようになしたアミューズメント性に優れたサウンド玩具を提供する。
【課題を解決するための手段】複数の玩具体1A〜1Hの当接部8に一対の接触端子9A,9Bを付設すると共に、当該接触端子に繋がるそれぞれ異なった抵抗値を有する抵抗器10を各玩具体に具備させる。装置本体をなす筐体2には音声記憶手段14、音声出力手段7、マイクロ・コントローラ15を具備させる。筐体2の載置面3には前記玩具体の接触端子9A,9Bに対応する一対の電極16A,16Bを複数個付設する。この電極に関連して複数個のIDセレクタ17A〜17Hを設けた。
【選択図】図2
【課題を解決するための手段】複数の玩具体1A〜1Hの当接部8に一対の接触端子9A,9Bを付設すると共に、当該接触端子に繋がるそれぞれ異なった抵抗値を有する抵抗器10を各玩具体に具備させる。装置本体をなす筐体2には音声記憶手段14、音声出力手段7、マイクロ・コントローラ15を具備させる。筐体2の載置面3には前記玩具体の接触端子9A,9Bに対応する一対の電極16A,16Bを複数個付設する。この電極に関連して複数個のIDセレクタ17A〜17Hを設けた。
【選択図】図2
Description
本発明は複数個の玩具体と、この玩具体を載置する蓄音機等に模した筐体とからなり、筐体の載置面に玩具体を載置すると異なった音声の合奏音を出力できるようになした興趣に富んだサウンド玩具に関する。
音声合成ROM等を適宜の玩具体に内蔵させ、光センサやプッシュスイッチ等によってROM等にメモリーされている音声をスピーカから出力させるようにした玩具や、人形等に模した複数の演奏装置のそれぞれに検知手段や、音声記憶手段、音声出力手段等を装備させ、当該複数の演奏装置のいずれかが赤外線信号等を出力する送信装置からの信号を検知すると複数の演奏装置が同期して同一曲を各楽器音あるいは歌声等で合奏するようになした演奏玩具は、次に示す特許文献等によって既に知られている。
特開2002−78982公報
しかしながら、これら従来の演奏玩具等によった場合は、外部からの赤外線信号の変化を検知するセンサ部が不可欠であると共に、赤外線信号を出力するためのタクト等に模した送信装置が必須となる。そのため本体とは別体となっている送信装置を紛失した場合には玩具を演奏させることができなくなるという問題点があると共に、人形等に模した各演奏装置にそれぞれ信号検知手段、音声記憶手段、音声出力手段、制御手段等を装備させなければならないという問題点がある。
また、複数個の玩具体を用いてそれぞれ異なった楽器音等によってメロディーを合奏させるようにする場合は、音声データ等が記憶されている記憶手段や、制御手段及び音声出力手段等を備えた装置本体の特定の場所に定められた演奏玩具体を配置しなければ合奏音を楽しむことができなかった。
本発明の第一の目的は、IDのパラメータとして抵抗値を認識する方法を採用することによって装置本体のいずれのポジションに載置しても、当該玩具体の各固有のダミー楽器を恰かも指揮者が居るかの如く完全に同期させ合奏させることができるようになしたアミューズメント性に優れたサウンド玩具を提供することにある。
本発明の第二の目的は、複数個ある玩具体のそれぞれには、音声記憶手段、音声出力手段、制御手段等を装備させる必要がなく、しかも赤外線信号等を出力する送信装置等の必要がないサウンド玩具を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の構成を詳述すれば、請求項1に係る発明は、音声記憶手段にメモリーされた複数の音声を合奏状態にて再生することができるサウンド玩具であって、各音声の情報を識別する手段として抵抗値の変化をID情報として利用するようにしたことを特徴とするサウンド玩具である。
請求項2に係る発明は、それぞれ異なった任意の外観形態を有する複数の玩具体と、この玩具体を載置する載置面を有する筐体とからなり、前記複数の玩具体のそれぞれは前記筐体の載置面に当接する当接部に一対の接触端子を付設すると共に、当該接触端子に繋がるそれぞれ異なった抵抗値を有する抵抗器を具備しており、前記筐体には音声記憶手段と、音声出力手段と、それらを制御するマイクロ・コントローラとを具備すると共に、筐体の載置面には前記玩具体の接触端子に対応する一対の電極を複数個付設してあると共に、この電極に関連して複数個のIDセレクタを設け、各玩具体の抵抗値の変化に応じて当該IDセレクタよりデジタル信号をマイクロ・コントローラに出力させ、これによって前記音声記憶手段によりメモリーされている所定の音声を音声出力手段より出力させ、異なる抵抗値を有する玩具体同士を同期させて合奏音を奏でることができるようにしたことを特徴とするサウンド玩具である。
