JP2006163074A - 画像信号供給方法、画像信号供給回路、電気光学装置および電子機器 - Google Patents

画像信号供給方法、画像信号供給回路、電気光学装置および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 横クロストークによる表示品位の低下を防止する。
【解決手段】 画素110は、走査線112及びデータ線114が選択されたときに、データ線114に印加されたデータ信号に応じた階調となる。一方、画像データVidは、水平走査される画素の順番で入力されるとともに、画素の階調を指定する。補正回路310は、水平走査される順番で入力される画像データVidで指示される画素の階調と予め定められた第1の基準階調との差を、水平走査される1行分の画素について累算し、当該累算値に応じた値を第1補正値として、遅延させた画像信号を補正して、1行の画素の階調を修正する。パネル100には、補正された画像データVdaに基づいた画像信号Vd1〜Vd6を供給する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、いわゆる横クロストークによる表示品位の低下を防止する技術に関する。
液晶などの電気光学物質の光学変化により表示を行うパネルでは、当該液晶が一対の基板間に挟持される。このパネルについては、駆動方式によりいくつかに分類することができるが、例えば、画素電極を三端子型のスイッチング素子により駆動するアクティブマトリクス型にあっては、おおよそ次のような構成となっている。すなわち、この種のパネルを構成する一対の基板のうち、一方の基板には、複数の走査線と複数のデータ線とが互いに交差するように設けられるとともに、これらの交差部分の各々に対応して薄膜トランジスタのような三端子型のスイッチング素子および画素電極の対が設けられ、さらに、これらの画素電極が設けられる表示領域の周辺には、走査線およびデータ線の各々をそれぞれ順番に駆動するための周辺回路が設けられる。また、他方の基板には画素電極に対向する透明な対向電極(共通電極)が設けられて、一定の電位に維持されている。
ここで、走査線とデータ線との交差部分に設けられたスイッチング素子は、走査線が選択されるとオンして、データ線にサンプリングされた画像信号を画素電極に印加する。このため、画素電極と対向電極と両電極間に挟持された液晶とからなる液晶容量には、対向電極の電位と画像信号の電位との差である電圧が印加されることになる。この後、スイッチング素子がオフしても、液晶容量には、それ自身や蓄積容量の容量性によって、印加された電圧が保持されることになる。この際、画素電極と対向電極との間を通過する光は、ノーマリーホワイトモードであれば、両電極間の電圧実効値が徐々に高まるにつれて、少なくなるように構成されている。したがって、画素電極に印加する電圧を画素毎に制御することによって、所定の表示が可能となっている。
ところで、パネルでは、いわゆる横クロストークにより表示品位の低下が発生する、という問題がある。ここで、横クロストークとは、例えば、ノーマリーホワイトモードであれば、図9に示されるように、灰色を背景にして矩形状の黒色領域をウィンドウ表示する場合、右側(水平走査方向の側)における灰色領域が、本来の灰色よりも明るくなった後(場合によっては暗くなった後)、本来の灰色に徐々に戻る、というものである。
このタイプの横クロストークは、画素電極に供給する画像信号に、対向電極の電位変動分を上乗せする技術によって、すなわち、水平走査される画素の階調変化を緩慢にさせた積分値を画像信号に上乗せする補正する技術によって、ある程度解消することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−116735号公報(図4参照)。
しかしながら、上記タイプの横クロストークの発生についてはある程度抑えることができるものの、今度は、別のタイプの横クロストークが発生した。ここで、別のタイプの横クロストークは、図10に示されるように、灰色を背景にして黒色領域をウィンドウ表示する場合、背景の灰色領域のうち、当該黒色領域の左右方向に隣接する領域であって、当該黒色領域よりも時間的に先に水平走査された左側部分と、時間的に後に水平走査された右側部分とで明るさが異なる、というものである。なお、図9および図10では、階調が斜線の線密度により示されている。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、この新たな横クロストークの発生を抑えて、高品位な表示が可能な電気光学装置の画像信号供給方法、その供給回路、電気光学装置、および、この電気光学装置を表示部に適用した電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明に係る電気光学装置の画像信号補正方法は、複数行の走査線と複数列のデータ線との交差部分にそれぞれ設けられたスイッチング素子と、当該スイッチング素子に対応してそれぞれ設けられた画素電極と、前記画素電極とは電気光学物質を介して対向する対向電極とを有するとともに、走査線及びデータ線が選択されたときに、データ線に印加されたデータ信号に応じた階調となる画素に対し、当該画素の階調を指定する画像信号を補正するとともに、当該補正画像信号に基づいたデータ信号を、前記水平走査に同期して供給する電気光学装置の画像信号供給方法であって、水平走査される順番で入力される画像信号で指示される画素の階調と予め定められた第1基準階調との差を、水平走査される一の行に位置する全ての画素について累算し、当該累算値に応じた値を第1補正値として、前記一の行に対応する画像信号の各々に第1補正を行い、前記補正画像信号として出力することを特徴とする。
