JP2006165758A - 無線lan装置および無線lan転送制御方法 - Google Patents

無線lan装置および無線lan転送制御方法 Download PDF

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宏明 石井
Akifumi Nagao
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Abstract

【課題】送信エラー検出時、再送を繰り返し試みても連続エラーになり、かえってデータのスループットを低下させてしまう。何回もデータの再送を試みた場合、その後、データの再送が成功しても、受信されたデータはすでに無効で、通信帯域が無駄になってしまう。
【解決手段】送受信シーケンスにおける送信データを受信する受信手段11と、受信手段による受信データに基づいて送受信シーケンスを監視し、シーケンス異常のときに転送要求を行うシーケンス監視手段13と、受信手段による受信データを一時的に保持する受信データバッファ手段14と、シーケンス監視手段からの転送要求に従って受信データバッファ手段から受信データを読み込み、転送データを生成して送出する転送データ生成手段15と、転送データ生成手段からの転送データを送信する送信手段16とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線データ伝送を行う無線LAN(Local Area Network)装置および無線LAN転送制御方法に関する。
1999年に策定された無線LAN規格IEEE802.11と、その変復調方式に関する拡張規格であるIEEE802.11a、b、gなどの規格に準拠した無線LAN装置が普及している。これらの無線LAN装置は通信帯域が広いため、近年、無線LAN通信機能を使った液晶テレビなどが商品化されている。
以下、従来の無線LAN装置について説明する。図13は従来の無線LAN装置の構成を示すブロック図である。図13において、D11は送信データであり、パケット合成部51へ入力される。パケット合成部51では入力された送信データD11に対して、ヘッダ、CRC(Cyclic Redundancy Check)を付与し、送信パケットデータD12を出力する。送信パケットデータD12は、送信手段52へ送られ、アンテナ53を介して送信される。
また、アンテナ53からデータを受信すると、受信手段54においてデータを受信を開始したことが検出され、受信パケットデータD13が出力される。受信パケットデータD13は、パケット解析部55に入力される。パケット解析部55では、受信パケットデータD13を解析し、パケットをヘッダ、データ、CRCに分解し、データの整合性を確認した後、受信データD14が出力される。
以上のように構成された従来の無線LAN装置について、図14に基づいてその操作を説明する。
図14は、IEEE802.11規格で決められているデータ通信方法について、2台の端末である第1の端末STA1および第2の端末STA2の例を、t1からt10までの時間で示している。
第1の端末STA1が第2の端末STA2に対してデータData1を送信したとき(t1)、そのデータが第2の端末STA2に正常に届いた場合(t1’)、第2の端末STA2は正常受信通知ACK1を第1の端末STA1に対して送信する(t2’)。第1の端末STA1が第2の端末STA2に対してデータData2の送信(t3)をしても、第2の端末STA2が正常にデータを受信できなかった場合(t3’)、破線矢印で示すように正常受信通知ACK2が第1の端末STA1に対して送信されない(t4’)ので、一定時間が経過しても第1の端末STA1で正常受信通知ACK2を検出しない(t4)。第1の端末STA1は正常受信通知ACK2が戻ってこないことを検出すると(t4)、再送する必要があると判断し、再度同じ内容のデータData2を第2の端末STA2に対して送信する(t5)。ここで再び第2の端末STA2でデータData2が受信できないと(t5’)、一定時間経過後も第2の端末STA2は破線矢印で示すように正常受信通知ACK2を送信しない(t6’)。その後、再度第1の端末STA1が第2の端末STA2に向けてデータData2を送信し(t7)、第2の端末STA2がデータを正常に受信できた場合(t7’)、第2の端末STA2は第1の端末STA1に対して正常受信通知ACK2の送信を行う(t8’)。第1の端末STA1は正常受信通知ACK2が戻ってきたことを検出すると(t8)、正常に再送ができたと認識し、次回から新しいデータData3の送信を行う(t9)。
ISO/IEC 8802-11 IEEE Std 802.11 First edition 1999-00-00 Informationtechnology - Telecommunications and information exchange between systems -Local and metropolitan area networks - Specific requirements - Part 11:WirelessLAN Medium Access Control (MAC)and Physical Layer (PHY) specifications.
