JP2006163175A - 視覚障害者のための歩行訓練環境生成システム - Google Patents

視覚障害者のための歩行訓練環境生成システム Download PDF

Info

Publication number
JP2006163175A
JP2006163175A JP2004357036A JP2004357036A JP2006163175A JP 2006163175 A JP2006163175 A JP 2006163175A JP 2004357036 A JP2004357036 A JP 2004357036A JP 2004357036 A JP2004357036 A JP 2004357036A JP 2006163175 A JP2006163175 A JP 2006163175A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
sound
environment
road
setting means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004357036A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4534014B2 (ja
Inventor
Kiichi Seki
喜一 関
Tetsuji Sato
哲司 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NATL REHABILITATION CENTER FOR DISABLED
NATL REHABILITATION CT FOR
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
NATL REHABILITATION CENTER FOR DISABLED
NATL REHABILITATION CT FOR
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NATL REHABILITATION CENTER FOR DISABLED, NATL REHABILITATION CT FOR, National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST filed Critical NATL REHABILITATION CENTER FOR DISABLED
Priority to JP2004357036A priority Critical patent/JP4534014B2/ja
Publication of JP2006163175A publication Critical patent/JP2006163175A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4534014B2 publication Critical patent/JP4534014B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Rehabilitation Tools (AREA)

