JP2006166237A - 色管理システム、色管理方法、及びモニタ検証プログラム - Google Patents

色管理システム、色管理方法、及びモニタ検証プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 ネットワーク上に存在する端末が有するモニタの色域を統一する技術を提供する。
【解決手段】 複数のモニタのそれぞれに、複数の有彩色画像データに基づく色を順次表示させ、有彩色画像データに基づく色を順次表示するモニタを測色して、表示色情報を順次取得し、取得した表示色情報が分布する色域の大きさをモニタ毎に算出して、色域が最も狭いモニタを特定し、特定されたモニタを測色することにより得られた表示色情報と他のモニタを測色することにより得られた表示色情報との差分を求め、差分に基づき、他のモニタに対応する色変換プロファイルを、特定されたモニタの色域に合わせる色変換プロファイルに書き換える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ネットワーク上に存在する端末が有するモニタの色域を統一する技術に関する。
従来、印刷写真原稿を入稿する前に、その印刷写真原稿のリバーサルフィルムをビューアを用いて確認することが行われていた。この確認に用いるビューアは、光源の白色ポイントの色温度が5000K(ケルビン)に統一されているので、色の見え方の統一性は確保されていた。
一方、近年のデジタルカメラの普及により、リバーサルフィルムに代わりデジタルデータ(画像データ)での入稿が一般化してきた。デジタルデータによる印刷写真原稿の確認は、デジタルデータに基づく画像をモニタに表示して行われる。この場合、色の見え方は使用するモニタに依存するので、モニタの色管理をモニタの表示する有彩色を測定してカラー画像表示性能を評価することにより行い、モニタの表示する色について高い色再現性を実現することができるようにするものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−241732号公報
ところが、モニタの色域は個々のモニタの方式や性能で異なるので、例えば、複数の拠点の各モニタに同じデジタルデータの画像を表示させて双方で画像の色についての評価を行う場合に、高い色再現性をもたらす色域が異なり、色域が異なる部分を起因とした表示色の相違が起こる。
この問題は、上記のようにモニタの色域がそれぞれ異なるため、任意の共通指標に合わせた統一を行っても表示色を完全に一致させることが困難であり、その解決に至っていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ネットワーク上に存在する端末が有するモニタの色域を統一する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、各々に、複数の有彩色画像データに基づく色が順次表示される複数のモニタと、前記各モニタに対応して設けられ、前記モニタに表示される画像データに予め色変換を施しておく複数の色変換手段と、前記各モニタに対応して設けられ、前記色変換手段により参照される複数の色変換プロファイルと、前記各モニタに対応して設けられ、前記有彩色画像データに基づく色を表示する前記モニタを測色して、測色結果を順次取得する複数の測色手段と、前記モニタ毎に前記測色結果に基づく表示色が分布する色域の大きさを算出して、色域が最も狭いモニタを特定する特定手段と、前記特定されたモニタを測色することにより得られた測色結果と他のモニタを測色することにより得られた測色結果との差分に基づき、他のモニタに対応する色変換プロファイルを前記特定されたモニタの色域に合わせる色変換プロファイルに書き換える書換手段と、を備えること、を特徴とする。
前記特定手段と前記書換手段とを有するサーバと、前記モニタと前記色変換手段と前記色変換プロファイルと前記測色手段とを有する複数の端末と、を備え、前記複数の端末から、前記測色結果が前記サーバに送信されると、前記サーバより前記測色結果を送信した端末へ、書き換えられた色変換プロファイルを送信するようにしてもよい(請求項2記載の発明に相当)。
また、上記課題を解決するために、請求項3記載の発明は、複数のモニタのそれぞれに、複数の有彩色画像データに基づく色を順次表示させ、前記有彩色画像データに基づく色を順次表示する前記モニタを測色して、測色結果を順次取得し、取得した測色結果に基づく表示色が分布する色域の大きさをモニタ毎に算出して、色域が最も狭いモニタを特定し、前記特定されたモニタを測色することにより得られた測色結果と他のモニタを測色することにより得られた測色結果との差分を求め、前記差分に基づき、前記他のモニタに対応する色変換プロファイルを、前記特定されたモニタの色域に合わせる色変換プロファイルに書き換えること、を特徴とする。
