JP2001251698A - 音響処理システム及びその制御方法並びに記憶媒体 - Google Patents

音響処理システム及びその制御方法並びに記憶媒体

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JP2001251698A
JP2001251698A JP2000062270A JP2000062270A JP2001251698A JP 2001251698 A JP2001251698 A JP 2001251698A JP 2000062270 A JP2000062270 A JP 2000062270A JP 2000062270 A JP2000062270 A JP 2000062270A JP 2001251698 A JP2001251698 A JP 2001251698A
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Hiromi Bessho
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被験者が移動したり回転したり傾いている
場合にも、仮想空間内で固定されている音源の位置と方
向が、被験者に実際の空間の定位置に存在するかのよう
に聞こえさせること。また、被験者が移動したり回転し
たり傾いている場合にも、仮想空間内にある動きを持っ
た音源の位置と方向が、被験者に実際の空間の定位置に
存在するかのように聞こえさせること。 【解決手段】 被験者の頭部の姿勢のデータが入力さ
れる(ステップS304)。耳254,255の位置か
ら見た音源251の位置までの各距離と各方向を計算す
る(ステップS305,S305)。基本音データが入
力される(ステップS307)。被験者の両耳259,
260に入る音源251からの音の強さ、仮想空間の残
響、反射音などを計算して、出力用音データを生成する
(ステップS308、S309)。出力用音データを出
力する(ステップS310)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】被験者に音を出力する音響処
理システム及びその制御方法並びに記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術における装着型の受音装置を
媒体として聞こえる音の空間的位置は、被験者の動きと
は無関係に聞こえるものが多かった。すなわち、例え
ば、ヘッドフォンのような受音装置から聞こえてくる立
体音像は、例えば音像自体が移動していない場合、被験
者が回転運動をしていても、上下運動をしていても、被
験者の左右の耳の位置に対していつも相対的に定距離や
同じ方向を保って、音を発するようになっているものが
ほとんどであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、被験者の
耳に届く立体音像が、実際の空間の中に存在するかのよ
うに、被験者の動きや傾きに応じて、聞こえるシステム
を提供する。
【0004】すなわち、今、ヘッドフォンなどの装着型
受信器を通して聞こえる音が、被験者の前方から届いて
いるとする。次に、被験者が回れ右をして後ろを向いた
時、通常の「音源−ヘッドフォン」のシステムでは、後
ろを向いた被験者の耳には、やはり前方から音は聞こえ
てくる。しかし、本発明の提供するシステムでは、前方
から聞こえてきた音は後ろを向くと後ろから聞こえてく
るようになる。すなわち、仮想空間内の音源の位置は、
実際の空間の中に存在しているかのような錯覚を被験者
にもたらす。
【0005】本発明の解決しようとしている第一の課題
は、被験者が移動したり回転したり傾いている場合に
も、仮想空間内で固定されている音源の位置と方向が、
被験者に実際の空間の定位置に存在するかのように聞こ
えるシステム及びその制御方法並びに記憶媒体を提供す
ることである。
【0006】本発明の解決しようとしている第二の課題
は、被験者が移動したり回転したり傾いている場合に
も、仮想空間内にある動きを持った音源の位置と方向
が、被験者に実際の空間の定位置に存在するかのように
聞こえるシステム及びその制御方法並びに記憶媒体を提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ために、例えば本発明の音響処理システムは以下の構成
を備える。すなわち、被験者に音を出力する音響処理シ
ステムであって、被験者の頭部の所定の位置に取り付け
ることで、この頭部の向きを検知する検知手段と、所定
の音データを保持する保持手段と、前記被験者が体感す
る音の発生源に関する情報を管理する管理手段と、前記
被験者の頭部の向きを検知し、この向きと前記発生源の
位置情報とを用いて、前記被験者に出力する出力用デー
タを生成する出力用音データ生成手段と、前記出力用デ
ータを前記被験者の両耳に出力する出力手段とを備え
