JP2006163973A - 安全運転支援システムおよび安全運転支援プログラム - Google Patents

安全運転支援システムおよび安全運転支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 日常的に車両を運転する者に対して、安全運転を支援し、実効的に交通事故を予防、軽減する。
【解決手段】 交通安全上注意を要する要注意場所に関する情報が支援データベース3に記憶され、行先入力部4によって入力された行先までの経路に、要注意場所を含むか否かを注意ポイント検索部5によって検索し、要注意場所が検出された場合に、出力部6によってその要注意場所などを出力する。これにより、運転者は、行先に向かう前に、行先までの経路に要注意場所がある場合にはその場所を知ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車などの安全運転を支援し、交通事故を予防、軽減できるようにするための安全運転支援システムとプログラムとに関し、特に、過去の事故事例などに基づいて、運転者に注意を喚起する機能を備えた安全運転支援システムとプログラムとに関する。
日常業務において営業車や作業車などの業務車両(自動車、二輪車など)を使用する企業にとって、交通事故は是非とも避けたいものである。なぜならば、交通事故が生じると、損害賠償や管理資材の損害などによる経済的な損失を受けるばかりでなく、従業員の傷害、保険料の高騰、企業イメージの低下など、多くの損失を招くからである。その一方、このような企業は、従業員が交通事故に遭遇する危険性を常に抱えているとも言える。このため、業務車両を使用する企業、特に、多くの業務車両を日常的に使用する企業においては、交通事故を軽減、さらには撲滅させようと、いろいろな社内努力がなされている。
例えば、従業員が営業や作業などに出発する前の朝のミーティングにおいて、交通安全指導を行ったり、過去の事故事例に基づいて交通事故の予防策を検討する社内検討会を設け、この検討会で得られた予防策を従業員に周知させるなどの対策が採られている。また、交通事故の軽減において企業を支援するための交通安全支援装置も知られている(例えば、特許文献1参照。)。この交通安全支援装置は、車載端末から得られた運行情報と、予め定められた交通事故の予兆情報とを比較し、必要に応じて指導書を作成することで、企業や運転者の実情に即した交通安全指導をできるようにしたものである。
特開2003−256980号公報
ところで、交通安全指導や社内ミーティングなどは、従業員の交通安全に対する注意を喚起する点で有効ではあるが、指導やミーティングが日常化、マンネリ化し、従業者の注意意識が薄れてしまう場合がある。さらに、指導やミーティングなどでは、複数の従業者を対象とするため、一般的、抽象的な指導、注意のみがなされ、個々の従業員が向かう行先などについての具体的な注意がなされない場合が多い。
また、上記特許文献1に記載されているような交通安全支援装置では、車載端末から得られた速度、走行距離を含む運行情報や運転者情報に基づいて、指導書を作成している。すなわち、運転者の運転履歴、運転傾向や身体的な情報(心拍数や体温等)などに基づいて、指導書を作成しており、過去に生じた交通事故などは考慮されていない。しかしながら、過去に交通事故が生じた場所や、日ごろ運転者などが危険であると感じている場所などは、将来交通事故が生じる可能性が高く、このような場所を運転者が認識することで、交通事故を未然に防止できる可能性が高くなる。
そこで本発明は、日常的に車両を運転する者に対して、安全運転を支援し、実効的に交通事故を予防、軽減することが可能な安全運転支援システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、車両の安全運転を支援し、交通事故を予防、軽減できるようにするための安全運転支援システムであって、交通安全上注意を要する要注意場所に関する情報を、要注意場所と関連づけて記憶する支援データベースと、行先を入力する行先入力手段と、この行先入力手段によって入力された行先までの経路に、要注意場所を含むか否かを検索する注意ポイント検索手段と、この注意ポイント検索手段によって要注意場所が検出された場合に、少なくともその要注意場所を出力する出力手段とを備えたことを特徴としている。
(作用)
運転者は、行先に向かう前に本安全運転支援システムに行先を入力することで、行先までの経路に要注意場所がある場合にはその場所を知ることができる。すなわち、行先入力手段によって行先が入力されると、注意ポイント検索手段によって行先までの経路に要注意場所を含むか否かが検索され、要注意場所が検出された場合には、出力手段によってその場所が出力される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の安全運転支援システムにおいて、要注意場所に、過去に交通事故が発生した事故発生場所が含まれていることを特徴としている。