しかしながら、複数台の端末がある場合に、通信端末間に固定の障害物、あるいはその時々に応じて移動する障害物(物や人)が存在するときには、常に良好な通信状態を得ることはできない。そこで、送信端末が送信エラーしたことを検出し、再送を繰り返し試みても、連続したエラーになってしまう。たとえば図14ではt3〜t4の動作が繰り返されると、かえって通信のスループットを低下させてしまうという問題がある。
また、映像や音声のデータは、実時間(リアルタイム)処理が必要なため、少ない遅延時間で送信相手に対してデータが到達しなければならない。図14の例のようにエラーが連続して発生し、何回もデータの再送を試みた場合、その後、データの再送が成功しても、受信されたデータはすでに無効になって、通信帯域が無駄になってしまうという問題がある。
また、直接は通信できない端末同士で通信を行う場合は、データを中継する端末をあらかじめ設定しておくか、所望の手続きによって中継の対象となる端末を決定しておく必要があった。
上記の課題を解決するために、本発明は次のような手段を講じる。送信側端末からのデータ通信を正常に受信できたときは、受信側端末は正常受信通知(ACK)を送信側端末に返し、ACKを受信した送信側端末は正常に通信ができたと判断する送受信シーケンスを行う無線LANシステムにおける無線LAN装置であるとする。
本発明による無線LAN装置は、
送受信シーケンスにおける送信データを受信する受信手段と、
前記受信手段による受信データに基づいて送受信シーケンスを監視し、シーケンス異常のときに転送要求を行うシーケンス監視手段と、
前記受信手段による前記受信データを一時的に保持する受信データバッファ手段と、
前記シーケンス監視手段からの前記転送要求に従って前記受信データバッファ手段から前記受信データを読み込み、転送データを生成して送出する転送データ生成手段と、
前記転送データ生成手段からの前記転送データを送信する送信手段と
を備えた構成とされている。ここでの特徴構成はシーケンス監視手段であり、シーケンス異常と認定したときに、一時保持していた受信データを転送データとして送信側端末の代わりに受信側端末に対して送信することである。
上記の無線LAN装置に関連する本発明の無線LAN転送制御方法は、
送受信シーケンスにおける送信データの受信を開始したかを判断するステップと、
自局宛かを判断し、自局宛でないときは受信データを一時的に保持するステップと、
送信データが再送か否かをみるために同一のデータフレームかを判断するステップと、
同一のデータフレームと判断したときにシーケンス異常として、前記一時的に保持した前記受信データから転送データを生成するステップと、
前記生成した前記転送データを送信するステップと
を含むものである。
この構成による作用は次のとおりである。送信側端末と受信側端末との間でデータの送受信を行っている状態で、当該の無線LAN装置は、その送受信シーケンスを監視する。すなわち、受信手段は送信側端末と受信側端末との間でやり取りされているデータを受信して受信データとなし、受信データバッファ手段に受信データを一時記憶させるとともに、シーケンス監視手段により送受信のシーケンスを監視する。監視の結果、シーケンス正常であれば転送データ生成手段は動作しないが、シーケンス異常のときはシーケンス監視手段は転送データ生成手段に対して転送要求を与える。転送要求を受けて転送データ生成手段が起動し、受信データバッファ手段からそれに一時的に保持されている受信データ(送信側端末から受信側端末への送信データに対応)を読み込む。転送データ生成手段は、読み込んだ受信データから転送データを生成し、送信手段に送出する。送信手段は、転送データを送信する。送信側端末からのデータ受信に失敗していた受信側端末は、当該の無線LAN装置から中継的・支援的に送信されてくる転送データを受信することで、データ受信に成功することになる。
また、本発明による無線LAN装置は、
送受信シーケンスにおける送信データを受信する受信手段と、
前記受信手段による受信データに基づいて送受信シーケンスを監視し、シーケンス異常のときに転送要求を行うシーケンス監視手段と、
前記受信手段による前記受信データを一時的に保持する受信データバッファ手段と、
前記受信データにおいて送受信シーケンスでのACK(正常受信通知)を検出するACK検出手段と、
前記ACK検出手段からのACK検出がないときは前記シーケンス監視手段からの前記転送要求に従って前記受信データバッファ手段から前記受信データを読み込み、転送データを生成して送出するとともに、前記ACK検出手段からのACK検出があるときは不動作となる転送データ生成手段と、
前記転送データ生成手段からの前記転送データを送信する送信手段と
を備えた構成とされている。ここでの特徴構成は、ACK検出手段およびACK検出手段と転送データ生成手段との関係、すなわち、転送データ生成手段がACK検出のあるときに不動作となる点である。
上記の無線LAN装置に関連する本発明の無線LAN転送制御方法は、
送受信シーケンスにおける送信データの受信を開始したかを判断するステップと、
自局宛かを判断し、自局宛でないときは受信データを一時的に保持するステップと、
送信データが再送か否かをみるために同一のデータフレームかを判断するステップと、
同一のデータフレームと判断したときにシーケンス異常として、前記一時的に保持した前記受信データから転送データを生成するステップと、
前記受信データにおいて送受信シーケンスでのACK(正常受信通知)の検出を判断するステップと、
前記ACKの検出が確認されないときは前記生成した前記転送データを送信し、前記ACKの検出が確認されたときは前記生成した転送データの送信をキャンセルするステップと
を含むものである。
この構成による作用は次のとおりである。送信側端末から受信側端末へのデータ通信を中継・支援する当該の無線LAN装置が2つ以上ある場合には、いずれの無線LAN装置も同じ動作を行い、シーケンス異常のときに受信側端末に対しては2つ以上の無線LAN装置から同じような中継的・支援的な転送データの送信が行われ、受信側端末はそのいずれの無線LAN装置に対してもACK(正常受信通知)を行わなければならず、これではかえって動作速度の低下につながる可能性がある(輻輳)。そこで、ACK検出手段を設け、送信側端末からのACK(このACKは他の無線LAN装置からの転送データ受信に対するものである。)があったときは、転送データ生成手段を起動せず、ACKがなければ転送データ生成手段を起動するようになっている。したがって、輻輳が回避され、効率的な中継・支援を実現できる。