Abstract

【課題】 移動音源または壁などの歩行訓練環境を任意に設定して仮想的な音響空間を生成することのできる歩行訓練環境生成システムを提供する。
【解決手段】 歩行訓練環境生成システムは、実地訓練環境の実測値データに基づき道路の道幅データ、始点位置データおよび終点位置データを入力して道路環境要素を設定する道路環境設定手段と、初期位置データおよび速度ベクトルデータを入力して前記道路構成要素により設定される道路環境において音源となる音要素を設定する音要素設定手段と、非発音体の壁の中心位置データ、法線方向データおよび幅データを入力して前記道路構成要素により設定される道路環境における非発音体の壁要素を設定する壁要素設定手段と、前記道路環境設定手段により設定された道路環境要素、音要素設定手段により設定された音要素、壁要素設定手段により設定された壁要素に基づいて3次元音響空間の音響データを生成する音データ処理手段を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、3次元音響を利用して視覚障害者が聴覚空間を認知する訓練を行うためのシステムを構成して運用する場合において、移動音源または壁などの歩行訓練環境を任意に設定して仮想的な音響空間を生成する歩行訓練環境生成システムに関するものである。
3次元音響技術を利用する技術分野の1つとして、視覚障害者が3次元音響を利用して聴覚空間を認知する訓練を行うための音響空間を生成し、視覚障害者が歩行訓練を行うシステムの開発が急がれている。
視覚障害者が生活空間を支障なく歩行するためには、聴覚による障害物知覚や音源定位を活用して、生活空間を認知しなければならない。視覚障害者の歩行訓練では、聴覚により生活空間の認知能力が重要な位置付けとなる。この中でも障害物知覚が重要である。
障害物知覚は、音を発しない物体を聴覚によって知覚する能力であり、視覚障害児(視覚障害者)の環境認知方法の1つである。すなわち、障害物知覚は、たとえ物体自身が音を発しなくとも、音場(音波が存在する空間)の中に物体が存在すれば音の伝わり方の変化(反射や回折など)が起こるので、この音の伝わり方の変化を聴覚で捕えることにより物体の存在を知る能力である。この障害物知覚の能力を獲得するためには、物体の存在によって音の伝わり方や聞こえ方がどう変わるのかを学習によって体得する必要があり、障害物知覚の獲得訓練は、視覚障害教育およびリハビリテーションにおいて重要な事項の1つである。
聴覚による生活空間の認知が不馴れな初心者が、屋外で歩行訓練を行うと、様々な危険を伴う場合がある。その危険性を軽減するためには、屋外における歩行訓練の実地訓練の前に、仮想環境シミュレーションによる聴覚空間認知の訓練が必要である。この訓練により、障害物知覚を獲得した人は、壁の存在によって起る音の変化だけを手がかりに壁の存在を知覚することができる。
従来から、3次元音響技術を利用し音響的な仮想空間を作成するための基本的な技術要素として、特許文献1に記載されているような仮想空間内の音源位置を固定する技術がある。この技術を利用すると、被験者が移動したり回転したり傾いたりしている場合にも、仮想空間内に固定されている音源の位置と方向が、被験者に実際の空間の定位置に存在するかのように聞こえさせること、また、被験者が移動したり回転したり傾いている場合にも、仮想空間内にある動きをもった音源の位置と方向が、被験者に実際の空間の定位置に存在するかのように聞こえさせることができる。
また、3次元音響技術を利用して音響的な仮想空間を作成する技術としては、特許文献2に記載されているような仮想三次元音像生成装置の技術が公知である。この仮想三次元音像生成装置は、遊戯者が音源を任意に移動等させることにより音の持つ情報の変化からゲームを展開させ、遊戯者の聴覚を中心としてゲームを展開させる仮想三次元音像生成装置となっている。この仮想三次元音像生成装置によれば、仮想空間においてプレイヤーが任意に音源を操作して、音源からの音波の反射や音質の変化を基に、聴覚により視覚によらないゲームを楽しむことができる。
特開2001−251698号公報 特開平11−272156号公報
ところで、現在の視覚障害者の歩行訓練の実施状況は、本物の生活環境・歩行環境において実際に被訓練者が歩行し、ひたすら周囲の音情報を聞き取って周囲の状況を認知する聴取経験を積み重ねて行くことに依存している。