(作用)
支援データベースに要注意場所として事故発生場所が記憶されているため、運転者は行先に向かう前に、行先までの経路に事故発生場所がある場合にはその場所を知ることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の安全運転支援システムにおいて、支援データベースに少なくとも要注意場所の周辺地図が記憶され、注意ポイント検索手段によって行先までの経路に要注意場所が検出された場合に、出力手段によってその場所の周辺地図を出力することを特徴としている。
(作用)
行先までの経路に要注意場所がある場合には、その周辺地図が出力されるため、運転者は視覚的にその場所や周辺を認識することができ、運転者に注意を喚起し、安全運転を支援する効果が大きい。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の安全運転支援システムにおいて、支援データベースに要注意場所に関する事故防止策が記憶され、注意ポイント検索手段によって行先までの経路に要注意場所が検出された場合に、出力手段によってその場所の事故防止策を出力することを特徴としている。
(作用)
行先までの経路に要注意場所がある場合には、その事故防止策が出力されるため、運転者は事故防止策を知った上でその場所に臨め、交通事故が効果的に予防される。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれかに記載の安全運転支援システムにおいて、支援データベースに記憶すべきデータを入力するデータ入力手段を備えたことを特徴としている。
(作用)
データ入力手段を備えているため、要注意場所に関する情報を追加、更新することができ、最新の情報に基づいて安全運転が支援される。
請求項6に記載の発明は、車両の安全運転を支援し、交通事故を予防、軽減できるようにするための安全運転支援プログラムであって、コンピュータを、交通安全上注意を要する要注意場所に関する情報を、要注意場所と関連づけて記憶する支援データベースと、行先を入力する行先入力手段と、この行先入力手段によって入力された行先までの経路に、要注意場所を含むか否かを検索する注意ポイント検索手段と、この注意ポイント検索手段によって要注意場所が検出された場合に、少なくともその要注意場所を出力する出力手段として機能させるための安全運転支援プログラム。
(作用)
例えば、本安全運転支援プログラムをカーナビゲーション装置に組み込むことによって、リアルタイムな安全運転支援が可能となる。すなわち、カーナビゲーション装置に備えられた自車位置演算機能(GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)を利用して自車の位置を演算する機能)や走行位置表示機能(走行中の自車の位置を地図上に表示する機能)などと、本安全運転支援プログラムとによって、行先までの経路(ルート)に要注意場所がある場合に、要注意場所に近づいた際に、走行地図上にその場所を指示し、リアルタイムに注意を喚起できる。さらに、カーナビゲーション装置に備えられた音声機能によって、音声による注意も可能となり、より運転者の注意を喚起し、交通事故を防止することが可能となる。
本発明によれば、運転者は行先に向かう前に、行先までの経路に要注意場所がある場合にはその場所を知ることができるため、その場所を通る際には、細心の注意を払うことができ、交通事故を効果的(実効的)に予防できる。しかも、交通安全指導などのように一般的、抽象的な注意喚起ではなく、これから向かう行先までの経路での要注意場所を注意箇所として具体的に示すため、運転者に注意を喚起する効果が大きい。また、日ごろ運転者などが危険であると感じている場所や事故発生場所など、多くの情報を要注意場所として支援データベースに記憶することで、多くの有益な情報を共有化でき、安全運転の支援がより充実される。
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。
〈実施形態1〉
図1は、本実施形態に係る安全運転支援システム1の構成図である。この安全運転支援システム1は、主として、事故情報などのデータを記憶する支援データベース3と、行先を入力する行先入力部4と、行先までの経路に事故発生場所などを含むか否かを検索する注意ポイント検索部5(注意ポイント検索手段)と、検出された事故発生場所などを出力する出力部6と、支援データベース3にデータ(情報)を入力するデータ入力部7と、これらを制御する制御部2とを備えている。また、制御部2には入力装置11(キーボードなど)が接続され、出力部6には、ディスプレイ12(CRTなど)とプリンタ13とが接続されている。