また、本発明による無線LAN装置は、
送受信シーケンスにおける送信データを受信する受信手段と、
前記受信手段による受信データにおいて送受信シーケンスでのデータフレームおよびACK(正常受信通知)を検出するもので、データフレーム検出から計時して所定の時間内に対応するACKの検出がないときに転送要求を行うタイミング監視手段と、
前記受信手段による前記受信データを一時的に保持する受信データバッファ手段と、
前記タイミング監視手段からの前記転送要求に従って前記受信データバッファ手段から前記受信データを読み込み、転送データを生成して送出する転送データ生成手段と、
前記転送データ生成手段からの前記転送データを送信する送信手段と
を備えた構成とされている。ここでの特徴構成はタイミング監視手段であり、所定時間内にACK検出がなければシーケンス異常と認定し、一時保持していた受信データを転送データとして送信側端末の代わりに受信側端末に対して送信することである。
上記の無線LAN装置に関連する本発明の無線LAN転送制御方法は、
送受信シーケンスにおける送信データの受信を開始したかを判断するステップと、
自局宛かを判断し、自局宛でないときは受信データを一時的に保持するステップと、
送信データが再送か否かをみるために同一のデータフレームかを判断するステップと、
同一のデータフレームと判断したときに一定時間経過前にACK(正常受信通知)を受信したかを判断するステップと、
一定時間経過前に前記ACKを受信しなかったときにシーケンス異常として、前記一時的に保持した前記受信データから転送データを生成するステップと、
前記生成した前記転送データを送信するステップと
を含むものである。
この構成による作用は次のとおりである。送信側端末と受信側端末との間でデータの送受信を行っている状態で、当該の無線LAN装置は、その送受信シーケンスでのACK(正常受信通知)のタイムオーバーを監視する。すなわち、受信手段は送信側端末と受信側端末との間でやり取りされているデータを受信して受信データとなし、受信データバッファ手段に受信データを一時記憶させるとともに、タイミング監視手段により送受信シーケンスのデータフレームとACK(正常受信通知)を監視する。監視の結果、送信側端末からのあるデータフレームを検出してから計時を開始し、そのデータフレームに対応する受信側端末からのACKが所定時間経過までに検出されれば転送データ生成手段は動作しないが、所定時間経過してもACKを検出できないときはタイミング監視手段は転送データ生成手段に対して転送要求を与える。転送要求を受けて転送データ生成手段が起動し、受信データバッファ手段からそれに一時的に保持されている受信データ(送信側端末から受信側端末への送信データに対応)を読み込む。転送データ生成手段は、読み込んだ受信データから転送データを生成し、送信手段に送出する。送信手段は、転送データを送信する。送信側端末からのデータ受信に失敗していた受信側端末は、当該の無線LAN装置から中継的・支援的に送信されてくる転送データを受信することで、データ受信に成功することになる。
上記構成において、前記タイミング監視手段については、
前記受信データがデータフレームかを検出するデータフレーム検出手段と、
前記受信データに基づいてデータフレームの終わりから次のデータフレームの先頭までを計時する時間計測手段と、
前記受信データにおいて送受信シーケンスでのACK(正常受信通知)を検出するACK検出手段と、
前記時間計測手段からの時間情報と前記ACK検出手段からの検出情報に基づいてデータフレーム検出から計時して所定の時間内に対応するACKの検出がないときに転送要求を行うタイミング判定手段と
を含む構成とすることが好ましい。
データフレーム検出手段がデータフレームを検出すると、時間計測手段が計時を開始し、タイミング判定手段は、ACK検出手段がACKを検出するのを待つ。所定時間経過前にACKの検出があれば転送要求はしないが、所定時間経過してもACKを検出しなかったときは転送要求を行う。
本発明によれば、端末間で連続したエラーが発生することを回避することができ、データの伝送遅延を最小にできるので、ネットワーク全体のスループットの向上を実現できる。
また、複数の無線LAN装置において中継的・支援的なデータ転送を試みるので、結果として通信成功の確率を向上できる。
ここでは図12を用いて本発明が実施されるときの状態を説明する。図12では、第1の端末STA1および第2の端末STA2が通信を行っており、第3の端末STA3がその状態を監視している。正常に第1の端末STA1および第2の端末STA2間で通信が行われている場合は、第3の端末STA3は直接、第1の端末STA1および第2の端末STA2の通信には関与せず、第3の端末STA3が送信したいデータのある場合は、送信待機状態となる。第1の端末STA1と第2の端末STA2の間に障害物が移動してきた場合などには、2端末間の通信エラーが発生する。
図1は本発明の実施の形態1における無線LAN装置の構成を示すブロック図である。図1において、11は受信手段、12は自局宛データ処理部、13はシーケンス監視部、14は受信データバッファ、15は転送データ生成部、16は送信手段である。シーケンス監視部13は、受信手段11によって受信された受信データD1を監視しながら“Data−ACK”のシーケンスが正常に行われているかを確認し、判定結果、シーケンス異常のときは転送要求信号Q1を出力する。受信データバッファ14は、受信手段11による受信データD1を一時的に保持し、転送データ生成部15がシーケンス監視部13から転送要求信号Q1を受けて、読み出し要求をしてきたときに、バッファしている受信データD2を出力する。転送データ生成部15は、シーケンス監視部13による転送要求信号Q1を受けて、受信データバッファ14からのバッファした受信データD2を取り込み、フレームに組み上げて転送データD3とし、送信手段16に対して出力する。