しかし、訓練を開始したばかりの「初心者」の視覚障害者には、実際に自動車が往来する実環境での訓練は、かなりの危険を伴う場合がある。また、様々な音響が混在する実環境から必要な手がかりを選択的に聴取することは、困難を極める場合がある。訓練の安全性を向上させ、また、訓練の効率化、さらには社会復帰までの短期間化を計るためには、実環境でやみくもに聴取経験を蓄積する訓練を行うだけではなく、音響シミュレータなどによる安全かつ体系的な聴覚空間認知の訓練を行うことが必要不可欠である。
3次元音響技術を利用して、聴覚空間認知の訓練を行う場合、従来における3次元音響システムでは、音響的な仮想空間生成のための音響環境をシステムに設定する方法が容易ではなかった。歩行訓練士が容易に仮想的な訓練環境を入力できるようなシステム構成が望まれていた。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、その主とする目的は、視覚障害者の聴覚空間認知の訓練を行う場合に、再現すべき仮想空間の環境設定の簡易な入力方法を提供することにある。
具体的には、本発明の目的は、3次元音響を利用して視覚障害者のための聴覚空間を認知する訓練を行うためのシステムを構成して運用する場合において、移動音源または壁などの歩行訓練環境を任意に設定して仮想的な音響空間を生成することのできる歩行訓練環境生成システムを提供することにある。
上記のような目的を達成するため、本発明による仮想的な音響空間を生成する視覚障害者のための歩行訓練環境生成システムは、実地訓練環境の実測値データに基づき道路の道幅データ、始点位置データおよび終点位置データを入力して道路環境要素を設定する道路環境設定手段と、初期位置データおよび速度ベクトルデータを入力して前記道路構成要素により設定される道路環境において音源となる音要素を設定する音要素設定手段と、非発音体の壁の中心位置データ、法線方向データおよび幅データを入力して前記道路構成要素により設定される道路環境における非発音体の壁要素を設定する壁要素設定手段と、前記道路環境設定手段により設定された道路環境要素、音要素設定手段により設定された音要素、壁要素設定手段により設定された壁要素に基づいて3次元音響空間の音響データを生成する音データ処理手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明による歩行訓練環境生成システムにおいては、更に、前記道路環境設定手段により設定された道路環境要素、音要素設定手段により設定された音要素データ、および壁要素設定手段により設定された壁要素データを、XMLファイル形式の歩行訓練環境データに変換して出力すると共にXMLファイル形式の歩行訓練環境データから道路環境要素、音要素、および壁要素のデータを取得するデータ変換手段を備え、前記音データ処理手段は、XMLファイル形式の歩行訓練環境データに基づき取得した道路環境要素、音要素、および壁要素のデータデータにより3次元音響空間の音響データを生成することを特徴とする。
本発明による歩行訓練環境生成システムにおいては、更に、前記道路環境設定手段により設定された道路環境要素に基づき、道路環境を表示画面上に2次元表示する表示手段を備え、前記音要素設定手段は、前記表示手段により表示された表示画面上において、音源の初期位置データを設定して音要素を設定し、前記壁設定手段は、前記表示手段により表示された表示画面上において、非発音体の壁の各データを設定して壁要素を設定することを特徴とする。
また、この場合において、前記音要素設定手段は、音要素の属性として、音源の種類、開始時刻、終了時刻、繰り返し回数を設定する。
また、本発明による歩行訓練環境生成システムにおいては、更に、実地訓練環境の道路における目印となる特定位置の位置データである目印要素を設定する目印要素設定手段を備えるようにされても良い。
本発明による歩行訓練環境生成システムによれば、視覚障害者に対して仮想的な音響空間環境における歩行訓練が適切に行えるように、音響的な仮想空間生成のための音響環境を簡易に設定できるシステムが提供される。すなわち、実地訓練環境の実測値データに基づいて、移動音源または壁などの歩行訓練環境を任意に設定して仮想的な音響空間を生成することのできる歩行訓練環境生成システムが提供され、歩行訓練士が容易に仮想的な訓練環境を入力して、視覚障害者のための聴覚空間を認知する訓練を行うためのシステムを構成して運用することができる。