支援データベース3は、事故データベース31、危険場所データベース32と、全国の地図が記憶された地図データベース33とから構成されている。事故データベース31には、同一企業内において過去に発生した交通事故に関する情報が記憶されており、図2に示すように、事故発生場所312毎にID311(識別記号)が付され、事故発生場所312と関連づけて、事故情報313、事故防止策314、その他の情報315が記憶されている。なお、同一の事故発生場所で複数の交通事故が発生している場合には、同一の事故発生場所に対して複数のIDが割り当てられている。
事故発生場所312には、事故が発生した住所および経度、緯度が記憶され、事故防止策314には、当該事故と同様な事故を予防するための対策、注意事項が記憶されている。また、事故情報313には、図3に示すような詳細な情報が記憶されている。
すなわち、発生地域3131には、全都道府県が数地域に区分され、事故が発生した場所の地域が記憶され、発生場所3132には、事故発生場所を管轄内とする営業所から事故発生場所までの距離が、4段階に区分された距離区分によって記憶されている。道路形態3133には、事故発生場所の道路形態が、6つに区分された道路形態区分によって記憶され、信号機の有無3134には、事故発生場所付近に信号機があった否かが記憶されている。事故責任3135には、事故の責任主体が、3つに分けられた主体区分によって記憶され、事故原因3136には、事故に至った主な原因が、6つに区分された原因区分によって記憶されている。事故類型3137には、事故類型(事故形態)が6つに区分された類型区分によって記憶され、事故区分3138には、事故区分(被災形態)が3つに区分された被災区分によって記憶されている。発生日区分3139には、事故が発生した日が、平日または休日として記憶され、発生時間帯313aには、事故が発生した時刻が、午前、午後または勤務時間外として記憶されている。天候313bには、事故発生時の天候が、4つに区分された天候区分によって記憶され、運転者の年齢313cには、運転者の年齢が、8つに区分された年齢区分によって記憶されている。事故概要313dには、事故の概要が簡潔に記憶され、発生年月日時刻・天候313eには、事故が発生した年月日、時刻、天候が具体的に記憶されている。さらに、シート番号313fには、シート番号が記憶され、このシート番号を参照することで、事故事例集から必要な情報シートを取得できるようになっている。この事故事例集は、各交通事故に関する情報シートが記憶されている事故データベース31中のメモリエリアであり、各情報シートには、図4に示すように、発生日時、天候などの他に、事故直前の状況、事故発生場所(現場)の見取り図が記憶されている。
このように事故情報313には、事故に関する種々の情報が記憶され、しかもそのデータは、具体的な数字よりも、いくつかの区分によって記憶されている。このため、統計的な手法によるデータ活用が可能となり、事故分析、さらには、その分析に基づく事故防止策の策定に役立つものとなっている。例えば、発生場所3132には、図3に示すように、構内、市内、郊外または郡部という距離区分が記憶されているため、例えば、市内における交通事故の予防策を検討する場合には、発生場所3132が市内である事故のみを検索、取得し、検討資料とすることができる。
危険場所データベース32には、過去に運転者などが一歩間違えれば事故に至るような経験をした場所(以下、「事故未遂場所」という)や、運転者などが日ごろから危険な場所として注意している場所(以下、「事故予測場所」という)など、交通事故が生じる可能性が高い危険場所に関する情報が記憶されており、これらの情報は多くの運転者などから収集されたものである。具体的には、図5に示すように、事故データベース31と同様なデータ構成となっており、危険場所322毎にID321が付され、危険場所322と関連づけて、危険情報323、事故防止策324、その他の情報325が記憶されている。危険場所322には、交通事故が生じる可能性が高い場所の住所および経度、緯度が記憶され、危険情報323には、道路形態や危険要因などとともに、事故未遂場所、事故予測場所、あるいはその他の場所の区別が記憶されている。また、事故防止策324には、当該場所において事故を予防するための対策、注意事項が記憶されている。
以上のように、本実施形態では、事故発生場所と危険場所(事故未遂場所、事故予測場所など)とが要注意場所として、支援データベース3に記憶されている。このように、事故発生場所のみならず、危険場所の情報も記憶されているため、後述のように、多くの有益な情報に基づき安全運転が支援される。