この方法によれば、画素の階調と基準階調との差を水平走査1行分の画素について積分して、当該積分値に応じた値を第1補正値として、当該1行分の画素に対して共通に補正する。このため、書き込みの後に、当該書込と差の大きな画像信号が供給されることに起因する表示品位の低下現象を抑えることが可能となる。
ここで、本発明において、前記第1補正値は、前記累算値に、順次値が変化する第1係数を演算して、順次値を変化させたものとしても良い。また、本発明において、前記第1基準階調は、画素における灰色の階調に相当するものとしても良い。
一方、本発明において、前記第1補正を行った画像信号について、画像信号で指示される画素の階調と予め定められた第2基準階調との差を積分するとともに、当該積分値に基づく第2補正値を用いて、第2補正を行っても良い。第2補正を行う場合、前記積分値に順次値が減少する第2係数を演算して、当該演算の結果の値を前記第2補正値としても良い。本発明は、電気光学装置の画像信号供給方法のみならず、電気光学装置の画像信号供給回路としても、電気光学装置それ自体としても、さらには、当該電気光学装置を表示部として有する電子機器としても概念することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態に係る電気光学装置は、電気光学物質として液晶を用いて所定の表示をするものであり、図1は、この電気光学装置の全体構成を示すブロック図である。
この図に示されるように、電気光学装置10は、パネル100と、走査制御回路212と、プリチャージ電圧生成回路214と、データ信号供給回路(画像信号供給回路)300とを含む。このうち、走査制御回路212は、図示しない上位装置から供給される垂直走査信号Vs、水平走査信号Hsおよびドットクロック信号DCLKにしたがって、各部を制御するためのタイミング信号やクロック信号などを生成する。
データ信号供給回路300は、さらに、補正回路310、S/P変換回路320、D/A変換回路群330、増幅・反転回路340およびスイッチ回路群350から構成される。
このうち、補正回路310は、図示されない上位装置から供給されるディジタルの画像データVidを、後述するように補正して、画像データVdaとして出力するものである。ここで、画像データVidは、垂直走査信号Vs、水平走査信号Hsおよびドットクロック信号DCLKに同期して(すなわち、垂直走査および水平走査にしたがって)供給され、画素の階調レベル(輝度)を画素毎にディジタル値で指定する。なお、このディジタル値は、白色から黒色になるにつれて大きくなるものとする。また、この補正回路310の詳細については後述する。
S/P変換回路320は、補正された画像データVdaを、6系統のチャネルに分配するとともに、時間軸に6倍に伸長して(シリアル−パラレル変換)、画像データVd1d〜Vd6dとして出力するものである。なお、シリアル−パラレル変換する理由は、後述するサンプリングスイッチにおいて、データ信号のサンプル&ホールド時間および充放電時間を確保するためである。
D/A変換回路群330は、チャネル毎に設けられたD/A変換器であり、画像データVd1d〜Vd6dをそれぞれ画素の階調に応じた電圧を有するアナログの画像信号に変換するものである。
増幅・反転回路340は、アナログ変換された画像信号を、極性反転または正転した後、適宜、増幅して画像信号Vd1〜Vd6として供給するものである。ここで、極性反転については、(1)走査線毎、(2)データ線毎、(3)画素毎、(4)面(フレーム)毎などの態様があるが、この実施形態にあっては説明の便宜上、(1)走査線単位の極性反転であるとする。ただし、本発明をこれに限定する趣旨ではない。
また、本実施形態における極性反転とは、所定の一定電圧(画像信号の振幅中心電位であり、対向電極の印加される電圧LCcomとほぼ等しい)を基準として交互に電圧レベルを反転させることをいう。そして、この振幅中心電位よりも高位電圧を正極性といい、低位電圧を負極性という。
なお、この実施形態では、画像データをシリアル−パラレル変換した後にアナログ変換する構成とするが、シリアル−パラレル変換前にアナログ変換しても良いのはもちろんである。
スイッチ回路群350は、各チャネルに対応して設けられる2入力1出力型の双投スイッチの集合体であって、各双投スイッチの選択は、信号BLにしたがって一括してなされる。詳細には、スイッチ回路群350の各双投スイッチは、信号BLがLレベルである場合、図1において実線で示される位置をとって、画像信号Vd1〜Vd6を選択する一方、信号BLがHレベルである場合、プリチャージ信号Vpreを選択して、それぞれ選択した信号をデータ信号Vid1〜Vid6としてパネル100に供給する。
ここで、信号BLは、走査制御回路212によって生成され、図7に示されるように、水平帰線期間においてHレベルとなり、水平表示期間においてLレベルとなる。
便宜上、パネル100の構成について説明する。図2は、パネル100の電気的な構成を示すブロック図であり、図3は、パネル100の画素の詳細な構成を示す図である。
図2に示されるように、パネル100では、540行の走査線112が横方向(X方向)に延接される一方、720列のデータ線114が図において縦方向(Y方向)に延設されている。そして、これらの走査線112とデータ線114との交差の各々に対応するように画素110がそれぞれ設けられて、表示領域100aを構成している。このように本実施形態では、画素110が、縦540行×横720列のマトリクス状に配列する構成を想定するが、この配列に限定する趣旨ではない。
6本の画像信号線171には、スイッチ回路群350によって選択されたデータ信号Vid1〜Vid6がそれぞれ供給される。