請求項3に係る発明は、各玩具体にID認識のための抵抗器の他に逆流電流防止用のダイオードと玩具体を動作させるための駆動源となるソレノイド・コイルを具備させた請求項2記載のサウンド玩具である。
請求項4に係る発明は、玩具体の当接部にマグネットを設けると共に、筐体の載置面に付設してある一対の電極の近傍に磁性体を設けて、玩具体を筐体の載置面に磁着させるようにしたことを特徴とする請求項2又は請求項3記載のサウンド玩具である。
また、請求項5に係る発明は、筐体の側面に選曲スイッチ、ボリューム調節摘み及びLEDレベルメータを配設した請求項2乃至請求項4記載のサウンド玩具である。
さらに、請求項6に係る発明は、音声記憶手段が半導体記憶素子又はMIDIファイルからなる請求項1乃至請求項5記載のサウンド玩具である。
なお、玩具体は、漫画のキャラクターや、人形、動物、仮想動物、楽器、乗物、その他任意の形象物に模すことができる。また、ここで音声とは、単音、音と音を組み合わせた音楽、旋律、楽器音の他、人や動物等の声、それらを任意に組み合わせた合成音等を含むものである。
MIDI(Musical Instrument Interface)ファイルは、電子楽器同士を外部から制御するための標準インターフェースであり、様々な楽器を完全に同期させ、音程を決める周波数やリズム等を楽譜通りにプログラミングすることができ、且つそれらを正確に再生することができるものである。
本発明サウンド玩具によれば、IDのパラメータとして各玩具体に付設した抵抗値を認識する手段としたので、筐体の載置面に付設した一対の任意の電極位置に任意の玩具体を載置するだけで、各玩具体の抵抗値がIDセレクタによって認識され、IDセレクタから出力される信号によってマイクロ・コントローラを駆動し、各玩具体に関連する楽器音等を合奏出力させることができ、従来にないアミューズメント性をもった合奏玩具を提供することができる。
また、本発明によれば筐体の載置面に付設してある電極に、各玩具体の接触端子を接触させることによって双方向の信号の遣り取りが行なわれるので、従来不可欠であったタクト等に模した送信装置等を不要とすることができる。
以下、図面に基づき本発明に係るサウンド玩具の実施形態を説明する。
図1は本発明サウンド玩具の一実施形態を示す斜視図、図2は本発明サウンド玩具を構成する回路の一例を示す全体ブロック図、図3は玩具体の動作例等を示す説明図である。
図中1A〜1Hはそれぞれ異なったダミーの楽器類を保持する玩具体であり、2はこれら玩具体1A〜1Hを載置するステージとしての載置面3を有する蓄音機を模した筐体である。この筐体2の一側面には選曲スイッチ4、ボリューム調節摘み5及びLEDレベルメータ6を配設してあると共に、音声を出力する音声出力手段としてのスピーカ7を突設してある。
玩具体1A〜1Hは前記筐体2の載置面3に当接する底面となる当接部8に一対の接触端子9A,9Bを付設してある。10はこの接触端子9A,9Bに電気的に繋がる抵抗器であり、当該抵抗器10の抵抗値は各玩具体1A〜1H毎にそれぞれ異なった値を付与してある。
また、特に図示しないが、各玩具体1A〜1Hの当接部8には、マグネットを設けてあり、一方、筐体2の載置面3の所定箇所、すなわち、後述する一対の電極の近傍に磁性体を取付けてあるので、各玩具体1A〜1Hは筐体2の載置面3の所定箇所に磁着させることができるものである。
その他、図示の実施形態においては各玩具体1A〜1Hに抵抗器10の他、逆流電流防止用のダイオード11と、各玩具体1A〜1Hの所望の部分を動作させるためのソレノイド・コイル12及び磁石13を配設してある。
次に、筐体2にはMIDIファイル又は汎用の半導体記憶素子等からなる音声記憶手段14、スピーカ等からなる音声出力手段7、それらを制御するマイクロ・コントローラ15を設けてあると共に、筐体2の前記載置面3には、前記玩具体1A〜1Hの接触端子9A,9Bに対応する一対の電極16A,16Bを、玩具体1A〜1Hの数に相応する個数で付設してある。