このような構成の支援データベース3には、データ入力部7によって記憶すべきデータが入力される。すなわち、制御部2を介して入力装置11から入力されたデータをデータ入力部7が取得、識別し、記憶すべきデータベース31、32、33のメモリエリアに記憶する。また、事故データベース31または危険場所データベース32に記憶すべき住所が入力されると、その経度、緯度を算出し、その値を住所とともに事故発生場所312または危険場所322に記憶する。さらに、この経度、緯度に基づいて、地図データベース33の地図上に、事故発生場所および危険場所が記号でマークされ、記憶される。本実施形態では、事故発生場所には★印、事故未遂場所には☆印、事故予測場所には▽印がマークされる。以上のように、本実施形態では、データ入力部7、制御部2および入力装置11によって、データ入力手段が構成されている。
行先入力部4は、制御部2を介して入力装置11から入力された行先を取得、識別し、ワークメモリに記憶するものであり、本実施形態では、行先入力部4、制御部2および入力装置11によって、行先入力手段が構成されている。また、同時に複数の行先を入力することができ、入力された行先順に従って経路(ルート)が構成されるように行先入力部4が認識し、ワークメモリに記憶する。
注意ポイント検索部5は、制御部2によって起動され、行先までの経路に事故発生場所などを含むか否かを検索し、その結果を制御部2に返すものである。具体的には、図6に示すように、まずステップS1において、出発地、行先を取得する。ここで、出発地は、本安全運転支援システム1が設置されている場所(営業所)であり、データメモリに記憶されており、行先は、上述の行先入力部4によって記憶されたワークメモリから取得する。なお、出発地は、設定値として変更可能である。次にステップS2では、行先までの経路を地図データベース33より取得する。すなわち、出発地と行先の経度、緯度を算出し、出発地と行先とを結ぶ含む経路(道路)を地図データベース33から取得する。続いてステップS3では、取得した経路上に事故発生場所や危険場所を含むか否かが検索される。具体的には、取得したすべての経路を含む経度範囲と緯度範囲とを算出し、この経度範囲と緯度範囲とに囲まれる範囲内に、上述した各事故発生場所312および各危険場所322の経度、緯度が含まれるか否かを検索する。そして、ステップS4において、事故発生場所や危険場所が検出された場合には、ステップS5に進み、検出された事故発生場所312のID311、危険場所322のID321を取得し、このID311、321をリターン値として終了(リターン)する。一方、事故発生場所や危険場所が検出されない場合には、リターン値をゼロ(ヌル)として終了するものである。
出力部6は、注意ポイント検索部5での検索結果をディスプレイ12またはプリンタ13に出力するものであり、本実施形態では、出力部6、制御部2およびディスプレイ12またはプリンタ13によって、出力手段が構成されている。この出力部6は、注意ポイント検索部5での検索結果(リターン値)に基づいて、出力内容、出力命令をディスプレイ12またはプリンタ13に送るものである。すなわち、リターン値がIDを含む場合には、そのIDから事故発生場所312、危険場所322および、事故防止策314、324を取得し、さらに、地図データベース33からIDに対応した事故発生場所312、危険場所322の周辺地図を取得して、これらのデータを出力命令とともにディスプレイ12またはプリンタ13に送信する。一方、リターン値がゼロの場合には、予めデータメモリに記憶されているメッセージ、本実施形態では、交通安全上の一般的注意事項が、ディスプレイ12またはプリンタ13に送信される。なお、送信内容、送信先については制御部2によって制御され、後述するように、制御部2は、運転者(オペレータ)の操作に応じて、送信内容、送信先を制御する。
次に、このような構成の安全運転支援システム1の支援動作について、図7に基づいて説明する。なお、ここでは、運転者が行先に向かう前に、本安全運転支援システム1から支援を受ける場合について説明する。
まず運転者は、行先に向かう前に、入力装置11を介して本安全運転支援システム1に行先を入力する(ステップS11)。この入力が開始されると、制御部2が行先入力部4を起動し、上述のようにして、この行先入力部4によって行先がワークメモリに記憶される。次に、行先の入力が完了すると、注意ポイント検索が実行される(ステップS12)。ここでは、注意ポイント検索部5が起動され、上述したように、行先までの経路に事故発生場所などを含むか否かが検索され、検索結果がリターン値として制御部2に返される。そして、この検索結果に基づいて出力部6が起動され(ステップS13)、上述したように、リターン値がIDを含む場合(注意ポイント有の場合)には、検出された事故発生場所などとその事故防止策、および周辺地図がディスプレイ12またはプリンタ13に送信される(ステップS14)。一方、リターン値がゼロの場合(注意ポイント無の場合)には、交通安全上の一般的注意事項が送信される(ステップS15)。