図2は図1におけるシーケンス監視部13の詳しい構成を示すブロック図である。31はフレーム検出部であり、他端末間で通信が開始されたことを検出し、フレーム検出信号Q2を出力する。32はフレーム種別検出部であり、受信データD1に含まれるフレーム種別情報を検出し、データフレームである場合にはデータフレーム検出信号Q3を出力する。33は送信元アドレス検出部であり、受信データD1に含まれる送信元アドレスを検出し、送信元アドレスA1を出力する。36は送信元アドレス保持手段であり、シーケンス判定部42からの情報更新信号Q5がアクティブになったとき、送信元アドレスA1を取り込み、値を更新して、送信元アドレスA1aを出力する。39は送信元アドレス比較器であり、送信元アドレスA1と送信元アドレス保持手段36からの送信元アドレスA1aが同一のものかどうか判定し、送信元アドレス判定結果H1を出力する。34は送信先アドレス検出部であり、受信データD1に含まれる送信先アドレスを検出し、送信先アドレスA2を出力する。37は送信先アドレス保持手段であり、シーケンス判定部42からの情報更新信号Q5がアクティブになったとき送信先アドレスA2を取り込み、値を更新して、その値を送信先アドレスA2aとして出力する。40は送信先アドレス比較器であり、送信先アドレスA2と送信先アドレス保持手段37からの送信先アドレスA2aが同一のものかどうか判定し、送信先アドレス判定結果H2を出力する。35はデータシーケンス番号検出部であり、受信データD1に含まれるデータシーケンス番号を検出すると、データシーケンス番号N1と、データシーケンス番号検出通知Q4を出力する。38はデータシーケンス番号保持手段であり、データフレーム検出信号Q3が入力された後、シーケンス判定部42からの情報更新信号Q5がアクティブになったとき、そのとき入力されているデータシーケンス番号N1で値を更新し、新しいデータシーケンス番号N1aとして出力する。41はデータシーケンス番号比較器であり、データシーケンス番号検出部35からのデータシーケンス番号N1とデータシーケンス番号保持手段38からのデータシーケンス番号N1aを比較し、データシーケンス番号比較結果H3を出力する。42はシーケンス判定部であり、データシーケンス番号検出通知Q4が入力されると、送信元アドレス判定結果H1、送信先アドレス判定結果H2、データシーケンス番号比較結果H3に基づいて転送が必要かどうかを判定し、転送が必要な場合は、転送要求信号Q1をアクティブにする。また、転送が不要な場合は転送要求信号Q1をインアクティブにする。
このように構成された無線LAN装置において、以下にその動作を説明する。
第1の端末STA1と第2の端末STA2がデータ通信しており、第3の端末STA3がその通信の状況を監視するときの状態を図3を用いて説明する。
まず、第1のデータData1が第1の端末STA1から第2の端末STA2に向けて送信される(t1)。この送信データを第3の端末STA3が監視している(t1’)。また、このデータは第2の端末STA2で正常に受信され(t1’’)、第2の端末STA2から第1の端末STA1へ正常受信通知ACK1が返される(t2’’)。第2のデータData2は第1の端末STA1から第2の端末STA2に向けて送信され(t3)、第3の端末STA3はこのデータ送信を監視している(t3’)。このデータは第2の端末STA2への伝送に失敗し(t3’’)、破線矢印で示すように第2の端末STA2から正常受信通知ACK2が戻らないので(t4’’)、第1の端末STA1は同じデータを第2の端末STA2へ送信する(t5)。このデータも第3の端末STA3が監視している(t5’)。しかし、再送されたデータも第2の端末STA2が正常に受信できないので、破線矢印で示すように第2の端末STA2から正常受信通知ACK2が第1の端末STA1へ送信されない(t6’’)。
上記の過程において、第3の端末STA3は、t3’とt5’において第1の端末STA1および第2の端末STA2間の通信を監視しており、第1の端末STA1から第2の端末STA2へ向けて同じデータが再送されたことを検出するので、“Data−Ack”のシーケンスが異常になったと判断し、第3の端末STA3が第1の端末STA1の代わりに第2の端末STA2へ向けて第1の端末STA1が第2の端末STA2に送信していたデータの代理送信を試みる(t7’)。
以下、第3の端末STA3の動作について図4のフローチャートで説明する。
まず、無線LAN装置の第3の端末STA3は、他端末からのデータ受信状態となっている(S1)。そして、第1の端末STA1が第2の端末STA2に対して第1のデータData1を送信し(t1)し、第3の端末STA3はフレーム受信を開始したかを確認する(S2)。伝送されているデータは、第3の端末STA3のアンテナ17へ入力され、受信手段11によって受信データD1が取り出される(t1’)。この受信データD1が自局宛のデータか判断し(S3)、自局宛のデータである場合は、自局宛受信処理(S4)を自局宛データ処理部12により処理する。受信データD1が自局宛でなく、そのフレームがデータフレームと判断された場合は(S5)、受信データバッファ14に取り込まれ、受信データD1が保持される。また、受信データD1のシーケンス監視部13への入力が始まると、フレーム検出部31によりデータの受信が開始されたことを検知し、フレーム検出信号Q2を出力する。さらに受信データD1が入力されると、次に送信元アドレス検出部33が送信元アドレスを検出し、送信元アドレスA1を出力する。その後、送信元アドレス比較器39で送信元アドレスA1と送信元アドレス保持手段36が保持している送信元アドレスA1aを比較し、その結果が送信元アドレス判定結果H1として出力される。その後、さらに受信データD1が入力されると、送信先アドレス検出部34によって送信先アドレスが検知され、送信先アドレスA2が出力される。その後、送信先アドレス比較器40は送信先アドレス検出部34からの送信先アドレスA2と送信先アドレス保持手段37からの送信先アドレスA2aを比較し、送信先アドレス比較結果H2を出力する。その後、データシーケンス番号検出部35においてデータシーケンス番号を検出すると、その値のデータシーケンス番号N1と、データシーケンス番号検出通知Q4を出力する。