各データ線114の一端には、画像信号線171に供給されるデータ信号Vid1〜Vid6の各々を、データ線114にサンプリングするためサンプリングスイッチ150がそれぞれ設けられている。各サンプリングスイッチ150は、本実施形態では、nチャネル型の薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下、TFTと称する)であり、そのドレインがデータ線114に接続される一方、そのゲートは、6列のデータ線114を1単位として共通接続されている。
ここで、サンプリングスイッチ150のゲートが共通接続されているデータ線114を1つのブロックとして考える。ここで、データ線114の総数は、本実施形態では、720であるので、ブロック数は120となる。
そして、このようにブロックを考えた場合、図2において左から数えてj列目のデータ線114の一端にドレインが接続されたサンプリングスイッチ150は、jを6で割った余りが「1」であるならば、そのソースが、データ信号Vid1が供給される画像信号線171に接続される。同様に、jを6で割った余りが「2」、「3」、「4」、「5」、「0」であるデータ線114にドレインが接続されたサンプリングスイッチ150の各々は、そのソースが、データ信号Vid2〜Vid6が供給される画像信号線171にそれぞれ接続されている。例えば、図2において左から数えて11列目のデータ線114にドレインが接続されたサンプリングスイッチ150のソースは、「11」を6で割った余りが「5」であるから、データ信号Vid5が供給される画像信号線171に接続される。なお、ここでいう「j」は、データ線114を一般化して説明するためのものであって、1≦j≦720を満たす正整数である。
走査線駆動回路130は、1水平有効表示期間(1H)だけHレベルになる走査信号G1、G2、…、G540を、図6に示されるように、1水平走査期間(1H)毎に順番に出力するものである。なお、走査線駆動回路130の詳細については、本発明と直接関連しないので省略するが、1垂直走査期間の最初に供給される転送開始パルスDYを、クロック信号CLYのレベルが遷移する毎に順次シフトした後、波形整形などして、走査信号G1、G2、…、G540として出力する。
シフトレジスタ142は、図6に示されるように、1水平有効表示期間の最初に供給される転送開始パルスDXを、クロック信号CLXのレベルが遷移する(立ち上がる又は立ち下がる)毎に順次シフトするとともに、そのパルス幅を狭めて、各ブロックにそれぞれ対応する信号Sa1、Sa2、…、Sa119、Sa120として出力するものである。
OR回路144は、シフトレジスタ142の各出力段にそれぞれ設けられ、当該出力段からの信号と信号NRGとの論理和信号を出力するものである。
このように、シフトレジスタ142による信号Sa1、Sa2、…、Sa119、Sa120は、OR回路144を経て、最終的にサンプリング信号S1、S2、S3、…、S120として出力される。
そして、これらのサンプリング信号S1、S2、S3、…、S120は、図2においてブロック化されたデータ線114に対応するサンプリングスイッチのゲートに共通に供給される。例えば、左から数えて2番目のブロックには、7列〜12列目のデータ線114に対応するので、これらのデータ線114に対応するサンプリングスイッチ150のゲートには、サンプリング信号S2が共通に供給される。
なお、サンプリングスイッチ150を構成するTFTについては、本実施形態ではnチャネル型としているが、pチャネル型としても良いし、両チャネルを組み合わせた相補型としても良い。
次に、画素110について説明する。
図3に示されるように、画素110においては、nチャネル型のTFT116のソースがデータ線114に接続されるとともに、ドレインが画素電極118に接続される一方、ゲートが走査線112に接続されている。
また、画素電極118に対向するように対向電極108が全画素に対して共通に設けられるとともに、一定の電圧LCcomに維持される。そして、これらの画素電極118と対向電極108との間に液晶層105が挟持されている。このため、画素毎に、画素電極118、対向電極108および液晶層105からなる液晶容量が構成されることになる。
特に図示はしないが、両基板の各対向面には、液晶分子の長軸方向が両基板間で例えば約90度連続的に捻れるようにラビング処理された配向膜がそれぞれ設けられる一方、両基板の各背面側には配向方向に応じた偏光子がそれぞれ設けられる。
画素電極118と対向電極108との間を通過する光は、液晶層105に印加される電圧実効値がゼロであれば、液晶分子の捻れに沿って約90度旋光する一方、当該電圧実効値が大きくなるにつれて、液晶分子が電界方向に傾く結果、その旋光性が消失する。このため、例えば透過型において、入射側と背面側とに、配向方向に合わせて偏光軸が互いに直交する偏光子をそれぞれ配置させると、当該電圧実効値がゼロに近ければ、光の透過率が最大となって白色表示になる一方、電圧実効値が大きくなるにつれて透過する光量が減少して、ついには透過率が最小である黒色表示になる(ノーマリーホワイトモード)。
また、TFT116を介した液晶容量からの電荷リークの影響を少なくするために、蓄積容量109が画素毎に形成されている。この蓄積容量109の一端は、画素電極118(TFT116のドレイン)に接続される一方、その他端は、全画素にわたって、例えば電源の低位側電位Vssに共通接地されている。
なお、画素110におけるTFT116は、走査線駆動回路130や、シフトレジスタ142、OR回路144、サンプリングスイッチ150の構成素子と共通の製造プロセスで形成されて、装置全体の小型化や低コスト化に寄与している。