本発明による歩行訓練環境生成システムは、視覚障害者の歩行訓練に用いる聴覚空間認知訓練用のシミュレータとして利用でき、また、例えば、頭部伝達関数を用いた3次元音響技術を用いることにより、仮想的に歩行訓練環境を再現するシステムとすることができる。このようなシステムによれば、以下の5つの機能を同時に合わせ持つシステムとすることができる。
(1)歩行訓練士が容易に仮想的な歩行訓練環境を入力して設定できる。設定された歩行訓練環境のデータはXML形式のデータにより記述されるので、データ変換手段(XMLパーサ)を介して歩行訓練環境のデータをシステムに読込ませることにより、異なる場所の設置されたシステムにおいても、自由に歩行訓練環境を設定することができる。
(2)上記の(1)によって設定された歩行訓練環境に基づいた仮想的な音響空間は、頭部伝達関数シミュレーションにより、ヘッドホンを通して3次元的に再現できる。
(3)上記の(1)によって設定された歩行訓練環境の中に自動車などの実地訓練の環境に適した移動音源を再現できる。
(4)上記の(1)によって設定された歩行訓練環境中の壁などの非発音体についても、反射や遮音をシミュレートすることにより再現できる。
(5)上記の(1)によって設定された歩行訓練環境の仮想的な音響空間において、姿勢センサ付きのヘッドホンを用いて、姿勢センサから得られた被訓練者の頭部の動きに合わせて音の3次元位置を反対に移動させることにより、あたかも被訓練者が地面に対して固定された環境中に存在するかのような仮想現実感が提供される。
以下、本発明を実施する形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明による実施例の歩行訓練環境生成システムのシステム構成を示す図である。図1において、1は訓練環境データが記述されたXMLファイル、2は訓練環境データの入力処理および音データの作成処理などを行うコンピュータシステム、3は複数の種類の音信号を発生する音源、4は音信号に対する音信号処理を行って3次元音響信号を出力する3次元音響処理装置であり、5はヘッドホン、6はヘッドホンに取り付けられて頭部の向き検出する姿勢センサ、7は被訓練者である。
この歩行訓練環境生成システムにおいては、コンピュータシステム2にXMLファイル1に記述された訓練環境データを読み込むことにより、コンピュータシステム2は、読み込まれた訓練環境データに基づいて作成された音響データにしたがって、3次元音響処理装置4を制御し、音源3から発生する複数の種類の音信号に対する音信号処理を行って仮想音響空間を生成する3次元音響信号(歩行訓練環境)を出力する。3次元音響処理装置4から出力された3次元音響信号は、ヘッドホン5において再生されて、被訓練者7に3次元音響を聴かせる。この場合に、被訓練者7の姿勢はヘッドホン5に取り付けられた姿勢センサ6により検出されており、その検出された姿勢データにしたがって、コンピュータシステム2により、仮想音響空間における音源方向などの聞こえ方を補正する音信号処理が行われる。これにより、被訓練者7は、仮想的な音響空間の中にいるように感じられて、聴覚空間認識の訓練を行う。
図2は、コンピュータシステム2におけるシステム構成を説明するブロック図である。図2において、1はXMLファイル、2はコンピュータシステムであり、図1で説明したものである。100はキーボードおよびマウスからの入力操作を受け付ける入力部、101は例えば数値データ等の入力操作のためのキーボード、102は選択入力操作のためのポインティングデバイスのマウス、103はマイクロプロセッサ(CPU)およびメモリなどのデータ処理装置から構成されるデータ処理部、104は例えばディスプレイ装置から構成される表示部、105はハードディスク装置などから構成されるデータベースであり、ここでの3次元音響を利用して視覚障害者に対する歩行訓練環境を作成するための仮想音響空間を生成する各種のデータが格納されている。また、106は表示部により表示される表示画面を模式的に示している。
データ処理部103は、システムプログラムおよびアプリケーションプログラムが読み込まれることによりシステムプログラムおよびアプリケーションプログラムのプログラム処理によって、ユーザインタフェース処理部11、環境データ設定処理部12、音データ処理部13、XMLデータ変換処理部14のデータ処理要素のサブシステムが構成されて動作しており、ここでの歩行訓練環境生成システムを構成している。