上記課題を解決するために、請求項4記載の発明は、複数の有彩色画像データに基づく色を順次表示する複数のモニタを測色して得られた測色結果と、前記複数のモニタのそれぞれに適用される色変換プロファイルとが送信されるサーバを、前記モニタ毎に前記測色結果に基づく表示色が分布する色域の大きさを算出して、色域が最も狭いモニタを特定する特定手段と、前記特定されたモニタを測色することにより得られた測色結果と他のモニタを測色することにより得られた測色結果との差分に基づき、他のモニタに対応する色変換プロファイルを前記特定されたモニタの色域に合わせる色変換プロファイルに書き換える書換手段と、して機能させること、を特徴とする。
本発明の色管理技術は、複数のモニタのそれぞれに、複数の有彩色画像データに基づく色を順次表示させ、有彩色画像データに基づく色を順次表示するモニタを測色して、表示色情報を順次取得し、取得した表示色情報が分布する色域の大きさをモニタ毎に算出して、色域が最も狭いモニタを特定し、特定されたモニタを測色することにより得られた表示色情報と他のモニタを測色することにより得られた表示色情報との差分を求め、差分に基づき、他のモニタに対応する色変換プロファイルを、特定されたモニタの色域に合わせる色変換プロファイルに書き換えるようにした。
これにより、ネットワーク上の各モニタの色域を、最も狭い色域のモニタのものに合わせることができる。従って、ネットワーク上のモニタの色域が統一されて、より高い次元での同一色再現性を得ることができる。
以下、本実施形態に係る色管理システムの好適な一実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。図1は、色管理システムの構成図であり、図2は、色管理システムが備える端末の構成図である。
図1に示すように、本実施形態に係る色管理システム100は、サーバ1と複数の端末2,2,・・・とをネットワークNを介して接続する構成を有する。図2に示すように、端末2は、コンピュータ21とモニタ22と測色計23と入力装置25とから構成されている。
この色管理システム100では、複数の端末2において、所定の有彩色画像データをモニタ22に表示させ、モニタ22を測色計23で測色し、測色結果を表示色情報Iとしてサーバ1にネットワークNを介して送信する。
各端末2から表示色情報Iが送信されたサーバ1は、送信された表示色情報Iから最も狭い色域を示す表示色情報Iを抽出する。更に、抽出された表示色情報Iとその他の表示色情報Iの関係を導き、その他の表示色情報Iを送信した端末2の色変換デバイスプロファイルPを、最も狭い色域を示す表示色情報Iを送信した端末2のモニタ22の色域に合わせる色変換デバイスプロファイルP´に書き換える。
書き換えられた色変換デバイスプロファイルP´がそれぞれの端末2に送信されることにより、複数の端末2のモニタ22全ての色域が、最も狭い色域に統一される。
表示色情報Iは、所定の有彩色画像データをモニタ22に表示した場合のモニタ22上で測色された表示色の値である。例えば、XYZ表色系である。XYZ表色系は、デバイスに依存しない色空間で、CIE(Commission International del´Eclairage:国際照明委員会)で定められたx−bar,y−bar,z−barの分光特性で光量を積算して求められたものである。
所定の有彩色画像データは、例えばsRGB色空間やAdobeRGB色空間等の原刺激値と基礎刺激値が公開された色空間の任意の座標が示す有彩色の画像データである。有彩色画像データは、N個存在し、任意の座標として、例えばsRGB空間を満遍なく網羅するように決定される。例えば、RGB各色を256階調に分けた場合、0,64,128,255の各階調のR(レッド)G(グリーン)B(ブルー)の組み合わせ毎の有彩色画像データが存在し、Nは、125となる。
色変換デバイスプロファイルP,P´は、有彩色画像データを色変換するのに必要なデータが格納されている場合のそのデータのことであり、色変換プロファイルの一種である。係るデータの内容は、3次元ルックアップテーブル、1次元ルックアップテーブル、線形マトリクス、などがあり、一例としてICCプロファイル等がある。本実施形態の場合、モニタ22側のデバイスプロファイルであり、XYZ表色系をモニタ22依存のRGBに変換する線形マトリクスを含む。