説明を再び図1に戻す。プリチャージ電圧生成回路214は、データ線114にデータ信号をサンプリングする直前の水平帰線期間において、データ線114をプリチャージするための電圧信号であるプリチャージ信号Vpreを生成するものである。このプリチャージ信号Vpreは、図7に示されるように、電圧Vb(+)またはVb(-)のいずれかをとる。詳細には、プリチャージ信号Vpreは、正極性書込となる水平有効表示期間直前の水平帰線期間での略中心タイミングにて電圧Vb(-)からVb(+)へと切り替わり、反対に、負極性書込となる水平有効表示期間直前の水平帰線期間における略中心タイミングにて、電圧Vb(+)からVb(-)へと切り替わる。上述したように本実施形態では、(a)走査線毎の極性反転(1H反転)を採用するので、プリチャージ信号Vpreも1水平走査期間毎に極性反転される。
ここで、図7における電圧の関係について言及すると、電圧Vb(-)、Vw(-)、Vg(-)は、それぞれ画素110における画素電極118に印加された場合に、当該画素を最低階調の黒色、最高階調の白色、その中間階調である灰色とさせる負極性電圧である。一方、電圧Vb(+)、Vw(+)、Vg(+)は、それぞれ画素110における電極118に印加された場合に、当該画素を最低階調の黒色、最高階調の白色、中間階調である灰色とさせる正極性電圧であり、電圧Vcを基準にしたときに電圧Vb(-)、Vw(-)、Vg(-)と対称に位置する関係にある。
なお、走査信号、サンプリング信号および信号BL、NRGの電圧関係については、そのLレベルが電圧Vb(-)よりも低く、Hレベルが電圧Vb(+)よりも高いが、図7においては便宜的にプリチャージ信号Vpreおよびデータ信号Vid1(〜Vid6)とは縦縮尺を変更している。
次に、電気光学装置の動作について、画像データVidが補正回路310により補正されないで、直接、S/P変換回路320に供給される場合を例にとって説明する。
まず、走査線駆動回路130には、1垂直走査期間の最初に、転送開始パルスDYが走査線駆動回路130に供給される。この供給によって、図6に示されるように、走査信号G1、G2、G3、…、G540が順次排他的にHレベルになって、それぞれ走査線112に出力される。
ここでまず、走査信号G1がHレベルになる1水平有効表示期間について着目する。この1水平有効表示期間では、説明の便宜上、正極性書込を行うものとすると、増幅・反転回路340(図1参照)から出力される画像信号Vd1〜Vd6は、対向電極108に印加される電圧LCcom(厳密に言えば電圧Vc)に対して高位側であって、黒色になるにつれて高い電圧となる。
一方、水平有効表示期間の先立つ帰線期間では、図7に示されるように、信号BLがHレベルとなるので、スイッチ回路群350では、プリチャージ信号Vpreが選択されるので、画像信号線171には、当該プリチャージ信号Vpreが供給される。さらに、当該帰線期間の中心よりも後半において信号NRGがHレベルとなるので、シフトレジスタ142による信号Sa1、Sa2、Sa3、…、Sa120にかかわらず、サンプリング信号S1、S2、S3、…、S120はHレベルとなる。このため、すべてのデータ線114は、プリチャージ信号Vpreにおける帰線期間後半に相当する電圧Vb(+)にプリチャージされる。
次に、帰線期間が終了して、水平有効表示期間になると、スイッチ回路群350では、画像信号Vd1〜Vd6が選択されるので、画像信号線171には、当該画像信号Vd1〜Vd6が供給される。
まず、走査信号G1がHレベルになる期間に、転送開始パルスDXがシフトレジスタ142に供給されると、信号Sa1、Sa2、Sa3、…、Sa120が順番にHレベルになる。水平有効表示期間では、信号BLはLレベルであるので、信号Sa1、Sa2、Sa3、…、Sa120は、それぞれOR回路144をスルーして、そのままサンプリング信号S1、S2、S3、…、S120として出力される。
ここでは、補正回路310による補正を実行しないと想定しているので、第1に、画像データVidは、S/P変換回路320によって画像データVd1d〜Vd6dに分配されるとともに、時間軸に対して6倍に伸長され、第2に、画像データVd1d〜Vd6dが、D/A変換回路群330によってそれぞれアナログ信号に変換された後、増幅・反転回路348によって適切に増幅・反転されて、パネル100に供給される。
走査信号G1がHレベルになる期間において、サンプリング信号S1がHレベルになると、左から1番目のブロックに属する6本のデータ線114に、それぞれデータ信号Vid1〜Vid6としての画像信号Vd1〜Vd6がサンプリングされる。そして、サンプリングされた画像信号Vd1〜Vd6は、図2において上から数えて1行目の走査線112と当該6本のデータ線114と交差する画素のTFT116によって、それぞれ対応する画素電極118に印加されることになる。
この後、サンプリング信号S2がHレベルになると、今度は、2番目のブロックに属する6本のデータ線114に、それぞれ画像信号Vd1〜Vd6がサンプリングされて、これらの画像信号Vd1〜Vd6が、1行目の走査線112と当該6本のデータ線114と交差する画素のTFT116によって、それぞれ対応する画素電極118に印加されることになる。
以下同様にして、サンプリング信号S3、S4、……、S120が順次Hレベルになると、第3番目、第4番目、…、第120番目のブロックに属する6本のデータ線114にそれぞれ画像信号Vd1〜Vd6がサンプリングされ、これらの画像信号Vd1〜Vd6が、1行目の走査線112と、当該6本のデータ線114と交差する画素のTFT116によって、それぞれ対応する画素電極118に印加されることになる。これにより、第1行目に位置する720個の画素のすべてに対する書き込みが完了することになる。