このように構成された歩行訓練環境生成システムにおいては、コンピュータシステム2を中心としてシステム運用がなされる。ここでの環境データ設定処理部12は、ユーザインタフェース処理部11のシステム処理要素を用いて操作者からの入力操作を受け付けて、仮想音響空間における道路環境要素、音要素、壁要素のデータを設定する。音データ処理部13は、設定された仮想音響空間における各環境要素のデータに基づいて、3次元音響空間の音響データを生成する。また、XMLデータ変換処理部14は、設定された仮想音響空間における各環境要素の訓練環境データをXMLファイルとして出力する。また、XMLデータ変換処理部14は、XMLファイルを読み込み、XMLファイルとして記述されたデータから仮想音響空間における各環境要素のデータを取得する。これらの仮想音響空間における各環境要素のデータに基づいて、仮想音響空間の音響データを生成することができ、音響信号として出力し再生することができる。
次に、環境データ設定処理部12における環境データの設定処理について説明する。この処理は、ユーザインタフェース処理部11に基づいて表示画面上に仮想音響空間を地図情報と共に2次元表示して、それぞれの環境構成要素の設定処理を行う。具体的には、後述するように、道路環境の設定では、実地訓練環境の実測値データに基づき道路の道幅データ、始点位置データおよび終点位置データを入力してそれぞれの道路環境要素を設定して道路環境を設定する。音要素の設定では、初期位置データおよび速度ベクトルデータを入力して道路環境要素により設定された道路環境において音源となる音要素を設定する。非発音体の壁の壁要素の設定では、壁の中心位置データ、法線方向データおよび幅データを入力して、道路環境要素により設定された道路環境における非発音体の壁要素を設定する。
また、この場合に、先に設定された道路環境要素に基づき、道路環境が表示画面上に2次元表示されるので、表示された表示画面上において、音源の初期位置データを設定して音要素を設定する。また、壁要素を設定する場合にも、同様に、先に設定された道路環境要素が表示された表示画面上において、非発音体の壁の各データを設定して壁要素を設定する。音要素を設定する場合には、移動音源として設定するか否かを設定し、移動音源として設定する場合には、更に音源の移動速度、移動方向のベクトルデータを入力する。また、音要素の属性としては、音源の種類、開始時刻、終了時刻、繰り返し回数を設定する。
音データ処理部13では、このようにして設定された道路環境要素、音要素、壁要素に基づいて3次元音響空間の音響データを生成する。XMLデータ変換処理部14は、設定された道路環境要素、設定された音要素データ、設定された壁要素データを、XMLファイル形式の歩行訓練環境データ(XMLファイル)に変換して出力する。また、歩行訓練環境データが記述されたXMLファイルは、XMLデータ変換処理部14のXMLパーサにより、道路環境要素、音要素、および壁要素のデータが取得されて、これらのデータにより3次元音響空間の音響データが生成される。
このような歩行訓練環境生成システムを利用すると、歩行訓練士が容易に仮想的な訓練環境を簡易に入力できるようになる。歩行訓練環境データは、XMLファイル形式により記述され、これを3次元音響システムに読込ませることにより仮想環境による訓練環境が実現される。
図3〜図7は、環境データ設定処理部12における環境データの設定処理を説明するフローチャートであり、図8は、歩行訓練環境設定のための設定メインウィンドウを説明する図であり、図9は、歩行訓練環境設定における各要素を設定する場合に開く設定サブウィンドウを説明する図である。
歩行訓練環境を設定する場合、処理を開始すると、図8に示すような歩行訓練環境設定のための設定メインウィンドウ60を開き、この表示画面上において、道路要素を設定して、その設定された道路要素において、音要素、壁要素などの設定の操作を行う。各要素の設定においては、図9に示すようなユーザインタフェース処理のコントロールのための設定サブウィンドウ61〜64を開いて、それぞれの要素の属性データを設定する。
例えば、音要素の環境データを設定する場合には、音要素の設定サブウィンドウ61を開き、道路要素が設定された上に、音要素を貼り付ける操作を行うことにより、例えば、設定サブウィンドウの中のアイコンに対してコピーアンドペーストの操作を行うことにより、また、速度ベクトルの数値データについては、キーボードにより入力する。