データシーケンス番号比較器41ではデータシーケンス番号検出部35からのデータシーケンス番号N1とデータシーケンス番号保持手段38からのデータシーケンス番号N1aを比較し、データシーケンス番号比較結果H3を出力する。その後、シーケンス判定部42では、データシーケンス番号検出通知Q4を受けて、送信元アドレス判定結果H1、送信先アドレス比較結果H2、データシーケンス番号比較結果H3に基づいて判断を行う。すなわち、送信元アドレスの比較結果は送信元アドレス保持手段36が初期値のため不一致、送信先アドレスは送信先アドレス保持手段37が初期値のため不一致、データシーケンス番号はデータシーケンス番号保持手段38が初期値のため不一致なので、同一のデータフレームではないと判断し(S5)、正常なシーケンス処理(S6)として待機状態に戻る(S1)。また、このときの転送要求信号Q1はインアクティブになる。その後、シーケンス判定部42は、情報更新信号Q5をアクティブにし、送信元アドレス保持手段36、送信先アドレス保持手段37、データシーケンス番号保持手段38で保持する値を更新する。
次に、第3の端末STA3は待機状態(S1)で、データの伝送が開始されたか監視している状態(S2)で、第1の端末STA1が第2の端末STA2に対して第2のデータData2を送信する(t3)。このとき、第3の端末STA3のアンテナ17へ入力され、受信手段11によって受信データD1が取り出される(t3’)。このとき、第3の端末STA3はフレーム受信を開始したと判断し(S2)、この受信データD1が自局宛のデータである場合(S3)は、自局宛データ処理部12により受信データD1を処理する。受信データD1が自局宛でない場合は、受信データバッファ14に取り込まれ、受信データD1が保持される。また、受信データD1のシーケンス監視部13への入力が始まると、フレーム検出部31によりデータの受信が開始されたことを検知し、フレーム検出信号Q2を出力する。さらに受信データD1が入力されると、次に送信元アドレス検出部33が送信元アドレスを検出し、送信元アドレスA1を出力する。その後、送信元アドレス比較器39で送信元アドレスA1と送信元アドレス保持手段36が保持している送信元アドレスA1aを比較し、その結果が送信元アドレス判定結果H1として出力される。その後、さらに受信データD1が入力されると、送信先アドレス検出部34によって送信先アドレスが検知され、送信先アドレスA2が出力される。その後、送信先アドレス比較器40は送信先アドレス検出部34からの送信先アドレスA2と送信先アドレス保持手段37からの送信先アドレスA2aを比較し、送信先アドレス比較結果H2を出力する。その後、データシーケンス番号検出部35においてデータシーケンス番号を検出すると、その値のデータシーケンス番号N1と、データシーケンス番号検出通知Q4を出力する。データシーケンス番号比較器41ではデータシーケンス番号検出部35からのデータシーケンス番号N1とデータシーケンス番号保持手段38からのデータシーケンス番号N1aを比較し、データシーケンス番号比較結果H3を出力する。最後に、シーケンス判定部42では、データシーケンス番号検出通知Q4を受けて、送信元アドレス判定結果H1、送信先アドレス比較結果H2、データシーケンス番号比較結果H3の比較結果に基づいて判断を行う。すなわち、送信元アドレス、送信先アドレスは一致するが、データシーケンス番号は不一致となることで、正常にデータ通信が行われていると判断する(S6)。このとき、転送要求信号Q1はインアクティブになる。その後、シーケンス判定部42は、情報更新信号Q5をアクティブにし、送信元アドレス保持手段36、送信先アドレス保持手段37、データシーケンス番号保持手段38で保持する値を更新する。
しかし、実際には、第1の端末STA1が第2の端末STA2に対して送信したデータは第2の端末STA2に正常に届いておらず、このとき正常受信通知ACK2が第2の端末STA2から第1の端末STA1に向けて送信されない。
次に、第3の端末STA3は待機状態(S1)で、データの伝送が開始されたか監視している状態(S2)で、第1の端末STA1が第2の端末STA2に対して第3のデータを送信する(t5)。伝送されているデータは、第3の端末STA3のアンテナ17へ入力され、受信手段11によって受信データD1が取り出される(t5’)。このとき受信データD1が自局宛かどうか判断し(S3)、自局宛データと判断した場合は、自局宛データ処理部12により自局宛受信処理(S4)を行う。受信データD1が自局宛でない場合は受信データバッファ14に取り込まれ、受信データD1を保持する。また、受信データD1のシーケンス監視部13への入力が始まると、フレーム検出部31によりデータの受信が開始されたことを検知し、フレーム検出信号Q2を出力する。さらに受信データD1が入力されると、次に、送信元アドレス検出部33が送信元アドレスを検出し、送信元アドレスA1を出力する。その後、送信元アドレス比較器39で送信元アドレスA1と送信元アドレス保持手段36が保持している送信元アドレスA1aを比較し、その結果が送信元アドレス判定結果H1として出力される。
その後、さらに受信データD1が入力されると、送信先アドレス検出部34によって送信先アドレスが検知され、送信先アドレスA2が出力される。その後、送信先アドレス比較器40は送信先アドレス検出部34からの送信先アドレスA2と送信先アドレス保持手段37からの送信先アドレスA2aを比較し、送信先アドレス比較結果H2を出力する。その後、データシーケンス番号検出部35においてデータシーケンス番号を検出すると、その値のデータシーケンス番号N1と、データシーケンス番号検出通知Q4を出力する。データシーケンス番号比較器41ではデータシーケンス番号検出部35からのデータシーケンス番号N1とデータシーケンス番号保持手段38からのデータシーケンス番号N1aを比較し、データシーケンス番号比較結果H3を出力する。最後に、シーケンス判定部42では、データシーケンス番号検出通知Q4を受けて、受信したデータフレームが同一のフレームなのか判断する(S5)。送信元アドレス判定結果H1、送信先アドレス比較結果H2、データシーケンス番号比較結果H3の比較結果により、送信元アドレス、送信先アドレスが一致、データシーケンス番号は再送されたデータフレームであるため一致するので、シーケンス異常と判断し(S7)、転送要求信号Q1がアクティブになり、転送データ生成部15に転送指示する(S8)。その後、シーケンス判定部42は、情報更新信号Q5をアクティブにし、送信元アドレス保持手段36、送信先アドレス保持手段37、データシーケンス番号保持手段38で保持する値を更新する。転送データ生成部15では、転送要求信号Q1がアクティブになると、受信データバッファ14からデータを取り込み、送信フレームを生成し(S9)、転送データD3を送信手段16に出力する。送信手段16は転送データ生成部15からの転送データD3の出力を受けて、アンテナ17を経てデータを送信する(S10)(t7’)。