続いて、走査信号G2がHレベルになる水平走査期間について説明する。本実施形態では、上述したように、走査線単位の極性反転が行われるので、この1水平走査期間においては、負極性書込が行われることになる。このため、増幅・反転回路340から出力される画像信号Vd1〜Vd6は、対向電極108に印加される電圧LCcomに対して低位側であって、黒色になるにつれて低くなる電圧である。これに先だって、帰線期間におけるプリチャージ信号Vpreは、負極性書込に対応する電圧Vb(-)になるので、信号NRGがHレベルになった場合に、すべてのデータ線114は、当該電圧Vb(-)にプリチャージされることになる。
他の動作については同様であり、サンプリング信号S1、S2、S3、…、S120が順次Hレベルになって、第2行目の画素のすべてに対する書き込みが完了することになる。以下同様にして、走査信号G3、G4、…、G540がHレベルになって、第3行目、第4行目、…、第540行目の画素に対して書き込みが行われることになる。これにより、奇数行目の画素については正極性書込が行われる一方、偶数行目の画素については負極性書込が行われて、この1垂直走査期間においては、第1行目〜第540行目の画素のすべてにわたって書き込みが完了することになる。
そして、次の1垂直走査期間においても、同様な書き込みが行われるが、この際、各行の画素に対する書込極性が入れ替えられる。すなわち、次の1垂直走査期間において、奇数行目の画素については負極性書込が行われる一方、偶数行目の画素については正極性書込が行われることになる。このように、1垂直走査期間毎に画素に対する書込極性が入れ替えられるので、液晶105に直流成分が印加されることがなくなり、液晶105の劣化が防止される。
しかしながら、このようなパネル100に、灰色を背景として黒色領域をウィンドウ表示する場合に、図10に示されるような横クロストークが発生するのは、上述した通りである。ここで、暗くなる灰色領域が黒色領域に対して同一行で発生するが、黒色領域とは、水平走査方向とは反対側にのみ発生している点を考慮すると、暗くなる灰色領域の画素は、当該画素の書き込み後における画素の影響を受けていることが判る。この理由としては、黒色領域を水平走査するときに、画像信号線171に画像信号Vid1〜Vid6として黒色に相当する電圧Vb(+)またはVb(-)が供給されたときに、当該電圧が、(オフの)サンプリングスイッチ150→データ線114→(オンの)TFT116を介して、すなわちオフリークにより画素電極118に書き込まれてしまうことなど様々な事情が原因として考えられる。
このような事情を考慮して、本願発明者は、各種のパターンを表示させて実験したところ、図10に示した横クロストークについては、1行分の画素を水平走査する際、各画素に書き込まれたデータ信号の電圧と基準となるデータ信号の電圧との差の累算値を求めて、当該累算値に応じた値で当該1行分の画像信号を補正すれば良いことが判った。なお、データ信号の電圧は、画像データで指定される階調で定まるので、電圧差の累算値は、階調差の累積値に応じた値となる。
また、図9に示した横クロストークを従来と同様にして改善する必要もある。
そこで、本実施形態における補正回路310では、図10に示した横クロストークを改善するために、1行分の画素の階調と基準階調との差を累算して、当該累算値に応じた値で当該1行分の画像信号を補正する第1の補正と、
図9に示した横クロストークを改善するために、背景技術で説明したように階調変化を緩慢にさせた値で補正する第2の補正とを併用する構成とした。
図4は、この補正回路310の構成を示すブロック図である。
この図において、メモリ372は、先入れ先出しのFIFO形式であり、垂直走査および水平走査にしたがって供給された画素毎の画像データVidを1水平走査期間(1H)だけ遅延させる。
加算器374は、画像データVidから第1基準データRef1を減算して、その減算結果Def1を出力する。ここで、第1基準データRef1は、上述したように予め定められた基準階調を示すデータであり、本実施形態では、最高階調である白色と最低階調である黒色とのほぼ中間の灰色階調に相当する。画像データVidは画素の階調を指定するものなので、減算結果は、画像データVidで指定される階調と基準階調との差を示すことになる。
累算器376は、水平有効表示期間の開始時に累算結果をリセットした後、水平有効表示期間にわたって減算結果Def1を順次累算(積分)して、その累算結果Int1を出力するものである。乗算器378は、累算結果Int1に係数k1を乗算する。ここで、係数k1は、本実施形態では、図5に示されるように、1水平有効表示期間の開始に相当する1列目の画素の画像信号を入力してから、1水平有効表示期間の終了に相当する720列目の画素の画像信号を入力するまでにわたって、直線的に漸次減少するような特性Aを有する。
ラッチ380は、ある1水平有効表示期間において720列目の画素の画像信号を入力したときに、当該時点における乗算器378の乗算結果をラッチし、当該ラッチした値を第1補正値Afとして次の1水平有効表示期間にわたって出力するものである。このため、第1補正値Afは、1水平有効表示期間にわたって一定である。
加算器382(加減算を行う第1演算器)は、メモリ372によって遅延させられた画像データVidから第1補正値Afを減算して、第1の補正が施された画像データVeとして出力するものである。
このように、メモリ372、加算器374、382、累算器376、乗算器378およびラッチ380によって第1の補正を実行する構成となっている。
次に、加算器384は、画像データVeから第2基準データRef2を減算して、その減算結果Def2を出力する。ここで、第2基準データRef2は、予め定められた階調であれば良いが、本実施形態では、第1基準データRef1と同じく、灰色の階調に相当する。加算器386は、加算器386による減算結果Def2から乗算器390の乗算結果を減算するものである。