次に、図3〜図7を参照して、環境データ設定処理部12における環境データの設定処理の全体の処理の流れについて説明する。処理を開始すると、設定者(歩行訓練士)は最初、訓練環境の要素を新たに入力するか否かを選択する(S101)。入力する場合(S101:YES)には、「道路要素」,「音源要素」,「壁要素」,「目印要素」のどの要素を入力するかを選択する(S103〜S106)。新たに要素を入力しない場合(S101:NO)には、これまでに設定した環境情報(訓練環境データ)をXMLファイル1に出力して保存する(S102)。
「道路要素」を入力することを選択した場合(S103:YES)は、道路の名称を入力し(S201)、続いて道路の始点XY座標(S202)、終点XY座標(S203)、道幅(S204)を入力して、道路要素を設定する。
「壁要素」を入力することを選択した場合(S104:YES)は、壁の名称を入力し(S301)、続いて壁の中心XY座標(S302)、幅(S303)、法線方向(S304)を入力して、壁要素を設定する。
「音要素」を入力することを選択した場合(S105:YES)は、音源の名称を入力し(S401)、続いて音の種類(具体的には、その音が録音されている音源3の記録媒体上のファイル名)を入力する(S402)。次に、音源の初期位置のXYZ座標を入力する(S403)。次に、移動音源であるか否かを選択し(S404)、移動音源であるならば(S404:YES)音源の速度ベクトルのXYZ成分を入力する(S405)。次に、この音源が繰り返し出現する(同じ初期位置から同じ速度ベクトルで移動を繰り返す)か否かを選択し(S406)、移動音源であるならば(S406:YES)、繰り返し開始・終了点(S407)と回数(S408)を指定する。これにより、音要素を設定する。
「目印要素」を入力することを選択した場合(S106:YES)は、目印の名称を入力し(S501)、次に目印の位置のXY座標を入力する(S502)。これにより目印要素を設定する。
各要素の入力後は、再度、要素を更に入力するか否かを選択する(S101)。各要素を入力して作成された歩行訓練環境のデータは、コンピュータシステムの表示画面に表示され、設定者は入力が正しいか否かを確認しながら入力作業を行う。
歩行訓練環境の設定データの環境情報をXMLファイル1に保存(S102)する場合には、訓練環境のデータはXMLファイル形式として、ファイルに出力される。XMLファイル形式のデータは、図10および図11に示すように表現される。
図10は、歩行訓練環境データのXMLファイルの一例のデータ型定義部分を示す図であり、図11は、歩行訓練環境データのXMLファイルの一例の設定データ部分を示す図である。図10に示すように、XML形式のデータは、そのデータ型定義部分において構造(要素)が定義される。図10において、各環境要素はfield要素によって表現され、field要素以下のname要素によって名称がつけられる。また、field要素以下のsound要素、wall要素、road要素、mark要素はそれぞれの要素が音源、壁、道路、目印であることを表している。そして、以下、それぞれの環境要素の設定項目(例えば音源については初期位置など)に合わせて、設定要素(例えば音源の初期位置についてはintloc要素など)が割り当てられる。図11に示すように、XMLファイル形式のデータにおいて、歩行訓練環境データの実体データが設定される。
本発明の歩行訓練環境生成システムを用いることにより、歩行訓練士が3次元音響システムに容易に仮想訓練環境を入力して設定できるようになり、視覚障害教育およびリハビリテーションの歩行訓練において安全かつ体系的な聴覚空間認知訓練を行うことが可能となる。
本発明による実施例の歩行訓練環境生成システムのシステム構成を示す図である。 コンピュータシステム2におけるシステム構成を説明するブロック図である。 環境データ設定処理部12における環境データの設定処理を説明する第1のフローチャートである。 環境データ設定処理部12における環境データの設定処理を説明する第2のフローチャートである。 環境データ設定処理部12における環境データの設定処理を説明する第3のフローチャートである。 環境データ設定処理部12における環境データの設定処理を説明する第4のフローチャートである。 環境データ設定処理部12における環境データの設定処理を説明する第5のフローチャートである。 歩行訓練環境設定のための設定メインウィンドウを説明する図である。 歩行訓練環境設定における各要素を設定する場合に開く設定サブウィンドウを説明する図である。 歩行訓練環境データのXMLファイルの一例のデータ型定義部分を示す図である。 歩行訓練環境データのXMLファイルの一例の設定データ部分を示す図である。