このように、2端末間で“Data−Ack”の組み合わせによるデータ通信が行われているときに、通信シーケンスに異常が発生したことを検出すれば、中継的・支援的にデータ転送することにより、シーケンスエラーを発生させた端末がどのネットワークに属する端末なのかを意識する必要無く、シーケンスエラーを検出した端末すべてが転送可能なため、連続した伝送エラーを回避でき、ネットワーク全体のスループットが向上する。
(実施の形態2)
図5は実施の形態1に従って動作した場合に生じる問題について述べたものであり、図6は図5での課題を解決するための本発明の実施の形態2における無線LAN装置の構成を示すブロック図である。
まず、図5について述べる。第1の端末STA1と第2の端末STA2が通信しているとき、第1のデータData1(t1〜t2)、第2のデータData2(t3〜t4)までは正常に通信される。第3のデータData3(t5)は送信されるが、正常に第2の端末STA2で受信できないため(t5’’’)、第2の端末STA2からの正常受信通知ACK3が送信されない(t6’’’)。そのため、第1の端末STA1から第3のデータData3が再送される(t7)。この“Data−ACK”のシーケンスのエラーは第3の端末STA3および第4の端末STA4が検出できるので、第3の端末STA3および第4の端末STA4は共に第2の端末STA2に対して転送を試みる(t9’,t11’’)。この場合、第3の端末STA3による転送が成功するか否かにかかわらず、第4の端末STA4からの転送も行われてしまうので(t11’’)、同じデータが2回送信されてしまう。もしN台の端末が第1の端末STA1および第2の端末STA2間の通信を監視できるとすると、一度エラーが発生したときに、第1の端末STA1および第2の端末STA2を除く(N−2)台の端末が転送を開始してしまうので、端末の台数が多いときは、かえって伝送効率の低下を招いてしまうことがある。
実施の形態2では、図6に示すように、実施の形態1の構成にACK検出手段18を追加することで、この伝送効率の低下を防いでいる。以下に図7、図8を用いてその手順を説明する。
実施の形態1の場合と、第3のフレームを受信して転送要求信号Q1を生成するステップまでは同じである。S1〜S10までは実施の形態1と同じであり、S9aとS9bが追加されている。第3の端末STA3において転送する必要があると判断した後(S7)、シーケンス監視部13が転送データ生成部15に対して転送指示し(S8)、転送データ生成部15がバッファした受信データD2から転送データD3を生成して(S9)、送信手段16に転送データD3を出力し、送信手段16が自局による転送のタイミングを待っているときに、アンテナ17より信号入力があり、受信手段11から得られる受信データD1をACK検出手段18により、自局が転送を試みる転送先端末からのACKフレームであることが検出される(S9a)と、転送データ生成部15は転送中止信号Q6の入力により、転送データD3の送信の試みを中断し(S9b)、自局による転送シーケンスを終了する。図8では、第4の端末STA4からのデータData3の転送(t11’’)が中断され、その結果として、第2の端末STA2からの正常受信通知ACK3の送信(t12’’’)も中断されている。
このように、自局が転送を試みようとしているときに他端末による転送が先に行われた場合、送信先端末から正常受信通知が戻ってきたら、自局による転送手続きをキャンセルすることにより、転送可能な端末が多くなった場合でもスループットを低下させることなくデータの転送を行うことができる。
(実施の形態3)
図9は本発明の実施の形態3における無線LAN装置の構成を示すブロック図である。Q7は受信完了信号であり、受信手段11がフレームの終わりを検出するとアクティブになる。22はタイミング監視手段であり、ACK検出手段18、データフレーム検出手段19、IFS時間計測手段20およびタイミング判定部21から構成されている。データフレーム検出手段19は、受信データD1がデータフレームであるときデータフレーム検出信号Q8をアクティブにする。IFS時間計測手段20は、受信手段11からの受信完了信号Q7がアクティブになったときリセットされ、フレームの終わりと次のフレームの先頭までの時間であるIFS時間を計測し、IFS時間Q9を出力する。ACK検出手段18は、受信データD1がACKフレームであるとき、ACKフレーム検出信号Q6aをアクティブにする。タイミング判定部21は、計時によって次第に増加してゆくIFS時間Q9が所定の上限値に達するまでにACKフレーム検出信号Q6aがアクティブになるかならないかによって、シーケンスが正常か否かを判定し、シーケンス異常時に転送要求信号Q1を出力する。
次に、図10を用いて、2端末間通信を行う第1の端末STA1および第2の端末STA2とその間にいる第3の端末STA3の動作を説明する。
まず、第1の端末STA1が第1のデータData1のフレームを第2の端末STA2に向けて送信する(t1)。第2の端末STA2はこのデータフレームを正常に受信できるので(t1’’)、正常受信通知ACK1を第1の端末STA1に向けて送信する(t2’’)。このとき、第3の端末STA3は第2の端末STA2が第1の端末STA1に対して送った正常受信通知ACK1を観測することで、正常に通信が行われていると判断する(t2’)。その後、第1の端末STA1は第2の端末STA2に向けて第2のデータData2を送信する(t3)。すると、第2の端末STA2はこのデータを受信できないので、破線矢印で示すように正常受信通知ACK2を返さない(t4’’)。第3の端末STA3はこのときACKフレームが返ってくるまでの時間を計測しており、一定時間経過後も正常受信通知ACK2が返らないと、通信のエラーが発生したと判断し(t4’)、第3の端末STA3が第2の端末STA2に向けて転送データを送信する(t5’)。