表示色情報Iを取得してサーバ1に当該表示色情報を送信する構成として、端末2は、図3に示すように、CPU、ROM、RAM等のコンピュータ21と、CRT(cathode ray tube)やLCD(liquid crystal display)等のモニタ22と、測色計23と、モデム等の通信部24と、キーボードやマウス等の入力装置25とを備える。
コンピュータ21には、ROM又はRAMに端末側色管理プログラムが格納されており、当該端末側色管理プログラムをCPUが実行することで、制御手段21a、色変換手段21bが機能する。RAMは有彩色画像データ記憶手段21cとなり、N個の有彩色画像データが格納される。
制御手段21aは、モニタ22、測色計23、及び通信部24を制御する。モニタ22の制御は、本実施形態の場合、N個の有彩色画像データの順次表示である。測色計23の制御は、モニタ22の測色であり、N個の有彩色画像データを順次表示するモニタ22上の表示色を順次数値化してN個の表示色情報Iを作成させる。通信部24の制御は、表示色情報I及び色変換デバイスプロファイルPの送信、及びサーバ1から送信される色変換デバイスプロファイルP´の受信である。
色変換手段21bは、制御手段21aがモニタ22に有彩色画像データを表示させる前段として、モニタ22が表示する表示色が有彩色画像データが示す色を忠実に再現するように有彩色画像データに色変換を施す。色変換は、モニタ22の出力特性を補正し、有彩色画像データが有する数値を所望の色空間で表現する変換である。
この色変換には、図5に示す色変換デバイスプロファイルPが用いられる。図5に示すように、色変換デバイスプロファイルPは、一次元入力ルックアップテーブルPiと線形マトリクスPmと一次元出力ルックアップテーブルPoを含む。この色変換デバイスプロファイルPは、測色においてのみ用いられるものではなく、端末2で通常使われるモニタ22のデバイスプロファイルPである。
係る変換は、色変換デバイスプロファイルPを用いてXYZ表色系で表現された有彩色画像データをモニタ22の出力特性を補正し、有彩色画像データが有するXYZ表色系の数値を所望のRGB色空間で表現しなおす。尚、この色変換デバイスプロファイルPを用いる前には、入力デバイスの色変換プロファイルにより、RGB各色で表現された有彩色画像データがXYZ表色系で表現された有彩色画像データに変換されている。
色変換デバイスプロファイルPは、以下の変換式を実現するものである。
[R,G,B]=[Amn][X,Y,Z]
ここで、X、Y、Zは、有彩色画像データが有する数値であり、XYZ表色系の三刺激値である。R、G、Bは、モニタの出力特性が補正された所望のRGB色空間の座標である。[Amn]は、モニタ22の出力特性の補正と所望のRGB色空間への再表現前後の有彩色画像データの関係を示し、当該補正と再表現の色変換を実現する3×3の線形マトリックスPoである。
モニタ22は、制御手段21bの制御によって、色変換後のN個の有彩色画像データを順次表示する。
測色計23は、制御手段21bの制御によって、モニタ22が順次表示する表示色を測色して、XYZ表色系におけるX、Y、Zの三刺激値を測定し、N個の表示色情報Iを得る。三刺激値は、刺激値直読方法又は分光測色方法により測定される。
通信部24は、制御手段21bの制御によって、測色計23が得たN個の表示色情報Iと色変換デバイスプロファイルPをサーバ1に送信する。又、サーバ1から送信された色変換デバイスプロファイルP´を受信する。
送信された表示色情報Iに基づいて端末2の色変換デバイスプロファイルを書き換えるサーバ1は、図4に示すように、図示しないCPU、ROM、RAM等のコンピュータ11と、モデム等の通信部12を備える。
コンピュータ11は、ROM又はRAMにおいてサーバ側色管理プログラムが格納されており、当該サーバ側色管理プログラムをCPUが実行することで、抽出手段11b、プロファイル作成手段11gが機能する。RAMは表示色情報格納手段11aとプロファイル格納手段11dとなる。
表示色情報格納手段11aは、図6に示すように、複数の端末2から送信されたそれぞれN個の表示色情報Iを格納する。図6は、表示色情報格納手段11aに格納されている表示色情報Iを説明する図である。送信した端末2ごとにN個の表示色情報Iが格納される。例えば、N個の表示色情報Iを送信した端末2が備えるモニタ名毎に関連付けて格納する。更に各表示色情報Iは、対応するRGB各色の組合せと対にして格納する。