Claims (7)

  1. 実地訓練環境の実測値データに基づき道路の道幅データ、始点位置データおよび終点位置データを入力して道路環境要素を設定する道路環境設定手段と、
    初期位置データおよび速度ベクトルデータを入力して前記道路構成要素により設定される道路環境において音源となる音要素を設定する音要素設定手段と、
    非発音体の壁の中心位置データ、法線方向データおよび幅データを入力して前記道路構成要素により設定される道路環境における非発音体の壁要素を設定する壁要素設定手段と、
    前記道路環境設定手段により設定された道路環境要素、音要素設定手段により設定された音要素、壁要素設定手段により設定された壁要素に基づいて3次元音響空間の音響データを生成する音データ処理手段と
    を備えることを特徴とする視覚障害者のための歩行訓練環境生成システム。
  2. 請求項1に記載の歩行訓練環境生成システムにおいて、更に、
    前記道路環境設定手段により設定された道路環境要素、音要素設定手段により設定された音要素データ、および壁要素設定手段により設定された壁要素データを、XMLファイル形式の歩行訓練環境データに変換して出力すると共に、XMLファイル形式の歩行訓練環境データから道路環境要素、音要素、および壁要素のデータを取得するデータ変換手段を備え、
    前記音データ処理手段は、XMLファイル形式の歩行訓練環境データに基づき取得した道路環境要素、音要素、および壁要素のデータデータにより3次元音響空間の音響データを生成する
    ことを特徴とする視覚障害者のための歩行訓練環境生成システム。
  3. 請求項1に記載の歩行訓練環境生成システムにおいて、更に、
    前記道路環境設定手段により設定された道路環境要素に基づき、道路環境を表示画面上に2次元表示する表示手段を備え、
    前記音要素設定手段は、前記表示手段により表示された表示画面上において、音源の初期位置データを設定して音要素を設定し、
    前記壁設定手段は、前記表示手段により表示された表示画面上において、非発音体の壁の各データを設定して壁要素を設定する
    ことを特徴とする視覚障害者のための歩行訓練環境生成システム。
  4. 請求項1に記載の歩行訓練環境生成システムにおいて、
    前記音要素設定手段は、音要素の属性として、音源の種類、開始時刻、終了時刻、繰り返し回数を設定する
    ことを特徴とする視覚障害者のための歩行訓練環境生成システム。
  5. 請求項1に記載の歩行訓練環境生成システムにおいて、更に、
    実地訓練環境の道路における目印となる特定位置の位置データである目印要素を設定する目印要素設定手段を備える
    ことを特徴とする視覚障害者のための歩行訓練環境生成システム。
  6. 実地訓練環境の実測値データに基づき道路の道幅データ、始点位置データおよび終点位置データを入力して道路環境要素を設定する道路環境設定手段と、
    初期位置データおよび速度ベクトルデータを入力して前記道路構成要素により設定される道路環境において音源となる音要素を設定する音要素設定手段と、
    非発音体の壁の中心位置データ、法線方向データおよび幅データを入力して前記道路構成要素により設定される道路環境における非発音体の壁要素を設定する壁要素設定手段と、
    前記道路環境設定手段により設定された道路環境要素、音要素設定手段により設定された音要素、壁要素設定手段により設定された壁要素に基づいて3次元音響空間の音響データを生成する音データ処理手段
    としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  7. 実地訓練環境の実測値データに基づき道路の道幅データ、始点位置データおよび終点位置データを入力して道路環境要素を設定する道路環境設定手段と、
    初期位置データおよび速度ベクトルデータを入力して前記道路構成要素により設定される道路環境において音源となる音要素を設定する音要素設定手段と、
    非発音体の壁の中心位置データ、法線方向データおよび幅データを入力して前記道路構成要素により設定される道路環境における非発音体の壁要素を設定する壁要素設定手段と、
    前記道路環境設定手段により設定された道路環境要素、音要素設定手段により設定された音要素、壁要素設定手段により設定された壁要素に基づいて3次元音響空間の音響データを生成する音データ処理手段
    としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2004357036A 2004-12-09 2004-12-09 視覚障害者のための歩行訓練環境生成システム Expired - Fee Related JP4534014B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004357036A JP4534014B2 (ja) 2004-12-09 2004-12-09 視覚障害者のための歩行訓練環境生成システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004357036A JP4534014B2 (ja) 2004-12-09 2004-12-09 視覚障害者のための歩行訓練環境生成システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006163175A true JP2006163175A (ja) 2006-06-22
JP4534014B2 JP4534014B2 (ja) 2010-09-01