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って、本発明の
好適な実施形態を詳細に説明する。
【0009】[第1の実施形態]本実施形態では、仮想
空間中の音源が固定されている場合に、この音源の位置
に対して被験者の左右の両耳の位置、方向が変化して
も、被験者が体感する音源が存在する仮想の空間内で固
定されている音源の位置と方向が、被験者が実際にいる
実際の空間の定位置に存在しているかのように前記被験
者に体感させる(聞こえさせる)システム及びその制御
方法を示す。
【0010】本実施形態において、被験者に対して上述
の体感を与える仕組みについて図2A、Bに示す。
【0011】299を被験者が実際に居る空間の座標系
(以下、絶対空間系)とする。
【0012】図2Aにおいて、201は、被験者が装着
している音声出力装置(例えば、ヘッドフォン)から聞
こえる仮想の音源の位置である。203は被験者の頭
部、204が被験者の右耳、205が被験者の左耳であ
る。また、206は音源201から被験者の右耳204
に伝わる音の最短距離の方向を示し、207は音源20
1から被験者の左耳205に伝わる音の最短距離の方向
を示す。298は被験者が体感する音源が存在する仮想
の空間の座標系(以下、仮想音空間系)とする。
【0013】ここで、被験者が絶対空間系299におい
て、被験者の頭部203の位置から移動後の被験者の頭
部208の位置に(ΔX,ΔY,ΔZ)だけ移動し、同
時に被験者の頭部203の向きを移動後の被験者の頭部
203の角度(姿勢)に(Δθx,Δθy,Δθz)だけ
回転してたとする。なお、209は移動後の被験者の右
耳、210は移動後の被験者の左耳である。
【0014】一般に、被験者に届く仮想の空間の音源の
位置は、被験者の頭の位置の移動・回転しても、その相
対的な距離と音の方向は変化はしない。
【0015】すなわち、移動後の被験者の頭部208の
位置に対して、音源は202の位置になる。また、移動
後の被験者の仮想音空間系297の中での音源202か
ら移動後の被験者の右耳209に伝わる音の向き211
と音源202から移動後の被験者の右耳210に伝わる
音の向き212は、移動前の相対位置関係と変わらな
い。
【0016】言い換えれば、移動前の仮想音空間系29
8内での音源201の位置と音の伝達方向206,20
7の関係と、移動後の仮想音空間系297内での音源2
02の位置と音の伝達方向211,212の関係とで変
化はない。すなわち、絶対空間系299と仮想音空間系
298,297は無関係である。
【0017】そこで、絶対空間系299と仮想音空間系
298,297とを一致させることを目的とする。すな
わち、音源があたかも実際の空間の中に位置するかのよ
うに、被験者の耳に届くようにする。
【0018】これを図2Bで説明する。253は被験者
の頭部、254が被験者の右耳、255が左耳である。
また、256は音源251から被験者の右耳254に伝
わる音の最短距離の方向を示し、257は音源251か
ら被験者の左耳255に伝わる音の最短距離の方向を示
す。被験者の移動・回転後の頭部を258、右耳を25
9、左耳を260とする。被験者の存在する実際の空間
の座標系は295である。被験者の仮想音空間系は29
6とする。
【0019】よって本実施形態では、移動・回転後の被
験者の両耳(259,260)に届く音源の位置が25
1の位置になるようにする。すなわち、右耳の伝わる音
の最短距離はベクトルを261、左耳に伝わる音の最短
距離はベクトルは262となる。
【0020】図1に本実施形態のシステムを示す。
【0021】100は前述の被験者である。
【0022】101は被験者100の頭部の向き(姿
勢)を検出するセンサで、被験者100の頭部にバンド
のようなもので固定する。
【0023】102はコンピュータで、図6に示す以下
の構成を備える。
【0024】601はCPUで、ROM602に格納さ
れたコードコンピュータ102全体の制御を行うプログ
ラムコードを読み出し、実行する。
【0025】602は前述のROMで、コンピュータ1
02の起動プログラムコードやデータ、及び表示部60
5に出力する文字コード、並びに本実施形態の後述する
フローチャートに従ったプログラムコードなどを格納す
る。
【0026】603はRAMで、CPU601が上述の
プログラムコードを実行する際にワークエリアとして用
いる。
【0027】604は外部記憶装置で、フロッピーディ
スクやCD−ROMなどの記憶媒体からインストールさ
れた各種のプログラムコードやデータなどを保存する。
また、605は操作部で、マウスやキーボードなどのポ
インティングデバイスなどにより構成されており、コン
ピュータ102に対してコマンド等の入力を行う。
【0028】606は表示部で、CRTや液晶画面など
により構成されており、コンピュータ102からのシス
テムメッセージをROM602に格納された文字コード
を用いて表示する。
【0029】607はインターフェース部(以下、I/
F部)で、このI/F部607を介してこのコンピュー
タ102は、外部の機器とのデータの入力出を行うこと
ができる。
【0030】608は上述の各部を繋ぐバスである。
【0031】以上の構成を備えるコンピュータ102
は、センサ101からI/F部607を介して入力され
る被験者100の頭部の姿勢のデータと、音データ生成
装置103が生成する音データとをI/F部607を介
して入力し、後述する方法によって生成された、被験者
100に出力すべき音データ(以下、出力用音データ)
をI/F部607からヘッドホン104を介して被験者
100(の両耳)に出力する。
【0032】103は前述の音データ生成装置で、被験
者100に出力される出力用音データを生成する際に基
本となる音データ(以下、基本音データ)を生成する。
【0033】104は前述のヘッドホンである。なお本
実施形態では被験者100に対して出力用音データを出
力する際にはこのヘッドホン104を用いるが、他にも
マイクロホンであってもよい。
【0034】以上の構成に基づいた本実施形態のシステ
ムにおける処理のフローチャートを図3に示す。なお、
本フローチャートの説明では図2Bを用いて説明する。
また、同図において、被験者の頭部253の位置を初期
位置、被験者の頭部258の位置を後述するイベントの
発生後における位置とする。
【0035】ステップS300においては、仮想空間の
属性を与える。つまり、仮想空間の形態や、また仮想空
間の開放度や、壁、床、天井を構成する素材、反射率、
障害物など、音声の伝播に影響を与える属性の設定値を
与える。この各設定値は外部記憶装置604に格納され
ており、当ステップにおいてRAM603に読み出され
る。また、操作部605を用いて入力してもよい。
【0036】ステップS301においては、絶対空間系
296における音源251の位置の初期値を与える。こ
の初期値は外部記憶装置604に格納されており、当ス
テップにおいてRAM603に読み出される。また、操
作部605を用いてこの初期値を入力してもよい。
【0037】ステップS302においては、絶対空間系
296における被験者の両耳254,255の位置の初
期値を求め、入力する。なお、被験者の両耳254,2
55の位置は、予め測定され、RAM603に格納され
た、センサ101を取り付けた位置から見た被験者の両
耳254,255の位置までの差分のデータをセンサ1
01を取り付けた位置に足すことで求めることができ
る。
【0038】ステップS303においては、例えば、タ
イマーイベントのようなイベントが発生した場合、次の
ステップに進む。発生待ち状態ならば、引き続きイベン
ト待ちをする。
【0039】ステップS304においては、センサ10
1から被験者の頭部の絶対空間系296内の姿勢のデー
タがI/F部607を介してコンピュータ102に入力
される。
【0040】ステップS305、S306においては、
被験者の両耳259,260の位置を上述の方法により
求め、この位置のデータ及び音源251の位置データか
ら、被験者の左右それぞれの耳254,255の位置か
ら見た音源251の位置までの各距離(ベクトル26
1,262の各長さ)と各方向(ベクトル261,262
の各方向)を計算する。
【0041】ステップS307においては、音データ生
成装置103から基本音データが、I/F部607を介
してコンピュータ102に入力される。
【0042】ステップS308、S309においては、
ステップS305,S306において計算された被験者
の左右それぞれの耳259,260の位置から見た音源
251までの各距離と各方向を用いて、被験者の両耳2
59,260に入る音源251からの音の強さを計算
し、また、仮想空間の条件より、残響、反射音、などを
計算して、その計算結果を基本音データに加え、出力用
音データを生成する。
【0043】ステップS310においては、生成された
出力用音データはI/F部607を介してヘッドホン1
04に出力する。
【0044】ステップS311においては、終了イベン
トが発生したか調べる。発生していない場合は、ステッ
プS303に戻り、イベント待ちステップに進む。発生
した場合は終了処理を行なう。
【0045】なお、上述の図3に示したフローチャート
に従ったプログラムコードはROM612に格納され、
コンピュータ102はこのプログラムコードをCPU6
01で実行することで、上述の処理を行う。
【0046】以上のシステムの構成及びその制御方法の
説明により、本実施形態のシステム及びその制御方法
は、仮想空間中の音源が固定されている場合に、この音
源の位置に対して被験者の頭部の姿勢が変化しても(被
験者の左右の両耳の位置、方向が変化しても)、被験者
が体感する音源が存在する仮想の空間内で固定されてい
る音源の位置と方向が、被験者が実際にいる実際の空間
の定位置に存在しているかのように前記被験者に体感さ
せる(聞こえさせる)ことができることを示した。
【0047】[第2の実施形態]第1の実施形態では仮
想空間における音源は固定された位置、方向であった
が、本実施形態での音源は時刻と共に仮想空間内で位
置、方向を変化させる。なお本実施形態における音源の
時刻と共に変化する位置、方向のデータは予めコンピュ
ータ102内の外部記憶装置にデータファイルとして格
納されており、RAM603に読み出すことでCPU6
01はこのデータから仮想空間における音源の位置、方
向データを読みとる。また、音源の方向とこの音源から
発せられる音の伝搬方向は同じである。
【0048】図4は、本実施形態における体感の仕組み
について説明する。
【0049】図中の403は、絶対空間系499内の被
験者の頭部。404は右耳、405は左耳である。40
1は被験者に対する仮想の音源の位置である。この音源
は413の向きに音を発している。時間T1時に、絶対
空間系499の中で被験者の頭部403の位置と向きを
表す座標を、図中、次のように表記する。
【0050】 T1時の被験者の頭部403の位置: (x1,y1,z1) T1時の被験者の頭部403の向き: (θx1,θy1,θz1) 406は音源401から被験者の右耳404に音が伝わ
る向き、407は左耳に音が伝わる向きを示す。
【0051】絶対空間系499の中でこの音源401の
位置と方向を表す座標を、図中、次のように表記する。
【0052】 T1時の音源401の位置: (sx1,xy1,sz1) T1時の音源401の方向: (sθx1,sθy1,sθz1) 今、T1時から時間ΔT経過後のT2時の音源402と
被験者の頭部408の位置、方向の変化を考える。音源
401はT2時における音源402の位置、方向にそれ
ぞれ、(Δsx,Δsy,Δsz)移動し、(Δsθ
x,Δsθy,Δsθz)方向を変えたとする。一方、
被験者の頭部403はT2時における被験者の頭部40
8の位置、姿勢に(Δx,Δy,Δz)移動し、(Δθ
x,Δθy,Δθz)向きを変えたとする。図中の移動
後の座標値を、図中、次のように表記する。
【0053】 T2時の被験者の頭部408の位置:(x2,y2,z2) T2時の被験者の頭部408の向き:(θx2,θy2,θz2) T2時の音源402の位置: (sx2,sy2,sz2) T2時の音源402の方向: (sθx2,sθy2,sθz2) よって、本実施形態では、被験者に伝達する音声データ
は、音源の移動と被験者の移動の両方を考慮すること
で、上述の体感を被験者に与えることができる。。
【0054】図5に本実施形態を実施するためのフロー
チャートを示し、説明する。なお、図4において、被験
者の頭部403の位置、方向を初期位置、方向とし、被
験者の頭部408の位置、方向を時間ΔT経過後のT1
時における被験者の頭部の位置、方向として説明する。
【0055】ステップS500においては、ステップS
300と同じである。
【0056】ステップS501においては、絶対空間系
499内での音源401の位置と方向の初期値をステッ
プS301と同様の方法で与える。
【0057】ステップS502においては、絶対空間系
499内での被験者の両耳404,405の位置の初期
値をステップS302と同様の方法で与える。
【0058】ステップS503はステップS303と同
じである。
【0059】T1時において、イベントが発生したとす
る。
【0060】ステップS504においては、センサ10
1から被験者の頭部408の絶対空間系499内の姿勢
のデータがI/F部607を介してコンピュータ102
に入力される。
【0061】ステップS505においては、仮想音空間
系での音源402の位置のデータをCPU601がRA
M603から読み出す。
【0062】ステップS506,S507においては、
被験者の両耳409,410の位置を上述の方法により
求め、この位置のデータ及び音源402の位置データか
ら、被験者の左右それぞれの耳409,410の位置か
ら見た音源402の位置までの距離(ベクトル411,
412の各長さ)と各方向(ベクトル411,412の各
方向)を計算する。
【0063】ステップS508においては、ステップS
307と同じである。
【0064】ステップS509、S510においては、
ステップS506,S507において計算された被験者
の左右それぞれの耳409,410の位置から見た音源
402までの各距離と各方向を用いて、被験者の両耳4
09,410に入る音源402からの音の強さを計算
し、また、仮想空間の条件より、残響、反射音、などを
計算して、その計算結果を基本音データに加え、出力用
音データを生成する。
【0065】ステップS511においては、生成された
出力用音データはI/F部607を介してヘッドホン1
04に出力する。
【0066】ステップS512においては、終了イベン
トが発生したか調べる。発生していない場合は、ステッ