プロファイル格納手段11dは、複数の端末2から送信された色変換デバイスプロファイルが格納する。格納時には、各色変換デバイスプロファイルと、送信した端末2が有するモニタ名とを関連付けて格納する。
抽出手段11aは、表示色情報Iが分布する色域を端末2毎に決定して、色域が最小となるモニタ名を抽出する。すなわち、色域が最小となるモニタを特定する特定手段である。詳細には、表示色情報格納手段11aに格納されている各端末2から送信された表示色情報Iを読み出して、端末2毎にX,Y,Zの三刺激値からxy色度図上の座標(x,y)を求めて表示色情報Iの色域を決定し、色域の大きさを算出して、最小の色域を示した表示色情報Iに関連付けられているモニタ名を抽出する。
xy色度図上の座標(x,y)は、以下の式により求める。
x=X/(X+Y+Z)
y=Y/(X+Y+Z)
図7に端末2ごとの表示色情報Iの分布を示す。図7は、xy色度図上の各端末2の表示色情報Iの分布を示す。図7に示すように、2箇所の拠点のそれぞれに配置されるモニタA、モニタCをそれぞれ測色したことによる各N個の表示色情報Iから色度座標(x、y)を求めて、xy色度図上に示したものである。図7においては、モニタAの各値を■で、モニタCの各値を○で示し、また、参考のため可視光の色域、典型的なモニタの色再現範囲sRGB、典型的な印刷の色域AdobeRGB1998を示してある。
図7から、各モニタA,Cの色域の違いを確認することができる。尚、図においては、二つの端末2の表示色情報Iの分布のみを示しているが、実際にはネットワークN上に存在する端末2の数だけ分布が求められる。
色域の大きさは、表示色情報Iの分布範囲を求めることにより算出される。N個の表示色情報Iは、RGB色空間内の座標を満遍なく採用した有彩色画像データに基づくものであり、N個の表示色情報Iが分布する色域は、理想的には三角形状となる。仮想の三角形状領域の各頂点に相当する色度座標を検索し、検索された三点の色度座標で囲まれた面積を求めればよい。尚、本実施形態では、xy平面に表示色情報Iを全て投影させたが、色域は3次元空間であり、表示色情報Iが分布した体積を求めてもよい。
最小の色域を示した表示色情報Iに関連付けられているモニタ名の抽出は、算出した色域の大きさの値のうち、最小の値を示したものを選択することにより行う。
プロファイル作成手段11cは、各端末2が有するモニタ22のうち、最小の色域を有するモニタ22に他のモニタ22の色域を合わせる色変換プロファイルを作成する。詳細には、最小の色域を示した表示色情報Iと、他の端末2から送信された表示色情報Iとの関係式から色域の差分を求め、他の端末2に対応する色変換デバイスプロファイルPを読み出して、当該色変換デバイスプロファイルPに色域の差分を反映させて、色変換デバイスプロファイルP´に書き換える。すなわち、色変換プロファイルを書き換える書換手段である。
関係式は、以下の式である。
[X´,Y´,Z´]=[Bmn][X,Y,Z]
ここで、X´、Y´、Z´は、最小の色域を有するモニタ22を測色したことによる表示色情報Iの三刺激値であり、抽出手段11aにより抽出されたものである。X、Y、Zは、他の端末2から送信された表示色情報Iの三刺激値である。
[Bmn]は、[X´,Y´,Z´]と[X,Y,Z]の関係を示し、他の端末2より送信された表示色情報Iの値を抽出手段11aが抽出した表示色情報Iの値へ変換する3×3の線形マトリックスである。すなわち、[Bmn]は、最小の色域を有するモニタ22の色域と、他の端末2が有するモニタ22の色域の差分となる。
プロファイル作成手段11cは、上記した関係式が成立するとして、他の端末2から送信された各表示色情報Iと抽出手段11aにより抽出された各表示色情報Iとを用いて、最小二乗法または回帰分析により[Bmn]を求める。
他の端末2に対応する色変換デバイスプロファイルPは、以下の式を含む。
[R,G,B]=[Amn][X´,Y´,Z´]
この式に、関係式を当てはめて以下の式における[Amn]と[Bmn]の積をとり、線形マトリクス[Cmn]を算出する。
[R,G,B]=[Amn][Bmn][X,Y,Z]
最終的にプロファイル作成手段11cは、最終的に色変換デバイスプロファイルPを、以下式を反映した色変換デバイスプロファイルP´に書き換える。すなわち、色変換デバイスプロファイルPの線形マトリクスPmを[Cmn]に置き換える。
[R,G,B]=[Cmn][X,Y,Z]