そして、この送信内容が、ディスプレイ12またはプリンタ13によって出力(表示、印刷)され、運転者は、行先までの経路に事故発生場所などがあるか否かを知り、ある場合には、その場所、事故防止策および、その周辺地図などを見ることができる。さらに、検出された事故発生場所などに関する詳細な情報を知りたい場合には、入力装置11を介して要求事項を指定することで、上述した事故情報313、情報シートなどを見ることが可能となる。特に、情報シートには、事故発生場所の見取り図が含まれているため、安全運転を支援する有益な情報となる。
以上のようにして、運転者は行先に向かう前に、行先までの経路に事故発生場所や危険場所がある場合にはその場所を知ることができる。このため、その場所を通る際には、運転者は細心の注意を払うことができ、交通事故を効果的(実効的)に予防することができる。しかも、交通安全指導などのように一般的、抽象的な注意喚起ではなく、これから向かう行先までの経路での事故発生場所などを注意箇所として具体的に示すものであるため、運転者に注意を喚起する効果が大きい。また、行先に向かう前(直前)に行先を入力することで、事故発生場所などを知ることができるため、その場所の記憶が薄れることがなく、安全運転が効果的に支援される。
しかも、行先までの経路に事故発生場所などがある場合に、その周辺地図が出力され、さらにその地図上には事故発生場所などが記号でマークされているため、運転者は視覚的にその場所や周辺を認識することができ、運転者に注意を喚起する効果が大きい。また、事故発生場所には★印、事故未遂場所には☆印、事故予測場所には▽印というように、場所の種別に応じて記号が異なるため、運転者はこの記号によって、即座に、場所の種別、危険の度合いなどを認識することができる。さらには、事故防止策も出力されるため、運転者は事故を防止するための方策を知った上で運転に臨むことができ、交通事故を効果的に予防できる。
一方、事故データベース31には、同一企業内において過去に発生した交通事故に関する情報が記憶されているため、同様な経路を通り、かつ、同様な作業などを行う同一企業の従業者(運転者)にとって、そのような情報を行先に向かう前に知り得ることは、安全運転に臨むうえで、極めて有益である。なお、事故データベース31に、同一企業外の交通事故に関する情報を記憶させてもよいことは勿論である。また、危険場所データベース32には、多くの運転者などから収集された情報が記憶されているため、多くの有益な情報が共有化され、安全運転の支援がより充実されている。さらに、上述のように、データ入力部7によって、事故発生場所や危険場所に関する情報を追加、更新することができるため、最新の情報に基づいて安全運転を支援することができる。
ところで、本実施形態では、地図データベース33には全国の地図が記憶されているが、営業管轄内の地図のみを記憶してもよく、また、事故発生場所や危険場所の周辺地図のみを随時記憶してもよい。また、行先までの経路に事故発生場所などがある場合には、事故発生場所などとその事故防止策、および周辺地図を出力しているが、その出力内容、出力形式はどのようなものでもよい。例えば、事故発生場所などは住所を出力してもよいし、上述した地図上の記号のみにしてもよく、また、事故情報313の一部の情報を出力してもよい。
〈実施形態2〉
図8は、安全運転支援プログラムPを備えたカーナビゲーション装置Nの概略構成図である。カーナビゲーション装置Nは、一般に広く使用されている車載用カーナビゲーション装置と同等の構成であり、ここでは、その詳細な説明は省略するが、概略、次のような構成となっている。すなわち、主として、運転者などが指示を入力する入力装置22、GPSを利用して自車の位置と方位を演算する自車位置処理装置23、地図データなどが記憶された記憶媒体24、そのデータを読み取るデータ読取装置25、音声出力装置26、地図などを表示する画像処理装置27、プログラムなどが記憶されたメインメモリ28、および、これらを制御する主制御部21から構成されている。また、カーナビゲーション装置Nは、自車の位置から目的地までの適正ルートを探すルート探索機能や、走行中の自車の位置を地図上に表示する走行位置表示機能などを備えている。
安全運転支援プログラムPはメインメモリ28内に記憶され、カーナビゲーション装置N(コンピュータ)を、支援データベース、行先入力手段、注意ポイント検索手段および、出力手段として機能させるためのプログラムとなっている。また、これらの支援データベース、行先入力手段、注意ポイント検索手段および、出力手段は、それぞれ上記実施形態1における支援データベース3、行先入力部4、注意ポイント検索部5および、出力部6と同一の機能構成となっている。