積分器388は、加算器386による減算結果を、水平有効表示期間の開始時から積分するものであり、その積分結果は、当該開始時の前にリセットされる。また、乗算器390は、積分器308による積分結果に、「0」以上「1」以下の係数k3を乗算するものである一方、乗算器392は、積分器388による積分結果に対し調整用の係数k4を乗算して、第2補正値Igrとして出力するものである。
一方、遅延器394は、タイミング調整用として加算器384から乗算器392までの演算に要する期間だけ、画像データVeを遅延させるものである。そして、加算器396(加減算を行う第2演算器)は、第2補正値Igrと、この第2補正値Igrの出力タイミング合わせて遅延された画像データVeとを加算して、補正された画像データVdaとして出力するものである。なお、第2補正値Igrは、1水平有効表示期間にわたって一定ではなく、画素毎に変化する。
このような加算器384、386、396、積分器388、乗算器390、392および遅延器394によって第2の補正を実行する構成となっている。
このような補正回路310は、水平走査される1行分の画素の階調と第1基準データの階調との差を1行分累積して、当該累積値に応じた値が第1補正値Afとして用いて、タイミングが合うように遅延された当該1行分の画像信号で示される階調をそれぞれ補正した(第1の補正)後、この第1の補正が施された画像データVdに、第2の補正が施される。
このため、補正回路310は、図9および図10に示される横クロストークの発生を見越して、これらを抑えるように画像データVidを補正した画像データVdaを出力するので、当該画像データVdaに基づいた画像信号Vd1〜Vd6をパネル100に供給することによって、横クロストークを抑えた高品位な表示が可能となる。
なお、補正回路310については、第1および第2の補正についての順番は逆であっても、その補正の効果を同様である。また、補正回路310については、図10に示される横クロストークが図9に示される横クロストークよりも支配的となって現れる場合がある。この場合には、画像データVidに対し上記第1の補正だけを施せば良い。
また、本実施形態では、水平帰線期間に、各データ線114が、電圧Vb(+)またはVb(-)に、予めプリチャージされるので、その直後の水平有効表示期間において、画像信号Vid1〜Vidがデータ線114にサンプリングされる際の負荷が低減されるし、データ線114の容量性により1水平走査期間前にサンプリングされたときに残存するデータ信号の影響をクリアすることができる。

また、本実施形態において係数k1を、図5に示されるように1列目から720列目までの画素に対応する積分結果に対して直線的に漸次減少するような特性Aとしている。この理由は、水平有効表示期間において、データ線114を6本ずつまとめて順番に選択して画像信号をサンプリングする場合、水平有効表示期間の最初の方と最後の方とでは、プリチャージの終了時からの経過時間が異なり、プリチャージされた電圧がリークすることなどが考えられるためである。すなわち、水平有効表示期間の最初の方では、電圧Vb(+)またはVb(-)にプリチャージされているが、水平有効表示期間の最後の方では、リーク等により電圧Vb(+)またはVb(-)から遠ざかる傾向等を考慮したためである。このように設定すると、1水平有効表示期間の開始では、補正量が大きく、時間経過とともに、当該補正量が小さくなるので、プリチャージからの経過時間が異なることによる影響を考慮することが可能となる。
なおここでは、説明の便宜のために、係数k1については、時間経過とともに直線的に減少する特性Aとしたが、プリチャージ電圧の放電性を考慮すると、時間経過とともに減少率が低下する特性Bも考えられるし、プリチャージ電圧の設定等によっては、反対に、時間経過とともに減少率が大きくなる特性Cも考えられる。さらに、係数k1については、ノーマリーホワイトモードであるか否かや、プリチャージ電圧をいかなる階調に相当する電圧に設定するか等によって、時間経過とともに直線的に増加する特性Dとなることも考えられるし、増加率が時間経過とともに増加または低下する特性EまたはFとなる場合も想定される。
係数k4についても係数k1と同様に様々な特性に設定可能である。
なお、本実施形態では、(1)走査線単位の極性反転であるとして説明したので、同一行の画素はすべて同一極性で書き込まれる。このため、階調差がそのままデータ信号の電圧差として説明することができた。ここで、(2)データ線毎、(3)画素毎を単位として極性反転する場合、階調差に加えて極性をも考慮すれば、着目画素に書き込まれたデータ信号の電圧と、着目画素よりも後に水平走査される際のデータ信号電圧との差の累積値に応じた値で補正すれば良い。
上述した実施形態にあっては、6本のデータ線114が1ブロックにまとめられて、1ブロックに属する6本のデータ線114に対して、6系統に変換された画像信号Vid1〜Vid6をサンプリングする構成したが、変換数および同時に印加するデータ線数(すなわち、1ブロックを構成するデータ線数)は、「6」に限られるものではない。例えば、サンプリングスイッチ150の応答速度が十分に高いのであれば、パラレルに変換することなく1本の画像信号線にシリアル伝送して、データ線114毎に順次サンプリングするように構成しても良い。また、変換数および同時に印加するデータ線の数を「3」や、「12」、「24」等として、3本や、12本、24本等のデータ線に対して、3系統変換や、12系統変換、24系統変換等した補正画像信号を同時に供給する構成としても良い。なお、変換数としては、カラーの画像信号が3つの原色に係る信号からなることとの関係から、3の倍数であることが制御や回路などを簡易化する上で好ましい。ただし、後述するプロジェクタのように単なる光変調の用途の場合には、3の倍数である必要はない。