この色変換デバイスプロファイルP´は、係る書き替え過程により、最小の色再現範囲と一致する色再現範囲を表現する。
このような色管理システム100における動作を図8乃至11に示す。図8は、色管理システム100の全体動作を示し、図9は、端末2における測色動作を示し、図10は、サーバ1における抽出動作を示し、図11は、サーバ1におけるプロファイル書き替え動作を示す。
まず、図8に示すように、色管理システム100では、各端末2,2・・・において、制御手段21aが測色計23とモニタ22を制御することで、測色計23によりモニタ22の測色が行われ、N個の表示色情報Iが取得される(S101)。取得された表示色情報Iは、色変換デバイスプロファイルPとともに通信部24によりネットワークNを介してサーバ1に送信される(S102)。
各端末2,2・・・よりそれぞれN個の表示色情報Iと色変換デバイスプロファイルPが送信されると、サーバ1では、表示色情報格納手段11aに各端末2,2・・・の表示色情報Iが識別可能に格納され、プロファイル格納手段11dに各端末2,2・・・の色変換デバイスプロファイルPが識別可能に格納される(S103)。
表示色情報Iと色変換デバイスプロファイルPの格納後、抽出手段11bが表示色情報格納手段11aに格納された表示色情報Iを端末2単位で読み出し、N個の表示色情報Iから色域の大きさを算出し、最も狭い色域を示す表示色情報Iに関連付けられているモニタ名を抽出する(S104)。
モニタ名が抽出されると、プロファイル作成手段11cは、プロファイル格納手段11dから各端末2,2・・・の色変換デバイスプロファイルを読み出す。さらに、それぞれの色変換デバイスプロファイルPを、各端末2,2・・・が有するモニタ22の色域を抽出されたモニタ名に対応するモニタ22の色域と一致させる色変換デバイスプロファイルP´に書き換える(S105)。
色変換デバイスプロファイルP´は、通信部12によりネットワークNを介して対応する各端末2へ送信される(S106)。
S101におけるモニタ22の測色について図9に基づき更に詳細に説明する。まず、制御手段21aは、カウント値iをi=1にセットし(S1011)、i番目の有彩色画像データを選択する(S1012)。
i番目の有彩色画像データは、色変換手段21bにて、色変換デバイスプロファイルPを参照してモニタ22の出力特性を補正し、有彩色画像データが有するXYZ表色系の数値を所望のRGB色空間で表現しなおす(S1013)。
制御手段21aが色変換後のi番目の有彩色画像データからビデオフォーマットの表示信号を生成し、モニタ22に入力する(S1014)。当該表示信号のモニタ22への入力により、モニタ22上には、i番目の有彩色画像データが表示される。
モニタ22上にi番目の有彩色画像データが表示されると、制御手段21bは、同期して測色計23を制御し、測色計23によりモニタ22上の表示色がX、Y、Zの三刺激値として測定され、i番目の表示色情報Iが取得される(S1015)。
制御手段21aは、カウント値iをi=i+1とし(S1015)、iが有彩色画像データの数であるNを超えない限り(S1017,Yes)、S1012〜S1016の動作を繰り返し、N個の表示色情報Iを取得する。
S103における抽出動作について図10に基づき更に詳細に説明する。まず、抽出手段11bは、次のモニタ名に関連付けられたN個の表示色情報Iを選択する(S10301)。最初のループにおいては、初めのモニタ名で関連付けられたN個の表示色情報Iを選択する。モニタ名の順番については、予め決まった順で呼び出せばよく、システム100に設置される端末2が既定している場合は、モニタ名の順番を規定したテーブルを予め有し、そのテーブルを参照して選択が行われる。
次に、抽出手段11bは、カウント値iをi=1にセットし(S10302)、選択したN個の表示色情報Iから、i番目の表示色情報Iを表示色情報格納手段11aから読み出す(S10303)。
i番目の表示色情報Iを読み出すと、当該表示色情報Iに含まれているX、Y、Z三刺激値をx=X/(X+Y+Z)、y=Y/(X+Y+Z)に代入して演算し、xy色度図上におけるi番目の表示色情報Iの座標(x,y)を算出する(S10304)。
抽出手段11aは、カウント値iをi=i+1とし(S10305)、iが表示色情報Iの数であるNを超えない限り(S10306,No)、S10303〜S10305の動作を繰り返し、N個の表示色情報Iの座標(x,y)を算出する。