このような安全運転支援プログラムPを備えたカーナビゲーション装置Nでは、リアルタイムな安全運転支援が可能となる。すなわち、カーナビゲーション装置Nに元来備わっている走行位置表示機能と、プログラムPによる注意ポイント検索手段および出力手段としての機能とによって、行先までの経路に事故発生場所などがある場合に、その場所に近づいた際に、走行地図上にその場所を指示することで、リアルタイムに注意を喚起できる。このとき、事故発生場所などを点滅(フリッカ)させるとともに、カーナビゲーション装置Nの音声出力装置26によって、「この先の右カーブは、対向車がセンターラインを越えてきたために正面衝突した場所です。」などの音声による注意も可能となり、より運転者の注意を喚起し、交通事故を防止することができる。
ところで、本実施形態では、安全運転支援プログラムPをカーナビゲーション装置Nに組み込んでいるが、掲示板プログラムなどと組み合わせてもよい。すなわち、掲示板にその日の行先を入力することで、事故発生場所などが表示され、入力者(運転者)に注意を喚起するものである。そして、掲示板に行先を入力することは日常業務として必須であるため、従業者(運転者)は必然的に、行先までの経路に事故発生場所などがあるか否かのチェックを行うことになり、安全運転の支援機会が確保される。
実施形態1に係る安全運転支援システムの構成図。 実施形態1に係る安全運転支援システムにおける事故データベースのデータ構成図。 実施形態1に係る安全運転支援システムにおける事故データベース上の事故情報のデータ構成図。 実施形態1に係る安全運転支援システムにおける事故データベース上の情報シートの一例を示す図。 実施形態1に係る安全運転支援システムにおける危険場所データベースのデータ構成図。 実施形態1に係る安全運転支援システムにおける注意ポイント検索部の処理フローを示すフローチャート。 実施形態1に係る安全運転支援システムの処理フローを示すフローチャート。 実施形態2に係る安全運転支援プログラムを備えたカーナビゲーション装置の概略構成図。
符号の説明
1 安全運転支援システム
2 制御部
3 支援データベース
31 事故データベース
32 危険場所データベース
33 地図データベース
4 行先入力部(行先入力手段)
5 注意ポイント検索部(注意ポイント検索手段)
6 出力部(出力手段)
7 データ入力部(データ入力手段)
11 入力装置
12 ディスプレイ
13 プリンタ

Claims (6)

  1. 車両の安全運転を支援し、交通事故を予防、軽減できるようにするための安全運転支援システムであって、
    交通安全上注意を要する要注意場所に関する情報を、要注意場所と関連づけて記憶する支援データベースと、
    行先を入力する行先入力手段と、
    この行先入力手段によって入力された行先までの経路に、前記要注意場所を含むか否かを検索する注意ポイント検索手段と、
    この注意ポイント検索手段によって前記要注意場所が検出された場合に、少なくともその要注意場所を出力する出力手段とを備えた、
    ことを特徴とする安全運転支援システム。
  2. 前記要注意場所に、過去に交通事故が発生した事故発生場所が含まれている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の安全運転支援システム。
  3. 前記支援データベースに少なくとも前記要注意場所の周辺地図が記憶され、前記注意ポイント検索手段によって前記行先までの経路に前記要注意場所が検出された場合に、前記出力手段によってその場所の前記周辺地図を出力する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の安全運転支援システム。
  4. 前記支援データベースに前記要注意場所に関する事故防止策が記憶され、前記注意ポイント検索手段によって前記行先までの経路に前記要注意場所が検出された場合に、前記出力手段によってその場所の前記事故防止策を出力する、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の安全運転支援システム。
  5. 前記支援データベースに記憶すべきデータを入力するデータ入力手段を備えた、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の安全運転支援システム。
  6. 車両の安全運転を支援し、交通事故を予防、軽減できるようにするための安全運転支援プログラムであって、コンピュータを、
    交通安全上注意を要する要注意場所に関する情報を、要注意場所と関連づけて記憶する支援データベースと、
    行先を入力する行先入力手段と、
    この行先入力手段によって入力された行先までの経路に、前記要注意場所を含むか否かを検索する注意ポイント検索手段と、
    この注意ポイント検索手段によって前記要注意場所が検出された場合に、少なくともその要注意場所を出力する出力手段として機能させるための安全運転支援プログラム。
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