一方、上述した実施形態において、補正回路310は、ディジタルの画像データVidを処理するものとしたが、アナログの画像信号を処理する構成としても良い。この構成では、画像信号の電圧が画素の階調を示すことになる。また、実施形態にあって、補正回路310は、画像信号のシリアル−パラレル変換の前に、補正を行う構成となっていたが、シリアル−パラレル変換の後に、補正を行う構成としても良いし、上述したように、そもそもシリアル−パラレル変換を行わない構成でも良い。
さらに、上述した実施形態にあっては、対向電極108と画素電極118との電圧実効値が小さい場合に白色表示を行うノーマリーホワイトモードとして説明したが、黒色表示を行うノーマリーブラックモードとしても良い。また、プリチャージ電圧Vpreとして、灰色に相当する電圧Vb(+)、Vb(-)のほかに、白色に相当する電圧としても良いし、正極性書込では、白色に相当する電圧Vcを選択し、負極性書込では、黒色に相当する電圧Vb(+)を選択して、書込極性に応じて異なる階調に相当する電圧としても良い。
くわえて、実施形態にあっては、透過型として説明したが反射型としても良い。さらに、上述した実施形態では、液晶としてTN型を用いたが、BTN(Bi-stable Twisted Nematic)型・強誘電型などのメモリ性を有する双安定型や、高分子分散型、さらには、分子の長軸方向と短軸方向とで可視光の吸収に異方性を有する染料(ゲスト)を一定の分子配列の液晶(ホスト)に溶解して、染料分子を液晶分子と平行に配列させたGH(ゲストホスト)型などの液晶を用いても良い。
また、電圧無印加時には液晶分子が両基板に対して垂直方向に配列する一方、電圧印加時には液晶分子が両基板に対して水平方向に配列する、という垂直配向(ホメオトロピック配向)の構成としても良いし、電圧無印加時には液晶分子が両基板に対して水平方向に配列する一方、電圧印加時には液晶分子が両基板に対して垂直方向に配列する、という平行(水平)配向(ホモジニアス配向)の構成としても良い。このように、本発明では、液晶や配向方式として、種々のものに適用することが可能である。
次に、上述した実施形態に係る電気光学装置を用いた電子機器の一例として、上述したパネル100をライトバルブとして用いたプロジェクタについて説明する。図8は、このプロジェクタの構成を示す平面図である。
この図に示されるように、プロジェクタ2100内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット2102が設けられている。このランプユニット2102から射出された投射光は、内部に配置された3枚のミラー2106および2枚のダイクロイックミラー2108によってR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色に分離されて、各原色に対応するライトバルブ100R、100Gおよび100Bにそれぞれ導かれる。なお、B色の光は、他のR色やG色と比較すると、光路が長いので、その損失を防ぐために、入射レンズ2122、リレーレンズ2123および出射レンズ2124からなるリレーレンズ系2121を介して導かれる。
ここで、ライトバルブ100R、100Gおよび100Bの構成は、上述した実施形態におけるパネル100と同様であり、データ信号供給回路(図8では省略)から供給されるR、G、Bの各色に対応する画像信号でそれぞれ駆動されるものである。すなわち、このプロジェクタ2100では、パネル100を含む電気光学装置が、R、G、Bの各色に対応して3組設けられて、R、G、Bの各色に対応する画像データがそれぞれ補正される構成となっている。
ライトバルブ100R、100G、100Bによってそれぞれ変調された光は、ダイクロイックプリズム2112に3方向から入射する。そして、このダイクロイックプリズム2112において、R色およびB色の光は90度に屈折する一方、G色の光は直進する。したがって、各色の画像が合成された後、スクリーン2120には、投射レンズ2114によってカラー画像が投射されることとなる。
なお、ライトバルブ100R、100Gおよび100Bには、ダイクロイックミラー2108によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射するので、上述したようにカラーフィルタを設ける必要はない。また、ライトバルブ100R、100Bの透過像は、ダイクロイックミラー2112により反射した後に投射されるのに対し、ライトバルブ100Gの透過像はそのまま投射されるので、ライトバルブ100R、100Bによる水平走査方向は、ライトバルブ100Gによる水平走査方向と逆向きにして、左右を反転させた像を表示する構成となっている。
電子機器としては、図8を参照して説明した他にも、テレビジョンや、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ディジタルスチルカメラ、携帯電話機、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。そして、これらの各種の電子機器に対して、本発明に係る表示パネルが適用可能なのは言うまでもない。