プS503に戻り、イベント待ちステップに進む。発生
した場合は終了処理を行なう。
【0067】また、音源の位置、方向がリアルタイムに
操作部605を用いて変更される場合に関しても上述の
処理と同じである。
【0068】以上のシステムの構成及びその制御方法に
より、本実施形態のシステム及びその制御方法は、仮想
空間中の音源の位置、方向が変化する場合に、被験者の
両耳の位置、方向が変化しても、被験者が実際にいる実
際の空間に存在しているかのように前記被験者に体感さ
せる(聞こえさせる)ことができることを示した。
【0069】[第3の実施形態]基本音データは音デー
タ生成装置103を用いずに、基本音データとその発生
源の位置、方向をデータとしてコンピュータ102内の
外部記憶装置604に格納していてもよい。その際に
は、コンピュータ102が基本音データ及びその発生源
並びに/または方向を要求する場合には外部記憶装置6
04からRAM603にロードし、CPU601が読む
ことができるようにする。
【0070】[他の実施形態]また、第1乃至3の実施
形態の目的は、第1乃至3の実施形態の機能を実現する
ソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体
(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給
し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(または
CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読み出し実行することによっても、達成されることは言
うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプ
ログラムコード自体が第1乃至3の実施形態の機能を実
現することになり、そのプログラムコードを記憶した記
憶媒体は第1乃至3の実施形態を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実
行することにより、第1乃至3の実施形態の機能が実現
されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づ
き、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシ
ステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって第1乃至3の実施形態の機能が実現さ
れる場合も含まれることは言うまでもない。
【0071】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって第1乃至3の実施形態の機能が実現され
る場合も含まれることは言うまでもない。
【0072】第1乃至3の実施形態を上記記憶媒体に適
用する場合、その記憶媒体には、先に説明した(図3ま
たは5に示す)フローチャートに対応するプログラムコ
ードが格納されることになる。
【0073】
【発明の効果】以上の説明により、本発明は被験者が移
動したり回転したり傾いている場合にも、仮想空間内で
固定されている音源の位置と方向が、被験者に実際の空
間の定位置に存在するかのように聞こえる効果がある。
また、被験者が移動したり回転したり傾いている場合に
も、仮想空間内にある動きを持った音源の位置と方向
が、被験者に実際の空間の定位置に存在するかのように
聞こえる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態で用いるシステムを示
す図である。
【図2】被験者に対する体感の仕組みについて説明する
図である。
【図3】図1のシステムの処理のフローチャートを示す
図である。
【図4】被験者に対する体感の仕組みについて説明する
図である。
【図5】本発明の第2の実施形態で用いるシステムの処
理のフローチャートを示す図である。
【図6】コンピュータの構成を示す図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月30日(2000.3.3
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態で用いるシステムを示
す図である。
【図2A】被験者に対する体感の仕組みについて、被験
者の頭部の位置の移動、回転に応じた体感ができない場
合を説明する図である。
【図2B】被験者に対する体感の仕組みについて、被験
者の頭部の位置の移動、回転に応じた体感ができる場合
を説明する図である。
【図3】図1のシステムの処理のフローチャートを示す
図である。
【図4】被験者に対する体感の仕組みについて説明する
図である。
【図5】本発明の第2の実施形態で用いるシステムの処
理のフローチャートを示す図である。