また、前記電極16A,16Bとマイクロ・コントローラ15の間には複数個のIDセレクタ17A〜17Hを介在させてあり、このIDセレクタ17A〜17Hによって、各玩具体1A〜1Hが有するアナログ情報としての各抵抗値を読み取り、これをデジタル信号に変換したうえでマイクロ・コントローラ15に出力するようになっている。
各玩具体1A〜1Hに付設した接触端子9A,9Bは、装置本体と双方向の信号の遣り取りを行なうもので、先ず、選曲スイッチ4にて、好みの曲目を選択した後、任意の玩具体1Aを、筐体2の載置面3に設けてある任意の電極16A,16Bの位置に載置すると、玩具体1A側の接触端子9A,9Bが、電極16A,16Bに電気的に接続され、玩具体1Aに内蔵されている抵抗器10の値をIDセレクタ17Aによって読み取ることができる。
IDセレクタ17Aにおいては、当該抵抗値に関するアナログ情報をデジタル信号に変換し、これをマイクロ・コントローラ15に出力する。本発明においては、この抵抗値が各玩具体1A〜1Hを識別するための重要なパラメータとなっており、マイクロ・コントローラ15では、当該ID情報が玩具体1A〜1Hのそれぞれの固有の楽器であることを認識すると同時に、MIDIファイル等に予めプログラミングされている各楽器の楽譜情報等を引き出す等の様々な信号の処理を行なう。
MIDIファイル等から引き出された各固有の楽器の楽譜情報等はマイクロ・コントローラ15によって音楽情報と、玩具体1Aの所望の部分を動作させるためのパルス信号に分別される。パルス信号はIDセレクタ17A内のバッファー・アンプによって充分に増幅され、図3に示すように玩具体1Aの接触端子9Aに入力される。
このとき、図3のA点は認識されたと同時にHighの状態となる。すなわち、このトランジスタ18のベースに相当するA点が双方向の許可又は禁止のイネーブルの働きをなしており、したがって、トランジスタ18はON状態となり、接触端子9BがHighの状態となる。
すると、ソレノイド・コイル12は電圧が印加されることにより電磁石となり、磁性体からなるたとえば玩具体1Aの人形の腕19のBの部分が磁石13の相反する極に勢い良く引き寄せられ、腕19は支点20を中心に図3の矢印方向に振られ、これが恰もハープを演奏するかの如き動作となる。
各玩具体1A〜1H内の動作回路中には逆流電流防止用ダイオード11を付設してあるので、玩具体1A〜1Hを180度逆に載置した場合でも回路保護がなされる。なお、前記したように、各玩具体1A〜1Hの当接部8にマグネットを設けると共に、筐体2の載置面3に付設してある一対の電極16A,16Bの近傍に磁性体を設けて玩具体1A〜1Hを筐体の載置面に磁着させるようにしてあるので、玩具体1A〜1Hの動作によって接触端子9A,9Bと電極16A,16Bの接点がずれるのを防ぐことができる。
一方、MIDIファイル等から引き出されマイクロ・コントローラ15によって分別された音楽情報の方は、ボリューム調節摘み5によって音量を調整した後、増幅器21によって充分増幅されスピーカ等からなる音声出力手段7から出力される。また、このアナログ信号を利用することによりLEDレベルメータ6を音声の強弱に合わせて点灯させることができる。
なお、MIDIファイルはこれをカートリッジやカード方式に発展させることも可能である。
その他、図中の22はマイクロ・コントローラや、MIDIファイル及び増幅器等に直流電圧をかける電源部であるが、ACアダプターや電池電源に置き換えることも可能である。
このように、本発明サウンド玩具においては、各玩具体1A〜1Hを識別するための重要なパラメータとして異なる抵抗値を利用したものであり、筐体2の載置面3に設けてある複数個の電極16A,16Bの何処のポジションに配置してもそれぞれ固有の楽器音等に相当する音声を出力させ合奏することができるので、非常に興趣に富んだ演奏玩具を提供することができる。
1A〜1H:玩具体
2:筐体
3:載置面
4:選曲スイッチ
5:ボリューム調節摘み
6:LEDレベルメータ
7:音声出力手段
8:当接部
9A,9B:接触端子
10:抵抗器
11:逆流電流防止用ダイオード
12:ソレノイド・コイル
13:磁石
14:音声記憶手段
15:マイクロ・コントローラ
16A,16B:電極
17A〜17H:IDセレクタ
18:トランジスタ
19:腕
20:支点
21:増幅器
22:電源部
2:筐体
3:載置面
4:選曲スイッチ
5:ボリューム調節摘み
6:LEDレベルメータ
7:音声出力手段
8:当接部
9A,9B:接触端子
10:抵抗器
11:逆流電流防止用ダイオード
12:ソレノイド・コイル
13:磁石
14:音声記憶手段
15:マイクロ・コントローラ
16A,16B:電極
17A〜17H:IDセレクタ
18:トランジスタ
19:腕
20:支点
21:増幅器
22:電源部
Claims (6)
- 音声記憶手段にメモリーされた複数の音声を合奏状態にて再生することができるサウンド玩具であって、各音声の情報を識別する手段として抵抗値の変化をID情報として利用するようにしたことを特徴とするサウンド玩具。
- それぞれ異なった任意の外観形態を有する複数の玩具体と、この玩具体を載置する載置面を有する筐体とからなり、前記複数の玩具体のそれぞれは前記筐体の載置面に当接する当接部に一対の接触端子を付設すると共に、当該接触端子に繋がるそれぞれ異なった抵抗値を有する抵抗器を具備しており、前記筐体には音声記憶手段と、音声出力手段と、それらを制御するマイクロ・コントローラとを具備すると共に、筐体の載置面には前記玩具体の接触端子に対応する一対の電極を複数個付設してあると共に、この電極に関連して複数個のIDセレクタを設け、各玩具体の抵抗値の変化に応じて当該IDセレクタよりデジタル信号をマイクロ・コントローラに出力させ、これによって前記音声記憶手段によりメモリーされている所定の音声を音声出力手段より出力させ、異なる抵抗値を有する玩具体同士を同期させて合奏音を奏でることができるようにしたことを特徴とするサウンド玩具。
- 各玩具体にID認識のための抵抗器の他に逆流電流防止用のダイオードと玩具体を動作させるための駆動源となるソレノイド・コイルを具備させた請求項2記載のサウンド玩具。
- 玩具体の当接部にマグネットを設けると共に、筐体の載置面に付設してある一対の電極の近傍に磁性体を設けて、玩具体を筐体の載置面に磁着させるようにしたことを特徴とする請求項2又は請求項3記載のサウンド玩具。
- 筐体の側面に選曲スイッチ、ボリューム調節摘み及びLEDレベルメータを配設した請求項2乃至請求項4記載のサウンド玩具。
- 音声記憶手段が半導体記憶素子又はMIDIファイルからなる請求項1乃至請求項5記載のサウンド玩具。
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JP2004363951A JP2006167167A (ja) | 2004-12-16 | 2004-12-16 | サウンド玩具 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011500116A (ja) * | 2007-10-11 | 2011-01-06 | レゴ エー/エス | 玩具構築システム |
JP2021166767A (ja) * | 2017-06-22 | 2021-10-21 | 株式会社バンダイ | 演出出力玩具 |
CN114307181A (zh) * | 2020-09-28 | 2022-04-12 | 德清创能电子科技有限公司 | 一种音乐跳舞小人玩具 |
-
2004
- 2004-12-16 JP JP2004363951A patent/JP2006167167A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011500116A (ja) * | 2007-10-11 | 2011-01-06 | レゴ エー/エス | 玩具構築システム |
US8753164B2 (en) | 2007-10-11 | 2014-06-17 | Lego A/S | Toy construction system |
JP2021166767A (ja) * | 2017-06-22 | 2021-10-21 | 株式会社バンダイ | 演出出力玩具 |
JP7217779B2 (ja) | 2017-06-22 | 2023-02-03 | 株式会社バンダイ | 演出出力玩具 |
CN114307181A (zh) * | 2020-09-28 | 2022-04-12 | 德清创能电子科技有限公司 | 一种音乐跳舞小人玩具 |
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Legal Events
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