本発明の実施形態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。 同電気光学装置におけるパネルの構成を示す図である。 同パネルにおける画素の構成を示す図である。 同電気光学装置における補正回路の構成を示す図である。 同補正回路における係数k1の変化を示す図である。 同電気光学装置の表示動作を説明するためのタイミングチャートである。 同電気光学装置の表示動作を説明するためのタイミングチャートである。 同電気光学装置を適用した電子機器の一例たるプロジェクタの構成を示す図である。 横クロストークによる表示品位の低下を示す例である。 横クロストークによる表示品位の低下を示す例である。
符号の説明
100…表示パネル、110…画素、112…走査線、114…データ線、116…TFT、118…画素電極、130…走査線駆動回路、140…データ線駆動回路、150…サンプリング回路、300…データ信号供給回路、310…補正回路、372…メモリ、374、382…加算器、376…累算器、378…乗算器

Claims (10)

  1. 複数行の走査線と複数列のデータ線との交差部分にそれぞれ設けられたスイッチング素子と、
    当該スイッチング素子に対応してそれぞれ設けられた画素電極と、
    前記画素電極とは電気光学物質を介して対向する対向電極と
    を有するとともに、走査線及びデータ線が選択されたときに、データ線に印加されたデータ信号に応じた階調となる画素に対し、
    当該画素の階調を指定する画像信号を補正するとともに、当該補正画像信号に基づいたデータ信号を、前記水平走査に同期して供給する電気光学装置の画像信号供給方法であって、
    水平走査される順番で入力される画像信号で指示される画素の階調と予め定められた第1基準階調との差を、水平走査される一の行に位置する全ての画素について累算し、
    当該累算値に応じた値を第1補正値として、前記一の行に対応する画像信号の各々に第1補正を行い、前記補正画像信号として出力する
    ことを特徴とする電気光学装置の画像信号供給方法。
  2. 前記第1補正値は、前記累算値に、順次値が変化する第1係数を演算して、順次値を変化させたものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の画像信号供給方法。
  3. 前記第1基準階調は、画素における灰色の階調に相当する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の画像信号供給方法。
  4. 前記第1補正を行った画像信号について、画像信号で指示される画素の階調と予め定められた第2基準階調との差を積分するとともに、当該積分値に基づく第2補正値を用いて、第2補正を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の画像信号供給方法。
  5. 前記第2補正において、前記積分値に順次値が減少する第2係数を演算して、当該演算の結果の値を前記第2補正値とすることを特徴とする請求項4に記載の電気光学装置の画像信号供給方法。
  6. 複数行の走査線と複数列のデータ線との交差部分にそれぞれ設けられたスイッチング素子と、当該スイッチング素子に対応してそれぞれ設けられた画素電極と、前記画素電極とは電気光学物質を介して対向する対向電極とを有し、走査線及びデータ線が選択されたときに、データ線に印加されたデータ信号に応じた階調となる画素に対し、
    当該画素の階調を指定する画像信号を補正するとともに、当該補正画像信号に基づいたデータ信号を、前記水平走査に同期して供給する電気光学装置の画像信号供給回路であって、
    水平走査される順番で入力される画像信号で指示される画素の階調と予め定められた第1基準階調との差を、水平走査される一の行に位置する全ての画素について累算する累算器と、
    当該累算値に応じた値を第1補正値として、前記一の行に対応する画像信号に第1補正を行い、前記補正画像信号として出力する第1演算器と
    を有することを特徴とする電気光学装置の画像信号供給回路。
  7. 前記第1補正を行った画像信号について、
    画像信号で指示される画素の階調と予め定められた第2基準階調との差を積分する積分器と、
    当該積分値に基づく第2補正値を用いて、第2補正を行う第2演算器と
    を有することを特徴とする請求項6に記載の電気光学装置の画像信号供給回路。
  8. 複数行の走査線と複数列のデータ線との交差部分にそれぞれ設けられたスイッチング素子と、当該スイッチング素子に対応してそれぞれ設けられた画素電極と、前記画素電極とは電気光学物質を介して対向する対向電極とを有し、走査線及びデータ線が選択されたときに、データ線に印加されたデータ信号に応じた階調となる画素と、
    当該画素の階調を指定する画像信号を補正するとともに、当該補正画像信号に基づいたデータ信号を、前記水平走査に同期して供給する画像信号供給回路と
    を備え、
    前記画像信号供給回路は、
    水平走査される順番で入力される画像信号で指示される画素の階調と予め定められた第1基準階調との差を、水平走査される一の行に位置する全ての画素について累算する累算器と、
    当該累算値に応じた値を第1補正値として、前記一の行に対応する画像信号に第1補正を行い、前記補正画像信号として出力する第1演算器と
    を有することを特徴とする電気光学装置。
  9. 前記第1補正を行った画像信号について、
    画像信号で指示される画素の階調と予め定められた第2基準階調との差を積分する積分器と、
    当該積分値に基づく第2補正値を用いて、第2補正を行う第2演算器と、
    を有することを特徴とする請求項8に記載の電気光学装置。
  10. 請求項8または9に記載の電気光学装置を有することを特徴とする電子機器。
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