iが表示色情報Iの数であるNを超えた場合(S10306,Yes)、N個の表示情報Iの座標(x,y)の分布のうち、仮想の三角形状領域の各頂点に相当する座標(x,y)を検索し、検索された三点の色度座標で囲まれた面積を求める(S10307)。算出された値は、色域計算を行っているN個の表示色情報Iに関連付けられているモニタ名に対応して一時的に記憶される。
この動作を各端末2から送出された表示色情報Iに対して行い(S10308,No)、各端末2が有するモニタ22の色域の大きさ算出が終了していれば(S10308,Yes)、算出された全ての色域の大きさの値から最小の値を選択する(S10309)。
最小の値が選択されると、抽出手段11bは、最小の値に関連付けられているモニタ名を抽出する(S10310)。この動作により、最も狭い色域のモニタ22が決定する。
S106における書き替え動作について図11に基づき更に詳細に説明する。まず、プロファイル作成手段11cは、抽出手段11bにより抽出されたモニタ名をキーにして、表示色情報格納手段11aを検索し、抽出されたモニタ名で関連付けられた表示色情報I、すなわち、最も色域の狭いモニタ22を有する端末2から送信された表示色情報Iを取得する(S1041)。
更にプロファイル作成手段11cは、次の端末2の色変換デバイスプロファイルPを書き換え対象として、当該次の端末2に対応する次のモニタ名に関連付けられた表示色情報Iを取得する(S1042)。
最初のループにおいては、初めのモニタ名で関連付けられた表示色情報Iを選択する。モニタ名の順番については、予め決まった順で呼び出せばよく、システム100に設置される端末2が既定している場合は、モニタ名の順番を規定したテーブルを予め有し、そのテーブルを参照して選択が行われる。
最も狭い色域のモニタ22と他のモニタ22を測色することで得られたそれぞれ複数個の表示色情報Iを取得すると、プロファイル作成手段11cは、S1041で得られた表示色情報Iの三刺激値をX´、Y´、Z´とし、S1042で得られた表示色情報Iの三刺激値X、Y、Zとし、以下式が成立するとして、各表示色情報IであるX´,Y´,Z´,X,Y,Zを用いて、最小二乗法または回帰分析により線形マトリクス[Bmn]を導く(S1043)。
[X´,Y´,Z´]=[Bmn][X,Y,Z]
線形マトリクス[Bmn]を導くと、プロファイル作成手段11cは、対象となっているモニタ名をキーとして、プロファイル格納手段11dより、対象となっているモニタ名に関連付けられた色変換デバイスプロファイルPを取得する(S1044)。
色変換デバイスプロファイルPを取得すると、プロファイル作成手段11cは、取得した色変換デバイスプロファイルPに含まれる線形マトリクス[Amn]と[Bmn]との積をとり、新しく導かれた[Cmn]で、取得した色変換デバイスプロファイルPに含まれる線形マトリクスを書き替え、新たな色変換デバイスプロファイルP´を作成する(S1045)。
S1042〜S1045の動作を全ての端末2の色変換デバイスプロファイルPの書き換えが終了するまで(S1046,Yes)、繰り返す。
この書き換え動作により、各端末2が有するモニタ22が表示する色域を最も色域の狭いモニタ22の色域に変換する色変換デバイスプロファイルP´がモニタ22ごとに作成される。
本実施形態において、表示色情報Iは、XYZ表色系の三刺激値からなることを説明したが、デバイスに依存しない色空間であればよく、例えば、L*a*b*表色系等であってよい。
本実施形態において、色変換デバイスプロファイルPを端末2から送信し、サーバ1で色変換デバイスプロファイルP´に書き換える構成及び動作を説明したが、色変換手段21bにおける前段のXYZ表色系への変換を行うデバイスリンクプロファイルと色変換デバイスプロファイルPを組み合わせた色変換デバイスリンクプロファイルによって色変換を施してもよく、係る場合、色変換デバイスリンクプロファイルは、以下の変換式を実現する。
[R,G,B]=[Dmn][R´,G´,B´]
ここで、R´、G´、B´は、変換前の有彩色画像データが有する数値である。[Dmn]は、[Amn]にR´G´B´からXYZ表色系に変換する入力デバイスの色変換プロファイルの線形マトリックスを加味させたものである。
係る場合、色変換手段21bでは、色変換デバイスリンクプロファイルを用いて有彩色画像データの色変換を行い、色変換デバイスリンクプロファイルが端末2からサーバ1へ送信され、サーバ1にて色変換デバイスリンクプロファイルが書き換えられる。