以下、この第3の端末STA3の動作について図9と図11を用いて説明する。
まず、第3の端末STA3は待機状態(S21)で、データの伝送が開始されたか監視している状態にある(S22)。第1の端末STA1が第1のデータData1のフレームを第2の端末STA2に向けて送信する(t1)。このとき、第3の端末STA3はアンテナ17からデータを受信する(t1’)。受信手段11は受信を開始すると、受信データD1を出力し、受信したデータが自局宛なのかどうか判定(S23)し、受信データD1が自局宛のときは、受信データD1を自局宛データ処理部12へ入力し自局宛受信処理(S24)を行う。また、自局宛ではない場合、データフレーム検出手段19はデータフレームを受信したことを検出すると(S25)、データフレーム検出信号Q8を出力する。その後、受信手段11において受信された受信データD1は受信データバッファ14へ格納される。また、受信手段11において受信を終了すると、受信完了信号Q7がアクティブになる。このとき、データフレーム検出信号Q8がアクティブであると、IFS時間計測手段20がリセットされる。その後、次のフレーム待機状態(S26)に遷移して、[IFS時間]±[一定範囲]の時間で(S27)、ACKフレームが第2の端末STA2から送信されるのを待つ(S28)。このとき、第2の端末STA2が第1の端末STA1に対してACKフレームを送信する(t2’’)と、第3の端末STA3はアンテナ17からデータの受信を開始し(t2’)、受信手段11は受信データD1を出力する。ACK検出手段18では、ACKフレームを検出すると、ACKフレーム検出信号Q6aを出力する。タイミング判定部21は、ACKフレーム検出信号Q6aがアクティブになると、IFS時間Q9の値を参照し、[IFS時間]±[一定範囲]の時間であるとき、正常に第2の端末STA2から第1の端末STA1に対して正常に正常受信通知ACK1が送信されたと判定(S28)し、初期待機状態に遷移する。このとき転送要求信号Q1はインアクティブになる。
次に、第1の端末STA1が第2のデータData2のフレームを第2の端末STA2に向けて送信する。このとき、第3の端末STA3は待機状態(S21)で、データの伝送が開始されたか監視している状態にある(S22)。第3の端末STA3は、アンテナ17からデータ受信を開始すると、受信手段11は受信データD1を出力する。受信データD1が自局宛であるかどうか判定し(S23)、自局宛であるときは、受信データD1を自局宛データ処理部12へ入力し自局宛受信処理(S24)を行う。自局宛でない場合、フレームの種別を判定する(S25)。データフレーム検出手段19はデータフレームを受信したことを検出すると(S25)、データフレーム検出信号Q8を出力する。その後、受信手段11において受信された受信データD1は受信データバッファ14へ格納される。また、受信手段11において受信を終了すると、受信完了信号Q7がアクティブになる。データフレーム検出信号Q8がアクティブであると、IFS時間計測手段20がリセットされ、新たにIFS時間の計測を開始する。このときACK受信待機状態に遷移する(S26)。このとき、第2の端末STA2は正常にデータフレームを受信できていないのでACKフレームを送信しない。第3の端末STA3は正常受信通知ACK2が戻らないのでIFS時間計測手段20が[IFS時間]+[揺らぎ時間]経過(S29)してもACKフレームを検出しないため、ACKフレーム検出信号Q6aがインアクティブになる。そのため、自局による転送が必要と判定し(S30)、転送要求信号Q1をアクティブにする。転送データ生成部15は、この転送要求信号Q1がアクティブになると(S31)、受信データバッファ14からバッファした受信データD2を読み出し、転送データD3を生成する(S32)。送信手段16は、転送データD3が入力されると、アンテナ17を介してデータを転送(S33)する。
このように、第3の端末STA3は転送するべきかどうかをACKフレームが戻るかどうかで判断することができるので、特に転送するための設定を端末に設ける必要はなく、自動的に転送処理を開始することが可能となる。
本発明の技術は、中継的・支援的のデータ転送を効率良く行うことができ、通信環境が良くない状況で使用する無線LAN装置、無線LAN転送制御方法等として有用である。
本発明の実施の形態1における無線LAN装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1における無線LAN装置のシーケンス監視部の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1における無線LAN装置の通信シーケンス 本発明の実施の形態1の無線LAN転送制御方法の転送シーケンスのフローチャート 本発明の実施の形態1における課題を示す通信シーケンス 本発明の実施の形態2における無線LAN装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2の無線LAN転送制御方法の転送シーケンスのフローチャート 本発明の実施の形態2における無線LAN装置の通信シーケンス 本発明の実施の形態3における無線LAN装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3における無線LAN装置の通信シーケンス 本発明の実施の形態3の無線LAN転送制御方法の転送シーケンスのフローチャート 本発明の実施の形態において想定する状況の説明図 従来の無線LAN装置の構成を示すブロック図 従来の無線LAN装置の通信シーケンス
符号の説明
11 受信手段
12 自局宛データ処理部
13 シーケンス監視部
14 受信データバッファ
15 転送データ生成部
16 送信手段
17 アンテナ
18 ACK検出手段
19 データフレーム検出手段
20 IFS時間計測手段
21 タイミング判定部
22 タイミング監視手段
31 フレーム検出部