【図6】コンピュータの構成を示す図である。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被験者に音を出力する音響処理システム
    であって、 被験者の頭部の所定の位置に取り付けることで、この頭
    部の向きを検知する検知手段と、 所定の音データを保持する保持手段と、 前記被験者が体感する音の発生源に関する情報を管理す
    る管理手段と、 前記被験者の頭部の向きを検知し、この向きと前記発生
    源の位置情報とを用いて、前記被験者に出力する出力用
    データを生成する出力用音データ生成手段と、 前記出力用データを前記被験者の両耳に出力する出力手
    段とを備えることを特徴とする音響処理システム。
  2. 【請求項2】 前記発信源に関する情報として、位置、
    方向が含まれることを特徴とする請求項1に記載の音響
    処理システム。
  3. 【請求項3】 前記仮想空間の属性は、前記仮想空間の
    形態や、開放度、壁、床、天井を構成する素材、反射
    率、障害物など、音声の伝播に影響を与える属性である
    ことを特徴とする請求項1に記載の音響処理システム。
  4. 【請求項4】 前記出力音データ生成手段は、予め計測
    された、前記検知手段を取り付けた位置から見た前記被
    験者の両耳の位置までの差分を、前記検知手段を取り付
    けた位置に足すことで前記被験者の両耳の位置を求め
    る、計算手段を更に有することを特徴とする請求項1に
    記載の音響処理システム。
  5. 【請求項5】 前記出力用音データ生成手段は、更に前
    記被験者に出力される音が伝播する仮想空間の属性に基
    づいて、前記被験者の頭部の向きと前記音の発信源に関
    する情報に応じた出力用音データを、前記所定の音デー
    タを用いて生成することを特徴とする請求項1に記載の
    音響処理システム。
  6. 【請求項6】 被験者に音を出力する音響処理システム
    の制御方法であって、 被験者の頭部の所定の位置に取り付けることで、この頭
    部の向きを検知する検知手段の制御工程である検知工程
    と、 所定の音データを所定の保持手段に保持する保持工程
    と、 前記被験者が体感する音の発生源に関する情報を管理す
    る管理工程と、 前記被験者の頭部の向きを検知し、この向きと前記発生
    源の位置情報とを用いて、前記被験者に出力する出力用
    データを生成する出力用音データ生成工程と、 前記出力用データを前記被験者の両耳に出力する出力工
    程とを備えることを特徴とする音響処理システムの制御
    方法。
  7. 【請求項7】 前記発信源に関する情報として、位置、
    方向が含まれることを特徴とする請求項6に記載の音響
    処理システムの制御方法。
  8. 【請求項8】 前記仮想空間の属性は、前記仮想空間の
    形態や、開放度、壁、床、天井を構成する素材、反射
    率、障害物など、音声の伝播に影響を与える属性である
    ことを特徴とする請求項6に記載の音響処理システムの
    制御方法。
  9. 【請求項9】 前記出力音データ生成工程は、予め計測
    された、前記検知手段を取り付けた位置から見た前記被
    験者の両耳の位置までの差分を、前記検知手段を取り付
    けた位置に足すことで前記被験者の両耳の位置を求め
    る、計算工程を更に含むことを特徴とする請求項6に記
    載の音響処理システムの制御方法。
  10. 【請求項10】 前記出力用音データ生成工程は、更に
    前記被験者に出力される音が伝播する仮想空間の属性に
    基づいて、前記被験者の頭部の向きと前記音の発信源に
    関する情報に応じた出力用音データを、前記所定の音デ
    ータを用いて生成することを特徴とする請求項6に記載
    の音響処理システムの制御方法。
  11. 【請求項11】 被験者に音を出力する音響処理システ
    ムとして機能するプログラムコードを格納する記憶媒体
    であって、 被験者の頭部の所定の位置に取り付けることで、この頭
    部の向きを検知する検出手段の制御検知工程のプログラ
    ムコードと、 所定の音データを所定の保持手段に保持する保持工程の
    プログラムコードと、 前記被験者が体感する音の発生源に関する情報を管理す
    る管理工程のプログラムコードと、 前記被験者の頭部の向きを検知し、この向きと前記発生
    源の位置情報とを用いて、前記被験者に出力する出力用
    データを生成する出力用音データ生成工程のプログラム
    コードと、 前記出力用データを前記被験者の両耳に出力する出力工
    程のプログラムコードとを備えることを特徴とする記憶
    媒体。
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