このような色変換システム100、色変換方法、色変換プログラムでは、ネットワーク上のモニタ22の色域を、最も狭い色域のモニタ22のものに合わせることができ、ネットワーク上のモニタ22の色域が統一されて、より高い次元での同一色再現性を得ることができる。
本実施形態に係る色管理システムのシステム構成を示す図である。 測色計が設置された端末装置を示す外観図である。 本実施形態に係る端末の機能ブロック図である。 本実施形態に係るサーバの機能ブロック図である。 本実施形態に係る色変換デバイスプロファイルの一例を示す図である。 本実施形態に係る表示色情報を示す図である。 本実施形態に係る各端末から送信された表示色情報の分布範囲を示す図である。 本実施形態に係る色管理システムの動作を示すフローチャート図である。 本実施形態に係るモニタの測色動作を示すフローチャート図である。 本実施形態に係る抽出動作を示すフローチャート図である。 本実施形態に係るプロファイル書き替え動作を示すフローチャート図である。
符号の説明
1 サーバ
11 コンピュータ
11a 表示色情報格納手段
11b 抽出手段
11c プロファイル作成手段
11d プロファイル格納手段
12 通信部
2 端末
21 コンピュータ
21a 制御手段
21b 色変換手段
21c 有彩色画像データ記憶手段
22 モニタ
23 測色計
24 通信部
25 入力装置
100 色管理システム
N ネットワーク
I 表示色情報
P、P´ 色変換デバイスプロファイル
Pi 一次元入力ルックアップテーブル
Po 一次元出力ルックアップテーブル
Pm 線形マトリクス

Claims (4)

  1. 各々に、複数の有彩色画像データに基づく色が順次表示される複数のモニタと、
    前記各モニタに対応して設けられ、前記モニタに表示される画像データに予め色変換を施しておく複数の色変換手段と、
    前記各モニタに対応して設けられ、前記色変換手段により参照される複数の色変換プロファイルと、
    前記各モニタに対応して設けられ、前記有彩色画像データに基づく色を表示する前記モニタを測色して、測色結果を順次取得する複数の測色手段と、
    前記モニタ毎に前記測色結果に基づく表示色が分布する色域の大きさを算出して、色域が最も狭いモニタを特定する特定手段と、
    前記特定されたモニタを測色することにより得られた測色結果と他のモニタを測色することにより得られた測色結果との差分に基づき、他のモニタに対応する色変換プロファイルを前記特定されたモニタの色域に合わせる色変換プロファイルに書き換える書換手段と、
    を備えること、
    を特徴とする色管理システム。
  2. 前記特定手段と前記書換手段とを有するサーバと、
    前記モニタと前記色変換手段と前記色変換プロファイルと前記測色手段とを有する複数の端末と、
    を備え、
    前記複数の端末から、前記測色結果が前記サーバに送信されると、
    前記サーバより前記測色結果を送信した端末へ、書き換えられた色変換プロファイルを送信こと、
    を特徴とする請求項1の色管理システム。
  3. 複数のモニタのそれぞれに、複数の有彩色画像データに基づく色を順次表示させ、
    前記有彩色画像データに基づく色を順次表示する前記モニタを測色して、測色結果を順次取得し、
    取得した測色結果に基づく表示色が分布する色域の大きさをモニタ毎に算出して、色域が最も狭いモニタを特定し、
    前記特定されたモニタを測色することにより得られた測色結果と他のモニタを測色することにより得られた測色結果との差分を求め、
    前記差分に基づき、前記他のモニタに対応する色変換プロファイルを、前記特定されたモニタの色域に合わせる色変換プロファイルに書き換えること、
    を特徴とする色管理方法。
  4. 複数の有彩色画像データに基づく色を順次表示する複数のモニタを測色して得られた測色結果と、前記複数のモニタのそれぞれに適用される色変換プロファイルとが送信されるサーバを、
    前記モニタ毎に前記測色結果に基づく表示色が分布する色域の大きさを算出して、色域が最も狭いモニタを特定する特定手段と、
    前記特定されたモニタを測色することにより得られた測色結果と他のモニタを測色することにより得られた測色結果との差分に基づき、他のモニタに対応する色変換プロファイルを前記特定されたモニタの色域に合わせる色変換プロファイルに書き換える書換手段と、
    して機能させること、
    を特徴とする色管理プログラム。
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