32 フレーム種別検出部
33 送信元アドレス検出部
34 送信先アドレス検出部
35 データシーケンス番号検出部
36 送信元アドレス保持手段
37 送信先アドレス保持手段
38 データシーケンス番号保持手段
39 送信元アドレス比較器
40 送信先アドレス比較器
41 データシーケンス番号比較器
42 シーケンス判定部
A1 送信元アドレス
A2 送信元アドレス
A3 送信先アドレス
A4 送信先アドレス
D1 受信データ
D2 バッファした受信データ
D3 転送データ
H1 送信元アドレス判定結果
H2 送信先アドレス判定結果
H3 データシーケンス番号比較結果
N1 データシーケンス番号
N2 データシーケンス番号
Q1 転送要求信号
Q2 フレーム検出信号
Q3 データフレーム検出信号
Q4 データシーケンス番号検出通知
Q5 情報更新信号
Q6 転送中止信号
Q6a ACKフレーム検出信号
Q7 受信完了信号
Q8 データフレーム検出信号
Q9 IFS時間

Claims (7)

  1. 送受信シーケンスにおける送信データを受信する受信手段と、
    前記受信手段による受信データに基づいて送受信シーケンスを監視し、シーケンス異常のときに転送要求を行うシーケンス監視手段と、
    前記受信手段による前記受信データを一時的に保持する受信データバッファ手段と、
    前記シーケンス監視手段からの前記転送要求に従って前記受信データバッファ手段から前記受信データを読み込み、転送データを生成して送出する転送データ生成手段と
    前記転送データ生成手段からの前記転送データを送信する送信手段と
    を備えた無線LAN装置。
  2. 送受信シーケンスにおける送信データを受信する受信手段と、
    前記受信手段による受信データに基づいて送受信シーケンスを監視し、シーケンス異常のときに転送要求を行うシーケンス監視手段と、
    前記受信手段による前記受信データを一時的に保持する受信データバッファ手段と、
    前記受信データにおいて送受信シーケンスでのACK(正常受信通知)を検出するACK検出手段と、
    前記ACK検出手段からのACK検出がないときは前記シーケンス監視手段からの前記転送要求に従って前記受信データバッファ手段から前記受信データを読み込み、転送データを生成して送出するとともに、前記ACK検出手段からのACK検出があるときは不動作となる転送データ生成手段と、
    前記転送データ生成手段からの前記転送データを送信する送信手段と
    を備えた無線LAN装置。
  3. 送受信シーケンスにおける送信データを受信する受信手段と、
    前記受信手段による受信データにおいて送受信シーケンスでのデータフレームおよびACK(正常受信通知)を検出するもので、データフレーム検出から計時して所定の時間内に対応するACKの検出がないときに転送要求を行うタイミング監視手段と、
    前記受信手段による前記受信データを一時的に保持する受信データバッファ手段と、
    前記タイミング監視手段からの前記転送要求に従って前記受信データバッファ手段から前記受信データを読み込み、転送データを生成して送出する転送データ生成手段と、
    前記転送データ生成手段からの前記転送データを送信する送信手段と
    を備えた無線LAN装置。
  4. 前記タイミング監視手段は、
    前記受信データがデータフレームかを検出するデータフレーム検出手段と、
    前記受信データに基づいてデータフレームの終わりから次のデータフレームの先頭までを計時する時間計測手段と、
    前記受信データにおいて送受信シーケンスでのACK(正常受信通知)を検出するACK検出手段と、
    前記時間計測手段からの時間情報と前記ACK検出手段からの検出情報に基づいてデータフレーム検出から計時して所定の時間内に対応するACKの検出がないときに転送要求を行うタイミング判定手段と
    を含む請求項3に記載の無線LAN装置。
  5. 送受信シーケンスにおける送信データの受信を開始したかを判断するステップと、
    自局宛かを判断し、自局宛でないときは受信データを一時的に保持するステップと、
    送信データが再送か否かをみるために同一のデータフレームかを判断するステップと、
    同一のデータフレームと判断したときにシーケンス異常として、前記一時的に保持した前記受信データから転送データを生成するステップと、
    前記生成した前記転送データを送信するステップと
    を含む無線LAN転送制御方法。
  6. 送受信シーケンスにおける送信データの受信を開始したかを判断するステップと、
    自局宛かを判断し、自局宛でないときは受信データを一時的に保持するステップと、
    送信データが再送か否かをみるために同一のデータフレームかを判断するステップと、
    同一のデータフレームと判断したときにシーケンス異常として、前記一時的に保持した前記受信データから転送データを生成するステップと、
    前記受信データにおいて送受信シーケンスでのACK(正常受信通知)の検出を判断するステップと、
    前記ACKの検出が確認されないときは前記生成した前記転送データを送信し、前記ACKの検出が確認されたときは前記生成した転送データの送信をキャンセルするステップと
    を含む無線LAN転送制御方法。
  7. 送受信シーケンスにおける送信データの受信を開始したかを判断するステップと、
    自局宛かを判断し、自局宛でないときは受信データを一時的に保持するステップと、
    送信データが再送か否かをみるために同一のデータフレームかを判断するステップと、
    同一のデータフレームと判断したときに一定時間経過前にACK(正常受信通知)を受信したかを判断するステップと、
    一定時間経過前に前記ACKを受信しなかったときにシーケンス異常として、前記一時的に保持した前記受信データから転送データを生成するステップと、
    前記生成した前記転送データを送信するステップと
    を含む無線LAN転送制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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