Family

ID=36665254

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004357036A Expired - Fee Related JP4534014B2 (ja) 2004-12-09 2004-12-09 視覚障害者のための歩行訓練環境生成システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4534014B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101851833B1 (ko) * 2015-11-24 2018-04-24 동서대학교산학협력단 지자기센서를 이용한 시각 장애인 지형교육 방법
CN110059633A (zh) * 2019-04-19 2019-07-26 西北工业大学 一种基于超声波的人体步态感知及其身份识别方法
WO2019225192A1 (ja) 2018-05-24 2019-11-28 ソニー株式会社 情報処理装置及び情報処理方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10301474A (ja) * 1997-04-30 1998-11-13 Maeda Corp バーチャルリアリティーシステム搭載モデルルームカー
JPH11272156A (ja) * 1998-03-25 1999-10-08 Sega Enterp Ltd 仮想三次元音像生成装置及びその方法並びに媒体
JP2001251698A (ja) * 2000-03-07 2001-09-14 Canon Inc 音響処理システム及びその制御方法並びに記憶媒体
JP2003257162A (ja) * 2002-02-27 2003-09-12 Yamaha Corp 音制御装置、音制御方法、プログラムおよび記録媒体
JP2004193877A (ja) * 2002-12-10 2004-07-08 Sony Corp 音像定位信号処理装置および音像定位信号処理方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10301474A (ja) * 1997-04-30 1998-11-13 Maeda Corp バーチャルリアリティーシステム搭載モデルルームカー
JPH11272156A (ja) * 1998-03-25 1999-10-08 Sega Enterp Ltd 仮想三次元音像生成装置及びその方法並びに媒体
JP2001251698A (ja) * 2000-03-07 2001-09-14 Canon Inc 音響処理システム及びその制御方法並びに記憶媒体
JP2003257162A (ja) * 2002-02-27 2003-09-12 Yamaha Corp 音制御装置、音制御方法、プログラムおよび記録媒体
JP2004193877A (ja) * 2002-12-10 2004-07-08 Sony Corp 音像定位信号処理装置および音像定位信号処理方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101851833B1 (ko) * 2015-11-24 2018-04-24 동서대학교산학협력단 지자기센서를 이용한 시각 장애인 지형교육 방법
WO2019225192A1 (ja) 2018-05-24 2019-11-28 ソニー株式会社 情報処理装置及び情報処理方法
EP3748993A2 (en) 2018-05-24 2020-12-09 Sony Corporation Information processing device
US11259108B2 (en) 2018-05-24 2022-02-22 Sony Corporation Information processing device and information processing method
US11665460B2 (en) 2018-05-24 2023-05-30 Sony Group Corporation Information processing device and information processing method
CN110059633A (zh) * 2019-04-19 2019-07-26 西北工业大学 一种基于超声波的人体步态感知及其身份识别方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4534014B2 (ja) 2010-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Picinali et al. Exploration of architectural spaces by blind people using auditory virtual reality for the construction of spatial knowledge
Schloerb et al. BlindAid: Virtual environment system for self-reliant trip planning and orientation and mobility training
Parente et al. BATS: the blind audio tactile mapping system
Lahav et al. Haptic-feedback support for cognitive mapping of unknown spaces by people who are blind
Seki et al. A training system of orientation and mobility for blind people using acoustic virtual reality
Lahav et al. A virtual environment for people who are blind–a usability study
Giudice et al. Cognitive mapping without vision: Comparing wayfinding performance after learning from digital touchscreen-based multimodal maps vs. embossed tactile overlays
Brock Interactive maps for visually impaired people: design, usability and spatial cognition
Heuten et al. Interactive 3D sonification for the exploration of city maps
Loeliger et al. Wayfinding without visual cues: Evaluation of an interactive audio map system
O'Sullivan et al. A prototype audio-tactile map system with an advanced auditory display
Lahav et al. BlindAid: A learning environment for enabling people who are blind to explore and navigate through unknown real spaces
Koukourikos et al. Development of cognitive maps by individuals with Blindness using a multisensory application
KR20190078294A (ko) 가상 튜터에 의한 디지털 학습 제공 서버 및 방법
Afonso et al. A study of spatial cognition in an immersive virtual audio environment: Comparing blind and blindfolded individuals
Inman et al. Teaching orientation and mobility skills to blind children using computer generated 3D sound environments
JP4534014B2 (ja) 視覚障害者のための歩行訓練環境生成システム
Balan et al. Developing a navigational 3D audio game with hierarchical levels of difficulty for the visually impaired players.
Semwal et al. Virtual environments for visually impaired
Wu et al. EchoExplorer​ TM​: A game app for understanding echolocation and learning to navigate using echo cues
Afonso et al. How to not hit a virtual wall: aural spatial awareness for collision avoidance in virtual environments
Lahav et al. A virtual map to support people who are blind in navigation through real spaces
Gkanidi et al. Tactile maps and new technologies for blind and people with visual impairments
Biggs Designing accessible nonvisual maps
Koutny et al. Virtual mobility trainer for visually impaired people

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050309

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070709

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090430

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090612

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100517

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100518

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4534014

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees